以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[本発明の実施の形態]
(人物推薦システムの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る人物推薦システム1の構成例を示す図である。
図1に示す人物推薦システム1は、読書会サーバ2と情報端末3−1〜3−3とがネットワーク4を介して相互に接続されることで構成される。なお、読書会サーバ2、および情報端末3−1〜3−3の数は、任意であり、それぞれ複数設けることも勿論可能である。
読書会サーバ2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等からなるコンピュータシステムである。
読書会サーバ2は、電子書籍に関する情報、ネットワーク4上で開催される読書会に関する情報、読書会において投稿される投稿情報、および読書会に参加するユーザに関する情報等を記憶する。
本実施の形態において、読書会とは、ネットワーク4上のBBS(Bulletin Board System)やSNS(Social Networking Service)等を利用して、各自が好きな電子書籍やお薦めの電子書籍を提示し、コメントを投稿したりするポータルサイトのことである。また、読書会には、複数のトピック(話題)があり、ユーザは、トピックの一覧から参加したいトピックを選択して読書会に参加するか、あるいは、参加したいトピックが一覧にない場合には、新規にトピックを作成し、読書会を開催することができる。
読書会サーバ2は、情報端末3−1〜3−3のいずれかで閲覧指示された電子書籍または投稿されたコメントを、ネットワーク4を介して、読書会に参加している他のユーザの情報端末3−1〜3−3のそれぞれに配信する。また、読書会サーバ2は、情報端末3−1〜3−3のいずれかで、人物推薦を受けたい書籍が選択された場合、選択書籍に関するコメントを投稿したユーザを抽出し、投稿数やコメントに含まれる重要語等に応じて、ユーザ毎にポイントを付与する。そして、読書会サーバ2は、高ポイント順に人物を並び替え、上位何人かを抽出して推薦人物リストを作成し、そのリストを、ネットワーク4を介して、指示のあった情報端末3−1〜3−3に配信する。
情報端末3−1〜3−3は、CPU、ROM、RAM、入力部、および表示画面などを実装したコンピュータシステムである。情報端末3−1〜3−3は、電子書籍を閲覧するためのビューアアプリケーションが予め実装されており、利用者によってダウンロードされた電子書籍を表示する。
情報端末3−1〜3−3は、ユーザによって所定の電子書籍の閲覧が指示されると、その電子書籍の本文要求を、ネットワーク4を介して読書会サーバ2に送信し、読書会サーバ2から送信されてくる電子書籍の本文を受信し、表示する。また情報端末3−1〜3−3は、表示されている電子書籍の内容についてユーザがコメントを投稿すると、そのコメントを、ネットワーク4を介して読書会サーバ2に送信する。さらに、情報端末3−1〜3−3は、ネットワーク4を介して読書会サーバ2から送信されてきた、他の情報端末で提示された電子書籍の一文および投稿されたコメントを受信し、表示する。
また、情報端末3−1〜3−3は、ユーザによって人物推薦を受けたい書籍が選択されると、その選択書籍のIDを、ネットワーク4を介して読書会サーバ2に送信して人物推薦を要求し、その要求に基づいて読書会サーバ2から送信されてくる推薦人物リストを受信し、表示する。
ネットワーク4は、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークであり、有線、無線は特に問わない。
(読書会サーバの構成)
図2は、読書会サーバ2のハードウェアの構成例を示す図である。なお、図2のハードウェア構成は一例であり、用途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。また、情報端末3−1〜3−3も基本的に読書会サーバ2と同様の構成を有する。
読書会サーバ2を実現するコンピュータは、制御部11、記憶部12、メディア入出力部13、通信制御部14、入力部15、表示部16、周辺機器I/F(インターフェース)部17等が、バス18を介して接続される。
制御部11は、CPU、ROM、RAM等で構成される。CPUは、記憶部12、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス18を介して接続された各部を駆動制御し、読書会サーバ2が行う後述する処理を実現する。ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS(Basic Input/Output System)等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、記憶部12、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部11が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部12は、HDDであり、制御部11が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等を格納する。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、後述する処理をコンピュータに実行させるためのアプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、制御部11により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
メディア入出力部13(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)等のメディア入出力装置を有する。通信制御部14は、通信制御装置、通信ポート等を有し、コンピュータとネットワーク4間の通信を媒介する通信インターフェースであり、ネットワーク4を介して、他のコンピュータ間との通信制御を行う。
入力部15は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。ユーザは、入力部15を介して、コンピュータに対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
表示部16は、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
周辺機器I/F(インターフェース)部17は、コンピュータに周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部17を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。周辺機器I/F部17は、USB(Universal Serial Bus)やIEEE(The Institute of Electrical and
Electronics Engineers)1394やRS−232C等で構成されており、通常複数の周辺機器I/Fを有する。周辺機器との接続形態は有線、無線を問わない。バス18は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
図3は、読書会サーバ2の機能構成例を示すブロック図である。図3に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図2の制御部11により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
ログイン部21は、読書会のポータルサイトに参加するユーザのログイン処理を行う。ログイン処理には、例えば、ネットワーク4を介して情報端末3−1〜3−3から送信されてくる、ログインID(ユーザID)およびパスワードに基づいて行われる。
購入済書籍配信部22は、情報端末3−1〜3−3のいずれかで購入済み電子書籍の提示が指示された場合、指示された購入済み電子書籍の本文を書籍情報記憶部28から読み出し、ネットワーク4を介して、指示された情報端末3−1〜3−3に配信する。
対象書籍配信部23は、情報端末3−1〜3−3のいずれかで電子書籍の提示が指示された場合、提示された電子書籍の一文を書籍情報記憶部28から読み出し、ネットワーク4を介して、読書会に参加している他のユーザの情報端末3−1〜3−3に配信する。
コメント配信部24は、情報端末3−1〜3−3のいずれかで投稿されたコメントを、ネットワーク4を介して、読書会に参加している他の情報端末3−1〜3−3に配信する。
投稿情報記録部25は、読書会に投稿された情報を、読書情報記憶部25に記録(記憶)させる。
場面シーク用画像作成部26は、プレイバックする際のシーク用画像として、所定のタイミングでの読書会サイト内の様子を仮想的に構築し、構築した読書会サイトのスクリーンショット画像を撮影(作成)し、読書会情報記憶部29に記憶させる。
プレイバック配信機能部27は、情報端末3−1〜3−3のいずれかで読書会のプレイバックが指示された場合、場面シーク用画像作成部26で作成され、読書会情報記憶部29に記憶されたスクリーンショット画像群を時系列に並べたものを、ネットワーク4を介して、指示された情報端末3−1〜3−3に配信する。
書籍情報記憶部28は、電子書籍に関する情報を記憶する。読書会情報記憶部29は、読書会に関する情報を記憶する。投稿情報記憶部30は、読書会に投稿された情報を記憶する。ユーザ情報記憶部31は、読書会に参加するユーザに関する情報を記憶する。
話題書籍情報付与部32は、情報端末3−1〜3−3から投稿されたコメントを読書会情報記憶部30に記憶させる。また話題書籍情報付与部32は、コメント投稿時に表示されていた電子書籍のIDを話題書籍IDに付与し、コメントに紐付けて読書会情報記憶部30に記憶させる。
推薦人物抽出部33は、情報端末3−1〜3−3のいずれかで人物推薦を受けたい対象の書籍が選択されると、その電子書籍のIDと同じ話題書籍IDを持つ投稿情報を読書会情報記憶部30から抽出し、投稿数やコメントに含まれる重要語等に応じて、ユーザ毎にポイント付与する。そして、推薦人物抽出部33は、高ポイント順に人物を並び替え、上位何人かを抽出して推薦人物リストを作成し、ネットワーク4を介して、対象書籍の人物推薦が指示された情報端末3−1〜3−3に送信する。
図4は、書籍情報記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。
図4に示すように、書籍情報記憶部28は、少なくとも、書籍ID28A、書籍名28B、書籍本文28C、および表紙画像28Dを、電子書籍毎に記憶する。
書籍ID28Aは、電子書籍を一意に識別するための情報である。書籍名28Bは、電子書籍の名称を示す。書籍本文28Cは、電子書籍の本文に関する電子データ(コンピュータが利用可能なデータ)である。表紙画像28Dは、電子書籍の表紙を示す画像である。
図5は、読書会情報記憶部29に記憶される情報の一例を示す図である。
図5に示すように、読書会情報記憶部29は、少なくとも、読書会ID29A、参加ユーザID群29B、スクリーンショット画像群29C、開催日時29D、および終了日時29Eを、読書会毎に記憶する。
読書会ID29Aは、読書会を一意に識別するための情報である。参加ユーザID群29Bは、読書会に参加しているユーザIDの集合を示す。スクリーンショット画像群29Cは、読書会のプレイバックのための場面シーク用のスクリーンショット画像の集合を示す。開催日時29Dは、読書会が開催された日時を示す。終了日時29Eは、読書会が終了した日時を示す。
図6は、読書会投稿情報記憶部30に記憶される情報の一例を示す図である。
図6に示すように、読書会投稿情報記憶部30は、少なくとも、読書会投稿ID30A、読書会ID30B、投稿ユーザID30C、コメント30D、提示書籍ID30E、指定ページ30F、投稿日時30G、および話題書籍ID30Hを、投稿情報毎に記憶する。
読書会投稿ID30Aは、投稿コメントを一意に識別するための情報である。読書会ID30Bは、コメントが投稿された読書会を一意に識別するための情報であり、読書会情報記憶部29の読書会ID29Aに紐付けられている。投稿ユーザID30Cは、コメントを投稿したユーザを一意に識別するための情報である。コメント30Dは、投稿されたコメントに関する電子データである。提示書籍ID30Eは、コメントが投稿された際に提示(選択)された電子書籍を一意に識別するための情報であり、書籍情報記憶部28の書籍ID28Aに紐付けられている。指定ページ30Fは、コメントが投稿された際に指定されたページを示す。投稿日時30Gは、コメントが投稿された日時を示す。話題書籍ID30Hは、コメントが投稿された際に表示されていた電子書籍を一意に識別するための情報である。
図7は、ユーザ情報記憶部31に記憶される情報の一例を示す図である。
図7に示すように、ユーザ情報記憶部31は、少なくとも、ユーザID31A、ユーザ名31B、プロフィール画像31C、および書籍ID31Dを、ユーザ毎に記憶する。
ユーザID31Aは、読書会に参加するユーザを一意に識別するための情報であり、読書会情報記憶部29の参加ユーザID群29B、および読書会投稿情報記憶部30の投稿ユーザID30Cに紐付けられている。ユーザ名31Bは、読書会に参加するユーザの名前を示す。プロフィール画像31Cは、読書会に参加するユーザのプロフィールとなる画像である。書籍ID31Dは、ユーザが購入した電子書籍を一意に識別するための情報であり、書籍情報記憶部28の書籍ID28Aに紐付けられている。
図8は、情報端末3の機能構成例を示すブロック図である。
入力受付部41は、ユーザが入力部11を用いることで行われる、提示する電子書籍の選択、提示中の電子書籍に関するコメント入力を受付ける。
表示制御部42は、ユーザにより閲覧指示された電子書籍やコメント、読書会サーバ2から提示された電子書籍や他のユーザのコメント、および、読書会サーバ2から提示された推薦人物リストの表示を制御する。
購入済書籍情報記憶部43は、購入した電子書籍に関する情報を記憶する。読書会情報記憶部44は、参加した読書会に関する情報を記憶する。
図9は、購入済書籍情報記憶部43に記憶される情報の一例を示す図である。
図9に示すように、購入済書籍情報記憶部43は、少なくとも、書籍ID43A、書籍本文43B、および表紙画像43Cを、電子書籍毎に記憶する。
書籍ID43Aは、電子書籍を一意に識別するための情報である。書籍本文43Bは、電子書籍の本文に関する電子データ(コンピュータが利用可能なデータ)である。表紙画像43Cは、電子書籍の表紙を示す画像である。
図10は、読書会情報記憶部44に記憶される情報の一例を示す図である。
図10に示すように、読書会情報記憶部44は、少なくとも、読書会ID44A、現在の表示書籍ID44B、および現在の表示書籍本文44Cを、読書会毎に記憶する。
読書会ID44Aは、参加した読書会を一意に識別するための情報を示す。現在の表示書籍ID44Bは、現在表示(提示)されている電子書籍を一意に識別するための情報を示す。現在の表示書籍本文44Cは、現在表示(提示)されている電子書籍の本文に関する電子データである。
(読書会における自身が購入した電子書籍の提示処理)
図11は、情報端末3−1が実行する、読書会開始から自身が購入した電子書籍を提示するまでの処理を説明するフローチャートである。なお、読書会には、情報端末3−1のユーザA、情報端末3−2のユーザB、情報端末3−3のユーザ」Cが参加しているものとする。
ステップS1において、情報端末3−1の入力受付部41は、ユーザAによる読書会開始の指示を受け付ける。例えば、ユーザAは、読書会ポータルサイトにログインし、既に開催されているトピック(話題)の一覧から参加したいトピックを選択して読書会に参加する指示を行うか、あるいは、参加したいトピックが一覧にない場合には、新規にトピックを作成し、読書会を開催する指示を行う。入力受付部41は、ユーザAからの読書会開始の指示を受け付けると、ユーザAのユーザIDを、ネットワーク4を介して読書会サーバ2に送信する。
ステップS2において、読書会サーバ2の購入済書籍配信部22は、ネットワーク4を介して情報端末3−1から送信されてきたユーザIDを受信し、受信したユーザIDに対応する書籍ID31Dをユーザ情報記憶部31から読み出し、さらに、読み出した書籍ID31D(書籍ID28A)に対応する表紙画像28Dを書籍情報記憶部28から読み出し、ネットワーク4を介して情報端末3−1に送信する。
ステップS3において、情報端末3−1の購入済書籍情報記憶部43は、ネットワーク4を介して読書会サーバ2から送信されてきた、自身が購入済みの電子書籍の書籍IDおよびその書籍の表紙画像を受信し、記憶する。
ステップS4において、情報端末3−1の表示制御部42は、読書会画面を表示部16に表示させ、その読書会画面上に、ステップS3の処理で受信した電子書籍の表紙画像に基づく購入済書籍一覧を表示させる。
図12は、読書会画面の表示例を示す図である。
図12に示す読書会画面51には、読書会に参加している全ユーザに対し、共通の電子書籍を表示させるための共通本文ビュー52、自身が購入済みの電子書籍の一覧を表示させるための購入済本閲覧ビュー53、読書会に参加しているユーザが投稿したコメントを表示させるための参加者コメントビュー54、共通本文ビュー52に表示されている電子書籍に関するコメントを入力するためのコメント入力欄55、およびコメント入力欄55に入力されたコメントを投稿(読書会サーバ2に送信)する場合に選択される送信ボタン56が表示されている。
図12の例の場合、購入済本閲覧ビュー53には、電子書籍A1〜A4の表紙画像A1〜A4が購入済みの電子書籍として表示されている。ユーザAは、購入済本閲覧ビュー53の左右に配置されたボタン57R、57Lを選択することで、他の購入済みの電子書籍の表紙画像を表示させることができる。
図11の説明に戻る。ステップS5において、情報端末3−1の入力受付部41は、ユーザAによる電子書籍の選択を検知する。例えば、ユーザAは、読書会画面51の購入済本閲覧ビュー53に表示されている表紙画像A1〜A4の中から、共通本文ビュー52に表示させたい電子書籍の表紙画像を選択する。
ステップS6において、情報端末3−1の制御部11は、ステップS5の処理で検知された電子書籍の書籍IDを購入済書籍情報記憶部43から読み出し、読み出した書籍ID43Aを、ネットワーク4を介して読書会サーバ2に送信し、選択した電子書籍の本文を要求する。
ステップS7において、読書会サーバ2の購入済書籍配信部22は、ネットワーク4を介して情報端末3−1から送信されてきた書籍IDを受信し、受信した書籍ID43A(書籍ID28A)に対応する書籍本文28Cを書籍情報記憶部28から読み出し、ネットワーク4を介して情報端末3−1に送信する。
ステップS8において、情報端末3−1は、ネットワーク4を介して読書会サーバ2から送信されてきた書籍本文を受信し、購入済書籍情報記憶部43に記憶させるとともに、受信した書籍本文を現在の表示書籍本文、現在の表示書籍IDとして読書会情報記憶部44に記憶させる。ステップS9において、情報端末3−1は、読書会サーバ2から受信した書籍本文を表示部16に表示させる。
図13は、選択書籍画面の表示例を示す図である。
図13に示す選択書籍画面61には、選択された電子書籍の表紙画像を表示させるための選択書籍ビュー62、および、選択された電子書籍の本文ページの一覧を表示させるためのページ一覧ビュー63が表示されている。
図13の例の場合、選択書籍ビュー62には、電子書籍A1の表紙画像A1が選択された電子書籍として表示されている。ページ一覧ビュー63には、電子書籍A1の表紙画像A1、および電子書籍A1のページ1〜4が表示されている。ユーザAは、ページ一覧ビュー63の中から、所定ページを選択し、選択ボタン64を押下することで、図12の読書会画面51に戻り、選択したページを共通本文ビュー52に表示させることができる。
以上の処理によって、ユーザAは、参加している読書会で、話題にしたい(またはお薦めしたい)、自身が購入した電子書籍の所定ページを、共通本文ビュー52に提示させることができる。そして、次に説明する処理によって、自身が購入した電子書籍の所定ページに関するコメントを投稿し、読書会に参加している他のユーザB、ユーザCの情報端末3−2、3−3にそれぞれ提示することができる。
(読書会における投稿処理1)
図14は、読書会において、情報端末3−1のユーザが所定ページを選択(提示)し、選択ページに関するコメントを投稿し、その投稿コメントを他の参加者に提示するまでの処理を説明するフローチャートである。なお、読書会には、情報端末3−1のユーザA、情報端末3−2のユーザB、情報端末3−3のユーザCが参加しているものとする。
ステップS21において、情報端末3−1の入力受付部41は、ユーザAによるページ選択を検知する。例えば、ユーザAは、図13に示した選択書籍画面61のページ一覧ビュー63の中から、投稿したい所定ページ(例えば、20ページ)を選択し、選択ボタン64を押下する。
ステップS22において、情報端末3−1の表示制御部42は、ステップS21の処理で選択された電子書籍の所定ページを参加者コメントビュー54に表示させる。これにより、例えば、図15に示すように、参加者コメントビュー54の下方のエリア54Aに、選択されたページのサムネイル画像P1、電子書籍名(図15の例では、本A)、および選択されたページ(図15の例では、20ページ)が表示される。
ステップS23において、情報端末3−1の入力受付部41は、ユーザAによるコメント入力を検知する。ステップS24において、情報端末3−1の表示制御部42は、ステップS23の処理で入力されたコメントを表示させる。
例えば、ユーザAが、図15に示す読書会画面51の参加者コメントビュー54のコメント入力欄55にコメントを入力し、送信ボタン56を押下することにより、入力受付部41は、ユーザAからのコメント入力を検知する。表示制御部42は、入力されたコメントを、参加者コメントビュー54の上方のエリア54Bに表示させる。
これにより、例えば、図16に示すように、共通本文ビュー52には、選択されたページの画像が表示され、参加者コメントビュー54の上方のエリア54Bには、投稿ユーザのプロフィール画像P11、投稿されたコメント、および投稿の際に提示した電子書籍の表紙画像P12が表示される。表紙画像P12には、電子書籍の購入サイトへアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)が紐付けられており、表紙画像P12が選択されると、その購入サイトにアクセスすることができる。また、共通本文ビュー52の左右に配置されたボタン58R、58Lを選択することで、他のページを表示させることができる。
ステップS25において、情報端末3−1の制御部11は、購入済書籍記憶部43から、図11のステップS5の処理で選択された電子書籍の書籍IDを読み出し、ステップS21の処理で選択されたページ番号、およびステップS23の処理で入力されたコメントとともに、ネットワーク4を介して読書会サーバ2に送信する。
ステップS26において、読書会サーバ2の対象書籍配信部23は、情報端末3−1から、書籍ID、ページ番号、およびコメントを受信した場合、書籍IDに紐付く書籍本文28Cを書籍情報記憶部28から読み出し、読書会情報記憶部29から現在の読書会の参加ユーザID群29Bを取得する。また、投稿情報記録部25は、受信した書籍ID、ページ番号、およびコメント等を、読書会IDおよび投稿ユーザIDに紐付けて読書会投稿情報記憶部30に記憶させる。
ステップS27において、読書会サーバ2の対象書籍配信部23は、ステップS26の処理で取得した参加ユーザID群29Bに対応する他の情報端末3−2、3−3に対し、書籍情報記憶部28から読み出した書籍本文28C中における、受信した選択ページ前後の所定数ページの本文を送信する。また、読書会サーバ2のコメント配信部24は、他の情報端末3−2、3−3に対し、受信したコメントを送信する。
ステップS28において、読書会サーバ2の話題書籍情報付与部32は、ステップS26の処理で受信した書籍IDを話題書籍IDに付与し、コメントとともに読書会投稿情報記憶部30に記憶させる。
図17は、読書会投稿情報記憶部30に記憶される情報の一例を示す図である。
図17の例の場合、「20」の読書会投稿ID30Aに紐付けて、「10」の読書会ID30B、「5」の投稿ユーザID30C、「感銘を受けた」のコメント30D、「3」の提示書籍ID30E、「20」の指定ページID30F、「2013年2月20日20時15分10秒」の投稿日時30G、「3」の話題書籍ID30H」が記憶されている。
図14の説明に戻る。ステップS29において、他の情報端末3−2、3−3の制御部11は、読書会サーバ2から送信されてきた、情報端末3−1で選択されたページ前後の電子書籍の本文を受信し、受信した書籍本文を現在の表示書籍本文、現在の表示書籍IDとして読書会情報記憶部44に記憶させる。
ステップS30において、他の情報端末3−2、3−3の表示制御部42は、読書会サーバ2から受信した電子書籍の所定ページ前後の本文およびコメントを表示部16に表示させる。これにより、表示部16には、例えば、図16に示したような読書会画面51が表示される。ユーザB、ユーザCは、共通本文ビュー52に表示されたページの左右に配置されたボタン58R、58Lを押下することで、他のページを表示させることができるが、ユーザAが購入した電子書籍であるため、前後の所定数ページしか表示することはできない。
以上の処理によって、ユーザAが、情報端末3−1を用いて電子書籍の所定ページを選択し、そのページに関するコメントを読書会に投稿した場合、読書会に参加している他のユーザB、ユーザCの情報端末3−2、3−3にも、それぞれ、電子書籍の所定ページを含む複数ページおよびコメントを提示することができる。また、読書会投稿情報記憶領域30の提示書籍ID30Eおよび話題書籍ID30Hには、選択(提示)された書籍IDが記憶される。
(読書会における投稿処理2)
図18は、読書会において、情報端末3−1のユーザが、図12の読書会画面51の共通本文ビュー52に表示されている電子書籍に関するコメントを投稿し、その投稿コメントを他の参加者に提示するまでの処理を説明するフローチャートである。なお、共通本文ビュー52に表示されている電子書籍は、他のユーザによって選択(提示)されたものである。また、読書会には、情報端末3−1のユーザA、情報端末3−2のユーザB、情報端末3−3のユーザCが参加しているものとする。
ステップS41において、情報端末3−1の入力受付部41は、ユーザAによるコメント入力を検知する。ステップS42において、情報端末3−1の表示制御部42は、ステップS23の処理で入力されたコメントを表示させる(例えば、図15参照)。
ステップS43において、情報端末3−1の制御部11は、読書会情報記憶部44から、現在の表示書籍ID44Bを読み出し、ステップS41の処理で入力されたコメントとともに、ネットワーク4を介して読書会サーバ2に送信する。
ステップS44において、読書会サーバ2の対象書籍配信部23は、情報端末3−1から、書籍IDおよびコメントを受信した場合、書籍IDに紐付く書籍本文28Cを書籍情報記憶部28から読み出し、読書会情報記憶部29から現在の読書会の参加ユーザID群29Bを取得する。
ステップS45において、読書会サーバ2の対象書籍配信部23は、ステップS44の処理で取得した参加ユーザID群29Bに対応する他の情報端末3−2、3−3に対し、受信したコメントを送信する。ステップS46において、読書会サーバ2の話題書籍情報付与部32は、ステップS44の処理で受信した書籍IDを話題書籍IDに付与し、コメントとともに読書会投稿情報記憶部30に記憶させる。
図19は、読書会投稿情報記憶部30に記憶される情報の一例を示す図である。
図19の例の場合、「20」の読書会投稿ID30Aに紐付けて、「10」の読書会ID30B、「5」の投稿ユーザID30C、「感銘を受けた」のコメント30D、「2013年2月20日20時15分10秒」の投稿日時30G、「3」の話題書籍ID30Hが記憶されている。なお、情報端末3−1において、電子書籍の提示(選択)およびページ指定が行われず、単にコメントのみが投稿されたため、提示書籍ID30Eおよび指定ページID30Fには、情報が記憶されない。
図18の説明に戻る。ステップS47において、他の情報端末3−2、3−3の表示制御部42は、読書会サーバ2から受信したコメントを表示部16に表示させる(例えば、図16参照)。
以上の処理によって、ユーザAが、情報端末3−1を用いてコメントを読書会に投稿した場合、読書会に参加している他のユーザB、ユーザCの情報端末3−2、3−3にも、それぞれ、コメントを提示することができる。また、読書会投稿情報記憶領域30の話題書籍ID30Hには、現在表示中の電子書籍の書籍IDが記憶される。
(推薦人物抽出処理)
図20は、読書会サーバ2が実行する、対象の書籍に知見があると思われる人物を推薦する処理を説明するフローチャートである。この処理を開始するにあたり、読書会投稿情報記憶部30には、図21に示すような情報が記憶されているものとする。
図21の例の場合、「1」の読書会投稿ID30Aに紐付けられて、「1」の読書会ID30B、「1」の投稿ユーザID30C、「ITの理解に役立つ」のコメント30D、「15」の提示書籍ID30E、「33」の指定ページ30F、「2013年2月20日20時15分10秒」の投稿日時30G、「15」の話題書籍ID30Hが記憶されている。「2」の読書会投稿ID30Aに紐付けられて、「1」の読書会ID30B、「2」の投稿ユーザID30C、「面白そう」のコメント30D、「2013年2月20日20時16分10秒」の投稿日時30G、「15」の話題書籍ID30Hが記憶されている。
また、「3」の読書会投稿ID30Aに紐付けられて、「2」の読書会ID30B、「3」の投稿ユーザID30C、「暇つぶしに」のコメント30D、「2013年2月20日22時5分」の投稿日時30G、「10」の話題書籍ID30Hが記憶されている。「4」の読書会投稿ID30Aに紐付けられて、「3」の読書会ID30B、「4」の投稿ユーザID30C、「おススメ」のコメント30D、「15」の提示書籍ID30E、「1」の指定ページ30F、「2013年2月20日23時」の投稿日時30G、「15」の話題書籍ID30Hが記憶されている。「5」の読書会投稿ID30Aに紐付けられて、「3」の読書会ID30B、「5」の投稿ユーザID30C、「ITとは何かわかりやすい」のコメント30D、「2013年2月20日23時5分」の投稿日時30G、「15」の話題書籍ID30Hが記憶されている。
はじめに、ユーザは、対象書籍の人物推薦を受けるための処理開始を指示する。この指示を受けた情報端末3−1の制御部11は、購入済書籍情報記憶部43から表紙画像43Cを読み出し、例えば、図22に示すような、書籍選択画面71を表示部16に表示させる。
図22に示す書籍選択画面71には、「人物推薦してもらいたい書籍を選択してください」のメッセージとともに、ユーザAが購入済みの電子書籍A1〜A3の表紙画像A1〜A3が表示されている。ユーザAは、表紙画像の左右に配置されたボタン72R、72Lを選択することで、他の購入済みの電子書籍の表紙画像を表示させることができる。
ステップS51において、情報端末3−1の入力受付部41は、ユーザによる電子書籍の選択を検知する。例えば、ユーザAは、書籍選択画面71に表示されている表紙画像A1〜A3の中から、人物推薦してもらいたい電子書籍の表紙画像を選択する。
ステップS52において、情報端末3−1の制御部11は、ステップS51の処理で選択された電子書籍の書籍IDを購入済書籍情報記憶部43から読み出し、読み出した書籍ID43Aを、ネットワーク4を介して読書会サーバ2に送信し、選択した電子書籍の人物推薦を要求する。
ステップS53において、読書会サーバ2の推薦人物抽出部32は、情報端末3−1から受信した書籍IDに基づいて、書籍IDに紐付く投稿情報を、読書会投稿情報記憶部30から抽出する。例えば、「15」の書籍IDが受信された場合、推薦人物抽出部32は、読書会投稿情報記憶部30から、「15」の話題書籍ID30Hを持つ投稿情報を抽出する。これにより、例えば、図21に示した情報群から、図23に示すような情報群が抽出される。
ステップS54において、読書会サーバ2の推薦人物抽出部32は、ステップS53の処理で取得された投稿情報から、ユーザ毎にポイントを付与する。
ポイント付与の方法としては、例えば、以下に示す3つのロジックがある。
1.提示書籍IDに話題書籍IDを持つ投稿数×所定ポイント(例えば、10ポイント)
2.コメント全てについてTF(term frequency)・IDF(inverse document
frequency)法を用いて重要語を抽出し、抽出した重要語のうち、上位所定数(例えば、10件)の単語を含む投稿数×所定ポイント(例えば、5ポイント)
3.提示書籍IDが空の投稿数×所定ポイント(例えば、1ポイント)
により計算する。
なお、TF・IDF法は、公知の技術を利用することができる。また、以上のようなロジックを用いる理由として、1.に関しては、自身で購入済みであり、本を紹介するほどなので知見が豊富である人物と推定される。2.に関しては、同一の書籍についての話題において、重要語を含むということは、その書籍について知見がある人物であると推定される。3.に関しては、書籍についてやり取りを行ったことがあることから、少し知見がある人物と推定される。
図23に示す投稿情報から、以上のポイント付与方法に基づいてユーザ毎にポイント付与を行った場合、「1」の投稿ユーザID30Cのユーザには、コメント30Dに「IT(重要語)」が含まれており(5ポイント)、かつ、「15」の提示書籍ID30Eに話題書籍ID30Hを持つとして(10ポイント)、15ポイントが付与される。「2」の投稿ユーザID30Cのユーザには、提示書籍ID30Eが空であるため、1ポイントが付与される。「4」の投稿ユーザID30Cのユーザのポイントは、提示書籍ID30Eに話題書籍ID30Hを持つとして、10ポイントが付与される。「5」の投稿ユーザID30Cのユーザには、コメント30Dに「IT(重要語)」が含まれているため、5ポイントが付与される。
図20の説明に戻る。ステップS55において、読書会サーバ2の推薦人物抽出部32は、ステップS54の処理でユーザ毎に付与されたポイントから、高ポイント順に人物を並び替える。例えば、図23に示した投稿情報からユーザ毎に付与されたポイントを高ポイント順に並び替えると、「1」の投稿ユーザID30のユーザ(15ポイント)、「4」の投稿ユーザID30のユーザ(10ポイント)、「5」の投稿ユーザID30のユーザ(5ポイント)、「2」の投稿ユーザID30のユーザ(1ポイント)の順に並べ替えられる。
読書会サーバ2の推薦人物抽出部32は、高ポイント順に並べ替えたユーザのうち、上位何人かを抽出し、推薦人物リストを作成する。そして、推薦人物抽出部32は、作成した推薦人物リストを、ネットワーク4を介して情報端末3−1に送信する。
ステップS56において、情報端末3−1の表示制御部42は、読書会サーバ2から受信した推薦人物リストの画面を表示部16に表示させる。
図24は、推薦人物リスト画面の表示例を示す図である。
図24に示す推薦人物リスト画面81には、「おススメはこの人です」のメッセージとともに、推薦された人物に関する情報82〜84が表示されている。情報82は、「ID 1」の「ユーザA」に関する情報であり、情報83は、「ID 4」の「ユーザB」に関する情報であり、情報84は、「ID 5」の「ユーザC」に関する情報である。なお、これらの情報82〜84には、ユーザのプロフィール画像やそのユーザのメールアドレス等も含まれるようにしてもよい。また、ユーザは、情報82〜84の右に配置されたボタン85Rを選択することで、他の推薦人物の情報を表示させることができる。
以上の処理によって、ユーザは、対象書籍に知見があると思われる人物の推薦を受けることができる。これにより、対象書籍に知見があると思われる推薦人物に対し、その書籍の読書会へ招待することができ、有意義な読書会を開催することができる。
[本発明の実施の形態における効果]
1.以上のように、ユーザは、購入済みの電子書籍の内容を読書会に提示することができる。
2.読書会サーバ2は、あるユーザから投稿された電子書籍のコメントを、読書会に参加している他のユーザに提示することが可能となる。
3.読書会の参加者は、提示された電子書籍の一文およびコメントから、その書籍について議論しやすくなるだけでなく、購入イメージもつかみやすい。
4.対象書籍について知見があると思われる人物の推薦を受けることが可能となる。
[変形例]
1.以上においては、読書会の参加者に対し、電子書籍の所定ページを提示するようにしたが、これに限らず、例えば、議論したい一文を選択し、選択した一文にマーカ等を付与して、読書会の参加者に提示するようにしてもよい。これにより、読書会の参加者は、マーカが付与された一文から、議論したい内容をより明確に把握することが可能となる。また、マーカが付与された一文に、TF・IDF法で抽出された重要語が含まれていた場合、読書会サーバ2は、付与ポイントに更なる重み付けを行うようにしてもよい。
2.読書会サーバ2は、電子書籍を配信する際に、DRM(Digital Rights Management)を用いて複製を防止するようにしても良い。
3.本実施の形態においては、コメントの投稿にテキストデータを用いるようにしたが、これに限らず、音声データを用いることも可能である。音声データを用いる場合、読書会サーバ2は、投稿された音声データのコメントに対し、音声認識を行って平文に変換し、ポイント付与に利用することができる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る人物推薦装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。