JP5332270B2 - 車両用ガラス昇降装置 - Google Patents

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本発明は、内面にベルト歯を有する無端ベルトの移動軌跡を、複数個のガイド部材により、移動軌跡の一部が前記ウインドウガラスの昇降方向と平行になるように前記無端ベルトの移動軌跡を規定し、モータにより無端ベルトを駆動して、ウインドウガラスを昇降させる車両用ガラス昇降装置に関し、特に、無端ベルトのたるみを防止した車両用ガラス昇降装置に関する。
自動車のウインドウガラスを昇降させるウインドウレギュレータは、自動車のドアパネルを構成するアウタパネルとインナパネルとの間に配置される。ウインドウガラスは、1対のサイドフレームにより案内されて昇降する。ウインドウレギュレータは、このウインドウガラスに固定されたウインドウガラス支持部(締結部)を無端ベルト又は管状ワイヤ(以下、無端ベルトという)により上下動させることにより、ウインドウガラスの昇降を駆動する。このウインドウレギュレータとしては、ウインドウガラス支持部がガイドレールにより案内されていないワイヤ式ガイドレスのウインドウレギュレータと、ウインドウ支持部がガイドレールにより案内されて昇降するガイド付きウインドウレギュレータとがある。
特許文献1には、ワイヤ式ガイドレスのウインドウレギュレータが開示されている。この従来のウインドウレギュレータにおいては、無端ワイヤを4個のガイド部材に8字状に掛け渡し、ワイヤの一部をドラムに巻回して、このドラムを正逆方向に回転駆動することにより、ワイヤを8字状の軌跡で移動させる。そして、ワイヤの移動軌跡におけるウインドウガラスの昇降方向に沿う部分で、ワイヤの2箇所の位置に、ウインドウガラス支持部を固定することにより、ドラムにより駆動されたワイヤの移動によって、ウインドウガラス支持部を昇降駆動する。このワイヤ式ガイドレスのウインドウレギュレータにおいて、ワイヤのたるみをなくすために、ワイヤを張る方向に付勢するたるみ止め手段(揺動レバー)が設けられている。
一方、特許文献2には、ベルトを使用したガイド付きウインドウレギュレータが開示されている。このガイド付きウインドウレギュレータは、垂直方向に延びるガイドレールに、キャリアが案内されて昇降移動し、これにより、キャリアに固定されたウインドウガラスが昇降移動する。そして、ガイドレールの上端及び下端に設けられたプーリに無端ベルトを架け渡し、この無端ベルトをホルダに通して、モータにより回転駆動された歯車によりホルダを通る無端ベルトを正逆方向に駆動する。これにより、ウインドウガラスが昇降駆動される。この特許文献2においては、ホルダを通る無端ベルトに対して、ホルダ内に設けられたガイドシューが無端ベルトの移動軌跡を規制することにより、無端ベルトのたるみを取り除くようになっている。
図6(a)、(b)はこの従来のベルト式ウインドウレギュレータにおける無端ベルトのたるみを取り除く装置を示す図である。図6(a)に示すように、ホルダ50の中心部に、歯車51が回転可能に支持されており、この歯車51の周面に形成された歯が、無端ベルト60のベルト歯61に噛合するようになっている。このホルダ50における無端ベルト60と歯車51との噛合域における無端ベルト60の背後には、歯車51と同心的に湾曲する円弧状のホルダ壁53が設けられており、更に無端ベルト60とホルダ壁53との間には、歯車51と同心的に湾曲するガイドシュー52が配置されている。このガイドシュー52は歯車51の周方向に自由に移動することができ、その両端部は流線型をなし、無端ベルト60のベルト歯61が形成されていない外面に摺接するようになっている。
図6(a)の2点鎖線で示す無端ベルトの軌跡は、歯車51からガイドレールの上端に設けられた上方プーリと、下端に設けられた下方プーリとに無端ベルトが引張された状態で架け渡されている場合のものであり、歯車51から直線的に上方プーリ及び下方プーリに延びている。これに対し、ガイドシュー52は、2点鎖線にて示す引張された無端ベルト60が歯車51に接触する(噛合する)距離よりも、長い距離で無端ベルト60が歯車51に接触する(噛合する)ように、無端ベルト60の背面に比較的長い距離で接触して無端ベルト60の移動軌跡を規制する。これにより、図6(a)に実線にて示すように、無端ベルト60に弛みがあるときに、ガイドシュー52が無端ベルト60を押し込むことにより、無端ベルト60の弛みが取り除かれる。ガイドシュー52は周面方向に自由に移動できるので、上方プーリからの引張力と下方プーリからの引張力とが均等であるときは、図6(a)に示すように、無端ベルト60は歯車51に対して対称的に撓み、無端ベルト60の弛みが取り除かれる。
一方、モータの回転により、ウインドウガラスを上昇させる方向に無端ベルトに荷重が印加された場合には、図6(b)に示すように、上方プーリと歯車51との間の無端ベルト60が引張され、その移動軌跡が直線状になる。従って、ガイドシュー53がない場合には、歯車51より上方の部分で無端ベルト60が直線軌跡になった分だけ、下方プーリと歯車51との間の無端ベルト60が弛みを起こしてしまう。しかし、ガイドシュー52は歯車51の周方向に自由に移動するので、歯車51よりも上方の部分で無端ベルト60が引張されることにより、この部分の無端ベルト60からガイドシュー52に対して、図視の反時計方向への応力が印加され、ガイドシュー52が反時計方向に移動する。これにより、ガイドシュー52が無端ベルト60における歯車51より下方の部分に食い込み、無端ベルト60の移動軌跡を大きく湾曲させる結果、無端ベルト60に弛みが生じることを防止することができる。
特開2006−348627号公報 特開2007−162349号公報
しかしながら、上述の特許文献1においては、駆動力伝達媒体としてワイヤを使用しているので、インナパネルとの接触等により疵がつきやすく、また疵等により断線し易いという難点がある。また、ワイヤの弛みを取り除くために、揺動レバーのような大がかりな部材をインナパネルとアウタパネルとの間に配置する必要があり、大きな設置空間が必要になるという問題点がある。
一方、特許文献2においては、ガイドシューが移動して無端ベルトの移動軌跡を変更することにより、弛みを取り除いている。しかし、特許文献2においては、この弛み取りの量が一定である。このため、無端ベルトの長さに初期バラツキがある場合、又は経時劣化により無端ベルトが伸びてその長さが変化した場合には、無端ベルトの弛みを取り除くことができない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、無端ベルトの長さに初期バラツキがある場合、及び経時劣化により無端ベルトの長さが変化した場合でも、無端ベルトに弛みが発生することを防止することができる車両用ガラス昇降装置を提供することを目的とする。
本願第1発明に係る車両用ガラス昇降装置は、車両のインナパネルに取り付けられ、ウインドウガラスを昇降させる車両用ガラス昇降装置において、内面にベルト歯を有する無端ベルトと、この無端ベルトの移動軌跡がその一部で前記ウインドウガラスの昇降方向と平行になるように前記無端ベルトの移動軌跡を規定する複数個のガイド部材と、前記無端ベルトの移動軌跡の途中に設けられ前記無端ベルトを正逆方向に移動するように駆動するアクチュエータと、を有し、前記アクチュエータは、モータと、このモータにより正逆回転駆動される歯車と、この歯車を回転可能に保持し前記無端ベルトをそのベルト歯が前記歯車の歯に噛合するように案内するホルダと、前記無端ベルトと前記歯車との噛合域を規定するように前記無端ベルトの背面を支持するホルダ壁と、前記歯車に噛合した無端ベルトの部分と前記ホルダ壁との間に介在して前記無端ベルトを案内し前記歯車の周方向に自由に移動するガイドシューとを有し、前記ガイドシューは、本体と、この本体における前記歯車の周方向の端部に設けられこの端部から前記歯車の周方向に進出する方向に付勢された調整部とを有することを特徴とする。
この場合に、前記本体は、中空状をなし、この中空部に前記調整部を付勢する弾性部材が格納されているように構成することができる。
また、本願第2発明に係る車両用ガラス昇降装置は、車両のインナパネルに取り付けられ、ウインドウガラスを昇降させる車両用ガラス昇降装置において、内面にベルト歯を有する無端ベルトと、この無端ベルトの移動軌跡がその一部で前記ウインドウガラスの昇降方向と平行になるように前記無端ベルトの移動軌跡を規定する複数個のガイド部材と、前記無端ベルトの移動軌跡の途中に設けられ前記無端ベルトを正逆方向に移動するように駆動するアクチュエータと、を有し、前記アクチュエータは、モータと、このモータにより正逆回転駆動される歯車と、この歯車を回転可能に保持し前記無端ベルトをそのベルト歯が前記歯車の歯に噛合するように案内するホルダと、前記無端ベルトと前記歯車との噛合域を規定するように前記無端ベルトの背面を支持するホルダ壁と、前記歯車に噛合した無端ベルトの部分と前記ホルダ壁との間に介在して前記無端ベルトを案内し前記歯車の周方向に自由に移動するガイドシューとを有し、前記ガイドシューは、本体と、この本体における前記歯車の周方向の端部に設けられ前記無端ベルトに対し前記歯車の半径方向の内側に向けて付勢する調整部とを有することを特徴とする。
この場合に、前記調整部は、前記本体の前記端部から前記歯車の方向に延出する弾性部材であり、前記弾性部材が前記無端ベルトに対し、前記歯車の半径方向の内側に向かう応力を印加するように構成することができる。
上記いずれの発明においても、前記調整部を、前記ガイドシューの本体の両端部に設けることができる。
本願第1発明によれば、ガイドシューが、その本体の両端部から歯車の周方向に進出する方向に付勢された1対の調整部を有するので、無端ベルトが長い場合は、調整部が本体から大きく進出して、ガイドシュー全体の長さが長くなり、大きな弛みが発生することを防止することができる。一方、無端ベルトが短い場合には、無端ベルトからの応力を受けて調整部が付勢力に抗して本体内に退入し、ガイドシューの長さが短くなり、無端ベルトに小さい弛みが発生することを防止することができる。従って、無端ベルトの長さに初期バラツキがある場合、及び経時劣化により無端ベルトの長さが変化した場合でも、無端ベルトに弛みが発生することを防止することができる。
また、本願第2発明によれば、ガイドシューの本体の両端部に設けた調整部が、無端ベルトを歯車の半径方向の内側に向けて付勢しており、このため、無端ベルトが長い場合は、調整部が歯車の半径方向の内側に大きく偏倚して無端ベルトに大きな弛みが発生することを防止でき、また無端ベルトが短い場合は、調整部の偏倚が小さく、無端ベルトに小さな弛みが発生することを防止できる。従って、無端ベルトの長さに初期バラツキがある場合、及び経時劣化により無端ベルトの長さが変化した場合でも、無端ベルトに弛みが発生することを防止することができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車両用ガラス昇降装置を自動車後席の右側ドアに設置した状態を示す図(車両内から見た図)である。自動車ドア1は、1対のサイドフレーム3と窓枠上端の上部フレーム4とを備えており、ウインドウガラス2は、サイドフレーム3に案内されて上下動し、その上端位置は上部フレーム4に規制されている。
ウインドウレギュレータ10は、自動車ドアの車外側のアウタパネル(図示せず)と、車内側のインナパネル5との間に配置されている。このウインドウレギュレータ10は、上方に配置されたプーリ14と、下方に配置されたリテーナ15と、上下方向の中間に配置されたアクチュエータ11のホルダ12と、これらのプーリ14,リテーナ15及びホルダ12の3点に掛け渡された無端ベルト16とを備えており、アクチュエータ11のモータ13により歯車を回転駆動することにより、無端ベルト16が正逆回転駆動される。この無端ベルト16は内面側に歯が形成されており、この無端ベルト16の歯は、ホルダ12の歯車に形成された歯と噛合し、更に、プーリ14の周面に設けられた歯とも噛合している。リテーナ15はベルトが摺動する周面(半周面)を有する。無端ベルト16は、これらのプーリ14,リテーナ15及びホルダ12により移動軌跡が決められ、プーリ14とリテーナ15との間では、その移動軌跡がウインドウガラス2の昇降方向と同一の上下方向になる。なお、無端ベルト16の移動軌跡のうち、上端部の折り返し点にはウインドウガラスを上昇させるための大きな荷重が作用するため、周面に歯をもつプーリ14が使用され、下端部の折り返し点には荷重の印加が小さいため、歯をもたず、単にベルトが円滑に摺動するための周面を備えたリテーナ15が使用されている。
このプーリ14とリテーナ15との間の無端ベルト16には、例えば、樹脂製のキャリアブラケット17が一体成形により固定されている。また、ウインドウガラス2の下端縁には、ウインドウガラス支持部19が固定されており、この支持部19とキャリアブラケット17とはボルト18により固定されて連結されている。
インナパネル5には、プーリ14をボルト・ナット(図示せず)によりインナパネル5に固定するための孔が形成されている。即ち、プーリ14にはボルトが固定されており、このボルトを前記孔を挿通させてインナパネル5の車内側の面に出し、この車内側からナットによりボルトを緊締することにより、プーリ14がインナパネル5に固定される。また、同様にして、ホルダ12はインナパネル5に形成した孔を介してボルト・ナットによりインナパネル5に固定される。一方、リテーナ15は、インナパネル5に形成した孔を介してインナパネル5に引っかけることにより、インナパネル5に固定される。なお、インナパネル5には、これらの作業を行うために、作業員がインナパネル5とアウタパネルとの間の空間に手を入れるための作業用孔20が形成されている。
本実施形態においても、ホルダ12の構造は、図6に示す従来のホルダ50と基本的には同一である。本実施形態において、従来のホルダと異なる点は、図6に示すホルダ50のガイドシュー51の代わりに、図2に示すガイドシュー21を使用することにある。このガイドシュー21は、本体31と、この本体31に対して、ホルダ12の歯車(図6参照)の周方向に進出退避可能に本体31の両端部に設けられた調整部32とを有する。
図3はこのガイドシュー21の具体的な構成を示す。ガイドシュー21の本体31は、ホルダ12の歯車(図6参照)の周面と同心的に湾曲している。この本体31の両端部近傍には、夫々凹部33が形成されており、この凹部33内に、調整部32の基部34が挿入されている。凹部33内の基部34にはフランジ34aが形成されており、このフランジ34aと凹部33の後端壁との間に、圧縮コイルバネ35が設けられている。また、基部34の本体31から突出する部分には、流線型をなすように表面が滑らかに形成された調整部32が設けられている。これにより、これらの調整部32は、圧縮コイルバネ35の弾性力により、本体31の両端部からその長手方向に進出するように付勢されている。この調整部32は無端ベルト16から応力を受けて本体31の凹部33内に退入する。
次に、上述の如く構成された車両用ガラス昇降装置の動作について説明する。図1に示すように、無端ベルト16がプーリ14,リテーナ15及びホルダ12に巻き架けられている。そして、モータ13によりホルダ12の歯車を回転駆動すると、無端ベルト16は図1の時計方向又は反時計方向に回転移動する。無端ベルト16は、プーリ14とリテーナ15との間の移動域においては、上下方向に移動するから、この移動域にて無端ベルト16に固定されたキャリアブラケット17に連結された支持部19は、無端ベルト16の正逆方向への移動により昇降移動する。これにより、ウインドウガラス2が昇降移動する。
このホルダ12に保持された歯車には、無端ベルト16が噛合しており(図6参照)、この噛合域にて無端ベルト16の背面には、ガイドシュー21が配置されている。このガイドシュー21により無端ベルト16の軌跡が規制され、無端ベルト16の弛みが取り除かれる。このとき、ガイドシュー21は、調整部32が圧縮コイルバネ35により本体31から突出する方向に付勢されており、1対の調整部32が最も遠く離れたときの最大長と、調整部32が本体31の長手方向の端面に当接したときの最小長との間で、伸縮する。即ち、ガイドシュー21は、圧縮コイルバネ35により調整部32が相互に遠く離れようとするが、無端ベルト16により、調整部32間には相互に接近する方向に応力を印加されているので、この圧縮コイルバネ35の弾性力と無端ベルト16からの応力との兼ね合いで、調整部32間の距離、即ち、ガイドシュー21の長さが決まる。よって、無端ベルト16の長さに応じて、ガイドシュー21の長さが変化するので、無端ベルト16の長さによらず、常に、無端ベルトの弛みを取り除くことができる。従って、無端ベルト16の長さに初期バラツキがある場合、及び経時劣化により無端ベルト16の長さが変化した場合でも、無端ベルト16に弛みが発生することを防止することができる。
次に、図4を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。この実施形態のガイドシュー22は、本体36の内部にその両端部まで達する1個の凹部37が形成されている。そして、この凹部37内に、両調整部32の基部34が挿入されており、基部34のフランジ間に、1個の圧縮コイルバネ38が設けられている。
このように構成されたガイドシューにおいても、圧縮コイルバネ38により調整部32が相互に遠く離れるように付勢されており、無端ベルト16から受ける応力により、調整部32は圧縮コイルバネ38の付勢力に抗してその相互間隔が縮む。これにより、本実施形態のガイドシュー22も、図3のガイドシュー21と同様の効果を奏する。
次に、図5を参照して、本発明の更に他の実施形態について説明する。本実施形態のガイドシュー2は、本体41の両端部に、凹部42が形成されており、この凹部42に板ばね43の一端部が係止されている。この板ばね43は、常時は、実線にて示すように、ホルダ12の歯車の半径方向中心側に位置しており、無端ベルト16が長くてより大きな弛みが生じようとする場合は、板ばね43はこの歯車中心側に位置して、その弛みを取り除く。一方、無端ベルト16の長さが短い場合は、板ばね43は無端ベルト16からの応力を受けて、図5に2点鎖線にて示すように、ホルダ12の歯車の半径方向外側に弾性的に変形し、板ばね43による無端ベルト16の押込み量を低減する。
このように、無端ベルト16の長さが変化した場合は、ガイドシュー23の板ばね43の位置が弾性的に変形して、無端ベルト16の長さに応じて、板ばね43が適切に変形するので、無端ベルト16の長さによらず、常に、無端ベルト16の弛みを取り除くことができる。従って、無端ベルト16の長さに初期バラツキがある場合、及び経時劣化により無端ベルト16の長さが変化した場合でも、無端ベルト16に弛みが発生することを防止することができる。
本発明の実施形態に係る車両用ガラス昇降装置(ウインドウレギュレータ)を自動車後席の右側ドアに設置した状態を車両内から見た図である。 同じくそのガイドシューの全体を示す図である。 同じく本実施形態のガイドシュー2の具体的構成を示す図である。 本発明の他の実施形態に使用されるガイドシュー2を示す図である。 本発明の更に他の実施形態に使用されるガイドシュー2を示す図である。 (a)、(b)は従来のガイドシューをホルダと共に示す図である。
符号の説明
1:ドア、2:ウインドウガラス、3:サイドフレーム、4:フレーム、5:インナパネル、10:ウインドウレギュレータ、11:アクチュエータ、12:ホルダ、13:モータ、14:プーリ、15:リテーナ、16:無端ベルト、17:キャリアブラケット、18:ボルト、19:支持部、20:作業用孔、21、22,23:ガイドシュー、31,36,41:本体、32:調整部、33,37:凹部、34:基部、35,38:圧縮コイルバネ、42:凹部、43:板ばね

Claims (5)

  1. 車両のインナパネルに取り付けられ、ウインドウガラスを昇降させる車両用ガラス昇降装置において、内面にベルト歯を有する無端ベルトと、この無端ベルトの移動軌跡がその一部で前記ウインドウガラスの昇降方向と平行になるように前記無端ベルトの移動軌跡を規定する複数個のガイド部材と、前記無端ベルトの移動軌跡の途中に設けられ前記無端ベルトを正逆方向に移動するように駆動するアクチュエータと、を有し、前記アクチュエータは、モータと、このモータにより正逆回転駆動される歯車と、この歯車を回転可能に保持し前記無端ベルトをそのベルト歯が前記歯車の歯に噛合するように案内するホルダと、前記無端ベルトと前記歯車との噛合域を規定するように前記無端ベルトの背面を支持するホルダ壁と、前記歯車に噛合した無端ベルトの部分と前記ホルダ壁との間に介在して前記無端ベルトを案内し前記歯車の周方向に自由に移動するガイドシューとを有し、前記ガイドシューは、本体と、この本体における前記歯車の周方向の端部に設けられこの端部から前記歯車の周方向に進出する方向に付勢された調整部とを有することを特徴とする車両用ガラス昇降装置。
  2. 前記本体は、中空状をなし、この中空部に前記調整部を付勢する弾性部材が格納されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ガラス昇降装置。
  3. 車両のインナパネルに取り付けられ、ウインドウガラスを昇降させる車両用ガラス昇降装置において、内面にベルト歯を有する無端ベルトと、この無端ベルトの移動軌跡がその一部で前記ウインドウガラスの昇降方向と平行になるように前記無端ベルトの移動軌跡を規定する複数個のガイド部材と、前記無端ベルトの移動軌跡の途中に設けられ前記無端ベルトを正逆方向に移動するように駆動するアクチュエータと、を有し、前記アクチュエータは、モータと、このモータにより正逆回転駆動される歯車と、この歯車を回転可能に保持し前記無端ベルトをそのベルト歯が前記歯車の歯に噛合するように案内するホルダと、前記無端ベルトと前記歯車との噛合域を規定するように前記無端ベルトの背面を支持するホルダ壁と、前記歯車に噛合した無端ベルトの部分と前記ホルダ壁との間に介在して前記無端ベルトを案内し前記歯車の周方向に自由に移動するガイドシューとを有し、前記ガイドシューは、本体と、この本体における前記歯車の周方向の端部に設けられ前記無端ベルトに対し前記歯車の半径方向の内側に向けて付勢する調整部とを有することを特徴とする車両用ガラス昇降装置。
  4. 前記調整部は、前記本体の前記端部から前記歯車の方向に延出する弾性部材であり、前記弾性部材が前記無端ベルトに対し、前記歯車の半径方向の内側に向かう応力を印加することを特徴とする請求項3に記載の車両用ガラス昇降装置。
  5. 前記調整部は、前記ガイドシューの本体の両端部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用ガラス昇降装置。
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