JP5348585B2 - 椅子と一体化した施術装置 - Google Patents

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本発明は、椅子の前方下部に被施術者の足を載せてネイルやUVライトによるフットケアためのフットレストと、被施術者が足を入れて血行を促進するフットバスとを備えた椅子と一体化した施術装置に関する。
従来におけるフットレストとフットバスを使用してネイルやフットケアおよび足の血行を良好とする施術装置としては、例えば、本出願人会社が運営しているホームページに開示されているフットバスワゴン、あるいは本出願人会社が意匠出願した意匠登録第1101029号公報におけるフットバスワゴンの参考図がある。
前記ホームページに開示されているフットバスワゴンの写真および意匠登録第1101029号公報の参考図に開示されているフットバスワゴンから明らかなように、キャスターを有する枠体の下部にフットバスを載置するためのフットバス載置台が設けられ、上方に被施術者が足を載せる足載せ台が設けられ、かつ、前記枠体の上方には手摺りが一体的に形成されたものである。
意匠登録第1101029号公報 タカラベルモント株式会社のホームページにおける「エステ」を選択し、「ハンド&フットケア」を選択して表示されるURL「http://www.takarabelmont.co.jp/ribiyou/esthe/index.html 」の写真と説明および同ページのディオカートをクリックした次ページの使用状態写真
ところで、前記した意匠登録公報およびホームページの写真に開示されたフットバスワゴンにあっては、フットレストワゴンを使用を使用しない時には邪魔となるため移動する必要があるが、このフットレストワゴンを収納するためのスペースが必要となり、狭い理美容院においては収納するためのスペースを確保することが非常に問題となり、また、フットバス使用時の空間確保のためにフットレストの幅が狭くなりネイル作業が行い難く、また、UVライトによる施術がし難いといった問題もあった。
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、フットレストに足を載せてネイル作業やUVライトによる施術と、フットバスによる血行促進の施術を同時に行うことができ、また、前記何れかの施術を単独で行うことができ、さらに、少なくともフットレストを使用しない時には椅子の座部下面側に収納することができる椅子と一体化した施術装置を提供せんとするものである。
本発明の椅子と一体化した施術装置は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、椅子を構成する一対の脚体における脚部の前方にL字状に形成され一辺の先端が回動自在に軸支されたフットレストアームと、該フットレストアームの他辺に取付けられたフットレストと、前記フットレストアームの軸支部より先端側に取付けられた足踏み用のペダルと、一端が前記脚部に、他端が前記ペダルとの間に張設されたスプリングとより構成し、前記ペダルを踏み込むと前記スプリングのバネ力によって前記フットレストアーム起立方向に回動されて前記フットレストが椅子の前方において平行状態となり、また、前記フットレストアームを伏倒方向に回動すると前記フットレストが前記椅子の下面側に収納可能としたことを特徴とする。
請求項の手段は、前記した請求項1において、前記一対の脚体間にフットバスを載置するためのフットバス載置台を取付けたことを特徴とする。
請求項の手段は、椅子を構成する一対の脚体における脚部の前方にL字状に形成され一辺の先端が回動自在に軸支されたフットレストアームと、該フットレストアームの他辺に取付けられたフットレスト、前記フットレストアームの軸支点と同じ軸支点で軸支されたフットバス載置台と、該フットバス載置台に取付けられたフットバスとより構成し、前記フットレストおよびフットバス載置台を個別に回動することで、フットレストとフットバスとを椅子の前方に配置でき、また、フットレストあるいはフットバスを個別に前記椅子の下面側に収納可能としたことを特徴とする。
請求項の手段は、前記した請求項1またはにおいて、前記フットレストは長方形であって、該長方形の長手方向に2分割すると共に分割したフットレストは個別にスライド可能としたことを特徴とする。
請求項の手段は、前記した請求項において、前記フットレストは長方形であって、該長方形の長手方向に2分割すると共に分割したフットレストは個別にフットバスに対してスライド可能としたことを特徴とする。
本発明は前記したように、椅子を構成する一対の脚体にフットレストアームを回動自在に軸支し、該フットレストアームの他辺にフットレストを取付け、フットレストアームを起立方向に回動するとフットレストが椅子の前方において平行状態となり、また、フットレストアームを伏倒方向に回動するとフットレストが椅子の下面側に収納可能としたので、フットレストを椅子の下面側に収納することで椅子への乗り降りが容易に行え、かつ、ネイル作業やUVライトによる施術を行う時にはフットアームを前方に回動することで、簡単に施術状態に変更することができる。
また、フットレストアームの軸支部より先端側に足踏み用のペダルを取付けたので、椅子座部の下面側に収納されているフットレストを起立するにはペダルを踏み込むことで行え、かつ、脚体とペダル側との間にスプリングを張設したことによりペダルの踏み込み時にスプリングのバネ力が作用して踏み込み力を軽減することができ、従って、弱い踏み込み力で容易に施術状態に移行できる。
さらに、前記脚体の間にフットバスを載置するためのフットバス載置台を取付けたことにより、フットバスを使用する際には載置台の上に載置することで、片方の足をフットバス内に入れて血行促進を図り、他の足をフットレストの上に載せてネイル作業やUVライトによる施術を同時受けることができ、施術時間の短縮を図ることができる。
また、脚体に対して同軸でフットレストとフットバスを同時あるいは個別に回動してフットレストとフットバスの一方のみを使用可能としたり、さらに、両方を使用可能としたり、さらに、両方を椅子の座部下面側に収納することができるようにしたので、施術対象に応じて様々の対応が迅速に行えると共に両方を座部下面側に収納することで被施術者の椅子への乗り降りが安全に行える。
また、フットレストを長方形の長手方向に2分割すると共に分割したフットレストは個別にスライド可能としたことにより、被施術者の足の長さに応じて一方のフットレストを前方あるいは後方に移動することで一方の足のネイルやUVライトによる施術を行い、片方の足をフットバスで血行の促進を行う場合に、被施術者の片足を安楽な状態で支持することができると共にフットバスに入れた足とフットレストとの間隔が長くなるのでフットレストが邪魔になることがなく、さらに、両方の足を施術する場合には両方のフットレストを前後方向に移動することで、足の長さに関係なく両足をフットレストで支持できて安楽な状態で施術が行える。
さらに、フットバスを脚部に対して座部の裏面側に収納する位置と椅子の前方に位置とに回動自在に取付けられ、かつ、フットレストがフットバスの前方に取付けられているので、構造が簡単でコストの低減を図ることができ、また、フットレストをフットバスに対して前後動可能に取付けることで、足の長さに関係なく両足をフットレストで支持できて安楽な状態で施術が行える等の効果を有するものである。
本発明は、椅子を構成する一対の脚体の前方にフットレストアームを回動自在に軸支し、該フットレストアームの他辺にフットレストを取付け、フットレストアームを回動することで椅子の座部下面側にフットレストを収納できるようにした。
以下、本発明に係る椅子と一体化した施術装置の第1の実施例を図1〜図6と共に説明する。
1は椅子2を支持する一対の脚体にして、床面に高さ調整具1aが取付けられた脚部1bと、該脚部1bに下端が取付けられ垂直方向に起立された支柱部1cと、該支柱部1cの中間部分に取付けられ椅子2の座部2a裏面を支持する支持板1dと、支柱部1cの補強を行う補強杆1eとから構成されている。
3は前記支柱部1cの上端に回転、かつ、抜き差し可能に取付けられた取付管3aと、該取付管3aの上端に取付けられた天板3bとから構成されたテーブル兼用の肘掛けである。4は前記脚体1の脚部1bの間に固定されたフットバス載置台にして、フットバス5がスライド可能に載置される。なお、図示していないが、フットバス5には給湯、排出するための給排水口が設けられている。
6はフットレスト装置にして、L字状のフットレストアーム6aの垂直部が前記脚部1bに固定された取付板1fの回転軸1gに軸支されている。前記フットレストアーム6aの下端には足踏み用のペダル6bが取付けられ、該ペダル6bと前記回転軸1gとの間には一端が脚部1bに係止されたスプリング7の他端が係止される係止ピン6cが形成されている。
また、前記フットレストアーム6aの水平部には長方形に形成され、かつ、長手方向に沿って2分割されたフットレスト6dが図示しないスライドレールによって前後方向にスライド可能に取付けられている。
なお、実施例においては、フットレスト6dを2分割してそれぞれを前後方向にスライド可能とし被施術者の足の長さに応じてフットレスト6dを前後動することで安楽な姿勢で施術を受けることが可能としたが、必ずしも2分割せず、かつ、スライド可能とする必要はない。
前記した如き構成とすることで、ネイルやUVライトによる施術を行う場合には、図1に示すフットレスト6dが椅子2の座部下面側に収納されている状態において施術者がペダル6bを踏み込むとスプリング7のバネ力はフットレストアーム6aを起立する方向に作用しているので、施術者が非力な女性であっても極めて容易に起立状態とすることができる。
このフットレストアーム6aが起立した状態はフットレスト6dが椅子2の前面側に位置しているので(図2参照)、被施術者はフットレスト載置台4の上から座部2aに着座し足をフットレスト6dに載せる(図3参照)。この状態において施術者は足の長さが異なる被施術者にとって安楽な姿勢となるようにフットレスト6dをフットレストアーム6aに対して前後動させる(図4〜図6参照)。
この状態において、被施術者のネイル作業を行ったりUVライトによる血行促進治療を行うことで、被施術者にとって安楽な姿勢で施術を受けることができ、また、施術者にとっても施術が行い易いものである。なお、UVライトによる施術の場合には、被施術者の一方の足をフットレスト6dから下に下ろし、その下ろしたフットレスト6bにUVライトを置くことで施術が行い易くものである。
次に、前記ネイルやUVライトによる施術と同時にフットバス5による血行促進を同時に行う場合には、図4,図5に示すようにフットバス5をフットレスト6dの下側からフットバス載置台を挿入し、該フットバス5にお湯を注入して被施術者の施術を行っていない方の足を入れることで、一方の片足の血行促進と他の片足の施術を同時に行うことができる。
なお、前記した施術や血行促進中において、被施術者はテーブル兼用の肘掛け3の天板に肘を載せて安楽姿勢を保つことができ、あるいは、本を載せて読書を行うことができる。
図6はネイルやUVライトによる施術を行わず、血行の促進のみを行う場合を示したもので、この場合には、フットレスト装置のフットレスト6dを椅子2の座部2aの下面側に収納し、フットバス5がフットバス載置台4に載置され、被施術者は両足をフットバス5内に入れることで、両足の血行促進を同時に受けることができる。
前記した第1の実施例にあっては、フットバス5をフットバス載置台4に載置して使用する場合であるが、フットバス5を使用しない場合にはフットバス5が邪魔になる。そこで、第2の実施例にあっては、フットレスト6dとフットバス5を個別または同時に椅子2の座部2aの下面側に収納可能とし、フットバス5を使用しない場合にはフットバス5のみを座部下面側に収納するようにしたものである。
以下、第2の実施例について図7〜図10と共に説明する。なお、第1の実施例と同一符号は同一部材を示し説明は省略する。
8は前記した脚体1における脚部1bの前方に同軸1hに回動自在に軸支されたフットバス取付板にして、フットバス5が固定状態で取付けられている。9はL字状のフットレストアーム9aの垂直部が前記同軸1hに回転自在に軸支されたフットレスト装置にして、前記フットレストアーム9aの水平部には長方形に形成されたフットレスト9bが取付けられている。
このように構成した第2の実施例にあっては、被施術者を椅子2に導入するには図6に示したようにフットバス5内の湯を排水した状態でフットバス取付板8を同軸1hを支点として回転し椅子2の座部2aの下面側に収納し、また、フットレスト装置9のフットレストアーム9aを、同軸1hを支点として回転しフットバス5よりも後方にフットレスト9bが収納する。この状態においては椅子2の前方にはフットバス5もフットレスト装置9も無い状態となるので、被施術者は椅子2への着座が容易となる。
そして、着座した被施術者がネイルやUVライトによる施術を希望する場合には、座部2aの下面側に収納されているフットレストアーム9aを施術者が回転して図に示すように前方に起立させることで、被施術者の足先にフットレスト9bが位置するので、該フットレスト9bに足を載せることで、ネイルやUVライトによる施術を行うことができる。
また、被施術者がフットバス5のみによる血行促進を希望する場合には、図に示すようにフットレスト装置9は座部2aの下面側に収納した状態でフットバス取付板8を、同軸1hを回転支点として回動しフットバス5を着座している被施術者の足元側に位置させ、フットバス5内にお湯を注入することで、足の血行促進施術を行うことができる。
さらに、被施術者がネイルやUVライトによる施術と、血行促進を希望する場合には、図10に示すようにフットバス取付板8とフットレストアーム9aを、同軸1hを回動支点として回動しフットバス5にお湯を注入して片足をフットバス5内に入れ、一方の足を水平状態にあるフットレスト9bの上に載せることで、ネイルやUVライトの施術と血行促進を同時に行うことができる。
なお、第2の実施例で図示したフットレスト9bはフットレストアーム9aに一体化されているが、第1の実施例で示したと同様にフットレスト9bを長手方向に2分割すると共にそれぞれをスライド可能とすることで、被施術者の足の長さに対応することができる。
前記した第1、第2の実施例は、フットバス5とフットレスト6d,9bとを別個に構成し、個別にフットバス5とフットレスト6d,9dを椅子2の前方に出したり、座部2aの下部に収納可能なものであるが、第3の実施例はフットバス5にフットレスト10を直接取付けたものである。
以下、第3の実施例について図11と共に説明する。なお、第1、第2の実施例と同一符号は同一部材を示し説明は省略する。
この実施例あっては、フットバス5の底面部分が脚体1の脚部1bに固定された取付板1fの回転軸1gに回動自在に軸支されている。また、フットレスト10はフットバス5の先端側上面に固定あるいはフットレスト10を長方形に構成し長手方向に2分割し、分割したフットレスト10をそれぞれフットバス5に対してスライド自在に取付けられている。
このように構成することで、フットバス5やフットレスト10を使用するには、被施術者が椅子2に着座が容易に行えるように座部2aの下面側に収納されているフットバス5を、被施術者が着座した後に回転軸1gを支点として反時計方向に回動して椅子の前方に位置させる。
そして、フットバス5内に湯を入れて被施術者の片足をフットバス5内に入れて血行の促進を行い、片方の足をフットレスト10に載せてネイルやUVライトによる施術を行うことができる。なお、フットバス5を使用しない場合にはフットバス5内に湯を入れる必要がないことは当然のことである。
前記した実施例と同様にフットレスト10をフットバス5に対してスライド可能な構成とすることで、被施術者の足の長さに応じてフットレスト10をスライドすることで、リラックス状態でネイルやUVライトによる施術を受けることが可能となる。
そして、施術が終了した後はフットバス5内の湯を排出し、フットバス5を回動することで座部2aの裏面側にフットバス5とフットレスト10は収納されるので、被施術者の椅子1から下りることが容易に行える。
なお、前記した第2、第3の実施例には肘掛け3を図示していないが、それぞれの実施例にも肘掛け3を取付けることも可能である。
本発明に係る椅子と一体化した施術装置の第1の実施例を示すフットレスト装置を椅子の座部下面側に収納した状態の斜視図である。 フットレスト装置を椅子の前方に回動した状態の斜視図である。 被施術者の施術状態を示す側面図である。 フットバスをフットバス載置台に装備した状態の斜視図である。 被施術者が片足をフットレストに載せ、他方の足をフットバスに入れた状態の側面図である。 フットレスト装置を椅子の下面側に収納し、フットバスによる施術状態を示す側面図である。 第2の実施例を示し、フットレスト装置とフットバスを椅子の下面側に収納した状態の側面図である。 フットレスト装置のみを椅子の前方に回動した状態の側面図である。 フットバスのみを椅子の前方に回動した状態の側面図である。 被施術者が片足をフットレストに載せ、他方の足をフットバスに入れた状態の側面図である。 第3の実施例を示す側面図である。
符号の説明
1 脚体
1b 脚部
2 椅子
4 フットバス載置台
5 フットバス
6 フットレスト装置
6a フットレストアーム
6b フットレスト
7 スプリング
8 フットバス取付板
9 フットレスト装置
9a フットレストアーム
9b フットレスト
10 フットレスト

Claims (5)

  1. 椅子を構成する一対の脚体における脚部の前方にL字状に形成され一辺の先端が回動自在に軸支されたフットレストアームと、該フットレストアームの他辺に取付けられたフットレストと、前記フットレストアームの軸支部より先端側に取付けられた足踏み用のペダルと、一端が前記脚部に、他端が前記ペダルとの間に張設されたスプリングとより構成し、前記ペダルを踏み込むと前記スプリングのバネ力によって前記フットレストアーム起立方向に回動されて前記フットレストが椅子の前方において平行状態となり、また、前記フットレストアームを伏倒方向に回動すると前記フットレストが前記椅子の下面側に収納可能としたことを特徴とする椅子と一体化した施術装置。
  2. 前記一対の脚体間にフットバスを載置するためのフットバス載置台を取付けたことを特徴とする請求項1記載の椅子と一体化した施術装置。
  3. 椅子を構成する一対の脚体における脚部の前方にL字状に形成され一辺の先端が回動自在に軸支されたフットレストアームと、該フットレストアームの他辺に取付けられたフットレスト、前記フットレストアームの軸支点と同じ軸支点で軸支されたフットバス載置台と、該フットバス載置台に取付けられたフットバスとより構成し、前記フットレストおよびフットバス載置台を個別に回動することで、フットレストとフットバスとを椅子の前方に配置でき、また、フットレストあるいはフットバスを個別に前記椅子の下面側に収納可能としたことを特徴とする椅子と一体化した施術装置。
  4. 前記フットレストは長方形であって、該長方形の長手方向に2分割すると共に分割したフットレストは個別にスライド可能としたことを特徴とする請求項1または記載の椅子と一体化した施術装置。
  5. 前記フットレストは長方形であって、該長方形の長手方向に2分割すると共に分割したフットレストは個別にフットバスに対してスライド可能としたことを特徴とする請求項記載の椅子と一体化した施術装置。
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