JP5352360B2 - 電動送風機およびこれを備えた電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、電動送風機およびこれを備えた電気掃除機に関し、特に、風損低減を図った電動送風機およびこれを備えた電気掃除機に関するものである。
一般的な電気掃除機において、吸込具を通じて空気とともに吸引された塵埃は、継手管やホースを通じて掃除機本体に設けられた吸込口から掃除機本体内に吸い込まれる。そして、掃除機本体内に吸い込まれた塵埃は、掃除機本体内に取り付けられた集塵手段としての紙パックや、サイクロン方式の集塵ケース内に空気とともに吸い込まれて捕集される。
紙パックや集塵ケースを通過して塵埃を取り除かれた空気は、さらにフィルターを通過して細かな塵埃が取り除かれ、その後、電動送風機が配置される電動送風機室に流入する。電動送風機は、電動送風機室に防振ゴム等を介して保持されており、空気の流入する流入口と、空気の流出する流出口とを備える。電動送風機室に流入した空気は、流入口から電動送風機内に流入して昇圧された後、流出口から電動送風機の外部に排気される。
ところで、電気掃除機に求められる性能の一つとして吸引力がある。吸引力は、電動送風機の出力に強く依存するものであるが、家庭用の電気掃除機では、電動送風機に供給できる電力に限度があることから、電動送風機の効率向上が吸引力を向上させる鍵となっている。このため、吸引力向上を図るために、電動送風機の損失を低減させたいという要望があった。
ここで、電動送風機に内蔵される電動機に着目すると、その損失は、銅損、鉄損、ブラシ電気損、ブラシ摩擦損、軸受損および風損に大別される。
このうち、風損は、電機子への気流の衝突による摩擦、電気子表面に発生する2次流れによる乱流などによって発生し、電機子周速のおよそ3乗に比例して増加することが知られている。
例えば、電気掃除機用の電動機は、45,000回転/分程度の高速回転で駆動されることが多く、45,000回転/分において、風損は、電動機の全損失のうち約10%を占める割合となっている。
これに対して、一般的な数千回転/分仕様の電動機では、風損の占める割合が、せいぜい2〜3%である。したがって、電気掃除機用の高速回転で駆動される電動機においては、風損が比類ない高い割合を占めていると言える。
つまり、風損を低減することができれば、電動機の飛躍的な高効率化に繋がることとなり、風損の低減によって電気掃除機の吸引力の向上を図ることが期待できる。
電動機における風損を低減させる技術としては、特許文献1に開示されたものが知られている。
この特許文献1に開示された技術では、電機子巻線を覆うようにカバーを設けることで風損の低減を図っている。
特開2001−8425号公報
しかしながら、前記した特許文献1では、カバーが電機子と一体に設けられており、電機子が回転するとカバーも一体に回転する構造となっている。このため、電機子の回転時にカバーに対して大きな遠心力が作用することとなり、カバーには、比較的大きな強度が要求される。したがって、カバーが肉厚になって大型化するといった問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、軽量、小型化を図りつつ風損を低減することができる電動送風機およびこれを用いた電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、電機子巻線を有する電機子と、界磁巻線を有する固定子と、前記電機子の一端を回転自在に支持するエンドブラケットと、前記電機子の他端を回転自在に支持するハウジングと、前記電機子における前記エンドブラケット側に直結された空気流れ発生用の遠心羽根車と、前記遠心羽根車の外周側に配置された複数の静翼と、を有する電動送風機において、、前記電機子巻線を覆うカバー体を備え、前記カバー体前記エンドブラケットにインサート成形されて前記エンドブラケットと一体に設けられ、前記電機子巻線の外周に沿って径方向に膨出しつつ後方へ延設された円環部を有しており、前記円環部の後端部は、前記電機子の前端部よりも軸方向前方に位置し、前記円環部の前記後端部と前記電機子の前記前端部との間には、前記電機子巻線の後端部分が露出することを特徴とする。
また、本発明は、電機子巻線を有する電機子と、界磁巻線を有する固定子と、前記電機子の一端を回転自在に支持するエンドブラケットと、前記電機子の他端を回転自在に支持するハウジングと、前記電機子における前記エンドブラケット側に直結された空気流れ発生用の遠心羽根車と、前記遠心羽根車の外周側に配置された複数の静翼と、を有する電動送風機において、前記電機子巻線を覆うカバー体を備え、前記カバー体と前記エンドブラケットとは、樹脂によって一体成形されており、前記カバー体は、前記電機子巻線の外周に沿って径方向に膨出しつつ後方へ延設された円環部を有しており、前記円環部の後端部は、前記電機子の前端部よりも軸方向前方に位置し、前記円環部の前記後端部と前記電機子の前記前端部との間には、前記電機子巻線の後端部分が露出することを特徴とする。
本発明によれば、電機子巻線を覆うカバー体をエンドブラケットと一体に設けたので、カバー体を電機子とは別体に構成して回転不能に配置することができる。したがって、カバー体に遠心力が作用することがなくなり、カバー体の強度を従来のように高める必要がなくなる。これによって、カバー体による風損低減を図りつつカバー体の薄肉化や小型化を図ることが可能となる。
また、本発明は、塵埃を捕集する捕集部材が配置される集塵室と、前記集塵室の下流側に配置され、捕集部材に塵埃を吸い込むための気流を発生させる電動送風機と、を有する電気掃除機において、前記電動送風機を使用するものである。
本発明によれば、軽量、小型化を図りつつ風損を低減することができる電動送風機およびこれを用いた電気掃除機が得られる。
本実施形態の電気掃除機の外観を示す外観斜視図である。 本実施形態の電気掃除機の掃除機本体を模式的に示した断面図である。 本実施形態の電動送風機の断面図である。 電動送風機の要部の拡大断面図である。 (a)はエンドブラケットを前面側から見た斜視図、(b)はエンドブラケットを後面側から見た斜視図である。 エンドブラケットおよびカバー体の断面図である。 カバー体と電機子巻線との隙間と、電動送風機効率の差分と、の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、電動送風機において、「前、後」を言うときは、図3に示す方向を基準としている。
図1に示すように、電気掃除機1は、掃除機本体2と、ホース3と、手元操作SW等が設けられた操作管4と、継手管としての延長管5と、第1、第2の吸込具6、7とを備えて構成されている。
掃除機本体2の内部には、図2に示すように、吸引力を発生させる電動送風機10や、集塵室2cに配置され、電動送風機10の吸引力で吸い込まれた塵埃を捕集する紙パック8(捕集部材)、さらには、紙パック8で塵埃を取り除かれた空気が通過するフィルター9等が配置されている。
電動送風機10は、掃除機本体2の電動送風機室2aに防振ゴム2bを介して収容されており、図3に示すように、電動機20と、送風機30とを備える。
〔電動機〕
電動機20は、ハウジング21およびエンドブラケット22からなる外ケース23と、この外ケース23に軸受21a、22aを介して回転可能に支持された回転軸24と、この回転軸24に固定された電機子25と、この電機子25の周りに配置された固定子26とを主として備えている。電機子25の前後には、電機子巻線25a、25bが巻装されている。
そして、電動機20は、ブラシ27とこれに接触するように回転軸24に設けられたコンミテータ28との整流作用によって電力の供給を受け、連続的なトルクを発生して回転するようになっている。
また、固定子26は、外周が角形の固定子鉄心に固定子巻線を巻装して構成され、ハウジング21内に嵌着されている。固定子26を嵌着したハウジング21内には、その内周壁と固定子26との間に、軸方向の通風路R1が形成されている。
さらに、固定子26と電機子25との間にも、軸方向の通風路R2が形成されている。この通風路R2には、後記するカバー体40によってハウジング21の後方(流れ方向下流側)へ導かれた空気の一部が通流するようになっている。
なお、回転軸24の先端には、送風機30を構成している羽根車31が固定されている。
ハウジング21は、カップ状を呈しており、その開口縁に、径方向外側に向けて延びるフランジ部21bを有している。ハウジング21の開口には、これを横切るようにエンドブラケット22が掛け渡されて配置され、フランジ部21bに対してねじ止め等により固定されている。
エンドブラケット22は、剛性を有する金属等の材料からなり、その後面中央部には、軸受22aを収容する凹部22bが形成されている。エンドブラケット22は、この凹部22bに収容した軸受22aを介して回転軸24の前端側を支持している。本実施形態では、エンドブラケット22の凹部22bの周縁部22cに、カバー体40が一体に設けられている。カバー体40の詳細は後記する。
〔送風機〕
送風機30は、図3に示すように、電動機20の回転軸24に直結された羽根車31と、この羽根車31の外周側に固定設置されるディフューザ32(静翼)と、このディフューザ32に対して仕切板33を挟んで対面に配置されるリターンガイド34と、を備え、これらがファンケーシング35内に収められた構成となっている。
羽根車31は、遠心力を利用する遠心型羽根車であり、高速回転になると羽根車31内で圧力上昇が大きくなり、吸込部30aから空気を吸い込む。吸い込まれた空気は、羽根車31を通じて外周側に高速の空気流となって吐出される。
ディフューザ32は、羽根車31の外周側を囲い、羽根車31から外周方向に吐出された空気流を外周方向に導くディフューザ流路32aを形成している。
リターンガイド34は、ディフューザ流路32aを流れて来た空気流を電動機20に導くリターン流路34bを形成している。
〔カバー体〕
カバー体40は、電機子巻線25aを覆う部材であり、エンドブラケット22と一体に設けられた固定構造体である。カバー体40は、絶縁性および耐熱性を有する材料、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)等からなり、図5(a)(b)、図6に示すように、径方向に膨出する薄肉の湾曲円環状を呈している。
カバー体40は、図4に示すように、電機子巻線25aの外周に沿って径方向に膨出しつつ後方へ延設された円環部41を有しており、電機子巻線25aの略全体を覆うようになっている。
円環部41は、電機子巻線25aとの間に所定の隙間Sを隔てて配置されており、回転軸24と一体に回転する電機子巻線25aとの接触を回避しつつ、これを覆っている。
これによって、図3に示すように、ディフューザ32のリターンガイド34を通じて電機子巻線25aの周囲に流入してきた空気Aは、カバー体40の円環部41の外周面に沿うようにして、電機子巻線25aに直接的に当たることなくハウジング21の後方へ導かれるようになっている。
カバー体40の基端部には、図5(b)、図6に示すように、エンドブラケット22の長手方向に延びる角形のフランジ部42が形成されている。フランジ部42は、カバー体40の基端部を補強するとともに、エンドブラケット22の周縁部22cに当接する面の面積を増やす役割をなす。これによって、カバー体40の固定強度の向上が図られている。
図6に示すように、フランジ部42の取付面42aには、位置決め用の突起43が設けられている。この突起43は、エンドブラケット22の周縁部22cに形成された挿通孔22dに挿通可能であり、挿通孔22dに挿通された状態で、図4に示すように、後記するディフューザ32の後面に形成されたリターンガイド34の凹溝34a内に突出して配置されるようになっている。つまり、突起43がリターンガイド34に干渉せず、ディフューザ32の取り付けの邪魔とならないようにされている。
このようなカバー体40は、フランジ部42の突起43をエンドブラケット22の挿通孔22dに挿通してエンドブラケット22に位置決めされ、フランジ部42の取付面42aに塗布された接着剤でエンドブラケット22の周縁部22cに固着されるようになっている。
なお、エンドブラケット22に対するカバー体40の固着は、図示しないねじ部材を用いた締め付け等によって行ってもよいし、また、前記した突起43をエンドブラケット22の挿通孔22dに挿通させた後に、熱溶着等によってこれを溶着させることで行ってもよい。
また、カバー体40は、射出成形によってエンドブラケット22と一体に成形することも可能である。
この場合には、射出成形時に、エンドブラケット22の挿通孔22dを通じて、エンドブラケット22の後面側から前面側に樹脂材が流れ込むように構成して、エンドブラケット22の前面側に流れ込んだ樹脂材でエンドブラケット22の前面側にカバー体40の脱落を防止するための係止部がカバー体40に一体的に形成されるように構成するとよい。
このようにエンドブラケット22に固着されたカバー体40は、図4に示すように、エンドブラケット22に保持された軸受22aを介して回転軸24が支持されると、前記したように電機子巻線25aとの間に円環部41が所定の隙間Sを有して配置されるようになっている。
なお、電機子巻線25aは、電機子25に対して巻き付けられた後に、整形材等によって外部から押圧成形されるようになっており、外形状が所望の形状に整えられるようになっている。これによって、電機子巻線25aの外面と、電機子巻線25aを覆うように配置されるカバー体40の円環部41の内面との間には、所定の隙間Sが形成されるようになっている。
ここで、カバー体40の円環部41の後端部41aは、電機子25の前端部25cよりも軸方向前方に位置している。これによって、カバー体40の後端部41aと電機子25の前端部25cとの間には、電機子巻線25aの後端部分25a’が露出するようになっている。このように露出した電機子巻線25aの後端部分25a’によって、この部分には、電機子巻線25aの回転に伴って気流が発生するようになっている。
なお、発生した気流は、ハウジング21内を流れる空気を後方へ向けて円滑に導くように作用し、風損の低減に好適に寄与する。
つまり、電機子巻線25aの全体をカバー体40の円環部41で覆う構成とした場合に比べて、ハウジング21内を流れる空気を後方へ向けてより好適に導くことができる。
ここで、図7は、前記した隙間Sの寸法(mm)と電動送風機効率の差分(%)との関係を示したグラフである。電動送風機効率とは、モータの効率とファンの効率とをかけ合わせたものである。この電動送風機効率と電動送風機10の入力とをかけ合わせたものがファン出力であり、このファン出力から、電気掃除機1の吸込能力を示す一つの値となる、吸込仕事率が求められる。つまり、電動送風機効率が向上すれば、吸込仕事率を向上させることができる。
なお、ここでは、円環部41の内周面と電機子巻線25aとの間隔が最小となる部分(円環部41の後端部41aの近傍部分)を基準として隙間Sの寸法としている。
図7では、カバー体40無しの状態をゼロ(0)としたときの、電動送風機効率の差分(%)を表している。
図7から明らかであるように、本実施形態のカバー体40を設置した電動送風機10では、カバー体40無しのものに比べて、隙間Sを1.5mmより大きく3.0mm以下としたときに、電動送風機効率が向上していることが分かる。
ここで、隙間Sは、2.0mm〜3.0mmとすることが好ましい。
2.0mm未満では、空気の粘性に起因する摩擦力が大きくなって、効率が低下するおそれがあるため好ましくない。
また、3.0mmより大きい場合には、電動送風機効率の値が飽和に向かう傾向となり、実質的な電動送風機効率の向上を図れず、また、電機子巻線25a周りのスペースをカバー体40で広く占有することとなるため、好ましくない。
したがって、隙間Sは、2.0mm〜3.0mmとすることが好ましい。
図7に示すように、隙間Sを2.0mmとしたときには、電動送風機効率がおよそ0.33%向上することとなり、隙間Sを2.5mmとしたときには、電動送風機効率がおよそ0.6%向上することとなり、さらに、隙間Sを3.0mmとしたときには、電動送風機効率がおよそ0.66%向上することとなる。
ここで、電動送風機10の入力、つまり、電気掃除機1の消費電力を1000Wとすると、隙間Sが2.0mmのときにはおよそ3.3Wの向上が見込め、同様に、隙間Sが2.5mmのときにはおよそ6W、隙間Sが3.0mmのときにはおよそ6.6Wの向上がそれぞれ見込めることになる。
次に、本実施形態の電動送風機10における空気の流れについて説明する。電動機20に通電されると、回転軸24が回転し、それに伴い羽根車31が回転する。
図3に示すように、吸込部30aから流入した空気は、ひとまず羽根車31で昇圧され増速される。その後、ディフューザ32を通過した空気は、曲がり流路35aを経て略180度転向し、リターンガイド34に流入する。
そして、リターンガイド34に流入した空気は、減速されて圧力が上昇した状態となって、エンドブラケット22の側方を通じて電動機20のハウジング21内に流入する。
ハウジング21内に流入した空気は、ハウジング21の内周壁と固定子26との間に形成された通風路R1や、固定子26と電機子25との間に形成された通風路R2を通じて、ハウジング21の後方へ導かれる。
ここで、電動機20の電機子巻線25aは、エンドブラケット22に固定されたカバー体40で覆われているので、通風路R2に向かう空気Aは、カバー体40の円環部41の外周面に沿って下流側に流れ、電機子巻線25aの表面に直接的に触れることなくハウジング21の後方へ導かれる。
そして、カバー体40によって下流側に導かれた空気は、電機子25、固定子26、ブラシ27、およびコンミテータ28等をそれぞれ冷却して、流出口29より電動送風機10の外部に排出される。
以上説明した本実施形態の電動送風機10によれば、電機子巻線25aを覆うカバー体40をエンドブラケット22と一体に設けたので、カバー体40を電機子25とは別体に構成して回転不能に配置することができる。したがって、カバー体40に遠心力が作用することを回避することができ、カバー体40の強度を従来のように高める必要がなくなる。これによって、カバー体40による風損低減を図りつつカバー体40の薄肉化や小型化を図ることが可能となる。
また、カバー体40をエンドブラケット22にインサート成形することで、カバー体40をエンドブラケット22に取り付ける場合に比べて、取付誤差などの影響を受けることがなくなり、円環部41と電機子巻線25aとの隙間Sの精度を高めることができる。これによって、効果的に風損低減を図ることができる。
また、カバー体40の円環部41の後端部41aは、電機子25の前端部25cよりも軸方向前方に位置しているので、カバー体40の後端部41aと電機子25の前端部25cとの間に、電機子巻線25aの後端部分25a’を露出させることができ、この露出した部分によって、電機子巻線25aの回転に伴う気流を発生させることができる。
これによって、電機子巻線25aの全体をカバー体40の円環部41で覆う構成とした場合に比べて、ハウジング21内を流れる空気を後方へ向けてより好適に導くことができる。
また、本実施形態の電動送風機10を使用した電気掃除機1では、吸込仕事率の向上を図ることができる。
前記実施形態では、カバー体40とエンドブラケット22とを別部材で構成したが、これに限られることはなく、樹脂材によって一体成形してもよい。
この場合にも、カバー体40とエンドブラケット22とを一体成形することによって、カバー体40を別体とした場合に比べて、取付誤差などの影響を受けることがなくなり、円環部41と電機子巻線25aとの隙間Sの精度を高めることができる。これによって、効果的に風損低減を図ることができる。
なお、カバー体40の形状等は、ハウジング21内に流入した空気Aをハウジング21の後方へ導くものであれば任意に設定することができる。
1 電気掃除機
2 掃除機本体
2c 集塵室
8 紙パック(捕集部材)
10 電動送風機
20 電動機
21 ハウジング
22 エンドブラケット
25 電機子
25a 電機子巻線
26 固定子
30 送風機
31 羽根車(遠心羽根車)
32 ディフューザ(静翼)
40 カバー体
41 円環部
R1、R2 通風路
S 隙間

Claims (3)

  1. 電機子巻線を有する電機子と、界磁巻線を有する固定子と、前記電機子の一端を回転自在に支持するエンドブラケットと、前記電機子の他端を回転自在に支持するハウジングと、前記電機子における前記エンドブラケット側に直結された空気流れ発生用の遠心羽根車と、前記遠心羽根車の外周側に配置された複数の静翼と、を有する電動送風機において、
    前記電機子巻線を覆うカバー体を備え、
    前記カバー体前記エンドブラケットにインサート成形されて前記エンドブラケットと一体に設けられ、前記電機子巻線の外周に沿って径方向に膨出しつつ後方へ延設された円環部を有しており、
    前記円環部の後端部は、前記電機子の前端部よりも軸方向前方に位置し、前記円環部の前記後端部と前記電機子の前記前端部との間には、前記電機子巻線の後端部分が露出することを特徴とする電動送風機。
  2. 電機子巻線を有する電機子と、界磁巻線を有する固定子と、前記電機子の一端を回転自在に支持するエンドブラケットと、前記電機子の他端を回転自在に支持するハウジングと、前記電機子における前記エンドブラケット側に直結された空気流れ発生用の遠心羽根車と、前記遠心羽根車の外周側に配置された複数の静翼と、を有する電動送風機において、
    前記電機子巻線を覆うカバー体を備え、
    前記カバー体と前記エンドブラケットとは、樹脂によって一体成形されており、
    前記カバー体前記電機子巻線の外周に沿って径方向に膨出しつつ後方へ延設された円環部を有しており、
    前記円環部の後端部は、前記電機子の前端部よりも軸方向前方に位置し、前記円環部の前記後端部と前記電機子の前記前端部との間には、前記電機子巻線の後端部分が露出することを特徴とする電動送風機。
  3. 塵埃を捕集する捕集部材が配置される集塵室と、前記集塵室の下流側に配置され、前記捕集部材に塵埃を吸い込むための気流を発生させる電動送風機と、を有する電気掃除機において、
    前記電動送風機として、請求項1または請求項2に記載の電動送風機を用いたことを特徴とする電気掃除機。
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