JP5326080B2 - 相変化メモリ装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、相変化メモリ装置の製造方法に関し、特に、ヒータ電極の微細化技術に係る。
相変化メモリ装置(PCM:Phase Change Memory)は、結晶状態により電気抵抗が変化する相変化層をメモリセルとして利用する記憶素子であって、駆動電力を抑制可能な次世代メモリ装置として検討されている。相変化層としては、ゲルマニウム(Ge)、アンチモン(Sb)およびテルル(Te)を含むGeSbTe(以下、GSTという)等のカルコゲナイド半導体が用いられる。
近年、相変化メモリ装置の研究が盛んであり、カルコゲナイド半導体を用いた相変化メモリ装置の特性についても、多数の報告がなされている(例えば、非特許文献1参照)。
相変化メモリ装置では、カルコゲナイド半導体が非晶質(アモルファス)状態のときに高い電気抵抗値を示し、結晶状態のときには低い電気抵抗値を示すという特性を有することを利用し、メモリセルに流れる電流によるジュール熱に応じて結晶状態が変化したときに、高抵抗値にバイナリ「1」を対応させ、低抵抗値にバイナリ「0」を対応させ、この抵抗値の差分を電圧変化または電流変化として検出することによって、記憶情報の書き込みと読み出しとを実現する。
従来の相変化メモリ装置では、図6に示すように、p型の半導体ウエハ100上にn型のソース10aとドレイン10bとが形成され、ゲート絶縁膜20上にゲート電極30が形成されており、このゲート電極30がワード線(図示せず)に接続される。
ソース10aはアース用のプラグ40aを介してアース用の配線40bに接続される。これらのプラグ40aとアース配線40bとは、タングステン(W)やドープト・ポリシリコン(D−Poly Si)のような導電性の良好な材料により形成される。
一方、ドレイン10bには、CVD−Wを用いて形成された第1層配線M0のコンタクトプラグ50が接続され、このコンタクトプラグ50上には、CVD−Wで形成されたコンタクトプラグ60がさらに接続される。そして、このコンタクトプラグ(下部電極接続用)60上に下部電極70が接続される。
下部電極70上には相変化層としてGST80aと上部電極80bとが形成され、この上部電極80b上に上部電極コンタクト(TEC)90が接続される。上部電極コンタクト90は、さらにビット線となる上層配線M1に接続される。
この従来の相変化メモリ装置において、下部電極(BE:Bottom Electrode)70は、ヒータ電極ともいい、GST80aの結晶状態を変化させるためのジュール熱を供給する。GST80aに下部電極70を介して融点(約625℃)に達する熱量を短時間に供給してから急速に冷却すると、GST80aは非晶質状態になり、バイナリ「1」に対応するようになる。一方、融点より低い結晶化温度(約400℃)となる熱量を下部電極70を介してGST80aに長時間供給してから冷却すると、GST80aは結晶質になるので、バイナリ「0」に対応するようになる。
従来の相変化メモリ装置では、下部電極70はヒータ電極であるから、窒化チタン(TiN)のような高抵抗の材料により形成される。コンタクトプラグ60は、この下部電極70から発生する熱を半導体ウエハ100に逃がさないようにするために必須である。また、下部電極70を最小寸法100nm以下に微細化することによって、低電力で効率的にジュール熱をGST80aに伝達させるとともに、コンタクトプラグ60を介したウエハ100への放熱を抑制することもできる。
特開2004−349504号公報 2005 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers(米国),2005年,P96-99
上述のように、従来の相変化メモリ装置では、GST80aを流れる電流の電流密度は、電極70とGST80aとの接触面積が減少すればするほど増加すると共に、発生するジュール熱も増大する。このため、電極70とGST80aとの接触面積は、フォトリソグラフィーで露光可能な最小寸法で設計される。しかしながら、このような露光限界以下に微細化することが求められている。
本発明は、上記露光限界という課題を解決し、GSTに電流を流すための電極を露光限界以下に微細化する技術を提供するものである。
本発明の相変化メモリ装置の製造方法は、半導体基板上に電界効果型トランジスタを形成する工程と、この電界効果型トランジスタのソースまたはドレインに電気的に接続させてコンタクトプラグを形成する工程と、このコンタクトプラグに一端が接続する電極をジルコニウムボロンナイトライドにより形成する工程と、前記電極の他端に接続させて相変化層を形成する工程とを備えてなり、前記電極をジルコニウムボロンナイトライドにより形成する工程の後、このジルコニウムボロンナイトライド表面を酸化する工程をさらに設けたことを特徴とする。
本発明によれば、絶縁膜の上では高抵抗となり、金属の上では低抵抗になる材料ジルコニウムボロンナイトライド(ZrBxNy)を電極材料として用いることにより、コンタクト孔(ホール)の中に微小な電極をセルファラインで作製することができる。これによって、相変化メモリの書き込み電流を低減できる。このため、相変化材料を用いたメモリーデバイスの電極を露光限界によらずに微細化することができるから、相変化材料を用いたメモリーデバイス(相変化メモリ装置)の微細化を可能にさせ得る。
本発明によれば、GSTに電流を通じる電極を小さく製造することができる。GSTと接触する電極が大きいと相変化させる(溶解させたり、結晶化させたりする)領域のボリュームが大きい。ボリュームが大きいと、消費される電力、または相当する電流が大きくなり、消費電力が大きくなる。消費電力を小さくして、相変化させる領域を小さくするにはGSTに接続する小さな電極が必要である。本発明によれば、再現性よく小さな電極を安いコストで作製することができる。また、1世代だけでなく、次の世代にまで拡張が可能である。そのため、大きな費用と長い時間のかかるパタン生成のための露光技術に依存しない微細電極作製技術を提供できる。
以下、本発明及びその関連発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態としての相変化メモリ装置の特徴的な構造の一例を説明する断面図であって、特にGSTの下部電極にZrBNを用いた構造の模式的断面図である。この構造は、GSTに接続させる微細電極を作製するための工程を説明するための一例であって、相変化メモリセル以外の構造は、従来の相変化メモリ装置(図6)と同じなので、図1には示していない。
この相変化メモリ装置では、半導体基板101に電界効果型トランジスタが形成され、この電界効果型トランジスタのソースまたはドレインとなるN型の拡散層102にコンタクトプラグ(接続孔)104を介して第1層配線105が電気的に接続されている。コンタクトプラグ104と第1層配線105とは、CVD法によるW等の導電体からなる。そして、この第1層配線105上に電極E1が電気的に接続されて設けられ、この電極E1上に、さらに相変化層としてGST109が接続されている。このGST109上には、さらに上部電極110が形成され、この上部電極110がコンタクトプラグ112により上層配線(図示せず)に接続されている。また、これらの配線は、層間絶縁膜103、106、111により他配線と電気的に絶縁されて構成されている。
電極E1は、ジルコニウムボロンナイトライド(ZrBN)により形成されており、層間絶縁膜106に接した部分108は絶縁性となる一方で、第1層配線105の導電膜に接した部分107は導電性となっている。これは、ジルコニウムボロンナイトライドがこの導電膜(105)表面では導電膜として成長し、層間絶縁膜106表面では絶縁膜として成長するという性質があるためである。よって、電極E1は、層間絶縁膜106に接する絶縁部分108の内部に円錐状の導電部分107が配される構造になるので、GST109との実効接続面積113を、電極径未満に微細化できる。
次に、図1を用いて、本発明に係る相変化メモリ装置の製造方法を、特に電極作製の工程を詳細に説明する。なお、以下の説明は通常のCMOS製造工程に基づき、一般的な洗浄および測定等の工程は省略する。
(1)径300nmのSiウエハ101を準備する。ここでは300nmウエハを使用するが、本発明は、Siウエハ径によらない。
(2)標準的CMOS製造工程によりSTIを形成し、周辺回路を構築するための電界効果トランジスタを形成する。
(3)約850℃でパッド酸化し、熱酸化膜を30nm程度成長させる。
(4)このパッド酸化膜上にN+層パタンを露光する。
(5)Asイオンを、30keV、3×1015/cm2で注入する。これによって、N型拡散層102を形成する。
(6)O2アッシングおよび過酸化水素/硫酸ウエット処理によりレジストを除去する。
(7)次に、約850℃で30分間のアニール処理を行う。
(8)プラズマTEOS酸化膜等の層間絶縁膜103を500nm成長させる。
(9)ここに通常のフォトリソグラフィー法によって、例えば、径200nmのコンタクトホール・パタンを露光する。
(10)公知の絶縁膜エッチ法によって、径200nm、アスペクト比2.5のコンタクトホールを形成する。
(11)レジストを除去する。
(12)次に、アルバック製スパッタ装置「ENTRON−EX」等のスパッタ装置によりバリアー膜(TiN/Ti)を成膜する。このとき、Ti膜を20nm、TiN膜を40nmの厚さで連続成膜することによって、コンタクトホール内壁をTiN/Ti積層膜で覆う。
(13)次に、AMAT製「CENTURACVD−W」等によってCVD−W膜を約250nm堆積させる。
(14)次に、公知のW−CMP法によって、平坦部のWおよびTiN/Ti膜を除去する。これによって、コンタクトプラグ104を形成する。そして、上記工程(7)〜(13)を繰り返すことによって、第1層配線105を同様に形成する。
(15)続いて、層間絶縁膜106をCVD法等により約100nm成長させる。
(16)下部コンタクト電極(BEC:Bottom Electrode Contact)パタンとして、径80nmのホールパタンを露光する。
(17)公知の絶縁膜エッチ(BECエッチ)技術によって、電極用のホールをエッチングして形成する。
(18)レジストを除去する。
(19)次に、アルバック製「ZrBN−CVD」装置によって、ZrBN膜を約240℃で50nmほど成膜する。これによって、電極用のホール内をZrBNで埋め込む。
(20)次に、メタルCMP法によって、通常のバリアメタルCMPと同等条件を用いて、ホール外部のZrBN膜を除去する。これによって、電極E1を形成する。
(21)次に、アルバック製スパッタ装置「ENTRON−EXGST」によって、GST膜109を約100nm成長させる。
(22)次に、W/TiN成長をアルバック製「ENTRON−EX」により行って50nm程度堆積させる。
(23)そして、上部電極110のパタンを露光する。
(24)次に、W、TiNおよびGSTをエッチング処理することによって、上部電極110を形成する。
(25)続いて、層間絶縁膜111を成膜する。
(26)この層間絶縁膜111にCMP処理をして平坦化する。
(27)上部電極コンタクト(TEC)パタンを露光する。
(28)そして、通常の絶縁膜エッチ技術によって、TECエッチを行う。
(29)レジストを除去する。これによって、上部電極110と上層配線(M1:図示せず)とを接続するためのコンタクトホールを形成する。
(30)次に、バリアメタル(TiN・Ti)を成膜する。
(31)そして、CVD−Wによりコンタクトホールを埋め込む。
(32)最後に、コンタクトホール外のW/TiN/TiをCMP処理により除去し、上部電極コンタクトプラグ112を形成する。
以上が、構造の作製工程の一例である。ZrBNという材料の成長と性質が本発明の特徴であるので、以下詳述する。
ZrBN膜はZrとBとNの化合物であり、X線回折で回折ピークが観察されない(ここでは、これをアモルファス相と定義する)膜であり、マイクロ波CVDを用いて成長させた。成長のためのガス励起にマイクロ波を用いた。100sccmのN2ガスを通す石英管が空洞共振器を貫通して構成されており、その共振器に2.45GHzのマイクロ波を供給することによりリモートプラズマを発生させて、それをチャンバーに導入して反応に係わる原料ガスを励起した。励起電力は典型的には500Wとした。排気速度は、チャンバー圧力が270Paに保たれるように制御した。ZrとBの原料ガスとしてZr(BH44が0.37g/分の速度で成長チャンバーに供給されるように、Ar100sccmをキャリアーガスとして輸送した。Zr(BH44を安定に昇華させるために容器を5℃に保ち、Ar流量で輸送量をマスフロー制御で制御した。このようにして成長させたZrBN膜は結晶相でなくアモルファス相である。成長速度は温度に依存した。ウエハの温度は240〜260℃の間で制御した。成長速度は基板の種類により違っており、ウエハ温度が240℃のとき、CuやW等の金属表面では3.6nm/分が典型的であり、シリコン酸化膜を代表とする層間(絶縁)膜では5.6nm/分が典型的であった。絶縁膜表面に対しては260℃のとき28nm/分の成長速度であった。
成長させた膜のAuger電子分光による組成分析では、典型的には、窒素(N)が45%、ボロン(B)が37%、ジルコニウム(Zr)が18%であった。組成は、絶縁膜と金属膜の表面では大きな差を認められなかったが、電気抵抗は、両者に大きな差が現れた。240℃のとき、層間絶縁膜の表面に成長した膜は、測定上限1MΩ/□の4プローブ法では測定できないくらいの高抵抗層であった。膜の厚みから換算すると数オームcm以上である。WやCuの上に成長したZrBN膜の比抵抗は9〜17μΩcmの低抵抗の膜であった。よって、金属に接続した表面からは低抵抗の膜が、層間絶縁膜の表面からは高抵抗の膜が成長する性質があり、抵抗の値の比としては少なくとも約5桁の違いがある。
本発明ではこの材料をGST膜の下部電極BEに用いた。ZrBNの抵抗値はBE孔側面では高く底面では低いので、円錐状の低抵抗ZrBNがBEコンタクト孔の中に形成されて、GSTにはコンタクト孔径より小さい面積の下部電極が接続された構造となる。ZrBNアモルファス膜は絶縁膜の上では高抵抗膜となる性質があるので、ZrBNのCMPにおいては、層間絶縁膜上のZrBNは残っていても良い。したがって、横方向の漏れ電流を無視できるデバイス構造のときはCMPで除去しないでも良い。本実施例においては、残さないで平面上のZrBNを除去する例を示した。
下部電極BEにZrBNを用いた場合と、それに変えてTiNを用いた参照構造の場合の測定値の比較を行った。TiNは抵抗値の下地表面依存性がないので、BE孔に埋め込まれた材料全体の接触面積(BEの面積S2)が電極として作用する。ZrBNの場合は円錐状に低抵抗層が成長するので、GSTと接続する実効接続面積113(S1)は小さい。接続面積の違いがGSTをリセットさせる電流値に差を出させる。図2に、TiN(BEとしたとき)を埋め込んだ構造(図中の曲線(b))と本発明の構造(ZrBNをBEとしたとき(図中の曲線(a))による、直径80nmの下部電極BEを持つセルのリセット電流に対する抵抗値を0.25mAで規格化して示す。溶解させてアモルファス相を作る作用をすると考えられるリセット電流値はZrBNを用いたとき(図中の曲線(a))、TiN(図中の曲線(b))より小さい。これは、小さな実効接続面積S1の効果と考える。露光技術で得られる電極面積より小さな実効電極面積を得る本発明はBEの深さを調節することにより、さらに小さくすることも、また、大きくすることも可能であるので、デバイスの世代に依存しないで、リセット電流性能を制御できる。これは、開発の費用と時間を低減することを可能にさせる。
次に、第2の実施形態について、図3を例示して説明する。この第2の例では、上述の第1の実施形態の場合と同様に、半導体基板301に電界効果型トランジスタが形成され、この電界効果型トランジスタのソースまたはドレインとなるN型の拡散層302にコンタクトプラグ304を介して第1層配線305が電気的に接続されている。コンタクトプラグ304と第1層配線305とは、CVD法により得られるW等の導電体からなる。そして、この第1層配線305上に電極E2が電気的に接続され、この電極E2上には、この電極E2の表面を酸化して得た極薄の絶縁膜313が形成される。この絶縁膜313を介して、電極E2がGST309に接続されている。このGST309上には、さらに上部電極310が形成され、この上部電極310がコンタクトプラグ312により上層配線(図示せず)に接続されている。また、これらの配線は、層間絶縁膜303、306、311により他配線と電気的に絶縁されて構成されている。
電極E2は、先の実施形態の場合と同様に、ジルコニウムボロンナイトライド(ZfrBN)により形成されており、層間絶縁膜306に接する絶縁部分308の内部に円錐状の導電部分307が配される構造になっている。
第1の実施形態との相違点は、電極E2を酸化して得た極薄の絶縁膜313が電極E2表面に形成され、この絶縁膜313を介して電極E2とGST309が接続されているところにある。絶縁膜313は、1nm〜2nm程度であって、このような数nmの酸化膜に通電すると電流ストレスが加わり、一定の電荷通過により酸化膜は破壊される。破壊される電荷量はドライ酸化膜のとき10クーロン/cm2前後である。酸化膜に欠陥があると数桁小さい電荷量で破壊される。破壊は一箇所で優先的におきるので、ピンポイントの通路で破壊される。一度破壊されると酸化膜の場合はもとの性質には戻らなくなり、電流電圧が線形な抵抗成分が残るだけである。この性質があるのでBEの電極の上に酸化膜を形成して、これを電流で破壊することにより、ピンポイントの電極を作り出すことができる。よって、電極E2の実効電極面積をさらに小さくすることができる。
本実施形態では、第1の実施形態で説明した製造方法の工程(18)ZrBN成膜に続く工程(19)CMP処理の後、大気中に30分間〜1時間放置することによって、ZrBN膜表面にZrを含む酸化膜313を形成させた。自然酸化によるものであるから、酸化膜313の厚は1〜2nmで一定となる。Auger電子分光分析では、酸素が進入してZrとの酸化物を形成していた。また、プラズマ酸化でも酸化を促進することがAuger電子分光分析で確認された。
次に、この図3に示す構造に電流を通じて酸化膜313を破壊した。一定の電流を通じると電圧が発生するが、その電圧が急減した時点で破壊されたと判断される。ピンポイントなので破壊された構造を観察することが極めて困難であるので、この構造の概念を図4に示す。
図4に示すように、絶縁膜313の一点400(Zrを含む酸化膜の点欠陥部分)のみが破壊される。通じた電荷量は破壊電荷になるが、その電荷量は、酸化時間(酸化膜厚)だけでは制御が難しく一定ではなかったが、0.1クーロン/cm2を超える試料は無かった。破壊が確認されたセルを用いて、リセット電流と抵抗を調べた例を図5に示す。ZrBNをBEとしたときの場合を、図5中の曲線(a)に示し、BEのZrBNの上に酸化層を形成し、電流ストレスで破壊欠陥を発生したあとの場合を、図5中の曲線(b)に示した。図5の場合も、図2の場合と同様に、BEを持つセルのリセット電流に対する抵抗値を0.25mAで正規化して示す。図5から、酸化膜を挿入した場合の曲線(b)の方が、酸化膜を挿入しない場合の曲線(a)より小さいリセット電流が観察された。これは、挿入した酸化膜が熱抵抗の作用もあるので、その効果も重なっているとも推測される。
本発明によれば、ZrBNという電気抵抗の特性が表面に依存して大きく異なる材料を用いることにより、GSTを用いる相変化メモリセルの小さな下部電極を作製することによって、下部電極の孔に一様に電極材料TiNを埋めるよりも小さなリセット電流でリセット特性を得ることができる。また、ZrBN表面を酸化して得た酸化膜を挿入することで、さらに小さなリセット電流を得ることができる。
なお、本発明におけるZrBN成膜は、マイクロ波CVDを含めて、既知のCVD装置であればいずれでも可能であり、例えば、株式会社アルバック社製のCVD装置を用いることもできる。
本発明の関連発明に関して以下記載する。
相変化メモリ装置は、相変化層と、この相変化層に一端が接触する電極と、この電極の他端に接続するコンタクトプラグと、このコンタクトプラグにソースまたはドレインが電気的に接続された電界効果型トランジスタとを備えた相変化メモリ装置であって、前記電極をジルコニウムボロンナイトライドにより形成してなる。前記電極は、径100nm以下のホール内表面にジルコニウムボロンナイトライドが成膜されてなる。前記ホールのアスペクト比が1以上である。
本発明は、カルコゲナイド半導体を利用した相変化メモリを含む半導体装置に適用して好適なものである。
1の実施形態としての相変化メモリ装置の特徴的な構造の一例を説明する模式的断面図。 リセット電流に対するGSTセルの規格化された抵抗を示すグラフ。 ZrBNを酸化して得た酸化膜を挿入したセル構造の模式的断面図。 Zrを含む酸化膜に欠陥が導入された構造の模式的断面図。 リセット電流に対するGSTセルの規格化された抵抗を示すグラフ。 従来の相変化メモリ装置の構造を示す模式的断面図。
符号の説明
101、301 半導体基板
102、302 ソース/ドレイン拡散層
103、106、111、303、306、311 層間絶縁膜
104、304 コンタクトプラグ
105、305 第1配線膜(導電膜)
107、307 導電部分
108、308 絶縁部分
109、309 GST(GeとSbとTeのカルコゲナイド化合物)
110、310 上部電極(W/TiN)
112、312 コンタクトプラグ
113 実効接続面積S1(GSTと接続する面積S1)
313 絶縁膜(Zrを含む酸化膜)
400 Zrを含む酸化膜の点欠陥
E1、E2 電極

Claims (1)

  1. 半導体基板上に電界効果型トランジスタを形成する工程と、この電界効果型トランジスタのソースまたはドレインに電気的に接続させてコンタクトプラグを形成する工程と、このコンタクトプラグに一端が接続する電極をジルコニウムボロンナイトライドにより形成する工程と、前記電極の他端に接続させて相変化層を形成する工程とを備えてなり、前記電極をジルコニウムボロンナイトライドにより形成する工程の後、このジルコニウムボロンナイトライド表面を酸化する工程をさらに設けたことを特徴とする相変化メモリ装置の製造方法。
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