JP5330280B2 - コネクタのロック機構 - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタの半嵌合状態を検知してコネクタの半嵌合を防止し、かつ、コネクタがコネクタ受け部から脱落することを規制するコネクタのロック機構に関するものである。
コネクタの半嵌合状態を検知するため、例えば、図18及び図19に示すコネクタのロック機構が知られている(特許文献1の図4を参照。)。図18及び図19に示すように、このコネクタのロック機構201には、コネクタ210が嵌合されるコネクタ受け部222が設けられたケース202と、回転軸を介してケース202に回動可能に取り付けられたカバー203と、カバー203をコネクタ受け部222から離れる方向、即ち図18に示す位置側、に付勢した金属製の板バネ209と、が設けられている。
上記コネクタ受け部222には、ケース202の表面から筒状に立設してコネクタ210を収容する外壁222aと、この外壁222aの外表面から突出した一対のロック突起204(一方のみを示す。)と、外壁222aの内側に配置された端子と、が設けられている。前記端子はコネクタ210の端子と電気接続される。また、符号211はコネクタ210の端子に接続された電線である。また、ロック突起204には、外壁222aの外表面から最も離れた位置に位置する平らな平面204aと、この平面204aに隣接し、平面204a対して傾斜したテーパ面204bと、が設けられている。
上記カバー203には、挟持部231と、一対のロックアーム232(一方のみを示す。)と、が設けられている。挟持部231は、コネクタ210がコネクタ受け部222に正規嵌合している場合にはコネクタ210をコネクタ受け部222との間に挟み(図19を参照。)、コネクタ210がコネクタ受け部222に半嵌合している場合にはコネクタ210に向かって回動する途中でコネクタ210に突き当たる。ロックアーム232は、前記ロック突起204の突出方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側に前記ロック突起204が嵌まる穴233が設けられている。このロックアーム232は、図19に示すように、挟持部231がコネクタ210をコネクタ受け部222との間に挟んだ際にロック突起204に係止する。
上述したコネクタのロック機構201は、コネクタ210がコネクタ受け部222に嵌合された後、カバー203が板バネ209の付勢力に抗して図18に示す位置から図19に示す位置に矢印方向に回動されることで、挟持部231がコネクタ210をコネクタ受け部222との間に挟み、ロックアーム232がロック突起204に係止する。また、ロックアーム232がロック突起204に係止する際は、ロックアーム232がテーパ面204bの表面を摺動するにしたがって外壁222aの外表面側から平面204a側に撓み、その後、平面204aを乗り越えて穴233にロック突起204が嵌まることでロック突起204に係止する。
また、コネクタのロック機構201は、コネクタ210がコネクタ受け部222に半嵌合している際は、カバー203が図18に示す位置から図19に示す位置に回動される途中で挟持部231がコネクタ210に突き当たることで、挟持部231がコネクタ210をコネクタ受け部222との間に挟む位置に回動されることが規制される。そして、回動が途中で止まったカバー203は、板バネ209の付勢力によって図18に示す位置に戻される。このように、コネクタのロック機構201は、カバー203が図19に示す位置に位置付けられていることでコネクタ210がコネクタ受け部222に正規嵌合していると判断し、カバー203が図18に示す位置に位置付けられていることでコネクタ210がコネクタ受け部222に半嵌合していることを検知する。
特開2002−75535号公報
しかしながら、従来のコネクタのロック機構201においては、カバー203が樹脂成形品であることから、回動する際にねじれが生じることがあり、そのために、一対のロックアーム232のうち一方のみがロック突起204に係止し、他方がロック突起204に係止していないという不具合が生じる問題があった。そのほか、カバー203が回動する際にねじれが生じることで、一対のロックアーム232が各ロック突起204に係止するタイミングにずれが生じることがあるので、一回のロック音を聞くだけでは、一対のロックアーム232が各ロック突起204に係止したか否かを判断することが難しいという問題があった。
また、従来のコネクタのロック機構201においては、金属製の板バネ209を構成に有していることから、部品費及び組み付け費がかさみ、コスト高になってしまうという問題があった。この問題に関して、特許文献1には、前記板バネ209の代わりに前記カバー203の回動軌跡上に回動規制部を設けることで、カバー203の不使用時にこのカバー203が図18に示す位置から図19に示す位置に回動することを規制するコネクタのロック機構が示されている(特許文献1の図1〜図3を参照。)。
しかしながら、この種の板バネ209を省いたコネクタのロック機構においては、以下に示す問題があった。即ち、コネクタ210がコネクタ受け部222に半嵌合している際、挟持部231がコネクタ210に突き当たってカバー203が図19に示す位置の手前で止まっているにも関わらず、ロックアーム232がロック突起204の平面204aに乗り上げた状態となっているがゆえに、ロックアーム232がロック突起204に係止していると誤認され、即ちカバー203が図19に示す位置に位置付けられていると誤認され、コネクタ210が半嵌合状態であることが見落とされてしまう恐れがあるという問題があった。
したがって、本発明は、一対のロックアームを同時にコネクタ受け部に係止させることができるコネクタのロック機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、コネクタが嵌合されるコネクタ受け部が設けられたケースと、前記ケースに回動可能に取り付けられたカバーと、が設けられ、前記カバーには、前記ケースに回転可能に取り付けられた基部と、前記基部に連なり、前記コネクタに向かって回動することで前記コネクタ受け部に正規嵌合された前記コネクタを前記コネクタ受け部との間に挟む挟持部と、前記基部の回転中心軸方向の両端部にそれぞれ連なり、前記挟持部が前記コネクタを前記コネクタ受け部との間に挟む際に前記コネクタ受け部に係止する一対のロックアームと、が設けられたコネクタのロック機構において、前記ケースには、前記基部の回転中心軸方向に互いに間隔をあけて配置され、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に前記基部を互いの間に位置付けて当該基部の回転中心軸方向の両端部に当たることにより、前記カバーにねじれが生じることを防止する一対のねじれ防止部が設けられていることを特徴とするコネクタのロック機構である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記基部の回転中心軸方向の両端部でかつ前記回転中心軸と前記一対のロックアームとの間の部分に、互いに離れる方向に延びた一対の延設部が設けられ、これら一対の延設部に前記一対のねじれ防止部が当たることにより、前記カバーにねじれが生じることを防止することを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記コネクタ受け部の外表面の前記回転中心軸方向の両端部には、互いに離れる方向に突出した一対のロック突起が設けられ、前記一対のロックアームが、前記一対のロック突起の突出方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側に各ロック突起が嵌まる穴が設けられ、前記一対のロック突起には、前記外表面から最も離れた位置に位置する頂部と、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に前記ロックアームがその表面を摺動するにしたがって前記外表面側から前記頂部側に撓むように傾斜し、前記頂部に連続したテーパ面と、が設けられ、前記頂部を含む各ロック突起の先端部が、山形に尖った形状に形成されており、かつ、前記挟持部が前記コネクタに向かって回動する途中で前記コネクタ受け部に半嵌合している前記コネクタに突き当たった際に、前記ロックアームが前記テーパ面上に位置付けられているように形成されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、前記ケースには、前記基部の回転中心軸方向に互いに間隔をあけて配置され、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に前記基部を互いの間に位置付けて当該基部の回転中心軸方向の両端部に当たることにより、前記カバーにねじれが生じることを防止する一対のねじれ防止部が設けられているので、一対のロックアームを、互いに対称となる位置関係を常に保った状態で移動させることができ、そのために、一対のロックアームを同時にコネクタ受け部に係止させることができるコネクタのロック機構を提供することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記基部の回転中心軸方向の両端部でかつ前記回転中心軸と前記一対のロックアームとの間の部分に、互いに離れる方向に延びた一対の延設部が設けられ、これら一対の延設部に前記一対のねじれ防止部が当たることにより、前記カバーにねじれが生じることを防止するので、一対のロックアームの固定端近傍にねじれが生じることを特に防止でき、そのために、一対のロックアームを、さらに確実に、互いに対称となる位置関係を常に保った状態で移動させることができる。よって、一対のロックアームを同時にコネクタ受け部に確実に係止させることができるコネクタのロック機構を提供することができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記コネクタ受け部の外表面の前記回転中心軸方向の両端部には、互いに離れる方向に突出した一対のロック突起が設けられ、前記一対のロックアームが、前記一対のロック突起の突出方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側に各ロック突起が嵌まる穴が設けられ、前記一対のロック突起には、前記外表面から最も離れた位置に位置する頂部と、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に前記ロックアームがその表面を摺動するにしたがって前記外表面側から前記頂部側に撓むように傾斜し、前記頂部に連続したテーパ面と、が設けられ、前記頂部を含む各ロック突起の先端部が、山形に尖った形状に形成されており、かつ、前記挟持部が前記コネクタに向かって回動する途中で前記コネクタ受け部に半嵌合している前記コネクタに突き当たった際に、前記ロックアームが前記テーパ面上に位置付けられているように形成されているので、挟持部がコネクタに突き当たった際には、頂部側に撓んだ状態のロックアームが、自身の弾性復元力とテーパ面による案内とによってテーパ面の表面を頂部から離れる側に自動的に摺動して、確実にカバーがコネクタから離れた側に戻るので、一対のロックアームが各ロック突起上に乗り上げた状態で止まることを防止でき、そのために、高価な金属製のバネを使用することなくコネクタの半嵌合状態を確実に検知することができて、一対のロックアームを同時に一対のロック突起に係止させることができるコネクタのロック機構を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るコネクタのロック機構を示す斜視図であり、カバーが規制位置に位置付けられた状態を示す図である。 図1に示されたカバーが許容位置に位置付けられた状態を示す平面図である。 図2に示されたカバーが規制位置側に回動している様子を示す平面図である。 図3に示されたカバーがさらに規制位置側に回動して、一対の延設部に一対のねじれ防止部が当たった様子を示す平面図である。 図4に示されたカバーがさらに規制位置側に回動して、一対のロックアームが一対のロック突起の頂部を乗り越えた様子を示す平面図である。 図5に示されたコネクタのロック機構を矢印A方向から見た平面図である。 図6中のB−B線に沿った断面図である。 図6中のC−C線に沿った断面図である。 図8中のD部の拡大図である。 図5に示されたカバーが規制位置に位置付けられた様子を示す平面図である。 図10に示されたコネクタのロック機構を矢印F方向から見た平面図である。 図11に示されたコネクタのロック機構を矢印G方向から見た平面図である。 図11中のH−H線に沿った断面図である。 図12に示されたコネクタのロック機構を矢印I方向から見た平面図である。 図1に示されたカバーが許容位置から規制位置に回動する途中で半嵌合状態のコネクタに突き当たった様子を示す平面図である。 図15中のJ−J線に沿った断面図である。 図16中のK部の拡大図である。 従来のコネクタのロック機構を示す平面図であり、カバーが許容位置に位置付けられた状態を示す平面図である。 図18に示されたカバーが規制位置に位置付けられた状態を示す平面図である。
本発明の一実施の形態に係るコネクタのロック機構を、図1〜図17を参照して説明する。
コネクタのロック機構1には、ケース2と、図2に示す許容位置から図10に示す規制位置にわたってケース2に回動可能に取り付けられたカバー3と、が設けられている。
上記ケース2は、自動車に搭載される電気接続箱のケースであり、合成樹脂で形成されている。このケース2には、図1に示すように、コネクタ10が嵌合されるコネクタ受け部22と、図示しない第2のコネクタが嵌合される第2のコネクタ受け部23と、カバー3が取り付けられるカバー取付部25と、が設けられている。前記コネクタ10は、自動車のエアバッグを作動させる回路を構成するコネクタである。また、符号11はコネクタ10の端子に接続された電線である。
上記コネクタ受け部22には、図1〜図6に示すように、ケース2の平らな天井壁21から矢印Y方向に立設し、コネクタ10を収容する筒状の外壁22aと、外壁22aの外表面の矢印Z方向の両端部から矢印Z方向に互いに離れる方向に突出した一対のロック突起4と、外壁22aの内側に配置され、コネクタ10の端子と電気接続される端子と、が設けられている。コネクタ10は、筒状の外壁22aの内側に矢印Y方向に沿って挿入されることでコネクタ受け部22に嵌合される。また、矢印Z方向は、矢印Y方向と直交する方向である。また、一対のロック突起4の詳細な構成は後述する。
また、本発明では、図1〜図6、図10〜図12に示すように、コネクタ10が外壁22aの内側に深く挿入され、かつ、コネクタ10の端子とコネクタ受け部22の端子とが電気接続していることを「コネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合している」と表現する。また、図15に示すように、コネクタ10が外壁22aの内側に浅く挿入され、かつ、コネクタ10の端子とコネクタ受け部22の端子とが電気接続していないことを「コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している」と表現する。
上記第2のコネクタ受け部23には、図1〜図5に示すように、ケース2の天井壁21から矢印Y方向に立設し、前記第2のコネクタを収容する筒状の外壁23aと、この外壁23aの内側に配置され、第2のコネクタの端子と電気接続される端子と、が設けられている。第2のコネクタは、筒状の外壁23aの内側に矢印Y方向に沿って挿入されることで第2のコネクタ受け部23に嵌合される。
上記カバー取付部25は、図1〜図6に示すように、ケース2の天井壁21から矢印Y方向に立設している。このカバー取付部25には、カバー3に設けられた回転軸5を取り付ける一対の取付穴6(図1に一方のみ示す。)と、一対のねじれ防止部8と、が設けられている。
上記一対の取付穴6は、カバー取付部25の矢印Z方向の両端部に設けられている。即ち、カバー3は、回転軸5の中心軸方向が矢印Z方向と平行になる向きでカバー取付部25に回転可能に取り付けられている。また、前記「回転軸5の中心軸方向」は、特許請求の範囲に記載した「基部の回転中心軸方向」に相当する。
上記一対のねじれ防止部8は、カバー取付部25の矢印Z方向の両端部に設けられているとともに、一対の取付穴6よりも天井壁21から離れた位置に設けられている。これら一対のねじれ防止部8は、天井壁21から離れる方向に延びており、互いの間に間隔をあけて矢印Z方向に相対している。
前述した第2のコネクタ受け部23と、カバー取付部25と、コネクタ受け部22とは、図1〜図5、図7、図8に示すように、矢印X方向に沿って順に並ぶ配置となっている。また、矢印X方向は、矢印Y方向及び矢印Z方向と直交する方向である。また、カバー取付部25の矢印Y方向の長さは、第2のコネクタ受け部23の矢印Y方向の長さよりも大きく、コネクタ受け部22の矢印Y方向の長さは、カバー取付部25の矢印Y方向の長さよりも大きい。
上記カバー3は、合成樹脂で形成されている。このカバー3には、図1、図2、図6、図12、図14などに示すように、前記一対の取付穴6に取り付けられる円柱状の回転軸5と一対の延設部34とが設けられた基部30と、基部30に連なり板状に形成された挟持部31と、基部30に連なり板状に形成された一対のロックアーム32と、が一体で設けられている。
上記挟持部31は、コネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合している場合には、図1、図10〜図12、図14に示すように、コネクタ10をコネクタ受け部22との間に挟み、コネクタ10がコネクタ受け部22から脱落することを防止する。また、挟持部31は、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合には、図15に示すように、コネクタ10に向かって回動する途中でコネクタ10に突き当たり、コネクタ10の半嵌合状態を検知する。
上記一対のロックアーム32は、図1、図6、図8、図11、図14、図16に示すように、基部30の回転中心軸方向の両端部、即ち矢印Z方向の両端部、にそれぞれ連なっている。即ち、一対のロックアーム32は、回転軸5の中心軸方向に沿って互いに間隔をあけて相対する位置に配置され、互いの間にコネクタ受け部22の外壁22aを位置付けることが可能な位置に配置されている。各ロックアーム32は、ロック突起4の外壁22aの外表面からの突出方向である矢印Z方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側(基部30から離れた側である。)にロック突起4が嵌まる穴33が設けられている。これらロックアーム32は、図1、図10、図13に示すように、挟持部31がコネクタ10をコネクタ受け部22との間に挟む際、即ちカバー3が規制位置に位置付けられる際、に各ロック突起4に係止する。即ち、一対のロックアーム32は、一対のロック突起4に係止する際、図8及び図9に示すように、一対のロック突起4上に乗り上げることで矢印Z方向に互いに離れる方向に一旦弾性変形し、図13に示すように、一対のロック突起4を乗り越えることで弾性変形する前の形状に復元して一対のロック突起4に係止する。また、本発明では、一対のロックアーム32が一対のロック突起4に係止することを、「一対のロックアーム32がコネクタ受け部22に係止する」とも言う。
上記一対の延設部34は、図1、図7、図14に示すように、基部30の回転中心軸方向、即ち矢印Z方向、の両端部でかつ回転軸5と一対のロックアーム32との間の部分に設けられており、矢印Z方向に互いに離れる方向に延びている。即ち、一対の延設部34は、一対のロックアーム32の固定端の近傍に設けられている。
上記構成のカバー3は、コネクタ10がコネクタ受け部22の外壁22aに挿入されるまでは、図2に示す位置に位置付けられている。そして、コネクタ10がコネクタ受け部22の外壁22aに挿入された後に、図2に示す位置から図10に示す規制位置に回動される。また、カバー3は、コネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合している場合は、規制位置まで回動され、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合は、挟持部31がコネクタ10に突き当たることで、規制位置に回動されることが規制される。
また、本発明では、図2、図3、図4に示すように、カバー3の一部または全部が、第2のコネクタ受け部23の上に位置付けられていることを「カバー3が許容位置に位置付けられている」と表現する。本発明のコネクタのロック機構1においては、カバー3が許容位置に位置付けられている状態では、コネクタ10がコネクタ受け部22に着脱されることが許容されており、第2のコネクタが第2のコネクタ受け部23に着脱されることが規制されている。
また、本発明では、図10〜図12に示すように、挟持部31がコネクタ10をコネクタ受け部22との間に挟む位置にカバー3が位置付けられていることを「カバー3が規制位置に位置付けられている」と表現する。本発明のコネクタのロック機構1においては、カバー3が規制位置に位置付けられている状態では、コネクタ10がコネクタ受け部22から脱落することが規制されており、第2のコネクタが第2のコネクタ受け部23に着脱されることが許容されている。
このようにコネクタのロック機構1においては、コネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合するまでは、第2のコネクタを第2のコネクタ受け部23に挿入することができない構造にすることで、コネクタ10の半嵌合を確実に防止するようにしている。即ち、コネクタのロック機構1においては、第2のコネクタを第2のコネクタ受け部23に挿入することができたことでコネクタ10がコネクタ受け部22に正規嵌合していると判断し、第2のコネクタを第2のコネクタ受け部23に挿入することができなかったことでコネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合していることを検知する。
また、上述した一対のねじれ防止部8は、カバー3が許容位置から規制位置に回動する際に、図4、図5、図7、図10、図14に示すように、基部30を互いの間に位置付けて上述した一対の延設部34、即ち基部30の回転中心軸方向の両端部、に当たることにより、カバー3にねじれが生じることを防止する。また、一対のねじれ防止部8は、規制位置に位置付けられたカバー3の基部30を互いの間に位置付けて一対の延設部34に当接することにより、カバー3の矢印Z方向のがたつきを防止する。
このように、本発明では、カバー3が規制位置側に回動する際に基部30を互いの間に位置付けて当該基部30の回転中心軸方向の両端部に当たることにより、カバー3にねじれが生じることを防止する一対のねじれ防止部8が設けられているので、一対のロックアーム32を、互いに対称となる位置関係を常に保った状態で移動させることができ、そのために、一対のロックアーム32を同時に一対のロック突起4に確実に係止させることができる。
さらに、本発明では、一対のロックアーム32の固定端の近傍に設けられた一対の延設部34に一対のねじれ防止部8が当たるので、一対のロックアーム32の固定端近傍にねじれが生じることを特に防止でき、そのために、一対のロックアーム32を、さらに確実に、互いに対称となる位置関係を常に保った状態で移動させることができる。
このように、本発明のコネクタのロック機構1では、一対のロックアーム32を同時に一対のロック突起4に確実に係止させることができるので、ロックアーム32がロック突起4に係止する際に生じるロック音が一回のみとなる。このため、一回のロック音を聞くだけで一対のロックアーム32が各ロック突起4に係止したことを把握することができる。
また、上述した一対のロック突起4には、図8、図9、図13、図16、図17に示すように、外壁22aの外表面から矢印Z方向の最も離れた位置に位置する頂部42と、頂部42に連続したテーパ面41と、頂部42に連続した第2のテーパ面43と、が設けられている。
上記テーパ面41は、頂部42及び第2のテーパ面43よりもカバー取付部25寄りの位置に配置されている。また、テーパ面41は、矢印X方向に沿って頂部42に近付くにしたがって矢印Z方向に沿って外壁22aの外表面から離れる方向に傾斜している。このことから、カバー3が規制位置側に回動する際、ロックアーム32は、テーパ面41の表面を摺動するにしたがって外壁22aの外表面側から頂部42側に撓む。
上記第2のテーパ面43は、矢印X方向に沿って頂部42から離れるにしたがって矢印Z方向に沿って外壁22aの外表面に近付く方向に傾斜している。このことから、カバー3が規制位置側に回動する際、頂部42を乗り越えたロックアーム32は、穴33の内面が第2のテーパ面43の表面を摺動するにしたがって頂部42側から外壁22aの外表面側に撓む。また、ロックアーム32は、穴33の内面が第2のテーパ面43の表面に位置付けられると、自身の弾性復元力と第2のテーパ面43による案内とによって、第2のテーパ面43の表面を頂部42から離れる方向、図9中の矢印E方向、に自動的に摺動するので、確実にロック突起4に係止する。
このように、一対のロック突起4は、頂部42を含む先端部40が、山形に尖った形状に形成されている。即ち、テーパ面41の一部と頂部42と第2のテーパ面43とで構成されるロック突起4の先端部40は、山形に尖った形状に形成されている。さらに、本実施形態では、テーパ面41と第2のテーパ面43とがなす角度が鋭角となっている。
さらに、本発明のコネクタのロック機構1は、カバー3が許容位置から規制位置に回動する途中で、図15に示すように、挟持部31がコネクタ受け部22に半嵌合しているコネクタ10に突き当たった際に、図16及び図17に示すように、ロックアーム32がテーパ面41上に位置付けられているように形成されている。このことから、挟持部31がコネクタ10に突き当たることで回動が途中で止まったカバー3は、許容位置側、即ち図15中の矢印M方向、に自動的に戻る。即ち、ロックアーム32は、テーパ面41の表面に位置付けられると、自身の弾性復元力とテーパ面41による案内とによって、テーパ面41の表面を頂部42から離れる方向、即ち図17中の矢印L方向、に自動的に摺動するので、カバー3が、許容位置側、即ち図15中の矢印M方向、に自動的に戻る。
このように本発明によれば、ロック突起4の先端部40を平面とせず、山形形状にしているので、挟持部31がコネクタ10に突き当たることでカバー3の回動が途中で止まった場合などに、ロックアーム32がロック突起4上に乗り上げた状態で止まってロック突起4に係止していると誤認されることを防止できる。即ち、本発明によれば、ロック突起4の先端部40を山形形状にすることで平面がなくなり、ロックアーム32が許容位置に戻るかロック突起40に係止するかのどちらかとなるので、ロックアーム32がロック突起40上に乗り上げた状態で止まることがなくなる。また、挟持部31が半嵌合状態のコネクタ10に突き当たった際にロックアーム32がテーパ面41上に位置付けられているように形成しているので、コネクタ10がコネクタ受け部22に半嵌合している場合に、カバー3を、挟持部31がコネクタ10に突き当たった位置から許容位置に確実に戻すことができ、コネクタ10の半嵌合状態を確実に検知することができる。
このように本発明では、高価な金属製のバネを使用することなく、樹脂部材のみでコネクタ10の半嵌合状態を確実に検知することができて、一対のロックアーム32を同時に一対のロック突起4に確実に係止させることができるコネクタのロック機構1を提供することができる。
また、上述した実施形態では、コネクタ受け部22にロック突起4が設けられ、ロックアーム32に穴33が設けられていたが、本発明では、コネクタ受け部22に穴または凹部が設けられ、ロックアーム32に前記穴または前記凹部に係止する突起が設けられていても良い。
また、上述した実施形態では、基部30の回転中心軸方向の両端部に一対の延設部34が設けられていたが、本発明では、必ずしも一対の延設部34が設けられていなくても良い。
また、上述した実施形態では、ロック突起4に第2のテーパ面43が設けられていたが、本発明では、ロック突起4の先端部40が山形に尖った形状に形成されていれば良く、必ずしも第2のテーパ面43が設けられていなくても良い。
また、上述した実施形態では、回転軸5がカバー3側に設けられ、取付穴6がケース2側に設けられていたが、本発明では、回転軸5がケース2側に設けられ、取付穴6がカバー3側に設けられていても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 コネクタのロック機構
2 ケース
3 カバー
4 ロック突起
8 ねじれ防止部
10 コネクタ
22 コネクタ受け部
30 基部
31 挟持部
32 ロックアーム
33 穴
34 延設部
40 先端部
41 テーパ面
42 頂部

Claims (3)

  1. コネクタが嵌合されるコネクタ受け部が設けられたケースと、前記ケースに回動可能に取り付けられたカバーと、が設けられ、
    前記カバーには、前記ケースに回転可能に取り付けられた基部と、前記基部に連なり、前記コネクタに向かって回動することで前記コネクタ受け部に正規嵌合された前記コネクタを前記コネクタ受け部との間に挟む挟持部と、前記基部の回転中心軸方向の両端部にそれぞれ連なり、前記挟持部が前記コネクタを前記コネクタ受け部との間に挟む際に前記コネクタ受け部に係止する一対のロックアームと、が設けられたコネクタのロック機構において、
    前記ケースには、前記基部の回転中心軸方向に互いに間隔をあけて配置され、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に前記基部を互いの間に位置付けて当該基部の回転中心軸方向の両端部に当たることにより、前記カバーにねじれが生じることを防止する一対のねじれ防止部が設けられている
    ことを特徴とするコネクタのロック機構。
  2. 前記基部の回転中心軸方向の両端部でかつ前記回転中心軸と前記一対のロックアームとの間の部分に、互いに離れる方向に延びた一対の延設部が設けられ、これら一対の延設部に前記一対のねじれ防止部が当たることにより、前記カバーにねじれが生じることを防止する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタのロック機構。
  3. 前記コネクタ受け部の外表面の前記回転中心軸方向の両端部には、互いに離れる方向に突出した一対のロック突起が設けられ、
    前記一対のロックアームが、前記一対のロック突起の突出方向に弾性変形可能な片持ち形状に形成され、その自由端側に各ロック突起が嵌まる穴が設けられ、
    前記一対のロック突起には、前記外表面から最も離れた位置に位置する頂部と、前記カバーが前記コネクタに向かって回動する際に前記ロックアームがその表面を摺動するにしたがって前記外表面側から前記頂部側に撓むように傾斜し、前記頂部に連続したテーパ面と、が設けられ、
    前記頂部を含む各ロック突起の先端部が、山形に尖った形状に形成されており、かつ、
    前記挟持部が前記コネクタに向かって回動する途中で前記コネクタ受け部に半嵌合している前記コネクタに突き当たった際に、前記ロックアームが前記テーパ面上に位置付けられているように形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタのロック機構。
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