JP5337302B2 - ウェーブコイルばね - Google Patents

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Description

本発明は、波形の板材を螺旋状に巻回して形成したウェーブコイルばねに関する。
ウェーブコイルばねは、たとえば、自動車の変速機のクラッチに収容されているピストンを付勢するばねとして用いられる。特許文献1には、隣接する波形部の山と谷の位置ずれを抑えるウェーブコイルばねが開示されている。特許文献1に記載のウェーブコイルばねは、隣接する波形部の山に凸部、谷に凹部を設け、凸部と凹部に係止機構を設けて凸部と凹部の係止機構を嵌合させた構成となっている。
実開平5−67836号公報
ところで、ウェーブコイルばねは、自由状態から圧縮されて短くなった所定の軸方向長さで装置(たとえばオートマチックトランスミッション内部)に組み付けられてセット状態にされ、装置が稼動状態においては、このセット状態から更に所定ストローク圧縮された負荷状態へ、そして負荷状態からセット状態へ、何度も繰り返されて使用される。このとき、押圧を何度も繰り返すと山部の頂点と谷部の頂点との接触点が周方向にずれることがある。
これは、ウェーブコイルばねを押圧したときにウェーブコイルばねの波形の振幅が小さくなって波長が伸びることで、頂点どうしの接触点がコイル径が拡がる方向にずれる傾向が認められる。そして押圧を元のセット状態に戻すと、ずれた接触点が元に戻ろうとするが、このとき摩擦力の影響で完全に元の頂点位置まで戻りきらず、頂点の手前の斜面に接触してとどまる。このように山部の頂点と谷部の頂点がずれて接触した状態から再び負荷状態になると、山部と谷部の接点が斜面に位置することから周方向の分力によって斜面を下る方向に接触点が更にずれていく。これを繰り返すうちに斜面にある接触点が頂点からさらにずれる可能性が増し、ウェーブコイルばねの荷重特性が変化してしまう問題点があった。
上記のずれを防止するものとして特許文献1があるが、特許文献1に記載の技術では、ウェーブコイルばねに凸部および凹部を設ける必要があるが、硬いばね材への加工は難しく、生産性が低下してしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、山部と谷部との接触点のずれが過度に大きくなることを抑え、製造が容易であるウェーブコイルばねを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のウェーブコイルばねは、山部と谷部とを交互に有する波形の板材を螺旋状に巻回して形成されており、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部とは、軸心方向に対向して接触する。そしてn巻目の谷部と(n+1)巻目の山部との接触点を通る接線の傾斜角θは、(n+1)巻目の山部の頂点を通る接線の傾斜角を0度として、板材が右巻に巻回されている場合、−arctanμ度≦θ<0度であり、板材が左巻に巻回されている場合、0度<θ≦arctanμ度である。なおnは自然数、μは板材の静摩擦係数である。
この態様によると、ウェーブコイルばねの接触点の位置がコイル径が拡がる方向にずれることを抑えることができる。また、接触点の位置をずらすことによって製造することができるため、接触点に係止部材等を設ける場合と比べて加工が容易である。
本発明の別の態様も、ウェーブコイルばねである。このウェーブコイルばねは、山部と谷部とを交互に有する波形の板材を螺旋状に巻回して形成されており、ばね本体の内周側に、ばね本体が縮径することを規制するガイド部材が設けられ、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部とは、軸心方向に対向して接触する。そしてn巻目の谷部と(n+1)巻目の山部との接触点を通る接線の傾斜角θは、(n+1)巻目の山部の頂点を通る接線の傾斜角を0度として、板材が右巻に巻回されている場合、θ<0度であり、板材が左巻に巻回されている場合、0度<θである。
この態様によると、ウェーブコイルばねのコイル径の拡径および縮径を抑えることができる。
本発明のさらに別の態様もまた、ウェーブコイルばねである。このウェーブコイルばねは、山部と谷部とを交互に有する波形の板材を螺旋状に巻回して形成されており、ばね本体の外周側に、ばね本体が拡径することを規制するガイド部材が設けられ、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部とは、軸心方向に対向して接触する。そして、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部との接触点を通る接線の傾斜角θは、(n+1)巻目の山部の頂点を通る接線の傾斜角を0度として、板材が右巻に巻回されている場合、0度<θであり、板材が左巻に巻回されている場合、θ<0度である。
この態様によると、ウェーブコイルばねのコイル径の拡径および縮径を抑えることができる。
本発明によれば、山部と谷部との接触点のずれが過度に大きくなることを抑えることができる。
第1実施形態に係るウェーブコイルばねを示す斜視図である。 一般的なウェーブコイルばねを示す正面図である。 図2に示すウェーブコイルばねにおいて接触点がずれる態様を示す正面図である。 第1実施形態に係るウェーブコイルばねの正面図を示す図である。 第1実施形態に係るウェーブコイルばねの変形例の正面図を示す図である。 第2実施形態に係るウェーブコイルばねの正面図を示す図である。
図1は、第1実施形態に係るウェーブコイルばね10を示す斜視図である。以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
ウェーブコイルばね10は、山部14と谷部16とを交互に有する波形の板材を螺旋状に右巻に巻回して形成され、波形はサインカーブとなるように形成される。端部18を有する上下の1巻をともに座巻部12という。なお、ウェーブコイルばね10の最上段を1巻目とし、上から順にn巻目の段に対向する下段を(n+1)巻目の段とする(nは自然数である)。
図2は、一般的なウェーブコイルばね110を示す正面図である。以下の図2から図6では、円筒形状のウェーブコイルばねを平面に展開した状態で示す。ウェーブコイルばね110は、右巻に巻回して形成されている。図2に示すウェーブコイルばね110は、山部の頂点114と谷部の頂点112が接触しており、頂点の位置が軸方向に一致している。ウェーブコイルばね110は、押圧部材116によってセット荷重が常に加えられており、この状態からさらに押圧力が加えられて用いられる。接触点のすべてが山部の頂点と谷部の頂点とで接触していればずれは生じにくいが、実際には何度も押圧が繰り返されると、山部と谷部の接触点が頂点からずれることがある。なお以下、山部と谷部の接触点を単に「接触点」と呼ぶこともある。接触点のずれについて具体的に以下に説明する。
図3は、図2に示すウェーブコイルばね110において接触点がずれる態様を示す正面図である。このウェーブコイルばね110は、何度も押圧された結果、コイル径が拡がる方向に接触点105がずれている。接触点105のずれとは、山部の頂点107または谷部の頂点104からのずれをいい、セット状態から押圧される前の元の位置からのずれをいうこともある。右巻のウェーブコイルばね10においては、接触点105の位置が時計回り方向に(図面左方向)ずれるとコイル径が拡がり、接触点105の位置が反時計回り方向に(図面右方向)ずれるとコイル径が縮まる。
ウェーブコイルばね110がセット荷重を加えられている状態から押圧されると、押圧される前と比べてそれぞれの波の波長が伸びる。そのため、n巻目の谷部の頂点104と(n+1)巻目の山部の頂点107との接触点105がコイル径が拡がる方向にずれる。そして押圧を元のセット荷重に戻すと、ずれた接触点105が元の位置(頂点)に戻ろうとするが、接触点105の位置が斜面にあるため摩擦力の影響で完全に元の位置に戻り切らず、接触点105が頂点から少しだけずれた状態となる。そして押圧が何度も繰り返されると接触点105のずれが徐々に大きくなる。接触点105のずれが大きくなると、ばね特性が変化し、最悪の場合、いずれかの巻目が径方向に拡がって接触がはずれて座屈してしまうおそれがある。なお、波長が伸びても上下の座巻部は押圧部材116と平面で接触しているため、座巻部の位置はずれ難く、仮にずれたとしても負荷状態からセット状態に戻って荷重が小さくなるとずれが解消する。
そこで、第1実施形態に係るウェーブコイルばねは、あらかじめ接触点を頂点からコイル径が縮まる方向にずらして形成する。これは、n巻目の谷部からちょうど1巻(360度)をわずかに越えた位置に(n+1)巻目の山部を位置させることで達成される。これにより、押圧を繰り返したとしても、ウェーブコイルばねの接触点の位置が、コイル径が拡がる方向にずれることを抑えることができる。また、製造に際しては単に接触点の位置をずらすだけでよく、加工が容易となり、接触点に係止機構を設ける場合と比べて製造コストを低減することができる。
図4は、第1実施形態に係るウェーブコイルばね10の正面図を示す。このウェーブコイルばね10は右巻であり、波形はサインカーブである。n巻目の谷部30と(n+1)巻目の山部32とは、軸心方向に正対して接触している。
n巻目の谷部30の頂点28と(n+1)巻目の山部32の頂点26は軸心方向に正対しておらず、(n+1)巻目の山部32の頂点26は、n巻目の谷部30の頂点28に対して時計回り方向にずらしている。これにより、上下の接触点を結ぶ線lは、外方向から見て軸心に対して右上がりに傾斜する。この接触点の結線lと隣り合う接触点の結線lも同様に傾斜し、接触点の結線lおよび接触点の結線lは平行している。右巻のウェーブコイルばね10では接触点の位置を頂点から大きくずらすほど、接触点の結線lおよび接触点の結線lは、外方向から見て軸心に対して時計回り方向に回転するようにずれる。n巻目の谷部30と(n+1)巻目の山部32との接触点34は斜面に位置している。
接触点34は斜面に位置するため、摩擦角の斜面より急な斜面に接触点34が位置すると、ウェーブコイルばね10に荷重を加えた場合に接触点34がずれることになる。そこで、接触点34の位置を摩擦角の斜面と同じまたはより緩やかな斜面に設定する。なお、摩擦角θとは、斜面上の物体がすべりだす直前に、その斜面が水平となす角をいい、tanθ=μである。
具体的には、n巻目の谷部30と(n+1)巻目の山部32との接触点34を通る接線36の傾斜角θが、−arctanμ度≦θ<0度となるように、接触点34の位置を設定する。なお、μはウェーブコイルばね10を形成するばね鋼の静摩擦係数であり、たとえばμ=0.15、arctanμ度=8.5度である。また、接触点34を通る接線の傾斜角θは、ウェーブコイルばね10の外周側からみて、(n+1)巻目の山部32の頂点26を通る接線の傾斜角を0度として、そこから反時計回りに回転すると正にカウントされ、以下に記載される傾斜角も同様である。これにより、接触点34の位置がコイル径が拡がる方向にずれることを防ぎつつ、接触点34がずれやすくなることを抑えることができる。なお、図4には自由状態のウェーブコイルばね10を示すが、接触点34を通る接線36の傾斜角θは、ウェーブコイルばね10がセット状態である際の角度であってよい。
より好ましくは、n巻目の谷部30と(n+1)巻目の山部32との接触点34を通る接線36の傾斜角θが、θ≦−arctan(μ/4)度となるように、接触点34の位置を設定する。接線36の傾斜角θは、μ=0.15であればθ≦−2.14である。ウェーブコイルばね10を押圧する間隔が長くなれば波長の伸びが大きくなって接触点34がよりずれやすくなり、接触点34の位置が(n+1)巻目の山部32の頂点26を越えて、コイル径が拡がるおそれがある。この構成によれば、接触点34の位置を頂点26から乖離させることで、接触点34の位置がコイル径が拡がる方向にずれることをよりいっそう抑えることができる。また、加工誤差によって、接触点34が頂点26を越えてコイル径が拡がる方向の斜面に位置することを抑えることができる。
また、n巻目の谷部30と(n+1)巻目の山部32との接触点34を通る接線36の傾斜角θが、−arctan(3μ/4)度≦θとなるように、接触点34の位置を設定する。接線36の傾斜角θは、μ=0.15であれば−6.42≦θである。これにより、加工誤差等によって接触点34の位置が摩擦角の斜面より急な斜面にずれて、接触点34がずれやすくなることをよりいっそう抑えることができる。
一方、板材が左巻に巻回されている場合、図4に示すウェーブコイルばね10とは対称的に、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部との接触点を通る接線の傾斜角θは、0度<θ≦arctanμ度となる。また、より好ましくは、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部との接触点を通る接線の傾斜角θは、arctan(μ/4)度≦θ≦arctan(3μ/4)度であってよい。
図4に示すウェーブコイルばね10には、コイル径が縮径することを規制する第1ガイド部材20が設けられてよい。第1ガイド部材20は、ドーナツ形状の台座部24と、台座部24の内周から立設された円筒部22とを備える。台座部24にはウェーブコイルばね10の下側の座巻部が載せられる。円筒部22の外径は、取り付け容易のため、ウェーブコイルばね10の内径より少しだけ小さい値に設定される。ウェーブコイルばね10は押圧されるため、円筒部22の高さはウェーブコイルばね10の高さより短い。円筒部22はウェーブコイルばね10の内周側に内挿される。第1ガイド部材20の代わりにウェーブコイルばね10をコイル径が縮径することを規制する円柱部材に取り付けて用いてもよい。
ウェーブコイルばね10は、接触点34の位置をあらかじめコイル径が縮まる方向にずらしているため、コイル径が拡がる方向にはずれないものの、コイル径が縮まる方向にずれるおそれがある。そこで、第1ガイド部材20を設けることで、ウェーブコイルばね10のコイル径が縮径することを規制することができる。
右巻のウェーブコイルばね10において、第1ガイド部材20が設けられ、かつ、n巻目の谷部30と(n+1)巻目の山部32との接触点34を通る接線36の傾斜角θが、(n+1)巻目の山部32の頂点を通る接線の傾斜角を0度として、θ<0度となるように接触点34の位置が設定される。これにより、コイル径の拡径および縮径を抑えることができる。より好ましくは、接線の傾斜角θはθ≦−arctan(μ/4)度に設定される。これによりコイル径の拡径をよりいっそう抑えることができる。
一方、板材が左巻に巻回されている場合、第1ガイド部材20が設けられ、かつ、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部との接触点を通る接線の傾斜角θが、(n+1)巻目の山部の頂点を通る接線の傾斜角を0度として、0度<θとなるように接触点の位置が設定される。より好ましくは、接線の傾斜角はarctan(μ/4)度≦θに設定される。
図5は、第1実施形態に係るウェーブコイルばね40の変形例の正面図を示す。本発明者は、山部と谷部の接触点の位置ずれが座巻部との接触点に発生しやすいとの知見を得た。そこで、ウェーブコイルばね40は上下の座巻部だけ、コイル径が縮径する方向に接触点の位置をずらしてもよい。
具体的には、ウェーブコイルばね40の上側から1巻目の谷部43の頂点44を上側から2巻目の山部45の頂点46に対し反時計回り方向(図面右方向)にずらし、下側から1巻目の山部51の頂点52を下側から2巻目の谷部49の頂点48に対し時計回り方向(図面左方向)にずらす。そして図5に示すように、座巻部と接触しておらず、軸心方向内側に位置する接触点を上下に結ぶ線m、結線mは軸心と平行である。座巻部との接触点42および接触点50を含む結線mは、座巻部との接触点42および接触点50と、その接触点42および接触点50より軸心方向内側に位置する接触点53,54とを上下に結んだものである。この結線mは、中央部分では結線mおよび結線mと平行であるものの、座巻部との接触点42,50を結ぶ線分では結線mおよび結線mに対して傾斜している。これにより、効率的にコイル径が拡がることを抑えることができる。
上側から1巻目の谷部43と2巻目の山部45との接触点42を通る接線の傾斜角θが、2巻目の山部45の頂点46を通る接線の傾斜角を0度として、−arctanμ度≦θ<0度となるように、接触点42の位置を設定する。より好ましくは、接触点42を通る接線の傾斜角θは、−arctan(3μ/4)度≦θ≦−arctan(μ/4)度であってよい。また、ウェーブコイルばね40には、コイル径が縮径することを規制する第1ガイド部材20が設けられてもよい。
図6は、第2実施形態に係るウェーブコイルばね60の正面図を示す。図示するウェーブコイルばね60は右巻であり、ウェーブコイルばね60にはコイル径が拡径することを規制する第2ガイド部材62が設けられる。点線で図示する第2ガイド部材62は底部を有する円筒形であり、ウェーブコイルばね60の外周側を囲むように外挿される。組立てた際にウェーブコイルばね60の上側の座巻部は第2ガイド部材62の底部に接触する。ガイド部材62の内径は、ウェーブコイルばね60の外径より少しだけ大きくなるように設定される。このようなガイド部材62が設けられたウェーブコイルばね60において、ウェーブコイルばね60のn巻目の谷部66と(n+1)巻目の山部67との接触点63は、コイル径が拡径する方向にあらかじめずらしている。
具体的には、ウェーブコイルばね60に第2ガイド部材62が設けられ、かつ、n巻目の谷部66と(n+1)巻目の山部67との接触点63を通る接線68の傾斜角θが、(n+1)巻目の山部67の頂点64を通る接線の傾斜角を0度として、0度<θとなるように接触点63の位置が設定される。この構成により、第2ガイド部材62によりコイル径が拡径することを抑えつつ、接触点63の位置をずらしたことによりコイル径の縮径を抑えることができる。より好ましくは、接触点63を通る接線68の傾斜角θが、arctan(μ/4)度≦θとなるように接触点63の位置が設定される。これによりいっそうコイル径の縮径を抑えることができる。
一方、ウェーブコイルばねが左巻に巻回されている場合、ウェーブコイルばねに第2ガイド部材62が設けられ、かつ、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部との接触点を通る接線の傾斜角θが、θ<0度となるように接触点の位置が設定される。また、より好ましくは、接触点63を通る接線68の傾斜角θが、θ≦−arctan(μ/4)度となるように接触点の位置が設定される。
本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
たとえば、ウェーブコイルばねは、波形のピッチが交互に長尺のピッチと短尺のピッチになるように設定され、さらに長尺ピッチに設定された谷部に対して長尺ピッチに設定された山部を対向させて接触させる。つまり、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部との接触点が長尺ピッチの斜面に位置するように設定される。これにより、接触点が短尺ピッチの斜面より緩やかな長尺ピッチの斜面に位置するため、接触点のずれをいっそう抑えることができる。なお、n巻目の谷部と(n+1)巻目の山部との接触点は、摩擦角の斜面と同じまたはより緩やかな斜面に位置するように設定されてよい。
10,40,60 ウェーブコイルばね、 12 座巻部、 14 山部、 16 谷部、 18 端部、 20 第1ガイド部材、 22 円筒部、 24 台座部、 62 第2ガイド部材、 116 押圧部材。
本発明によれば、波形の板材を螺旋状に巻回して形成したウェーブコイルばねに利用することができる。

Claims (4)

  1. 山部と谷部とを交互に有する波形の板材を螺旋状に巻回して形成されたウェーブコイルばねであって、
    n巻目の前記谷部と(n+1)巻目の前記山部とは、軸心方向に対向して接触し、
    n巻目の前記谷部と(n+1)巻目の前記山部との接触点を通る接線の傾斜角θは、(n+1)巻目の前記山部の頂点を通る接線の傾斜角を0度として、
    前記板材が右巻に巻回されている場合、−arctanμ度≦θ<0度であり、
    前記板材が左巻に巻回されている場合、0度<θ≦arctanμ度であり、
    n巻目の前記谷部と(n+1)巻目の前記山部との前記接触点の隣の接触点を通る接線の傾斜角も、前記傾斜角θと同様に設定されることを特徴とするウェーブコイルばね。
    nは自然数、μは板材の静摩擦係数である。
  2. 山部と谷部とを交互に有する波形の板材を螺旋状に巻回して形成されたウェーブコイルばねであって、
    ばね本体の内周側に、ばね本体が縮径することを規制するガイド部材が設けられ、
    n巻目の前記谷部と(n+1)巻目の前記山部とは、軸心方向に対向して接触し、
    n巻目の前記谷部と(n+1)巻目の前記山部との接触点を通る接線の傾斜角θは、(n+1)巻目の前記山部の頂点を通る接線の傾斜角を0度として、
    前記板材が右巻に巻回されている場合、θ<0度であり、
    前記板材が左巻に巻回されている場合、0度<θであり、
    n巻目の前記谷部と(n+1)巻目の前記山部との前記接触点の隣の接触点を通る接線の傾斜角も、前記傾斜角θと同様に設定されることを特徴とするウェーブコイルばね。
    nは自然数である。
  3. 山部と谷部とを交互に有する波形の板材を螺旋状に巻回して形成されたウェーブコイルばねであって、
    ばね本体の外周側に、ばね本体が拡径することを規制するガイド部材が設けられ、
    n巻目の前記谷部と(n+1)巻目の前記山部とは、軸心方向に対向して接触し、
    n巻目の前記谷部と(n+1)巻目の前記山部との接触点を通る接線の傾斜角θは、(n+1)巻目の前記山部の頂点を通る接線の傾斜角を0度として、
    前記板材が右巻に巻回されている場合、0度<θであり、
    前記板材が左巻に巻回されている場合、θ<0度であり、
    n巻目の前記谷部と(n+1)巻目の前記山部との前記接触点の隣の接触点を通る接線の傾斜角も、前記傾斜角θと同様に設定されることを特徴とするウェーブコイルばね。
    nは自然数である。
  4. 前記傾斜角θは、
    前記板材が右巻に巻回されている場合、θ≦−arctan(μ/4)度であり、
    前記板材が左巻に巻回されている場合、−arctan(μ/4)度≦θであることを特徴とする請求項1または2に記載のウェーブコイルばね。
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