JP5323400B2 - 積層鉄心の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機の固定子や回転子等に用いられる積層鉄心の製造装置に関し、特に、複数の鉄心薄板が熱硬化性接着剤により固着された積層鉄心の製造装置に関する。
モータ等の回転電機用の積層鉄心は一般に、電磁鋼板のフープ材(帯状薄鋼板)を素材として、順送り金型装置により製造される。順送り金型装置では、フープ材に対してパイロット孔やスロット部、内径ティース等の型抜き加工が順次行われて鉄心薄板が連続的にかたちづくられ、外形打抜き後の鉄心薄板を所定の枚数積層して固着させることにより積層鉄心が製造される。鉄心薄板の固着には、各鉄心薄板にかしめ用の凹凸を形成しておき、積層時に圧着させてかしめ結合させる積層かしめ法や、積層後にレーザ溶接等によって鉄心薄板を結合する積層溶接法も存在するが、結合部位の磁気特性の劣化等が生じ難いことから、順送り金型装置内でフープ材の表面に熱硬化性や熱可塑性の接着剤を塗布し、外形打抜きと同時に鉄心薄板を積層して接着させる積層接着法が広く採用されている。
熱硬化性の接着剤を用いた積層接着法では、積層される鉄心薄板に塗布された接着剤を硬化させるための加熱装置(ヒータ等の熱源)が設けられる場合がある。そのような場合、加熱装置周辺に位置するダイ等の部材が高温となって熱膨張や変形等が生じることにより、加工精度が低下する等の不都合が生じることがあるため、加熱装置からその周辺の部材への熱伝達を抑制する等の対策がなされている。
例えば、表面に加熱・加圧することにより接着力を生じる絶縁被膜を施した電磁鋼板をシート状に打抜き、得られたシート状鉄心を所定枚数積層した後に加熱・加圧して一体化する積層鉄心の製造方法において、上型および下型により打抜かれたシート状鉄心を下型内に積層していき、下型の上側には打抜き用ダイを配置し、下型の中央部には誘導加熱する高周波誘導加熱装置を配置し、下型の下部側にはワーク保持用ダイを配置し、高周波誘導装置の上下には打抜き用ダイとワーク保持用ダイへの熱伝導を遮断する断熱材を設け、前記下型の中央部の高周波誘導加熱装置により加熱して積層したシート状鉄心を接着して一体化する積層鉄心の製造方法が知られている(特許文献1参照)。
また、上記のような熱伝達の抑制のかわりに、加熱装置周辺を冷却する方法も考えられる。例えば、ダイやスクイズリング等の周辺に外部から冷却用流体を導くための流路を設け、当該冷却用流体によりダイやスクイズリング等を冷却する技術が知られている(特許文献2参照)。
特開2005−210817号公報 特開2007−268545号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された発明では、加熱コイル(高周波誘導加熱装置)の上下に断熱材を設けた構成であるため、加熱コイルの周囲への熱伝達を抑制することができないという問題があった。また、積層鉄心の製造装置を高速で稼働させたり、断熱材の設置スペースを小さく設定したりする場合には、汎用の断熱材では周囲に悪影響を及ぼさない程度まで熱伝達を抑制することが難しいという問題もあった。
また、上記特許文献2に記載された発明では、金型内に冷却用流体を導くための流路を設ける必要があるため、金型の構造が複雑化かつ大型化し、装置コストも嵩むという問題があった。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、接着剤を硬化させる加熱手段を備えた場合であっても、金型の構成を複雑化させることなく、加熱手段からその周囲の部材への不要な熱伝達を効果的に抑制することを可能とする積層鉄心の製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、熱硬化性の接着剤により複数の鉄心薄板(2)を積層接着してなる積層鉄心(1)を製造する装置(11)であって、帯状薄鋼板(3)に対して所定の型抜きを行う型抜き手段(14〜16,24〜26)と、前記型抜きされた前記帯状薄鋼板から前記鉄心薄板の外形を打抜く外形打抜き手段(17,27)と、前記鉄心薄板または前記帯状薄鋼板において前記鉄心薄板が形成される部位に接着剤を塗布する接着剤塗布手段(21)と、前記外形打抜き手段の打抜き方向側に配置され、前記鉄心薄板が内部に積層される積層手段と、前記積層手段の内部に積層された前記鉄心薄板間に付着した前記接着剤を加熱して硬化させる加熱手段(32)と、前記加熱手段の周囲を覆うように設けられた真空層を内部に有する真空断熱手段(33)とを備えた構成とする。
上記課題を解決するためになされた第2の発明として、前記外形打抜き手段は、外形打抜きパンチ(17)と外形打抜きダイ(27)とを有し、前記積層手段は、前記外形打抜きダイに隣接して設けられた筒状のスクイズリング(31)を有し、前記加熱手段は、前記スクイズリングの周囲に配置された構成とすることができる。
上記課題を解決するためになされた第3の発明として、前記積層手段は、前記スクイズリングの両軸端を挟み込む一対の断熱部材(41,42)を更に有する構成とすることができる。
上記課題を解決するためになされた第4の発明として、前記加熱手段は、前記スクイズリングの外周面に設けられた環状凹部(31e)に収容された構成とすることができる。
上記課題を解決するためになされた第5の発明として、前記真空断熱手段は、その内周面(33a)が前記スクイズリングの外周面(31b)に接するように設けられた構成とすることができる。
上記課題を解決するためになされた第6の発明は、前記外形打抜きダイ内においてその軸線方向に移動自在に配置され、前記鉄心薄板を支持する支持手段(61)を更に有する構成とすることができる。
上記課題を解決するためになされた第7の発明として、真空層を内部に有する第2の真空断熱手段(53)を更に備え、前記第2の真空断熱手段が、前記接着剤塗布手段および前記型抜き手段と、前記加熱手段とを隔てるように配置された構成とすることができる。
上記第1の発明によれば、接着剤を硬化させる加熱手段を備えた場合であっても、その加熱手段の周囲を覆うように設けられた真空層を内部に有する真空断熱手段を備えることで、冷却用流体を導く場合のように金型の構成を複雑化させることなく、加熱手段からその周囲の部材への不要な熱伝達を効果的に抑制することが可能となる。
上記第2の発明によれば、鉄心薄板が積層接着されるスクイズリングからその周囲の部材への不要な熱伝達をより効果的に抑制することが可能となる。
上記第3の発明によれば、スクイズリングの両端部からその周囲の部材への不要な熱伝達をより効果的に抑制することが可能となる。
上記第4の発明によれば、スクイズリングの周囲に真空断熱手段を設けることが容易となり、真空断熱手段を備えることによる金型の構成の複雑化を回避することができる。
上記第5の発明によれば、加熱手段およびスクイズリングからその周囲の部材への不要な熱伝達をより効果的に抑制することが可能となる。
上記第6の発明によれば、スクイズリングと外形打抜きダイとの間に断熱部材を設けた場合でも、積層される鉄心薄板を外形打抜きダイ内において安定的に支持することが可能となる。
上記第7の発明によれば、加熱手段から接着剤塗布手段および型抜き手段への不要な熱伝達をより確実に抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る積層鉄心の製造装置により製造された積層鉄心の模式的な斜視図であり、図2は図1の積層鉄心についてのストリップレイアウトの一例を示す図である。
図1に示すように、積層鉄心1は、例えば、モータの回転子(ロータ)として用いられるものであり、熱硬化性の接着剤により所定枚数の鉄心薄板2が積層接着された構成を有する。積層鉄心1は、中央に軸孔dが設けられ、この軸孔dの周囲には所定間隔で複数のスロットSが設けられている。
図2に示すように、積層鉄心1の製造工程は、鉄心薄板の基本形状を形成する型抜き工程(1)〜(3)と、鉄心薄板(より厳密には、フープ材3において鉄心薄板が形成される部位)に接着剤を塗布する接着剤塗布工程(4)と、鉄心薄板の外形を打抜く外形打抜き工程(5)と、鉄心薄板を積層する積層工程(6)と、積層された鉄心薄板を加熱する加熱工程(7)とからなる。
フープ材3は、型抜き工程において、パイロット孔Pの打抜き(1)と、スロットSの打抜き(2)と、軸孔dの打抜き(3)とを順次施されて、鉄心薄板2の基本形状が形成される。続く接着剤塗布工程(4)において、鉄心薄板の接着剤塗布面における所定部位Eに熱硬化性の接着剤がスポット状に塗布される。なお、計量用の鉄心薄板(即ち、積層鉄心1の最下層に位置する鉄心薄板)に対しては接着剤の塗布は行われない。
次に、外形打抜き工程(5)において、鉄心薄板の外形Dが打抜かれて鉄心薄板2が完成する。打抜かれた鉄心薄板2は、積層工程(6)において順次積層され、更に加熱工程(7)において各鉄心薄板2間の接着剤が加熱によって硬化することで、互いに固着される。
図3は本発明の積層鉄心の製造装置を構成する順送り金型装置の概略構成図であり、図4は加熱工程に対応する下金型の構成の一部を説明する拡大図であり、図5は図4X部の拡大詳細図である。なお、図3の順送り金型装置11に示した(1)〜(7)の符号は、図2に示した各工程(1)〜(7)との対応を示すものである。
図3に示すように、順送り金型装置11は、上下方向に移動する上金型12とこれに対向する下金型13との間において、それらを横切る方向にフープ材3を間欠移送しながら、図2に示した各工程(1)〜(7)を実施するものである。
上金型12には、型抜き工程(1)〜(3)を実施するための各種の型抜きパンチ14〜16と、外形打抜き工程(5)を実施するための外形打抜きパンチ17とが装着されている。一方、下金型13には、型抜きパンチ14〜16とそれぞれ対をなす型抜きダイ24〜26と、外形打抜きパンチ17と対をなす外形打抜きダイ27とが装着されている。また、上金型12にはストリッパープレート20が取り付けられており、このストリッパープレート20は、その下降動作によりフープ材3を下金型13の上面13aに当接させ、型抜きまたは打抜き加工後にフープ材3から各パンチ14〜17を容易に離間させる。
パンチ14はパイロット孔Pを打抜くための先端形状を有する。フープ材3が図3の矢印方向に間欠移送される際には、打抜かれたパイロット孔Pに図示しないパイロットピンが挿入されることで、型抜き工程(1)〜(3)、接着剤塗布工程(4)および外形打抜き工程(5)におけるフープ材3の位置合わせが可能となる。型抜きパンチ15,16は、それぞれスロットSおよび軸孔dを打抜くための先端形状を有し、また、外形打抜きパンチ17は、外形Dを打抜くための先端形状を有する。
また、下金型13には、接着剤塗布工程(4)を実施するための接着剤塗布装置21が設けられている。この接着剤塗布装置21は、周知の装置であるため詳細な説明は省略するが、鉄心薄板(フープ材3において鉄心薄板が形成される部位)の接着剤塗布面(ここでは、下面)に向けて適量の接着剤を吐出することで、所定位置にスポット状に接着剤を塗布する。
図4および図5に示すように、打抜かれた鉄心薄板2がその内部に順次積層される外形打抜きダイ27の下方には、積層工程(6)を実施するための略円筒状のスクイズリング31が設けられている。スクイズリング31は、その内周面31aが鉄心薄板2の外周と圧接するように設けられており、これにより、外形打抜きダイ27から順次押し込まれる鉄心薄板が互いに密着する。スクイズリング31の外周面31bには、その周方向に沿って環状の凹部31eが設けられている。この凹部31eには、加熱工程(7)を実施するための加熱ヒータ32が収容されている。加熱ヒータ32としては、例えば、凹部31eに収容可能な略円筒状に形成されたシリコンラバーヒータを用いることができる。
このようにスクイズリング31の環状凹部31eに加熱ヒータ32を収容させることで、スクイズリングの周囲に加熱ヒータ32を設置する作業(位置決め等)が容易となり、下金型13の構成の複雑化を回避することができる。
スクイズリング31の外側には、その外周面31bを覆うように真空断熱体33が設けられている。この真空断熱体33は、例えば、ステンレス鋼によって形成され、スクイズリング31と同心の略円筒状を呈し、スクイズリングの外周面31bに接する内壁33aとこれに対向する外壁33bとからなる二重構造を有する。内壁33aおよび外壁33bの上下端は上壁33cおよび下壁33dによりそれぞれ連結されており、これにより、真空断熱体33の内部には密閉された真空状態の真空層Vが画成されている。なお、真空層Vの大きさや形状は図4,5に示したものに限らず適宜変更可能である。
このような真空断熱体33を設けて加熱ヒータ32を外囲することにより、接着剤を硬化させるための加熱ヒータ32を備えた場合であっても、下金型13の構成を複雑化させることなく、加熱ヒータ32からその周囲の部材(外形打抜きダイ27や下金型13の一部など)への不要な熱伝達を効果的に抑制することが可能となる。真空断熱体33は、スクイズリング31の外周面31bに沿って設けられているため、スクイズリング31からその周囲の部材への不要な熱伝達をより効果的に抑制することができる。真空断熱体33は、真空層Vにより、断熱性に優れ、しかも軽量化や省スペース化が容易である。また、加熱ヒータ32から周囲への放熱が抑制されることにより、加熱ヒータ32の出力を低減できるという省エネ効果も期待できる。
円筒状の真空断熱体33がスクイズリング31の全周を覆うように配置されることで、スクイズリング31の周囲の部材への不要な熱伝達が効果的に抑制されるが、加熱ヒータ32による加熱の程度やその周囲部材の配置によっては、スクイズリング31の外周面31bの一部を覆うように真空断熱体33を配置してもよい。また、真空断熱体33を複数に分割したような態様で、真空層を内部に有する複数の真空断熱体が、スクイズリング31の外周面31bに沿って連ねて配置される構成も可能である。
スクイズリング31の上面31cおよび下面31dは、それぞれ真空断熱体33の上壁33cおよび下壁33dと略同じ高さに位置する。スクイズリング31および真空断熱体33の両軸端には、それらをともに挟み込むように一対の断熱部材41,42が設けられている。断熱部材41,42は、低熱伝導率かつ低熱膨張率係数の材料で環状をなすように形成される。断熱部材41,42の材料としては、例えば、カーボン繊維をエポキシ、ポリイミドなどの樹脂で成形したCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)を用いることができる。断熱部材41,42の内周面41a,42aは、積層される鉄心薄板2側に露出して、外形打抜きダイ27の内周面27aおよびスクイズリング31の内周面31aと連なるように形成されている。また、断熱部材41,42の外周面41b,42bは、真空断熱体33の外周面33bと連なるように形成されている。上側の断熱部材41は、その上下面41c,41dを外形打抜きダイ27およびスクイズリング31で挟持される。
このように断熱部材41,42を設けることにより、スクイズリング31および真空断熱体33の両端部からその周囲の部材(外形打抜きダイ27や下金型13の一部など)への不要な熱伝達をより効果的に抑制することが可能となる。
また、真空断熱体33の外側には、略円筒状のホルダユニット51が設けられている。図6にも示すように、真空断熱体33および断熱部材41,42がホルダユニット51に嵌入されることで、真空断熱体33、断熱部材41,42、スクイズリング31および加熱ヒータ32が一体的に収容された積層ユニット52が構成される。このような積層ユニット52を構成することにより、真空断熱体33を保護しつつ、安定的な断熱効果を達成することが可能となる。ホルダユニット51に熱伝導率が比較的小さい材料を用いることで、断熱効果を一層高めることが可能である。
図4に示すように、ホルダユニット51の一方側には、真空断熱体33と同様の真空層Vを内部に有する第2の真空断熱体53が設けられている。この第2の真空断熱体53は、下金型13において加熱工程(7)に用いられる加熱ヒータ32と、これに隣接する接着剤塗布工程(4)に用いられる接着剤塗布装置21との間を隔てるように配置される。第2の真空断熱体53は、下金型13の高さ方向において、下金型13の上面13a近傍からホルダユニット51の下面位置まで延在する。第2の真空断熱体53は、例えば、ホルダユニット51の一方側の外周面を覆うように設けた半円筒状として構成したり、ホルダユニット51の一方側の外周面と接する平板状として構成したりすることができる。
このような第2の真空断熱体53を更に設けることにより、加熱ヒータ32から接着剤塗布装置21および型抜きダイ26等への不要な熱伝達をより確実に抑制することが可能となり、隣接する工程への悪影響を回避することができる。
上記構成の順送り金型装置11において、図1に示した積層鉄心1を製造する場合、まず、フープ材3は、間欠移送されながら、型抜きパンチ14〜16によってパイロット孔P、軸孔dおよびスロットSが順次打抜かれる。続いて、鉄心薄板の下面に接着剤塗布装置21によって接着剤が塗布される。その後、外形打抜きパンチ17によって鉄心薄板の外形が打抜かれ、打抜き後の鉄心薄板が外形打抜きダイ27内に押し込まれる。外形打抜きダイ27内に押し込まれた鉄心薄板は、先に打抜かれた鉄心薄板上に積層され、新たな鉄心薄板が積層される度に外形打抜きダイ27下部のスクイズリング31内へと順次押し込まれる。
スクイズリング31内に押し込まれた鉄心薄板は、スクイズリング31の内周面に圧接しながら移動することで互いに密着する。このとき、加熱ヒータ32の加熱により各鉄心薄板間の接着剤が硬化し、これにより、所定枚数の鉄心薄板が固着された積層鉄心が形成される。最終的にスクイズリング31の下部から排出された積層鉄心は、周知の搬出装置を用いて装置外に押し出され、次工程に送られる。
図7は図4に示した下金型の構成の変形例を示す図である。この変形例では、外形打抜きダイ27の内部に、外形打抜きダイ27内で積層される鉄心薄板(積層体)を支持する支持装置61が設けられている。支持装置61は、フープ材3から分離された鉄心薄板が載置される受け台62と、この受け台62を支持する支軸63と、この支軸63の下端に接続され、支軸63をその軸方向変位させて受け台62の昇降動作を行う昇降機構64とを有している。この昇降機構64により、受け台62は、外形打抜きダイ27の上端付近の上限位置から、スクイズリング31下方の下限位置(搬出位置)の間を昇降可能である。昇降機構64は、例えば、油圧シリンダから構成される。
図7の変形例に係る順送り金型装置において、図1に示した積層鉄心1を製造する場合、支持装置61の受け台62は、上限位置において積層鉄心の最下層となる鉄心薄板が載置された後、新たな鉄心薄板が積層されるたびに、その鉄心薄板1枚の厚み分だけ下降する。この支持装置61により、外形打抜きダイ27内において積層される鉄心薄板を安定的に支持できるため、積層鉄心の密着性を向上させることができる。また、スクイズリング31と外形打抜きダイ27との間に断熱部材41を設けた場合でも、積層される鉄心薄板を外形打抜きダイ27内において安定的に支持することが可能となるという利点もある。
本発明を特定の実施形態に基づいて詳細に説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。例えば、接着剤を加熱して硬化させる加熱手段として、実施形態で示した加熱ヒータの代わりに励磁コイルを設置し、鉄心薄板に渦電流を発生させて、そのジュール熱で加熱する方式を用いてもよい。
本発明により製造された積層鉄心の模式的な斜視図 図1の積層鉄心についてのストリップレイアウトの一例を示す図 本発明に係る順送り金型装置の概略構成図 図3に示した下金型の構成の一部を説明する拡大図 図4X部の拡大詳細図 積層ユニットの分解斜視図 図4に示した下金型の構成の変形例を示す図
符号の説明
1 積層鉄心
2 鉄心薄板
3 フープ材
11 順送り金型装置
12 上金型
13 下金型
14〜16 型抜きパンチ
17 外形打抜きパンチ
20 ストリッパープレート
21 接着剤塗布装置
24〜26 型抜きダイ
27 外形打抜きダイ
31 スクイズリング
31e 凹部
32 加熱ヒータ
33 真空断熱体
51 ホルダユニット
52 積層ユニット
53 第2の真空断熱体
61 支持装置
62 受け台
64 昇降機構
d 軸孔
D 外形
P パイロット孔
S スロット
V 真空層

Claims (4)

  1. 熱硬化性の接着剤により複数の鉄心薄板を積層接着してなる積層鉄心を製造する装置であって、
    帯状薄鋼板に対して所定の型抜きを行う型抜き手段と、
    前記型抜きされた前記帯状薄鋼板から前記鉄心薄板の外形を打抜く外形打抜き手段と、
    前記鉄心薄板または前記帯状薄鋼板において前記鉄心薄板が形成される部位に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
    前記外形打抜き手段の打抜き方向側に配置され、前記鉄心薄板が内部に積層される積層手段と、
    前記積層手段の内部に積層された前記鉄心薄板間に付着した前記接着剤を加熱して硬化させる加熱手段と、
    前記加熱手段の周囲を覆うように設けられた真空層を内部に有する真空断熱手段と
    を備え、
    前記外形打抜き手段は、外形打抜きパンチと外形打抜きダイとを有し、
    前記積層手段は、前記外形打抜きダイに隣接して設けられた筒状のスクイズリングを有し、
    前記加熱手段は、前記スクイズリングの外周面に設けられた環状凹部に収容され、
    前記真空断熱手段は、前記環状凹部の開口を塞ぐように前記スクイズリングの外周面を覆うことを特徴とする積層鉄心の製造装置。
  2. 前記積層手段は、前記スクイズリングの両軸端を挟み込む一対の断熱部材を更に有することを特徴とする、請求項に記載の積層鉄心の製造装置。
  3. 前記外形打抜きダイ内においてその軸線方向に移動自在に配置され、前記鉄心薄板を支持する支持手段を更に有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の積層鉄心の製造装置。
  4. 熱硬化性の接着剤により複数の鉄心薄板を積層接着してなる積層鉄心を製造する装置であって、
    帯状薄鋼板に対して所定の型抜きを行う型抜き手段と、
    前記型抜きされた前記帯状薄鋼板から前記鉄心薄板の外形を打抜く外形打抜き手段と、
    前記鉄心薄板または前記帯状薄鋼板において前記鉄心薄板が形成される部位に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
    前記外形打抜き手段の打抜き方向側に配置され、前記鉄心薄板が内部に積層される積層手段と、
    前記積層手段の内部に積層された前記鉄心薄板間に付着した前記接着剤を加熱して硬化させる加熱手段と、
    真空層を内部に有する第1及び第2の真空断熱手段と、
    を備え、
    前記第1の真空断熱手段は、前記加熱手段の周囲を覆うように設けられ、
    前記第2の真空断熱手段は、前記接着剤塗布手段および前記型抜き手段と、前記加熱手段とを隔てるように配置されたことを特徴とする積層鉄心の製造装置。
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