JP5335026B2 - 感知器の表示構造 - Google Patents
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Description
まず、各実施の形態に共通の基本的概念について説明する。各実施の形態に係る感知器の表示構造は、監視領域に設置されて所定の物理量を検出するための感知器の表示構造である。この監視領域は任意であるが、例えば、一般住宅や、小売店舗のような商業施設を挙げることができる。また、直接的な検出対象になる物理量やこの物理量を用いた監視対象になる現象も任意であり、例えば、赤外線、紫外線、煙、若しくは、熱を検出することで火災や炎の有無を監視し、あるいは、赤外線や熱を検出することで侵入者の有無を監視する。以下の説明では、紫外線を検出することによって炎の有無を監視する炎感知器を例示する。
〔実施の形態1〕
次に、本発明に係る各実施の形態の具体的内容について説明する。まず、実施の形態1について説明する。ここでは、炎感知器の構成の概要を説明した後、表示構造の詳細について説明する。図1は、本実施の形態1に係る炎感知器の正面図、図2は、図1の炎感知器のA−A矢視断面図、図3は、図2の要部拡大図である。なお、以下の説明において「平面」とは炎感知器の正面から見た状態を示すものとする。この炎感知器1は、概略的に、筐体10の内部に電子回路20を収容して構成されている。
このうち、筐体10は、下部ベース11と上部カバー12とを相互に組み合わせることによって、全体として略方形状に形成されている。この上部カバー12には、監視領域の紫外線を筐体10の内部に入射可能とするための検出用開口部12aと、後述するブザー47の音を筐体10の外部に放音するためのブザー孔12bとが形成されている。
次に、透過性ラバー50を用いた透過構造についてより詳細に説明する。図3に示すように、電子回路20に発光LED49が実装されており、その上方(図示左方)に透過性ラバー50が配置され、この透過性ラバー50にUVトロン44が載置されている。また、これら発光LED49、透過性ラバー50、及び、UVトロン44は、図1に示すように、検出用開口部12aに対応する平面位置に配置されている。従って、発光LED49から発せられた光は、透過性ラバー50を透過し、この透過性ラバー50を介して放出される。このように放出された光は、UVトロン44の周辺から検出用開口部12aを介して筐体10の外部に放出される。従って、発光LED49による光を炎感知器1の外部に放出でき、炎検出時の警報等を行うことができる。
次に、発光LED駆動部48による発光LED49の発光駆動についてより詳細に説明する。図5の発光LED駆動部48は、通常監視時には、CPU42からの点灯信号に基づいて、電流及び電圧を発光LED49に連続的に供給することで発光LED49を点灯させ、炎検出時には、CPU42からの点滅信号に基づいて、電流及び電圧を発光LED49に断続的に供給することで発光LED49を点滅させる。
次に、本発明に係る実施の形態2の具体的内容について説明する。この実施の形態2は、透過性ラバーを筐体の外側面に延出させた形態である。図6は、実施の形態2に係る炎感知器の正面図、図7は、図6の炎感知器のB−B矢視断面図である。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
この炎感知器2は、概略的に、筐体10の内部に、UVトロン44、透過性ラバー60、及び、電子回路20を収容して構成されている。ここで、透過性ラバー60は、UVトロン44とセンサー基板40との間に配置された基部61と、この基部61からUVトロン44の周囲を通って筐体10の外側面に延出された立上げ部62とを一体に備えて構成されている。この立上げ部62は、筐体10に形成された検出用開口部12aの周縁を通って当該筐体10の外部に露出され、この筐体10の外側面と略面一状とされている。
このような構成によれば、発光LED49から発せられた光は、透過性ラバー60の基部61に入射し、この基部61から立上げ部62に導光され、この立上げ部62を介して筐体10の外部に直接的に放出される。従って、発光LED49による光を透過性ラバー60を介して直接的に炎感知器2の外部に放出でき、実施の形態1に比べて一層効果的な表示を行うことができる。特に、従来のように発光LED49を筐体10から露出させるのではなく、弾性のある透過性ラバー60を筐体10から露出させると共に、この透過性ラバー60の全体から略均一的に光を放出しているので、従来の表示手段よりも柔らかな印象を与えることができ、炎感知器2の意匠性を高めることができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、表示用の開口部や光源の一部が感知器の外部に露出するような構成をとっている場合であっても、その露出の程度を従来よりも低減できている限りにおいて、本願の課題が解決されている。
光源としては、上述の発光LED49の他、レーザ半導体や小型液晶パネルを含む任意の光源を用いることができる。また光源は、一つに限られず、複数の光源を配置してもよい。例えば、保護透過手段の側面や底面に複数の表示色の異なる光源を配置し、感知器の状態に応じて表示色を切替えてもよい。また、光源を感知器の外部から目視不能なように配置するための構成としては、保護透過手段にて覆うことの他、光源をカバーするための専用の手段を設けることもできる。
また、保護透過手段は、樹脂以外の任意の材質にて形成することができる。また、保護透過手段の全体に透光性を持たせる必要はなく、透光部材と非透光部材とを組み合わせて保護透過手段を構成してもよい。また、保護透過手段を透過した光は、検出用以外の開口部を介して筐体の外部に放出可能としてもよい。また、光源から発光された光の全てでなく、その一部のみを保護透過手段を透過させて筐体の外部に導光し、他の光については従来と同様に開口部を介して直接的に筐体の外部に放出してもよい。
付記1に記載の感知器の表示構造は、監視領域における所定の物理量を検出する感知器における表示構造であって、前記物理量を検出するための検出手段と、光を発するものであって、前記感知器の外部から直接的に目視不能なように配置された光源と、前記検出手段の周囲に配置されて当該検出手段を保護するものであって、前記光源から発せられた光の少なくとも一部を透過する保護透過手段と、を備えることを特徴とする。
10 筐体
11 下部ベース
12 上部カバー
12a 検出用開口部
12b ブザー孔
20 電子回路
30 端子基板
40 センサー基板
41 電源部
42 CPU
43 高電圧発生部
44 UVトロン
44a UV透過ガラス管
45 移報出力部
46 ブザー駆動部
47 ブザー
48 発光LED駆動部
49 発光LED
50 透過性ラバー
50a 凹部
Claims (3)
- 監視領域における所定の物理量を検出する感知器における表示構造であって、
前記物理量を検出するための検出手段と、
光を発するものであって、前記感知器の外部から直接的に目視不能なように配置された光源と、
前記検出手段の周囲に配置されて当該検出手段を保護するものであって、前記光源から発せられた光の少なくとも一部を透過する保護透過手段と、を備え、
前記保護透過手段を、前記検出手段への衝撃を吸収可能な透過性ラバーを用いて形成し、
前記保護透過手段と、前記検出手段の各部の内、前記監視領域に対向する部分を除く各部の少なくとも一部とが接触するように、当該保護透過手段によって当該検出手段を固定すること、
を特徴とする感知器の表示構造。 - 前記保護透過手段は、前記検出手段の各部の内、前記監視領域に対向する部分を除く各部を略覆った状態で当該検出手段を固定すること、
を特徴とする請求項1に記載の感知器の表示構造。 - 前記保護透過手段の平面形状を前記検出手段の平面形状よりも大きく形成すると共に、当該保護透過手段における前記検出手段に対向する面に当該検出手段の外形に対応する凹部を形成し、当該凹部に当該検出手段を載置すること、
を特徴とする請求項2に記載の感知器の表示構造。
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