JP5334336B2 - 研削センター、およびクランクシャフトの複数のベアリングと端部側の面を同時に研削する方法 - Google Patents

研削センター、およびクランクシャフトの複数のベアリングと端部側の面を同時に研削する方法 Download PDF

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Description

本発明は、メインベアリングとコンロッドベアリングとを有するクランクシャフトの研削をするための研削センターに関するものであり、メインベアリングおよびコンロッドベアリングならびに特にフランジの端部側の面が実質的に同時に研削される。
このような種類の研削センターは、大量の個数のクランクシャフトの粗研削および/または精密研削をするために利用されている。これはしばしば、それぞれ2つのコンロッドベアリングがクランクシャフトの長軸に対して等しい角度位置で配置されている、自動車産業における4気筒直列エンジンのクランクシャフトである。これら両方のコンロッドベアリングは、生産性を高めるために同時に(時間的に並行して)研削される。このような方策は、たとえば欧州特許出願公開第1044764A2号明細書および欧州特許出願公開第1088621B1号明細書に記載されている。
クランクシャフトのメインベアリングについては、たとえば米国特許第3487588号明細書により、複数のベアリングの同時の研削がすでに以前から知られている。その場合、メインベアリングのための研削主軸は、メインベアリングの個数に等しい数の砥石車を有している。これらの砥石車は1つの共通の軸の上にある。これに関する詳しい記載はドイツ特許出願公開第10144644B4号明細書にある。
欧州特許出願公開第1044764A2号明細書に記載されたクランクシャフトのための研削センターでは、クランクシャフトの2つのコンロッドベアリングを同時に研削するために、それぞれ付属の研削主軸を介して独自の複式刃物台に固定的に組み付けられた粗砥石車と仕上砥石車が用いられる。両方の複式刃物台は互いに独立してクランクシャフト長手方向(Z方向)へ移動可能、かつクランクシャフトに向かう方向(X方向)へ送り可能である。複式刃物台と研削主軸の相応の制御を通じて、1回の固定で2つのコンロッドベアリングを同時に加工することが可能であり、一方のコンロッドベアリングは粗研削されるとともに他方は仕上研削される。この場合、付属の測定装置を通じて研削プロセスの継続的な監視が行われる。
欧州特許出願公開第1088621B1号明細書には、欧州特許出願公開第1044764A2号明細書に示された研削センターと設計的、動作的にほぼ一致する、クランクシャフトの少なくとも2つのベアリングを同時に研削する方法および装置が記載されている。これら両方の設備に共通しているのは、使用される両方の研削主軸の各々について、それぞれ独自の複式刃物台を用いていることである。これらの複式刃物台の各々が研削プロセス全体について別々の制御を必要とし、また、測定ヘッドを通じて判定される、研削されるベアリングの真円度や寸法に関するリアルタイムデータに基づいた常時の監視と修正を必要とする。2つのベアリングを加工するためだけに2つの別々の複式刃物台を備えている研削センターの設計は、広い所要スペースと、構成部品および付属の制御部に関わる著しいコストとを必要とする。
欧州特許出願公開第1718435B1号明細書には、研削装置および/または旋削装置が設けられた、工作物を加工するための加工機械が記載されている。研削装置はZ軸に対して傾いた異形断面の砥石車を有しており、この砥石車によって、工作物を平面研削することも円筒研削することもできる。工作物は同一のチャックで旋削および研削される。
国際公開第2004/069472A1号パンフレットより、メインベアリングと、コンロッドベアリングと、端部側の面とを有するクランクシャフトを研削するための研削センターが公知である。この研削センターは、メインベアリングまたはコンロッドベアリングの粗研削または仕上研削をするために、1つまたは複数の砥石車を備える研削主軸をそれぞれ装備する第1および第2の研削ステーションを有している。さらに、これらの研削ステーションのうち少なくとも一方は別の異形断面の砥石車を備えていてよく、この砥石車の研削主軸は、メインベアリングおよびコンロッドベアリングの研削主軸に対して角度をなして配置されている。この別の砥石車は、クランクシャフトの端部側の面を研削する役目をするのが好ましい。国際公開第2004/069472A1号パンフレットに記載されている研削ステーションでは、異形断面の砥石車を備える研削主軸が他の研削主軸とともに旋回主軸台に配置されており、比較的長い距離を作業位置まで内方旋回しなくてはならないことが欠点である。このことは、加工のサイクル時間が長くなることにつながる。
国際公開第2005/000507A1号パンフレットには、互いに平行な2つの工具主軸を3つの方向へ互いに相対的に位置調節可能である、切削加工のための工作機械が記載されている。この場合、1つまたは2つの軸での位置調節は、回転・係止可能な偏心ブッシュによって行われる。この偏心ブッシュは、付属の位置調節装置を通じて機械式、電気式、または油圧式に操作可能であり、数ミリメートル単位の正確な位置調節を可能にする。
以上の従来技術を前提としたうえで本発明の課題は、設計コストと所要スペースが大幅に削減されるとともに、メインベアリング、コンロッドベアリング、および端部側の面の同時の研削を特別に迅速に、かつ合理的なやり方と高い品質で可能である、クランクシャフトを研削するための研削センターを提供することにある。
この課題の解決は、請求項1に記載の構成要件を備える研削センターによって行われる。
本発明の研削センターにおいては、少なくとも2つのベアリングを同時に(時間を同じくして)研削するための2つのステーションが1つの研削センターに統合されることによって、所要スペースと設計コストがすでに削減されるという利点がある。第1のステーションではメインベアリングとともに、工作物のZ軸に対してその回転軸に関して傾いた異形断面の砥石車によって、平坦面側および/または直径部で、ピン側とフランジ側のクランクシャフト端部の同心的な周回部分も研削することができる。この砥石車は第1のステーションに配置されているのが好ましい。第1のステーションですべてのメインベアリングを同時に研削することができるので、第2のステーションとは違って時間的余裕があり、この時間を有効利用することができる。端部側の面、特にクランクシャフトフランジの端部側の面は、少なくとも一時的にメインベアリングおよび/またはコンロッドベアリングと時間的に並行して研削される。
両方のステーションが研削されるべきクランクシャフトの共通の軸方向に配置されていると、一方のステーションから他方のステーションへのクランクシャフトの移送も非常に容易になる。さらに、コンロッドベアリングを加工するための2つの研削主軸が1つの共通の複式刃物台に配置されることによって、複数の利点がもたらされる。このような追加の利点は、特に、研削プロセスの制御の簡素化、ならびに構成部品の個数や所要スペースの削減という点にある。
2つのコンロッドベアリングの共通の研削の制御は、本発明によれば、研削されるベアリングの送りおよび切削と回転の監視/修正が、まず最初に、共通のコンロッドベアリング複式刃物台の運動の制御だけを通じて行われるように行われる。この段階では、両方のコンロッドベアリングについて研削の主切削が行われる。目標寸法にほぼ達したときに初めて、第1の研削主軸と第2の研削主軸が運動に関して別様に制御される。砥石車の送り方向(X方向)に関して固定的にコンロッドベアリング複式刃物台と連結された第1のコンロッドベアリング研削主軸は、引き続きコンロッドベアリング複式刃物台の制御を通じて、測定装置により判定される寸法と真円度との値に基づいて制御され、該当する研削プロセスについての最終目標値が達成されるようになっている。
クランクシャフトの端部側のフランジは、メインベアリングと時間的に並行して研削されるのが好ましく、特に仕上研削されるのが好ましい。そのために設けられる砥石車は、フランジないしピンの平坦な端面ならびに円筒面を特に1回の作業工程で研削できるように、異形断面を有するとともに回転軸に関してZ方向に対して傾いている。
真円度の値は必ずしも各々のコンロッドベアリングで測定する必要はない。その修正値は1回の測定後に制御部で検出することができ、次の真円度の測定が行われるまで、特定数のクランクシャフトについて記憶しておくことができる。
第2のコンロッドベアリング研削主軸の送りは、この段階ではコンロッドベアリング複
式刃物台の運動にも追随するが、この運動にはさらにX方向の別の運動成分も重ね合わされる。この別の運動成分は、同時に加工される両方のコンロッドベアリングで発生する寸法誤差および/または真円度誤差の定義された修正の役目を果たす。このような誤差は、たとえば両方の砥石車の磨減の相違によって引き起こされる場合がある。こうした誤差のさらに別の主要な原因は、シャフトが研削中にわずかに歪んでしまうことにある。材料に応力が生じる可能性があるからである。こうした誤差は、本発明によると、両方のコンロッドベアリングの寸法と真円度の継続的な判定によって検出され、そのために、各々のコンロッドベアリングについて相応の測定装置が設けられている。
両方のコンロッドベアリングの間の修正されるべき差異は、研削の最終段階ではごくわずかであり、本発明では百分の1ミリ単位または千分の1ミリ単位である。したがって、第2のコンロッドベアリング研削主軸の運動については、ごくわずかの位置調節範囲があるだけで足りる。この範囲は、約+/−0.2mmしか含んでいないのが好ましい。
請求項2によれば、両方のコンロッドベアリング研削主軸の相互の位置調節可能性は、コンロッドベアリング複式刃物台の上で軸方向に規定されている。それにより、研削されるべき各組のコンロッドベアリングのさまざまな軸方向間隔に合わせた適合化が可能であり、さまざまなクランクシャフト型式に合わせた調整も同様に可能である。軸方向の位置調節可能性は、機械制御部に取り込まれて自動的に作動するのが好都合である。このとき一般に、もともと半径方向に位置調節可能なように配置されている第2のコンロッドベアリング研削主軸が軸方向へも位置調節可能なように構成されるが、これと逆の設計も考えることができ、第2のコンロッドベアリング研削主軸がコンロッドベアリング複式刃物台の上で軸方向に定置であるのに対して、第1のコンロッドベアリング研削主軸はコンロッドベアリング複式刃物台の上で軸方向での位置調節のために利用される。
本発明の実施形態では、請求項3により、寸法と真円度の修正軸における(第2の)研削主軸の運動のための、駆動装置のNC軸としての構成が好ましい。このような軸は簡単なやり方でCNC機械制御部へ組み込むことができるからである。
第1のステーションでの加工のために、通常はベアリングから本来のチーク部への移行部を形成する、クランクシャフトのチーク部の平坦側の研削も意図される、請求項4に記載の研削セルの構成においても利点がもたらされる。それにより、対応する時間Tで2組のコンロッドベアリングが加工されるように、時間Tを活用して適合化することができる。
クランクシャフトの支承個所におけるチーク部の平坦側の研削は、メインベアリング複式刃物台をZ方向にオフセットすることによって行うことができ、または、メインベアリング砥石車をメインベアリング研削主軸で軸方向にオフセットすることによって行うことができる。請求項5および6を参照のこと。あるいは、メインベアリング砥石車に対して軸方向でクランクシャフトをオフセットすることも可能である。請求項7を参照のこと。
請求項6により、メインベアリングおよびコンロッドベアリングの加工時間TおよびTが互いに同調されると、研削センターの特別に合理的な動作がもたらされる。そうすれば両方のステーションへの装填または取外を同時に行うことができ、したがって待機時間がなくなるからである。
請求項9により、コンロッドベアリングの研削のために振り子往復法が適用されるのが好ましく、それにより、コンロッドベアリングの加工のためのクランクシャフトの支承と駆動の簡素化がもたらされる。この場合、第1のステーションで研削されるメインベアリングを、第2のステーションでのクランクシャフトの支承のために容易に利用することが
でき、それによってコンロッドベアリングの加工の高い精度を実現可能である。さらに、本発明に基づくただ1つの複式刃物台での両方のコンロッドベアリング研削主軸の配置と制御により、ただ1つの送り台しか存在していない。したがって両方の砥石車の主運動は、すなわち振り子往復運動と送りは、ただ1つの送り台によって惹起される。このことは、従来技術に比べて制御の大幅な簡素化につながる。大部分の加工中にただ1つの送り台だけしか監視、制御されないからである。研削の最終段階における両方の研削主軸の運動のそれぞれ異なる制御は、両方のコンロッドベアリングの間の相違が生じていた場合に、それが検出されて補正されるように作用し、それによって最終的に両方のコンロッドベアリングが目標寸法に合わせて研削される。
請求項10に基づき、特別に構成されたメインベアリング主軸台ないしコンロッドベアリング主軸台もしくはこれに相当する心押台を通じてのクランクシャフトのクランプと回転駆動は、特別にフレキシブルな研削センターの利用を可能にする。メインベアリング長軸を中心としての回転またはコンロッドベアリング長軸を中心としての回転が可能であるクランクシャフトのクランプは、コンロッドベアリング研削について、通常の研削と振り子往復研削とのいずれかの選択を可能にする。
請求項11に基づく加工中のベアリングの寸法および真円度の継続的な測定により、研削結果の即座の検出と、高い精度での修正が可能になる。
フランジを研削するための砥石車は、コンロッドベアリングとメインベアリングの砥石車が配置されているクランクシャフトの側に向かい合って配置されるのが好ましい。あるいは別の好ましい実施形態では、すべての砥石車がクランクシャフトの一方の側に配置されていることも可能である。フランジおよび/またはピンを研削するための砥石車は、メインベアリングを研削するための第1のステーションに設けられるか、または、コンロッドベアリングを研削するための第2のステーションに設けられるか、または、2つのステーションの各々に設けられる。
当然ながら本発明の研削センターにより、4気筒クランクシャフト以外にも、等しい角度位置でクランクシャフトに装着されたそれぞれ2つのコンロッドベアリングを有していさえすれば、これ以外のクランクシャフトを研削することもできる。それぞれ少なくとも2つのメインベアリングと、等しい角度位置で配置された2つのカムとを有していれば、カムシャフトの加工も同様に可能である。
本発明は、請求項14に記載された、クランクシャフトのメインベアリングおよびコンロッドベアリングおよび/または同心部分を研削する方法も対象としている。この方法の実施形態は従属請求項に記載されている。
特に請求項1に記載の研削センターによって具体化される本発明の方法では、クランクシャフトのフランジまたはピンの端部側の面は少なくとも部分的にメインベアリングおよび/またはコンロッドベアリングと時間的に並行して研削される。
次に、本発明による研削センターおよび方法について、図面に示された実施例を参照しながら詳しく説明する。
本発明に基づいて研削セルとして構成された研削センターを示す模式的な平面図である。 クランクシャフトのメインベアリングを加工する役目をする研削セルの第1のステーションを示す模式的な平面図である。 クランクシャフトのコンロッドベアリングを加工する役目をする研削セルの第2のステーションを示す模式的な平面図である。 研削セルの第1のステーションにおけるクランクシャフトのクランプである。 研削セルの第2のステーションにおけるクランクシャフトのクランプの詳細である。 第2のステーションで加工されるべきベアリングの寸法と真円度についての測定装置の構造である。 図1のC−C断面に沿って本発明の研削セルを示す断面図である。 メインベアリング砥石車に向かい合って配置されたフランジのための異形断面の砥石車を備える、研削セルの第1のステーションを示す模式図である。 図8と同様の図であるが、メインベアリング砥石車の側に異形断面の砥石車が配置されている。 コンロッドベアリング砥石車に向かい合って配置されたフランジのための異形断面の砥石車を備える、研削セルの第2のステーションを示す模式図である。
図1には、研削セル1として構成された研削センターが平面図として図示されている。この研削セルは1つの共通の機械ベッド2を有しており、その上に、クランクシャフト22を研削によって加工するための2つのステーション3,4が配置されている。ステーション3,4は1つの共通の研削テーブル5を有しており、その上に、クランクシャフト22のための保持装置と駆動装置がそれぞれ設けられている。研削セルは、通常、機械フードも有しており、ならびに、クランクシャフト22の供給と取出をするため、ならびに第1のステーション3から第2のステーション4への搬送をするための装填・取外装置も有している。ただしこれらは図1には図示しておらず、同様に、入力キーボードを備えるCNC制御装置や、油圧式および/または空気圧式の供給装置も示していない。
図2に詳しく図示されている研削セル1の第1のステーション3は、クランクシャフト22のメインベアリング23の研削をする役目をする。したがって、表記を明確にする都合上、第1のステーション3の重要な機能部品には「メインベアリング・・・」という追加表示をつける。メインベアリング23(図4)は、メインベアリング研削主軸9に配置された複数のメインベアリング砥石車10によって研削される。さらにメインベアリング研削主軸9は、クランクシャフト長軸29に相当するZ方向へ、およびクランクシャフト長軸29に対して鉛直の方向への送りを可能にするX方向へ、CNC制御式に移動可能なメインベアリング複式刃物台6に取り付けられている。メインベアリング複式刃物台6がZ方向に移動する案内軌道または摺動レールは、カバー16で覆われているために見ることができない。加工されるべきクランクシャフト22は、図4に明らかに示されているとおり、メインベアリング工作物主軸台7とメインベアリング心押台8との間にクランプされており、図2の図面のようにメインベアリング主軸台7によって回転する。第1のステーション3では、クランクシャフト22の少なくとも2つのメインベアリング23が同時に粗研削または仕上研削され、そのために時間Tが必要である。
図3に詳しく示す研削セル1の第2のステーション4は、クランクシャフト22のコンロッドベアリング24から27を研削するのに利用され、クランクシャフト長軸29に関して等しい角度位置にあるそれぞれ2つのコンロッドベアリング24から27が同時に研削される。4つすべてのコンロッドベアリング24から27を研削するのに必要な時間はTである。表記を明確にする都合上、第2のステーション4の重要な機能部品には「コンロッドベアリング・・・」という追加表示をつける。
第2のステーション4においても、研削されるべきクランクシャフト22は同心的にク
ランプされており、すなわち両側のクランプ装置の共通の長軸は、メインベアリング23によって定義されるクランクシャフト22の長軸29と同一である。図3と図5に見られるようにクランクシャフト22は、第2のステーション4では、第1のステーション3で研削された外側に位置するメインベアリング23のところでクランプされる。それにより、クランクシャフトのメインベアリング23に対する、コンロッドベアリング24から27の正確な関連づけが成立する。
クランプをするために、図3に示すように、クランクシャフト22の両側にはそれぞれ1つのコンロッドベアリング工作物主軸台12,13が設けられている。このコンロッドベアリング工作物主軸台12,13のチャック31はシェル形載置部を備えており、絶対的に同期して回転するC1軸ないしC2軸によってそれぞれ駆動される。あるいは第2のステーション4では、クランクシャフト22をそれぞれの先端部の間で受容することもでき、その場合、少なくとも一方の側ではコンロッドベアリング工作物主軸台12によって駆動され、そのチャックは浮動式に支承されたクランプジョー33を備えており、半径方向に遊びのない補償的な回転駆動を惹起する。その場合、クランクシャフト22のアライメントは、センタリング先端部に合わせた心合わせによって行われる。
第2のステーション4におけるクランクシャフト22の受容の形態は、特別な個別ケースに応じて変更し、最適化することができる。
両方のステーション3および4では、1つまたは複数の自動調心式の振れ止めによって、クランクシャフト22を支持することができる。
第2のステーションには、互いに鉛直に延びる軸Z2およびX2の方向へ移動可能な、すなわちクランクシャフト長軸29と平行およびこれに対して鉛直に移動可能な、コンロッドベアリング複式刃物台11が設けられている。コンロッドベアリング複式刃物台11は、第1のコンロッドベアリング研削主軸14と、第2のコンロッドベアリング研削主軸15とを支持している。そのうち第1のコンロッドベアリング研削主軸14は、クランクシャフト長軸29に対して鉛直の方向で、コンロッドベアリング複式刃物台11と固定的に結合されている。それに対して第2のコンロッドベアリング研削主軸15は、クランクシャフト長軸29に対して鉛直の方向へ可動なように、コンロッドベアリング複式刃物台11に配置されている。その運動は、研削中のインプロセス測定から得られる寸法誤差または真円度誤差に基づいて制御される。そのために測定装置20のインプロセス測定ヘッド19により(図6)、1組ずつ研削されるべきコンロッドベアリング24,27ないし25,26の直径が研削中に継続して測定される。
両方のコンロッドベアリング研削主軸14,15の各々はコンロッドベアリング砥石車17,18を支持しており、これら相互の軸方向間隔は、1組ずつ研削されるべきコンロッドベアリング14から17の間隔に相当していなくてはならない。この目的のために、両方のコンロッドベアリング研削主軸14,15はその軸方向へ、すなわちそれぞれのコンロッドベアリング砥石車17,18の回転軸の方向へ、コンロッドベアリング複式刃物台11の上で相互に移動可能でなければならない。そして、それぞれのコンロッドベアリング研削主軸およびコンロッドベアリング砥石車の間の軸方向間隔は、違う型式のクランクシャフトを研削しようとするたびに、または、特定のクランクシャフトにおいて間隔が変更されている1組のコンロッドベアリングを研削しようとするたびに、調節されなくてはならない。その意味で、間隔の変更は研削プロセスの全制御に取り込まれれなくてはならない。このとき、第1のコンロッドベアリング研削主軸14または第2のコンロッドベアリング研削主軸15が、その長軸の方向へコンロッドベアリング複式刃物台11の上で位置調節可能なように配置されていてよい。
図5には、4気筒直列エンジンのクランクシャフト22の特殊性を特別に明確に見ることができる。すなわち、両方の外側のコンロッドベアリング24および27は、クランクシャフト22の回転軸・長軸29に対して共通の角度位置を有しており、両方の内側のコンロッドベアリング25および26も同様であり、両方の組のコンロッドベアリング24および27ならびに25および26の角度位置は相違している。
本発明による研削センターの経済的な作動形態のために、このような特性が利用される。すなわち、両方のコンロッドベアリング砥石車17および18により、両方のコンロッドベアリング24,27および25,26がそれぞれ同時に研削され、このとき「同時に」という言葉は研削技術で適用される「時間的に並行して」または「時間を同じくして」という表現も意味している。研削工程はほぼ同じ時間に進行するが、必ずしも厳密に同一の時点で終了する必要はない一切のケースが、それによって含意されている。第2のコンロッドベアリングは、たとえばさらに0.02mmの残留超過寸法が切削されることによって、第1のコンロッドベアリングの後で初めて研削が完了する場合も多い。
図6は、第2のステーション4で測定ヘッド19によりコンロッドベアリングの真円度と寸法を継続して測定するための測定装置20の構造を示している。測定ヘッド19は研削中に監視されるべきコンロッドベアリング24−27に当接し、コンロッドベアリング24−27の寸法および/または真円度に関する信号を継続的に生成し、この信号がCNC制御部で評価されて、コンロッドベアリング複式刃物台11および/または寸法修正軸もしくは真円度修正軸44を駆動するための研削コマンドを生起するのに利用される。図6に鎖線で示している測定装置20の位置は、たとえばコンロッドベアリング砥石車17,18の目直し工程中および/または部品取扱工程中に測定装置20が占める引き込まれた位置に相当している。
図7には、図1の断面C−Cに沿った研削セル1の第1のステーション3の模式的な側面図が示されている。
第2のステーション4でのコンロッドベアリング研削の開始時に、両方のコンロッドベアリング砥石車17,18の相互の軸方向間隔が、たとえばコンロッドベアリング24および27の間隔に合わせて調整される。次いで、CNC制御式の振り子往復法で、これらのコンロッドベアリング24,27の研削が開始される。そのために、まず両方のコンロッドベアリング研削主軸14,15がクランクシャフト長軸29に対して鉛直に一緒に移動する。このとき第2のコンロッドベアリング研削主軸15は、コンロッドベアリング複式刃物台11に対して不動に保たれる。このことは粗研削または予備研削の段階について当てはまる。ただし、コンロッドベアリング24,27の各々で現在達している直径が研削中に測定されて、真円度が判定される。精密研削の段階で完成寸法に近づくにつれて、第2の研削スピンドル15の運動がコンロッドベアリング複式刃物台11の運動から切り離される。コンロッドベアリング複式刃物台11は、コンロッドベアリング24での測定に基づいて寸法修正軸または真円度修正軸44に沿って移動し、第1のコンロッドベアリング研削主軸14によって、コンロッドベアリング24の最終寸法と所要の真円度とが最終的に達成される。それと同時に、第2のコンロッドベアリング研削主軸27はコンロッドベアリング27に関する別途の測定に基づき、コンロッドベアリング27での測定がコンロッドベアリング24での測定と相違している限りにおいて、コンロッドベアリング複式刃物台11に対して修正運動を行う。このような相違は、両方のコンロッドベアリング24および27に関する継続的な測定から求められる。機械制御部のコンピュータが測定結果を分析し、第2のコンロッドベアリング研削主軸15を駆動するための相応の修正・制御信号を生成する。
第2のコンロッドベアリング研削主軸15は、当然ながら、コンロッドベアリング複式
刃物台11に対してわずかな寸法だけX軸方向へ可動でありさえすればよい。現実問題として好ましい位置調節距離は、たとえば+/−0.2mmの範囲内であり得る。研削センターは、研削時間Tが研削時間Tと等しくなるように調整することができる。そうすれば、メインベアリング23のうちの2つが、各組のコンロッドベアリング24,27または25,26とほぼ同じ時間内に研削される。
引き続いて、コンロッドベアリング複式刃物台11が元の位置へ移動し、両方のコンロッドベアリング研削主軸14,15の相互間隔が中央寄りのコンロッドベアリング25,26の間隔に合わせて調整され、研削サイクルがあらためて開始される。
図8には、研削セルの第1のステーションの模式図が簡略化された図面で示されており、ここでは第1のステーションで、クランクシャフト22のメインベアリング23のマルチベアリング研削が行われている。メインベアリング砥石車10は、第1のステーション3でメインベアリング23を研削する。それぞれのメインベアリングピンの方を向く、クランクシャフト22のチーク部の平坦面を研削しようとするとき、主軸はメインベアリング砥石車とともにクランクシャフト22に対して軸方向へ動く。しかしながら、クランクシャフト22がその回転軸に沿ってメイン砥石車10に対して相対的に動くことも可能である。メインベアリング砥石車10に対して、異形断面の砥石車45がZ軸に対して傾いた状態で、すなわちメインベアリング砥石車10のスピンドル軸に対して傾いた状態で、軸46に配置されている。このとき砥石車45は、クランクシャフト22のフランジ47の平坦な端面と、円筒状の面とを同時に研削できるように、異形断面を有するとともにZ軸に対する角度に関して配置されている。このとき、砥石車45は送り軸Xに沿って送ることが可能である。
図9には、図8の配置とは異なり、異形断面の砥石車45がその主軸46とともにメインベアリング砥石車10と同じクランクシャフト22の側に配置された、図8の図面が示されている。異形断面の砥石車45によって端部側の面48が研削され、すなわち、フランジの平坦な端面と円筒状の面が1回の作業工程で研削され、異形断面の砥石車45は送り軸Xに沿って送ることが可能である。
この実施形態では、メインベアリング砥石車10は1つの共通の主軸に配置されており、クランクシャフト22のそれぞれのチーク部49の間でメインベアリングを研削する。
図10は、クランクシャフト22のフランジ47の円筒状の面と平坦な面48を研削するために、コンロッドベアリング砥石車17,18に向かい合って配置された異形断面の砥石車45を備える、研削セルの第2のステーション4の模式図を示している。異形断面の砥石車45およびその主軸46は送り軸Xに沿って送ることが可能であり、フランジ47を1回の作業工程で研削する。異形断面の砥石車45はコンロッドベアリング砥石車17,18と向かい合って配置されており、それにより、砥石車の間の一切の衝突を回避し、ないしはそれぞれの加工面の同時の加工を保証する。コンロッドベアリング砥石車17,18およびその主軸14,15は、各チーク部49の間でそれぞれのコンロッドベアリングを振り子往復研削法により研削する。
1 研削セル
2 機械ベッド
3 第1のステーション
4 第2のステーション
5 研削テーブル
6 メインベアリング複式刃物台
7 メインベアリング工作物主軸台
8 メインベアリング心押台
9 メインベアリング研削主軸
10 メインベアリング砥石車
11 コンロッドベアリング複式刃物台
12 コンロッドベアリング工作物主軸台
13 コンロッドベアリング工作物主軸台
14 第1のコンロッドベアリング研削主軸
15 第2のコンロッドベアリング研削主軸
16 カバー
17 第1のコンロッドベアリング砥石車
18 第2のコンロッドベアリング砥石車
19 測定ヘッド
20 測定装置
22 クランクシャフト
23 メインベアリング
24 コンロッドベアリング
25 コンロッドベアリング
26 コンロッドベアリング
27 コンロッドベアリング
28 平坦面
29 クランクシャフト長軸
30 コンロッドベアリング長軸
31 チャック
32 シェル形載置部
33 クランプジョー
34 (センタリング)先端部
41 Z軸
42 X軸
43 回転軸
44 寸法・真円度修正軸
45 フランジ用の異形断面の砥石車
46 研削主軸
47 フランジ
48 端部側の面
49 チーク部

Claims (19)

  1. メインベアリング(23)とコンロッドベアリング(24−27)と端部側の面とを有するクランクシャフト(22)の研削をするための研削センターであって、
    該研削センターは、
    メインベアリング(23)を研削するための第1のステーション(3)と、
    コンロッドベアリング(24−27)を研削するための第2のステーション(4)と、
    メインベアリングおよびコンロッドベアリング(23ないし24−27)の研削主軸(
    9ないし14,15)に対して角度をなして配置された研削主軸(46)によって駆動
    される異形断面の砥石車(45)とを有し、
    該研削センターにおいて、
    メインベアリング砥石車(10)の個数に相当する個数のメインベアリング(23)が時間的に並行して時間Tで研削されるように、メインベアリング複式刃物台(6)に配置されたメインベアリング研削主軸(9)に1群のメインベアリング砥石車(10)が軸方向で配置されており、
    前記第2のステーションでは2つのコンロッドベアリング砥石車(17,18)がクランクシャフト(22)の2つのコンロッドベアリング(24−27)を1組ずつ時間Tで研削するとともに、
    それぞれのコンロッドベアリング研削主軸(14,15)によってコンロッドベアリング複式刃物台(11)に支承されており、それにより第1のコンロッドベアリング研削主軸(14)が送り方向(X軸)で定置に前記コンロッドベアリング複式刃物台(11)に配置されるとともに第2のコンロッドベアリング研削主軸(15)が送り方向(X軸)で前記コンロッドベアリング研削主軸(14)に対して相対的に寸法修正軸または真円度修正軸(44)の方向へのみわずかに位置調節可能であるようになっており、
    クランクシャフト(22)の端部側の面は異形断面の前記砥石車(46)によって研削可能であることを特徴とする研削センター。
  2. 前記コンロッドベアリング複式刃物台(11)にある両方の前記コンロッドベアリング研削主軸(14,15)は軸方向(Z2軸)へ相互に位置調節可能である、請求項1に記載の研削センター。
  3. 前記第2のステーション(4)の第2のコンロッドベアリング研削主軸(15)は狭い限度内で有効なNC軸によって寸法修正および/または真円度修正のために前記コンロッドベアリング複式刃物台(11)の運動に関わりなくクランクシャフト(22)に向けて送ることが可能である、請求項1または2に記載の研削センター。
  4. 前記第1のステーション(3)の前記メインベアリング研削主軸(9)の前記メインベアリング砥石車(10)はメインベアリング(23)を研削するために半径方向へ送ることが可能であるとともに、クランクシャフト(22)のチーク部(49)の平坦面(28)を研削するために軸方向へ変位可能である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の研削センター。
  5. 前記メインベアリング砥石車(10)の軸方向の変位は前記メインベアリング複式刃物台(6)によって行われる、請求項4に記載の研削センター。
  6. 前記メインベアリング砥石車(10)の軸方向の変位は前記メインベアリング砥石車(10)が前記メインベアリング研削主軸(9)に軸方向へ変位可能なように配置されていることによって行われる、請求項4に記載の研削センター。
  7. クランクシャフト(22)は前記メインベアリング砥石車(10)によるチーク部(49)の平坦面(28)の研削のためにクランクシャフト長手方向で軸方向に変位可能である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の研削センター。
  8. はTにほぼ相当している、請求項1から7までのいずれか1項に記載の研削センター。
  9. 前記コンロッドベアリング複式刃物台(11)は、偏芯回転する前記コンロッドベアリングを追跡する前記コンロッドベアリング砥石車(17,18)の振り子往復運動を生成可能であるように構成されている、請求項1から8までのいずれか1項に記載の研削センター。
  10. 前記第1および前記第2のステーション(3ないし4)はそれぞれ工作物主軸台(7,12,13)および心押台(8)を有しており、前記第1および前記第2のステーション(3ないし4)のそれぞれの前記工作物主軸台(7,12,13)と前記心押台(8)はメインベアリング長軸および少なくとも1つのコンロッドベアリング長軸(29ないし30)を有するクランクシャフト(22)がメインベアリング長軸(29)を中心として同心的に回転可能であるように構成されている、請求項1から9までのいずれか1項に記載の研削センター。
  11. 継続して寸法測定および/または真円度測定をするための測定装置(20)が設けられており、送り軸(X軸)または寸法・真円度修正軸(44)で前記コンロッドベアリング研削主軸(14または15)の運動を制御するための信号が供給される、請求項1から10までのいずれか1項に記載の研削センター。
  12. 端部側の面(48)を研削するための前記砥石車(45)はクランクシャフト(22)の端部側のフランジ(47)および/またはピンを軸方向および半径方向の面で研削可能であるような異形断面を有しており、前記メインベアリング砥石車(10)または前記コンロッドベアリング砥石車(17,18)の側に向かい合って位置するクランクシャフト(22)の側に配置されている、請求項1から11までのいずれか1項に記載の研削センター。
  13. クランクシャフト(22)の端部側のフランジ(47)および/またはピンをその軸方向および半径方向の面で異形断面によって研削するための前記砥石車(45)は前記メインベアリング砥石車または前記コンロッドベアリング砥石車の側に配置されている、請求項1から11までのいずれか1項に記載の研削センター。
  14. 2つのステーション(3,4)を備える研削セルでクランクシャフト(22)のメインベアリング(23)および/または同心部位ならびにコンロッドベアリング(24から27)および端部側の面(48)を研削する方法において、
    a)第1のステーション(3)でクランクシャフト(22)のメインベアリング(23)および/または同心部位をメインベアリング研削主軸(9)の共通のシャフトにある1セットのメインベアリング砥石車(10)で研削する方法ステップと、
    b)クランクシャフト(22)を第2のステーション(4)へ運ぶ方法ステップと、
    c)前記第2のステーション(4)でクランクシャフト(22)の回転軸に関して同じ角度位置を有するそれぞれ2つのコンロッドベアリング(24および27ないし25,26)を2つのコンロッドベアリング砥石車(17,18)で同時に研削する方法ステップと、
    d)両方の前記コンロッドベアリング砥石車(17,18)の各々の送り運動を個別的にコンピュータ制御し、このとき第2のコンロッドベアリング砥石車(18)の送り運動は第1のコンロッドベアリング砥石車(17)の送り運動との相違にのみ基づいて行われる方法ステップと、
    e)研削セルで常に2つのクランクシャフトを同時に加工し、このとき前記第1のステーション(3)における研削時間Tは前記第2のステーション(4)における研削時間Tとほぼ等しい方法ステップと、
    f)端部側の面(48)のうち少なくとも1つを少なくとも部分的にメインベアリングおよび/またはコンロッドベアリングと時間的に並行して研削する方法ステップとを有している方法。
  15. 両方の前記コンロッドベアリング砥石車(17,18)はコンロッドベアリング複式刃物台(11)に配置されたコンロッドベアリング研削主軸(14,15)に設けられており、第1のコンロッドベアリング研削主軸(14)は第1のコンロッドベアリング砥石車(17)とともに送り方向(X軸)で定置に前記コンロッドベアリング複式刃物台(11)に配置されるとともにこれによって送られるのに対して、第2のコンロッドベアリング研削主軸(15)は第2のコンロッドベアリング砥石車(18)とともに狭い限度内で有効なNC軸により寸法修正および/または真円度修正のために前記コンロッドベアリング複式刃物台(11)の運動に関わりなくクランクシャフト(22)に向かって送り可能である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記メインベアリング研削主軸(9)の前記メインベアリング砥石車(10)はメインベアリング(23)を研削するために半径方向に送られるとともに、クランクシャフト(22)のチーク部(49)にある平坦面(28)を研削するために軸方向へ変位する、請求項14または15に記載の方法。
  17. 前記メインベアリング砥石車(10)は前記メインベアリング複式刃物台(6)が軸方向へ変位することによって軸方向へ変位する、請求項16に記載の方法。
  18. 前記メインベアリング砥石車(10)は前記メインベアリング研削主軸(9)の上で軸方向へ変位することによって軸方向へ変位する、請求項16に記載の方法。
  19. クランクシャフト(22)のチーク部(49)の平坦面(28)はクランクシャフト(22)が軸方向へ変位することによって前記メインベアリング砥石車(10)により研削される、請求項14または15に記載の方法。
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