JP5338274B2 - 空気調和機 - Google Patents

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本願発明は、ファンの吸込側に配置されたベルマウスに対向して前面パネルが配置され、該前面パネルと上記ベルマウスとの間に形成される空間部を上記ファンへの空気の吸込流路とした空気調和機に関するものである。
空気調和機、特に天井埋込型の空気調和機の室内機は、天井面側に露出配置される化粧パネルの中央部に吸込口を、周辺部に吹出口を設けており、上記吸込口から室内空気を吸い込むようになっている(例えば、特許文献1参照)。この場合、上記吸込口には格子状の吸込グリルが配置され、該吸込グリルを通して空気を吸い込むようになっている。
しかし、上記吸込グリルは常時室内に露出しており、しかも長期の使用によって該吸込グリルの格子部分に埃が付着し汚れを生じることから、化粧パネルの意匠性が損なわれ、延いては空気調和機そのものの商品価値が低下することになり、好ましくない。
このような事情を考慮して、上記吸込グリルに代えて、平板状の前面パネルを上記吸込口に離間対向状態で配置し、該前面パネルと上記吸込口の間に形成される隙間空間を該吸込口への吸込流路として利用し、これによって化粧パネル全体の意匠性を高めるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2008−075897号公報 特開2008−261519号公報 特開2008−209099号公報
ところが、このような前面パネルを備えた構成の空気調和機においては、以下のような問題がある。
図10には、前面パネルを備えた構成の空気調和機の化粧パネル61を室内側から見上げた状態を示している。この化粧パネル61の中央部には吸込口63が、周辺部には吹出口64が備えられている。また、上記吸込口63には遠心ファン66のファン吸込口67が臨むとともに、該吸込口63の前面側には前面パネル62が配置されており、該前面パネル62と上記吸込口63との隙間空間が上記ファン吸込口67側への空気の吸込流路65として機能するようになっている。
また、図10には、上記吸込流路65を通って上記ファン吸込口67に吸い込まれる空気流を流線Aa,Abで示している。空気流Aaは上記前面パネル62に外縁62aの中央寄り部分から吸い込まれる空気流であり、空気流Abは上記外縁62aの両側部分から吸い込まれる空気流である。
ここで、上記前面パネル62の外縁62aの中央寄り部分から吸い込まれる空気流Aaは、該外縁62aに対して略直交する方向から流入することから、該外縁62a部分での空気流の剥離によって流通抵抗が大きくなり、その結果、上記ファン吸込口67側への到達距離が短くなる傾向にある。これに対して、上記外縁62aの両側部分から吸い込まれる空気流Abは、該外縁62aに対して斜め方向から流入することから、該外縁62aでの剥離が少なく流通抵抗が比較的小さく維持され、その結果、上記ファン吸込口67側への到達距離が長くなる傾向にある。
係る空気流の流通抵抗の差に起因する到達距離の相違によって、上記ファン吸込口67に吸い込まれる空気の流れ状態が該ファン吸込口67の周方向において不均一となり、その結果、吸込空気の乱れが大きくなり、ファン騒音が増大するという問題があった。
そこで、本願発明では、前面パネルを備えた構成の空気調和機において、簡単且つ安価な構成でファン騒音の低減を実現することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、ケーシング1内に収容されたファン5の吸込側に配置されたベルマウス6に対向して略矩形の平面形状の前面パネル10を配置し、該前面パネル10と上記ベルマウス6との間に形成される空間部を上記ファン5への空気の吸込流路9とした空気調和機において、上記前面パネル10の上記ベルマウス6に対向する面10bの外縁10eより部位に、上記前面パネル10の外縁10eに対応する前端部11aから該前面パネル10の上記裏面10bからの高さが最も高い最高位点11cまでの範囲が連続した曲面とされている矩形の平面形状を有する膨出部11を、上記前面パネル10における各辺の長さ方向略中央部においてその辺長さの略1/3の範囲に設けたことを特徴としている。
本願の第の発明では、上記第1の発明に係る空気調和機において、上記前面パネル10を、上記ベルマウス6に対して接離する方向へ移動可能とし、且つ該ベルマウス6からの離間状態においては上記吸込流路9が確保され、該ベルマウス6への接近状態においては他の構造物との干渉が回避されるように移動範囲を設定したことを特徴としている。
本願の第の発明では、上記第1又は第の発明に係る空気調和機において、上記前面パネル10の上記裏面10b側の上記吸込流路9内にエアフィルタ18を配置したことを特徴としている。
本願の第の発明では、上記第1又は第の発明に係る空気調和機において、上記前面パネル10の上記裏面10b側の上記吸込流路9内に熱交換器7を配置したことを特徴としている。
本願の第の発明では、上記第1又は第の発明に係る空気調和機において、上記前面パネル10の上記裏面10b側の上記吸込流路9内に空気浄化エレメント19を配置したことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係る空気調和機によれば、上記前面パネル10の上記ベルマウス6に対向する裏面10bの外縁10e寄り部位に、上記吸込流路9側へ膨出する膨出部11を設けているので、該前面パネル10の外縁10eの外側を通って上記吸込流路9に流入する空気流は、上記膨出部11の表面に案内されてスムーズにファン吸込口54側へ流れ、上記外縁10e部分での剥離が可及的に防止され、吸込空気の乱れに起因するファン騒音が低減され、空気調和機の静粛運転が実現される。
また、上記前面パネル10に上記膨出部11を設けるという簡単且つ安価な構成であることから、静粛運転性の高い空気調和機を安価に提供できる。
(b)上記膨出部11が、少なくとも上記前面パネル10の外縁10eに対応する前端部11aから該前面パネル10の上記面10bからの高さが最も高い最高位点11cまでの範囲を連続した曲面としているので、該膨出部11による吸込空気のガイド作用が促進され、上記(a)に記載の効果が一層促進される。
(c)この発明の空気調和機では、上記前面パネル10を略矩形の平面形状とし、上記膨出部11を、上記前面パネル10の各辺の長さ方向略中央部においてその辺長さの略1/3の範囲に設けているので、ファン吸込口54に吸い込まれる空気の流れ状態が該ファン吸込口54の周方向において可及的に均一化され、吸込空気の乱れが抑制されることで、ファン騒音が可及的に低減される。
即ち、上記前面パネル10に上記膨出部11が設けられていない場合には、該前面パネル10の外縁10eの中央寄り部分から吸い込まれる空気流と、該前面パネル10の外縁10eの両側部分から吸い込まれる空気流の間における流通抵抗の差が大きく、それによって上記ファン吸込口54側への空気流の到達距離が相違し、その結果、該ファン吸込口54に吸い込まれる空気の流れ状態が該ファン吸込口54の周方向において不均一となり、ファン騒音の増大につながることは既述の通りである。
しかし、この発明では、上記膨出部11を、上記前面パネル10の各辺の長さ方向略中央部においてその辺長さの略1/3の範囲に設けているので、上記前面パネル10の外縁10eの中央寄り部分から吸い込まれる空気流は、該外縁10eに対して略直交する方向から流入するものの、上記膨出部11に案内され、該外縁10eに衝突することなくスムーズに流れてその流速が維持されることから、上記ファン吸込口54側への到達距離が長くなる。一方、上記前面パネル10の外縁10eの両側部分から吸い込まれる空気流は、該外縁10eに対して斜め方向から流入するため上記外縁10eへの衝突が少なく流速が大きいが、上記膨出部11が存在することで、膨出部11の側部近傍に衝突してその流速が低下し、それだけ上記ファン吸込口54側への到達距離が短くなる。
このような上記前面パネル10の外縁10eの中央寄り部分から吸い込まれる空気流における到達距離の伸長化と、上記前面パネル10の外縁10eの両側部分から吸い込まれる空気流における到達距離の短縮化の相乗作用によって、上記ファン吸込口54に吸い込まれる空気の流れ状態が該ファン吸込口54の周方向において可及的に均一化され、吸込空気の乱れが抑制されることで、ファン騒音が可及的に低減されるものである。
(d)本願の第の発明に係る空気調和機によれば、上記(a)、(b)又は(c)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明の空気調和機では、上記前面パネル10を、上記ベルマウス6に対して接離する方向へ移動可能とし、且つ該ベルマウス6からの離間状態においては上記吸込流路9が確保され、該ベルマウス6への接近状態においては他の構造物との干渉が回避されるように移動範囲を設定しているので、空気調和機の運転状態下における機能確保と、運転停止状態下における美観性の確保が両立される。
(e)本願の第の発明に係る空気調和機によれば、上記(a)、(b)、(c)又は(d)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明の空気調和機では、上記前面パネル10の上記裏面10b側の上記吸込流路9内にエアフィルタ18を配置しているので、上記ケーシング1内にエアフィルタ18の配置スペースを確保する必要がなく、それだけ空気調和機のコンパクト化が促進される。
(f)本願の第の発明に係る空気調和機によれば、上記(a)、(b)、(c)又は(d)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明の空気調和機では、上記前面パネル10の上記裏面10b側の上記吸込流路9内に熱交換器7を配置しているので、上記ケーシング1内に熱交換器7の配置スペースを確保する必要がないことから、空気調和機のコンパクト化が促進される。
(g)本願の第の発明に係る空気調和機によれば、上記(a)、(b)、(c)又は(d)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明の空気調和機では、上記前面パネル10の上記裏面10b側の上記吸込流路9内に空気浄化エレメント19を配置しているので、上記ケーシング1内に上記空気清浄エレメント19の配置スペースを確保する必要がないことから、空気調和機のコンパクト化が促進される。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
「第1の実施形態」
図1及び図2には、本願発明の第1の実施形態に係る空気調和機の天井埋込型の室内機Z1を示している。この室内機Z1は、天井14内に埋め込み状態で配置されるケーシング1の下端開口部に室内側から化粧パネル2を取付けるとともに、該化粧パネル2の中央部に開口した吸込口3から該化粧パネル2の外縁寄り部位で上記吸込口3の外側を取り囲むように開口した吹出口4に至る通風路内に、モータ8によって回転駆動される遠心ファン5と熱交換器7を、該熱交換器7によって上記遠心ファン5の外周側を取り囲むように配置して構成される。
上記吸込口3は、矩形の平面形状をもつ開口とされ、その空気下流側部位と上記遠心ファン5のファン吸込口54の間には、ベルマウス6が配置されている。さらに、上記吸込口3の空気上流側の開口端(即ち、上記化粧パネル2の表面上の開口端)に対向するようにして、次述の前面パネル10が配置されている。
上記前面パネル10は、図1〜図3に示すように、上記吸込口3の内側へ収容可能な大きさをもつ矩形の平板体で構成される。そして、上記前面パネル10の表裏両面10a、10bのうち、表面10aは平滑面とされる一方、裏面11bには膨出部11が設けられている。この膨出部11は、矩形の平面形状を有し、且つその表面を、その前端部11aから後端部11bにかけて滑らかに湾曲する膨出曲面としている。なお、この膨出曲面は、上記前端部11a側の曲率を大きく、後端部11b側の曲率を小さく設定しており、従って、その最高位点11cは前端部11aと後端部11bの中間位置よりも前端部11a寄りに位置している。
また、上記膨出部11の幅寸法は、上記前面パネル10の各辺の長さをLとした場合、略「L/3」に設定されている。この膨出部11の幅寸法の設定は、上記吸込流路9から上記前面パネル10の各辺の外側を通って吸込まれる空気流の該各辺に対する平面上の傾斜角度を考慮したものである。
そして、上記膨出部11は、上記前面パネル10の各辺の外縁10eに上記前端部11aを略合致させた状態で、各辺の幅方向略中央にそれぞれ設置されている。従って、上記前面パネル10の裏面11bは、各辺にそれぞれ対応して配置された四個の膨出部11によって、該前面パネル10の裏面隅部で且つ隣接する一対の膨出部11,11の側部で囲まれた四個の隅部10cと、該前面パネル10の裏面中央部で該各膨出部11,11,・・で囲まれた中央部10dに区画された状態となっている。
なお、図3において符号54を付した鎖線円は、説明の便宜上、上記前面パネル10の裏面11bに離間対向して配置される上記遠心ファン5のファン吸込口54の投影位置を示したものである。
以上のように構成された上記前面パネル10は、図1及び図2に示すように、上記各膨出部11が設けられた裏面11bを上記ベルマウス6に対向させた状態で、上記化粧パネル2側に取付けられる。この場合、上記前面パネル10は、図示しない適宜の支持機構によって、図1に示すように上記化粧パネル2の表面からさらに下方へ所定寸法だけ下がった位置(以下、この位置を「運転時位置」という)と、図5に示すように、上記前面パネル10の表面10aが上記化粧パネル2の表面と略同一高さとなる位置(以下、この位置を「運転停止時位置」という)の間で昇降可能とされている。
そして、図1に示す「運転時位置」では、上記ベルマウス6と前面パネル10の間に、該前面パネル10の各外縁10eの外側を通って上記遠心ファン5のファン吸込口54に至る吸込流路9が形成される。また、図5に示す「運転停止時位置」では、上記化粧パネル2の表面のフラット化が実現され、その美観性が良好となる。
ここで、上記室内機Z1の運転時における空気流の状態を、図1及び図4を参照して説明する。
図1に流線Aで示すように、上記遠心ファン5の運転に伴って、室内空気は上記前面パネル10の周囲から、該前面パネル10と上記ベルマウス6の間に形成された吸込流路9を通って上記遠心ファン5のファン吸込口54側へ吸い込まれる。この場合、上記膨出部11が、上記前面パネル10の外縁10eに対応する前端部11aから該前面パネル10の上記面10bからの高さが最も高い最高位点11cまでの範囲を連続した曲面としているので、該膨出部11による吸込空気のガイド作用が促進され、空気流Aの上記吸込流路9内への流入がスムーズとなる。さらに、上記最高位点11cから後端部11bにかけての部分も連続した曲面とされているので、該部分での空気流の乱れが可及的に抑制される。これらの相乗効果として、空気流の吸込抵抗が低減されることになる。
この空気流の流れを平面的に示したのが図4である。即ち、図1に示した空気流Aは、これを平面的に見た場合、図4に示すように、上記前面パネル10の各辺のそれぞれに対応する部位から上記吸込流路9を通って上記遠心ファン5のファン吸込口54に吸い込まれるが、各辺における流れは一様ではなく、上記前面パネル10の外縁10e上の位置によって異なる。
例えば、上記前面パネル10に上記膨出部11が設けられていない場合には、該前面パネル10の外縁10eの中央寄り部分から吸い込まれる空気流A1,A2は、該外縁10eに対して略直交する方向から流入することから、該外縁10e部分での空気流の剥離によって流通抵抗が大きくなり、その結果、上記遠心ファン5のファン吸込口54側への到達距離が短くなる傾向にある。
これに対して、上記前面パネル10の外縁10eの両側部分から吸い込まれる空気流A3は、該外縁10eに対して斜め方向から流入することから、該外縁10eでの剥離が少なく流通抵抗が比較的小さく維持され、その結果、上記遠心ファン5のファン吸込口54側への到達距離が長くなる傾向にある。
係る空気流の流通抵抗の差に起因する到達距離の相違によって、上記ファン吸込口54に吸い込まれる空気の流れ状態が該ファン吸込口54の周方向において不均一となり、その結果、吸込空気の乱れが大きくなり、ファン騒音が増大することは既述の通りである(図10参照)。
ところが、この実施形態の室内機Z1では、上記前面パネル10に上記膨出部11を、該前面パネル10の各辺の長さ方向略中央部においてその辺長さの略1/3の範囲に設けているので、
(イ) 上記前面パネル10の外縁10eの中央寄り部分から吸い込まれる空気流A1,A2は、該外縁10eに対して略直交する方向から流入するものの、上記膨出部11に案内され、該外縁10eに衝突することなくスムーズに流れてその流速が可及的に維持され、その結果、該空気流A1,A2の上記ファン吸込口54側への到達距離が長くなる。
(ロ) 上記前面パネル10の外縁10eの両側部分から吸い込まれる空気流A3は、該外縁10eに対して斜め方向から流入するため上記外縁10eへの衝突が少なく流速が大きいが、その流路中に上記膨出部11が存在することで、膨出部11の側部近傍に衝突してその流速が低下し、その結果、該空気流A3の上記ファン吸込口54側への到達距離が短くなる。
このような上記前面パネル10の外縁10eの中央寄り部分から吸い込まれる空気流A1,A2の上記ファン吸込口54側への到達距離の伸長化と、上記前面パネル10の外縁10eの両側部分から吸い込まれる空気流A3における到達距離の短縮化の相乗作用によって、上記ファン吸込口54に吸い込まれる空気の流れ状態は、該ファン吸込口54の周方向において可及的に均一化される。この結果、上記ファン吸込口54近傍における吸込空気の乱れが抑制され、空気の乱れに起因するファン騒音が可及的に低減され、延いては室内機Z1の静粛運転が実現されることになる。
「第2の実施形態」
図6には、本願発明の第2の実施形態に係る空気調和機の壁掛型(図7参照)又は床置型(図8参照)の室内機Z2を示している。この室内機Z2は、壁掛設置又は床置設置されるケーシング1内に流路形成材15を収納配置している。上記流路形成材15は、その中央部に吸込口3を、該吸込口3の左右両側に(壁掛型の場合)、又は該吸込口3の上下両側に(床置型の場合)に吹出口4を、それぞれ設けている。
そして、上記吸込口3から上記吹出口4に至る通風路内に、モータ8によって回転駆動される遠心ファン5が配置されている。また、上記吸込口3は、矩形の平面形状をもつ開口とされ、その空気下流側部位と上記遠心ファン5のファン吸込口54の間には、ベルマウス6が配置されている。
上記吸込口3内には、上記ベルマウス6に対向した状態で熱交換器7が配置され、さらに該熱交換器7の吸込み側にはエアフィルタ18が配置されている。
さらに、上記吸込口3の空気上流側の開口端(即ち、上記流路形成材15の表面上の開口端)には、上記エアフィルタ18及び熱交換器7に離間対向するようにして、前面パネル10が配置されている。
なお、上記前面パネル10は、上記第1の実施形態における前面パネル10と同様に、その各辺の中央部に、辺長さの略1/3の幅寸法をもつ膨出部11を備えて構成される。また、上記前面パネル10は適宜の支持機構によって上記エアフィルタ18に接離する方向に移動可能とされ、且つ該エアフィルタ18から離間状態においては該エアフィルタ18と上記前面パネル10の間に、吸込流路9が形成される点も、上記第1の実施形態における前面パネル10と同様である。
以上のように構成された室内機Z2においては、上記第1の実施形態に係る室内機Z1の場合と同様に、上記前面パネル10に上記膨出部11を、該前面パネル10の各辺の長さ方向略中央部においてその辺長さの略1/3の範囲に設けているので、上記前面パネル10の外縁10eの中央寄り部分から吸い込まれる空気流の上記ファン吸込口54側への到達距離の長大化と、上記前面パネル10の外縁10eの両側部分から吸い込まれる空気流における到達距離の短小化の相乗作用によって、上記ファン吸込口54に吸い込まれる空気の流れ状態は、該ファン吸込口54の周方向において可及的に均一化され、これによって空気の乱れに起因するファン騒音が可及的に低減されるという効果が得られるものである。
「第3の実施形態」
図9には、本願発明の第3の実施形態に係る空気調和機の壁掛型(図7参照)又は床置型(図8参照)の空気清浄機Z3を示している。この空気清浄機Z3は、壁掛設置又は床置設置されるものであって、ケーシング1内に流路形成材15を収納配置している。上記流路形成材15は、その中央部に吸込口3を、該吸込口3の左右両側に(壁掛型の場合)、又は該吸込口3の上下両側に(床置型の場合)に吹出口4を、それぞれ設けている。
そして、上記吸込口3から上記吹出口4に至る通風路内に、モータ8によって回転駆動される遠心ファン5が配置されている。また、上記吸込口3は、矩形の平面形状をもつ開口とされ、その空気下流側部位と上記遠心ファン5のファン吸込口54の間には、ベルマウス6が配置されている。
上記吸込口3内には、上記ベルマウス6に対向した状態で空気清浄エレメント19が配置され、さらに該空気清浄エレメント19の吸込み側にはエアフィルタ18が配置されている。
さらに、上記吸込口3の空気上流側の開口端(即ち、上記流路形成材15の表面上の開口端)には、上記エアフィルタ18及び空気清浄エレメント19に離間対向するようにして、前面パネル10が配置されている。
なお、上記前面パネル10は、上記第1の実施形態における前面パネル10と同様に、該前面パネル10の各辺の中央部に、辺長さの略1/3の幅寸法をもつ膨出部11を備えて構成される。また、上記前面パネル10は適宜の支持機構によって上記エアフィルタ18に接離する方向に移動可能とされ、且つ該エアフィルタ18から離間状態においては該エアフィルタ18と上記前面パネル10の間に、吸込流路9が形成される点も同様である。
以上のように構成された空気清浄機Z3においては、上記前面パネル10に上記膨出部11を、該前面パネル10の各辺の長さ方向略中央部においてその辺長さの略1/3の範囲に設けているので、上記前面パネル10の外縁10eの中央寄り部分から吸い込まれる空気流の上記ファン吸込口54側への到達距離の伸長化と、上記前面パネル10の外縁10eの両側部分から吸い込まれる空気流における到達距離の短縮化の相乗作用によって、上記ファン吸込口54に吸い込まれる空気の流れ状態は、該ファン吸込口54の周方向において可及的に均一化され、これによって空気の乱れに起因するファン騒音が可及的に低減され、静粛性の高い空気清浄機が得られるものである。
本願発明の第1の実施形態に係る天井埋込型室内機の縦断面図である。 図1のII−II矢視図である。 図1に示した前面パネルの斜視図である。 上記室内機における空気の吸込状態説明図である。 図1に示した室内機の形態変化図である。 本願発明の第2の実施形態に係る壁掛型又は床置型室内機の縦断面図である。 壁掛型室内機の外観斜視図である。 床置型室内機の外観斜視図である。 本願発明の第3の実施形態に係る空気清浄機の縦断面図である。 従来の室内機における空気の吸込状態説明図である。
1 ・・ケーシング
2 ・・化粧パネル
3 ・・吸込口
4 ・・吹出口
5 ・・遠心ファン
6 ・・ベルマウス
7 ・・熱交換器
8 ・・モータ
9 ・・吸込流路
10 ・・前面パネル
11 ・・膨出部
15 ・・流路形成材
18 ・・エアフィルタ
19 ・・空気清浄エレメント
51 ・・主板
52 ・・シュラウド
53 ・・羽根
54 ・・ファン吸込口
55 ・・ファン吹出口
Z1 ・・室内機
Z2 ・・室内機
Z3 ・・空気清浄機

Claims (5)

  1. ケーシング(1)内に収容されたファン(5)の吸込側に配置されたベルマウス(6)に対向して略矩形の平面形状の前面パネル(10)が配置され、該前面パネル(10)と上記ベルマウス(6)との間に形成される空間部を上記ファン(5)への空気の吸込流路(9)とした空気調和機であって、
    上記前面パネル(10)の上記ベルマウス(6)に対向する面(10b)の外縁(10e)より部位に上記前面パネル(10)の外縁(10e)に対応する前端部(11a)から該前面パネル(10)の上記裏面(10b)からの高さが最も高い最高位点(11c)までの範囲が連続した曲面とされている矩形の平面形状を有する膨出部(11)が、上記前面パネル(10)における各辺の長さ方向略中央部においてその辺長さの略1/3の範囲に設けられていることを特徴とする空気調和機。
  2. 請求項1において、
    上記前面パネル(10)は、上記ベルマウス(6)に対して接離する方向へ移動可能とされ、且つ該ベルマウス(6)からの離間状態においては上記吸込流路(9)が確保され、該ベルマウス(6)への接近状態においては他の構造物との干渉が回避されるように移動範囲が設定されていることを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1又において、
    上記前面パネル(10)の上記裏面(10b)側の上記吸込流路(9)内にエアフィルタ(18)が配置されていることを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1又において、
    上記前面パネル(10)の上記裏面(10b)側の上記吸込流路(9)内に熱交換器(7)が配置されていることを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1又において、
    上記前面パネル(10)の上記裏面(10b)側の上記吸込流路(9)内に空気浄化エレメント(19)が配置されていることを特徴とする空気調和機。
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