JP5344699B2 - 半導体ウエーハのエッジ検査装置及びエッジ検査方法 - Google Patents

半導体ウエーハのエッジ検査装置及びエッジ検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ウエーハの外周エッジ部分を検査する半導体ウエーハのエッジ検査装置及びエッジ検査方法に関する。
従来、半導体ウエーハの外周エッジ部分の断面形状を測定する測定装置(検査装置)が提案されている(特許文献1参照)。この測定装置は、半導体ウエーハの外周エッジ部分に対して当該半導体ウエーハの面に平行かつその接線方向に光を照射し、当該外周エッジ部分を通過してテレセントリック構造となる光学系を介して進む光を受光するイメージセンサに前記外周エッジ部分の断面影像を投影させている。そして、イメージセンサから出力される信号に基づいて得られる前記半導体ウエーハの外周エッジ部分の断面影像に対応した画像からその半導体ウエーハの外周エッジ部分の2次元的寸法が測定される。
このような測定装置によれば、半導体ウエーハの外周エッジ部分の2次元寸法が測定できるので、その測定結果に基づいて半導体ウエーハの外周エッジ部分の形状の適否を検査することができるようになる。
ところで、半導体ウエーハの外周エッジ部分の検査は、その形状だけでなく、その外周エッジ部分にクラックやパーティクル等の欠陥が存在するか否かについても行なうことが好ましい。従来そのような検査を行なう検査装置が提案されている(特許文献2参照)。この検査装置は、半導体ウエーハの外周エッジ部分の外周端面を撮影するラインセンサと、半導体ウエーハの一方の面の外周縁において傾斜した面を撮影するラインセンサと、半導体ウエーハの他方の面の外周縁において傾斜した面を撮影するラインセンサとを有している。そして、各ラインセンサからの検出信号に基づいて得られる半導体ウエーハの外周エッジ部分の画像の濃淡分布や色分布等の状態によって、半導体ウエーハの外周エッジ部分の外周端面や傾斜した各面にクラックやパーティクル等の欠陥が存在するか否かの判定がなされる。
このような検査装置によれば、目視検査では見つけることのできない半導体ウエーハの外周エッジ部分の欠陥までも精度良くその有無を検査することができるようになる。
特開2006−145487号公報 特開2003−243465号公報
前述したような半導体ウエーハの外周エッジ部分の形状を検査する検査装置は、外周エッジ部分に光を照射し、その影(影像)を表す画像からその2次元的寸法を測定していることから、前記画像からはクラックやパーティクル等の欠陥を判断することができない。このため、前記半導体ウエーハの外周エッジ部分の形状を検査する検査装置は、その外周エッジ部分のクラックやパーティクル等の欠陥を検査する検査装置の構成部材(カメラ等)や処理を共通化することができない。その結果、半導体ウエーハの外周エッジ部分の形状の検査と、クラックやパーティクル等の欠陥有無の検査とは同じ工程(同じ装置)にて行なうことが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、半導体ウエーハの外周エッジ部分におけるクラックやパーティクル等の欠陥有無についての検査と同じ工程あるいは同じ装置にて当該外周エッジ部分の形状の検査を容易に行なうことのできる半導体ウエーハのエッジ検査装置及びエッジ検査方法を提供するものである。
本発明に係る半導体ウエーハのエッジ検査装置は、
半導体ウエーハの外周エッジ部分に対向して配置され、該外周エッジ部分を周方向に順次撮影して画像信号を出力する撮影ユニットと、
該撮影ユニットから順次出力される画像信号を処理する画像処理ユニットと、
表示ユニットを有し、
前記画像処理ユニットは、
前記画像信号から前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分を表す画像情報を生成する画像情報生成手段と、
前記画像情報から前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の複数位置それぞれでの形状を表すエッジ形状情報を生成する形状情報生成手段と、
前記エッジ形状情報に基づいて前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の形状状態を表示可能な検査結果情報を生成する検査結果情報生成手段と、
前記画像情報に基づいて前記半導体ウエーハの前記外周エッジ部分の画像を前記表示ユニットに表示させる第1手段と、
前記検査結果情報に基づいて検査結果を前記表示ユニットに表示させる第2手段とを有するように構成される。
本発明に係る半導体ウエーハのエッジ検査方法は、
半導体ウエーハの外周エッジ部分に対向して配置された撮影ユニットによって前記外周エッジ部分を撮影するエッジ撮影ステップと、
前記半導体ウエーハの外周エッジ部分を撮影する前記撮影ユニットから順次出力される画像信号を処理する画像処理ステップとを有し、
前記画像処理ステップは、
前記画像信号から前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分を表す画像情報を生成する画像情報生成ステップと、
前記画像情報から前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の複数位置それぞれでの形状を表すエッジ形状情報を生成する形状情報生成ステップと、
前記エッジ形状情報に基づいて前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の形状状態を表示可能な検査結果情報を生成する検査結果情報生成ステップと、
前記画像情報に基づいて前記半導体ウエーハの前記外周エッジ部分の画像を表示ユニットに表示させるステップと、
前記検査結果情報に基づいて検査結果を前記表示ユニットに表示させるステップとを有するように構成される。
本発明に係るエッジ形状検査装置及びエッジ検査方法によれば、半導体ウエーハの外周エッジ部を撮影する撮影ユニットから出力される画像信号から生成された画像情報は、前記外周エッジ部のクラックやパーティクル等の欠陥を表し得るものであり、そのような画像情報から前記外周エッジ部分の形状を表すエッジ形状情報を生成しているので、前記画像情報に基づいた半導体ウエーハの外周エッジ部分におけるクラックやパーティクル等の欠陥有無についての検査と同じ工程あるいは同じ装置にて当該外周エッジ部分の形状の検査を容易に行なうことのできるようになる。
本発明の実施の一形態に係るエッジ検査装置にて検査されるべき半導体ウエーハの外観を示す斜視図である。 図1AにおけるA−A断面図である。 本発明の実施の一形態に係るエッジ検査装置の撮影系の主要部を模式的に示す図である。 本発明の実施の一形態に係るエッジ検査装置の制御系の主要部を模式的に示すブロック図である。 エッジ検査装置の撮影系の他の構成例を模式的に示す図である。 図3に示す制御系における処理ユニットでの処理手順を示すフローチャート(その1)である。 図3に示す制御系における処理ユニットでの処理手順を示すフローチャート(その2)である。 半導体ウエーハの角度位置を説明するための図である。 第1外周ベベル面の表示画像例(a)と、その画像における角度位置θでの濃淡変化(b)を示す図である。 外周端面の表示画像例(a)と、その画像における角度位置θでの濃淡変化(b)を示す図である。 第2外周ベベル面の表示画像例(a)と、その画像における角度位置θでの濃淡変化(b)を示す図である。 第1外周ベベル面長データUb(θ)の検査結果としての出力例を示す図である。 外周端面長データAp(θ)の検査結果としての出力例を示す図である。 第2外周ベベル面長データLb(θ)の検査結果としての出力例を示す図である。 第1外周ベベル面長データUb(θ)、外周端面長データAp(θ)及び第2外周ベベル面長データLb(θ)の検査結果としての出力例を示す図である。 第1外周ベベル面長データUb(θ)、外周端面長データAp(θ)及び第2外周ベベル面長データLb(θ)それぞれの全角度範囲における第1近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を表す図である。 半導体ウエーハの外周エッジ部分の断面形状例を示す図である。 半導体ウエーハの外周エッジ部分の断面形状の他の例を示す図である。 外周エッジ部分の形状を表し得るエッジ形状情報の例を示す図である。 第1外周ベベル面角度データα1(θ)の検査結果としての出力例を示す図である。 第2外周ベベル面角度データα2(θ)の検査結果としての出力例を示す図である。 第1外周ベベル面角度データα1(θ)の検査結果としての他の出力例を示す図である。 B1(第1外周ベベル面軸方向成分長データ)及びB2(第2階周ベベル面軸方向成分長データ)の各角度位置θでの初期近似値を表す図である。 A1(第1外周ベベル面径方向成分長データ)及びA2(第2外周ベベル面径方向成分長データ)それぞれの各角度位置θでの第1近似値を表す図である。 A1(第1外周ベベル面径方向成分長データ)及びA2(第2外周ベベル面径方向成分長データ)それぞれの全角度範囲における第1近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を表す図である。 α1(第1外周ベベル面角度データ)及びα2(第2外周ベベル面角度データ)それぞれの各角度位置θでの第1近似値を表す図である。 α1(第1外周ベベル面角度データ)及びα2(第2外周ベベル面角度データ)それぞれの全角度範囲における第1近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を表す図である。 α1(第1外周ベベル面角度データ)及びα2(第2外周ベベル面角度データ)それぞれの各角度位置θでの値がその第1近似値の平均値であると仮定した場合を示す図である。 B1(第1外周ベベル面軸方向成分長データ)及びB2(第2階周ベベル面軸方向成分長データ)それぞれの各角度位置θでの第1近似値を表す図である。 B1(第1外周ベベル面軸方向成分長データ)及びB2(第2階周ベベル面軸方向成分長データ)それぞれの全角度範囲における第1近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を表す図である。 A1(第1外周ベベル面径方向成分長データ)及びA2(第2外周ベベル面径方向成分長データ)それぞれの各角度位置θでの第2近似値を表す図である。 A1(第1外周ベベル面径方向成分長データ)及びA2(第2外周ベベル面径方向成分長データ)それぞれの全角度範囲における第2近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を表す図である。 A1(第1外周ベベル面径方向成分長データ)及びA2(第2外周ベベル面径方向成分長データ)それぞれの各角度位置θでの値がその第2近似値の平均値であると仮定した場合を示す図である。 B1(第1外周ベベル面軸方向成分長データ)及びB2(第2階周ベベル面軸方向成分長データ)それぞれの各角度位置θでの第2近似値を表す図である。 B1(第1外周ベベル面軸方向成分長データ)及びB2(第2階周ベベル面軸方向成分長データ)それぞれの全角度範囲における第2近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を表す図である。 α1(第1外周ベベル面角度データ)及びα2(第2外周ベベル面角度データ)それぞれの各角度位置θでの第2近似値を表す図である。 α1(第1外周ベベル面角度データ)及びα2(第2外周ベベル面角度データ)それぞれの全角度範囲における第2近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を表す図である。 B1(第1外周ベベル面軸方向成分長データ)及びB2(第2階周ベベル面軸方向成分長データ)それぞれの各角度位置θでの値がn次近似値であると仮定した場合における半導体ウエーハの厚さTの対応する角度位置θでの値を表す図である。 B1(第1外周ベベル面軸方向成分長データ)及びB2(第2階周ベベル面軸方向成分長データ)それぞれの各角度位置θでの値がn次近似値であると仮定した場合における半導体ウエーハの厚さTの全角度範囲における第2近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を表す図である。
符号の説明
10 CCDカメラ
10a 第1CCDカメラ
10b 第2CCDカメラ
10c 第3CCDカメラ
11 カメラレンズ
12 カメラ本体
20 処理ユニット
31 第1ミラー
32 第2ミラー
33 補正レンズ
40 表示ユニット
50 回転駆動モータ
51 ターンテーブル
100 半導体ウエーハ
101 外周エッジ部分
101a 外周端面
101b 第1外周ベベル面
101c 第2外周ベベル面
102 ノッチ
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の実施の一形態に係るエッジ検査装置にて検査されるべきシリコン製の半導体ウエーハは、図1A及び図1Bに示すような構造となっている。なお、図1Aは、半導体ウエーハの斜視図であり、図1Bは、図1AのA−A断面図である。図1A及び図1Bに示すように、円盤状の半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101は、半導体ウエーハ100の外周端面101a、半導体ウエーハ100の一方の面(第1面)の外周縁において傾斜した第1外周ベベル面101b及び半導体ウエーハ100の他方の面(第2面)の外周縁において傾斜した第2外周ベベル面101cにて構成されている。その外周エッジ部分101には、その周方向(Ds)の基準位置を表すノッチ(切欠部)102が形成されている。
本発明の実施の一形態に係るエッジ検査装置における撮影系の基本的な構成は、図2に示すようになっている。なお、このエッジ検査装置の機構系全体の構成は、例えば、前述した特許文献2に記載されたものと同様にすることができる。
図2において、前述したような構成となる(図1A及び図1B参照)半導体ウエーハ100は、例えば、ターンテーブル(図2において図示略)にセットされ、そのターンテーブルとともにその回転軸Lcを中心にして回転可能となっている。ターンテーブルにセットされた半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101に対向するように、3つのCCDカメラ、即ち、第1CCDカメラ10a、第2CCDカメラ10b及び第3CCDカメラ10cにて構成される撮影ユニットが設置されている。第1CCDカメラ10aは、半導体ウエーハ100の外周端面101aに対向し、内部のCCDラインセンサ11aが外周端面101aをその周方向(Ds:図2の紙面に垂直な方向)に対して略直角に横切る方向(Da)に延びるような向きに設置されている。第2CCDカメラ10bは、半導体ウエーハ100の第1外周ベベル面101bに対向し、内部のCCDラインセンサ11bが第1外周ベベル面101bをその周方向(Ds)に対して略直角に横切る方向(Db)に延びるような向きに設置されている。第3CCDカメラ10cは、半導体ウエーハ100の第2外周ベベル面101cに対向し、内部のCCDラインセンサ11cが第2外周ベベル面101cをその周方向(Ds)に対して略直角に横切る方向(Dc)に延びるような向きに設置されている。
半導体ウエーハ100が回転する過程で、第1CCDカメラ10aのCCDラインセンサ11aがその外周端面101aを周方向(Ds)に順次走査(副走査)する。これにより、第1CCDカメラ10aが当該外周端面101aを周方向(Ds)に順次撮影することになって、画素単位の画像信号を出力する。また、その過程で、第2CCDカメラ10bのCCDラインセンサ11bが半導体ウエーハ100の第1外周ベベル面101bを周方向(Ds)に順次走査(副走査)すると共に、第3CCDカメラ10cのCCDラインセンサ11cが第2外周ベベル面101cを周方向(Ds)に順次走査(副走査)する。これにより、第2CCDカメラ10bが第1外周ベベル面101bを、第3CCDカメラ10cが第2外周ベベル面101cをそれぞれ周方向(Ds)に撮影することになって、それぞれ画素単位の画像信号を出力する。
本発明の実施の一形態に係るエッジ検査装置の制御系は、図3に示すように構成される。
図3において、第1CCDカメラ10a、第2CCDカメラ10b、及び第3CCDカメラ10cは、コンピュータにて構成される処理ユニット20に接続されている。処理ユニット20は、半導体ウエーハ100がアライメント機構によって水平状態にセットされたターンテーブル51を所定の速度にて回転させるように回転駆動モータ50の駆動制御を行なうとともに、第1CCDカメラ10a、第2CCDカメラ10b及び第3CCDカメラ10cそれぞれから順次出力される画像信号を処理する。また、処理ユニット20には表示ユニット40が接続され、処理ユニット20は、前記画像信号から生成される画像情報に基づいた画像や前記画像情報を処理して得る検査結果を表す情報等を表示ユニット40に表示させる。
なお、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101を撮影する撮影ユニットは、3つのCCDカメラ10a、10b、10cにて構成されるものでなくても、例えば、図4に示すように、単一のCCDカメラ10にて構成されるものであってもよい。この場合、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101における第1外周ベベル面101bの近傍には第1ミラー31がセットされ、第2外周ベベル面101cの近傍には第2ミラー32がセットされている。第1ミラー31にて反射された第1外周ベベル面101bの像が導かれる方向と、第2ミラー32にて反射された第2外周ベベル面101cの像が導かれる方向とが平行となるように、第1ミラー31及び第2ミラー32の傾きが設定される。
CCDカメラ10は、カメラレンズ11とカメラ本体12を有している。カメラ本体12は、CCDラインセンサを備え、カメラレンズ11を通して導かれる像がそのCCDラインセンサに形成されるようになっている。CCDカメラ10は、半導体ウエーハ100の外周エッジ部101を含む視野範囲を有し、前述した第1ミラー31及び第2ミラー32にて導かれる第1外周ベベル面101bの像及び第2外周ベベル面101cの像が前記CCDラインセンサの撮像面に合焦すべき位置に配置されている。
半導体ウエーハ100の外周端面101aの像がCCDカメラ10のカメラレンズ11を通してカメラ本体12内のCCDラインセンサの撮像面に形成される。この場合、第1外周ベベル面101b(第2外周ベベル面101c)から第1ミラー31(第2ミラー32)を介したカメラユニット10までの光路長と、外周端面101aからカメラユニット10までの光路長が異なるため、そのままでは、外周端面101aの像がカメラ本体12内の撮像面に合焦しない。そこで、半導体ウエーハ100の外周端面101aとCCDカメラ10との間に補正レンズ33が設置されている。この補正レンズ33及びカメラレンズ11によって半導体ウエーハ100の外周端面101aの像がカメラ本体12内のCCDラインセンサの撮像面に合焦するように導かれるようになる。
このように、CCDカメラ10と半導体ウエーハ100の外周エッジ部101との間に設置した光学系(第1ミラー31、第2ミラー32及び補正レンズ33)により、外周エッジ部101における外周端面101a、第1外周ベベル面101b及び第2外周ベベル面101cの各像がCCDカメラ10のCCDラインセンサの撮像面に合焦するように導かれるようになる。これにより、CCDカメラ10から順次出力される画像信号は、外周端面101a、第1外周ベベル面101b及び第2外周ベベル面101cの各部分を表すものとなる。
処理ユニット20は、図5及び図6に示す手順に従って処理を実行する。
図5において、処理ユニット20は、半導体ウエーハ100のセットされたターンテーブル51を所定の速度にて回転させる(S1)。半導体ウエーハ100が回転する過程で、処理ユニット20は、第1CCDカメラ10a、第2CCDカメラ10b及び第3CCDカメラ10cから順次出力される画像信号を入力し、それら画像信号から半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101を表す画像情報(例えば、画素毎の所定階調の濃淡データ)を生成し、その画像情報(画像データ)を所定のメモリ(図示略)に格納する(S2)。具体的には、第1CCDカメラ10aからの画像信号から、図7に示すようにノッチ102(θ=0°)からの周方向(Ds)の各角度位置θ(例えば、CCDラインセンサ11aの幅に対応した角度分解能)での半導体ウエーハ100の外周端面101aを表す画像データIAP(θ)が生成され、第2CCDカメラ10bからの画像信号から、その各角度位置θでの半導体ウエーハ100の第1外周ベベル面101bを表す画像データIUb(θ)が生成され、第3CCDカメラ10cからの画像信号から、その各角度位置θでの半導体ウエーハ100の第2外周ベベル面101cを表す画像データILb(θ)が生成され、それらの画像データIAP(θ)、IUb(θ)、ILb(θ)がその角度位置θに対応付けられた状態で前記メモリに格納される。
処理ユニット20は、前記処理の過程で、半導体ウエーハ100の1回転分の画像データの取り込み(メモリへの格納)が終了したか否かを判定しており(S3)、半導体ウエーハ100の1回転分の画像データの取り込が終了すると(S3でYES)、処理ユニット20は、半導体ウエーハ100のセットされたターンテーブル51の回転を停止させる(S4)。その後、前記取り込んだ画像データIAP(θ)、IUb(θ)、ILb(θ)に基づいて画像表示処理を行なって(S5)、一連の処理を終了する。
なお、図4に示すような単一のCCDカメラ10を用いた場合、処理ユニット20は、CCDカメラ10からの画像信号から、外周端面101aに対応した信号部分、第1外周ベベル面101bに対応した信号部分及び第2外周ベベル面101cに対応した信号部分を切り出して、各信号部分から外周端面101a、第1外周ベベル面101b及び第2外周ベベル面101cを表す画像データIAP(θ)、IUb(θ)、ILb(θ)を生成する。
前記画像表示処理(S5)により、半導体ウエーハ100の一周分の第1外周ベベル面101bを表す画像データIUb(θ)に基づいて、例えば、図8の(a)に示すように、第2CCDカメラ10bの視野範囲Eb内にある第1外周ベベル面101bの画像I(Ub)が表示ユニット40に表示される。また、半導体ウエーハ100の一周分の外周端面101aを表す画像データIAP(θ)に基づいて、例えば、図9の(a)に示すように、第1CCDカメラ10aの視野範囲Ea内にある外周端面101aの画像I(Ap)が表示ユニット40に表示され、更に、半導体ウエーハ100の一周分の第2外周ベベル面101cを表す画像データILb(θ)に基づいて、例えば、図10の(a)に示すように、第3CCDカメラ10cの視野範囲Ec内にある第2外周ベベル面の画像I(Lb)が表示ユニット40に表示される。
なお、表示ユニット40に、第1外周ベベル面101b、外周端面101a及び第2外周ベベル面101cについての半導体ウエーハ100一周分全ての画像を一括して表示できない場合、画面をスクロールさせることによって表示させることができる。
図8の(a)、図9の(a)及び図10の(a)に示すように、表示ユニット40に表示される第1外周ベベル面101b、外周端面101a及び第2外周ベベル面101cの画像I(Ub)、I(AP)、I(Lb)には、クラックやパーティクル等の欠陥d2、d1、d3が表れ得る。このような表示ユニット40に表示された各画像を観察することにより、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101(第1外周ベベル面101b、外周端面101a、第2外周ベベル面101c)のどの位置(ノッチ102からの角度位置θ)に欠陥があるかを検査することができる。
処理ユニット20は、操作ユニット(図示略)での所定の操作に応答して、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101についての形状検査に係る処理を図6に示す手順に従って実行する。
図6において、処理ユニット20は、角度位置θを初期値(例えば、θ=0°)に設定し(S11)、この角度位置θに対応して前述したようにメモリに格納されている3種類の画像データIAP(θ)、IUb(θ)、ILb(θ)を読み出す(S12)。そして、処理ユニット20は、第1外周ベベル面101bを表す画像データIUb(θ)に基づいて、角度位置θにおける第1外周ベベル面101bの形状を表すエッジ形状情報を生成する(S13)。具体的には、図8に示すように、角度位置θにおける画像データIUb(θ)の変化(濃淡変化)状態(図8の(b)参照)に基づいて、第1外周ベベル面101bの画像I(Ub)の境界が検出され、その画像境界間の画素数(または、CCDラインセンサ11bの画素ピッチにて距離に換算してもよい)で表される第1外周ベベル面長データUb(θ)がエッジ形状情報として生成される。この第1外周ベベル面長データUb(θ)は、第1外周ベベル面101bの角度位置θでの周方向(Ds)を略直角に横切る方向の長さを表す(図8の(a)参照)。
処理ユニット20は、同様にして、外周端面101aの形状を表すエッジ形状情報及び第2外周ベベル面101cの形状を表すエッジ形状情報を生成する(S13)。具体的には、図9に示すように、角度位置θにおける画像データIAP(θ)の変化(濃淡変化)状態(図9の(b)参照)に基づいて、外周端面101aの画像I(Ap)の境界が検出され、その画像境界間の画素数で表される外周端面長データAp(θ)がエッジ形状情報として生成される。この外周端面長データAp(θ)は、外周端面101aの角度位置θでの周方向(Ds)を略直角に横切る方向の長さを表す(図9の(a)参照)。また、第2外周ベベル面101cの形状については、図10に示すように、角度位置θにおける画像データILb(θ)の変化(濃淡変化)状態(図10の(b)参照)に基づいて、第2外周ベベル面101cの画像I(Lb)の境界が検出され、その画像境界間の画素数で表される第2外周ベベル面長データLb(θ)がエッジ形状情報として生成される。この第2外周ベベル面長データLb(θ)は、第2外周ベベル面101cの角度位置θでの周方向(Ds)を略直角に横切る方向の長さを表す(図10の(a)参照)。
図6に戻って、処理ユニット20は、前述したように生成した角度位置θでのエッジ形状情報としての第1外周ベベル面長データUb(θ)、外周端面長データAp(θ)及び第2外周ベベル面長データLb(θ)をその角度位置θに対応付けて所定のメモリに保存する(S14)。その後、処理ユニット20は、角度位置θが360°に達したか(θ=360°)否かを判定し(S15)、角度位置θが360°に達していなければ(S15でNO)、半導体ウエーハ100に対する一周分の処理が終了していないとして、角度位置θを所定角度Δθ分だけ増加させる(θ=θ+Δθ:S16)。そして、処理ユニット20は、その新たな角度位置θについて前述した処理(S12〜S16)と同様の処理を再度実行する。これにより、新たな角度位置θでの第1外周ベベル面長データUb(θ)、外周端面長データAp(θ)及び第2外周ベベル面長データLb(θ)がその角度位置θに対応付けて所定のメモリに保存される(S14)。
角度位置θが360°に達したとの判定がなされと(S15でYES)、半導体ウエーハ100に対する一周分の処理が終了したとして、処理ユニット20は、出力処理を実行し(S17)、一連の処理を終了する。
前記出力処理では、例えば、前述したように生成された第1外周ベベル面長データUb(θ)、外周端面長データAp(θ)及び第2外周ベベル面長データLb(θ)が複数の角度位置θそれぞれに対応するようにプロットされたグラフが検査結果として表示ユニット40に表示される。ある半導体ウエーハ100については、第1外周ベベル面長データUb(θ)が各角度位置θに対応するようにプロットされたグラフが図11の折れ線Q11(実線)または折れ線Q21(破線)のように表示され、外周端面長データAp(θ)が各角度位置θに対応するようにプロットされたグラフが図12の折れ線Q12(実線)または折れ線Q22(破線)のように表示され、また、第2外周ベベル面長データLb(θ)が各角度位置θに対応するようにプロットされたグラフが図13の折れ線Q13(実線)または折れ線Q23(破線)のように表示される。例えば、折れ線Q11、Q12、Q13から、検査対象となる半導体ウエーハ100では、外周端面長Ap(折れ線Q12参照)は全周にわたって安定しているが、第1外周ベベル面長Ub(折れ線Q11参照)及び第2外周ベベル面長Lb(折れ線Q13)は、角度位置範囲θ=90°〜180°において比較的変動が大きいことが分る。このことから、この検査対象となる半導体ウエーハ100は、第1外周ベベル面101b及び第2外周ベベル面101cが角度位置範囲90°〜180°において他の角度位置範囲に比べて比較的大きい形状変化しているものと評価することができる。この評価結果は、半導体ウエーハ100の成膜処理等の次の処理工程において有用な情報として利用することができる。また、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101(外周端面101a、第1外周ベベル面101b、第2外周ベベル面101c)を形成するための前の処理工程においても、前記評価結果を有用な情報として利用することができる。
なお、各角度位置θでの外周端面長データAp(θ)、第1外周ベベル面長データUb(θ)及び第2外周ベベル面長データLb(θ)を、図14Aに示すように、一括的にグラフ化して検査結果として出力することができる。また、各全角度位置範囲(0°〜360°)における前記Ap、Ub、Lbそれぞれの最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を、例えば、図14Bに示すように、表形式にして検査結果として出力することもできる。
各角度位置θに対応した外周端面長データAp(θ)、第1外周ベベル面長データUb(θ)及び第2外周ベベル面長データLb(θ)を一括的にグラフ化して検査結果として表示(出力)した場合、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分(外周端面101a、第1外周ベベル面101b及び第2外周ベベル面101c)の形状をグラフの形状に基づいて視覚的に判断することができるようになる。また、各全角度位置範囲(0°〜360°)における前記Ap、Ub、Lbそれぞれの最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)を表形式にして検査結果として表示(出力)した場合には、半導体ウエーハ100の製造工程において、それら統計的数値の推移に基づいて、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分の形状の経過管理を容易に行うことができるようになる。
なお、例えば、図15A及び図15Bに示すように、外周エッジ部分101の断面形状が湾曲している場合でも、破線で示すような外周端面101a、第1外周ベベル面101a及び第2外周ベベル面101cに対応した画像データが得られる。従って、このように外周エッジ部分101の断面形状が湾曲している場合も、前述したのと同様に、複数の角度位置θにおける第1外周ベベル面長データUb(θ)、外周端面長データAp(θ)及び第2外周ベベル面長データLb(θ)によって、その半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101の外形形状を評価することができる。
前述したようなエッジ検査装置は、各半導体ウエーハ100(個体)についての外周エッジ部分101の全体的な形状の傾向を知るために特に有効なものである。
前述したように半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101を撮影する第1CCDカメラ10a、第2CCDカメラ10b及び第3CCDカメラ10から出力される画像信号から生成された画像データIAP(θ)、IUb(θ)、ILb(θ)は、外周エッジ部分101における外周端面101a、第1外周ベベル面101b及び第2外周ベベル面101cのクラックやパーティクル等の欠陥d1、d2、d3を表し得るものである。従って、前記エッジ検査装置では、そのような画像データIAP(θ)、IUb(θ)、ILb(θ)から外周エッジ部分101の形状を表すエッジ形状情報として、外周端面101aの形状を表す外周端面長データAp(θ)、第1外周ベベル面101bの形状を表す第1外周ベベル面長データU(θ)及び第2外周ベベル面101cの形状を表す第2外周ベベル面長データLb(θ)が生成されるので、前記画像データIAP(θ)、IUb(θ)、ILb(θ)に基づいた外周エッジ部分101におけるクラックやパーティクル等の欠陥d1、d2、d3の有無についての検査(図8、図9、図10参照)と同じ工程あるいは同じ装置にて当該外周エッジ部分101の形状の検査を容易に行なうことができるようになる。
前述した例では、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101の形状を表すエッジ形状情報として、外周端面101aの複数の角度位置θそれぞれでの周方向を略直角に横切る方向の長さを表す外周端面長データAp(θ)、第1外周ベベル面101bの複数の角度位置θそれぞれでの周方向を略直角に横切る方向の長さを表す第1外周ベベル面長データU(θ)、及び第2外周ベベル面101cの複数の角度位置θそれぞれでの周方向を略直角に横切る長さを表す第2外周ベベル面長データLb(θ)を用いたが、そのエッジ形状情報は、それらのうちの一または複数であっても、他の情報であってもよい。例えば、図16に示すように、第1外周ベベル面101bの複数の角度位置θそれぞれでの傾き角度を表す第1外周ベベル面角度データα1、第2外周ベベル面101cの複数の角度位置θそれぞれでの傾き角度を表す第2外周ベベル面角度データα2、第1外周ベベル面101bの複数の角度位置θそれぞれでの半導体ウエーハ100の径方向における長さ成分を表す第1外周ベベル面径方向成分長データA1、第2外周ベベル面101cの複数の角度位置θそれぞれでの前記径方向における長さ成分を表す第2外周ベベル面径方向成分長データA2、第1外周ベベル面101bの複数の角度位置θそれぞれでの半導体ウエーハ100に垂直な軸方向における長さ成分を表す第1外周ベベル面軸方向成分長データB1及び第2外周ベベル面101cの複数の角度位置θそれぞれでの前記軸方向における長さ成分を表す第2外周ベベル面軸方向成分長データB2のうちの少なくともいずれか1つを前記エッジ形状情報として生成することもできる。
前記した第1外周ベベル面角度データα1、第2外周ベベル面角度データα2、第1外周ベベル面径方向成分長データA1、第2外周ベベル面径方向成分長データA2、第1外周ベベル面軸方向成分長データB1及び第2外周ベベル面軸方向成分長データB2は、前述したように画像データIAP(θ)、IUb(θ)、ILb(θ)から生成された前記外周面長データAp(θ)、第1外周ベベル面長データUb(θ)及び第2外周ベベル面長データLb(θ)から種々の手法に従って算出することができる(図16参照)。
例えば、図16において、
Ub=A1/cosα1 ・・・・・(1)
B1=Ub・sinα1 ・・・・・(2)
である。
ここで、
B1=B2=(T−Ap)/2 ・・・(3)
と仮定する。なお、Tは、半導体ウエーハ100の厚さ(例えば、T=755μm)である。
前述したようにAp(外周面長データ)、Ub(第1外周ベベル面長データ)、Lb(第2外周ベベル面長データ)が画像データから既に生成されている複数(例えば、10枚)の半導体ウエーハ100それぞれについて前記式(3)に従ってある角度位置θにおける第1外周ベベル面軸方向成分長データB1(i)が算出される(iは、半導体ウエーハ100を特定する番号であって、i=1、・・・・10)。
そして、そのB1(1)、B1(2),・・・、B1(10)の平均値B1aveが
B1ave={B1(1)+B1(2)+・・・+B1(10)}/10 ・・・(4)
に従って算出される。
この平均値B1aveを前記式(2)に戻して
B1ave=Ub・sinα1
から、
α1=sin-1(B1ave/Ub) ・・・(5)
に従って、ある角度位置θにおける第1外周ベベル面角度データα1が算出される。
また、前記式(1)から、ある角度位置θにおける第1外周ベベル面径方向成分長データA1が、
A1=Ub・cosα1
に従って算出される。
なお、第2ベベル面軸方向成分長B2ave、第2外周ベベル面角度データα2及び第2周ベベル面径方向成分長データA2も同様にして算出される。
例えば、第1外周ベベル面角度データα1及び第2外周ベベル面角度データα2をエッジ形状情報として用いた場合、その検査結果として、第1外周ベベル面角度データα1(θ)が各角度位置θに対応するようにプロットされたグラフが図17の折れ線Q14(実線)または折れ線Q24(破線)のように表示され、第2外周ベベル面角度データα2(θ)が各角度位置θに対応するようにプロットされたグラフが図18の折れ線Q15(実線)または折れ線Q25(破線)のように表示される。この場合、例えば、図18の折れ線Q15から、第2外周ベベル面角度データα2が角度位置範囲90°〜180°において比較的大きいことが分る。このことから、検査対象となる半導体ウエーハ100は、第2外周ベベル面101cの傾斜角度が角度位置範囲90°〜180°において他の角度位置範囲に比べて比較的大きい形状変化をしているものと評価することができる。
更に、例えば、第1外周ベベル面角度データα1(θ)(第2外周ベベル面データα2(θ)でも同様)が各角度位置θに対応するようにプロットされたグラフが図19の折れ線Q26(破線)となる場合、角度位置0度〜360度の全周にわたって第1外周ベベル面角度α1が略一定となっているが、同グラフが図19の折れ線Q16(線)となる場合、角度位置90度〜270度の範囲で第1外周ベベル面角度α1が大きく低下する。半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101に、折れ線Q16で示されるような第1外周ベベル面角度α1の変動箇所があると、レジスト膜のコーティング処理工程において、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分101の全周にわたって均一的にレジスト膜をコーティングさせることが難しくなる。そして、コーティングされるレジスト膜の膜厚が不均一になると、ゆくゆくは、そのレジスト膜が部分的に剥離して発塵の原因になったり、クラックが発生したりするおそれがある。従って、運用上は、例えば、第1外周ベベル面角度データα1が折れ線Q16のような特性となった場合、外周エッジ部分101を形成する前処理工程での処理条件を、第1外周ベベル面角度データα1が折れ線Q26のような特性となるように、調整することにより、後処理工程(成膜処理工程)での障害要因を低減させることができるようになる。
なお、半導体ウエーハ100の製造工程において、他のエッジ形状情報(外周面長データAp(θ)、第1外周ベベル面長データUb(θ)、第2外周ベベル面長データLb(θ):図11乃至図13参照)基づいて、前述したα1、α2に基づいた運用と同様の運用を行なうことができる。
次に、前記出力処理(S17)の更に他の例について説明する。
前述したように、図16において、
B1=Ub・sinα1 ・・・・・(6)
α1=sin-1(B1/Ub) ・・・(7)
B2=Lb・sinα2 ・・・・・(8)
α2=sin-1(B2/Lb) ・・・(9)
A1=Ub・cosα1 ・・・・・(10)
α1=cos-1(A1/Ub) ・・・・・(11)
A2=Lb・cosα2 ・・・・・(12)
α2=cos-1(A2/Lb) ・・・・・(13)
T=Ap+B1+B2 (Tは半導体ウエーハ100の厚さ) ・・・・(14)
の関係が成立する。
上記の関係から帰納回帰の手法に従って、各パラメータα1(第1外周ベベル面角度データ)、α2(第2外周ベベル面角度データ)、A1(第1外周ベベル面径方向成分長データ)、A2(第2外周ベベル面径方向成分長データ)、B1(第1外周ベベル面軸方向成分長データ)及びB2(第2外周ベベル面軸方向成分長データ)の値を求めることができる。
具体的には、まず、各角度位置θにおいてB1=B2であると仮定すると、前記式(14)から、
B1=B2=(T−Ap)/2 ・・・(15)
の関係が成り立つ。そして、半導体ウエーハ100の厚さTの規格値(例えば、755μm)と、前述したように得られた各角度位置θでのAp(外周端面長データ)の値とを前記式(15)に代入することにより、各角度位置θでのB1及びB2(=B1)の値が初期近似値として求められる。なお、上記仮定に基づくB1、B2の初期近似値は、例えば、図20に示すように、各角度位置θに対してAp(外周端面長データ)の値の変化に応じて変化する。
この各角度位置θでのB1の初期近似値と前述したように得られた対応する角度位置θでのUb(第1外周ベベル面長データ)とを式(7)に代入して各角度位置θでのα1の値が求められ、各角度位置θでのB2(=B1)の初期近似値と前述したように得られた対応する角度位置θでのLb(第2外周ベベル面長データ)とを式(9)に代入して各角度位置θでのα2の値が求められる。そして、この各角度位置θでのα1の値と前述したように得られた対応する角度位置θでのUb(第1外周ベベル面長データ)とを式(10)に代入して各角度位置θでのA1の値が求められ、各角度位置θでのα2の値と前述したように得られた対応する角度位置θでのLb(第2外周ベベル面長データ)とを式(12)に代入して各角度位置θでのA2の値が求められる。
このようにして、各角度位置θでのB1及びB2(=B2)それぞれの値が前記初期近似値と仮定した場合における、α1、α2、A1、A2それぞれの各角度位置θでの近似値が第1近似値として求められる。その後、検査対象の半導体ウエーハ100の全角度位置範囲(0°〜360°)におけるα1、α2、A1、A2それぞれの第1近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)が求められる。なお、上記仮定のもとに算出された各角度位置θに対するA1、A2それぞれの第1近似値は、例えば、図21Aに示すようになり、全角度位置範囲(0°〜360°)におけるA1、A2それぞれの最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)は、例えば、図21Bに示すようになる。また、上記仮定のもとに算出された各角度位置θに対するα1、α2それぞれの第1近似値は、例えば、図22Aに示すようになり、全角度位置範囲(0°〜360°)におけるα1、α2それぞれの最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)は、例えば、図22Bに示すようになる。
次に、各角度位置θでのα1の値が前記第1近似値の平均値α1ave(固定値)であると仮定し、この平均値α1aveと各角度位置θでのUb(第1外周ベベル面長データ)とを式(6)に代入して各角度位置θでのB1の値が求められ、各角度位置θでのα2の値が前記第1近似値の平均値α2aveであると仮定し、この平均値α2aveと各角度位置θでのLb(第2外周ベベル面長データ)とを式(8)に代入して各角度位置θでのB2の値が求められる。また、前記平均値α1aveと各角度位置θでのUb(第1外周ベベル面長データ)とを式(10)に代入して各角度位置θでのA1の値が求められ、前記α2の平均値α2aveと各角度位置θでのLb(第2外周ベベル面長データ)とを式(12)に代入して各角度位置θでのA2の値が求められる。
このようにして、各角度位置θにおいてα1=α1ave、α2=α2aveと仮定した場合における、B1及びB2それぞれの各角度位置θでの値が第1近似値として求められ、A1及びA2それぞれの各角度位置θでの値が第2近似値として求められる。その後、検査対象の半導体ウエーハ100の全角度位置(0°〜360°)におけるB1及びB2それぞれの第1近似値、A1及びA2それぞれの第2近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差値(STD)が求められる。なお、上記仮定では、各角度位置θにおけるα1、α2の第1近似値の平均値α1ave、α2aveは、例えば、図23に示すように、一定であり、その仮定のもとに算出された各角度位置θに対するB1、B2それぞれの第1近似値は、例えば、図24Aに示すようになり、全角度位置範囲(0°〜360°)におけるB1、B2それぞれの最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)は、例えば、図24Bに示すようになる。また、上記仮定のもとに算出された各角度位置θに対するA1、A2それぞれの第2近似値は、例えば、図25Aに示すようになり、全角度位置範囲(0°〜360°)におけるA1、A2それぞれの最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)は、例えば、図25Bに示すようになる。
次に、各角度位置θでのA1の値が前記第2近似値の平均値A1ave(固定値)であると仮定し、この平均値A1aveと各角度位置θでのUb(第1外周ベベル面長データ)とを式(11)に代入して各角度位置θでのα1の値が求められ、各角度位置θでのA2の値が前記第2近似値の平均値A2ave(固定値)であると仮定し、この平均値A2aveと各角度位置θでのLb(第2外周ベベル面長データ)とを式(13)に代入して各角度位置θでのα2の値が求められる。そして、この各角度位置θでのα1の値と対応する角度位置θでのUb(第1外周ベベル面長データ)とを式(6)に代入して各角度位置θでのB1の値が求められ、各角度位置θでのα2の値と対応する角度位置θでのLb(第2外周ベベル面長データ)とを式(8)に代入して各角度位置θでのB2の値が求められる。
このようにして、各角度位置θにおいてA1=A1ave、A2=A2aveと仮定した場合における、α1及びα2それぞれの各角度位置θでの値が第2近似値として求められ、B1及びB2それぞれの各角度位置θでの値が第2近似値として求められる。その後、検査対象の半導体ウエーハ100の全角度位置(0°〜360°)におけるB1及びB2それぞれの第2近似値、α1及びα2それぞれの第2近似値の最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差値(STD)が求められる。なお、上記仮定では、各角度位置θにおけるA1、A2の第2近似値の平均値A1ave、A2aveは、例えば、図26に示すように、一定であり、その仮定のもとに算出された各角度位置θに対するB1、B2それぞれの第2近似値は、例えば、図27Aに示すようになり、全角度位置(0°〜360°)におけるB1、B2それぞれの最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)は、例えば、図27Bに示すようになる。また、上記仮定のもとに算出された各角度位置θに対するα1、α2それぞれの第2近似値は、例えば、図28Aに示すようになり、全角度位置範囲(0°〜360°)におけるα1、α2それぞれの最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)は、例えば、図28Bに示すようになる。
以後、パラメータB1、B2の組、パラメータA1、A2の組、パラメータα1、α2の組のうちのいずれかの組を循環的に選択し、その選択された組のパラメータの各角度位置θでの値が前に求められた近似値の平均値であるとの仮定のもとに、他の組それぞれの各パラメータを演算することを、前述したのと同様に順次繰り返して、各パラメータB1、B2、A1、A2、α1、α2それぞれの各角度位置θでのn次近似値が求められる(帰納回帰の手法)。そして、当該演算が所定回数繰り返されたて得られた各パラメータB1、B2、A1、のn次近似値がエッジ形状情報として出力される。
各角度位置θに対応するエッジ形状情報の値(近似値)を、例えば、図21A、図22A、図24A、図25A、図27A、図28Aに示すように、グラフ化して検査結果として表示(出力)させることができる。また、各角度位置θでの前記エッジ形状情報の値から求められた、全角度範囲(0°〜360°)における最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)の統計的数値を、図21B、図22B、図24B、図25B、図27B、図28Bに示すように、表形式にして検査結果として表示(出力)させることもできる。なお、検査結果の出力形式は、前記グラフ形式及び前記表形式に限られず、他の形式であってもよい。
検査対象となる半導体ウエーハ100の各角度位置θに対応したエッジ形状情報の値(近似値)をグラフ化して検査結果として表示(出力)した場合、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分の形状をグラフの形状に基づいて視覚的に判断することができるようになる。また、検査対象となる半導体ウエーハ100のエッジ形状情報の値から求められた全角度範囲(0°〜360°)における最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)の統計的数値を表形式にして検査結果として表示(出力)した場合には、半導体ウエーハ100の製造工程において、それら統計的数値の推移に基づいて、半導体ウエーハ100の外周エッジ部分の形状の経過管理を容易に行うことができる。
前述した例では、半導体ウエーハ100の一枚一枚毎に各パラメータB1、B2、A1、A2、α1、α2それぞれの統計的数値(全角度範囲(0°〜360°)における最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD))を得るようにしたが、この統計的数値は、半導体ウエーハ100が複数枚収納されるカセット毎、あるいは、半導体ウエーハ100のロット毎等、他の単位ごとに得るようにしてもよい。また、統計的数値は、最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)の全てでなくても、それらのうちの一または複数であればよい。
なお、前述したような帰納回帰の手法に基づいて得られた各角度位置θでの第1外周ベベル面軸方向成分長データB1及び第2外周ベベル面軸方向成分長B2それぞれの値と、計測して得られた対応する角度位置θでの外周端面長データApの値を前述した式(14)に代入して、各角度位置θでの半導体ウエーハ100の厚さTを求めることができる。各角度範囲θでの半導体ウエーハ100の厚さTは、例えば、図29Aに示すように求まり、また、そのTの最大値(MAX)、最小値(MIN)、平均値(AVE)及び標準偏差(STD)は、例えば、図29Bに示すように求まる。
本発明に係る半導体ウエーハのエッジ検査装置及びエッジ検査方法は、半導体ウエーハの外周エッジ部分におけるクラックやパーティクル等の欠陥有無についての検査と同じ工程あるいは同じ装置にて当該外周エッジ部分の形状の検査を容易に行なうことのできるという効果を有し、導体ウエーハの外周エッジ部分を検査する半導体ウエーハのエッジ検査装置及びエッジ検査方法として有用である。

Claims (10)

  1. 半導体ウエーハの外周エッジ部分に対向して配置され、該外周エッジ部分を周方向に順次撮影して画像信号を出力する撮影ユニットと、
    該撮影ユニットから順次出力される画像信号を処理する画像処理ユニットと、
    表示ユニットを有し、
    前記画像処理ユニットは、
    前記画像信号から前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分を表す画像情報を生成する画像情報生成手段と、
    前記画像情報から前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の複数位置それぞれでの形状を表すエッジ形状情報を生成する形状情報生成手段と、
    前記エッジ形状情報に基づいて前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の形状状態を表示可能な検査結果情報を生成する検査結果情報生成手段と、
    前記画像情報に基づいて前記半導体ウエーハの前記外周エッジ部分の画像を前記表示ユニットに表示させる第1手段と、
    前記検査結果情報に基づいて検査結果を前記表示ユニットに表示させる第2手段とを有する半導体ウエーハのエッジ検査装置。
  2. 前記撮影ユニットは、前記半導体ウエーハの外周端面、前記半導体ウエーハの第1面の外周縁において傾斜した第1外周ベベル面、及び前記第1面と逆側の第2面の外周縁において傾斜した第2外周ベベル面の少なくともいずれかを前記半導体ウエーハの外周エッジ部分として撮影し、
    前記形状情報生成手段は、前記半導体ウエーハの外周端面を表す画像情報から当該外周端面の複数位置それぞれでの形状を表す情報、前記半導体ウエーハの第1外周ベベル面を表す画像情報から当該第1外周ベベル面の複数位置それぞれでの形状を表す情報、及び前記半導体ウエーハの第2外周ベベル面を表す画像情報から当該第2外周ベベル面の複数位置それぞれでの形状を表す情報のうちの少なくともいずれかを前記エッジ形状情報として生成する請求項1記載の半導体ウエーハのエッジ検査装置。
  3. 前記形状情報生成手段は、前記外周端面を表す画像情報から当該外周端面の複数位置それぞれでの周方向を横切る方向の長さを表す外周端面長情報、前記第1外周ベベル面を表す画像情報から当該第1外周ベベル面の複数位置それぞれでの周方向を横切る方向の長さを表す第1外周ベベル面長情報、及び前記第2外周ベベル面を表す画像情報から当該第2外周ベベル面の複数位置それぞれでの周方向を横切る方向の長さを表す第2外周ベベル面長情報のうちの少なくともいずれかを前記エッジ形状情報として生成する請求項2記載の半導体ウエーハのエッジ検査装置。
  4. 前記形状情報生成手段は、前記外周端面を表す画像情報から当該外周端面の複数位置それぞれでの周方向を横切る方向の長さを表す外周端面長情報、前記第1外周ベベル面を表す画像情報から当該第1外周ベベル面の複数位置それぞれでの周方向を横切る方向の長さを表す第1外周ベベル面長情報、及び前記第2外周ベベル面を表す画像情報から当該第2外周ベベル面の複数位置それぞれでの周方向を横切る方向の長さを表す第2外周ベベル面長情報を生成し、前記外周面長情報、前記第1外周ベベル面長情報及び前記第2外周ベベル面長情報に基づいて、前記第1外周ベベル面の前記複数位置それぞれでの傾き角度を表す第1外周ベベル面角度情報、前記第2外周ベベル面の前記複数位置それぞれでの傾き角度を表す第2外周ベベル面角度情報、前記第1外周ベベル面の前記複数位置それぞれでの前記半導体ウエーハの径方向における長さ成分を表す第1外周ベベル面径方向成分長情報、前記第2外周ベベル面の前記複数位置それぞれでの前記径方向における長さ成分を表す第2外周ベベル面径方向成分長情報、前記第1外周ベベル面の前記複数位置それぞれでの前記半導体ウエーハに垂直な軸方向における長さ成分を表す第1外周ベベル面軸方向成分長情報及び前記第2外周ベベル面の前記複数位置それぞれでの前記軸方向における長さ成分を表す第2外周ベベル面軸方向成分長情報のうちの少なくともいずれかを前記エッジ形状情報として生成することを特徴とする請求項2記載の半導体ウエーハのエッジ検査装置。
  5. 前記検査結果情報生成手段は、前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の複数位置それぞれでの形状を表す前記エッジ形状情報に基づいて、前記複数位置における前記エッジ形状情報の値の最大値、最小値、平均値及び標準偏差の少なくともいずれか1つを生成する請求項1記載の半導体ウエーハのエッジ検査装置。
  6. 前記検査結果情報生成手段は、前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の複数位置それぞれでの前記外周端面長情報、前記第1外周ベベル面長情報及び前記第2外周ベベル面長情報のうちの少なくともいずれか1つの値の最大値、最小値、平均値及び標準偏差の少なくともいずれか1つを生成する請求項3記載の半導体ウエーハのエッジ検査装置。
  7. 前記検査結果情報生成手段は、前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の複数位置それぞれでの前記第1外周ベベル面角度情報、前記第2外周ベベル面角度情報、前記第1外周ベベル面径方向成分長情報、前記第2外周ベベル面径方向成分長情報、前記第1外周ベベル面軸方向成分長情報及び前記第2外周ベベル面軸方向成分長情報のうちの少なくともいずれか1つの値の最大値、最小値、平均値及び標準偏差の少なくともいずれか1つを生成する請求項4記載の半導体ウエーハのエッジ検査装置。
  8. 半導体ウエーハの外周エッジ部分に対向して配置された撮影ユニットによって前記外周エッジ部分を撮影するエッジ撮影ステップと、
    前記半導体ウエーハの外周エッジ部分を撮影する前記撮影ユニットから順次出力される画像信号を処理する画像処理ステップとを有し、
    前記画像処理ステップは、
    前記画像信号から前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分を表す画像情報を生成する画像情報生成ステップと、
    前記画像情報から前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の複数位置それぞれでの形状を表すエッジ形状情報を生成する形状情報生成ステップと、
    前記エッジ形状情報に基づいて前記半導体ウエーハの1周分の前記外周エッジ部分の形状状態を表示可能な検査結果情報を生成する検査結果情報生成ステップと、
    前記画像情報に基づいて前記半導体ウエーハの前記外周エッジ部分の画像を表示ユニットに表示させるステップと、
    前記検査結果情報に基づいて検査結果を前記表示ユニットに表示させるステップとを有する半導体ウエーハのエッジ検査方法。
  9. 前記エッジ撮影ステップは、前記撮影ユニットによって、前記半導体ウエーハの外周端面、前記半導体ウエーハの第1面の外周縁において傾斜した第1外周ベベル面、及び前記第1面と逆側の第2面の外周縁において傾斜した第2外周ベベル面の少なくともいずれかを前記半導体ウエーハの外周エッジ部分として撮影し、
    前記形状情報生成ステップは、前記半導体ウエーハの外周端面を表す画像情報から当該外周端面の複数位置それぞれでの形状を表す情報、前記半導体ウエーハの第1外周ベベル面を表す画像情報から当該第1外周ベベル面の複数位置それぞれでの形状を表す情報、及び前記半導体ウエーハの第2外周ベベル面を表す画像情報から当該第2外周ベベル面の複数位置それぞれでの形状を表す情報のうちの少なくともいずれかを前記エッジ形状情報として生成する請求項8記載の半導体ウエーハのエッジ検査方法。
  10. 前記形状情報生成ステップは、前記外周端面を表す画像情報から当該外周端面の複数位置それぞれでの周方向を横切る方向の長さを表す外周端面長情報、前記第1外周ベベル面を表す画像情報から当該第1外周ベベル面の複数位置それぞれでの周方向を横切る方向の長さを表す第1外周ベベル面長情報、及び前記第2外周ベベル面を表す画像情報から当該第2外周ベベル面の複数位置それぞれでの周方向を横切る方向の長さを表す第2外周ベベル面長情報のうちの少なくともいずれかを前記エッジ形状情報として生成する請求項9記載の半導体ウエーハのエッジ検査方法。
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