JP5341893B2 - ねじ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ねじ軸の外周面の螺旋状の転動体転走溝とナットの内周面の螺旋状の負荷転動体転走溝との間に、転がり運動可能に複数の転動体を介在させたねじ装置に関する。
ボールねじは回転運動を直線運動に変換する機械要素である。ナットに対してねじ軸を相対的に回転させるときの摩擦を低減するために、ねじ軸の外周面のボール転走溝とこれに対向するナットの内周面の負荷ボール転走溝との間の負荷ボール転走路には、転がり運動可能に複数のボールが介在される。
ねじ軸とナットとの間を転がるボールを循環させるために、ナットにはリターンパイプが取り付けられる。リターンパイプには、ナットの螺旋状の負荷ボール転走溝の一端と他端とを接続する無負荷戻し路が形成される。ねじ軸とナットとの間を転がるボールは、ナットの負荷ボール転走溝の一端まで転がった後、リターンパイプの無負荷戻し路内に掬い上げられ、無負荷戻し路を経由した後、ナットの負荷ボール転走溝の他端に戻される。
ナットの負荷ボール転走溝の一端と他端とは、ねじ軸の軸線方向からみて周方向に180度離れている。このため、負荷ボール転走路の巻数は2.5巻、3.5巻等になる。このような巻数になると、ねじ軸の軸線方向からみて、リターンパイプが設けられているナットの上側半分のボールの個数と、リターンパイプが設けられていないナットの下側半分のボールの個数が異なってしまう。ナットの上側半分とナットの下側半分とで負荷できる荷重が異なるので、ボールねじの負荷バランスが悪くなる。
負荷ボール転走路の巻数を2巻、3巻、4巻等の整数に近付けることができれば、この問題を解決することができる。特許文献1には、負荷ボール転走路の巻数を整数に近づけたボールねじが開示されている。
特許文献1に記載のボールねじにおいて、ボールを循環させるための循環部品は、ナットの軸線方向に伸びるリターンチューブと、リターンチューブの軸線方向の両端部に取り付けられる一対の入れ子と、から構成される。入れ子は、負荷ボール転走路を移動するボールをねじ軸の半径方向に掬い上げ、リターンチューブに移動させる。リターンチューブはねじ軸の軸線と平行に配置される。ねじ軸の軸線方向からみて、手前側の入れ子がボールを掬い上げる位置と奥側の入れ子がボールを掬い上げる位置は一致している。このため、負荷ボール転走路の巻数を整数にすることができる。
実公平6−37227号公報
しかし、特許文献1に記載のボールねじにあっては、ねじ軸の外周面を転がるボールが入れ子に衝突してその移動方向を急激に半径方向に変化させるので、円滑に循環することができないという問題がある。しかも、循環部品が、リターンチューブと、リターンチューブの長さ方向の両端部に設けられる一対の入れ子と、から構成されるので、部品点数が多くなるという問題もある。すなわち、特許文献1に記載のボールねじは、整数巻きを実現できるものの、ボールの円滑な循環や、循環部品の製造上の問題から実用できるボールねじとはいえない。
そこで本発明は、整数巻きを実現することができる実用性の高いねじ装置を提供することを目的とする。
以下、本発明について説明する。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、外周面に螺旋状の転動体転走溝を有するねじ軸と、内周面に前記ねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝を有すると共に、前記負荷転動体転走溝の一端と他端とに接続される無負荷戻し路を有するナットと、前記ねじ軸の前記転動体転走溝と前記ナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記無負荷戻し路から構成される循環経路に循環可能に配列される複数の転動体と、を備え、前記無負荷戻し路は、前記ナットの軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成されて、前記負荷転動体転走路を移動する前記転動体を円弧状の軌道に沿って掬い上げる掬上げ通路と、中心線が前記ナットの軸線と平行に形成されて、前記転動体を前記ナットの軸線と平行に移動させる軸線方向通路と、を有し、前記掬上げ通路は、前記ナットの軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成され、かつ前記ナットの側面方向から見て、中心線が円弧状に形成される非直線領域を有し、前記ナットは、内周面に前記負荷転動体転走溝が形成されるナット本体と、前記ナット本体に装着され、前記無負荷戻し路が形成される循環部品と、を備えるねじ装置である。
本発明の他の態様は、外周面に螺旋状の転動体転走溝を有するねじ軸と、内周面に前記ねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝を有すると共に、前記負荷転動体転走溝の一端と他端とに接続される無負荷戻し路を有するナットと、前記ねじ軸の前記転動体転走溝と前記ナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記無負荷戻し路から構成される循環経路に循環可能に配列される複数の転動体と、を備え、前記無負荷戻し路は、前記ナットの軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成されて、前記負荷転動体転走路を移動する前記転動体を円弧状の軌道に沿って掬い上げる掬上げ通路と、中心線が前記ナットの軸線と平行に形成されて、前記転動体を前記ナットの軸線と平行に移動させる軸線方向通路と、を有し、前記掬上げ通路は、前記ナットの軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成され、かつ前記ナットの側面方向から見て、中心線が円弧状に形成される非直線領域を有し、前記ナットは、内周面に前記負荷転動体転走溝が形成されると共に、前記軸線方向通路が形成されるナット本体と、前記ナット本体の前記軸線方向の端面又は外径部に装着され、前記掬上げ通路が形成される循環部品と、を備えるねじ装置である。
本発明によれば、ねじ軸の外周面を移動する転動体を円弧状の軌道に沿って掬い上げることができるので、転動体を円滑に循環させることができる。また、無負荷戻し路にナットの軸線と平行な軸線方向通路を設け、ボールをナットの軸線と平行に循環させることで、ナットの軸線方向からみた無負荷戻し路の入口と出口を同じ位置に近づけることができ、負荷転動体転走路の巻数を整数に近づけることができる。
また、掬上げ通路にナットの軸線方向からみてもナットの側方からみても円弧状の非直線領域を形成することで、ナットの半径方向の寸法を小さくできる。
本発明の第一の実施形態のボールねじの斜視図 ナットの斜視図 循環部品の拡大図 ねじ軸のボール転走溝及びナットの負荷ボール転走溝の断面図 循環部品を取り外したナットの斜視図 ボールねじの循環経路を示す斜視図 ナットの側方からみた循環経路の中心線を示す図 ナットの軸線方向からみた無負荷戻し路の中心線を示す図 ねじ軸上に展開された無負荷戻し路の斜視図(図中(a)は斜視図を示し、(b−1)は正面図を示し、(b−2)は側面図を示す) ねじ軸及び循環部品の斜視図 ねじ軸及び循環部品の正面図 ナットに取り付けられた循環部品の斜視図 ナットに取り付けられた循環部品の正面図(一部断面を含む) 循環部品の無負荷戻し路の断面形状の変化を示す図 循環部品の無負荷戻し路の断面形状の変化を示す図 掬上げ通路の断面の詳細図 従来のボールねじの面取り加工を示す概念図 完全な整数巻きを実現するための循環経路の正面図 ねじ軸の頂点にボールを二つ並べた状態を示す正面図 本発明の第二の実施形態のボールねじの斜視図 ナットの側面図 ナットの正面図 ナットの平面図 循環部品を取り外したナットの平面図 循環部品の分割体の斜視図 循環部品の斜視図 循環部品の掬上げ部の詳細図(図26のIIXVI部) 循環経路の斜視図 循環経路の側面図 本発明の第三の実施形態のボールねじを示す図(図中(a)はねじ軸の軸線に沿った断面図を示し、(b)は正面図を示す) ナットの端面に装着される端面ピースを示す斜視図 端面ピースを移動するボールを示す断面図 本発明の第四の実施形態のボールねじの斜視図 軸受の断面図 本発明の第四の実施形態のボールねじの使用方法の一例を示す図 本発明の第四の実施形態のボールねじの循環経路を示す図(図中(a)は正面図を示し、(b)は側面図を示す) ボールの位置と玉荷重との関係を示すグラフ(図中(a)は本発明例、(b)はリターンパイプを使用した従来例)
図1は、本発明の第一の実施形態のねじ装置としてのボールねじの斜視図を示す。ボールねじは、外周面に螺旋状の転動体転走溝であるボール転走溝1aを有するねじ軸1と、内周面にボール転走溝1aに対向する螺旋状の負荷転動体転走溝である負荷ボール転走溝2aを有すると共に負荷ボール転走溝1aの一端と他端を接続する無負荷戻し路を有するナット2と、ねじ軸1のボール転走溝1aとナット2の負荷ボール転走溝2aとの間の負荷ボール転走路及び無負荷戻し路から構成される循環経路に循環可能に介在される複数の転動体であるボール3(図4参照)と、を備える。
ねじ軸1の外周面には、所定のリードのボール転走溝1aが研削加工や転造加工によって形成される。図4に示されるように、ボール転走溝1aの断面形状は、ボール3の半径よりも僅かに大きい半径の二つの円弧4を含むゴシックアーチ溝形状に形成される。二つの円弧の中心C1は、ボール3の中心C2よりも離れた位置にある。ボール3はゴシックアーチ溝形状のボール転走溝1aに二点で接触する。ボール3の中心C2とゴシックアーチ溝の底5と結んだ線Lと、円弧4とボール3との接触点6とボール3の中心C2とを結んだ線のなす接触角θは、例えば40〜50度に設定される。ボール転走溝1aは、熱処理された後、研削加工される。ボール転走溝1aの両側の縁に円弧状の面取り7を施してもよいし、ゴシックアーチ溝の底5に研削時の逃げになる逃げ溝を形成してもよい。
図2及び図3は、ねじ軸1を取り外した状態のナット2の斜視図を示す。ナット2は、内周面に螺旋状の負荷ボール転走溝2aが形成されるナット本体9と、ナット本体9に装着される循環部品8と、から構成される。ナット本体9には、ねじ軸1が貫通する貫通孔2eが開けられる。ナット本体9の内周面には、所定のリードの螺旋状の負荷ボール転走溝2aが研削加工によって形成される。図4に示されるように、負荷ボール転走溝2aの断面形状は、ボール3の半径よりも僅かに大きい半径の二つの円弧4を含むゴシックアーチ溝形状に形成される。ゴシックアーチ溝形状はねじ軸1のボール転走溝1aと同一である。負荷ボール転走溝2aは、熱処理された後、研削加工される。
ナット本体9の軸線方向の一端部には、ナット本体9を相手方の機械部品に取り付けるためのフランジ2bが形成される。ナット本体9の外周面には、平坦な平取り部2cが形成される。平取り部2cには、循環部品8が装着される。循環部品8には、ナット本体9の負荷ボール転走溝の一端及び他端に接続される無負荷戻し路10(図6参照)が形成される。
図5は、循環部品8及びナット本体9の斜視図を示す。循環部品8の無負荷戻し路10は、その長さ方向の両端部に、ねじ軸1のボール転走溝1aとナット本体9の負荷ボール転走溝2aとの間の負荷ボール転走路12を転がるボール3を無負荷戻し路10内に掬い上げる一対の掬上げ通路22を有する。各掬上げ通路22には、負荷ボール転走路を移動するボール3に接触して無負荷戻し路10内に導く掬上げ部14が形成される。ナット本体9の平取り部2cには、ナット本体9の外面から内面まで貫通し、循環部品8の一対の掬上げ部14が嵌められる一対の貫通孔15が開けられる。貫通孔15は、ナット本体9の負荷ボール転走溝2aに沿って伸びる。一対の貫通孔15の間には、ナット本体9の軸線方向に伸びる切欠き溝16が形成される。切欠き溝16は、平らな溝底16aと、この溝底16aから立ち上がり、対向する一対の平らな内壁面16bと、を有する。溝底16aは、平取り部2cの平面と平行であり、かつナット本体9の軸線と平行である。内壁面16bはナット本体9の軸線と平行であり、かつ溝底16aが含まれる平面に直交する。
ナット本体9の貫通孔15及び切欠き溝16には、循環部品8が嵌められる。循環部品8の外形形状は、一対の掬上げ部14を含む一対の端部8aと、一対の端部8a間の本体部8bと、を有する。端部8aはナット本体9の負荷ボール転走溝2aに沿って細長く伸びる。端部8aの断面形状は貫通孔15の断面形状に一致する。本体部8bは、ナット本体9の軸線方向に伸びる。本体部8bの断面形状は、四角形と半円形とを組み合わせた形状である。本体部8bの側面には、切欠き溝16の内壁面16bに対応した一対の平らな外壁面17が形成される。本体部8bの底面19は、切欠き溝16の溝底16aに対応した平面に形成される。
この循環部品8は、無負荷戻し路10に沿って二分割された一対の分割体18を結合させてなる。図中符号24aが分割面である。一対の分割体18は同じ形状に形成され、共通の金型に樹脂を射出成形することで製造される。一対の分割体18はレーザー溶接等の溶接、溶着、又は接着によって結合される。循環部品8を無負荷戻し路10に沿って二分割された一対の分割体18から構成することで、部品点数を削減することができる。
図2に示されるように、循環部品8をナット本体9に装着するとき、循環部品8の一対の端部8aがナット本体9の一対の貫通孔15に嵌まる。そして、循環部品8の本体部8bがナット本体9の切欠き溝16に嵌まる。図3に示されるように、循環部品8の本体部8bの上部20は切欠き溝16から突出する。本体部8bの上部20は、押え部材21によって押さえられる。押え部材21は、本体部8bの上部に合わせてU字状に曲げられた本体押え21aと、本体押え21aの両側に設けられる取付け座21bと、から構成される。押え部材21は、金属板を曲げ加工することで製造される。取付け座21bには通し孔21cが開けられる。通し孔21cにボルトを通し、ボルトをナット本体9のねじ穴にねじ込むことで、押え部材21がナット本体9に取り付けられる。循環部品8は押え部材21とナット本体9の切欠き溝16との間に挟まれ、ナット本体9に固定される。
図5に示されるように、循環部品8がナット本体9の切欠き溝16に嵌まり、循環部品8の本体部8bの底面19がナット本体9の切欠き溝16の溝底16aに接触することによって、ナット本体9の軸線と直交する平面において、循環部品8のX方向位置が位置決めされる。また、循環部品8の本体部8bの外壁面がナット本体9の切欠き溝16の内壁面16bに接触することによって、当該平面上の循環部品8のY方向位置が位置決めされる。そして、循環部品8の端部8aがナット本体9の貫通孔15に嵌まることによって、ナット本体9の軸線方向における循環部品8のZ方向位置が位置決めされる。すなわち、循環部品8がナット本体9に嵌まることによって、ナット本体9に対して循環部品8を、ひいてはナット本体9の負荷ボール転走溝2aに対して循環部品8の掬上げ部14を正確に位置決めすることができる。これにより、無負荷戻し路10と負荷ボール転走路12との間で円滑にボール3を移動させることができる。また、循環部品8を切欠き溝16の内壁面16b間に挟むことによって、二分割された循環部品8の分割面24aが開くことを防止できる。
図6は、ボールねじのボール循環経路を示す。ねじ軸1のボール転走溝1aとナット本体9の負荷ボール転走溝2aとの間には、螺旋状の負荷ボール転走路12が形成される。負荷ボール転走路12の一端から他端まで移動するボール3を循環させることができるように、負荷ボール転走路12の一端と他端には無負荷戻し路10が接続される。負荷ボール転走路12及び無負荷戻し路10から構成される循環経路には、多数のボール3が配列・収容される。上述のように、無負荷戻し路10は循環部品8に形成される。無負荷戻し路10は、負荷ボール転走路12の巻数が2巻、3巻、4巻等の整数に近くなるように、ナット2の軸線と平行な軸線方向通路24を有する。軸線方向通路24の両端部には、繋ぎ通路23及び掬上げ通路22が形成される。
図7は、ナット2の側方からみた循環経路の中心線(ボール3の中心の軌道)を示し、図8は、ナット2の軸線方向からみた無負荷戻し路10の中心線(ボール3の中心の軌道)を示す。無負荷戻し路10は、一対の掬上げ通路22、一対の繋ぎ通路23、及び軸線方向通路24に分けることができる。図8に示されるように、掬上げ通路22は、ナット2の軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成されて、負荷ボール転走路12を移動するボール3を円弧状の軌道に沿って掬い上げる。ここで、円弧状とは、円弧、楕円、クロソイド曲線を含む。従来のボールねじにおいては、ナット2の軸線方向からみて、円形状の負荷ボール転走路12の接線方向に直線状の軌道に沿ってボール3を掬い上げていた。これに対して、本実施形態のボールねじにおいては、円弧状の軌道に沿ってボール3を掬い上げる。負荷ボール転走路12から掬上げ通路22にボール3が円滑に移動するように、ナット2の軸線方向からみて、負荷ボール転走路12の中心線と掬上げ通路22の中心線との接続点P1(掬上げ点)においてこれらの中心線の接線方向が一致する。
図7に示されるように、ナット2の側方からみて、掬上げ通路22の中心線はナット2の軸線2fと直交する。掬上げ通路22と軸線方向通路24とを接続する繋ぎ通路23の中心線は、円弧形状に形成される。繋ぎ通路23は、ボール3を半径方向に移動させると共に、ボール3をナット2の内方に移動させる。繋ぎ通路23は軸方向に90度に曲げられた後、中心線がナット2の軸線2fと平行な軸線方向通路24に接続される。軸線方向通路24は、ボール3をナット2に軸線と平行に移動させる。軸線方向通路24を移動したボール3は、反対側の繋ぎ通路23及び掬上げ通路22を経由して再び負荷ボール転走路12に戻される。図8に示されるように、手前側の掬上げ通路22と奥側の掬上げ通路22とは、ナット2の中心線2gを境にした線対称に形成される。なお、ナット2の側方からみた掬上げ通路22の中心線は、負荷ボール転走路12のリードに合わせて傾けられてもよい。リードに合わせて傾けることにより、より円滑にボールを移動させることができる。
図9(a)は、ねじ軸1上に展開された無負荷戻し路10の斜視図を示す。循環部品8の無負荷戻し路10にナット2の軸線と平行な軸線方向通路24を設け、ボール3をナット2の軸線と平行に循環させることで、ナット2の軸線方向からみた無負荷戻し路10の入口と出口を同じ位置に近づけることができる。このため、負荷ボール転走路12の巻数を整数に近づけることできる。また、循環部品8の掬上げ通路22がボール3を円弧状の軌道に沿って掬い上げるので、ボール3を円滑に循環させることができると共に、負荷ボール転走路12の巻数を整数により近づけることができる。
図9(b−1)に示されるように、無負荷戻し路10の掬上げ通路22には、ナット2の軸線方向からみてその中心線が円弧状に形成され、かつ図9(b−2)に示されるように、ナット2の側方からみてその中心線が円弧状に形成される非直線領域22aを有する。ナット2の軸線方向からみて円弧状に形成される掬上げ通路22と、ナット2の側方からみて円弧状に形成される繋ぎ通路23とを直線領域を介して接続すると、ナット2の半径方向の寸法が大きくなってしまう。掬上げ通路22にナット2の軸線方向からみてもナット2の側方からみても円弧状の非直線領域を形成することで、ナット2の半径方向の寸法を小さくできる。なお、掬上げ通路22の一部を非直線領域22aにしてもよいし、掬上げ通路22の全体を非直線領域22aにしてもよい。
図10及び図11は、ねじ軸1及び循環部品8を示す。ねじ軸1上に展開される無負荷戻し路10は、循環部品8に形成される。循環部品8の無負荷戻し路10は、ボール3の周囲を囲む円形状に形成される。循環部品8の無負荷戻し路10には、入口10aと出口10bが設けられる。入口10aが負荷ボール転走路12の一端に接続され、出口10bが負荷ボール転走路12の他端に接続される。循環部品8は、無負荷戻し路10の中心線に沿って二分割される。図10に示されるように、無負荷戻し路10の軸線方向通路24は、ねじ軸1の軸線と平行な分割面24aで二分割され、図11に示されるように、無負荷戻し路10の繋ぎ通路23及び掬上げ通路22は、ねじ軸1の軸線方向からみて、これらの中心線に沿った分割面24bで二分割される。掬上げ通路22の掬上げ部14で分割されないように、掬上げ部14は二分割された分割体のそれぞれに形成される。
図12及び図13は、ナット本体9に取り付けられた循環部品8の詳細図を示す。循環部品8の掬上げ通路22には、負荷ボール転走路12を転がるボール3を掬い上げる掬上げ部14が形成される。図13に示されるように、ねじ軸1の軸線方向からみて、掬上げ部14の背面14aは繋ぎ通路23の中心線と平行である。掬上げ部14の内周面14bには円弧状の曲面が形成される。掬上げ部14はねじ軸1に接近するにしたがって徐々に肉厚が厚くなる。掬上げ部14の下端の肉厚を厚くすることで、ボール3が衝突する掬上げ部14の強度を高くすることができる。
図13に示されるように、循環部品8の掬上げ通路22の端部には、ねじ軸1のボール転走溝1aに対向する拘束部28が形成される。拘束部28がナット本体9の負荷ボール転走溝2aに接続される。拘束部28の、ボール3の進行方向と直交する面内での断面形状は、ナット本体9の負荷ボール転走溝2aの断面形状に合わせたゴシックアーチ溝形状に形成される。ねじ軸1のボール転走溝1aと循環部品8の拘束部28との間に挟まれるボール3の遊びは、閉曲線の断面を持つ無負荷戻し路10におけるボール3の遊びよりも小さい。拘束部28を設けることで、無負荷戻し路10と負荷ボール転走路12との間を移行するボール3の軌道を安定させることができる。
循環部品8の掬上げ部14の、ボール3の進行方向と直交する面内での断面形状は、ボール3の半径よりも僅かに大きい曲率半径の単一の円弧からなるサーキュラーアーク溝形状に形成される。循環部品8の繋ぎ通路23及び軸線方向通路24の断面形状は、ボール3の半径よりも僅かに大きい半径の円形状に形成される。
図14及び図15は、循環部品8の無負荷戻し路10の断面形状の変化を示す。(1)から(2)に至る領域、すなわち負荷ボール転走路12及び循環部品8の拘束部28の領域においては、これらの断面形状がゴシックアーチ溝形状に形成される。(2)から(3)に到る領域、すなわち掬上げ通路22の領域においては、掬上げ通路22の外側の断面形状は、拘束部28に合わせたゴシックアーチ溝形状からサーキュラーアーク溝形状に除々に変化する。掬上げ通路22の内側の掬上げ部14の断面形状はサーキュラーアーク溝形状に形成される。(3)から(4)に至る領域、すなわち繋ぎ通路23及び軸線方向通路24の領域においては、これらに断面形状が円形状に形成される。(4)から(5)に至る領域の無負荷戻し路10の断面形状は、(2)から(3)に至る領域と同一である。(5)から(6)に至る領域の無負荷戻し路10の断面形状は、(1)から(2)に至る領域と同一である。
図16は、(2)から(3)に至る領域である掬上げ通路22の断面の詳細図を示す。掬上げ通路22においては、ナット本体9側(拘束部28側)の断面形状が二つの円弧R1からなるゴシックアーチ溝形状に形成される。その一方、ねじ軸1側(掬上げ部14側)の断面形状が単一の円弧R2からなるサーキュラーアーク溝形状に形成される。
図13に示されるように、負荷ボール転走路12においては、ボール3はねじ軸1のボール転走溝1aとナット本体9の負荷ボール転走溝2aとの間に挟まれて、圧縮荷重を受けながら転がり運動する。一方、循環部品8の無負荷戻し路10では、ボール3と無負荷戻し路10との間には僅かな遊びがあり、ボール3は負荷を受けることなく、後続のボール3に押されながら移動する。
従来のボールねじにおいては、ボール3の循環経路は無負荷域の無負荷戻し路10と負荷域の負荷ボール転走路12との二種類が存在している。これに対して、本実施形態のボールねじにおいては、無負荷域の無負荷戻し路10と負荷域の負荷ボール転走路12との間に、拘束部28が設けられて遊びの少ない中間領域が存在する。この中間領域では、後続のボール3に押し込まれることによってではなく、ねじ軸1の回転によって、ボール3が負荷ボール転走路12に引き込まれる。このため、無負荷域から負荷域にボール3を円滑に移動させることができる。また、ボール3が負荷ボール転走路12から無負荷戻し路10へ移動するときも、循環部品8の拘束部28とねじ軸1との間で案内されるので、ボール3を無負荷戻し路10の内方へ円滑に移動させることができる。
また、循環部品8の無負荷戻し路10の拘束部28の断面形状をナット本体9の負荷ボール転走溝2aの断面形状に合わせたゴシックアーチ溝形状に形成することで、拘束部28で正しく整列されたボール3を負荷ボール転走溝2aへ円滑に移動させることができる。拘束部28におけるボール3の遊びが負荷ボール転走路12に近付くにしたがって徐々に小さくなるようにすることで、ボール3をより円滑に移動させることができる。
図17に示されるように、従来のボールねじにおいては、循環部品8の無負荷戻し路10の断面形状がサーキュラーアーク溝形状に形成される。一方、ナット本体9の負荷ボール転走溝2aの断面形状はゴシックアーチ溝形状に形成される。このため、ナット本体9の負荷ボール転走溝2aの繋ぎ目に断面形状を連続にするための面取り29を加工する必要があった。これに対して、本実施形態のように、循環部品8の拘束部28の断面形状をゴシックアーチ溝形状に形成することで、ナットに面取り加工しなくてもボール3が無負荷戻し路10から負荷ボール転走溝2aへ容易に乗り移ることができる。
図13に示されるように、掬上げ部14にはボール3が衝突する。掬上げ部14の断面形状をゴシックアーチ溝形状に形成すると、ボール3が衝突する掬上げ部14の先端にエッジが生じ易い。掬上げ部14の断面形状をサーキュラーアーク溝形状に形成し、掬上げ部14の先端を円弧状に丸めることで、掬上げ部14の先端にエッジが発生するのを防止できる。また、無負荷戻し路10の繋ぎ通路23及び軸線方向通路24の断面形状を円形状に形成することで、金型による分割体18の製造が容易になる。
図18は、完全な整数巻きを実現するための循環経路を示す。ナット2の軸線方向からみて、ねじ軸1の中心S1と循環部品8の軸線方向通路24の中心(繋ぎ通路23の中心線)を結んだ線L1(中心線)から、ねじ軸1の中心S1とナット本体9の負荷ボール転走溝と循環部品8の掬上げ通路22との境目B1(図13参照、循環開始点)とを結んだ線L2までの、負荷ボール転走路12におけるボール3の中心の円弧形状の軌道上の距離αが0より大きく、かつボール直径の1.5倍以下に設定される。距離αが短くなればなる程、ターンすることが難しくなるので、掬上げ通路22の中心線を、ナット2の中心線L1を超えた後、再びナット2の中心線L1上に戻るように設計してもよい。
もし距離αが0ならば、ねじ軸1の軸線方向からみて、ボール3を掬い上げる位置において、手前と奥のボール3が重なってしまう分、負荷を受けられるボール3の数が負荷ボール転走路12の他の部分よりも一個多くなる。その一方、円弧状の距離αが1・Da(直径)以上であると、ボール3を掬い上げる位置において、逆に負荷を受けられるボール3の数が他の部分よりも一個少なくなる。ただし、ターンする距離が長くなるので、ボール3をターンさせ易くなる。整数巻きに近付けることと、ボール3のターンのし易さを考慮して、距離αを0より大きく、かつボール直径の1.5倍以下に設定する。円弧状の距離αをボール直径の0.4倍以上かつ0.6倍以下、望ましくは0.5倍に設定することで、図19に示されるように、ねじ軸1の軸線方向からみて、手前側と奥側にある二個のボール3を接触するように並べることができ、負荷ボール転走路12にすきまなくボール3を配列することができる。言い換えれば、手前側でボール3が負荷ボール転走路12から掬われるのと同時に、奥側でボール3が負荷ボール転走路12に戻る。したがって、完全な整数巻きが実現できるねじ装置が得られる。
図20は、本発明の第二の実施形態のボールねじの斜視図を示す。この実施形態のボールねじにおいても、負荷ボール転走路33の巻数は整数に近づけられている。ねじ軸31にボール転走溝31aが形成され、ナット本体44に負荷ボール転走溝32aが形成される点は、上記第一の実施形態のボールねじと同一である。
図21及び図22は循環部品34が取り付けられたナット32を示す。循環部品34には、負荷ボール転走路33の一端と他端に接続される無負荷戻し路35が形成される。無負荷戻し路35は、負荷ボール転走路33を移動するボールを円弧状の軌道に沿って掬い上げる掬上げ通路36(図22参照)と、掬い上げたボールを半径方向に移動させる繋ぎ通路37(図22参照)と、ボールをナット32の軸線と平行に移動させる軸線方向通路38(図21参照)と、から構成される。
図23に示されるように、循環部品34は、ナット32の軸線に沿って二分割された一対の分割体39を結合させてなる。
図24に示されるように、ナット本体44にはその外側から内側に貫通する一対の貫通孔32bが開けられる。一対の貫通孔32bは、ナット本体44の軸線方向に並べられる。
図25及び図26は、循環部品34の詳細図を示す。一対の分割体39のそれぞれに負荷ボール転走路33を移動するボールを円弧の軌道に沿って掬い上げる掬上げ部40が形成される。
図27は掬上げ部40の詳細図を示す。循環部品34の無負荷戻し路35の長さ方向の端部の、ナット本体44の負荷ボール転走溝32aに接続される部分には、拘束部42が形成される。この拘束部42とねじ軸31との間には、ボール41が挟まれる。拘束部42の断面形状は、ナット本体44の負荷ボール転走溝32aの断面形状に合わせたゴシックアーチ溝形状に形成される。一方、循環部品34の掬上げ部40の断面形状は、ボール41の半径よりも大きい半径のサーキュラーアーク溝形状に形成される。
図28及び図29は、循環経路を循環するボール41を示す。ナット32に対してねじ軸31を相対的に回転させると、ねじ軸31とナット本体44との間の負荷ボール転走路33をボール41が転がり運動する。負荷ボール転走路33の一端まで移動したボール41は、循環部品34の掬上げ部40によって、円弧状の軌道に沿って掬い上げられる。循環部品34の掬上げ通路36、繋ぎ通路37、軸線方向通路38を通過したボール41は、反対側の繋ぎ通路37、掬上げ通路36を経由して再び負荷ボール転走路33に戻される。ボール41が負荷ボール転走路33に戻されるとき、ねじ軸31の回転によって、ねじ軸31と循環部品34の拘束部42との間に挟まれるボール41が負荷ボール転走路12に引き込まれる。このため、ボール41を円滑に移動させることができる。
図30は、本発明の第三の実施形態のボールねじを示す。図中(a)はボールねじの断面図を、(b)は正面図を示す。ボールを循環させるための循環部品の構造が上記第一及び第二の実施形態と異なり、循環部品としての端面ピース54がナット本体53の軸線方向の端面53aに装着される。
ねじ軸51の外周面には、螺旋状のボール転走溝51aが形成される。この実施形態では、ボール転走溝51aの条数は二条である。ナット52のナット本体53の内周面には、ねじ軸51のボール転走溝51aに対向する螺旋状の負荷ボール転走溝52aが形成される。ねじ軸51のボール転走溝51aとナット本体53の負荷ボール転走溝52aとの間で螺旋状の負荷ボール転走路55が構成される。ナット本体53の内部には、その軸線と平行に貫通孔56が設けられる。この貫通孔56は無負荷戻し路の軸線方向通路を構成する。なお、この実施形態のようにナットの貫通孔56自体が軸線方向通路を構成してもよいし、貫通孔56に挿入されるパイプが軸線方向通路を構成してもよい。
図31に示されるように、ナット本体53の端面53aには凹所53bが形成され、この凹所53bに循環部品としての端面ピース54が嵌め込まれる。凹所53bは貫通孔56に連通していて、貫通孔56の長さ方向の両端部に一対の端面ピース54が設けられている。端面ピース54には、掬上げ通路及び繋ぎ通路が形成される。掬上げ通路及び繋ぎ通路の構成は上記第一の実施形態のボールねじと同一である。また、端面ピース54にはねじ通し穴54aが設けられる。ねじ通し穴54aにねじを通し、ナット本体53にねじを締めることにより、端面ピース54がナット本体53に固定される。端面ピース54は掬上げ通路及び繋ぎ通路に沿って二分割されてもよいし、二分割されてなくてもよい。
図32は、端面ピース54の掬上げ通路58を移動するボール59の軌道を示す。負荷ボール転走路55を移動するボール59は掬上げ通路58の掬上げ部61によって掬い上げられる。掬上げ通路58の中心線は負荷ボール転走路55の中心線と連続する円弧状に形成される。ボール59は円弧状の軌道に沿って掬い上げられる。このボールねじにおいても、上記第一及び第二の実施形態のボールねじ同様に、負荷ボール転走路55に接する円弧状の軌道に沿った掬上げ、有効ボール数の増加、掬上げ部の強度の向上、負荷バランスの向上が可能になる。
図33は、本発明の第四の実施形態のボールねじを示す。この実施形態のボールねじにおいては、ナット本体73の外周に一体に軸受74が設けられる。図34の軸受74の断面図にも示されるように、軸受74は、ナット本体73と一体の内輪75と、内輪75の外側に配置される外輪76と、内輪75と外輪76との間に配列される複数列の転動体列、例えば二列のローラ列と、から構成される。
内輪75の外周面には、断面V字形状の二列のローラ転走面75aが形成される。外輪76には、フランジのように外輪76を相手部品に取り付けるための複数のざぐり穴76bが加工される。外輪76の内周面には、内輪75のローラ転走面75aに対向する断面V字形状の二列のローラ転走面76aが形成される。内輪75のローラ転走面75aと外輪76のローラ転走面76aとの間には、断面正方形の二列の環状のローラ転走路が形成される。ローラ転走路には、複数のローラ77が配列される。ローラ77は、側面形状が略四角形であり、その直径が軸線方向長さよりも僅かに大きい。各列のローラ転走路には、ローラ77の進行方向からみたとき、隣接するローラ77の軸線が直交するように、複数のローラ77がクロス配列される。ローラ77をクロス配列することにより、軸受74は、ナット72の軸線方向の荷重(図中(1)及び(2)方向の荷重)及び半径方向の荷重を負荷できるアンギュラーコンタクト軸受になる。なお、一方の列のローラ転走路に図中(1)方向の荷重のみを負荷できるように複数のローラ77をパラレル配列し、他方の列のローラ転走路に図中(2)方向の荷重のみを負荷できるように複数のローラ77をパラレル配列してもよい。このときの一方の列のローラ転走路の接触角線は図中(3)で示され、他方の列のローラの接触角線は図中(4)で示される。パラレル配列とは、隣り合うローラの軸線がほぼ平行な状態で配列されることをいう。また、ローラをクロス配列する場合、ローラの列数は一列でもよい。
図33に示すように、ねじ軸71の外周面には螺旋状のボール転走溝71aが形成される。この実施形態では、二条のボール転走溝71aが形成されている。ナット本体73の内周面には、ねじ軸71のボール転走溝71aに対向する負荷ボール転走溝が形成される。ねじ軸71のボール転走溝71aとナット本体73の負荷ボール転走溝との間で螺旋状の負荷ボール転走路が構成される。ナット本体73の内部には、ナット本体73の軸線と平行な軸線方向通路が形成される。ナット本体73の軸線方向通路の長さ方向の両端部には、循環部品としての一対の側面ピース80が装着される。各側面ピース80には、掬上げ通路及び繋ぎ通路が形成される。掬上げ通路は、ナットの軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成される。繋ぎ通路は、ナットの側方からみて中心線が円弧状に形成され、掬上げ通路と軸線方向通路とを繋ぐ。側面ピース80はナット本体73の外径部に設けた凹所に嵌め込まれる。負荷ボール転走路、掬上げ通路、軸線方向通路及び繋ぎ通路によって循環経路が構成される。循環経路の個数及び配列については後述する。
図35は、第四の実施形態の軸受付きボールねじの使用方法の一例を示す。ねじ軸71の両端部には、支持部81を介してテーブル82が結合される。軸受74の外輪76は、図示しないベースに固定される。モータによって軸受74の外輪76に対してナット本体73を回転させると、ねじ軸71が軸線方向に移動し、テーブル82が移動する。移動するテーブル82を正確に位置決めするためには、軸受74には回転を案内する機構だけでなく、高い剛性が必要になる。ローラ77を用いたアンギュラーコンタクト軸受にすることによって、軸受74の剛性を高くすることができる。
ボールねじの使用方法としては、ナットにテーブルを固定し、両端部がベースに回転可能に支持されるねじ軸を回転させてナットをねじ軸の軸線方向に移動させるのが一般的である。第一ないし第三の実施形態のボールねじは一般的な使用方法で用いられる。
図36は、第四の実施形態のボールねじの循環経路84を示す。この実施形態において、ねじ軸の軸線方向に位置をずらせて二列の循環経路84が設けられる。また、二条のねじ軸71に対応して二条の循環経路84が設けられる。合計の循環経路84の個数は、列数と条数との積で表わされる。この実施形態において、二列×二条により、合計四個の循環経路が設けられる。四個の循環経路の無負荷戻し路85は、図36(a)に示されるように、ねじ軸71の軸線方向からみて、周方向に90度の均等間隔を空けて配列される。また、ボールねじに予圧を付与できるように、ナット本体73の一列目の負荷ボール転走溝と二列目の負荷ボール転走溝との間の距離βが調整される。一列目の負荷ボール転走溝及び二列目の負荷ボール転走溝は、ねじ軸71のボール転走溝71aに対して位相がわずかにずれている。
この実施形態のボールねじによれば、負荷ボール転走路の巻数を整数に近付け、負荷を受けられないボールの個数を少なくするので、ナット内のボールの玉荷重を均一化することができる。以下にこれを説明する。図37(b)は、従来のリターンパイプ方式のボールの玉荷重の分布を示す。図36(a)の破線で示すリターンパイプ87を取り付けたとき、ねじ軸71の軸線方向の負荷を受けるボールがない部分89が多く存在する。このため、図37(b)のグラフに示すように、循環経路内での玉荷重がボールの位置によって大きくなったり、小さくなったりする現象が生ずる。なぜならば、ねじ軸71の軸線方向の負荷を受けるボールの個数が少ないとき、すなわち図36(a)の負荷ボール転走路90の上部にボールが位置するとき、玉荷重が大きくなる。その一方、ねじ軸71の軸線方向の負荷を受けるボールの個数が多いとき、すなわち図36(a)の負荷ボール転走路90の下部にボールが位置するとき、玉荷重が小さくなる。これに対し、負荷を受けるボールがない部分を少なくすることにより、図37(a)に示すように、ナット内のボールの玉荷重を均一化することができる。なお、グラフの横軸は負荷ボール転走路90内のボールの位置を表す。
また、本実施形態のボールねじによれば、ナット72の軸線方向の長さを長くし、ナット72に複数列の循環経路84を設けることにより、平均化効果を向上させることができ、ナット72のよろめきを低減することができる。
さらに、本実施形態のボールねじによれば、四つの無負荷戻し路85をナット72の周方向に均等間隔を空けて配列することにより、ボールが負荷ボール転走路90から無負荷戻し路85に出入りするときの影響を少なくすることができ、ナット72を回転させるときのトルクの変動を低減できる。ボールねじに予圧を付与することにより、トルクの変動をより低減できる。
さらに、本実施形態のボールねじによれば、比較的小径のボールを使用し、二条ねじにすることにより、ボールねじの軸方向の剛性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られず、本発明の要旨を変更しない範囲で様々に変更できる。例えば、転動体には、ボールの替わりにローラを用いることができる。
無負荷戻し路の掬上げ通路、繋ぎ通路、及び軸線方向通路の中心線は、複数の円弧と直線から構成されなくても、接線方向が連続になる複数のクロソイド曲線から構成されてもよい。
ゴシックアーチ溝形状は、二つの円弧から構成されなくても、ボールと二点で接触できる曲線であれば、二つのスプライン曲線、二つのクロソイド曲線等から構成されてもよい。
循環部品の拘束部の断面形状は、ゴシックアーチ溝形状に限られることはなく、ボールの遊びを少なくすることができれば、単一の円弧からなるサーキュラーアーク溝形状に形成されてもよい。
完全な整数巻きを必要としない場合は、円形状の軌道上の距離αが直径Daの0.4倍以上かつ0.6倍以下以外に設定されてもよい。
1,31,51,71…ねじ軸,1a,31a,51a,71a…ボール転走溝(転動体転走溝),2,32,52,72…ナット,9,44,53,73…ナット本体,2a,32a,52a…負荷ボール転走溝(負荷転動体転走溝),3,41,59…ボール(転動体),8,34…循環部品,10,35…無負荷戻し路,12,55…負荷ボール転走路(負荷転動体転走路),14,40…掬上げ部,18,39…分割体,22,36,58…掬上げ通路,23,37…繋ぎ通路,24,38…軸線方向通路,31…ねじ軸,31a…ボール転走溝(転動体転走溝),54…端面ピース(循環部品),74…軸受,75…内輪,75a…ローラ転走面,76…外輪,76a…ローラ転走面,77…ローラ,84…循環経路

Claims (8)

  1. 外周面に螺旋状の転動体転走溝を有するねじ軸と、
    内周面に前記ねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝を有すると共に、前記負荷転動体転走溝の一端と他端とに接続される無負荷戻し路を有するナットと、
    前記ねじ軸の前記転動体転走溝と前記ナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記無負荷戻し路から構成される循環経路に循環可能に配列される複数の転動体と、を備え、
    前記無負荷戻し路は、
    前記ナットの軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成されて、前記負荷転動体転走路を移動する前記転動体を円弧状の軌道に沿って掬い上げる掬上げ通路と、
    中心線が前記ナットの軸線と平行に形成されて、前記転動体を前記ナットの軸線と平行に移動させる軸線方向通路と、を有し、
    前記掬上げ通路は、前記ナットの軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成され、かつ前記ナットの側面方向から見て、中心線が円弧状に形成される非直線領域を有し、
    前記ナットは、
    内周面に前記負荷転動体転走溝が形成されるナット本体と、
    前記ナット本体に装着され、前記無負荷戻し路が形成される循環部品と、を備えるねじ装置。
  2. 前記循環部品は、前記無負荷戻し路に沿って二分割された一対の分割体を結合させてなることを特徴とする請求項1に記載のねじ装置。
  3. 外周面に螺旋状の転動体転走溝を有するねじ軸と、
    内周面に前記ねじ軸の前記転動体転走溝に対向する螺旋状の負荷転動体転走溝を有すると共に、前記負荷転動体転走溝の一端と他端とに接続される無負荷戻し路を有するナットと、
    前記ねじ軸の前記転動体転走溝と前記ナットの前記負荷転動体転走溝との間の負荷転動体転走路、及び前記無負荷戻し路から構成される循環経路に循環可能に配列される複数の転動体と、を備え、
    前記無負荷戻し路は、
    前記ナットの軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成されて、前記負荷転動体転走路を移動する前記転動体を円弧状の軌道に沿って掬い上げる掬上げ通路と、
    中心線が前記ナットの軸線と平行に形成されて、前記転動体を前記ナットの軸線と平行に移動させる軸線方向通路と、を有し、
    前記掬上げ通路は、前記ナットの軸線方向からみて、中心線が円弧状に形成され、かつ前記ナットの側面方向から見て、中心線が円弧状に形成される非直線領域を有し、
    前記ナットは、
    内周面に前記負荷転動体転走溝が形成されると共に、前記軸線方向通路が形成されるナット本体と、
    前記ナット本体の前記軸線方向の端面又は外径部に装着され、前記掬上げ通路が形成される循環部品と、を備えるねじ装置。
  4. 前記転動体がボールであり、
    前記ナットの軸線方向からみて、前記ねじ軸の中心と前記軸線方向通路の中心とを結んだ線から、前記掬上げ通路と前記負荷転動体転走路との境目までの、前記負荷転動体転走路における前記ボールの中心の軌道上の距離が0より大きく、かつ前記ボールの直径の1.5倍以下に設定されることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のねじ装置。
  5. 前記ねじ軸の軸線方向からみて、前記掬上げ通路の中心線と前記負荷転動体転走路の中心線との接続点において、前記掬上げ通路の中心線の接線方向と前記負荷転動体転走路の中心線の接線方向とが実質的に一致することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のねじ装置。
  6. 前記ナットは、
    内周面に前記負荷転動体転走溝が形成されるナット本体と、
    前記ナット本体と一体に設けられ、外周面に転動体転走面を有する内輪と、
    前記内輪の外周側に配置され、内周面に転動体転走面を有する外輪と、
    前記内輪の前記転動体転走面と前記外輪の前記転動体転走面との間に転がり運動可能に配置される複数のローラと、を備え、
    前記内輪、前記外輪及び前記複数のローラから構成される軸受は、前記ナットの軸線方向の荷重及び半径方向の荷重を負荷できるアンギュラーコンタクト軸受であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のねじ装置。
  7. 前記ねじ軸の軸線方向に位置をずらして二列以上の列数の循環経路が設けられると共に、二条以上の前記ねじ軸の条数に対応して二条以上の条数の循環経路が設けられ、
    循環経路の合計の個数が列数と条数の積で表わされ、
    合計の個数の循環経路の無負荷戻し路が、前記ねじ軸の軸線方向からみて前記ねじ軸の周方向に均等間で配列されることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のねじ装置。
  8. 前記ナット本体には、前記循環部品の掬上げ部が嵌められる貫通孔が形成され、
    前記貫通孔は、前記ナット本体の前記負荷転動体転走溝に沿って伸びていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のねじ装置。
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