JP2002174282A - ウエーブコイルばね - Google Patents
ウエーブコイルばねInfo
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Abstract
ーブコイルばねの提供。 【解決手段】 帯状のばね材をコイル状に巻き回して、
該各巻回部毎にその軸心方向に対して波状に湾曲する複
数の山部2と谷部3とを交互に設け、軸心方向で対向す
ることとなる山部2と谷部3とが接触するウエーブコイ
ルばねにおいて、上記軸心方向で対向する山部2と谷部
3とが、その自由状態において、外周縁2a・3a側又
は内周縁2b・3b側の一方においてのみ点接触するこ
とにより、圧縮過程で、荷重−撓み線図に所定の屈曲点
と荷重を有するばね特性が得られる。
Description
おいて屈曲点を有するウエーブコイルばねに関するもの
である。
の自動変速機のクラッチスプリングとして、或いは、各
種機器類における緩衝用のスプリングとして広く一般に
使用されているが、このウエーブコイルばねにおいて
は、両座巻部から圧縮力が加えられた際に、山部と谷部
とが密着する方向に撓むことでその作動が得られる。
ウエーブコイルばねは、圧縮力が加えられた初期段階に
おいては、波高さの製造上のバラツキ等から、ばね定数
が小さく、又、圧縮の進行によりウエーブコイルばねが
密着に近い状態になったときには、ばね定数が大きくな
るばね特性となり、その中間領域では、略直線状のばね
特性となるのが、一般的である。しかし、使用状況によ
っては、中間領域でばね特性を直線状とせず、屈曲点の
あるものが必要とされるケースも多い。
112号公報に示す如く、一部の山部の高さ及び周方向
の長さを、残余の山部の高さ及び周方向の長さよりも大
きく設定することにより、圧縮力が加えられた際に、初
期段階では高さ及び周方向の長さが大きい山部のみが撓
み、また、圧縮が進行すると、大きな山部と残余の山部
とが共に撓むよう構成して、荷重−撓み線図に屈曲点を
有するばね特性を持たせた改良型のウエーブコイルばね
が提案されている。
ばねは、コイリングマシンにより、帯状のばね材に波状
に湾曲する山部と谷部とを交互に付与しながらコイル状
に巻き回すことで製造されるものであるが、上記改良型
のウエーブコイルばねのように、一部の山部の高さ及び
周方向の長さを変える構成の下では、山部の高さを変え
る際に、山部の周方向の長さを変えた部分が、残余の山
部の周方向位置と一致しないことから、接触点が定まら
ず、ばね特性の予測が難しいという欠点があった。
改良型ウエーブコイルばねが抱える課題を有効に解決す
るために開発されたもので、請求項1記載の発明は、帯
状のばね材をコイル状に巻き回して、該各巻回部毎にそ
の軸心方向に対して波状に湾曲する複数の山部と谷部と
を交互に設け、軸心方向で対向することとなる山部と谷
部とが接触するウエーブコイルばねにおいて、上記軸心
方向で対向する山部と谷部とが、その自由状態におい
て、外周縁側又は内周縁側の一方においてのみ点接触し
ている構成を採用した。
して、全ての接触点が外周縁側である構成を採用した。
して、全ての接触点が内周縁側である構成を採用した。
自由状態において、軸心方向で対向することとなる山部
と谷部とが、その外周縁側又は内周縁側の一方において
のみ点接触している関係で、圧縮過程では、荷重−撓み
線図に所定の屈曲点と荷重を有するばね特性が得られる
こととなる。
期段階においては、ばね定数を小さくできることで屈曲
程度を大きくすることが可能となり、又、屈曲程度が大
きいと、ばね高さによって固有振動数が大きく変化する
こととなるので、ばねの共振を抑制する性能が高く、共
振しにくいウエーブコイルばねを提供することができ
る。
造後の検査工程において、線間ピッチの状況を計測した
り目視したりすることが必要となるが、接触点が全て内
周縁側にあるので、外周縁側から内周縁側に至るまで目
線が行き届き、検査が容易となる。
外周縁側と内周縁側とで交番するように構成すれば、全
体として円筒状を呈するばねの座巻部が、圧縮されてい
く過程で、外周縁側に傾いていったり、逆に、内周縁側
に傾いていくような現象を回避して、平行状態を保持し
て作動することが可能となる。
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るウ
エーブコイルばねも、図1に示す如く、帯状のばね材1
をコイル状に巻き回して、該各巻回部毎にその軸心方向
に対して波状に湾曲する複数の山部2と谷部3とを交互
に設け、軸心方向で対向することとなる山部2と谷部3
とを接触させるものである。尚、この対向する山部2と
谷部3とは、巻回部毎で位置をずらして接触できるよう
に形成されている。
構成を前提として、上記軸心方向で対向する山部2と谷
部3とを接触させるに際して、図2のAに示す如く、各
部2・3の外周縁2a・3a側のみを接触させるか、或
いは、同図のBに示す如く、逆に、各部2・3の内周縁
2b・3b側のみを接触させて、今までのように、山部
2と谷部3とを線接触させずに、いずれにしても、その
自由状態においては、全ての山部2と谷部3とを点接触
させることを特徴とするものである。尚、ここからは、
便宜上、各部2・3の外周縁2a・3a側のみを点接触
させたものとして説明する。
にあっては、その両座巻部に圧縮力が加えられると、軸
心方向に圧縮されることとなるが、図3に示す如く、最
初は、両座巻部が平坦面でなかったり、製造上のバラツ
キにより非接触部があったりするため、A区間において
は、小さなばね定数となる。次いで、B区間において
は、山部2の外周縁2a側と谷部3の外周縁3a側とが
点接触した状態を維持したまま撓むこととなるので、線
接触状態より小さなばね定数が可能となる。
内周縁2b・3bの距離L1・L2により予測され、L
1=L2とすれば、B区間の撓み量≒L1×有効巻数と
なるので、ばね特性の予測が容易である。又、この区間
の荷重増分についても、1/2波長の曲がり梁のねじり
変形として扱うことで、予測可能となる。
いては、各部2・3の外周縁2a・3a側同士の接触に
加えて、山部2の内周縁2b側と谷部3の内周縁3b側
も接触して、山部2と谷部3とは線接触した状態のまま
撓み、通常のウエーブコイルばねの直線域のばね定数と
なる。その後のD区間においては、山部2と谷部3が撓
みきって、ウエーブコイルばね全体が接触を開始するの
で、これにより、各区間毎に屈曲点Tを有する非線形の
ばね特性が得られることとなる。
点が外周縁2a・3a側にあることは、初期段階におい
ては、ばね定数を小さくできることで屈曲程度を大きく
することが可能となり、且つ、屈曲程度が大きいと、ば
ね高さによって固有振動数が大きく変化することとなる
ので、ばねの共振を抑制する性能が高く、共振しにくい
ウエーブコイルばねを提供することが可能となる。
にあるものについては、上記と同様な非線形のばね特性
が得られることは言うまでもないが、今度は、製造後の
検査工程において、線間ピッチの状況を計測したり目視
したりすることが必要となっても、接触点が内周縁2b
・3b側にあるので、外周縁側から内周縁側に至るまで
目線が行き届き、検査が容易となる利点がある。これが
外周縁2a・3a側にあると、内周縁2b・3b側へは
目線が届かないので、ノギスなどの計測器具さえも挿入
することが困難となる。
触点が外周縁2a・3a側と内周縁2b・3b側とで交
番するように構成すれば、全体として円筒状を呈するば
ねの座巻部が、圧縮されていく過程で、外周縁側に傾い
ていったり、逆に、内周縁側に傾いていくような現象を
回避して、平行状態を保持して作動することが可能とな
る。尚、この場合には、外内外内と一つ交代でなくと
も、外外内内外外のような交番でも良い。
により、自由状態において、軸心方向で対向することと
なる山部と谷部とが、その外周縁側又は内周縁側の一方
においてのみ点接触している関係で、圧縮過程で、荷重
−撓み線図に所定の屈曲点と荷重を有するばね特性が得
られることとなる。
を示す斜視図である。
ている状態を示す説明図、(B)は山部と谷部が内周縁
側のみで点接触している状態を示す説明図である。
た線図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 帯状のばね材をコイル状に巻き回して、
該各巻回部毎にその軸心方向に対して波状に湾曲する複
数の山部と谷部とを交互に設け、軸心方向で対向するこ
ととなる山部と谷部とが接触するウエーブコイルばねに
おいて、上記軸心方向で対向する山部と谷部とが、その
自由状態において、外周縁側又は内周縁側の一方におい
てのみ点接触していることを特徴とするウエーブコイル
ばね。 - 【請求項2】 全ての接触点が外周縁側であることを特
徴とする請求項1記載のウエーブコイルばね。 - 【請求項3】 全ての接触点が内周縁側であることを特
徴とする請求項1記載のウエーブコイルばね。
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JP2000374159A JP3789299B2 (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | ウエーブコイルばね |
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2000
- 2000-12-08 JP JP2000374159A patent/JP3789299B2/ja not_active Expired - Fee Related
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