JP5350816B2 - 回路部品 - Google Patents

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本発明は、例えばモータの回転を制御するための回路部品に関するものである。
従来、この種の回路部品は、回路基板と、該回路基板に電気的に接続されたターミナルと、前記回路基板に固定されターミナルを保持するターミナル保持部材とを備えている(例えば特許文献1参照)。ターミナルの基端部は、ターミナルに埋設保持された被保持部から回路基板側に延出されて、回路基板と例えばはんだ等により電気的に接続されている。また、ターミナルの先端部は、モータ側に設けられた接続端子と電気的に接続され、これにより、回路基板とモータの内部部品(ブラシ等)とが電気的に接続されるようになっている。
特開2006−6062号公報
しかしながら、上記のような回路部品では、回路基板とターミナル保持部材が熱により変形したとき、該回路基板とターミナル保持部材の各線膨張係数の違いによりターミナルの回路基板との接続部と被保持部との間に位置ずれが生じてターミナルが変形する虞がある。そして、ターミナルに変形が生じた場合には、ターミナルの接続部と被保持部とに無理な力が加わってしまう。ターミナルと回路基板との接続部は、上記したように例えばはんだにより接合されるものであり、その固定力はそれ程大きなものではないため、接続部に無理な力が加わってしまうと、その接続が不安定になる虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、回路基板とターミナルとの接続部の接続安定性を向上させることができる回路部品を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、回路基板と、該回路基板に電気的に接続されたターミナルと、前記回路基板に固定され前記ターミナルを保持するターミナル保持部材とを備え、前記ターミナルは、前記ターミナル保持部材に埋設保持される被保持部から前記回路基板に接続される接続部まで前記ターミナル保持部材から突出し、その突出部分において屈曲部が形成され、前記ターミナルは、前記被保持部に第1の屈曲部が形成されるとともに、前記突出部分における前記屈曲部が第2の屈曲部として形成され、これら第1及び第2の屈曲部によってクランク状に折り曲げられてなり、前記ターミナル保持部材には、前記第2の屈曲部を有する前記ターミナルの突出部分が該保持部材から突出するように、前記ターミナルの先端部及び基端部が向く方向に貫通する貫通孔が形成され、前記ターミナルの前記突出部分が前記貫通孔内において突出していることを特徴とする。
この発明では、回路基板とターミナル保持部材の熱膨張又は熱収縮によりターミナルの接続部と被保持部との間に位置ずれが生じたときに、ターミナルの突出部分に設けた屈曲部が撓むため、ターミナルと回路基板との接続部に無理な力が加わらず、その結果、該接続部の接続安定性を向上させることができる。
この発明では、ターミナルがクランク状に形成されるため、ターミナルをターミナル保持部材に一体成形(インサート成形)する際、その成型用金型をターミナルの基端部と先端部が向く方向に抜くことが可能となり、上下の金型のみで成形が可能となる。
この発明では、第2の屈曲部を有するターミナルの突出部分をターミナル保持部材に設けた貫通孔内において突出させることで、ターミナル保持部材の外形形状への影響が小さくなるため、外形形状の設計の自由度が増す。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の回路部品は、モータの回転を制御する回路部品であって、前記ターミナル保持部材には、前記モータへの取付部が形成されたことを特徴とする。
この発明では、ターミナル保持部材にモータへの取付部が形成されるため、回路部品をモータに取り付けるための部材を別途必要とせず、部品点数の増加を抑えることができる。
従って、上記記載の発明によれば、回路基板とターミナルとの接続部の接続安定性を向上させることができる。
本実施形態のモータの側面図。 モータの一部断面図。 (a)回路部品の側面図、(b)回路部品の正面図、(c)同図(b)におけるターミナル付近の拡大図、(d)同図(c)のA−A断面図。 回路部品の成形態様を示す部分断面図。
以下、本発明を車両におけるパワーウインドウ装置用のモータに設けられる回路部品に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。図1に示すように、本実施形態のモータ1は、モータ本体2と、該モータ本体2の回転を減速して出力するための減速部3を備えている。
モータ本体2は、図1及び図2に示すように、扁平の略有底筒状に形成されたヨークハウジング(以下、単にヨークという)4と、該ヨーク4内面に固定された一対のマグネット5(図2参照)と、該ヨーク4内で回転可能に支持されるアーマチャ(電機子)6と、ブラシホルダ7と、一対の給電用ブラシ8とを備えている。
ブラシホルダ7は、樹脂材料よりなり、ホルダ本体7aと、フランジ部7bと、延出部7cと、コネクタ部7dと、ターミナル支持部7eとが一体形成されている。ホルダ本体7aは、前記ヨーク4の開口部内に略収容されるように形成されている。ホルダ本体7aの中央孔には軸受9が固定され、該軸受9にはアーマチャ6における回転軸10の先端側が回転可能に支持される。尚、回転軸10の先端はヨーク4の外部まで突出し、その突出した部分にはセンサ用マグネット10a(検出用マグネット)が金属プレート10bを介して固定されている。又、ホルダ本体7aにおけるヨーク4の内部側には給電用ブラシ8が保持され、該給電用ブラシ8は前記回転軸10に固定された整流子11に押圧接触されている。
フランジ部7bは、前記ホルダ本体7aにフランジ状に(回転軸10を軸中心として径方向外側に)延出されている。延出部7cは、フランジ部7bにおけるヨーク4の扁平面4a(図1参照、図1及び図2中、紙面と平行な面)に沿った一方(図1及び図2中、右方)の端部から外部方向(前記径方向外側)に突出して形成され、その先端部にコネクタ部7dが形成されている。このコネクタ部7dは、前記扁平面4aの直交方向(図1及び図2中、紙面直交方向の紙面奥側)から図示しない外部コネクタが嵌着可能に形成されている。又、ターミナル支持部7eは、延出部7cから回転軸10に沿った軸方向に延びるように形成されている。
又、ブラシホルダ7には、複数のブラシ側ターミナル12とコネクタ側ターミナル13とが埋設(インサート成形)されている。ブラシ側ターミナル12は、ホルダ本体7aにおけるヨーク4の内部側から延出部7cに延びており、該ターミナル12の基端部にはピッグテールを介して前記給電用ブラシ8が電気的に接続される。コネクタ側ターミナル13は、コネクタ部7dから延出部7cに延びており、該ターミナル13の基端部はコネクタ部7dにおいて露出して外部接続端子13aを形成し、コネクタ部7dに前記外部コネクタが嵌着されることで該外部コネクタのターミナルに電気的に接続される。
又、ブラシ側ターミナル12及びコネクタ側ターミナル13の各先端部は、内部接続端子14としてターミナル支持部7eからモータ本体2の軸方向(図2中、下方向)に突出(露出)されている。内部接続端子14は複数本設けられ、前記扁平面4aの直交方向(図2中、紙面直交方向)に沿って並設される。尚、図2では、内部接続端子14が紙面直交方向に並設されるため、1つしか図示されない。
又、ブラシホルダ7において、フランジ部7b、延出部7c及びコネクタ部7dは、コネクタ部7dの外部接続端子13aと対応した部分等を除いて、エラストマよりなる防水部材15にて略覆われる。
減速部3は、ギヤハウジング21と、ウォーム軸22と、ウォームホイール23と、クラッチ24(図2参照)と、回路部品25と、カバー26とを備える。
ギヤハウジング21は、樹脂材料よりなる。ギヤハウジング21は、固定部21aと、ウォーム収容部21bと、ホイール収容部21cと、回路収容部21dとを備える。
固定部21aは、ヨーク4の開口部に形成されたフランジ部4bと対応した形状に形成されて該フランジ部4bとネジ27にて固定され、該フランジ部4bとともに前記ブラシホルダ7のフランジ部7bを(防水部材15を介して)挟持する。
ウォーム収容部21bは、前記回転軸10の延長線上で筒状に延びて形成され、その内部にウォーム軸22を回転可能に支持する。又、ウォーム収容部21bの内部におけるモータ本体2側には、ウォーム軸22と回転軸10とを駆動連結するクラッチ24(図2参照)が設けられている。クラッチ24は、回転軸10からの駆動力をウォーム軸22に伝達し、逆にウォーム軸22からの駆動力が回転軸10に伝達されないようウォーム軸22の回転をロックするように作動する。つまり、このクラッチ24は、負荷側から加わる力によるモータ1の回転を防止するために設けられている。
ホイール収容部21cは、ウォーム収容部21bと直交する方向で扁平の円盤形状に形成され、その内部にウォームホイール23を回転可能に支持する。尚、ウォーム収容部21bとホイール収容部21cとはその内部が一部で連通し、該連通部分でウォーム軸22とウォームホイール23とが歯合される。又、ホイール収容部21cは、前記ウォーム収容部21bに対して(中心として)前記コネクタ部7dの反対側(図1中、左側)に形成されている。又、ホイール収容部21cの扁平面21eは前記ヨーク4の扁平面4aに沿って形成され、ギヤハウジング21全体としては、その扁平面21eの直交方向から見た面がギヤハウジング21の扁平面ということになる。
回路収容部21dは、前記内部接続端子14と対応した位置であって、その内部に内部接続端子14が配置されるように形成されている。詳しくは、回路収容部21dは、ウォーム収容部21bに対して(中心として)ホイール収容部21cの反対側であって、ウォーム収容部21bとコネクタ部7dとの間(回路部品25を除いた構成ではモータ1のデッドスペースとなる部分)に形成されている。回路収容部21dは、その内部がウォーム収容部21bの内部におけるモータ本体2側(前記センサ用マグネット10aと対応した部分)と連通している。又、回路収容部21dには、回路部品25を収容すべく回路部品25を回転軸10の軸方向に沿った方向から挿入可能とする開口部21fが形成されている。この開口部21fは、その開口方向(開口部21fと直交する方向)が回転軸10の軸方向及びその直交方向に対して傾斜するように設定されている。本実施形態の開口部21fは、ギヤハウジング21の扁平面の直交方向から見てコネクタ部7dとウォーム収容部21bの先端側(モータ本体2の反対側)とを結ぶ傾斜した直線状に形成されている。尚、前記ブラシ側ターミナル12とコネクタ側ターミナル13の各内部接続端子14は、開口部21fの開口方向外側から見て露出する(見える)位置に配置されている。そして、回路収容部21dには、回路部品25が略収容される。
回路部品25は、図2及び図3(a)(b)(c)(d)に示すように、ギヤハウジング21の回路収容部21dに固定されるターミナル保持部材としての基板支持部材31と、その基板支持部材31に支持された回路基板32とを備えている。
基板支持部材31は、樹脂材料よりなり、回転軸10の軸方向と平行をなすベース部41を有している。ベース部41は、図3(b)に示すように、回転軸10の軸方向に対して垂直方向に貫通する挿通部42a,42bを有するフレーム状をなしている。尚、ベース部41の長手方向中間部に位置する挿通部42aは、矩形状の孔であり、その下部に位置する挿通部42bは、切り欠き状をなしている。ベース部41の幅方向両側にはそれぞれ、回路収容部21dに圧入される圧入部43(取付部)が形成されている。また、ベース部41の長手方向上端部(軸方向のモータ本体2側端部)には、前記ブラシホルダ7のターミナル支持部7eと軸方向及びその直交方向に当接する当接部41aが形成されている(図2参照)。
ベース部41の長手方向上端部には、図3(a)に示すように、回転軸10の軸方向に対して垂直方向に突出する基板取付脚44(基板取付部)が形成されている。基板取付脚44は、ベース部41の幅方向(図3(a)における紙面直交方向)両端にそれぞれ形成されている。尚、図3(a)及び図2では、この一対の基板取付脚44は、基板支持部材31の幅方向(紙面直交方向)に並設されるため、1つしか図示されない。一対の基板取付脚44のうちの一方の先端面44aには、回路基板32を固定するための固定凸部45が形成されている。また、ベース部41の長手方向下端部には、回路基板32の下端を支持する支持凸部46が突出形成されている。
回路基板32は、回転軸10の軸方向に対して傾斜した状態で基板支持部材31に支持されている。詳述すると、回路基板32は、その上端部(モータ本体2側の端部)ほど回転軸10の軸線に近づくように傾斜している。回路基板32の上端部(モータ本体2側の端部)には、図3(b)に示すように、幅方向中央から延びる延出部32aが延出形成されており、該延出部32aの先端部には回転検出素子としてのホールIC33が実装されている。即ち、回路基板32は、ホールIC33が前記センサ用マグネット10aに近づくように傾斜した状態で支持されている。尚、延出部32aは、前記ブラシホルダ7に対して非接触となるように構成されている。
ホールIC33は、センサ用マグネット10aと径方向に対向しており、このセンサ用マグネット10a及びホールIC33は、回転軸10の回転情報(回転方向や回転数等)を検出するための回転センサを構成している。ホールIC33は、センサ用マグネット10aの回転に伴う磁界変化を検知し、その検出信号を回路基板32に実装された制御部34に出力するようになっている。
回路基板32は、基板支持部材31の基板取付脚44に対して傾斜した状態で、該基板32の板面垂直方向に組み付けられる。その組付の際には、基板取付脚44の固定凸部45が回路基板32に形成された固定用孔(図示略)に挿入され、その後、固定凸部45を熱かしめすることで回路基板32は基板取付脚44の先端部に固定される。尚、図3(a)では、固定凸部45の熱かしめ前の状態を図示している。
また、基板支持部材31における前記支持凸部46のやや上方には、熱かしめにより回路基板32の下端部と連結される固定部47が形成されている。尚、固定部47は、回路基板32の幅方向両端部にそれぞれ形成されている(図3(a)において1つのみ図示)。
ベース部41の長手方向中間部には、回路基板32側に突出する突出部48が形成されている。その突出部48の先端面は、回路基板32の傾斜に対応した傾斜面となっており、回路基板32と当接している。
ベース部41における基板取付脚44と突出部48との間には、制御側ターミナル51,52を保持するターミナル保持部49が形成されている。ターミナル保持部49には、複数(本実施形態では9本)の制御側ターミナル51,52が埋設保持されている。
各制御側ターミナル51,52は、基板支持部材31にインサート成形により一体に設けられている。図3(d)に示すように、各制御側ターミナル51,52の基端部53は、ターミナル保持部49に埋設保持された被保持部54から回路基板32とは反対側に突出するとともに、前記モータ1側の各内部接続端子14と例えばTig溶接を用いて接合され、互いに電気的に接続されている(図2参照)。尚、各制御側ターミナル51,52の基端部53は、基板支持部材31の幅方向に並列するように構成されている(図3(b)参照)。また、各制御側ターミナル51,52の基端部53は、前記基板取付脚44の延出方向と平行をなしている。
図3(d)に示すように、制御側ターミナル51,52の被保持部54には、該制御側ターミナル51,52の基端部53が向く方向に対して略直角に屈曲する第1の屈曲部55が形成されている。尚、各制御側ターミナル51,52において、第1の屈曲部55でベース部41の長手方向上端側に屈曲する形状をなすものを制御側ターミナル51とし、第1の屈曲部55でベース部41の長手方向下端側に屈曲する形状をなすものを制御側ターミナル52としており、制御側ターミナル51は5本、制御側ターミナル52は4本で構成されている。
各制御側ターミナル51,52における被保持部54と先端部56との間には、該制御側ターミナル51,52の基端部53が向く方向に対して略直角に屈曲する第2の屈曲部57が形成されている。制御側ターミナル51,52における第2の屈曲部57と前記第1の屈曲部55との間の部位(中間部58)は、ベース部41の長手方向(図3(d)における上下方向)と平行をなしている。また、制御側ターミナル51,52における第1の屈曲部55から基端部53からまでの部位、及び第2の屈曲部57から先端部56までの部位は、ベース部41の前後方向(長手方向に対して直交方向であって、図3(d)における左右方向)と平行をなしている。つまり、各制御側ターミナル51,52は、第1及び第2の屈曲部55,57によりクランク状をなすように構成されている。また、各制御側ターミナル51,52の被保持部54は、ベース部41の幅方向(図3(b)における左右方向)にずれるクランク状をなしており、各制御側ターミナル51,52の先端部56と基端部53の位置が幅方向にずれるように構成されている。
ターミナル保持部49には、各制御側ターミナル51,52に対応する貫通孔49aがそれぞれ形成されている。貫通孔49aは、制御側ターミナル51,52の基端部53と先端部56が向く方向(ベース部41の前後方向)に貫通形成されている。各制御側ターミナル51,52の前記中間部58は、ターミナル保持部49から各貫通孔49a内に突出しており、その突出部分において前記第2の屈曲部57が形成されている。また、第2の屈曲部57は、貫通孔49a内に位置するように構成されている。即ち、各貫通孔49aは、各制御側ターミナル51,52の第2の屈曲部57に対応する位置に形成されており、各制御側ターミナル51,52の基端部53よりも上側(ベース部41の長手方向上端側)に5つ、下側(ベース部41の長手方向下端側)に4つ形成されている。このように、制御側ターミナル51,52の第2の屈曲部57が貫通孔49a内に位置するため、該第2の屈曲部57がベース部41に対して非接触となり、制御側ターミナル51,52の被保持部54から先端部56にかけての部位が撓みやすくなるように構成されている。
各制御側ターミナル51,52の先端部56は、各貫通孔49aから回路基板32側に突出している。そして、その先端部56は、回路基板32に形成されたターミナル挿通孔32bに挿通されるとともに、該回路基板32と例えばはんだ61により接合されている。このはんだ61によって接合された接続部62で、制御側ターミナル51,52と回路基板32とが電気的に接続されている。これにより、回路基板32と前記モータ1側の各内部接続端子14とが制御側ターミナル51,52を介して電気的に接続されるようになっている。
回路基板32の両面には、種々の電気部品が実装されている。そのうちの基板支持部材31側の面に実装された電気部品35(リレー等)は、ベース部41の前記挿通部42a,42bに挿通されている。これにより、基板支持部材31と回路基板32とを近づけて構成することが可能となり、回路部品25の小型化が可能となっている。また、基板支持部材31と回路基板32とを近づけて構成しつつも、ベース部41を回路基板32の下端部(カバー26側端部)まで延ばしてその下端部を支持することが可能となり、その結果、回路基板32を安定して支持することが可能となっている。
基板支持部材31に制御側ターミナル51,52を一体成形(インサート成形)する際には、図4に示すように、成型用の2つの金型71,72に制御側ターミナル51,52を配置し、該金型71,72間に形成されたキャビティ内に樹脂材料を流し込んで成形する。本実施形態では、第1の金型71が制御側ターミナル51,52の先端部56を支持し、第2の金型72が制御側ターミナル51,52の基端部53を支持しており、該第2の金型72には、第1の金型71側に延出されて各制御側ターミナル51,52の第2の屈曲部57を支持する延出部72aがそれぞれ設けられている。そして、基板支持部材31を形成する樹脂材料が固まった後、第1及び第2の金型71,72が制御側ターミナル51,52の先端部56及び基端部53の向く方向(基板支持部材31の前後方向)にそれぞれ抜かれる。尚、前記各貫通孔49aは、第2の金型72の各延出部72aにより形成される。このように、本実施形態では、制御側ターミナル51,52が第1及び第2の屈曲部55,57によりクランク状に折り曲げられてなるため、制御側ターミナル51,52の先端部56及び基端部53の向く方向に抜くことが可能な第1及び第2の金型71,72を用いることができる。即ち、それら第1及び第2の金型71,72(上下型)のみで基板支持部材31と制御側ターミナル51,52の一体成型品を成形することが可能となっている。
回路部品25は、モータ本体2と減速部3とが組み付けられた状態で、開口部21fからギヤハウジング21(回路収容部21d)内に回転軸10の軸方向に挿入される。このとき、基板支持部材31の前記圧入部43が回路収容部21dに圧入され、回路部品25が固定される。尚、この固定状態において、回路部品25の下端部分は開口部21fから外側に突出するようになっている。このように、回路部品25がモータ本体2と減速部3との組み付け方向である回転軸10の軸方向に組み付け可能であるため、その回路部品25の組み付けが容易となっており、また、回路部品25を回転軸10の軸方向以外から組み付けるための特別な組み付け設備が不要となるため、低コスト化にも貢献している。
回路部品25の固定状態において、各制御側ターミナル51,52の基端部53にブラシ側ターミナル12及びコネクタ側ターミナル13の内部接続端子14がそれぞれ突き当たり、制御側ターミナル51,52の基端部53と内部接続端子14とが直角に(略L字状に)接触するようになっている(図2参照)。そして、各制御側ターミナル51,52の基端部53と内部接続端子14とは、上記したように例えばTig溶接を用いて接合され、互いが電気的に接続される。
回路部品25の端子接合後においては、ギヤハウジング21(回路収容部21d)の開口部21f周縁に、該開口部21fを閉塞すべく金属製のカバー26がかしめられて固定される。カバー26は、回路部品25の開口部21fから外側に突出する部分を収容可能な空間を形成すべく該回路部品25の突出部分に対応させて膨出した形状なしている。このカバー26は、開口部21fを閉塞するだけでなく、回路部品25から発生する熱を受け、その熱を外部に放出する役目も担っている。
上記したような回路部品25では、回路収容部21d内の熱によって基板支持部材31及び回路基板32が膨張変形し、制御側ターミナル51,52の接続部62と被保持部54との間に例えばベース部41の長手方向への位置ずれが生じたとき、制御側ターミナル51,52の接続部62及び被保持部54間の部位に撓みが発生する。ここで、制御側ターミナル51,52の接続部62及び被保持部54間の部位には第2の屈曲部57が形成されており、この第2の屈曲部57によって制御側ターミナル51,52が撓みやすくなっているため、前記位置ずれにより制御側ターミナル51,52に加わる応力が主に第2の屈曲部57に集中する。これにより、制御側ターミナル51,52の接続部62に無理な力が加わらず、該接続部62の接続安定性が向上するようになっている。また、ターミナル保持部49にも無理な力が加わらないため、制御側ターミナル51,52が安定して保持されるようになっている。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態では、制御側ターミナル51,52は、基板支持部材31に埋設保持される被保持部54から回路基板32に接続される接続部62まで基板支持部材31から突出し、その突出部分において第2の屈曲部57が形成される。このため、回路基板32と基板支持部材31の熱膨張(又は熱収縮)により制御側ターミナル51,52の接続部62と被保持部54との間に位置ずれが生じたとき、制御側ターミナル51,52の突出部分に形成された第2の屈曲部57が撓むため、制御側ターミナル51,52と回路基板32との接続部62に無理な力が加わらず、その結果、該接続部62の接続安定性を向上させることができる。
(2)本実施形態では、制御側ターミナル51,52は、被保持部54に第1の屈曲部55が形成されるとともに、第1及び第2の屈曲部55,57によってクランク状に折り曲げられてなる。このため、制御側ターミナル51,52を基板支持部材31に一体成形(インサート成形)する際、成型用の第1及び第2の金型71,72をターミナルの基端部と先端部が向く方向に抜くことが可能となり、それら第1及び第2の金型71,72(上下型)のみで成形が可能となる。
(3)本実施形態では、基板支持部材31には、第2の屈曲部57を有する制御側ターミナル51,52の突出部分(中間部58)が該基板支持部材31(ベース部41)から突出するように、制御側ターミナル51,52の先端部56及び基端部53が向く方向に貫通する貫通孔49aが形成される。そのため、第2の屈曲部57を有する制御側ターミナル51,52の突出部分を基板支持部材31に設けた貫通孔49a内において突出させることで、基板支持部材31の外形形状への影響が小さくなるため、外形形状の設計の自由度が増す。
(4)本実施形態では、基板支持部材31にモータ1への取付部としての圧入部43が形成されるため、回路部品25をモータ1に取り付けるための部材を別途必要とせず、部品点数の増加を抑えることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、各制御側ターミナル51,52の第2の屈曲部57は、各貫通孔49a内に位置するように構成されたが、これ以外に例えば、貫通孔49a外であって該貫通孔49aの回路基板32側に位置するように構成してもよい。尚、各貫通孔49aは、制御側ターミナル51,52の第2の屈曲部57に対応する位置(第2の屈曲部57とベース部41の前後方向に重なる位置)に形成される。
・上記実施形態では、制御側ターミナル51,52には、第1の屈曲部55と第2の屈曲部57とによりクランク状に形成されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば、第1の屈曲部55を設けずに制御側ターミナル51,52をL字状に形成してもよい。
・上記実施形態では、制御側ターミナル51,52は、複数(全部で9本)設けられたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば1〜8本でもよく、また、10本以上でもよい。
・上記実施形態では、基板支持部材31には、モータ1への取付部としての圧入部43が設けられたが、特にこれに限定されるものではなく、圧入部43を設けずに回路部品25をモータ1に取り付けるための部材を別途設けてもよい。
・上記実施形態では、回路基板32は、回転軸10の軸方向に対して傾斜する構成としたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば回転軸10と平行に構成してもよい。
・上記実施形態では、本発明を車両におけるパワーウインドウ装置用のモータ1に設けられる回路部品25に適用したが、特にこれに限定されるものではなく、パワーウインドウ装置用のモータ1以外のものに適用してもよい。また、モータ以外の装置に設けられる回路部品に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 路部品を備えたことを特徴とするモータ。
これにより、回路基板とターミナルとの接続部の接続安定性が向上されたモータを提供することができる。
1…モータ、25…回路部品、31…ターミナル保持部材としての基板支持部材、32…回路基板、43…取付部としての圧入部、49a…貫通孔、51,52…制御側ターミナル、53…基端部、54…被保持部、55…第1の屈曲部、56…先端部、57…第2の屈曲部、62…接続部。

Claims (2)

  1. 回路基板と、該回路基板に電気的に接続されたターミナルと、前記回路基板に固定され前記ターミナルを保持するターミナル保持部材とを備え、
    前記ターミナルは、前記ターミナル保持部材に埋設保持される被保持部から前記回路基板に接続される接続部まで前記ターミナル保持部材から突出し、その突出部分において屈曲部が形成され
    前記ターミナルは、前記被保持部に第1の屈曲部が形成されるとともに、前記突出部分における前記屈曲部が第2の屈曲部として形成され、これら第1及び第2の屈曲部によってクランク状に折り曲げられてなり、
    前記ターミナル保持部材には、前記第2の屈曲部を有する前記ターミナルの突出部分が該保持部材から突出するように、前記ターミナルの先端部及び基端部が向く方向に貫通する貫通孔が形成され、前記ターミナルの前記突出部分が前記貫通孔内において突出していることを特徴とする回路部品。
  2. 請求項1に記載の回路部品は、モータの回転を制御する回路部品であって、
    前記ターミナル保持部材には、前記モータへの取付部が形成されたことを特徴とする回路部品。
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