図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口62の拡開機構を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動口62の拡開機構が拡開されたとき、始動口62の開口幅が拡がって入球容易性が向上する。始動入賞検出装置74は、始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動入賞情報を生成する。
一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。
大入賞口66は、特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の通過を検出するセンサを備えて構成される。
遊技領域52の左方に設けられた特別図柄表示装置61および遊技領域52の略中央に設けられた演出表示装置60は、それぞれの画面に特別図柄192の変動と、特別図柄192に連動する装飾図柄190を含む演出画像の変動を表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄192は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が停止されたときの図柄態様が当たりと定められた図柄であった場合、その停止図柄が表示されたタイミングが大当たり発生タイミングとなる。
特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。演出表示装置60は、特別図柄192の変動表示と連動する形で装飾図柄190を変動表示する液晶ディスプレイである。装飾図柄190は、特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、装飾図柄190として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、ドラムなどの機械式回転装置やLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄192は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は始動口62の拡開機構を拡開させるか否かを決定する開放抽選の契機となる。作動口68を遊技球が通過すると、開放抽選の結果を示す図柄である普通図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右下方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61および演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。演出表示装置60の下方には、抽選保留ランプ20が設けられ、その対称的な位置である遊技領域52の右下部には、普通図柄表示装置59の下に作動保留ランプ22が設けられている。抽選保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって当否抽選の保留数を表示する。当否抽選の保留数は、図柄変動中または特別遊技中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。作動保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。さらに演出表示装置60の上方および下方には、それぞれ遊技効果ランプ90が設けられている。操作ボタン82は、遊技者が遊技機へ所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61および演出表示装置60において特別図柄192および装飾図柄190が変動表示される。特別図柄192および装飾図柄190の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄192および装飾図柄190が大当たりを示す図柄である場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。特別遊技において、大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
特別遊技が終了した後の通常遊技においては特定遊技の一つである変動時間短縮遊技(以下、適宜「時短」という)が開始される。変動時間短縮遊技においては、特別図柄および装飾図柄の変動時間が通常より短縮される。特別図柄および装飾図柄の変動時間は、所定の変動回数の変動表示がなされた後で元の変動時間に戻される。特別遊技が発生した場合であってそのときの当たり停止図柄が特定の態様であった場合、特別遊技の終了後に特定遊技の一つである確率変動遊技(以下、適宜「確変」という)がさらに開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容や複数の可動役物140の動作、遊技効果ランプ90の点灯を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させ、その演出の進行に沿って可動役物140や遊技効果ランプ90の点灯を作動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基板39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、一般入賞口72、作動口68、特別図柄表示装置61、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、可動役物140のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や可動役物140、電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、変動パターン決定手段115、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、図柄態様決定手段131、演出決定手段132、演出表示制御手段134、役物制御手段136を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口66に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、始動口62への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を当否抽選値として取得する。例えば、当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。当否抽選手段112は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。当否抽選手段112は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなる当否テーブルを参照する。当否抽選手段112は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。当否抽選手段112による判定結果は、特別図柄表示装置61において特別図柄の形で変動表示される。また、当否抽選手段112による判定結果を演出的に示す装飾図柄が演出表示装置60において変動表示される。
図柄決定手段114は、特別図柄表示装置61に表示させる特別図柄の停止図柄を、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、特別図柄を決定するための図柄決定抽選値を取得し、当否抽選手段112による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて特別図柄の停止図柄を決定する。図柄決定手段114は、決定した停止図柄を示すデータをメイン表示制御手段118、図柄態様決定手段131、演出決定手段132へ送出する。
図柄決定手段114は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が始動口62の普通電動役物を所定時間拡開する。
変動パターン決定手段115は、当否抽選の結果に応じて複数種の変動パターンからいずれかの変動パターンを選択する。変動パターン決定手段115は、変動パターンを決定するために参照すべきパターン選択テーブルを保持する。図柄決定手段114は、決定した変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118、図柄態様決定手段131、演出決定手段132へ送出する。変動パターン決定手段115は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつとともに、その変動時間にて複数の図柄で構成される装飾図柄による図柄変動も実行されることを前提として規定される。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄および装飾図柄の変動が停止される。
保留制御手段116は、当否抽選手段112により取得された当否抽選値を保留球として保持する。当否抽選値は、その保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限は4である。
メイン表示制御手段118は、当否抽選手段112による抽選の結果を、図柄決定手段114により決定された変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示として特別図柄表示装置61に表示させる。メイン表示制御手段118は、特別図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出決定手段132および演出表示制御手段134へ送信する。これにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。メイン表示制御手段118は、普通図柄の変動を普通図柄表示装置59に表示させる。メイン表示制御手段118は、また、特別図柄の変動停止からの経過時間を計時し、設定時間(例えば3分)が経過するごとに待機用のデモンストレーション(「待機デモ」という)を表示させるためのデモ開始信号を演出決定手段132に送信する。
特別遊技制御手段120は、当否抽選手段112による当否抽選結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数が上限回数に達していなければ、現在の単位遊技の終了後に次の単位遊技を開始させる。単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、遊技状態を通常状態から特定遊技状態へ移行させる制御と、特定遊技状態から通常状態へ戻す制御を実行する。本実施例における特定遊技には、当否抽選の当選確率を通常確率の状態から高確率の状態へ切り替える確変と、図柄変動時間を通常時間より短時間へ切り替える時短とがある。
特定遊技実行手段122は、当否抽選値が確変状態へ移行すべき値であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させる。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。また、特定遊技実行手段122は、当否抽選値の如何に関わらず、特別遊技後に遊技状態を時短の状態へ移行させる。時短は、特別遊技後の特別図柄の変動回数が所定回数、例えば100回に至るまで継続される。
開閉制御手段124は、始動口62の普通電動役物や大入賞口66の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。
パターン記憶手段130は、装飾図柄190の変動において演出表示装置60に表示させる演出的な画像内容とその表示過程が定められた複数の演出パターンを保持する。演出パターンには、装飾図柄190の変動表示における変動開始から停止までの変動過程と演出過程が定められた複数の変動演出パターンと、装飾図柄の変動表示とは別に表示されて所定の遊技状態の出現を予告的に示唆する複数の予告演出パターンとが含まれる。すなわち、パターン記憶手段130は、「予告演出記憶手段」としても機能する。さらに、その予告演出パターンには、大当たりへの期待度の高さを示唆する通常予告としての複数の予告演出パターンと、ぱちんこ遊技機10により提供される遊技内容の解説を表示するガイド予告としての複数の予告演出パターンとが含まれる。
演出決定手段132は、当否抽選手段112による当否抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターン(変動時間値)に応じて変動演出パターンを決定する。演出決定手段132は、変動演出パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持し、特別図柄の変動時間と等しい表示時間を有する演出パターンを選択する。演出決定手段132は、決定した変動演出パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
変動演出パターンには、通常の外れの図柄組合せを表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れの図柄組合せ(「外れ図柄組合せ」ともいう)を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たりの図柄組合せ(「当たり図柄組合せ」ともいう)を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。例えば、背景の切り替えなど演出上の発展を伴わないノーマルリーチ、特定のキャラクタによるストーリーを演出するなどして演出上の発展を含んで大当たりへの信頼性を高めるスーパーリーチ等のリーチ変動パターンが含まれる。各変動演出パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、変動時間が等しい演出画像の変動演出パターンを選択する。
図柄態様決定手段131は、装飾図柄の停止図柄の組合せとその配置を、当否抽選手段112による抽選の結果、特別図柄の停止図柄、特別図柄の変動パターン、装飾図柄の変動演出パターンに応じて決定する。図柄態様決定手段131は、決定した停止図柄の組合せを示す情報を演出表示制御手段134へ送信する。図柄態様決定手段131は、装飾図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。
装飾図柄の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば当否抽選手段112による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、装飾図柄として揃える数字には、特別図柄と同じ数字が選ばれるのが好ましい。例えば、特別図柄が「3」の場合は装飾図柄が「333」となる。当否抽選手段112による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンや装飾図柄の変動演出パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。
予告演出パターンは、特定のキャラクタやモチーフの画像、アニメーション、映像などを一時的に画面表示させる演出パターンや、特定の音声を出力する演出パターンである。通常予告の予告演出パターンによる予告演出は、図柄変動と並行して実行され、その図柄変動が大当たり態様にて停止する期待度が高いことを予告的に示唆する。本実施例では、特定のコメント文字列を画面に表示させるコメント予告演出、多数のキャラクタの群れを画面の一端から他端へ通過させるように表示させる群予告演出、表示させる段階数を可変にして段階数が多いほど大当たりへの期待度が高くなるように設定されるステップアップ予告演出、可動役物140を短時間だけ動作させる可動役物予告演出が含まれる。可動役物予告は、特定の画面表示を伴う演出であってもよい。この予告演出パターンには、装飾図柄190の表示態様がリーチ状態となった後のタイミングで演出が実行されて図柄の最終的な停止態様を予告するパターンと、装飾図柄190が一つも停止していないタイミングで演出が実行されてリーチ状態となることを同時に予告するパターンとがある。
また、ガイド予告の予告演出パターンによる予告演出も図柄変動と並行して実行され、ぱちんこ遊技機10の仕様を解説する。すなわち、ガイド予告は、ぱちんこ遊技機10により提供される遊技内容を、遊技過程においていずれ出現するものとして示唆するとともに、その遊技内容の所定の解説順序にしたがって遊技者に分かりやすく解説表示する。
演出決定手段132は、「予告決定手段」としても機能し、当否抽選の結果に応じて演出表示装置60に予告演出を表示させるか否かを所定の予告抽選により決定するとともに、表示させるべき予告演出パターンを決定する。演出決定手段132は、予告演出を表示させるか否か、および予告演出の種類を決定するために参照すべき予告決定テーブルを保持する。予告決定テーブルは、通常予告用のテーブルおよびガイド予告用のテーブルがそれぞれ設定されている。通常予告用のテーブルは、当否抽選の結果によって異なるテーブルが参照されるように設定され、当否抽選が当たりの場合は外れの場合よりも高い確率で予告演出を表示させるよう、当否抽選の結果と予告演出を表示するか否かの対応関係が定められる。これにより、予告演出が表示されること自体で大当たりへの期待度(以下、適宜「当たり期待度」ともいう)の高さを示唆することができる。演出決定手段132は、メイン表示制御手段118からデモ開始信号を受信すると、予め設定した待機デモを演出内容として決定し、その待機デモの終了を契機にガイド予告演出の表示を決定する。
演出表示制御手段134は、当否抽選手段112による当否抽選の結果として、選択された変動演出パターンデータにしたがって演出表示装置60へ装飾図柄を含む演出画像を変動表示させる。演出表示制御手段134は、予告演出を表示させる旨が演出決定手段132により決定された場合、選択された予告演出パターンが画像表示を伴う予告演出であればその画像を予告演出パターンにしたがって図柄変動の演出に重畳させて演出表示装置60へ同時表示させる。演出表示制御手段134は、また、待機デモの表示が決定されたときには特定のデモ画面を表示させ、その待機デモの終了を契機に遊技状態に応じてガイド予告演出の表示を開始する。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。選択された予告演出パターンに音声の出力が定められている場合は、演出表示制御手段134は予告演出パターンに定められた音声を出力する。
役物制御手段136は、演出表示制御手段134から受け取る指示にしたがい、演出表示装置60における演出内容や遊技効果ランプ90の点滅過程に沿って、可動役物140を演出的に動作させる。選択された予告演出パターンに可動役物140の動作が定められている場合、演出表示制御手段134は予告演出パターンに定められた通りに可動役物140を動作させる。
次に、本実施例の主要部をなすガイド予告演出の具体的内容について説明する。
図4は、ガイド予告演出において表示される画面例を表す図である。同図の(a)〜(d)は、そのガイド予告演出の演出過程を示している。
同図(a)に示すように、演出表示装置60の表示領域194には、その略中央の領域に装飾図柄190が変動表示される他、その装飾図柄190の変動表示に重ねられるように、予告演出等の各種演出画像が表示される。装飾図柄190は、並んで変動表示される3つの図柄の組合せによって構成される。各図柄は、例えば「1」〜「9」までの数字からなる停止図柄候補を連続的に配列した仮想的な図柄列の一部として表示される。同図(a)には、画面上に設定された有効ライン(点線参照)が1つであり、3つの図柄による図柄組合せが1つ形成された例が示されているが、有効ラインが複数設定されて複数の図柄組合せが形成される場合もある。なお、ここでいう「有効ライン」は、そのライン上に位置する複数の図柄が停止表示されたときの態様にて当否抽選の結果を示す仮想的なラインを意味する。有効ラインが1つの場合、図柄組合せによりリーチ状態を表示可能なライン(「リーチライン」という)は1つしか形成されないが、有効ラインが複数設定された場合には、その数だけリーチラインを形成できるようになる。
本実施例では、遊技者による遊技が途絶えたときに遊技機が待機状態となり、待機デモを表示させる。待機デモにおいては、例えば当該機種により提供される演出概要を示すなど、予め設定された特定の演出が表示される。この待機デモは、特別図柄の変動表示が停止してから所定期間(例えば3分)内に変動が再開されない場合に、それまでの遊技者が遊技を終了したとみなし、次の遊技者の遊技を促すために表示される。待機デモが終了して遊技が再開されるときには遊技者が入れ替わっている可能性が高いため、そのときの遊技状態により、新たな遊技者による遊技の開始タイミングで当該機種の仕様を解説表示するガイドモードへ移行する。
すなわち、待機デモが開始されると、演出決定手段132により特定遊技中(つまり確変中または時短中)であるか否かが判定され、特定遊技中でなければガイドモードへの移行が決定される。一方、特定遊技中であればガイドモードへは移行せず、通常モードの継続が決定される。本実施例では、ガイド予告演出が図柄変動複数回分の期間にわたって表示されるため、その演出が途中で中断されるケースを防止または抑制するものである。つまり、確変中は大当たりが発生しやすく、ガイド予告演出を構成する予告演出パターン(「ガイド予告候補」ともいう)の表示が完結しないまま終了される可能性が高まるため、ガイドモードへの移行を規制する。また、ガイド予告演出においては図柄変動ごとに表示される各ガイド予告候補の表示時間が確保される必要があるため、図柄の変動時間をある程度確保するものである。つまり、時短中は図柄の変動時間が短くなり、ガイド予告候補の表示時間を確保できない可能性が高まるため、ガイドモードへの移行を規制する。遊技状態がガイドモードへ移行が決定されると、演出決定手段132は、ガイド予告演出として表示させる予告演出パターンのグループ(系統)を決定する。そして、デモ開始信号受信以降(待機デモ中)に始動口62への入球があると、その待機デモは終了し、その終了を契機にガイドモードへ移行される。
遊技状態がガイドモードへ移行されると、演出決定手段132は、メイン表示制御手段118から変動開始コマンドを受信するごとにそのときの当否抽選の結果および変動パターンを参照し、決定されたグループに属するガイド予告候補の表示を実行するか否かを決定する。各グループに属する複数のガイド予告候補には、そのグループ内での表示順序が予め設定されている。このため、各ガイド予告候補は、その表示順序にしたがって表示の実行有無が決定され、図柄変動ごとに順次表示される。
具体的には、ガイドモードへ移行されると、同図(b)に示される移行画面が表示される。図示の例では、変動中の装飾図柄190が縮小されて画面隅に表示され、解説を行う特定のキャラクタが表示されている。続いて、同図(c)および(d)に例示されるように、選択されたグループのガイド予告候補が順次表示される。同図(c)には、当該機種の有効ラインの最大値が8であり、点線表記によって縦横の有効ラインに加え、さらに斜め方向の有効ラインが6つ形成されうることが解説表示されている。同図(d)には、横方向の有効ラインに図柄「7」にて当たり図柄組合せが表示されたときに予め設定されたミニゲームが実行されることが解説表示されている。例えば、確変への移行有無が決定されるゲームであってもよい。また、8つの有効ラインの全てに図柄「7」が表示されたとき、特別な利益が得られる遊技モードへ移行されることが解説表示されている。例えば、特別遊技後に確変移行する確変当たり確定を示す演出へ移行するものであってもよい。このようなガイド予告候補の表示と同時に、キャラクタによる解説を演出する音声を出力してもよい。なお、ガイド予告候補は例示のもの以外にも多数設定されるが、ここではその説明を省略する。
なお、本実施例では、ガイド予告の演出過程でなされた当否抽選の結果が当たりとなった場合、ガイド予告演出は選択されない。そして、ガイドモードも終了され、その大当たりに対応した通常予告演出が表示される。大当たりが発生した場合には当たり期待度の高い通常予告演出がなされる傾向にあるため、遊技者の期待感を高揚させるために、その高期待度演出を優先させるものである。また、大当たりが発生しなくとも所定の変動パターンが選択されている場合には、その図柄変動についてはガイド予告候補の表示が見送られる。本実施例では、スーパーリーチを伴う変動パターンが選択された場合、およびガイド予告候補の表示時間に満たない変動時間を有する変動パターンが選択された場合にガイド予告候補の表示が見送られる。ただし、見送られたガイド予告候補は、次の変動パターンに対応した図柄変動に合わせて表示されうる。
図5は、通常予告の予告演出パターンを決定する際に用いられる予告決定テーブルのデータ構造図である。(a)は、当否抽選の結果が当たりであった場合に参照されるテーブルであり、(b)は、当否抽選の結果が外れであった場合に参照されるテーブルである。 演出決定手段132は、図示の予告決定テーブルを用いて通常の予告演出を実行するか否か、および予告演出の種類を決定する。すなわち、演出決定手段132は、予告抽選値として0〜255の範囲で乱数値を取得する。当否抽選が当たりの場合、予告抽選値が0〜29の場合は「コメント予告」が選択され、予告抽選値が30〜124の場合は「群予告」が選択され、予告抽選値が125〜199の場合は「ステップアップ予告」が選択され、予告抽選値が200〜255の場合は「可動役物予告」が選択される。このように、当否抽選結果が当たりの場合は必ずいずれかの種類が選択され、その選択をもって予告演出を実行する旨が決定される。
当否抽選が外れの場合、予告抽選値が0〜199の場合は「予告なし」が選択され、予告抽選値が200〜229の場合は「コメント予告」が選択され、予告抽選値が230〜232の場合は「群予告」が選択され、予告抽選値が233〜239の場合は「ステップアップ予告」が選択され、予告抽選値が240〜255の場合は「可動役物予告」が選択される。このように、当否抽選結果が外れの場合は、予告抽選値が0〜199のときに予告演出が実行されず、予告抽選値が200〜255のときに予告演出が実行される旨が決定される。すなわち、当否抽選結果が外れのときは56/256の確率で予告演出が実行される。逆に、当否抽選結果が当たりのときは256/256、すなわち100%の確率で予告演出が実行されるので、予告演出が画面に表示されれば大当たりの蓋然性は比較的高く、大当たりが発生することを示唆することができる。したがって、予告演出が表示されると、遊技者は大当たりに対する期待を抱くこととなる。
図6は、ガイド予告の予告演出パターンを決定する際に用いられる予告決定テーブルのデータ構造図である。
演出決定手段132は、図示の予告決定テーブルを用いてガイド予告演出として表示するガイド予告候補のグループを決定する。すなわち、ガイド予告演出として表示されうる複数のガイド予告候補は、解説内容の系統により複数のグループ(以下、「解説Gr」と表記する)に分類されている。図示の例では、図柄説明に関わるガイド予告候補を解説Gr1、予告演出に関わるガイド予告候補を解説Gr2、リーチ演出に関わるガイド予告候補を解説Gr3、キャラクタに関わるガイド予告候補を解説Gr4、基本スペックに関わるガイド予告候補を解説Gr5として分類している。
各解説Grはそれぞれ4つのガイド予告候補からなり、それぞれに番号(解説No.)が設定されている。図示の例では、解説Gr1として解説No.1〜4のガイド予告候補が設定されている。解説No.1のガイド予告候補は、例えば図4(c)に示した有効ラインやリーチラインの構成や、その数について解説する。解説No.2のガイド予告候補は、図柄の種類について解説する。例えば、図柄「1」〜「9」において奇数図柄が確変移行を示す確変図柄であり、その他が通常図柄であるといったような図柄の意味内容等を解説するものである。解説No.3のガイド予告候補は、例えば図4(d)に示したように特殊な図柄表示と所定の遊技状態への移行期待度との関係を解説する。この解説Gr1においては、解説No.1〜4の順にガイド予告候補が表示されるようその表示順序(解説順序)が設定されている。
解説Gr2としては、解説No.5〜8のガイド予告候補が設定されている。解説No.5のガイド予告候補は、通常予告として表示されうる複数の予告候補の種類や、各予告候補が表示されたときの当たり期待度との対応関係について解説する。解説No.6〜8の各ガイド予告候補は、その複数の予告演出A〜Cの具体的演出内容をそれぞれ解説する。この解説Gr2においては、解説No.6〜8の順にガイド予告候補が表示されるようその表示順序が設定されている。
解説Gr3としては、解説No.9〜12のガイド予告候補が設定されている。解説No.9のガイド予告候補は、リーチ演出の種類や、各リーチ演出への発展等の演出プロセスを示すリーチフローについて解説する。解説No.10のガイド予告候補は、ノーマルリーチの種類と、各ノーマルリーチが表示されたときの当たり期待度との対応関係について解説する。解説No.11のガイド予告候補は、スーパーリーチの種類や、各スーパーリーチが表示されたときの当たり期待度との対応関係について解説する。解説No.12のガイド予告候補は、当該機種に設けられた特殊なリーチの詳細内容について解説する。この解説Gr3においては、解説No.9〜12の順にガイド予告候補が表示されるようその表示順序が設定されている。
解説Gr4としては、解説No.13〜16のガイド予告候補が設定されている。解説No.13のガイド予告候補は、予告演出等に登場するキャラクタの種類について解説する。解説No.14〜16のガイド予告候補は、そのキャラクタA〜Cの属性や演出上の役割についてそれぞれ解説する。この解説Gr4においては、解説No.13〜16の順にガイド予告候補が表示されるようその表示順序が設定されている。
解説Gr5としては、解説No.17〜20のガイド予告候補が設定されている。解説No.17のガイド予告候補は、各種入賞口に入球があった場合に払い出される賞球数ついて解説する。解説No.18のガイド予告候補は、当該機種の大当たり確率や特別遊技におけるラウンド数について解説する。解説No.19のガイド予告候補は、大当たりが発生するときの確変への移行確率を含む確変タイプについて解説する。解説No.20のガイド予告候補は、当該機種の時短回数について解説する。この解説Gr5においては、解説No.17〜20の順にガイド予告候補が表示されるようその表示順序が設定されている。
演出決定手段132は、デモ開始信号の受信を契機に予告抽選値として0〜255の範囲で乱数値を取得する。予告抽選値が0〜55の場合は解説Gr1が選択され、予告抽選値が56〜105の場合は解説Gr2が選択され、予告抽選値が106〜155の場合は解説Gr3が選択され、予告抽選値が156〜205の場合は解説Gr4が選択され、予告抽選値が206〜255の場合は解説Gr3が選択される。演出決定手段132によりいずれかの解説Grが選択された場合、演出表示制御手段134は、待機デモ後の図柄変動ごとにその解説Grの各ガイド予告候補を設定された表示順序にしたがって順次表示する。ただし、その変動パターンの変動時間がガイド予告候補の表示時間よりも短い場合、つまりその変動時間ではガイド予告候補による解説表示が完了しない場合には、ガイド予告演出の表示が正常終了しないことも想定される。そのため、そのような場合にはその図柄変動を契機とするガイド予告演出については行わず、そのガイド予告候補の表示を次の図柄変動まで持ち越すようにする。
図7は、ガイド予告演出の表示過程の一例を示すタイミングチャートである。
図示の例では、先の遊技者が遊技を終了したことにより、時刻t1にて図柄変動が停止している。そして、遊技者による遊技終了を判定するための設定時間(例えば3分)が経過したことにより待機状態にあると判定され、時刻t2にて待機デモが開始されている。すなわち、時刻t2にてメイン表示制御手段118から演出決定手段132へデモ開始信号が送信され、演出決定手段132が、そのデモ開始信号を受信することにより待機状態であることを判定して待機デモの表示を決定し、演出表示制御手段134がデモ画面の表示を開始している。このとき、特定遊技中ではなかったため、待機デモ中にガイドモードへの移行が決定され、表示させる解説Grが決定されている。図示の例では、予告抽選によって解説Gr1が選択されている。
時刻t3にて始動口62への入球があったため、図柄変動の開始とともに待機デモが終了している。そして、その待機デモの終了を契機にガイドモードへ移行され、ガイド予告演出の表示が開始されている。解説Gr1が選択されているため、その構成要素である解説No.1〜4のガイド予告候補が、図柄変動と並行して順次表示されている。具体的には、ガイドモードへ移行した直後の時刻t3からt4の図柄変動に合わせて解説No.1のガイド予告候補が表示されている。しかし、続く時刻t4からt5の図柄変動の変動時間が解説No.2のガイド予告候補の表示時間より短かったため、その表示が見送られている。このとき、その変動パターンに対応した通常予告の予告演出パターンもなかったため、予告演出の表示はなされていない。
続く時刻t5からt6の図柄変動に合わせて解説No.2のガイド予告候補が表示され、時刻t6からt7の図柄変動に合わせて解説No.3のガイド予告候補が表示されている。時刻t7からt8の図柄変動では、選択された変動パターンがスーパーリーチを伴うものであったため、通常予告の予告演出が表示されている。そして、時刻t8からt9の図柄変動に合わせて解説No.4のガイド予告候補が表示され、ガイド予告演出が終了している。
図8は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
まず、遊技球が始動口62、一般入賞口72、大入賞口66などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行する(S10)。そして、特別遊技中でなければ(S12のN)、ガイドモードの設定などのモード設定処理を実行し(S13)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行する(S14)。特別遊技中であれば(S12のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図9は、図8におけるS13のモード設定処理を詳細に示すフローチャートである。 モード設定処理においては、待機デモ中でなければ(S20のN)、待機状態か否かが判定される。上述のように、特別図柄の変動停止から設定時間(例えば3分)が経過するとメイン表示制御手段118によりデモ開始信号が出力されるため、演出決定手段132は、そのデモ開始信号を受信すると、待機状態であると判定する。このようにして待機状態であると判定されると(S21のY)、演出決定手段132が待機デモの実行を決定し、演出表示制御手段134がその待機デモの表示を開始する(S22)。続いて、特定遊技状態(確変または時短)でなければ(S23のN)、ガイドモードフラグをオンにし(S24)、ガイドモードにて表示させる系統、つまりガイド予告候補の解説Grを決定するガイド予告演出決定処理を実行する(S25)。待機状態でない場合には(S21のN)、S22からS25の処理をスキップして一旦処理を終了する。特定遊技状態でない場合には(S23のN)、S24およびS25の処理をスキップして一旦処理を終了する。
一方、待機デモ中において(S20のY)、メイン表示制御手段118から特別図柄の変動開始を示す変動開始コマンドが出力されると(S26のY)、演出決定手段132が待機デモの終了を決定し、演出表示制御手段134がその待機デモの表示を終了する(S27)。演出決定手段132は、このときガイドモードフラグがオンになっていれば(S28のY)、ガイドモードへの移行を決定する(S29)。待機デモ中において特別図柄の変動が開始されるまでは(S26のN)、S27からS29の処理をスキップする。また、ガイドモードフラグがオフになっていれば(S28のN)、S29の処理をスキップする。
図10は、図9におけるS25のガイド予告演出決定処理を詳細に示すフローチャートである。
ガイド予告演出決定処理においては、図6に示したガイド予告用の予告決定テーブルを用いた予告抽選により解説Grを選択する(S200)。このとき、後述のS207にて記憶する決定履歴を参照し(S202)、先に決定履歴があるグループであれば(S204のY)、S200に戻って再度予告抽選を実行する。決定履歴がないグループであれば(S204)、そのグループを解説Grとして決定し(S206)、そのグループが決定された履歴(決定履歴)を記憶する(S207)。この決定履歴は、決定された順序も含めて記憶される。その結果、全ての解説Grが選択済みであると判定されると(S208のY)、決定履歴をクリアする(S209)。全ての解説Grが選択済みでなければ(S208のN)、S209の処理をスキップする。すなわち、本実施例では、未選択のグループの表示が優先されるようになるが、全てのグループが選択された後は既に選択されたグループが再度選択される。
図11は、図8におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 通常遊技制御処理において、当否抽選値の保留がなされている場合であって(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じてメイン表示制御手段118が変動表示を開始するとともに、変動開始コマンドを演出表示制御手段134へ送信し、これを受信した演出表示制御手段134が変動パターンデータにしたがって演出画像の変動表示を開始する(S36)。S30において当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。続いて、図柄変動表示が既に開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示処理を実行し(S39)、予告演出の設定がなされているときは(S40のY)、選択された予告演出パターンにしたがった予告演出を実行する(S41)。予告演出の設定がなされていなければ(S40のN)、S41をスキップする。図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S39からS41をスキップする。
図12は、図11におけるS34の当否判定処理を詳細に示すフローチャートである。 まず、当否抽選手段112が当否抽選値を読み出して(S42)、その当否抽選値に基づいて当否を判定する(S44)。図柄決定手段114は、当否判定結果に基づいて特別図柄の停止図柄を決定し(S46)、特別図柄の変動パターンを選択する(S48)。演出決定手段132は、当否判定結果および特別図柄に基づいて装飾図柄の停止図柄組合せを決定し(S50)、特別図柄の変動パターンに応じて装飾図柄の変動パターンを選択し(S52)、予告演出を設定する(S54)。
図13は、図12におけるS54の予告演出設定処理を詳細に示すフローチャートである。
演出決定手段132は、ガイドモードフラグがオンになっていれば(S210のY)、選択された装飾図柄の変動パターンが所定の変動パターンに該当するか否かを判定する。既に説明したように、ここでいう「所定の変動パターン」には、ガイド予告候補の表示時間に満たない変動時間を有する変動パターンと、スーパーリーチを伴う変動パターンが含まれる。このとき、所定の変動パターンに該当しなければ(S212のN)、ガイド予告演出が開始済みでなければ(S214のN)、図9のS25にて決定された解説Grの先頭のガイド予告候補を選択する(S216)。そして、そのガイド予告候補の選択履歴を記憶する(S218)。具体的には、RAMの所定領域に解説NO.記憶用のカウンタが設定され、そのカウンタの値を1に設定する。
一方、ガイド予告演出が既に開始済みであれば(S214のY)、表示中の解説Grのにおける後続のガイド予告候補を選択する(S222)。そして、次変動以降におけるガイド予告候補の選択のために、カウンタの値を1インクリメントして選択履歴を更新する(S224)。このとき、同解説Grの最終のガイド予告候補であれば(S226のY)、ガイドモードフラグをオフにして処理を終了する(S228)。最終のガイド予告候補であるか否かはカウンタの値が4になっているか否かにより判定される。すなわち、本実施例では図6に示したように各解説Grにそれぞれ4つのガイド予告候補が設定されているため、カウンタの値が4を示したときにそれが同解説Grの最終のガイド予告候補であることが分かる。最終のガイド予告候補でなければ(S226のN)、S228の処理をスキップする。
一方、ガイドモードフラグがオフになっている場合や(S210のN)、所定の変動パターンに該当する場合には(S212のY)、当否抽選の結果に応じて図5に示したガイド予告の予告決定テーブルを参照し、予告抽選により通常予告のいずれかの予告演出パターン(予告候補)を選択して処理を終了する(S220)。
図14は、図8におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 まず、大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が大入賞口66を開放する(S74)。大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、大入賞口66へ遊技球が9球以上入球した場合(S78のY)、開閉制御手段124が大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS16のフローを終了する。
S80における大入賞口66の閉鎖後、最終ラウンド(単位遊技のラウンド数が15)に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。特定遊技実行手段122は、遊技状態を特定遊技へと移行させて時短の実行を開始させる(S88)。また、終了する特別遊技が確変移行を伴うものであれば、確変を実行させる。ラウンド数が最終ラウンドに達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS16のフローを終了する(S90)。
以上に説明したように、本実施例のぱちんこ遊技機10においては、遊技機の仕様についての解説を表示させるための複数のガイド予告候補が解説内容の系統ごとにグループ化され、ガイド予告演出の表示の有無がグループごとに決定される。このため、ガイド予告候補がランダムに選択される場合よりも系統立った説明が実現される。また、グループの選択履歴が記憶され、その選択履歴に基づき解説の重複を抑制する態様で次に表示するグループが効率よく選択される。しかも、各グループ内ではガイド予告候補の解説順序が予め定められている。その結果、ガイド予告候補の全ての表示を比較的短期に完了することができ、遊技者による早期の理解を促進することができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下に、その変形例について述べる。
(変形例1)
上記実施例では、待機デモ後にガイドモードへ移行させる例を示した。変形例においては、さらに遊技機への電源投入時にもガイドモードへ移行させるようにしてもよい。例えば、バックアップRAMに記憶された所定の遊技状態の情報をクリアするいわゆるRAMクリアがなされるごとに、ガイドモードへ移行させるようにしてもよい。すなわち、停電等の外的要因により遊技機への電源供給が遮断される可能性を考慮し、その電源供給が復帰したときに中断された遊技状態を再現できるよう、その再現に必要な遊技状態をバックアップRAMに記憶することがある。一方、遊技ホールの閉店時など、遊技機の駆動を正常終了させるときにはそのバックアップされた情報は不要となり、RAMクリアがなされる。したがって、遊技ホールの開店時に電源が投入される場合には、RAMクリアがなされて遊技の制御が開始されることがある。正常な電源投入が遊技ホールの開店時であることを示すものでもあり、遊技者による遊技の開始が予見されるタイミングであることから、そのRAMクリアによる初期化処理がなされるごとにガイドモードへ移行させるようにしてもよい。なお、電源投入時のRAMクリア後も所定時間が経過すれば待機デモが開始されるため、その待機デモの終了を契機にガイドモードへ移行させるようにしてもよい。
(変形例2)
上記実施例では、メイン表示制御手段118からデモ開始信号が送信され、演出決定手段132にてそれを受信したときに待機デモを実行させる例を示した。変形例においては、メイン表示制御手段118からデモ開始信号が所定時間おきに(例えば3分おきに)複数回連続して送信され、演出決定手段132がその複数回分のデモ開始信号を受信したときにガイドモードフラグをオンにしてもよい。このように複数回のデモ開始信号を受信することにより、遊技者が遊技を終了してその遊技機から退席したことをより確実に判別できるようになり、次の遊技者に対してガイド予告演出を表示させられるようになる。それによりガイド予告演出そのものの有用性を高めることができる。
(変形例3)
上記実施例では述べなかったが、遊技者がガイド予告演出の表示をキャンセルできる構成としてもよい。例えば、図10のS206にてガイド予告のグループが決定されたときに、その解説Grの表示を示唆する画面を表示させてもよい。そして、遊技者による操作ボタン82の操作入力によって、その表示の有無を選択できるようにしてもよい。遊技者がその解説Grのキャンセル入力を行った場合には、ガイド予告演出ではなく、通常予告演出を表示させるようにしてもよい。すなわち、遊技者が長時間遊技を継続している場合など、一度見たガイド予告演出が再度表示される可能性があり、その場合に遊技者が倦怠感をつのらせることも想定される。そのような場合に、不要なガイド予告の表示を規制して遊技者の便宜を図るものである。
(変形例4)
上記実施例では、複数のガイド予告候補を系統ごとのグループに分類した例を示した。変形例においては、このようなグループ分けをせず、複数のガイド予告候補の全体について表示順序(解説順序)を設定してもよい。このような構成によっても表示順序が定められている限り、重複したガイド予告候補の選択が防止でき、効率よくガイド予告演出を表示させることができる。また、その表示順序を解説内容の系統ごとに設定しておくことで、系統立った分かりやすい説明が可能になる。あるいは、複数のガイド予告候補の全体についての表示順序(解説順序)の設定は行わず、その表示履歴を記憶するようにしてもよい。そして、先に表示されたガイド予告候補については表示をキャンセルする、あるいは先送りする等の処理を行ってもよい。このように構成することで、少なくとも重複したガイド予告候補の選択による非効率な予告演出の表示については防止できる。
(変形例5)
上記実施例では、図柄の変動に合わせてガイド予告候補を表示させる例を示した。変形例においては、図柄の変動とは別に、ガイド予告候補を順次表示させるようにしてもよい。このように構成することで、選択された変動パターンの変動時間とガイド予告候補の表示時間との整合性を判定する必要がなくなり、処理が簡素化される。
(変形例6)
上記実施例では、ガイド予告候補のグループ(系統)が1回表示されるごとにガイド予告演出を終了させる構成とした。変形例においては、複数のグループが表示された後に、ガイド予告演出を終了させるようにしてもよい。例えば、待機デモ中に複数のグループを選択しておき、その全ての表示が終了したときにガイドモードを終了するようにしてもよい。例えば、重要事項の説明にかかるグループについては必ず選択されるようにし、それに加えて他のいずれかのグループが選択されるようにしてもよい。あるいは、重要事項の説明にかかるグループなど、特定のグループが選択された場合に限定してこれを複数回繰り返し表示させ、その表示終了後にガイドモードを終了するようにしてもよい。このように構成することで、解説内容の重要性等に応じた柔軟な予告演出の表示が可能になる。
(変形例7)
上記実施例では、待機デモ中にガイドモードへ移行させるか否か、および移行させる場合のガイド予告候補のグループ(系統)を決定した例を示したが、待機デモ終了後の初回の図柄変動の変動パターンを決定するときに、これらガイドモードへ移行有無とグループを同時に決定するようにしてもよい。
(変形例8)
上記実施例では、本発明を従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に適用した例を示したが、第1種ぱちんこ遊技機の機能を備えた他の種別の遊技機に適用することもできる。例えば、第1種ぱちんこ遊技機を複数混在させたような複合機に適用することもできる。また、第1特別遊技として従来にいう第1種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を、第2特別遊技として従来にいう第2種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を提供する複合機に適用することもできる。
(変形例9)
上記実施例では、本発明をぱちんこ遊技機に適用した例を示したが、いわゆるスロットルマシンと呼ばれる回胴式遊技機に適用してもよい。すなわち、この回胴式遊技機は、複数種類の図柄を表示した複数のリールと、遊技を開始するための操作手段と、リールを停止するための停止操作手段と、遊技が開始されることにより役の抽選を実行する役抽選手段と、役抽選手段により所定の役に当選し、遊技者による複数のリールの停止操作にしたがって所定の役を示す図柄が停止表示されることによって、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技への移行可否を判定する判定処理手段と、移行可否が肯定であったことを契機として特別遊技を実行する特別遊技実行制御手段と、当該回胴式遊技機の前面に配設された役抽選の結果を示すための所定の演出画像が演出表示可能な表示装置と、所定の遊技状態の出現を予告的に示唆する予告演出の内容が定められた複数の予告候補を保持する予告演出記憶手段と、予告演出を表示するか否かを決定するとともに、表示する場合にいずれの予告候補を表示させるかを決定する予告決定手段と、表示装置に予告演出を表示する旨の決定があったときは、決定された予告候補を演出画像とともに表示装置に表示させる表示制御手段と、を備える。予告演出記憶手段は、当該回胴遊技機により提供される遊技内容の解説表示を含む予告演出であるガイド予告の内容が定められたガイド予告候補と、役抽選の結果を当選の期待度として示唆する通常予告候補とを保持するとともに、ガイド予告の予告候補としてその表示規則が予め定められた複数のガイド予告候補を保持する。予告決定手段は、遊技状態が予め定める特定状態となったときにガイドモードへの移行を決定し、ガイドモードにおいてはガイド予告候補を表示規則にそって順次選択する。
(変形例10)
上記実施例では、ガイド予告演出と通常予告演出とを排他的に表示させる例を示した。変形例においては、両予告を並列的に表示させてもよい。例えば、画面上に特別領域を設定し、その特別領域にガイド予告演出(ガイド予告候補)を表示させるとともに、残余の領域に通常予告演出を表示させるようにしてもよい。また、例えばガイドモードへの移行画面等、ガイド予告演出として画面上の表示領域を大きく占有する演出が表示される場合、そのガイド予告演出を優先的に表示させてもよい。その場合、通常予告演出の表示を小さくするなど、表示の規制を行ってもよい。あるいは、そのように画面を占有するガイド予告候補が選択されたときには、通常予告演出を選択しない構成としてもよい。また、ガイド予告候補をガイドモードだけでなく、通常モードにおいても選択可能に構成してもよい。具体的には、通常モードに参照される予告決定テーブルに、通常予告演出の演出パターンのみならず、ガイド予告候補も選択対象として設定してもよい。例えば、選択された変動パターンに応じてリーチ演出が表示されるときに、リーチ演出の内容を解説する解説Grのガイド予告候補を選択可能に設定してもよい。