JP5329631B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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例えば、体に対するフィット性を高めることがよく行われ、その具体的手段として、物品の中央部に前後方向に沿って可撓軸を並設することで股間部にフィットする形状に変形しやすいものとする技術(例えば、特許文献1)などが知られる。
そこで本発明の主たる課題は、股間部はもちろん鼠径部等の体の前後面における脚の付根部分のフィット性に優れる吸収性物品を提供することにある。
<請求項1記載の発明>
透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品であって、
前記吸収性物品の幅方向両側部において、吸収性物品の前後方向中心を跨いで前後方向に沿って脚周り弾性伸縮部材が伸張状態で固定されて形成された平面ギャザーと、
前記吸収性物品の幅方向中央において、吸収性物品の前後方向中心を跨いで前後方向に延在する1本の中央易折れ部と、
前記中央易折れ部の前後方向中間部から前後方向端縁側に向かって延在する一対の側部易折れ部と、
を有し、
前記一対の側部易折れ部がV字状又はハ字状となり、
前記中央易折れ部及び側部易折れ部は前記吸収体が介在された領域より内部に設けられた、
ことを特徴とする吸収性物品。
本発明の吸収性物品は、幅方向中央に前後方向に延在する中央易折れ部によって折れ易いため、装着時に特に幅狭い股間部において無駄な皺が発生しづらく物品側縁が股間部において大腿部内側に対して効果的にフィットするようになるとともに、中央易折れ部により形成される折目や撓みに沿って体液が物品前後方向に導かれて拡散される。
そして、その中央易折れ部の前側延在部分又は後側延在部分と、一対でV字状の側部易折れ部により形成される三叉形状部分の折れと撓みにより放射状に皺が形成され、前側(背側)においては股間から鼠径部にかけて広がり、後側(腹側)においては股間部から臀裂及び臀溝にかけて広がる、体の前後面の放射状の凹部に好適にフィットするようになる。
そのうえ側部易折れ部の折れと撓みにより、臀溝や鼠径部に追随してフィットするにようになるとともに、体液が側部易折れ部に沿って導かれて拡散される。
さらに、装着時に脚周り弾性伸縮部材の伸縮力が各易折れ部に作用して、各易折れ部での折れが容易に誘発され、肌当接面側が肌に対してフィットしやすい立体形状に変形されやすく、また、立体形状となったときには吸収体の両側凹欠縁部が肌面側に起立されやすいようになっている。
中央易折れ部の前後端部のいずれか一方が、または前記中央易折れ部に連続しつつ、前記前後端部のいずれか一方を囲む部分が、他の部分よりも液吸収性が高い請求項1記載の吸収性物品。
装着時に中央易折れ部により形成された折目線に沿って線端部に導かれた体液を効果的に吸収することができるようになる。
中央易折れ部及び側部易折れ部の少なくとも一方は、押圧加工により形成された線である、請求項1又は2記載の吸収性物品。
簡易に形成でき、しかも確実に折り曲げ位置とすることができる。
中央易折れ部及び側部易折れ部の少なくとも一方は、吸収体の密度を他の部分より疎にして形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
請求項3と作用効果に加えて、厚み方向への変形性に優れ、より一層フィット性の高いものとなる。
前記中央易折れ部の前後方向中間部と前記側部易折れ部の延在始端とは4cm未満の距離をもって離間している請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
『第1の実施の形態』
第1の実施の形態に係る使い捨ておむつX1を図1〜5に示す。なお、図1〜2が本形態の代表例であり、以下この例を基本としつつ、適宜他の例として図3〜5を参照しつつ説明する。図6及び図7の例は参考例である。
本形態の使い捨ておむつX1は、図1に示されるとおり、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部F、背側に位置する背側部B、及び腹側部Fと該背側部Bとの間に位置する股間部Mを有するおむつ本体Zを備え、このおむつ本体Zの背側部Bの左右両側縁部に連設された左右一対の止着片4,4を備えるいわゆる止着式の使い捨ておむつX1である。
本形態では、前記止着片4,4は、不織布シートにメカニカルファスナーの雄材41,41を配したものであり、止着部5はメカニカルファスナーの雌材シートを腹側部Fの外面側に接着して形成されている。なお、止着片4,4及びこれが係止される止着部5の構成は、既知の止着式使い捨ておむつに用いられる構成を適宜選択し得る。
おむつ本体Zの平面外形は、図示されるとおり、両側の前後方向中央部が凹欠されて幅方向中央に湾曲する脚周り縁EL,ELが形成されているとともに、この脚周り縁EL,ELより前後方向縁側に、両側脚周り縁EL,EL間よりも幅広の腹側胴回り部、背側胴回り部が形成された略砂時計型の平面外形をなす。
本形態では、吸収体3もまたおむつ本体Zと同様に、両側の前後方向中央部が凹欠された平面外形をなしており、脚周り部へのフィット性が高められている。
SMS不織布、ポイントボンド不織布あるいは、ポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムや、プラスチックフィルムと不織布とをラミネートしたラミネート不織布など層構造の不織布も用い得る。
高吸収性ポリマーとしては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。製品の吸湿によるブロッキング性を抑制するためにブロッキング防止剤が添加されたものも用いることができる。また高吸収性ポリマーとしては、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状、ゾル状、サスペンジョン状、ゲル状、フィルム状、不織布状等のさまざまな形態をもったものがあるが、これらはいずれも本発明において使用可能であり、特に粒子状のものが好適に使用される。
脚周り弾性伸縮部材6,6…は、脚周り縁EL,ELに沿って、若干、おむつ本体Zの幅方向中心側に向かって湾曲した形状となるように配されており、各端は脚周り縁EL,ELよりも概ね0〜50mm程度前後方向縁側に位置している。
図からも明らかなとおり、脚周り弾性伸縮部材6,6…は複数本配することができ、その場合の本数は2〜8本程度とするのがよい。また、隣接する脚周り弾性伸縮部材の間隔は4〜10mmとするのがよい。
脚周り弾性伸縮部材6,6…の存在によって、装着時に脚周り縁部が肌当接面側に弾性伸縮性をもって押し上げられ、効果的に装着者の脚周りにフィットする。なお、脚周りとは付け根部分ではなくそれよりも脚先側に位置する部分である。
脚周り弾性伸縮部材6は、本形態では、代表的に糸ゴムを用いている。糸ゴムとしては、合成ゴム又は天然ゴムからなるもの、天然ゴムを主成分とするものが適する。
脚周り弾性伸縮部材6は、糸ゴム以外に、一般的によく知られたエラストマー樹脂を含む、糸状、紐状、帯状、網状、フォーム状等に成形(成型)された、ゴム弾性を有する材料を用いることができる。
い捨ておむつに用いられている既知のものが使用可能である。スチレン系ブロック共重合体やポリウレタン系ブロック共重合体、ポリエステル系ブロック共重合体、ポリアミド系ブロック共重合体、共重合体ブレンドのベースポリマーと、ロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、キシレン樹脂およびエラストマー等の常温時固体の接着性付与成分と、ワックス類などの可塑剤成分と、酸化防止剤を構成成分として少なくとも含むものが好適である。
これら易折れ部10,11は、その一部が前記脚周り弾性伸縮部材6,6間及び吸収体3の凹欠部縁の間に位置するように配されており、装着時に脚周り弾性伸縮部材6,6…の伸縮力が各易折れ部10に作用して、易折れ部10での折れが容易に誘発され、肌当接面側が肌に対してフィットしやすい立体形状に変形されやすく、また、立体形状となったときには吸収体3の両側凹欠縁部が肌面側に起立されやすいようになっている。
本形態における中央易折れ部の配置態様を採るならば、前記一方端10aとおむつ本体Zの腹側縁E1との間の離間距離L1は、おむつ本体Zの大きさによらず、3cm以上、好適には7cm以上離間させるのが望ましい。3cm未満であると中央易折れ部10に沿って導かれる体液が腹側縁E1から漏れるおそれが高まる。
また、本形態における中央易折れ部10の他方端10bの位置は、所謂大人用おむつで0.5〜7cm程度、所謂子供用おむつで0.1〜5cm程度、前後方向の中心Cよりも背側に位置している。中央易折れ部10の具体的な長さについては、上記各端の位置に応じて適宜の長さとされる。
なお、本形態では、中央易折れ部10は、例えば、図3に示すように、背側Bに長くなるように延在されている形態もとり得る。この場合における各端の位置は、前後方向中心線で上記説明した位置と対象とすればよい。
側部易折れ部11の一方端11aは、前後方向の中央部、すなわち股間部M又は、股間部Mよりも若干背側又は腹側位置にあれば特に限定されない。好適には、所謂大人用おむつであれば前後方向の中心Cから前後方向に2〜15cm程度の範囲、子供用であれば1〜10cm程度の範囲にあるのが望ましい。
側部易折れ部11,11の背側縁E2に近い他方端11b,11bの具体的な位置は、おむつ本体Zの形状及び大きさによって相違される。一例を挙げれば、所謂大人用おむつであれば、おむつ本体Zの幅方向中心線Pから3〜13cm程度、前後方向中心線Cから1〜10cm程度離間した位置とするのがよい。所謂子供用おむつであれば、おむつ本体の幅方向中心線Pから1〜5cm程度、前後方向中心線Cから0.5〜8cm程度離間した位置とするのがよい。
本形態では図示例のとおり、側部易折れ部11,11の一方端11aは、中央易折れ部上にあって、側部易折れ部11,11と中央易折れ部10とは一体となっている。
なお、他の例としてハ字状にする場合には、図4に示すように中央易折れ部10と若干離間する形態となってもよく、この場合には、離間距離は4cm未満、好適には3cm未満にするのがよい。
他方、側部易折れ部11,11は、幅方向中心線Pとの間の角度∠αが30〜60度であるのが望ましい。なお、左右の側部易折れ部11で幅方向中心線Pに対する角度が異なっていてもよいが、等角をなすように配置するのが望ましい。
なお、図1に示す側部易折れ部11,11は、一方端から他方端に向かって直線状に延在しているが、図5に示されるように、湾曲線状に形成してもよい。
ここで各易折れ部は、吸収性物品を構成する材質の特性を考慮して、使用に問題ない範囲で意図的に折れ、撓み等に対する若干の脆弱性を付与した部分であり、折れ易さに付随して撓み易く、皺になり易い機能も有する。
本形態では、吸収コアに押圧加工を施して薄厚部を形成することで折れ等に対する脆弱性を付与して易折れ部を形成している。
吸収コアに薄厚部を設けるにあたっては、押圧加工のほか例えばエンボス加工や、吸収コア製造用の積繊ドラムの表面に設けられている実質的に積繊パルプ等を堆積させて型成する積繊領域に、部分的に積繊パルプ等が積繊されないようにする凸部を適当に配置することで製造が可能である。
また、易折れ部10,11を薄厚部で構成するにあたって、当該易折れ部10,11の吸収性低下を懸念するのであれば、例えば、吸収体3を複数の吸収コアを積層した構造とすることでこれを効果的に回避できる。もちろん、易折れ部10,11を薄厚部により構成する場合に限らず、他の構成により易折れ部10,11を形成する場合でも、積層構造の吸収体を採用することができる。
そして、このように中央易折れ部10と側部易折れ部11とを別の吸収コアに設ける場合には、図示例のとおり、中央易折れ部10を有する吸収コア3Aを肌当接面に近い側に位置させるのがよい。また、中央易折れ部10を設けた吸収コアの幅よりも、肌当接面から遠い位置にある側部易折れ部を有する吸収コアの幅を幅広にするのがよい。この場合、より好適には、側部易折れ部が、中央易折れ部を有する吸収コアの側縁よりも幅方向に外方に延在されているのがよい。
他方、上述の積層構造する場合において、薄厚部ではなく目付け量の差によって易折れ部を設けるのであれば、肌当接面に近い吸収コアの目付け量を100〜200g/m2、肌当接面から遠い吸収コアの目付け量200〜300g/m2とし、各易折れ部の目付け量を0〜90g/m2とするのがよい。肌当接面に近い吸収コアが折れ易く、しかも、遠い吸収コアの液吸収量が高く、好ましい構造となる。
吸収性を高める範囲の具体的な広さや形状は、例えば、大人用であるとか子供用であるとか、対象とするおむつの大きさに応じて適宜設計すればよい。中央易折れ部の幅よりも広く、中央易折れ部10の背側端10bと物品の背側縁E2との間に介在するように配するのが望ましい。より好適には中央易折れ部10に連続しつつその背側端部10bを囲むように配する。
このように中央易折れ部10の背側端部10b近傍に高液吸収領域20を配することで、特に仰臥位の際に中央易折れ部10に沿って背側に導かれる体液の背側端E2からの漏れが防止される。
ここで、高液吸収領域20は、本形態では中央易折れ部10の背側の端部10b近傍にのみ形成しているが、背側の端部10b近傍に代えて又は背側の端部10b近傍とともに、腹側の端部10a近傍にも形成してもよい。
液吸収速度を高めるには、各易折れ部10,11の機能を損なわない範囲で、例えば、吸収体の当該部分の繊維密度を低下させるなど、吸収性物品に用いられる従来の液吸収速度を高める技術を採り得る。液拡散性を高める目的で表面シートを吸収体との間に介在される所謂セカンドシートを該部位に位置せしめても良い。また、該部分に高吸収性ポリマーを他の部分より多く配したり、吸収速度の速い高吸収性ポリマーを部分的に配したりしてもよい。どの程度の吸収速度を高めるかは適宜定めればよい。
液保持量を高めるには、易折れ部10,11の機能を損なわない範囲で、例えば、吸収体の当該部分の繊維密度を高めるなど、吸収性物品に用いられる従来の液吸収速度を高める技術を用いうる。該部分に高吸収性ポリマーを他の部分より多く配したり、高吸収量の高吸収性ポリマーを部分的に配したりしてもよい。どの程度の液保持量とするかは適宜定めればよい。
さらに、中央易折れ部10と、一対でV字状の側部易折れ部11,11により形成される三叉形状部分との折れと撓みにより放射状に皺が形成され、股間から臀裂及び臀溝にかけて広がる放射状の窪み部分に好適にフィットするようになる。
そのうえ側部易折れ部11の折れと撓みにより、臀溝に追随してフィットするにようにもなる。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態における側部易折れ部11,11の配置を、前後方向中心線Cで概ね線対象にした形態である。すなわち、上記第1の実施の形態X1では、背側縁E2に向かって長く延在する側部易折れ部11,11を有する形態であったが、本第2の実施の形態は、腹側縁E1に向かって長く延在する一対で略V字状又は略ハ字状の側部易折れ部11,11を有する形態である。その他の構成については、第1の実施の形態と同様である。
従って、本形態は、中央易折れ部10は背側に長く延在され、その背側端10bは、おむつ本体Zの背側縁E2から所定距離離間した位置にあり、腹側端10aはおむつ本体Zの股間部M又は股間部Mよりも若干腹側に位置されている。少なくともこの腹側端10aはおむつ本体Zの前後方向の中心Cよりも腹側縁E1に近い位置にある。
おむつ本体Zの腹側縁E1と前記一方端10aとの間の離間距離は、おむつ本体の大きさによらず、3cm以上、7cm以上離間させるのが望ましい。3cm未満であると中央易折れ部に沿って導かれる体液が腹側縁から漏れるおそれが高くなる。
また、本形態における中央易折れ部10の他方端10bの位置は、所謂大人用おむつで0.5〜7cm程度、所謂子供用おむつで0.1〜5cm程度、前後方向の中心よりも背側に位置している。中央易折れ部の具体的な長さについては、上記各端の位置に応じて適宜の長さとされる。
なお、図示はしないが、本形態の他の例として、中央易折れ部が背側に長くなるように延在している形態もとり得る。
本形態では高吸収性領域20は、腹側縁E1に近い端10a近傍に設けられている。
一方、側部易折れ部11,11の、腹側縁E1に近い一方端10aの具体的な位置は、おむつ本体Zの形状及び大きさによって相違し、例えば、所謂大人用おむつであれば、おむつ本体Zの幅方向中心線Pから3〜13cm程度、前後方向中心線Cから1〜25cm程度離間した位置が該当し、所謂子供用おむつであれば、おむつ本体の幅方向中心線Pから1〜5cm程度、前後方向中心線Cから0.5〜15cm程度離間した位置とするのがよい。
側部易折れ部11,11の背側端11bは、前後方向の中央部、すなわち股間部M又は、股間部Mよりも若干背側又は腹側位置にあれば特に限定されない。好適には、所謂大人用おむつであれば前後方向の中心から前後方向に2〜6cm程度の範囲、子供用であれば1〜4cm程度の範囲に位置せしめるのが望ましい。
本形態では、特に中央易折れ部10と一対でV字状の側部易折れ部により形成される三叉形状部分の折れと撓みにより放射状に皺が形成され、腹側において股間から鼠径部にかけて広がる放射状の窪み部分に好適にフィットするようになる。
また、また、側部易折れ部の折れと撓みにより、鼠径部に追随してフィットするにようにもなる。
第1及び第2の実施の形態は、腹側、背側のいずれかの縁に向かう一対で略V字状等の側部易折れ部を有する形態であるが、本形態は、前後方向中央部から腹側縁E1に向かう一対の側部易折れ部11A,11Aと前後方向中央部から背側縁E2に向かう一対の側部易折れ部11B,11B、を有する形態である。その他の構成については、第1の実施の形態と同様である。
中央易折れ部10は、図示の形態では、おむつ本体Zの幅方向中央において、一方端10aを腹側縁E1から所定距離した位置に有し、そこから股間部Mを介して、背側縁E2から所定距離離間した位置まで延在されている。もちろん、第1及び第2の実施の形態において示したような、腹側、背側のいずれかの側にオフセットされている形態も採り得る。
本形態では、高液吸収領域を中央易折れ部の背側及び腹側の端部10a,10bの双方に配されており、各縁E1,E2からの漏れが好適に防止されている。
各縁E1,E2から中央易折れ部の各端10a,10bとの間の離間距離は、第1及び第2の実施の形態で述べたとおりである。
本形態では、第1及び第2の実施形態の使い捨ておむつによる得られる効果の両方の効果を奏する。
Claims (5)
- 透液性の表面シートと不透液性の裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品であって、
前記吸収性物品の幅方向両側部において、吸収性物品の前後方向中心を跨いで前後方向に沿って脚周り弾性伸縮部材が伸張状態で固定されて形成された平面ギャザーと、
前記吸収性物品の幅方向中央において、吸収性物品の前後方向中心を跨いで前後方向に延在する1本の中央易折れ部と、
前記中央易折れ部の前後方向中間部から前後方向端縁側に向かって延在する一対の側部易折れ部と、
を有し、
前記一対の側部易折れ部がV字状又はハ字状となり、
前記中央易折れ部及び側部易折れ部は前記吸収体が介在された領域より内部に設けられた、
ことを特徴とする吸収性物品。 - 中央易折れ部の前後端部のいずれか一方が、または前記中央易折れ部に連続しつつ、前記前後端部のいずれか一方を囲む部分が、他の部分よりも液吸収性が高い請求項1記載の吸収性物品。
- 中央易折れ部及び側部易折れ部の少なくとも一方は、押圧加工によりに形成された線である、請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 中央易折れ部及び側部易折れ部の少なくとも一方は、吸収体の密度を他の部分より疎にして形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記中央易折れ部の前後方向中間部と前記側部易折れ部の延在始端とは4cm未満の距離をもって離間している請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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