JP5327880B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、賞球払出装置によって払い出された遊技球の球詰まりを防止することができる遊技機に関する。
パチンコ機においては、弾球された遊技球が遊技領域(遊技盤面上又はその近傍に形成された領域であって、遊技球の流下による遊技や演出を実現するための領域。)を流下して、その流下の過程で遊技球が遊技領域内の遊技釘や羽根車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。その結果、遊技領域上に配置された各種入賞口に遊技球が入賞すれば所定の賞球の払出しがされ、一方いずれの入賞口にも入賞せずアウト口に遊技球が流入すれば賞球の払出しはされない。遊技者は、弾球における自らの技量を発揮して、又は遊技球の流下における偶然性を利用しつつ遊技球の入賞及び賞球の払出しを期待し、遊技を楽しむのである。
パチンコ機、スロットマシン等の遊技機には、この遊技機の動作を制御する制御基板が設けられている。制御基板は、演算処理手段としてのCPU、記憶素子としてのROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えて構成されており、例えば、遊技球の払出制御、電動役物の動作制御、表示装置の画像制御、特別遊技の当否抽選等、遊技機の動作を制御する。
遊技球の払出制御は、遊技者から遊技球の貸出し要求や特定の入賞が発生した際に、
賞球払出装置によってなされる。賞球払出装置によって払い出された遊技球は、球通路を介して遊技球を貯留する球皿に向かって導かれる。多数の遊技球が払い出されると、球皿及び球通路に遊技球が滞留する。そして、多数の遊技球が球皿及び球通路に滞留した状態において、更に遊技球が払い出され続けると、遊技球の球詰まりが発生する可能性がある。このような球詰まりを防止するために、球通路又は球皿に遊技球の滞留状態を検知する満杯検知手段を備える遊技機が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3955895号公報
特許文献1に記載の遊技機は、賞球払出装置から払い出された遊技球を球皿に導く賞球誘導路に満杯検知センサが設けられており、満杯検知センサが配置された位置よりも下流である球皿側で遊技球が満たされたことを検知可能に構成されている。そして、満杯検知センサがオンの場合、賞球の払出しを停止し、賞球の払出しを停止した後に満杯検知センサがオフの場合、賞球の払出しを再開するように構成されている。
しかし、満杯検知センサがオフになった場合であっても、満杯検知センサの近傍のみで滞留状態が解消したのみであって球皿全体及び賞球誘導路全体の滞留状態が解消しておらず、一旦賞球の払出しを再開しても直ちに満杯検知センサがオンになってしまったり、滞留状態が解消していないにも拘らず賞球の払出しを再開することによって球詰まりが発生したりするおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたものであり、賞球払出装置から払い出された遊技球が導かれる球皿の満杯状態を検知して、満杯状態における賞球の払出しを制限する遊技機であって、球皿の満杯状態の検知精度を向上させ、満杯状態における賞球の払出しを制限することによって効果的に球詰まりを防止することができる遊技機を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての遊技機は、遊技球の払出しを行う賞球払出装置と、賞球払出装置から払い出された遊技球が流下する球皿と、球皿の満杯状態と非満杯状態とを検知する満杯検知手段と、遊技の進行を制御するメイン制御手段と、メイン制御手段から送信される遊技球の払出しに関するコマンドである賞球コマンドに基づいて、賞球払出装置を用いて遊技球の払出しを制御する払出制御手段と、を備え、メイン制御手段は、遊技の状態に関する遊技状態情報を含む第1賞球コマンドを払出制御手段に対して送信するメイン側第1賞球コマンド送信手段と、第1賞球コマンドに対応した情報を払出制御手段から受信するメイン側第1賞球コマンド受信手段と、メイン側第1賞球コマンド送信手段が払出制御手段に対して送信した第1賞球コマンドとメイン側第1賞球コマンド受信手段が受信した第1賞球コマンドに対応した情報とを比較し、払出制御手段に対して第1賞球コマンドを正常に送信できたか否かを判定する第1賞球コマンド判定手段と、第1賞球コマンド判定手段が正常に第1賞球コマンドを送信できたと判定した場合、払出制御手段に対する動作指令情報を含む第2賞球コマンドを払出制御手段に対して送信するメイン側第2賞球コマンド送信手段と、第2賞球コマンドに対応した情報を払出制御手段から受信するメイン側第2賞球コマンド受信手段と、満杯検知手段からの満杯状態の検知信号及び非満杯状態の検知信号を受信する満杯信号受信手段と、を有し、払出制御手段は、第1賞球コマンドをメイン制御手段から受信する払出側第1賞球コマンド受信手段と、払出側第1賞球コマンド受信手段が受信した第1賞球コマンドに対応した情報をメイン制御手段に対して送信する払出側第1賞球コマンド送信手段と、第2賞球コマンドをメイン制御手段から受信する払出側第2賞球コマンド受信手段と、払出側第2賞球コマンド受信手段が受信した第2賞球コマンドに対応した情報をメイン制御手段に対して送信する払出側第2賞球コマンド送信手段と、を有しており、メイン制御手段は、満杯信号受信手段が満杯状態の検知信号を受信し、かつ受信から所定時間が経過した後に満杯検知受信手段が満杯状態の検知信号を受信した場合、満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドをメイン側第1賞球コマンド送信手段によって払出側第1賞球コマンド受信手段に対して送信し、払出制御手段は、満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを払出側第1賞球コマンド受信手段によって受信した場合、満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報を払出側第1賞球コマンド送信手段によって送信し、メイン制御手段は、満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報をメイン側第1賞球コマンド受信手段が受信し、かつ払出制御手段に対して送信した満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドと、メイン側第1賞球コマンド受信手段が受信した満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報と、を第1賞球コマンド判定手段によって比較して判定した結果、満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを払出制御手段に対して正常に送信できたと判定した場合、賞球払出装置の駆動を制限する指令情報を含む第2賞球コマンドをメイン側第2賞球コマンド送信手段によって払出制御手段に対して送信し、払出制御手段は、賞球払出装置の駆動を制限する指令情報を含む第2賞球コマンドを払出側第2賞球コマンド受信手段によって受信した場合、賞球払出装置の駆動を制限する指令情報を含む第2賞球コマンドに対応した情報を払出側第2賞球コマンド送信手段によって送信すると共に、賞球払出装置による遊技球の払出しを制限する制御を実行するように構成されており、メイン制御手段は、満杯信号受信手段が非満杯状態の検知信号を受信し、かつ受信から所定時間が経過した後に満杯検知受信手段が非満杯信号を受信した場合、非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドをメイン側第1賞球コマンド送信手段によって払出制御手段に対して送信し、払出制御手段は、非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを払出側第1賞球コマンド受信手段によって受信した場合、非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報を払出側第1賞球コマンド送信手段によって送信し、メイン制御手段は、非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報をメイン側第1賞球コマンド受信手段が受信し、かつ払出制御手段に対して送信した非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドと、メイン側第1賞球コマンド受信手段が受信した非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報と、を第1賞球コマンド判定手段が比較して判定した結果、非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを正常に送信できたと判定した場合、賞球払出装置による遊技球の払出し制限を解除する指令情報を含む第2賞球コマンドをメイン側第2賞球コマンド送信手段によって払出制御手段に対して送信し、払出制御手段は、賞球払出装置による遊技球の払出しの制限を解除する指令情報を含む第2賞球コマンドを払出側第2賞球コマンド受信手段によって受信した場合、賞球払出装置による払出しの制限を解除する指令情報を含む第2賞球コマンドに対応した情報を払出側第2賞球コマンド送信手段によって送信すると共に、賞球払出装置による遊技球の払出しの制限を解除する制御を一定時間経過した後に実行するように構成されている。
本発明に係る遊技機は、賞球払出装置によって払い出された遊技球が流入する球皿の満杯状態と非満杯状態とを検知する満杯検知手段を備えており、メイン制御手段は、満杯検知手段からの検知信号に基づいて払出制御手段に対して賞球の払出しに関するコマンドを送信する。メイン制御手段は、満杯検知手段から満杯状態の検知信号を受信し、かつ受信してから所定時間経過した後に満杯検知信号を受信することによって満杯状態であると判定して、満杯状態に関する情報を含む賞球コマンドを払出制御手段に対して送信する。払出制御手段は、満杯状態に関する情報を含む賞球コマンドをメイン制御手段から受信することにより、賞球払出装置による遊技球の払出しを制限する制御を実行する。
このように満杯検知手段から満杯状態の検知信号を受信した際に直ちに満杯状態であると判定せずに、満杯検知手段から満杯状態の検知信号を受信し、かつ受信してから所定時間経過した後においても再度満杯状態の検知信号を受信することによって、満杯状態であると判定するように構成されているため、満杯状態の検知信号を受信したことによって直ちに満杯状態であると判定する構成と比較して、満杯状態の誤検知を低減し、満杯状態の検知精度を向上させることができる。
また、満杯状態を検知した場合のみならず、非満杯状態を検知した場合においても検知手段から非満杯状態の検知信号を受信した際に直ちに満杯状態であると判定せずに、満杯検知手段から非満杯状態の検知信号を受信し、かつ受信してから所定時間経過した後においても非満杯状態の検知信号を受信することによって、非満杯状態であると判定するように構成されているため、非満杯状態の検知信号を受信したことによって直ちに非満杯状態であると判定する構成と比較して、非満杯状態の誤検知を低減し、非満杯状態の検知精度を向上させることができる。
更に、メイン制御手段が非満杯状態であると判定し、払出制御手段が非満杯状態に関する情報を受信した際に直ちに賞球の払出しを再開せずに、一定時間経過した後に賞球の払出しを再開するように構成されており、遊技球の払出しタイミングを遅延させて滞留した遊技球を排出する時間を設けることができるため、賞球の払出しを再開した後において直ちに再度満杯状態となることを防止することができる。
なお、ここでいう誤検知とは、意図せずに遊技球が満杯検知手段に対して衝突してしまうことによる誤検知や、満杯検知手段の近傍のみに遊技球が滞留してしまったり、近傍のみに遊技球が導かれなかったりすることによって、球皿の状態とは異なる状態を検知してしまうことによる誤検知を含むものであり、球皿の状態を正確に検知していないあらゆる誤検知を含むものである。
また、満杯状態及び非満杯状態を判定する際の所定時間とは、予め設定された時間であればよい概念であればよく、満杯状態を判定する際の所定時間と非満杯状態を判定する際の所定時間を同時間としてもよいし、異なる時間としてもよい。
なお、満杯信号受信手段が満杯状態の検知信号を受信した後において継続的に満杯検知受信手段が検知信号を受信するように構成して、所定時間が経過した後に受信した検知信号が満杯状態の検知信号の場合に満杯状態であると判定するように構成してもよいし、満杯信号受信手段が満杯状態の検知信号を受信した後において所定時間の経過を待って検知信号を受信するように構成して、受信した検知信号が満杯状態の検知信号の場合に満杯状態であると判定するように構成してもよい。
また、満杯信号受信手段が非満杯状態の検知信号を受信した後において継続的に満杯検知受信手段が検知信号を受信するように構成して、所定時間が経過した後に受信した検知信号が非満杯状態の検知信号の場合に非満杯状態であると判定するように構成してもよいし、満杯信号受信手段が非満杯状態の検知信号を受信した後において所定時間の経過を待って検知信号を受信するように構成して、受信した検知信号が非満杯状態の検知信号の場合に満杯状態であると判定するように構成してもよい。
また、例えば従来技術においてもメイン制御手段から払出制御手段に対してコマンドを送信するように構成されているが、払出制御手段からメイン制御手段に対してコマンドを正常に送信できたか否かを確認することができない。これに対して本発明に係る遊技機は、メイン制御手段と払出制御手段は、第1賞球コマンドと第2賞球コマンドとを送受信し、メイン制御手段から払出制御手段に対して第1賞球コマンドを正常に送信したと判定した場合に第2賞球コマンドを払出制御手段に対して送信するように構成されているため、コマンドの送受信中におけるノイズ等の異常による不具合の発生を防止することができる。
また、払出制御手段は、メイン制御手段から受信した第1賞球コマンド及び第2賞球コマンドの暗号化を行うコマンド暗号化手段を更に備え、コマンド暗号化手段は、払出側第1賞球コマンド受信手段が受信した第1賞球コマンドを暗号化し、かつ払出側第2賞球コマンド受信手段が受信した第2賞球コマンドを暗号化し、払出側第1賞球コマンド送信手段は、コマンド暗号化手段によって暗号化された情報を第1賞球コマンドに対応した情報としてメイン制御手段に対して送信し、払出側第2賞球コマンド送信手段は、コマンド暗号化手段によって暗号化された情報を第2賞球コマンドに対応した情報としてメイン制御手段に対して送信するように構成されていてもよい。
払出制御手段がコマンド暗号化手段を備えることにより、メイン制御手段から受信した第1賞球コマンド及び第2賞球コマンドを暗号化することができるため、不正基板の接続等によって賞球個数情報を書き換えられてしまう等の不正行為を防止することができる。
メイン制御手段は、第1賞球コマンド判定手段が正常に第1賞球コマンドを送信できなかったと判定した場合、払出制御手段に第1賞球コマンドを再送信する第1賞球コマンド再送信手段と、メイン側第2賞球コマンド送信手段が払出制御手段に対して送信した第2賞球コマンドとメイン側第2賞球コマンド受信手段が受信した第2賞球コマンドに対応した情報とを比較し、払出制御手段に対して第2賞球コマンドを正常に送信できたか否かを判定する第2賞球コマンド判定手段と、第2賞球コマンド判定手段が正常に第2賞球コマンドを送信できなかったと判定した場合、払出制御手段に対して第2賞球コマンドを再送信する第2賞球コマンド再送信手段と、を更に備えていてもよい。
メイン制御手段から第1賞球コマンド及び第2賞球コマンドを払出制御手段に対して正常に送信できたか否かを判定すると共に、第1賞球コマンド及び第2賞球コマンドを正常に送信できなかったと判定した場合、正常に送信できなかった第1賞球コマンド及び第2賞球コマンドを再送信するように構成することにより、メイン制御手段と払出制御手段との間の賞球コマンドの送受信に異常が発生した場合であっても、賞球コマンドを再送信して賞球コマンドの送受信を正常に行うことができ、賞球コマンドの送受信のエラーに基づく払出処理の不具合を防止することができる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、満杯検知手段から満杯状態の検知信号を受信した際に直ちに満杯状態であると判定せずに、満杯検知手段から満杯状態の検知信号を受信し、かつ受信してから所定時間経過した後においても再度満杯状態の検知信号を受信することによって、満杯状態であると判定するように構成されているため、満杯状態の検知信号を受信したことによって直ちに満杯状態であると判定する構成と比較して、満杯状態の誤検知を低減し、満杯状態の検知精度を向上させることができる。
また、満杯状態を検知した場合のみならず、非満杯状態を検知した場合においても検知手段から非満杯状態の検知信号を受信した際に直ちに満杯状態であると判定せずに、満杯検知手段から非満杯状態の検知信号を受信し、かつ受信してから所定時間経過した後においても非満杯状態の検知信号を受信することによって、非満杯状態であると判定するように構成されているため、非満杯状態の検知信号を受信したことによって直ちに非満杯状態であると判定する構成と比較して、非満杯状態の誤検知を低減し、非満杯状態の検知精度を向上させることができる。
更に、メイン制御手段が非満杯状態であると判定し、払出制御手段が非満杯状態に関する情報を受信した際に直ちに賞球の払出しを再開せずに、一定時間経過した後に賞球の払出しを再開するように構成されており、遊技球の払出しタイミングを遅延させて滞留した遊技球を排出する時間を設けることができるため、賞球の払出しを再開した後において直ちに再度満杯状態となることを防止することができる。
また、メイン制御手段と払出制御手段は、第1賞球コマンドと第2賞球コマンドとを送受信し、メイン制御手段から払出制御手段に第1賞球コマンドを正常に送信したと判定した場合に第2賞球コマンドを払出制御手段に対して送信するように構成されているため、異常や不正を確実に防止することができる。
本発明の実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 図1に示すパチンコ機の背面図である。 図2に示す賞球払出装置の内部機構を模式的に示した図である。 パチンコ機の電気的な概略構成図である。 パチンコ機の機能ブロック図である。 メイン制御手段側で実行する、賞球制御の一例を示すフローチャートである。 メイン制御手段側で実行する、球皿満杯判定制御の一例を示すフローチャートである。 メイン制御手段側で実行する、払出制限制御の一例を示すフローチャートである。 メイン制御手段側で実行する、払出制限解除制御の一例を示すフローチャートである。 メイン制御手段側で実行する。賞球払出制御の一例を示すフローチャートである。 払出制御手段側で実行する、払出開始制御の一例を示すフローチャートである。 払出制御手段側で実行する、払出開始制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る遊技機としてのパチンコ機2の正面図であり、図2は、図1に示すパチンコ機2の背面図である。このパチンコ機2は、遊技機枠ユニット3、遊技盤ユニット5、ガラス10、発射ユニット(図示せず)、球皿14等を有している。発射ユニットは、1個ずつ遊技球23を遊技盤ユニット5に構成される遊技領域16に向けて発射可能に構成されている。
パチンコ機2は、遊技者が後述する発射装置ハンドル15を操作することによって、遊技領域16に向けて球が発射ユニットによって発射され、球の流下による遊技が実現される。なお、遊技機は、パチンコ機2の他にパチンコ式スロットマシン機、コインゲーム機等のアーケードマシン、各種ゲーム機を概念することができ、要するに、遊技媒体の流下による遊技を実現する遊技領域を有するあらゆる遊技機が含まれる。
なお、パチンコ機においても、アレンジボール機、雀球機等の組合せ式パチンコ機、いわゆるデジパチタイプ(1種タイプ)やハネモノタイプ(2種タイプ)のパチンコ機等のあらゆるパチンコ機が概念できるが、本実施の形態においては、デジパチ遊技(1種遊技、図柄変動遊技ともいう。)を実現するいわゆる1種タイプのパチンコ機について例示説明する。なお、図柄変動遊技については後述する。
パチンコ機2の遊技機枠ユニット3は、後述する遊技盤ユニット5を保持するためのものであり、このパチンコ機2の周囲側面及び前方を囲むように構成されている。遊技機枠ユニット3の内部側には、遊技盤ユニット5の他にも後述する各種制御基板や遊技球用の経路、及び遊技球の発射装置等各種機構部品が配置され、遊技機枠ユニット3によって周囲側面及び前方からのパチンコ機2内部側への不正アクセスが防止されるようになっている。
パチンコ機2の周囲を囲む外枠4、その内側に前方開閉可能にヒンジ22を介して揺動支持されて遊技盤ユニット5を保持する前枠9、前枠9の前方に前方開閉可能に揺動支持されガラス10及びその周囲を装飾する装飾部材32を保持するガラス枠12、を有して遊技機枠ユニット3が構成される。
ガラス10は、遊技機枠ユニット3内部側に保持された遊技盤6を前方から遊技者が視認することができるようにするための透明部材である。ガラス10は、遊技盤6に対して一定距離以上離間して配置された透明板である。ガラス10は、2枚の透明平板ガラスで形成されてガラス枠12の裏面側に保持され、遊技盤6との間に遊技球23が流下する流下空間を形成する機能、遊技者がガラス10を通して遊技盤6を視認できるように視認性を確保する機能、遊技者が遊技盤6に不正にアクセス(接触)できないように不正アクセスを防止する機能、を発揮する。
球皿14は、遊技者の持ち球を貯留するために前枠9の前面に配置された皿部材であって、本実施の形態においては上球皿14aと下球皿14bとを有している。上球皿14aは、球抜き部材14cを有して遊技盤6の下方、すなわちガラス枠12の下方部分に配置され、下球皿14bは、その上球皿14aの更に下方に配置されている。球皿14には、前枠9に装着された賞球払出装置60から払い出された遊技球23が導かれるように構成されている。
発射ユニット(図示せず)は、球送り装置(図示せず)によって球皿14の一部としての上球皿14aから発射位置に払い出された遊技球23を遊技領域16の上部に向けて発射(弾球)するためのものである。発射ユニットは、前枠9の下部に取り付けられており、発射位置の遊技球23を弾球する発射杆、その発射杆を駆動する発射モータ、発射杆を付勢して弾球力を発生させる発射バネを有している。
遊技盤ユニット5は、遊技盤面(遊技盤の表面)6a側の略中央に遊技役物としてのセンター役物7が配置された遊技盤6を有しており、その遊技盤面6aには多数の遊技釘27も配置されている。センター役物7の中央部には、画像表示手段としての演出表示装置7aが配置されると共に、この演出表示装置7aの表示部7bを露出させるための表示開口部7dが形成されている。
遊技盤6は、その表面側に遊技球23の流下による遊技を実現するための遊技領域16を構成するための盤状部材であり、遊技盤6を前方から遊技者にとって視認可能となるように遊技機枠ユニット3の一部としての前枠9に保持されている。
遊技盤6の表面には略円形状に周囲を囲むようにレール飾り26が取り付けられており、レール飾り26の外レール26aが遊技盤に対して立設するように配置されている。そして、レール飾り26の外レール26aによって画定され、外レール26aに面した略円形状の領域が遊技領域16となっている。レール飾り26の外側には、スピーカ8が取り付けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
遊技釘27は、遊技領域16を流下する遊技球23と衝突してその流下方向を変更させる流下変更部材であり、多数が遊技領域16内に配置されている。また、遊技領域16には、普通入賞口28、始動入賞口29及び大入賞口31等の入球部材及びアウト口30が配置されている。各入球部材には、入球した遊技球を検知する入賞口センサ25(図4及び図5)が設けられている。更に、遊技領域16には、ゲート33、風車34等が配置されており、流下する遊技球23が各入球部材に流入したり、ゲート33を通過したり、風車34を回転させたりすることによって、遊技球23による流下遊技を楽しむことができるようになっている。
演出表示装置7aは、例えば、液晶表示装置・有機ELディスプレイ・LED等により構成されて遊技者が遊技盤面6a側から視認可能となるように配置され、その表示部7b上に映像表示を行うものである。この演出表示装置7aの表示部7bには、第1図柄に連動する装飾図柄7cの表示がなされる。装飾図柄7cは、第1抽選手段の抽選結果を視覚的に演出するための図柄である。また、例えば、キャラクター等によるストーリー仕立ての映像としての演出映像も表示部7b上に表示されるようになっている。演出表示装置7aには、演出制御手段220が中継基板を介して電気的に接続されており、演出制御手段220によって画像表示が制御される。
遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の全体の制御を行う制御手段としてのメイン制御手段200を備える主制御基板ケース35と、演出表示装置7aの画像表示の制御等を行う演出制御手段220を備える演出制御基板ケース36と、賞球払出装置60による賞球の払出しを制御する払出制御手段230を備える払出制御基板ケース37と、電源基板(図示せず)を収容した電源基板ケース38と、が配置されている。この各制御基板ケースに収容された各制御手段によって遊技が実現される。更に、遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の遊技状態等の遊技情報を外部に出力するための外部出力端子板39が設けられている。
また、パチンコ機2の背面には、複数のパチンコ機2が隣接して配置された遊技機島に設けられた遊技球循環装置(図示せず)から供給された遊技球23を一時的に貯留するための遊技球貯留タンク40と、遊技球貯留タンク40からの遊技球23が流入し、この遊技球23を1球ずつ通過させる賞球払出装置60と、が設けられている。
賞球払出装置60から払い出された遊技球23は、図示しない球通路を通過して球皿14に導かれる。この球通路には、球皿に複数の遊技球が滞留した満杯状態を検知する満杯検知手段としての満杯検知センサ24(図4及び図5)が設けられている。満杯検知センサ24が満杯状態を検知すると、賞球払出装置60による遊技球23の払出制御を制限する処理が実行されるように構成されている。
賞球払出装置60は、払出制御手段230によって駆動制御されるように構成されており、各種入賞口への遊技球23の入球や、カードユニットCを介した遊技球23の貸出し要求に応じて、ガラス枠12に装着された球皿14に向けて遊技球23を払い出すように構成されている。
次いで、図3に基づいて賞球払出装置60の構成について詳細に説明する。図3は、賞球払出装置60の内部構成を模式的に示した図である。賞球払出装置60は、遊技盤6を保持する前枠9に装着されており、遊技球貯留タンク40からの遊技球23が流入する球供給通路61と、球供給通路61を通過した遊技球23が流入し、遊技球23を1球ずつ送り出す回転体62と、回転体62によって払い出された遊技球の通過を検知する通過球検知センサ66と、球供給通路61に遊技球が有ることを検知する球有り検知センサ64と、回転体を回転駆動するモータ(図示せず)と、を有する。
球供給通路61は、2列並んで配置されており、遊技球貯留タンク40から供給された遊技球23を回転体62に向けて導く。球有り検知センサ64は、球供給通路61内に遊技球23が有ることを検知する。球有り検知センサ64は、回転軸を中心に回転方向に移動する検知片64aと、検知片64aの位置を検知する検知部64bと、を備える。検知片64aは、球供給通路61内の遊技球23と干渉するように構成されており、球供給通路61内に遊技球23が有ると遊技球23によって押圧される。検知部64bは、遊技球23によって押圧された検知片64aを検知する。球有り検知センサ64は、検知信号を払出制御手段230に対して送信するように構成されている。
球供給通路61を通過した遊技球23は、回転体62に導かれる。回転体62は、2枚の回転盤62aを有しており、モータによって回転軸62bを中心に同期して回転される。各回転盤62aには、3つの保持部62cが形成されており、120度回転する毎に各球供給通路61の遊技球23を保持するように構成されている。また、2枚の回転盤62aの保持部62cは、略30度ずつずれて形成されており、回転体62が30度回転する毎に遊技球23を交互に保持するように構成されている。
回転体62の下流には、賞球払出装置60外へ遊技球23を排出する流出口65が設けられている。また、流出口65の上流側には、遊技球23の通過を検知する通過球検知センサ66が設けられている。回転盤62aが回転駆動されることにより、保持部62cに保持された遊技球23は流出口65に向けて流下する。通過球検知センサ66は、流出口65に向けて通過する遊技球23を検知し、賞球払出装置60によって払い出す遊技球数をカウントする。
遊技領域16の各入球部材に遊技球23が入賞すると、入球部材に装着された入賞口センサ25によって遊技球23の通過が検知される。この検知信号がメイン制御手段200に対して送信される。メイン制御手段200は、入賞信号に基づいて払出個数を決定し、払出制御手段230に対して賞球コマンドを送信する。また、カードユニットC等の遊技球貸出装置から払出制御手段230に対して遊技球の貸出し要求信号が送信される。払出制御手段230は、賞球コマンド又は貸出し要求信号を受信すると、賞球払出装置60の回転体62を回転駆動し、遊技球23を1球ずつ球皿14に向けて払い出す。賞球払出装置60によって払い出された遊技球23は、通過球検知センサ66によって検知され、遊技球23の払出個数が計数される。
次に、図4に示すブロック図を参照して、パチンコ機2の電気的な概略構成を説明する。パチンコ機2は、遊技の進行を制御するメイン制御手段200と、メイン制御手段200からのコマンドに基づいて遊技球23の払出しを制御する払出制御手段230と、装飾図柄7cの変動等の演出表示装置7aによる画像演出、及びスピーカ8による音響演出等の各種演出を制御する演出制御手段220と、を含む制御手段を備える。
制御手段には、入賞口としての普通入賞口28、始動入賞口29、大入賞口31等の入球部材の入賞口センサ25、第1図柄表示装置17、演出表示装置7a、賞球払出装置60、球有り検知センサ64、満杯検知センサ24、及び通過球検知センサ66等の各部品が電気的に接続されている。
メイン制御手段200、払出制御手段230及び演出制御手段220には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、及びCPUが取り扱うデータを一時的に記憶する記憶手段としてのRAMが搭載されている。
次いで、メイン制御手段200と払出制御手段230との間で送受信される賞球コマンドについて詳細に説明する。メイン制御手段200と払出制御手段230との間で送受信されるコマンドは、2バイト単位で構成されており、1バイト単位に分割してシリアルで送信される。
メイン制御手段200から払出制御手段230に対して送信する賞球コマンドは、第1賞球コマンドと第2賞球コマンドとを含む。メイン制御手段200は、入賞信号を受信すると、第1賞球コマンド及び第2賞球コマンドを払出制御手段230に対して送信する。第1賞球コマンドは、このコマンドが1コマンド目であることの情報及び球皿14の満杯情報及び賞球個数の情報を含む。具体的には、ビット7〜0のうち、ビット7〜5は、このコマンドが1コマンド目であることの情報であり、ビット4は、球皿14の満杯状態に関する情報であり、例えば「0」が満杯状態でないことを意味し、「1」が満杯状態であることを意味する。ビット3〜0は、賞球個数の情報である。次いで、第2賞球コマンドにおけるビット7〜4は、確認信号の固定値(例えば、「1111」)であり、ビット3〜0は、分割払出個数に関するものである。
次いで、払出制御手段230からメイン制御手段200に対して送信される情報は、メイン制御手段200からの第1賞球コマンドを受信した後に対して送信する情報であって第1賞球コマンドと同一の賞球コマンドを含む情報(第1賞球コマンドに対応する情報)と、メイン制御手段200からの第2賞球コマンドを受信した後に対して送信する情報であって第2賞球コマンドと同一の賞球コマンドを含む情報(第2賞球コマンドに対応する情報)である。メイン制御手段200は、各賞球コマンドに対応する情報を受信することによって払出制御手段230に正常に賞球コマンドの送信が完了したか否かを判定することができる。
なお、払出制御手段230からメイン制御手段200に対して送信する情報は、第1賞球コマンド(又は第2賞球コマンド)に対応する情報であって第1賞球コマンド(又は第2賞球コマンド)と同一の賞球コマンドを含むように構成してもよいし、セキュリティー性を向上させるために、コマンド暗号化手段236によって第1賞球コマンド(又は第2賞球コマンド)を暗号化して、この暗号化した賞球コマンドを含む情報をメイン制御手段200に対して送信するように構成してもよい。
次に、図5に示す機能ブロック図を参照して、パチンコ機2のシステムの概略構成を説明する。パチンコ機2は、メイン制御手段200、演出制御手段220、及び払出制御手段230を有する制御手段がパチンコ機2の動作制御、表示装置等の演出制御、遊技の進行制御、賞球の払出制御を行う。
メイン制御手段200は、抽選手段201と、図柄決定手段203と、保留記憶手段204と、図柄表示制御手段205と、賞球決定手段206と、パターン記憶手段207と、入球判定手段208と、特別遊技制御手段209と、エラー制御手段212と、メイン側受信制御手段213と、メイン側送信制御手段214と、正常送信判定手段215と、満杯信号処理手段216と、満杯状態判定手段217と、を備える。
演出制御手段220は、演出決定手段221と、演出処理手段222と、演出パターン記憶手段223と、を備える。払出制御手段230は、払出処理制御手段231と、払出側受信制御手段232と、払出側送信制御手段233と、エラー制御手段234と、払出異常判定手段235と、コマンド暗号化手段236と、を備える。
なお、メイン制御手段200に含まれる各機能は、演出制御手段220又は払出制御手段230に搭載されるように構成してもよいし、演出制御手段220に含まれる機能は、メイン制御手段200又は払出制御手段230に搭載されるように構成してもよいし、払出制御手段230に含まれる機能は、メイン制御手段200又は演出制御手段220に搭載されるように構成してもよい。
抽選手段201は、始動入賞口29への遊技球23の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技へ移行するか否かを判定するための乱数値を取得する。抽選手段201は、乱数値に基づいて特別遊技へ移行するか否かを判定する当否判定で参照する当否判定テーブルを複数保持する。複数の当否判定テーブルには、当り又は外れという抽選結果と乱数値とが対応付けられており、当りと対応付けられた乱数値の範囲設定に応じて当否確率が定まる。抽選手段は、乱数値に基づいて抽選結果を取得する。取得した抽選結果は、保留記憶手段204において一時的に記憶される。
抽選手段201は、通常時には通常確率の当否判定テーブルを参照し、通常より当選確率が高い確率変動時には通常確率より当りの確率が高い当否判定テーブルを参照する。抽選手段201は、複数の当否判定テーブルのうちいずれかの当否判定テーブルを適宜選択して参照し、乱数値が当りであるか否かを判定する。
乱数値は、例えば、「0」から「65535」までの範囲の値から取得されるように構成できる。なお、乱数は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。
保留記憶手段204は、抽選手段201の抽選結果を記憶する。保留手段における保留数は上限があり、抽選結果は、保留手段における保留数が所定の上限に達するまで記憶される。本実施の形態では、保留手段の保留数の上限を4とする。保留手段により保留された保留数は、ランプ等で表示して、遊技者が保留数を確認できるように構成されている。
抽選手段201の抽選結果は、第1図柄表示装置17において第1図柄として表示される。また、第1図柄に連動して、演出表示装置7aにおいて装飾図柄7cを含む演出表示がなされる。図柄決定手段203は、第1図柄表示装置17、演出表示装置7aに表示する第1図柄及び装飾図柄7cの停止図柄や、図柄の変動表示パターンを抽選手段201の抽選結果に応じて決定する。
パターン記憶手段207は、第1図柄の停止図柄パターンを決定するために参照すべき図柄パターンテーブル207aと、図柄変動表示パターンを決定するために参照すべき図柄変動表示パターンテーブル207dと、を備える。図柄パターンテーブル207aは、第1図柄と抽選結果とを関連付けて記憶しており、図柄変動表示パターンテーブル207dは、図柄変動表示パターンと抽選結果とを関連付けて記憶している。
図柄変動表示パターンは、図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた変動表示パターンである。変動態様は、図柄変動の態様と変動時間を含んでいる。変動時間は、図柄が変動を開始してから図柄が停止するまでの時間であり、図柄変動の終了条件として定められている。変動時間の経過時に図柄の変動が停止される。図柄変動表示パターン毎に変動時間は異なるように設定されている。
図柄決定手段203は、抽選手段201の抽選結果を取得し、図柄パターンテーブル207aを参照し、第1図柄の停止図柄を決定する。また、本実施の形態における図柄決定手段203は、変動表示パターン選択手段の機能も備えており、図柄変動表示パターンテーブル207dを参照し、いずれかの図柄変動表示パターンを選択する。図柄決定手段203は、決定した停止図柄及び図柄変動表示パターンを示す情報を図柄表示制御手段205及び演出処理手段222に送る。
入球判定手段208は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段208は、始動入賞口29の入賞口センサ25から入球検知情報を受け取ると、始動入賞口29に入賞したと判定する。入球判定手段208は、大入賞口31内に設けられた入賞口センサ25から入球検知情報を受け取ると、大入賞口31に入賞したと判定する。入球判定手段208は、判定した入賞情報を賞球決定手段206及び抽選手段201に送る。
賞球決定手段206は、入球判定手段208により判定された入賞情報に基づいて、賞球払出装置60によって遊技者に払い出す賞球数を決定する。賞球決定手段206は、賞球数を決定するための賞球数記憶手段206aを備えている。賞球数記憶手段206aには、各入賞口情報と賞球数とが関連付けられて記憶されている。具体的には、普通入賞口28に対して賞球数3が関連付けられ、大入賞口31に対して賞球数15が関連付けられて記憶されて、賞球数記憶手段206aに記憶されている。
賞球決定手段206は、入球判定手段208から普通入賞口28等の入賞情報を受け取ると、賞球数記憶手段206aに基づいて賞球数3を決定する。メイン側送信制御手段214は、払出制御手段230等に対しての情報送信を制御したり、外部出力端子板39を介してのホールコンピュータへの情報送信を制御したりするように構成されており、賞球決定手段206によって決定された賞球情報を含む賞球コマンドを払出制御手段230に対して送信する。
メイン側受信制御手段213は、払出制御手段230等からの情報受信を制御するように構成されている。正常送信判定手段215は、メイン側送信制御手段214によって払出制御手段230に対して送信した情報と、メイン側受信制御手段213によって払出制御手段230から受信した情報と、を比較して払出制御手段230に情報を正常に送信できたか否かを判定する。
エラー制御手段212は、払出制御手段230との間の情報の送受信に関するエラー等、各種エラー制御を実行する。満杯信号処理手段216は、満杯検知センサ24からの満杯状態の検知信号及び非満杯状態の検知信号を受信する。満杯状態判定手段217は、満杯信号処理手段216によって受信した満杯状態の検知信号及び非満杯状態の検知信号に基づいて球皿14が満杯状態であるか否かを判定する。満杯状態判定手段217が満杯状態であると判定した場合、メイン制御手段200は、払出制御手段230に対して賞球払出装置60による遊技球の払出しを制限する指令情報を含む賞球コマンドを送信する。
図柄表示制御手段205は、図柄決定手段203により決定された変動表示パターンに基づいて第1図柄表示装置17に第1図柄を変動表示させる。図柄表示制御手段205は、第1図柄の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにおいて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出処理手段222に対して送信する。このコマンドを送ることにより、図柄表示制御手段205及び演出処理手段222による変動表示が同期して、連動を保つことが可能となる。
特別遊技制御手段209は、抽選手段201による抽選結果が当りである場合に、大入賞口31を開放させることにより特別遊技を実行する。特別遊技は、大入賞口31の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回又は複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口31を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段209は、所定回数単位遊技を消化したときに特別遊技を終了させる。
払出制御手段230の払出側受信制御手段232は、メイン制御手段200からの賞球コマンド等の情報受信を制御する。払出側送信制御手段233は、払出側受信制御手段232が受信した賞球コマンドに対応した情報である受信完了コマンドをメイン制御手段200に対して送信する。払出処理制御手段231は、メイン制御手段200から賞球払出指令を含む賞球コマンドを受け取ると、賞球払出装置60によって遊技球の払出し制御を行う。具体的には、賞球払出装置60の回転体62を駆動制御し、所定賞球数の遊技球23を球皿14に向けて払い出す。
払出異常判定手段235は、賞球払出装置60による払出処理が正常に完了しているか否かを判定し、この判定に基づいてエラーの有無を判定する。エラー制御手段234は、エラーがあると判定された場合には、払出の停止処理等、エラー処理を制御する。また、エラーがあると判定された場合には、払出側送信制御手段233は、エラー信号をメイン制御手段200に対して送信する。メイン制御手段200のエラー制御手段212は、払出制御手段230からのエラー信号に基づいて、遊技の停止及びエラー報知を含むエラー処理を行う。
コマンド暗号化手段236は、メイン制御手段200から受信した賞球コマンドの暗号化を制御する。本実施の形態では、コマンド暗号化手段236は、メイン制御手段200から受信した情報を2の補数で暗号化する。コマンド暗号化手段236が賞球コマンドの暗号化を実行した場合には、払出側送信制御手段233は、コマンド暗号化手段236によって暗号化された情報をメイン側から受信した情報に対応する情報として送信する。
演出制御手段220の演出決定手段221は、装飾図柄7cの停止図柄と装飾図柄変動表示パターンを、第1図柄と第1図柄の図柄変動表示パターンとに基づいて決定する。演出パターン記憶手段223は、装飾図柄変動表示パターンを決定するために参照すべき装飾図柄変動表示パターンテーブル223aを備える。装飾図柄変動表示パターンテーブル223aは、装飾図柄7cの停止図柄を決定するための装飾図柄変動表示パターンを有しており、この装飾図柄変動表示パターンは、第1図柄及び第1図柄の図柄変動表示パターンと関連付けられている。
装飾図柄変動表示パターンは、装飾図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた変動表示パターンである。変動態様は、図柄変動の態様、変動時間、及び演出表示の各領域における演出表示態様を含んでいる。演出決定手段221は、図柄決定手段によって決定された図柄変動表示パターンに応じて、図柄変動表示パターンと等しい変動時間が設定された装飾図柄変動表示パターンを選択する。例えば、固定時間パターンから図柄変動表示パターンが選択された場合は、同じ変動時間の装飾変動表示パターンが選択される。演出決定手段は、決定した装飾図柄変動表示パターンの情報を演出処理手段222に送る。演出処理手段222は、抽選手段201による抽選結果を、選択された装飾図柄変動表示パターンに基づいて演出表示装置7aに変動表示させる。
次いで、このように構成されたパチンコ機2おける賞球制御処理及び払出制御処理について、図6から図12に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。図6は、メイン制御手段200側で実行する、賞球制御処理の一例を示すフローチャートである。
メイン制御手段200は、入賞を検出したか否かを判定する(ステップ101)。具体的には、始動入賞口29等の入球部材の入賞口センサ25からの入賞信号を受信すると入賞を検出する。ステップ101においてNOの場合、すなわち入賞を検出しない場合には、ステップ103に移行する。一方、ステップ101においてYESの場合、すなわち入賞を検出した場合には、入賞情報を記憶手段に記憶して(ステップ102)、ステップ103に移行する。
次いで、メイン制御手段200は、球皿14が満杯状態であるか否かを判定する球皿満杯判定制御処理を実行する(ステップ103)。図7は、球皿満杯判定制御処理の一例を示すフローチャートである。まず、メイン制御手段200は、満杯検知センサ24からの満杯状態の検知信号(以下、満杯信号とする)がONであるか否かを判定する(ステップ1031)。ステップ1031においてYESの場合、すなわち満杯信号がONであると判定した場合には、センサON検知フラグがONであるか否かを判定する(ステップ1032)。
ステップ1032において、センサON検知フラグがONでないと判定した場合は、センサONの検知時間をセットし(ステップ1033)、次いでセンサON検知フラグをセットして(ステップ1034)、球皿満杯検知制御を終了する。一方、ステップ1032において、センサON検知フラグがONであると判定した場合は、検知時間が経過したか否かを判定する(ステップ1035)。
ステップ1035において検知時間が経過したと判定した場合は、検知時間が経過する前と後において満杯信号がONであるため、確実に満杯状態であると考えられる。よって、満杯状態を設定して(第1賞球コマンドの4ビット目に球皿の満杯状態を設定(=1:満杯)して(ステップ1036)、球皿満杯判定制御を終了する。一方、ステップ1035において検知時間が経過していないと判定した場合は、球皿満杯検知制御を終了する。
また、ステップ1031においてNOの場合、すなわち満杯信号がONでないと判定した場合には、センサOFF検知フラグがONであるか否かを判定する(ステップ1037)。ステップ1037において、センサOFF検知フラグがONでないと判定した場合は、センサON検知フラグがONであるか否かを判定する(ステップ1038)。ステップ1038において、センサON検知フラグがONでないと判定した場合は、球皿満杯検知制御を終了する。
また、ステップ1038においてセンサON検知フラグがONであると判定した場合は、センサOFFの検知時間をセットし(ステップ1039)、次いでセンサOFF検知フラグをセットして(ステップ1040)、球皿満杯検知制御を終了する。一方、ステップ1037において、センサOFF検知フラグがONであると判定した場合は、検知時間が経過したか否かを判定する(ステップ1041)。
ステップ1041において検知時間が経過したと判定した場合は、検知時間が経過する前と後において満杯信号がOFFであるため、確実に満杯状態でない(非満杯状態)と考えられる。よって、非満杯状態を設定して(第1賞球コマンドの4ビット目に球皿の非満杯状態を設定(=0:非満杯)して)(ステップ1042)、球皿満杯判定制御を終了する。一方、ステップ1041において検知時間が経過していないと判定した場合は、球皿満杯検知制御を終了する。
メイン制御手段200は、球皿満杯判定制御を実行した後(ステップ103)、満杯状態であるか否かを判定し(ステップ104)、ステップ104において満杯状態であると判定した場合には、賞球払出中であるか否かを判定する(ステップ105)。ステップ105において賞球払出中と判定した場合には、払出制限制御を実行する(ステップ106)。一方、ステップ105において賞球払出中でないと判定した場合は、ステップ109に移行する。
図8は、メイン制御手段200において実行される、払出制限制御の一例を示すフローチャートである。メイン制御手段200は、払出制御手段230に対して、4ビット目に球皿14の非満杯状態(=0:非満杯)を設定した第1賞球コマンドを送信する。(ステップ1061)。そして、払出制御手段230への第1賞球コマンドの送信が正常に完了したか否かを判定する(ステップ1062)。具体的には、払出制御手段230からの第1賞球コマンドの受信完了コマンドを受信した場合には、正常に送信が完了したと判定し、払出制御手段230からの第1賞球コマンドの受信完了コマンドを受信しない場合には、正常に払出が完了していないと判定する。
ステップ1062において払出制御手段230に対しての第1賞球コマンドの送信が正常に完了したと判定した場合には、次いで、第2賞球コマンドを払出制御手段230に対して送信する(ステップ1063)。一方、ステップ1062において払出制御手段230に対しての第1賞球コマンドの送信が正常に完了しないと判定した場合には、払出制御手段230に対して第1賞球コマンドが正常に送信できていない可能性があるためステップ1061に移行して、再度第1賞球コマンドを送信する。
また、メイン制御手段200は、第2賞球コマンドを送信した後、払出制御手段230に対しての第2賞球コマンドの送信が正常に完了したか否かを判定する(ステップ1064)。そして、ステップ1064において払出制御手段230に対しての第2賞球コマンドの送信が正常に完了したと判定した場合には、払出制限制御を終了する。一方、ステップ1064において払出制御手段230への第2賞球コマンドの送信が正常に完了した判定できない場合には、払出制御手段230に対して第2賞球コマンドを正常に送信できていない可能性があるため、再度第2賞球コマンドを送信する(ステップ1063)。
すなわち、メイン制御手段200は、払出制御手段230に対して賞球コマンドの送信が正常に完了したと判定できるまで繰り返し払出制御手段230に対して賞球コマンドを送信するため、確実に賞球コマンドを払出制御手段230に対して送信することができる。メイン制御手段200の払出制限制御によって送信された第1賞球コマンド及び第2賞球コマンドは、賞球の払出しを制限する指令情報を含む払出制限コマンドであり、このコマンドを受信した払出制御手段230は、賞球の払出しを制限する制御を実行する。
メイン制御手段200は、払出制限制御を実行した後、ステップ109に移行する。一方、ステップ104においてNOの場合、すなわち、満杯状態でないと判定した場合には、賞球払出制限中であるか否かを判定する(ステップ107)。賞球払出制限中とは、賞球の払出しを実行していたが満杯状態であると判定されたため、賞球の払出しを制限している状態である。払出制限は、払出制御手段230によって実行され、後述にて詳細に説明する。そして、ステップ107において賞球払出制限中と判定した場合は、満杯状態が解消したため、払出制限解除制御を実行する(ステップ108)。一方、ステップ107において賞球払出制限中でないと判定した場合は、ステップ109に移行する。
図9は、メイン制御手段200において実行される、払出制限解除制御の一例を示すフローチャートである。払出制限解除制御は、払出制限制御と同様に払出制御手段230に対して第1賞球コマンドと第2賞球コマンドを送信する制御である。メイン制御手段200は、払出制御手段230に対して、4ビット目に球皿14の非満杯状態(=0:非満杯)を設定した第1賞球コマンドを送信する(ステップS1081)。次いで実行される処理については同様であるため、フローチャートにて図示し、説明を省略する。
なお、払出制限解除制御によってメイン制御手段200から送信される第1賞球コマンド及び第2賞球コマンドは、賞球の払出し制限を解除する指令情報を含む払出制限解除コマンドであり、このコマンドを受信した払出制御手段230は、賞球の払出し制限を解除する制御を実行する。
次いで、メイン制御手段200は、入賞検知情報があるか否かを判定する(ステップ109)。ステップ109において入賞検知情報があると判定した場合には、賞球払出装置60によって賞球の払出中であるか否かを判定する(ステップ110)。そして、メイン制御手段200は、ステップ110において払出処理中でないと判定した場合には、賞球払出制御を行い(ステップ111)、賞球制御を終了する。
図10は、メイン制御手段200において実行される、賞球払出制御の一例を示すフローチャートである。賞球払出制御は、払出制限解除制御及び払出制限制御と同様に払出制御手段230に対して第1賞球コマンドと第2賞球コマンドを送信する制御である。処理については同様であるため、フローチャートにて図示し、説明を省略する。
なお、メイン制御手段200の賞球払出制御によって送信された第1賞球コマンド及び第2賞球コマンドは、賞球の払出しを開始する指令情報である賞球払出開始コマンドや賞球の払出個数情報を含む賞球払出個数コマンドであり、このコマンドを受信した払出制御手段230は、賞球の払出個数を設定する制御を実行したり、賞球を払い出す制御を実行したりする。
また、メイン制御手段200は、ステップ109においてNOの場合、すなわち入賞検知情報がないと判定した場合、及びステップ110においてYESの場合、すなわち賞球の払出中であると判定した場合は、賞球制御を終了する。
次いで、払出制御手段230において実行される払出開始制御処理について図11及び図12に基づいて詳細に説明する。図11及び図12は、払出制御手段230にて実行される、払出開始制御処理の一例を示すフローチャートである。
払出制御手段230は、メイン制御手段200から第1賞球コマンドを受信したか否かを判定する(ステップ201)。ステップ201において第1賞球コマンドを受信したと判定した場合は、受信した第1賞球コマンドに対応する情報としての第1賞球コマンドの受信完了コマンドをメイン制御手段200に対して送信する(ステップ202)。
次いで、払出制御手段230は、受信した賞球コマンドが賞球払出個数情報を含む賞球払出個数コマンドであるか否かを判定する(ステップ203)。ステップ203において、賞球払出個数コマンドであると判定した場合には、賞球払出個数情報を記憶手段に格納する(ステップ204)。払出制御手段230は、ステップ204において賞球払出個数を格納した後、ステップ213に移行する。また、ステップ203において、賞球払出個数コマンドでないと判定した場合には、ステップ213に移行する。
一方、ステップ201において第1賞球コマンドを受信していないと判定した場合は、メイン制御手段200から第2賞球コマンドを受信したか否かを判定する(ステップ205)。ステップ205において第2賞球コマンドを受信したと判定した場合は、受信した第2賞球コマンドに対応する情報としての第2賞球コマンドの受信完了コマンドをメイン制御手段200に対して送信する(ステップ206)。また、ステップ205において第2賞球コマンドを受信していないと判定した場合は、ステップ213に移行する。
払出制御手段230は、ステップ206の後、受信した賞球コマンドが払出開始コマンドであるか否かを判定する(ステップ207)。ステップ207において、払出開始コマンドであると判定した場合には、賞球の払出し開始の設定を行って(ステップ208)、ステップ213に移行する。
また、ステップ207において、払出開始コマンドでないと判定した場合には、メイン制御手段200から受信した賞球コマンドが払出制限コマンドであるか否かを判定する(ステップ209)。ステップ209において、払出制限コマンドである場合には、払出制限制御を実行する(ステップ210)。具体的には、賞球の払出を停止したり、賞球の払出速度を減速したりして、賞球の払出を通常より制限する処理を実行する。このように払出制限処理を実行することにより、球皿14の満杯状態における更なる賞球の払出しを制限して、球詰まりを防止することができる。
払出制御手段230は払出制限制御を実行した後、ステップ213に移行する。また、ステップ209において払出制限コマンドでないと判定した場合には、メイン制御手段200から受信した賞球コマンドが払出制限解除コマンドであるか否かを判定する(ステップ211)。ステップ211において、払出制限解除コマンドである場合には、払出制限解除制御を実行する(ステップ212)。
具体的には、一定時間の経過を待って払出制限制御において停止していた賞球の払出しを再開したり、一定時間の経過を待って払出制限制御において減速していた賞球の払出速度を加速したりして、制限されていた賞球の払出しを通常に戻す制御を実行する。このように払出制限解除制御を実行することにより、球皿14の満杯状態が解消した際に賞球の払出しを円滑に再開することができる。
次いで、払出制御手段230は、カードユニットCを介しての球貸し要求があるか否かを判定する(ステップ213)。ステップ213において球貸し要求がある場合には、球貸し個数を設定する(ステップ214)。通常は25球を設定する。一方、ステップ213において球貸し要求がないと判定した場合は、ステップ215に移行する。次いで、払出しが許可されている状態であるか否かを判定する(ステップ215)。ステップ215において払出しが許可されていないと判定した場合には、払出開始制御を終了する。
一方、ステップ215において払出が許可されていると判定した場合は、次いで球貸し個数が0であるか否かを判定する(ステップ216)。ステップ216においてYESの場合、すなわち球貸し個数が0の場合は、ステップ218に移行する。一方、ステップ216においてNOの場合、すなわち球貸し個数が1以上の場合には、球貸し制御を実行する(ステップ217)。具体的には、賞球払出装置60の回転体62を回転駆動して、所定球数の遊技球を球皿14に向けて払い出す。
また、ステップ216において球貸し個数が0であると判定した場合には、次いで賞球個数が0であるか否かを判定する(ステップ218)。ステップ218においてYESの場合、すなわち賞球個数が0の場合は、払出開始制御を終了する。一方、ステップ218においてNOの場合、すなわち賞球個数が1以上の場合には、賞球払出を開始するか否かを判定する(ステップ219)。ステップ208において賞球払出開始の設定を実行した場合は賞球払出を開始すると判定して賞球払出制御を実行する(ステップ220)。具体的には、賞球払出装置60の回転体62を回転駆動して、所定球数の遊技球を払い出す。一方、ステップ219において賞球払出を開始しないと判定した場合は、払出開始制御を終了する。
このように、本実施の形態に係るパチンコ機2によれば、満杯検知センサ24から満杯状態の検知信号を受信した際に直ちに満杯状態であると判定せずに、満杯検知センサ24から満杯状態の検知信号を受信し、かつ受信してから所定時間経過した後においても満杯状態の検知信号を受信することによって、満杯状態であると判定するため、実質的に満杯状態となっていない場合に満杯状態を検知する誤検知を低減し、満杯状態の検知精度を向上させることができる。そして、確実に満杯状態となった際に賞球の払出しを制限する制御を実行するため、確実に満杯状態とならない状態における賞球の払出しの制限を防ぎ、円滑な遊技を実行することが可能となる。
また、本実施の形態に係るパチンコ機2によれば、満杯検知センサ24から非満杯状態の検知信号を受信した際に直ちに非満杯状態であると判定せずに、満杯検知センサ24から非満杯状態の検知信号を受信し、かつ受信してから所定時間経過した後においても非満杯状態の検知信号を受信することによって、非満杯状態であると判定するため、実質的に非満杯状態となっていない場合に非満杯状態を検知する誤検知を低減して検知精度を向上させることができる。
更に、メイン制御手段200が非満杯状態であると判定し、払出制御手段230が非満杯状態に関する情報を受信した際に直ちに賞球の払出しを再開せずに、一定時間経過した後に賞球の払出しを再開するように構成されており、遊技球23の払出しタイミングを遅延させて滞留した遊技球23を排出する時間を設けることができるため、賞球の払出しを再開した後において直ちに満杯状態となることを防止して、円滑な遊技を実行することが可能となる。
また、メイン制御手段200と払出制御手段230は、第1賞球コマンドと第2賞球コマンドとを送受信し、メイン制御手段から払出制御手段に第1賞球コマンドを正常に送信したと判定した場合に第2賞球コマンドを払出制御手段に対して送信するように構成されているため、異常や不正を確実に防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
C:カードユニット
2:パチンコ機(遊技機)
3:遊技機枠ユニット
4:外枠
5:遊技盤ユニット
6:遊技盤
6a:遊技盤面(遊技盤の表面)
7:センター役物
7a:演出表示装置
7b:表示部
7c:装飾図柄
7d:表示開口部
8:スピーカ
9:前枠
10:ガラス
12:ガラス枠
14:球皿
14a:上球皿
14b:下球皿
14c:球抜き部材
15:発射装置ハンドル
16:遊技領域
17:第1図柄表示装置
22:ヒンジ
23:遊技球
24:満杯検知センサ
25:入賞口センサ
26:レール飾り
26a:外レール
27:遊技釘
28:普通入賞口
29:始動入賞口
30:アウト口
31:大入賞口
32:装飾部材
33:ゲート
34:風車
35:主制御基板ケース
36:演出制御基板ケース
37:払出制御基板ケース
38:電源基板ケース
39:外部出力端子板
40:遊技球貯留タンク
60:賞球払出装置
61:球供給通路
62:回転体
62a:回転盤
62b:回転軸
62c:保持部
64:球有り検知センサ
64a:検知片
64b:検知部
65:流出口
66:通過球検知センサ
200:メイン制御手段
201:抽選手段
203:図柄決定手段
204:保留記憶手段
205:図柄表示制御手段
206:賞球決定手段
206a:賞球数記憶手段
207:パターン記憶手段
207a:図柄パターンテーブル
207d:図柄変動表示パターンテーブル
208:入球判定手段
209:特別遊技制御手段
212:エラー制御手段
213:メイン側受信制御手段
214:メイン側送信制御手段(メイン側第1賞球コマンド送信手段,メイン側第2賞球コマンド送信手段,第1賞球コマンド再送信手段)
215:正常送信判定手段(第1賞球コマンド判定手段,第2賞球コマンド判定手段)
216:満杯信号処理手段(満杯信号受信手段)
217:満杯状態判定手段
220:演出制御手段
221:演出決定手段
222:演出処理手段
223:演出パターン記憶手段
223a:装飾図柄変動表示パターンテーブル
230:払出制御手段
231:払出処理制御手段
232:払出側受信制御手段(払出側第1賞球コマンド受信手段,払出側第2賞球コマンド受信手段)
233:払出側送信制御手段(払出側第1賞球コマンド送信手段,払出側第2賞球コマンド送信手段)
234:エラー制御手段
235:払出異常判定手段
236:コマンド暗号化手段

Claims (3)

  1. 遊技球の払出しを行う賞球払出装置と、
    該賞球払出装置から払い出された遊技球が流下する球皿と、
    該球皿の満杯状態と非満杯状態とを検知する満杯検知手段と、
    遊技の進行を制御するメイン制御手段と、
    該メイン制御手段から送信される該遊技球の払出しに関するコマンドである賞球コマンドに基づいて、前記賞球払出装置を用いて該遊技球の払出しを制御する払出制御手段と、を備える遊技機において、
    前記メイン制御手段は、
    前記遊技の状態に関する遊技状態情報を含む第1賞球コマンドを前記払出制御手段に対して送信するメイン側第1賞球コマンド送信手段と、
    該第1賞球コマンドに対応した情報を該払出制御手段から受信するメイン側第1賞球コマンド受信手段と、
    該メイン側第1賞球コマンド送信手段が該払出制御手段に対して送信した該第1賞球コマンドと該メイン側第1賞球コマンド受信手段が受信した該第1賞球コマンドに対応した情報とを比較し、該払出制御手段に対して該第1賞球コマンドを正常に送信できたか否かを判定する第1賞球コマンド判定手段と、
    該第1賞球コマンド判定手段が正常に第1賞球コマンドを送信できたと判定した場合、該払出制御手段に対する動作指令情報を含む第2賞球コマンドを該払出制御手段に対して送信するメイン側第2賞球コマンド送信手段と、
    該第2賞球コマンドに対応した情報を該払出制御手段から受信するメイン側第2賞球コマンド受信手段と、
    前記満杯検知手段からの満杯状態の検知信号及び非満杯状態の検知信号を受信する満杯信号受信手段と、を有し、
    前記払出制御手段は、
    前記第1賞球コマンドを前記メイン制御手段から受信する払出側第1賞球コマンド受信手段と、
    該払出側第1賞球コマンド受信手段が受信した該第1賞球コマンドに対応した情報を該メイン制御手段に対して送信する払出側第1賞球コマンド送信手段と、
    該第2賞球コマンドを該メイン制御手段から受信する払出側第2賞球コマンド受信手段と、
    該払出側第2賞球コマンド受信手段が受信した該第2賞球コマンドに対応した情報を該メイン制御手段に対して送信する払出側第2賞球コマンド送信手段と、を有しており、
    前記メイン制御手段は、前記満杯信号受信手段が満杯状態の検知信号を受信し、かつ該受信から所定時間が経過した後に該満杯検知受信手段が該満杯状態の検知信号を受信した場合、該満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを前記メイン側第1賞球コマンド送信手段によって前記払出側第1賞球コマンド受信手段に対して送信し、
    前記払出制御手段は、該満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを前記払出側第1賞球コマンド受信手段によって受信した場合、該満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報を前記払出側第1賞球コマンド送信手段によって送信し、
    前記メイン制御手段は、該満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報をメイン側第1賞球コマンド受信手段が受信し、かつ該払出制御手段に対して送信した該満杯状態に関する情報を含む該第1賞球コマンドと、該メイン側第1賞球コマンド受信手段が受信した該満杯状態に関する情報を含む該第1賞球コマンドに対応した情報と、を前記第1賞球コマンド判定手段によって比較して判定した結果、該満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを該払出制御手段に対して正常に送信できたと判定した場合、該賞球払出装置の駆動を制限する指令情報を含む第2賞球コマンドを前記メイン側第2賞球コマンド送信手段によって該払出制御手段に対して送信し、
    前記払出制御手段は、該賞球払出装置の駆動を制限する指令情報を含む第2賞球コマンドを前記払出側第2賞球コマンド受信手段によって受信した場合、該賞球払出装置の駆動を制限する指令情報を含む第2賞球コマンドに対応した情報を前記払出側第2賞球コマンド送信手段によって送信すると共に、該賞球払出装置による遊技球の払出しを制限する制御を実行するように構成されており、
    前記メイン制御手段は、前記満杯信号受信手段が前記非満杯状態の検知信号を受信し、かつ該受信から所定時間が経過した後に該満杯検知受信手段が該非満杯信号を受信した場合、該非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを前記メイン側第1賞球コマンド送信手段によって前記払出制御手段に対して送信し、
    前記払出制御手段は、該非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを前記払出側第1賞球コマンド受信手段によって受信した場合、該非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報を前記払出側第1賞球コマンド送信手段によって送信し、
    前記メイン制御手段は、該非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドに対応した情報をメイン側第1賞球コマンド受信手段が受信し、かつ該払出制御手段に対して送信した該非満杯状態に関する情報を含む該第1賞球コマンドと、該メイン側第1賞球コマンド受信手段が受信した該非満杯状態に関する情報を含む該第1賞球コマンドに対応した情報と、を前記第1賞球コマンド判定手段が比較して判定した結果、該非満杯状態に関する情報を含む第1賞球コマンドを正常に送信できたと判定した場合、該賞球払出装置による遊技球の払出し制限を解除する指令情報を含む第2賞球コマンドを前記メイン側第2賞球コマンド送信手段によって該払出制御手段に対して送信し、
    前記払出制御手段は、該賞球払出装置による遊技球の払出しの制限を解除する指令情報を含む第2賞球コマンドを前記払出側第2賞球コマンド受信手段によって受信した場合、該賞球払出装置による払出しの制限を解除する指令情報を含む第2賞球コマンドに対応した情報を前記払出側第2賞球コマンド送信手段によって送信すると共に、該賞球払出装置による遊技球の払出しの制限を解除する制御を一定時間経過した後に実行するように構成されている、遊技機。
  2. 前記払出制御手段は、前記メイン制御手段から受信した前記第1賞球コマンド及び前記第2賞球コマンドの暗号化を行うコマンド暗号化手段を更に備えており、
    該コマンド暗号化手段は、前記払出側第1賞球コマンド受信手段が受信した該第1賞球コマンドを暗号化し、かつ前記払出側第2賞球コマンド受信手段が受信した該第2賞球コマンドを暗号化し、
    前記払出側第1賞球コマンド送信手段は、該コマンド暗号化手段によって暗号化された情報を前記第1賞球コマンドに対応した情報として該メイン制御手段に対して送信し、
    前記払出側第2賞球コマンド送信手段は、該コマンド暗号化手段によって暗号化された情報を前記第2賞球コマンドに対応した情報として該メイン制御手段に対して送信する、請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記メイン制御手段は、前記第1賞球コマンド判定手段が正常に第1賞球コマンドを送信できなかったと判定した場合、前記払出制御手段に前記第1賞球コマンドを再送信する第1賞球コマンド再送信手段と、
    前記メイン側第2賞球コマンド送信手段が該払出制御手段に対して送信した該第2賞球コマンドと前記メイン側第2賞球コマンド受信手段が受信した該第2賞球コマンドに対応した情報とを比較し、該払出制御手段に対して該第2賞球コマンドを正常に送信できたか否かを判定する第2賞球コマンド判定手段と、
    該第2賞球コマンド判定手段が正常に該第2賞球コマンドを送信できなかったと判定した場合、前記払出制御手段に対して前記第2賞球コマンドを再送信する第2賞球コマンド再送信手段と、を更に備える、請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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