JP5351833B2 - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

建設機械の油圧回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5351833B2
JP5351833B2 JP2010122086A JP2010122086A JP5351833B2 JP 5351833 B2 JP5351833 B2 JP 5351833B2 JP 2010122086 A JP2010122086 A JP 2010122086A JP 2010122086 A JP2010122086 A JP 2010122086A JP 5351833 B2 JP5351833 B2 JP 5351833B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control valve
valve
travel
hydraulic
oil passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010122086A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011247365A (ja
Inventor
浩文 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2010122086A priority Critical patent/JP5351833B2/ja
Publication of JP2011247365A publication Critical patent/JP2011247365A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5351833B2 publication Critical patent/JP5351833B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械の油圧回路に関する。
油圧ショベル等の建設機械の油圧回路において、2つの油圧ポンプの吐出油を必要に応じて合流させて大流量を要する油圧アクチュエータに供給するようにした2ポンプシステムの油圧回路が用いられている。
図3は、このような油圧回路の一例である(特許文献1の図7参照)。
第1グループの各制御弁(左走行油圧モータ用制御弁104、第1ブームシリンダ用制御弁106、第2アームシリンダ用制御弁108、バケットシリンダ用制御弁110)は第1油圧ポンプ102から供給される作動油の各アクチュエータ(左走行油圧モータ、第1ブームシリンダ、第2アームシリンダ、バケットシリンダ112)への給排を制御し、第2グループの各制御弁(右走行油圧モータ用制御弁124、第1アームシリンダ用制御弁126、第2ブームシリンダ用制御弁128、旋回油圧モータ用制御弁130)は第2油圧ポンプ122から供給される作動油の各アクチュエータ(右走行油圧モータ、第1アームシリンダ、第2ブームシリンダ、旋回油圧モータ)への給排を制御する。また、合流切換弁140を備えており、合流切換弁140を合流位置bに切り換えると、第2油圧ポンプ122の吐出油が合流点Kで第1油圧ポンプの吐出油に合流し、バケットシリンダ112に供給され、同シリンダを高速で作動させ得る。
一方、図3の油圧回路では、合流時に、常に、第2油圧ポンプ122の最大吐出量が第1油圧ポンプ102の吐出油と合流されるため、場合(機械や作業の種類、オペレータの好み等)によっては流量過剰となってバケットの作動が速くなり過ぎ、かえって操作性が悪くなる事態が発生していた。
これに対して、特許文献1では、図4(図3と同一の部分には同一の符号を付与。)に示される油圧回路が開示されており、合流時に、合流制御手段(コントローラ150、電磁比例弁152)により、第2油圧ポンプ122の吐出油の合流油量が、バケットシリンダ112に対する指令速度に応じて制御され、この合流油量が、指令速度が高いほど多く、低いほど少なくなるため、バケットシリンダ112の速度の変化の仕方をオペレータの要求に適応したものとすることができる。
また、図4に示される油圧回路では、合流中に第2グループの右走行油圧モータ用制御弁124を除く各制御弁126、128、130の少なくとも一つ(ブーム、アームまたは旋回)が操作されたときには、そのリモコン圧PaまたはPtがコントローラ150に入力されて電磁比例弁152に対する信号出力が停止し、ブーム・アームの動作、旋回動作は支障なく行えるようになっている。
特許3961123号公報
しかしながら、バケットシリンダ112へ合流油が供給されている合流中であっても、第2グループの右走行油圧モータ用制御弁124を除く各制御弁126、128、130の少なくとも一つ(ブーム、アームまたは旋回)が操作されると合流は解除されてしまうので、バケットの操作に加えてブーム、アームや旋回の操作を行う複合操作時には、バケットシリンダ112に対する作動油の供給が不足して円滑な複合操作ができなくなるおそれがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、2ポンプシステムの建設機械の油圧回路において、複合操作性に優れる油圧回路を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプを備え、第1の油圧ポンプの第1センタ油路に一方の走行油圧モータ用の第1走行制御弁を配設し、該第1走行制御弁の第1センタ油路下流に作業アクチュエータ用の第1作業制御弁を配設するとともに、第2の油圧ポンプの第2センタ油路に走行直進弁を配設し、該走行直進弁の第2センタ油路下流に他方の走行油圧モータ用の第2走行制御弁を配設し、該第2走行制御弁の第2センタ油路下流に他の作業アクチュエータ用の第2作業制御弁を配設した建設機械の油圧回路において、前記走行直進弁の切換位置を連続的に調整する走行直進弁調整手段を設け、走行操作がなされておらず、かつ、前記第1作業制御弁により作業アクチュエータが操作されているとき、前記走行直進弁の切換位置を調整して、前記第1作業制御弁に前記第2の油圧ポンプからの作動油が供給されるようにした建設機械の油圧回路であって、前記第1作業制御弁に供給されるパイロット圧および前記第2作業制御弁に供給されるパイロット圧に基づき、前記走行直進弁調整手段が前記走行直進弁の切換位置を連続的に調整することにより、前記第2の油圧ポンプから前記第1作業制御弁へ配分される作動油の量を制御することにより、前記課題を解決したものである。
また、本発明の第2の態様は、第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプを備え、第1の油圧ポンプの第1センタ油路に一方の走行油圧モータ用の第1走行制御弁を配設し、該第1走行制御弁の第1センタ油路下流に作業アクチュエータ用の第1作業制御弁を配設するとともに、第2の油圧ポンプの第2センタ油路に走行直進弁を配設し、該走行直進弁の第2センタ油路下流に他方の走行油圧モータ用の第2走行制御弁を配設し、該第2走行制御弁の第2センタ油路下流に他の作業アクチュエータ用の第2作業制御弁を配設した建設機械の油圧回路において、前記走行直進弁の切換位置を連続的に調整する走行直進弁調整手段を設け、走行操作がなされておらず、かつ、前記第1作業制御弁により作業アクチュエータが操作されているとき、前記走行直進弁の切換位置を調整して、前記第1作業制御弁に前記第2の油圧ポンプからの作動油が供給されるようにした建設機械の油圧回路であって、前記第1作業制御弁の中立位置からの切換量および前記第2作業制御弁の中立位置からの切換量に基づき、前記走行直進弁調整手段が前記走行直進弁の切換位置を連続的に調整することにより、前記第2の油圧ポンプから前記第1作業制御弁へ配分される作動油の量を制御することにより、前記課題を解決したものである。
本発明では、前記のように構成したので、走行操作が行われていないときの走行直進弁を活用して、第1作業制御弁に第2の油圧ポンプからの作動油を複合操作の状況に応じて供給することができ、2ポンプシステムの建設機械の油圧回路において、構成の追加をすることなく、複合操作性を向上させることができる。
前記油圧回路において、更に、前記第2センタ油路の前記第2作業制御弁の下流に設けられ、連通と遮断を切り換えるカット弁と、該カット弁と前記第2作業制御弁との間の第2センタ油路の地点を、前記第1センタ油路の第1走行制御弁と第1作業制御弁との間の第1センタ油路の地点に連結するバイパス油路と、を設けた場合、前記走行直進弁の切換位置を調整して、前記第1作業制御弁に前記第2の油圧ポンプからの作動油が供給されるようにした際に、前記第1の油圧ポンプからの作動油の全量を第1作業制御弁によって操作されるアクチュエータの作動に用いるようにすることができる。
本発明によれば、2ポンプシステムの建設機械の油圧回路において、複合操作性に優れる油圧回路を提供することができる。
本発明の実施形態に係る油圧回路の全体構成を示す図 前記実施形態において、走行直進弁34の切換位置B方向への切換量と、走行直進弁34の4つの油路p、q、r、sの開度との関係を模式的に示す開口線図 従来の2ポンプシステムの油圧回路の一例を示す図 合流油量の調整がなされる従来の2ポンプシステムの油圧回路の一例を示す図
以下図面に基づいて、本発明に係る建設機械の油圧回路の好適な実施形態の例について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る油圧回路の全体構成を示す図である。
この油圧回路10は、第1油圧ポンプ12と、第1油圧ポンプ12の第1センタ油路56下流に配設され、第1グループの各アクチュエータ(左走行油圧モータ80、特定アクチュエータ82、旋回用油圧モータ84、第2ブームシリンダ86、第1アームシリンダ88)への作動油の給排を制御する第1グループの各制御弁(左走行油圧モータ用制御弁(第1走行制御弁)14、特定アクチュエータ用制御弁(第1作業制御弁)16、旋回用制御弁18、第2ブーム用制御弁20、第1アーム用制御弁22)と、第2油圧ポンプ32と、第2油圧ポンプ32の第2センタ油路60に配設され、第2グループの各アクチュエータ(右走行油圧モータ90、バケットシリンダ92、第1ブームシリンダ94、第2アームシリンダ96)への作動油の給排を制御する第2グループの各制御弁(右走行油圧モータ用制御弁(第2走行制御弁)36、バケット用制御弁(第2作業制御弁)38、第1ブーム用制御弁40、第2アーム用制御弁42)と、走行直進弁34と、第2アーム用制御弁42よりも第2センタ油路60の下流側(最下流)に設けられたカット弁44と、第1合流切換弁24と、第2合流切換弁46と、圧力センサ48、50、52と、第1センタ油路56と、第1パラレル油路58と、第2センタ油路60と、第2パラレル油路62と、バイパス油路64と、コントローラ72と、を備える。特定アクチュエータ82は、建設機械の種類・用途に応じて付け加えられるアクチュエータである。
走行直進弁34は、第2油圧ポンプ32と右走行油圧モータ用制御弁36との間の第2センタ油路60に設けられている。2つの切換位置A、Bを備え、切換位置Aは、作業に用いる作業アクチュエータ82、84、86、88、92、94、96の操作と走行油圧モータ80、90による走行が同時になされない場合に対応し、切換位置Bは、作業に用いる作業アクチュエータ82、84、86、88、92、94、96の操作と走行油圧モータ80、90による走行が同時になされる場合(以下、同時操作と記す。)に対応する。
即ち、切換位置Aでは、第1の油圧ポンプ12から吐出した作動油が第1グループの左走行油圧モータ80および作業アクチュエータ82、84、86、88に供給され、第2の油圧ポンプ32から吐出した作動油が第2グループの右走行油圧モータ90および作業アクチュエータ92、94、96に供給される。
一方、切換位置Bでは、第1油圧ポンプ12から吐出した作動油が左右両方の走行油圧モータ80、90に供給され、第2油圧ポンプ32から吐出した作動油が作業に用いる作業アクチュエータ82、84、86、88、92、94、96に供給される。即ち、第1油圧ポンプ12が走行油圧モータ80、90を担当し、第2油圧ポンプ32が作業アクチュエータ82、84、86、88、92、94、96を担当するので、作業アクチュエータ82、84、86、88、92、94、96の負荷に影響されずに独立的な走行が可能となる。
また、走行直進弁34は、付勢する方向が対抗するようにスプールの一端にパイロットポート34aを備え、他端にパイロットポート34bを備える。パイロットポート34aには、第1合流切換弁24が切換位置Cのときに走行直進信号Pst(同時操作時に供給される油圧的な信号)が供給され、第1合流切換弁24が切換位置Dのときに特定アクチュエータ用制御弁16に供給されるパイロット圧Paが供給される。パイロットポート34bには、第2合流切換弁46が切換位置Fのときに、バケット用制御弁38に供給されるパイロット圧Pbが供給される。そして、パイロットポート34a、34bに供給されるパイロット圧によって決まる付勢力の大小関係により、走行直進弁34の切換位置が決まる。なお、走行直進信号Pstは、本実施形態では、走行油圧モータ用制御弁14、36の切り換えの状態を検出する信号および作業用の制御弁16、18、20、22、38、40、42の切り換えの状態を検出する信号に基づいて、コントローラ72が同時操作であると判断した場合に発せられる油圧的な信号であるが、コントローラ72の判断を介さずに機械的な制御に基づいて発せられるようにしてもよい。
走行直進弁34が切換位置Aのとき、第2油圧ポンプ32が吐出した作動油は第2グループのアクチュエータ90、92、94、96のみに供給され、第1グループの作動アクチュエータ82、84、86、88に供給されないが、切換位置Bのとき、走行直進弁の通路r(図2参照)、油路68、第1パラレル油路58を介して、第2油圧ポンプ32からの作動油は第1グループの作動アクチュエータ82、84、86、88に供給される。
また、走行直進弁34は切換位置Aから切換位置Bへと連続的に切り換わり、切換位置Aと切換位置Bの間の切換位置もとることができ、図2に示すように、通路rの開度は切換位置Aから切換位置Bへの切換量が大きくなるにしたがって、連続的に大きくなっていく。このため、切換位置Aから切換位置Bへの切換量が大きくなるにしたがい、第2油圧ポンプ32から第1グループの作動アクチュエータ82、84、86、88に供給される作動油の量(分流油量)は多くなる。
第1合流切換弁24は、スプールの一端にソレノイド部24aを備え、他端にばね24bを備える。入力ポート24dには走行直進信号Pstが入力され、入力ポート24eには特定アクチュエータ用制御弁16に供給されるパイロット圧Paが入力される。ソレノイド部24aにコントローラ72からの指令(電気信号:後述)が入力されていないとき、ばね24bの付勢力により切換位置Cに切り換わり、入力ポート24dがパイロット油路34eと連通し、走行直進信号Pstがパイロットポート34aに入力され、走行直進弁34を切換位置Bに切り換える方向に付勢する。ソレノイド部24aにコントローラ72からの指令(電気信号)が入力されているとき、ソレノイド部24aは切換位置D方向にスプールを付勢し、第1合流切換弁24は切換位置Dに切り換わる。第1合流切換弁24は切換位置Dに切り換わると、入力ポート24eがパイロット油路34eと連通し、パイロットポート34aには、特定アクチュエータ用制御弁16に供給されるパイロット圧Paが入力され、走行直進弁34を切換位置Bに切り換える方向に付勢する。
第2合流切換弁46は、スプールの一端にソレノイド部46aを備え、他端にばね46bを備える。入力ポート46dにはバケット用制御弁38に供給されるパイロット圧Pbが入力される。ソレノイド部46aにコントローラ72からの指令(電気信号:後述)が入力されていないとき、ばね46bの付勢力により切換位置Eに切り換わり、パイロットポート34bがタンクに連通して、パイロットポート34bにパイロット圧は供給されない。ソレノイド部46aにコントローラ72からの指令(電気信号)が入力されているとき、ソレノイド部46aは切換位置F方向にスプールを付勢し、第2合流切換弁46は切換位置Fに切り換わる。第2合流切換弁46が切換位置Fに切り換わると、入力ポート46dがパイロット油路34fと連通し、パイロットポート34bには、バケット用制御弁38に供給されるパイロット圧Pbが入力され、走行直進弁34を切換位置Aに切り換える方向に付勢する。
カット弁44は、第2センタ油路60の最下流に設けられており、2つの切換位置G、Hを備える。切換位置Gでは第2センタ油路60を連通し、切換位置Hでは第2センタ油路60を遮断する。
また、カット弁44は、スプールの一端にソレノイド部44aを備え、他端にばね44bを備える。ソレノイド部44aは、コントローラ72からの指令(電気信号)が入力されると、切換位置H方向にスプールを付勢する。ばね44bは、切換位置G方向にスプールを付勢する。したがって、コントローラ72からの指令(電気信号)がソレノイド部44aに入力されていないときは、カット弁44の切換位置は切換位置Gとなっており、第2センタ油路60は連通し、コントローラ72からの指令(電気信号)がソレノイド部44aに入力されているときは、カット弁44の切換位置は切換位置Hとなっており、第2センタ油路60は遮断される。カット弁44の切換位置が切換位置Hとなって第2センタ油路60が遮断されると、第2センタ油路60をカット弁44の手前まで流れてきた作動油は、バイパス油路64を通って、第1油圧ポンプ12の第1センタ油路56の特定アクチュエータ用制御弁16の流入側の地点56aに流れ込む。
圧力センサ48は、左走行油圧モータ用制御弁14に操作レバー装置14Aを介して供給されるパイロット圧を測定する役割を有する。圧力センサ48が測定した圧力データは電気信号線48aを介してコントローラ72に送られる。
圧力センサ50は、特定アクチュエータ用制御弁16に操作レバー装置16Aを介して供給されるパイロット圧を測定する役割を有する。圧力センサ50が測定した圧力データは電気信号線50aを介してコントローラ72に送られる。
圧力センサ52は、右走行油圧モータ用制御弁36に操作レバー装置36Aを介して供給されるパイロット圧を測定する役割を有する。圧力センサ52が測定した圧力データは電気信号線52aを介してコントローラ72に送られる。
コントローラ72は、圧力センサ48、52から送られた圧力データに基づき、走行操作がなされているかどうかを判断する。具体的には、例えば、圧力センサ48、52から送られた圧力データに基づき、走行油圧モータ用制御弁14、36に供給されているパイロット圧をそれぞれ算出し、算出した該パイロット圧がどちらも所定の値を下回っていれば走行油圧モータ用制御弁14、36の切換位置はどちらも中立位置であると判断し、走行操作がなされていないと判断する。
また、コントローラ72は、圧力センサ50から送られた圧力データに基づき、特定アクチュエータ82が操作されているかどうかを判断する。
走行操作がなされておらず、かつ、特定アクチュエータ82が操作されていると判断したとき、コントローラ72は、電気信号線24c、46cを介して第1合流切換弁24および第2合流切換弁46に指令(電気信号)を送ってそれぞれ切換位置D、切換位置Fに同時に切り換える。これにより、走行直進弁34のパイロットポート34aには特定アクチュエータ用制御弁16に供給されるパイロット圧Paが入力され、パイロットポート34bにはバケット用制御弁38に供給されるパイロット圧Pbが入力される。
そして、パイロットポート34a、34bに入力されるパイロット圧Pa、Pbによって決まる付勢力の大小関係により、走行直進弁34の切換位置が決まる。前述したように、走行直進弁34の切換位置は切換位置Aから切換位置Bへと連続的に切り換わり、切換位置Bへの切換量が大きくなるにつれて、第2油圧ポンプ32から第1グループの作動アクチュエータ82、84、86、88に供給される作動油の量(分流量)は多くなる。
また、第2油圧ポンプ32からの作動油を特定アクチュエータ82へ分流させるときは、電気信号線44cを介して指令(電気信号)をカット弁44のソレノイド部44aに送り、カット弁44を切換位置Hに切り換えて第2センタ油路60を遮断し、第2センタ油路60を流れてきた作動油をバイパス油路64を介して第1油圧ポンプ12の第1センタ油路56の流入地点56aに流れ込ませる。
なお、コントローラ72、第1合流切換弁24および第2合流切換弁46は、走行直進弁34の2つのパイロットポート34a、34bにパイロット圧Pa、Pbを供給して、走行直進弁34の切換位置を調整するので、走行直進弁調整手段ということができる。
次に、本実施形態に係る油圧回路10の動作および作用について説明する。
図2は、走行直進弁34の切換位置B方向への切換量と、走行直進弁34の4つの通路p、q、r、sの開度との関係を模式的に示す開口線図である。
通路pは第2センタ油路60を連通させて、第2油圧ポンプ32からの作動油を第2センタ油路60の下流側へ導く通路である。通路qは油路66と油路68とを連通させて、第1油圧ポンプ12からの作動油を第1油圧ポンプ12の第1パラレル油路58へ導く通路である。通路rは第2油圧ポンプ32からの流入ポート34cと油路68とを連通させて、第2油圧ポンプ32からの作動油を第1油圧ポンプ12の第1パラレル油路58へ導く通路である。通路sは第1油圧ポンプ12からの流入ポート34dと第2センタ油路60とを連通させて、第1油圧ポンプ12からの作動油を第2センタ油路60へ導く通路である。
ここで、走行操作がなされていないときの特定アクチュエータ82とバケットシリンダ92との複合操作で、特定アクチュエータ用制御弁16はフル切り換え、バケット用制御弁38はハーフレバー切り換えの時を想定する。
特定アクチュエータ用制御弁16はフル切り換えであり、特定アクチュエータ用制御弁16に供給されるパイロット圧Paは大きい。一方、バケット用制御弁38はハーフレバー切り換えであり、バケット用制御弁38に供給されるパイロット圧Pbはさほど大きくない。
このため、走行直進弁34は切換位置B側へある程度切り換わる(このときの切換位置Bへの切換量をXとする。)こととなり、特定アクチュエータ82とバケットシリンダ92との複合操作の状況に応じて第2油圧ポンプ32からの作動油は特定アクチュエータ82へ分流させられる。
また、第2油圧ポンプ32からの作動油を特定アクチュエータ82へ分流させるときには、コントローラ72は、前述したように、電気信号線44cを介して指令(電気信号)をカット弁44のソレノイド部44aに送り、カット弁44を切換位置Hに切り換えて第2センタ油路60を遮断する。したがって、本想定例ではカット弁44は切換位置Hに切り換わり第2センタ油路60を遮断する。
このときの第1、第2油圧ポンプ12、32からの分流状況は次のようになる。
第1油圧ポンプ12からの吐出油は通路qを通って特定アクチュエータ82へ向かうが、切換量Xのとき、(分流操作をしない従来と比べて)通路qの開度は小さくなる。一方、通路sの開度は大きくなり、第1油圧ポンプ12からの吐出油は第2センタ油路60にも流れ込む。前述したように本想定例ではカット弁44は切換位置Hに切り換わり第2センタ油路60を遮断するので、第1油圧ポンプ12から通路sを経て第2センタ油路60に流れ込んだ第1油圧ポンプ12からの吐出油は、バイパス油路64を通って、第1油圧ポンプ12の第1センタ油路56の特定アクチュエータ用制御弁16の流入側の地点56aに流れ込む。したがって、第1油圧ポンプ12からの吐出油は、全量、特定アクチュエータ82の作動に用いられる。
一方、第2油圧ポンプ32からの作動油を第2センタ油路60の下流側へ導く通路pはある程度閉じられることとなるが、第2油圧ポンプ32からの吐出油は、走行直進弁34の切換位置によらない開度を有する第2パラレル油路62にも流れ込むので、第2グループの各アクチュエータ(右走行油圧モータ90、バケットシリンダ92、第1ブームシリンダ94、第2アームシリンダ96)へ供給される作動油の量はある程度確保される。一方、通路rが開くので、第2グループの各アクチュエータへ第2油圧ポンプ32から供給される作動油の量は減少し、結果として特定アクチュエータ82へ配分される作動油の量は多くなる。このため、特定アクチュエータ82は、バケットシリンダ92との複合操作の際においてもより速く動きやすくなり、複合操作性が向上する。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明では、走行操作がなされていないときに走行直進弁を用いて、第2の油圧ポンプからの作動油を第1グループの特定アクチュエータに供給するようにしたので、構成の追加をすることなく、複合操作性を向上させることができる。また、本発明では走行直進弁を用いて第2の油圧ポンプからの分流量を調整するが、走行操作がなされていないという条件が満たされないと走行直進弁を用いての分流量の調整を行わないので、走行直進性能に悪影響を与えることはない。
なお、本実施形態では、合流切換弁を2つ(第1合流切換弁24、第2合流切換弁46)設けたが、第1合流切換弁24および第2合流切換弁46を1つの切換弁に統合してもよい。
また、本実施形態では、バケット用制御弁38に供給されるパイロット圧Pbが第2合流切換弁46の入力ポート46dに入力されるようにしたが、第2グループの他の作業アクチュエータ用の制御弁(第1ブーム用制御弁40、第2アーム用制御弁42)のパイロット圧が第2合流切換弁46の入力ポート46dに入力されるようにしてもよく、その場合、バケットシリンダ92と、第1ブームシリンダ94あるいは第2アームシリンダ96との複合操作性が向上することとなる。
また、バケット用制御弁38に供給されるパイロット圧Pbを測定する圧力センサを更に設け、その圧力センサが測定した圧力データをコントローラ72に入力するように構成し、特定アクチュエータ82およびバケットシリンダ92の操作状況をパイロット圧Pa、Pbにより把握してそれらの操作状況に応じて特定アクチュエータ82およびバケットシリンダ92にそれぞれ供給すべき作動油量を算出し、その算出結果に基づき、走行直進弁34の2つのパイロットポート34a、34bに供給するパイロット圧を電磁比例弁等によりコントローラ72が直接的に調整して、走行直進弁34の切換位置を調整し、第2油圧ポンプ32から特定アクチュエータ82への分流量を制御するようにしてもよい。
また、特定アクチュエータ82およびバケットシリンダ92の操作状況を、パイロット圧Pa、Pbではなく、特定アクチュエータ用制御弁16およびバケット用制御弁38の中立位置からの切換量や操作レバー装置16A、38Aの操作レバーの操作量に基づき把握してもよい。また、直接、特定アクチュエータ82およびバケットシリンダ92の動作量から把握するようにしてもよい。
また、本実施形態における分流・合流機能を有効または無効とする切換スイッチを設けてもよく、操作者が好みに応じて本機能を有効または無効とすることを選択できるようにしてもよい。
例えば、2つの油圧ポンプの吐出油を必要に応じて合流させて大流量を要する油圧アクチュエータに供給するようにした2ポンプシステムの建設機械の油圧回路に適用することができる。
10…油圧回路
12…第1油圧ポンプ
14…左走行油圧モータ用制御弁(第1走行制御弁)
16…特定アクチュエータ用制御弁(第1作業制御弁)
24…第1合流切換弁
32…第2油圧ポンプ
34…走行直進弁
36…右走行油圧モータ用制御弁(第2走行制御弁)
38…バケット用制御弁(第2作業制御弁)
44…カット弁
46…第2合流切換弁
48、50、52…圧力センサ
56…第1センタ油路
58…第1パラレル油路
60…第2センタ油路
62…第2パラレル油路
64…バイパス油路
72…コントローラ
80…左走行油圧モータ
82…特定アクチュエータ
90…右走行油圧モータ
92…バケットシリンダ
Pst…走行直進信号
Pa、Pb…パイロット圧

Claims (3)

  1. 第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプを備え、第1の油圧ポンプの第1センタ油路に一方の走行油圧モータ用の第1走行制御弁を配設し、該第1走行制御弁の第1センタ油路下流に作業アクチュエータ用の第1作業制御弁を配設するとともに、第2の油圧ポンプの第2センタ油路に走行直進弁を配設し、該走行直進弁の第2センタ油路下流に他方の走行油圧モータ用の第2走行制御弁を配設し、該第2走行制御弁の第2センタ油路下流に他の作業アクチュエータ用の第2作業制御弁を配設した建設機械の油圧回路において、
    前記走行直進弁の切換位置を連続的に調整する走行直進弁調整手段を設け、
    走行操作がなされておらず、かつ、前記第1作業制御弁により作業アクチュエータが操作されているとき、前記走行直進弁の切換位置を調整して、前記第1作業制御弁に前記第2の油圧ポンプからの作動油が供給されるようにした建設機械の油圧回路であって、
    前記第1作業制御弁に供給されるパイロット圧および前記第2作業制御弁に供給されるパイロット圧に基づき、前記走行直進弁調整手段が前記走行直進弁の切換位置を連続的に調整することにより、前記第2の油圧ポンプから前記第1作業制御弁へ配分される作動油の量を制御することを特徴とする建設機械の油圧回路
  2. 第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプを備え、第1の油圧ポンプの第1センタ油路に一方の走行油圧モータ用の第1走行制御弁を配設し、該第1走行制御弁の第1センタ油路下流に作業アクチュエータ用の第1作業制御弁を配設するとともに、第2の油圧ポンプの第2センタ油路に走行直進弁を配設し、該走行直進弁の第2センタ油路下流に他方の走行油圧モータ用の第2走行制御弁を配設し、該第2走行制御弁の第2センタ油路下流に他の作業アクチュエータ用の第2作業制御弁を配設した建設機械の油圧回路において、
    前記走行直進弁の切換位置を連続的に調整する走行直進弁調整手段を設け、
    走行操作がなされておらず、かつ、前記第1作業制御弁により作業アクチュエータが操作されているとき、前記走行直進弁の切換位置を調整して、前記第1作業制御弁に前記第2の油圧ポンプからの作動油が供給されるようにした建設機械の油圧回路であって、
    前記第1作業制御弁の中立位置からの切換量および前記第2作業制御弁の中立位置からの切換量に基づき、前記走行直進弁調整手段が前記走行直進弁の切換位置を連続的に調整することにより、前記第2の油圧ポンプから前記第1作業制御弁へ配分される作動油の量を制御することを特徴とする建設機械の油圧回路。
  3. 請求項1または2において、更に、
    前記第2センタ油路の前記第2作業制御弁の下流に設けられ、連通と遮断を切り換えるカット弁と、
    該カット弁と前記第2作業制御弁との間の第2センタ油路の地点を、前記第1センタ油路の第1走行制御弁と第1作業制御弁との間の第1センタ油路の地点に連結するバイパス油路と、
    を設けたことを特徴とする建設機械の油圧回路。
JP2010122086A 2010-05-27 2010-05-27 建設機械の油圧回路 Expired - Fee Related JP5351833B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010122086A JP5351833B2 (ja) 2010-05-27 2010-05-27 建設機械の油圧回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010122086A JP5351833B2 (ja) 2010-05-27 2010-05-27 建設機械の油圧回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011247365A JP2011247365A (ja) 2011-12-08
JP5351833B2 true JP5351833B2 (ja) 2013-11-27

Family

ID=45412870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010122086A Expired - Fee Related JP5351833B2 (ja) 2010-05-27 2010-05-27 建設機械の油圧回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5351833B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3143946B2 (ja) * 1991-03-25 2001-03-07 コベルコ建機株式会社 油圧ショベルの油圧回路
JP2697473B2 (ja) * 1992-03-31 1998-01-14 油谷重工株式会社 建設機械の合流装置
JP2000220168A (ja) * 1999-02-02 2000-08-08 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の油圧制御装置
JP2005299376A (ja) * 2004-03-18 2005-10-27 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 油圧ショベルの油圧制御回路
JP2007120004A (ja) * 2005-10-24 2007-05-17 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械の油圧制御装置
JP4949345B2 (ja) * 2008-09-25 2012-06-06 住友建機株式会社 油圧ポンプ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011247365A (ja) 2011-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5779256B2 (ja) 建設機械の油圧システム
CN101311020B (zh) 用于履带式重型设备的行进装置
KR100657035B1 (ko) 작업기의 유압회로
EP2863065B1 (en) Construction-machinery hydraulic circuit, and control device therefor
JP5727099B2 (ja) 建設機械用の油圧システム
KR101820324B1 (ko) 파이프 레이어용 유압회로
JP4541209B2 (ja) 油圧回路
KR20150122695A (ko) 유압 장치의 합류 회로
KR100324108B1 (ko) 건설 기계의 엔진 회전수 제어 장치
JP6004900B2 (ja) パワーショベルの流体圧制御装置
JP2010101095A (ja) 作業機械の油圧制御装置
WO2021039285A1 (ja) 建設機械の油圧システム
KR102357613B1 (ko) 쇼벨, 쇼벨용 컨트롤밸브
JP5762328B2 (ja) 建設機械の制御装置
KR20170009758A (ko) 건설 기계용 유압 회로 및 건설 기계
JP5351833B2 (ja) 建設機械の油圧回路
JP2019183972A (ja) 作業車両の油圧回路
KR101844170B1 (ko) 건설 기계의 유체압 제어 장치
US10208457B2 (en) Working machine control system
JP5768181B2 (ja) パワーショベルの制御弁装置
JP5602034B2 (ja) ホイール式走行作業車の走行駆動回路装置
JP4926627B2 (ja) 電油システム
JP5934669B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP2010101448A (ja) 作業機械の油圧制御装置
JP2017219118A (ja) 油圧回路制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20120713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5351833

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees