JP5352862B2 - 電子回路装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は電子回路装置の製造方法に関し、特に、プリント配線板に電子部品を実装した電子回路装置の製造方法とに関するものである。
プリント配線板に電子部品を実装する手法の一つに、プリント配線板に電子部品を搭載し、その状態で溶融はんだに浸漬することにより電子部品をプリント配線板に実装させる手法がある。
この手法では、プリント配線板において電子部品が搭載された搭載面を下方に向けた状態で、プリント配線板が溶融はんだに浸漬される。プリント配線板の搭載面が溶融はんだに浸漬されるため、電子部品を実装させる領域以外の領域に不要なはんだが付着しないように、その領域は、あらかじめソルダレジストによって覆われることになる。
ところが、この手法では、プリント配線板に搭載された電子部品を溶融はんだに接触させる際に、電子部品の周囲に存在するフラックスガスや空気によって、電子部品が接続されるプリント配線板の電極に溶融はんだが良好に接触せず、はんだ付けすべき部分にはんだが十分に付着しないことがある。
このような問題点を解決する手法として、たとえば特許文献1では、電子部品が接続される電極にまではんだを導く手法が提案されている。すなわち、溶融はんだに浸漬した際に、溶融はんだを電極にまで導くために、電極に繋がるプリント配線板の配線導体を、所定の範囲にわたってソルダレジストによって覆わずに露出させたはんだ導入路を設ける手法が提案されている。
特開2002−280718号公報
しかしながら、上述した手法では次のような問題点があった。はんだ導入路では、ソルダレジストによって覆われていないために、配線導体と配線基材との密着力が、ソルダレジストによって覆われている部分の配線導体と配線基材との密着力よりも弱まりやすい。このため、配線導体が配線基材から剥離するおそれがある。
また、はんだ導入路の領域の大きさの違いにより、電極に付着するはんだの量に差異が生じることになる。そうすると、実際に使用されて、温度サイクルが印加された場合に、プリント配線板と電子部品との線膨張の不整合によって生じる熱応力が、はんだの量が少ない方に集中することがあり、その結果、はんだの量が同じ場合に比べて、電子部品と電極との接続部分が半分以下の時間で疲労破壊するおそれがあった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、はんだによる接合が確実に行われて長期間にわたって信頼性が確保される電子回路装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る電子回路装置の製造方法は、以下の工程を備えている。主表面を有し、その主表面に配線導体および配線導体に繋がる電極が形成された配線基材を用意する。電極を露出するとともに配線導体を覆う態様で、配線基材の主表面に絶縁材を形成する。電極に電子部品の外部電極端子を載置する。電子部品が載置された配線基材を溶融した接合材料に浸漬することにより、外部電極端子を電極に接合する。配線基材を溶融した接合材料から引き上げる。電子部品を配線基材に載置する工程の後に、接合する工程において溶融した接合材料を電極にまで導く、所定の金属を含む被覆材を、絶縁材と外部電極端子を含む電子部品の全体を覆う態様で配線基材に形成する工程を備えている。
本発明に係る電子回路装置の製造方法によれば、電子部品を載置した配線基材を溶融した接合材料に浸漬する際に、被覆膜により溶融した接合材料との濡れ性が確保される。これにより、溶融した接合材料が、外部電極端子が接続されている電極にまで導かれて、外部電極端子を電極に確実に接合させることができる。
本発明の実施の形態1に係る電子部品を実装したプリント配線板の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図1に示す工程におけるプリント配線板の平面図である。 同実施の形態において、図1に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図3に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図4に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図5に示す工程における溶融はんだの挙動を示す第1の部分拡大断面図である。 同実施の形態において、図5に示す工程における溶融はんだの挙動を示す第2の部分拡大断面図である。 同実施の形態において、図5に示す工程における溶融はんだの挙動を示す第3の部分拡大断面図である。 同実施の形態において、図5に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 比較例1に係る電子部品を実装したプリント配線板の製造方法の一工程を示す断面図である。 図10に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 比較例2に係る電子部品を実装したプリント配線板の製造方法の一工程を示す断面図である。 図12に示す工程におけるプリント配線板の平面図である。 図12に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 比較例2に係る電子部品を実装したプリント配線板の問題点を説明するための断面図である。 比較例3に係る電子部品を実装したプリント配線板の製造方法の一工程を示す断面図である。 図16に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 図17に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る電子部品を実装したプリント配線板の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図19に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図20に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図21に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図22に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係る電子回路装置の製造方法について説明する。図1に示すように、まず、電子部品(図示せず)が搭載されるプリント配線板10が用意される。プリント配線板10の配線基材1における電子部品が搭載される表面には、配線をなす配線導体2と電極4が形成されている。配線導体2は、銅箔等をエッチングすることによりパターニングされている。また、電極4は、配線導体2に電気的に繋がっており、電子部品の外部電極端子が接続されることになる。図2に示すように、そのプリント配線板1の表面には、配線導体2を覆うように、ソルダレジスト3が形成される。そのソルダレジスト3には、電極4を露出するように開口部3aが形成されている。
次に、図3に示すように、ソルダレジスト3および露出した電極4を覆うように、たとえば銅粉を含むフラックスを塗布することにより、配線基材1の表面の全面に銅等の所定の金属を含む膜21が形成される。銅粉の直径は、たとえば3μm程度とされ、金属を含む膜21の膜厚は、たとえば5μm程度とされる。また、フラックスとして、たとえばロジンを主成分としたフラックスが使用される。この所定の金属を含む膜21が形成された状態のプリント配線板10は、半完成品として流通可能な製品とされる。
次に、図4に示すように、電子部品11がプリント配線板10に載置されて、所定の接着材(図示せず)により仮固定される。電子部品11は、半導体素子を内蔵した電子部品本体12と外部電極端子13を備えている。電子部品本体12では、所定の半導体素子等がエポキシ樹脂等によって封止されている。外部電極端子13は、たとえば錫めっきされた銅電極リードとされる。電子部品11は、外部電極端子13がプリント配線板10の電極4の直上に位置する金属を含む膜21の部分に接触するように載置される。
次に、図5に示すように、電子部品11が搭載された側を下方にして、プリント配線板10に載置された電子部品11が溶融はんだ31に浸漬される。溶融はんだ31として、たとえば、Sn−3.0Ag−0.5Cu鉛フリーはんだ合金が適用される。次に、電子部品11が溶融はんだ31に浸漬された際における、電子部品11の周囲に位置する溶融はんだ31の挙動について、時間を追って説明する。
まず、図6に示すように、電子部品11が溶融はんだ31に浸漬された直後では、溶融はんだ31の表面は、電子部品本体12に上方から押さえられるようにして下方に下がる。このため、溶融はんだ31がプリント配線板10に接触しない部分が存在する。このとき、溶融はんだ31とプリント配線板10との接触端41では、金属を含む膜21中の銅粉と溶融はんだ31とが合金化反応を起こし、金属を含む膜21と溶融はんだ31との間に濡れが生じる。
この濡れにより、図7に示すように、溶融はんだ31とプリント配線板10との接触面積が徐々に増加して、接触端41が電子部品本体12に近づくことになる。さらに、接触端41が電子部品本体12に接近することで、図8に示すように、溶融はんだ31が電子部品の外部電極端子13に接触することとなる。
溶融はんだ31がプリント配線板10に接触している間に、プリント配線板10の表面に形成された金属を含む膜21中に存在する銅粉が溶融はんだ31中に溶解し、やがて金属を含む膜21は消失してしまう。こうして、図9に示すように、溶融はんだから引き上げられたプリント配線板10では、金属を含む膜は消失するとともに、電子部品11の外部電極端子13は、接触した溶融はんだ31によって電極4にはんだ付け(はんだ32)されて、電子回路装置としての、電子部品11が実装されたプリント配線板1が完成する。
上述した電子部品を実装したプリント配線板の製造方法では、金属を含む膜をプリント配線板の表面に形成して、溶融はんだに浸漬することで、電子部品をプリント配線板に確実に接続させることができる。このことについて、比較例との関係で説明する。
比較例1
図10に示すように、まず、プリント配線板110が用意される。プリント配線板110の表面には、ソルダレジスト103が形成される。ソルダレジスト103には、電子部品の外部電極端子が接続される電極104を露出する開口部103aが形成されている。次に、電子部品111の電子部品本体112から突出する外部電極端子113が、プリント配線板110の電極104に接触するように、電子部品111がプリント配線板110に載置される。
次に、図11に示すように、電子部品111が搭載された側を下方にして、プリント配線板110に載置された電子部品111が溶融はんだ131に浸漬される。その後、溶融はんだからプリント配線板が引き上げられて、電子部品111が電極104にはんだ付けされたプリント配線板110が完成する。
この比較例1に係る方法では、図11に示すように、プリント配線板110に搭載された電子部品111を溶融はんだ131に浸漬させる際に、電子部品111の周囲に存在するフラックスガスや空気によって、溶融はんだ131の表面が押し込まれてしまう。このとき、ソルダレジスト102に対して溶融はんだ131の濡れ性が低いために、溶融はんだ131の表面が押し込まれた状態が保持されて、プリント配線板110の電極104に溶融はんだ131が良好に接触せず、電子部品111の外部電極端子113が電極104に確実に接続されないことがある。
比較例2
図12に示すように、まず、電子部品(図示せず)が搭載されるプリント配線板110が用意される。プリント配線板110の表面には、ソルダレジスト103が形成される。図13に示すように、ソルダレジスト103には、電子部品の外部電極端子が接続される電極104を露出する開口部103aと、溶融はんだを電極104にまで導くために、開口部103aから延在するように配線導体102に沿って配線導体102を露出する開口部103bとが形成されている。
次に、図14に示すように、電子部品111の外部電極端子113がプリント配線板110の電極104に接触するように、電子部品111がプリント配線板110に載置される。次に、電子部品111が搭載された側を下方にして、プリント配線板110に載置された電子部品111が溶融はんだ(図示せず)に浸漬される。その後、溶融はんだからプリント配線板が引き上げられて、電子部品111が電極104にはんだ付けされたプリント配線板110が完成する。
この比較例2に係る方法では、開口部103bに露出する配線導体102の部分に溶融はんだが接触することで、接触した溶融はんだが電極104にまで導かれて、外部電極端子113が電極104にはんだ付けされることになる。しかしながら、開口部103bに露出する配線導体102の部分では、ソルダレジスト103によって覆われている配線導体102の部分と比べて、ソルダレジスト103による補強が得られるなくなる。
このため、図15に示すように、開口部103bに露出する配線導体102の部分(配線導体102a)では、配線基材101との密着力が弱まり、配線導体102aが配線基材101から剥離してしまうおそれがある。その結果、電子部品を実装したプリント配線板の信頼性が損なわれることになる。
比較例3
図16に示すように、まず、電子部品(図示せず)が搭載されるプリント配線板110が用意される。プリント配線板110の表面には、ソルダレジスト103が形成される。ソルダレジスト103には、電子部品の外部電極端子が接続される電極104を露出する2つの開口部103aと、一方の開口部103aから延在するように、配線導体102に沿って配線導体102を露出する開口部103bとが形成されている。
次に、図17に示すように、電子部品111の外部電極端子113aがプリント配線板110の電極104aの位置に対応し、外部電極端子113bが電極104bの位置に対応するように、電子部品111がプリント配線板110に載置される。次に、電子部品111が搭載された側を下方にして、プリント配線板110に載置された電子部品111が溶融はんだ(図示せず)に浸漬される。その後、溶融はんだからプリント配線板が引き上げられて、図18に示すように、電子部品111が電極104にはんだ付けされたプリント配線板110が完成する。この場合、外部電極端子113aははんだ132aにより電極104aに接続され、外部電極端子113bははんだ132bにより電極04bに接続される。
この比較例3に係る方法では、外部電極端子113aを電極104aに接続させるはんだ132aの量の方が、外部電極端子113bを電極103bに接続させるはんだ132bの量よりも、ソルダレジスト103によって覆われていない配線導体102の部分に付着する分多くなる。
このため、はんだ132aとはんだ132bとの形状の差異に起因して、実際にプリント配線板が使用される際に、プリント配線板110の線膨張と電子部品111の線膨張との違いによる熱応力が、はんだの量が少ないはんだ132bの方に集中しやすくなる傾向がある。その結果、2つの外部電極端子をそれぞれ電極に接続するはんだの量がいずれも同じ場合に比べて、はんだによる接続部分が半分以下の期間で疲労破壊されるおそれがある。
これに対して、本実施の形態に係る電子部品を実装したプリント配線板10では、図3に示すように、金属を含む膜21がソルダレジスト3等を覆うように形成される。このため、電子部品を載置したプリント配線板10を溶融はんだに浸漬させた際に、金属を含む膜21中の金属粉が溶融はんだ31に溶け込むことで、溶融はんだ31に対する濡れ性が得られる。これにより、図6〜図8に示すように、溶融はんだが押し込まれた状態が保持されることなく、溶融はんだ31が、外部電極端子13が接続されている電極4にまで導かれて、外部電極端子13が電極4に確実にはんだ付けされることになる。また、金属を含む膜21が消失することで、プリント配線板10が電気的に短絡することもない。
しかも、溶融はんだ31を電極4にまで導くために、電極4を露出する開口部に繋がって配線導体2を露出する付加的な開口部をソルダレジスト3に形成する必要がなく、そのようなソルダレジスト3によって覆われない配線導体2の部分が配線基材1から剥離するようなことも抑制される。さらに、電極4に対応した所定の大きさの開口部3aをソルダレジスト3に形成すればよく、付加的な開口部を形成することによって付着するはんだの量の違いに起因して、はんだ付けされた部分が疲労破壊されるおそれも低減される。
こうして、本実施の形態に係る電子部品11を実装したプリント配線板10においては、電子部品11がプリント配線板10に確実にはんだ付けされて、長期間にわたって安定な動作を確保することができる。
上述した実施の形態では、金属を含む膜として、銅粉を含むロジン系フラックスの膜を例に挙げて説明した。金属を含む膜としては、接合材料に含まれる金属を含むことが好ましい。銅粉以外の金属としては、溶融はんだ31と反応して濡れを生じる金属であればよく、たとえば、スズ(Sn)、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)、アンチモン(Sb)、ニッケル(Ni)等の金属でも同様の効果が得られる。ただし、金属元素によって溶融はんだに溶解する速度が異なるため、元素に応じて、金属粉のサイズを適正に選択することが推奨される。
また、ロジン系のフラックス以外の材料としては、たとえば、ポリマー系のフラックスでも同様の効果が得られる。さらに、金属粉をプリント配線板の表面に固着させるとともに、溶融はんだに接触する際に流動性を有する材料であれば、他の樹脂であっても同様の効果が得られる。
さらに、金属を含む膜としては、金属と樹脂との混合物に限られるものではなく、たとえば、蒸着などの手法によって金属のみをプリント配線板の表面に形成しても同様の効果が得られる。この場合も、金属元素によって形成する膜厚を適正化することが推奨され、溶融はんだの組成、温度、接触時間等を考慮して、金属を含む膜が確実に溶融はんだ中に溶解して消失する膜厚に設定することが望ましい。たとえば、銅(Cu)を蒸着する場合には5μm以下の膜厚にすることが推奨される。また、ニッケル(Ni)の場合には、銅の膜厚の1/10程度の膜厚が適当とされる。また、上述したように、このような金属を含む膜21が形成された状態のプリント配線板10は、半完成品として流通可能な製品とされる。さらに、このような金属を含む膜は、電子部品が接合されるプリント配線板の表面とは反対側の表面の全面、または、その一部にも形成されていてもよい。
また、上述した実施の形態では、溶融はんだとして、Sn−3.0Ag−0.5Cu鉛フリーはんだ合金を例に挙げて説明した。溶融はんだとしては、これに限られるものではなく、はんだ材であれば他の合金組成のはんだであっても同様の効果が得られる。さらに、プリント配線板に実装される電子部品についても、その電子部品本体22の材質や外部電極端子13の材質も、上述した材質に限られるものではない。
実施の形態2
本発明の実施の形態2に係る電子回路装置の製造方法について説明する。図19に示すように、まず、電子部品(図示せず)が搭載されるプリント配線板10が用意される。プリント配線板10の配線基材1における電子部品が搭載される表面には、配線をなす配線導体2と電極4が形成されている。プリント配線板10の表面に、配線導体2を覆うように、ソルダレジスト3が形成される。そのソルダレジスト3には、電極4を露出するように開口部3aが形成されている。
次に、図20に示すように、電子部品11の外部電極端子13がプリント配線板10の電極4に接触するように、電子部品11がプリント配線板10に載置されて、所定の接着材(図示せず)により仮固定される。次に、図21に示すように、ソルダレジスト3および電子部品11等を覆うように、たとえば、銅粉を含むフラックスを吹き付けることにより、銅等の所定の金属を含む膜21が形成される。銅粉の直径は、たとえば3μm程度とされる。また、フラックスとして、たとえばロジンを主成分としたフラックスが使用される。
次に、図22に示すように、電子部品11が搭載された側を下方にして、プリント配線板10に載置された電子部品11が溶融はんだ31に浸漬される。溶融はんだ31として、たとえば、Sn−3.0Ag−0.5Cu鉛フリーはんだ合金が適用される。このとき、プリント配線板10では、載置された電子部品11を覆うように形成された金属を含む膜21中の金属粉が溶融はんだ31に溶け込むことで、溶融はんだ31に対する濡れ性が高められる。これにより、溶融はんだ31が弾かれることなく、電子部品本体12および外部電極端子13を含む電子部品11の全体にわたって溶融はんだ31が接触することになる。
溶融はんだ31がプリント配線板10に接触している間に、プリント配線板10の表面に形成された金属を含む膜21中に存在する銅粉が溶融はんだ31中に溶解し、やがて金属を含む膜21は消失してしまう。こうして、図23に示すように、溶融はんだから引き上げられたプリント配線板10では、金属を含む膜は消失するとともに、電子部品11の外部電極端子13は、接触した溶融はんだ31によって電極4にはんだ付け(はんだ32)されて、電子部品11が実装されたプリント配線板10が完成する。
上述した電子部品を実装したプリント配線板10では、プリント配線板10に金属を含む膜21が形成される。このため、電子部品を載置したプリント配線板10を溶融はんだ31に浸漬する際に、金属を含む膜21中の金属粉が溶融はんだ31に溶け込むことで、溶融はんだ31に対する濡れ性が高められる。
しかも、図21に示すように、金属を含む膜21は電子部品11の全体を覆うように形成されることで、溶融はんだ31を、電子部品本体22、外部電極端子13およびプリント配線板10の電極4にわたって接触させることができる。これにより、特に、外部電極端子13が接触する電極4の部分において、溶融はんだ31が接触せず、はんだが付着しないことに伴う不良を確実になくすことができる。また、金属を含む膜21中の金属粉(銅粉)が溶融はんだ31に溶け込むことで金属を含む膜21が消失し、溶融はんだから引き上げた後に、プリント配線板10が電気的に短絡することもない。
こうして、本実施の形態に係る電子部品11を実装したプリント配線板10においても、電子部品11がプリント配線板10に確実にはんだ付けされて、長期間にわたって安定な動作を確保することができる。
上述した実施の形態では、金属を含む膜として、銅粉を含むロジン系フラックスの膜を例に挙げて説明した。金属を含む膜としては、前述したのと同様に、この膜に限られるものではなく、溶融はんだと反応して濡れを生じる金属を適用することができる。また、金属を含む膜としては、金属と樹脂との混合物に限られるものではなく、たとえば、蒸着などの手法によって金属のみをプリント配線板の表面に形成しても同様の効果が得られる。
たとえば、金属粉とロジン系またはポリマー系のフラックスとの混合物を、スプレーなどの手法により噴霧して、プリント配線板の表面に塗布する方法であれば、はんだ付けのためのフラックス供給とを兼ねることができるため、コストの点でメリットが大きい。また、金属粉を含んだフラックスの塗布方法としては、スプレーに限られず、空気や窒素ガスなどを噴出させる多孔管をフラックスを満たした容器に設置して、フラックスを発泡させ、その発泡したフラックスにプリント配線板を接触させる方法を用いてもよい。
この場合も、前述したのと同様に、金属元素によって形成する膜厚を適正化することが推奨され、溶融はんだの組成、温度、接触時間等を考慮して、金属を含む膜が確実に溶融はんだ中に溶解して消失する膜厚に設定することが望ましい。
また、上述した実施の形態では、溶融はんだとして、Sn−3.0Ag−0.5Cu鉛フリーはんだ合金を例に挙げて説明した。溶融はんだとしては、前述したのと同様に、これに限られるものではなく、はんだ材であれば他の合金組成のはんだであっても同様の効果が得られる。さらに、前述したように、金属を含む膜21が形成された状態のプリント配線板10は、半完成品として流通可能な製品とされる。なお、この場合には、金属を含む膜は、電子部品によって覆われる部分を除く態様で形成されていることになる。
また、プリント配線板に実装される電子部品についても、その電子部品本体22の材質や外部電極端子13の材質も、上述した材質に限られるものではない。また、配線導体を覆う絶縁材として、ソルダレジストを例に挙げて説明したが、溶融はんだに対する耐熱性が得られて、所望の絶縁特性が得られるものであれば、ソルダレジストに限られない。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、電子部品を溶融はんだに浸漬することによりプリント配線板にはんだ付けされる電子回路装置に有効に利用される。
1 配線基材、2 配線導体、3 ソルダレジスト、3a,3b 開口部、4 電極、10 プリント配線板、11 電子部品、12 電子部品本体、13 外部電極端子、21 金属を含む膜、31 溶融はんだ、32 はんだ、41 接触端。

Claims (5)

  1. 主表面を有し、前記主表面に配線導体および前記配線導体に繋がる電極が形成された配線基材を用意する工程と、
    前記電極を露出するとともに前記配線導体を覆う態様で、前記配線基材の前記主表面に絶縁材を形成する工程と、
    前記電極に電子部品の外部電極端子を載置する工程と、
    前記電子部品が載置された前記配線基材を溶融した接合材料に浸漬することにより、前記外部電極端子を前記電極に接合する工程と、
    前記配線基材を前記溶融した接合材料から引き上げる工程と
    を有し、
    前記電子部品を前記配線基材に載置する工程の後に、前記接合する工程において前記溶融した接合材料を前記電極にまで導く、所定の金属を含む被覆材を、前記絶縁材と前記外部電極端子を含む前記電子部品の全体を覆う態様で前記配線基材に形成する工程を備えた、電子回路装置の製造方法。
  2. 前記所定の金属は、スズ(Sn)、銀(Ag)、銅(Cu)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)、アンチモン(Sb)、ニッケル(Ni)および金(Au)からなる群から選ばれるいずれかの金属、前記いずれかの金属の合金、または、前記いずれかの金属と前記合金との混合物を含む、請求項1記載の電子回路装置の製造方法
  3. 前記所定の金属は金属粉とされ、
    前記金属粉の大きさは、電子部品を前記電極に接合させるために、前記溶融した接合材料に浸漬する際に、前記被覆材が前記溶融した接合材料に消失する大きさとされた、請求項1または2に記載の電子回路装置の製造方法
  4. 前記被覆材を形成する工程では、前記被覆材は、前記金属の金属粉とフラックスとを含む液に前記配線基材を接触させるか、または、前記金属の金属粉とフラックスとを含む液を前記配線基材に噴霧することにより形成される、請求項1〜3のいずれかに記載の電子回路装置の製造方法
  5. 前記被覆材は、前記所定の金属と樹脂との混合物である請求項1〜4のいずれかに記載の電子回路装置の製造方法
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