JP5351561B2 - キャパシタ用セパレータ電極一体型蓄電素子及びそれを用いてなるキャパシタ - Google Patents
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Description
多孔質層Aに含有される電気絶縁性無機粉体としては、電気絶縁性を有するものであれば特に限定されず、酸化物系、窒化物系、炭化物系、水酸化物系のいずれでも採用することができる。例えば、酸化アルミニウム、ベーマイト、二酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化ジルコニウム、ガラス、炭酸カルシウム、酸化ベリリウム、窒化チタン、窒化ケイ素、窒化ホウ素、炭化ケイ素、マイカ、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモンなどからなる無機粉体が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を用いることができる。本発明の多孔質層を構成する電気絶縁性無機粉体の形状は、特に制限されるものではなく、球状、鱗片状、多角状または繊維状やその他の形状を問わず粉末状であれば良い。
多孔質層Bに含有される電気絶縁性無機粉体としては、多孔質層Aに含有される電気絶縁性無機粉体と同様のものを用いることができる。
本発明におけるキャパシタとは、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ、レドックスキャパシタを意味する。電気二重層キャパシタは、電極と電解液との界面に電気二重層が形成され、蓄電される。電極活物質としては、活性炭、カーボンブラック、カーボンエーロゲル、カーボンナノチューブ、非多孔性炭素などの炭素材料が主に用いられる。電解液としては、イオン解離性の塩を溶解させた水溶液、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジメトキシメタン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセルソルブ、これらの混合溶媒などの有機溶媒にイオン解離性の塩を溶解させたもの、イオン性液体(固体溶融塩)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
[電気絶縁性無機粉体スラリー1の調製]
平均径50nmの酸化アルミニウム粉末100質量部にイオン交換水400質量部を加え、ホモジナイザーにより10000回転で30分間撹拌した。更に、表1に示したゴム系のバインダー1の水溶液(固形分50質量%)10質量部を加え、ホモジナイザーにより3000回転で10分間撹拌して電気絶縁性無機粉体スラリー1を得た。
平均径5μmのバルク状アルミナ繊維100質量部にイオン交換水400質量部を加え、ホモジナイザーにより10000回転で30分間撹拌した。更に、表1に示したゴム系のバインダー2の水溶液(固形分50質量%)50質量部を加え、ホモジナイザーにより3000回転で10分間撹拌して電気絶縁性無機粉体スラリー2を得た。
平均径500nmの酸化ケイ素粉末100質量部にイオン交換水400質量部を加え、ホモジナイザーにより10000回転で30分間撹拌した。更に、表1に示したゴム系のバインダー3の水溶液(固形分50質量%)0.2質量部を加え、ホモジナイザーにより3000回転で10分間撹拌して電気絶縁性無機粉体スラリー3を得た。
平均径50nmの酸化アルミニウム粉末50質量部及び平均径500nmの酸化ケイ素粉末50質量部にイオン交換水400質量部を加え、ホモジナイザーにより10000回転で30分間撹拌した。更に、表1に示したゴム系のバインダー1の水溶液(固形分50質量%)10質量部を加え、ホモジナイザーにより3000回転で10分間撹拌して電気絶縁性無機粉体スラリー4を得た。
平均径50nmの酸化アルミニウム粉末100質量部にイオン交換水400質量部を加え、ホモジナイザーにより10000回転で30分間撹拌した。更に、固形分5質量%のカルボキシメチルセルロース水溶液100質量部を加え、ホモジナイザーにより3000回転で10分間撹拌して電気絶縁性無機粉体スラリー5を得た。
ポリフッ化ビニリデン(質量平均分子量300,000)を電気絶縁性樹脂Aとして用いた。
ポリアミドイミド(東洋紡績製、商品名:バイロマックスHR16NN)を電気絶縁性樹脂Bとして用いた。
ポリエーテルスルホン(住友化学製、商品名:スミカエクセル5003PS)を電気絶縁性樹脂Cとして用いた。
一般式(3)で示されるパラ型芳香族ポリアミドを電気絶縁性樹脂Dとして用いた。nは1000の値を示す。電気絶縁性樹脂Dは、−SO2−を有する芳香族ジアミンとテレフタル酸を重縮合反応させて得た。
樹脂A〜Dを用いて、表2に示した電気絶縁性樹脂溶液1〜4を調製した。表2中、NMPはN−メチル−2−ピロリドンである。
[電極0の作製]
50℃に調製したN−メチル−2−ピロリドンに、ポリフッ化ビニリデンを撹拌しながら溶解し、10質量%のポリフッ化ビニリデン溶液を調製した。次いで、フェノール樹脂を出発原料とする平均粒径5.0μm、比表面積2000m2/gの粉末状活性炭80質量部と、平均粒径200nmのアセチレンブラック10質量部と、前記ポリフッ化ビニリデン溶液100質量部と、N−メチル−2−ピロリドン300質量部を混合撹拌機にて十分混合して、電極スラリーを得た。塩酸により表面をエッチング処理した厚み30μmのアルミニウム箔集電体に、アプリケータを用いて上記の電極スラリーを塗布・乾燥した後に、ロールプレス装置を用いてプレス処理を行い、厚み150μmの電気二重層キャパシタ用電極を作製し、これを電極0とした。
(実施例1)
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、多孔質層Aの厚みが5μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、アプリケータを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー2を塗布・乾燥し、多孔質層Aの厚みが50μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ディップコーターを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー3を塗布・乾燥し、多孔質層Aの厚みが20μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー4を塗布・乾燥し、多孔質層Aの厚みが10μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
(実施例5)
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、厚みが2μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層B上にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液1を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが1μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、厚みが10μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層B面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液2を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが5μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、厚みが20μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層B面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液3を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが10μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、厚みが30μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層B面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液4を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが20μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー2を塗布・乾燥し、厚みが50μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層B面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液1を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが0.1μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー3を塗布・乾燥し、厚みが2μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層B面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液4を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが20μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー4を塗布・乾燥し、多孔質層の厚みが10μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層B面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液3を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが10μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー5を塗布・乾燥し、多孔質層の厚みが10μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層B面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液3を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが10μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液2を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが5μmの多孔質層Cを形成させた。次いで、多孔質層C面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、厚みが5μmの多孔質層Bを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
(比較例1)
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー5を塗布・乾燥し、多孔質層Dの厚みが50μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極0の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液1を塗布、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、多孔質層Cの厚みが5μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
(実施例14)
50mm×100mm角にカッティングした実施例1のセパレータ電極一体型蓄電素子を負極側、電極0を正極側として、それぞれセパレータが電極間に介するように積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、200℃で10時間真空加熱を行った。このアルミニウム製収納袋内に電解液を注入し、注入口を密栓して、電気二重層キャパシタを作製した。電解液には、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるように(C2H5)3(CH3)NBF4を溶解させたものを用いた。
実施例2のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例14と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
50mm×100mm角にカッティングした実施例3のセパレータ電極一体型蓄電素子を正極側、電極0を負極側として、それぞれセパレータが電極間に介するように積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、200℃で10時間真空加熱を行った。このアルミニウム製収納袋内に電解液を注入し、注入口を密栓して、電気二重層キャパシタを作製した。電解液には、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるように(C2H5)3(CH3)NBF4を溶解させたものを用いた。
実施例4のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例5のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例6のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例7のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例8のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例9のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例10のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例11のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例12(参考例)のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例13のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
実施例5のセパレータ電極一体型蓄電素子を50mm×100mm角に2枚カッティングし、それぞれセパレータが電極間に介するように積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、200℃で10時間真空加熱を行った後、アルミニウム製収納袋内に電解液を注入し、注入口を密栓して電気二重層キャパシタを作製した。電解液には、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるように(C2H5)3(CH3)NBF4を溶解させたものを用いた。
比較例1のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例14と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
比較例2のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例16と同様の方法で、電気二重層キャパシタを作製した。
繊度1.7dtex、繊維長5mmの溶剤紡糸セルロース(レンチング社製、商品名:テンセル)をダブルディスクリファイナーにて叩解処理して得られた、質量平均繊維長0.64mm、カナディアンスタンダードフリーネス10mlのフィブリル化セルロース50質量%と麻パルプ(カナディアンスタンダードフリーネス500ml)50質量%を、円網抄紙機と円網抄紙機のコンビネーション抄紙機を用い湿式抄紙して、坪量16g/m2、厚み60μmのセルロース製セパレータ1を作製した。
実施例及び比較例の電気二重層キャパシタを用い、充放電電圧範囲0〜2.7V、充放電電流1Aで、定電流充放電を500サイクル繰り返し、500サイクル目の放電開始直後の電圧低下より内部抵抗を算出し、100個の平均値をDC抵抗評価として表4に示した。
実施例及び比較例の電気二重層キャパシタを用い、1Aの定電流にて2.7Vまで定電流充電を行い、2.7V到達後、定電圧充電に切り替えて24時間定電圧充電を継続する。充電終了後、放電せずに24時間放置し、24時間放置後の電圧減衰率を自己放電率(%)とし、100個の平均値を表4に示した。
[電極10の作製]
50℃に調製したN−メチル−2−ピロリドンに、ポリフッ化ビニリデンを撹拌しながら溶解し、10質量%のポリフッ化ビニリデン溶液を調製した。次いで、平均粒径0.5μmの酸化ルテニウム粉末30質量部と、フェノール樹脂を出発原料とする平均粒径5.0μm、比表面積2000m2/gの粉末状活性炭60質量部と、平均粒径200nmのアセチレンブラック10質量部と、前記ポリフッ化ビニリデン溶液100質量部と、N−メチル−2−ピロリドン300質量部を混合撹拌機にて十分混合して電極スラリーを得た。塩酸により表面をエッチング処理した厚み30μmのアルミニウム箔集電体に、アプリケータを用いて上記の電極スラリーを塗布・乾燥した後に、ロールプレス装置を用いてプレス処理を行い、厚み100μmのレドックスキャパシタ電極を作製し、これを電極10とした。
(実施例28)
電極10の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、多孔質層Aの厚みが5μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
(実施例29)
電極10の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、厚みが2μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層B面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液1を塗布した後、イオン交換水中に浸し樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが1μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
(比較例6)
電極10の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー5を塗布・乾燥し、多孔質層Dの厚みが50μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極10の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液3を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが5μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
(実施例30)
50mm×100mm角にカッティングした実施例28のセパレータ電極一体型蓄電素子を負極側、電極10を正極側として、それぞれセパレータが電極間に介するように積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、200℃で10時間真空加熱を行った後、このアルミニウム製収納袋に電解液を注入し、注入口を密栓してそれぞれレドックスキャパシタを作製した。電解液には、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるように(C2H5)3(CH3)NBF4を溶解させたものを用いた。
50mm×100mm角にカッティングした実施例29のセパレータ電極一体型蓄電素子を正極側、電極10を負極側として、それぞれセパレータが電極間に介するように積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、200℃で10時間真空加熱を行った後、このアルミニウム製収納袋に電解液を注入し、注入口を密栓してそれぞれレドックスキャパシタを作製した。電解液には、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるように(C2H5)3(CH3)NBF4を溶解させたものを用いた。
比較例6のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例30と同様の方法で、レドックスキャパシタを作製した。
比較例7のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例31と同様の方法で、レドックスキャパシタを作製した。
電極10を50mm×100mm角に2枚カッティングし、セルロース製セパレータ1が電極間に介するように積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、200℃で10時間真空加熱を行った後、アルミニウム製収納袋内に電解液を注入し、注入口を密栓してレドックスキャパシタを作製した。電解液には、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるように(C2H5)3(CH3)NBF4を溶解させたものを用いた。
実施例及び比較例のレドックスキャパシタを用い、充放電電圧範囲0〜2.7V、充放電電流1Aで、定電流充放電を500サイクル繰り返し、500サイクル目の放電開始直後の電圧低下より内部抵抗を算出し、100個の平均値をDC抵抗評価として表6に示した。
実施例及び比較例のレドックスキャパシタを用い、1Aの定電流にて2.7Vまで定電流充電を行い、2.7V到達後、定電圧充電に切り替えて24時間定電圧充電を継続する。充電終了後、放電せずに24時間放置し、24時間放置後の電圧減衰率を自己放電率(%)とし、100個の平均値を表6に示した。
[電極20の作製]
ポリフッ化ビニリデン10質量部をN−メチル−2−ピロリドン80質量部に溶解し、これに難黒鉛化炭素粉末(クレハ製、商品名:カーボトロンP)100質量部を添加して混合撹拌機にて十分混合して、負極用スラリーを作製した。該負極用スラリーを、厚さ32μm(気孔率57%)の銅製エキスパンドメタルからなる負極集電体に、アプリケータを用いて上記の負極用スラリーを塗布・乾燥した後に、ロールプレス装置を用いてプレス処理を行い、厚み80μmのリチウムイオンキャパシタ用負極を作製し、これを電極20とした。
50℃に調製したN−メチル−2−ピロリドンに、ポリフッ化ビニリデンを撹拌しながら溶解し、10質量%のポリフッ化ビニリデン溶液を調製した。次いで、フェノール樹脂を出発原料とする平均粒径5.0μm、比表面積2000m2/gの粉末状活性炭80質量部と、平均粒径200nmのアセチレンブラック10質量部と、前記ポリフッ化ビニリデン溶液100質量部と、N−メチル−2−ピロリドン300質量部を混合撹拌機にて十分混合して、正極用電極スラリーを得た。該正極用スラリーを厚さ38μm(気孔率47%)のアルミニウム製エキスパンド集電体に、アプリケータを用いて上記の電極スラリーを塗布・乾燥した後に、ロールプレス装置を用いてプレス処理を行い、厚み90μmのリチウムイオンキャパシタ用正極を作製し、これを電極21とした。
(実施例32)
電極20の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、多孔質層Aの厚みが5μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極21の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、多孔質層Aの厚みが5μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
(実施例34)
電極20の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー1を塗布・乾燥し、厚みが2μmの多孔質層Bを形成させた。次いで、多孔質層A面にワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液1を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが1μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
(比較例11)
電極20の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性無機粉体スラリー5を塗布・乾燥し、多孔質層Dの厚みが50μmのセパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
電極21の電極面に、ワイヤーバーを用いて電気絶縁性樹脂溶液2を塗布した後、イオン交換水中に浸し電気絶縁性樹脂を析出させ、乾燥させることで、厚みが5μmの多孔質層Cを形成させ、セパレータ電極一体型蓄電素子を得た。
(実施例35)
50mm×100mm角にカッティングした実施例32のセパレータ電極一体型蓄電素子を負極側、電極21を正極側として、それぞれセパレータが電極間に介するように積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、200℃で10時間真空加熱を行った。このアルミニウム製収納袋にリチウム金属を収納し、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるようにLiPF6を溶解した電解液を注入後、注入口を密栓した。その後、リチウム金属と負極の間で1mAの定電流充電を16時間行うことにより、負極へのリチウムイオンの吸蔵を行い、それぞれリチウムイオンキャパシタを作製した。
50mm×100mm角にカッティングした実施例33のセパレータ電極一体型蓄電素子を正極側、電極20を負極側として、それぞれセパレータが電極間に介するように積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、200℃で10時間真空加熱を行った。このアルミニウム製収納袋にリチウム金属を収納し、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるようにLiPF6を溶解した電解液を注入後、注入口を密栓した。その後、リチウム金属と負極の間で1mAの定電流充電を16時間行うことにより、負極へのリチウムイオンの吸蔵を行い、それぞれリチウムイオンキャパシタを作製した。
実施例34のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例35と同様の方法で、リチウムイオンキャパシタを作製した。
比較例11のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例35と同様の方法で、リチウムイオンキャパシタを作製した。
比較例12のセパレータ電極一体型蓄電素子を用いて、実施例36と同様の方法で、リチウムイオンキャパシタを作製した。
電極20、電極21をそれぞれ50mm×100mm角にカッティングし、電極20を負極側、電極21を正極側として、セルロース製セパレータ1が電極間に介するように積層した。これをアルミニウム製収納袋に収納し、200℃で10時間真空加熱を行った。このアルミニウム製収納袋にリチウム金属を収納し、プロピレンカーボネートに1.5mol/lになるようにLiPF6を溶解した電解液を注入後、注入口を密栓した。その後、リチウム金属と負極の間で1mAの定電流充電を16時間行うことにより、負極へのリチウムイオンの吸蔵を行い、リチウムイオンキャパシタを作製した。
実施例及び比較例のリチウムイオンキャパシタを用い、充放電電圧範囲1.9〜3.6V、充放電電流3Aで、定電流充放電を500サイクル繰り返し、500サイクル目の放電開始直後の電圧低下より内部抵抗を算出し、100個の平均値をDC抵抗評価として表8に示した。
実施例及び比較例のリチウムイオンキャパシタを用い、3Aの定電流にて3.6Vまで定電流充電を行い、3.6V到達後、定電圧充電に切り替えて24時間定電圧充電を継続する。充電終了後、放電せずに24時間放置し、24時間放置後の電圧減衰率を自己放電率(%)とし、100個の平均値を表8に示した。
Claims (3)
- セパレータを電極表面に接合一体化してなるキャパシタ用セパレータ電極一体型蓄電素子において、該セパレータが電気絶縁性無機粉体とゴム系バインダーを含有してなる多孔質層Aからなることを特徴とするキャパシタ用セパレータ電極一体型蓄電素子。
- セパレータを電極表面に接合一体化してなるキャパシタ用セパレータ電極一体型蓄電素子において、該セパレータが電気絶縁性無機粉体とバインダーを含有してなる多孔質層Bと、電気絶縁性樹脂を含有してなる多孔質層Cとからなり、多孔質層Bにおけるバインダーが、ゴム系バインダーであることを特徴とするキャパシタ用セパレータ電極一体型蓄電素子。
- 請求項1または2に記載のキャパシタ用セパレータ電極一体型蓄電素子を用いてなるキャパシタ。
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