JP5351717B2 - 外径計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測する外径計測装置に関する。
かかる外径計測装置は、横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測するものであり、被計測物の具体例としては、例えば、水道管等の円筒状の管部材がある。
このような外径計測装置の従来例として、被計測物をその軸心周りに回転させる一対のローラと、その一対のローラにて回転される被計測物にレーザー光を照射して、そのドップラー信号により被計測物の回転速度を測定するレーザードップラー速度計と、被計測物が1回転するのに要する時間を測定する回転センサーとが設けられ、レーザードップラー速度計及び回転センサー夫々の測定結果から被計測物の外径を計測するものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
つまり、この特許文献1に記載されている外径計測装置は、被計測物をその軸心周りで回転させながら、被計測物の外径を計測するものである。
又、このような外径計測装置の別の従来例として、被計測物の軸心と直交する平面内における被計測物の外周面の任意の直径を境としてその片側にある少なくとも3つの点の位置を測定する測定手段と、これら少なくとも3つの点の位置から被計測物の中心点を求め、この中心点と少なくとも3つの点の位置から被計測物の外径を演算する数値演算手段とが設けられたものがあった(例えば、特許文献2参照。)。
つまり、この特許文献2に記載されている外径計測装置は、被計測物を静止させた状態で、被計測物の外径を計測することができるものである。
特開2000−180129号公報 特開2004−45206号公報
ところで、このような外径計測装置により外径を計測する対象となる被計測物としては、軸心周りで回転させることが不可能なもの(例えば、地中に埋設されている水道管等)もあり、外径計測装置として、被計測物を静止させた状態で被計測物の外径を計測可能なものが望まれる場合がある。
しかしながら、上記の特許文献1の外径計測装置では、被計測物を静止させた状態で被計測物の外径を計測する用途では用いることができない。
一方、上記の特許文献2の外径計測装置では、被計測物を静止させた状態で被計測物の外径を計測することができるが、以下に記載するような問題点があった。
即ち、被計測物の外周面の一部が凹状や凸状に変形していて、測定手段にて位置を測定する少なくとも3点のうちの一部が外周面の形状が変形している箇所に一致すると、測定手段にて位置を測定する少なくとも3つの点の全てが被計測物の軸心を中心とする同一円上に乗っていないことになる。従って、そのように、被計測物の軸心を中心とする同一円上に全てが乗っていない少なくとも3つの点の位置に基づいて、被計測物の外径を演算することになるので、外径を精度良く計測することができない。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被計測物の外径を被計測物を静止させた状態で精度良く計測し得る外径計測装置を提供することにある。
本発明の外径計測装置は、横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測する外径計測装置であって、
第1特徴構成は、一対の光照射部が、それら一対の光照射部の並び方向に直交する方向にレーザー光を互いに平行に照射する状態で、間隔変更部により互いの間隔を変更自在に光照射台に設けられ、
前記間隔変更部により変更される前記一対の光照射部の光照射間隔又はその光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測する光照射間隔計測部が、前記光照射台に設けられ、
前記一対の光照射部の並び方向が前記被計測物の周方向と平行な状態で前記一対の光照射部の中間にて前記被計測物の径方向と直交し且つ前記一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が前記被計測物の径方向と平行になる状態で、前記光照射台を前記被計測物の外周部に沿って配置する光照射台配置部を備え
前記光照射台配置部が、前記被計測物の周方向での前記光照射台の配置位置を変更自在に構成され、
前記光照射台配置部が、内径が前記被計測物の外径よりも大きい円弧状フレームと、その円弧状フレームを前記被計測物の外周面と間隔を隔てた状態で前記被計測物の外周部に固定するフレーム固定部と、台固定部により、前記円弧状フレームの長手方向での固定位置を変更自在に前記円弧状フレームに固定される取付台とを備えて構成され、
前記光照射台が、前記取付台に取り付けられ、
前記円弧状フレームが、中心角が180°よりも大きい円弧状であり、
前記フレーム固定部が、中心角で180°以上離れた2箇所を少なくとも含む前記円弧状フレームの長手方向の複数箇所に、夫々、先端を前記被計測物の外周面に押圧する力を印加可能な状態で前記円弧状フレームに設けられた複数の押圧体にて構成されている点にある。
即ち、光照射台配置部により、一対の光照射部の並び方向(以下、光照射部並び方向と記載する場合がある)が被計測物の周方向と平行な状態で一対の光照射部の中間にて被計測物の径方向と直交し且つ一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が被計測物の径方向と平行になるように、光照射台を静止状態の被計測物の外周部に配置する。
このように光照射台を配置すると、間隔変更部は、一対の光照射部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分よりも外側に振り分けて配置される状態の間隔と、一対の光照射部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分よりも内側に配置される状態の間隔とにわたって、一対の光照射部の間隔を変更可能となっている。
そして、その間隔変更部により、一対の光照射部夫々から照射されるレーザー光が、被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動するように光照射間隔を変更して、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に、光照射間隔を調整する。
あるいは、間隔変更部により、一対の光照射部夫々から照射されるレーザー光が、被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の内側から外側に向けて移動するように光照射間隔を変更して、各レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分から外れる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光の移動方向先端が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分からはみ出す瞬間の位置に、光照射間隔を調整する。
そして、上述のように調整した光照射間隔は被計測物の外径に相当するものであるので、この光照射間隔を光照射間隔計測部にて計測して、その計測値を被計測物の外径とする。あるいは、この光照射間隔を求めることが可能な寸法を光照射間隔計測部にて計測し、その計測値により光照射間隔を求めて、求めた値を被計測物の外径とする。
しかも、上述のように光照射間隔を調整する際に、被計測物の外周面においてレーザー光が当たる部分が変形していても、その変形に応じて、例えば、レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の光照射部の位置や、レーザー光が被計測物の外周面に当たり始める瞬間の光照射部の位置等が変わるので、外周面の変形に応じた被計測物の外径を計測することができる。
従って、例えば、被計測物が地中に埋設されていて回転させることができなくても、しかも、被計測物の外周部が凸状あるいは凹状に変形している場合であっても、被計測物の外径を被計測物を静止させた状態で精度良く計測することができるようになった。
又、光照射台配置部により、被計測物の外周部に沿う周方向での光照射台の配置位置を変更することができるので、被計測物の外径を計測する箇所を被計測物の周方向に適宜変更することができる。
従って、向きが異なる複数の直径夫々に沿う方向での被計測物の外径を計測することができ、しかも、そのような複数の外径の計測値を用いて被計測物の外周部の変形をも判別することができるので、外径計測装置をより一層有用なものにすることができるようになった。
さらに、被計測物の周囲に障害物が存在している場合や、被計測物が地中に埋設されている場合等、被計測物の周囲の全周にわたって外径計測のためのスペースを確保し難い場合でも、被計測物の外周部における周方向の一部に、円弧状フレームを配置するためのスペースを設けることにより、円弧状フレームをフレーム固定部により被計測物の外周部に固定して配置することができる。ちなみに、円弧状フレームの内径(即ち、円弧状フレームの内周を円周の一部に含む円の直径に相当する)を被計測物の外径よりも大きく設定していることから、円弧状フレームを外径が異なる種々の被計測物の外周部にその被計測物と同心状((円弧状フレームの中心(円弧状フレームの内周を円周の一部に含む円の中心に相当する)が円形の被計測物の中心と同心又は略同心になる状態をいう)に固定することができる。
そして、取付台を台固定部により円弧状フレームに固定して、その取付台に光照射台を取り付けると、被計測物の外径を計測することができる。尚、取付台を円弧状フレームに取り付ける前に、取付台に光照射台を取り付けて、そのように光照射台を取り付けた取付台を円弧状フレームに取り付けることもできる。
しかも、台固定部は、円弧状フレームの長手方向での取付台の固定位置を変更自在であるから、被計測物の外周部における周方向での光照射台の配置位置を変更することができるので、向きが異なる複数の直径夫々に沿う方向での被計測物の外径を計測することができる。
従って、被計測物の周囲の全周にわたって外径計測のためのスペースを確保し難い場合でも、外径計測作業の簡略化を図ることができるようになった。
加えて、中心角が180°よりも大きい円弧状フレームを被計測物の外周部に配置した状態で、中心角で180°以上離れた2箇所を少なくとも含む円弧状フレームの長手方向の複数箇所に設けた複数の押圧体夫々を、夫々の先端を被計測物の外周面に押圧させるように作用させることにより、被計測物の外周面になんら処置を施すことなく、円弧状フレームを被計測物の外周部にその被計測物と同心状に固定して配設することができる。
従って、外径計測作業の簡略化をより一層図ることができるようになった。
しかも、円弧状フレームは中心角が180°よりも大きい円弧状であるので、被計測物の外周部において、その中心角で180°以上にわたる範囲で、光照射台の配置位置を変更することができる。
これによって、被計測物の外径を計測する箇所を被計測物の周方向全周にわたって変更することが可能となるので、被計測物の周方向全周にわたる範囲で、被計測物の外径はもちろんのこと、被計測物の変形も判別することが可能となる。
本発明の外径計測装置は、横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測する外径計測装置であって、
第2特徴構成は、一対の光照射部が、それら一対の光照射部の並び方向に直交する方向にレーザー光を互いに平行に照射する状態で、間隔変更部により互いの間隔を変更自在に光照射台に設けられ、
前記間隔変更部により変更される前記一対の光照射部の光照射間隔又はその光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測する光照射間隔計測部が、前記光照射台に設けられ、
前記一対の光照射部の並び方向が前記被計測物の周方向と平行な状態で前記一対の光照射部の中間にて前記被計測物の径方向と直交し且つ前記一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が前記被計測物の径方向と平行になる状態で、前記光照射台を前記被計測物の外周部に沿って配置する光照射台配置部を備え、
前記光照射台配置部が、前記被計測物の周方向での前記光照射台の配置位置を変更自在に構成され、
前記光照射台配置部が、前記被計測物の外周部に巻回された状態で締め付け部により締め付けることと緩めることが自在なチェーンと、そのチェーンに取り付けられる取付台とを備えて構成され、
前記光照射台が、前記取付台に取り付けられている点にある。
即ち、光照射台配置部により、一対の光照射部の並び方向(以下、光照射部並び方向と記載する場合がある)が被計測物の周方向と平行な状態で一対の光照射部の中間にて被計測物の径方向と直交し且つ一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が被計測物の径方向と平行になるように、光照射台を静止状態の被計測物の外周部に配置する。
このように光照射台を配置すると、間隔変更部は、一対の光照射部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分よりも外側に振り分けて配置される状態の間隔と、一対の光照射部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分よりも内側に配置される状態の間隔とにわたって、一対の光照射部の間隔を変更可能となっている。
そして、その間隔変更部により、一対の光照射部夫々から照射されるレーザー光が、被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動するように光照射間隔を変更して、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に、光照射間隔を調整する。
あるいは、間隔変更部により、一対の光照射部夫々から照射されるレーザー光が、被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の内側から外側に向けて移動するように光照射間隔を変更して、各レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分から外れる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光の移動方向先端が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分からはみ出す瞬間の位置に、光照射間隔を調整する。
そして、上述のように調整した光照射間隔は被計測物の外径に相当するものであるので、この光照射間隔を光照射間隔計測部にて計測して、その計測値を被計測物の外径とする。あるいは、この光照射間隔を求めることが可能な寸法を光照射間隔計測部にて計測し、その計測値により光照射間隔を求めて、求めた値を被計測物の外径とする。
しかも、上述のように光照射間隔を調整する際に、被計測物の外周面においてレーザー光が当たる部分が変形していても、その変形に応じて、例えば、レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の光照射部の位置や、レーザー光が被計測物の外周面に当たり始める瞬間の光照射部の位置等が変わるので、外周面の変形に応じた被計測物の外径を計測することができる。
従って、例えば、被計測物が地中に埋設されていて回転させることができなくても、しかも、被計測物の外周部が凸状あるいは凹状に変形している場合であっても、被計測物の外径を被計測物を静止させた状態で精度良く計測することができるようになった。
又、光照射台配置部により、被計測物の外周部に沿う周方向での光照射台の配置位置を変更することができるので、被計測物の外径を計測する箇所を被計測物の周方向に適宜変更することができる。
従って、向きが異なる複数の直径夫々に沿う方向での被計測物の外径を計測することができ、しかも、そのような複数の外径の計測値を用いて被計測物の外周部の変形をも判別することができるので、外径計測装置をより一層有用なものにすることができるようになった。
さらに、チェーンが、被計測物の外周部に巻回された状態で締め付け部により締め付けることと緩めることが自在であるので、締め付け部による締め付け量を調整することにより、チェーンを外径が異なる種々の被計測物の外周部に締め付けることができる。
そして、取付台が取り付けられた状態で被計測物の外周部に巻回されたチェーンを、取付台が周方向の所定の位置に位置するように周方向に回して、締め付け部により締め付けることにより、取付台を被計測物の外周部における周方向の任意の位置に固定することができ、しかも、その固定位置の変更を容易に且つきめ細かく行うことができる。
そして、被計測物の外周部の所定位置に固定した取付部に光照射台を取り付けることにより、光照射台を被計測物の外周部の所定位置に配置して、被計測物の外径を計測することができる。尚、光照射台を取付台に取り付けた状態で、チェーンを被計測物の周方向に回すことにより、被計測物の外周部における光照射台の配置位置を変更することもできる。
つまり、被計測物の外周部における光照射台の配置位置を被計測物の周方向に沿ってきめ細かく変更しながら、被計測物の外径を計測することができる。
従って、被計測物における周方向の複数の箇所の外径を計測することができ、しかもそれらの計測値に基づいて、被計測物の外周部の変形をより一層的確に判別することができるので、外径計測装置を更に有用なものにすることができるようになった。
第3特徴構成は、前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体を備えている点にある。
即ち、レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分(即ち、被計測点)の外側を通るような位置に、光照射部が位置している状態では、光照射部から照射されるレーザー光の全体が被照射体の受光面に当たる。
又、レーザー光の一部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側を通るような位置に、光照射部が位置している状態では、光照射部から照射されるレーザー光の一部が被照射体の受光面に当たる。
又、レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の内側を通るような位置に、光照射部が位置している状態では、光照射部から照射されるレーザー光は全く被照射体の受光面に当たらない。
そして、そのような被照射体の受光面へのレーザー光の当たり状態を観察しながら、間隔変更部により光照射間隔を調整することができるので、例えば、レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間や、レーザー光が被計測物の外周面に当たり始める瞬間等を的確に見極め易い。
従って、被計測物の外径計測を容易化することができるようになった。
第4特徴構成は、前記被計測物が磁性体であり、
前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体が、磁力により前記被計測物の外周面に取り付けられる点にある。
即ち、被照射体が磁力により被計測物の外周面に取り付けることができるので、被計測物の外周面になんら処理を施すことなく、被照射体を被計測物の外周面の任意の位置に取り付けることができる。
従って、外径計測作業の簡略化を更に図ることができるようになった。
特徴構成は、前記間隔変更部が、前記一対の光照射部をそれらの並び方向に沿って各別に移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成されている点にある。
即ち、一対の光照射部をそれらの並び方向に沿って各別に移動させることができるので、例えば、レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動するように各光照射部を移動させる場合に、各光照射部の位置を、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置や、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に合わせる操作を容易に行うことができる。しかも、そのような各光照射部の位置合わせを、精度良く行うことができる。
従って、被計測物の外径計測作業の簡略化をより一層図ることができ、しかも、その外径の計測精度をより一層向上することができるようになった。
第6特徴構成は、前記一対の光照射部を保持する一対のホルダが、前記一対の光照射部の並び方向に沿って各別に移動自在に、前記光照射台に支持され、
前記間隔変更部が、前記一対のホルダを各別に前記一対の光照射部の並び方向に沿って移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成され、
前記光照射間隔計測部が、前記一対の光照射部の並び方向での基準位置と各ホルダとの間隔を、前記光照射間隔を求めることが可能な寸法として計測するように構成されている点にある。
即ち、間隔変更部により、一対の光照射部を保持した一対のホルダを、例えば被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて各別に移動させて、各光照射部の位置を、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に合わせる。
そして、この状態で、光照射間隔計測部により、光照射部並び方向での基準位置と各ホルダにおける所定の計測点との間隔(以下、基準位置−ホルダ間寸法と記載する場合がある)を各別に計測する。
ここで、例えば、基準位置が一対のホルダ夫々に対応して設けられている場合、一対のホルダ夫々に対応する基準位置同士の光照射部並び方向での間隔(以下、基準位置間寸法と記載する場合がある)は決まった値であり、予め計測することができる。
又、一方のホルダの所定の計測点とそのホルダに保持されている光照射部との間の光照射部並び方向での間隔(以下、ホルダ−光照射部間寸法と記載する場合がある)は、決まった値であり、他方のホルダに対応するホルダ−光照射部間寸法も決まった値であり、夫々予め計測することができる。
そして、光照射台における光照射部並び方向での中心から端部に向かって、基準位置、ホルダ、光照射部が並んでいる場合、光照射間隔計測部により計測した一対のホルダ夫々に対応する基準位置−ホルダ間寸法に、基準位置間寸法、及び、一対のホルダ夫々に対応するホルダ−光照射部間寸法を加えた値は、光照射間隔に相当するものであるので、一対のホルダ夫々に対応する基準位置−ホルダ間寸法は、光照射間隔を求めることが可能な寸法である。
つまり、光照射間隔計測部を、光照射間隔を求めることが可能な寸法(例えば、上述の基準位置−ホルダ間寸法)を計測するように構成することにより、光照射間隔計測部による寸法計測範囲の最大値を小さくすることできるので、光照射間隔計測部のコストダウンを図ることができる。
従って、外径計測装置の低廉化を図ることができる。
本発明の外径計測装置は、横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測する外径計測装置であって、
第7特徴構成は、一対の光照射部が、それら一対の光照射部の並び方向に直交する方向にレーザー光を互いに平行に照射する状態で、間隔変更部により互いの間隔を変更自在に光照射台に設けられ、
前記間隔変更部により変更される前記一対の光照射部の光照射間隔又はその光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測する光照射間隔計測部が、前記光照射台に設けられ、
前記一対の光照射部の並び方向が前記被計測物の周方向と平行な状態で前記一対の光照射部の中間にて前記被計測物の径方向と直交し且つ前記一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が前記被計測物の径方向と平行になる状態で、前記光照射台を前記被計測物の外周部に沿って配置する光照射台配置部を備え、
前記一対の光照射部を保持する一対のホルダが、前記一対の光照射部の並び方向に沿って各別に移動自在に、前記光照射台に支持され、
前記間隔変更部が、前記一対のホルダを各別に前記一対の光照射部の並び方向に沿って移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成され、
前記光照射間隔計測部が、前記一対の光照射部の並び方向での基準位置と各ホルダとの間隔を、前記光照射間隔を求めることが可能な寸法として計測するように構成されている点にある。
即ち、光照射台配置部により、一対の光照射部の並び方向(以下、光照射部並び方向と記載する場合がある)が被計測物の周方向と平行な状態で一対の光照射部の中間にて被計測物の径方向と直交し且つ一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が被計測物の径方向と平行になるように、光照射台を静止状態の被計測物の外周部に配置する。
このように光照射台を配置すると、間隔変更部は、一対の光照射部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分よりも外側に振り分けて配置される状態の間隔と、一対の光照射部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分よりも内側に配置される状態の間隔とにわたって、一対の光照射部の間隔を変更可能となっている。
そして、その間隔変更部により、一対の光照射部夫々から照射されるレーザー光が、被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動するように光照射間隔を変更して、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に、光照射間隔を調整する。
あるいは、間隔変更部により、一対の光照射部夫々から照射されるレーザー光が、被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の内側から外側に向けて移動するように光照射間隔を変更して、各レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分から外れる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光の移動方向先端が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分からはみ出す瞬間の位置に、光照射間隔を調整する。
そして、上述のように調整した光照射間隔は被計測物の外径に相当するものであるので、この光照射間隔を光照射間隔計測部にて計測して、その計測値を被計測物の外径とする。あるいは、この光照射間隔を求めることが可能な寸法を光照射間隔計測部にて計測し、その計測値により光照射間隔を求めて、求めた値を被計測物の外径とする。
しかも、上述のように光照射間隔を調整する際に、被計測物の外周面においてレーザー光が当たる部分が変形していても、その変形に応じて、例えば、レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の光照射部の位置や、レーザー光が被計測物の外周面に当たり始める瞬間の光照射部の位置等が変わるので、外周面の変形に応じた被計測物の外径を計測することができる。
従って、例えば、被計測物が地中に埋設されていて回転させることができなくても、しかも、被計測物の外周部が凸状あるいは凹状に変形している場合であっても、被計測物の外径を被計測物を静止させた状態で精度良く計測することができるようになった。
又、一対の光照射部をそれらの並び方向に沿って各別に移動させることができるので、例えば、レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動するように各光照射部を移動させる場合に、各光照射部の位置を、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置や、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に合わせる操作を容易に行うことができる。しかも、そのような各光照射部の位置合わせを、精度良く行うことができる。
従って、被計測物の外径計測作業の簡略化をより一層図ることができ、しかも、その外径の計測精度をより一層向上することができるようになった。
さらに、間隔変更部により、一対の光照射部を保持した一対のホルダを、例えば被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて各別に移動させて、各光照射部の位置を、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に合わせる。
そして、この状態で、光照射間隔計測部により、光照射部並び方向での基準位置と各ホルダにおける所定の計測点との間隔(以下、基準位置−ホルダ間寸法と記載する場合がある)を各別に計測する。
ここで、例えば、基準位置が一対のホルダ夫々に対応して設けられている場合、一対のホルダ夫々に対応する基準位置同士の光照射部並び方向での間隔(以下、基準位置間寸法と記載する場合がある)は決まった値であり、予め計測することができる。
又、一方のホルダの所定の計測点とそのホルダに保持されている光照射部との間の光照射部並び方向での間隔(以下、ホルダ−光照射部間寸法と記載する場合がある)は、決まった値であり、他方のホルダに対応するホルダ−光照射部間寸法も決まった値であり、夫々予め計測することができる。
そして、光照射台における光照射部並び方向での中心から端部に向かって、基準位置、ホルダ、光照射部が並んでいる場合、光照射間隔計測部により計測した一対のホルダ夫々に対応する基準位置−ホルダ間寸法に、基準位置間寸法、及び、一対のホルダ夫々に対応するホルダ−光照射部間寸法を加えた値は、光照射間隔に相当するものであるので、一対のホルダ夫々に対応する基準位置−ホルダ間寸法は、光照射間隔を求めることが可能な寸法である。
つまり、光照射間隔計測部を、光照射間隔を求めることが可能な寸法(例えば、上述の基準位置−ホルダ間寸法)を計測するように構成することにより、光照射間隔計測部による寸法計測範囲の最大値を小さくすることできるので、光照射間隔計測部のコストダウンを図ることができる。
従って、外径計測装置の低廉化を図ることができる。
第8特徴構成は、前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体を備えている点にある。
即ち、レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分(即ち、被計測点)の外側を通るような位置に、光照射部が位置している状態では、光照射部から照射されるレーザー光の全体が被照射体の受光面に当たる。
又、レーザー光の一部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側を通るような位置に、光照射部が位置している状態では、光照射部から照射されるレーザー光の一部が被照射体の受光面に当たる。
又、レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の内側を通るような位置に、光照射部が位置している状態では、光照射部から照射されるレーザー光は全く被照射体の受光面に当たらない。
そして、そのような被照射体の受光面へのレーザー光の当たり状態を観察しながら、間隔変更部により光照射間隔を調整することができるので、例えば、レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間や、レーザー光が被計測物の外周面に当たり始める瞬間等を的確に見極め易い。
従って、被計測物の外径計測を容易化することができるようになった。
第9特徴構成は、前記被計測物が磁性体であり、
前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体が、磁力により前記被計測物の外周面に取り付けられる点にある。
即ち、被照射体が磁力により被計測物の外周面に取り付けることができるので、被計測物の外周面になんら処理を施すことなく、被照射体を被計測物の外周面の任意の位置に取り付けることができる。
従って、外径計測作業の簡略化を更に図ることができるようになった。
本発明の外径計測装置は、横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測する外径計測装置であって、
第10特徴構成は、一対の光照射部が、それら一対の光照射部の並び方向に直交する方向にレーザー光を互いに平行に照射する状態で、間隔変更部により互いの間隔を変更自在に光照射台に設けられ、
前記間隔変更部により変更される前記一対の光照射部の光照射間隔又はその光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測する光照射間隔計測部が、前記光照射台に設けられ、
前記一対の光照射部の並び方向が前記被計測物の周方向と平行な状態で前記一対の光照射部の中間にて前記被計測物の径方向と直交し且つ前記一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が前記被計測物の径方向と平行になる状態で、前記光照射台を前記被計測物の外周部に沿って配置する光照射台配置部を備え
前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体を備え、
前記被計測物が磁性体であり、
前記一対の被照射体が磁力により前記被計測物の外周面に取り付けられる点にある。
即ち、光照射台配置部により、一対の光照射部の並び方向(以下、光照射部並び方向と記載する場合がある)が被計測物の周方向と平行な状態で一対の光照射部の中間にて被計測物の径方向と直交し且つ一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が被計測物の径方向と平行になるように、光照射台を静止状態の被計測物の外周部に配置する。
このように光照射台を配置すると、間隔変更部は、一対の光照射部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分よりも外側に振り分けて配置される状態の間隔と、一対の光照射部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分よりも内側に配置される状態の間隔とにわたって、一対の光照射部の間隔を変更可能となっている。
そして、その間隔変更部により、一対の光照射部夫々から照射されるレーザー光が、被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動するように光照射間隔を変更して、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に、光照射間隔を調整する。
あるいは、間隔変更部により、一対の光照射部夫々から照射されるレーザー光が、被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の内側から外側に向けて移動するように光照射間隔を変更して、各レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分から外れる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光の移動方向先端が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分からはみ出す瞬間の位置に、光照射間隔を調整する。
そして、上述のように調整した光照射間隔は被計測物の外径に相当するものであるので、この光照射間隔を光照射間隔計測部にて計測して、その計測値を被計測物の外径とする。あるいは、この光照射間隔を求めることが可能な寸法を光照射間隔計測部にて計測し、その計測値により光照射間隔を求めて、求めた値を被計測物の外径とする。
しかも、上述のように光照射間隔を調整する際に、被計測物の外周面においてレーザー光が当たる部分が変形していても、その変形に応じて、例えば、レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の光照射部の位置や、レーザー光が被計測物の外周面に当たり始める瞬間の光照射部の位置等が変わるので、外周面の変形に応じた被計測物の外径を計測することができる。
従って、例えば、被計測物が地中に埋設されていて回転させることができなくても、しかも、被計測物の外周部が凸状あるいは凹状に変形している場合であっても、被計測物の外径を被計測物を静止させた状態で精度良く計測することができるようになった。
又、レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分(即ち、被計測点)の外側を通るような位置に、光照射部が位置している状態では、光照射部から照射されるレーザー光の全体が被照射体の受光面に当たる。
又、レーザー光の一部が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側を通るような位置に、光照射部が位置している状態では、光照射部から照射されるレーザー光の一部が被照射体の受光面に当たる。
又、レーザー光の全体が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の内側を通るような位置に、光照射部が位置している状態では、光照射部から照射されるレーザー光は全く被照射体の受光面に当たらない。
そして、そのような被照射体の受光面へのレーザー光の当たり状態を観察しながら、間隔変更部により光照射間隔を調整することができるので、例えば、レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間や、レーザー光が被計測物の外周面に当たり始める瞬間等を的確に見極め易い。
従って、被計測物の外径計測を容易化することができるようになった。
さらに、被照射体が磁力により被計測物の外周面に取り付けることができるので、被計測物の外周面になんら処理を施すことなく、被照射体を被計測物の外周面の任意の位置に取り付けることができる。
従って、外径計測作業の簡略化を更に図ることができるようになった。
第11特徴構成は、前記間隔変更部が、前記一対の光照射部をそれらの並び方向に沿って各別に移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成されている点にある。
即ち、一対の光照射部をそれらの並び方向に沿って各別に移動させることができるので、例えば、レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動するように各光照射部を移動させる場合に、各光照射部の位置を、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置や、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に合わせる操作を容易に行うことができる。しかも、そのような各光照射部の位置合わせを、精度良く行うことができる。
従って、被計測物の外径計測作業の簡略化をより一層図ることができ、しかも、その外径の計測精度をより一層向上することができるようになった。
12特徴構成は、前記一対の光照射部を保持する一対のホルダが、前記一対の光照射部の並び方向に沿って各別に移動自在に、前記光照射台に支持され、
前記間隔変更部が、前記一対のホルダを各別に前記一対の光照射部の並び方向に沿って移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成され、
前記光照射間隔計測部が、前記一対の光照射部の並び方向での基準位置と各ホルダとの間隔を、前記光照射間隔を求めることが可能な寸法として計測するように構成されている点にある。
即ち、間隔変更部により、一対の光照射部を保持した一対のホルダを、例えば被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて各別に移動させて、各光照射部の位置を、各レーザー光の全体が被計測物の外周面に遮られる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光が被計測物の外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に合わせる。
そして、この状態で、光照射間隔計測部により、光照射部並び方向での基準位置と各ホルダにおける所定の計測点との間隔(以下、基準位置−ホルダ間寸法と記載する場合がある)を各別に計測する。
ここで、例えば、基準位置が一対のホルダ夫々に対応して設けられている場合、一対のホルダ夫々に対応する基準位置同士の光照射部並び方向での間隔(以下、基準位置間寸法と記載する場合がある)は決まった値であり、予め計測することができる。
又、一方のホルダの所定の計測点とそのホルダに保持されている光照射部との間の光照射部並び方向での間隔(以下、ホルダ−光照射部間寸法と記載する場合がある)は、決まった値であり、他方のホルダに対応するホルダ−光照射部間寸法も決まった値であり、夫々予め計測することができる。
そして、光照射台における光照射部並び方向での中心から端部に向かって、基準位置、ホルダ、光照射部が並んでいる場合、光照射間隔計測部により計測した一対のホルダ夫々に対応する基準位置−ホルダ間寸法に、基準位置間寸法、及び、一対のホルダ夫々に対応するホルダ−光照射部間寸法を加えた値は、光照射間隔に相当するものであるので、一対のホルダ夫々に対応する基準位置−ホルダ間寸法は、光照射間隔を求めることが可能な寸法である。
つまり、光照射間隔計測部を、光照射間隔を求めることが可能な寸法(例えば、上述の基準位置−ホルダ間寸法)を計測するように構成することにより、光照射間隔計測部による寸法計測範囲の最大値を小さくすることできるので、光照射間隔計測部のコストダウンを図ることができる。
従って、外径計測装置の低廉化を図ることができる。
第13特徴構成は、前記光照射台配置部が、前記被計測物の周方向での前記光照射台の配置位置を変更自在に構成されている点にある。
即ち、光照射台配置部により、被計測物の外周部に沿う周方向での光照射台の配置位置を変更することができるので、被計測物の外径を計測する箇所を被計測物の周方向に適宜変更することができる。
従って、向きが異なる複数の直径夫々に沿う方向での被計測物の外径を計測することができ、しかも、そのような複数の外径の計測値を用いて被計測物の外周部の変形をも判別することができるので、外径計測装置をより一層有用なものにすることができるようになった。
第14特徴構成は、前記光照射台配置部が、内径が前記被計測物の外径よりも大きい円弧状フレームと、その円弧状フレームを前記被計測物の外周面と間隔を隔てた状態で前記被計測物の外周部に固定するフレーム固定部と、台固定部により、前記円弧状フレームの長手方向での固定位置を変更自在に前記円弧状フレームに固定される取付台とを備えて構成され、
前記光照射台が、前記取付台に取り付けられている点にある。
即ち、被計測物の周囲に障害物が存在している場合や、被計測物が地中に埋設されている場合等、被計測物の周囲の全周にわたって外径計測のためのスペースを確保し難い場合でも、被計測物の外周部における周方向の一部に、円弧状フレームを配置するためのスペースを設けることにより、円弧状フレームをフレーム固定部により被計測物の外周部に固定して配置することができる。ちなみに、円弧状フレームの内径(即ち、円弧状フレームの内周を円周の一部に含む円の直径に相当する)を被計測物の外径よりも大きく設定していることから、円弧状フレームを外径が異なる種々の被計測物の外周部にその被計測物と同心状((円弧状フレームの中心(円弧状フレームの内周を円周の一部に含む円の中心に相当する)が円形の被計測物の中心と同心又は略同心になる状態をいう)に固定することができる。
そして、取付台を台固定部により円弧状フレームに固定して、その取付台に光照射台を取り付けると、被計測物の外径を計測することができる。尚、取付台を円弧状フレームに取り付ける前に、取付台に光照射台を取り付けて、そのように光照射台を取り付けた取付台を円弧状フレームに取り付けることもできる。
しかも、台固定部は、円弧状フレームの長手方向での取付台の固定位置を変更自在であるから、被計測物の外周部における周方向での光照射台の配置位置を変更することができるので、向きが異なる複数の直径夫々に沿う方向での被計測物の外径を計測することができる。
従って、被計測物の周囲の全周にわたって外径計測のためのスペースを確保し難い場合でも、外径計測作業の簡略化を図ることができるようになった。
第15特徴構成は、前記円弧状フレームが、中心角が180°よりも大きい円弧状であり、
前記フレーム固定部が、中心角で180°以上離れた2箇所を少なくとも含む前記円弧状フレームの長手方向の複数箇所に、夫々、先端を前記被計測物の外周面に押圧する力を印加可能な状態で前記円弧状フレームに設けられた複数の押圧体にて構成されている点にある。
即ち、中心角が180°よりも大きい円弧状フレームを被計測物の外周部に配置した状態で、中心角で180°以上離れた2箇所を少なくとも含む円弧状フレームの長手方向の複数箇所に設けた複数の押圧体夫々を、夫々の先端を被計測物の外周面に押圧させるように作用させることにより、被計測物の外周面になんら処置を施すことなく、円弧状フレームを被計測物の外周部にその被計測物と同心状に固定して配設することができる。
従って、外径計測作業の簡略化をより一層図ることができるようになった。
しかも、円弧状フレームは中心角が180°よりも大きい円弧状であるので、被計測物の外周部において、その中心角で180°以上にわたる範囲で、光照射台の配置位置を変更することができる。
これによって、被計測物の外径を計測する箇所を被計測物の周方向全周にわたって変更することが可能となるので、被計測物の周方向全周にわたる範囲で、被計測物の外径はもちろんのこと、被計測物の変形も判別することが可能となる。
第16特徴構成は、前記光照射台配置部が、前記被計測物の外周部に巻回された状態で締め付け部により締め付けることと緩めることが自在なチェーンと、そのチェーンに取り付けられる取付台とを備えて構成され、
前記光照射台が、前記取付台に取り付けられている点にある。
即ち、チェーンが、被計測物の外周部に巻回された状態で締め付け部により締め付けることと緩めることが自在であるので、締め付け部による締め付け量を調整することにより、チェーンを外径が異なる種々の被計測物の外周部に締め付けることができる。
そして、取付台が取り付けられた状態で被計測物の外周部に巻回されたチェーンを、取付台が周方向の所定の位置に位置するように周方向に回して、締め付け部により締め付けることにより、取付台を被計測物の外周部における周方向の任意の位置に固定することができ、しかも、その固定位置の変更を容易に且つきめ細かく行うことができる。
そして、被計測物の外周部の所定位置に固定した取付部に光照射台を取り付けることにより、光照射台を被計測物の外周部の所定位置に配置して、被計測物の外径を計測することができる。尚、光照射台を取付台に取り付けた状態で、チェーンを被計測物の周方向に回すことにより、被計測物の外周部における光照射台の配置位置を変更することもできる。
つまり、被計測物の外周部における光照射台の配置位置を被計測物の周方向に沿ってきめ細かく変更しながら、被計測物の外径を計測することができる。
従って、被計測物における周方向の複数の箇所の外径を計測することができ、しかもそれらの計測値に基づいて、被計測物の外周部の変形をより一層的確に判別することができるので、外径計測装置を更に有用なものにすることができるようになった。
第1実施形態に係る外径計測装置の正面図 第1実施形態に係る外径計測装置の平面図 第1実施形態に係る外径計測装置の光照射台及び光照射台配置部を示す斜視図 第1実施形態に係る外径計測装置の光照射台及び光照射台配置部を示す縦断左側面図 第1実施形態に係る外径計測装置の取付台及び光照射台配置部を示す正面図 第1実施形態に係る外径計測装置の台固定部を示す斜視図 第1実施形態に係る外径計測装置の間隔変更部及び光照射間隔計測部を示す斜視図 第1実施形態に係る外径計測装置の間隔変更部及び光照射間隔計測部を示す平面断面図 第1実施形態に係る外径計測装置において光照射台の配置位置の変更を説明する正面図 第1実施形態に係る外径計測装置において光照射台の配置位置の変更を説明する正面図 被照射体に対する光照射部からのレーザー光の照射状態を説明する図 第2実施形態に係る外径計測装置の正面図 第2実施形態に係る外径計測装置の平面図 第2実施形態に係る外径計測装置の光照射台及び取付台を示す縦断左側面図 第2実施形態に係る外径計測装置の光照射台配置部を示す正面図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、本発明に係る外径計測装置は、横断面の外周形状が円形の(この実施形態では円筒状の)被計測物Wの外径を計測するものである。この実施形態では、例えば、地中に埋設されている鉄製の水道管を外径計測対象の被計測物Wとする。
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態を説明する。
図1〜図3に示すように、一対の光照射部1が、それら一対の光照射部1の並び方向に直交する方向にレーザー光Vを互いに平行に照射する状態で、間隔変更部Aにより互いの間隔を変更自在に光照射台Bに設けられている。即ち、各光照射部1からのレーザー光Vの照射方向は、例えば、図1及び図3上において、レーザー光Vを示す破線の方向である。
又、間隔変更部Aにより変更される前記一対の光照射部1の光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測する光照射間隔計測部Cが、光照射台Bに設けられている。
そして、外径計測装置は、一対の光照射部1の並び方向(以下、単に光照射部並び方向と記載する場合がある)が被計測物Wの周方向と平行な状態で一対の光照射部1の中間にて被計測物Wの径方向と直交し且つ一対の光照射部1夫々のレーザー光照射方向が被計測物Wの径方向と平行になる状態で、光照射台Bを被計測物Wの外周部に沿って配置する光照射台配置部Dを備えて構成されている。
更に、外径計測装置は、被計測物Wの外周部において光照射台Bと被計測物Wの被計測点Qを越えてレーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部1から照射されるレーザー光Vを受ける受光面2sを有する一対の被照射体2を備えている。
ちなみに、光照射部1としては、レーザーポインタが用いられている。このレーザーポインタは、赤色、緑色等の光を拡散が抑制された状態で照射するものであり、周知であるので詳細な説明及び図示を省略する。
次に、外径計測装置の各部について、説明を加える。
先ず、光照射台配置部Dについて、説明を加える。
図1、図9及び図10に示すように、この第1実施形態では、光照射台配置部Dが、被計測物Wの周方向での光照射台Bの配置位置を変更自在に構成されている。
具体的には、図1〜図3に示すように、光照射台配置部Dが、内径が被計測物Wの外径よりも大きい円弧状フレーム3と、その円弧状フレーム3を被計測物Wの外周面と間隔を隔てた状態で被計測物Wの外周部に固定するフレーム固定部Eと、台固定部Fにより、円弧状フレーム3の長手方向(円弧状フレーム3の外周を円周の一部に含む円の周方向に相当する)での固定位置を変更自在に円弧状フレーム3に固定される取付台Gとを備えて構成され、光照射台Bが、取付台Gに取り付けられている。
更に、この第1実施形態では、円弧状フレーム3が、中心角が180°よりも大きい円弧状であり、フレーム固定部Eが、中心角で180°以上離れた2箇所を少なくとも含む円弧状フレーム3の長手方向の複数箇所に、夫々、先端を被計測物Wの外周面に押圧する力を印加可能な状態で円弧状フレーム3に設けられた複数の押圧体4にて構成されている。
図4及び図5にも示すように、円弧状フレーム3は、横断面形状がU字状の溝状に構成されている。
この円弧状フレーム3は、中心角が210°の円弧状であり、中心角が90°の円弧状の第1フレーム部分3aの両端に中心角が60°の2個の円弧状の第2フレーム部分3bを各別に連結部にて連結することにより構成される。この連結部は、詳細な説明及び図示を省略するが、ボルト等を用いて第1フレーム部分3a及び第2フレーム部分3b夫々の長手方向端部同士を連結する構成となっている。
つまり、円弧状フレーム3を互いに連結分離自在な第1フレーム部分3a及び2個の第2フレーム部分3bから構成することにより、中心角が180°よりも大きい円弧状フレーム3を、被計測物Wにその軸心Z方向の端部から軸心Z方向に通すことなく、被計測物Wの外周部に配置可能なように構成されている。
図1に示すように、押圧体4は、中心角で180°以上離れた2箇所を含む円弧状フレーム3の長手方向の略均等に分散された4箇所に、2個ずつ被計測物Wの軸心Z方向に並べて設けられる。
図1及び図4に示すように、円弧状フレーム3における押圧体4を設けるべき各箇所の幅方向(被計測物Wの軸心Z方向)両端部には、円弧状フレーム3からそれぞれ幅方向外方に張り出すように、押圧体支持板5が設けられ、各押圧体支持板5には、ネジ孔5aが設けられている。
押圧体4は、押圧体支持板5のネジ孔5aに螺挿されるボルト部4aと、そのボルト部4aの先端に取り付けられて被計測物Wの外周面に当接される円盤状の当接部4bとを備えて構成されている。
つまり、押圧体支持板5にボルト部4aが螺挿された押圧体4を、当接部4bが被計測物Wの外周面に当接するように回転させることにより、先端の当接部4bを被計測物Wの外周面に押圧する力を印加する構成となっている。
そして、図1に示すように、円弧状フレーム3をその長手方向が被計測物Wの周方向に沿うように被計測物Wの外周部に配置して、その円弧状フレーム3の長手方向に分散して4箇所に2個ずつ設けられた8個の押圧体4の当接部4bを被計測物Wの外周面に当接させると共に、被計測物Wの外周面と円弧状フレーム3の内周面との間隔が被計測物Wの周方向で略一定となるように、押圧体支持板5に対する各押圧体4のボルト部4aの螺挿位置を調節することにより、円弧状フレーム3を被計測物Wの外周部にその被計測物Wと同心状に固定状態で配置することができる。
ちなみに、被計測物Wが、その軸心Z方向が横方向になるように配置されている場合は、図1に示すように、円弧状フレーム3の長手方向の中央が被計測物Wの軸心Zの鉛直方向上方に位置するように、円弧状フレーム3を被計測物Wの外周部に配置する。
図1、図4及び図5に示すように、取付台Gは、平面視形状が矩形状で且つ横断面形状がU字状の溝状台部6と、その溝状台部6の下部に回転自在に設けられた4個のホイール7等を備えて構成されている。
4個のホイール7は、溝状台部6の長手方向両端側に1対ずつ振り分けて配置されて、各一対のホイール7は溝状台部6の幅方向に沿う同一の車軸で回転自在に設けられている。
そして、取付台Gは、その長手方向を円弧状フレーム3の長手方向に沿わせた姿勢で、4個のホイール7が円弧状フレーム3の溝内に嵌め込まれた状態で配置されて、4個のホイール7により円弧状フレーム3の長手方向に沿って移動自在である。
図1、図5及び図6に示すように、取付台Gの溝状台車6の長手方向両端部の夫々には、台取付用ボルト8が、その長手方向が溝状台車6の長手方向に沿う姿勢で、基端にて溝状台車6の幅方向に沿う軸心周りに揺動自在に支持されている。
台取付用ボルト8には、幅方向の両端に一対の鉤部9を備えた鉤部連結ブロック10が、台取付用ボルト8の長手方向に移動自在に挿通され、その台取付用ボルト8における鉤部連結ブロック10よりも先端側に、台取付用ナット11が螺着されている。
円弧状フレーム3には、取付台Gを取り付ける長手方向に沿う複数の箇所夫々に対応させて、取付台Gの長手方向両端夫々の台取付用ボルト8に支持された一対の鉤部9を夫々嵌め込み自在なピン12が設けられている。
この第1実施形態では、図1に示すように、被計測物Wの外周部における周方向に分散されたP1〜P5の5箇所の位置に、取付台Gを取り付けることが可能なようにピン12が配置されている。尚、図1は、被計測物Wの軸心(Z)方向視での図である。
ちなみに、P1は、被計測物Wの外周部上方において、光照射台Bを光照射部並び方向が水平となるように配置して、被計測物Wにおける水平方向に沿う直径に対応する外径を計測するための位置である。
P2は、図9にも示すように、被計測物Wの外周部の左斜め上方において、光照射台Bを光照射部並び方向が水平方向に対して45°右上がりに傾斜するように配置して、被計測物Wにおける水平方向に対して45°右上がりの直径に対応する外径を計測するための位置である。
P3は、図10にも示すように、被計測物Wの外周部左側において、光照射台Bを光照射部並び方向が鉛直方向に沿うように配置して、被計測物Wにおける鉛直方向に沿う直径に対応する外径を計測するための位置である。
P4は、被計測物Wの外周部の右斜め上方において、光照射台Bを光照射部並び方向が水平方向に対して45°左上がりに傾斜するように配置して、被計測物Wにおける水平方向に対して45°左上がりの直径に対応する外径を計測するための位置である。
又、P5は、被計測物Wの外周部右側において、光照射台Bを光照射部並び方向が鉛直方向に沿うように配置して、被計測物Wにおける鉛直方向に沿う直径に対応する外径を計測するための位置である。
図1、図9及び図10に示すように、ピン12は、取付台Gを円弧状フレーム3の長手方向の各位置P1〜P5に配置したときに、取付台Gの長手方向両端夫々の台取付用ボルト8に支持された一対の鉤部9を嵌め込み可能なように、各位置P1〜P5に対応して円弧状フレーム3に設けられている。
そして、取付台Gを円弧状フレーム3の長手方向における所定位置(図1ではP1)に配置して、取付台Gの長手方向両端夫々の台取付用ボルト8に支持された一対の鉤部9をピン12に嵌め込んで、各台取付用ナット11を台取付用ボルト8の基端側に向けて締め付けることにより、取付台Gを円弧状フレーム3の長手方向における所定位置(図1ではP1)に固定することができる。このように取付台Gを円弧状フレーム3に固定すると、その取付台Gの長手方向がその長手方向の略中央にて被計測物Wの径方向と略直交する状態となるように構成されている。
つまり、一対の鉤部9及び台取付用ナット11を夫々先端に備えた一対の台取付用ボルト8、並びに、円弧状フレーム3における長手方向の複数箇所に夫々備えられたピン12等を備えて、台固定部Fが構成されている。
次に、図1〜図3に基づいて、光照射台Bについて、説明を加える。
光照射台Bは、平面視で矩形状の揺動台13上に、長尺角筒状の基柱14をその両端を揺動台13から突出させた姿勢で取り付けて構成されている。
詳細は後述するが、基柱14の両端に、それぞれ前記間隔変更部A及び前記光照射間隔計測部Cが設けられることになる。
揺動台13の長手方向の一端部には、円形状の軸孔を有する2枚の枢支板15が、揺動台13の幅方向両側に振り分けて、それぞれ揺動台13の基柱取付側とは反対側に突出するように取り付けられている。
又、揺動台13の長手方向の他端部には、長円状のガイド孔16aを有する2枚の揺動ガイド板16が、揺動台13の幅方向両側に振り分けて、それぞれ揺動台13の基柱取付側とは反対側に突出するように取り付けられている。そのように揺動ガイド板16が揺動台13に取り付けられた状態では、揺動ガイド板16のガイド孔16aの長手方向が揺動台13に略直交する。
図4にも示すように、2枚の枢支板15の内面同士の間隔、及び、2枚の揺動ガイド板16の内面同士の間隔は、それら2枚の枢支板15及び2枚の揺動ガイド板16夫々を取付台Gの溝状台部6に外嵌可能な間隔に設定されている。
光照射台Bが、その長手方向(基柱14の長手方向に相当する)を取付台Gの長手方向に沿わせた姿勢にて、2枚の枢支板15及び2枚の揺動ガイド板16を取付台Gの溝状台部6に外嵌させて配置された状態で、枢支軸17が2枚の枢支板15夫々の軸孔及び溝状台部6に挿通され、並びに、つまみ付の固定ボルト18が2枚の揺動ガイド板16夫々のガイド孔16aを通して溝状台部6に螺挿されている。つまり、光照射台Bが、その幅方向に直交する枢支軸17周りに揺動自在に取付台Gに支持されている。
このように光照射台Bが取付台Gに支持された状態では、光照射台Bの長手方向(即ち、光照射部並び方向)がその長手方向の略中央にて被計測物Wの径方向と直交する状態となるように構成されている。
又、傾斜調整ボルト19が、その先端が溝状台部6の底面に当接する状態で、基柱14及び揺動台13に螺挿されている。
固定ボルト18を緩めた状態で、傾斜調整ボルト19を正逆回転して、光照射台Bを枢支軸17周りに揺動させることにより、水平方向に対する光照射台Bの光照射部並び方向の角度を微調整可能な構成となっている。
そして、水平方向に対する光照射台Bの光照射部並び方向の角度を角度計(図示省略)にて計測して微調整した状態で、固定ボルト18を締め付けることにより、光照射台Bを水平方向に対する光照射部並び方向の角度が取付台Gの取り付け位置(P1〜P5のいずれか)に対応する角度になるように取付台Gに固定することができる。
つまり、この第1実施形態では、光照射台配置部Dが、取付台Gに対する光照射台Bの光照射部並び方向の角度を調整可能な傾斜調整ボルト19をも備えて構成されていて、水平方向に対する光照射部並び方向を微調整可能である。
従って、被計測物Wにおける水平方向に対する角度が所定角度である直径に対応する外径を計測するに当たって、水平方向に対する光照射台Bの光照射部並び方向を前記所定角度に精度良く合わせることができるので、被計測物Wにおける所定の箇所の外径を適切に計測することができる。
次に、図2、図7及び図8に基づいて、前記間隔変更部A及び前記光照射間隔計測部Cについて、説明を加える。
基柱14の両端部夫々には、光照射部1を保持するホルダ20が、基柱14の長手方向(光照射部並び方向)に沿って移動自在に支持されていて、一対の光照射部1を保持する一対のホルダ20が、光照射部並び方向に沿って各別に移動自在に、光照射台Bに支持されている。
又、光照射部1を保持したホルダ20を基柱14の長手方向に沿って移動操作するホルダ移動操作部Hが設けられている。
更に、基柱14の両端部夫々には、ホルダ移動操作部Hにより移動操作されたホルダ20と基柱14の長手方向での基準位置(Px,Py)との間隔を計測する間隔計測尺21が設けられている。
間隔計測尺21は、断面形状が弓形状の棒状であり、その間隔計測尺21の外周面における弓形の弦に相当する平面部分に、長さ計測用の目盛り21aが表示されている。
各ホルダ20を基柱14の長手方向に沿って移動自在に支持する構成について、説明を加える。
基柱14の両端部には、基柱14の内部空間に連通する丸孔を備えた概ね長円形状の鍔状部22が取り付けられ、その鍔状部22に、雌ネジ部材23が内嵌状態で取り付けられている。
鍔状部22には、円柱状のガイド棒24及び前記間隔計測尺21が、夫々、基柱14とは反対側にその基柱14と平行に延びる姿勢で雌ネジ部材23の両側部に振り分けられて取り付けられている。
ホルダ20は、2個の挿通孔を有していてそれら2個の挿通孔にガイド棒24及び間隔計測尺21を挿通させて設けられる板状支持部20aと、その板状支持部20aにおける基柱14の側とは反対側の面に取り付けられたレーザー保持部20bとから構成されている。それによって、ホルダ20が、ガイド棒24の案内で、基柱14の長手方向に沿って移動自在に基柱14の端部に支持されている。
雌ねじ部材23にネジ軸26が螺挿され、そのネジ軸26における基柱14の側とは反対側の端部が、ホルダ20の板状支持部20aに、基柱14の長手方向に沿う方向(光照射部並び方向)での相対移動が阻止され且つ相対回転自在に連結されている。
そして、ネジ軸25の端部のつまみ26aによりネジ軸26を正逆回転させることにより、光照射部1を保持したホルダ20をガイド棒24に案内にて光照射部並び方向に沿って移動操作することができる。
つまり、雌ねじ部材23及びネジ軸26等により、ホルダ移動操作部Hが構成されている。
レーザー保持部20bは、横断面形状がコの字状である。そして、そのレーザー保持部20b内部に光照射部1を配置した状態で、レーザー保持部20bの3面から固定ボルト25を締め付けることにより、光照射部1をホルダ20に保持する構成となっている。
光照射台Bの基柱14の両側に夫々支持された一対のホルダ20夫々に、上述のように光照射部1を保持すると、一対の光照射部1がレーザー光Vの照射方向が互いに平行となるように光照射台Bに設けられる。
そして、上述のように、円弧状フレーム3を被計測物Wの外周部に固定し、その円弧状フレーム3の長手方向におけるP1〜P5のいずれかの位置に取付台Gを取り付け、その取付台Gに上述のように光照射台Bを支持すると、光照射台Bが、光照射部並び方向が被計測物Wの周方向と平行な状態で一対の光照射部1の略中央にて被計測物Wの径方向と直交し且つ一対の光照射部1夫々のレーザー光照射方向が被計測物Wの軸心Z方向に直交する状態で、被計測物Wの外周部に沿って配置されることになる。
更に、水平方向に対する光照射部並び方向の角度が光照射台Bの配置位置(P1〜P5のいずれか)に対応する角度(P1の場合は0°)になるように、傾斜調整ボルト19により光照射台Bの傾斜度を調整する。
前記間隔計測尺21の目盛り21aは、鍔状部22における基柱14の側とは反対側の面と交差する位置(後述する基準位置Px,Pyに相当する)を0として、基柱14の側とは反対側に長さが増える形態で表示されている。
図1及び図2において、基柱14の長手方向の中心に対して、長手方向の左側をX側と称し、長手方向の右側をY側と称するようにする。
XY両側の鍔状部22における基柱14の側とは反対側の面同士の間の間隔(以下、基準位置間寸法T)は、一定の値であり、予め計測することができる。
又、X側のホルダ20の板状支持部20aにおける基柱14の側の面と、X側のホルダ20に保持された光照射部1からのレーザー光Vの中心(横断面の中心)との間の基柱14の長手方向に沿う方向での間隔(以下、X側ホルダ−ビーム間寸法(ホルダ−光照射部間寸法に相当する)SXは、一定の値であり、予め計測することができる。
更に、Y側のホルダ20の板状支持部20aにおける基柱14の側の面と、Y側のホルダ20に保持された光照射部1からのレーザー光Vの中心(横断面の中心)との間の基柱14の長手方向に沿う方向での間隔(以下、Y側ホルダ−ビーム間寸法(ホルダ−光照射部間寸法に相当する)SYも、一定の値であり、予め計測することができる。
X側の間隔計測尺21により、X側の鍔状部22における基柱14の側とは反対側の面とX側のホルダ20の板状支持部20aにおける基柱14の側の面との間の間隔(以下、X側基準位置−ホルダ間寸法MX)を計測することができる。
又、同様に、Y側の間隔計測尺21により、Y側の鍔状部22における基柱14の側とは反対側の面とY側のホルダ20の板状支持部20aにおける基柱14の側の面との間の間隔(以下、Y側基準位置−ホルダ間寸法MY)を計測することができる。
そして、一対の光照射部1から照射されるレーザー光Vの中心同士の間隔、つまり、光照射間隔Lは、以下の式(1)にて求めることができる。
L=T+SX+SY+MX+MY……………(1)
XY両側のホルダ移動操作部Hを操作することにより、光照射間隔Lを変更することができる。
つまり、間隔変更部Aが、XY両側の一対のホルダ移動操作部Hにより構成されて、一対の光照射部1をそれらの並び方向に沿って各別に移動させることにより、光照射間隔Lを変更するように構成されている。
X側の鍔状部22における基柱14の側とは反対側の面がX側の間隔計測尺21と交差する位置Pxを、光照射部並び方向におけるX側の基準位置Pxとし、Y側の鍔状部22における基柱14の側とは反対側の面がY側の間隔計測尺21と交差する位置Pyを、光照射部並び方向におけるY側の基準位置Pyとする。
X側の間隔計測尺21により、X側のホルダ移動操作部Hにより変更調整されるX側基準位置−ホルダ間寸法MX、即ち、光照射部並び方向でのX側の基準位置PxとX側のホルダ20との間隔を計測することができる。
又、同様に、Y側の間隔計測尺21により、Y側のホルダ移動操作部Hにより変更調整されるY側基準位置−ホルダ間寸法MY、即ち、光照射部並び方向でのY側の基準位置PyとY側のホルダ20との間隔を計測することができる。
つまり、光照射間隔計測部Cが、XY両側の一対の間隔計測尺21により構成されて、光照射部並び方向での基準位置Px,Pyと各ホルダ20との間隔を、光照射間隔を求めることが可能な寸法として計測するように構成されていることになる。
被照射体2は、磁石にて直方体形状に形成されていて、図1に示すように、被計測物W外周面における種々の被計測点Qに応じた任意の位置に磁力にて取り付けることができる。
次に、この第1実施形態の外径計測装置により、被計測物Wの外径を計測する手順を説明する。
先ず、図1に基づいて、被計測物Wにおける水平方向に沿う直径に対応する外径を計測する場合について説明する。この場合、被計測物Wの外周面において水平方向に沿う直径に対応する部分が被計測点Qになる。
円弧状フレーム3を、その長手方向が被計測物Wの周方向と平行となり且つその長手方向の中央が被計測物Wの軸心Zの鉛直方向上方に位置する姿勢で、フレーム固定部Eにより被計測物Wの外周部に固定する。
続いて、円弧状フレーム3において光照射台Bを被計測物Wの外周部の位置P1に配置するための位置に、取付台Gを台固定部Fにより固定する。
続いて、取付台Gに光照射台Bを支持させて、角度計(図示省略)を基柱14の上面(取付台Gの側とは反対側の面)に配置して、その角度計の計測角度が0°になるように、傾斜調整ボルト19により光照射台Bの傾斜度を微調整する。
続いて、Y側の光照射部1に対応して、Y側の被照射体2を、Y側の光照射部1からのレーザー光Vが受光面2sに当たるように、被計測物Wの外周面において被計測点Qを越えてY側の光照射部1とレーザー光照射方向で対向する箇所に取り付ける。
同様に、X側の光照射部1に対応して、X側の被照射体2を、X側の光照射部1からのレーザー光Vが受光面2sに当たるように、被計測物Wの外周面において被計測点Qを越えてX側の光照射部1とレーザー光照射方向で対向する箇所に取り付ける。
続いて、Y側のホルダ移動操作部Hを操作して、図11に示すように、Y側の光照射部1からのレーザー光Vを被計測物Wの外周面における水平方向の直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動させて、Y側の被照射体2の受光面2sに照射されるレーザー光Vの全体が被計測物Wの外周面にて遮られて消える瞬間の位置に、Y側の光照射部1を位置させる。
同様に、X側のホルダ移動操作部Hを操作して、X側の光照射部1からのレーザー光Vを被計測物Wの外周面における水平方向の直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動させて、X側の被照射体2の受光面2sに照射されるレーザー光Vの全体が被計測物Wの外周面にて遮られて消える瞬間の位置に、X側の光照射部1を位置させる。
そして、Y側の間隔計測尺21により、Y側基準位置−ホルダ間寸法MYを計測し、X側の間隔計測尺21により、X側基準位置−ホルダ間寸法MXを計測する。
続いて、上記の式1により、光照射間隔Lを求めて、求めた光照射間隔Lを被計測物Wの水平方向に沿う直径に対応する外径とする。
次に、被計測物Wにおける水平方向に対して45°右上がりの直径に対応する外径を計測する場合について説明する。この場合、図9に示すように、被計測物Wの外周面において水平方向に対して45°右上がりの直径に対応する部分が被計測点Qになる。
先ず、図9に示すように、円弧状フレーム3において光照射台Bを被計測物Wの外周部の位置P2に配置するための位置に、取付台Gを台固定部Fにより固定し、続いて、取付台Gに光照射台Bを支持させて、角度計の計測角度が45°になるように、傾斜調整ボルト19により光照射台Bの傾斜度を微調整する。
続いて、一対の被照射体2を、上述した水平方向に沿う直径に対応する外径を計測する場合と同様に、XY両側の光照射部1夫々に対応させて、被計測物Wの外周面に取り付ける。
続いて、Y側のホルダ移動操作部Hを操作して、Y側の光照射部1からのレーザー光Vを被計測物Wの外周面における45°右上がりの直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動させて、Y側の被照射体2の受光面2sに照射されるレーザー光Vの全体が被計測物Wの外周面にて遮られて消える瞬間の位置に、Y側の光照射部1を位置させる。
同様に、X側のホルダ移動操作部Hを操作して、X側の光照射部1からのレーザー光Vを被計測物Wの外周面における45°右上がりの直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動させて、X側の被照射体2の受光面2sに照射されるレーザー光Vの全体が被計測物Wの外周面にて遮られて消える瞬間の位置に、X側の光照射部1を位置させる。
そして、XY両側の間隔計測尺21により、X側基準位置−ホルダ間寸法MX及びY側基準位置−ホルダ間寸法MY夫々を計測して、上記の式1により、光照射間隔Lを求めて、求めた光照射間隔Lを被計測物Wの水平方向に対して45°右上がりの直径に対応する外径とする。
次に、被計測物Wの外周部左側において、被計測物Wにおける鉛直方向に沿う直径に対応する外径を計測する場合について説明する。この場合、図10に示すように、被計測物Wの外周面において鉛直方向に沿う直径に対応する部分が被計測点Qになる。
先ず、図10に示すように、円弧状フレーム3において光照射台Bを被計測物Wの外周部の位置P3に配置するための位置に、取付台Gを台固定部Fにより固定し、続いて、取付台Gに光照射台Bを支持させて、角度計の計測角度が90°になるように、傾斜調整ボルト19により光照射台Bの傾斜度を調整する。
続いて、一対の被照射体2を、上述した水平方向に沿う直径に対応する外径を計測する場合と同様に、XY両側の光照射部1夫々に対応させて、被計測物Wの外周面に取り付ける。
続いて、Y側のホルダ移動操作部Hを操作して、Y側の光照射部1からのレーザー光Vを被計測物Wの外周面における鉛直方向に沿う直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動させて、Y側の被照射体2の受光面2sに照射されるレーザー光Vの全体が被計測物Wの外周面にて遮られて消える瞬間の位置に、Y側の光照射部1を位置させる。
同様に、X側のホルダ移動操作部Hを操作して、X側の光照射部1からのレーザー光Vを被計測物Wの外周面における鉛直方向に沿う直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動させて、X側の被照射体2の受光面2sに照射されるレーザー光Vの全体が被計測物Wの外周面にて遮られて消える瞬間の位置に、X側の光照射部1を位置させる。
そして、XY両側の間隔計測尺21により、X側基準位置−ホルダ間寸法MX及びY側基準位置−ホルダ間寸法MY夫々を計測して、上記の式1により、光照射間隔Lを求めて、求めた光照射間隔Lを被計測物Wの水平方向に沿う外径とする。
説明を省略するが、被計測物Wの外周部における位置P4,P5においても、上記の説明と同様に光照射台Bを配置して、被計測物Wの外径を計測することができる。
尚、各光照射部1から照射されるレーザー光Vは幅を有している。例えば、この実施形態において光照射部1として用いられるレーザーポインタから照射されるレーザー光Vの直径は、3mm程度である。
そこで、上記の式(1)にて求めた光照射間隔Lにレーザー光Vの直径を加えた値を、被計測物Wの外径とすると、被計測物Wの外径を一層精度良く計測することができる。
以上説明したように、この第1実施形態による外径計測装置によれば、被計測物Wが地中に埋設されていても、計測対象部分のみを掘り起こして露出させることにより、被計測部Wを回転させることなく、被計測物Wの外径を精度良く計測することができる。
しかも、被計測物Wの外周部が凸状あるいは凹状に変形していても、被計測物Wの外径を精度良く計測することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態を説明するが、第2実施形態は、主として光照射台配置部Dの構成が異なるものであるので、第1実施形態と同じ構成要素や同じ作用を有する構成要素については、重複説明を避けるために、同じ符号を付すことにより説明を省略し、主として、第1実施形態と異なる構成を説明する。
即ち、図12及び図13に示すように、この第2実施形態では、光照射台配置部Dが、被計測物Wの外周部に巻回された状態で締め付け部Iにより締め付けることと緩めることが自在なチェーン31と、そのチェーン31に取り付けられる取付台Gとを備えて構成されている。
そして、光照射台Bが、取付台Gに取り付けられている。
チェーン31は、ローラーチェーンであり、当初は両端が接続されていない紐状態のチェーン31の両端を取付台Gを用いて接続することにより、チェーン31が環状に構成される。
つまり、このように取付台Gにて紐状態のチェーン31の両端を接続して環状に構成することが、取付台Gをチェーン31に取り付けることに相当する。
図13及び図15に示すように、紐状態において、チェーン31の一端には、一対の腕部32によりボルト支持体33が連結され、そのボルト支持体33に、締付調整ボルト34が、その先端をチェーン31側とは反対側に向けて、チェーン31の長手方向に沿わせた状態で回転自在に支持されている。
幅方向の両端にプーリー36を回転自在に支持したプーリー軸体35に、そのプーリー軸体35と直交する状態で、前記締付調整ボルト34が螺挿されている。
取付台Gは、それをチェーン31に取り付けることに関連して、上記の第1実施形態と構成が一部異なる。
この取付台Gについて、説明を加えると、図13〜図15に示すように、この取付台Gは、上記の第1実施形態と同様に、溝状台部6と4個のホイール7とを備えて構成されているが、上記の第1実施形態において設けた台取付用ボルト8及びその台取付用ボルト8に取り付けられた鉤部9等は省略されている。
又、溝状台部6の長手方向両側に一対ずつ配設されたホイール7は、それぞれ溝状台部6の幅方向に突出するように設けられている。
図13及び図15に示すように、溝状台部6の一端側の一対のホイール7と一対のプーリー36とがベルト37により連結され、並びに、溝状台部6の他端側の一対のホイール7を回転自在に支持する車軸7aと紐状態のチェーン31の端部の軸部とが一対の連結板38にて連結されることにより、紐状態のチェーン31の両端が取付台Gにより接続されて、チェーン31が環状に構成されることになる。
そして、締付調整ボルト34を正逆回転することにより、ボルト支持体33とプーリー軸体35との間隔を調整して、チェーン31を被計測物Wの外周部に巻回した状態で締め付けることと緩めることが可能となり、これら一対の腕部32、ボルト支持体33、締付調整ボルト34、プーリー軸体35、一対のプーリー36及び一対のベルト37により、締め付け部Iが構成されている。
光照射台Gは、傾斜調整ボルト19が省略されている以外は、第1実施形態と同様の構成であり、又、第1実施形態と同様の支持構成で取付台Gに支持される。
又、その光照射台Gには、第1実施形態と同様の間隔変更部A及び光照射間隔計測部Cが設けられている。
以下、この第2実施形態の外径計測装置により、被計測物Wの外径を計測する手順を説明する。
先ず、図12に基づいて、被計測物Wにおける水平方向に沿う直径に対応する外径を計測する場合について説明する。この場合、被計測物Wの外周面において水平方向に沿う直径に対応する部分が被計測点Qになる。
紐状態のチェーン31を被計測物Wに巻き付けた状態で、その両端を取付台Gにて接続することにより、チェーン31を被計測物Wに巻回する。
そして、取付台Gを被計測物Wの略鉛直方向の上部に位置させた状態で、その取付台Gに光照射台Bを支持させて、基柱14の上面(取付台Gの側とは反対側の面)に配置した角度計(図示省略)の計測角度が0°になるように、チェーン31を被計測物Wの周方向に回し、角度計の計測角度が0°になる位置で、締付調整ボルト34を正方向に回して、チェーン31を被計測物Wに締め付けて、光照射台Bの位置を固定する。
続いて、一対の被照射体2を、第1実施形態と同様に、XY両側の光照射部1夫々に対応させて被計測物Wの外周面に取り付ける。
以降は、上記の第1実施形態と同様に、XY両側のホルダ移動操作部Hを操作して、XY両側の間隔計測尺21により、X側基準位置−ホルダ間寸法MX及びY側基準位置−ホルダ間寸法MY夫々を計測し、上記の式1により、光照射間隔Lを求めて、求めた光照射間隔Lを被計測物Wの水平方向に沿う直径に対応する外径とする。
次に、例えば、被計測物Wにおける鉛直方向に沿う直径に対応する外径を計測する場合について説明する。
上述のように水平方向に沿う直径に対応する外径を計測する位置に光照射台Bを位置させた状態で、締付調整ボルト34を逆方向に回して、チェーン31を被計測物Wから緩めた後、角度計の計測角度が90°になる位置までチェーン31を被計測物Wの周方向に回す。そして、締付調整ボルト34を正方向に回して、チェーン31を被計測物Wに締め付けて、光照射台Bの位置を固定する。
続いて、一対の被照射体2を、第1実施形態と同様に、XY両側の光照射部1夫々に対応させて被計測物Wの外周面に取り付ける。
以降は、上記の第1実施形態と同様に、XY両側のホルダ移動操作部Hを操作して、XY両側の間隔計測尺21により、X側基準位置−ホルダ間寸法MX及びY側基準位置−ホルダ間寸法MY夫々を計測し、上記の式1により、光照射間隔Lを求めて、求めた光照射間隔Lを被計測物Wの鉛直方向に沿う直径に対応する外径とする。
この第2実施形態の外径計測装置によれば、被計測物Wに巻回したチェーン31を被計測物Wの周方向に回して、水平方向に対する光照射部並び方向の角度を任意に調整することにより、上述した水平方向に沿う直径に対応する外径、鉛直方向に沿う直径に対応する外径以外に、水平方向に対して任意の角度で傾斜する直径に対応する外径を計測することができる。
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(1) 上記の第1実施形態では、中心角が180°よりも大きい円弧状フレーム3を用いたが、中心角が180°以下の円弧状フレーム3を用いることも可能である。
この場合、フレーム固定部Eは、例えば、磁力を用いて円弧状フレーム3を被計測物Wの外周面に取り付けるようにすると、被計測物Wの外周面に確実に取り付けることができる。
そして、被計測物Wが地中に埋設されている場合、外径を計測するための被計測物Wを掘り起こして露出する範囲を狭くすることができる。
(2) 押圧体4を、その先端を被計測物Wの外周面に押圧する力を印加可能な状態で円弧状フレーム3に設ける構成は、上記の第1実施形態において例示した構成、即ち、押圧体4にボルト部4aを備えさせて、そのボルト部4aを円弧状フレーム3に取り付けた押圧体支持板5に螺挿する構成に限定されるものではない。
例えば、圧縮状態のコイルバネによる付勢力によって、押圧体4を被計測物Wの外周面に押圧する力を印加するように構成しても良い。
(3) 上記の第1実施形態において、被計測物Wの周方向における光照射台Bの配置位置は、P1〜P5の5箇所に限定されるものではない。
例えば、1箇所でも良い。あるいは、P1〜P5及びそれ以外の位置を含む6箇所以上でも良い。
(4) 上記の第1実施形態において、円弧状フレーム3における押圧体4の設置位置及び設置個数は、種々に変更可能である。
(5) 被計測物Wは、上記の実施形態において説明した鉄製に限定されるものではなく、例えば、樹脂製でも良い。
(6) 上記の第1及び第2の各実施形態では、被照射体2を磁力を用いて被計測物Wの外周面に取り付ける場合について例示したが、被計測物Wが非磁性体の場合は、例えば、両面テープ等、着脱が容易な手段で、被計測物Wの外周面に取り付けるようにしても良い。
(7) ホルダ移動操作部Hに、ホルダ20を基柱14の長手方向に沿って移動操作するアクチュエータを備えても良い。
(8) X側基準位置−ホルダ間寸法MX及びY側基準位置−ホルダ間寸法MY夫々を計測するエンコーダ(例えば、リニアエンコーダ)を設けて、光照射間隔計測部Cを、X側基準位置−ホルダ間寸法MXやY側基準位置−ホルダ間寸法MYの計測値をディジタル表示するように構成しても良い。
(9) 光照射台配置部Dの具体構成は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した構成に限定されるものではない。
例えば、被計測物Wが磁性体の場合は、磁力を用いて光照射台Bを被計測物Wの外周面に取り付ける構成を採用することができる。
(10) 光照射間隔を変更するための間隔変更部Aの具体構成は、上記の第1及び第2の各実施形態において例示した構成、即ち、一対の光照射部1をそれらの並び方向に沿って各別に移動させる構成に限定されるものではない。
例えば、一対の光照射部1のいずれか一方をそれらの並び方向に沿って移動させる構成、あるいは、一対の光照射部1を同時にそれらの並び方向に沿って互いに逆方向に移動させる構成を採用することができる。
(11) 上記の第1及び第2の各実施形態においては、光照射間隔計測部Cを、光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測するように構成したが、光照射間隔そのものを求めるように構成しても良い。
(12) 被計測物Wの外径を計測するために、間隔変更部Aにより一対の光照射部1夫々から照射されるレーザー光Vを移動させて光照射間隔Lを変更する形態は、上記の実施形態において説明した形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態のように、一対の光照射部1夫々から照射されるレーザー光Vが、被計測物Wの外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の外側から内側に向けて移動するように光照射間隔Lを変更する場合、各レーザー光Vが被計測物Wの外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分に当たり始める瞬間の位置に、光照射間隔Lを調整しても良い。
又、一対の光照射部1夫々から照射されるレーザー光Vが、被計測物Wの外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分の内側から外側に向けて移動するように光照射間隔Lを変更して、各レーザー光Vの全体が被計測物Wの外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分から外れる瞬間の位置、あるいは、各レーザー光Vの移動方向先端が被計測物Wの外周面における光照射部並び方向に平行な直径に対応する部分からはみ出す瞬間の位置に、光照射間隔Lを調整しても良い。
以上説明したように、被計測物の外径を被計測物を静止させた状態で精度良く計測し得る外径計測装置を提供することができる。
1 光照射部
2 被照射体
2s 受光面
3 円弧状フレーム
4 押圧体
20 ホルダ
31 チェーン
A 間隔変更部
B 光照射台
C 光照射間隔計測部
D 光照射台配置部
E フレーム固定部
F 台固定部
G 取付台
I 締め付け部
Px,Py 基準位置
Q 被計測点
V レーザー光
W 被計測物

Claims (16)

  1. 横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測する外径計測装置であって、
    一対の光照射部が、それら一対の光照射部の並び方向に直交する方向にレーザー光を互いに平行に照射する状態で、間隔変更部により互いの間隔を変更自在に光照射台に設けられ、
    前記間隔変更部により変更される前記一対の光照射部の光照射間隔又はその光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測する光照射間隔計測部が、前記光照射台に設けられ、
    前記一対の光照射部の並び方向が前記被計測物の周方向と平行な状態で前記一対の光照射部の中間にて前記被計測物の径方向と直交し且つ前記一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が前記被計測物の径方向と平行になる状態で、前記光照射台を前記被計測物の外周部に沿って配置する光照射台配置部を備え
    前記光照射台配置部が、前記被計測物の周方向での前記光照射台の配置位置を変更自在に構成され、
    前記光照射台配置部が、内径が前記被計測物の外径よりも大きい円弧状フレームと、その円弧状フレームを前記被計測物の外周面と間隔を隔てた状態で前記被計測物の外周部に固定するフレーム固定部と、台固定部により、前記円弧状フレームの長手方向での固定位置を変更自在に前記円弧状フレームに固定される取付台とを備えて構成され、
    前記光照射台が、前記取付台に取り付けられ、
    前記円弧状フレームが、中心角が180°よりも大きい円弧状であり、
    前記フレーム固定部が、中心角で180°以上離れた2箇所を少なくとも含む前記円弧状フレームの長手方向の複数箇所に、夫々、先端を前記被計測物の外周面に押圧する力を印加可能な状態で前記円弧状フレームに設けられた複数の押圧体にて構成されている外径計測装置。
  2. 横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測する外径計測装置であって、
    一対の光照射部が、それら一対の光照射部の並び方向に直交する方向にレーザー光を互いに平行に照射する状態で、間隔変更部により互いの間隔を変更自在に光照射台に設けられ、
    前記間隔変更部により変更される前記一対の光照射部の光照射間隔又はその光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測する光照射間隔計測部が、前記光照射台に設けられ、
    前記一対の光照射部の並び方向が前記被計測物の周方向と平行な状態で前記一対の光照射部の中間にて前記被計測物の径方向と直交し且つ前記一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が前記被計測物の径方向と平行になる状態で、前記光照射台を前記被計測物の外周部に沿って配置する光照射台配置部を備え、
    前記光照射台配置部が、前記被計測物の周方向での前記光照射台の配置位置を変更自在に構成され、
    前記光照射台配置部が、前記被計測物の外周部に巻回された状態で締め付け部により締め付けることと緩めることが自在なチェーンと、そのチェーンに取り付けられる取付台とを備えて構成され、
    前記光照射台が、前記取付台に取り付けられている外径計測装置。
  3. 前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体を備えている請求項1又は2に記載の外径計測装置。
  4. 前記被計測物が磁性体であり、
    前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体が、磁力により前記被計測物の外周面に取り付けられる請求項に記載の外径計測装置。
  5. 前記間隔変更部が、前記一対の光照射部をそれらの並び方向に沿って各別に移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の外径計測装置。
  6. 前記一対の光照射部を保持する一対のホルダが、前記一対の光照射部の並び方向に沿って各別に移動自在に、前記光照射台に支持され、
    前記間隔変更部が、前記一対のホルダを各別に前記一対の光照射部の並び方向に沿って移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成され、
    前記光照射間隔計測部が、前記一対の光照射部の並び方向での基準位置と各ホルダとの間隔を、前記光照射間隔を求めることが可能な寸法として計測するように構成されている請求項に記載の外径計測装置。
  7. 横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測する外径計測装置であって、
    一対の光照射部が、それら一対の光照射部の並び方向に直交する方向にレーザー光を互いに平行に照射する状態で、間隔変更部により互いの間隔を変更自在に光照射台に設けられ、
    前記間隔変更部により変更される前記一対の光照射部の光照射間隔又はその光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測する光照射間隔計測部が、前記光照射台に設けられ、
    前記一対の光照射部の並び方向が前記被計測物の周方向と平行な状態で前記一対の光照射部の中間にて前記被計測物の径方向と直交し且つ前記一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が前記被計測物の径方向と平行になる状態で、前記光照射台を前記被計測物の外周部に沿って配置する光照射台配置部を備え、
    前記一対の光照射部を保持する一対のホルダが、前記一対の光照射部の並び方向に沿って各別に移動自在に、前記光照射台に支持され、
    前記間隔変更部が、前記一対のホルダを各別に前記一対の光照射部の並び方向に沿って移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成され、
    前記光照射間隔計測部が、前記一対の光照射部の並び方向での基準位置と各ホルダとの間隔を、前記光照射間隔を求めることが可能な寸法として計測するように構成されている外径計測装置。
  8. 前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体を備えている請求項7に記載の外径計測装置。
  9. 前記被計測物が磁性体であり、
    前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体が、磁力により前記被計測物の外周面に取り付けられる請求項8に記載の外径計測装置。
  10. 横断面の外周形状が円形の被計測物の外径を計測する外径計測装置であって、
    一対の光照射部が、それら一対の光照射部の並び方向に直交する方向にレーザー光を互いに平行に照射する状態で、間隔変更部により互いの間隔を変更自在に光照射台に設けられ、
    前記間隔変更部により変更される前記一対の光照射部の光照射間隔又はその光照射間隔を求めることが可能な寸法を計測する光照射間隔計測部が、前記光照射台に設けられ、
    前記一対の光照射部の並び方向が前記被計測物の周方向と平行な状態で前記一対の光照射部の中間にて前記被計測物の径方向と直交し且つ前記一対の光照射部夫々のレーザー光照射方向が前記被計測物の径方向と平行になる状態で、前記光照射台を前記被計測物の外周部に沿って配置する光照射台配置部を備え
    前記被計測物の外周部において前記光照射台と前記被計測物の被計測点を越えて前記レーザー光照射方向で対向する箇所に配置されて、各光照射部から照射されるレーザー光を受ける受光面を有する一対の被照射体を備え、
    前記被計測物が磁性体であり、
    前記一対の被照射体が磁力により前記被計測物の外周面に取り付けられる外径計測装置。
  11. 前記間隔変更部が、前記一対の光照射部をそれらの並び方向に沿って各別に移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成されている請求項10に記載の外径計測装置。
  12. 前記一対の光照射部を保持する一対のホルダが、前記一対の光照射部の並び方向に沿って各別に移動自在に、前記光照射台に支持され、
    前記間隔変更部が、前記一対のホルダを各別に前記一対の光照射部の並び方向に沿って移動させることにより、前記光照射間隔を変更するように構成され、
    前記光照射間隔計測部が、前記一対の光照射部の並び方向での基準位置と各ホルダとの間隔を、前記光照射間隔を求めることが可能な寸法として計測するように構成されている請求項11に記載の外径計測装置。
  13. 前記光照射台配置部が、前記被計測物の周方向での前記光照射台の配置位置を変更自在に構成されている請求項7〜12のいずれか1項に記載の外径計測装置。
  14. 前記光照射台配置部が、内径が前記被計測物の外径よりも大きい円弧状フレームと、その円弧状フレームを前記被計測物の外周面と間隔を隔てた状態で前記被計測物の外周部に固定するフレーム固定部と、台固定部により、前記円弧状フレームの長手方向での固定位置を変更自在に前記円弧状フレームに固定される取付台とを備えて構成され、
    前記光照射台が、前記取付台に取り付けられている請求項13に記載の外径計測装置。
  15. 前記円弧状フレームが、中心角が180°よりも大きい円弧状であり、
    前記フレーム固定部が、中心角で180°以上離れた2箇所を少なくとも含む前記円弧状フレームの長手方向の複数箇所に、夫々、先端を前記被計測物の外周面に押圧する力を印加可能な状態で前記円弧状フレームに設けられた複数の押圧体にて構成されている請求項14に記載の外径計測装置。
  16. 前記光照射台配置部が、前記被計測物の外周部に巻回された状態で締め付け部により締め付けることと緩めることが自在なチェーンと、そのチェーンに取り付けられる取付台とを備えて構成され、
    前記光照射台が、前記取付台に取り付けられている請求項13に記載の外径計測装置。
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