JP5346622B2 - 制水体設置装置及び制水体設置方法 - Google Patents

制水体設置装置及び制水体設置方法 Download PDF

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Description

本発明は、分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備え、既設流体管を水密に囲繞する筐体と、筐体と開状態の開口部を介し水密に連通する収容部と、既設流体管を切除するための回転駆動力が伝達される入力軸を有し、筐体内で既設流体管の所定箇所に配置され、開口部を介し収容部内に収容される管切除手段と、収容部の挿通孔に水密に挿通されて一端側が収容部の外方まで延びたロッドと、収容部の外方でロッドの一端側に取付けられ、回転駆動力を発生する駆動部材と、収容部から開口部を介し筐体内に挿入され、既設流体管を切除した箇所に設置される制水体と、を少なくとも備え、不断流状態で制水体を設置する制水体設置装置及び制水体設置方法に関する。
従来の制水体設置装置において、制水体を設置するために、既設流体管の所定箇所に配置された管切除手段の入力軸と、収容部の挿通孔に挿通されたロッドとを接続し、該ロッドの一端側に駆動部材を取付けた後に、駆動部材を駆動し、回転駆動力を、ロッドを介して入力軸に伝達することで、管切除手段が既設流体管を切除する。(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−112567号公報(第12頁、第18図)
特許文献1の制水体設置装置にあっては、入力軸とロッドとの接続に際し、両部材の位置合わせに高い精度が要求され、既設流体管を切除する箇所に対して確実に位置決めして管切除装置を配置しなければ、入力軸とロッドとが位置ずれして接続できない虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、入力軸とロッドとを確実に接続する制水体設置装置及び制水体設置方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の制水体設置装置は、
分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備え、既設流体管を水密に囲繞する筐体と、
前記筐体と開状態の前記開口部を介し水密に連通する収容部と、
前記既設流体管を切除するための回転駆動力が伝達される入力軸を有し、前記筐体内で前記既設流体管の所定箇所に配置され、前記開口部を介し前記収容部内に収容される管切除手段と、
前記収容部の挿通孔に水密に挿通されて一端側が該収容部の外方まで延びたロッドと、
前記収容部の外方で前記ロッドの一端側に取付けられ、回転駆動力を発生する駆動部材と、
前記収容部から前記開口部を介し筐体内に挿入され、既設流体管を切除した箇所に設置される制水体と、
を少なくとも備え、不断流状態で制水体を設置する制水体設置装置であって、
前記所定箇所に配置された管切除手段の前記入力軸と、前記挿通孔に挿通されたロッドの他端側と、の間において接続され、前記駆動部材により前記ロッドとともに回転することで回転駆動力を前記入力軸に伝達する接続部材を更に備え、
前記接続部材は、前記入力軸とともに回転する第1の軸部と、前記ロッドとともに回転する第2の軸部と、前記両軸部を駆動連結し、該両軸部の接合角度を変更可能にする回動部とを備えると共に、該両軸部間には、両軸部の所定の接合角度を保持し、前記管切除手段の懸吊時に該管切除手段の荷重を支持する支持部が架設されており、
前記支持部は、前記両軸部に形成された挿通孔に引込ボルトを挿通し、該引込ボルトにナットを螺合して前記両軸部とに架設することで、両軸部の接合角度を保持して回転駆動力を伝達し、且つ前記管切除手段の懸吊時に該管切除手段の荷重を支持することを特徴としている。
この特徴によれば、既設流体管の所定箇所に管切除手段を位置ずれして配置してしまった場合でも、回動部が、入力軸とともに回転する第1の軸部と、ロッドとともに回転する第2の軸部と、の接合角度を変更することで、ロッドが入力軸に対する相対位置が変更され、入力軸とロッドとを接続部材を介して確実に接続することができ、また、既設流体管を切除する際に、両軸部が入力軸から回転負荷を受けても、支持部が両軸部の所定の接合角度を保持することができるばかりか、支持部が、懸吊時の管切除手段の荷重を、回動部に重力負荷をかけることなく支持することができるため、回動部が破損してしまう虞を防止できる。
本発明の制水体設置装置は、
前記接続部材は、前記ロッドの軸方向に伸縮可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、接続部材をロッドの軸方向に伸縮することで、ロッドの収容部の外方側に延び出る寸法を調整できるため、駆動部材を最適な位置に取付けることができる。
本発明の制水体設置装置は、
前記接続部材は、前記ロッドの他端側に取外し可能に接続されていることを特徴としている。
この特徴によれば、管切除手段を収容部内に収容した後に、ロッドを接続部材に対して取外すことで、ロッドのみを収容部の挿通孔から引き抜くことができるため、長寸のロッドを容易に収容部の外方に取外すことができる。
本発明の制水体設置方法は、
分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備えた筐体を用い、既設流体管を水密に囲繞する筐体囲繞工程と、
前記既設流体管を切除するための回転駆動力が伝達される入力軸を有する管切除手段を用い、前記筐体内で前記既設流体管の所定箇所に配置する管切除手段配置工程と、
前記筐体と開状態の前記開口部を介し水密に連通する収容部の挿通孔に水密に挿通されて一端側が該収容部の外方まで延びたロッドと、前記入力軸とともに回転する第1の軸部と、該ロッドとともに回転する第2の軸部と、前記両軸部を駆動連結し、該両軸部の接合角度を変更可能にする回動部と、を備える接続部材と、前記両軸部に形成された挿通孔に引込ボルトを挿通し、該引込ボルトにナットを螺合して前記両軸部とに架設することで、両軸部の接合角度を保持して回転駆動力を伝達し、且つ前記管切除手段の懸吊時に該管切除手段の荷重を支持する支持部とを用い、該接続部材及び該支持部を、前記所定箇所に配置された管切除手段の前記入力軸と、該挿通孔に挿通されたロッドの他端側と、の間において接続する接続工程と、
回転駆動力を発生する駆動部材を用い、前記収容部の外方で前記ロッドの他端側に取付ける駆動部材取付工程と、
前記管切除手段を用い、前記駆動部材により前記ロッドと前記接続部材及び前記支持部とがともに回転し、回転駆動力を前記入力軸に伝達することで、前記筐体内で前記既設流体管を切除する管切除工程と、
前記ロッドを、前記収容部内に収容された前記管切除手段と、前記ロッドの他端側と、の間において接続されている前記接続部材から取外し、前記ロッドと前記管切除手段とを、個別に前記収容部から回収する回収工程と、
制水体を、前記筐体内の既設流体管を切除した箇所に設置する制水体設置工程と、から少なくとも構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、既設流体管の所定箇所に管切除手段を位置ずれして配置してしまった場合でも、接続工程において、回動部が、入力軸とともに回転する第1の軸部と、ロッドとともに回転する第2の軸部と、の接合角度を変更することで、ロッドが入力軸に対する相対位置が変更され、入力軸とロッドとを接続部材を介して確実に接続することができる。また、回収工程において、ロッドを接続部材に対して取外すことで、ロッドのみを収容部の挿通孔から引き抜くことができるため、長寸のロッドを容易に収容部の外方に取外すことができ、また、両軸部の接合角度を保持しつつ回転駆動力を伝達し、且つ前記管切除手段の懸吊時に螺合などの工程を経ることなく該管切除手段の荷重を支持することができ、制水体設置を効率よく行うことができる。
既設流体管に移動割継輪が取付けられた状態を示す正面図である。 下部ケースが既設流体管を囲繞して取付けられた状態を示す正面図である。 移動部材が取付座に取付けられた状態を示す一部断面図である。 上部ケースが既設流体管を囲繞して取付けられている状態を示す正面図である。 管切除装置が切除部に配置された状態を示す一部断面図である。 管切除装置を示す一部断面図である。 管切除装置を示す一部側断面図である。 (a)は、伸縮継手部を示す斜正面図であり、(b)は、第1固定部、第2の固定部、及び十字部材を示す斜視図である。 管切除装置が作業筒内に収容された状態を示す一部側断面図である。 伸縮継手部から駆動長軸が取外された状態を示す一部側断面図である。 挿入ロッドが制水弁に取付けられた状態を示す一部断面図である。 油圧移動手段により移動割継輪が制水弁に向けて移動している状態を示す一部断面図である。 挿入ロッドが引上げられている状態を示す一部断面図である。 架設部材及びチェーンブロックにより制水弁が吊持された状態を示す正面図である。 (a)は、制水弁回動手段が移動割継輪に設けられた状態を示す正面図であり、(b)は、(a)の状態から90°回動した制水弁の側面図である。 (a)は、制水弁に遮断装置が設けられた状態を示す正面図であり、(b)は、同じく側面図である。
本発明に係る制水体設置装置及び制水体設置方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図1〜図16に基づいて説明する。以下、図6の紙面手前側を伸縮継手部の正面側とし、図6の紙面左右側を伸縮継手部の左右側として説明する。
一般に、地中に埋設され内部を上水が流れる既設流体管において、水の流れを制御するために既設流体管の所定箇所を切除して該所定箇所に緊急用の制水体が不断水状態で配置される。このような制水体は、例えば地震等の緊急時に、自動で制水体の遮断状態に制御される遮断装置を備えている。本実施例は、不断水状態で配置した制水体に遮断装置を取付けるまでの一連の工程から成る制水体設置方法及び該制水体設置方法を行う制水体設置装置について説明する。
図1の符号Pは、土壌に埋設され内部を流れる流体が上水である既設流体管であって、先ず、既設流体管Pの清掃後、既設流体管Pを、H鋼及びコンクリートによる固定部材101,101にて補強及び固定する。
次いで、既設流体管Pの切除箇所である切除部Kの上流側及び下流側における既設流体管Pの外周に、制水体としての制水弁42の端部42c,42d及び既設流体管Pの切断部Z,Z(図11参照)に水密に架設される継輪としての2つ割リング構造の移動割継輪R,Rを周方向に沿って夫々取付ける。この移動割継輪R,Rは、内周面にパッキンが配設されており、後述のように制水弁42が切除部Kに設置された後、制水弁42と既設流体管Pとに水密に架設されるようになっている(図13参照)。
尚、後述する油圧移動手段にて移動割継輪R,Rを既設流体管Pの管軸方向に潤滑に移動させるために、パッキン及び既設流体管Pの外周面に予め滑剤を塗布しておく。
そして、移動割継輪R,Rを既設流体管Pの外面に周方向に沿って夫々取付けた後、移動割継輪R,Rの水圧テストを行う。水圧テストは、移動割継輪R,Rの間に、図示しない水圧テスト用の二分割構造の夫々の押輪を、移動割継輪R,Rに取付けて移動割継輪R,Rの内部を密封状態にするとともに、移動割継輪R,Rの中央位置(図示沈みプラグRaの取付位置)に図示しない水圧計を取付け、移動割継輪R,Rに所定の水圧をかけ、漏水の有無を確認する。
この水圧テストで漏水の無いことを確認した後、水圧計を取外し、該水圧計を取外した位置に沈みプラグRaを取付けた後に、移動割継輪R,Rの一端部に形成されたフランジRb,Rbに前記油圧移動手段を構成する後述の移動部材64(図3参照)を取付けるための取付座Rcをボルト等にて取付ける。
次いで、筐体2を用いて既設流体管Pを水密に囲繞する筐体囲繞工程を行う(図5参照)。ここで、筐体2の構造について説明すると、図5に示されるように、筐体2は、分割構造であって、主に、2分割構造の上部ケース2d及び下部ケース2eと、内部に弁体2bを備えた開閉弁2aと、から構成されている。
図5に示されるように、上部ケース2dは、下部ケース2eとにより既設流体管Pをその外周面に沿って囲繞するものであり、図2に示されるように、下部ケース2eには、ジャッキ75により支持され、下部ケース2eの図示前後方向に突出する支持部材Wが形成されている。
また、図11に示されるように、上部ケース2d及び下部ケース2eの側方開口部には、夫々既設流体管Pの外面付近の片側で4箇所(両側で8箇所)において、油圧移動手段を構成する延長ロッド66の外径と略同径の内径を有するロッドガイドLが、筐体2の内方に向かって管軸方向に延設されている。
図5に示されるように、開閉弁2aは、内部に弁体2bを備え、上部ケース2dの上部に取外可能に設けられており、この開閉弁2aが、本発明の開閉可能な開口部を構成している。
開閉弁2aの上部には、筐体2と開状態の開閉弁2aを介し水密に連通する収容部としての作業筒11及び蓋部12が取外し可能に設けられる。
蓋部12には、作業筒11内の空気を抜く空気抜きコック120,120と、一端側が作業筒11の外方まで延びるロッドとしての駆動長軸106を挿通する挿通孔12aと、駆動長軸106を挿通孔12aに挿通された状態で筐体2及び作業筒11内の密封状態を維持する密封材112と、が設けられている。尚、密封材112は、挿通孔12aに嵌合した状態で蓋部12の上部に取付けられ、駆動長軸106が密封材112に水密に挿通されている。
作業筒11には、制水弁42及び管切除装置1を仮置きするための後述の仮受台55,55と、作業筒11内に残留する上水を排水する排水用コック110,110と、が図示左右に複数設けられている。
更に、作業筒11内側面には、管切除手段としての管切除装置1及び制水弁42を後述の仮受台55,55の配置部56に案内する案内部13,13が、仮受台55,55が設けられている箇所を除いて上部及び下部に架けて図示左右にそれぞれ設けられている。
図9に示されるように、仮受台55は、上部に取付部材29を載置して配置するための平坦面56dが形成され、図示左右方向に進退移動可能な配置部56と、配置部56を収容する取付部57と、取付部57に嵌挿され、配置部56の進退移動を操作するための操作部58と、から構成されている。
次に、筐体囲繞工程について説明すると、図2に示されるように、先ず、既設流体管Pを水密に囲繞する筐体2の下部ケース2e内に、筐体2内で既設流体管Pの切除部Kを切除する管切除装置1におけるガイド部4の下ガイド4b(図6参照)を支持した状態で、懸吊手段102にて下部ケース2e及び下ガイド4bを既設流体管Pの図示下側における外周面を囲繞するように配置し、複数のジャッキ75で下部ケース2eの支持部材Wを支持する。
具体的には、ジャッキ75の先端凸部75aが、支持部材Wに形成された挿通孔に挿通して下部ケース2eを支持するとともに、下部ケース2eの上下位置が既設流体管Pの管軸に対し略平行となるように夫々のジャッキ75を調整し、下部ケース2eが位置決めされるようになっている。
これら下部ケース2e及び下ガイド4bが配置された後に、既設流体管Pの外部に漏水を防止するパッキン69,69と、パッキン69の水密性を維持する押輪Q,Qと、ゴム輪68,68と、を切除部Kの上流側及び下流側における既設流体管Pの外周面に夫々配置する。
次いで、図3に示されるように、前述した油圧移動手段を構成する移動部材64を図示下側の移動割継輪Rにおける取付座Rcに取付ける。具体的には、移動部材64は、主に延長ロッド66と油圧ジャッキ65から成り、延長ロッド66を前述した下部ケース2eのロッドガイドL内を嵌挿させて取付座Rcに取付けるとともに、ロッドガイドLの端面に固定的に油圧ジャッキ65のシリンダ65bを取付ける。
ここで、シリンダ65b内にはロッド65aが収容されており、このロッド65aが延長ロッド66の先端に接続され、シリンダ65b内に作動油が供給されることにより、ロッド65aが切除部Kに向かって移動するとともに、該ロッド65aに接続された延長ロッド66がロッド65aに追随して移動し、延長ロッド66に取付けられた取付座Rcに接続された移動割継輪Rが切除部K側に向かって移動可能になっている。尚、油圧移動手段は、移動部材64の他、後述の油圧ユニット63及び油圧ホースHから構成されている(図12参照)。
移動割継輪Rの図示下側における取付座Rcに延長ロッド66及び油圧ジャッキ65を接続した後に、図4に示されるように、管切除装置1(図6参照)を筐体2内で切除部Kに配置する管切除手段配置工程を行う。
ここで、管切除装置1の構造について説明すると、図6及び図7に示されるように、管切除装置1は、主に切除ユニット3、ガイド部4、及び駆動伝達部5から成り、既設流体管Pの外側に水密的に密封された筐体2内において、ガイド部4を構成する2分割構造の上ガイド4a及び下ガイド4bが、既設流体管Pの外周面に固定保持される(図5参照)。
尚、上ガイド4a及び下ガイド4bの周方向に沿って設けられた複数のボルト28が、内径方向に螺挿され既設流体管Pの外周面に当接することにより、上ガイド4a及び下ガイド4bが既設流体管Pに対し位置決めして固定されるようになっている。また、上ガイド4a及び下ガイド4bには、前述した作業筒11の仮受台55に支持される取付部材29が着脱可能に設けられている。
ガイド部4の上部には、後述の伸縮継手部107に固定に連結される入力軸としての駆動軸7’と、駆動軸7’の先端部に設けられた歯車7a’と噛合する歯車7aを有する駆動軸7と、回転駆動力を発生する駆動部材としての駆動モータ6により駆動長軸106、伸縮継手部107、及び駆動軸7’を介して回転駆動力が付与される駆動軸7の両端に設けられた一対の駆動スプロケット8と、から成る前述の駆動伝達部5が連結されており、駆動モータ6は筐体2外部に突出して駆動伝達部5に取外し可能に配設されるようになっている(図5参照)。
ガイド部4の両端部には、上下2分割構造の上部スプロケット9a及び下部スプロケット9bから成り、既設流体管Pの外周方向に回転自在な一対の従動スプロケット9が配設されている。
一対の従動スプロケット9は、図7に示されるように、上部の一対の駆動スプロケット8と巻回された無端チェーン10を介してそれぞれ接続されている。前述した駆動モータ6を作動することで、該駆動モータ6が取付けられる駆動長軸106と、駆動長軸106が着脱可能に連結される伸縮継手部107と、駆動軸7’,7と、を介して駆動スプロケット8が駆動され、この駆動により回転力が従動スプロケット9に付与され、従動スプロケット9が既設流体管Pの外周を周回する。
また、一対の従動スプロケット9の外面には、切除ユニット3が等間隔に4箇所ずつ固着配設され、従動スプロケット9の回転とともに既設流体管Pの外周を回転可能となり、切除ユニット3に設けられた切削バイト19により既設流体管Pを外周回りに切除できるようになっている。
切除ユニット3は、前述した切削バイト19と、切削バイト19を固定に支持する支持部材18と、支持部材18に螺合する受動回転体21と、を有している。
また、既設流体管Pの外周回りを回転する切除ユニット3の切断経路近傍には、キッカー部30が上ガイド4aの外側面に固定配設されており、キッカー部30にはキッカー片31が受動回転体21を回動可能に突設されている。
すなわち、既設流体管Pの外周を回転動作する切除ユニット3がキッカー部30の近傍を通過する際に、受動回転体21の回転羽根21aが、キッカー片31と当接係合し、切除ユニット3がキッカー部30の近傍を通過し終えて、係合が解除されるまで回転羽根21aが所定量回転することになる。
したがって、切除ユニット3が既設流体管Pの外周を回転してキッカー部30を通過するたびに、受動回転体21の回転羽根21aがキッカー片31と当接係合して所定量回転し、受動回転体21に螺合した支持部材18に固定に支持された切削バイト19が単位あたり量ずつ内径方向に移動動作することにより、切削バイト19の先端刃が既設流体管Pの外周壁を一定量ずつ切削しながら外周を回転し、既設流体管Pを切断するようになっている。
取付部材29は、図7左右側にそれぞれ配設され、主に、上ガイド4aと下ガイド4bとに架けて取付けられる背面部29dと、背面部29dの正面側に延びる延設部29eと、内側面に溝部29cが形成される凹状部29aと、凹状部29aの図6左右側に配置され、背面部29dの下部及び延設部29eの下部に取付けられて配置部56(図9参照)に支持される底面部29bと、を有しており、溝部29cが、作業筒11の案内部13を嵌合し、管切除装置1が該案内部13により案内される(図9参照)。
次に接続部としての伸縮継手部107について説明すると、図5に示されるように、伸縮継手部107は、切除部Kに配置された管切除装置1の駆動軸7’と、蓋部12の挿通孔12aに挿通された駆動長軸106の他端側と、の間において接続され、駆動モータ6により駆動長軸106とともに回転することで回転駆動力を駆動軸7’に伝達する。
また、図6、図7、及び図8(a)に示されるように、伸縮継手部107は、後述の第1の固定部85及び第1の嵌合部81が本発明の第1の軸部を構成しており、この第1の軸部が駆動軸7’ともに回転するとともに、後述の第2の嵌合部82、軸受部83、アダプタ87、及び第2の固定部86が本発明の第2の軸部を構成しており、第2の軸部が駆動長軸106とともに回転する。
具体的には、伸縮継手部107は、主に、駆動軸7’に取外し可能に取付けられる第1の嵌合部81と、第1の嵌合部81に複数のネジ89により固定に取付けられる第1の固定部85と、回動軸を2つ有する回動部としての十字部材84(図8(b)参照)と、該十字部材84に回動可能に枢支される第2の固定部86と、第2の固定部86に複数のネジ88により固定に取付けられるアダプタ87と、アダプタ87に複数のネジ90により取付けられる軸受部83と、軸受部83に対して軸方向(図示上下方向)に移動可能に取付けられ、かつ駆動長軸106に取外し可能に取付けられる第2の嵌合部82と、から構成されている。
第1の嵌合部81は、引込ボルト91を挿通する挿通孔81eが形成された基部81bと、基部81bから図示下方に延び、駆動軸7’の先端部を嵌合する受口部81aと、から成り、ボルト94を、受口部81aに形成された挿通孔81dと、駆動軸7’の先端部に形成された挿通孔7b’と、に一体的に挿通し、該ボルト94にナット93を螺合することで、伸縮継手部107が駆動軸7’に取付けられるようになっている。
図8(b)に示されるように、十字部材84は、第1の回動軸84aが第1の固定部85を枢支することで、第1の固定部85が第1の回動軸84a回りに回動可能になっている。同様に、第2の回動軸84bが第2の固定部86を枢支することで、第2の固定部86が第2の回動軸84b回りに回動可能になっている。この十字部材84の構成により、前述の第1の軸部及び第2の軸部が駆動連結され、第1の軸部及び第2の軸部の接合角度が変更可能となる。
図6、図7、及び図8(a)に示されるように、第2の嵌合部82は、引込ボルト91を挿通する挿通孔82eが形成された基部82bと、基部82bから図示上方に延び、駆動長軸106を嵌合する受口部82aと、基部82bから図示下方に突出する突出部82cと、から成り、ボルト99を、受口部82aに形成された挿通孔82dと、駆動長軸106の先端部に形成された挿通孔106aと、に一体的に挿通し、該ボルト99にナット98を螺合することで、伸縮継手部107が駆動長軸106に取付けられるようになっている。
突出部82cは、スプライン軸として構成されており、この突出部82cの外周面に形成された溝部に軸受部83の図示しないスプラインが嵌合されている。つまり、突出部82c及び軸受部83が互いに嵌合した公知のスプラインが構成されており、突出部82cが軸受部83に対して図示上下方向に相対移動することで、伸縮継手部107が直線方向、すなわち第2の軸部の軸方向に伸縮可能になっている。
尚、軸受部83の図示下部には、規制部材96がボルト95により取付けられており、規制部材96及び突出部82cにより、突出部82cが軸受部83に対して図示上下方向に過度に相対移動することが規制されるようになっている。
また、前述したように、引込ボルト91が、第1の嵌合部81の挿通孔81eと第2の嵌合部82の挿通孔82eとに一体的に挿通され、該引込ボルト91にナット92が螺合する。これにより、引込ボルト91及びナット92が、第1の嵌合部81と第2の嵌合部82とに架設され、前述の第1の軸部及び第2の軸部の所定の接合角度を保持し、かつ後述の管切除装置1の懸吊時に管切除装置1の荷重を支持するようになっている。これら引込ボルト91及びナット92が、本発明の支持部として構成されている。
次に、管切除手段配置工程について説明すると、図4に示されるように、駆動伝達部5と、ガイド部4の上ガイド4aと、を下ガイド4bに取付け、かつ上ガイド4a及び下ガイド4bに設けられたボルト28(図6参照)を螺入してガイド部4を既設流体管Pに固定する。
そして、既設流体管Pの図示上側を囲繞するように筐体2の上部ケース2dを下部ケース2eの上部に取付け、両ケース2d,2eを既設流体管Pに固定する。そして、前述したパッキン69,69と、押輪Q,Qと、ゴム輪68,68を上部ケース2d及び下部ケース2eの側方開口部に夫々取付け、側方開口部を密封する。図5に示されるように、前述と同様に、図示上側の移動割継輪Rの取付座Rcに移動部材64を取付ける。
次いで、開閉弁2aを上部ケース2dの上部に取付ける。そして、筐体2内、すなわち上部ケース2d、下部ケース2e、及び開閉弁2a内に水を張り所定の水圧をかけ、筐体2内の水圧テストを行う。水圧テストの後、筐体2内の水を排水し、開閉弁2aの上部に作業筒11を取付け、更に作業筒11の上部に蓋部12を取付ける。
そして、伸縮継手部107を、切除部Kに配置された管切除装置1の駆動軸7’と、挿通孔12aに挿通された駆動長軸106の他端側と、の間において接続する接続工程を行う。
具体的には、先ず、管切除装置1の駆動軸7’に伸縮継手部107を取付け、モータ台108が嵌挿された駆動長軸106を、密封材112及び挿通孔12aに挿通する。この状態において、駆動長軸106の一端側が作業筒11の外方に延びて露出している。
そして、第2の固定部86を第1の固定部85に対して回動し、前述の第1の軸部及び第2の軸部の接合角度を変更する調整を行いながら、挿通孔12aに挿通された駆動長軸106の他端側を、駆動軸7’に取付けられた伸縮継手部107の第2の嵌合部82に嵌挿し、ボルト99及びナット98により、伸縮継手部107と駆動長軸106とを接続する(図7、図8(b)参照)。
次いで、駆動モータ6の軸部6bが嵌合される駆動長軸106の嵌合部106bの図示上面と、モータ台108の図示上面と、が略直線状に並ぶように、第2の嵌合部82を軸受部83に対して上方または下方に移動調整することで、伸縮継手部107を、上下方向、すなわち駆動長軸106の軸方向に伸縮する(図7、図8(b)参照)。
そして、懸吊手段102により懸吊された駆動モータ6をモータ台108に連結する駆動部取付工程を行う。この駆動部取付工程において、駆動モータ6の軸部6bを駆動長軸106の嵌合部106bに嵌挿することで、軸部6bの図示上方に形成された載置部6aの下面と、モータ台108の図示上面と、が当接し、駆動モータ6が安定化して駆動長軸106に取付けられる。
このように、伸縮継手部107を駆動長軸106の軸方向に伸縮することで、駆動長軸106の蓋部12の外方側に延び出る寸法を調整できるため、駆動モータ6を最適な位置に取付けることができる。
次いで、引込ボルト91を、第1の嵌合部81の挿通孔81eと第2の嵌合部82の挿通孔82eとに一体的に挿通し、該引込ボルト91にナット92を螺合して、引込ボルト91及びナット92を、第1の嵌合部81と第2の嵌合部82とに架設する。
次いで、管切除工程について説明すると、図5の状態から前述のように駆動長軸106に駆動モータ6を取り付け、駆動モータ6を作動させて駆動長軸106を介し回転駆動力を伸縮継手部107に伝達することで、切除ユニット3に設けられた切削バイト19(図6参照)が既設流体管Pの外周面を切削しながら回動することになる。切除部Kにおいて、2箇所の切断面で既設流体管Pが切断され、すなわち切断面間の管片P1が既設流体管Pから分断されることになる。
前述したように、引込ボルト91及びナット92を、第1の嵌合部81と第2の嵌合部82とに架設することで、管切除工程において、第1の軸部及び第2の軸部が駆動軸7’から回転負荷を受けても、引込ボルト91及びナット92により、第1の軸部及び第2の軸部の接合角度を保持し、第2の軸部から第1の軸部への回転駆動力の伝達を安定化することができる。
既設流体管Pの切断が終了した後に、管切除装置1を管片P1とともに引上げる。先ずモータ台108に連結された駆動モータ6を外した後に、管切除装置1と下部ケース2eとの固定を解除し、ガイド部4(図6参照)に取付けられた取付部材29が仮受台55の配置部56よりも高い位置になるまで管切除装置1を引上げる工程、すなわち、駆動長軸106を用い、管切除装置1を筐体2と開状態の開閉弁2aを介し作業筒11内に収容する収容工程を行う(図9参照)。
次に、収容工程について説明する。図9に示されるように、既設流体管Pの切断が終了した後に管切除装置1を引上げる際において、配置部56は、取付部57に収容されている位置、すなわち管切除装置1との移動による干渉を回避する回避位置に配置されており、既設流体管Pの切断が終了した後に懸吊手段102により駆動長軸106を介して管切除装置1を懸吊することで、取付部材29,29の溝部29c,29cに案内部13,13が嵌合され、すなわち管切除装置1が案内部13,13により案内され、取付部材29が仮受台55,55の配置部56,56よりも若干高い位置になるまで管切除装置1を引上げる。
前述したように、支持部としての引込ボルト91及びナット92を、第1の嵌合部81と第2の嵌合部82とに架設することで、引込ボルト91及びナット92が、懸吊時の管切除装置1の荷重を、十字部材84に重量負荷をかけることなく支持することができるため、十字部材84が破損してしまう虞を防止できる。
次いで、図10に示されるように、仮受台55,55の操作部58,58を操作することで配置部56,56を、作業筒11の内方に向かって、管切除装置1を配置する配置位置に移動させる。
そして、引上げた管切除装置1を、案内部13,13により案内して下降させ、この配置部56,56の平坦面56d,56dに取付部材29,29の底面部29b,29bを載置することにより、管切除装置1を配置部56,56に配置する。つまり、取付部材29,29の底面部29b,29bが、配置部56,56の平坦面56d,56dに係合することにより、管切除装置1が仮受台55,55に仮置される。そして、開閉弁2aを閉状態にする。
尚、管切除装置1を引上げるまでは開閉弁2aを開状態にしているため、上水により作業筒11内が浸水されており、この閉状態にした後に、作業筒11に残留する上水を排水用コック110から排水する。
排水用コック110からの排水後、ボルト99及びナット98の締結を解除し、駆動長軸106を、管切除装置1が配置部56,56に配置された状態で、作業筒11内に収容された管切除装置1と、駆動長軸106の他端側と、の間において接続されている伸縮継手部107から取外し、駆動長軸106と管切除装置1とを、個別に作業筒11から回収する回収工程を行う。
このように、管切除装置1を作業筒11内に収容した後に、駆動長軸106を伸縮継手部107に対して取外すことで、駆動長軸106のみを蓋部12の挿通孔12aから引き抜くことができるため、長寸の駆動長軸106を容易に作業筒11の外方に取外すことができる。
次いで、蓋部12を作業筒11から取外し、管切除装置1を引上げることで管切除装置1とともに管片P1を外方に取出す。そして、作業筒11を取外し、開閉弁2aの上部に図示しない吸引具が嵌挿されたスイーパ蓋を取付けて、開閉弁2aを開状態とし、切除部Kの切除面付近に既設流体管Pの切除の際に発生した切粉を吸引具から吸引して外部に排出する。切粉の排出後、吸引具を引上げるとともに、開閉弁2aを閉状態として前記スイーパ蓋を開閉弁2aから取外し、開閉弁2aの上部に作業筒11を取付ける。
この作業筒11の取付け後、制水弁42を切除部Kに配置する制水体設置工程を行う。ここで、制水弁42の構造について説明すると、図11に示されるように、制水弁42は、内部に弁体43を備えた弁筐体42a、及び該弁体43に接続され弁筐体42aの外方に突出した弁軸部43bを有しており、開閉弁2aを介して筐体2内に挿入され、切除部Kに配置される。
具体的には、制水弁42は、緊急時に弁体43の回動で管路を遮断可能であって、制水弁42の両端部43c,43dには、移動割継輪R,Rと接続するための接続フランジ部41,41が形成されている。
更に、制水弁42の図示中央部には、着脱可能に支持部材T,Tが取付けられており、この支持部材T,Tに、支持ユニット103,103が取付けられた前述の取付部材29,29が着脱可能に設けられている。尚、支持ユニット103は、内側面に溝部が形成される凹状部を有しており、該溝部が取付部材29の溝部と連通し、これら溝部が作業筒11の前記案内部を嵌合し、制水弁42が該案内部により案内されるようになっている。
次に、図11において、先ず、前記仮受台の前記操作部を操作することで配置部を、配置位置に移動させる。
そして、制水弁42を、前記案内部により案内して下降させ、前記配置部の平坦面に支持ユニット103,103の底面部を載置することにより、制水弁42を前記配置部に配置することで、制水弁42が前記仮受台に仮置される。
次いで、図11に示されるように、弁軸部43bの図示上部に、連結具42bを設け、この連結具42bにボルト・ナットVにて作業筒11外方まで延びた挿入ロッド109を取外し可能に連結する。
そして、懸吊手段102にて制水弁42を懸吊した状態で、前記仮受台の操作部を操作することで内方に移動した前記配置部を回避位置に移動する(図10参照)。そして、図12に示されるように、開閉弁2aを開状態にし、制水弁42を下降して既設流体管Pの管軸と略同軸の位置に配置する。
制水弁42を下降した後に、制水弁42の端部42c,42d及び既設流体管Pの切断部Z,Zに移動割継輪R,Rを架設する継輪架設工程を行う。作動油を供給する油圧ユニット63と油圧ジャッキ65のシリンダ65b間に油圧ホースHを連結し、油圧ユニット63を操作して、作動油をシリンダ65b内に供給することで、移動割継輪R,Rを、移動割継輪R,RのフランジRb,Rbが制水弁42の接続フランジ部41,41と当接するまで切除部Kに向かって(図示白抜矢印参照)移動させる。これにより、図13に示されるように、移動割継輪R,Rが制水弁42の端部42c,42d及び既設流体管Pの切断部Z,Zに架設される。
継輪架設工程が終了した後に、筐体2内、すなわち上部ケース2d、下部ケース2e、及び開閉弁2a内の水を排水する。そして、ボルト・ナットVを取外すことで挿入ロッド109を、連結具42bとの連結を解除して筐体2の外部に懸吊手段102にて引抜き、蓋部12、作業筒11、及び開閉弁2aを取外す。そして、移動割継輪R,RのフランジRb,Rbと制水弁42の接続フランジ部41,41とを夫々図示しないボルトにより締結し、上部ケース2d、上部ケース2d側に設けられた取付座Rc、上部ケース2dに設けられた油圧移動手段を構成する部材等の各種部材を取外す。
各種部材を取外した後に、下部ケース2eを取外すために、図14に示されるように、固定部材101,101の上端に設けられた夫々の支持台104,104に架設部材105を架設するとともに、架設部材105にチェーンブロック60を設ける。このチェーンブロック60のチェーン60aを支持部材Tの係合箇所に係合することで、切除部Kに配置された制水弁42をチェーンブロック60により吊持し、下部ケース2eを取外すことができるようになっている。
下部ケース2eを取外した後に、支持部材Tを制水弁42から取外し、制水弁42を回動させる制水体回動工程を行うために、図15(a)に示されるように、制水弁42を既設流体管Pの周方向に回動可能に支持する回動支持部76を接続フランジ部41と当接するようにその下方に載置する。
ここで、回動支持部76の構造について説明すると、回動支持部76は、前述したジャッキ75と、既設流体管Pの周方向に回動可能に支持するローラ111b,111bを有する支持ユニット111と、から成っている。
そして、回動支持部76を配置した後に、制水弁回動手段71を設置し、移動割継輪Rを介して既設流体管Pに接続された制水弁42を、弁軸部43bが水平方向を向く設置位置に向けて既設流体管Pの周方向に回動させる制水弁回動手段71を用いて制水体回動工程を行う(図15(b)参照)。
ここで、制水弁回動手段71の構造について説明すると、図15(a)、(b)に示されるように、制水弁回動手段71は、既設流体管Pに対し固定に取付けられる本体部72及び架設片79に架設される付属ユニット74及び該付属ユニット74に取付けられる略対称の2分割構造の分割部材73,73と、ボルト61及びナット62により移動割継輪Rに着脱可能に架設され、制水弁42とともに周方向に回動する架設片79と、から成る。
付属ユニット74,74は、架設片79と係合する図示しない進退部と、該進退部に螺合し、前記進退部を進退する駆動する駆動部78と、を有しており、駆動部78を回動操作して、前記進退部を駆動部78の軸方向に移動することで、前記進退部に係合された架設片79が、移動割継輪Rとともに所定角度(本実施例では30°)周方向に回動する操作が可能になっている。
そして、この操作を繰り返すことで、図15(b)に示されるように、制水弁42が図15(a)の状態から90°回動し、制水弁42が、弁軸部43bが水平方向を向く設置位置に設置される。
図15(b)において、制水体回動工程を行うことにより、制水弁42は、図示左右水平方向の弁体43の弁軸部43b回りに回動し管路を開閉可能な弁体43が略水平方向を向いた開状態で配置され、通常は既設流体管P内を流体が流通可能となる。
制水体回動工程が終了した後に、制水弁回動手段71を構成する部材及び回動支持部76を取外し、図16(a)、(b)に示されるように、移動割継輪R,RのフランジRb,Rbと、制水弁42の接続フランジ部41,41と、の結合状態を確認するとともに、移動割継輪R,Rの内周に図示しないシール材を嵌挿するとともに、フランジRd,Rdと、押輪のフランジを結合し、更に固定リングS,Sを取付ける。そして、制水弁42を支持する支持台52を制水弁の下方に複数設ける。
次いで、遮断装置を構成する各種部材を制水弁42に取付ける。図16(b)に示されるように、弁体43の図示左側において、前述した弁軸部に回動力が伝達可能に遮断装置34を組み付ける。同様に、弁体43の図示右側において、前記弁軸部に回動力が伝達可能に遮断手動手段35に組み付ける。
図16(a)、(b)に示されるように、遮断装置34は、後述する荷重体38、緩衝部39、ソレノイド49等の各部材が、基板36に組み付けられて構成されている。
次に、弁体43の回動動作について説明すると、例えば地震等の非常時など既設流体管Pの特定状態において、信号線50の他端側に設けられた図示しない地震の感知装置からの電気信号が、ソレノイド49に送られることで、ソレノイドバー49aが上方のソレノイド49本体に向かって移動する。この移動に伴い、保持レバー48がその一端部周りに上方に回動し、他端部が係止片47から外れて、荷重体38が、前記軸部周りに下方に移動しようとする拘束が解かれ、重力落下するので、この荷重体38の重力落下とともに、回動アーム44及び前記軸部を介して前記弁軸部を略90度回動し、すなわち弁体43が閉塞状態となる。
このように、遮断装置34の荷重体38を前記弁軸部の上方に設け、既設流体管Pの特定状態において重力落下することで、水平方向の前記弁軸部に直接に駆動力を付与することにより、特段のエネルギを用いずに前記弁軸部の上方に設けられた荷重体38の位置エネルギを利用して、安価且つ効率よく駆動力を前記弁軸部に付与することができる。
以上に説明したように、実施例の制水体設置装置において、既設流体管Pの切除部Kに管切除装置1を位置ずれして配置してしまった場合でも、十字部材84が、駆動軸7’の軸回りに回転する第1の軸部と、駆動長軸106の軸回りに回転する第2の軸部と、の接合角度を変更することで、駆動長軸106が駆動軸7’に対する相対位置が変更され、駆動軸7’と駆動長軸106とを、伸縮継手部107を介して確実に接続することができる。
また、制水体設置方法において、筐体2を用い、既設流体管Pを水密に囲繞する筐体囲繞工程と、管切除装置1を用い、筐体2内で既設流体管Pの切除部Kに配置する管切除手段配置工程と、伸縮継手部107を、切除部Kに配置された管切除装置1の駆動軸7’と、挿通孔12aに挿通された駆動長軸106の他端側と、の間において接続する接続工程と、駆動モータ6を用い、作業筒11の外方で駆動長軸106の他端側に取付ける駆動部材取付工程と、駆動モータ6により駆動長軸106と伸縮継手部107とがともに回転し、回転駆動力を駆動軸7’に伝達することで、筐体2内で既設流体管Pを切除する管切除工程と、駆動長軸106を、作業筒11内に収容された管切除装置1と、駆動長軸106の他端側と、の間において接続されている伸縮継手部107から取外し、駆動長軸106と管切除装置1とを、個別に作業筒11から回収する回収工程と、制水弁42を、筐体2内の切断部Z,Zに設置する制水体設置工程と、を行うことで、上記と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例及び変形例では、既設流体管Pの内部を流れる流体が上水であるが、流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水であってもよいし、また気体や気液混合状態の流体が流れる流体管にも適用可能である。
また、本実施例では、制水弁42を、弁体43の回転で管路を開閉する回転弁として説明しているが、制水体の用途や構成についてはこれに限らず、例えば、弁体の上下動で管路を開閉する仕切弁や、分岐弁・分岐管等の制水体であってもよいし、あるいは流量計や発電機等の設置体であってもよい。
また、前記実施例では、回動部を構成する十字部材84において、第1の固定部85が第1の回動軸84a回りに相対回動可能になっており、第2の固定部86が第2の回動軸84b回りに相対回動可能になっているが、第1の軸部及び第2の軸部を駆動連結し、第1の軸部及び第2の軸部の接合角度を変更可能にする回動部であれば、例えば、第1の固定部が第1の回動軸に対して固定され、第2の固定部のみが第2の回動軸回りに相対回動する十字部材であってもよい。
また、前記実施例では、支持部としての引込ボルト91及びナット92が、第1の嵌合部81と第2の嵌合部82とに架設されているが、支持部は、懸吊時の管切除装置1の荷重を支持するものであれば、例えば、引込ボルト及びナットは、第1の固定部と第2の固定部とに架設されてもよい。
また、前記実施例では、突出部82cが軸受部83に対して第2の軸部の軸方向に相対移動することで、伸縮継手部107の第2の軸部が、その軸の方向に伸縮可能になっているが、例えば、第1の軸部が、第2の軸部の軸方向に伸縮可能な伸縮継手部であってもよい。
1 管切除装置(管切除手段)
2 筐体
6 駆動モータ(駆動部材)
2a 開閉弁(開口部)
7’ 駆動軸(入力軸)
11 作業筒(収容部)
12 蓋部(収容部)
12a 挿通孔
42 制水弁(制水体)
81 第1の嵌合部(第1の軸部)
82 第2の嵌合部(第2の軸部)
83 軸受部(第2の軸部)
84 十字部材(回動部)
85 第1の固定部(第1の軸部)
86 第2の固定部(第2の軸部)
87 アダプタ(第2の軸部)
91 引込ボルト(支持部)
92 ナット(支持部)
106 駆動長軸(ロッド)
107 伸縮継手部(接続部材)
K 切除部
Z 切断部
P 既設流体管

Claims (4)

  1. 分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備え、既設流体管を水密に囲繞する筐体と、
    前記筐体と開状態の前記開口部を介し水密に連通する収容部と、
    前記既設流体管を切除するための回転駆動力が伝達される入力軸を有し、前記筐体内で前記既設流体管の所定箇所に配置され、前記開口部を介し前記収容部内に収容される管切除手段と、
    前記収容部の挿通孔に水密に挿通されて一端側が該収容部の外方まで延びたロッドと、
    前記収容部の外方で前記ロッドの一端側に取付けられ、回転駆動力を発生する駆動部材と、
    前記収容部から前記開口部を介し筐体内に挿入され、既設流体管を切除した箇所に設置される制水体と、
    を少なくとも備え、不断流状態で制水体を設置する制水体設置装置であって、
    前記所定箇所に配置された管切除手段の前記入力軸と、前記挿通孔に挿通されたロッドの他端側と、の間において接続され、前記駆動部材により前記ロッドとともに回転することで回転駆動力を前記入力軸に伝達する接続部材を更に備え、
    前記接続部材は、前記入力軸とともに回転する第1の軸部と、前記ロッドとともに回転する第2の軸部と、前記両軸部を駆動連結し、該両軸部の接合角度を変更可能にする回動部とを備えると共に、該両軸部間には、両軸部の所定の接合角度を保持し、前記管切除手段の懸吊時に該管切除手段の荷重を支持する支持部が架設されており、
    前記支持部は、前記両軸部に形成された挿通孔に引込ボルトを挿通し、該引込ボルトにナットを螺合して前記両軸部とに架設することで、両軸部の接合角度を保持して回転駆動力を伝達し、且つ前記管切除手段の懸吊時に該管切除手段の荷重を支持することを特徴とする制水体設置装置。
  2. 前記接続部材は、前記ロッドの軸方向に伸縮可能であることを特徴とする請求項1に記載の制水体設置装置。
  3. 前記接続部材は、前記ロッドの他端側に取外し可能に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の制水体設置装置。
  4. 分割構造を有するとともに開閉可能な開口部を備えた筐体を用い、既設流体管を水密に囲繞する筐体囲繞工程と、
    前記既設流体管を切除するための回転駆動力が伝達される入力軸を有する管切除手段を用い、前記筐体内で前記既設流体管の所定箇所に配置する管切除手段配置工程と、
    前記筐体と開状態の前記開口部を介し水密に連通する収容部の挿通孔に水密に挿通されて一端側が該収容部の外方まで延びたロッドと、前記入力軸とともに回転する第1の軸部と、該ロッドとともに回転する第2の軸部と、前記両軸部を駆動連結し、該両軸部の接合角度を変更可能にする回動部と、を備える接続部材と、前記両軸部に形成された挿通孔に引込ボルトを挿通し、該引込ボルトにナットを螺合して前記両軸部とに架設することで、両軸部の接合角度を保持して回転駆動力を伝達し、且つ前記管切除手段の懸吊時に該管切除手段の荷重を支持する支持部とを用い、該接続部材及び該支持部を、前記所定箇所に配置された管切除手段の前記入力軸と、該挿通孔に挿通されたロッドの他端側と、の間において接続する接続工程と、
    回転駆動力を発生する駆動部材を用い、前記収容部の外方で前記ロッドの他端側に取付ける駆動部材取付工程と、
    前記管切除手段を用い、前記駆動部材により前記ロッドと前記接続部材及び前記支持部とがともに回転し、回転駆動力を前記入力軸に伝達することで、前記筐体内で前記既設流体管を切除する管切除工程と、
    前記ロッドを、前記収容部内に収容された前記管切除手段と、前記ロッドの他端側と、の間において接続されている前記接続部材から取外し、前記ロッドと前記管切除手段とを、個別に前記収容部から回収する回収工程と、
    制水体を、前記筐体内の既設流体管を切除した箇所に設置する制水体設置工程と、から少なくとも構成されていることを特徴とする制水体設置方法。
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