JP4542543B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ、特に製品の幅方向両側部に弾性伸縮部材を備える使い捨ておむつに関する。
使い捨ておむつにおいて、脚周り部分からの排泄物等の漏れを防止すべく、脚周り縁部に沿って弾性伸縮部材を配することは周知の技術である。
しかし、脚周り縁部への弾性伸縮部材の配設のみでは、漏れ防止が不十分な場合が多いとして、種々の技術改良がなされている。
例えば、下記特許文献1には、脚周り縁部に第1の弾性伸縮部材を設けるとともに、これよりも製品の幅方向中心側に第2の弾性伸縮部材をその中央部が両基端部よりも幅方向中心側に変位するように設け、これらの弾性伸縮部材の間に排泄物を導くためのポケット部を形成して漏れ防止を図る技術が、開示されている。
また、下記特許文献2には、脚周り縁部に第1の弾性伸縮部材を設けるとともに、これよりも製品の幅方向中心側に製品前後方向に沿って別の第2の弾性伸縮部材を設け、さらに吸収体の幅方向中央に製品前後方向に沿って溝を設けることで、股間部を肌から遠ざかるように外方に膨出するように構成して漏れ防止を図る技術が、開示されている。
特開平11−188059号公報 実開平6−21622号公報
しかし、特許文献1及び2に代表される従来技術は、着用者の姿勢や脚の筋肉や関節の動き等に起因する大腿部周りの形状変化が考慮されていないため、使用態様によって十分に横漏れ防止効果が発揮されない場合がある。
例えば、特許文献1及び2の技術では、仰臥位、伏臥位や座位の姿勢ではポケット部等の空間が潰れてしまうことがあり、十分に効果が発揮されない場合がある。特に、紙おむつを利用する機会が比較的多い、自力でベッド等から起き上がれない入院患者や要介護者等が使用したときに、十分な漏れ機能が発揮されない。
また、鼠径部、臀溝、大腿部内側面など大腿部周りの形状は、仰臥位から座位、座位から仰臥位の姿勢に変化する際など、関節・筋肉の動き等に起因して変化するが、従来技術はこのような大腿部周りの形状変化を考慮していない。
このため、当該部位に剛性の高い吸収体を位置せねばならないおむつの基本構造と相まって、姿勢変化の際の大腿部周りの形状変化に肌当接面が追随できず、肌との間に不要な空間が形成され漏れが発生することがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、使用者の姿勢、大腿部周りの形状変化に対する対応性に優れ、漏れ防止効果が向上された、使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明及びその作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在され、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部、及び前記腹側部と前記背側部との間に位置する股間部を有するおむつ本体と、おむつ本体の両側部に前後方向に沿って配された第1脚周り弾性伸縮部材と、第1脚周り弾性伸縮部材より幅方向中心側に離間した位置を通るように、おむつ本体の幅方向両側にそれぞれ複数並設された第2脚周り弾性伸縮部材と、を備え、
前記吸収体は、両側部の前後方向中央部が凹欠された形状とされており、
前記第1脚周り弾性伸縮部材は、前記吸収体の側縁より幅方向外方に延出された部位に設けられており、かつ前記腹側部から前記背側部に亘るように延在しており、
前記第2脚周り弾性伸縮部材は、股下部から腹側縁及び背側縁の各縁に向かい、股下部から背側へ離間して幅方向側縁に向かうように屈曲して、その屈曲部より背側縁に近い位置まで至るように、また、股下部から腹側へ離間して幅方向側縁に向かうように屈曲して、その屈曲部より腹側縁に近い位置まで至るように延在し、
前記腹側の屈曲部が装着時に鼠径部に対面可能な位置にあるとともに、前記背側の屈曲部が装着時に臀溝に対面可能な位置にあり、かつ、
全ての前記第2脚周り弾性伸縮部材は、前記背側の屈曲部、前記腹側の屈曲部、前記背側の屈曲部と前記腹側の屈曲部との間の部分、及び前記背側の屈曲部から背側縁に近い位置に向かう部分、並びに前記腹側の屈曲部から腹側縁に近い位置へ向かう部分が、前記吸収体の裏側における、前記吸収体の側縁から幅方向中心側に離間した位置を通るように構成されている、ことを特徴とする止着式の使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明の使い捨ておむつは、股下側から腹側縁及び背側縁の各縁に向かい、所定位置で幅方向側縁に向かうように屈曲したのち、この屈曲部より背側縁及び腹側縁に近い位置まで至るように延在する第2脚周り弾性伸縮部材に沿って肌当接面側が帯状に押し上げられる。
そして、第2脚周り弾性伸縮部材の腹側の屈曲部が装着時に鼠径部に対して対面可能な位置にあり、背側の屈曲部が装着時の臀溝に対して対面可能な位置にあり、さらにこれら屈曲部及び屈曲部間範囲が前記吸収体と不透液性裏面シートとの間に位置されていることから、押し上げ部が嵩高である程度厚み方向の変形性を有する吸収体介在部分を有し、特にその吸収体介在部分が、鼠径部、臀溝、股間部に当接可能な位置に形成される。
他方、第2脚周り弾性伸縮部材は、屈曲部の存在によって、屈曲部と屈曲部間で伸縮力の作用方向が相違される。
そして、おむつ本体の第1脚周り弾性伸縮部材の存在及びおむつ本体脇部の固定によって、装着時にはおむつ本体は中央部よりも側縁がわが強く固定されるため、第2脚周り弾性伸縮部材の、特に屈曲部から端までの間の範囲が、端側に向かうように作用する。
これにより第2脚周り弾性伸縮部材によって肌当接面側に形成される押し上げ部は、おむつ本体の幅方向側縁に向かうようになり、特に、屈曲部から端部までの範囲で形成される押し上げ部は、装着したときに鼠径部及び臀溝に沿ってフィットしやすくなる。
他方、背側と腹側の屈曲部間の範囲で形成される押し上げ部は、当該範囲の伸縮力によって股下から身体上方に向かって引っ張られ、股間部において大腿部の付け根に沿って形成される溝部及び隙間部に入り込みやすくなる。そして、この溝部等に入り込んだ押し上げ部は、屈曲部から端部の伸縮力によって装着時にさらに大腿部内側方向に引っ張られ、当該股間部においても大腿部周りにフィットするようになる。
かくして、第2脚周り弾性伸縮部材により形成される、嵩高である程度厚み方向の変形性に余裕のある吸収体介在部分を有する押し上げ部分が、鼠径部、臀溝、股間部など大腿部周りにフィットし、大腿部周りの形状変化に対して十分な追随性が発揮される。
ここで、本発明及び明細書における用語について説明する。
本発明及び明細書における、長手方向とは、前身頃側から股下部を通って後身頃側に至る方向である。特に、幅広の特殊形状でないかぎり、一般的には展開状態における長手方向に該当する。
股下部とは、前後身頃の境界をいう。前後身頃の何れかが特に長い等の特殊形状でないかぎり、前後(長手)方向の中心線又はそれから前後方向に5ミリ未満程度の範囲を股下部という。
股間部とは装着時に股間に位置する領域であり、前記股下部から前後方向に数センチ程度の範囲である。例えば、大人用のおむつであれば前後4〜7cm程度、子供用のおむつで2〜4cm程度である。
腹側部とは股間部よりも腹側縁に近い領域、背側部とは股間部よりも背側縁に近い領域を意味する。腹側縁とは前身頃の前後方向縁、背側縁とは後身頃の前後方向縁である。
また、第2脚周り弾性伸縮部材がそれぞれの側縁部に複数並設されているため、柔らかさを損なわずに伸縮力を強めることができる。また、押し上げ部分が面状に形成されるため、装着者の姿勢変化により大腿部周りに凹部が形成された場合にも当該凹部に頂面の一部が入り込みやすく、漏れ防止効果が好適に発揮される。さらに、各弾性伸縮部材の伸縮力を相違せしめたりするなど、肌当接面の押し上がり部分の形状を、より複雑な立体形状に設計することができる。もって、大腿部周りの形状変化への追随性のより高い使い捨ておむつを設計できる。
<請求項2記載の発明>
前記第1脚周り弾性伸縮部材と前記第2脚周り弾性伸縮部材とは、少なくとも、前記第2脚周り弾性伸縮部材における腹側の屈曲部と背側の屈曲部との間の範囲において相互に接しないよう配置されている、請求項1に記載の止着式の使い捨ておむつ。
<請求項3記載の発明>
前記第2脚周り弾性伸縮部材は、幅方向中心側に向かって湾曲した形状とされている、請求項1記載の止着式の使い捨ておむつ。
(作用効果)
股間部に不要な空間が形成されにくくなるとともに、屈曲部位置のフィット性が高まる。
<請求項4記載の発明>
前記吸収体に、前記第2脚周り弾性伸縮部材に沿って延在する凹溝又はくりぬき部が前記股間部から前記腹側部に亘るように形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の止着式の使い捨ておむつ。
(作用効果)
凹溝又はくりぬき部は他の部分よりも剛性が低くなるため第2脚周り弾性伸縮部材の伸縮力が効果的に作用し、もって凹溝近傍の吸収体が肌当接面側に持ち上がりやすくなる。
<請求項5記載の発明>
前記吸収体における前記透液性表面シート側に、前記第2脚周り弾性伸縮部材と重なる部分が増厚されて形成された帯状の堤部が前記腹側の屈曲部と背側の屈曲部とに亘るように形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の止着式の使い捨ておむつ。
(作用効果)
第2脚周り弾性伸縮部材に沿って吸収体の透液性表面シート側に堤部が形成されているので、少ない押し上げ量でも肌に当接しやすくなる。
また、厚みのある堤部が第2脚周り弾性伸縮部材で大腿部周りに押圧されることで、装着者の姿勢変化によって大腿部周りに凹部が形成された場合にも当該凹部に堤部の一部が入り込みやすく、漏れ防止効果が好適に発揮される。
<請求項6記載の発明>
前記第1脚周り弾性伸縮部材及び前記第2脚周り弾性伸縮部材は、それぞれ2〜8本、間隔を空けて並設されており、
前記第1脚周り弾性伸縮部材及び前記第2脚周り弾性伸縮部材は、合成ゴムからなり太さが100〜2000dtexである糸ゴム、或いは、天然ゴム又は天然ゴムを主成分とするゴムからなり断面が0.1mm×0.1mm〜1.0mm×5.0mmの方形、円形、又は楕円形である糸ゴムであり、
前記糸ゴムは、150〜250%の伸張率で固定され、その伸張率範囲における伸張応力が20〜200gfである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の止着式の使い捨ておむつ。
<請求項7記載の発明>
おむつ本体における左右いずれか一方側又は左右各側に並設された複数の第2脚周り弾性伸縮部材は、おむつ本体の幅方向中心側に位置する第2脚周り弾性伸縮部材の屈曲部が、おむつ本体の幅方向側縁側に位置する第2脚周り弾性伸縮部材の屈曲部よりも前後方向中心寄りに位置している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の止着式の使い捨ておむつ。
(作用効果)
肌当接面の押し上がり部の形状を、より複雑な立体形状に設計することができる。もって、大腿部周りの形状変化への追随性のより高い使い捨ておむつを設計できる。
以上のとおり、本発明によれば、使用者の姿勢、大腿部周りの形状変化に対する対応性に優れ、漏れ防止効果が向上された、使い捨ておむつが提供される。
次いで、本発明の吸収性物品の実施の形態を、おむつを例に図面を参照しながら以下に詳述する。
『第1の実施の形態』
第1の実施の形態の使い捨ておむつZ1を図1〜4に示す。
本形態の使い捨ておむつX1は、図1に示す肌当接面側からの平面図に示されるとおり、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部F、背側に位置する背側部B、及び腹側部Fと該背側部Bとの間に位置する股間部Mを有するおむつ本体Zと、おむつ本体Zの背側部Bの左右両側縁部に連設された左右一対の止着片4,4とを有する、いわゆる止着式の使い捨ておむつであり、装着状態では、概ね図2に示す正面視となる。
止着片4,4及びこれが係止される止着部5の構成は、既知の止着式おむつに用いられているもののなかから適宜選択して用いることができるが、本形態では、止着片4,4は、不織布シートにメカニカルファスナーの雄材41,41を配したものであり、止着部5はメカニカルファスナーの雌材シートを腹側部Fの外面側に接着して形成されている。
おむつ本体Zは、透液性表面シート1と不透液性裏面シート2との間に吸収体3が介在された構造を有し、前記透液性表面シート1及び不透液裏面シート2の前後端部及び両側部が前記吸収体3よりも外方に延出され、これら延出した部位において両シートが接合されて形成されている。接合の方法は、特に限定されない。既知の方法による。例えば、ホットメルト接着、超音波シール、ヒートシール(熱融着)、ヒートプレス(熱圧着)又はこれらの組み合わせによることができる。
このおむつ本体Zの平面外形は、図1に示すとおり、両側の前後方向中央部が凹欠されて幅方向中心側に湾曲する脚周り縁EL,ELを有し、この脚周り縁EL,ELより前後方向縁側に、両側脚周り縁EL,EL間よりも幅広の腹側胴回り部、背側胴回り部を有する略砂時計型の平面外形をなしている。
そして、このおむつ本体Zの幅方向両側部には、前後方向に沿って、第1脚周り弾性伸縮部材10,10…と、第2脚周り弾性伸縮部材20,20とが伸張状態で固定されている。各脚周り弾性伸縮部材の固定は、隣接する適宜のシートに対してホットメルト接着剤などを用いて行うことができる。
前記第1脚周り弾性伸縮部材10,10…は、脚周り縁EL,ELに沿って、若干、おむつ本体Zの幅方向中心側に向かって湾曲した形状となるように配されており、各端は脚周り縁EL,ELよりも概ね0〜50mm程度前後方向縁側に位置している。
なお、図からも明らかなとおり、第1脚周り弾性伸縮部材10,10…は複数本配することができ、その場合の本数は2〜8本程度とするのがよい。また、隣接する第1脚周り弾性伸縮部材の間隔は4〜10mmとするのがよい。
かかる第1脚周り弾性伸縮部材10,10…の存在によって、装着時に脚周り縁部が肌当接面側に弾性伸縮性をもって押し上げられ、効果的に装着者の脚周りにフィットする。
一方、前記第2脚周り弾性伸縮部材20,20は、第1脚周り弾性伸縮部材10と同様に、おむつ本体Zの幅方向中心側に向かって略湾曲するように配され、その湾曲量が第1脚周り弾性伸縮部材10よりも多く、第1脚周り弾性伸縮部材10より幅方向中心側を通るように配されている。
かかる第2脚周り弾性伸縮部材20の配設により、第1脚周り弾性伸縮部材10よりおむつ本体Zの幅方向中心側位置に、装着時に肌に押接する帯状の押し上げ部が形成される。
そして、前記第2脚周り弾性伸縮部材20は、特徴的に、図1に示される如く、股下部Cから腹側縁E1及び背側縁E2の各縁に向かい、腹側部F及び背側部Bの所定位置で屈曲して、この屈曲部21,22より背側縁E1及び腹側縁E2に近い位置まで至るように延在され、さらに、その各屈曲部21,22のうち腹側部にある屈曲部(以下、腹側屈曲部ともいう)21が装着時に鼠径部に対して対面可能な位置にあり、背側部にある屈曲部(以下、腹側屈曲部ともいう)22が装着時に臀溝に対して対面可能な位置にある。
そのうえ、前記第2脚周り弾性伸縮部材20は、腹側部F及び背側部Bの各屈曲部21,22とこれら屈曲部間範囲が前記吸収体3と不透液性裏面シート2との間に位置されており、当該範囲により装着時に形成される押し上げ部が、嵩高で厚み方向の変形性に余裕のある吸収体介在部となるように構成されている。
なお、図示の形態では、第2脚周り弾性伸縮部材20,20の端部は、吸収体介在部に位置していないが、第2脚周り弾性伸縮部材20,20のすべての範囲が、吸収体3と不透液性裏面シート2との間に位置されていてもよい。おむつ本体Zの吸収体介在範囲が広範に及ぶ場合や吸収体形状を考慮して適宜選、何れかを選択することができる。
ここで、屈曲部21,22の具体的な位置は、おむつ本体Zの形状及び大きさによって相違するのであるが、例えば、所謂大人用おむつであれば、おむつ本体Zの幅方向中心線から3〜13cm程度、前後方向中心線から1〜25cm程度、離間した位置が該当し、所謂子供用おむつであれば、おむつ本体の幅方向中心線から1〜5cm程度、前後方向中心線から0.5〜15cm程度離間した位置が該当する。
さらに、屈曲部21,22から端23,24までの距離も、おむつ本体Zの形状及び大きさによって相違するのであるが、例えば、所謂大人用おむつであれば、3〜13cm程度、所謂子供用おむつであれば2〜7cm程度である。
また、第2脚周り弾性伸縮部材20は、腹側屈曲部21と腹側端23との間が、直線状か又は若干腹側縁、又は背側縁に向かって湾曲するように配するのがよい。
さらに、第2脚周り弾性伸縮部材20は、腹側屈曲部21と腹側端23とを結ぶ線と、幅方向仮想線との交差角∠αが0〜60度の範囲となるように配するのがよい。腹側屈曲部21と腹側端23との間をこのように構成すると、装着時にかかる腹側屈曲部21から腹側端23までの範囲で形成される押し上げ部が鼠径部に沿いやすくなり、フィット性及び大腿部の形状変化に対する追随性の点で一層の効果が得られる。
他方、背側屈曲部22と背側端24との間は、直線上か又は若干腹側縁E1がわに湾曲するようにするのがよい。さらに、背側屈曲部22と背側端24とを結ぶ線と、幅方向仮想線との交差角∠βが0〜45度の範囲にするのがよい。背側屈曲部22と背側端24との間をこのようにすると、当該範囲に形成される押し上げ部が臀溝に沿いやすくなり、フィット性及び大腿部の形状変化に対する追随性の点で一層の効果が得られる。
ここで、屈曲部21,22は、完全な角をもって屈曲している必要はなく、0〜40mm程度の曲率半径を有していてよい。このように曲率半径をもって屈曲する場合における屈曲部21,22と端23,24とを結ぶ線とは、端23,24を通る屈曲部の接線とすればよい。
ここで、図示の形態では、屈曲部21,22は1本の第2脚周り弾性伸縮部材につき各1箇所ずつ設けられている例であるが、屈曲部は3箇所以上あってもよい。
他方、第2脚周り弾性伸縮部材20は、腹側屈曲部21と背側屈曲部22との間に前後方向に沿うように配するが、おむつ本体Zの幅方向に対して完全に垂直である必要はなく、全体としておむつ本体Zの前後方向に沿っていればよい。
従って、おむつ本体Zの幅方向中心側又は側縁側に若干湾曲していてもよい。おむつ本体Zの幅方向中心線を超えず、また、第1脚周り弾性伸縮部材10に接触しない範囲であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、波型、ジグザグ型に配されていてもよい。
図示の形態では、腹側屈曲部21と背側屈曲部22との間に、これら屈曲部21,22よりもおむつ本体Zの幅方向中心側に位置する変移部25が設けられており、腹側屈曲部21から変移部25に向かって略直線状又は若干の湾曲をなし、当該変移部25で屈曲変移されて、同様に略直線又は若干の湾曲をなして背側屈曲部22に向かうように配されている。このように変移部25を設けた場合には、装着時において変移部25から屈曲部21,22に向かって無駄なく伸縮力が作用する。
そして、このように変移部25を設けるのであれば、その変移部25の位置は、特に股下部Cよりも前身頃又は後身頃側にオフセットしているのがよい。オフセットさせたほうが、大腿部周りの形状変化に対する追随性が高まる。そのオフセット量としては、所謂大人用おむつで0.5〜7cm程度、所謂子供用おむつで0.1〜5cm程度である。
ここで、第2脚周り弾性伸縮部材20は、図4に示すように、一方側につき複数本配置する。複数本とする場合には、隣接する第2脚周り弾性伸縮部材20,20…間の間隔を4〜8mm程度の間隔で複数本並設するのがよく、本数は2〜8本程度とするのがよい。
また、図4に示される例では、各第2脚周り弾性伸縮部材20,20…は屈曲部21…,22…において近接している。このように配すると装着時におむつ本体Zの屈曲部対応位置が鼠径部、臀溝からズレ難くなる。
他方、第1脚周り弾性伸縮部材10と第2脚周り弾性伸縮部材20とは、端部において交差、接触していてもよいが、好適には、図1及び4に示す例の如く、第2脚周り弾性伸縮部材20の各端23,24が第1脚周り弾性伸縮部材10の端よりも、おむつ本体Zの前後方向縁側E1,E2に位置して、交差されない関係にあるのがよい。少なくとも、第2脚周り弾性伸縮部材20の屈曲部21,22間の範囲は第1脚周り弾性伸縮部材10と接しないように配される。
また、第1脚周り弾性伸縮部材10と第2脚周り弾性伸縮部材20との離間距離は、特に、股間部Mにおいて、10cm未満とするのがよい。股間部Mにおいて、第1脚周り弾性伸縮部材10と第2脚周り弾性伸縮部材20との間隔が過度に広いと、装着時に股間部Mにおいてそれら弾性伸縮部材10,20間に空間が形成されやすくなり、本発明の効果が発揮され難くなる。
次いで、本形態の使い捨ておむつに用い得る、素材等について説明する。
前記第1及び第2脚周り弾性伸縮部材10,20は、本形態では、代表的に糸ゴムを用いている。糸ゴムとしては、合成ゴム又は天然ゴムからなるもの、天然ゴムを主成分とするものが適する。
糸ゴムの太さとしては、合成ゴムからなるものであれば、100〜2000dtex、好適には500〜1500dtex、天然ゴムからなるもの又は天然ゴムを主成分とするものであれば、断面が0.1mm×0.1mm〜1.0mm×5.0mmの方形、円形、楕円形、特に0.1mm×0.5mm〜0.75×2.0mmの方形のものが適する。
また、糸ゴムとしては、110〜500%のテンションを有し、その範囲における伸張応力が1〜500gfであるものが適する。さらに、150〜250%のテンションを有し、この範囲における伸張応力が20〜200gfであるものがより好適である。
従って、第1及び第2脚周り弾性伸縮部材10,20として、かかる糸ゴムを用いるのであれば、上記テンション、かつ上記伸張応力が発揮されるように固定するのがよい。
なお、前記第1及び第2脚周り弾性伸縮部材10,20は、上記糸ゴムに限定されず、例えば、一般的によく知られたエラストマー樹脂を含む、糸状、紐状、帯状、網状、フォーム状等に成形(成型)された、ゴム弾性を有する材料を好適に用いることができる。
他方、各弾性伸縮部材10,20の固定、シート1,2同士の張り合わせ等に用いるホットメルト接着剤は、この種の使い捨ておむつに用いられている既知のものが使用可能である。スチレン系ブロック共重合体やポリウレタン系ブロック共重合体、ポリエステル系ブロック共重合体、ポリアミド系ブロック共重合体、共重合体ブレンドのベースポリマーと、ロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、キシレン樹脂およびエラストマー等の常温時固体の接着性付与成分と、ワックス類などの可塑剤成分と、酸化防止剤を構成成分として少なくとも含むものが好適である。
一方、透液性表面シート1は、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート等の糸を平織り等したネット状のシート素材、多数の透孔を形成したフィルムシート材、ポリエチレンやポリプロピレン等のフィルムシート材、透液性を有する織布、不織布が適し、特に不織布が適する。不織布としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものを用い得る。
なお、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
また、SMS不織布、ポイントボンド不織布あるいは、ポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムや、プラスチックフィルムと不織布とをラミネートしたラミネート不織布など層構造の不織布を用いることもできる。
他方、不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等の既知の樹脂シート、特には、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂中に無機充填剤を混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性の樹脂シートが好適に用いられる。不透液性裏面シート2は、肌触り性向上のために樹脂性シートの外面に不織布等からなる外装シートを積層したものが特に好適である。外装シートに用いうる不織布シートは、上記透液性表面シートに用いられるのと同様である。
吸収体3は、積繊パルプ、不織布などの繊維内に吸収性ポリマーが散在されている吸収コアをクレープ紙、不織布シート、孔開きシート等の透液性シートによって包皮した既知の構成を採ることができる。
高吸収性ポリマーとしては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。製品の吸湿によるブロッキング性を抑制するためにブロッキング防止剤が添加されたものも用いることができる。また高吸収性ポリマーとしては、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状、ゾル状、サスペンジョン状、ゲル状、フィルム状、不織布状等のさまざまな形態をもったものがあるが、これらはいずれも本発明において使用可能であり、特に粒子状のものが好適に使用される。
『第2の実施の形態』
第2の実施の形態は、第2脚周り弾性伸縮部材20に沿って吸収体3に帯状のくりぬき部3Aが形成されている形態である。吸収体3に、くりぬき部3Aが設けられている以外は、第1の実施の形態と同様の構成である。
くりぬき部3Aは、吸収体3を構成する積繊パルプや繊維材が帯状に中抜きされて形成された部分である。積繊パルプ等を包囲するクレープ紙などは存在されてもよい。
図示の形態では、第2脚周り弾性伸縮部材の前記変移部25よりも腹側のみに設けているが、例えば、全範囲に設けてもよい。また、背側のみにくりぬき部を形成するようにしてもよい。また、間欠的に複数形成するようにしてもよい。
また、くりぬき部3Aは、第2脚周り弾性伸縮部材20と重なるように配してもよいが、第2脚周り弾性伸縮部材20に対して、1〜10mm程度おむつ本体Zの幅方向中心側にオフセットするように位置させて配してもよい。このように、オフセットさせた場合には、第2脚周り弾性伸縮部材20が収縮したときに、くりぬき部3Aで吸収体3が折れて、吸収体3のくりぬき部より側縁に位置する部分が押し上がるとともに、このようにして形成された押し上げ部が他の吸収体部分に対して拘束されなくなるためフィット性、追随性が高まる。特に股間部Mでのフィット性、追随性が高まる。
くりぬき部3Aの幅は、特に限定されないが、過度に幅広であると吸収体3の吸収効果を低下させることになるため、概ね5cm未満とするのがよい。
このようなくりぬき部3Aを有する吸収体3の製造は、例えば、図示はしないが、吸収体製造用の積繊ドラムの表面に設けられた、実質的に積繊パルプを堆積させて型成する積繊領域に、部分的に積繊パルプが積繊されないようにする凸部を適当に配置することで、製造することが可能である。
ここで、くりぬき部3Aと同様の効果が得られる形態として、吸収体3の透液性表面シート1側に凹溝やスリット線を形成した形態が挙げられる。
なお、凹溝を形成するにあたっては、上記くりぬき部3Aと同様に、積繊領域へ凸部を配置することで製造することができる。
凹溝とするのであれば、吸収体3のエンボス加工によっても形成することができる。ただし、エンボス加工とすると、凹溝部の密度が高くなり剛性が過度に高くなって変形性が低下することがあるため、この点を考慮してエンボス圧を設定する。
『第3の実施の形態』
次いで、第3の実施の形態を図7及び8に示す。この第3の実施の形態は、特徴的に、吸収体3の第2脚周り弾性伸縮部材20と重なる部分が増厚されて、透液性表面シート1側に帯状の堤部3Bが形成されている。吸収体3に、堤部3Bが設けられている以外は、第1の実施の形態と同様の構成である。
前記堤部3Bは、図示の形態では、第2脚周り弾性伸縮部材20の屈曲部21,22間と吸収体3とが重なる範囲のみに形成されているがこの形態に限らず、例えば、重なる範囲の全範囲に設けてもよいし、腹側のみ、背側のみに堤部を形成するようにしてもよい。また、間欠的に複数形成するようにしてもよい。
一方、堤部3Bの幅は、おむつ本体部Zの大きさによるが、所謂大人用のおむつであれば、1〜7cm程度にするのがよく、所謂子供用であれば、1〜4cmとするのがよい。過度に幅広であっても意味はなく、むしろ鼠径部、臀溝等へのフィット性が悪化する。他方、過度に狭いと堤部形成による効果が得られない。
また、堤部3Bの高さは、2〜10mm程度とするのがよい。2mm未満であると堤部形成による効果が得られず、10mmを超えると堤部形成部と他の部分との間に不必要な間隙が形成されかえって漏れの原因となる場合がある。
このような堤部3Bを有する吸収体3を製造する方法としては、吸収体製造用の積繊ドラムの実質的な積繊領域の底型を適宜設計すればよい。例えば、積繊領域に堤部に対応する凹溝を形成すればよい。
『第4の実施の形態』
次いで、第4の実施の形態を図9に示す。この第4の実施の形態は、特徴的に、各側部につき、屈曲部位置の相違する複数の第2脚周り弾性伸縮部材20を配して形態である。第2脚周り弾性伸縮部の配設形態以外は、第1の実施の形態と同様の構成である。
図示の形態では、特に好ましい形態として、おむつ本体Zの幅方向中心側に位置する第2脚周り弾性伸縮部材20の屈曲部21a,22aが、おむつ本体の幅方向側縁側に位置する第2脚周り弾性伸縮部材20の屈曲部21b,22bよりも、前後方向中心寄りに位置されている。
この形態を採ると、鼠径部及び臀溝に複数の屈曲部21a,21b,22a,22bが対応し、もって、各屈曲部21a,21b,22a,22bにより形成される押し上げ部が、大腿部周りの形状変化に対して、極めて好適な追随性を発揮する。
『第5の実施の形態』
上記第1〜4の形態は、おむつ本体に第2脚周り弾性伸縮部材20が左右対称に配されている形態であるが、本発明の使い捨ておむつでは、必ずしも、左右対称に配する必要はない。
第5の実施の形態は、使い捨ておむつを使用する者として、左半身、右半身、左右の何れか脚や下半身のみしか動かせない者、リハビリテーション等のため左右何れかの脚しか可動させない者、左体側部又は右体側部に怪我等をして当該部位が上方になるようにしてベッドに横にならなければならない者、などがいることに鑑みて、第2脚周り弾性伸縮部材20を左右非対称に配した形態である。
この第5の実施の形態は、第2脚周り弾性伸縮部材20が左右非対称である以外は、第1の実施の形態と同様の構成である。
本形態は、例えば、図10に示すとおり、左右で第2脚周り弾性伸縮部材20の本数、屈曲部21,22位置が相違するように構成される。
図示の形態についてより詳述すると、着用時における左側部に3本の第2脚周り弾性伸縮部材20,20…がそれらの屈曲部21,22の略同位置となるように並設されており、右側部には2本の第2脚周り弾性伸縮部材20が屈曲部21,22位置の相違するようにして並設されている。
この形態をとると、着用時には左側部での強く押圧され、右側部では左側部と比較して体に対する押圧力は弱くなるが、大腿部周りの形状変化に対する追随性については優れるようになる。従って、例えば、右体側を上方にして横にならなければならない者などが使用したときに、優れた効果が発揮される。
なお、図示の形態は一例であって、本発明の範囲内で適宜設計変更することは可能である。例えば、左右で伸張力や太さの相違する第2脚周り弾性伸縮部材20を配するようにしてもよい。
『その他』
上記第1〜5の実施の形態は止着式の使い捨ておむつを例に説明したが、本発明は止着式の使い捨ておむつに限らず、前身頃と後身頃とが左右両脇部で予め接合されている所謂パンツ型の使い捨ておむつや、左右両脇部が予め接合されているが裂開線で裂開することで前身頃と後身頃とに分離できる所謂コンバーチブル型使い捨ておむつとすることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態をいくつか説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
本発明は、例えば、パンツ型、コンバーチブル型、止着式などの各種の使い捨ておむつのほかに、これらと併用される補助吸収パッドなどにも利用可能である。
第1の実施の形態に係る止着式おむつの平面図である。 装着時の正面視の一例を表した図である。 図1のIII−III断面図である。 第1の実施の形態に係る止着式使い捨ておむつの平面図である。 第2の実施の形態に係る止着式使い捨ておむつの平面図である。 そのVI−VI断面図である。 第3の実施の形態に係る止着式紙おむつの平面図である。 そのVIII−VIII断面図である。 第4の実施の形態に係る止着式紙おむつの平面図である。 第5の実施の形態に係る止着式紙おむつの平面図である。
1…透液性表面シート、2…不透液性裏面シート、3…吸収体、3A…くりぬき部、3B…堤部、3e…吸収体側縁、4…止着片、5…係止部、10…第1脚周り弾性伸縮部材、20…第2脚周り弾性伸縮部材、21,21a,21b…腹側屈曲部、22,22a,22b…背側屈曲部、23…腹側端、24…背側端、25…変移部、41…雄材、 E1…前後方向腹側縁、E2…前後方向背側縁、E3…おむつ本体側縁、EL…脚周り縁、F…腹側部、B…背側部、M…股間部、C…股下部、Z…おむつ本体、X1…使い捨ておむつ。

Claims (7)

  1. 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が介在され、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部、背側に位置する背側部、及び前記腹側部と前記背側部との間に位置する股間部を有するおむつ本体と、おむつ本体の両側部に前後方向に沿って配された第1脚周り弾性伸縮部材と、第1脚周り弾性伸縮部材より幅方向中心側に離間した位置を通るように、おむつ本体の幅方向両側にそれぞれ複数並設された第2脚周り弾性伸縮部材と、を備え、
    前記吸収体は、両側部の前後方向中央部が凹欠された形状とされており、
    前記第1脚周り弾性伸縮部材は、前記吸収体の側縁より幅方向外方に延出された部位に設けられており、かつ前記腹側部から前記背側部に亘るように延在しており、
    前記第2脚周り弾性伸縮部材は、股下部から腹側縁及び背側縁の各縁に向かい、股下部から背側へ離間して幅方向側縁に向かうように屈曲して、その屈曲部より背側縁に近い位置まで至るように、また、股下部から腹側へ離間して幅方向側縁に向かうように屈曲して、その屈曲部より腹側縁に近い位置まで至るように延在し、
    前記腹側の屈曲部が装着時に鼠径部に対面可能な位置にあるとともに、前記背側の屈曲部が装着時に臀溝に対面可能な位置にあり、かつ、
    全ての前記第2脚周り弾性伸縮部材は、前記背側の屈曲部、前記腹側の屈曲部、前記背側の屈曲部と前記腹側の屈曲部との間の部分、及び前記背側の屈曲部から背側縁に近い位置に向かう部分、並びに前記腹側の屈曲部から腹側縁に近い位置へ向かう部分が、前記吸収体の裏側における、前記吸収体の側縁から幅方向中心側に離間した位置を通るように構成されている、ことを特徴とする止着式の使い捨ておむつ。
  2. 前記第1脚周り弾性伸縮部材と前記第2脚周り弾性伸縮部材とは、少なくとも、前記第2脚周り弾性伸縮部材における腹側の屈曲部と背側の屈曲部との間の範囲において相互に接しないよう配置されている、請求項1に記載の止着式の使い捨ておむつ。
  3. 前記第2脚周り弾性伸縮部材は、幅方向中心側に向かって湾曲した形状とされている、請求項1記載の止着式の使い捨ておむつ。
  4. 前記吸収体に、前記第2脚周り弾性伸縮部材に沿って延在する凹溝又はくりぬき部が前記股間部から前記腹側部に亘るように形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の止着式の使い捨ておむつ。
  5. 前記吸収体における前記透液性表面シート側に、前記第2脚周り弾性伸縮部材と重なる部分が増厚されて形成された帯状の堤部が前記腹側の屈曲部と背側の屈曲部とに亘るように形成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の止着式の使い捨ておむつ。
  6. 前記第1脚周り弾性伸縮部材及び前記第2脚周り弾性伸縮部材は、それぞれ2〜8本、間隔を空けて並設されており、
    前記第1脚周り弾性伸縮部材及び前記第2脚周り弾性伸縮部材は、合成ゴムからなり太さが100〜2000dtexである糸ゴム、或いは、天然ゴム又は天然ゴムを主成分とするゴムからなり断面が0.1mm×0.1mm〜1.0mm×5.0mmの方形、円形、又は楕円形である糸ゴムであり、
    前記糸ゴムは、150〜250%の伸張率で固定され、その伸張率範囲における伸張応力が20〜200gfである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の止着式の使い捨ておむつ。
  7. おむつ本体における左右いずれか一方側又は左右各側に並設された複数の第2脚周り弾性伸縮部材は、おむつ本体の幅方向中心側に位置する第2脚周り弾性伸縮部材の屈曲部が、おむつ本体の幅方向側縁側に位置する第2脚周り弾性伸縮部材の屈曲部よりも前後方向中心寄りに位置している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の止着式の使い捨ておむつ。
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