JP5351508B2 - 推定用多項式生成装置、推定装置、推定用多項式生成方法および推定方法 - Google Patents
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Description
ここで、A〜Fのデータの組を用いて、入出力パラメータ(X,Y)の関係を高精度に再現する3次多項式を多変量解析などにより求めると、例えば以下のような数式が得られることになる。
Y=X3−2.0X2+21.0 ・・・(1)
また、推定用多項式生成装置の1構成例において、前記高次の推定用多項式は3次の多項式であることを特徴とするものである。
また、本発明の推定装置は、推定用多項式生成装置と、推定用多項式生成装置の高次推定用多項式算出手段が算出した高次の推定用多項式における入力パラメータ値を取得する入力パラメータ値取得手段と、前記高次の推定用多項式を用い、前記入力パラメータ値取得手段が取得した入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する多項式推定演算手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明は、CPUと記憶装置とを備えたコンピュータにおいて推定用多項式を用いて入力パラメータから出力パラメータを推定する推定方法であって、入力パラメータのデータとこれに対応する出力パラメータのデータとの組からなる分析用データを予め記憶する分析用データ記憶手段から前記分析用データを取得して、前記入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する低次の推定用多項式を算出する低次推定用多項式算出手順と、この低次推定用多項式算出手順で算出した推定用多項式を用い、特殊点情報記憶手段に予め記憶されている各入力パラメータの特殊点から出力パラメータ値を推定する特殊点推定値算出手順と、前記特殊点情報記憶手段に記憶されている各入力パラメータの特殊点と前記特殊点推定値算出手順で算出した出力パラメータ値との組を分析用データとして、前記分析用データ記憶手段に記憶されている分析用データに追加し、この追加したデータを含む分析用データを用いて、前記入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する高次の推定用多項式を算出する高次推定用多項式算出手順と、前記高次推定用多項式算出手順で算出された高次の推定用多項式における入力パラメータ値を取得する入力パラメータ値取得手順と、前記高次の推定用多項式を用い、前記入力パラメータ値取得手順で取得した入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する多項式推定演算手順とを、前記記憶装置に格納されたプログラムに従って前記CPUに実行させ、前記入力パラメータの特殊点は、前記低次と高次の2つの推定用多項式の外挿領域にあって、入力パラメータの想定される上下限値を与える点であり、前記低次の推定用多項式は、1次の多項式であり、前記高次の推定用多項式は、前記低次の推定用多項式よりも次数の高い多項式であることを特徴とするものである。
外挿領域において非現実的な推定値が算出される原因は、内挿領域の推定精度を向上しようとして次数を高くするところにある。逆に言えば、外挿領域の推定を現実的なものに抑えようとするのであれば、内挿領域の推定精度を低下させることを代償として次数を低くすればよい。例えば図8に示したデータの分布において1次多項式を採用するならば、以下のような数式が得られる。
Y=10.24X+0.52 ・・・(2)
Y=2.11X3−11.55X2+25.65X+0.02 ・・・(3)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図3は本発明の第1の実施の形態に係る推定用多項式生成装置の構成を示すブロック図である。
図3の推定用多項式生成装置は、分析用データ記憶部1と、特殊点情報記憶部2と、低次推定用多項式算出部3と、特殊点推定値算出部4と、高次推定用多項式算出部5とからなる。
次に、特殊点情報記憶部2は、入力パラメータの特殊点を入力パラメータ毎に予め記憶している。特殊点の例としては、例えば各入力パラメータについて想定される上下限値がある。
高次推定用多項式算出部5は、特殊点情報記憶部2に記憶されている各入力パラメータの特殊点と特殊点推定値算出部4が算出した推定値(出力パラメータ値)との組を分析用データとして、分析用データ記憶部1に記憶されている既存の分析用データに追加し(ステップS4)、この追加したデータを含む分析用データに対して多変量解析などを行い、入力パラメータ値から出力パラメータ値を推定する高次の推定用多項式を算出する(ステップS5)。こうして、推定用多項式生成装置の動作が終了する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は本発明の第2の実施の形態に係る推定用多項式生成装置の構成を示すブロック図であり、図3と同一の構成には同一の符号を付してある。本実施の形態は、第1の実施の形態の具体例を説明するものであり、推奨例に従って、高次の推定用多項式を3次とし、低次の推定用多項式を1次とし、入力パラメータの特殊点を各入力パラメータについて想定される上下限値としたものである。
上下限点情報記憶部2aは、入力パラメータについて想定される上下限値を入力パラメータ毎に予め記憶している。
なお、本実施の形態は推奨例を示すものであるが、本発明は本実施の形態の構成に限らないことは言うまでもない。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図7は本発明の第3の実施の形態に係る推定装置の構成を示すブロック図である。
図7の推定装置は、第1、第2の実施の形態のいずれかの推定用多項式生成装置で算出された推定用多項式を用いて推定値を算出するオンラインの段階で使用されるものであり、推定用多項式記憶部11と、入力パラメータ値取得部12と、多項式推定演算部13と、推定値出力部14とからなる。なお、推定装置は、第1、第2の実施の形態のいずれかの推定用多項式生成装置を内部に有するものであってもよい。
入力パラメータ値取得部12は、例えば半導体製造装置の熱プロセスやプラズマプロセスなどのプロセスの実行中に温度センサ(不図示)から入力される温度などの入力パラメータ値を取得する。
Claims (6)
- 入力パラメータのデータとこれに対応する出力パラメータのデータとの組からなる分析用データを予め記憶する分析用データ記憶手段と、
前記入力パラメータの特殊点を入力パラメータ毎に予め記憶する特殊点情報記憶手段と、
前記分析用データを用いて、前記入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する低次の推定用多項式を算出する低次推定用多項式算出手段と、
この低次推定用多項式算出手段が算出した推定用多項式を用い、前記特殊点情報記憶手段に記憶されている各入力パラメータの特殊点から出力パラメータ値を推定する特殊点推定値算出手段と、
前記特殊点情報記憶手段に記憶されている各入力パラメータの特殊点と前記特殊点推定値算出手段が算出した出力パラメータ値との組を分析用データとして、前記分析用データ記憶手段に記憶されている分析用データに追加し、この追加したデータを含む分析用データを用いて、前記入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する高次の推定用多項式を算出する高次推定用多項式算出手段とを備え、
前記入力パラメータの特殊点は、前記低次と高次の2つの推定用多項式の外挿領域にあって、入力パラメータの想定される上下限値を与える点であり、
前記低次の推定用多項式は、1次の多項式であり、
前記高次の推定用多項式は、前記低次の推定用多項式よりも次数の高い多項式であることを特徴とする推定用多項式生成装置。 - 請求項1記載の推定用多項式生成装置において、
前記高次の推定用多項式は3次の多項式であることを特徴とする推定用多項式生成装置。 - 請求項1または2記載の推定用多項式生成装置と、
請求項1または2記載の推定用多項式生成装置の高次推定用多項式算出手段が算出した高次の推定用多項式における入力パラメータ値を取得する入力パラメータ値取得手段と、
前記高次の推定用多項式を用い、前記入力パラメータ値取得手段が取得した入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する多項式推定演算手段とを備えることを特徴とする推定装置。 - CPUと記憶装置とを備えたコンピュータにおいて入力パラメータから出力パラメータを推定するための推定用多項式を算出する推定用多項式生成方法であって、
入力パラメータのデータとこれに対応する出力パラメータのデータとの組からなる分析用データを予め記憶する分析用データ記憶手段から前記分析用データを取得して、前記入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する低次の推定用多項式を算出する低次推定用多項式算出手順と、
この低次推定用多項式算出手順で算出した推定用多項式を用い、特殊点情報記憶手段に予め記憶されている各入力パラメータの特殊点から出力パラメータ値を推定する特殊点推定値算出手順と、
前記特殊点情報記憶手段に記憶されている各入力パラメータの特殊点と前記特殊点推定値算出手順で算出した出力パラメータ値との組を分析用データとして、前記分析用データ記憶手段に記憶されている分析用データに追加し、この追加したデータを含む分析用データを用いて、前記入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する高次の推定用多項式を算出する高次推定用多項式算出手順とを、前記記憶装置に格納されたプログラムに従って前記CPUに実行させ、
前記入力パラメータの特殊点は、前記低次と高次の2つの推定用多項式の外挿領域にあって、入力パラメータの想定される上下限値を与える点であり、
前記低次の推定用多項式は、1次の多項式であり、
前記高次の推定用多項式は、前記低次の推定用多項式よりも次数の高い多項式であることを特徴とする推定用多項式生成方法。 - 請求項4記載の推定用多項式生成方法において、
前記高次の推定用多項式は3次の多項式であることを特徴とする推定用多項式生成方法。 - CPUと記憶装置とを備えたコンピュータにおいて推定用多項式を用いて入力パラメータから出力パラメータを推定する推定方法であって、
入力パラメータのデータとこれに対応する出力パラメータのデータとの組からなる分析用データを予め記憶する分析用データ記憶手段から前記分析用データを取得して、前記入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する低次の推定用多項式を算出する低次推定用多項式算出手順と、
この低次推定用多項式算出手順で算出した推定用多項式を用い、特殊点情報記憶手段に予め記憶されている各入力パラメータの特殊点から出力パラメータ値を推定する特殊点推定値算出手順と、
前記特殊点情報記憶手段に記憶されている各入力パラメータの特殊点と前記特殊点推定値算出手順で算出した出力パラメータ値との組を分析用データとして、前記分析用データ記憶手段に記憶されている分析用データに追加し、この追加したデータを含む分析用データを用いて、前記入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する高次の推定用多項式を算出する高次推定用多項式算出手順と、
前記高次推定用多項式算出手順で算出された高次の推定用多項式における入力パラメータ値を取得する入力パラメータ値取得手順と、
前記高次の推定用多項式を用い、前記入力パラメータ値取得手順で取得した入力パラメータ値から前記出力パラメータ値を推定する多項式推定演算手順とを、前記記憶装置に格納されたプログラムに従って前記CPUに実行させ、
前記入力パラメータの特殊点は、前記低次と高次の2つの推定用多項式の外挿領域にあって、入力パラメータの想定される上下限値を与える点であり、
前記低次の推定用多項式は、1次の多項式であり、
前記高次の推定用多項式は、前記低次の推定用多項式よりも次数の高い多項式であることを特徴とする推定方法。
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