JP5323088B2 - 5−アミノシクリルメチル−オキサゾリジン−2−オン誘導体 - Google Patents

5−アミノシクリルメチル−オキサゾリジン−2−オン誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、新規な5−アミノシクリルメチル−オキサゾリジン−2−オン誘導体、それらを含有する医薬抗菌組成物、及び感染症(例、細菌感染症)の治療のための医薬の製造におけるこれらの化合物の使用に関する。これらの化合物は、中でもグラム陽性及びグラム陰性、好気性及び嫌気性菌、並びにマイコバクテリアを含む多様なヒト及び動物の病原体に対して有効な、有用な抗菌剤である。
抗生剤の広範な使用は、微生物に対して選択的進化圧を与え、遺伝子ベースの耐性機構を生じてきた。現代の医療及び社会経済的挙動は、例えば人工関節内で、病原菌の遅延した増殖状態を形成し、また例えば免疫障害を有する患者における長期間宿主保有の支持により、耐性の発達の問題を悪化させている。
病院の環境では、主な感染源である、益々多数のStaphylococcus aureus、Streptococcus pneumonia、Enterococcus spp.、及びPseudomonas aeruginosa株が多剤耐性となっており、従って治療が不可能ではなくとも困難である:
S.aureusは、β−ラクタム、キノロン、及び現在はバンコマイシンにも耐性である;
S.pneumoniaeは、ペニシリン又はキノロン抗生物質、及び新しいマクロライドに対してさえも、耐性となっている;
Enteroccocciは、キノロン及びバンコマイシンに耐性であり、β−ラクタム抗生物質は、これらの株に対して全く効果を有さなかった;
Enterobacteriaceaは、セファロスポリン及びキノロン耐性である;
P.aeruginosaは、β−ラクタム及びキノロン耐性である。
さらに、Enterobacteriacea及びPseudomonas aeruginosa等の多剤耐性グラム陰性株の発生が着実に増大しており、そして現在使用されている抗生剤を用いた治療中に選択されたAcinetobacter spp.のような新たに出現した生物が、実際に病院環境内で問題となっている。従って、A.baumannii、ESBL−産生 E.coli及びKlebsiella種並びにPseudomonas aeruginosa等の多剤耐性グラム陰性桿菌を克服する、医薬としての新しい抗菌剤が強く望まれている(George H.Talbotら、Clinical Infectious Diseases(2006)、42、657−68)。
加えて、持続性感染症の原因となる微生物は、消化性潰瘍又は心臓病のような重篤な慢性疾病の原因物質又は補助因子として益々認識されている。
国際公開公報第02/50040号は、抗菌剤としての特定のピペラジン誘導体を記述するが、そのうち、二つの化合物が、下記の構造(A1)及び(A2)を有する:
Figure 0005323088
国際公開公報第2004/032856号は、式(A3)のケモカインレセプターCCR8阻害剤を開示する。
Figure 0005323088
式中、
nは0又は1であり;mは0又は1であり;pは1、2又は3であり;
Arは、未置換のキノリニル、[1,5]ナフチリジニル若しくはピリジニル;又は、(特に)C−Cアルコキシ、ハロゲン及びシアノから選択される1又は2以上の基で置換されたキノリニル、[1,5]ナフチリジニル若しくはピリジニルであり;そして
Rは、(特に)未置換の若しくは置換されたフェニル低級アルキル、未置換の若しくは置換されたピリジル低級アルキル、未置換の若しくは置換されたインドリル低級アルキル、未置換の若しくは置換されたN−(低級アルキル)インドリル低級アルキル、未置換の若しくは置換されたキノリニル低級アルキル、未置換の若しくは置換されたナフチル低級アルキル、未置換の若しくは置換されたベンゾフラニル低級アルキル、未置換の若しくは置換されたベンゾチオフェニル低級アルキルであり;置換されている場合には、基は、C−Cアルコキシ、C−Cアルキル、ハロゲン、シアノ及びトリハロメチルから成る群より選択される1又は2以上の基により置換される。
さらに、国際公開公報第2004/050036号は、式(A4)の抗菌化合物を記載する。
Figure 0005323088
式中、
、Z、Z、Z及びZの1つはNであり、1つはCR1aであり、かつ残りはCHであるか、又はZ、Z、Z、Z及びZの1つ又は2つは、独立にCR1aであり、かつ残りはCHであり;
及びR1aは、独立に(特に)水素、ハロゲン、(C−C)アルコキシ又はシアノであり;
それぞれのRは、独立に(特に)水素、OH又はNHであり;
は、H、又は未置換の若しくは置換された(C−C)アルキルであり;
は基−U−Rであり、式中、UはCH、C=O又はSOであり、そしてRは、特に、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル又は3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル等の、二環式ヘテロシクロ環系である。
本発明の発明者は、驚くべきことに、以下に記載する式Iの化合物が有用な抗菌剤であることを見出した。
本発明の種々の態様を以下に示す:
i) 第一に、本発明は、式Iの化合物及び式Iの化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する:
Figure 0005323088
式中、
U、V、W及びXの1つ又は2つ(そして好ましくは2つ)はNを表し、残りはCHを表すが、Xについては、CR(Rはフッ素である。)を表してもよく;
は、アルコキシ、ハロゲン又はシアノを表し;
は、H、CHOH、CH、CHNH、アルキルカルボニルアミノメチル又はトリアゾール−1−イルメチルを表し;
は、Hを表すが、nが1の場合には、Rはまた、OH、NH、NHCOR又はトリアゾール−1−イルを表してもよく;
Aは、CRを表し;
Kは、O、NH、OCH、NHCO、NHCH、CHNH、CHCH、CH=CH、CHOHCHOH又はCHRを表し;
はHを表すか、又はRと一緒に結合を形成し、又は、KがO、NH、OCH又はNHCOでない場合には、RはOHを表すことができ;
はOHを表すか、又はRと一緒に結合を形成し;
は、アルキルを表し;
mは0又は1であり、そしてnは0又は1であり、;そして
Gは、基
Figure 0005323088
(式中、ZはNを表し、ZはCHを表し、かつZはCHを表すか;又は
はCHを表し、ZはNを表し、かつZはCH又はNを表すか;又は
はCHを表し、ZはCHを表し、かつZはCH又はNを表し;
そして環Pは、下記より選択される:
Figure 0005323088
(式中、QはO又はSである。))を表す。
式Iの化合物は、1又は2以上の不斉炭素原子などの、1又は2以上のキラル又は不斉中心を含んでいてもよい。二重結合の置換基は、特に明記しない限り、Z−又はE−配置で存在してもよい。従って、式Iの化合物は、立体異性体の混合物として、又は好ましくは純粋な立体異性体として存在してもよい。立体異性体の混合物は当業者に知られた方法で分離してもよい。
立体異性体の相対配置(xR,yR)(x及びyは整数である。)は、下記の例に要約されるように示される:6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オンは、6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン、又は6−{(R)−5−[(3S,4S)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン、又はこれらの2つの立体異性体の混合物を意味する。
以下の段落では、本発明の化合物の種々の化学的部分の定義をしており、他の表現によりなされた定義が、より広い又はより狭い定義を与えない限り、当該定義は、本明細書及び請求項を通じて、一律に適用されることを意図している。
「アルキル」という用語は、単独で使用される場合も、又は組み合わされて使用される場合も、1〜4個の炭素原子を含む、飽和の、直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。アルキル基の代表的な例は、メチル、エチル、プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルを含む。「(C−C)アルキル」(xは整数である。)という用語は、1〜x個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。
「アルコキシ」という用語は、単独で使用される場合も、又は組み合わされて使用される場合も、1〜4個の炭素原子を含む、飽和の、直鎖又は分岐鎖アルコキシ基を意味する。アルコキシ基の代表的な例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシを含む。「(C−C)アルコキシ」という用語は、1〜x個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖アルコキシ基を意味する。
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を、好ましくはフッ素又は塩素を意味する。
「アルキルカルボニルアミノメチル」という用語は、1個の水素原子がアルキルカルボニルアミノ基により置き換えられたメチル基を意味し、当該アルキルは、本明細書で定義した通りのアルキルである。アルキルカルボニルアミノメチル基の代表的な例は、メチルアミノカルボニルメチル及びエチルアミノカルボニルメチル(特に、メチルアミノカルボニルメチル)を含むが、これらに限定されるものではない。
本明細書において、波線によって中断された結合は、記載された基の結合点を示す。例えば、下記の基
Figure 0005323088
は、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル基である。
さらに、本明細書において、Kが不斉基の場合は、記載された通りの当該基の左部分(例えば、OCHのO)は、芳香族モチーフに結合し、
Figure 0005323088
記載された通りの当該基の右部分(例えば、OCHのCH)は、ピペリジンモチーフに結合する。
Figure 0005323088
さらに、ここで使用される「室温」という用語は、約25℃の温度を意味する。
温度に関して使用されていない場合、数値「X」の前に置かれる「約」という用語は、本出願において、X−10%XからX+10%Xの間、好ましくはX−5%XからX+5%Xの間を表す。温度の特定の場合には、温度「Y」の前に置かれる「約」(又はその代わりの「およそ」)の用語は、この出願において、Y−10℃からY+10℃の間、好ましくはY−5℃からY+5℃の間を表す。
ii) 別の態様において、本発明は、Gが下記の基を表す、上記態様i)に定義した式Iの化合物又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)に関する:
Figure 0005323088
(式中、Z、Z、Z及びQは、上記態様i)に定義した通りである。)
iii) 別の態様において、本発明は、
がアルコキシを表し;
がHを表すが、nが1の場合には、RがOH、NH又はトリアゾール−1−イルを表してもよく;
KがO、NH、OCH、NHCO、NHCH、CHCH、CH=CH、CHOHCHOH又はCHRを表し、ここでRは、上記態様i)に定義した通りであり;そして
Gが、基
Figure 0005323088
(式中、ZはN又はCHであり、そして環Pは下記より選択される:
Figure 0005323088
(式中、QはO又はSである。))を表す、上記態様i)又はii)に定義した式Iの化合物又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)に関する。
iv) 特に、本発明は、式ICEの化合物でもある、式Iの化合物及び式ICEの化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。
Figure 0005323088
式中、
U及びVはそれぞれNを表し、かつW及びXはそれぞれCHを表すか、又はU及びVはそれぞれCHを表し、かつW及びXはそれぞれNを表すか、又はU及びWはそれぞれNを表し、かつV及びXはそれぞれCHを表し;
はアルコキシ(そして好ましくはメトキシ)を表し;
はH、CHOH、CH、CHNH、アルキルカルボニルアミノメチル又はトリアゾール−1−イルメチルを表し;
はHを表すが、nが1の場合には、RはOH、NH又はトリアゾール−1−イルを表してもよく;
AはCRを表し;
Kは、O、NH、NHCO、NHCH、CHCH、CH=CH、CHOHCHOH又はCHRを表し;
はHを表すか、又はRと一緒に結合を形成し、又は、KがO、NH又はNHCOでない場合には、RはOHを表すことができ;
はOHを表すか、又はRと一緒に結合を形成し;
mは0又は1であり、そしてnは0又は1であり;そして
Gは、下記の基の1つを表す、
Figure 0005323088
v) 本発明の好ましい態様によれば、上記態様i)〜iv)の1つに定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Rが(C−C)アルコキシ(特にメトキシ又はエトキシ、そしてとりわけメトキシ)であるような化合物又は塩である。
vi) 本発明の別の好ましい態様は、U及びVがそれぞれNを表し、かつW及びXがそれぞれCHを表すか、又はU及びVがそれぞれCHを表し、かつW及びXがそれぞれNを表すか、又はU及びWがそれぞれNを表し、かつV及びXがそれぞれCHを表す、上記態様i)〜v)の1つに定義した式Iの化合物又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)に関する。
vii) 上記好ましい態様vi)の1つの変形によれば、式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、U及びVがそれぞれNを表し、かつW及びXがそれぞれCHを表すような化合物又は塩である。
viii) 上記好ましい態様vi)の別の変形によれば、式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、U及びVがそれぞれCHを表し、かつW及びXがそれぞれNを表すような化合物又は塩である。
ix) 上記好ましい態様vi)のさらなる変形によれば、式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、U及びWがそれぞれNを表し、かつV及びXがそれぞれCHを表すような化合物又は塩である。
x) 本発明のさらに別の好ましい態様は、
KがNHCO又はNHCHを表し、AがCHを表し、m及びnがそれぞれ0であり、かつR及びRがそれぞれHを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、m及びnがそれぞれ0であり、かつR及びRがそれぞれHを表すか;
KがO、NHCO、CHCH又はCH=CHを表し、AがCHを表し、mが1であり、そしてnが0であり、かつR及びRがそれぞれHを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、mが0かつnが1であり、RがHを表し、かつRがOHを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、m及びnがそれぞれ1であり、かつR及びRがそれぞれHを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、mが0かつnが1であり、RがHを表し、かつRがNH又はトリアゾール−1−イルを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、mが1かつnが0であり、RがCHOH、CHNH、アセチルアミノメチル又はトリアゾール−1−イルメチルを表し、かつRがHを表すか;
KがCRを表し、AがCRを表し、R及びRが一緒に結合を形成し(すなわち、基、KAがCH=Cを表す。)、m及びnがそれぞれ1であり、かつR及びRがそれぞれHを表すか;
KがCHRを表し、RがOHを表し、AがCRを表し、RがOHを表し、m及びnがそれぞれ1であり、かつR及びRがそれぞれHを表すか;又は
KがCHOHCHOHを表し、AがCHを表し、mが1かつnが0であり、かつR及びRがそれぞれHを表す、上記態様i)〜ix)の1つに定義した式Iの化合物又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)に関する。
xi) 好ましい態様x)の1つの変形によれば、式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)において、
KはNHCO又はNHCHを表し、AはCHを表し、m及びnはそれぞれ0であり、かつR及びRはそれぞれHを表すか;
KはOを表し、AはCHを表し、m及びnはそれぞれ0であり、かつR及びRはそれぞれHを表すか;
KはO、NHCO、CHCH又はCH=CHを表し、AはCHを表し、mは1かつnは0であり、かつR及びRはそれぞれHを表すか;
KはOを表し、AはCHを表し、mは0かつnは1であり、RはHを表し、かつRはOHを表すか;
KはOを表し、AはCHを表し、m及びnはそれぞれ1であり、かつR及びRはそれぞれHを表すか;
KはOを表し、AはCHを表し、mは0かつnは1であり、RはHを表し、かつRはNH又はトリアゾール−1−イルを表すか;
KはOを表し、AはCHを表し、mは1かつnは0であり、RはCHOH、CHNH、アセチルアミノメチル又はトリアゾール−1−イルメチルを表し、かつRはHを表すか;又は
KはCRを表し、AはCRを表し、R及びRは一緒に結合を形成し(すなわち、基、KAがCH=Cを表す。)、m及びnはそれぞれ1であり、かつR及びRはそれぞれHを表す。
xii) 好ましくは、態様xi)に従う式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は:
KがNHCO又はNHCHを表し、AがCHを表し、m及びnがそれぞれ0であり、そしてR及びRがそれぞれHを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、m及びnがそれぞれ0であり、そしてR及びRがそれぞれHを表すか;
KがO、NHCO、CHCH又はCH=CHを表し、AがCHを表し、mが1かつnが0であり、かつR及びRがそれぞれHを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、mが0かつnが1であり、RがHを表し、かつRがOHを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、m及びnがそれぞれ1であり、かつR及びRがそれぞれHを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、mが0かつnが1であり、RがHを表し、かつRがNH又はトリアゾール−1−イルを表すか;
KがOを表し、AがCHを表し、mが1かつnが0であり、RがCHOH又はトリアゾール−1−イルメチルを表し、かつRがHを表すか;又は
KがCRを表し、AがCRを表し、R及びRが一緒に結合を形成し(すなわち、基、KAがCH=Cを表す。)、m及びnがそれぞれ1であり、かつR及びRがそれぞれHを表すような化合物又は塩である。
xiii) さらに好ましくは、態様xi)に従う式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、AがCHを表し、かつ:
KがNHCO又はNHCHを表し、m及びnがそれぞれ0であり、そしてR及びRがそれぞれHを表すか;
KがOを表し、m及びnがそれぞれ0であり、そしてR及びRがそれぞれHを表すか;
KがO、NHCO、CHCH又はCH=CHを表し、mが1かつnが0であり、かつR及びRがそれぞれHを表すか;
KがOを表し、mが0かつnが1であり、RがHを表し、かつRがOHを表すか;又は
KがOを表し、m及びnがそれぞれ1であり、かつR及びRがそれぞれHを表すような化合物又は塩である。
xiv) 好ましい態様x)の別の変形によれば、式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)において:
KはCHRを表し、RはOHを表し、AはCRを表し、RはOHを表し、m及びnはそれぞれ1であり、かつR及びRはそれぞれHを表すか;
KはCHOHCHOHを表し、AはCHを表し、mは1かつnは0であり、かつR及びRはそれぞれHを表す。
xv) 本発明の1つの主変形によれば、態様i)〜xiii)の1つに定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、m及びnがそれぞれ0であるような化合物又は塩である。
xvi) 本発明のさらなる主変形によれば、態様i)〜xiii)の1つに定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、mが0かつnが1であるような化合物又は塩である。
xvii) 本発明の別の主変形によれば、態様i)〜xiv)の1つに定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、mが1かつnが0であるような化合物又は塩である。
xviii) 本発明のさらに別の主変形によれば、態様i)〜xiv)の1つに定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、m及びnがそれぞれ1であるような化合物又は塩である。
xix) 本発明のさらに別の主変形によれば、上記態様i)〜xviii)の1つに定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、基Gの環Pが、
Figure 0005323088
(式中、QはO又はS(そして、特にS)である。)であるような化合物又は塩である。
xx) 本発明のさらに別の主変形によれば、上記態様i)〜xviii)の1つに定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、基Gの環Pが、
Figure 0005323088
であるような化合物又は塩である。
xxi) 好ましくは、上記態様xix)又はxx)に定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、ZがCHであるような化合物又は塩である。
xxii) より好ましくは、上記態様xix)又はxx)に定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、基Gが、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル又は2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル(特に、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)であるような化合物又は塩である。
xxiii) 本発明の特定の変形は、KがO又はOCHを表す、上記態様i)〜xiii)及びxv)〜xxii)に定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)に関する。
xxiv) 本発明の別の特定の変形は、KがNH、NHCO又はNHCHを表す、上記態様i)〜xiii)及びxv)〜xxii)に定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)に関する。
xxv) 特定の変形xxiv)の亜変形によれば、上記態様xxiv)に定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、KがNHを表すような化合物又は塩である。
xxvi) 特定の変形xxiv)の別の亜変形によれば、上記態様xxiv)に定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、KがNHCOを表すような化合物又は塩である。
xxvii) 特定の変形xxiv)のさらに別の亜変形によれば、上記態様xxiv)に定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)は、KがNHCHを表すような化合物又は塩である。
xxviii) 本発明のさらに別の特定の態様は、KがCHCH、CH=CH、CHOHCHOH又はCHRを表す、上記態様i)〜xxii)に定義した式Iの化合物、又はそれらの塩(中でも、薬学的に許容される塩が好ましい。)に関する。
xxix) 態様i)〜iv)の1つに定義した式Iの下記の化合物が特に好ましい:
6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(S)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−ヒドロキシメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−アジドメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
6−((R)−5−{3−[(E)−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ビニル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{3−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{3−[(1R,2R)−1,2−ジヒドロキシ−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[4−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチレン)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{4−ヒドロキシ−4−[ヒドロキシ−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−メチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−メチル]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−アミノメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
N−{(2S,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−2−イルメチル}−アセタミド;
6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−アミノ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(2S,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−2−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
並びに、その塩(特に薬学的に許容される塩)。
xxx) さらに、態様i)〜iv)の1つに定義した式Iの下記の化合物が特に好ましい:
6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(S)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[(R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[(S)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−ヒドロキシメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−アジドメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
(R)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
(S)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
6−((R)−5−{(R)−3−[(E)−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ビニル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{(S)−3−[(E)−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ビニル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{(R)−3−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{(S)−3−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{(R)−3−[(1R,2R)−1,2−ジヒドロキシ−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{(S)−3−[(1R,2R)−1,2−ジヒドロキシ−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[4−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチレン)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{4−ヒドロキシ−4−[(R)−ヒドロキシ−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−メチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{4−ヒドロキシ−4−[(S)−ヒドロキシ−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−メチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−メチル]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−アミノメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
N−{(2S,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−2−イルメチル}−アセタミド;
6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−アミノ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(2S,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−2−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
並びにその塩(特に薬学的に許容される塩)。
xxxi) さらに、態様i)〜iv)の1つに定義した式Iの下記の化合物が特に好ましい:
6−{(R)−5−[3−(3−フルオロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
6−((R)−5−{3−[(3−フルオロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
6−((R)−5−{3−[(3−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−キノリン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシメチル)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
N−{(3R,4R)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−3−イル}−アセタミド;
(特に、(R)−3−(6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル)−5−[(R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン又は(R)−3−(6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル)−5−[(S)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン等の)(R)−3−(6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
6−((R)−5−{3−[(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
4−{1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−イルアミノ}−キノリン−6−カルボニトリル;
6−{(R)−5−[3−(6−フルオロ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キノリン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
6−{(R)−5−[3−(6−フルオロ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
並びにその塩(特に薬学的に許容される塩)。
本発明の、すなわち態様i)〜xxxi)に従う式Iの化合物は、ヒト及び動物医療における、化学療法に有効な化合物として、及び無機及び有機素材、特にすべてのタイプの有機素材、例えばポリマー、滑沢剤、塗料、繊維、皮革、紙及び木材の保存のための物質としての使用に適切である。
本発明の式Iの化合物は、特に細菌及び細菌様生物に対して活性である。従って、それらは、ヒト及び動物における、Streptococcus pneumoniae、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Staphylococcus aureus、Enterococcus faecalis、E.faecium、E.casseliflavus、S.epidermidis、S.haemolyticus、又はPeptostreptococcus spp.による感染に関連した肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、扁桃炎、及び乳突炎;Streptococcus pyogenes、Groups C及びG streptococci、Corynebacterium diphtheriae、又はActinobacillus haemolyticumによる感染に関連した咽頭炎、リウマチ熱、及び糸球体腎炎;Mycoplasma pneumoniae、Legionella pneumophila、Streptococcus pneumoniae、Haemophilus influenzae、又はChlamydia pneumoniaeによる感染に関連した気道感染症;例えば非限定的にβ−ラクタム、バンコマイシン、アミノグリコシド、キノロン、クロランフェニコール、テトラサイクリン及びマクロライド等の公知の抗菌剤に耐性の株を含む、S.aureus、S.haemolyticus、E.faecalis、E.faecium、E.duransを原因とする心内膜炎及び骨髄炎を含む血液及び組織感染;Staphylococcus aureus、コアグラーゼ陰性staphylococci(即ち、S.epidermidis、S.haemolyticus等)、Streptococcus pyogenes、Streptococcus agalactiae、Streptococcal群C−F(minute colony streptococci)、viridans streptococci、Corynebacterium minutissimum、Clostridium spp.、又はBartonella henselaeによる感染に関連した非併発性皮膚及び軟組織感染症及び膿瘍、並びに産褥熱;Staphylococcus aureus、コアグラーゼ陰性staphylococcal種、又はEnterococcus spp.による感染に関連した非併発性急性尿路感染症;尿道炎及び子宮頚管炎;Chlamydia trachomatis、Haemophilus ducreyi、Treponema pallidum、Ureaplasma Urealyticum、又はNeiserria gonorrhoeaeによる感染に関連した性感染症;S.aureusによる感染に関連した毒素疾患(食中毒及び毒素ショック症候群)、又はA、B、及びC群streptococci;Helicobacter pyloriによる感染に関連した潰瘍;Borrelia recurrentisによる感染に関連した全身性熱性症候群;Borrelia burgdorferiによる感染に関連したライム病;Chlamydia trachomatis、Neisseria gonorrhoeae、S.aureus、S.pneumoniae、S.pyogenes、H.influenzae、又はListeria spp.による感染に関連した結膜炎、角膜炎、及び涙嚢炎;Mycobacterium avium、又はMycobacterium intracellulareによる感染に関連した播種性鳥型結核菌複合体(MAC)病;Mycobacterium tuberculosis、M.leprae、M.paratuberculosis、M.kansasii、又はM.cheloneiを原因とする感染症;Campylobacter jejuniによる感染に関連した胃腸炎;Cryptosporidium spp.による感染に関連した消化管内原虫;viridans streptococciによる感染に関連した歯性感染症;Bordetella pertussisによる感染に関連した持続性の咳;Clostridium perfringens又はBacteroides spp.による感染に関連したガス壊疽;並びにHelicobacter pylori又はChlamydia pneumoniaeによる感染に関連したアテローム性動脈硬化症又は心血管系疾病を含む、これら病原体を原因とする局所及び全身感染症、並びに細菌感染症に関連した疾患の予防及び化学療法に特に適切である。
本発明の式Iの化合物は、さらに、例えばE.coli、Klebsiella pneumoniae及び他のEnterobacteriaceae、Acinetobacter spp.、Stenothrophomonas maltophilia、Neisseria meningitidis、Bacillus cereus、Bacillus anthracis、Corynebacterium spp.、Propionibacterium acnes並びにbacteroide spp等の細菌により仲介される感染症の治療のための医薬の製造に有用である。
本発明の式Iの化合物は、さらに、Plasmodium malaria、Plasmodium falciparum、Toxoplasma gondii、Pneumocystis carinii、Trypanosoma brucei及びLeishmania sppを原因とする原虫感染症の治療に有用である。
上記した病原体のリストは、単なる例として解釈するべきであり、限定を意図するものでは全くない。
従って、本発明の一側面は、本発明の式Iの化合物、又はこれらの薬学的に許容される塩の、細菌感染の予防又は治療のための医薬の製造のための使用に関する。
ヒトと同様、細菌感染症は、式Iの化合物(又はこれらの薬学的に許容される塩)を用いて、豚、反芻動物、馬、犬、猫及び家禽のような他の種においても治療し得る。
本発明はまた、式Iの化合物の薬学的に許容される塩、組成物、製剤にも関する。
式Iの化合物に対するいかなる言及も、適宜かつ好都合に、そのような化合物の塩(そして、特に薬学的に許容される塩)にも言及しているものと理解されるべきである。
「薬学的に許容される塩」という用語は、無毒性の無機若しくは有機酸及び/又は塩基付加塩を意味する。“Salt selection for basic drugs”、Int. J. Pharm.(1986)、33、201−217を参照してもよい。
本発明の医薬組成物は、活性薬剤として、式Iの化合物(又はこれらの薬学的に許容される塩)の少なくとも一つと、任意に担体及び/又は希釈剤及び/又はアジュバントとを含み、さらなる公知の抗生物質を含んでいてもよい。
式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容される塩は、医薬として、例えば経腸又は非経口投与のための医薬組成物の形態で使用することができる。
医薬組成物の製造は、いずれの当業者によく知られた様式で(例えば、Remington、The Science and Practice of Pharmacy、21st Edition(2005)、Part 5、“Pharmaceutical Manufacturing”[published by Lippincott Williams & Wilkins]を参照されたい。)、記述された式Iの化合物又はこれらの薬学的に許容される塩を、任意にその他の治療的に有益な物質と組み合わせて、適切な無毒の不活性な薬学的に許容される固体又は液体の担体材料及び必要に応じて、通常の薬学的アジュバントと共に、製剤投与形態とすることにより遂行することができる。
本発明の別の側面は、薬剤的に活性な量の式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、患者における細菌感染症の予防又は治療方法に関する。
さらに、式Iの化合物(化合物自体、それらの塩、当該化合物又はそれらの塩を含む組成物、当該化合物又はそれらの塩の使用、その他であるかを問わない)に対して示された好適性は、式ICEの化合物に準用される。
さらに、式Iの化合物は、例えば外科器具から病原菌及び細菌を除去し、又は部屋若しくは領域を無菌にするための、清浄目的に使用することもできる。その目的のために、式Iの化合物を、溶液中又はスプレー製剤中に含有させることができる。
式Iの化合物は、下記の手順を用いて、本発明に従って製造することができる。
式Iの化合物の製造
略語:
明細書及び実施例を通じて、以下の略語が使用される:
Ac アセチル
AcOH 酢酸
aq. 水性
AD−mixα (DHQ)PHAL、KFe(CN)、KCO及び
OsO.2H
AD−mixβ (DHQD)PHAL、KFe(CN)、KCO及び
OsO.2H
BINAP rac−2,2’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)−
1,1’−ビナフチル
Boc tert−ブトキシカルボニル
Cbz ベンジルオキシカルボニル
CC シリカゲル上カラムクロマトグラフィー
CDI 1,1’−カルボニルジイミダゾール
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DCE 1,2−ジクロロエタン
DEAD ジエチルアゾジカルボキシレート
(DHQ)PHAL 1,4−ビス(ジヒドロキニン)フタラジン
(DHQD)PHAL 1,4−ビス(ジヒドロキニジン)フタラジン
DIAD ジイソブチルアゾジカルボキシレート
DIBAH 水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
1,2−DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DPEphos ビス(2−ジフェニルホッスフィノフェニル)エーテル
EA 酢酸エチル
EDCI 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド塩酸塩
eq 当量
ESI 電子スプレーイオン化
Et エチル
FC フラッシュクロマトグラフィー
Fmoc 9−フルオロメチルカルボニル
h 時間
HATU (O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−
1,1,3,3−テトラメチル−
ウロニウムヘキサフルオロホスフェート
Hept ヘプタン
hex ヘキサン
HOBT ヒドロキシベンゾトリアゾール
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
HV 高真空条件
KHMDS ヘキサメチルジシラザンカリウム
LDA リチウムジイソプロピルアミド
mCPBA メタ−クロロ過安息香酸
Me メチル
MeCN アセトニトリル
min 分
MS 質量分析法
Ms メタンスルホニル
nBu n−ブチル
NMO N−メチル−モルホリン N−オキシド
NMP N−メチルピロリドン
org. 有機
Pd/C 木炭上パラジウム
Ph フェニル
rac ラセミ
rt 室温
TBAF フッ化テトラ−ブチルアンモニウム
TBDMS tert−ブチルジメチルシリル
TBDPS tert−ブチルジフェニルシリル
tBu tert−ブチル
TBDMSOTf tert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート
TEA トリエチルアミン
TEMPO 2,2,4,4−テトラメチルピペリジン−1−オキシ
Tf トリフルオロメタンスルホニル(トリフリル)
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TMS トリメチルシリル
Ts p−トルエンスルホニル
Z(アミノ酸において) ベンジルオキシカルボニル
一般的反応技術
一般的反応技術1:アミン保護:
アミンは、通常、Alloc、Cbz、Boc又はFmocのようなカーバメートとして保護される。これらは、アミンを、NaOH、TEA、DMAP又はイミダゾール等の塩基の存在下、クロロギ酸アリル若しくはベンジル、二炭酸ジ−tert−ブチル又はFmoc−Clと反応させることにより得られる。これらはまた、NaCO又はTEA等の塩基の存在下における、臭化又は塩化ベンジルとの反応により、N−ベンジル誘導体として保護することもできる。また、N−ベンジル誘導体は、ベンズアルデヒド及びNaBH、NaBHCN又はNaBH(OAc)等のボロヒドリド試薬の存在下、EtOH等の溶媒中において、還元的アミノ化を通じて得ることができる。他のアミン保護基を導入するさらなる戦略は、Protecting groups in Organic Synthesis、3rd Ed(1999)、494−653;T.W. Greene、P.G.M. Wuts;(出版社:John Wiley and Sons、Inc.、New York、N.Y.)に記載されている。
一般的反応技術2:アルコールの保護:
アルコールはシリルエーテル(通常、TBDMS又はTBDPS)として保護される。アルコールを、DCM又はDMF等の溶媒中、イミダゾール又はTEA等の塩基の存在下、+10℃と+40℃の間にて、必要なシリルクロリド試薬(TBDMS−Cl又はTBDPS−Cl)と反応させる。TBDMS基もまた、ルチジンの存在下、TBDMSOTfとの反応により導入することができる。さらに、他のアルコール保護基を導入するさらなる戦略は、Protecting groups in Organic Synthesis 3rd Ed;1999、23−147;T.W.Greene、P.G.M. Wuts;(出版元:John Wiley and Sons、Inc.、New York、N.Y.)に記載されている。
一般的反応技術3:ヒドロキシ脱保護:
シリルエーテル基は、0℃及び40℃の間における、THF中TBAF、MeCN若しくはピリジン中HF、THF中HF等のフッ化物アニオン源を用い、又は、THF/MeOH中AcOH若しくはMeOH中HCl等の酸性条件を用いて除去される。さらに、TBDMS及びTBDPS基を除く方法は、Protecting groups in Organic Synthesis 3rd Ed;1999、133−139及び142−143;T.W.Greene、P.G.M. Wuts;(出版元:John Wiley and Sons、Inc.、New York、N.Y.)に、それぞれ記載されている。さらに、アルコール保護基を除く一般的な方法は、Protecting groups in Organic Synthesis 3rd Ed;1999、23−147;T.W.Greene、P.G.M. Wuts;(出版元:John Wiley and Sons、Inc.、New York、N.Y.)に記載されている。
一般的反応技術4:グリシジルエステルを介したオキサゾリジノン形成:
アニリン又は2−アミノピリジン由来の関連カーバメートを、THF若しくはDMF等の乾燥溶媒中、−100℃と+30℃の間で、n−BuLi等の強有機塩基と、又は、DMF若しくはTHF中、−100℃と−30℃の間で、tBuOLi若しくはtBuOK若しくはKHMDSと反応させる。これらの温度で、アニオンを必要なエポキシドと反応させ、rtに到達させる。
一般的反応技術5:N及びOアリール化のための金属触クロスカップリング反応:
芳香族ハライド又はトリフレートを、(J.Am.Chem.Soc.(1997)、119、3395−96又はJ.Org.Chem.(2007)、72、2232−2235に記載のように、)パラジウム触媒の存在下、そしてtBuOK又はLDA等の塩基の存在下、+20℃と+100℃の間の温度にて、対応するアミンと反応させる。Goldbergの変形においては、反応は、Tetrahedron Letters(2006)、47、1181−86又はJ.Am.Chem.Soc.(2001)、123、7727−29に記載のように、KCO若しくはKPO等の無機塩基、CuIの存在下、+40℃と+110℃の間にて、芳香族ハライド又はトリフレートと、ラクタム、カーバメート又はアミンの間で行われる。2−オキサゾリジノンの金属触媒N−アリール化については、反応は、CuI、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)エタン及びCsCO(Org.Lett.(2006)、8、5609−5612)、又はKPOの存在下における、Pd(OAc)及びDPEphos(J.Org.Chem.(2007)、72、2232−2235)の存在下にて行われる。
一般的反応技術6:Mitsunobu反応:
Mitsunobuカップリング反応は、Synthesis(1981)、1にて、O.Mitsunobuにより概説されている。フェノール、チオール又はスルホンアミドと、アルコールとの反応は、DEAD又はDIAD、及びPPhの存在下で行われる。反応は、DMF、THF又はDCM等の広い範囲の溶媒にて、広い範囲の温度(−78℃と50℃の間)で行うことができる。
一般的反応技術7:アルキル化
アミン誘導体を、KCO等の無機塩基又はTEA等の有機塩基の存在下、THF等の溶媒中、0℃と+80℃の間で、式アルキル−Lの化合物(式中、LはOMs、OTf、OTs、Cl、Br又はIを表す。)、又は本明細書で定義した側基Lを有する適宜な誘導体又はアリル若しくはホモアリルハロゲン化物と反応させる。さらなる詳細は、Comprehensive Organic Transformations。A guide to Functional Group Preparations;2nd Edition、R. C. Larock、Wiley−VC;New York、Chichester、Weinheim、Brisbane、Singapore、Toronto、1999. Section amines、p.779に記載されている。
一般的反応技術8:アルコールの活性化:
アルコールを、TEA等の塩基の存在下、ピリジン、THF又はDCM等の乾燥非プロトン性溶媒中、−30℃と+50℃の間にて、MsCl、TfCl又はTsClと反応させる。トリフルオロメタンスルフォネート又はメタンスルフォネートの場合には、TfO又はMsOを用いることもできる。これらのスルフォネートは、アセトン中、+40℃と+80℃の間にて、ヨウ化ナトリウムと反応させることができ、対応するヨウ化誘導体を与える。
一般的反応技術9:アミドカップリング
カルボン酸を、DCC、EDCI、HOBT、n−プロピルホスホン酸環状無水物、HATU、CDI又は炭酸ジ(N−スクシンイミジル)等の活性化剤の存在下、DCM、MeCN又はDMF等の乾燥非プロトン性溶媒中、−20℃と+60℃の間で、アミンと反応させる(G.Benz in Comprehensive Organic Synthesis、B.M. Trost、I. Fleming、Eds;Pergamon Press:New York(1991)、vol. 6、p. 381を見よ。)。又は、カルボン酸を、塩化オキサリル又は塩化チオニル・ニートとの反応により、又はDCM等の溶媒中で、−20℃と+60℃の間にて、対応する酸塩化物に変換することにより活性化することができる。さらなる活性化剤は、Comprehensive Organic Transformations. A guide to Functional Group Preparations; 2nd Edition、R. C. Larock、Wiley−VC;New York、Chichester、Weinheim、Brisbane、Singapore、Toronto、1999. Section nitriles、carboxylic acids and derivatives、p.1941−1949に記載されている。
一般的反応技術10:cis−ジヒドロキシ化
アセトン−水又はDCM−水混合物等の水性溶媒中での、NMO等の共酸化剤の存在下においての、触媒量の四酸化オスミウムを用いた対応するエチレン性誘導体のジヒドロキシ化により、ジオールが得られる(Cha、J.K. Chem. Rev.(1995)、95、1761−1795を見よ。)。キラルなcis−ジオールは、Chem. Rev.(1994)、94、2483に記載されているように、水/2−メチル−2プロパノール混合物中において、メタンスルホンアミドの存在下、AD−mixα又はAD−mixβを用いることにより得られる。誘導の感度は、AD混合物中に含まれるキラル・リガンド、AD−mixα中のジヒドロキニン−ベース・リガンド又はAD−mixβ中のジヒドロキニジン−ベース・リガンドによる。
一般的反応技術11:アミノ脱保護
ベンジルカーバメートは、貴金属触媒(例えば、Pd/C又はPd(OH)/C)上での水素化分解により、脱保護することができる。Boc基は、HCl等の酸性条件下で、MeOH又はジオキサン等の有機溶媒中、又はTFAニート、若しくはDCM等の溶媒で希釈したTFA中で、除去することができる。さらに、アミン保護基を除く一般的方法は、Protecting groups in Organic Synthesis、3rd Ed(1999)、494−653;T.W. Greene、P.G.M. Wuts;(出版社:John Wiley and Sons、Inc.、New York、N.Y.)に記載されている。
一般的反応技術12:ケタールの脱保護
ケタールは、MeOH中の希釈aq.HCl、aq.AcOH等の酸性条件下で、又は、MeOH/水又はTHF/水等の水−溶媒混合物中で、Amberlite IR120H又はDOWEX50W8等の酸性樹脂を用いて、20℃と80℃の間にて、その対応するケトンに変換される。
一般的反応技術13:アルコールの酸への酸化
アルコールは、Comprehensive Organic Transformations. A guide to Functionnal Group Preparations;2nd Edition、R. C. Larock、Wiley−VC;New York、Chichester、Weinheim、Brisbane、Singapore、Toronto、1999. Section nitriles、carboxylic acids and derivatives、p.1646−1648に記載された種々の方法により、それらの対応する酸に直接酸化することができる。それらのうち、TEMPOの存在下における[ビス(アセトキシ)ヨード]ベンゼン、Jones試薬(CrO/HSO)、RuClの存在下におけるNaIO、KMnO又はピリジン・HCrが、よく用いられる。
一般的反応技術14:Wittig又はJuliaカップリングによるアルケンの形成:
Wittig反応:
アルケン、RCH=CHRは、アルデヒド、RCHOをホスフォラン、PhP=CHRと反応させることにより得られる。反応は、トルエン又はTHF等の種々の溶媒中、−10℃と100℃の間の範囲の温度にて行うことができる。必要なホスフォランは、アルキル化カリウム(例えば、tBuOK)、LiHMDS、KHMDS又はnBuLi等の塩基の存在下、対応するホスフォニウムハロゲニド、PhCHHal(Halはハロゲン原子である。)から形成される。ホスフォニウム塩は、トルエン又はMeCN等の還流溶媒中で、対応するハロゲニド、HalCH及びPPhから得られる。
Juliaカップリング:
アルケン、RCH=CHRはまた、J.Chem.Soc.、Perkin Trans.1(2002)、2563−2585のBlakemore、P.Rに概説されるように、LiHMDS又はKHMDS等の塩基の存在下、1,2−DME、DMF又はトルエン等の溶媒中で、スルホン、RCHSOとアルデヒド、RCHOの間のJuliaカップリング反応を用いて得ることもできる。必要なスルホンは、酸化反応を介して、対応する硫化物、RCHSRから得られる。この反応には、DCM等の溶媒中のmCPBA、aq.MeOH等の溶媒中のoxone(登録商標)(Tetrahedron Lett.(1981)、22、1287を見よ。)又はEtOH中モリブデン酸アンモニウム4水和物存在下の過酸化水素水(J.Org.Chem.(1963)、28、1140を見よ。)等の広い範囲の酸化剤を用いて行うことができる。硫化物は、対応するアルコール、RCHOHから、Mitsunobuカップリング反応を介して得られる。中間体硫化物を形成するための別の経路には、一般的反応技術8に従って、アルコール、RCHOHをヨウ化物として活性化することが必要となる。後者は、1−フェニル−1H−テトラゾール−5−チオールのアルキル化剤として用いられる。アルキル化反応は、KOH又はNaOH等の無機塩基の存在下、EtOH等の溶媒中、−20℃と70℃の間の範囲の温度にて行われる。アルケン、Ra’C=CHRは、上記のように、ケトン、RCORa’をホスフォラン、PhP=CHRと反応させることにより得られる。
一般的反応技術15:エステルのカルボン酸への加水分解
エステル側鎖が直鎖アルキルである場合は、通常、加水分解は、0℃と+80℃の間にて、水−ジオキサン又は水−THF混合物中、LiOH、KOH又はNaOH等の水酸化アルカリで処理することにより行われる。エステル側鎖がtBuである場合は、加水分解はまた、ニートTFA若しくは希釈TFA、又はエーテル又はTHF等の有機溶媒中のHCl中で行うこともできる。エステル側鎖がアリル基である場合には、反応は、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)の存在下で、モルホリン、ジメドン又は水素化トリブチルスズ等のアリルカチオンスカベンジャーの存在下、0℃と+50℃の間で、THF等の溶媒中で行われる。エステル側鎖がベンジルである場合には、反応は、水素下、Pd/C等の貴金属触媒の存在下、MeOH、THF又はEA等の溶媒中で行われる。他の酸保護基を導入するさらなる戦略、及びそれらを除去する一般的な方法は、Protecting groups in Organic Synthesis 3rd Ed;1999、369−441;T.W.Greene、P.G.M. Wuts;(出版元:John Wiley and Sons、Inc.、New York、N.Y.)に記載されている。
一般的反応技術16:ケトンとアルデヒドの対応するアルコールへの還元:
アルデヒドとケトンは、Comprehensive Organic Transformations A guide to Functional Group Preparations、2nd Ed.、Wiley、New York、Chichester、Weinheim、Brisbane、Singapore、Toronto(1999)、Section Alcohols and phenols;p.1075〜1110においてLarock、R.C.により概説されているように、種々の還元剤を用いて、対応するアルコールに還元することができる。これらの中で、LiAlH及びNaBHが最も好ましい。
一般的反応技術17:エステルの、対応するアルコールへの還元:
エステルは、Comprehensive Organic Transformations A guide to Functional Group Preparations 、2nd Ed.、Wiley、New York、Chichester、Weinheim、Brisbane、Singapore、Toronto (1999)、Section Alcohols and phenols; p.1114〜1120においてLarock、R.C.により概説されているように、種々の還元剤を用いて対応するアルコールへ還元することができる。これらの中で、LiAlH又はDIBAHが最も好ましい。
一般反応技術18:(還元的アミノ化):
アミンとアルデヒド又はケトンとの反応は、生成した水を、物理的又は化学的手段(例えば、溶媒−水共沸混合物の蒸留、又はモレキュラー・シーヴ、MgSO又はNaSO等の乾燥剤の存在)にて除去できる溶媒系内で行われる。そのような溶媒の代表は、トルエン、Hex、THF、DCM若しくはDCE、又はMeOH−DCE等の溶媒の混合物である。反応は、微量の酸(通常、AcOH)により触媒することができる。中間体イミンは、適切な還元剤(例えば、NaBH、NaBHCN,又はNaBH(OAc)で、又はPd/C等の貴触媒上での水素化を通じて還元される。反応は、−10℃と110℃の間、好ましくは0℃と60℃の間にて行われる。反応はまた、ワンポットで行うこともできる。反応はまた、MeOH又は水等のプロトン性溶媒中で、ピコリン−ボラン錯体の存在下で行うこともできる(Tetrahedron(2004)、60、7899−7906)。
一般的製造方法:
式Iの化合物の製造:
式Iの化合物は、下記の方法のより、実施例に記載された方法により、又は類似の方法により製造することができる。最適な反応条件は、使用される特定の反応物質又は溶媒により変わるが、そのような条件は、当業者のルーティンの最適化手順により決定することができる。
以下のセクションa)〜p)に、式Iの化合物を製造するための一般的な方法を記載する。中間体及び基本的な構成要素の製造は、その後に記載する。下記のスキームにおいて繰り返し使用される一般的合成方法については、「一般的反応技術」と題した上記のセクションに記載する。特に断らない限り、包括的な基及び整数、U、V、W、X、R、R、R、A、K,G、m及びnは、式Iにおいて定義された通りの意味を有する。
a) 式Iの化合物は、式IIの化合物
Figure 0005323088
を、式IIIの炭酸誘導体
Figure 0005323088
(式中、L及びL00は共にクロロ、OCCl、イミダゾリル若しくはスクシンイミジルオキシを表すか、又はLはクロロを表し、かつL00はOCClを表す。)と反応させることにより得られる。この反応は、好ましくは、DCM又はTHF等の乾燥非プロトン性溶媒中、TEA又はピリジン等の有機塩基の存在下、−30℃と+80℃との間の温度にて行われる。A、K、R又はR上に1又は2以上の遊離アルコール又はアミノ官能基が存在する場合は、これらの官能基は反応に先立って保護され(一般的反応技術1及び2を見よ。)、反応後に除去される(一般的反応技術3及び11を見よ。)。
b) 式Iの化合物は、式IVの化合物
Figure 0005323088
を、式Vの化合物
Figure 0005323088
(式中、Rはアルキル又はベンジルを表す。)のアニオンと反応させることによっても得られる。この反応は、一般的反応技術4に従って行われる。
c) AがCHであり、KがO又はOCHである式Iの化合物は、式VIの化合物
Figure 0005323088
(式中、oは0又は1を表す。)を、式VIIの化合物
Figure 0005323088
(式中、Lは塩素、臭素又はOTfを表す。)と、ジオキサン、NMP又はDMF等の溶媒中で、約+20℃と約+120℃の間にて、任意に触媒の存在下、一般的反応技術5に記載のように反応させることにより、又は、LがOHを表す場合には、一般的反応技術6に従ってMitsunobu条件下で反応させることにより得られる。
d) AがCHであり、KがNHCOである式Iの化合物は、式VIIIの化合物
Figure 0005323088
を、式VIIaの化合物
Figure 0005323088
と、一般的反応技術9に従って反応させることにより得られる。
また、AがCHであり、KがNHCOである式Iの化合物は、式VIIIのカルボン酸由来のカルボキサミドを、LがOTfである式VIIの化合物と、一般的反応技術5に従って反応させることによっても得ることができる。
e) さらに、式Iの化合物は、式IXの化合物を
Figure 0005323088
式Xの化合物と、
Figure 0005323088
(式中、LはOMs、OTf、OTs、クロロ、ブロモ又はヨードを表す。)一般的反応技術7に従ってカップリングすることにより得られる。
f) AがCHであり、KがCH=CHである式Iの化合物は、式XIの化合物
Figure 0005323088
(式中、LはPPh Hal又はSOを表し、Rは1−フェニル−1H−テトラゾール−5−イル又はベンゾチアゾール−2−イルであり、そしてHalはハロゲンを表す。)を、式XIIの化合物
Figure 0005323088
と、トルエン、ジオキサン又はTHF等の溶媒中、約−20℃と約+120℃の間にて、塩基の存在下、一般的反応技術14に記載の通りに反応させることにより得ることができる。
g) KAがCH=Cである式Iの化合物は、式XIIIの化合物
Figure 0005323088
を、式XIVの化合物
Figure 0005323088
(LはPPh Halであり、Halはハロゲンを表す。)と、トルエン、ジオキサン又はTHF等の溶媒中、約−20℃と約+120℃の間にて、,塩基の存在下、一般的反応技術14に記載の通りに反応させることにより得ることができる。
h) さらに、式Iの化合物は、式XVの化合物
Figure 0005323088
を、式L−Gの化合物(式中、LはOTf又は臭素若しくはヨウ素等のハロゲンを表す。)と反応させることにより得ることができる。この反応は一般的反応技術5に従って行われる。基Gが、ZがNである基であるような場合には、反応はNaHの存在下で行われる。
i) AがCHであり、KがCHCHである式Iの化合物は、Pd/C等の貴金属触媒上における、KがCH=CHである対応する式Iの化合物の水素化により得ることができる。
j) AがCHであり、KがCH(OH)CH(OH)である式Iの化合物は、一般的反応技術10に従って、KがCH=CHである対応する式Iの化合物をcis−ジヒドロキシ化することにより得ることができる。
k) AがCHOHであり、KがCH(OH)である式Iの化合物は、一般的反応技術10に従って、KがCHRを表し、AがCRを表し、そしてRがRと一緒に結合を形成する(すなわち、K−AがCH=Cを表す)対応する式Iの化合物をcis−ジヒドロキシ化することにより得ることができる。
l) KがNH又はNHCHである式Iの化合物は、式XIaのアミン
Figure 0005323088
(式中、oは0又は1である。)から、LがOTfである式VIIの化合物と、一般的反応技術7に従って得ることができる。
m) RがNHであるか、又はRがCHNHである式Iの化合物は、RがNであるか、又はRがCHである式Iの対応する誘導体から、水の存在下における、PPhとの反応により得ることができる。
n) RがNHCORである式Iの化合物は、RがNHである対応する式Iの化合物から、一般的反応技術9に従って、ZがOH又はハロゲンを表す式RCOZの化合物との反応の後に得ることができる。
o) Rがトリアゾール−1−イルであるか、又はRがトリアゾール−1−イルメチルである式Iの化合物は、RがNであるか、又はRがCHである式Iの対応する誘導体から、アセチレン又はビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2,5−ジエンとの反応により得ることができる。
p) KがCHNHであり、AがCHである式Iの化合物は、oが0である式XIaのアミンの、式XIIのアルデヒドとの、一般的反応技術18に従う還元的アミノ化により得ることができる。
必要であれば、このようにして得られた式Iの化合物は、それらの塩、特にそれらの薬学的に許容される塩に変換してもよい。
さらに、式Iの化合物がエナンチオマーの混合物の形態で得られる場合には常に、エナンチオマーは、当業者に知られた方法、例えばジアステレオマー塩の形成及び分離、又はRegis Whelk−O1(R,R)(10μm)カラム、Daicel ChiralCel OD−H(5−10μm)カラム、又はDaicel ChiralPak IA(10μm)若しくはAD−H(5μm)カラム等のキラル固定相上のHPLC、を用いて分離することができる。キラルHPLCの典型的な条件は、0.8から150mL/分の流速における、溶出液A(EtOH。トリエチルアミン、ジエチルアミン等のアミンの存在下又は非存在下で)及び溶出液B(ヘキサン)の無勾配混合物である。
式II及びIVの化合物の製造:
式II及びIVの化合物は、スキーム1に記載されるように得ることができる。
Figure 0005323088
式XVIのアリル誘導体は、末端の二重結合を直接的にエポキシ化し、又は、(一般的反応技術10)に従って、若しくはTetrahedron Lett.(1976)、23、1973−76においてV.Van Rheenenらによって記載されたように、OsO/NMOを用いてcis−ジヒドロキシ化し、続いて、対応するエポキシドに変換することにより、メシル化若しくはトシル化、及びTEA等の塩基性条件下における閉環の後に、式IVの対応するエポキシドに変換することができる(スキーム1)。キラルなエポキシドが必要な場合は、J.Am.Chem.Soc.(2002)、124、1307−1315及びScience(1997)、277、936−938においてJacobsenらによって記載されたように、キラルな(サレン)−Co(III)錯体(例えば、[(R,R)−N,N’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチルサリチリデン)−1,2−シクロヘキサンジアミナト(2−)]コバルト(III))を触媒として用いた、エポキシドのラセミ体混合物の、加水分解による速度論的光学分割(HKR)により得ることができる。キラルなエポキシドはまた、式XVIのアリル性誘導体から、Acc.Chem.Res.(2004)、37、488−496に記載のように、キラルケトンを用いたShi不斉エポキシ化により、又は一般的反応技術10を用いたAD混合物を用いた不斉cis−ジヒドロキシ化、続く一般的反応技術8を用いた第一アルコールのメシレートの形成及び塩基性条件下におけるエポキシド形成により得ることもできる。
式IVのエポキシドはまた、任意にMgSOの存在下、式IXのアミンをエピクロロヒドリン、又は任意にエピクロロヒドリンの2種のエナンチオマーの一方と反応させ、次いでDMF中tBuOK等の塩基による処理の後にエポキシド形成することにより得ることもできる(スキーム1)。
次いで、式IVのエポキシドは、式G−NHのアミンと反応し、式IIの化合物を与える。
酸化工程の間に芳香族N−オキシド又は第三アミン N−オキシドが生成する場合は、それぞれBioorg.Med.Chem.Lett.(2007)、(17)、3322−3329及びChemistry Letters(1985)、10、1517−1520に記載のように、酸性媒体中でのZn末及びギ酸酢酸無水物を用いた脱酸素化により、対応するナフチリジン、キノリン若しくはキナゾリン、又は対応する第三アミンに還元することができる。
式Vの化合物の製造:
式Vのカーバメートは、一般的反応技術1に従って、対応する(通常購入可能な)式G−NHのアミンから製造することができる。
式VI及びVIIIの化合物の製造:
式VI及びVIIIの化合物は、下記のスキーム2に要約した通りに得ることができる。
Figure 0005323088
スキーム2において、PGは、TBDMS又はTBDPS等のシリル保護基を表し、Rは、メチル又はエチル又はベンジル基等のアルキル基を表す。
式XVIIIのアミンは、Lが、OMs、OTf、OTs、クロロ、ブロモ又はヨードを表す式Xの誘導体と、一般的反応技術7に従って反応させることができる(スキーム2)。式VIの化合物は、一般的反応技術3に従って、式XIXの中間体の脱保護により得ることができる。
式VIIIの化合物は、一般的反応技術15に従って、式XXIの中間体のエステル加水分解により得ることができる。これらはまた、一般的反応技術13を用いて、n=1である式VIの化合物の酸化によって得ることもできる。式XXIの化合物は、一般的反応技術7を用いて、(Lが、OMs、OTf、OTs、クロロ、ブロモ又はヨードを表す)式XX及びXの中間体から得ることができる。
式VIIの化合物の製造:
がBrを表す、必要な式VIIのキノリン、[1,5]−ナフチリジン、キナゾリン及びキノキサリン誘導体は、購入可能であるか、又は文献の手順に従って製造することができる。例えば、L=Br、W=N及びX=V=U=CHである化合物は、国際公開公報第2003/087098号に従って製造され、L=Br、W=V=N及びX=U=CHである化合物は、国際公開公報第2006/032466号に従って製造され、L=Br、X=NかつU=V=W=CHである、又はL=Cl、W=NかつX=V=U=CHである化合物は、国際公開公報第2004/089947号に従って製造され、そしてL=Cl、V=N及びX=W=U=CHである化合物は、国際公開公報第2005/019215号に従って製造される。
=Brである式VIIの化合物は、式VIIbの化合物から、約40℃の温度における、DMF中PBrとの反応により製造することができる。
Figure 0005323088
=OTfである式VIIの化合物は、上記のように、TfO(一般的反応技術8を用いて)、又はTEAの存在下におけるN,N−bビス(トリフルオロメタンスルフォニル)アニリンとの反応により、式VIIbの化合物から製造することができる。
式VIIaの化合物の製造:
式VIIaの化合物は、LがOTfを表す対応する式VIIの化合物の、DCM又はTHF等の溶媒中でのアンモニアとの反応により、又は、−20℃と100℃の間でのピリジン中n−プロピルアミン塩酸塩との反応(R.Radinov、Synthesis(1986)、886)により得ることができる。式VIIaの4−アミノ−キナゾリン誘導体はまた、Lが塩素を表す対応する式VIIの化合物から、同じ条件でのアンモニアとの反応により得ることができる。
式VIIbの化合物の製造:
式VIIbの化合物は購入可能であるか、又は、国際公開公報第2006/32466号(V=N、かつX=U=W=CH)若しくは国際公開公報第2004/02490号(U=V=N、かつX=W=CH)に記載の経路に従って製造することができる。
式IXの化合物の製造:
式IXの化合物は、下記のスキーム3に要約した通りに得ることができる。
Figure 0005323088
スキーム3において、PGは、Cbz又はBoc等のアミノ保護基を表す。
式IXの化合物は、式XXIIの化合物の脱保護により、一般的反応技術11に従って得ることができる(スキーム3)。
KがO(CHであり、nが0又は1である式XXIIの化合物は、Lが臭素又はOTfを表す式VIIの誘導体を、nが0又は1である式XXIIIのアルコールと、「式Iの化合物の製造」のセクションc)に記載のように反応させることにより得ることができる(スキーム3)。
KがNHCOである式XXIIの化合物は、式VIIaのアミノ誘導体の、RがHである式XXIVの酸との反応により、「式Iの化合物の製造」、セクションd)に記載の通りに得ることができる(スキーム3)。
KがCH=CHである式XXIIの化合物は、式XIIのアルデヒドの、LがPPh Hal又はSOを表す式XXVの化合物(式中、Rは1−フェニル−1H−テトラゾール−5−イル又はベンゾチアゾール−2−イルであり、Halはハロゲン原子である。)との反応により、「式Iの化合物の製造」、セクションf)に記載の通りに得ることができる(スキーム3)。
K−AがCH=Cである(すなわち、KがCHRを表し、AがCRを表し、かつRが、Rと一緒に結合を形成する)式XXIIの化合物は、式XXVIのケトン誘導体の、LがPPh Halを表す(式中、Halはハロゲンを表す。)式XIVの化合物との反応により、「式Iの化合物の製造」、セクションg)に記載の通りに得ることができる(スキーム3)。
KがCHCHである式XXIIの化合物は、KがCH=CHである式XXIIの誘導体の水素化により、「式Iの化合物の製造」、セクションi)に記載の通りに得ることができる。しかしながら、PGがCbzである特定の場合には、KがCHCHである式IXの化合物を直接得ることができる。
さらに、KAがCHOHC(OH)である式XXIIの化合物は、KAがCH=Cである式XXIIの誘導体のcis−ヒドロキシ化により、「式Iの化合物の製造」、セクションk)に記載の通りに得ることができる。
式Xの化合物の製造:
式Xの化合物は、式G−NHのアミンを用いたグリシジル tert−ブチルジメチルシリルエーテルの開裂、続く「式Iの化合物の製造」、セクションa)に記載の方法に従うオキサゾリジノン形成、そして一般的反応技術3に従うTBDMS保護基の除去により、又は、式Vのカーバメート及び酪酸グリシジルから、一般的反応技術4に従って得ることができ、この反応は、一般的反応技術8に記載した方法を用いた、ヒドロキシ基のOMs、OTf、OTs、クロロ、ブロモ又はヨード基への変換に続く。
式XIの化合物の製造:
がPPh Halである式XIの化合物は、o=1である式VIの化合物から、アルコール官能基の、対応するメシレート及びハロゲニドへの一般的反応技術8に従う変換、及びPPhとの反応の後に得られる。LがSOである式XIの化合物は、一般的反応技術14、Juliaカップリングのセクションに従って、o=1である式VIのアルコールから得られる。
式XIaの化合物の製造:
式XIaの化合物は、一般的反応技術8を用いた式VIの化合物の対応するメシレートへの変換、続くアジ化ナトリウムとの反応及び、PPhと水を用いたアジド基の対応するアミンへの還元により得ることができる。
式XIIの化合物の製造:
がOMeである必要な式XIIのキノリン、[1,5]−ナフチリジン、キノキサリン及びキナゾリン誘導体は、購入可能であるか、又は文献の手順に従って製造することができる。例えば、U=W=NかつX=V=CHである化合物は、国際公開公報第2006/032466号に従って製造され、V=NかつW=X=U=CHである化合物は、国際公開公報第2006/032466号に従って製造され、U=V=NかつW=X=CHである化合物は、国際公開公報第2006/021448号に従って製造され、そしてU=NかつV=W=X=CHである化合物は、国際公開公報第2006/046552号に従って製造される。
式XIIIの化合物の製造:
がHである式XIIIの化合物は、下記のスキーム4に要約した通りに得ることができる。
Figure 0005323088
スキーム4において、oは0又は1を表す。
式XIIIの化合物は、式XXVIIIの化合物のケタール官能基の酸脱保護により、一般的反応技術12に従って得ることができる(スキーム4)。式XXVIIIの化合物は、一般的反応技術7を用いて、式XXVII及びXの化合物から得ることができる。
式XIVの化合物の製造:
がOMeであり、LがPPH Halである必要な式XIVのキノリン、[1,5]−ナフチリジン、キノキサリン及びキナゾリン誘導体は、下記のスキーム5に要約した通りに得ることができる。
Figure 0005323088
式XIIの化合物は、式XIVaのアルコールに還元(スキーム5)することができ(一般的反応技術16)、このアルコールは、Halがハロゲンである対応する式XIVbの化合物に変換することができる(例えば、Halが臭素の場合は、PBrとの反応により)。次いで、式XIVの化合物は、式XIVbの化合物のPPhとの反応により得ることができる。
式XVの化合物の製造:
式XVの中間体は、式IVのエポキシドをアジ化ナトリウムと反応させ、次いで、Pd/C等の貴金属触媒上で水素化し、そしてCDIと反応させるか、又はCbzCl又はBocOを用いて対応するカーバメートに変換することにより得ることができる。次いで、NaHとの反応によりオキサゾリジノン環が形成される。これらはまた、式IXの化合物を、一般的反応技術4に従って、ベンジルオキシラン−2−イルメチルカーバメート又はそのエナンチオマーの1つと反応させた後、NaHで処理することによっても得ることができる。
出発化合物の製造
式XVIの化合物は、TEA等の塩基の存在下での、アリルブロミドを用いた式IXの化合物のアルキル化により得ることができる。
式XVIIIの化合物は、一般的反応技術2に従って式XXIIIのアルコールを保護し、次いで一般的反応技術11に従ってアミン保護基を除去することにより得ることができる。
式XXの化合物は、一般的反応技術11に従って、式XXIVの化合物を脱保護することにより得ることができる。Rがメチルである式XXIVの化合物は、RがHである式XXIVのカルボン酸のエステル化、例えば、ジアゾメタン又はTMS ジアゾメタンを用いたエステル化により得ることができる。
o=0である式XXIIIの化合物は、式XXVIの誘導体のケトン官能基の還元により、一般的反応技術16に従って得ることができる。o=1である式XXIIIの化合物は、Rがメチルである式XXIVの化合物のエステル官能基の還元により、一般的反応技術17に従って得ることができる。o=0、m=n=1、R=HかつRがCHである式XXIIIの化合物は、国際公開公報第2007/122103号に記載の通りに製造された対応する4−[[(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル]オキシ]−2−(ヒドロキシメチル)−1−ピペリジンカルボン酸 tert−ブチルエステルから、(一般的反応技術8に従い、そしてアジ化ナトリウムと反応させて)対応するメシレートへ変換し、そして一般的反応技術11に記載のようにBoc保護基を除去した後に得ることができる。o=0、m=n=1、R=HかつRがNHである式XXIIIの化合物は、上記の方法を用いて(国際公開公報第02/096426号に従って製造した)対応するtert−ブチル 3−アジド−4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボキシレートを還元し、次いで、さらに一般的反応技術11に記載のようにBoc保護基を除去することにより得ることができる。o=1、m=n=1、R=HかつRがNHである式XXIIIの化合物は、国際公開公報第01/81347号に従って製造することができる。
がHであり、RがHであり、RがHであり、PGがCbzであり、かつm=n=0又はm=n=1又はm=1で、かつn=0である式XXIVのカルボン酸は、購入可能である。式XXIVの他のカルボン酸は、以下のスキーム6に要約した通りに製造することができる。
Figure 0005323088
がHであり、m=n=1又はm=1で、かつn=0であり、RがCHOHであり、かつRがHである式XXIVのカルボン酸は、それぞれEP334244及びTetrahedron (1995)、51(31)、8545−54に記載された対応する式XXIX又はXXXのエステルから、標準的な手順(一般的反応技術15に従うエステル加水分解、及びエステル加水分解、それに続く一般的反応技術17に記載のエステル還元)を用いて製造することができる(スキーム6)。
式XXVの化合物の前駆体、すなわちLがOMs、OTs又はヨウ素等のハロゲンである式XXVの化合物は、o=1である式XXIIIのアルコールから、一般的反応技術8に従って得ることができる。LがPPh Halである式XXVの化合物は、(Lがハロゲンである)当該前駆体をPPhと反応させることにより得ることができる。LがSOである式XXVの化合物は、当該前駆体から、一般的反応技術14、Juliaカップリングのセクションに従って得ることができる。
がHであり、PGがCbzであり、かつm=n=0又はm=n=1又はm=1で、かつn=0である式XXVIのケトンは、購入可能である。m=n=1又はm=1で、かつn=0であり、かつRがCHOHである式XXVIのケトンは、購入可能である対応するエステル(R=COOアルキル)から、一般的反応技術17に従う還元により製造することができる。
式XXVIIの化合物は、式XXVIの化合物のケトン官能基を、p−TsOHの存在下、エタンジオール又は1,3−プロパンジオールで保護し、次いで、一般的反応技術11に記載のようにアミノ保護基を除去することにより得ることができる。
本発明の特定の態様を下記の実施例に記載するが、それらは、本発明をさらに詳細に説明するためのものであり、発明の範囲をいかなる意味においても限定するものではない。
実施例
一般的方法
方法A:Boc脱保護:
Boc−保護アミン(1mmol)をDCM(2ml)に溶解した。EtSiH(1.05mmol)とTFA(2ml)を添加した。混合物を、rtにて1時間撹拌し、真空濃縮し、そしてDCM/NHOH中に取った。有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして減圧下で濃縮する。
方法B:ヨウ化物及びメシレートを用いたアミンのアルキル化
アミン(ヨウ化物の場合1mmol;メシレートの場合1−2mmol)、メシレート/ヨウ化物(1mmol)及びDIPEA(1.1mmol)の乾燥DMSO中の溶液を、反応が完了するまで(1〜3日)、70℃に加熱した。rtに冷却後、水とEAを添加し、相を分離した。水層をEAでさらに2回抽出し、合わせた有機層を水(3×)と塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をCCで精製した。
手順C:4−クロロ−6−メトキシ−キナゾリンの求核芳香族置換:
ヒドロキシ化合物(1mmol)及び4−クロロ−6−メトキシ−キナゾリン(1mmol)のNMP(2mL)中の混合物に、0℃にてNaH(1mmol、鉱油中60%)を添加した。混合物を反応が完了するまで(通常1〜4h)0℃にて攪拌し、水でクェンチし、そしてEAで抽出した。合わせた有機層を水と塩水で数回洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残渣をCCで精製した。
手順D:HATUを用いたアミドカップリング
DIPEA(4mmol)と、アミン(1mmol)及びカップリングすべき酸(1mmol)のDMF(2mL)中の溶液に、rtにてHATU(2mmol)を添加した。得られた混合物を、反応が完了するまで、rtにて撹拌した。水とEAを添加し、相を分離し、そして水相をEAで抽出した。合わせた有機層を水と塩水で数回洗浄し、MgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をCCで精製した。
手順E:求核芳香族置換:
アリールハライド又はアリールトリフレート(1mmol)、アミン(1mmol)及びDIPEA(1.2mmol)のNMP(4mL)中の混合物を、反応が完了するまで、70〜80℃にて加熱した。水を添加し、混合物をEAで抽出した。合わせた有機層を水(3×)、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残渣をCCで精製した。
手順F:Buchwaldカップリング
オーヴンで乾燥したバイアルを、臭化アリール又は塩化アリール(1mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.04mmol)、BINAP(0.08mmol)又はビス((2−ジフェニルホスフィノ)フェニル)エーテル(0.08mmol)、KPO(2.5mmol)及びアミン(1mmol)でチャージした。得られた混合物を、アルゴンで数分間パージした。次いで、シリンジを介してジオキサン(1ml)を添加し、得られた懸濁液をアルゴンで3minパージした。次に、反応が完了するまで、混合物を85℃で加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEA/水で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残渣をCCで精製した。
手順G:Cbz−基の水素化
ベンジルカーバメート(1mmol)のMeOH(6mL)中の懸濁液を、5又は10%Pd/C(200mg)上で2h、水素化した。触媒をろ過し、フィルターケーキをMeOH及びDCMで徹底的に洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮した。
手法H:還元的アミノ化:
第一アミン(1mmol)及びアルデヒド若しくはケトン(1mmol)のDCE/MeOH 1:1(10ml)中の溶液を、rtにて一晩撹拌する。NaBH(2〜5eq.)を添加し、さらに1時間、反応を続ける。反応液をDCM及びaq.NHOHで希釈する。有機相を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、濃縮する。
製造:
製造A:メタンスルホン酸 (S)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル:
A.i. 6−[(S)−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−ヒドロキシ−プロピルアミノ]−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
tert−ブチル−ジメチル−((S)−1−オキシラニルメトキシ)−シラン(13.0g、69mmol)の、アセトニトリル(220ml)中の溶液に、LiClO(22g、207mmol)を添加した。6−アミノ−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン(11.4g、64mmol)を添加し、そして混合物を50℃にて6h攪拌した。溶媒を真空除去し、そして残渣をクロマトグラフィー(DCM/MeOH/NHOH 1000/25/2から1000/100/2へ)に付して、表題化合物を薄茶色のフォーム(11.16g、収率44%)として得た。MS(ESI、m/z):369.3[M+H]。
A.ii. 6−[(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体A.i(11.60g、30mmol)及びCDI(5.57g、33mmol)のTHF(130ml)中の溶液を、50℃にて2h加熱し、混合物を真空濃縮し、EAと水の間で分画した。いくらかの結晶化した生成物をろ過し、そしてHOとEAで洗浄して、5.21gの生成物を得た。有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして濃縮した。残渣をCC(DCM/MeOH/NHOH、1000:50:4)で精製して、さらに2.28gの生成物を得た(全体で7.49gの灰−白色の固体、収率63%)。MS(ESI、m/z):395.1[M+H]。
A.iii. 6−((S)−5−ヒドロキシメチル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体A.ii(11.49g、29.1mmol)のTHF(29ml)中の懸濁液を、TBAF(THF中1M、29.1ml)で処理した。黄色の溶液を0℃にて3h攪拌し、次いで水とEAの間で分画した。いくらかの結晶化した生成物をろ過し、そしてHOとEAで洗浄して、6.49gの生成物を得た。水相をEA(3x)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、そして濃縮した。粗生成物をEAで粉砕して、さらに1.23gの生成物を得た(全体で7.72gの灰−白色の固体、収率95%)。MS(ESI、m/z):281.3[M+H]。
A.iv. メタンスルホン酸 (S)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル:
中間体A.iii(2.77g、9.88mmol)の、無水DCM(100ml)及びDIPEA(4.7mL、28.2mmol)中の溶液を0℃に冷却し、そしてMsCl(1.07mL、13.8mmol)を滴下した。得られた混合物を0℃にて1h攪拌した。水を添加し、そして混合物をDCMで抽出し、そして合わせた有機層を水で洗浄した。黄色の残渣をEA/DCM/エーテルで粉砕して、表題化合物を無色の固体(2.45g、収率69%)として得た。H NMR(DMSO−d6) δ:10.57(s、1H)、7.31(m、2H)、7.10(dd、J=8.5、2.3Hz、1H)、4.98(m、1H)、4.48(m、2H)、4.13(t、J=9.4Hz、1H)、3.75(dd、J=9.4、6.4Hz、1H)、3.43(s、2H)、3.23(s、3H)。MS(ESI、m/z):359.3[M+H]。
製造B: 6−((S)−5−ヨードメチル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
B.i. トルエン−4−スルホン酸 (S)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル:
0℃に冷却した、中間体A.iii(3.2g、11.5mmol)及びDMAP(1.40g、11.5mmol)の、DCM(80ml)中の溶液に、TEA(4.6mL、33.3mmol)及び、TsCl(2.2g、11.5mmol)のDCM(15ml)中の溶液を添加した。混合物をrtにて一晩攪拌した後、水を添加した。得られた固体をろ過して、表題化合物をベージュ色の固体(4.19g、収率84%)として得た。MS(ESI、m/z):435.2[M+H]。
B.ii. 6−((S)−5−ヨードメチル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体B.i(4.19g、9.64mmol)及びNaI(5.78g、38.57mmol)の、アセトン(70ml)中の懸濁液を、5h還流した。溶媒を蒸発させ、そして残渣を水/DCMで抽出し、沈殿する所望の生成物を薄ピンク色の固体として得た(3.39g、収率90%)。H NMR(DMSO−d6) δ:10.54(s、1H)、7.30(m、2H)、7.11(dd、J=8.5、2.1Hz、1H)、4.69(m、1H)、4.13(t、J=9.1Hz、1H)、3.57(m、3H)、3.43(s、2H)。MS(ESI、m/z):391.1[M+H]。
製造C:6−((R)−5−ヨードメチル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
tert−ブチル−ジメチル−((R)−1−オキシラニルメトキシ)−シランを出発物質として、そして製造B、工程B.iiの手順を用いて、表題化合物(製造Bの化合物の鏡像異性体)を灰−白色の固体(120mg、収率33%)として得た。MS(ESI、m/z):391.1[M+H]。
製造D:メタンスルホン酸 (S)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル:
D.i 6−[(S)−3−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−2−ヒドロキシ−プロピルアミノ]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
6−アミノ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オンを出発物質として、そして製造A、工程A.iの手順を用いて、表題化合物を薄茶色のフォーム(5.2g、収率66%)として得た。MS(ESI、m/z):353.3[M+H]。
D.ii. 6−[(S)−5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体D.iを出発物質として、そして製造A、工程A.iiの手順を用いて、表題化合物を無色の固体(5.15g、収率91%)として得た。MS(ESI、m/z):379.2[M+H]。
D.iii. 6−((S)−5−ヒドロキシメチル−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体D.iiを出発物質として、そして製造A、工程A.iiiの手順を用いて、表題化合物を無色の固体(3.14g、収率87%)として得た。MS(ESI、m/z):265.5[M+H]。
D.iv. メタンスルホン酸 (S)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル:
中間体D.iiiを出発物質として、そして製造A、工程A.ivの手順を用いて、表題化合物を灰−白色の固体(1.40g、収率44%)として得た。H NMR(DMSO−d6) δ:10.72(s、1H)、7.29(dd、J=2.1、0.6Hz、1H)、6.94(m、2H)、4.95(m、1H)、4.52(s、2H)、4.49(m、2H)、4.11(t、J=9.1Hz、1H)、3.73(m、2H)、3.23(s、3H)。MS(ESI、m/z):343.2[M+H]。
製造E:(S)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−ヨードメチル−オキサゾリジン−2−オン:
E.i. (S)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−ヒドロキシメチル−オキサゾリジン−2−オン:
(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−カルバミン酸 ベンジルエステル(3.0g、10.5mmol)の、THF(60ml)中の溶液を、−78℃に冷却した後、n−BuLi(ヘキサン中の2.5M溶液を5.1mL、1.2eq)を滴下した。混合物を−78℃にて1h攪拌し、次いで−15℃に温めた。この温度で酪酸(S)−グリシジル(1.98g、1.2eq)を滴下した。混合物をrtにて一晩攪拌した。CsCO(スパチュラの先端)を添加し、そして変換が完了するまで、混合物を40℃にて加熱した。混合物をEAで希釈し、そしてsat.NHCl溶液と水で洗浄した。有機層をMgSO上で乾燥し、そして濃縮した。化合物をCC(Hex/EA、2:1、1:1)で精製して、所望の中間体をベージュ色の固体(1.09g、収率41%)として得た。H NMR(DMSO d6) δ:7.13(d、J=2.5Hz、1H)、6.96(dd、J=2.5、8.9Hz、1H)、6.86(d、J=8.9Hz、1H)、5.16(t、J=5.8Hz、1H)、4.70−4.50(m、1H)、4.30−4.10(m、4H)、4.10−3.90(m、1H)、4.80−4.70(m、1H)、4.70−4.60(m、1H)、4.60−4.50(m、1H)。
E.ii. メタンスルホン酸 (S)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチルエステル:
中間体E.i(1g、4mmol)のDCM(20ml)中の溶液を0℃に冷却した。DIPEA(0.62g、1.2eq)及びMsCl(0.502g、1.1eq)を添加し、そして混合物を0℃にて1h攪拌した。混合物をDCMで希釈し、そして水で洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥し、そして濃縮して、表題メシレートを無色の固体(1.26g、収率97%)として得、それをさらに精製することなく次の工程で使用した。MS(ESI、m/z):329.8[M+H]。
E.iii. (S)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−ヨードメチル−オキサゾリジン−2−オン:
中間体E.ii(509mg、1.55mmol)とNaI(927mg、6.18mmol)のアセトン(10ml)中の混合物を、3h還流加熱した。溶媒を蒸発させ、そして残渣を水/DCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、表題化合物を薄ベージュ色の固体(393mg、収率70%)として得た。H NMR(CDCl) δ:7.07(d、J=2.6Hz、1H)、6.98(dd、J=9.1、2.6Hz、1H)、6.85(d、J=8.9Hz、1H)、4.68(m、1H)、4.24(s、4H)、4.10(t、J=9.1Hz、1H)、3.72(dd、J=9.1、5.9Hz、1H)、3.46(m、1H)、3.33(m、1H)。MS(ESI、m/z):362.1[M+H]。
製造F:(S)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−カルボン酸:
中間体E.i(985mg、3.92mmol)の、水/MeCN、1:1(20ml)中の0℃に冷却した溶液に、ジアセトキシヨードベンゼン(2.83g、2.2eq)及びTEMPO(122mg、0.2eq.)を添加した。混合物を0℃にて30min、そしてrtにて一晩攪拌した。EAとsat.NaCOを添加し、そして相を分離した。水層をEAでもう一度洗浄し、次いで1M HClで注意深く酸性化した。次いで、水相をEAで2回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、表題生成物を無色の固体(847mg、収率81%)として得た。MS(ESI、m/z):266.3[M+H]。
実施例:
実施例1: 6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
1.i. 3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−オール(507mg、2.88mmol)、3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(市販、500mg、2.88mmol)及びPPh(906mg、3.45mmol)のTHF(5ml)中の懸濁液に、DIAD(0.69mL、3.45mmol)を滴下した。清澄な溶液が生成し、それをrtにて一晩攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、そしてCC(Hex/EA、1:1)で精製して、表題中間体を黄色の固体(590mg、収率62%)として得た。MS(ESI、m/z):332.4[M+H]。
1.ii. 8−(アゼチジン−3−イルオキシ)−2−メトキシ−[1,5]ナフチリジン:
中間体1.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を黄色の固体(172mg、収率42%)として得た。MS(ESI、m/z):232.5[M+H]。
1.iii. 6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体1.iiと製造Bの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を無色の固体(5mg、収率3%)として得た。H NMR(CDCl) δ:8.56(d、J=5.3Hz、1H)、8.42(s、1H)、8.15(d、J=8.8Hz、1H)、7.45(d、J=2.3Hz、1H)、7.25(m、1H)、7.11(d、J=9.1Hz、1H)、6.88(dd、J=8.8、2.3Hz、1H)、6.66(d、J=5.3Hz、1H)、5.04(t、J=5.9Hz、1H)、4.71(m、1H)、4.06(m、6H)、3.90(dd、J=8.8、6.7Hz、1H)、3.59(m、2H)、3.39(s、2H)、3.03(m、1H)、2.90(m、1H)。MS(ESI、m/z):493.8[M+H]。
実施例2:6−{(R)−5−[(R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
2.i. (R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
(R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(市販)及び4−クロロ−6−メトキシ−キナゾリンを出発物質として、そして方法Cを用いて、所望の生成物を黄色の油状物(1.54g、収率42%)として得た。MS(ESI、m/z):346.2[M+H]。
2.ii. 6−メトキシ−4−((R)−ピロリジン−3−イルオキシ)−キナゾリン:
中間体2.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を灰−白色の固体(458mg、収率43%)として得た。MS(ESI、m/z):246.4[M+H]。
2.iii. 6−{(R)−5−[(R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体2.iiと製造Bの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を茶色のフォーム(70mg、収率41%)として得た。MS(ESI、m/z):508.1[M+H]。
実施例3:6−{(R)−5−[(S)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
表題化合物を、中間体2.iiの鏡像異性体を出発物質として、実施例2、工程2.iiiの手順を用いて、茶色の固体(83mg、収率49%)として得た。MS(ESI、m/z):508.2[M+H]。
実施例4:(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[(RS)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
表題化合物を、中間体2.iiのラセミ体を出発物質として、実施例2、工程2.iiiの手順を用いて、薄黄色のフォーム(33mg、収率32%)として得た。MS(ESI、m/z):479.3[M+H]。
実施例5:6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−ヒドロキシメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
5.i. (2S,4S)−2−(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメチル)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
(S)−2−(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメチル)−4−オキソ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(50g、16.7mmol;国際公開公報第2007/017828号に従って製造。)の、MeOH(40ml)中の溶液に、攪拌化、NaBH(1.90g、3eq.)を、0〜5℃にて、30min以内に少しずつ添加した。混合物を10℃にて2h攪拌した。水を添加し、そして混合物をDCMで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、表題中間体を、ベージュ色の固体(4.13g、収率82%)として得た。H NMR(CDCl3) δ:4.42(m、1H)、4.26(m、1H)、4.10−4.00(m、1H)、3.60(m、1H)、3.36(m、1H)、2.19(m、2H)、1.95(m、1H)、1.46(s、9H)、1.21(s、9H)。MS(ESI、m/z):302.2[M+H]。
5.ii. (2S,4S)−2−(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメチル)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体5.iを出発物質として、そして方法Cを用いて、所望の中間体を薄黄色のフォーム(1.56g、収率56%)として得た。MS(ESI、m/z):460.0[M+H]。
5.iii. (2S,4S)−2−ヒドロキシメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体5.ii(500mg、1.1mmol)のトルエン(16ml)中の溶液に、−78℃にて、DIBAH(1.92mL、トルエン中1.7M)をゆっくりと添加した。混合物を−78℃にて2h攪拌し、ロッシェル塩(1.5ml)の飽和溶液の滴加によりクェンチした。混合物をrtに温め、そしてEAで希釈した。有機層をMgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、表題中間体を、薄黄色の固体(440mg、収率100%)として得た。MS(ESI、m/z):376.5[M+H]。
5.iv. [(2S,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−2−イル]−メタノール:
中間体5.iiiを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を薄黄色の固体(162mg、収率50%)として得た。MS(ESI、m/z):276.2[M+H]。
5.v. 6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−ヒドロキシメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体5.iv及び製造Bの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を無色のフォーム(40mg、収率41%)として得た。H NMR(CDCl) δ:8.60(s、1H)、8.41(s、1H)、7.80(d、J=9.1Hz、1H)、7.43(m、1H)、7.34(d、J=2.6Hz、1H)、7.23(m、1H)、7.11(d、J=8.8Hz、1H)、6.82(m、1H)、5.71(m、1H)、4.74(m、1H)、3.97(m、1H)、3.91(s、3H)、3.76(m、2H)、3.59(m、2H)、3.39(s、2H)、3.17(m、1H)、2.97(m、2H)、2.80(m、2H)、2.54(m、1H)、2.22(m、1H)。MS(ESI、m/z):538.2[M+H]。
実施例6:6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−アジドメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
6.i. (2S,4S)−2−アジドメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体5.iii(603mg、1.61mmol)の、無水DCM(7ml)及びDIPEA(0.825mL、3eq)中のわずかに黄色の溶液を、0℃に冷却し、そしてMsCl(0.15mL、1.2eq)を滴下した。得られた混合物を0℃にて1h攪拌した。水を添加し、そして混合物をDCMで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗製メシレートのDMF(6ml)中の溶液に、NaN(165mg、1.5eq.)を添加した。得られた混合物を、80℃にて一晩攪拌した。溶媒を蒸発乾固し、そしてDCM中に溶解した。有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、減圧下で溶媒を蒸発させ、表題中間体を茶色の油状物(621mg、収率92%)として得た。MS(ESI、m/z):401.4[M+H]。
6.ii. 4−((3S,5S)−5−アジドメチル−ピロリジン−3−イルオキシ)−6−メトキシ−キナゾリン:
中間体6.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を茶色の油状物(465mg、収率100%)として得た。MS(ESI、m/z):302.3[M+H]。
6.iii. 6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−アジドメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体6.ii及び製造Bの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を薄黄色のフォーム(131mg、収率30%)として得た。MS(ESI、m/z):563.3[M+H]。
実施例7:1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド:
7.i. 3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミンとアゼチジン−1,3−ジカルボン酸 モノ−tert−ブチルエステルを出発物質として、そして方法Dを用いて、所望の生成物をベージュ色の固体(1.60g、収率60%)として得た。MS(ESI、m/z):359.4[M+H]。
7.ii. アゼチジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド:
中間体7.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を茶色の固体(1.25g、収率100%)として得た。H NMR(CDCl) δ:10.35(br. s、1H)、8.71(d、J=5.3Hz、1H)、8.53(d、J=5.3Hz、1H)、8.21(d、J=9.1Hz、1H)、7.15(d、J=8.8Hz、1H)、4.10(s、3H)、3.97(m、4H)、3.55(m、1H)。MS(ESI、m/z):259.3[M+H]。
7.iii. 1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド:
中間体7.ii及び製造Aの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を薄黄色のフォーム(37mg、収率34%)として得た。MS(ESI、m/z):521.4[M+H]。
実施例8:(RS)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド:
実施例7の手順を用いて表題化合物を無色の固体(25mg、収率22%)として得たが、合成シークェンスを、rac−ピロリジン−1,3−ジカルボン酸 1−tert−ブチルエステルから始めた。MS(ESI、m/z):535.4[M+H]。
実施例9:6−((R)−5−{(RS)−3−[(E)−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ビニル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
9.i. (RS)−3−(1−フェニル−1H−テトラゾール−5−スルフォニルメチル)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
1−フェニル−1H−テトラゾール−5−チオール(5.92g、33mmol)の、EtOH(80ml)中の溶液に、KOH(2.1g、38mmol)を添加し、そして混合物を1h還流加熱した。(RS)−3−ヨードメチル−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(9.0g、29mmol)を添加し、そして還流を3h続けた。水(70ml)を添加し、そしてEtOHの大部分を減圧下で除いた。残渣をEAで抽出し、そして有機層を水と塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして濃縮した。このようにして得られたEtOH(200ml)中の粗製スルフィドに、モリブデン酸アンモニウム(7.0g、0.2eq)及び30%H(15ml)を添加し、そして混合物を65℃に加熱し、そしてこの温度で3h攪拌した。水(500ml)を添加し、そしてEtOHの大部分を減圧下で除いた。残渣をEAで抽出した。有機層を10%Na、水及び塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、表題中間体を、薄黄色の油状物(9.48g、収率85%)として得た。MS(ESI、m/z):394.3[M+H]。
9.ii. (RS)−3−[(E)−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ビニル]−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−カルバルデヒド(2.0g、10.6mmol)及び中間体9.i(4.40g、1.05eq.)の、1,2−DME(60ml)中の、−78℃に冷却した懸濁液に、KHMDS(トルエン中0.5M、34ml)の溶液を滴下した。混合物をこの温度で1h攪拌した後、rtに温めた。さらに45min攪拌した後、水(150ml)及びEA(150ml)を添加した。二層を分離し、そして水層をEA(200ml)で2回抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をCC(Hept−EA、1−1)で精製して、表題中間体を黄色の油状物(2.1g、収率56%)として得た。MS(ESI、m/z):356.3[M+H]。
9.iii. (RS)−2−メトキシ−8−((E)−2−ピロリジン−3−イル−ビニル)−[1,5]ナフチリジン:
中間体9.iiを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を黄色の油状物(187mg、収率100%)として得た。MS(ESI、m/z):256.5[M+H]。
9.iv. 6−((R)−5−{(RS)−3−[(E)−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ビニル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体9.iii及び製造Aの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を薄黄色の固体(28mg、収率22%)として得た。H NMR(CDCl) δ:8.67(dd、J=4.4、2.3Hz、1H)、8.38(m、1H)、8.18(d、J=9.1Hz、1H)、7.56(dd、J=4.7、2.9Hz、1H)、7.45(m、2H)、7.26(m、1H)、7.11(d、J=9.1Hz、1H)、6.96(dd、J=8.8、2.3Hz、1H)、6.71(m、1H)、4.78(m、1H)、4.07(m、4H)、3.87(ddd、J=8.8、6.7、4.7Hz、1H)、3.41(s、2H)、3.20−2.80(m、6H)、2.62(m、1H)、2.22(m、1H)、1.81(m、1H)。MS(ESI、m/z):518.3[M+H]。
実施例10:6−((R)−5−{(RS)−3−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
10.i. (RS)−3−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体9.ii(287mg、0.78mmol)の、EA(10ml)中の溶液を、Pd/C(10%;100mg)上で1h水素化した。触媒をろ過し、そしてフィルターケークをEAで洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮し、表題中間体を灰色の油状物(267mg、収率96%)として得た。MS(ESI、m/z):358.3[M+H]。
10.ii. (RS)−2−メトキシ−8−(2−ピロリジン−3−イル−エチル)−[1,5]ナフチリジン:
中間体10.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を黄色の油状物(165mg、収率86%)として得た。MS(ESI、m/z):258.2[M+H]。
10.iii. 6−((R)−5−{(RS)−3−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体10.ii及び中間体Aを出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を無色の固体(25mg、収率20%)として得た。MS(ESI、m/z):520.5[M+H]。
実施例11: 6−((R)−5−{(RS)−3−[(1R,2R)−1,2−ジヒドロキシ−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
11.i. (RS)−3−[(1R,2R)−1,2−ジヒドロキシ−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体9.ii(662mg、1.86mmol)の、tBuOH(10ml)及び水(10ml)中の懸濁液に、メタンスルホンアミド(213mg、1.2eq)及びAD−mixβ(2.7g)を添加した。反応混合物をrtにて一晩激しく攪拌した。反応混合物を水とEAで希釈した。2層をデカントし、そして水層をEAで2回抽出した。合わせた有機層を10% aq.NaHSO、水(50ml)及び塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮乾固して、表題中間体を無色のフォーム(660mg、収率91%)として得た。MS(ESI、m/z):390.4[M+H]。
11.ii. (RS)−3−[(4R,5R)−5−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル]−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体11.i(371mg、0.95mmol)のTHF(10ml)中の溶液に、TsOH(199mg、1.1eq.)及び2,2−ジメトキシプロパン(0.35mL、3eq.)を添加した。混合物をrtにて36h攪拌した。Sat.炭酸水素ナトリウム及びEAを添加した。2層をデカントし、そして水層をEAで1回抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、ろ過し、濃縮乾固した。残渣をクロマトグラフィー(DCM−MeOH−NHOH、1000−50−4)に付して、表題中間体を無色のフォーム(265mg、収率65%)として得た。MS(ESI、m/z):430.3[M+H]。
11.iii. 6−((R)−5−{(RS)−3−[(4R,5R)−5−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキソラン−4−イル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体11.ii.)(220mg、0.51mmol)の、DCM(3ml)中の氷冷溶液に、N下、2,6−ルチジン(0.24mL、4eq.)及びTBDMSOTf(0.24mL、2eq)を滴下した。1h後、0℃にて、炭酸水素ナトリウムとDCMの添加により、反応混合物をクェンチした。2層をデカントし、そして有機層をMgSO上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮乾固した。このようにして得た粗製シリルカーバメートの、THF(3ml)中の溶液に、TBAF(THF中1M、1.05mL、2eq.)を添加した。反応を30min行った。溶媒を蒸発させ、そして残渣をクロマトグラフ(DCM−MeOH−NHOH、1000−100−8)に付して、黄色の油状物(140mg、収率83%)を得た。MS(ESI、m/z):330.3[M+H]。
得られた遊離アミン(81mg、0.25mmol)を、方法Bを用いて製造Aの化合物と反応させて、所望の生成物を茶色の油状物(78mg、収率54%)として得た。MS(ESI、m/z):592.4[M+H]。
11.iv. 6−((R)−5−{(RS)−3−[(1R,2R)−1,2−ジヒドロキシ−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体11.iii(70mg、0.12mmol)のaq.TFA(80%、2ml)中の溶液を、40℃にて1h攪拌した。揮発物を真空除去し、そして残渣をsat.炭酸水素ナトリウム中に取った。固形物をろ過し、水で洗浄し、そして凍結乾燥した。残渣をクロマトグラフィー(DCM−MeOH−NHOH、1000−100−8)に付して、表題化合物をベージュ色の固体(34mg、52%)として得た。H NMR(DMSO−d6) δ:10.52(m、1H)、8.74(d、J=4.7Hz、1H)、8.24(dd、J=9.1、0.6Hz、1H)、7.72(d、J=4.4Hz、1H)、7.27(m、3H)、7.09(m、1H)、5.53(m、1H)、5.30(m、1H)、4.76(m、1H)、4.32(m、1H)、4.02(m、5H)、3.68(m、2H)、3.42(s、2H)、2.65(m、6H)、1.81(m、2H)。MS(ESI、m/z):552.5[M+H]。
実施例12:6−{(R)−5−[4−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチレン)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
12.i. (3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−メタノール:
3−メトキシ−キノキサリン−5−カルバルデヒド(5.0g、26.6mmol、国際公開公報第2007/107965号に従って製造。)の、EtOH(200ml)中の、0℃に冷却した懸濁液に、攪拌下、NaBH(1.1g、1.1eq.)を一度に添加した。反応混合物をrtに温め、そしてTHF(50ml)を添加した。澄んだ溶液が得られた。さらに、混合物をrtにて30min攪拌した。水(200ml)を添加し、そして揮発物を真空除去した。残渣をろ過し、水で洗浄した。固形物体をHV下で乾燥して、表題アルコールを茶色の固体(4.8g、収率95%)として得た。MS(ESI、m/z):191.3[M+H]。
12.ii. 8−ブロモメチル−2−メトキシ−キノキサリン:
中間体12.i(4.8g、25mmol)の、DMF(45ml)中の溶液に、攪拌下、rtにて、PBr(2.6mL、1.1eq.)を滴下した。添加の間に固形物が生成した。次いで、反応液を30分攪拌し、そして炭酸水素ナトリウムを添加した。生成した固形物をろ過し、そして水で徹底的に洗浄した。次いで、固形物を凍結乾燥して、表題中間体をベージュ色の固体(5.45g、収率85%)として得た。H NMR(CDCl) δ:8.51(s、1H)、7.99(dd、J=8.2、1.5Hz、1H)、7.78(dd、J=7.3、1.5Hz、1H)、7.52(dd、J=8.2、7.3Hz、1H)、5.08(s、2H)、4.15(s、3H)。
12.iii. (3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチル)−トリフェニル−ホスフォニウム ブロミド:
中間体12.ii(4.54g、17.9mmol)及びPPh(5.65g、1.2eq.)のトルエン(100ml)中の溶液を、6h還流加熱した。Rtに冷却後、得られた沈殿をろ過し、そしてEAで洗浄して、表題中間体をベージュ色の固体(8.59g、収率93%)として得た。H NMR(DMSO−d6) δ:8.43(s、1H)、7.96(dt、J=7.6、2.1Hz、1H)、7.83(m、3H)、7.57(m、12H)、5.56(d、J=14.9Hz、2H)、3.74(s、3H)。
12.iv. 4−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチレン)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
nBuLi(2mL、ヘキサン中2.4M)の溶液を、窒素雰囲気下、−78℃にて、中間体12.iii(2.50g、4.85mmol)の乾燥THF(20ml)中の懸濁液に滴下した。15min後、4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(0.97g、1eq.)の乾燥THF(15ml)中の溶液を、rtにて添加した。混合物をrtにて一晩攪拌した後、0℃に冷却し、そしてsat.NHClの添加によりクェンチし、そしてEAで希釈した。有機層をsat.NaHCO及び塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残渣をCC(Hept−EA、2−1)で精製して、表題中間体を薄黄色の油状物(552mg、収率32%)として得た。MS(ESI、m/z):356.2[M+H]。
12.v. 2−メトキシ−8−ピペリジン−4−イリデンメチル−キノキサリン:
中間体12.ivを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を暗黄色の油状物(41mg、収率57%)として得た。MS(ESI、m/z):256.3[M+H]。
12.vi. 6−{(R)−5−[4−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチレン)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体12.v及び中間体Aを出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物をベージュ色の固体(24mg、収率34%)として得た。MS(ESI、m/z):518.4[M+H]。
実施例13:6−((R)−5−{4−ヒドロキシ−4−[(RS)−ヒドロキシ−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−メチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
13.i. (RS)−4−ヒドロキシ−4−[ヒドロキシ−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−メチル]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体12.iv(485mg、1.4mmol)のDCM(3ml)中の溶液に、水(1ml)、NMO(192mg、1.2eq.)及びオスミウム酸カリウム二水和物(20mg)を添加した。得られた混合物を、rtにて一晩激しく攪拌した。混合物を水中に注ぎ、そして有機層をsat.Naで洗浄した。水層をDCMで抽出し、そして合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、そして濃縮した。残渣をCC(DCM−MeOH−NHOH、1000−100−8)で精製して、表題中間体を無色のフォーム(318mg、収率60%)として得た。MS(ESI、m/z):390.3[M+H]。
13.ii. (RS)−4−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体13.iを出発物質として、そして実施例11の手順を用いて、工程11.ii、表題中間体を黄色のフォーム(187mg、収率55%)として得た。MS(ESI、m/z):430.3[M+H]。
13.iii 6−{(R)−5−[(RS)−4−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デス(dec)−8−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体13.iiを出発物質として、そして実施例11、工程11.iiiの手順を用いて、表題中間体を無色の固体(130mg、収率81%)として得た。MS(ESI、m/z):592.4[M+H]。
13.iv. 6−((R)−5−{4−ヒドロキシ−4−[(RS)−ヒドロキシ−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−メチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体13.iiiを出発物質として、そして実施例11、工程11.ivの手順を用いて、表題化合物をベージュ色の固体(56mg、収率48%)として得た。H NMR(CDCl) δ:8.49(m、1H)、7.97(m、2H)、7.58(m、2H)、7.36(s、1H)、7.23(m、1H)、6.88(dd、J=8.8、2.3Hz、1H)、5.13(s、1H)、4.70(m、1H)、4.06(s、3H)、3.95(t、J=8.5Hz、1H)、3.67(m、1H)、3.46(s、2H)、3.37(s、2H)、3.23(m、1H)、2.62(m、5H)、1.86(m、1H)、1.63(m、2H)、1.31(m、1H)。MS(ESI、m/z):552.5[M+H]。
実施例14:6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−メチル]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
14.i. (1−ベンズヒドリル−アゼチジン−3−イルメチル)−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミン:
トリフルオロメタンスルホン酸 6−メトキシ−キノリン−4−イルエステル(国際公開公報第00/40554号に従って製造。)及び3−アミノメチル−1−ジフェニルメチルアゼチジン(市販)を出発物質として、そして方法Eを用いて、CC(DCM/MeOH/NHOH、100/50/4)の後に、所望の中間体を無色の油状物(1.25g、収率35%)として単離した。MS(ESI、m/z):411.1[M+H]。
14.ii. アゼチジン−3−イルメチル−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミン:
中間体14.i(50mg、0.085mmol)のDCM(0.5ml)中の0℃に冷却した溶液を、1−クロロエチルクロロギ酸エステル(35mg、2.5eq)で処理し、そしてrtに温めた。反応混合物を一晩攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をMeOH中に溶解し、そしてrtにて3.5h攪拌した。溶液を濃縮し、そして残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH/NHOH、1000/200/16)で精製して、表題中間体を無色の固体(5mg、収率24%)として得た。MS(ESI、m/z):245.1[M+H]。
14.iii. 6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−メチル]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体14.ii及び製造Bの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を無色の固体(2mg、収率19%)として得た。MS(ESI、m/z):507.1[M+H]。
実施例15:6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−アミノメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
化合物6.iii(35mg、0.065mmol)のTHF(1.5ml)中の溶液に、PPh(33mg、2eq.)及び水(0.01ml)を添加した。混合物を50℃にて3h加熱した。反応混合物を濃縮乾固し、そして残渣をCC(DCM/MeOH/NHOH、1000/200/16)で精製して、表題化合物を無色の固体(5mg、収率24%)として得た。MS(ESI、m/z):537.3[M+H]。
実施例16:6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
16.i. (3R,4R)−3−アジド−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
(3R,4R)−3−アジド−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(Tetrahedron Asymmetry(2001)、12、2989に従って製造。)を出発物質として、そして方法Cを用いて、所望の中間体を黄色の油状物(2.18g、収率69%)として得た。MS(ESI、m/z):387.3[M+H]。
16.ii. 4−((3R,4R)−4−アジド−ピロリジン−3−イルオキシ)−6−メトキシ−キナゾリン:
中間体16.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を黄色がかった固体(984mg、収率61%)として得た。MS(ESI、m/z):287.3[M+H]。
16.iii. 6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−アジド−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体16.iiと製造Bの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を無色の固体(61mg、収率20%)として)として単離した。MS(ESI、m/z):549.3[M+H]。
16.iv. 6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体16.iii(30mg、0.055mmol)及びビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2,5−ジエン(20mg、4eq.)のジオキサン(0.5ml)中の溶液を、一晩還流した。混合物を濃縮し、そしてCC(DCM/MeOH/NHOH、1000/50/4)で精製して、表題化合物を黄色の固体(9mg、収率29%)として得た。MS(ESI、m/z):575.2[M+H]。
実施例17:N−{(2S,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−2−イルメチル}−アセタミド:
実施例15の化合物(13mg、0.024mmol)のDMF(0.5ml)中の溶液に、AcOH(1μL、1eq.)、DIPEA(9μL、3eq.)、HOBT(3mg、1eq.)及びEDC(6mg、1.2eq.)をrtにて添加した。rtにて8h攪拌した後、水を添加し、そして混合物をEAで抽出した。有機層を水と塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして濃縮した。残渣をCC(DCM/MeOH/NHOH、1000/50/4)で精製して、表題化合物を黄色のフォーム(6mg、収率43%)として得た。MS(ESI、m/z):579.2[M+H]。
実施例18:6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−アミノ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
化合物16.iii(20mg、0.36mmol)のTHF(1.5ml)中の溶液に、PPh(19mg、2eq.)及び水(0.007ml)を添加した。混合物を50℃にて3h加熱した。反応混合物を濃縮乾固し、そして残渣をCC(DCM/MeOH/NHOH、1000/100/8)で精製して、表題化合物を黄色のフォーム(15mg、収率79%)として得た。MS(ESI、m/z):523.0[M+H]。
実施例19:6−{(R)−5−[(2S,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−2−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
実施例6の化合物(30mg、0.053mmol)及びビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2,5−ジエン(20mg、4eq.)のジオキサン(0.5ml)中の溶液を、一晩還流した。混合物を濃縮し、そしてCC(DCM/MeOH/NHOH、1000/50/4)で精製して、表題化合物を黄色のフォーム(17mg、収率54%)として得た。H NMR(CDCl)δ:8.64(s、1H)、8.21(d、J=0.6Hz、1H)、7.86(d、J=9.1Hz、1H)、7.66(m、2H)、7.49(m、1H)、7.33(m、2H)、7.23(m、1H)、6.99(m、1H)、5.77(m、1H)、4.63(m、2H)、4.00−3.60(m、6H)、3.58−3.36(m、4H)、3.06(m、1H)、2.90(m、2H)、2.58(m、1H)、2.05(m、1H)。MS(ESI、m/z):589.1[M+H]。
実施例20:6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
20.i. 4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(市販)及び4−クロロ−6−メトキシ−キナゾリンを出発物質として、そして方法Cを用いて、所望の生成物を黄色の固体(649mg、収率50%)として得た。MS(ESI、m/z):360.5[M+H]。
20.ii. 6−メトキシ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−キナゾリン:
中間体20.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を黄色の固体(469mg、収率100%)として得た。MS(ESI、m/z):260.2[M+H]。
20.iii. 6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体20.ii及び製造Bの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を灰−白色の固体(66mg、収率49%)として得た。H NMR(DMSO−d6)δ:10.53(s、1H)、8.64(s、1H)、7.83(d、J=9.1Hz、1H)、7.56(dd、J=9.1、2.9Hz、1H)、7.34(m、3H)、7.12(dd、J=8.8、2.3Hz、1H)、5.36(m、1H)、4.84(m、1H)、4.08(m、1H)、3.89(s、3H)、3.73(m、1H)、3.42(s、2H)、2.85(m、2H)、2.76(m、2H)、2.49(m、2H)、2.05(m、2H)、1.84(m、2H)。MS(ESI、m/z):522.2[M+H]。
実施例21:6−{(R)−5−[(3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
21.i. (3R,4S)−3,4−ジヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
2,5−ジヒドロ−ピロール−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(市販、1.0g、5.91mmol)の、tBuOH(25ml)及び水(25ml)中の溶液に、AD−mixα(0.75g)及びAD−mixβ(0.75g)を添加した。得られた混合物をrtにて一晩攪拌した。再びAD−mixα(0.5g)及びAD−mixβ(0.5g)を添加し、そして攪拌をrtにて一晩続けた。亜硫酸水素ナトリウム(10g)を添加し、そして混合物を30min攪拌した。層を分離し、そして水層をDCM−MeOH、9−1(2x40ml)で抽出した。有機層をMgSO上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残渣をCC(DCM/MeOH/NHOH、1000/100/8)で精製して、表題中間体を無色の油状物(390mg、収率32%)として得た。H NMR(CDCl) δ:4.21(br. t、J=3.8Hz、2H)、3.55(m、2H)、3.31(m、2H)、1.44(s、9H)。
21.ii. (3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体21.i(386mg、3.90mmol)及び4−クロロ−6−メトキシ−キナゾリン(370mg、3.90mmol)を出発物質として、そして方法Cを用いて、所望の生成物を黄色の油状物(346mg、収率50%)として単離した。MS(ESI、m/z):362.2[M+H]。
21.iii. (3R,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−3−オール:
中間体21.iiを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を黄色の固体(101mg、収率40%)として得た。MS(ESI、m/z):262.3[M+H]。
21.iv. 6−{(R)−5−[(3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体21.iii及び製造Bの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を明黄色のフォーム(66mg、収率66%)として得た。MS(ESI、m/z):524.0[M+H]。
実施例22:6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
22.i. (3R,4R)−3,4−ジヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
(1R,5S)−6−オキサー3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル(市販、1.63g、8.80mmol)の、ジオキサン(8ml)中の溶液に、2M NaOH(30ml)を添加し、そして混合物を95℃にて24h攪拌した。混合物を蒸発させ、そしてEA(3x)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗生成物をEAで粉砕して、ろ過し、そしてEAで洗浄した。表題中間体を黄色の固体(243mg、収率14%)として得た。H NMR(DMSO−d6) δ:5.09(s、2H)、3.84(s、2H)、3.31(m、2H)、3.09(m、2H)、1.37(s、9H)。
22.ii. (3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体22.i(240mg、1.18mmol)及び4−クロロ−6−メトキシ−キナゾリン(230mg、1.18mmol)を出発物質として、そして方法Cを用いて、所望の生成物を黄色の油状物(189mg、収率44%)として得た。MS(ESI、m/z):362.2[M+H]。
22.iii. (3R,4R)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−3−オール:
中間体22.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、所望の中間体を黄色のフォーム(74mg、収率54%)として得た。MS(ESI、m/z):262.4[M+H]。
22.iv. 6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体22.iii及び製造Bの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、所望の生成物を明黄色のフォーム(14mg、収率19%)として得た。MS(ESI、m/z):524.2[M+H]。
実施例23:6−{(R)−5−[3−(3−フルオロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
23.i. {1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−イル}−カルバミン酸 ベンジルエステル:
製造Dの化合物及び(3−アゼチジニルメチル)−カルバミン酸 フェニルメチルエステル(購入可能、CAS914348−04−2)を出発物質として、そして方法Bを用いて、表題中間体を無色のフォーム(272mg、収率46%)として単離した。MS(ESI、m/z):453.1[M+H]。
23.ii. 6−[(R)−5−(3−アミノ−アゼチジン−1−イルメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体23.iを出発物質として、そして方法Gを用いて、表題中間体を無色のフォーム(43mg、収率76%)として得た。MS(ESI、m/z):319.1[M+H]。
23.iii. 6−{(R)−5−[3−(3−フルオロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体23.iiと8−ブロモ−7−フルオロ−2−メトキシ−[1,5]ナフチリジン(購入可能、CAS724788−70−9)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を無色の固体(24mg、収率48%)として単離した。H NMR(CDCl)δ:9.22(s、1H)、8.37(d、J=4.4Hz、1H)、8.06(d、J=9.1Hz、1H)、7.45(d、J=2.3Hz、1H)、7.00(d、J=9.1Hz、1H)、6.88(m、1H)、6.74(dd、J=8.8、2.6Hz、1H)、6.03(dd、J=7.0、2.1Hz、1H)、4.68(m、2H)、4.55(s、2H)、3.91(m、7H)、3.28(t、J=6.7Hz、2H)、2.89(m、2H)。MS(ESI、m/z):495.1[M+H]。
実施例24:6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
8−ブロモ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジン(購入可能;CAS881658−92−0)及び中間体23.iiを出発物質として、実施例23、工程23.iiiと同様に、表題化合物を無色の固体(14mg、収率26%)として単離した。H NMR(CDCl) δ:9.36(s、1H)、8.38(d、J=5.3Hz、1H)、8.12(d、J=9.1Hz、1H)、7.50(d、J=2.6Hz、1H)、7.05(d、J=9.1Hz、1H)、6.88(m、1H)、6.71(dd、J=8.8、2.6Hz、1H)、6.36(m、2H)、4.69(m、1H)、4.54(s、2H)、4.30(m、1H)、4.00(m、6H)、3.85(dd、J=8.5、6.4Hz、1H)、3.29(t、J=6.7Hz、2H)、2.97(m、1H)、2.85(m、1H)。MS(ESI、m/z):477.0[M+H]。
実施例25:6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
4−ブロモ−6−メトキシキノリン(購入可能;CAS42881−66−3)及び中間体23.iiを出発物質として、実施例23、工程23.iiiと同様に、表題化合物を無色の固体(16mg、収率30%)として単離した。MS(ESI、m/z):476.0[M+H]。
実施例26:6−((R)−5−{3−[(3−フルオロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体23.iiと3−フルオロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−カルバルデヒド(国際公開公報第2006/032466号に従って製造。)を出発物質として、そして方法Hを用いて、表題化合物を無色の固体(14mg、収率77%)として単離した。MS(ESI、m/z):509.0[M+H]。
実施例27:6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体23.iiと6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−カルバルデヒド(国際公開公報第2006/032466号に従って製造。)を出発物質として、そして方法Hを用いて、表題化合物を無色の固体(12mg、収率29%)として単離した。MS(ESI、m/z):490.9[M+H]。
実施例28:6−((R)−5−{3−[(3−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体23.iiと3−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−カルバルデヒド(国際公開公報第2007/105154号に従って製造。)を出発物質として、そして方法Hを用いて、表題化合物を無色の固体(7mg、収率14%)として単離した。MS(ESI、m/z):508.1[M+H]。
実施例29:6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−キノリン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体23.iiと6−メトキシ−キノリン−4−カルバルデヒド(購入可能、CAS4363−94−4)を出発物質として、そして方法Hを用いて、表題化合物を無色の固体(8mg、収率31%)として単離した。MS(ESI、m/z):490.1[M+H]。
実施例30:(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシメチル)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
30.i. 3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシメチル)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
1−tert−ブトキシカルボニル−3−ヒドロキシメチルアゼチジン(購入可能;CAS142253−56−3)及び4−クロロ−6−メトキシキナゾリン(購入可能;CAS50424−28−7)を出発物質として、そして方法Cを用いて、表題中間体を黄色の油状物(390mg、収率89%)として単離した。
MS(ESI、m/z):346.2[M+H]。
30.ii. 4−(アゼチジン−3−イルメトキシ)−6−メトキシ−キナゾリン:
中間体30.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、表題中間体を無色の油状物(148mg、収率48%)として単離した。MS(ESI、m/z):246.4[M+H]。
30.iii. (R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシメチル)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
中間体30.iiと製造Eの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、表題化合物を無色の油状物(10mg、収率2%)として単離した。MS(ESI、m/z):479.3[M+H]。
実施例31:6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体20.iiと製造Dの化合物を出発物質として、そして方法Bを用いて、表題化合物を無色の油状物(19mg、収率16%)として単離した。MS(ESI、m/z):506.2[M+H]。
実施例32:N−{(3R,4R)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−3−イル}−アセタミド:
実施例18の化合物(4mg、0.008mmol)の、DCM(1ml)中の溶液に、1−アセチルイミダゾール(1.1eq.)及びDIPEA(1.2eq.)を添加した。rtにて1日攪拌した後、1−アセチルイミダゾール(1.1eq.)及びDIPEA(1.2eq.)を添加し、そして攪拌をrtにて4日間続けた。無色の溶液を減圧下で濃縮し、そしてCC(DCM/MeOH/NHOH、1000−50−4)で精製して、表題化合物を無色の固体(4mg、収率93%)として得た。MS(ESI、m/z):565.3[M+H]。
実施例33:(R)−3−(6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル)−5−[(RS)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
33.i. (RS)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
(RS)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(購入可能、CAS103057−44−9)を出発物質として、実施例2、工程2.iと同様に、表題中間体を薄黄色の油状物(764mg、収率43%)として単離した。MS(ESI、m/z):346.3[M+H]。
33.ii. 6−メトキシ−4−((RS)−ピロリジン−3−イルオキシ)−キナゾリン:
中間体33.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、表題中間体を薄黄色の固体(560mg、収率100%)として得た。MS(ESI、m/z):246.5[M+H]。
33.iii. {(S)−2−ヒドロキシ−3−[(RS)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イル]−プロピル}−カルバミン酸 ベンジルエステル:
中間体33.ii(133mg、0.544mmol)及び[(2S)−オキシラニルメチル]−カルバミン酸 フェニルメチルエステル(購入可能;CAS247050−11−9、1eq.)の、EtOH/HO、9:1中の溶液を、80℃にて一晩攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、そしてCC(DCM/MeOH/NHOH、1000/50/4)で精製して、表題中間体を黄色の油状物(89mg、収率36%)として得た。MS(ESI、m/z):453.1[M+H]。
33.iv. (S)−5−[(RS)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
中間体33.iii(89mg、0.20mmol)の、DMF(1ml)中の溶液に、NaH(鉱油中55%、9mg、1eq.)を添加した。反応混合物をrtにて2h攪拌した。水を添加し、そして混合物をEA(3x)で抽出した。合わせた有機相を水と塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして濃縮して、残渣をCC(DCM/MeOH/NHOH、1000−50−4)で精製して、表題中間体を黄色の油状物(12mg、収率18%)として得た。MS(ESI、m/z):345.2[M+H]。
33.v. (R)−3−(6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル)−5−[(RS)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
中間体33.iと3−クロロ−6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン(購入可能;CAS943026−40−2)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を薄黄色の固体(3mg、収率21%)として単離した。MS(ESI、m/z):481.1[M+H]。
実施例34:6−((R)−5−{3−[(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体23.iiと3−メトキシ−キノキサリン−5−カルバルデヒド(国際公開公報第2007/107965号に従って製造。)を出発物質として、そして方法Hを用いて、表題化合物を無色の固体(8mg、収率17%)として単離した。MS(ESI、m/z):490.9[M+H]。
実施例35:6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
35.i. {1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−カルバミン酸 tert−ブチルエステル:
製造Dの化合物とピペリジン−4−イル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(購入可能、CAS73874−95−0)を出発物質として、そして方法Bを用いて、表題中間体を薄黄色の固体(721mg、収率69%)として単離した。MS(ESI、m/z):447.2[M+H]。
35.ii. 6−[(R)−5−(4−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体35.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、表題中間体を無色の固体(362mg、収率65%)として単離した。MS(ESI、m/z):347.1[M+H]。
35.iii. 6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体35.iiと8−ブロモ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジン(購入可能)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を薄黄色の固体(36mg、収率7%)として単離した。MS(ESI、m/z):505.4[M+H]。
実施例36:6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
36.i. {1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−イル}−カルバミン酸 tert−ブチルエステル:
製造Bの化合物とアゼチジン−3−イル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(購入可能、CAS91188−13−5)を出発物質として、そして方法Bを用いて、表題中間体を黄色の固体(2.04g、収率58%)として単離した。MS(ESI、m/z):435.2[M+H]。
36.ii. 6−[(R)−5−(3−アミノ−アゼチジン−1−イルメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体36.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、表題中間体を薄黄色の固体(1.22g、収率76%)として単離した。MS(ESI、m/z):335.2[M+H]。
36.iii. 6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体36.iiと8−ブロモ−2−メトキシ−[1,5]ナフチリジン(購入可能)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を薄黄色の固体(612mg、収率85%)として単離した。H NMR(CDCl) δ:8.74(s、1H)、8.39(d、J=5.3Hz、1H)、8.10(d、J=9.1Hz、1H)、7.47(d、J=2.3Hz、1H)、7.25(m、1H)、7.06(d、J=9.1Hz、1H)、6.89(dd、J=8.8、2.3Hz、1H)、6.38(d、J=5.3Hz、1H)、6.31(d、J=6.2Hz、1H)、4.71(m、1H)、4.31(m、1H)、4.02(m、6H)、3.89(dd、J=8.5, 6.4Hz、1H)、3.40(s、2H)、3.28(td、J=6.7、3.2Hz、2H)、2.87(m、1H)、2.98(m、1H)。MS(ESI、m/z):493.0[M+H]。
実施例37:6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体36.iiと4−ブロモ−6−メトキシ−キノリン(購入可能)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を薄黄色の固体(504mg、収率70%)として単離した。H NMR(CDCl) δ:8.30(d、J=5.3Hz、1H)、7.82(d、J=9.4Hz、1H)、7.40(d、J=2.3Hz、1H)、7.23(m、3H)、7.12(d、J=2.6Hz、1H)、6.83(dd、J=8.5、2.3Hz、1H)、6.14(d、J=5.3Hz、1H)、4.65(m、1H)、4.26(m、1H)、3.93(m、6H)、3.78(dd、J=8.5、6.4Hz、1H)、3.34(m、4H)、2.92(m、1H)、2.81(m、1H)。MS(ESI、m/z):492.1[M+H]。
実施例38:4−{1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−イルアミノ}−キノリン−6−カルボニトリル:
中間体36.iiと4−ブロモ−キノリン−6−カルボニトリル(購入可能、CAS642477−82−5)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を薄黄色の固体(225mg、収率77%)として単離した。MS(ESI、m/z):487.5[M+H]。
実施例39:6−{(R)−5−[3−(6−フルオロ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体36.iiと4−ブロモ−6−フルオロキノリン(購入可能、CAS661463−17−8)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を薄黄色の固体(93mg、収率32%)として単離した。MS(ESI、m/z):480.3[M+H]。
実施例40:6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
40.i. {1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピペリジン−4−イル}−カルバミン酸 tert−ブチルエステル:
製造Bの化合物とピペリジン−4−イル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(購入可能、CAS73874−95−0)を出発物質として、そして方法Bを用いて、表題中間体をベージュ色の固体(2.88g、収率49%)として単離した。MS(ESI、m/z):463.2[M+H]。
40.ii. 6−[(R)−5−(4−アミノ−ピペリジン−1−イルメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体40.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、表題中間体を薄黄色のフォーム(2.27g、収率100%)として単離した。MS(ESI、m/z):363.1[M+H]。
40.iii. 6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体40.iiと8−ブロモ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジン(購入可能)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を薄黄色の固体(355mg、収率41%)として単離した。MS(ESI、m/z):521.4[M+H]。
実施例41:6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キノリン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン:
中間体40.iiと4−ブロモ−6−メトキシ−キノリン(購入可能)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を薄黄色の固体(102mg、収率12%)として単離した。MS(ESI、m/z):520.5[M+H]。
実施例42:(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
42.i. {1−[(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−イル}−カルバミン酸 tert−ブチルエステル:
製造Eの化合物(3.16g、8.7mmol)及びアゼチジン−3−イル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(1.5g、1eq.)の、乾燥DMSO(30ml)中の溶液を、DIPEA(1.8ml)で処理し、そして80℃にて72h加熱した。混合物をEAと水の間で分画し、そして有機相を水と塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして濃縮した。残渣をFC(EA、EA/MeOH、9:1+1%NHOH)で精製して、所望の中間体をベージュ色の固体(2.5g、収率71%)として得た。H NMR(DMSO d6) δ:7.27(dd、J=7.0, 0.9Hz、1H)、7.09(d、J=2.6Hz、1H)、6.94(m、1H)、6.83(m、1H)、4.57(m、1H)、4.21(m、1H)、4.00(m、4H)、3.66(dd、J=8.8、6.4Hz、1H)、3.50(q、J=7.0Hz、2H)、2.91(m、2H)、2.65(m、2H)、1.35(s、9H)。
42.ii. (R)−5−(3−アミノ−アゼチジン−1−イルメチル)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−オキサゾリジン−2−オン:
中間体42.iを出発物質として、そして方法Aを用いて、表題中間体を無色の樹脂(1.33g、収率70%)として単離した。H NMR(DMSO d6) δ:7.09(d、J=2.6Hz、1H)、6.94(m、1H)、6.83(m、1H)、4.56(m、1H)、4.21(m、4H)、3.98(t、J=8.8Hz、1H)、3.66(dd、J=8.8、6.7Hz、1H)、3.50(m、3H)、3.38(d、J=6.7Hz、2H)、2.65(m、4H)。
42.iii. (R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
中間体42.ii(61mg、0.2mmol)及び8−ブロモ−2−メトキシ−1,5−ナフチリジン(購入可能)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題化合物を薄黄色の固体(71mg、収率77%)として単離した。H NMR(CDCl) δ:8.40(d、J=5.3Hz、1H)、8.09(d、J=9.1Hz、1H)、7.04(m、3H)、6.85(d、J=8.8Hz、1H)、6.37(d、J=5.3Hz、1H)、6.31(d、J=6.4Hz、1H)、4.65(m、1H)、4.30(m、1H)、4.25(s、4H)、4.05(s、3H)、3.98(m、4H)、3.84(dd、J=8.5、6.7Hz、1H)、3.25(t、J=6.7Hz、2H)、2.93(m、1H)、2.81(m、1H)。MS(ESI、m/z):464.3[M+H]。
実施例43:6−{(R)−5−[3−(6−フルオロ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
43.i. 6−ヨード−4−(4−メトキシ−ベンジル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
6−ヨード−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン(6.88g、25mmol)の、DMF(50ml)中の溶液を、4−メトキシベンジルクロリド(3.8mL、28mmol、1.1eq.)及びCsCO(9.78g、30mmol、1.2eq.)で処理した。混合物をrtにて4h攪拌し、そしてEA(300ml)と水(300ml)の間で分画した。有機相を水(250ml)及び塩水(200ml)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして濃縮した。残渣をMeOH/EtOで粉砕して、固形物をろ過し、MeOH/EtOで洗浄し、そしてHV下で乾燥して、表題中間体をベージュ色の固体(7.8g、収率79%)として得た。MS(ESI、m/z):395.7[M+H]。
43.ii. [1−(3−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−アゼチジン−3−イル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステル:
(S)−オキシラニルメチル−カルバミン酸 ベンジルエステル(9.3g、45mmol、1.5eq.)及びアゼチジン−3−イル−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(5.2g、30mmol)の、MeOH(60ml)中の溶液を、MgSO(7.9g)で処理し、そして40℃にて3h加熱した。混合物をEA/MeOH、19:1(150ml)と水(200ml)の間で分画した。水層をEA/MeOH、19:1(150ml)で再び洗浄し、合わせた有機相を塩水(150ml)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして濃縮した。残渣をEAで粉砕し、そしてろ過し、表題中間体を無色の固体(3.4g、収率30%)として得た。MS(ESI、m/z):380.2[M+H]。
43.iii. [1−((S)−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル)−アゼチジン−3−イル]−カルバミン酸 tert−ブチルエステル:
中間体43.ii(3.42g、9mmol)の、MeOH(100ml)中の溶液を、KCO(1.35g、9.8mmol、1.09eq.)で処理し、そして60℃にて4h加熱した。混合物を真空濃縮し、そしてFC(EA/MeOH、19:1、9:1+1%NHOH)で精製して、表題中間体を無色の固体(2.3g、収率95%)とて得た。MS(ESI、m/z):273.3[M+H]。
43.iv. (1−{(R)−3−[4−(4−メトキシ−ベンジル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−2−オキソ−オキサゾリジン−5−イルメチル}−アゼチジン−3−イル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステル:
中間体43.iii(1g、3.7mmol)、中間体43.i(1.46g、3.7mmol、1eq.)、CuI(141mg、0.74mmol、0.2eq.)及びKCO(1.02g、7.4mmol、2eq)を、Arでパージしたバイアル中にチャージし、そして1,2−ジアミノシクロヘキサン(0.091mL、0.74mmol、0.2eq.)及びジオキサン(22ml)を固形物に添加した。得られた混合物をArでパージし、そして100℃に2日間加熱した。混合物をEAと水の間で分隠し、有機相を水と塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして濃縮した。残渣をFC(EA、EA/MeOH、9:1+1%NHOH)で精製して、表題中間体を茶色のフォーム(1.14g、収率58%)として得た。MS(ESI、m/z):539.2[M+H]。
43.v. 6−[(R)−5−(3−アミノ−アゼチジン−1−イルメチル)−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル]−4−(4−メトキシ−ベンジル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体43.iv(1.13g)を出発物質として、そして方法Aを用いて、表題中間体を無色の樹脂(0.85g、収率92%)として単離した。MS(ESI、m/z):439.5[M+H]。
43.vi. 6−{(R)−5−[3−(6−フルオロ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4−(4−メトキシ−ベンジル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体43.v(429mg、1.9mmol)及び4−ブロモ−6−フルオロキノリン(購入可能)を出発物質として、そして方法Fを用いて、表題中間体を薄黄色の固体(929mg、収率84%)として単離した。MS(ESI、m/z):584.4[M+H]。
43.vii. 6−{(R)−5−[3−(6−フルオロ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
中間体43.vi(905mg、1.55mmol)のTFA(15ml)中の、封止したフラスコ内の溶液を、80℃にて一晩加熱した。揮発物を減圧下で除き、そして残渣を、DCM/MeOH 9:1(130ml)とNHOH(80ml)の間で分画した。有機相を水(100ml)で洗浄し、MgSO上で乾燥し、そして濃縮した。残渣をDCM/MeOHから結晶化して、表題化合物を無色の固体(0.5g、収率70%)として得た。H NMR(CDCl) δ:8.40(d、J=5.3Hz、1H)、8.09(d、J=9.1Hz、1H)、7.04(m、3H)、6.85(d、J=8.8Hz、1H)、6.37(d、J=5.3Hz、1H)、6.31(d、J=6.4Hz、1H)、4.66(m、1H)、4.30(m、1H)、4.25(s、4H)、4.05(s、3H)、3.98(m、3H)、3.84(dd、J=8.5、6.7Hz、1H)、3.25(t、J=6.7Hz、2H)、2.93(m、1H)、2.81(m、1H)。MS(ESI、m/z):464.3[M+H]。
実施例44:(R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
44.i. 3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−1−イルメチル)−オキサゾリジン−2−オン:
製造Eの化合物(9g、25mmol)と3−ヒドロキシアゼチジン 塩酸塩(4.1g、1.5eq.)を、方法Bを用いてカップリングし、表題中間体をベージュ色の固体(1.3g、収率17%)として得た。MS(ESI、m/z):307.3[M+H]。
44.ii. (R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン:
中間体44.i(0.15g、0.49mmol)、PPh(0.141g)及び6−メトキシ−キノリン−4−オール(0.086g)の、THF(1ml)中の溶液に、DIAD(0.116ml)を滴下した。混合物をrtにて1.5h攪拌し、真空濃縮し、そしてFC(EA、EA/MeOH、9:1+1%NHOH)で精製して、表題化合物を黄色の油状物(12mg)として得た。MS(ESI、m/z):464.5[M+H]。
発明化合物の薬理学的特性
インビトロアッセイ
実験方法:
これらのアッセイは、“Methods for dilution Antimicrobial Susceptibility Testsfor Bacteria that Grow Aerobically、4th ed.;Approved standard:NCCLS Document M7−A4;National Committee for Clinical Laboratory Standards:Villanova、PA、USA,1997”の記載に従って実施した。NCCLSガイドライン(National Committee for ClinicalLaboratory Standards.Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility)に従って、ミクロ希釈法によりカチオン調整Mueller Hinton Broth(BBL)中で、最小阻害濃度(MIC;mg/l)を測定した。試験培地のpHは、7.2〜7.3であった。
結果:
全実施例化合物を、数種のグラム陽性及びグラム陰性菌に対して試験した。
下の表に、抗菌試験の結果を示す(MICはmg/lで表す):
Figure 0005323088

Claims (12)

  1. 式Iの化合物、又はそのような化合物の塩:
    Figure 0005323088
    式中、
    U、V、W及びXの1つ又は2つはNを表し、残りはCHを表すが、Xについては、CR(Rはフッ素である。)を表してもよく;
    は、アルコキシ、ハロゲン又はシアノを表し;
    は、H、CHOH、CH、CHNH、アルキルカルボニルアミノメチル又はトリアゾール−1−イルメチルを表し;
    は、Hを表すが、nが1の場合には、Rはまた、OH、NH、NHCOR又はトリアゾール−1−イルを表してもよく;
    Aは、CRを表し;
    Kは、O、NH、OCH、NHCO、NHCH、CHNH、CHCH、CH=CH、CHOHCHOH又はCHRを表し;
    はHを表すか、又はRと一緒に結合を形成し、又は、KがO、NH、OCH又はNHCOでない場合には、RはOHを表すことができ;
    はOHを表すか、又はRと一緒に結合を形成し;
    は、アルキルを表し;
    mは0又は1であり、そしてnは0又は1であり、;そして
    Gは、基
    Figure 0005323088
    (式中、ZはNを表し、ZはCHを表し、かつZはCHを表すか;又は
    はCHを表し、ZはNを表し、かつZはCH又はNを表すか;又は
    はCHを表し、ZはCHを表し、かつZはCH又はNを表し;
    そして環Pは、下記より選択される:
    Figure 0005323088
    (式中、QはO又はSである。)。)を表す。
  2. がアルコキシを表し;
    がHを表すが、nが1の場合には、RがOH、NH又はトリアゾール−1−イルを表してもよく;
    KがO、NH、OCH、NHCO、NHCH、CHCH、CH=CH、CHOHCHOH又はCHRを表し、ここでRは、請求項1に定義した通りであり;そして
    Gが、基
    Figure 0005323088
    (式中、ZはN又はCHであり、そして環Pは請求項1に定義した通りである。)を表す、請求項1に記載の式Iの化合物、又はそのような化合物の塩。
  3. がメトキシである、請求項1又は2に記載の式Iの化合物、又はそのような化合物の塩。
  4. U及びVがそれぞれNを表し、かつW及びXがそれぞれCHを表すか、又はU及びVがそれぞれCHを表し、かつW及びXがそれぞれNを表すか、又はU及びWがそれぞれNを表し、かつV及びXがそれぞれCHを表す、請求項1〜3の1つに記載の式Iの化合物、又はそのような化合物の塩。
  5. m及びnがそれぞれ0である、請求項1〜4の1つに記載の式Iの化合物、又はそのような化合物の塩。
  6. mが1かつnが0である、請求項1〜4の1つに記載の式Iの化合物、又はそのような化合物の塩。
  7. Gが3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イルである、請求項1〜6の1つに記載の式Iの化合物、又はそのような化合物の塩。
  8. 下記から選択される請求項1〜3の1つに記載の式Iの化合物:
    6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[(R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[(S)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    (R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
    6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−ヒドロキシメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−アジドメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−3−カルボン酸 (6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド;
    6−((R)−5−{3−[(E)−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−ビニル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−((R)−5−{3−[2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−((R)−5−{3−[(1R,2R)−1,2−ジヒドロキシ−2−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−エチル]−ピロリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[4−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチレン)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−((R)−5−{4−ヒドロキシ−4−[ヒドロキシ−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−メチル]−ピペリジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−メチル]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[(2S,4S)−2−アミノメチル−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−4−[1,2,3]トリアゾール−1−イル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    N−{(2S,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−2−イルメチル}−アセタミド;
    6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−アミノ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[(2S,4S)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−2−[1,2,3]トリアゾール−1−イルメチル−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[(3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    又はそのような化合物の塩。
  9. 下記から選択される請求項1〜3の1つに記載の式Iの化合物:
    6−{(R)−5−[3−(3−フルオロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    6−((R)−5−{3−[(3−フルオロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    6−((R)−5−{3−[(3−フルオロ−6−メトキシ−キノリン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    6−((R)−5−{3−[(6−メトキシ−キノリン−4−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    (R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシメチル)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
    6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    N−{(3R,4R)−4−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−ピロリジン−3−イル}−アセタミド;
    (R)−3−(6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリダジン−3−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キナゾリン−4−イルオキシ)−ピロリジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
    6−((R)−5−{3−[(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルメチル)−アミノ]−アゼチジン−1−イルメチル}−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    4−{1−[(R)−2−オキソ−3−(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)−オキサゾリジン−5−イルメチル]−アゼチジン−3−イルアミノ}−キノリン−6−カルボニトリル;
    6−{(R)−5−[3−(6−フルオロ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    6−{(R)−5−[4−(6−メトキシ−キノリン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン;
    (R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
    6−{(R)−5−[3−(6−フルオロ−キノリン−4−イルアミノ)−アゼチジン−1−イルメチル]−2−オキソ−オキサゾリジン−3−イル}−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
    (R)−3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−5−[3−(6−メトキシ−キノリン−4−イルオキシ)−アゼチジン−1−イルメチル]−オキサゾリジン−2−オン;
    又はそのような化合物の塩。
  10. 医薬としての、請求項1〜9の1つに定義した式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  11. 請求項1〜9の1つに定義した式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を、活性成分として、そして少なくとも1つの薬学的に不活性な賦形剤を含む医薬組成物。
  12. 細菌感染の予防又は治療のための医薬の製造のための、請求項1〜9の1つに定義した式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
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