JP5348948B2 - 変圧器 - Google Patents
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Description
(1−1)構成
本実施形態においては、冷却媒体として純水5が用いられ、この純水中に変圧器の巻線3,4、鉄心2等の構造物が配置されている。また、変圧器タンク1の上部に接続された第1の配管11には、純水冷却用クーラー30及び純水循環用ポンプ32が順次接続され、さらにその下流側には、イオン交換樹脂を封入した純水器33(請求項のイオン除去手段に対応)が接続されている。
以上のような構成を有する本実施形態においては、変圧器タンク1の下部から導入された冷却媒体である純水5は、鉄心2、内側巻線3及び外側巻線4を冷却しながらタンク上部へ移動し、前記変圧器タンク1の上部から第1の配管11に導入される。
以上述べたように、本実施形態によれば、純水を絶縁冷却媒体として使用し、イオン源となる金属及び外気と接するゴム等に、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)や酢酸セルロースによる気密性の高い被覆を施すことにより、純水へのイオンの溶け込みを最小限にすると共に、イオン交換樹脂を用いたイオン除去手段(純水器33)を純水の循環系に取り付けることで、純水の維持が容易になるため、巻線の上部においても絶縁性能の低下を防止することができる。その結果、純水を絶縁と冷却に使用した、小型で信頼性の高い変圧器を得ることができる。
(2−1)構成
本実施形態においては、冷却媒体として純水5及び水6が用いられ、鉄心2を冷却する水6と、巻線及びその他の部分を冷却する純水5とをそれぞれ別個の循環系を用いて、タンク内に循環供給するように構成されている。
以上のような構成を有する本実施形態においては、絶縁性能を要求される巻線3、4を冷却する純水5は、第3の配管51を介して変圧器タンク1内に配設された絶縁容器50の下部から該容器内に導入され、内側巻線3及び外側巻線4を冷却しながら絶縁容器50の上部に移動し、絶縁容器50の上部から第3の配管51に導入される。
以上述べたように、本実施形態においては、絶縁性能を要求されない鉄心部分の冷却媒体(水)が循環する系と、絶縁性能を要求される巻線部分の冷却媒体(純水)が循環する系とを分離して構成することにより、気密性の被覆を必要とする部分を少なくすることができるだけでなく、純水とイオンの発生源との接触も少なくすることができるため、必要とするイオン交換樹脂の量を少なくすることができる。また、鉄心を構成する薄い珪素鋼鈑すべてに気密性の優れた被覆をする必要がなくなるため、コストを削減することができる。
(3−1)構成
本実施形態は、上記第2実施形態の変形例であって、図4に示したように、鉄心2を冷却する水6が循環する系と、巻線3、4及びその他の部分を冷却する純水5が循環する系とを分離して構成する場合に、鉄心2を密閉容器60内に収納配置し、鉄心2を冷却する水6が、前記密閉容器60の上部に接続された第5の配管61を介して変圧器タンク1の外側に引き出されるように構成したものである。
以上のような構成を有する本実施形態においては、絶縁性能を要求される巻線3、4を冷却する純水5は変圧器タンク1の下部から導入され、内側巻線3及び外側巻線4を冷却しながら変圧器タンク1の上部に移動し、第1の配管11に導入される。
以上述べたように、本実施形態においては、絶縁性能を要求されない鉄心部分の冷却媒体(水)が循環する系と、絶縁性能を要求される巻線部分の冷却媒体(純水)が循環する系とを分離して構成することにより、気密性の被覆を必要とする部分を少なくすることができるだけでなく、純水とイオンの発生源との接触も少なくすることができるため、必要とするイオン交換樹脂の量を少なくすることができる。また、鉄心を構成する薄い珪素鋼鈑すべてに気密性の優れた被覆をする必要がなくなるため、コストを削減することができる。
なお、本発明は、上述したような実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形例も考えられる。すなわち、上記第2実施形態及び第3実施形態のように、純水装置を取り付けない水を用いた冷却系を用いた装置では、水の代わりに窒素、空気などを冷却媒体として使用し、ポンプの代わりにガスブロアでガスを循環して冷却することもできる。
2…鉄心
3…内側巻線
4…外側巻線
5…純水
6…水
7…絶縁油
8…純水器
9…クーラー
10…ポンプ
11…第1の配管
12…第2の配管
13…バルブ
21…コンサベータ
22…ゴム膜
23…呼吸器管
24…乾燥装置
25…導通管
30…純水冷却用クーラー
31…ブッシング
32…純水循環用ポンプ
33…純水器
40…素線
41…銅線
42…気密性の高い被覆
43…高分子フィルム
50…絶縁容器
51…第3の配管
52…第4の配管
53…水冷却用クーラー
54…水循環用ポンプ
60…密閉容器
61…第5の配管
62…第6の配管
Claims (10)
- 絶縁冷却媒体として純水が用いられ、
変圧器タンクの外部に設けられた純水冷却手段と前記変圧器タンクとを循環する純水循環系が構成され、
変圧器を構成する部材の内、前記純水と接する部分に気密性の高い被覆が施され、
前記純水循環系の内面に気密性の高い被覆が施され、
この純水循環系にイオン除去手段が設けられていることを特徴とする変圧器。 - 絶縁冷却媒体として純水及び水が用いられ、
変圧器タンクの外部に設けられた純水冷却手段と前記変圧器タンク内の所定の部位とを循環する純水循環系が構成されると共に、
変圧器タンクの外部に設けられた水冷却手段と前記変圧器タンク内の所定の部位とを循環する水循環系が構成され、
変圧器を構成する部材の内、前記純水と接する部分に気密性の高い被覆が施され、
前記純水循環系の内面に気密性の高い被覆が施され、
この純水循環系にイオン除去手段が設けられていることを特徴とする変圧器。 - 前記イオン除去手段が、イオン交換樹脂であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の変圧器。
- 前記イオン除去手段が、逆浸透膜であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の変圧器。
- 前記気密性の高い被覆は、処理対象となる金属部分に絶縁被覆をした上に形成されるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の変圧器。
- 前記気密性の高い被覆は、処理対象となる金属部分に絶縁被覆をする前に形成されるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の変圧器。
- 前記気密性の高い被覆としてダイヤモンドライクコーティングを用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の変圧器。
- 前記気密性の高い被覆として逆浸透膜を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の変圧器。
- 前記逆浸透膜として酢酸セルロースを用いたことを特徴とする請求項4又は請求項8に記載の変圧器。
- 前記逆浸透膜として芳香族ポリアミドを用いたことを特徴とする請求項4又は請求項8に記載の変圧器。
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