JP5326497B2 - 制動液圧制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、制動液圧制御装置に関し、特に、ブレーキバイワイヤ(Brake−by−Wire)システムにおける制動液圧を制御する制動液圧制御装置に関する。
従来、車輪を制動する液圧系ブレーキの制動液圧を制御する制動液圧制御装置が知られている。このような制動液圧制御装置に関するものとして、例えば、「液圧式ブレーキシステムおよびリニア弁の自励振動検出装置」(特許文献1参照)がある。
この「液圧式ブレーキシステムおよびリニア弁の自励振動検出装置」においては、ブレーキペダルの踏み込みにより発生した液圧が、各車輪に設けられた液圧ブレーキが有するホイールシリンダに供給される。各ホイールシリンダに接続されたリニア減圧弁に用いられる常開型ソレノイドにおいては、ブレーキ液が流れ込む液室を有しており、この液室にエアが残留していると、ソレノイド作動時、プランジャ左右反力にアンバランスが生じてプランジャが自励振動を起こす。この結果、ソレノイド作動時に異音や振動が発生してしまう。
ソレノイド作動時に異音や振動が発生しないようにするためには、液室に残留しているエアを確実に脱気する必要があり、液室に残留するエアをエアによる影響を受けない無害部位に掃気するか、或いは液中に溶解させることが求められる。
特開2006−347192号公報
しかしながら、従来の常開型減圧弁においては、液室に対し、残留するエアを無害部位に掃気し或いは液中に溶解させるために十分な液圧を負荷することができなかったため、液室からの脱気が困難であった。
この発明に係る制動液圧制御装置は、液圧ブレーキにおける制動液の流入或いは流出を調整する圧力調整弁の内部に圧力を供給する液圧源と、リザーバとを連通する液路に流路調整弁を設け、制動液の流出方向を通常の流出方向とは逆の方向に調整することを特徴とするものである。
この発明によれば、圧力調整弁の液室に貯留した空気を抜くことができるので、液室にエアが残留していることによって、圧力調整弁の作動時、プランジャ左右反力にアンバランスが生じてプランジャが自励振動を起こすのを、防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、この発明の第1実施の形態に係る制動液圧制御装置の構成を示す説明図である。図1に示すように、制動液圧制御装置10は、入力操作部11と、入力操作部11からの出力に基づき制御されるブレーキアクチュエータ(ACTR)12を有しており、ブレーキアクチュエータ12により、左前輪13FL、右前輪13FR、左後輪13RL、右後輪13RRの各車輪に設けられた液圧ブレーキのホイールシリンダ(図示しない)における各ブレーキ液(制動液)の液圧が制御される。
入力操作部11は、ブレーキペダル14の踏み込み量に応じて液圧を発生させるマスタシリンダ(M/CYL)15と、マスタシリンダ15に設けられたリザーバ(RES(TANK))16を有している。マスタシリンダ15には、電磁開閉弁であるシミュレータ開閉弁(SCSS)17を介してストロークシミュレータ(SS)18が接続されており、シミュレータ開閉弁17の開動作により、マスタシリンダ15からストロークシミュレータ18へのブレーキ液の流出が許容される。リザーバ16には、ブレーキ液が大気圧の下で蓄えられている。
ブレーキアクチュエータ12は、液圧源装置19、液圧制御弁装置20、2つのマスタカット弁(SMCa,SMCb)21a,21b、2つのマスタシリンダ圧センサ(PMCa,PMCb)22a,22b、4つのホイールシリンダ圧センサ(PFL,PFR,PRL,PRR)23a,23b,23c,23d、及び流路調整弁(ARV)24を有している。
ブレーキ液圧を発生させる液圧源装置19は、2つのポンプ(PUMP)25a,25b及びポンプモータ(M)25c、アキュームレータ(ACC)26、アキュームレータセンサ(PACC)27、及びプレッシャリリーフバルブ(PRV)28を有しており、液圧制御弁装置20を介して、前述した4つの液圧ブレーキの各ホイールシリンダに接続されている。
ブレーキ液圧を制御調整する液圧制御弁装置20は、4つのリニア増圧弁29a(SLAFL),29b(SLAFR),29c(SLARL),29d(SLARR)と、4つのリニア減圧弁(圧力調整弁)30a(SLRFL),30b(SLRFR),30c(SLRRL),30d(SLRRR)を有している。
各リニア増圧弁29a〜29dは、液圧源装置19と各ホイールシリンダとの間に設けられて、液圧源装置19から各ホイールシリンダへのブレーキ液の流入を制御し、各リニア減圧弁30a〜30dは、各ホイールシリンダとリザーバ16との間に設けられて、各ホイールシリンダからリザーバ16へのブレーキ液の流出を制御する。
リニア増圧弁29a〜29d及びリニア減圧弁30a,30bには常閉型ソレノイドが、リニア減圧弁30c,30dには常開型ソレノイドが、それぞれ用いられている。マスタカット弁21a,21bは、常開の電磁開閉弁からなり、通常状態ではマスタシリンダ15と前輪(13FL,13FR)側のホイールシリンダを連通させているが、電流供給時には、閉じられてその連通が遮断される。
流路調整弁(ARV)24は、例えば、電磁開閉弁からなり、アキュームレータ26とリザーバ16の連絡ライン(液路)に配置されて、連絡ラインを機械的に連通/遮断することができる。
つまり、ブレーキアクチュエータ12は、車輪に設けられた液圧ブレーキにおける制動液の流入或いは流出を調整し、リザーバ16に連通する圧力調整弁を備え、入力操作部11からの出力に基づき制動液の液圧を制御する。そして、流路調整弁(ARV)24は、液路を連通/遮断して、ブレーキ液の流出方向を通常の流出方向とは逆の方向に調整する。
図2は、常開型ソレノイドの構成を示す断面説明図である。図2に示すように、例えば、後輪側のリニア減圧弁(SLRR*)に用いられる常開型ソレノイド31は、有底円筒体状のスリーブ31aの開口部に円筒体状のガイド31bを連結して形成されており、ガイド31bの開口部31cとガイド31bの周面に開けられた連通口31dを開口とする内部空間Aを有している。開口部31cは、軸方向に貫通する貫通路31eが開けられた円柱状のシート31fにより塞がれており、開口部31cには貫通路31eを覆ってフィルタ31gが、連通口31dにはフィルタ31hが、それぞれ装着されている。
内部空間Aのスリーブ31a部分には、鉄心31iが配置されており、鉄心31iには、先端を、貫通路31eに臨ませたプランジャ31jが装着されている。この鉄心31iを囲むように、スリーブ31aの外周面側には、コイル31kが巻回されている。
プランジャ31jを内包する鉄心31iの円筒状先端部31lとシート31fの間には、貫通路31eの延長上に位置するプランジャ31jを、その先端が貫通路31eから離間するように付勢する、コイルスプリング等の付勢部材31mが配置されている。プランジャ31jは、コイル31kへの通電時、コイル31kに発生する電磁力により付勢部材31mの付勢力に抗してガイド31b内をシート31f側へ進出する鉄心31iに伴われて移動し、その先端で貫通路31eを塞ぐことができる。
この常開型ソレノイド31の内部空間Aには、鉄心31iのブランジャ31j突出側とは反対側の階段状端部とスリーブ31aの曲面状内面との間に、狭小な空間で連通口31dに繋がりブレーキ液が流れ込む液室A1が形成される。
図3は、流路調整弁(ARV)の構成を示す断面説明図である。図3に示すように、流路調整弁(ARV)24(図1参照)は、円筒状のガイド32と、ガイド32の筒体内空間に摺動自在に収納されたピストン33とを有し、ピストン33の移動により、筒体内空間を閉塞空間とするガイド内空間Bを有している。
ガイド32のガイド内空間Bに対応する外周面には、円筒軸方向に離間する2本の周方向溝32a,32bが形成されており、周方向溝32aは、ガイド32の半径位置に形成されたガイド通路32cでガイド内空間Bに連通している。ガイド内空間Bは、ガイド32の一端側口32d及び他端側口32eを介してガイド32外へ連通しており、一端側口32dは、コイルスプリング等のバルブ付勢部材34により付勢されたバルブ35により、他端側口32eは、ガイド内空間Bに挿入可能に螺着されたプラグ36により、外側から塞がれている。
ピストン33は、バルブ35側に形成された縮径部の先端面に、一端側口32dを通り抜けてバルブ35を押し出すことができる突出部33aを有すると共に、突出部33aの端面に流路口37aが開口し、ピストン外周面のピストン直径位置に流路口37bが開口するピストン流路37を有している。
このピストン33は、リング状のストッパ38によりプラグ36側への移動が規制されると共に、突出部33aがバルブ35から離間するように、縮径部の外側に装着されたコイルスプリング等の付勢部材39により付勢されている。ピストン33が付勢部材39により付勢された状態で、縮径部が位置するガイド内空間Bは、ガイド通路32cを介して周方向溝32aに連通し、ピストン流路37は、ガイド32の直径位置に形成されたガイド通路32fを介して周方向溝32bに連通する。
また、プラグ36を他端側口32eからガイド32にねじ込むことにより、ストッパ38を突き抜けたプラグ36の突出端36aが、付勢部材39の付勢力に抗してピストン33をバルブ35側へと押し出し、ピストン33の突出部33aがガイド内空間Bの一端側口32dを通り抜ける。一端側口32dを通り抜けた突出部33aは、バルブ付勢部材34の付勢力に抗してバルブ35を一端側口32dから押し戻し、バルブ35により塞がれていた一端側口32dを開放する。この結果、ガイド内空間Bがガイド32の外部と連通する。
次に、制動液圧制御装置10による常開型ソレノイドを用いた後輪左側のリニア減圧弁(SLRRL)30c及び後輪右側のリニア減圧弁(SLRRR)30dにおける、脱気制御処理について説明する。
先ず、制動液圧制御装置10が作動していない(非作動)状態(図1参照)について説明する。
図4は、図1のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。図5は、図1の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。なお、以下の説明において、リニア減圧弁(SLRRL)30cについての処理動作は、リニア減圧弁(SLRRR)30dについても同様に適用される。
図1に示す、制動液圧制御装置10の非作動時において、後輪側のリニア減圧弁(SLRRL)30c,(SLRRR)30dは非作動状態、即ち、弁開状態(図4参照)にあり、流路調整弁(ARV)24はプラグ36がねじ込まれていない非切替状態(図5参照)にある。このとき、SLRRL30c,SLRRR30dは、ホイールシリンダ(W/CYL)に連通する連通口aに、ホイールシリンダ(W/CYL)からの圧力P−R1が入力し、リザーバ(RES)16に連通する連通口bからリザーバ(RES)16へ、圧力P−R2を出力する(図4参照)。
そして、非切替状態の流路調整弁(ARV)24は、SLRRL30c,SLRRR30dとの連通口cから、周方向溝32a、ガイド通路32c、ガイド内空間B、ピストン流路37、ガイド通路32d、周方向溝32bを通って、リザーバ(RES)16との連通口dを繋ぐ連通路を形成すると共に、一端側口36aがバルブ35により閉じられてアキュームレータ(ACC)26との連通口eが遮断される(図5参照)。
このため、非切替状態にある流路調整弁(ARV)24は、SLRRL30c,SLRRR30dに連通する周方向溝32aが、リザーバ(RES)16に連通することになり、ブレーキ液が流れ込むSLRRL30c,SLRRR30dの液室A1の圧力P−R3は、リザーバ(RES)16の圧力、即ち、大気圧のままとなる。
続いて、リニア減圧弁における脱気制御処理について説明する。
図6は、リニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。図7は、リニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。
図6に示すように、後輪側のリニア減圧弁(SLRRL)30c,(SLRRR)30dにおける脱気制御処理を行うに際し、真空充填作業の完了後、先ず、アキュームレータ(ACC)の内圧が規定値以上か否かを判定し(ステップS101)、判定の結果、アキュームレータ(ACC)の内圧が規定値以上でない(No)場合、アキュームレータ(ACC)の内圧を高めるためにポンプを作動させ(ステップS102)、その後、ステップS101に戻って判定を繰り返す。
一方、ステップS101の判定の結果、アキュームレータ(ACC)の内圧が規定値以上である(Yes)場合、脱気制御を開始し、SLRRL30c,SLRRR30dを閉じる(ステップS103)。つまり、脱気制御開始信号の入力により、SLRRL30c,SLRRR30dは動作(ON)状態である閉じた状態となる(図7参照)。
脱気制御を開始した(ステップS103)後、流路調整弁(ARV)24を切り換えて開(ON)状態にし(図7参照)、増圧モードにする(ステップS104)。
ここで、SLRRL30c,SLRRR30dの内部加圧状態について説明する。
図8は、制動液圧制御装置の作動時を示す説明図である。図9は、図8のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。図10は、図8の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
図8〜10に示すように、制動液圧制御装置10において、SLRRL30c,SLRRR30dを作動させた弁閉時(図8,9参照)、流路調整弁(ARV)24を、プラグ36が押し込まれた増圧モードにする。このとき、SLRRL30c,SLRRR30dは、ホイールシリンダ(W/CYL)に連通する連通口aに、ホイールシリンダ(W/CYL)からの圧力P−R1が入力し、リザーバ(RES)16に連通する連通口bに、流路調整弁(ARV)24を介してアキュームレータ(ACC)26からの圧力P−R2が入力する(図8,9参照)。
つまり、流路調整弁(ARV)24は、増圧モード時、押し込まれたプラグ36によりバルブ35が押し出されて一端側口32cが開口し、アキュームレータ(ACC)26に連通する連通口eとガイド内空間Bが連通する。これにより、連通口eから、一端側口32c、ガイド内空間B、ガイド通路32c、周方向溝32aを通って、SLRRL30c,SLRRR30dとの連通口cを繋ぐ連通路が形成されると共に、ピストン流路37が閉じられてリザーバ(RES)16との連通口dが遮断される(図10参照)。
このため、SLRRL30c,SLRRR30dを作動させた状態で、流路調整弁(ARV)24を増圧モードに切り替えることにより、液室A1にアキュームレータ(ACC)26からの圧力が供給される減圧弁内部加圧状態、即ち、圧力P−R2がHi状態(図7参照)となって、液室A1の圧力P−R3はアキュームレータ(ACC)26の圧力が加わったHi状態(図8参照)となり、液室A1内のエアは確実に溶解される。
なお、流路調整弁(ARV)24は、同時に、リザーバ(RES)16とのラインを遮断するので、アキュームレータ(ACC)26からの圧力P−ACCは、Hi状態とLo状態の略中間(図7参照)で液室A1に保持されることになる。
このように、図6に示す、SLRRL30c,SLRRR30dにおける脱気制御処理において、流路調整弁(ARV)24を開けて増圧モードにした(ステップS104)後、脱気制御時間TS1が経過したか否かを判定する(ステップS105)。判定の結果、脱気制御時間TS1が経過していない(No)場合、ステップS105に戻って、判定を繰り返し、一方、脱気制御時間TS1が経過した(Yes)場合、流路調整弁(ARV)24を閉じて減圧モードにする(ステップS106)。
ここで、制動液圧制御装置10において作動を解除した状態、つまり、SLRRL30c,SLRRR30dの内部減圧状態について説明する。
図11は、制動液圧制御装置の作動解除時を示す説明図である。図12は、図11のリニア減圧弁(SLRRR)における圧力付加状態について示す説明図である。図13は、図11の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
図11〜13に示すように、制動液圧制御装置10において、SLRRL30c,SLRRR30dを作動させた弁閉時(図11,12参照)、流路調整弁(ARV)24を、プラグ36を引き戻した減圧モードにする。このとき、SLRRL30c,SLRRR30dは、ホイールシリンダ(W/CYL)に連通する連通口aに、ホイールシリンダ(W/CYL)からの圧力P−R1が入力し、リザーバ(RES)16に連通する連通口bに、リザーバ(RES)16からの圧力P−R2が入力する(図12参照)。
つまり、流路調整弁(ARV)24は、減圧モード時、プラグ36を引き戻すことにより、SLRRL30c,SLRRR30dとの連通口cから、周方向溝32a、ガイド通路32c、ガイド内空間B、ピストン流路37、ガイド通路32d、周方向溝32bを通って、リザーバ(RES)16との連通口dを繋ぐ連通路を形成すると共に、バルブ35がバルブ付勢部材33により付勢されて一端側口31aを塞ぎ、アキュームレータ(ACC)26に連通する連通口eとガイド内空間Bが遮断される(図13参照)。
このため、SLRRL30c,SLRRR30dを作動させた状態で、流路調整弁(ARV)24を減圧モードに切り替えることにより、液室A1へのアキュームレータ(ACC)26からの圧力の供給が遮断される減圧弁内部減圧状態となる。同時に、流路調整弁(ARV)24は、リザーバ(RES)16とのラインが開放され連通するので、液室A1のブレーキ液はリザーバ(RES)16に解放されることになる。
このように、図7に示す、SLRRL30c,SLRRR30dにおける脱気制御処理において、流路調整弁(ARV)24を減圧モードにした(ステップS106)後、SLRRL30c,SLRRR30dを開き(ステップS107)、処理を終了する。この脱気制御処理を、所定期間、例えば、電源オン(ON)の間、繰り返す。
上述したように、この発明に係る制動液圧制御装置10は、アキュームレータ(ACC)26とリザーバ(RES)16との間に、ブレーキ液が通常の方向とは逆の方向に流れるようにする流路調整弁(ARV)24を設けている。これにより、常開型ソレノイドを用いた後輪左側のリニア減圧弁(SLRRL)30c及び後輪右側のリニア減圧弁(SLRRR)30dの液室A1に貯留した空気を抜くことができる。
従って、例えば、常開型ソレノイドを用いたリニア減圧弁において、液室A1にエアが残留していることによって、ソレノイド作動時、プランジャ左右反力にアンバランスが生じてプランジャが自励振動を起こすのを、防止することができる。
ここで、常開型ソレノイド(例えば、SLRR*)、及び常閉型ソレノイド(例えば、増圧弁SLA**、減圧弁SLRF*)における液圧付加について説明する。
図14は、常開型ソレノイドを示し、(a)は非作動時の断面説明図、(b)は作動時の断面説明図である。図15は、常開型ソレノイドの液室における液圧付加状態を表にして示す説明図である。
図14に示すように、常開型ソレノイド(SLRR*)において、ホイールシリンダ(W/CYL)或いは常閉型ソレノイド(増圧弁SLA**)に連通する液室Yと、リザーバ(RES)に連通する液室Xは、非作動時、連通し((a)参照)、作動時、連通しない((b)参照)。そして、図15に示すように、液室Xに対する液圧付加は、この発明に係る脱気制御装置10にあっては、液室Yと共に、概ね19Mpaの作動圧を付加することができる。これに対し、製造時における真空充填時は、概ね0.3〜0.6Mpa程度の充填圧であり、掃気したり液中溶解したりするには不十分であった。また、作動時は、大気圧である。
図16は、常閉型ソレノイド(増圧弁SLA**)を示し、(a)は非作動時の断面説明図であり、図17は、常閉型ソレノイド(減圧弁SLRF*)を示し、(a)は非作動時の断面説明図、(b)は作動時の断面説明図である。図18は、常閉型ソレノイドの液室における液圧付加状態を表にして示す説明図である。
図16に示すように、常閉型ソレノイド(増圧弁SLA**)において、アキュームレータ(ACC)に連通する液室Yと、ホイールシリンダ(W/CYL)或いは常閉型ソレノイド(減圧弁SLR**)に連通する液室Xは、非作動時、連通せず((a)参照)、作動時、連通する((b)参照)。図17に示すように、常閉型ソレノイド(減圧弁SLRF*)において、ホイールシリンダ(W/CYL)或いは常閉型ソレノイド(増圧弁SLA**)に連通する液室Yと、リザーバ(RES)に連通する液室Xは、非作動時、連通せず((a)参照)、作動時、連通する((b)参照)。
そして、図18に示すように、液室Xに対する液圧付加は、この発明に係る脱気制御装置10にあっては、常閉型ソレノイド(増圧弁SLA**)において、概ね19Mpaの作動圧或いは大気圧を付加することができ、常閉型ソレノイド(減圧弁SLRF*)において、概ね19Mpaの作動圧を付加することができる。これに対し、製造時における真空充填時は、常閉型ソレノイド(増圧弁SLA**)及び常閉型ソレノイド(減圧弁SLRF*)何れも、概ね0.3〜0.6Mpa程度の充填圧であり、掃気したり液中溶解したりするには不十分であった。また、作動時は、常閉型ソレノイド(増圧弁SLA**)において、概ね19Mpa程度の作動圧であり、常閉型ソレノイド(減圧弁SLRF*)において、大気圧である。
(第2実施の形態)
この第2実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理においては、アキュームレータ(ACC)の圧力が低い場合、脱気作業中にアキュームレータ(ACC)のポンプを作動させて、脈動による掃気効果を向上させている。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理と同様である。なお、リニア減圧弁(SLRR*)の内部加圧状態及び内部減圧状態については、第1実施の形態と同様なので説明を省略する。
図19は、この発明の第2実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。図20は、この発明の第2実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。
図19に示すように、後輪側のリニア減圧弁(SLRRL)30c,(SLRRR)30dにおける脱気制御処理を行うに際し、真空充填作業の完了後、アキュームレータ(ACC)の内圧が規定値以上か否かを判定し(ステップS101)、SLRRL30c,SLRRR30dを閉じる(ステップS103)。つまり、脱気制御開始信号の入力により、SLRRL30c,SLRRR30dは動作(ON)状態である閉じた状態となる(図20参照)。その後、流路調整弁(ARV)24を作動させて開(ON)状態にし(図20参照)、増圧モードにする(ステップS104)。
増圧モードにした後、アキュームレータ(ACC)26のポンプを作動させる(ステップS201)。これにより、アキュームレータ(ACC)26の圧力が低い場合に、脈動による掃気効果を向上させることができる。
ポンプを作動させた後、アキュームレータ(ACC)26の内圧が規定値以上か否かを判定する(ステップS202)。判定の結果、内圧が規定値以上でない(No)場合、ステップS202の判定を繰り返し、一方、内圧が規定値以上である(Yes)場合、脱気制御時間TS1が経過したか否かを判定し(ステップS105)、以後の処理を行う。
このリニア減圧弁における脱気制御処理において、アキュームレータ(ACC)の圧力が低い場合、脱気作業中にアキュームレータ(ACC)のポンプを作動させることで、低かったアキュームレータ(ACC)の圧力P−ACCが高まり(図20参照)、それに伴って圧力P−R2及び液室A1の圧力P−R3は、加圧されて十分に高い圧力が加わったHi状態(図20参照)となる。この結果、脈動による掃気効果が向上し、液室A1内のエアは確実に溶解される。
(第3実施の形態)
この第3実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理においては、第1実施の形態に係る後輪側の常開型減圧弁における脱気制御処理と同様に、前輪側の常閉型減圧弁における脱気制御処理を行う。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理と同様である。なお、第1実施の形態に係る後輪側の常開型減圧弁における脱気制御処理と同様の処理については、説明を省略する。
図21は、この発明の第3実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。図22は、この発明の第3実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。図23は、制動液圧制御装置の流路調整弁(ARV)保持時を示す説明図である。図24は、図23のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。図25は、図23の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
図21に示すように、後輪側のリニア減圧弁(SLRRL)30c,(SLRRR)30dにおける脱気制御処理を行うに際し、真空充填作業の完了後、アキュームレータ(ACC)の内圧が規定値以上か否かを判定し(ステップS101)、SLRRL30c,SLRRR30dを閉じた(ステップS103)後、流路調整弁(ARV)24を作動させて開(ON)状態にし(図22参照)、増圧モードにする(ステップS104)。
増圧モードにした後、脱気制御時間TS1が経過したか否かの判定(ステップS105)の結果、脱気制御時間TS1が経過した(Yes)場合、流路調整弁(ARV)24を閉じて保持(HOLD)モードにする(ステップS301、図2参照)。
流路調整弁(ARV)24を閉じて保持モードにした後、SLRFL30a,SLRFR30bを開き(ステップS302)、その後、所定の開放時間TR1(図22参照)が経過したか否かを判定する(ステップS303)。判定の結果、所定の開放時間TR1が経過していない(No)場合、ステップS303に戻って判定を繰り返し、一方、所定の開放時間TR1が経過している(Yes)場合、流路調整弁(ARV)24を閉じて減圧モードにし(ステップS106、図22参照)、以後の処理を行う。
つまり、図23〜25に示すように、SLRFL30a,SLRFR30bを作動させた開状態で、流路調整弁(ARV)24を保持モードにする(図25参照)ことにより、液室A1へのアキュームレータ(ACC)26からの圧力の供給が遮断される減圧弁内部減圧状態となる。同時に、SLRRL30c,SLRRR30dは、リザーバ(RES)16とのラインが開放され連通するので(図24参照)、液室A1のブレーキ液はリザーバ(RES)16に解放されることになる。
なお、所定の開放時間TR1が経過したか否かの判定(ステップS303)に際し、マスタシリンダセンサ(PMCa)或いはマスタシリンダセンサ(PMCb)の検出値が0(PMCa=0或いはPMCb=0)で、流路調整弁(ARV)24を閉じて減圧モード(ステップS106、図21、図22参照)に進んでも良い。
(第4実施の形態)
この第4実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理においては、第1実施の形態に係る後輪側の常開型減圧弁における脱気制御処理に対し、ホイールシリンダ(W/CYL)側を開放して脱気制御処理を行う。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理と同様である。なお、第1実施の形態に係る後輪側の常開型減圧弁における脱気制御処理と同様の処理については、説明を省略する。
図26は、この発明の第4実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。図27は、この発明の第4実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。図28は、制動液圧制御装置における流路調整弁(ARV)保持時の各部圧力を示す説明図である。図29は、図28のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。図30は、図28の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
図26に示すように、ホイールシリンダ(W/CYL)側を開放して脱気制御処理を行うに際し、真空充填作業の完了後、アキュームレータ(ACC)の内圧が規定値以上か否かを判定し(ステップS101)、流路調整弁(ARV)24を作動させて開(ON)状態にし(図27参照)、増圧モードにする(ステップS104)。
増圧モードにした後、脱気制御時間TS1が経過したか否かの判定(ステップS105)の結果、脱気制御時間TS1が経過した(Yes)場合、流路調整弁(ARV)24を閉じて保持(HOLD)モードにする(ステップS401、図27参照)。
保持モードにした後、後輪(13RL,13RR)側のホイールシリンダ(W/CYL)を開状態とし(ステップS402)、その後、所定の開放時間TR1(図27参照)が経過したか否かを判定する(ステップS403)。判定の結果、所定の開放時間TR1が経過していない(No)場合、ステップS403に戻って判定を繰り返し、一方、所定の開放時間TR1が経過している(Yes)場合、流路調整弁(ARV)24を閉じて減圧モードにする(ステップS106、図27参照)。その後、後輪(13RL,13RR)側のホイールシリンダ(W/CYL)を閉状態とし(ステップS404)、処理を終了する。
つまり、図28〜31に示すように、前輪側及び後輪側のリニア減圧弁(SLRFL30a,SLRFR30b,SLRRL30c,SLRRR30d)を作動させず(図28参照)、流路調整弁(ARV)24を保持モードにして(図30参照)、後輪(13RL,13RR)側のホイールシリンダ(W/CYL)を開放する。
この結果、後輪側のリニア減圧弁(SLRRL30c,SLRRR30d)は、開状態となって(図29参照)、リザーバ(RES)16に連通する連通口bに入力したリザーバ(RES)16からの圧力P−R2が、ホイールシリンダ(W/CYL)に連通する連通口aからホイールシリンダ(W/CYL)へ圧力P−R1として出力する(図29参照)。
このため、液室A1の圧力は、流路調整弁(ARV)24を介して、後輪(13RL,13RR)側のホイールシリンダ(W/CYL)から解放されることになる(図28参照)。
なお、所定の開放時間TR1が経過したか否かの判定(ステップS403)に際し、後輪左側センサ(PRL)23cの検出値或いは後輪右側のセンサ(PRR)23dの検出値が0(PRL=0或いはPRR=0)で、流路調整弁(ARV)24を閉じて減圧モード(ステップS106、図27参照)に進んでも良い。
(第5実施の形態)
この発明の第5実施の形態に係る制動液圧制御装置においては、手動で行っていた流路調整弁(ARV)の操作を電気的に行うソレノイド(ARS)を有している。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理と同様である。なお、第1実施の形態に係る制動液圧制御装置における脱気制御処理と同様の処理については、説明を省略する。
図31は、この発明の第5実施の形態に係る制動液圧制御装置の構成を示す説明図である。図31に示すように、制動液圧制御装置40は、流路調整弁(ARV)41を電気的に操作するソレノイド(ARS)42を有している。その他の構成及び作用は、第1実施の形態に係る制動液圧制御装置10(図1参照)と同様である。
図32は、図31の流路調整弁(ARV)の構成を示す断面説明図である。図32に示すように、流路調整弁(ARV)41は、プラグ36にストッパ38を突き抜ける突出端36aを設けず、他端側口32eからガイド32にねじ込まれたプラグ36とストッパ38の間のガイド内空間B1に連通すると共に、ガイド32の外周面に周方向溝32bと離間して形成された周方向溝32hに連通するガイド通路32gが設けられている。その他の構成及び作用は、流路調整弁(ARV)24(図3参照)と同様である。
従って、この流路調整弁(ARV)41には、アキュームレータ(ACC)26に連通すると共にバルブ35により開閉される一端側口32dに連通する液室B2と、周方向溝32aを介して前輪側及び後輪側のリニア減圧弁(SLR**)に連通すると共に、ピストン33のピストン流路37を介してリザーバ(RESV)に連通する液室(ガイド内空間)Bと、ガイド通路32g及び周方向溝32hを介してソレノイド(ARS)42に連通する液室(ガイド内空間)B1を有している。
図33は、図31のソレノイド(ARS)の構成を示す断面説明図である。図34は、図33のソレノイド(ARS)における圧力付加状態を示し、(a)は非作動時の説明図、(b)は作動時の説明図である。
図33に示すように、ソレノイド(ARS)42は、鉄心43に開けられた内部空間44を有しており、内部空間44は、フィルタ45aが装着されて流路調整弁(ARV)24に連通する連通口44aと、フィルタ45bが装着されて前輪右側のリニア増圧弁(SLAFR)29bに連通する連通口44bを有している。
連通口44bは、貫通孔46aを有するシート46により塞がれており、貫通孔46aは、コイルスプリング等の付勢部材47により付勢されて内部空間44に装着されたプランジャ48の先端部48aによって、常時、閉じられている。
鉄心43を囲むように巻回されたコイル49への通電時、プランジャ48は、コイル49に発生する電磁力により付勢部材47の付勢力に抗して内部空間44内をシート46から離反するように移動し、貫通孔46aを開放する。
図34に示すように、ソレノイド(ARS)42の非作動時、貫通孔46aはプランジャ48の先端部48aによって塞がれており、連通口44aには流路調整弁(ARV)24からの圧力が、連通口44bには前輪右側のリニア増圧弁(SLAFR)29bからの圧力が、それぞれ付加される((a)参照)。一方、ソレノイド(ARS)42の作動時、プランジャ48の移動により貫通孔46aは開放されて、連通口44aと連通口44bが連通しており、前輪右側のリニア増圧弁(SLAFR)29bからの圧力が連通口44bから連通口44aへと付加される((b)参照)。
次に、この発明の第5実施の形態に係る制動液圧制御装置40の、常開型ソレノイドを用いたリニア減圧弁(SLR**)における脱気制御処理について説明する。なお、この脱気制御処理は、流路調整弁(ARV)24の操作をソレノイド(ARS)42を用いて電気的に行っているが、その他の構成及び作用は、この発明の第1実施の形態に係る脱気制御処理と同様であるので、同様の処理については、説明を省略する。
図35は、図31の制動液圧制御装置のリニア減圧弁(SLR**)における圧力付加状態について示す説明図である。図36は、図31の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
図31に示す、制動液圧制御装置40の非作動時において、後輪側のリニア減圧弁(SLRRL)30c,(SLRRR)30dは非作動状態、即ち、弁開状態にあり、流路調整弁(ARV)41はソレノイド(ARS)42が作動していない減圧状態(図36参照)にある。このとき、SLRRL30c,SLRRR30dは、ホイールシリンダ(W/CYL)に連通する連通口aに、ホイールシリンダ(W/CYL)からの圧力P−R1が入力し、リザーバ(RES)16に連通する連通口bからリザーバ(RES)16へ、圧力P−R2を出力する(図35参照)。
そして、非切替状態の流路調整弁(ARV)41は、SLRRL30c,SLRRR30dとの連通口cから、周方向溝32a、ガイド通路32c、ガイド内空間B、ピストン流路37、ガイド通路32d、周方向溝32bを通って、リザーバ(RES)16との連通口dを繋ぐ連通路を形成すると共に、一端側口36aがバルブ35により閉じられてアキュームレータ(ACC)26との連通口eが遮断される(図36参照)。
このため、非切替状態にある流路調整弁(ARV)41は、SLRRL30c,SLRRR30dに連通する周方向溝32aが、リザーバ(RES)16に連通することになり、ブレーキ液が流れ込むSLRRL30c,SLRRR30dの液室A1の圧力P−R3は、リザーバ(RES)16の圧力、即ち、大気圧のままとなる。
続いて、リニア減圧弁における脱気制御処理について説明する。
図37は、この第5実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。図38は、この第5実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。図39は、制動液圧制御装置における流路調整弁(ARV)保持時の各部圧力を示す説明図である。図40は、図39のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。図41は、図39の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
図37に示すように、後輪側のリニア減圧弁(SLRRL)30c,(SLRRR)30dにおける脱気制御処理を行うに際し、アキュームレータ(ACC)の内圧が規定値以上か否かを判定し(ステップS101)、SLRRL30c,SLRRR30dを閉じた動作(ON)状態(ステップS103)にする(図38参照)。
脱気制御を開始した(ステップS103)後、マスタカット弁(SMCa)21aを閉状態にして(ステップS501)、ソレノイド(ARS)42を開状態にする(ステップS502)。ソレノイド(ARS)42を開状態にした後、前輪右側のリニア増圧弁(SLAFR)29bを開いて(ステップS503)、その後、流路調整弁(ARV)41を切り換えて開(ON)状態にし(図38参照)、増圧モードにする(ステップS104)。
増圧モードにした後、脱気制御時間TS1が経過したか否かを判定し(ステップS105)、脱気制御時間TS1が経過した(Yes)場合、前輪右側のリニア増圧弁(SLAFR)29bを閉じて(ステップS504)、マスタカット弁(SMCa)21aを開状態にする(ステップS505)。その後、流路調整弁(ARV)41を閉じて減圧モードにし(ステップS106)、ソレノイド(ARS)42を閉状態にする(ステップS506)。ソレノイド(ARS)42を閉状態にした後、後輪側のリニア減圧弁(SLRRL)30c,(SLRRR)30dを開状態にし(ステップS507)、その後、処理を終了する。
図39〜41に示すように、制動液圧制御装置40において、SLRRL30c,SLRRR30dを作動させた弁閉時(図39,40参照)、ソレノイド(ARS)42を作動させて流路調整弁(ARV)24を増圧モードにする。このとき、SLRRL30c,SLRRR30dは、ホイールシリンダ(W/CYL)に連通する連通口aに、ホイールシリンダ(W/CYL)からの圧力P−R1が入力し、リザーバ(RES)16に連通する連通口bに、流路調整弁(ARV)24を介してアキュームレータ(ACC)26からの圧力P−R2が入力する(図39,40参照)。
つまり、流路調整弁(ARV)24は、増圧モード時、ソレノイド(ARS)42の作動により、ソレノイド(ARS)42からの圧力が、周方向溝32h、ガイド通路32g、液室B2、ストッパ38の孔を通ってピストン33に付加されることにより、バルブ35が押し出されて一端側口32dが開口し、アキュームレータ(ACC)26に連通する連通口eと液室B1及び液室Bが連通する。これにより、連通口eから、液室B1、一端側口32d、液室B、ガイド通路32c、周方向溝32aを通って、SLRRL30c,SLRRR30dとの連通口cを繋ぐ連通路が形成されると共に、ピストン流路37が閉じられてリザーバ(RES)16との連通口dが遮断される(図41参照)。
このため、SLRRL30c,SLRRR30d,SMCa21a,SLAFR29bを作動させた状態で、ARS42を作動させ流路調整弁(ARV)24を増圧モードに切り替えることにより、液室A1にアキュームレータ(ACC)26からの圧力が供給される減圧弁内部加圧状態、即ち、圧力P−R2がHi状態(図38参照)となって、液室A1の圧力P−R3はアキュームレータ(ACC)26の圧力が加わったHi状態(図38参照)となり、液室A1内のエアは確実に溶解される。
図42は、制動液圧制御装置の作動解除時を示す説明図である。図43は、図42のリニア減圧弁(SLRRR)における圧力付加状態について示す説明図である。図44は、図42の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
図42〜44に示すように、制動液圧制御装置40において、SLRRL30c,SLRRR30dを作動させた弁閉時(図42,43参照)、SMCa21aを作動させず、ソレノイド(ARS)42を作動させて流路調整弁(ARV)24を減圧モードにする。このとき、SLRRL30c,SLRRR30dは、ホイールシリンダ(W/CYL)に連通する連通口aに、ホイールシリンダ(W/CYL)からの圧力P−R1が入力し、リザーバ(RES)16に連通する連通口bからリザーバ(RES)16へ圧力P−R2が出力する(図43参照)。
つまり、流路調整弁(ARV)24は、減圧モード時、SLRRL30c,SLRRR30dとの連通口cから、周方向溝32a、ガイド通路32c、液室B、ピストン流路37、ガイド通路32f、周方向溝32bを通って、リザーバ(RES)16との連通口dを繋ぐ連通路を形成すると共に、バルブ35がバルブ付勢部材33により付勢されて一端側口32dを塞ぎ、アキュームレータ(ACC)26に連通する連通口eと液室Bが遮断される(図44参照)。
このため、SLRRL30c,SLRRR30dを作動させた状態で、流路調整弁(ARV)24を減圧モードに切り替えることにより、液室A1へのアキュームレータ(ACC)26からの圧力の供給が遮断される減圧弁内部減圧状態となる。同時に、流路調整弁(ARV)24は、リザーバ(RES)16とのラインが開放され連通するので、液室A1のブレーキ液はリザーバ(RES)16に解放されることになる。
(第6実施の形態)
この発明の第6実施の形態に係る制動液圧制御装置においては、ンプアップ式のブレーキアクチュエータ(ACTR)を用い、このポンプアップ式のブレーキアクチュエータ(ACTR)の常閉型減圧弁に、流路調整弁(ARV)を適用している。その他の構成及び作用は、第5実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理と同様である。なお、第5実施の形態に係る制動液圧制御装置における脱気制御処理と同様の処理については、説明を省略する。
図45は、この発明の第6実施の形態に係る制動液圧制御装置の構成を示す説明図である。図45に示すように、制動液圧制御装置50は、入力操作部51と、入力操作部51からの出力に基づき制御されるブレーキアクチュエータ(ACTR)52を有しており、ブレーキアクチュエータ52により、左前輪FL及び右後輪RRと、右前輪及び左後輪(図示しない)の2系統に分かれて、各車輪に設けられた液圧ブレーキのホイールシリンダ(図示しない)における各液圧が制御される。以後のブレーキアクチュエータ52についての説明は、2系統の内の左前輪FL及び右後輪RRの系統について行う。
ブレーキアクチュエータ52は、マスタカット弁(SLMC1)、マスタシリンダ圧センサ(PSEN)常開型ソレノイドを用いた増圧弁(SLARR,SLAFL)53常閉型ソレノイドを用いた減圧弁(SRRR,SRFL)54、ポンプ(PUMP)、リザーバ(ESV)、ソレノイド(ARS)42(図31参照)、及び流路調整弁(ARV)55を有している。
図46は、閉型ソレノイドの構成を示す断面説明図である。図46に示すように、常閉型ソレノイドを用いた減圧弁54は、有底円筒体状の鉄心54aの内部空間Aにプランジャ54bを装着して形成されており、開口部54cと周面に溝状に設けられた連通口54dを開口とする内部空間Aの開口部54cは、軸方向に貫通する貫通路54eが開けられた円柱状のシート54fにより塞がれている。開口部54cには貫通路54eを覆ってフィルタ54gが、連通口54dにはフィルタ54hが、それぞれ装着されている。
鉄心54aの外周面側には、コイル54iが巻回されており、貫通路54eの延長上に位置するプランジャ54bは、その先端が貫通路54eを塞ぐように、コイルスプリング等の付勢部材54jに付勢されている。プランジャ54bは、コイル54iへの通電時、コイル54iに発生する電磁力により付勢部材54jの付勢力に抗して内部空間A内を貫通路54eから離間するように移動し、貫通路54eを開放することができる。
この常閉型アクチュエータ54の内部空間Aには、付勢部材54j設置部分に、狭小な空間で連通口54dに繋がりブレーキ液が流れ込む液室A1が形成される。
図47は、図45の流路調整弁(ARV)の構成を示す断面説明図である。図47に示すように、流路調整弁(ARV)55は、一端側口32dがポンプ(PUMP)に、周方向溝32aが減圧弁(SR**)に、それぞれ連通する他は、第5実施の形態に係る制動液圧制御装置40の流路調整弁(ARV)41(図32参照)と同様の構成及び作用を有している。この流路調整弁(ARV)55は、ソレノイド(ARS)42(図31参照)により切替動作を行う。
次に、この発明の第6実施の形態に係る制動液圧制御装置50の、閉型ソレノイドを用いた減圧弁(SRRR,SRFL)54における脱気制御処理について説明する。
図45に示す、制動液圧制御装置50の非作動時において、減圧弁(SRRR,SRFL)54は非作動状態、即ち、弁閉状態にあり、流路調整弁(ARV)55はソレノイド(ARS)42が作動していない減圧状態にある。このとき、減圧弁(SRRR,SRFL)54は、ホイールシリンダ(W/CYL)に連通する連通口aに、ホイールシリンダ(W/CYL)からの圧力P−R1が入力し、リザーバ(RESV)に連通する連通口bからリザーバ(RESV)へ、圧力P−R2を出力する(図46参照)。
そして、非切替状態の流路調整弁(ARV)55は、減圧弁(SRRR,SRFL)54との連通口cから、周方向溝32a、ガイド通路32c、ガイド内空間B、ピストン流路37、ガイド通路32d、周方向溝32bを通って、リザーバ(RESV)との連通口dを繋ぐ連通路を形成すると共に、一端側口32dがバルブ35により閉じられてポンプ(PUMP)との連通口eが遮断される(図47参照)。
このため、非切替状態にある流路調整弁(ARV)55は、減圧弁(SRRR,SRFL)54に連通する周方向溝32aが、リザーバ(RESV)に連通することになり、ブレーキ液が流れ込む減圧弁(SRRR,SRFL)54の液室A1の圧力P−R3は、リザーバ(RESV)の圧力、即ち、大気圧のままとなる。
続いて、作動時(減圧弁内部加圧)における脱気制御処理について説明する。
図48は、第6実施の形態に係る制動液圧制御装置における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。図49は、第6実施の形態に係る制動液圧制御装置における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。図50は、第6実施の形態に係る制動液圧制御装置における減圧弁内部加圧時の各部圧力を示す説明図である。図51は、図50の減圧弁(SR**)における圧力付加状態について示す説明図である。図52は、図50の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
図48に示すように、減圧弁(SRRR,SRFL)54における脱気制御処理を行うに際しマスタカット弁(SLMC1,SLMC2)を閉状態(P−R1)にする(ステップS601、図49参照)。なお、マスタカット弁(SLMC2)は、右前輪及び左後輪(図示しない)に対応するものである。
その後、ソレノイド(ARS)42を開状態にして(ステップS502)、流路調整弁(ARV)55を切り換えて開(ON)状態にし(図49参照)、増圧モードにする(ステップS104)。増圧モードにした後、ポンプ(PUMP)を作動させ(ステップS602)、その後、P−R1圧が規定値以上か否かを判定する(ステップS603)。判定の結果、P−R1圧が規定値以上でない(No)場合、ステップS603に戻って判定を繰り返し、一方、判定の結果、P−R1圧が規定値以上である(Yes)場合、脱気制御時間TS1が経過したか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105の判定の結果、脱気制御時間TS1が経過していない(No)場合、ステップS105に戻って判定を繰り返し、一方、判定の結果、脱気制御時間TS1が経過した(Yes)場合、ポンプ(PUMP)の作動を停止する(ステップS604)。その後、マスタカット弁(SLMC1,SLMC2)を開状態にして(ステップS605、図49参照)、ソレノイド(ARS)42を閉状態にする(ステップS506)。ソレノイド(ARS)42を閉状態にした後、流路調整弁(ARV)55を切り換えて閉状態にし(図49参照)、その後、処理を終了する。
図50〜52に示すように、制動液圧制御装置50において、マスタカット弁(SLMC1,SLMC2)を作動させた弁閉時(図50参照)及びソレノイド(ARS)42を作動させた弁開時(図50参照)、流路調整弁(ARV)55を開いて増圧モードにする。
つまり、流路調整弁(ARV)55は、増圧モード時、ソレノイド(ARS)42の作動により、ソレノイド(ARS)42からの圧力が、周方向溝32h、ガイド通路32g、液室B2、ストッパ38の孔を通ってピストン33に付加されることにより、バルブ35が押し出されて一端側口32dが開口し、ポンプ(PUMP)に連通する連通口eと液室B1及び液室Bが連通する。これにより、連通口eから、液室B1、一端側口32d、液室B、ガイド通路32c、周方向溝32aを通って、減圧弁(SR**)54との連通口cを繋ぐ連通路が形成されると共に、ピストン流路37が閉じられてリザーバ(RESV)との連通口dが遮断される(図52参照)。
このため、マスタカット弁(SLMC1,SLMC2)及びソレノイド(ARS)42を作動させた状態で、流路調整弁(ARV)55を増圧モードに切り替えることにより、液室A1にポンプ(PUMP)からの圧力が供給される減圧弁内部加圧状態、即ち、圧力P−R1がHi状態(図49参照)となって、液室A1の圧力P−R3はポンプ(PUMP)からの圧力が加わったHi状態(図49参照)となり、液室A1内のエアは確実に溶解される。
図53は、制動液圧制御装置の作動解除時を示す説明図である。図54は、図53の減圧弁(SR**)における圧力付加状態について示す説明図である。図55は、図53の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
図53〜55に示すように、制動液圧制御装置50において、マスタカット弁(SLMC1,SLMC2)の作動を解除した弁開時(図53参照)及びソレノイド(ARS)42の作動を解除した弁閉時(図53参照)、流路調整弁(ARV)55を閉じて減圧モードにする。
つまり、流路調整弁(ARV)55は、減圧モード時、ソレノイド(ARS)42の作動停止により、減圧弁(SR**)54との連通口cから、周方向溝32a、ガイド通路32c、液室B、ピストン流路37、ガイド通路32f、周方向溝32bを通って、リザーバ(RESV)との連通口dを繋ぐ連通路を形成すると共に、バルブ35がバルブ付勢部材33により付勢されて一端側口32dを塞ぎ、ポンプ(PUMP)に連通する連通口eと液室Bが遮断される(図55参照)。
このため、マスタカット弁(SLMC1,SLMC2)及びソレノイド(ARS)42の作動を停止した状態で、流路調整弁(ARV)55を減圧モードに切り替えることにより、液室A1へのポンプ(PUMP)からの圧力の供給が遮断される減圧弁内部減圧状態となる。同時に、流路調整弁(ARV)55は、リザーバ(RESV)とのラインが開放され連通するので、液室A1のブレーキ液はリザーバ(RESV)に解放されることになる。
なお、常開型減圧弁(SLRR*)における脱気効果を上げるために、鉄心部分を多孔質により形成し、或いは鉄心部分に孔部を形成し、液室A1のエアを孔内に圧縮保持させるようにしても良い。同様に、脱気効果を上げるために、鉄心部分に螺旋状の溝部を形成し、また、後端部に凸部を形成して、液の流動により積極的に鉄心を回転させ、溝部を案内にして液室A1のエアを流出させるようにしても良い。
上述したように、この発明に係る制動液圧制御装置は、ブレーキペダルの踏み込み量に応じて液圧を発生させるマスタシリンダにリザーバを備えた入力操作部と、車輪に設けられた液圧ブレーキにおける制動液の流入或いは流出を調整し、前記リザーバに連通する圧力調整弁を備え、前記入力操作部からの出力に基づき前記制動液の液圧を制御するブレーキアクチュエータとを有し、前記ブレーキアクチュエータは、前記制動液の液圧を発生させる液圧源装置に備えられたアキュームレータと、前記リザーバとを連通する前記制動液の液路に配置され、前記液路を連通/遮断して、前記制動液の流出方向を通常の流出方向とは逆の方向に調整する流路調整弁を有することを特徴としている。
また、この発明において、前記圧力調整弁は、常開型減圧弁或いは常閉型減圧弁であることが好ましい。
また、この発明において、前記圧力調整弁を作動させた状態で、前記流路調整弁を増圧モードに切り替えることにより、前記圧力調整弁の内部に前記アキュームレータからの圧力が供給される弁内部加圧状態とし、前記圧力調整弁の内部に貯留した空気を脱気することが好ましい。
また、この発明において、前記アキュームレータから供給される圧力が低い場合、前記アキュームレータのポンプを作動させることが好ましい。
また、この発明において、前記流路調整弁を閉じて保持モードにした後、前記ホイールシリンダを開状態として、前記圧力調整弁の内部に貯留した空気を脱気することが好ましい。
また、この発明において、前記流路調整弁の操作を電気的に行うソレノイドを有することが好ましい
この発明に係る制動液圧制御装置の制御処理システムは、システム全体を統括的に制御する、プログラムされた主制御部(CPU)に記憶装置が接続されており、CPUは、制御プログラムや上述した各種処理手順を規定したプログラム、及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらプログラム等により上述した各種手段を実現している。
この発明の第1実施の形態に係る制動液圧制御装置の構成を示す説明図である。 常開型ソレノイドの構成を示す断面説明図である。 流路調整弁(ARV)の構成を示す断面説明図である。 図1のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。 図1の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。 リニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。 リニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。 制動液圧制御装置の作動時を示す説明図である。 図8のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。 図8の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。 制動液圧制御装置の作動解除時を示す説明図である。 図11のリニア減圧弁(SLRRR)における圧力付加状態について示す説明図である。 図11の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。 常開型ソレノイドを示し、(a)は非作動時の断面説明図、(b)は作動時の断面説明図である。 常開型ソレノイドの液室における液圧付加状態を表にして示す説明図である。 常閉型ソレノイド(増圧弁SLA**)を示し、(a)は非作動時の断面説明図である。 常閉型ソレノイド(減圧弁SLRF*)を示し、(a)は非作動時の断面説明図、(b)は作動時の断面説明図である。 常閉型ソレノイドの液室における液圧付加状態を表にして示す説明図である。 この発明の第2実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の第2実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。 この発明の第3実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の第3実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。 制動液圧制御装置の流路調整弁(ARV)保持時を示す説明図である。 図23のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。 図23の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。 この発明の第4実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。 この発明の第4実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。 制動液圧制御装置における流路調整弁(ARV)保持時の各部圧力を示す説明図である。 図28のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。 図28の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。 この発明の第5実施の形態に係る制動液圧制御装置の構成を示す説明図である。 図31の流路調整弁(ARV)の構成を示す断面説明図である。 図31のソレノイド(ARS)の構成を示す断面説明図である。 図33のソレノイド(ARS)における圧力付加状態を示し、(a)は非作動時の説明図、(b)は作動時の説明図である。 図31の制動液圧制御装置のリニア減圧弁(SLR**)における圧力付加状態について示す説明図である。 図31の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。 この第5実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。 この第5実施の形態に係るリニア減圧弁における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。 制動液圧制御装置における流路調整弁(ARV)保持時の各部圧力を示す説明図である。 図39のリニア減圧弁(SLRR*)における圧力付加状態について示す説明図である。 図39の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。 制動液圧制御装置の作動解除時を示す説明図である。 図42のリニア減圧弁(SLRRR)における圧力付加状態について示す説明図である。 図42の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。 この発明の第6実施の形態に係る制動液圧制御装置の構成を示す説明図である。 ポンプアップ式の常閉型アクチュエータの構成を示す断面説明図である。 図45の流路調整弁(ARV)の構成を示す断面説明図である。 第6実施の形態に係る制動液圧制御装置における脱気制御処理の流れを示すフローチャートである。 第6実施の形態に係る制動液圧制御装置における脱気制御処理時の動作状態及び圧力状態を示すシーケンスチャートである。 第6実施の形態に係る制動液圧制御装置における減圧弁内部加圧時の各部圧力を示す説明図である。 図50の減圧弁(SR**)における圧力付加状態について示す説明図である。 図50の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。 制動液圧制御装置の作動解除時を示す説明図である。 図53の減圧弁(SR**)における圧力付加状態について示す説明図である。 図53の流路調整弁(ARV)における圧力付加状態について示す説明図である。
符号の説明
10,40,50 制動液圧制御装置
11,51 入力操作部
12,52 ブレーキアクチュエータ
13FL,FL 左前輪
13FR 右前輪
13RL 左後輪
13RR,RR 右後輪
14 ブレーキペダル
15 マスタシリンダ
16 リザーバ
17 シミュレータ開閉弁
18 ストロークシミュレータ
19 液圧源装置
20 液圧制御弁装置
21a,21b マスタカット弁
22a,22b マスタシリンダ圧センサ
23a,23b,23c,23d ホイールシリンダ圧センサ
24,41,55 流路調整弁
25a,25b ポンプ
25c ポンプモータ
26 アキュームレータ
27 アキュームレータセンサ
28 プレッシャリリーフバルブ
29a,29b,29c,29d リニア増圧弁
30a,30b,30c,30d リニア減圧弁
31 常開型ソレノイド
31a スリーブ
31b,32 ガイド
31c,54c 開口部
31d,44a,44b,54d,a,b,c,d,e 連通口
31e,54e 貫通路
31f,46,54f シート
31g,31h,45a,45b,54g,54h フィルタ
31i,43,54a 鉄心
31j,48,54b プランジャ
31k,49,54i コイル
31l 円筒状先端部
31m,54j 付勢部材
32a,32b,32h 周方向溝
32c,32f,32g ガイド通路
32d 一端側口
32e 他端側口
33 ピストン
33a 突出部
34 バルブ付勢部材
35 バルブ
36 プラグ
36a 突出端
37 ピストン流路
37a 流路口
37b 流路口
38 ストッパ
39,47 付勢部材
42 ソレノイド
46a 貫通孔
48a 先端部
53 増圧弁
54 減圧弁
A,44 内部空間
B ガイド内空間
B1,B2,X,Y 液室

Claims (7)

  1. ブレーキペダルの踏み込み量に応じて液圧を発生させるマスタシリンダにリザーバを備えた入力操作部と、
    制動液の液圧を発生させる液圧源装置を備え、車輪に設けられた液圧ブレーキのホイールシリンダに接続され、前記入力操作部からの出力に基づき前記ホイールシリンダにおける前記制動液の液圧を制御するブレーキアクチュエータとを有し、
    前記ブレーキアクチュエータは、
    記液圧源装置に備えられたアキュームレータと、
    前記ホイールシリンダと前記リザーバとを連通する液路上に設けられ、前記ホイールシリンダにおける前記制動液の液圧を調整する圧力調整弁と、
    前記液路上における前記圧力調整弁よりも前記リザーバ側に配置されると共に前記アキュームレータに接続され、前記アキュームレータと前記リザーバと前記圧力調整弁との間の連通/遮断を調整して、前記制動液の流れる方向を、前記圧力調整弁から前記リザーバへ向かう方向と、前記アキュームレータから前記圧力制御弁へ向かう方向との間で切り替え可能に設けられた流路調整弁を有する
    ことを特徴とする制動液圧制御装置。
  2. 前記圧力調整弁は、常開型減圧弁或いは常閉型減圧弁であることを特徴とする請求項1に記載の制動液圧制御装置。
  3. 前記圧力調整弁を閉じた状態で、前記流路調整弁を、前記アキュームレータと前記圧力制御弁との間を連通させる増圧モードに切り替えることにより、前記圧力調整弁の内部に前記アキュームレータからの圧力が供給される弁内部加圧状態とし、前記圧力調整弁の内部に貯留した空気を脱気することを特徴とする請求項1または2に記載の制動液圧制御装置。
  4. 前記アキュームレータから供給される圧力が低い場合、前記アキュームレータのポンプを作動させることを特徴とする請求項3に記載の制動液圧制御装置。
  5. 前記流路調整弁を、前記増圧モードに切り替えた後、前記アキュームレータと前記圧力調整弁との間、及び前記圧力調整弁と前記リザーバとの間を遮断する保持モードにし、その後、前記ホイールシリンダを開状態として、前記圧力調整弁の内部に貯留した空気を脱気することを特徴とする請求項に記載の制動液圧制御装置。
  6. 前記流路調整弁の操作を電気的に行うソレノイドを有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の制動液圧制御装置。
  7. ブレーキペダルを備えた入力操作部と、
    制動液を貯留可能なリザーバと、前記制動液の液圧を発生させるポンプとを備え、車輪に設けられた液圧ブレーキのホイールシリンダに接続され、前記入力操作部からの出力に基づき前記ホイールシリンダにおける前記制動液の液圧を制御するブレーキアクチュエータとを有し、
    前記ブレーキアクチュエータは、
    前記ホイールシリンダと前記リザーバとを連通する液路上に設けられ、前記ホイールシリンダにおける前記制動液の液圧を調整する圧力調整弁と、
    前記液路上における前記圧力調整弁よりも前記リザーバ側に配置されると共に前記ポンプの吐出側に接続され、前記ポンプの吐出側と前記リザーバと前記圧力調整弁との間の連通/遮断を調整して、前記制動液の流れる方向を、前記圧力調整弁から前記リザーバへ向かう方向と、前記ポンプの吐出側から前記圧力制御弁へ向かう方向との間で切り替え可能に設けられた流路調整弁とを有する
    ことを特徴とする制動液圧制御装置。
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