JP5350283B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体の室外側に網戸を備えた建具に関する。
枠体の室外側に網戸を備えた建具には、網戸が外れることを防止するために、上下方向に移動させるための長穴を備えた外止片を、網戸の上部に、長穴を貫通するビスにて螺着した網戸を有する建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような建具は、長穴による取り付け許容範囲の下側に外止片を配置して、網戸を建て込み、建て込んだ後に、外止片を上方に移動させてビスを締め付けることにより、網戸の上方への移動を規制して網戸が外れることを防止している。
実公平4−4158号公報
しかしながら、上記従来の建具は、網戸の上方への移動を規制する外止片が、網戸から上方に突出させてビスにて固定されているので、ビスの締め付けが緩かったり、網戸を長年使用してビスが緩んだりすると、外止片が自重や衝撃などにより下がり、網戸が外れやすくなる虞があるという課題がある。
また、網戸は建物の最も外側に設けられているので、建物の意匠性を損なわないことも要求されている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外観の意匠性を損なうことなく、網戸の脱落をより確実に防止する機能を有する建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、室内外の境界に設けられた枠体と、前記枠体に設けられたレールに沿って見付け方向に移動可能な網戸と、前記レールの室内側に設けられ、前記網戸の見付け方向の移動を許容しつつ当該網戸と前記枠体とを連結する網戸連結機構と、を有し、前記網戸連結機構は、前記枠体と前記網戸とのうちの一方に固定され、前記枠体と前記網戸とを連結する連結部材と、前記枠体と前記網戸とのうちの他方に取り付けられ、前記連結部材と係合し前記網戸の移動に伴って前記連結部材との係合位置が見付け方向に移動する係合部材と、を有し、前記係合部材は、見付け方向に沿って設けられたワイヤであり、前記連結部材は、前記ワイヤが挿通される挿通穴を有しており、前記網戸の移動に伴って前記挿通穴に挿通された前記ワイヤと前記挿通穴との係合位置が見付け方向に移動することを特徴とする建具である。
このような建具によれば、網戸と枠体とは網戸連結機構により、網戸の見付け方向の移動を許容しつつ連結されているので、たとえ網戸が外れたとしても枠体に保持されて脱落することを防止することが可能である。また、網戸連結機構は網戸が沿わされるレールの室内側に設けられているので、網戸が取り付けられた際には、網戸連結機構は室外側に露出する虞はない。このため、外観からの意匠性を損なうことなく、網戸の脱落をより確実に防止する機能を有する建具を提供することが可能である
また、枠体と網戸とを連結する連結部材が、枠体と網戸とのうちの一方に固定され、連結部材と係合し網戸の移動に伴って連結部材との係合位置が見付け方向に移動する係合部材が、枠体と網戸とのうちの他方に取り付けられているので、網戸の見付け方向の移動を許容しつつ網戸と枠体とを連結することが可能である
また、見付け方向に沿って設けられたワイヤが、枠体と網戸とのうちの一方に固定され、ワイヤが挿通される挿通穴を有する連結部材が枠体と網戸とのうちの他方に取り付けられているので、網戸が見付け方向に移動すると、連結部材がワイヤに沿って移動することにより、ワイヤと挿通穴との係合位置が見付け方向に移動する。このため、網戸と枠体とが連結された状態を維持したままで網戸の見付け方向の移動を許容することが可能である。
かかる建具であって、前記ワイヤは、一方の端部が固定され、他方の端部には、前記挿通穴の内径より大きな外径を有する端子が設けられて、前記端子が取り外し可能に取り付けられていることが望ましい。
このような建具によれば、ワイヤの一方の端部を枠体と網戸とのうちの一方に固定し、連結部材を枠体と網戸とのうちの他方に固定することにより、誤って網戸が外れてしまっても、他方の端部に設けられた端子によりワイヤが連結部材から外れないので、より確実に網戸の脱落を防止することが可能である。また、網戸を着脱する際には、網戸を室内側に置いたまま、ワイヤの一方の端部を枠体と網戸とのうちの一方に固定し、連結部材を枠体と網戸とのうちの一方に固定することにより、網戸の着脱の際にも網戸の脱落を防止することが可能である。
また、室内外の境界に設けられた枠体と、前記枠体に設けられたレールに沿って見付け方向に移動可能な網戸と、前記レールの室内側に設けられ、前記網戸の見付け方向の移動を許容しつつ当該網戸と前記枠体とを連結する網戸連結機構と、を有し、前記網戸連結機構は、前記枠体と前記網戸とのうちの一方に固定され、前記枠体と前記網戸とを連結する連結部材と、前記枠体と前記網戸とのうちの他方に取り付けられ、前記連結部材と係合し前記網戸の移動に伴って前記連結部材との係合位置が見付け方向に移動する係合部材と、を有し、前記係合部材は、見付け方向に沿って設けられたワイヤであり、前記連結部材は、前記ワイヤに引っ掛けられるフック部材であり、前記網戸の移動に伴って前記ワイヤに引っ掛けられた前記フック部材と前記ワイヤとの係合位置が見付け方向に移動することを特徴とする建具である。
このような建具によれば、網戸と枠体とは網戸連結機構により、網戸の見付け方向の移動を許容しつつ連結されているので、たとえ網戸が外れたとしても枠体に保持されて脱落することを防止することが可能である。また、網戸連結機構は網戸が沿わされるレールの室内側に設けられているので、網戸が取り付けられた際には、網戸連結機構は室外側に露出する虞はない。このため、外観からの意匠性を損なうことなく、網戸の脱落をより確実に防止する機能を有する建具を提供することが可能である。
また、枠体と網戸とを連結する連結部材が、枠体と網戸とのうちの一方に固定され、連結部材と係合し網戸の移動に伴って連結部材との係合位置が見付け方向に移動する係合部材が、枠体と網戸とのうちの他方に取り付けられているので、網戸の見付け方向の移動を許容しつつ網戸と枠体とを連結することが可能である。
また、見付け方向に沿って設けられたワイヤにフック部材を引っ掛けるだけで、網戸と枠体とを容易に連結することが可能である。また、見付け方向に沿って設けられたワイヤが、枠体と網戸とのうちの一方に固定され、ワイヤに引っ掛けられるフック部材が枠体と網戸とのうちの他方に取り付けられているので、網戸が見付け方向に移動すると、フック部材がワイヤに沿って移動することにより、ワイヤとフック部材との係合位置が見付け方向に移動する。このため、網戸と枠体とが連結された状態を維持したままで網戸の見付け方向の移動を許容することが可能である。
また、室内外の境界に設けられた枠体と、前記枠体に設けられたレールに沿って見付け方向に移動可能な網戸と、前記レールの室内側に設けられ、前記網戸の見付け方向の移動を許容しつつ当該網戸と前記枠体とを連結する網戸連結機構と、を有し、前記網戸連結機構は、見付け方向に間隔を隔てて前記枠体に設けられた一対のガイドプーリーと、前記一対のガイドプーリーに引き回され、見付け方向における前記網戸の一方の端部と、見付け方向における前記網戸の他方の端部と、を繋ぐワイヤであることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、網戸と枠体とは網戸連結機構により、網戸の見付け方向の移動を許容しつつ連結されているので、たとえ網戸が外れたとしても枠体に保持されて脱落することを防止することが可能である。また、網戸連結機構は網戸が沿わされるレールの室内側に設けられているので、網戸が取り付けられた際には、網戸連結機構は室外側に露出する虞はない。このため、外観からの意匠性を損なうことなく、網戸の脱落をより確実に防止する機能を有する建具を提供することが可能である。
また、網戸の、見付け方向における一方の端部と他方の端部とがワイヤにて繋がれているので、ワイヤと網戸とは環状をなしている。環状をなすワイヤと網戸とのうちのワイヤが枠体に設けられた一対のガイドプーリーに引き回されているので、たとえ網戸が外れたとしても、ワイヤがガイドプーリーに引っ張られて吊り下げられる。また、一対のガイドプーリーは見付け方向に間隔を隔てて設けられているので、網戸の見付け方向の移動が許容される。このため、網戸の見付け方向の移動を許容しつつ網戸と枠体とを連結して脱落を防止することが可能である。
本発明によれば、外観の意匠性を損なうことなく、網戸の脱落をより確実に防止する機能を有する建具を提供することが可能である。
第1実施形態に係る建具を室内側から見た外観図と、建具の上部に設けられた網戸連結機構の配置を示す拡大断面図である。 第1実施形態に係る建具の上部の縦断面図である。 網戸連結機構を示す正面図である。 図4(a)は、連結部材の正面図である。図4(b)は、連結部材の側面図である。 図5(a)は、ワイヤ係止ブラケットの正面図である。図5(b)は、ワイヤ係止ブラケットの平面図である。図5(c)は、ワイヤ係止ブラケットの側面図である。 網戸が枠体から外れた状態を示す正面図である。 ワイヤの一端が固定された状態で網戸が枠体から外れた状態を示す正面図である。 網戸連結機構の第2実施形態を示す正面図である。 網戸連結機構の第実施形態を示す正面図である。 図1(a)は、連結部材の変形例の正面図である。図1(b)は、連結部材の変形例の側面図である。
以下、本発明の第1実施形態に係る建具について、図面を参照して説明する。
第1実施の形態に係る建具1は、図1、図2に示すように、見付け方向に移動可能な2枚の障子3を備えた引き違い窓用の建具1である。図1においては、網戸レールより室内側に設けられた網戸連結機構の配置を示すために、網戸レールを取り除いた状態の拡大図も示している。
以下の説明では、建具1を室内側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、建具が備える部材や部位については、単体の説明であっても、建具として建物等に取り付けられた状態にて、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。
建具1は、室内外の境界に設けられた枠体10と、枠体10に設けられた障子レール11及び網戸レール12に沿って見付け方向に移動可能な2枚の障子3及び網戸20と、網戸20を案内する網戸レール12の室内側に設けられ、網戸20の見付け方向の移動を許容しつつ網戸20と枠体10とを連結する網戸連結機構30と、を有している。
枠体10は、矩形状に枠組みされて躯体(不図示)に取り付けられており、矩形状の内側に形成される開口を閉塞可能な障子3を見付け方向に案内する2本の障子レール11と2本の障子レール11の室外側にて網戸20を見付け方向に案内する網戸レール12とが、上枠10a及び下枠10bに設けられている。
上枠10aに設けられた2本の障子レール11及び網戸レール12は、上方から垂設されたヒレ状の部位であり、下枠10bに設けられた2本の障子レール(不図示)及び網戸レール(不図示)は、下方から立設されたヒレ状の部位である。上枠10a及び下枠10bに設けられた、2本の障子レール11及び網戸レール12は見込み方向に互いに間隔を隔てて平行に配置され、ほぼ水平な面を有する枠体10の本体部13にて繋がって一体に形成されている。
網戸20は、矩形状に枠組みされた框体21の内側に網材25が張設されて形成されている。框体21を構成し、網戸20の上部に配置される上框22は、断面が矩形状の中空部が見付け方向に沿って配置された本体部22aと、本体部22aの室内側に設けられ上方に突出された板状の被ガイド部22bとを有している。被ガイド部22bは、見付け方向のほぼ全域に設けられており、網戸20が枠体10に建て込まれたときに、上枠10aの網戸レール12と外障子3a用の障子レール11a(以下、外障子レールという)との間に挿入され、網戸20が移動する際に、網戸レール12により案内される。
網戸20の被ガイド部22bが挿入される、網戸レール12と外障子レール11aとの間、すなわち、網戸レール12の室内側に、網戸連結機構30が設けられている。網戸20及び障子3は、けんどん方式にて枠体10に建て込まれる。このため網戸20及び障子3が枠体10に建て込まれた後には、網戸20と障子3の上方に空間が形成される。この空間を利用して網戸連結機構30が設けられている。
第1実施形態の網戸連結機構30は、図1〜図3に示すように、網戸20の上框22に、見付け方向のほぼ中央に位置させて固定され枠体10と網戸20とを連結する連結部材32と、枠体10に見付け方向に沿って設けられる係合部材としてのワイヤ33と、ワイヤ33の両端部を枠体10に固定するためのワイヤ係止ブラケット36と、を有している。
連結部材32は、図4に示すように、網戸20の上框22が有する本体部22aに室内側からビス止めされる固定部32aと、固定部32aから、上框22の被ガイド部22bの室内側の面に沿うように上方に延出された延出部32bと、被ガイド部22bより上方に突出された延出部32bの上端部に形成された、ワイヤ33との係合部32cと、を有するほぼ板状の部材である。係合部32cは、ワイヤ33が挿通される挿通穴32dが見付け方向に沿って形成されている部位であり、例えば、板状の部材の上端部を断面が環状をなすように丸めて形成されている。
ワイヤ33は、枠体10の見付け方向の幅より短く、枠体10の見付け方向の幅の半分の距離より十分に長く形成されている。ワイヤ33の両端部には端子35が取り付けられている。端子35は、ワイヤ33がカシメられているカシメ部35aと、カシメ部35aの先端側に設けられカシメ部35aより大きな外径をなす係止部35bとを有している。係止部35bの外径は、連結部材32の挿通穴32dの内径より大きく形成されているので、端子35はワイヤ33が連結部材32の挿通穴32dを通された後に、ワイヤ33の端部に固定される。
ワイヤ係止ブラケット36は、図5に示すように、枠体10の本体部13に固定される長方形状の固定板部37と、固定板部37とほぼ直角をなし、ワイヤ33の端子35が係止される係止板部38とを有するL字状の部材である。固定板部37には長手方向に沿って長い長穴37aが設けられている。係止板部38には、端子35のカシメ部35aの直径より僅かに広い幅のスリット38aが固定板部37に繋がって設けられており、固定板部37側では、係止板部38のスリット38aの幅より広く、端子35の係止部35bが挿通可能な穴37bが設けられている。係止板部38に設けられたスリット38aは、固定板部37には繋がっているが、反固定板部側では塞がれている。このため、ワイヤ33の端子35の係止部35bを穴37bから通してカシメ部35aがスリット38aに位置するように配置し、固定板部37を枠体10の本体部13に固定することにより、ワイヤ33の端部が枠体10に固定されるように構成されている。
連結部材32が挿通されたワイヤ33の端子35の一方を、例えば、上枠10aの右端側に偏らせて配置したワイヤ係止ブラケット36に係止し、ワイヤ係止ブラケット36をビス止めすることにより枠体10に固定し、ワイヤ33の端子35の他方を、上側の枠体10の左端側に偏らせて配置したワイヤ係止ブラケット36に係止し、ワイヤ係止ブラケット36をビス止めすることによりワイヤ33が見付け方向に配置されて網戸連結機構30が枠体10に固定される。
網戸連結機構30が取り付けられた枠体10に網戸20を建て込むと、網戸20の被ガイド部22bが、網戸連結機構30が設けられている網戸レール12と外障子レール11との間に挿入される。そして、ワイヤ33から垂れ下がっている連結部材32を網戸20が有する上框22の室内側に沿わせると共に、網戸20の本体部22aに、見付け方向における中央近傍に位置させて、連結部材32を貫通するビスにて固定することにより、枠体10と網戸20とが連結される。
枠体10に建て込まれ、網戸連結機構30により連結された網戸20を、見付け方向に移動させると、網戸20の移動に伴って、ワイヤ33と連結部材32との係合位置が見付け方向に移動する。このため、網戸連結機構30により網戸20の移動が規制されることはない。
本実施形態の建具1によれば、網戸20と枠体10とは網戸連結機構30により、網戸20の見付け方向の移動を許容しつつ連結されているので、たとえ網戸20が枠体10から外れたとしても、図6に示すように、網戸連結機構30により枠体10に保持させて脱落することを防止することが可能である。また、網戸連結機構30は網戸20が沿わされる網戸レール12の室内側に設けられているので、網戸20が取り付けられた際には、網戸連結機構30は室外側に露出する虞はない。このため、外観の意匠性を損なうことなく、網戸20の脱落をより確実に防止する機能を有する建具1を提供することが可能である。
更に、網戸連結機構30のワイヤ係止ブラケット36がビスにて枠体10に固定される構成としたので、枠体10を取り付けるだけで網戸連結機構30の固定箇所を確保することが可能である。すなわち、建具1が様々な建物等に取り付けられる場合や、建具1の取り付け形態が、内付、外付、半外付等のいずれの場合であったとしても、上枠10aが網戸連結機構30の固定箇所となるので、取り付け箇所となる部材を別途設けることなく建具1に網戸連結機構30を備えることが可能である。
また、枠体10と網戸20とを連結する連結部材32が網戸20に固定され、連結部材32と係合し網戸20の移動に伴って連結部材32との係合位置が見付け方向に移動するワイヤ33が、枠体10に取り付けられているので、網戸20の見付け方向の移動を許容しつつ網戸20と枠体10とを連結することが可能である。
また、建具1によれば、ワイヤ33の両端部に設けられた端子35の係止部35bの外径は、ワイヤ33が挿通された連結部材32の挿通穴32dの内径より大きいので、ワイヤ33の一方の端部がワイヤ係止ブラケット36を介して枠体10に固定され、連結部材32が網戸20に固定されただけの状態であっても、枠体10から網戸20が脱落した場合には、網戸20をワイヤ33にて枠体10に支持させることが可能である。このため、網戸20の取り付けや取り外しの際には、ワイヤ33が挿通された連結部材32が固定された網戸20を室内に配置して、ワイヤ33の一方の端部を、ワイヤ係止ブラケット36を介して枠体10に固定した後に、網戸20を枠体10に建て込むと、たとえ、誤って網戸20が外れてしまっても、図7に示すように、ワイヤ33の他方の端部に設けられた端子35によりワイヤ33が連結部材32から外れない。よって、より確実に網戸20の脱落を防止することが可能である。
上記実施形態においては、ワイヤ係止ブラケット36の係止板部38から固定板部37に亘って設けたスリット38aの固定板部37側の部位を、端子35の外径より大きくすることにより、端子35がスリット38aに挿通されたワイヤ係止ブラケット36を上枠10aに固定するとワイヤ33が外れない構成としたが、この限りではない。例えば、係止板部38に、端子35の外径より大きな大穴と小さな小穴とが繋がった、所謂だるま穴を形成しておき、予め枠体10に取り付けられた、だるま穴を有するワイヤ係止ブラケットの大穴から端子を挿入して小穴側に端子を位置させることにより、ワイヤ33が着脱自在に構成されていても良い。
また、上記実施形態においては、連結部材32を、網戸20の上框22が有する本体部22aに室内側から連結部材32の固定部32aを貫通するビスにて固定する例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図1に示すように、連結部材31が、固定部31aと延出部31bとを繋ぐ中継部31cから固定部31aに繋がった切り欠き部31dを有し、上框22の被ガイド部22bに締め込まれることなく螺合されているビス34を切り欠き部31dに挿入するように網戸20に連結部材31を下方から移動させた後に、ビス34を締め込むことにより、連結部材31を取り付ける構成であっても構わない。
この場合には、切り欠き部31dの、固定部31aに設けられている部位は、ビス34のねじ部34aより僅かに広く、ビス34の頭部34bより狭く形成されている。また、切り欠き部31dの、中継部31cに設けられている部位は、ビス34の頭部34bより広く形成されている。このため、連結部材31を下方から網戸20の上框22に沿って移動させるとビス34の頭部34bを固定部31aの室内側に位置させることが可能であり、ビス34を締め込むことにより、連結部材31を網戸20に固定することが可能である。このとき、図1に示すように、切り欠き部31dの固定部31aに設けられた部位の脇に、弾性変形可能な切り起こし部分31eを備えておくと、連結部材31を下方から上框22に沿って移動させた際に、ビス34の頭部34bと上框22の本体部22aとの間に、切り起こし部分31eが弾性変形されつつ挟まれる。このように、切り起こし部分31eが挟まれることにより、連結部材31を網戸20に一時的に保持させることができ、保持させた状態にてビス34を締め込むことが可能なので、施工性がよい建具を提供することが可能である。
また、上記実施形態においては、連結部材32の挿通穴32dに直接ワイヤ33を挿通する例について説明したが、網戸20の移動時における負荷を低減するために、挿通穴32dの内周側にワイヤ33の摺動性を向上させる樹脂等でなるチューブを設けたり、また、ワイヤ33の外周に摺動性を高める被覆を施してもよい。
また、上記実施形態においては、連結部材32にワイヤ33が挿通される挿通穴32dが設けられている例について説明したが、連結部材32の挿通穴32dに代えてワイヤ33に引っ掛けられるフック部を備えたフック部材が設けられていても良い。フック部は、例えば、図4において環状に繋がった係合部32cの先端が延出部32bの上端から離れてワイヤ33が入出できる程度の隙間を有する部材である。この場合には、両端が固定され、見付け方向に沿って設けられたワイヤ33にフック部を引っ掛けるだけで、網戸20の見付け方向の移動を許容しつつ網戸20と枠体10とを連結することが可能である。このため、網戸20を容易に着脱することが可能である。
第1実施形態においては、ワイヤ33を枠体10に、連結部材32を網戸20に設けた例について説明したが、ワイヤ33が網戸20に、また連結部材32が枠体10に設けられていても良い。
第1実施形態の建具1は、網戸連結機構30が、ワイヤ33に連結部材32が挿通されて構成されていたが、この限りではない。以下の説明においては、第1実施形態と同様の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の建具1は、図8に示すように、上枠10aにおける見付け方向の両端部近傍または縦枠10cの上端部側に、ワイヤ33をガイドする係合部材としてのガイドプーリー50を設けて、網戸20の上端側であって見付け方向における両端部に連結部材としての1本のワイヤ33の両端部を固定しておく。このときガイドプーリー50の回転軸は、網戸レール12と外障子レール11aとの間にて見込み方向に沿って架け渡されている。また、両端部が網戸20に固定されたワイヤ33は、枠体10に設けられた一対のガイドプーリー50に架け渡して引き回されている。ここで、ガイドプーリー50、ワイヤ33、網戸20におけるワイヤ33の固定部は、網戸レール12の下端より上に設けられている。
第2実施形態の建具1は、網戸20の、見付け方向における両端部がワイヤ33にて繋がれているので、ワイヤ33と網戸20とは環状をなしている。環状をなすワイヤ33と網戸20とのうちのワイヤ33が枠体10に設けられた一対のガイドプーリー50に引き回されているので、たとえ網戸20が外れたとしても、ワイヤ33がガイドプーリー50に引っ張られて吊り下げられる。また、一対のガイドプーリー50は見付け方向に間隔を隔てて枠体10の見付け方向における両端部近傍に設けられているので、網戸20の見付け方向の移動が許容される。このため、網戸20の見付け方向の移動を許容しつつ網戸20と枠体10とを連結して脱落を防止することが可能である
第3実施形態の建具1は、図に示すように、縦枠10cが中空部を有しており、左右に設けられた縦枠10cの一方の上端側に係合部としてのガイドプーリー50が設けられている。このガイドプーリー50の回転軸は、網戸レール12と外障子レール11aとの間にて見込み方向に沿って架け渡されている。
網戸20の、ガイドプーリー50が設けられている側の端部に、連結部材としてのワイヤ33の一方の端部が固定されている。ワイヤ33は、ガイドプーリー50に掛けられるとともに下方に垂れ下げられ、下端にはワイヤ33が弛みなく張られる程度の重さを有する錘56が取り付けられている。錘56が取り付けられたワイヤ33は、網戸20が見付け方向に移動する間に、縦枠10cが中空部内を移動するが、下枠10b側に突出したり、ガイドプーリー50と接触しないように構成されている。また、錘56は縦枠10cとガイドプーリー50との隙間より大きな外径を有している。ここで、ガイドプーリー50、ワイヤ33、網戸20におけるワイヤ33の固定部は、網戸レール12の下端より上に設けられている。
実施形態の建具1は、網戸20に固定されたワイヤ33が、ワイヤ33の端部に設けられた錘56により、網戸20が見付け方向に移動しても枠体10から外に露出しないように張られており、網戸20が枠体10から外れた際には、錘56が縦枠10cとガイドプーリー50との隙間に引っ掛かり、網戸20がワイヤ33により吊り下げられることにより脱落を防止することが可能である。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 建具、10 枠体、10a 上枠、10c 縦枠、
11 障子レール、11a 外障子レール、12 網戸レール、
20 網戸、22 上框、30 網戸連結機構、31 連結部材、
32 連結部材、32d 挿通穴、33 ワイヤ、35 端子、
36 ワイヤ係止ブラケット、50 ガイドプーリー、56 錘

Claims (4)

  1. 室内外の境界に設けられた枠体と、
    前記枠体に設けられたレールに沿って見付け方向に移動可能な網戸と、
    前記レールの室内側に設けられ、前記網戸の見付け方向の移動を許容しつつ当該網戸と前記枠体とを連結する網戸連結機構と、
    を有し、
    前記網戸連結機構は、
    前記枠体と前記網戸とのうちの一方に固定され、前記枠体と前記網戸とを連結する連結部材と、
    前記枠体と前記網戸とのうちの他方に取り付けられ、前記連結部材と係合し前記網戸の移動に伴って前記連結部材との係合位置が見付け方向に移動する係合部材と、
    を有し、
    前記係合部材は、見付け方向に沿って設けられたワイヤであり、
    前記連結部材は、前記ワイヤが挿通される挿通穴を有しており、
    前記網戸の移動に伴って前記挿通穴に挿通された前記ワイヤと前記挿通穴との係合位置が見付け方向に移動することを特徴とする建具。
  2. 請求項に記載の建具であって、
    前記ワイヤは、一方の端部が固定され、
    他方の端部には、前記挿通穴の内径より大きな外径を有する端子が設けられて、前記端子が取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする建具。
  3. 室内外の境界に設けられた枠体と、
    前記枠体に設けられたレールに沿って見付け方向に移動可能な網戸と、
    前記レールの室内側に設けられ、前記網戸の見付け方向の移動を許容しつつ当該網戸と前記枠体とを連結する網戸連結機構と、
    を有し、
    前記網戸連結機構は、
    前記枠体と前記網戸とのうちの一方に固定され、前記枠体と前記網戸とを連結する連結部材と、
    前記枠体と前記網戸とのうちの他方に取り付けられ、前記連結部材と係合し前記網戸の移動に伴って前記連結部材との係合位置が見付け方向に移動する係合部材と、
    を有し、
    前記係合部材は、見付け方向に沿って設けられたワイヤであり、
    前記連結部材は、前記ワイヤに引っ掛けられるフック部材であり、
    前記網戸の移動に伴って前記ワイヤに引っ掛けられた前記フック部材と前記ワイヤとの係合位置が見付け方向に移動することを特徴とする建具。
  4. 室内外の境界に設けられた枠体と、
    前記枠体に設けられたレールに沿って見付け方向に移動可能な網戸と、
    前記レールの室内側に設けられ、前記網戸の見付け方向の移動を許容しつつ当該網戸と前記枠体とを連結する網戸連結機構と、
    を有し、
    前記網戸連結機構は、
    見付け方向に間隔を隔てて前記枠体に設けられた一対のガイドプーリーと、
    前記一対のガイドプーリーに引き回され、見付け方向における前記網戸の一方の端部と、見付け方向における前記網戸の他方の端部と、を繋ぐワイヤであることを特徴とする建具。
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