JP2010145340A - 大型部品の寸法測定装置および寸法測定方法 - Google Patents

大型部品の寸法測定装置および寸法測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010145340A
JP2010145340A JP2008325602A JP2008325602A JP2010145340A JP 2010145340 A JP2010145340 A JP 2010145340A JP 2008325602 A JP2008325602 A JP 2008325602A JP 2008325602 A JP2008325602 A JP 2008325602A JP 2010145340 A JP2010145340 A JP 2010145340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measuring
head
laser
measurement
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008325602A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Yada
雄司 矢田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2008325602A priority Critical patent/JP2010145340A/ja
Publication of JP2010145340A publication Critical patent/JP2010145340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 大型軸受の内外輪などの大型部品の径を、容易に、精度良く、非接触で測定できる大型部品の寸法測定装置を提供する。
【解決手段】 ヘッド支持フレーム1と、ヘッド支持フレーム1の両端にそれぞれ設けられた一対のレーザ測長ヘッド2,3と、レーザ光L1,L2を両レーザ測長ヘッド2,3の対向方向に反射させる一対の角度調整ミラー4,5と、反射板6と、受光信号の処理および投光の制御を行う制御手段7とを備える。制御手段7は、受光信号からレーザ測長ヘッド2,3間の距離を測定するヘッド間距離測定手段12と、測定物で反射されたレーザ光L1,L2から測定物と各レーザ測長ヘッド2,3との間の距離を検出する測定物・ヘッド間距離測定手段13と、ヘッド間距離測定手段12および測定物・ヘッド間距離測定手段13の測定結果から測定物の寸法を計算する測定値計算手段14とを有する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、大型部品、特に風力発電機用等の大型の玉軸受における内外輪の外径の長さを測定する寸法測定装置および寸法測定方法に関する。
従来、軸受内外輪の外径寸法の測定には、ノギス、マイクロメータ、エアーマイクロメータおよびシリンダゲージなどの測定装置が、測定箇所や必要とされる測定精度に応じて適宜使い分けされていた。
特開2008−020436号公報 特開2008−102040号公報
近年、大型の風力発電装置が実用化されるようになった。このような大型の風力発電装置の回転軸に使用される軸受としては、直径が2〜4m程度の大きなものがあり、既存の寸法測定装置では測定が不可能となってきた。また、長距離の測定には、土木測量などに使用されるレーザ測量機があるが、玉軸受の寸法測定を行うには測定精度が悪く使用はできない。さらに、ノギスやマイクロメータによる測定では、測定時にワーク(玉軸受の内外輪)の表面にこすり傷が付くことがあった。しかも、常用されているノギスは、通常、最大測定長が2m程度で、測定精度も10μm以下は不可であり、前記のような大型の玉軸受における内外輪の外径寸法測定には、その適性を欠くものであった。
この発明の目的は、2mを超えるような大型軸受の内外輪などの大型部品の径を、容易に、精度良く、かつ非接触で測定できる大型部品の寸法測定装置および寸法測定方法を提供することである。
この発明に係る大型部品の寸法測定装置は、被測定部の寸法が2m以上の大型部品からなる測定物を測定する測定装置であって、バー材状のヘッド支持フレームと、このヘッド支持フレームの両端にそれぞれ設けられレーザ光の投光および受光の機能を有する一対の反射型のレーザ測長ヘッドと、これら各レーザ測長ヘッドの投光するレーザ光を、両レーザ測長ヘッドの対向方向に反射させかつ光路の調整が可能な一対の角度調整ミラーと、両角度調整ミラーの間に設置され各角度調整ミラーで反射された各レーザ光をその反射元の角度調整ミラーへ反射する反射板と、前記レーザ測長ヘッドの受光信号の処理および投光の制御を行う制御手段とを備え、この制御手段は、前記レーザ測長ヘッドの前記反射板で反射されたレーザ光の受光信号から前記両レーザ測長ヘッド間の距離を測定するヘッド間距離測定手段と、前記レーザ測長ヘッドの前記測定物で反射されたレーザ光の受光信号から前記両角度調整ミラーの間に位置する測定物と各レーザ測長ヘッドとの間の距離を検出する測定物・ヘッド間距離測定手段と、これらヘッド間距離測定手段および測定物・ヘッド間距離測定手段の測定結果から測定物の寸法を計算する測定値計算手段とを有する。
この構成の寸法測定装置によると、前記制御手段におけるヘッド間距離測定手段は、各レーザ測長ヘッドの投光するレーザ光を、一対の角度調整ミラーによって両レーザ測長ヘッドの対向方向に反射させ、前記反射板によって反射元の角度調整ミラーへ反射させることによって、前記レーザ測長ヘッドの前記反射板で反射されたレーザ光の受光信号から、前記両レーザ測長ヘッド間の距離を測定する。また、前記測定物・ヘッド間距離測定手段は、前記レーザ測長ヘッドの前記測定物で反射されたレーザ光の受光信号から前記両角度調整ミラーの間に位置する測定物と各レーザ測長ヘッドとの間の距離を検出する。前記測定値計算手段は、これらヘッド間距離測定手段および測定物・ヘッド間距離測定手段の測定結果から測定物の寸法を計算する。このように、測定物の寸法測定は、測定物に測定治具などが接することなくなされる。
この発明の大型部品の寸法測定装置において、前記測定物が円柱状または環状の部品であって、所定位置に配置された測定物の端面に跨って通過するように、前記ヘッド支持フレームを長手方向と直交する方向に移動させるフレーム移動機構を設けても良い。
この構成によれば、フレーム移動機構の移動機能によって、前記ヘッド支持フレームが、測定物の端面に跨って、その長手方向に直交する方向に移動しながら通過するから、この通過の際、円柱状または環状の部品である測定物の外側部の形状変化に対応して、前記測定物・ヘッド間距離測定手段によって、当該測定物の外側部と各レーザ測長ヘッドとの間の距離が逐次検出される。そして、前記ヘッド間距離測定手段および測定物・ヘッド間距離測定手段の測定結果から測定物の外形状に対応する寸法が計算される。
この発明の大型部品の寸法測定装置において、前記フレーム移動機構が、測定物上に載置可能なガイドレールと、前記ヘッド支持フレームに取付けられ前記ガイドレール上を進退自在な移動体とでなるものとしても良い。
この構成によれば、ガイドレールが測定物上に載置され、移動体がこのガイドレール上を進退自在とされるから、前記ヘッド支持フレームはこの移動体の移動に伴い、前記測定物の外側部と各レーザ測長ヘッドとの間の距離の検出が逐次安定的になされる。
この発明の大型部品の寸法測定装置において、前記測定物に代えて前記フレーム移動機構を載せる測定基準台を設け、この測定基準台に、前記両角度調整ミラーから反射されたレーザ光を透過させるレーザ光透過孔を設けても良い。
この構成によれば、前記測定基準台の上に前記フレーム移動機構を載せ、前記両角度調整ミラーから反射されたレーザ光をレーザ光透過孔に透過させ、反射板で反射されたレーザ光を再度レーザ光透過孔に透過させることによって、測定基準台がレーザ光の光路を遮断することなく、レーザヘッド間の距離を簡易かつ確実に測定することができる。
この発明の大型部品の寸法測定装置において、前記レーザ測長ヘッドおよび角度調整ミラーを、前記ヘッド支持フレームの長手方向に移動させるヘッド移動機構を設けても良い。
この構成によれば、ヘッド移動機構によって、前記レーザ測長ヘッドおよび角度調整ミラーを、前記ヘッド支持フレームの長手方向に移動させることができるから、大小様々な寸法の測定物の寸法測定が1台の装置で可能となる。
この発明の大型部品の寸法測定装置において、前記ヘッド支持フレームの材質を、鋼材よりも熱膨張率の低い低熱膨張率材、たとえば、炭素繊維プラスチックとしても良い。
この構成によれば、ヘッド支持フレームが、測定場所の環境温度の影響を受けにくいから、熱により収縮することがなく、高精度の測定結果が得られる。特に、炭素繊維プラスチックは、軽量で高剛性であるから、ヘッド支持フレームの材質としての適性に優れる。
この発明の大型部品の寸法測定装置において、測定物が玉軸受の軌道輪である軸受軌道輪専用の測定装置としても良い。
この構成によれば、前記のような風力発電装置に用いられる大型の玉軸受における内外輪の外径寸法測定が、容易に、かつ精度良く、しかも非接触でなされるから玉軸受の性能が維持され、極めて有用である。
この発明の大型部品の寸法測定方法は、この発明の前記測定基準台を有する寸法測定装置を用いる方法であって、
前記ヘッド支持フレームを測定基準台上に設置する過程と、
各レーザ測長ヘッドからレーザ光を出射し、角度調整ミラーで略45度の方向に反射させ、前記反射板で垂直に反射させてレーザ測長ヘッドで受光させ、各レーザ測長ヘッドと反射板までの距離を測定する過程と、
前記ヘッド支持フレームを測定物の上面に設置する過程と、
前記ヘッド支持フレームを測定物の上面に対して平行に移動させる過程と、
この平行に移動させる過程の複数箇所で、各レーザ測長ヘッドから測定物の表面にレーザ光を出射し、各レーザ測長ヘッドと測定物の表面との距離を測定する過程と、
前記平行に移動させる過程の前記複数箇所で、各レーザ測長ヘッドと反射板までの距離の測定結果と反射板の厚さとから、その都度測定される測定物の両側の被測定面間の距離であるL値を演算する過程と、
取得したL値の最大値を測定物の外径寸法とする過程とを含む。
この寸法測定方法によると、この発明の寸法測定装置の特徴を効果的に利用し、2mを超えるような大型軸受の内外輪などの大型部品の径を、容易に、精度良く、かつ非接触で測定することができる。
この発明に係る大型部品の寸法測定装置は、被測定部の寸法が2m以上の大型部品からなる測定物を測定する測定装置であって、バー材状のヘッド支持フレームと、このヘッド支持フレームの両端にそれぞれ設けられレーザ光の投光および受光の機能を有する一対の反射型のレーザ測長ヘッドと、これら各レーザ測長ヘッドの投光するレーザ光を、両レーザ測長ヘッドの対向方向に反射させかつ光路の調整が可能な一対の角度調整ミラーと、両角度調整ミラーの間に設置され各角度調整ミラーで反射された各レーザ光をその反射元の角度調整ミラーへ反射する反射板と、前記レーザ測長ヘッドの受光信号の処理および投光の制御を行う制御手段とを備え、この制御手段は、前記レーザ測長ヘッドの前記反射板で反射されたレーザ光の受光信号から前記両レーザ測長ヘッド間の距離を測定するヘッド間距離測定手段と、前記レーザ測長ヘッドの前記測定物で反射されたレーザ光の受光信号から前記両角度調整ミラーの間に位置する測定物と各レーザ測長ヘッドとの間の距離を検出する測定物・ヘッド間距離測定手段と、これらヘッド間距離測定手段および測定物・ヘッド間距離測定手段の測定結果から測定物の寸法を計算する測定値計算手段とを有するため、例えば風力発電装置用等の、直径が2mを超えるような玉軸受における内外輪の外径寸法の測定など、大型部品の寸法測定を、容易に、かつ精度良く、しかも非接触行うことができる。
この発明の大型部品の寸法測定方法は、この発明の寸法測定装置を用い、前記ヘッド支持フレームを測定基準台上に設置する過程と、各レーザ測長ヘッドからレーザ光を出射し、角度調整ミラーで略45度の方向に反射させ、前記反射板で垂直に反射させてレーザ測長ヘッドで受光させ、各レーザ測長ヘッドと反射板までの距離を測定する過程と、前記ヘッド支持フレームを測定物の上面に設置する過程と、前記ヘッド支持フレームを測定物の上面に対して平行に移動させる過程と、この平行に移動させる過程の複数箇所で、各レーザ測長ヘッドから測定物の表面にレーザ光を出射し、各レーザ測長ヘッドと測定物の表面との距離を測定する過程と、前記平行に移動させる過程の前記複数箇所で、各レーザ測長ヘッドと反射板までの距離の測定結果と反射板の厚さとから、その都度測定される測定物の両側の被測定面間の距離であるL値を演算する過程と、取得したL値の最大値を測定物の外径寸法とする過程とを含む方法であるため、この発明の寸法測定装置の特徴を効果的に利用し、2mを超えるような大型軸受の内外輪などの大型部品の径を、容易に、精度良く、かつ非接触で測定することができる。
この発明に係る大型部品の寸法測定装置の一実施形態を図1と共に説明する。図1に示す寸法測定装置Aは、測定物w(図2参照)が玉軸受の軌道輪である軸受軌道輪専用の測定装置である。この寸法測定装置Aは、バー材状のヘッド支持フレーム1と、このヘッド支持フレーム1の両端にそれぞれ設けられレーザ光の投光および受光の機能を有する一対の反射型のレーザ測長ヘッド2,3と、これら各レーザ測長ヘッド2,3の投光するレーザ光を、両レーザ測長ヘッド2,3の対向方向に反射させかつ光路の調整が可能な一対の角度調整ミラー4,5と、両角度調整ミラー4,5の間に設置され各角度調整ミラー4,5で反射された各レーザ光をその反射元の角度調整ミラー4,5へ反射する反射板6と、前記レーザ測長ヘッドの受光信号の処理および投光の制御を行う制御手段7とを備える。この制御手段7は、アンプ8に接続され、このアンプ8内にはレーザ発振機を含むレーザ光源(たとえば、半導体レーザ)9が設置されている。レーザ光源9から出射されたレーザ光は、アンプ8から導光ファイバー10,11を介してレーザ測長ヘッド2,3へ導かれるように構成されている。
前記制御手段7は、前記レーザ測長ヘッド2,3の前記反射板6で反射されたレーザ光の受光信号から前記両レーザ測長ヘッド2,3間の距離を測定するヘッド間距離測定手段12と、前記レーザ測長ヘッド2,3の前記測定物で反射されたレーザ光の受光信号から前記両角度調整ミラー4,5の間に位置する測定物w(図2参照)と各レーザ測長ヘッド2,3との間の距離を検出する測定物・ヘッド間距離測定手段13と、これらヘッド間距離測定手段12および測定物・ヘッド間距離測定手段13の測定結果から測定物の寸法を計算する測定値計算手段14とを有する。
前記ヘッド支持フレーム1は、測定物wの測定対象長さより長いバー材からなり、材質としては低熱膨張率材で、強度の強い(撓みの小さい)ものが好ましく用いられる。具体的には、炭素繊維プラスチック(CFRP)が、さらに軽量、かつ高剛性であることから最も好ましく用いられる。前記レーザ測長ヘッド2,3および角度調整ミラー4,5は、それぞれヘッド支持フレーム1の両端部に取付けられたヘッド台20,30に設置されている。各角度調整ミラー4,5は、対応するレーザ測長ヘッド2,3の投光するレーザ光L1,L2を、両レーザ測長ヘッド2,3の対向方向に45°の反射角で反射するよう角度調整されて設置されている。反射板6は、所定の厚さt(図2参照)の板状体で、前記角度調整ミラー4,5からの反射レーザ光を垂直に、すなわち、反射元の角度調整ミラー4,5にそれぞれ反射するよう、前記ヘッド支持フレーム1のほぼ中間部分に支持台60を介して設置されている。
次に、この発明の実施形態である寸法測定装置Aによって、外径が2mを超える軸受の軌道輪(たとえば、外輪)wを測定物としてその外径を測定する方法について、図2(A),(B)および図3を参照して説明する。先ず、図2(A)に示すように、測定基準台15の上に左右平行なガイドレール16a,17aを跨るように載せ、このガイドレール16a,17aの上に、前記ヘッド支持フレーム1を、その下面に取付けられた左右一対の移動体16b、17bを介して載せる。移動体16b、17bは、ガイドレール16a,17a上をその長手方向に沿って進退自在とされ、ガイドレール16a,17aと組合わさって、それぞれが後述するフレーム移動機構16,17を構成する。測定基準台15は、前記対向関係のヘッド台20,30の内側に配置され、前記角度調整ミラー4,5から反射されたレーザ光を透過させるレーザ光透過孔15aを有している。
次いで、前記アンプ8内のレーザ光源9を起動させ、導光ファイバー10,11を介してレーザ光をレーザ測長ヘッド2,3に導光させる。レーザ測長ヘッド2,3から出射されたレーザ光L1,L2は、角度調整ミラー4,5で45°に反射し、前記測定基準台15のレーザ光透過孔15aを透過して反射板6に向かう。レーザ光L1,L2は、それぞれ反射板6で垂直に反射し、角度調整ミラー4,5で45°に反射して再びレーザ測長ヘッド2,3に戻って受光される。前記制御手段7のヘッド間距離測定手段12は、このレーザ光L1,L2の反射光の受光信号により、各レーザ測長ヘッド2,3と反射板6間の距離(a1+a2)および(b1+b2)を測定する。ここに、a1はレーザ測長ヘッド2および角度調整ミラー4間の距離、b1はレーザ測長ヘッド3および角度調整ミラー5間の距離、a2は角度調整ミラー4および反射板6間の距離、b2は角度調整ミラー5および反射板6間の距離をそれぞれ示す。
次に、図2(B)および図3に示すように、前記ガイドレール16a,17aを測定物wの上に跨るようにして平行に載せる。そして、前記ヘッド支持フレーム1を、前記移動体16b、17bを介してガイドレール16a,17aの上に載せる。この載置状態では、測定物wは両ヘッド台20,30の内側に配置される。このガイドレール16a,17aおよび移動体16b、17bにより構成されるフレーム移動機構16,17により、前記ヘッド支持フレーム1を、測定物wの上面をその長手方向と直交する方向に水平に移動(図3の矢印参照)させながら、レーザ測長ヘッド2,3から出射されたレーザ光L1,L2を、前記と同様に角度調整ミラー4,5で45°に反射させ、測定物wの外周面に照射する。測定物wの外周面で反射したレーザ光L1,L2は、角度調整ミラー4,5を経て再びレーザ測長ヘッド2,3に戻り受光される。前記制御手段7の測定物・ヘッド間距離測定手段13は、このレーザ光L1,L2の反射光の受光信号により、各レーザ測長ヘッド2,3と測定物w間の距離(a1+a3)および(b1+b3)を測定する。ここに、a3は角度調整ミラー4および測定物wの外周面(図2(B)における左側外周面)間の距離、b3は角度調整ミラー5および測定物wの外周面(図2(B)における右側外周面)間の距離をそれぞれ示す。
そして、前記制御手段7の測定値計算手段14によって測定物wの外径Dが計算される。すなわち、測定値計算手段14は、前記測定結果と反射板6の厚さtとにより、以下の演算でL値を求める。L値は、ヘッド支持フレーム1を測定物wの上面に対して水平に移動させながら、その都度測定される測定物wの左右周面におけるレーザ光の照射ポイント(反射ポイント)間の距離である。
L値=(a1+a2+b1+b2+t)−(a1+a3+b1+b3)
このL値の最大値を測定物wの外径(直径)Dとする。このように、レーザ光の照射により測定物wの外径Dを測定するから、測定物wを傷つけることがなく、径が2〜4mの大型部品であっても測定することが可能である。しかも、測定物wが例示のように軸受部品(軌道輪)の場合、通常5〜10μm程度の測定精度が求められるが、これを充分にクリアすることができる。
図4(A),(B)は、この発明に係る大型部品の寸法測定装置の他の実施形態を示す。この実施形態の大型部品の寸法測定装置Bは、前記と同様のレーザ測長ヘッド2,3および角度調整ミラー4,5をそれぞれ備えるヘッド台20,30を、前記ヘッド支持フレーム1の長手方向に移動させるヘッド移動機構18,19に設けたことで特徴付けられる。なお、図4(A),(B)では、図1に示すアンプ8、導光ファイバー10,11および制御手段7の図示を省略しているが、これらも同様に構成される。
この実施形態において、前記ヘッド支持フレーム1の側部に、長手方向に沿ってガイドレール18a,19aが形成され、このガイドレール18a,19aに移動体18b,19bが摺動自在に取付けられてヘッド移動機構18,19が構成されている。ヘッド台20,30は、この移動体18b,19bに固定され、移動体18b,19bのガイドレール18a,19aに沿った移動により、ヘッド台20,30がそれぞれヘッド支持フレーム1の長手方向に沿って移動可能とされる(図4(B)の矢印参照)。したがって、図4(A),(B)に示すように、外径の異なる測定物w1,w2であっても、ヘッド台20,30をそれぞれの測定物w1,w2の外周面部にできるだけ接近させて配置することができ、大小様々な径の測定物の寸法測定が1台の装置で可能となる。特に、レーザ測長ヘッド2,3から、角度調整ミラー4,5を経た測定物w1,w2の外周面部迄のレーザ光の光路長を、測定物w1,w2の径の大小にかかわらず短くかつほぼ一定にすることができるから、光路長の違いによる光散乱や光量減衰に起因した測定誤差も少なくすることができる。
その他の構成は、前記寸法測定装置Aと同様であるから、共通部分に同一の符号を付して、その説明を省略する。
なお、上記実施形態では、軸受軌道輪専用の寸法測定装置として説明したが、これに限られず、外径が2m以上の円柱状または環状の他の大型部品の寸法測定にも適用することができる。また、図1ではアンプ8から導光ファイバー10,11を介してレーザ測長ヘッド2,3にレーザ光を導光するようにしたが、導光ファイバー10,11を介さず、直接レーザ測長ヘッド2,3にレーザ光を導光するようにしても良い。
この発明に係る大型部品の寸法測定装置の一実施形態の全体構成を示す概略図である。 (A),(B)は同寸法測定装置による測定物の寸法測定要領を示す図であり、(A)は基準位置を、(B)は測定物の外径を、それぞれ測定する要領を示している。 同測定要領を示す概略的平面図である。 (A),(B)は他の実施形態の寸法測定装置による寸法測定の要領を示す図2と同様図であり、(A),(B)は測定物の径の大小の違いによる測定要領の例を示している。
符号の説明
1…ヘッド支持フレーム
2,3…レーザ測長ヘッド
4,5…角度調整ミラー
6…反射板
7…制御手段
12…ヘッド間距離測定手段
13…測定物・ヘッド間距離測定手段
14…測定値計算手段
15…測定基準台
15a…レーザ光透過孔
16,17…フレーム移動機構
16a,17a…ガイドレール
16b,17b…移動体
18,19…ヘッド移動機構
A,B…大型部品の寸法測定装置
L1,L2…レーザ光
w…測定物

Claims (9)

  1. 被測定部の寸法が2m以上の大型部品からなる測定物を測定する測定装置であって、
    バー材状のヘッド支持フレームと、
    このヘッド支持フレームの両端にそれぞれ設けられレーザ光の投光および受光の機能を有する一対の反射型のレーザ測長ヘッドと、
    これら各レーザ測長ヘッドの投光するレーザ光を、両レーザ測長ヘッドの対向方向に反射させかつ光路の調整が可能な一対の角度調整ミラーと、
    両角度調整ミラーの間に設置され各角度調整ミラーで反射された各レーザ光をその反射元の角度調整ミラーへ反射する反射板と、
    前記レーザ測長ヘッドの受光信号の処理および投光の制御を行う制御手段とを備え、
    この制御手段は、
    前記レーザ測長ヘッドの前記反射板で反射されたレーザ光の受光信号から前記両レーザ測長ヘッド間の距離を測定するヘッド間距離測定手段と、
    前記レーザ測長ヘッドの前記測定物で反射されたレーザ光の受光信号から前記両角度調整ミラーの間に位置する測定物と各レーザ測長ヘッドとの間の距離を検出する測定物・ヘッド間距離測定手段と、
    これらヘッド間距離測定手段および測定物・ヘッド間距離測定手段の測定結果から測定物の寸法を計算する測定値計算手段とを有する、
    大型部品の寸法測定装置。
  2. 請求項1において、前記測定物が円柱状または環状の部品であって、所定位置に配置された測定物の端面に跨って通過するように、前記ヘッド支持フレームを長手方向と直交する方向に移動させるフレーム移動機構を設けた大型部品の寸法測定装置。
  3. 請求項2において、前記フレーム移動機構が、測定物上に載置可能なガイドレールと、前記ヘッド支持フレームに取付けられ前記ガイドレール上を進退自在な移動体とでなる大型部品の寸法測定装置。
  4. 請求項3において、前記測定物に代えて前記フレーム移動機構を載せる測定基準台を設け、この測定基準台に、前記両角度調整ミラーから反射されたレーザ光を透過させるレーザ光透過孔を設けた大型部品の寸法測定装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記レーザ測長ヘッドおよび角度調整ミラーを、前記ヘッド支持フレームの長手方向に移動させるヘッド移動機構を設けた大型部品の寸法測定装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記ヘッド支持フレームの材質が、鋼材よりも熱膨張率の低い低熱膨張率材である大型部品の寸法測定装置。
  7. 請求項6において、前記低熱膨張率材が、炭素繊維プラスチックである大型部品の寸法測定装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、測定物が玉軸受の軌道輪である軸受軌道輪専用の測定装置である大型部品の寸法測定装置。
  9. 請求項4に記載の大型部品の寸法測定装置を用いる測定方法であって、
    前記ヘッド支持フレームを測定基準台上に設置する過程と、
    各レーザ測長ヘッドからレーザ光を出射し、角度調整ミラーで略45度の方向に反射させ、前記反射板で垂直に反射させてレーザ測長ヘッドで受光させ、各レーザ測長ヘッドと反射板までの距離を測定する過程と、
    前記ヘッド支持フレームを測定物の上面に設置する過程と、
    前記ヘッド支持フレームを測定物の上面に対して平行に移動させる過程と、
    この平行に移動させる過程の複数箇所で、各レーザ測長ヘッドから測定物の表面にレーザ光を出射し、各レーザ測長ヘッドと測定物の表面との距離を測定する過程と、
    前記平行に移動させる過程の前記複数箇所で、各レーザ測長ヘッドと反射板までの距離の測定結果と反射板の厚さとから、その都度測定される測定物の両側の被測定面間の距離であるL値を演算する過程と、
    取得したL値の最大値を測定物の寸法とする過程とを含む、
    大型部品の寸法測定方法。
JP2008325602A 2008-12-22 2008-12-22 大型部品の寸法測定装置および寸法測定方法 Pending JP2010145340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008325602A JP2010145340A (ja) 2008-12-22 2008-12-22 大型部品の寸法測定装置および寸法測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008325602A JP2010145340A (ja) 2008-12-22 2008-12-22 大型部品の寸法測定装置および寸法測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010145340A true JP2010145340A (ja) 2010-07-01

Family

ID=42565924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008325602A Pending JP2010145340A (ja) 2008-12-22 2008-12-22 大型部品の寸法測定装置および寸法測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010145340A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012088277A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 New Japan Radio Co Ltd 反射型フォトセンサを用いた位置検出装置
JP2012145441A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Daido Steel Co Ltd ワーク寸法測定装置
JP2014199252A (ja) * 2013-03-12 2014-10-23 日鉄住金テックスエンジ株式会社 寸法測定装置
KR20160000052U (ko) * 2014-06-27 2016-01-06 대우조선해양 주식회사 대형길이 측정장치
CN108627109A (zh) * 2018-06-29 2018-10-09 上海共久电气有限公司 一种可实现多规格管外径的测量装置
CN109100736A (zh) * 2018-10-31 2018-12-28 山东大学 一种激光长度检测装置及其检测方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012088277A (ja) * 2010-10-22 2012-05-10 New Japan Radio Co Ltd 反射型フォトセンサを用いた位置検出装置
JP2012145441A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Daido Steel Co Ltd ワーク寸法測定装置
JP2014199252A (ja) * 2013-03-12 2014-10-23 日鉄住金テックスエンジ株式会社 寸法測定装置
KR20160000052U (ko) * 2014-06-27 2016-01-06 대우조선해양 주식회사 대형길이 측정장치
KR200479321Y1 (ko) * 2014-06-27 2016-01-14 대우조선해양 주식회사 대형길이 측정장치
CN108627109A (zh) * 2018-06-29 2018-10-09 上海共久电气有限公司 一种可实现多规格管外径的测量装置
CN109100736A (zh) * 2018-10-31 2018-12-28 山东大学 一种激光长度检测装置及其检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5915223B2 (ja) 内径測定装置及び内径測定方法
US8964023B2 (en) Device and method for measuring form attributes, position attributes and dimension attributes of machine elements
CA2723461C (en) Laser ultrasonic measurement system with movable beam delivery
JP2010145340A (ja) 大型部品の寸法測定装置および寸法測定方法
JP5880097B2 (ja) 内径測定装置
JP2018116058A (ja) 少なくとも1つの長さ測定量を測定する測定装置及び方法
JP6231153B2 (ja) 光学測定装置のための保持機器
JP2000258153A (ja) 平面平坦度測定装置
EP2709794B1 (en) Method for scanning a tube intended to be worked on a laser cutting machine using a sensor for measuring the radiation reflected or emitted by the tube
CN1180232C (zh) 激光光束发散角测试方法
JP2015529818A (ja) 表面を非常に正確に測定するための方法およびデバイス
JP2011095241A (ja) 面形状計測装置
CN104117772A (zh) 激光加工方法及加工装置
JP5535095B2 (ja) ワーク寸法測定装置
CN102128596A (zh) 透镜面形偏差检测装置及其方法
US20130188199A1 (en) Normal vector tracing ultra-precision shape measurement method
US10684127B2 (en) Zero positioning measuring device including improved probe units
EP1959226A3 (en) Optical axis polarization type laser interferometer
JP2000146564A (ja) 接触式管内径測定装置の精度確認装置
JP2007183145A (ja) 筒状内径測定方法および筒状内径測定装置
JP2000171211A (ja) パイプ長さ測定装置
RU2301968C1 (ru) Способ контроля диаметров детали
JP2015102368A (ja) ロール形状測定装置
JP5221211B2 (ja) 形状測定装置
Miles et al. A new instrument for the dimensional characterization of piston–cylinder units