JP5333934B2 - 基板および基板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、タッチパネルセンサ層を有した基板およびこの基板の製造方法に係り、とりわけ、耐久性を有した基板およびこの製造方法に関する。
今日、入力手段として、タッチパネル装置が広く用いられている。タッチパネル装置は、センサを含んだタッチパネルセンサ層、タッチパネルセンサ層上への接触位置を検出する制御回路、および、タッチパネルセンサ層と制御回路とを接続する配線を含んでいる。このうち、タッチパネルセンサ層は、樹脂やガラス等からなる基材上に形成され、基材ととともにタッチパネル基板を構成するようになる。タッチパネル装置は、多くの場合、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示装置が組み込まれた種々の装置等(例えば、券売機、ATM装置、携帯電話、ゲーム機)に対する入力手段として、表示装置とともに用いられている。このような装置において、タッチパネルセンサ層は表示装置の表示面上に配置され、これにより、タッチパネル装置は表示装置に対する極めて直接的な入力を可能にする。
タッチパネル装置は、タッチパネルセンサ層上への接触位置(接近位置)を検出する原理に基づいて、種々の形式に区別され得る。昨今では、光学的に明るいこと、意匠性があること、構造が容易であること、機能的にも優れていること等の理由から、容量結合方式(「静電容量方式」や「静電容量結合方式」とも呼ばれる)のタッチパネル装置が注目されている。容量結合方式のタッチパネル装置においては、位置を検知されるべき外部導体(典型的には、指)が誘電体を介してタッチパネルセンサ層に接触(接近)することにより、新たに奇生容量が発生し、この容量結合の変化を利用して、タッチパネルセンサ層上における対象物の位置を検出するようになっている。容量結合方式には表面型と投影型とがあるが、マルチタッチの認識(多点認識)への対応に適していることから、投影型が注目を浴びている(例えば、特許文献1)。
通常、投影型容量結合方式のタッチパネルセンサ層は、各々が一方向に延びる並列配置された複数の第1単位センサと、各々が第1単位センサとは非接触状態で他方向に延びる並列配置された複数の第2単位センサと、を有している。そして、特許文献1に開示されたタッチパネルセンサ層では、基材の同一の側の面上に、第1単位センサと第2単位センサとが設けられている。第1単位センサと第2単位センサとが交差する領域において、第1単位センサと第2単位センサとの間には、絶縁体が設けられている。この結果、第2単位センサは、第1単位センサと交差する領域において、第1単位センサを跨ぐようになり、第1単位センサと第2単位センサとの非接触状態が確保されている。
ところで、タッチパネルセンサ層を含むタッチパネル基板は、通常、表示装置とは別個に製造され、表示装置の表示面上に貼り付けられる(例えば、特許文献2)。この場合、最観察者側の表面(タッチパネルセンサの表面)だけでなく、タッチパネル基板と表示装置の表示面との界面においても、光が反射し得るようになる。この結果、照明光のような環境光(外光)がより多く反射してコントラストが低下してしまうとともに、表示装置によって表示される映像光の透過率が低下してしまう。また昨今では、表示装置として薄型の表示パネルを有したフラットパネルディスプレイが広く普及している。したがって、別個のタッチパネル基板を表示パネルに貼り付けることにより、表示用のパネル全体としての厚みが厚くなることも問題となる。
実用新案登録第3134925 特開平4−264613号公報
タッチパネル装置を別個の表示装置と組み合わせて使用する際における以上のような不具合を解消するため、液晶表示パネル(LCDパネル)やプラズマディスプレイパネル(PDP)等の表示パネルを構成するようになる表示装置用基板として、タッチパネルセンサ層を有したタッチパネル基板を、適用することも検討されている。一例として、基材と、基材の一方の側に形成されたタッチパネルセンサ層と、基材の他方の側に形成された表示装置用の構成、具体例として、PDP用またはLCDパネル用のカラーフィルタ層と、を有する基板が、発明者等によって、検討されている。
ただし、種々の形式のタッチパネル装置に用いられるタッチパネルセンサ層は、複雑な構成を有し、この複雑な構成に起因して損傷を受けやすいセンサ部を、含んでいる。また、投影型容量結合方式等のタッチパネルセンサ層は透明な導電体をパターニングしてなるセンサ部を有している。このセンサ部は表示面上に配置される。したがって、センサ部をなす透明導電体パターンは、視認されにくくするため、非常に薄く形成される。すなわち、投影型容量結合方式のタッチパネルセンサ層のセンサ部は、非常に複雑で損傷しやすく、且つ、損傷したことを認識されにくくなっている。
とりわけ、上述した特許文献1では、第2単位センサは、第1単位センサと交差する領域において、第1単位センサを跨ぐように基材から浮かび上がっている。また、第1単位センサおよび第2単位センサの幅は、重複面積を少なくするため、交差領域において狭く設計される。したがって、特許文献1のタッチパネルセンサ層では、第2単位センサの幅が狭い領域が突出し、この部分が極めて損傷を受けやすくなる。
一方、カラーフィルタ層は、通常、画素に対応して形成されたブラックマトリクス(遮光部)と、複数種類の着色部と、を有している。ブラックマトリクスや着色部は、通常、フォトリソグラフィー技術を用い、コーティングされた材料層を露光および現像することによって、形成される。
そして、タッチパネルセンサ層を有した基板の裏面にカラーフィルタ層を形成しようとする場合、カラーフィルタ層の形成中、タッチパネル基板は、タッチパネルセンサ層が形成された側を下面として、ローラー等の搬送手段によって搬送されていく。この結果、カラーフィルタ層の作製中に、ローラー等に接触するタッチパネルセンサ層、とりわけ、第2単位センサの第1単位センサとの交差部分が、損傷されやすくなる。単位センサが損傷すると、作製された表示装置用基板のタッチパネルセンサ層は予定した機能を果たさなくなってしまう。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、耐久性が高く損傷しにくいタッチパネルセンサ層を有した基板を提供することを目的とする。また、本発明は、耐久性が高く損傷しにくいタッチパネルセンサ層を有した基板を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による基板は、
基材と、
前記基材の一側に設けられたタッチパネルセンサ層と、を備え、
前記タッチパネルセンサ層は、
各々が第1方向へ延びる並列配置された複数の第1単位センサと、
前記第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に並べられて、前記複数の第1単位センサの間に、前記複数の第1単位センサから離間して、配置された複数の第2単位センサ主部と、
前記複数の第1単位センサおよび前記複数の第2単位センサ主部の前記基材とは反対側に設けられた誘電体層であって、各第2単位センサ主部に通じる貫通孔を形成された誘電体層と、
前記複数の第2単位センサ主部のうちの前記第2方向に隣り合う二つの第2単位センサ主部に対応してそれぞれ設けられた導電体からなる複数のブリッジ部であって、各ブリッジ部が、前記誘電体層上を延びて前記貫通孔を通過し、対応する前記二つの第2単位センサ主部に接続している、複数のブリッジ部と、を有し、
前記複数の第2単位センサ主部と前記複数のブリッジ部とによって、各々が前記第1単位センサとは非接触状態で前記第2方向へ延びる並列配置された複数の第2単位センサが構成され、
前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられている領域において、前記誘電体層のその他の少なくとも一部の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近している
ことを特徴とする。
本発明の一態様による基板において、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられている領域において、前記第1単位センサ上に形成されている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近していてもよい。
また、本発明の一態様による基板において、少なくとも一部の第2単位センサ主部に対応して、当該第2単位センサ主部に通じる二つの貫通孔が前記誘電体層に形成されており、前記二つの貫通孔は、前記第2方向に互いから離間していてもよい。このような本発明の一態様による基板において、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられている領域において、前記第2単位センサ主部上に形成されている前記誘電体層の二つの貫通孔の間の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近していてもよい。
本発明の他の態様による基板は、
基材と、
前記基材の一側に設けられたタッチパネルセンサ層と、を備え、
前記タッチパネルセンサ層は、
第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に配列された導電体からなる複数のブリッジ部と、
前記複数のブリッジ部の前記基材とは反対側に設けられた誘電体層であって、前記第2方向に互いから離間した二つ貫通孔が、各ブリッジ部に対し、当該ブリッジ部に通じるようにして形成されている誘電体層と、
各々が前記誘電体層上を前記第1方向に延びる並列配置された複数の第1単位センサであって、各第1単位センサが、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間を通過し、前記誘電体層を介して非接触状態で前記ブリッジ部を横切る、複数の第1単位センサと、
前記複数のブリッジ部のうちの前記第2方向に隣り合う二つのブリッジ部に対応してそれぞれ設けられた複数の第2単位センサ主部であって、各第2単位センサ主部は、前記誘電体層上を延びて前記貫通孔を通過し、前記第1単位センサと非接触状態で対応する前記二つのブリッジ部に接続している、複数の第2単位センサ主部と、を有し、
前記複数の第2単位センサ主部と前記複数のブリッジ部とによって、各々が前記第1単位センサとは非接触状態で前記第2方向へ延びる並列配置された複数の第2単位センサが構成される
ことを特徴とする。
本発明の他の態様による基板において、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間の領域において、前記誘電体層のその他の少なくとも一部の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近していてもよい。
また、本発明の他の態様による基板において、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間の領域において、前記第1単位センサが設けられている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近していてもよい。
さらに、本発明の他の態様による基板において、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対面する領域において、前記第2単位センサ主部が設けられている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近していてもよい。
本発明による基板は、前記基材の他側に設けられたカラーフィルタ層を、さらに備えてもよい。
また、本発明による基板は、前記タッチパネルセンサ層を少なくとも部分的に覆う保護層を、さらに備えてもよい。
このような本発明による基板において、前記保護層は、JIS K 5600−5−4に準拠した鉛筆硬度試験で3H以上の硬度を有するようにしてもよい。
また、このような本発明による基板において、前記タッチパネルセンサ層は、タッチ位置を検出され得る領域に対応するアクティブエリアと、前記アクティブエリアに隣接する非アクティブエリアと、を含み、前記保護層は、少なくともアクティブエリアの全領域において、前記タッチパネルセンサ層を覆っていてもよい。
さらに、このような本発明による基板において、前記タッチパネルセンサ層は、前記複数の第1単位センサにそれぞれ対応して設けられた複数の第1取り出しラインと、前記複数の第2単位センサにそれぞれ対応して設けられた複数の第2取り出しラインと、をさらに有し、各第1取り出しラインは、その一端において、当該第1取り出しラインと対応する第1単位センサと接続され、その他端に、外部との接続端子として機能するパッドを含み、各第2取り出しラインは、その一端において、当該第2取り出しラインと対応する第2単位センサと接続され、その他端に、外部との接続端子として機能するパッドを含み、前記保護層は、各第1取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分および各第2取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分を露出させるようにして、前記タッチパネルセンサ層上に形成されていてもよい。
さらに、本発明による基板において、前記第1単位センサの幅は、前記ブリッジ部に対面する領域おいて、その他の領域よりも細くなっていてもよい。
さらに、本発明による基板において、前記第2単位センサの幅は、前記ブリッジ部において、前記第2方向に隣り合う二つのブリッジ部の中間の位置よりも、細くなっていてもよい。
本発明の一態様による基板の製造方法は、
基材を準備する工程と、
基材の一側にタッチパネルセンサ層を形成する工程と、を備え、
前記タッチパネルセンサ層を形成する工程は、
前記基材の前記一側に第1導電体層を形成する工程と、
前記第1導電体層をパターニングすることによって、各々が第1方向へ延びる並列配置された複数の第1単位センサと、前記第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に並べられて、前記複数の第1単位センサの間に、前記複数の第1単位センサから離間して配置された複数の第2単位センサ主部と、を形成する工程と、
前記複数の第1単位センサおよび前記複数の第2単位センサ主部の前記基材とは反対側に誘電体層を形成する工程と、
各第2単位センサ主部に通じる貫通孔を前記誘電体層に形成する工程と、
前記貫通孔を形成された前記誘電体層の前記基材とは反対側から第2導電体層を形成する工程と、
前記第2導電体層をパターニングすることによって、前記複数の第2単位センサ主部のうちの前記第2方向に隣り合う二つの第2単位センサ主部に対応してそれぞれ設けられた複数のブリッジ部であって、各ブリッジ部が、前記誘電体層上を延びて前記貫通孔を通過し、対応する前記二つの第2単位センサ主部に接続している、複数のブリッジ部を形成する工程と、を有し、
前記複数の第2単位センサ主部と前記複数のブリッジ部とによって、各々が前記第1単位センサとは非接触状態で前記第2方向へ延びる並列配置された複数の第2単位センサが構成されるようになり、
前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去し、これにより、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられる領域において、前記誘電体層のその他の少なくとも一部の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようになる
ことを特徴とする。
本発明の一態様による基板の製造方法において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去することにより、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられる領域において、前記第1単位センサ上に形成されている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようにしてもよい。
また、本発明の一態様による基板の製造方法の前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、少なくとも一部の第2単位センサ主部に対応して、前記第2方向に互いから離間した二つの貫通孔が、それぞれ当該第2単位センサ主部に通じるように、前記誘電体層に形成されてもよい。このような本発明の一態様による基板の製造方法において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去することにより、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられる領域において、前記第2単位センサ主部上に形成されている前記誘電体層の前記二つの貫通孔の間の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようにしてもよい。
本発明の他の態様による基板の製造方法は、
基材を準備する工程と、
基材の一側にタッチパネルセンサ層を形成する工程と、を備え、
前記タッチパネルセンサ層を形成する工程は、
前記基材の前記一側に第1導電体層を形成する工程と、
前記第1導電体層をパターニングすることによって、第1方向および前記第1方向と交差する第2方向に並べて配置された導電体からなる複数のブリッジ部を形成する工程と、
前記複数のブリッジ部の前記基材とは反対側に誘電体層を形成する工程と、
前記第2方向に互いから離間した二つ貫通孔を、各ブリッジ部に対し、当該ブリッジ部に通じるようにして前記誘電体層に形成する工程と、
前記貫通孔を形成された前記誘電体層の前記基材とは反対側から第2導電体層を形成する工程と、
各々が前記誘電体層上を前記第1方向に延びる並列配置された複数の第1単位センサであって、各第1単位センサが、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間を通過し、前記誘電体層を介して非接触状態で前記ブリッジ部を横切る、複数の第1単位センサと、前記複数のブリッジ部のうちの前記第2方向に隣り合う二つのブリッジ部に対応してそれぞれ設けられた複数の第2単位センサ主部であって、各第2単位センサ主部は、前記誘電体層上を延びて前記貫通孔を通過し、前記第1単位センサと非接触状態で前記対応する二つのブリッジ部に接続している、複数の第2単位センサ主部と、を、前記第2導電体層をパターニングすることによって形成する工程と、を有し、
前記複数の第2単位センサ主部と前記複数のブリッジ部とによって、各々が前記第1単位センサとは非接触状態で前記第2方向へ延びる並列配置された複数の第2単位センサが構成されるようになる
ことを特徴とする。
本発明の他の態様による基板の製造方法の前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去し、これにより、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間の領域において、前記誘電体層のその他の少なくとも一部の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようにしてもよい。
また、本発明の他の態様による基板の製造方法の前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去し、これにより、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間の領域において、前記第1単位センサが設けられる前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようにしてもよい。
さらに、本発明の他の態様による基板の製造方法の前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去し、これにより、前記誘電体層の前記一側の面は、各ブリッジ部に対面する領域において、前記第2単位センサ主部が設けられている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようにしてもよい。
本発明による基板の製造方法が、前記タッチパネルセンサ層が形成された前記基材の他側に、カラーフィルタ層を形成する工程を、さらに備えるようにしてもよい。
このような本発明による基板の製造方法が、前記タッチパネルセンサ層を形成する工程の後で前記カラーフィルタ層を形成する工程の前に実施される工程であって、前記タッチパネルセンサ層の前記基材とは反対側に保護層を形成する工程を、をさらに備えるようにしてもよい。
また、このような本発明による基板の製造方法が、前記複数の第1単位センサにそれぞれ対応して設けられた複数の第1取り出しラインと、前記複数の第2単位センサにそれぞれ対応して設けられた複数の第2取り出しラインと、を形成する工程を、さらに備え、各第1取り出しラインは、その一端において、当該第1取り出しラインと対応する第1単位センサと接続され、その他端に、外部との接続端子として機能するパッドを含み、各第2取り出しラインは、その一端において、当該第2取り出しラインと対応する第2単位センサと接続され、その他端に、外部との接続端子として機能するパッドを含み、前記保護層は、各第1取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分および各第2取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分を露出させるようにして、形成されるようにしてもよい。
さらに、このような本発明による基板の製造方法において、前記保護層は、各第1取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分および各第2取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分がマスキングされた状態の前記タッチパネルセンサ層上に、無機材料を付着させて形成されてもよい。あるいは、このような本発明による基板の製造方法において、前記保護層を形成する工程は、前記タッチパネルセンサ層上に有機材料からなる材料層を形成する工程と、フォトリソグラフィー技術を用いて前記材料層をパターニングする工程と、を有するようにしてもよい。
さらに、このような本発明による基板の製造方法が、前記カラーフィルタ層を形成する工程の後に実施される工程であって、前記保護層を前記タッチパネルセンサ層上から除去する工程を、さらに備えるようにしてもよい。
さらに、このような本発明による基板の製造方法において、前記保護層は、JIS K 5600−5−4に準拠した鉛筆硬度試験で3H以上の硬度を有するように形成されてもよい。
図1は、本発明による第1の実施の形態を説明するための図であって、表示装置の構成を概略的に示す図である。 図2は、表示装置の表示面への法線方向に沿った断面において、図1の表示装置に組み込まれた表示パネルを示す断面図である。 図3は、図2の表示パネルに組み込まれた第1基板(タッチパネル基板兼カラーフィルタ)のタッチパネルセンサ層の構成を説明するための図であって、タッチパネルセンサ層を示す上面図である。なお、図2中に示されたタッチパネルセンサ層は、図3のII−II線に沿った断面において示されている。 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、第1基板の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。 図6は、第1基板に含まれるタッチパネルセンサ層の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。 図7は、図6のフローチャートにおける取り出しラインの形成工程を説明するための図であって、作製中のタッチパネルセンサ層を示す上面図である。 図8は、図6のフローチャートにおける第1導電体層の形成工程を説明するための図であって、作製中のタッチパネルセンサ層のアクティブエリアを図3のII−II線に沿った断面において示す図である。 図9は、図6のフローチャートにおける第1導電体層のパターニング工程を説明するための図であって、作製中のタッチパネルセンサ層を示す上面図である。 図10は、図6のフローチャートにおける誘電体層の形成工程を説明するための図であって、作製中のタッチパネルセンサ層のアクティブエリアを図3のII−II線に沿った断面において示す図である。 図11は、図6のフローチャートにおける誘電体層のパターニング工程での露光方法を説明するための図であって、作製中のタッチパネルセンサ層のアクティブエリアを図3のII−II線に沿った断面において示す図である。 図12は、図6のフローチャートにおける誘電体層のパターニング工程を説明するための図であって、作製中のタッチパネルセンサ層のアクティブエリアを図3のII−II線に沿った断面において示す図である。 図13は、図6のフローチャートにおける誘電体層のパターニング工程を説明するための図であって、作製中のタッチパネルセンサ層のアクティブエリアを示す上面図である。 図14は、図6のフローチャートにおける第2導電体層の形成工程を説明するための図であって、作製中のタッチパネルセンサ層のアクティブエリアを図3のII−II線に沿った断面において示す図である。 図15は、第1基板に含まれるカラーフィルタ層の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。 図16は、本発明による第2の実施の形態を説明するための図であって、図2に対応する図である。 図17は、図16の表示パネルに組み込まれた第1基板(カラーフィルタ)のタッチパネルセンサ層の構成を説明するための図であって、図3に対応する図である。なお、図16中に示されたタッチパネルセンサ層は、図17のXVI−XVI線に沿った断面において示されている。 図18は、図17のXVIII−XVIII線に沿った断面図である。 図19は、図16に対応する図であって、第2の実施の形態の一変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
<第1の実施の形態>
まず、図1〜図15を参照して、本発明による第1の実施の形態について説明する。
図1および図2に示された表示装置10は、タッチパネル機能を有し表示面12への外部導体(例えば、人間の指)の接触位置(接近位置)を検出可能であるとともに映像を表示可能な装置として、構成されている。つまり、表示装置10は、文字や図等の情報を映像として出力する出力装置として機能するだけでなく、表示面12へ接触(接近)することにより情報を入力する入力装置としても機能する。以下においては、表示装置10が、投影型の容量結合方式のタッチパネル機能を有する例について説明する。また、図2に示すように、本実施の形態における表示装置10は、液晶表示パネル(LCDパネル、液晶パネル)として構成された表示パネル30を有している。すなわち、以下の実施の形態においては、本発明を液晶表示装置(液晶ディスプレイ)に適用した例について説明する。
図1に示すように、表示装置10は、表示パネル30と、表示パネル30に接続され表示パネル30の駆動を制御する制御部20と、液晶パネルとしての表示パネル30を背面側(非観察者側)から照明する面光源装置(バックライト)25と、を有している。本実施の形態においては、液晶パネルとして形成された表示パネル30が面光源装置25からの面状光を選択的に透過させることにより、映像を表示面12に表示することができるようになっている。面光源装置25としては、例えば、エッジライト型や直下型等の面光源装置を適宜用いることができる。また、表示パネル30の表示面12が、タッチパネル装置の入力面(タッチ面、接触面)として機能するようになる。つまり、表示面12に導体、例えば人間の指を接触させることにより又は接近させることにより、表示装置10に対して外部から情報を入力することができるようになっている。
制御部20は、表示されるべき映像に関する情報を処理する映像情報処理部22と、表示面12を介して入力される情報を処理する入力情報処理部24と、を有している。映像情報処理部22は、表示パネル30に接続され、映像情報に基づいて表示パネル30を駆動する。すなわち、映像情報処理部22は、映像情報に基づいて、各画素の表示状態を制御するように構成された回路(駆動回路)を含んでいる。
一方、入力情報処理部24は、表示パネル30に接続され、表示面12を介して入力された情報を処理する。具体的には、入力情報処理部24は、表示面12へ導体(典型的には、人間の指)が接触または接近している際に、表示面12への導体の接触位置または接近位置を特定し得るように構成された回路(検出回路)を含んでいる。また、入力情報処理部24は、映像情報処理部22と接続され、処理した入力情報を映像情報処理部22へ送信することもできる。この際、映像情報処理部22は、入力情報に基づいた映像情報を作成し、入力情報に対応した映像を表示面12に表示させるようにすることもできる。
このような制御部20の映像情報処理部22および入力情報処理部24については、回路構成も含め、従来の映像表示装置で用いられている映像情報処理部22や、従来のタッチパネル装置で用いられている入力情報処理部24と同様に構成することができ、ここでは、これ以上の詳細な説明を省略する。
次に、表示パネル30について詳述する。図2に示すように、液晶パネルとしての表示パネル30は、第1の基板(タッチパネル基板、カラーフィルタ(カラーフィルタ基板)、対向基板とも呼ぶ)40と、第1基板40に対面して第1基板40の背面側(面光源装置側)に配置された第2基板(以下において、素子基板、アレイ基板とも呼ぶ)35と、第1基板40および第2基板35の間に封入された液晶層32と、第1基板40の観察者側に設けられた保護誘電体膜33と、を有している。また、液晶パネルの両側には、それぞれ、図示しない偏向板が設けられている。
第1基板40は、透明な板状の第1の基材45と、基材45の一側(本実施の形態においては、観察者側であって、図2の紙面おける上側)に設けられたタッチパネルセンサ層60と、基材45の一側とは反対側の他側(本実施の形態においては、光源側であって、図2の紙面おける下側)に設けられたカラーフィルタ層50と、を有している。このタッチパネルセンサ層60が、上述の制御部の入力情報処理部24と接続され、入力情報処理部24とともにタッチパネル機能を構築する。
このように、表示パネル30は、表示装置10が映像を表示することを可能とするための構成と、表示装置10がタッチパネルとして機能することを可能にするための構成と、を含んでいる。そして、このような概要の表示パネル30のうち、まず、主に映像表示装置として機能するための構成、具体的には、第1基板40のカラーフィルタ層50および第2基板35について、説明する。そしてその後、表示パネル30の主にタッチパネルとして機能するための構成、具体的には、タッチパネルセンサ層60の構成について、説明する。
上述したように、カラーフィルタ層50は、第1の基材45上に形成されている。第1の基材45は、例えば、樹脂製の板材や板ガラスから構成される。図2に示すように、カラーフィルタ層50は、遮光作用を有し非画素領域(光が透過し得ない領域)を形成する遮光部51を有している。遮光部51は、各々がサブ画素を構成するようになる貫通開口を形成されている。この遮光部51は、いわゆるブラックマトリクスとして機能し、コントラストの向上に寄与し得る。また、本実施の形態において、各サブ画素を構成する貫通開口には、当該サブ画素SPの表示色に着色された第1〜第3の着色部52が形成されている。具体例として、第1着色部52Gは緑色に着色され、第2着色部52Rは赤色に着色され、第3着色部52Bは青色に着色されている。さらに、第1基板40には、液晶パネルの観察者側の基板(カラーフィルタ基板)として有効に機能するため、その他の構成要素が適宜設けられている。例えば、着色部52の光源側には、保護膜53、透明電極層54および配向膜(図示せず)等が設けられる。なお、これらのカラーフィルタ層50の各構成要素の構成については、従来の構成と同一にすることができ、ここでは、カラーフィルタ層50についてのこれ以上の詳細な説明を省略する。
一方、図2に示すように、第2基板35は、透明な第2の基材36と、カラーフィルタ層50の各着色部52に対面するようにして基材36上にそれぞれ配置された画素電極37と、を有している。また、画素電極37に対する印加を制御するスイッチング素子38が、画素電極37毎に別個に設けられている。スイッチング素子38は、上述した制御部20の映像情報処理部22に電気的に接続され、映像情報処理部22の各画素の表示を制御するための駆動回路からの信号に基づいて動作する。第2基材36上には、スイッチング素子38の駆動に必要となる、走査線や信号線(データ線)等の種々の回路配線(図示せず)が形成されている。さらに、第2基板35には、液晶パネルの面光源装置側の基板(素子基板、アレイ基板)として有効に機能するため、その他の構成要素が適宜設けられている。例えば、画素電極37の観察者側には、画素電極37やスイッチング素子38等を保護するための保護層39や、配向膜(図示せず)等が設けられる。なお、第2基板(TFT基板)35の各構成要素の構成については、従来の構成と同一にすることができ、ここでは、第2基板についてのこれ以上の詳細な説明を省略する。
以上が、表示パネル30に含まれる主に映像を表示するための装置として機能するための構成である。次に、表示パネル30に含まれる主にタッチパネルとして機能するための構成、すなわち、タッチパネルセンサ層60の構成について説明する。
図2および図3に示すように、タッチパネルセンサ層60は、接触位置(接近位置)を検出され得る領域に対応するアクティブエリアA1(図1および図3参照)に配置されたセンサ部60aと、アクティブエリアA1に隣接する非アクティブエリアA2に配置されセンサ部60aと接続された取り出し部60bと、を有している。なお、アクティブエリアA1は、表示パネル30の映像を表示することができる領域(表示エリア)である。非アクティブエリアA2は、表示領域を取り囲むようにして表示領域の外側に配置された領域であって、映像が表示されない領域(非表示領域)である。
図3に示すように、投影型の容量結合方式として構成された本実施の形態におけるタッチパネルセンサ層60において、センサ部60aは、並列配置された複数の第1単位センサ61と、並列配置された複数の第2単位センサ66と、を有している。各第1単位センサ61は、基材45の一側の面45aと平行な第1方向に延び、各第2単位センサ66は、第1方向と交差する方向であって基材45の一側の面45aと平行な第2方向に、延びている。
なお、図3に示すように、本実施の形態では、複数の第1単位センサ61は、第2単位センサ66の長手方向である第2方向に、等間隔で並べられている。また、複数の第2単位センサ66は、第1単位センサ61の長手方向である第1方向に、等間隔で配列されている。そして、第1単位センサ61の長手方向および第2単位センサ66の長手方向は、基材45の一側の面45a上において、直交している。
すなわち、図3に示すように、アクティブエリアA1内において、第1単位センサ61および第2単位センサ66は互いに交わっている。ただし、図2および図4に示すように、第1単位センサ61および第2単位センサ66は、交差する領域において、基材45の一側の面45aからの離間距離が異なる位置、すなわち、基材45から異なる高さ方向位置を通過している。この結果、第1単位センサ61および第2単位センサ66は、互いから非接触状態で、交差している。なお、図4においては、図示および理解のしやすさの便宜から、カラーフィルタ層50を省略している。以下、センサ部60aの構成についてさらに詳述していく。
まず、第1単位センサ61について説明する。複数の第1単位センサ61は、透明な導電性材料、例えばITOから形成されている。図3に示すように、複数の第1単位センサ61は、前記第1方向および前記第2方向の両方向に並べて配置された多数の第1単位センサ主部62と、多数の第1単位センサ主部62のうちの第1方向に並べられた複数の第1単位センサ主部62を、互いに接続するライン部63と、を有している。すなわち、第1方向に隣り合う二つの第1単位センサ主部62の間に、それぞれ、ライン部63が、これらの二つの第1単位センサ主部62と一体として設けられ、これらの二つの第1単位センサ主部62を連結している。このようにして、第1方向に並べられた複数の第1単位センサ主部62と、それらの間を接続するライン部63と、によって、各第1単位センサ61が構成されている。
なお、図3に示すように、第1単位センサ主部62は、基材45の一側の面45a上において、略正方形状の形状を有している。この正方形は、該正方形をなす各辺が第1方向に対して略45°傾斜するようにして、基材45の一側の面45a上に配置されている。一方、ライン部63は、基材45の一側の面45a上において、第1方向に延びる細長い長方形状の形状を有している。そして、第1方向に直交する方向における第1単位センサ61の幅は、ライン部63にて最も細くなっている。
次に、第2単位センサ66について説明する。複数の第2単位センサ66は、第1単位センサ61と同様に、透明な導電性材料、例えばITOから形成されている。図3に示すように、複数の第2単位センサ66は、前記第1方向および前記第2方向の両方向に並べられて、複数の第1単位センサ61の間に当該複数の第1単位センサ61から離間して、配置された多数の第2単位センサ主部67と、多数の第2単位センサ主部67のうちの第2方向に並べられた複数の第2単位センサ主部67を、互いに連結するブリッジ部68と、を有している。すなわち、第2方向に隣り合う二つの第2単位センサ主部67の間に、それぞれ、これらの二つの第2単位センサ主部67と別体としてライン部68が設けられている。このようにして、第2方向に並べられた複数の第2単位センサ主部67と、それらの間を接続するブリッジ部68と、によって、各第2単位センサ66が構成されている。
ここで、図2および図4に示されているように、各ブリッジ部68は、第2方向に隣り合う各二つの第2単位センサ66の間を、第1単位センサ61を跨ぐようにして延びている。具体的には、図2および図3に示すように、第2単位センサ主部67は、第1単位センサ61と同一平面(図示する例では、基材45の一側の面45a)上に設けられている。そして、第2単位センサ主部67および第1単位センサ61の観察者側には、透明な絶縁性材料(例えば、アクリル系ポリマーやSiO2)からなり、容量結合方式タッチパネルにおける誘電体としても機能する誘電体層(絶縁層)70が設けられている。図3に示すように、この誘電体層70は、アクティブエリアA1の全域を覆うとともに、さらに、アクティブエリアA1から非アクティブエリアA2内まで延び入っている。この結果、誘電体層70は、複数の第1単位センサ61および第2単位センサ66の主部67を覆っている。
その一方で、誘電体層70には、第2単位センサ主部67に通じる貫通孔71が形成されている(図13参照)。より詳細には、第2単位センサ66の端をなす第2単位センサ主部67を除く、その他のすべての第2単位センサ主部67に対応して、当該第2単位センサ主部67に通じる貫通孔71が二つ形成されている。一つの第2単位センサ主部67に対応して設けられた二つの貫通孔71は、第2方向に離間している。そして、図2に示すように、各ブリッジ部68は、誘電体層70上を延びて、さらに、貫通孔71を通過し、第1単位センサ61と非接触状態で、二つの第2単位センサ主部67に接続している。すなわち、第2方向に隣り合う各二つの第2単位センサ主部67は、一つのブリッジ部68によって、連結されている。
なお、図3に示すように、第2単位センサ主部67は、基材45の一側の面45a上において、略正方形状の形状を有している。この正方形は、該正方形をなす各辺が第2方向に対して略45°傾斜するようにして、基材45の一側の面45a上に配置されている。一方、ブリッジ部68は概ね帯状に延びており、第2方向に直交する方向におけるブリッジ部68の幅は、第2単位センサ主部67と接続される両端部分以外において概ね一定となっている。そして、第2方向に直交する方向における第2単位センサ66の幅は、ブリッジ部68のうちの隣り合う第2単位センサ主部67間上に位置する領域にて最も細くなっている。
また、図3に示すように、タッチパネルセンサ層60の上面視において(タッチパネルセンサ層60をその法線方向から観察した場合)、第2単位センサ66の幅狭のブリッジ部68は、第1単位センサ61の幅狭のライン部63と、交差するようになっている。この結果、上面視において、第1単位センサ61と第2単位センサ66とが重なり合っている部分が非常に小さくなる。このため、第1単位センサ61は、外部導体の接触面として機能する表示面12の側からみて、第2単位センサ66の裏側に位置するようになるが、第1単位センサ61での検出感度が、第2単位センサ66での検出感度と比較して、大幅に低下してしまうことはない。
ところで、図3に示すように、誘電体層70は、各ブリッジ部68が設けられている領域を含む区域において、その厚さの一部分を除去されている。すなわち、図3に示すように、誘電体層70は、各ブリッジ部68が設けられている領域を含む区域に、凹部72を形成されている。この結果、図2および図4に示すように、誘電体層70の基材45とは反対側の面(誘電体層70の一側の面)70aは、ブリッジ部68が設けられている領域において、誘電体層70のその他の少なくとも一部の領域よりも、基材45の一側の面45aへの法線方向に沿って一側の面45aに接近している。
より具体的には、第1方向に沿った断面である図4に示すように、誘電体層70の基材45とは反対側の面70aは、第1単位センサ66上に形成されている誘電体層70のうちの、第2単位センサ66のブリッジ部68が設けられている領域において、第1単位センサ66上に形成されている誘電体層70のうちの、その他の領域よりも、基材の一側の面45aへの法線方向に沿って一側の面45aに接近している。つまり、第1単位センサ66上に形成された誘電体層70のうち、第2単位センサ61のブリッジ部68と向かい合う第1単位センサ61のライン部63上の厚みは、第1単位センサ61の主部62上の厚みよりも、薄くなっている。
また、第2方向に沿った断面である図2および図12に示すように、誘電体層70の基材45とは反対側の面70aは、第2単位センサ66のブリッジ部68が設けられている領域において、第2単位センサ66の主部67上に形成されている誘電体層70の二つの貫通孔71の間の領域よりも、基材45の前記一側の面45aへの法線方向に沿って一側の面45aに接近している。すなわち、第2単位センサ66に対面する誘電体層70のうち、第2単位センサ66のブリッジ部68と向かい合う誘電体層70の厚みは、第2単位センサ66の主部67と向かい合う誘電体層70の厚みよりも薄くなっている。
次に、取り出し部60bについて説明する。図3に示すように、取り出し部60bは、複数の第1単位センサ61にそれぞれ対応して設けられた複数の第1取り出しライン73と、複数の第2単位センサ66にそれぞれ対応して設けられた複数の第2取り出しライン74と、を含んでいる。各第1取り出しライン73は、その一端において、当該第1取り出しライン73と対応する第1単位センサ61と接続され、その他端に、外部(すなわち、入力情報処理部24へ通ずる配線)との接続端子として機能するパッド73aを含んでいる。同様に、各第2取り出しライン74は、その一端において、当該第2取り出しライン74と対応する第2単位センサ66と接続され、その他端に、外部との接続端子として機能するパッド74aを含んでいる。
なお、図2に示されているように、本実施の形態において、各第1取り出しライン73および各第2取り出しライン74は、後に説明する製造方法に起因して、三つの層によって構成されている。具体的には、各取り出しライン73,74は、基材45の側から順に配置された、銅、アルミニウム、銀またはそれらを含む合金等の高導電率金属からなる金属ライン部75aと、上述した第1単位センサ61および第2単位センサ主部67と同一の透明導電体からなる第1透明導電体部75bと、上述したブリッジ部68と同一の透明導電体からなる第2透明導電体部75cと、を有している。
ところで、上述したように本実施の形態においては、図2に示すように、第1基板40のタッチパネルセンサ層60の側には、保護誘電体膜33が設けられている。保護誘電体膜33は、タッチパネルセンサ層60の観察者側に設けられ、タッチパネルセンサ層60を少なくとも部分的に覆うようになっている。この保護誘電体膜33は、絶縁性の材料からなり、容量結合方式のタッチパネルにおける、センサ部60aと外部導体との間に位置する誘電体としても機能するようになっている。
次に、以上のような構成からなる第1基板40を製造する方法の一例について説明する。
図5に示すように、まず、第1基材45をなすようになる透明な基材を準備する(工程S1)。透明な基材として代表的には板ガラスが用いられるが、これに限られず、十分な厚さを有した樹脂板が第1基材45を構成するための透明基材として用いられてもよい。
次に、準備した基材45の一側の面45a上に、タッチパネルセンサ層60を作製する(工程S2)。ここでは、主に図6〜図14を参照しながら、タッチパネルセンサ層60を基材45の一側の面45a上に形成する方法の一例について説明する。
まず、図6に示すように、基材45上の第1取り出しライン73および第2取り出しライン74を形成する(工程Sa1)。より詳細には、図7に示すように、第1取り出しライン73および第2取り出しライン74のうちの、金属ライン部75aが形成される。第1取り出しライン73および第2取り出しライン74は、上述したように、アクティブエリアA1に形成されたセンサ部60aと、制御部20と、を接続するために、非アクティブエリアA2に形成される。したがって、表示面12の表示領域外であり、金属ライン部75aは、銅、アルミニウム、銀若しくはそれらを含む合金等の透明でない高導電率金属から形成され得る。
例えば、基材45の一側の面45aの全面を覆うようにして、高導電率金属からなる膜を蒸着、スパッタ等の真空薄膜形成方法で形成し、フォトリソグラフィー技術を用いてこの高導電率金属からなる膜をパターニングすることによって、第1取り出しライン73および第2取り出しライン74のうちの金属ライン部75aが形成され得る。他の例としては、スクリーン印刷により、所望のパターンで、第1取り出しライン73および第2取り出しライン74のうちの金属ライン部75aを基材45上に形成することもできる。
次に、図6および図8に示すように、第1導電体層77を形成する(工程Sa2)。第1導電体層77は、上述した第1単位センサ61および第2単位センサ66の主部67を形成するようになる層である。したがって、第1導電体層77は、透明な導電性材料を用いて形成される。具体例としては、ITO(酸化インジウムスズ)を蒸着またはスパッタリングにより第1基材45に一側から付着させ、ITOをからなる第1導電体層77を一定の厚みで形成することができる(図8参照)。
次に、第1導電体層77をパターニングする(工程Sa3)。この工程では、フォトリソグラフィー技術を用いて、第1導電体層77をパターニングする。より詳細には、以下のようにして、第1導電体層77をパターニングする。
まず、感光性材料を第1導電体層77上にコーティングして、感光性材料層を形成する。次に、この感光性材料層を所望のパターンで露光し、さらに現像する。これにより、感光性材料層から、第1導電体層77上に所望のパターンを有したレジストマスクが、形成される。そして、このレジストマスク越しに、第1導電体層77上をエッチングすることにより、レジストマスクのパターンに対応するパターンに第1導電体層77をパターニングすることができる。
このようにして、図9に示すように、第1単位センサ61および第2単位センサ66の主部67が、第1導電体層77から形成される。また、第1取り出しライン73および第2取り出しライン74のうちの金属ライン部75a上の第1導電体層77を除去することなく残し、金属ライン部75a上に第1透明導電体部75bを形成する(図2参照)。
その後、第1単位センサ61および第2単位センサ主部67の基材45とは反対側に、誘電体層70が形成される(工程Sa4)。誘電体層70は、透明な絶縁性材料、例えばアクリル系ポリマーやSiO2を、基材45上にコーティングすることにより形成される。とりわけ本実施の形態においては、誘電体層70が、感光性材料、より詳細には、露光されると硬化するネガ型の感光性材料から、形成される。
誘電体層70は、例えば、アクティブエリアA1を含む基材45の一側の面45aの全領域を覆うようにして形成される。これにより、誘電体層70は、第1透明導電体77から形成された第1単位センサ61および第2単位センサ66の主部67を覆うようになる。なお、誘電体層70をコーティングにより形成することにより、図10に示すように、基材75上における第1導電体層77のパターンに関わらず、形成された誘電体層70の基材45とは反対側の面70aは、平坦となる。とりわけ、基材45が水平方向と平行に保持された状態で誘電体層70をなすようになる材料のコーティングが行われると、誘電体層70の基材45とは反対側の面70aは、基材45の一側の面45aと同様に、水平方向と平行となる。
次に、誘電体層70をパターニングする(工程Sa5)。この工程Sa5では、フォトリソグラフィー技術を用いて、誘電体層70をパターニングする。上述したように、本実施の形態において、誘電体層70は、ネガ型の感光性材料から形成されている。そして、図11に示すように、誘電体層70上にマスク81を配置した状態で、マスク81の側から誘電体層70を露光する。この結果、マスク81に形成された所望のパターンで誘電体層70が硬化する。その後、誘電体層70の未硬化領域をエッチングで除去することにより、誘電体層70がパターニング(現像)される。
なお、図11に示すように、本実施の形態においては、マスク81は、透明で露光光を殆ど透過させる透過部81aと、露光光を殆ど透過させない遮光部81cと、透過部81aと遮光部81cとの間の透過率で露光光を透過させる半透過部81bと、を含んでいる。この結果、マスク81の透過部81aに対面する誘電体層70の領域は、露光光を照射され硬化し、マスク81の遮光部81cに対面する誘電体層70の領域は、露光光を照射されることなく硬化しない。一方、マスク81の半透過部81bに対面する誘電体層70の領域は、制限された光量で露光光を照射され、半硬化する。
露光光を照射されて硬化した区域において、誘電体層70は、現像時にエッチングされることなく、基材45上に残留する。
一方、露光光を遮光されたために未硬化のままである区域において、誘電体層70は、現像時にエッチングされ、基材45上から完全に除去される。この結果、図12および図13に示すように、誘電体層70に、誘電体層70と基材45との間に配置された各第2単位センサ主部70に通じる貫通孔71が形成される。本実施の形態では、上述したように、第2単位センサ66の端をなす第2単位センサ主部67を除く、その他の各第2単位センサ主部67に対応して、当該第2単位センサ主部67に通じる貫通孔71が二つ形成される。また、一つの第2単位センサ主部67に対応して設けられた二つの貫通孔71は、第2方向に離間するようになる。
また、マスク81の半透過部81bに対面し露光時に半硬化した区域において、誘電体層70は、現像時にエッチングされ、その厚さの一部分を除去される。この結果、図12および図13に示すように、誘電体層70のうちの第1単位センサ61の各ライン部63に対面する領域を含む区域について、その厚さの一部分のみを、誘電体層70の記載とは反対側から除去して、基材45まで達しない凹部72が形成される。
なお、誘電体層70は、非アクティブエリアA2に積極的に設ける必要はない。したがって、例えば図3に示すように、非アクティブエリアA2の一部から誘電体層70を除去するようにしてもよい。なお、図3に示す例においては、誘電体層70は、アクティブエリアA1の全域を覆うとともに、金属ライン部75aの端部を覆う位置まで、アクティブエリアA1から非アクティブエリアA2に延び出ている。このような例によれば、誘電体層70が、金属ライン部75aの基材45からの剥離の起点となりやすい金属ライン部75aの端部を、覆うことになり、これにより、金属ライン部75aの基材45からの剥離を効果的に抑制することができる。
その後、図6および図14に示すように、第2導電体層78を形成する(工程Sa6)。第2導電体層78は、上述した第2単位センサ66のブリッジ部68を形成するようになる層である。したがって、第2導電体層78は、第1導電体層77と同様に、透明な導電性材料を用いて形成される。具体例としては、蒸着またはスパッタリングによって、作製されつつあるタッチパネルセンサ層60に、基材45とは反対の側(一側)から、ITO(酸化インジウムスズ)を付着させる。すなわち、誘電体層70および誘電体層70の孔71内に露出した第2単位センサ主部67上に、蒸着またはスパッタリングによって、ITOを付着させる。これにより、ITOをからなる第2導電体層78が形成されるようになる。蒸着またはスパッタリングによれば、成膜対象物の表面が凹凸形状として形成されていたとしても、当該凹凸形状に沿って延びる、厚みが薄く且つ一定である膜(層)を形成することができる。したがって、図14に示すように、貫通孔71および凹部72が形成された誘電体層70の表面、および、貫通孔71によって露出した第2単位センサ主部67の表面に、所望の厚みの第2導電体層78を形成することができる。
次に、第2導電体層78をパターニングする(工程Sa7)。この工程では、フォトリソグラフィー技術を用いて、第2導電体層78をパターニングする。この結果、図2および図3に示すように、第2単位センサ66のブリッジ部68が、第2導電体層78から形成される。図2及び図4に示すように、第2単位センサ66のブリッジ部68は、少なくとも誘電体層70に形成された二つ貫通孔71の間において、凹部72内に位置するようになる。
なお、上述した誘電体層70をパターニングする工程Sa5において、非アクティブエリアA2の一部領域から誘電体層70を除去している。この結果、第1取り出しライン73および第2取り出しライン74の第1導電体部75bが露出している。また、第2導電体層78を形成する工程では、露出した非アクティブエリアA2にも第2導電体層78が形成されている。そして、第2導電体層78をパターニングする工程においては、露出した第1導電体部75b上の第2導電体層78を除去することなく残し、第1導電体部75b上に第2透明導電体部75cを形成する(図2参照)。
ところで、以上のタッチパネルセンサ層60を形成する工程S2は、搬送手段によって基材45を搬送しながら、行われる。この際、典型的な例として、基材45の他側の面45bが搬送手段のローラーに接触した状態で、ローラーが回転および停止を繰り返し、基材45の搬送、基材45への処理、あるいは、搬送しながらの基材45への処理が実施されていく。基材45がガラスや樹脂板等からなる場合には、基材45は高い硬度を有し得るため、搬送手段による搬送中に、基材45の他側の面45bが損傷してしまうことや、基材45の他側の面45bに汚れが除去不能に付着してしまうこと等を、防止することができる。
次に、図5に示すように、基材45の他側の面45b上に、カラーフィルタ層50を作製する(工程S3)。図15には、カラーフィルタ層50の製造方法を説明するためのフローチャートを、作製されつつあるカラーフィルタ層の状態を示す模式図とともに、示している。なお、図15においては、図示および理解のしやすさの便宜から、タッチパネルセンサ層60および保護層42を省略している。
図15に示すように、カラーフィルタ層50を作製する工程S4は、遮光部51の形成工程Sb1、第1着色部52Gの形成工程Sb2、第2着色部52Rの形成工程Sb3、第3着色部52Bの形成工程Sb4、保護膜53の形成工程Sb5、透明電極層54の形成工程Sb6、さらに、配向膜の形成等の他の工程を含んでいる。これらの各工程Sb1〜Sb6において、それぞれ、コーティング、蒸着またはスパッタリング等による材料層の形成工程、材料層を露光する工程、材料層を現像する工程が実際される。
これらの各工程は、一般的に専用の装置で実施されるため、タッチパネルセンサ層60を設けられた基材45は、カラーフィルタ層50を形成する工程S4中、搬送および停止を数十回にわたって繰り返しながら、長い製造ラインを搬送されている。このカラーフィルタ層50を形成S3する工程においては、上述したタッチパネルセンサ層60を形成する工程S2とは異なり、基材45が一側から搬送手段のローラー等に接触した状態で、基材45(作製中の基板40)が搬送されるようになる。
しかしながら、上述してきたように、本実施の形態によれば、誘電体層70の基材45とは反対側の面70aは、第2単位センサ66のブリッジ部68が設けられる領域において、誘電体層70のその他の領域よりも、基材45の一側の面45aへの法線方向に沿って一側の面45aに接近している。すなわち、誘電体層70の表面70aのうち、第2単位センサ66のブリッジ部68が設けられている領域は、へこんでいる。したがって、損傷を受けやすい幅狭のブリッジ部68が、誘電体層70から、局所的に突出することはない。それどころか、ブリッジ部68は、周囲を誘電体層70に取り囲まれ、外部と接触しにくくなっている。また、透明な導電体によって形成される第1単位センサ61および第2単位センサ66のその他の部分も、誘電体層70から突出していない。したがって、厚みが薄いことから損傷しやすく、また、透明であることから損傷したことを発見されにくいセンサ部60aが、損傷してしまうことを、極めて効果的に防止することができる。すなわち、タッチパネルセンサ層60は、取り扱い中における外部との接触に対し、例えばカラーフィルタ層60の形成中における搬送手段のローラーとの接触に対し、優れた耐久性を有するようになっている。
以上のようにして、タッチパネルセンサ層60およびカラーフィルタ層50を有する第1基板40が、製造される。このようにして得られた第1基板40は、タッチパネルセンサ層60を有したカラーフィルタ基板として、液晶表示装置10に組み込まれる。したがって、この表示装置10は、高感度のタッチパネル装置として機能するとともに、映像を表示する装置としても機能する。
そして、この表示装置10がタッチパネル装置として機能する場合には、以下の作用効果を期待することができる。上述したように、損傷や汚れの付着を防止しながら、タッチパネルセンサ層60が安定して作製され得るため、表示装置10も安定した感度で接触位置または接近位置の検出を行うことができるようになる。
一方、この表示装置10が映像を表示する装置として機能する場合、以下の作用効果を期待することができる。この表示装置10は、表示装置とは別個に形成されたタッチパネル装置が表示装置に貼り付けられている装置と比較して、照明等の環境光(外光)や映像光等を反射し得る界面の数を減じることができる。これにより、映像光の透過率が上昇してエネルギ効率が向上するとともに、環境光の反射を抑制して表示装置10に表示される映像のコントラストを向上させることができる。以上のことから、本実施の形態による表示装置10によれば、タッチパネル機能を付与されているものの、優れた画質の映像を表示することができる。
以上のように本実施の形態によれば、誘電体層70の基材45とは反対側の面70aは、第2単位センサ66のブリッジ部68が設けられる領域において、誘電体層70のその他の領域よりも、基材45の一側の面45aへの法線方向に沿って一側の面45aに接近している。したがって、破損されやすい幅狭のブリッジ部68が、誘電体層70から、局所的に突出していない。また、透明な導電体によって形成される第1単位センサ61および第2単位センサ66のその他の部分も、誘電体層70から突出していない。したがって、厚みが薄いことから損傷しやすく、また、透明であることから損傷したことを発見されにくいセンサ部60aが、損傷してしまうことを、極めて効果的に防止することができる。すなわち、タッチパネルセンサ層60は、取り扱い中における外部との接触に対し、例えばカラーフィルタ層60の形成中における搬送手段のローラーとの接触に対し、優れた耐久性を有している。
<第2の実施の形態>
次に、図16〜図19を主に参照して、本発明による第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、上述の第1の実施の形態と、タッチパネルセンサ層60のセンサ部60aの構成が異なるだけであって、その他は同一に構成され得る。上述の第1の実施の形態では、基材45の側に、第1単位センサ61および第2単位センサ66の主部67が配置されていた。そして、第1単位センサ61および第2単位センサ66の主部67の基材45とは反対側(主部67の一側)に、誘電体層70を介して、第2単位センサ66のブリッジ部68が配置されていた。一方、第2の実施の形態では、基材45の側に、第2単位センサ66のブリッジ部68が配置されている。そして、第2単位センサ66のブリッジ部68の基材45とは反対側(ブリッジ部68の一側)に、誘電体層70を介して、第1単位センサ61および第2単位センサ66の主部67が配置される。以下、図面を参照しながら、さらに詳細に説明する。
図16〜図18に示すように、本実施の形態では、基材の一側の面45a上に、第1方向および第1方向と交差する第2方向に並べられて、導電体からなる複数のブリッジ部68が設けられている。そして、この複数のブリッジ部68の基材45とは反対側に、誘電体層70が形成されている。誘電体層70には、各ブリッジ部68にそれぞれ対応して、貫通孔71が形成されている。貫通孔71は、対応するブリッジ部71に通じている。図16から理解できるように、各ブリッジ部68に対して、それぞれ、二つの貫通孔71が形成されている。一つのブリッジ部68に対応して設けられた二つの貫通孔71は、第2方向に互いから離間している。
誘電体層70上には、複数の第1単位センサ61が設けられている。各第1単位センサ61は、第1方向に並べられた複数のブリッジ部68を横切るようにして、第1方向に延びている。各第1単位センサ61は、各ブリッジ部68に対応して設けられた二つの貫通孔71の間を通過して、誘電体層70上を延びている。すなわち、第1単位センサ61は、誘電体層70を介し、非接触状態で各ブリッジ部68を横切っている。図示する例では、複数の第1単位センサ61は、第2方向に並べて等間隔で配置されている。
複数のブリッジ部68のうちの、第2方向に隣り合う二つのブリッジ部68にそれぞれに対応して、第2単位センサ66の主部67が設けられている。各第2単位センサ66の主部67は、誘電体層70上を延びて貫通孔71を通過し、第1単位センサ61と非接触状態で対応する二つのブリッジ部68に接続している。第2方向に隣り合う各二つのブリッジ部68は、一つの主部67によって、連結されている。
また、第1の実施の形態と同様に、図17に示すように、誘電体層70は、各ブリッジ部68に対面する領域を含む区域において、その厚さの一部分を除去されて、凹部72を形成されている。本実施の形態では、図16および図17に示すように、各ブリッジ部68に対応して設けられた二つの貫通孔71の間の領域を含む区域に、凹部72が形成されている。この結果、図16および図18に示すように、誘電体層70の基材45とは反対側の面(誘電体層70の一側の面)70aは、各ブリッジ部68に対応して設けられた二つの貫通孔71の間の領域において、誘電体層70のその他の少なくとも一部の領域よりも、基材45の一側の面45aへの法線方向に沿って一側の面45aに接近している。
より具体的には、第1方向に沿った断面である図18に示すように、誘電体層70の基材45とは反対側の面70aは、第1単位センサ61によって覆われている誘電体層70のうちの、各ブリッジ部68に対応して設けられた二つの貫通孔71の間の領域において、第1単位センサ61によって覆われている誘電体層70のうちの、その他の領域よりも、基材の一側の面45aへの法線方向に沿って一側の面45aに接近している。つまり、第1単位センサ61の幅狭のライン部63は、第1単位センサの幅太の主部62よりも、基材45の一側の面45aに近い位置に配置されている。
また、第2方向に沿った断面である図16に示すように、誘電体層70の基材45とは反対側の面70aは、第2単位センサ66の各ブリッジ部68に対面する領域において、第2単位センサ66の主部67が設けられている誘電体層70のその他の領域よりも、基材45の前記一側の面45aへの法線方向に沿って一側の面45aに接近している。すなわち、第2単位センサ66に対面する誘電体層70のうち、第2単位センサ66のブリッジ部68と向かい合う誘電体層70の厚みは、第2単位センサ66の主部67と向かい合う誘電体層70の厚みよりも薄くなっている。
以上のような構成のタッチパネルセンサ層60を有したタッチパネル基板(第1基板)40は、第1の実施の形態と同様に、図5に示すフローチャートにしたがって、製造され得る。
ただし、第1の実施の形態では、第1導電体層77をパターニングすることによって、第1単位センサ61および第2単位センサ66の主部67、並びに、第1透明導電体部75bが、形成された(工程Sa3)。一方、第2の実施の形態では、第1導電体層77をパターニングすることによって、第2単位センサ66のブリッジ部68並びに第1透明導電体部75bが、形成されるようになる。そして、誘電体層70を形成する工程Sa4において、ブリッジ部68の基材45とは反対側に、誘電体層70が形成される。
また、第1の実施の形態では、第2導電体層78をパターニングすることによって、第2単位センサ66のブリッジ部68並びに第2透明導電体部75cが、形成された(工程Sa7)。一方、第2の実施の形態では、第2導電体層78をパターニングすることによって、第1単位センサ61および第2単位センサ66の主部67、並びに、第2透明導電体部75cが、形成されるようになる。
一方、第2の実施の形態でも、誘電体層70をパターニングする工程Sa5において、誘電体層70に貫通孔71が形成されるとともに、誘電体層70の一部区域についてその厚さの一部分が除去され、これにより、誘電体層70の基材45とは反対側から凹部72が形成される。このような誘電体層70のパターニングは、上述したように、三以上の階調を有したマスク81を誘電体層70に被せた状態で、誘電体層70を露光することにより、実現され得る。
このような第2の実施の形態によれば、第2単位センサ66のブリッジ部68は、誘電体層70によって覆われ、露出していない。したがって、取り扱い中における外部との接触によって、例えばカラーフィルタ層60の形成中における搬送手段のローラーとの接触によって、第2単位センサ66のブリッジ部68が損傷してしまうことを防止することができる。
また、誘電体層70の基材45とは反対側の面(誘電体層70の一側の面)70aは、二つの貫通孔71の間の領域において、言い換えると、ブリッジ部68に対面する領域において、さらに言い換えると、第1単位センサ61と第2単位センサ66とが交差する領域において、誘電体層70のその他の領域よりも、基材45の一側の面45aへの法線方向に沿って一側の面45aに接近している。したがって、第1単位センサ61の幅狭のライン部63は、誘電体層70の表面70aのうちのへこんだ領域上に、形成されるようになる。すなわち、幅狭であることから損傷されやすい第1単位センサ61のライン部63を、誘電体層70によって周囲から取り囲むことにより、効果的に保護することができる。
なお、誘電体層70上には、第1単位センサ61の主部62と第2単位センサ66の主部68とが露出している。ただし、これらの第1単位センサ61の主部62および第2単位センサ66の主部67は、第1単位センサ61のライン部63や第2単位センサ66のブリッジ部68と比較し、幅が太いことから優れた耐久性を有している。そもそも、第1単位センサ61の主部62と第2単位センサ66の主部68は、アクティブエリアA1内において、誘電体層70上の大部分を示している。したがって、タッチパネルセンサ層60の取り扱い中に、センサ部60aと外部とが局所的に接触して、センサ部60aに大きな力が加わってしまうことが、効果的に抑制される。この結果、本変形例によるタッチパネルセンサ層60も、十分な耐久性を有している。
ところで、第2の実施の形態において、誘電体層70に凹部72を形成することは必須ではない。誘電体層70に凹部72を形成しなくとも、例えば上述した特許文献1で開示されたタッチパネルセンサ層と比較すると、タッチパネルセンサ層60の耐久性を格段に向上させることができる。
上述したように、第1単位センサ61の主部62と第2単位センサ66の主部68は、アクティブエリアA1内において、誘電体層70上の大部分を示している。そして、第1単位センサ61の幅狭のライン部63は、第1単位センサ61の主部62と第2単位センサ66の主部68と同一平面上に配置される。すなわち、第1単位センサ61の幅狭のライン部63は局所的に誘電体層70上から外方へ突出することはない。このため、第1単位センサ61の幅狭のライン部63が、損傷されやすくなることはない。その一方で、第1単位センサ61の幅狭のブリッジ部68は、誘電体層70に覆われ、露出していないので、極めて損傷を受けにくい状態にある。以上のことから図19に示す凹部72が形成されていない基板40のタッチパネルセンサ層60も、損傷されにくく、優れた耐久性を有していると言える。
<変形例>
なお、上述した第1および第2の実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、変形の一例について説明する。
例えば、上述した実施の形態において、タッチパネル基板(第1基板)40が、タッチパネルセンサ層60の基材45とは反対側(タッチパネルセンサ層60の一側)に設けられた保護層42をさらに有するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態において、第2単位センサ主部67の一端部とブリッジ部68の一端部とを接続するため、第2単位センサ主部67の一端部またはブリッジ部68の一端部に対面する誘電体層70の領域に貫通孔71が一つ設けられる例を示したが、これに限られない。第2単位センサ主部67の一端部またはブリッジ部68の一端部に対面する誘電体層70の領域に、二つの以上の貫通孔71を設けるようにしてもよい。この場合、第2単位センサ主部67の一端部とブリッジ部68の一端部とが、二つの以上の貫通孔71を介して接続され、第2単位センサ主部67とブリッジ部68とのより確実な接続を確保する上で好ましい。また、第2単位センサ主部67に対面するブリッジ部68の端部における幅を、第1単位センサライン部63に対面するブリッジ部68の中央部における幅と比較して、広くしておくことが、第2単位センサ主部67とブリッジ部68とのより確実な接続を確保する上で好ましい。
さらに、保護層42は、絶縁性の透明な材料から形成されることによって、上述した保護誘電体膜33を構成するようにしてもよい。この場合、図3および図17に二点鎖線で示すように、保護層42は、アクティブエリアA1に対面する領域においてタッチパネルセンサ層60を覆い、さらに、非アクティブエリアA2に対面する領域までタッチパネルセンサ層60上を延び広がるようにしてもよい。より詳細には、保護層42は、タッチパネルセンサ層60のセンサ部60aを全領域において覆い、さらに、パッド73a,74aの一部分を除き、取り出し部60bも覆うようにしてもよい。このような態様によれば、取り出し部60bは、外部との接続に必要となる取り出し端子として機能する部分を除き、保護層42によって覆われる。
このような保護層42は、例えばアクリル系ポリマー等の有機材料をタッチパネルセンサ層60上にコーティングして有機材料層を形成し、さらに、フォトリソグラフィー技術を用いてこの有機材料層をパターニングすることによって、形成され得る。このような方法によれば、タッチパネルセンサ層60の所望の領域のみを覆う保護層42を作製することができる。あるいは、保護層42は、蒸着またはスパッタリングによって、例えばSiO2、SiON等の無機材料をタッチパネルセンサ層60上に付着させることによっても、作製され得る。この態様によれば、タッチパネルセンサ層60をメタルマスクでマスキングした状態で、蒸着またはスパッタリングを行うことにより、または、蒸着またはスパッタリングで形成した無機材料層をフォトリソグラフィー技術でパターニングすることにより、無機材料からなる保護層42が、タッチパネルセンサ層60の所望の領域のみを覆うようにすることができる。
なお、保護層42は、図5に二点鎖線で示すように、タッチパネルセンサ層60を形成する工程の後であってカラーフィルタ層60を形成する工程の前に、形成されることが好ましい。この場合、基材45の一側にタッチパネルセンサ層60を形成した後に、基材45の一側を下に向けた状態で、搬送手段によって、作製中の基板40を繰り返し移動および停止させながら、基材45の他側にカラーフィルタ層50を形成したとしても、保護層42によってタッチパネルセンサ層60を保護することができる。これにより、タッチパネルセンサ層60が損傷したり、タッチパネルセンサ層50に汚れが付着したりすることを防止することができる。この結果、期待した機能を発揮し得るタッチパネルセンサ層60を有した表示装置用基板40が安定して得られるようになる。
また、本件発明者らが鋭意研究を重ねたところ、保護層42が3H以上の鉛筆硬度を有する場合には、搬送手段による搬送中に、保護層42が損傷してしまうことや、保護層42に汚れが除去不能に付着してしまうこと等を、効果的に防止することができる。このため、タッチパネルセンサ層60上から保護層42を除去することなく、保護層42を含んだままの状態の第1基板40を、表示装置10に組み込むことができる。すなわち、保護層42を、上述した保護誘電体膜33として何の問題もなく使用することができる。
また別の態様として、図5に二点鎖線で示すように、カラーフィルタ層50を形成する工程S3の後に、保護層42をタッチパネルセンサ層60上から除去する工程が、さらに設けられてもよい。例えばアクリル系ポリマー等の有機材料からなる保護層42を、例えばアルカリ性現像液等を用いて、エッチングすることにより、除去することができる。なお、保護層42をタッチパネルセンサ層60上から除去する工程S5が設けられる場合、保護層42を形成する工程において、取り出しライン73,74のパッド73a,74aの一部分を露出させる必要はない。この場合、保護層42により、パッド73a,74aを覆って保護することができるようになり、例えば、取り出しライン73,74が、パッド73a,74aを起点として、基材45上から剥離してしまうことを効果的に防止することができる。
10 表示装置
12 表示面
20 制御部
30 表示パネル
35 第2基板(TFT基板)
40 第1基板(表示装置用基板、カラーフィルタ、カラーフィルタ基板)
42 保護層
45 基材
45a 一側の面
45b 他側の面
50 カラーフィルタ層
60 タッチパネルセンサ層
61 第1単位センサ
62 第1単位センサ主部(主部)
63 第1単位センサライン部(ライン部)
66 第2単位センサ
67 第2単位センサ主部(主部)
68 第2単位センサブリッジ部(ブリッジ部)
70 誘電体層(絶縁層)
70a 面
71 貫通孔
72 凹部
73 第1取り出しライン
74 第2取り出しライン
73a,74a パッド
77 第1導電体層
78 第2導電体層

Claims (27)

  1. 基材と、
    前記基材の一側に設けられたタッチパネルセンサ層と、を備え、
    前記タッチパネルセンサ層は、
    各々が第1方向へ延びる並列配置された複数の第1単位センサと、
    前記第1方向および前記第1方向と交差する第2方向の両方向に間隔をあけて並べられて、前記複数の第1単位センサの間に、前記複数の第1単位センサから離間して、配置された複数の第2単位センサ主部と、
    前記複数の第1単位センサおよび前記複数の第2単位センサ主部の前記基材とは反対側に設けられた誘電体層であって、各第2単位センサ主部に通じる貫通孔を形成された誘電体層と、
    前記複数の第2単位センサ主部のうちの前記第2方向に隣り合う二つの第2単位センサ主部に対応してそれぞれ設けられた導電体からなる複数のブリッジ部であって、各ブリッジ部が、前記誘電体層上を延びて前記貫通孔を通過し、対応する前記二つの第2単位センサ主部に接続している、複数のブリッジ部と、を有し、
    前記複数の第2単位センサ主部と前記複数のブリッジ部とによって、各々が前記第1単位センサとは非接触状態で前記第2方向へ延びる並列配置された複数の第2単位センサが構成され、
    前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられている領域において、前記誘電体層のその他の少なくとも一部の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近している
    ことを特徴とする基板。
  2. 前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられている領域において、前記第1単位センサ上に形成されている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近している
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板。
  3. 少なくとも一部の第2単位センサ主部に対応して、当該第2単位センサ主部に通じる二つの貫通孔が前記誘電体層に形成されており、
    前記二つの貫通孔は、前記第2方向に互いから離間している
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の基板。
  4. 前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられている領域において、前記第2単位センサ主部上に形成されている前記誘電体層の二つの貫通孔の間の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近している
    ことを特徴とする請求項3に記載の基板。
  5. 基材と、
    前記基材の一側に設けられたタッチパネルセンサ層と、を備え、
    前記タッチパネルセンサ層は、
    第1方向および前記第1方向と交差する第2方向の両方向に間隔をあけて配列された導電体からなる複数のブリッジ部と、
    前記複数のブリッジ部の前記基材とは反対側に設けられた誘電体層であって、前記第2方向に互いから離間した二つ貫通孔が、各ブリッジ部に対し、当該ブリッジ部に通じるようにして形成されている誘電体層と、
    各々が前記誘電体層上を前記第1方向に延びる並列配置された複数の第1単位センサであって、各第1単位センサが、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間を通過し、前記誘電体層を介して前記ブリッジ部と非接触状態で当該ブリッジ部を横切る、複数の第1単位センサと、
    前記複数のブリッジ部のうちの前記第2方向に隣り合う二つのブリッジ部に対応してそれぞれ設けられた複数の第2単位センサ主部であって、各第2単位センサ主部は、前記誘電体層上を延びて前記貫通孔を通過し、前記第1単位センサと非接触状態で対応する前記二つのブリッジ部に接続している、複数の第2単位センサ主部と、を有し、
    前記複数の第2単位センサ主部と前記複数のブリッジ部とによって、各々が前記第1単位センサとは非接触状態で前記第2方向へ延びる並列配置された複数の第2単位センサが構成され
    前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間の領域において、前記誘電体層のその他の少なくとも一部の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近している
    ことを特徴とする基板。
  6. 前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間の領域において、前記第1単位センサが設けられている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近している
    ことを特徴とする請求項に記載の基板。
  7. 前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対面する領域において、前記第2単位センサ主部が設けられている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近している
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の基板。
  8. 前記基材の他側に設けられたカラーフィルタ層を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の基板。
  9. 前記タッチパネルセンサ層を少なくとも部分的に覆う保護層を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板。
  10. 前記保護層は、JIS K 5600−5−4に準拠した鉛筆硬度試験で3H以上の硬度を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の基板。
  11. 前記タッチパネルセンサ層は、前記複数の第1単位センサにそれぞれ対応して設けられた複数の第1取り出しラインと、前記複数の第2単位センサにそれぞれ対応して設けられた複数の第2取り出しラインと、をさらに有し、
    各第1取り出しラインは、その一端において、当該第1取り出しラインと対応する第1単位センサと接続され、その他端に、外部との接続端子として機能するパッドを含み、
    各第2取り出しラインは、その一端において、当該第2取り出しラインと対応する第2単位センサと接続され、その他端に、外部との接続端子として機能するパッドを含み、
    前記保護層は、各第1取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分および各第2取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分を露出させるようにして、前記タッチパネルセンサ層上に形成されている
    ことを特徴とする請求項または10に記載の基板。
  12. 前記第1単位センサの幅は、前記ブリッジ部に対面する領域おいて、その他の領域よりも細くなっている
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の基板。
  13. 前記第2単位センサの幅は、前記ブリッジ部において、前記第2方向に隣り合う二つのブリッジ部の中間の位置よりも、細くなっている
    ことを特徴とする請求項1〜12に記載の基板。
  14. 基材を準備する工程と、
    基材の一側にタッチパネルセンサ層を形成する工程と、を備え、
    前記タッチパネルセンサ層を形成する工程は、
    前記基材の前記一側に第1導電体層を形成する工程と、
    前記第1導電体層をパターニングすることによって、各々が第1方向へ延びる並列配置された複数の第1単位センサと、前記第1方向および前記第1方向と交差する第2方向の両方向に間隔をあけて並べられて、前記複数の第1単位センサの間に、前記複数の第1単位センサから離間して配置された複数の第2単位センサ主部と、を形成する工程と、
    前記複数の第1単位センサおよび前記複数の第2単位センサ主部の前記基材とは反対側に誘電体層を形成する工程と、
    各第2単位センサ主部に通じる貫通孔を前記誘電体層に形成する工程と、
    前記貫通孔を形成された前記誘電体層の前記基材とは反対側から第2導電体層を形成する工程と、
    前記第2導電体層をパターニングすることによって、前記複数の第2単位センサ主部のうちの前記第2方向に隣り合う二つの第2単位センサ主部に対応してそれぞれ設けられた複数のブリッジ部であって、各ブリッジ部が、前記誘電体層上を延びて前記貫通孔を通過し、対応する前記二つの第2単位センサ主部に接続している、複数のブリッジ部を形成する工程と、を有し、
    前記複数の第2単位センサ主部と前記複数のブリッジ部とによって、各々が前記第1単位センサとは非接触状態で前記第2方向へ延びる並列配置された複数の第2単位センサが構成されるようになり、
    前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去し、これにより、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられる領域において、前記誘電体層のその他の少なくとも一部の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようになる
    ことを特徴とする基板の製造方法。
  15. 前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去することにより、
    前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられる領域において、前記第1単位センサ上に形成されている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようになる
    ことを特徴とする請求項14に記載の基板の製造方法。
  16. 前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、
    少なくとも一部の第2単位センサ主部に対応して、前記第2方向に互いから離間した二つの貫通孔が、それぞれ当該第2単位センサ主部に通じるように、前記誘電体層に形成される
    ことを特徴とする請求項14または15に記載の基板の製造方法。
  17. 前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去することにより、
    前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、前記ブリッジ部が設けられる領域において、前記第2単位センサ主部上に形成されている前記誘電体層の前記二つの貫通孔の間の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようになる
    ことを特徴とする請求項16に記載の基板の製造方法。
  18. 基材を準備する工程と、
    基材の一側にタッチパネルセンサ層を形成する工程と、を備え、
    前記タッチパネルセンサ層を形成する工程は、
    前記基材の前記一側に第1導電体層を形成する工程と、
    前記第1導電体層をパターニングすることによって、第1方向および前記第1方向と交差する第2方向の両方向に間隔をあけて並べて配置された導電体からなる複数のブリッジ部を形成する工程と、
    前記複数のブリッジ部の前記基材とは反対側に誘電体層を形成する工程と、
    前記第2方向に互いから離間した二つ貫通孔を、各ブリッジ部に対し、当該ブリッジ部に通じるようにして前記誘電体層に形成する工程と、
    前記貫通孔を形成された前記誘電体層の前記基材とは反対側から第2導電体層を形成する工程と、
    各々が前記誘電体層上を前記第1方向に延びる並列配置された複数の第1単位センサであって、各第1単位センサが、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間を通過し、前記誘電体層を介して前記ブリッジ部と非接触状態で当該ブリッジ部を横切る、複数の第1単位センサと、前記複数のブリッジ部のうちの前記第2方向に隣り合う二つのブリッジ部に対応してそれぞれ設けられた複数の第2単位センサ主部であって、各第2単位センサ主部は、前記誘電体層上を延びて前記貫通孔を通過し、前記第1単位センサと非接触状態で前記対応する二つのブリッジ部に接続している、複数の第2単位センサ主部と、を、前記第2導電体層をパターニングすることによって形成する工程と、を有し、
    前記複数の第2単位センサ主部と前記複数のブリッジ部とによって、各々が前記第1単位センサとは非接触状態で前記第2方向へ延びる並列配置された複数の第2単位センサが構成されるようになり、
    前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去し、これにより、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間の領域において、前記誘電体層のその他の少なくとも一部の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようになる
    ことを特徴とする基板の製造方法。
  19. 前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去し、これにより、前記誘電体層の前記基材とは反対側の面は、各ブリッジ部に対応して設けられた前記二つの貫通孔の間の領域において、前記第1単位センサが設けられる前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようになる
    ことを特徴とする請求項18に記載の基板の製法方法。
  20. 前記誘電体層に前記貫通孔を形成する工程において、前記誘電体層の一部区域についてその厚さの一部分を除去し、これにより、前記誘電体層の前記一側の面は、各ブリッジ部に対面する領域において、前記第2単位センサ主部が設けられている前記誘電体層のその他の領域よりも、前記基材の前記一側の面への法線方向に沿って前記一側の面に接近するようになる
    ことを特徴とする請求項18または19に記載の基板の製造方法。
  21. 前記タッチパネルセンサ層が形成された前記基材の他側に、カラーフィルタ層を形成する工程を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項1420のいずれか一項に記載の基板の製造方法。
  22. 前記タッチパネルセンサ層を形成する工程の後で前記カラーフィルタ層を形成する工程の前に実施される工程であって、前記タッチパネルセンサ層の前記基材とは反対側に保護層を形成する工程を、をさらに備える
    ことを特徴とする請求項21に記載の基板の製造方法。
  23. 前記複数の第1単位センサにそれぞれ対応して設けられた複数の第1取り出しラインと、前記複数の第2単位センサにそれぞれ対応して設けられた複数の第2取り出しラインと、を形成する工程を、さらに備え、
    各第1取り出しラインは、その一端において、当該第1取り出しラインと対応する第1単位センサと接続され、その他端に、外部との接続端子として機能するパッドを含み、
    各第2取り出しラインは、その一端において、当該第2取り出しラインと対応する第2単位センサと接続され、その他端に、外部との接続端子として機能するパッドを含み、
    前記保護層は、各第1取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分および各第2取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分を露出させるようにして、形成される
    ことを特徴とする請求項22に記載の基板の製造方法。
  24. 前記保護層は、各第1取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分および各第2取り出しラインの前記パッドの少なくとも一部分がマスキングされた状態の前記タッチパネルセンサ層上に、無機材料を付着させて形成される
    ことを特徴とする請求項23に記載の基板の製造方法。
  25. 前記保護層を形成する工程は、前記タッチパネルセンサ層上に有機材料からなる材料層を形成する工程と、フォトリソグラフィー技術を用いて前記材料層をパターニングする工程と、を有する
    ことを特徴とする請求項22または23に記載の基板の製造方法。
  26. 前記カラーフィルタ層を形成する工程の後に実施される工程であって、前記保護層を前記タッチパネルセンサ層上から除去する工程を、さらに備える
    ことを特徴とする請求項2223または25に記載の基板の製造方法。
  27. 前記保護層は、JIS K 5600−5−4に準拠した鉛筆硬度試験で3H以上の硬度を有するように形成される
    ことを特徴とする請求項2226のいずれか一項に記載の基板の製造方法。
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