JP5326718B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
協調作業に使用するデータへの柔軟なアクセス制御を可能にした協調作業支援方法及びその装置を提供するため、セッション(協調作業#205)にアクセス制御を要する操作があるか否かを判断し、あればセッション情報など制御オブジェクトの操作の中からアクセス制御を要する操作に、ガーディアンへの問い合わせを行なう処理を組込み、また、その操作が、制御オブジェクトの生成指示かどうかを判断し、そうであれば、そのセッション(協調作業#205)にガーディアン(guardian#55)を割り当て、また要求オブジェクトの生成処理のときは、割り当てプログラムにより、その要求オブジェクト(user#14)から特定できるガーディアン(guardian#24)を割り当てる技術が、特許文献1に開示されている。
特開平08−153076号公報
会議において利用された文書情報に対するアクセス権の設定を、予め定めた条件に従って機械的に行うこと。
請求項1記載の発明は、情報処理装置であって、会議ごとに、会議で使用されている機器のいずれかを利用した利用者を特定する利用者識別情報を、当該利用した機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて記録する第1記録手段と、文書情報であって、当該文書情報の利用が許可された利用者により、会議で使用される機器において予め定めた処理がなされた文書情報、を特定する文書特定情報を、当該機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて利用文書一覧情報として記録する第2記録手段と、会議ごとに、会議に参加予定の利用者を特定する利用者識別情報の一覧を保持する手段から、当該一覧を取得する一覧取得手段と、文書情報の利用許否を設定する手段であって、処理の対象となる文書情報を特定する文書特定情報に関連づけて、前記利用文書一覧情報に含まれている会議識別情報を参照し、当該参照した会議識別情報に関連づけられた利用者識別情報の少なくとも一つが、処理の対象となる文書情報の利用が許可された利用者を表すものである場合に、前記参照した会議識別情報で特定される会議に参加予定の利用者に対して、処理の対象となる文書情報の利用を許可する設定を行う設定手段と、を含むこととしたものである。
請求項2記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを、会議ごとに、会議で使用されている機器のいずれかを利用した利用者を特定する利用者識別情報を、当該利用した機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて記録する第1記録手段と、文書情報であって、当該文書情報の利用が許可された利用者により、会議で使用される機器において予め定めた処理がなされた文書情報、を特定する文書特定情報を、当該機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて利用文書一覧情報として記録する第2記録手段と、会議ごとに、会議に参加予定の利用者を特定する利用者識別情報の一覧を保持する手段から、当該一覧を取得する一覧取得手段と、文書情報の利用許否を設定する手段であって、処理の対象となる文書情報を特定する文書特定情報に関連づけて、前記利用文書一覧情報に含まれている会議識別情報を参照し、当該参照した会議識別情報に関連づけられた利用者識別情報の少なくとも一つが、処理の対象となる文書情報の利用が許可された利用者を表すものである場合に、前記参照した会議識別情報で特定される会議に参加予定の利用者に対して、処理の対象となる文書情報の利用を許可する設定を行う設定手段と、として機能させることとしたものである。
請求項1,2記載の発明によると、会議において利用された文書情報に対するアクセス権の設定が、予め定めた条件に従って機械的に行なわれる。
本発明の実施の形態に係る情報処理装置とその接続例を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置が用いる会議データベースの内容例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置に接続される機器の構成例を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置に接続される文書サーバでのアクセスコントロールリストの内容例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置における処理の例を表すフローチャート図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置が用いる参加者一覧記録の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置が用いる機器一覧記録の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置における文書のアクセス権設定の処理の例を表すフローチャート図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る情報処理装置1は、図1に例示するように、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを含んで構成されている。また、本実施の形態の情報処理装置1は、会議室などの設備に配された種々の装置(会議で使用される機器)2と、文書サーバ3とに接続される。ここで機器2は、会議室に予め配備された電子ボードなどのほか、会議参加者が会議の場に持ち込んだパーソナルコンピュータなどを含む。
本実施の形態の情報処理装置1の制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等のプログラム制御デバイスであり、記憶部12に格納されたプログラムに従って動作する。この制御部11は、会議ごとに、会議で使用されている機器のいずれかを利用した利用者を特定する利用者識別情報を、当該利用した機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて記録する処理と、文書情報のうち、その利用が許可された利用者により、会議で使用される機器において予め定めた処理がなされた文書情報があった場合に、当該文書情報を特定する文書特定情報を、当該文書情報を処理した機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて利用文書一覧情報として記録する処理と、会議ごとに、会議に参加予定の利用者を特定する利用者識別情報の一覧を保持する手段から、当該一覧を取得する処理と、文書情報の利用許否を設定する処理とを実行する。
この利用許否の設定処理においては、処理の対象となる文書情報を特定する文書特定情報に関連づけて、利用文書一覧情報に含まれている会議識別情報を参照し、当該参照した会議識別情報に関連づけられた利用者識別情報の少なくとも一つが、処理の対象となる文書情報の利用が許可された利用者を表すものである場合に、上記参照した会議識別情報で特定される会議に参加予定の利用者に対して、処理の対象となる文書情報の利用を許可する設定を行う。これら制御部11の具体的な処理の内容については後述する。
記憶部12は、メモリデバイスなどであり制御部11によって実行されるプログラムを格納している。このプログラムは、DVD−ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory)等のコンピュータ可読な記録媒体に格納された状態で提供され、この記憶部12に複写されたものであってもよい。また、この記憶部12は、制御部11のワークメモリとしても動作する。さらに本実施の形態では、この記憶部12には、図2に例示するように、会議ごとに設定された会議識別情報と、当該会議の参加予定者である利用者の利用者識別情報の一覧とを関連づけたエントリーを少なくとも一つ含む、会議データベースが予め格納されている。通信部13は、ネットワークインタフェース等であり、ネットワーク等の通信手段を介して、会議で使用される機器2との間で情報を送受する。
各機器2は、図3に例示するように、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、認証部24と、機能部25とを少なくとも含む。ここで制御部21は、CPU等のプログラム制御デバイスであり、記憶部22に格納されたプログラムに従って動作する。また記憶部22はメモリデバイスなどであり、制御部21によって実行されるプログラムを保持する。このプログラムも、DVD−ROM等のコンピュータ可読な記録媒体に格納された状態で提供され、この記憶部12に複写されたものであってもよい。
通信部23は、ネットワークインタフェースなどであり、ネットワークなどの通信手段を介して情報処理装置1と通信可能に接続される。認証部24は、利用者を認証する手段であり、一例として電気的接点を接続せずにカードから情報を読み取る、非接触式のカードリーダーであってもよい。機器2がこのようなカードリーダーを備える場合、利用者はそれぞれ自らを特定する利用者識別情報を記録したカードを所持し、利用者は当該カードを機器2に備えられたカードリーダーにかざして認証を受ける。また認証部24の別の例はキーボードなどであり、利用者から利用者識別情報とパスワードなどとの入力を受け入れ、予め利用者識別情報とパスワードとを関連づけて記憶したパスワードデータベースを参照して、パスワードデータベースに関連づけて登録されている利用者識別情報とパスワードとに、入力された利用者識別情報とパスワードとが一致する場合に、認証が成功したものとしてもよい。
機能部25は、機器2ごとの機能を提供するものであり、電子ボードであればタッチパネルなどであり、パーソナルコンピュータであればキーボードやディスプレイなどである。
この機器2の制御部21は、認証部24で認証した利用者の利用者識別情報と、自らに固有な情報として予め設定されている機器識別情報とを情報処理装置1へ送信する。また制御部21は、情報処理装置1から会議識別情報の一覧を受信すると、当該一覧を図示しないディスプレイなどの表示部に出力するなどして、利用者に提示する。そして利用者が当該一覧から会議識別情報の一つを選択すると、当該選択された会議識別情報を情報処理装置1へ送信する。
さらに会議で使用される機器2の少なくとも一つは、会議が終了したことを表す指示の入力を受け入れて、会議が終了したことを表す情報を情報処理装置1へ送信する。
また機器2の制御部21は、機能部25において表示や編集等、予め定めた処理がなされた文書情報について、当該文書情報を特定する情報(文書特定情報)と、自己を特定する機器識別情報とを情報処理装置1へ送信する。この文書特定情報は例えば文書情報の格納先を表すURL(Uniform Resource Locator)等でよい。一例として制御部21は、この文書情報を予め定めた文書サーバ3に蓄積させ、その格納先を表すURLを取得して、当該取得したURLを文書特定情報として、機器識別情報とともに情報処理装置1に送信することとすればよい。
文書サーバ3は、CPU等の制御部と、記憶部と、ネットワークインタフェース等の通信部とを含んで構成される一般的なサーバ装置で構わない。この文書サーバ3の制御部は、文書情報を蓄積するべき旨の指示を受けて、文書情報を蓄積して保持する。またこの文書サーバ3は文書情報ごとに利用権限のある利用者を表すアクセスコントロールリスト(ACL:Access Control List)を保持しており、文書情報が要求されると、要求元に利用権限があるか否かをこのアクセスコントロールリストを参照して判断する。そして利用権限があるとされた要求元に対しては文書情報を提供する。さらにこの文書サーバ3は後に述べるように、情報処理装置1からアクセスコントロールリストの書き換え指示を受けると、当該指示に従ってアクセスコントロールリストを書き換える。一例として、このアクセスコントロールリストは、文書情報を特定する文書特定情報と、利用権限のある利用者(利用許可者)を表す利用者識別情報のリストとを関連づけたものでよい(図4)。
次に、情報処理装置1の制御部11の具体的処理について説明する。この制御部11は、開始した会議の会議識別情報の一覧をセッションデータベースとして記憶部12に蓄積し、また会議の終了を検出したときには、当該終了した会議の会議識別情報をセッションデータベースから除く処理を行っている。
また制御部11は、機器2から当該機器にて認証された利用者を特定する利用者識別情報と、機器識別情報とを受信して、図5に示す処理(参加処理)を開始する。すなわち制御部11は、会議データベースと、開始されている会議の会議識別情報を保持するセッションデータベースとを参照して、受信した利用者識別情報を一覧に含むエントリー内の会議識別情報と、開始されている会議の会議識別情報とを取得する(S1)。
制御部11は、利用者識別情報の受信元である機器2へ、取得した会議識別情報の一覧を送信する(S2)。そして制御部11は、機器2から利用者が選択した会議識別情報を受信するまで待機する(S3)。制御部11は次に、処理S3で受信した会議識別情報が、セッションデータベースに含まれている会議識別情報であるか否か(開始されている会議が選択されたか否か)を調べる(S4)。
処理S4において、開始されていない会議が選択されていた場合(選択された会議識別情報がセッションデータベースに格納されていなかった場合)は、制御部11は、会議の開始があったものと判断して、当該選択された会議識別情報をセッションデータベースに追加する(S5)。
そして制御部11は、受信した利用者識別情報(後に述べる機器の一覧に含まれる機器のいずれかを利用した利用者を特定する情報)と、選択された会議識別情報(利用した機器が使用されている会議を表す情報)と、を関連づけて参加者一覧記録として記憶部12に格納する(S6)。なお処理S4において、既に開始している会議が選択された場合(処理S3で受信した会議識別情報がセッションデータベースに格納されていた場合)は、制御部11はこの処理S6へ移行して処理を続ける。これにより、記憶部12には図6に例示するような参加者一覧記録が格納された状態となる。
さらに制御部11は、選択された会議識別情報と、機器2から受信した機器識別情報とを関連づけて、機器一覧記録として記憶部12に格納し(S7)、処理を終了する。これにより、記憶部12には図7に例示するような機器一覧記録が格納された状態となる。
なお処理S6,S7において、制御部11は、受信した利用者識別情報、または機器識別情報が既に参加者一覧記録、または機器一覧記録に格納されていた場合は、重複して格納しないよう制御してもよい。
さらに制御部11は、機器2側から文書特定情報と機器識別情報とが受信されると、機器一覧記録を参照し、受信した機器識別情報に関連づけられた会議識別情報を検索する。ここで会議識別情報が見いだされたときには、当該見いだした会議識別情報と、受信した文書特定情報とを関連づけて、利用文書一覧情報として記憶部12に格納する。ここにおいても制御部11は、受信した文書特定情報が既に利用文書一覧情報に格納されていた場合は、重複して格納しないよう制御してもよい。なお受信した機器識別情報が機器一覧記録から見いだせなかった場合は、受信元の機器2にエラーを報知してもよいし、機器2に対して現在開催中の会議の一覧(例えばセッションデータベースに格納されている会議識別情報の一覧)を提供して、機器2の利用者に会議識別情報を選択させ、当該選択の結果を受けて、選択された会議識別情報と、受信元の機器2を表す機器識別情報とを関連づけて機器一覧記録に追記して、上記選択された会議識別情報と、受信した文書特定情報とを関連づけて、利用文書一覧情報として記憶部12に格納するようにしてもよい。
制御部11は、予め定めたタイミング(例えば文書情報の取得要求があったタイミングや、会議の終了が指示されたタイミング、さらに一日のうち予め指定された時刻が到来するごと、など)にて、文書情報の利用許否を設定する処理を行う。なお、ここで文書情報の取得要求は、機器一覧に記録されている機器2からであってもよいが、それに限られず、会議の場で使用されていなかったパーソナルコンピュータ(会議の際にはオフライン(通信可能に接続されていない)であってもよい)等からなされたものでもよい。この取得要求には、少なくとも要求の対象となる文書情報を表す文書特定情報が含まれるものとする。
この文書情報の利用許否を設定する処理では制御部11は、図8に例示するように、まず処理の対象となる文書情報を選択する(S11)。この選択は、例えば文書情報の取得要求があったときにこの処理を実行するのであれば、当該取得要求があった文書情報を選択することとすればよい。また、文書サーバ3に格納されている各文書情報を順次選択することとしてもよい。さらに、会議の終了が指示されたタイミングにこの処理を実行する場合は、当該終了が指示された会議で利用された文書情報(当該終了する会議の会議識別情報に関連づけて利用文書一覧情報に記録された文書特定情報に係る文書情報)をそれぞれ選択してもよい。
制御部11は、利用文書一覧情報から、処理の対象となった文書情報を特定する文書特定情報を検索する(S12)。そして制御部11は、検索により見いだした文書特定情報に関連づけられた会議識別情報を読み出す(S13)。なお、処理S12において処理の対象として選択した文書情報を特定する文書特定情報が検索できなかった場合は、そのまま処理を終了してもよい。
また制御部11は、文書サーバ3から、処理の対象として選択した文書情報に係るアクセスコントロールリストを取得する(S14)。制御部11は、参加者一覧記録を参照して、処理S13で読み出した会議識別情報に関連づけられている利用者識別情報の一覧を取得し(S15)、処理S15で取得した一覧に含まれる利用者識別情報のいずれかが、処理S14で取得したアクセスコントロールリストに含まれているか否か(参加者が、選択された文書情報を利用可能であるか否か)を判断する(S16)。
この処理S16において、処理S15で取得した一覧に含まれる利用者識別情報が、処理S14で取得したアクセスコントロールリストに含まれていると判断すると、制御部11は、会議データベースを参照して、処理S13で読み出した会議識別情報に関連づけて記録されている、当該会議識別情報で特定される会議への参加予定者である利用者の利用者識別情報の一覧を取得する(S17)。そして制御部11は、この処理S17で取得した利用者識別情報の一覧を、処理の対象として選択した文書情報に係るアクセスコントロールリストに含めるよう、文書サーバ3に指示する(S18)。
また制御部11は、処理S16において、処理S15で取得した一覧に含まれる利用者識別情報が、処理S14で取得したアクセスコントロールリストに含まれていないと判断したときには、処理を終了する。
なお、処理S13にて読み出した会議識別情報が複数ある場合は、各会議識別情報ごとに、処理S15以下の処理を繰り返して行う。つまり、処理S13にて読み出した会議識別情報が複数ある場合は、各会議識別情報を逐次、注目会議識別情報として選択し、処理S15では注目会議識別情報に関連づけられている利用者識別情報の一覧を取得し、処理S16では当該取得した注目会議識別情報に関連づけられている利用者識別情報の一覧に含まれる利用者識別情報のいずれかが、処理S14で取得したアクセスコントロールリストに含まれているか否かを判断する。また処理S17では注目会議識別情報で特定される会議への参加予定者である利用者の利用者識別情報の一覧を取得し、従って、処理S18では注目会議情報で特定される会議への参加予定者である利用者識別情報の一覧を、処理の対象として選択した文書情報に係るアクセスコントロールリストに含めるよう、文書サーバ3に指示する
すなわち情報処理装置1は、ある会議で、当該会議に参加した利用者が会議中に処理した文書情報について、当該文書情報の利用権限を、当該会議に参加を予定されていた各利用者に付与する(処理S13で読み出した会議識別情報に係る会議に参加予定の利用者に対して、処理の対象となる文書情報の利用を許可する)。
さらに、本実施の形態の情報処理装置1の制御部11は、いずれかの機器2から会議を終了する旨の指示を受けると、当該指示の送信元の機器2に係る機器識別情報に関連づけられた会議識別情報を、機器一覧記録を参照して取得する。そして制御部11は、取得した会議識別情報をセッションデータベースから除去する。
本実施の形態は、以上の構成を備えてなり、次のように動作する。以下の説明において、情報処理装置には予め、会議ごとに固有に設定された会議識別情報と、当該情報で特定される会議へ参加予定の利用者に係る利用者識別情報の一覧とが会議データベースとして保持されているものとする。一例として、ここでは会議識別情報「会議1」に対して参加予定者「A,B,C」が関連づけられ、会議識別情報「会議2」に対して参加予定者「A,D,E」が関連づけられているものとする。
会議参加者は、それぞれ会議の場(必ずしも一箇所である必要はなく、複数拠点に分かれていていも構わない)に来集し、それぞれ利用する機器2において認証の作業を行う。この認証の作業は既に述べたように、カードリーダーに利用者識別情報を記録したカードを読み込ませることで行ってもよい。
各機器2では、認証した利用者の利用者識別情報と、自己に固有に設定されている機器識別情報とを情報処理装置1に送信する。一例として利用者「B」(以下「利用者B」のように略記する)が、機器(機器識別情報「X」、以下「機器X」のように略記する)にて利用者の認証を受けたとすると、機器Xが、利用者識別情報Bと、機器識別情報Xとを情報処理装置1へ送信する。
情報処理装置1では、利用者識別情報Bと機器識別情報Xとを受信すると、利用者識別情報Bを含む会議のエントリーを会議データベースから検索する。ここでは会議識別情報「会議1」のエントリーが見いだされる。また情報処理装置1はセッションデータベースを参照して、開催されている会議の会議識別情報を取得する。ここでは「会議2」に係る会議が開催されているものとする。
情報処理装置1は、会議データベースから見いだした「会議1」と「会議2」とを含む会議識別情報の一覧を、利用者識別情報の受信元である機器Xへ送信する。
機器Xでは、受信した一覧を、利用者Bに提示していずれかを選択させる。ここで利用者Bが「会議1」を選択すると、機器Xは選択の結果である「会議1」を情報処理装置1に返信する。
情報処理装置1では、利用者Bが選択した「会議1」の情報を受け入れ、セッションデータベースに会議識別情報「会議1」が格納されているか否かを調べる。ここではセッションデータベースに会議識別情報「会議1」が格納されていないので、情報処理装置1は、「会議1」が開始されたものとして、会議識別情報「会議1」をセッションデータベースに記録する。
また情報処理装置1は、利用者Bの利用者識別情報「B」と、会議識別情報「会議1」とを関連づけて参加者一覧記録に記録し、機器Xの機器識別情報「X」を会議識別情報「会議1」に関連づけて機器一覧記録に記録する。
ここでさらに、「会議1」の会議に参加予定となっていない利用者Nが、機器Yにて利用者の認証を受けたとすると、機器Yが、利用者識別情報Nと、機器識別情報Yとを情報処理装置1へ送信する。情報処理装置1では利用者識別情報Nと機器識別情報Yとを受信し、利用者識別情報Nを含む会議のエントリーを会議データベースから検索する。ここでは会議データベースに利用者識別情報Nを含む会議のエントリーはない。また情報処理装置1は、セッションデータベースを参照して、開催されている会議の会議識別情報「会議1」と「会議2」とを見いだす。そして情報処理装置1では会議データベースから見いだした会議識別情報(ここでは存在しない)と、開催されている会議の会議識別情報とを含む一覧を、利用者識別情報の受信元である機器Yへ送信する。
機器Yでは、受信した一覧を利用者Nに提示して、いずれかを選択させる。ここで利用者Nが「会議1」を選択すると、機器Yは選択の結果である「会議1」を情報処理装置1に返信する。
情報処理装置1では、利用者Nが選択した「会議1」の情報を受け入れ、セッションデータベースに会議識別情報「会議1」が格納されているか否かを調べる。ここではセッションデータベースに会議識別情報「会議1」が格納されていることとなっているので、情報処理装置1は、利用者Nの利用者識別情報「N」と、会議識別情報「会議1」とを関連づけて参加者一覧記録に記録し、機器Yの機器識別情報「Y」を会議識別情報「会議1」に関連づけて機器一覧記録に記録する。つまり本実施の形態では、参加予定でなかった利用者であっても、現に会議に参加していれば、参加者として記録される。
この状況は、例えば会議に参加予定となっている人物外の部外者を招待して講演を行ってもらった場合などにおいて生じ得る。
情報処理装置1はさらに、機器Yの機器識別情報「Y」を会議識別情報「会議1」に関連づけて機器一覧記録に記録する。
以下、参加予定であった利用者A,Cが参加しないまま会議が進行したとし、例えば利用者Nが文書情報αを機器Xを用いて表示(プロジェクタなどで投影した場合を含む)させたとする。ここで「表示」が予め設定された処理に含まれているとすると、機器Xは文書情報αの格納場所を表すURL(「URL(α)」と記すこととする)を文書特定情報として取得する。そして情報処理装置1に対して、機器識別情報Xとともに、文書特定情報としてのURL(α)を送信する。
情報処理装置1では、機器一覧記録を参照し、受信した機器識別情報Xに関連づけられた会議識別情報であって、セッションデータベースに含まれている会議識別情報を検索する。ここでは機器識別情報Xに対して開催中の会議(セッションデータベースに含まれている会議識別情報で特定される会議)である会議識別情報「会議1」が関連づけられているので、「会議1」が見いだされる。情報処理装置1は、見いだした会議識別情報「会議1」と、受信した文書特定情報URL(α)とを関連づけて、利用文書一覧情報として記録しておく。
やがて、「会議1」に係る会議が終了し、機器XまたはYから会議が終了した旨の情報が送信されると、情報処理装置1はセッションデータベースから「会議1」を削除する。
その後、「会議1」に係る会議への参加予定者である利用者Aが任意の機器2を用いて文書情報αの取得要求を情報処理装置1へ送信すると、情報処理装置1は、要求の対象となった文書情報αを、処理の対象として選択する。
情報処理装置1は、要求の対象となった文書情報αを表す文書特定情報URL(α)を、利用文書一覧情報から検索する。ここでは利用文書一覧情報から「会議1」に関連づけられた文書特定情報URL(α)が見いだされるので、当該会議識別情報「会議1」を取得する。
また情報処理装置1は、文書サーバ3から、処理の対象として選択した文書情報αに係るアクセスコントロールリストを取得する。ここでは(既に会議において利用者Nが文書情報αを利用していることから明らかな通り)、利用者Nを表す利用者特定情報「N」は、ここで取得したアクセスコントロールリストに含まれているものとする。
一方、情報処理装置1は、参加者一覧記録を参照して、先に取得した会議識別情報「会議1」に関連づけられている利用者識別情報の一覧を取得する。ここでは利用者B,Nに係る利用者識別情報「B,N」が取得される。そして情報処理装置1は、ここで取得した一覧に含まれる利用者識別情報「B,N」のいずれかが、先に取得したアクセスコントロールリストに含まれているか否かを判断する。既に述べたように、ここでは利用者Nを表す利用者特定情報「N」が、ここで取得したアクセスコントロールリストに含まれているものとしているので、ここでは「含まれている」との判断が行われる。この場合、情報処理装置1は、会議データベースを参照して、先に読み出した会議識別情報「会議1」に関連づけて記録されている参加予定者を表す利用者識別情報の一覧を取得する。ここでは利用者識別情報の一覧として「A,B,C」が取得される。情報処理装置1は、ここで取得した利用者識別情報の一覧を、処理の対象として選択した文書情報αに係るアクセスコントロールリストに含めるよう、文書サーバ3に指示する。
文書サーバ3では、この指示に従い、文書情報αに係るアクセスコントロールリストに、利用者識別情報「A,B,C」を利用許可者として追記し、これらの情報で特定される利用者A,B,Cに対して文書情報αの利用を許可する設定を行う。
この段階で利用者AまたはCが文書サーバ3に対して文書情報αを要求すると、文書サーバ3は、要求者の利用者識別情報AまたはCを参照する。すると、利用者AやCは文書情報αに対するアクセスコントロールリストの利用許可者の一覧に含まれているので、利用者AやCに対しては文書情報αを提供する。ところが「会議1」に参加予定でなかった利用者D等は文書情報αに対するアクセスコントロールリストに含まれていないので、文書サーバ3は、利用者Dに対しては文書情報αを提供しない。
このようにある会議において、当該会議に参加した利用者(当該利用者が参加予定者に含まれていたか否かは問題としない)が当該会議で処理した文書情報に対し、当該会議へ参加予定だった利用者のアクセス権が設定されるよう情報処理装置1が制御する。一方、当該会議に参加予定でなかった利用者に対しては、当該会議で用いられた文書情報に対するアクセス権は設定されない。
本実施の形態によると、例えば外部の人物がある会議で講演に用いた資料に対し、当該会議へ参加予定であった利用者へのアクセス権が、機械的に設定される。
1 情報処理装置、2 機器、3 文書サーバ、11,22 制御部、12 記憶部、22 記憶部、13,23 通信部、24 認証部、25 機能部。

Claims (2)

  1. 会議ごとに、会議で使用されている機器のいずれかを利用した利用者を特定する利用者識別情報を、当該利用した機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて記録する第1記録手段と、
    文書情報であって、当該文書情報の利用が許可された利用者により、会議で使用される機器において予め定めた処理がなされた文書情報、を特定する文書特定情報を、当該機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて利用文書一覧情報として記録する第2記録手段と、
    会議ごとに、会議に参加予定の利用者を特定する利用者識別情報の一覧を保持する手段から、当該一覧を取得する一覧取得手段と、
    文書情報ごとに、文書特定情報と、当該文書の利用権限のある利用者を表す利用者識別情報とを関連付けたアクセスコントロールリストを保持する手段と、
    文書情報の利用許否を設定する手段であって、処理の対象となる文書情報を特定する文書特定情報に関連づけて、前記第2記録手段に記録された利用文書一覧情報に含まれている会議識別情報を参照し、当該参照した会議識別情報に関連づけられて、前記第1記録手段に記録されている利用者識別情報を取得し、当該取得した利用者識別情報の少なくとも一つが、処理の対象となる文書情報の利用が許可された利用者を表すものである場合に、前記参照した会議識別情報で特定される会議に参加予定の利用者の利用者識別情報を、前記処理の対象となる文書情報を特定する文書特定情報に関連付けて、前記アクセスコントロールリストに追記して、処理の対象となる文書情報の利用を許可する設定を行う設定手段と、
    を含む情報処理装置。
  2. コンピュータを、
    会議ごとに、会議で使用されている機器のいずれかを利用した利用者を特定する利用者識別情報を、当該利用した機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて記録する第1記録手段と、
    文書情報であって、当該文書情報の利用が許可された利用者により、会議で使用される機器において予め定めた処理がなされた文書情報、を特定する文書特定情報を、当該機器が使用されている会議を特定する会議識別情報に関連づけて利用文書一覧情報として記録する第2記録手段と、
    会議ごとに、会議に参加予定の利用者を特定する利用者識別情報の一覧を保持する手段から、当該一覧を取得する一覧取得手段と、
    文書情報ごとに、文書特定情報と、当該文書の利用権限のある利用者を表す利用者識別情報とを関連付けたアクセスコントロールリストを保持する手段と、
    文書情報の利用許否を設定する手段であって、処理の対象となる文書情報を特定する文書特定情報に関連づけて、前記第2記録手段に記録された利用文書一覧情報に含まれている会議識別情報を参照し、当該参照した会議識別情報に関連づけられて、前記第1記録手段に記録されている利用者識別情報を取得し、当該取得した利用者識別情報の少なくとも一つが、処理の対象となる文書情報の利用が許可された利用者を表すものである場合に、前記参照した会議識別情報で特定される会議に参加予定の利用者の利用者識別情報を、前記処理の対象となる文書情報を特定する文書特定情報に関連付けて、前記アクセスコントロールリストに追記して、処理の対象となる文書情報の利用を許可する設定を行う設定手段と、
    として機能させるプログラム。
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