JP2020087615A - シグナルライト装置 - Google Patents

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Katsuya Saito
克哉 齋藤
雅也 泉
Masaya Izumi
雅也 泉
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Abstract

【課題】自転車走行等で安全に手信号を示すことができるシグナルライト装置を提供する。【解決手段】発光部16,17が基板上に固定されるとともに、+Z方向が特定可能な筐体を有しこの+Z方向が鉛直上方方向に向けられた状態を検知する傾斜センサ20,21と、傾斜センサの検知信号に基づいて発光部を所定時間継続して発光させる制御部18とが固定されたシグナルライト本体12と、シグナルライト本体とこれを駆動するための駆動用電源14とを収容するシェル11と、シェルを手首に装着するための装着部材13とを備え、シェルを手首に装着した状態の傾斜センサの+Z方向が手先方向に向くようにシェルに対してシグナルライト本体が配置されるシグナルライト装置とする。【選択図】図1

Description

本発明は、自転車等の運転者や歩行者が移動中に使用するシグナルライト装置に関し、特に自転車等の運転者が夜間走行中に手信号で合図を示す際に好適なシグナルライト装置に関する。
自転車の運転者が道路を走行する際に、「左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該行為を継続しなければならない。」ことが道路交通法で定められている(道路交通法第53条)。
そのため、駆動電源として乾電池・充電電池を搭載している電動アシスト自転車や子供用自転車の一部には、これら電源を利用した方向指示器(ウインカー)を設けたものが市販されている。
また、後付けで自転車に装着する方向指示器として、電池を内蔵し、ハンドル等に取り付けたコントローラのスイッチ操作と無線による送信により左右の発光標識部のLEDの発光を制御するものが開示されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3135726号公報
一般の自転車では、昼夜を問わず走行中は周囲状況を把握して安全を確認するために、また、自らが運転する自転車の存在を、前方、後方の相手方(対向車、歩行者等)に気づかせるために、前方にヘッドランプを設け、後方に反射板またはリアランプを設けているのが一般的であるが、方向指示器(ウィンカー)まで設けたものはほとんど見かけない。
それは、自転車に方向指示器を取り付けるには、自転車後方のサドルやシートポスト、自転車前方のカゴやハンドルに、右折、左折を判別できるように表示する発光体(LED、電球)を取り付けるとともに、ハンドルに右折、左折を切り換えて点灯させるスイッチを設ける必要があり、さらに発光体とスイッチとを配線接続する電気系統が必要となるので、自転車価格が上昇することが一因と考えられる。
特許文献1に記載されるような無線式で方向指示器を制御するものは、発光体とスイッチとを配線する必要がない点で作業コストは抑えられるが、代わりに無線設備のコストが必要になる。
さらに、自転車に装着する方向指示器は、自転車を放置している間に、心無い人によって盗まれたり壊されたりする被害に合うおそれもある。
安全走行の面からすれば、方向指示器を設けていない場合は、手信号で右左折のシグナルを送ることが必要であり、特に夜間走行では、単に手信号を行うだけでは右左折の意思が相手方に伝わりにくいので、何等かの発光体による手信号で右左折の意思表示を明確にすることが望ましい。昼間であっても発光体を用いて手信号で行うことは、より明確に右左折の意思表示を行うことができるので好ましい。
そこで、本発明は自転車走行中に手信号で右左折を示す際に、最低限の片手(特に右手)での動作を行うだけで点灯させることができ、右左折の手信号を安全に出すことが可能なシグナルライト装置を提供することを目的とする。
また、本発明はアクセサリーとしても使用でき、安価に製造できるとともに、必要なときだけに一定動作で確実にシグナルを発生することができるシグナルライト装置を提供することも目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のシグナルライト装置は、発光部が基板上に固定されるとともに、+Z方向が特定可能な筐体を有しこの+Z方向が鉛直上方方向に向けられた状態を検知する傾斜センサと、前記傾斜センサの検知信号に基づいて前記発光部を所定時間継続して発光させる制御部とが前記基板に固定されたシグナルライト本体と、
前記発光部が上面に現れるようにして前記シグナルライト本体とこれを駆動するための駆動用電源とを収容するとともに、前記シグナルライト本体の上を覆う光透過性のカバーを設けたシェルと、
前記シェルを手首に装着するための装着部材とを備え、
前記装着部材により前記シェル部を手首に装着した状態で前記発光部を発光させる腕時計型のシグナルライト装置であって、
前記シェルを手首に装着した状態の前記傾斜センサの+Z方向が手先方向に向くように前記シェルに対して前記シグナルライト本体が配置されるようにしてある。
本発明によれば、基板に傾斜センサと発光体と制御部と電源とが固定されたシグナルライト本体が、装着部材によって手首に装着されたシェルに収容してある。そしてシェルが手首に装着された状態のときにシェル内のシグナルライト本体の傾斜センサの+Z方向が手先方向に向けられているので、手首を鉛直上向きに挙げる動作を行って手先を上方に向ける行為を行うだけで、傾斜センサは検知信号を発生し、発光体が所定時間継続して発光するようになるので、周囲に手信号を示すことができる。
したがって、シグナルライト装置にはオンオフのための押しボタン等の操作スイッチを設けておらず、手先方向を鉛直上向きにする(手首を挙げる)という簡単な一定動作を行うだけで、発光体を発光させることができるので、自転車走行中であっても、片手で簡単に点灯を開始させて発光による合図を送ることができる。しかもこの手先方向を鉛直上向きにする動作は、車両運転中を含めて通常生活ではほとんど行われない動作であるので、これをトリガーとすることにより、不必要なときに誤って発光させてしまうおそれもほとんど生じない。
また、一定期間点灯した後は自動的に消灯するので、消灯時もスイッチ操作を行う必要がない。したがって、ハンドルから片手を離す行為だけで安全に発光を伴う手信号の合図を示すことができる。
さらに、本発明のシグナルライト装置は、自転車には取り付けず、手首に装着するので自転車を放置しておくときに盗まれたり壊される心配もない。また、歩行者として使用することもでき、アクセサリーとして使用することもできる。
上記発明において、前記傾斜センサは、中心軸がZ軸方向となる円筒形の筐体をなし、前記筐体内部にZ軸方向に転動する導電体の球が挿入され、前記筐体の底面から天面側に向かう方向を+Z方向として、底面上で中心を挟んで互いに等距離離隔した二点からそれぞれ+Z方向に向けて底面から等しい長さになるようにして筐体内で平行に突出する一対の電極が設けられ、前記導電体の球が前記電極間を導通させたたときに検知信号を発するように形成されるようにしてもよい。
本発明によれば、鉛直上向きの方向を検知しさえすれば足り、そのためのセンサとして、円筒形の筐体と導電体球を利用した非常に簡単な構造のセンサを基板に固定すればよい。これにより、簡単な構造でこわれにくく、しかも小型で、軽量で、安価なセンサとすることができ、その結果、自転車の運転者が購入しやすくなり、夜間運転等での安全に供することができる。
上記発明において、前記シグナルライト本体の前記基板には前記傾斜センサが2つ互いに+Z方向が一致するように固定され、一方の傾斜センサの筐体内の一対の電極が含まれる面をXZ面としたときに、他方の傾斜センサの筐体内の一対の電極が含まれる面がXZ面に直交するYZ面となるように、互いの電極が90度ねじれた位置関係となるようにして前記基板に固定され、前記2つの傾斜センサが同時に検知信号を発したときに、+Z方向が鉛直上方方向に向けられた検知信号を発生するようにしてもよい。
上述した傾斜センサでは、導電体の球と一対の接点との接触は、Z軸と直交するXY面内で接点がX方向に向いているので、検知感度の敏感方向があり感度分布の異方性を生じやすい。したがって、2つの傾斜センサを、Z軸方向は同一方向とし、XY面内で90度ねじれた関係で基板に固定し、2つの傾斜センサが同時に検知信号を発したときに、+Z方向が鉛直上方方向に向けられた検知信号を発生するようにすることで、より正確な鉛直方向の検知が可能となり、誤動作を減らすことができる。
上記発明において、前記発光部は、少なくとも1つの発光グループで形成され、前記発光グループは少なくとも3つの発光素子が前記基板上で前記傾斜センサの+Z方向に沿って並べて配置され、前記制御部は各発光グループに対してグループ内の発光素子を+Z方向に順に点灯して移動するように発光させる制御を行うようにしてもよい。
これにより、各発光グループは点灯すると光が手首側から手先方向に向けて一方向に走るように光るようになるので、右左折のシグナルであることを理解しやすくすることができる。
上記発明において、前記基板にブザーが設けられ、前記傾斜センサの検知信号に基づいてブザーが鳴動するようにしてもよい。これにより、運転者は点灯動作の開始を目視確認せずともブザー音で確認することができる。
また、前記制御部は、常時、通電待機状態となるように配線接続され、前記傾斜センサからの検知信号を受信したときに通電されるとともに動作を開始するようにしてもよい。
これにより、動かさない限り制御部も含めて電力消費が抑えられる構造にすることができる。また、傾斜センサ以外にスイッチや接点が必要ないので、駆動用電源とシグナルライト本体だけをシェル内で密封するだけで防水性を持たせることができる。
上記発明において、前記カバーは、前記発光部の直上に、カバーから出射する発光光の進行方向を広角に拡げるレンズ手段を備えるようにしてもよい。これにより、装着者がハンドルを持ち続けている場合でも、斜め後方の走行車両から発光信号が見えやすくすることができる。
本発明の一実施形態であるシグナルライト装置の分解構成図である。 図1におけるシグナルライト本体の平面図である。 図1におけるシグナルライト本体の正面図である。 傾斜センサの内部構造および結線を説明する図である。 傾斜センサのXZ面での検出範囲を示す図である。 傾斜センサのXY面での検出範囲を示す図である。 一対の傾斜センサの検出範囲を重ね合わせた図である。 図1のシグナルライト装置の制御系を示す結線図である。 ICチップにより制御される動作フローを示す図である。 本発明の他の一実施形態であるシグナルライト装置のシェルの部分の平面図(カバーを取り付けた状態で上からみた平面図)である。 図10におけるB−B断面図である。
以下、本発明のシグナルライト装置について図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態であるシグナルライト装置の分解構成図である。
シグナルライト装置10は、主に外観が腕時計と似た形状を有するシェル11と、シェル11によって支持されるシグナルライト本体12と、シェル11を手首に装着するためのバンド13とからなる。図2はシグナルライト本体の平面図であり、図3はシグナルライト本体の正面図である。
シェル11はシグナルライト本体12を収容する収容ケース11aが中央に設けられ、これを挟んで両側にバンド13を取り付けるバンド軸11b、11cが設けられている。
収容ケース11aの中央には、孔11dと、その周囲を覆う内側壁11eが形成されている。孔11dの内側には、シェル11の裏面側からボタン電池14が挿入され、シリコンパッキン11fと電池カバー11gで閉じられるようにしてある。内側壁11eの上にはシグナルライト本体12(後述する基板15の部分)が載置され、その上をカバー11hがシリコンパッキン11iを介してシグナルライト本体12全体を覆うようにシェル11の表面側に固定してある。シリコンパッキン11f,11iによってシェル11は密封構造にしてあり、防水性を備えている。
カバー11hは、周囲から中央に向けて少し盛り上がった湾曲面を有しており、ポリカーボネート、アクリル等の光透過性を有する材料が用いられる。なお、光透過性のカバー11hは後述するLEDの発光が視認できさえすればよく、必ずしも高透過率であることは必要ではなく、透明でも半透明でもよい。また、スモークブラウン色等の色付きのカバーにしたり、複数色にして装飾性を持たせたりしてもよい。
シグナルライト本体12は、収容ケース11aに収まる大きさの電気配線用のプリント基板15と、この基板15上に固定される複数のLEDからなる発光部16,17と、ICチップ18と、ブザー19と、この基板15を挟んで両横側に配線接続される一対の傾斜センサ20,21とにより構成される。
発光部16,17は、3つのLED16a,16b,16c、3つのLED17a,17b,17cによって、それぞれ発光グループを構成し、各発光グループのLEDは16a,16b,16c(17a,17b,17c)の順で一方向(+Z方向とする)に直線配置されている。シェル11とシグナルライト本体12との位置関係は、シェル11をバンド13によって手首に装着したときに、この+Z方向が手先方向を向くように、バンド13の長手方向と+Z方向とが直交する配置になるように、シェル11に対しシグナルライト本体12が収容されるようにしてある(右手と左手とでバンド13を装着する向きを調整する必要がある)。
傾斜センサ20,21は円筒形の筐体を有する。図4は傾斜センサの内部構造と結線を説明する図である。傾斜センサ20,21は筐体が底面20a,21a、天面20b,21b、側面20c,21cからなり、このセンサの筐体の中心軸が発光部16,17の各LEDが並ぶ直線方向(+Z方向)と一致するようにして基板15の両側に固定し、中心軸がZ軸方向となるようにしてある。なお、センサの筐体の底面側から天面側に向く方向が+Z方向となるように固定される。傾斜センサ20,21の筐体内部には導電体である金属球20d,21dが入れてある。底面20a,21aの中心を挟んで両側に等距離離隔した二点の位置から、電極20e,20f、電極21e,21fが挿入してあり、筐体内部では互いに平行に+Z方向に向けて、底面からの長さが同じとなるように電極が突出するようにしてある。これにより、電極20e,20f、電極21e,21は筐体内で検知信号を発生するための接点として働く。
すなわち、傾斜センサ20,21は底面20a,21aを下にして+Z方向が鉛直上向きになったときに、金属球20d,21dが重力によって下方に移動し、これにより電極20e,20f、電極21e,21fと金属球20d,21dが接触して導通することで検知信号がICチップ18に送られる。
また、傾斜センサ20と傾斜センサ21とは、基板15に固定する際に、一方の一対の電極20e,20fが含まれる面をXZ面としたときに、他方の一対の電極21e,21fが含まれる面がXZ面と直交するYZ面となるように、電極どうしが互いに90度ねじれた位置関係となるようにして基板15に固定してある。
これは傾斜センサ20,21が簡単な構造であるため、Z軸方向に直交するXY面内で感度分布の異方性を解消するためである。
図5は、一方の傾斜センサ20を底面20aの中心(Z軸との交点)を原点として、原点を中心にXZ面内で回転させたときに検知信号が発生する範囲を「安定的に検知する範囲(濃いハッチング)」「検知が不安定な範囲(薄いハッチング)」「検知しない範囲」に分けて模式的に示した感度分布の図である。
図6は、さらに立体角的にY方向にも動かした際の検知信号が発生する範囲を「安定的に検知する範囲」「検知が不安定な範囲」「検知しない範囲」に分けてXY面で示した感度分布の図である。1つの傾斜センサ20で検知信号を検出する場合は、XY面での感度良好な領域の分布は楕円形を示しており、感度良好な方向が一方向に偏っている。
そのため、2つの傾斜センサ20,21で、それぞれの感度良好な方向を90度ずらすようにして基板15に固定すると、図7に示すように、図6の2つの感度分布を90度ずらして重ね合わせた形状の感度分布となり、安定的な検知範囲は+Z軸の近くでほぼ等方的に分布することになる。このように良好な感度分布になる効果を得るために、傾斜センサは互いの電極が90度ねじれるように配置するようにしている。
そして図4に示されるように、傾斜センサ20,21は直列に結線され、2つの傾斜センサが同時に鉛直上向きであることを検知したときに2つの端子間(AB間)が導通して検知信号を発するようにしてある。
ICチップ18はシグナルライト本体12の動作を制御する制御部であり、傾斜信号20,21からの検知信号を受けたときに、ブザー19を鳴動するとともに、発光部16,17のLEDを点灯する制御を行う。
図8はシグナルライト装置10の制御系を示す結線図である。スイッチ機能は傾斜センサ20,21だけで、これら以外には設けていない。ボタン電池14によりICチップ18(制御部)は常時通電できるように配線接続されているが、傾斜センサ20,21がOFF状態のときは待機状態となっており、傾斜センサ20,21からのON信号に基づいて、ICチップ18が作動してクロック信号を発生して制御動作が開始され、後述する動作フローでLED、ブザーに所定のタイミングで通電が行われ、設定された時間経過後に待機状態に戻るようにしてある。したがって、シグナルライト装置10は、ICチップ18が待機状態になった後は、再び傾斜センサ20,21がON信号を発するまではICチップ18も含めて電力消費が抑えられる構造にしてある。
これにより物理的スイッチや接点を最小限にすることができ、コンパクトで故障が生じにくく、しかも低コストで製造できるようにしてある。
また、傾斜センサ20,21以外にスイッチを設けていないので、ボタン電池14とシグナルライト本体12だけをシェル11でパッキンにより密封するだけで、防水性を持たせることが可能になる。
次に、シグナルライト装置10の具体的な動作について説明する。ここでは使用者が右手首に装着して自転車走行する場合を例にして説明する。
図9はICチップ18により制御されるブザー19と発光部16,17の各LEDの動作を示すフロー図である。シグナルライト装置10の装着者は、右手首を0.5秒程度鉛直上向きに挙げることにより、2つの傾斜センサ20,21が同時に接点がONとなって検知信号がICチップ18に送られる。これによりブザー18が約0.1秒間鳴動し、装着者はブザー音によって動作が開始されたことを確認することができるので、手を鉛直上向きから降ろす。
続いて発光部16,17は、それぞれの発光グループごとに、+Z方向に進む順に、すなわち、最初にLED16a(17a)を約0.3秒点灯して消灯し、続いてLED16b(17b)を約0.3秒点灯して消灯し、続いてLED16c(17c)を約0.3秒点灯して消灯し、再びLED16a(17a)に戻って約0.3秒点灯して消灯し、以下同様の点灯動作および消灯動作を6秒程度(右折に要する平均時間)継続する。これにより、基板15上で発光部16,17の各LEDは+Z方向に走るように発光するようになり、光が手先方向に進行するように発光するようになる。そして6秒間経過すると、発光が自動停止する。その後、再び、手首を鉛直上向きに挙げられるまでは停止状態になる。
したがって、LEDの発光中に、装着者が手信号を行うことで周囲の車両に対し、右左折や転回、徐行、停止、進路変更の意思をアピールすることができる。
特に自転車は道路の左側を走行しているので、右折、右車線への進路変更の際に、右斜め後ろの走行車両に注意喚起することが必要であるが、右手首側だけが発光する事によって、右折、右車線への進路変更時に十分に注意喚起しながら安全確保のためにハンドルを両手で持って運転することができる。
以上、本発明の一態様について説明したが、これに限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。以下にいくつかの変形実施例について説明する。
上記実施形態では、シグナルライト本体12のLED16a,16b,16c(17a,17b,17c)の真上部分は凹凸のないカバー11hで覆うようにしていたが、シェル11を覆うカバーにレンズ効果を奏する凹凸を設けることにより、カバーから出射する発光光の進行方向を広角にして、装着者がハンドルを持ち続けている場合でも、斜め後方の走行車両から発光信号が見えやすくなるようにしてもよい。
すなわち、図10は本発明の他の一実施形態であるシグナルライト装置のシェルの部分の平面図(カバーを取り付けた状態で上からみた平面図)であり、図11は図10におけるB−B断面図である。図1と同じ構成部分は同符号を付すことにより説明の一部を省略する。
本実施形態で使用するカバー30は、ポリカーボネート樹脂製の成形品であり、カバー30の外面側は図1のカバー11hと同様の滑らかな湾曲面にしてあるが、内面側はLED16a,16b,16c(17a,17b,17c)を取り付ける位置の直上で、Z軸の方向に沿って各LEDを覆う幅で、各LEDとカバー30とが面接触するまで肉厚を厚くするとともに、隣接するLED間には傾斜面33,34,35,36を形成するようにして凹凸形状をなすようにしてある。傾斜面33,35の角度はLED16a,16bの発光面の法線に対し+Z方向に45°〜60°としてある。傾斜面34,36の角度はLED16b,16cの発光面の法線に対し−Z方向に45°〜60°としてある。図11では各LEDから照射される発光光を破線で示している。LEDの発光面から出射した光は、カバー30との接触面から入射してカバー30内で散光し外表面31から出射する。その結果、各LEDから出射する発光光の一部は傾斜面に沿って進行するようになる。
自転車のハンドルを握った状態では、装着者の手先方向は自転車の走行(進行)方向に向いているので、図11での+Z方向が走行方向となる。
ここで、中央のLED16bから出射する発光光に着目すると、傾斜面34に沿って進行する発光光(図中、太い破線で示す)は進行方向である+Z方向に対し、斜め後方に向かう。また、手先に近い側のLED16Cから出射する発光光に着目すると、傾斜面36に沿って進行する発光光(図中、太い破線で示す)についても+Z方向に対して斜め後方に向かう。よってカバー30を採用することにより、後方からは見えにくい位置にあるLED16b、そしてLED16bよりもさらに見えにくい位置にあるLED16cについても、傾斜面34、36によって、斜め後方に進行する発光光を生じさせるレンズ効果を奏することができるようになる。
また、上記実施形態では、2つの発光部16,17を設けたが発光部を1つにしてもよいし発光部を3つ以上にしてもよい。
また、一つの発光グループに含まれるLEDは3つとするのが望ましいが、光が手先方向に進行するように見せる必要がなければ、LEDが1つでも、2つでもよい。その場合でも、シェル11に対するシグナルライト本体12の取り付ける向きを傾斜センサの+Z方向が進行方向となるように設計すればよい。
また、図1の実施形態では防水性維持のためにカバー11hで密封構造としていることから、ブザー19の鳴動音が減衰しやすくなっている。そこで、ブザー音を聞こえやすくするために、図10の実施形態で示すようにブザー19の直上のカバー30の部分に小孔を設けてもよい。ただし、防水性を維持するためにカバー30の内面に防水シート(不図示)を貼り付けるようにする。具体的にはブザー音の減衰は小さく抑えることができ、かつ、防水性が優れた材料として市販の熱可塑性ウレタン樹脂製の防水シートを用いることができる。
また、シェル11を手首に装着するためにバンド13を用いたが、手首に装着できる装着部材であればこれに限られない。例えば、円弧状の弾性クリップをバンド軸11b、11cに取り付けて弾性クリップで手首に把持させてもよい。
また、上記実施形態では右手首に装着したが、左手首にも装置を追加装着することで、左折サインをする際に手を水平に伸ばして明示的に行えるようにすることも可能である。このように両手首にそれぞれ本装置を装着すれば、より明確な右左折の手信号による合図を示すことができることになる。
また、上記実施形態では、自転車走行の際に装着する場合を説明したが、歩行者が装着してもよい。
本発明は、一般的な車両及び歩行者が通行する際の方向指示に追加する注意喚起のためのシグナルライト装置として好適に利用できる。
10 シグナルライト装置
11 シェル
12 シグナルライト本体
13 バンド(装着部材)
14 ボタン電池
15 基板
16 発光部(LED群)
17 発光部(LED群)
18 ICチップ(制御部)
19 ブザー
20 傾斜センサ
21 傾斜センサ

Claims (7)

  1. 発光部が基板上に固定されるとともに、+Z方向が特定可能な筐体を有しこの+Z方向が鉛直上方方向に向けられた状態を検知する傾斜センサと、前記傾斜センサの検知信号に基づいて前記発光部を所定時間継続して発光させる制御部とが前記基板に固定されたシグナルライト本体と、
    前記発光部が上面に現れるようにして前記シグナルライト本体とこれを駆動するための駆動用電源とを収容するとともに、前記シグナルライト本体の上を覆う光透過性のカバーを設けたシェルと、
    前記シェルを手首に装着するための装着部材とを備え、
    前記装着部材により前記シェル部を手首に装着した状態で前記発光部を発光させる腕時計型のシグナルライト装置であって、
    前記シェルを手首に装着した状態の前記傾斜センサの+Z方向が手先方向に向くように前記シェルに対して前記シグナルライト本体が配置されることを特徴とするシグナルライト装置。
  2. 前記傾斜センサは、中心軸がZ軸方向となる円筒形の筐体をなし、
    前記筐体内部にZ軸方向に転動する導電体の球が挿入され、
    前記筐体の底面から天面側に向かう方向を+Z方向として、底面上で中心を挟んで互いに等距離離隔した二点からそれぞれ+Z方向に向けて底面から等しい長さになるようにして筐体内で平行に突出する一対の電極が設けられ、
    前記導電体の球が前記電極間を導通させたたときに検知信号を発するように形成されている請求項1に記載のシグナルライト装置。
  3. 前記シグナルライト本体の前記基板には前記傾斜センサが2つ互いに+Z方向が一致するように固定され、
    一方の傾斜センサの筐体内の一対の電極が含まれる面をXZ面としたときに、他方の傾斜センサの筐体内の一対の電極が含まれる面がXZ面に直交するYZ面となるように、互いの電極が90度ねじれた位置関係となるようにして前記基板に固定され、
    前記2つの傾斜センサが同時に検知信号を発したときに、+Z方向が鉛直上方方向に向けられた検知信号を発生する請求項2に記載のシグナルライト装置。
  4. 前記発光部は、少なくとも1つの発光グループで形成され、前記発光グループは少なくとも3つの発光素子が前記基板上で前記傾斜センサの+Z方向に沿って並べて配置され、
    前記制御部は各発光グループに対してグループ内の発光素子を+Z方向に順に点灯して移動するように発光させる制御を行う請求項1〜3のいずれかに記載のシグナルライト装置。
  5. 前記基板にブザーが設けられ、前記傾斜センサの検知信号に基づいてブザーが鳴動する請求項1〜4のいずれかに記載のシグナルライト装置。
  6. 前記制御部は、常時、通電待機状態となるように配線接続され、前記傾斜センサからの検知信号を受信したときに通電されるとともに制御動作を開始する請求項5に記載のシグナルライト装置。
  7. 前記カバーは、前記発光部の直上に、カバーから出射する発光光の進行方向を広角に拡げるレンズ手段を備えた請求項1〜6のいずれかに記載のシグナルライト装置。

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