JP5345499B2 - 化合物単結晶およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体素子等の電子材料として利用できる低欠陥密度もしくは結晶格子歪みの少ない化合物半導体結晶、およびその製造方法に関する。特に、結晶の特定表面における構造欠陥密度が際立って低く、高効率かつ高耐圧のパワー半導体素子の材料として好ましく用いることの出来る化合物半導体結晶、およびその製造方法に関する。
高機能半導体素子の基板となる化合物半導体結晶として、炭化珪素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)が用いられ始めている。
上記化合物半導体結晶に含まれる格子欠陥は、半導体素子の性能に多大な影響を与える。たとえば、反位相領域境界面や積層欠陥などの構造欠陥は、電流漏洩や絶縁破壊をもたらし、電力用半導体素子の性能を著しく損なう。このため、半導体素子の基板として用いられる化合物半導体結晶に対しては、構造欠陥密度の低減が切望されている。
炭化珪素単結晶の成長方法としては、従来から、昇華法によるバルク成長と、基板上へのエピタキシャル成長による薄膜形成等が知られている。昇華法によるバルク結晶では、高温相の結晶多形である六方晶(6H、4H等)炭化珪素単結晶の成長が可能であり、かつ、炭化珪素自体の単結晶基板の作成が可能である。しかしながら、結晶内に導入される欠陥(特にマイクロパイプ)が極めて多く、かつ、基板面積の拡大が困難であった。
これに対し、単結晶基板上へのエピタキシャル成長法を用いると、不純物添加の制御性向上や基板面積の拡大、そして昇華法で問題となっていたマイクロパイプの解消が実現される。しかしながら、エピタキシャル成長法では、しばしば基板材料と炭化珪素の格子常数の違いによる積層欠陥密度の増大が問題となっていた。特に、被成長基板として一般に用いられている珪素は、炭化珪素との格子不整合が大きいことから、炭化珪素単結晶成長層内における反位相領域境界面(APB:anti phase boundary)や積層欠陥(SF:stacking fault)の発生が著しく、これらが半導体デバイスを作成した際のリーク電流の原因の一つとなり、炭化珪素の電子素子としての特性を損なわせてきた。すなわち、(001)珪素単結晶基板上にエピタキシャル成長法により炭化珪素を成長させると、基板上に位置・方位ともにランダムにAPBやSFが発生してしまい、かつ、発生したAPBやSFは膜厚増加によっても消滅せずに残存してしまう。
効果的にAPBを低減する方法として、K.Shibaharaらにより、(001)珪素単結晶の表面法線軸を<001>方向から<110>方向にわずかに傾けた(オフ角を導入した)珪素単結晶基板上への炭化珪素成長法が提案された(非特許文献1参照)。また、非特許文献1の応用として、本出願人は、珪素基板表面に一方向に平行して延在する起伏を具備する基板上に炭化珪素単結晶層をエピタキシャル成長させることで、炭化珪素単結晶層内に伝搬するAPBを低減する技術を提案した(特許文献1)。
図1に、一方向に平行して延在する起伏を具備する基板の一例を模式的に示す。図1のSi基板は、Si(001)基板上に形成されたそれぞれの起伏斜面が対向しており、それぞれの斜面の微視的形態は、テラス(平坦部)と原子レベルのステップ(段差部)で構成されている。起伏斜面が形成されていることにより、原子レベルのステップが一方向に等間隔で導入されるため、気相成長法ではステップフローによるエピタキシャル成長がもたらされ、導入されたステップに垂直な方向(ステップを横切る方向、すなわち起伏延在方向)への面欠陥の伝搬を抑制する効果がある(すなわち、炭化珪素単結晶層の膜厚増加に対して、膜中に含まれる直交する二方向の反位相領域のうち、導入されたステップに平
行な方向へ拡大する反位相領域が、ステップに垂直な方向に拡大する反位相領域に比べて優先的に拡大する)。さらに、起伏斜面が対向しているため、ステップに平行な方向へ拡大する反位相領域どうしが膜厚増加と共に互いに対向するように伝搬し、原理上、APBは最終的に会合消滅する(図2)。
また、本出願人は、炭化珪素単結晶層内に伝搬する積層欠陥(SF)を低減させる技術を提案した(特許文献2)。これは、炭化珪素単結晶層内に伝搬する二種類の極性のSFについて、(1)それぞれの極性面が対向する関係にある点、及び(2)それぞれの極性面が、表面エネルギーに起因して成長速度が異なる点、を利用したものであり、SBE(Switch Back Epitaxy)法と呼ばれている。図3に示すように、Si極性面が露出したSF(以後、Si−SFと記す)において、その基板の裏面側における露出面はC極性面である。SiC成長にともない、Si極性面は拡大伝搬する一方、C極性面は事故消滅することから、基板上に伝搬し続けるSi−SFを解消するためには、Si−SFの裏面側に3C−SiCをホモエピタキシャル成長させることにより、原理上はSFの完全解消が実現される。
特許第3576432号公報 特許第3761418号公報
Appl.Phys.Lett.50(1987)pp.1888−1890
しかしながら、本発明者の研究に寄れば、特許文献1および特許文献2の方法によっても、欠陥密度は減少するものの完全解消には至らないことが判明してきた。
この原因について発明者等が検討した結果、残存するSFは、炭化珪素単結晶層の成長過程において新たに発生したものであると推察した。さらに、新たなSF発生を導く要因は、SBE法における3C−SiC基板とSiCホモエピタキシャル層の間、及び/又はSiCホモエピタキシャル層内部に存在する歪みによるものであると考えた。炭化珪素単結晶層の成長時に、基板面内の温度分布による熱歪や、SFが会合消滅した際の格子整合に伴う歪、炭化珪素と珪素の熱膨張係数差による歪が発生し、この歪を緩和させるために炭化珪素単結晶内部に新たにSFが発生する、と考えた。
この仮定に基づけば、デバイス製造に適した低欠陥密度の化合物半導体結晶基板を製造するためには、化合物半導体結晶成長時に生じる歪を解消する必要がある。
本発明は上述の背景のもとでなされたものであり、欠陥のさらなる低減を実現し、半導体素子への適用が可能な低欠陥密度の化合物半導体結晶基板、およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、SFおよびAPBが効果的に低減されたSiC単結晶を得るために、従来技術の問題点について鋭意検討した。
まず、SFについて検討した。SFにはC極性を露出したSF(以後、C−SFと記す)とSi−SFの2種類が存在する。SiC(001)面との表面エネルギーとの差に起因して、SiC成長膜厚の増加にともない、Si−SFは拡張する一方、C−SFは縮小
して自己消滅する。また、SFは、SF同士の会合や、SFとAPBとの会合により消滅(場合によっては一部消滅)することが判明した。
また、効果的にAPBを解消可能な方法である、図1の基板上へのSiC成長において、発生しているSi−SFとC−SFには方向依存性があることが判明した。これは、図1を用いた成長法の原点である「ステップフロー成長法」に起因するものであり、ステップに平行な方向とステップに垂直な方向(すなわち起伏延在方向)で、それぞれに平行に発生しているSFの極性が統一されている(換言すると、ステップフロー方向が一方向の場合においては、SF極性毎に、SF延伸方向に異方性がある)ことが判明した(図4)。ここで、上述の通りC−SFは自己消滅し、Si−SFは会合しない限り拡大伝搬する性質がある。このため、図1のような一方向のみに起伏が延在した基板上にSiCをエピタキシャル成長させた結果、C−SFは残留せず、一方向にSi−SFのみが残留したSiC膜が形成されていた。なお、APBは起伏斜面が対向していることから完全消滅していた。
本発明者らは、SFが一方向のみで消滅、及び/又は一方向のみで残留する状況が、SiC膜内部の「歪」に影響し、この歪に起因して、本来消滅するはずのSFを新たに発生すると推察した。これは、膜成長に伴い自己消滅するはずのC−SFが残存していることからも裏付けられる。すなわち、図1の基板を用いた場合のように、SiC成長初期に存在するSF極性や、SiC成長膜厚増加にともない残存するSF極性の方向異方性が高いと、応力が方向異方性を有することになり、その結果、SiC基板表面(SiC成長後期)において存在する(露出する)SFの効果的低減は困難である、と考えた。
SF極性の方向異方性を減少させる方法として、何ら加工されていないSi(001)基板(以下、ジャスト基板と記す)上へのSiC成長方法が考えられる。その予測通り、ジャスト基板上に十分な膜厚のSiCを成長させた場合、Si−SFが一方向のみでなく直交方向にランダムに残留したSiC膜が形成された。しかしながら、図1の基板上への成長時とは異なり、SiC成長膜厚が増加してもAPBはあまり低減せず、APBが多数残存していた。
なお、APBによるSi−SFの伝搬阻止について、図5・図6を用いて説明する。3C−SiC内に存在するAPBは、Si原子同士の結合で形成されている。SFがAPBを横切って伝搬する場合には、図5に示したようにC原子同士が結合したAPBを新たに生成しなければならない。このようなC原子同士が結合したAPBはエネルギーが高く、SiCでは存在しない。SFとAPBが交わる箇所においては、図6に示したように結晶を安定化させるためにダングリングボンドが形成され、その結果、SFの伝搬が阻止される。
上記のような検討により、本発明者らは次のような構成に至った。すなわち、発生するSF極性の伝搬方向異方性が低減されたSiCに関するものであり、さらに、本来デバイス特性上は完全解消すべきAPBを膜中に意図的に配置させることにより、SFおよびAPBの両者が効果的に低減されたSiCに関するものである。ここで、「意図的に配置されたAPB」は、C−SFのように自己消滅しないSi−SFと会合させることにより、Si−SFを消滅させるためのAPBであり、かつ、最終的にはAPB同士が会合消滅可能なように発生させたAPBである。
すなわち本発明は、
(構成1)
立方晶{001}面を表面とする単結晶基板上に、エピタキシャル成長により2種類の元素A、Bからなる化合物単結晶を成長させる化合物単結晶の製造方法において、
反位相領域境界面ならびに元素AおよびBに起因する積層欠陥を、前記表面に平行な<110>方向にそれぞれ等価に生じさせながら前記化合物単結晶を成長させる工程(I)と、
前記工程(I)において生じた元素Aに起因する積層欠陥を、前記反位相領域境界面と会合消滅させる工程(II)と、
前記工程(I)において生じた元素Bに起因する積層欠陥を、自己消滅させる工程(III)と、
前記反位相領域境界を完全に会合消滅させる工程(IV)と、
を有し、
前記工程(IV)は、
前記工程(II)および(III)と並行して、又は、前記工程(II)および(III)の後に行う化合物単結晶の製造方法、
(構成2)
前記工程(I)は、前記単結晶基板として、
その表面に、[110]方向に平行に伸びる複数の起伏が形成された領域と、[−110]方向に平行に伸びる複数の起伏が形成された領域が設けられている基板であって、前記起伏の両側面が斜面状である基板を用い、
この基板上に化合物単結晶をエピタキシャル成長させる工程である、構成1の化合物単結晶の製造方法、
(構成3)
前記工程(II)および工程(III)は、前記起伏上へのエピタキシャル成長工程である
、構成2の化合物単結晶の製造方法、
(構成4)
前記工程(IV)は、元素Aおよび元素Bの原料比を変動させることにより、各領域における前記起伏の延伸方向と並行または垂直な方向へ優先的に成長させる工程である、構成2又は3の化合物単結晶の製造方法、
(構成5)
前記工程(I)(II)および(III)は、未加工{001}面上へのエピタキシャル成
長工程であり、
前記工程(IV)は、
前記(I)〜(III)工程で得られた表面上に[110]方向に平行に伸びる複数の起
伏であって、その両側面が斜面状である起伏を形成し、前記起伏上に化合物単結晶をエピタキシャル成長させる工程である、構成1の化合物単結晶の製造方法、
(構成6)
立方晶{001}面を表面とする単結晶基板上に、エピタキシャル成長により化合物単結晶を成長させる化合物単結晶の製造方法において、
前記基板の有効領域全面に対して、一方向に平行に伸びる複数の起伏が形成された領域(A)と、前記起伏が伸びる方向に垂直な方向に伸びる複数の起伏が形成された領域(B)とを交互に設ける工程と、
前記領域(A)および領域(B)を有する基板上に、前記化合物単結晶をエピタキシャル成長させる工程と、
を有し、前記起伏の両側面が斜面状である化合物単結晶の製造方法、
(構成7)
前記エピタキシャル成長させる工程は、原料比を変動させることにより、各領域における前記起伏の延伸方向と並行または垂直な方向へ優先的に成長させる工程を有する、構成6の化合物単結晶の製造方法、
(構成8)
前記領域(A)と前記領域(B)のそれぞれの面積が、基板面内で略同等である、構成6又は7の化合物単結晶の製造方法、
(構成9)
立方晶{001}面を表面とする単結晶基板上に、エピタキシャル成長により化合物単結晶を成長させる化合物単結晶の製造方法において、
前記基板である未加工{001}面上に、前記化合物単結晶をエピタキシャル成長させる工程と、
前記エピタキシャル成長工程で得られた前記化合物単結晶表面上に、[110]方向に平行に伸びる複数の起伏を形成する工程と、
前記起伏上に、化合物単結晶をエピタキシャル成長させる工程と、
を有する化合物単結晶の製造方法、
(構成10)
前記起伏は、前記基板となす角度が2〜55度であり、前記起伏の斜面同士が対向するように形成されている、構成2〜9いずれかの化合物単結晶の製造方法、
(構成11)
最表面{001}面上に残存する積層欠陥が、単一極性であり、かつ、{001}面全面において<110>方向にほぼ等価に存在している、構成1〜10いずれかの化合物単結晶の製造方法、
(構成12)
前記基板が立方晶Si基板又は立方晶SiC基板であり、前記化合物単結晶が立方晶SiC結晶である、構成1〜11いずれかの化合物単結晶の製造方法、
(構成13)
2種類の元素A、Bからなる化合物単結晶において、
前記化合物結晶は2種類の結晶成長領域を含み、
前記2種類の結晶成長領域は、結晶成長方向とは垂直な方向に、その種類毎に交互に形成されており、
前記結晶内部には、元素Aの極性が露出した積層欠陥(A−SF)と、元素Bの極性が露出した積層欠陥(B−SF)と、を有し、
特定の{001}面においては、前記欠陥のうちA−SFのみが存在し、かつ、前記特定の{001}面におけるA−SFが、前記{001}面全面において<110>方向に統計学的に等価に延伸して存在しており、
前記2種類の結晶成長領域では、前記2種類の積層欠陥の伝搬方位が結晶成長領域毎に異なる面内に限定されており、
一方の結晶成長領域における面欠陥の伝搬方位は、もう一方の結晶成長領域における2種類の積層欠陥の伝搬方位を、前記特定の{001}面に平行なまま90度変化させた方位であり、
前記2種類の結晶成長領域が交互に形成されていく方向での、前記2種類の結晶成長領域からなる部分の断面において、一方の結晶成長領域では反位相領域境界(APB)が現出しておらず、もう一方の結晶成長領域ではAPBが現出しかつ会合消滅されており、
前記結晶最表面では、APBが消滅している化合物単結晶、
(構成14)
前記化合物結晶が立方晶であり、その基底面が(001)面であり、
前記2種類の結晶領域は、[110]方位および[−110]方位のうち少なくとも一方位に向けて、その種類毎に交互に形成されており、
前記化合物結晶の最表面における極性部分が、前記2種類の結晶成長領域毎に[110]方位と[−110]方位と交互の方位に形成されており、
前記化合物結晶の表面における前記2種類の結晶成長領域の面積比は3:7〜7:3である、構成13の化合物単結晶、
(構成15)
2種類の元素A、Bからなる化合物単結晶において、
結晶内部には、欠陥として、元素Aの極性が露出した積層欠陥(A−SF)と、元素Bの極性が露出した積層欠陥(B−SF)と、反位相領域境界(APB)と、を有し、
前記APBはすべて会合して消滅しており、かつ、
特定の{001}面においては、前記欠陥のうちA−SFのみが存在し、かつ、前記特定の{001}面におけるA−SFが、前記{001}面全面において<110>方向に統計学的に等価に延伸している化合物単結晶、
(構成16)
前記化合物単結晶が、立方晶炭化珪素である、構成13〜15いずれかの化合物単結晶、
(構成17)
前記元素Aが珪素であり、前記元素Bが炭素である、構成16の化合物単結晶、
(構成18)
前記化合物単結晶が膜状ないし板状であり、その{001}面内における反り量が、面内<110>方向において略同等である、構成13〜17いずれかの化合物単結晶、
を実現したものである。
上記の手段によれば、構造欠陥密度の低減を実現し、高効率かつ高耐圧のパワー半導体素子材料への適用が可能な化合物結晶基板、およびその製造方法が実現可能となる。
一方向に平行して延在する起伏を具備する基板の模式図である。 成長膜厚の増加に伴う面欠陥の会合消滅機構を示す断面模式図である。 3C−SiCにおけるSFの構造を示す図である。 3C−SiCにおけるSFの構造を示す図である。 SFの消滅機構を説明する図である。 SFの消滅機構を説明する図である。 本発明の一実施形態に用いる基板の表面および断面形状を示す模式図である。 本発明の一実施形態を説明する結晶表面を示す模式図である。 本発明の一実施形態に用いる基板の模式図である。 実施例1におけるx値の膜厚依存性を示す図である。 実施例1におけるSi−SF密度の膜厚依存性を示す図である。 実施例1におけるC−SF密度の膜厚依存性を示す図である。 比較例1におけるx値の膜厚依存性を示す図である。 比較例1におけるSi−SF密度の膜厚依存性を示す図である。 比較例1におけるC−SF密度の膜厚依存性を示す図である。 実施例3におけるx値の膜厚依存性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
<形態1>
形態1として、2種の構成元素A、Bからなる立方晶の化合物単結晶について説明する。この化合物単結晶は、その主表面(結晶表面の中で、最も露出している面積が大きい面)が(001)面に平行であり、これと平行な裏面(すなわち裏面も(001)面に平行)を有する板状の結晶である。裏面側から主表面側にかけて、結晶内部に含まれるAPB密度が連続して減少している。ここでAPBとは、「構成元素AとBの積層順序が反転した領域の境界」と説明できる。APBを挟んだそれぞれの領域の結晶構造は、[001]方位を軸とした90度回転の関係にある。
結晶内部において(001)面を切片として(主表面に平行な面における)APBの比率を定量化する場合、元素Aからなる極性面が(111)面および(−1−11)面に配向した領域の面積比をx(0≦x≦1)とすると、元素Bからなる極性面が(111)面
および(−1−11)面に配向した面積比は(1−x)として表される。そして、xの値は、裏面側(膜成長初期に相当)において0.3〜0.7(好ましくは0.5)であり、基板最表面(膜成長後期に相当)では1又は0である。
上記を換言すれば、結晶内部においては、APBは極性によらず等価に多数存在しており、基板最表面ではAPBは解消しているような、化合物単結晶である。
さらに、結晶内部において(001)面を切片として(主表面における平行な面における)SFの比率を定量化する場合、元素Aからなる極性面を有するSF(以下、A−SF
と記す)が(111)面および(−1−11)面に配向した数の割合をy(a)(ここで、0≦y(a)≦1)とすると、A−SFが(−111)面および(1−11)面に配向した数の割合は(1−y(a))として表される。同様に、元素Bからなる極性面を有す
るSF(以下、B−SFと記す)が(111)面および(−1−11)面に配向した数の割合をy(b)(ここで、0≦y(b)≦1)とすると、B−SFが(−111)面および(1−11)面に配向した数の割合は(1−y(b))として表される。そして、y(a)およびy(b)の値は、ともに裏面側、基板最表面においては、ともに0.3〜0.7(好ましくは0.5)である。但し、基板最表面では、A−SFのみが存在し、B−SFはほぼ消失している。
上記を換言すれば、結晶内部においてはSFが極性(A−SF、B−SF)や方位によらず等価に存在しており、基板最表面では一方の極性のSF(A−SF)のみが、方位によらず等価に存在しているような、化合物単結晶である。なお、「方位によらず等価に存在するSF」とは、4つの等価な{111}面(具体的には(111)面、(−1−11
)面、(−111)面、(1−11)面)に平行に伝搬するSFであり、単一の(001)切片では4つの等価な<110>方向(具体的には[110]方向、[−1−10]方向、[−110]方向、[1−10]方向)に延伸するSFである。
本形態を具現化するための方法の一例として、以下の方法が挙げられる。(001)基板(ここではSiまたはSiCからなる基板について説明する)上において、2種類の結晶成長領域を形成する。具体的には、[110]方位([−1−10]方位を含む)および[−110]方位([1−10]方位を含む)に平行な尾根を有する斜面をそれぞれ形成する(例として図7、図9)。斜面の最大斜度は2〜90度であり、かつ隣接し合う起伏の断面形状は連続している。すなわち、隣接する起伏同士の境界部(起伏底部)と起伏頂部においては斜度が0度となる部分があるが、この部分から斜面に向かって、斜度は0度から最大斜度まで連続的に変化する。これにより、斜面には微視的にステップとテラスが形成される。最大斜度が2度未満の場合には、極性面を発現させるための原子レベルのステップが、非極性面((001)面)であるテラスの面積に対して小さくなりすぎるため、APB密度を意図的に操作することができなくなってしまう。また、最大斜度が90度を超えると、起伏の断面形状がオーバーハング状となり、単結晶成長が妨げられてしまう。基板と(111)面とのなす角(約55度)より小さいことが好ましい。
成長にともなって急激にAPBが減少すると、APB消滅後の成長時には結晶内部の残留歪等によりSFが再発しやすい。そのため、SF解消効果を最大限に発揮するには、成長膜厚の増加と共にAPB密度を徐々に減少させ、表面近傍で消滅させることが好ましい。しかし、APBで囲まれた結晶領域(反位相領域:APD(Anti Phase Domain))の大きさ、位置がランダムであると、結晶成長によってAPDを消滅させることは困難である。APBの解消は、APDの大きさ、配置、およびその成長方向を成長することで具現化される。図7のような基板上に成長させることで、図8のように配向方位が異なる2種類の結晶領域がストライプ上に配置できる。結晶領域のうちどちらかの結晶領域を、(例えば、成長条件を調整することにより)選択的に横方向に成長させて、APDを消滅することができる。
上記の起伏の尾根が[110]方位に沿った加工領域(1種類目の結晶成長領域)と[−110]方位に沿った加工領域(2種類目の結晶成長領域)の面積比は、7:3〜3:7の範囲であり、好ましくは1:1である。また、両者の加工領域は出来る限り混在していることが好ましく、さらに好ましくは、[110]方位に長辺を沿わせたストライプ領域として、幅1μm〜1mmにて交互に全面に配置されていることが望ましい。
上記基板上において、本発明の効果が最大限に発揮される化合物半導体結晶を成長させる。ここでは、化合物半導体結晶として炭化珪素(SiC)について説明する。
SiCの成長にあたっては、CVD、MBE、LPEなどを用いることができるが、いずれにしてもSi源とC源の供給量を個々に調整出来ることが望ましく、さらにはガスとしてその流量を精密に調整してSi源とC源の供給比率を変化させることが望ましい。
例えば、熱CVDにおいては、Si源とC源の供給比率を成長開始時点より終了時点まで徐々に変化させる。この場合、Si源の供給量が多いほどC極性面の成長速度が高く、C源の供給量が多いほど、Si極性面の成長速度が高くなる。そこで、成長初期にはSi面とC面の成長速度が同程度となる条件を選択することにより、起伏の尾根が[110]方位に沿った加工領域と[−110]方位に沿った加工領域の面積比に応じたAPB分布(x=0.3〜0.7)を形成することができる。この際、成長表面と平行な(001)面において、尾根と平行な方向にC−SF、尾根と垂直な方向にSi−SFを表出しながら膜成長する。成長膜厚の増加に伴い、C−SFは縮小伝搬して自己消失する。
さらに、成長につれて、例えば成長中のSi源とC源の供給比を、C源の供給量を高くなるように変化させる(Cリッチとする)ことにより、Si面の成長速度がC面の成長速度を上回り、APB分布におけるxを1に早期に漸近させることが可能となる。一方、成長中のSi源とC源の比を、Si源の供給量を高くなるように変化させる(Siリッチとする)ことにより、C面の成長速度がSi面の成長速度を上回り、APBにおけるxを早期に0に漸近させることが可能となり、本発明の形態1が具現化される。
形態1のように、2種類の結晶成長領域が、成長表面である(001)面上において互いに直交する起伏([110]方位に延伸する起伏と[−110]方位に延伸する起伏)上へ成長させたSiC成長である場合、それぞれの成長領域における面欠陥の伝搬方位は、(001)面に平行なまま90度変化させたものとなっている。
また、例えば図9の基板上へ成長させたSiC結晶を、[110]方位または[−110]方位の断面を見てみると、一方の結晶成長領域(起伏延伸方向に平行な断面)ではAPBが現出せず、他方の結晶成長領域(起伏延伸方向に直交する断面)ではAPBが現出しており、かつ、会合消滅していることになる。
<形態2>
形態2として、形態1と同形態の化合物単結晶を具現化する、形態1とは別の手段について記載する。
本形態を具現化するための方法の一例として、以下の方法が挙げられる。(001)基板(ここではSiまたはSiCの場合を説明する)上に、起伏を形成することなく化合物半導体結晶(ここではSiCの場合を説明する)を成長させる。これにより、APB・SFともに、極性(Si極性、C極性)および方位によらず等価に多数存在しているSiC結晶が得られる。ここで、APBに関しては、形態1のような斜面が対向する起伏を有する基板上に形成したSiCとは異なり、会合消滅は生じない。SFに関しては、C−SFは自己消滅し、Si−SFはSF同士もしくはAPBとの会合により、成長膜厚の増加と共に数が減少する。
50μm程度のSiCを成長させた後、SiC表面に一方向に延在する起伏を形成する
。膜厚50μmのSiCでは、APB密度の減少は、ほぼ飽和する。このSiC表面に、[110]方位([−1−10]方位を含む)または[−110]方位([1−10]方位を含む)に平行な尾根を有する斜面を形成する。斜面の斜度や形状に関しては、形態1と同様である。
このようにして得られた起伏を有するSiC結晶上に、さらにSiC結晶を成長させる。ここでの主たる目的は、APBの会合消滅である。そのため、効率的にAPBを解消させるために(xを早期に0又は1に漸近させるために)、形態1と同様にSi源とC源の供給比率を制御することが好ましい。
また、形態2では、一方向のみに延在する起伏を形成したが、形態1と同様に二方向の起伏を形成しても効果が得られることは、本発明の原理上明らかと言える。
上記2つの形態に記載したように、目的とする低欠陥化合物半導体結晶を得るための方法として、
1)膜成長初期に、SFを極性・方位に依存せずに、等価に発生させること
2)APBをあえて発生させ、発生したAPBは基板表面(膜成長後期)において消滅させること
を満たすものであると言える。
上記1)は、極性毎に消失過程が異なることを利用した要素である。これの具現化手段は、成長時の表面を、巨視的には(基板全面では)(111)、(−1−1−1)、(−111)、(1−11)方位に相当する方向の膜成長速度を等価となるようにすることである。これは膜成長方向とSFの極性には相関があるためである。これにより、4方位におけるSF極性はほぼ等価となる。このうち、成長膜厚の増加に伴いC−SFが自己消滅しても、Si−SFは4方位に等価に存在する。
上記2)は、1)で自己消滅しないSFを会合消滅させるために行う要素であり、かつ、APBは対向させると会合消滅することを利用する。これの具現化手段は、APBを会合消滅すべく対向する斜面を形成し、および/またはSi源とC源の供給比率を制御することである。原料供給比を制御することにより、化合物単結晶における特定面(例えば、起伏延在方向に平行な{111}面同士、または、ステップ方向に平行な{111}面同士)を優先的に成長(C面フロー成長またはSi面フロー成長)させることが可能である。このような優先的成長をさせることにより、APBの会合消滅を効率的に(早期に)実現可能となる。
上記の2つの形態の化合物半導体結晶は、基板内部・基板表面における反り量に方向異方性がない。そのため、膜成長時に新たにSFを発生させることなく化合物半導体結晶を製造可能であり、結果として、低欠陥の化合物半導体結晶が得られる。
以下、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。
(実施例1)
直径4インチSi(001)基板表面に、[110]方向に平行に研磨砥粒を擦りつけることにより、ほぼ[110]方向に延在する起伏を基板全面に形成した(一方向研磨傷導入)。次いで、同様の処理を[−110]方位に実施した(直交方向研磨傷導入)。但し、直交方向研磨傷導入工程領域は不連続であり、約0.6mmの間隔を隔てたストライプ領域とした。その結果、0.6mmの間隔をおいて[110]方向に平行な研磨傷が付与されたストライプ領域と[−110]方位に平行な研磨傷が付与されたストライプ領域が交互に配置された表面が形成された。各ストライプ領域の長辺は[−110]方位に平行である。形成した研磨傷導入基板表面の概略図を図7、図9に示す。
ここで、一方向研磨傷導入には、研磨剤として粒径約9μmのダイヤモンドスラリー(エンギス社製ハイプレス)を用い、これを研磨クロス(エンギスM414)に浸透させつつ所定方向に擦ることにより、ほぼ平行な無数の研磨傷を形成した。この際の圧力は0.2kg/cmであり、一度の研磨傷導入のためにクロスを約300回往復させた(一方向研磨処理)。
このように[110]方位および[−110]方位に平行な研磨処理を施したSi(001)基板表面には、研磨砥粒などが付着しているため、超音波洗浄機で洗浄後、過酸化水素水+硫酸混合溶液(1:1)、HF溶液にて洗浄した。洗浄後、熱処理装置を用いて起伏加工処理基板上に熱酸化膜を約0.5μm形成した。形成した熱酸化膜を、希フッ酸により除去した。得られた起伏形成領域の断面は連続した波状であり、常に[110]方位または[−110]方位に平行な起伏の連続状態にあった。起伏断面形状を見ると、波状凹凸の大きさは不安定で不規則ではあるが、起伏密度は高く、常に起伏の連続状態となっていた。起伏の振幅は約30〜50nm、起伏周期は約1〜2μm、起伏斜面の傾斜角は約3〜5°であった。
このようにして得られたストライプ状直交起伏領域を有するSi(001)基板を、CVD装置内にてアセチレンと水素の混合雰囲気下で加熱することにより、極薄のSiC層を形成した。このとき基板は1350℃まで加熱した。原料ガスであるアセチレン、およびキャリアガスである水素は、室温より基板表面に供給した。供給量と圧力を表1に示す。
表面温度が1350℃に到達後、基板を15分間、表1の雰囲気にて保持した。上記方法で極薄SiC層を形成させた後、温度1350℃にてジクロロシラン、アセチレン、水素を供給することによりSiC層を成長させた。SiC成長条件を表2に示す。
SiC成長時の圧力は、反応室−ポンプ間に設置した圧力調整バルブにて調整した。表2の条件で8時間SiC成長を行い、Si基板上に450μmの3C−SiCを成長させた。図10に、実施例1におけるx値の成長膜厚依存性を示す。
3C−SiC成長後、フッ酸+硝酸の混酸によりSi基板をエッチングにより除去し、単独の3C−SiC基板を作製した。
得られた3C−SiC基板の3次元形状を測定したところ、[−110]方位に平行な方向の曲率半径は約20m、[110]方位に平行な方向の曲率半径は約22mであった。つまり、実施例1で得られた3C−SiC基板において、互いに直交する方位である[−110]方位と[110]方位において、曲率半径の差異は認められなかった。
得られた3C−SiC基板の欠陥密度を測定するため、3C−SiC基板を500℃の溶融KOH溶液に5分間浸漬させた。その後、欠陥が顕在化した基板に対して光学顕微鏡観察を実施したところ、以下のような結果が得られた。
図11は、光学顕微鏡を用いて観察した断面方向のSi−SF密度分布である。Si−SF密度はSiC成長膜厚とともに減少し、450μm成長後の表面における密度は2×10/cmであった。図12は、光学顕微鏡を用いて観察した断面方向のC−SF密度分布である。C−SF密度はSiC成長膜厚とともに減少し、450μm成長後の表面における密度は1×10/cm以下であった
なお、APBは、SiC成長膜厚が400μm〜450μmの範囲において完全消滅していた。
実施例1では、Si基板上への起伏形成方法として、ダイヤモンドスラリーによる一方向の傷形成を実施したが、この方法に限らず、例えばリソグラフィー工程とエッチング工程の組み合わせを用いても良い。起伏形成方法によらず、起伏の配置や起伏断面形状が同様であれば、同様の結果が得られることは自明である。
また、SiC成長に用いるSi原料ガスとして、SiH、SiCl、SiHClなどを用いても差し支えない。同様にC原料ガスとして、CH、C、Cなどを用いることもできる。
(比較例1)
直径4インチSi(001)基板表面に、[110]方向に平行に研磨砥粒を擦りつけることにより、ほぼ[110]方向に延在する起伏を基板全面に形成した。研磨剤として粒径約9μmのダイヤモンドスラリー(エンギス社製ハイプレス)を用い、研磨クロス(エンギスM414)に一様に浸透させ、パッド上にSi(001)基板を置き、0.2kg/cmの圧力をSi(001)基板全体に加えながら、[110]方向に平行にクロスを約10nm程度の距離を約300回往復させた(一方向研磨処理)。これによりSi(001)基板表面は、[110]方向に略平行な研磨傷(起伏)で覆われた。形成した研磨傷導入基板表面の概略図は図1と同様であった。
このように[110]方位に略平行な研磨処理を施したSi(001)基板表面には、研磨砥粒などが付着しているため、超音波洗浄機で洗浄後、過酸化水素水+硫酸混合溶液(1:1)、HF溶液にて洗浄した。洗浄後、熱処理装置を用いて起伏加工処理基板上に熱酸化膜を約0.5μm形成した。形成した熱酸化膜を、希フッ酸により除去した。この犠牲酸化処理により、得られた起伏形成領域の断面は連続した非常にスムーズな波状であり、常に[110]方位に平行な起伏の連続状態にあった。起伏の振幅は約30〜50nm、起伏周期は約1〜2μm、起伏斜面の傾斜角は約3〜5°であった。
このようにして得られたSi(001)基板上に、実施例1と同様にして極薄のSiC層を形成した。昇温条件・処理条件ともに実施例1と同様である。
その後、実施例1と同様にしてSi基板上に450μmのSiC層を成長させ、実施例
1と同様にしてSi基板をエッチングにより除去し、単独の3C−SiC基板を作製した。図13に、比較例1におけるx値の成長膜厚依存性を示す。
得られた3C−SiC基板の3次元形状を測定したところ、[−110]方位に平行な方向の曲率半径は約0.5m、[110]方位に平行な方向の曲率半径は約10mであった。つまり、比較例1で得られた3C−SiC基板において、互いに直交する方位である[−110]方位と[110]方位において、曲率半径の方向異方性が確認された。また、実施例1と比較して反り量も大きくなっていた。
得られた3C−SiC基板の欠陥密度を測定するため、3C−SiC基板を500℃の溶融KOH溶液に5分間浸漬させた。その後、欠陥が顕在化した基板に対して光学顕微鏡観察を実施したところ、以下のような結果が得られた。
図14は、光学顕微鏡を用いて観察した断面方向のSi−SF密度分布である。Si−SF密度はSiC成長膜厚とともに減少するが、その減少率は低く、450μm成長後の表面における密度は1.5×10/cmであった。図15は、光学顕微鏡を用いて観察した断面方向のC−SF密度分布である。C−SF密度はSiC成長膜厚とともに減少するが、その減少率は低く、450μm成長後の表面における密度は2.5×10/cmであった。実施例1と比較してC−SFが多数残存しているのは、SiC成長時の歪みによって新たに発生したためであると考えられる。
なお、APBは、SiC成長膜厚が100μm以下の範囲においてほとんど消滅していた。
(実施例2)
直径4インチSi(001)基板を、CVD装置内にてアセチレンと水素の混合雰囲気下で加熱することにより、極薄のSiC層を形成した。このとき基板は1350℃まで加熱した。原料ガスであるアセチレン、およびキャリアガスである水素は、室温より基板表面に供給した。供給量と圧力は表1と同様とした。
表面温度が1350℃に到達後、基板を15分間、表1の雰囲気にて保持した。上記方法で極薄SiC層を形成させた。この後、温度1350℃にてジクロロシラン、アセチレン、水素を供給することによりSiC層を成長させた。SiC成長条件は表3の1段目の条件として、Si基板上に50μmの3C−SiCを成長させた。このような成長条件のように、アセチレン流量が相対的に高い場合、極性面の配向方位が特定方位に定まりにくくなり、APBが残留しやすい。
得られた3C−SiC膜上に、基板表面を(001)面とした場合の[110]方位に平行に研磨砥粒を擦りつけることにより、ほぼ[110]方向に延在する起伏を基板全面に形成した。研磨剤として粒径約9μmのダイヤモンドスラリー(エンギス社製ハイプレス)を用い、研磨クロス(エンギスM414)に一様に浸透させ、パッド上に3C−SiC層が形成されたSi(001)基板を置き、0.2kg/cmの圧力をSi(001)基板全体に加えながら、[110]方向に平行にクロスを約10nm程度の距離を約300回往復させた(一方向研磨処理)。これにより3C−SiC層表面は、[110]方向に略平行な研磨傷(起伏)で覆われた。形成した研磨傷導入基板表面の概略図は図1と同様であった。
このように[110]方位に略平行な研磨処理を施したSi(001)基板上の3C−SiC層表面には、研磨砥粒などが付着しているため、超音波洗浄機で洗浄後、過酸化水素水+硫酸混合溶液(1:1)、HF溶液にて洗浄した。洗浄後、熱処理装置を用いて起伏加工処理基板上に熱酸化膜を約0.5μm形成した。形成した熱酸化膜を、希フッ酸により除去した。この犠牲酸化処理により、得られた起伏形成領域の断面は連続した非常にスムーズな波状であり、常に[110]方位に平行な起伏の連続状態にあった。起伏の振幅は約30〜50nm、起伏周期は約1〜2μm、起伏斜面の傾斜角は約3〜5°であった。
このようにして得られたSi(001)基板上の3C−SiC層上に、実施例1と同様にして極薄のSiC層を形成した。昇温条件・処理条件ともに実施例1と同様である。
その後、表3の成長条件によりSiCを成長させた。ジクロロシラン供給量を50sccm、水素供給量を10sccmに固定し、アセチレン供給量を50sccmから10sccmまで連続的に5段階に亘って変化させて、約450μmのSiC層を成長させた。成長温度は1350℃とし、成長時間は約8時間であった。表3の初期成長条件のようにC原料割合(アセチレン流量)が相対的に高い場合、極性面の配向方位が特定方位に定まりにくくなり、APBが残留しやすい。一方、表3の後期成長条件のようにC原料割合(アセチレン流量)が相対的に低い場合、極性面の配向方位が特定方位に限定され、APBが消滅する。すなわち、C原料割合を高めから低めへと徐々に変化させることにより、膜成長断面で積層欠陥密度の傾斜を形成することが可能となる。本実施例では結晶内部から表面方向に向かうにつれ、APB密度が徐々に減少し、最表面においてAPBは完全に解消する。
得られた3C−SiC基板の3次元形状を測定したところ、[−110]方位に平行な方向の曲率半径は約22m、[110]方位に平行な方向の曲率半径は約25mであった。つまり、実施例2で得られた3C−SiC基板において、互いに直交する方位である[−110]方位と[110]方位において、曲率半径の差異は認められなかった。
得られた3C−SiC基板の欠陥密度を測定するため、3C−SiC基板を500℃の溶融KOH溶液に5分間浸漬させた。その後、欠陥が顕在化した基板に対して光学顕微鏡観察を実施したところ、450μm成長後の表面におけるSi−SF密度は約4×10/cm、C−SF密度は約2×10/cmであった。
なお、APBは、SiC成長膜厚が400μm〜450μmの範囲において完全消滅していた。
実施例2では、SiC膜成長を2回行う。ここで、1回目の膜成長時の成長条件は、C原料であるCの流量を相対的に高くすることが、APBを残存させる点で好ましい。また、2回目の膜成長条件は、C原料であるCの流量を高めから低めへと徐々に
変化させることが、膜成長方向(断面方向)に欠陥密度(APB、SF)の傾斜を形成する点で好ましい。
(実施例3)
実施例1において、成膜条件を表1の代わりに表3としたこと以外は、実施例1と同様の条件・操作により、3C−SiC基板を得た。
図16に、実施例3におけるx値の成長膜厚依存性を示す。図10(実施例1)に対して、成長膜厚に対するx値の変化の傾きが一様であり、また、最表面近傍までAPBが残存している。このような残存APBによってSi−SFの伝搬が阻止される結果、実施例1よりもSi−SF密度が低減することが確認された。実施例3の場合、450μm成長後の表面におけるSi−SF密度は約1×10/cm、C−SF密度は1×10/cm以下であった。
以上説明したように、本発明によれば、結晶内部に意図的にAPBを含ませることにより、結晶内部における格子歪やその異方性が解消できるため、反りやSFを効果的に低減した化合物結晶表面を得ることが可能となる。

Claims (14)

  1. 立方晶{001}面を表面とする単結晶基板上に、エピタキシャル成長により2種類の元素A、Bからなる化合物単結晶を成長させる化合物単結晶の製造方法において、
    反位相領域境界面ならびに元素AおよびBに起因する積層欠陥を、前記表面に平行な<110>方向にそれぞれ等価に生じさせながら前記化合物単結晶を成長させる工程(I)
    と、
    前記工程(I)において生じた元素Aに起因する積層欠陥を、前記反位相領域境界面と会合消滅させる工程(II)と、
    前記工程(I)において生じた元素Bに起因する積層欠陥を、自己消滅させる工程(III)と、
    前記反位相領域境界を完全に会合消滅させる工程(IV)と、
    を有し、
    前記工程(IV)は、
    前記工程(II)および(III)と並行して、又は、前記工程(II)および(III)の後に行うことを特徴とする化合物単結晶の製造方法。
  2. 前記工程(I)は、前記単結晶基板として、その表面に、[110]方向に平行に伸びる複数の起伏が形成された領域と、[−110]方向に平行に伸びる複数の起伏が形成された領域が設けられている基板であって、前記起伏の両側面が斜面状である基板を用い、この基板上に化合物単結晶をエピタキシャル成長させる工程であることを特徴とする請求項1記載の化合物単結晶の製造方法。
  3. 前記工程(II)および工程(III)は、前記起伏上へのエピタキシャル成長工程であることを特徴とする請求項2記載の化合物単結晶の製造方法。
  4. 前記工程(IV)は、元素Aおよび元素Bの原料比を変動させることにより、各領域における前記起伏の延伸方向と並行または垂直な方向へ優先的に成長させる工程であることを特徴とする請求項2又は3に記載の化合物単結晶の製造方法。
  5. 前記工程(I)(II)および(III)は、未加工{001}面上へのエピタキシャル成長工程であり、
    前記工程(IV)は、
    前記(I)〜(III)工程で得られた表面上に[110]方向に平行に伸びる複数の起伏であって、その両側面が斜面状である起伏を形成し、前記起伏上に化合物単結晶をエピタキシャル成長させる工程であることを特徴とする請求項1記載の化合物単結晶の製造方法。
  6. 前記起伏は、前記単結晶基板となす角度が2〜55度であり、前記起伏の斜面同士が対向するように形成されていることを特徴とする請求項2〜いずれかに記載の化合物単結晶の製造方法。
  7. 最表面{001}面上に残存する積層欠陥が、単一極性であり、かつ、{001}面全面において<110>方向に等価に存在していることを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の化合物単結晶の製造方法。
  8. 前記単結晶基板が立方晶Si基板又は立方晶SiC基板であり、前記化合物単結晶が立方晶SiC結晶であることを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の化合物単結晶の製造方法。
  9. 2種類の元素A、Bからなる化合物単結晶において、
    前記化合物結晶は2種類の結晶成長領域を含み、
    前記2種類の結晶成長領域は、結晶成長方向とは垂直な方向に、その種類毎に交互に形成されており、
    前記化合物単結晶内部には、元素Aの極性が露出した積層欠陥(A−SF)と、元素Bの極性が露出した積層欠陥(B−SF)と、を有し、
    特定の{001}面においては、前記積層欠陥のうちA−SFのみが存在し、かつ、前記特定の{001}面におけるA−SFが、前記{001}面全面において4つの<110>方向に等価に延伸して存在しており、
    前記2種類の結晶成長領域では、前記2種類の積層欠陥の伝搬方位が結晶成長領域毎に異なる面内に限定されており、
    一方の結晶成長領域における面欠陥の伝搬方位は、もう一方の結晶成長領域における2種類の積層欠陥の伝搬方位を、前記特定の{001}面に平行なまま90度変化させた方位であり、
    前記2種類の結晶成長領域が交互に形成されていく方向での、前記2種類の結晶成長領域からなる部分の断面において、一方の結晶成長領域では反位相領域境界(APB)が現出しておらず、もう一方の結晶成長領域ではAPBが現出しかつ会合消滅されており、
    前記化合物単結晶最表面では、APBが消滅していることを特徴とする化合物単結晶。
  10. 前記化合物結晶が立方晶であり、その基底面が(001)面であり、
    前記2種類の結晶領域は、[110]方位および[−110]方位のうち少なくとも一方位に向けて、その種類毎に交互に形成されており、
    前記化合物結晶の最表面における極性部分が、前記2種類の結晶成長領域毎に[110]方位と[−110]方位と交互の方位に形成されており、
    前記化合物結晶の表面における前記2種類の結晶成長領域の面積比は3:7〜7:3であることを特徴とする請求項に記載の化合物単結晶。
  11. 2種類の元素A、Bからなる化合物単結晶において、
    結晶内部には、欠陥として、元素Aの極性が露出した積層欠陥(A−SF)と、元素Bの極性が露出した積層欠陥(B−SF)と、反位相領域境界(APB)と、を有し、
    前記APBはすべて会合して消滅しており、かつ、
    特定の{001}面においては、前記欠陥のうちA−SFのみが存在し、かつ、前記特定の{001}面におけるA−SFが、前記{001}面全面において4つの<110>方向に等価に延伸していることを特徴とする化合物単結晶。
  12. 前記化合物単結晶が、立方晶炭化珪素であることを特徴とする請求項11いずれかに記載の化合物単結晶。
  13. 前記元素Aが珪素であり、前記元素Bが炭素であることを特徴とする請求項12に記載の化合物単結晶。
  14. 前記化合物単結晶が膜状ないし板状であり、その{001}面内における反り量が、面内<110>方向において等しいことを特徴とする請求項9〜13いずれかに記載の化合物単結晶。
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