JP5345775B2 - 携帯電子機器 - Google Patents
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Description
このため、ユーザは、画面に表示されるバッテリピクトをチェックしながら常時バッテリの利用状態を意識する必要があり、これが心理的負担の要因になっていた。
図1に示されるように、携帯電話1は、バッテリ10と、通信部11と、操作部12と、音声処理部13と、スピーカ14と、マイクロフォン15と、表示部16と、記憶部17と、制御部18とにより構成される。
なお、EVDO通信は、1x通信よりも高速であり、1x通信は、EVDO通信と異なり、データ通信の他に音声通信もサポートするといった特徴を有している。
すなわち、音声処理部13は、マイクロフォン15から入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部18に出力する。
また、音声処理部13は、制御部18から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカ14に出力する。
例えば、表示部16は、発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面などの各種の情報や画像を表示する。ここでは、電池残量として後述する仮想バッテリ残量が表示される。
記憶部17は、例えば、制御部18に備わるプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータ(後述する状態フラグ171)、あるいは設定データ(後述するアプリ割り当てテーブル等172)などを保持する。
上記した記憶部17は、例えば不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
すなわち、制御部18は、携帯電話の各種の処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧など)が操作部12の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部11における信号の送受信、音声処理部13における音声の入出力、表示部16における画像の表示など)を制御する。
制御部18は、記憶部17に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
すなわち、制御部18は、記憶部17に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
このため、制御部18は、図2にその内部構成が機能展開され示されているように、仮想バッテリ管理部180と、バッテリ監視部181と、アプリ実行制御部182と、UI(User Interface)提供部183と、により構成される。
仮想バッテリ管理部180は、具体的にはアプリケーションマネージャに実装され、あるいはアドオンされる機能ブロックであり、アプリケーションマネージャと連携して、周期的に、もしくはアプリの切り替えを契機に、仮想バッテリ残量を演算するものである。
本実施形態では具体的に1000(mAh)とする。
(2)記憶部17に記憶されているアプリ170のうち、単位時間当たりに最も電流を消費するアプリの消費電流量。
本実施形態においては具体的にアブリXがバッテリ容量を10(mAh/分)の割合で消費するとする。
(3)ユーザが表示部16に表示される仮想バッテリを見たときに、自然に減っていると感じる最低限の仮想バッテリの分割数(以下分割数X0と表記することがある)。
本実施形態においては、具体的に本実施形態においては、仮想バッテリは100分割以上されていて段階的に減ると、ユーザが自然と減少すると感じることとする。従って、X0=100となる。
(4)仮想バッテリ管理部180が監視する所定の周期(以下、Y0と表記すことがある。)
仮想バッテリ管理部180は実バッテリ10を監視する度に、監視の為に電流を消費する。つまり、周期を短くして、細かく実バッテリ10残量を監視すればする程、その為に用いられる電流容量が多くなり浪費されてしまう。従って、このことを考慮するとある所定の周期以上の周期の長さで実バッテリ10が監視されることが望ましい。その所定の周期をY0とする。本実施形態においてはY0=0.5(分)とする。
従って、もし、アプリXが使用されている状態を、仮想バッテリで的確に表現しようとするならば、[監視周期(分)]×[分割数(‐)]=100(分)という条件下で、監視する周期と分割数が決められることは必要条件となる。図3に、仮想バッテリの残量を表示する為に容量が分割される数をX軸に、仮想バッテリ管理部180が実バッテリ10を監視する周期(単位は分)をY軸にとったときの、XとYの関係を示したグラフを示す。グラフに示されたとおり、XとYは、100(分)を比例定数とした反比例の関係となる。本実施形態の(1)と(2)の組み合わせによって、比例定数は100(分)となったが、(1)と(2)に示した組み合わせによっては、比例定数は80(分)や120(分)になることもある。図3には、比例定数が100(分)のときのグラフの他に、比例定数が80(分)又は120(分)のときのグラフも併せて記載している。
また、仮想バッテリ管理部180は、実バッテリ10の充電に際し、バッテリ監視部181に対して、仮想バッテリ毎に付与された優先度に基づきもしくは残容量の少ない仮想バッテリを優先して充電を指示する。
また、図4(b)に示されるように、仮想バッテリ管理部180は、仮想バッテリα、βのそれぞれに割当てられるアプリをアプリ割り当てテーブル172で管理することとし、ここでは、仮想バッテリαにアプリCが、仮想バッテリβにアプリAとアプリBとが割当てられている様子が示されている。
図5(b)は、仮想バッテリαにワンセグを、他の機能をバッテリβに割り当てた、ワンセグを存分に楽しみたい人向けのワンセグ重視タイプを示している。
図5(c)は、仮想バッテリαに、電話、アドレス帳、スケジュール、その他を、仮想バッテリβに、ワンセグ、メール、アラーム、ブラウザ、音楽再生、カメラ、ゲームアプリ等の機能を割り付け、通話の頻度も利用時間も多い人向けの通話重視タイプを示している。
また、携帯でワンセグを思いっきり楽しみたいユーザは、ワンセグにバッテリを多めに配分し、通話やメール用に1日利用できる最低限の容量を割り当てる等により、ライフスタイルにあったアプリの割り当てが可能である。
なお、アプリケーションが何も動いていない状態、つまり待受状態は、本実施形態においては「その他/全般」に分類される。
以下、図6に示すフローチャートを参照しながら、図1〜図5に示す本発明の実施の形態に係る携帯電子機器(制御部18)の動作について詳細に説明する。
このとき、仮想バッテリ管理部180は、バッテリ監視部181による実バッテリ10の実残量を取得するとともに(ステップS52)、どのアプリが起動しているかを判定し、アプリ割り当てテーブル172を参照して使用される仮想バッテリα(β)を特定する(ステップS53:使用バッテリ確認)。
続いて、仮想バッテリ管理部180は、実残量で減った電力消費量を、使用している仮想バッテリ(以下、使用バッテリという)に反映させ、トータルの仮想残量を調整する仮想残量算出処理を実行する(ステップS54)。仮想残量算出処理については後述する図7のフローチャートを参照しながら説明する。
一方、未だバッテリ残量が十分に残っていると判定された場合(ステップS55“NO”)、仮想バッテリ管理部180は、更に、使用バッテリの残量が0に近づいたか否かを判定する(ステップS57)。
ここで、0に近づいたと判定された場合(ステップS57“YES”)、仮想バッテリ管理部180は、アプリ実行制御部182に対して実行中のアプリの使用を停止する指示を発し、アプリ実行制御部182は、仮想バッテリ管理部180の指示にしたがい実行中のアプリの実行を停止する(ステップS58:アプリ使用停止処理)。以上の処理を、例えば、10分等の一定周期間隔で繰り返し実行する(ステップS59)。
ここでは、アプリ起動時(ステップS60)、まず、使用バッテリに変更があるか否かを判定する(ステップS61)。基本的には、アプリ毎に仮想バッテリが割当てられているが、ユーザの使い勝手(例えば、通話を重視するかテレビ視聴を重視するか)を考慮して使用途中で仮想バッテリの割り当てを変更可能としている。
このため、アプリ割り当てが変更になっていた場合(ステップS61“YES”)、仮想バッテリ管理部180は、変更された割り当てをアプリ割り当てテーブル172に反映させ(ステップS62)、また、変更がない場合は(ステップS61“NO”)、アプリ起動時の処理を終了させる。
続いて、仮想バッテリ管理部180は、実バッテリで減少したバッテリ残量を、使用している仮想バッテリ(以下、使用バッテリという)に反映させ、トータルの仮想残量を調整する仮想残量算出処理を実行し(ステップS73)、終了する。
仮想残量算出処理については後述する図7のフローチャートを参照しながら説明する。
具体的に、使用バッテリの残量は、基本的には差分(今回計測した実残量−前回計測した実残量)を求めることにより算出される(ステップS541)。
続いて、仮想バッテリ管理部180は、上記により算出された残量が、0以下が否かを判定する(ステップS542)。
ここで、残量ゼロフラグがONになっていなかった場合(ステップS543“NO”)、仮想バッテリ管理部180は、使用バッテリ残量と差分の合計が0以下でないこと(ステップS545“NO”)、更には、規定容量(仮想バッテリに割当てられた容量)以下であること(ステップS546“NO”)を確認して状態フラグ171(残量ゼロフラグと満充電フラグ)をOFF設定し(ステップS547)、使用バッテリに残量変更(残量+差分)を反映させる(ステップS548)。
ステップS542の段階で差分がプラスのときは(ステップS542“NO”)、使用バッテリの満充電フラグが既に“ON”になっているかどうかを確認する(ステップS544)。既に使用バッテリの満充電フラグがONだった場合は、(ステップS544“YES”)、超過に充電された分を、他の仮想バッテリへ、例えば等分配する(ステップS540)。また、ステップS542の段階で“NO”で、さらにステップS544の段階で“NO”だった場合は、使用バッテリが充電されたことを示すので、ステップS545へ移行する。
ステップS545において、0以下との判定であった場合に(ステップS545“YES”)、使用バッテリの残量変更(残量0)を行い(ステップS550)、該当する使用バッテリの状態フラグ171の残量ゼロフラグをON設定し(ステップS551)、他の仮想バッテリとの間で不足分を等分する等の残量調整を行う(ステップS552)。
ステップS546において、規定容量以上あると判定した場合は(ステップS546“YES”)、使用バッテリの残量変更(満充電)を行い(ステップS553)、該当使用バッテリの状態フラグ171の満充電フラグをON設定し(ステップS554)、他の仮想バッテリとの間で超過分を等分する等の残量調整を行う(ステップS555)。
例えば、仮想バッテリ管理部180は、900mAh容量(待受け300時間、通話150分)の実バッテリ10を100段階(レベル)で管理しても1段階あたり9mAh(待受け3時間、通話1.5分)となり、それ以下の消費量が誤差となる。ちなみに、従来はピクト表示された実バッテリ10は3段階で管理していた。
但し、仮想バッテリ間で優先度を付与し、残容量の少ない方のバッテリを優先して充電(残容量が同じになったら同時充電)する等の変則的な仮想残量算出パターンであってもよい。
一方、「通話アプリ」は、30秒毎に1レベル消費するため、10分単位で20レベル消費し、したがって、15分通話した段階(135分経過)で既に仮想バッテリβの残量が0になり通話は不可能になる。
ここで、通話は強制的に終了され、待受状態となる。この際、図10(b)に示された警告画面が表示される。
従来の3段階(レベル)管理に比較して100段階等の細かいレベルで管理されピクト表示されるため、実バッテリ10残量との残量誤差が少なくなる。
したがって、従来は、実バッテリ残量が30%も残っているのにピクト表示は1個のみ表示され、この場合、ユーザは、残り数%しか残量がないと誤認識することによりハラハラしてストレスを溜めることが多かったが、上記した表示により、残り30%といった詳細なオーダでバッテリ残量を把握することが可能になり、上記したストレスから解放される。
このことにより、仮想バッテリ管理部180は、実バッテリ10を仮想的に複数のブロックに分割して管理することが可能になる。
このため、通話やメールといった本来有する機能を実行するためのバッテリ残量を気にすることなく、音楽やテレビのような比較的電力消費量の大きなエンターテイメント系のアプリを心理的負担無く利用可能である。
(2)複数のバッテリピクトによって、仮想バッテリの存在や、それぞれのバッテリの役割を視覚的に伝えることが可能になり、ユーザへの機能理解の補助効果につながる。
(3)それぞれのバッテリピクトからポップアップで警告表示がなされ、バッテリピクトをイメージさせる画像を、アプリ割り当てや配分設定画面に活用する等のUIを提供することにより使い勝手の向上がはかれる。
例えば、仮想バッテリ管理部180、バッテリ監視部181、アプリ実行制御部182、UI提供部183におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
Claims (6)
- バッテリ駆動の携帯電子機器であって、
前記バッテリを複数の仮想バッテリに分割し、前記複数の仮想バッテリのそれぞれに対して割当てられるアプリケーションの実行に伴う電力消費量に基づき前記複数の仮想バッテリそれぞれの残量を演算する制御部を有し、
前記制御部は、前記複数の仮想バッテリそれぞれに割り当てられた容量を変更せずに、前記複数の仮想バッテリのうちの一の仮想バッテリの残量を他の仮想バッテリの残量で補充することが可能である
ことを特徴とする携帯電子機器。 - 前記制御部は、前記一の仮想バッテリの残量がゼロになった場合または前記他の仮想バッテリの残量が満量になった場合、前記一の仮想バッテリの残量を前記他の仮想バッテリの残量で補充する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。 - 前記制御部は、フォアグランドで実行される前記アプリケーションに対して割り当てられる仮想バッテリの残量を監視する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。 - 前記制御部は、
前記仮想バッテリ毎に付与された優先度に基づき、前記一の仮想バッテリの残量を前記他の仮想バッテリの残量で補充する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯電子機器。 - 前記制御部は、
前記仮想バッテリ毎に割り当てるアプリケーションプログラム、および前記仮想バッテリ間の容量比率に関するユーザ設定入力を取り込み、前記バッテリを前記複数の仮想バッテリに分割する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯電子機器。 - 前記それぞれの仮想バッテリ残量を画面上に表示する表示部、
を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
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