JP5323019B2 - 実用的な電力系統のオンラインの動的信頼度評価とエネルギマージンの計算とのためのグループベースのbcu法 - Google Patents
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Description
・故障後定常状態を有しない不安定想定故障(システム崩壊につながる想定故障)の正確な識別
・負のエネルギマージンを有する不安定想定故障(システムの過渡不安定性につながる想定故障)の正確な識別
・過酷想定故障(少ないが正のエネルギマージンを持つ)の正確な識別
・エネルギマージン又は臨界故障除去時間という点での過渡不安定度に対する想定故障の選別とランク付け
・選択された不安定又は過酷な想定故障の詳細な時間域シミュレーション(想定故障の初期事象の後で、回転子の角度、回転子の回転数、電圧、電流、電力の流れなどのシステム変数を、制御と保護スキームや、他の考えられる動作上の事象、例えば、特殊保護スキームや、制御機能の動作状況又は運用者による操作に対する反応を加味して、シミュレートすべきである。)
段階1:迅速な動的想定故障選別というタスクを実行して、明確に安定な想定故障を発生しうる想定故障の集合から選別する。
BCU法では、1パラメータ横断条件は、BCU法で計算されたUEPが(故障後)電力系統の安定度境界上にあることを確実なものとするための十分条件である。我々は、1パラメータ横断条件は必要条件ではなく、また1パラメータ横断条件をチェックする数値的手順の開発はきわめて煩雑なものとなりかねず、また、不必要であることを指摘する。我々は、BCU法で計算されたUEPが(故障後)電力系統の安定度境界上に存在するかを検証する別の方式を採用することを提案する。この方式を説明するために、我々は最初に、BCU法における1パラメータ横断条件を見直す。
(S1)縮約状態モデルの平衡点の位置はオリジナルモデル(1)の平衡点の位置に対応する。例えば、(u^,w^,x^,y^,0)がオリジナルモデル(1)の平衡点である場合にだけ、(u^,w^,x^,y^)は縮約状態モデルの平衡点である(ここで、0∈Rmであり、mは適当な正の整数である)。
(D1)人工的縮約状態モデルにはエネルギ関数が存在する。
(us,ws,xs,ys)を縮約状態モデル(2)の安定平衡点とする。次の条件:
(1)安定度境界∂A(us,ws,xs,ys)上のすべてのUEP(ui,wi,xi,yi)(ここで、i=1,2,…,k)に対して、ゼロが(∂4U(ui,wi,xi,yi))/(∂u∂w∂x∂y)の正則値であること。
(us,ws,xs,ys)を縮約状態モデル(2)の安定平衡点とする。次の条件:
(1)安定度境界∂A(us,ws,xs,ys)上のすべてのUEP(ui,wi,xi,yi)(ここで、i=1,2,…,k)に対して、ゼロが(∂4U(ui,wi,xi,yi))/(∂u∂w∂x∂y)の正則値であること、
(2)縮約状態モデル(2)の伝達コンダクタンスは十分小さいこと、
(3)1パラメータ化されたモデルd(λ)(3)の安定度境界∂A(us,ws,xs,ys,0)上の平衡点の安定多様体と不安定多様体のすべての交点は、λ∈[0,1]に対する横断条件を満足すること、
を満足すると、
[1]平衡点(ui,wi,xi,yi,0)がモデル(1)の安定度境界安定度境界∂A(us,ws,xs,ys,0)上にある場合だけ、平衡点(ui,wi,xi,yi)はモデル(2)の安定度境界安定度境界∂A(us,ws,xs,ys)上にある。
∂A(us,ws,xs,ys)=∪Ws(ui,wi,xi,yi) (4)
[3]モデル(1)の安定度境界∂A(us,ws,xs,ys,0)は、安定度境界∂A(us,ws,xs,ys,0)上のすべての平衡点(ui,wi,xi,yi,0)(ここで、i=1,2,…,)の安定多様体の和集合である;すなわち:
∂A(us,ws,xs,ys,0)=∪Ws(ui,wi,xi,yi,0) (5)
定理1の主張するところは、上記の条件、すなわち条件(1)〜(3)の下では、動的特性(D2)が満足されるということである。さらにそのうえ、双方のモデルの安定度境界は完全に特徴化されている。条件(1)は一般的な特性であり、条件(2)と(3)はそうではない。我々は、条件(2)と(3)をチェックすることなく動的特性(D2)をチェックする方式を提示する。
定理1と定理1とは、人工的縮約状態モデル(2)の支配的UEPを介してオリジナルネットワーク保存モデル(1)の支配的UEPを発見するための理論的基盤となるものである。ネットワーク保存モデルのための概念BCU法は、次の中で提示される:
ネットワーク保存モデルのための概念BCU法
ステップ1.ネットワーク保存モデル(1)の(維持されている)故障時軌跡(u(t),w(t),x(t),y(t),z(t))から、ネットワーク保存モデルの投影された軌跡(u(t),w(t),x(t),y(t))が故障後縮約状態モデル(2)の安定度境界から脱出する出口点(u*,w*,x*,y*)を検出する。
1パラメータ横断条件下では、BCU法で正確なCUEPを計算することが可能であることが分かっている。しかしながら、1パラメータ横断条件の検証も容易なタスクではない。現時点では、改良型BCU分類器の開発によって、BCU法の信頼性を劣化させる唯一の要因(すなわち、BCU法では、不正確な安定度評価が提供される)は、BCU法で計算された不安定平衡点(UEP)が常に、真の(正しい)支配的UEPであるとは限らないということである。さらにそのうえ、BCU法で計算されたUEPは境界条件を満足することさえない。我々の主張では、計算されたUEP(想定故障に対するそれ)は、計算されたUEPがオリジナルの想定故障後システムの安定度境界上に存在すれば、境界条件を満足すると言われている。
我々は、BCU法を適用して、テストシステムの想定故障を分析する。我々は、BCU法が失敗する例をいくつか提示して、この失敗の発生する理由を指摘する。
我々は、安定度評価の際のBCU法の信頼性は、システムのダンピングが大きくなるに連れて増大する(すなわち、より多くの想定故障に対して効く)ことを観察した。例えば、BCU法は、表3にリストアップされた想定故障に対しては、ダンピングが少ないため失敗するが、表4に示すように、システムのダンピング係数が増すに連れて、これらの想定故障の内の1部のもの、特に、グループ#52に対しては効き目がある。この表から、境界距離が1.0に近づく、言い換えれば、計算されたCUEPが、オリジナルシステムの安定度境界に近づくことが分かる。さらにそのうえ、このような想定故障が発生する対象電力系統の時間域動作が改善されるが、具体的には、過渡安定度が向上する。
(i)境界特性をチェックする検証スキーム
(ii)BCU出口点法
(iii)コヒーレント想定故障のグループ
(iv)グループベースの検証スキーム
(v)グループベースのBCU出口点法
(vi)グループベースのBCU法
(vii)改良型BCU分類器
(viii)グループベースのBCU−DSA
3.1 検証スキーム
本発明において、我々は、BCU法によって計算されたUEPの境界条件をチェックする検証スキームを提案する。この検証スキームは、1パラメータ横断条件をチェックするという非常に困難なタスクを克服するものである。我々は、UEP、例えば、XUEPがSEP、例えば、Xs postの一般的非線形動的システムの安定度境界上に存在するかどうかをチェックする計算手順を提示する。
ある点(テストベクトル)を選択する。実際に実施する際には、我々は選択された各UEP、例えば、XUEPのテストベクトルを、次式を用いて計算する:
Xtest=Xs post+α(XUEP−Xs post)
ここで、αは1よりも小さい1.0に近い正の数であり、例えば、0.99である。Xs postは想定故障後のSEPである。
故障後オリジナルシステムの軌跡をXtestからシミュレートすることによってXUEPの境界条件をチェックする。一意に定まるシステム軌跡がXs postに収束すれば、XUEPは故障後オリジナルシステムの安定度境界上にあり、そうでなければ、この境界上にはない。
計算されたUEPの境界条件に違反すると、計算されたUEPはオリジナルの(故障後の)システムの安全度境界上には存在しない。したがって、計算されたUEPでのエネルギ値を臨界エネルギとして用いるのは不適切である。すると、この問題点は、境界条件に違反すると臨界エネルギとして用いることが可能なエネルギ値を持つ点をどのように発見するかということになる。本発明において、我々はこの問題点に対処するためにBCU出口点法を開発する。
所与の条件:ある電力系統過渡安定度モデルと、対象想定故障と、故障後電力系統モデルのエネルギ関数を考える。
本発明では、我々は、コヒーレント想定故障から成るグループという概念を開発し、また、このコヒーレント想定故障グループ内でもいくつかの特性を探索する。我々は、想定故障のグループに対するBCU法で計算されたUEPは互いに近づく傾向があることを発見する。このようなUEPは状態空間中では互いに近接しており、他方、この想定故障グループの故障の位置は地理的空間中で互いに近接している。この想定故障グループは、コヒーレント想定故障のグループと呼ばれる。我々はまた、想定故障のリストをコヒーレント想定故障のグループに分類することが可能であることを発見する。多くの想定故障を含んでいるグループもあれば、少ない想定故障を含んでいるグループもある。
グループ特性1:SEP距離が最大であるUEPとSEP距離が最小のUEPの双方が境界条件を満足すれば、コヒーレントグループ全体のUEPがすべて、対応するオリジナルシステムの安定度境界上に存在する。言い換えれば、コヒーレントグループの「双方の端部」にあるUEPが対応するオリジナルシステムの安定度境界上にあれば、グループ全体のUEPもまた、オリジナルシステムの安定度境界上にある。
グループ特性1−A:SEP距離が最大であるUEPが境界条件を満足すれば、コヒーレントグループ全体のUEPはすべて、対応するオリジナルシステムの安定度境界上にある。
グループ特性2−A:SEP距離が最大であるUEPが境界条件を満足しなければ、コヒーレントグループ全体のUEPのどれもが、対応するオリジナルシステムの安定度境界上にない。
本発明で、我々は、コヒーレントグループ中の(想定故障に対する)各計算されたUEPがその対応するオリジナル(故障後)システムの安定度境界上にあるかどうかをチェックする効果的な数値的手順を開発する。特に、我々は、本発明において、コヒーレント想定故障グループに対する境界特性をチェックするグループベースの手順を開発する。
ステップ0:あるコヒーレント想定故障グループがあるとする。
このコヒーレント想定故障グループに対して、このコヒーレント想定故障グループから1つの想定故障又は2つの想定故障を境界特性の検証のために選択する次の判定基準を我々は提案する。コヒーレント想定故障中の各想定故障のSEP距離が小さい、例えば、3度未満である場合、そのグループ中の最大のSEP距離を持つ計算されたUEPを選択し、そうでなければ、最大のSEP距離を持つ計算されたUEPとそのグループ中で最小のSEP距離を持つ計算されたUEPを選択する。
選択ステップで選択された想定故障に対応する計算されたUEPの境界条件をチェックする。我々は、選択されたUEP、例えば、XUEPに対してテストベクトルを次式を用いて計算する:
Xtest=Xs post+α(XUEP−Xs post)
ここで、Xs postは、XUEPに対応する想定故障の故障後SEP、αは1に近い正の実数。Xtestから始まる故障後システム軌跡をシミュレートして評価する。この故障後システム軌跡がXs postに収束すれば、選択されたUEP、すなわち、XUEPは境界条件を満足し、そうでなければ、満足しない。
ステップ2のチェックの結果に基づいて、次の評価結果が得られる。
我々は、本発明において、1部のグループ特性を探索して、コヒーレントグループ中の各想定故障に対してBCU出口点を計算するという難しさを克服することによってグループベースのBCU出口点法を開発する。境界条件に違反するコヒーレント想定故障のグループがあるとして、我々は、そのグループ中の想定故障毎に臨界エネルギを計算する次のグループベースのBCU出口点法を開発する。次に、このグループベースのBCU出口点法のフローチャートを示す(図3)。
所与の条件:境界条件に違反するコヒーレント想定故障のグループがあるとして、次のステップによって、コヒーレントグループ中の想定故障毎に臨界エネルギを決定する。
このコヒーレント想定故障のグループから、想定故障、例えば、Llに対する最大のSEP距離を持つ計算されたUEP、例えば、Xl UEPを選択し、また、想定故障、例えば、Lsに対する最小のSEP距離を持つ計算されたUEP、例えば、Xs UEPを選択する。
それぞれXl UEPとXs UEPとの対応するBCU出口点を計算する。それらの計算値をそれぞれXl bcuとXs bcuと示す。
Xl bcuにおけるエネルギ(Vl bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。同様に、Xs bcuにおけるエネルギ(Vs bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。
上記のコヒーレント想定故障のグループ中の想定故障、例えば、LiのSEP距離をSEPiとする。すると、想定故障Liの臨界エネルギは次式のとおりである。
ここで、
a=(Vl bcu−Vs bcu)/(SEPl−SEPs)
b=(Vs bcu×SEPl−Vl bcu×SEPs)/(SEPl−SEPs)
3.6 グループベースのBCU法
我々は、本発明において、グループベースの検証スキーム、すなわち、本発明のグループベースのBCU出口点法を統合したグループベースのBCU法を開発する。この発明されたグループベースのBCU法は、BCU法の信頼性を改善するだけではなく、直接過渡安定度評価におけるBCU法の過小評価性をも改善する。
ステップ1.BCU法を用いて、想定故障リスト中の各対象想定故障の支配的UEPと故障後SEPとを、この想定故障リストが終了するまで、計算する。
ステップ3.(選択ステップ)グループ中の各想定故障のSEP距離が小さい、例えば、3度未満の場合、最大のSEP距離を持つUEPが選択され、そうでなければ、最大のSEPを持つUEPと最小のSEP距離を持つUEPとが選択される。
ここで、α<1は正の数であって1.0に近い、例えば0.99という値であり、Xs POSTは想定故障の故障後SEP、XUEPは選択されたUEPである。Xtestから始まる故障後システム軌跡をシミュレートして評価する。故障後システム軌跡がXs postに収束すれば、選択されたUEP、すなわち、XUEPは境界特性を満足し、そうでなければ、満足しない。
それぞれXl UEPとXs UEPとに対する対応するBCU出口点を計算する。これらをそれぞれXl bcuとXs bcuと示す。
Xl bcuにおけるエネルギ(Vl bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。同様に、Xs bcuにおけるエネルギ(Vs bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。
上記のコヒーレント想定故障のグループ中の想定故障、例えば、LiのSEP距離をSEPiとする。すると、想定故障Liの臨界エネルギは次式のとおりである。
ここで、
a=(Vl bcu−Vs bcu)/(SEPl−SEPs)
b=(Vs bcu×SEPl−Vl bcu×SEPs)/(SEPl−SEPs)
ステップ11.臨界エネルギに基づいて、直接安定度評価を実施し、コヒーレント想定故障のグループ中の各対象想定故障に対するエネルギマージンを計算する。
改良型BCU分類器の設計の主要目的は、[3]で説明したオンライン動的想定故障選別の5つの要件をすべてが満足されることを確実なものとすることである。
出力:電力系統の想定故障に対する安全度評価とエネルギマージン値
この改良型BCU分類器は、次のステップで実行される(図4を参照):
ステップ1.BCU分類器I:想定故障をこの改良された分類器に送ると、プログラムは最初に、ネットワーク分離の有無という問題を検出する分類器であるBCU分類器Iをチェックする。BCU分類器Iでは、電力系統が想定故障のためいくつかの部分に分離されたときは想定故障下にある電力系統はきわめて不安定であると考えられる。そのため、大きい負のエネルギマージン、例えば−999、が対象想定故障に割り当てられて、計算を停止するが、そうでなければ、対象想定故障はBCU分類器IIに送られる。
ステップ7.BCU分類器VI:エネルギマージンを、計算された支配的UEPにおけるエネルギ値に基づいて計算する。エネルギマージンが負であれば、このケースは不安定であると評価されて、この評価を検証するために、時間域シミュレーションエンジンが必要とされる。この評価が時間域エンジンによって逆転されると、そのエネルギマージンを、BCU法補助の時間域計算エンジンを用いて再計算する。エネルギマージンが正であれば、対応するエネルギマージンと安定度評価は不変のまま保持され、計算が終了する。
本発明は、実用的な電力系統のオンライン動的信頼度評価とエネルギマージン計算とを実行する新規なシステム、すなわち、グループベースのBCU−DSAを提供する。グループベースのBCU−DSAのアーキテクチャは、次の3つの主要なコンポーネントから成っている:8つの改良型BCU分類器から成る動的オンライン分類プログラムと、BCU法補助時間域シミュレーションプログラムと、グループベースのBCU法とである。バージョンIのグループベースのBCU−DSAシステムを次のステップで実行する。
出力:安定度評価(すなわち、安定であるか不安定であるか)、エネルギマージン値及び、発生しうる想定故障のリストの各想定故障に対する推定の臨界故障除去時間
各想定故障を以下のステップで実行する:
ステップ0:発生しうる想定故障のリストのすべての想定故障を連続的に入力する。
ステップ1.BCU分類器I:想定故障が改良型BCU分類器に送られると、プログラムは最初に、ネットワーク分離の有無という問題を検出する分類器であるBCU分類器Iをチェックする。BCU分類器Iにより、電力系統が想定故障のためいくつかの部分に分離されたと判断されると、想定故障下にある電力系統はきわめて不安定であると考えられ、大きい負のエネルギマージン、例えば−999、が対象想定故障に割り当てられて、臨界故障除去時間の推定値がゼロとなって、ステップ0に進み、そうでなければ、対象想定故障はBCU分類器IIに送られる。
ステップ6.このステップに送られてきた各対象想定故障の計算されたUEPと故障後SEPとを記憶する。想定故障のリストが終了したかどうかチェックする。想定故障リストが終了していれば、次のステップに進み、そうでなければ、ステップ0に進む。
ステップ8.(選択ステップ)グループ中の各想定故障のSEP距離が小さい、例えば、3度未満の場合、最大のSEP距離を持つUEPが選択され、そうでなければ、最大のSEPを持つUEPと最小のSEP距離を持つUEPとが選択される。
ここで、α<1は正の数であって1.0に近い、例えば0.99という値であり、Xs POSTは想定故障の故障後SEP、XUEPは選択されたUEPである。Xtestから始まる故障後システム軌跡をシミュレートして評価する。故障後システム軌跡がXs postに収束すれば、選択されたUEP、すなわち、XUEPは境界特性を満足し、そうでなければ、満足しない。
対応するXl UEPとXs UEPをそれぞれ計算する。これらをそれぞれXl bcuとXs bcuと示す。
Xl bcuにおけるエネルギ(Vl bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。同様に、Xs bcuにおけるエネルギ(Vs bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。
上記のコヒーレント想定故障のグループ中の想定故障、例えば、LiのSEP距離をSEPiとする。すると、想定故障Liの臨界エネルギは次式のとおりである。
ここで、
a=(Vl bcu−Vs bcu)/(SEPl−SEPs)
b=(Vs bcu×SEPl−Vl bcu×SEPs)/(SEPl−SEPs)
ステップ16.臨界エネルギに基づいて直接安定度評価を実施して、エネルギマージンを計算し、コヒーレント想定故障のグループ中の各対象想定故障に対して、エネルギマージンと故障後軌跡のエネルギとに基づいて臨界故障除去時間を出力する。
ステップ16.臨界エネルギに基づいて直接安定度評価を実施して、エネルギマージンを計算し、コヒーレント想定故障のグループ中の各対象想定故障に対して、エネルギマージンと故障後軌跡のエネルギとに基づいて臨界故障除去時間を出力する。
BCU法では、境界条件は、オリジナルシステムの対応するUEPに対して縮約状態システムの計算されたUEPを関連づける重要な特性である。計算されたUEPの境界条件が満足されることによって、縮約状態システムの計算されたUEPに対して、オリジナルシステムのそれと対応するUEPがオリジナルシステムの安定度境界上に確実に存在することになる。また、それによって、この計算されたUEPでのエネルギ値を対象想定故障の臨界エネルギとして用いることが可能となる。
我々は、本発明において、BCU法によって、計算されたUEPの境界条件をチェックする検証スキームを提案する。この検証スキームは、1パラメータ横断条件をチェックするという非常に困難なタスクを克服するものである。計算されたUEPの境界距離を計算することによって、計算されたUEPがオリジナルシステムの安全度境界上にあるかどうか検証可能である;すなわち、計算されたUEPの境界距離が1.0であればそのUEPはオリジナル故障後システムの安全度境界上にあり、そうでなければ、安全度境界上にはない。
ある点(テストベクトル)を選択する。実際に実施する際には、我々は選択された各UEP、例えば、XUEPのテストベクトルを、次式を用いて計算する:
Xtest=Xs post+α(XUEP−Xs post)
ここで、Xs postはSEP、αは1に近い正の実数(例えば、0.99)である。
故障後オリジナルシステムの軌跡をXtestからシミュレートすることによってXUEPの境界条件をチェックする。一意に定まるシステム軌跡がXs postに収束すれば、XUEPは故障後オリジナルシステムの安定度境界上にあり、そうでなければ、この境界上にはない。
過渡安定度分析のための直接的方法によって、故障後システム軌跡が安定のままであるかどうかを、基礎を成す故障が除去された直後の状態におけるシステムエネルギを臨界エネルギと比較することによって判定する。故障除去点におけるエネルギが臨界エネルギ未満であれば、故障後システム軌跡は安定であり、そうでなければ、不安定である。したがって、臨界エネルギ値を不正確に決定すると、次の問題が発生し得る:
問題1(P1):臨界エネルギが過大評価されると、不安定な想定故障が安定であると分類される。
境界条件に違反する計算されたUEPはすべて、1つの共通した特性、すなわち、対応する故障後SEPの安定度境界上にではなく、安定度領域の外部に存在するという特性を共有する。計算されたUEPでのエネルギ値は臨界エネルギとして用いることが不可能である。このような状況下では、我々は、BCU出口点を計算して、それを臨界エネルギとして用いることを提案する。
(C1):エネルギマージンの計算値は、正確なエネルギマージンと比較して、常に過小評価であるが過小評価すぎることはない。
所与の条件:電力系統過渡安定度モデルと、対象想定故障と、故障後電力系統のエネルギ関数とがあるとする。
次に、我々は、実用的な電力系統の数値的調査を通じて、BCU出口点法が判定基準(C1)を満たすことを示す。我々は、この数値的調査の結果を、5つのカラムを含んでいる表6に示すが;第1のカラムには想定故障番号がリストアップされており、第2のカラムには第1カラムの各想定故障と関連する各計算されたUEPの境界距離がリストアップされている。境界距離の値から明らかなように、計算されたUEPはすべて境界条件を満足しない。したがって、計算されたUEPでのエネルギ値は臨界エネルギとして用いることは不可能である。その代わり、BCU出口点でのエネルギ値は臨界エネルギ値として使用可能である。第3のカラムには、各想定故障と関連するSEP距離がリストアップされている。我々は、BCU出口点法に基づいた臨界エネルギ値と正確時間域法(あるベンチマーク方法)に基づいたそれとを比較して、これら2つの方法によるエネルギマージンの計算値に注目する。各対象想定故障に対して、我々は、繰り返し時間域シミュレーションを実行することによって正確なエネルギマージンを計算する。我々は、この繰り返し時間域シミュレーションにおいて、黄金二分割法を採用して、(時間域における)臨界故障除去時間、すなわち正確な出口点(安定度境界と故障時軌跡との(第1の)交点)、を決定する。正確な(オリジナルの)出口点のエネルギ値は、正確な臨界エネルギである。この正確時間域法による臨界エネルギ値を表の第4のカラムにリストアップし、BCU出口点法による臨界エネルギ値を第5のカラムにリストアップする。
・BCU出口点でのエネルギ値は、臨界故障除去時間点でのエネルギ値(すなわち正確な臨界エネルギ)より常に低い。これは、BCU出口点法は、支配的UEP法の精神に則って、安定後評価においては保守的であることを示している。
本発明において、我々はとりわけ、コヒーレント想定故障のグループという概念を開発し、また、このコヒーレント想定故障グループ内のいくつかの特性を探索する。我々は、コヒーレント想定故障という概念は、グループベースのBCU法の開発においてだけではなく、想定故障分析や補正制御や予防制御などのいくつかの応用分野においても有用であることが証明されるものと強く信じている。
所与の電力系統動的モデルに対して、動的信頼度評価(DSA)プログラムによって1回の実行で調査される想定故障(例えばL)のグループ全体は、想定故障リストを形成すると言われる。
定義(SEP距離)
ある想定故障があると、我々はその想定故障のSEP距離をその故障前SEP例えばδs preとその故障後SEP例えばδs postのとの間の無限大ノルム、すなわち次のように定義する:
SEP距離=‖δs pre−δs post‖∞
定義:(コヒーレント想定故障)
2つの想定故障があるとそれは、それらの対応する計算されたSEPと計算されたUEPとにおける発電機の回転子相差角が互いに近ければコヒーレントであると言われる。数学的に言えば、我々は、想定故障iと想定故障jとは、次の条件が満足されればコヒーレントである:
‖δi cuep−δj cuep‖∞<εcuep
‖δi sep−δj sep‖∞<εsep
ここで、(i)δi sepのとδj sepとは、それぞれ想定故障iとjとの故障後SEPの発電機回転子の相差角ベクトルであり、εsepには相差角許容差が指定される。
コヒーレント想定故障のグループは想定故障の部分集合であり、この集合中では、このグループ中のどの想定故障を2つ取っても、それらはコヒーレントである。
グループ特性1:最大のSEP距離を持つUEPと最小のSEPを持つUEPとの双方が境界条件を満足する場合、コヒーレントグループ全体のすべてのUEPが、対応するオリジナルシステムの安定度境界上に存在する。言い換えれば、コヒーレントグループの「両端」にあるUEPが対応するオリジナルシステムの安定度境界上にあれば、グループ全体のUEPもまたオリジナルシステムの安定度境界上にある。
グループ特性1−A:最大のSEP距離を持つUEPが境界特性を満足すれば、コヒーレントグループ全体の各UEPは対応するオリジナルシステムの安定度境界上に存在する。
グループ特性2−A:最大のSEP距離を持つUEPが境界特性を満足しなければ、コヒーレントグループ全体の各UEPは対応するオリジナルシステムの安定度境界上に存在しない。
我々は、集約的に数値的シミュレーションを実行することによって、想定故障のグループに対してBCU法で計算されたUEPは故障後システムの状態空間中では互いに近接することを観察した。我々は、コヒーレント想定故障のグループという概念を、詳細な発電機モデルを持ついくつかのテストシステムに関する数値的調査をすることによって検証する。
観察1:各コヒーレント想定故障グループ中のBCU法で計算されたUEPの境界距離は互いに近接している。
UEPがオリジナル(故障後)システムの安定度境界上にあるかどうかをチェックする手順はかなり時間がかかる。本発明において、我々は、コヒーレントグループ中の(想定故障に対する)各計算されたUEPがその対応するオリジナル(故障後)システムの安定度境界上にあるかどうかをチェックする効果的な数値的手順を開発する。特に、我々は、本発明において、コヒーレント想定故障のグループの境界特性をチェックするグループベースの手順を開発する。
ステップ0:コヒーレント想定故障のグループがあるとする
ステップ1.(選択ステップ)
このコヒーレント想定故障グループに対して、このコヒーレント想定故障グループから1つの想定故障又は2つの想定故障を境界特性の検証のために選択する次の判定基準を我々は提案する。コヒーレント想定故障中の各想定故障のSEP距離が小さい、例えば、3度未満である場合、そのグループ中の最大のSEP距離を持つ計算されたUEPを選択し、そうでなければ、最大のSEP距離を持つ計算されたUEPとそのグループ中で最小のSEP距離を持つ計算されたUEPを選択する。
選択ステップで選択された想定故障に対応する計算されたUEPの境界条件をチェックする。我々は、選択されたUEP、例えば、XUEPに対してテストベクトルを次式を用いて計算する:
Xtest=Xs post+α(XUEP−Xs post)
ここで、Xs postは、XUEPに対応する想定故障の故障後SEP、αは1に近い正の実数(例えば、0.99)である。Xtestから始まる故障後システム軌跡をシミュレートして評価する。この故障後システム軌跡がXs postに収束すれば、選択されたUEP、すなわち、XUEPは境界条件を満足し、そうでなければ、満足しない。
ステップ2のチェックの結果に基づいて、次の評価結果が得られる。
我々は、対象想定故障を持つ電力系統を考える。この対象想定故障は、自身が改良型BCU分類器の選別手順をパスし、また、BCU法で対象想定故障のUEPを計算するというBCU的な意味で、数値的に良好に調整されているものと仮定する。すると、問題点は、計算されたUEPが故障後システムの安定度境界上にあるかどうかということになる。この問題点に対処するため、BCU法の延長であるBCU出口点法には、境界条件をチェックする効果的な検証手順と、境界条件に違反した場合に正確な臨界エネルギを計算する補正スキームとが含まれる。事実、BCU出口点法では、必要とされる境界条件が満足されるかどうかとは無関係に、対象想定故障の正確な安定度評価とエネルギマージンの計算とが実行される。
・BCU出口点Xl bcuでのエネルギ値は、想定故障Llの臨界エネルギ値として正確に用いることが可能である。他方、計算されたUEPであるXl UEPでのエネルギ値は想定故障Llの臨界エネルギ値として用いることは不可能である。
・コヒーレントグループ中の各想定故障に対して、正確な臨界エネルギ(すなわち出口点でのエネルギ)とそのSEP距離との間にどんな関係があるか?
・コヒーレントグループ中の各想定故障に対して、BCU出口点とそのSEP距離との間にどんな関係があるか?
我々は次の発見をする:
・コヒーレント想定故障グループ内には、その臨界エネルギとそのSEP距離との間に非線形関係が存在する。
境界条件に違反するコヒーレント想定故障のグループがあるとして、我々は、このグループ中の各想定故障の臨界エネルギを計算する次のグループベースのBCU出口法を開発する。このグループベースのBCU出口法のフローチャートを次に示す(図3を参照)。図3は、コヒーレント想定故障の各グループに対して臨界エネルギ値を決定する際のグループベースのBCU出口点法のフローチャートを示す。
所与の条件:境界条件に違反するコヒーレント想定故障のグループがあるとして、次のステップで、このコヒーレントグループ中の各想定故障の臨界エネルギを決定する。
このコヒーレント想定故障のグループから、想定故障、例えば、Llに対する最大のSEP距離を持つ計算されたUEP、例えば、Xl UEPを選択し、また、想定故障、例えば、Lsに対する最小のSEP距離を持つ計算されたUEP、例えば、Xs UEPを選択する。
それぞれXl UEPとXs UEPとの対応するBCU出口点を計算する。それらの計算値をそれぞれXl bcuとXs bcuと示す。
Xl bcuにおけるエネルギ(Vl bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。同様に、Xs bcuにおけるエネルギ(Vs bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。
上記のコヒーレント想定故障のグループ中の想定故障、例えば、LiのSEP距離をSEPsiとする。すると、想定故障Liの臨界エネルギは次式のとおりである。
ここで、
a=(Vl bcu−Vs bcu)/(SEPl−SEPs)
b=(Vs bcu×SEPl−Vl bcu×SEPs)/(SEPl−SEPs)
数値的調査
我々は、134発電機システムに対するグループベースのBCU出口点法を評価する。評価目的で、我々は臨界エネルギを計算する互いに異なった2つの方法を比較する。
我々は、本発明において、グループベースの検証スキームを組み込むグループベースのBCU法、すなわち、本発明によるグループベースのBCU出口点法を開発する。この発明されたグループベースのBCU法は、BCU法の信頼性だけではなく、直接過渡安定度評価におけるBCU法の過小評価性をも改善することが可能である。
ステップ1.BCUを用いて、想定故障リストの各調査想定故障の支配的UEPと故障後SEPとを、この想定故障リストが終了するまで、計算する。
ステップ3.(選択ステップ)グループ中の各想定故障のSEP距離が小さい、例えば、3度未満の場合、最大のSEP距離を持つUEPが選択され、そうでなければ、最大のSEPを持つUEPと最小のSEP距離を持つUEPとが選択される。
ここで、α<1は正の数であって1.0に近い、例えば0.99という値であり、Xs POSTは想定故障の故障後SEP、XUEPは選択されたUEPである。Xtestから始まる故障後システム軌跡をシミュレートして評価する。故障後システム軌跡がXs postに収束すれば、選択されたUEP、すなわち、XUEPは境界特性を満足し、そうでなければ、満足しない。
それぞれXl UEPとXs UEPとに対する対応するBCU出口点を計算する。これらをそれぞれXl bcuとXs bcuと示す。
Xl bcuにおけるエネルギ(Vl bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。同様に、Xs bcuにおけるエネルギ(Vs bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。
上記のコヒーレント想定故障のグループ中の想定故障、例えば、LiのSEP距離をSEPiとする。すると、想定故障Liの臨界エネルギは次式のとおりである。
ここで、
a=(Vl bcu−Vs bcu)/(SEPl−SEPs)
b=(Vs bcu×SEPl−Vl bcu×SEPs)/(SEPl−SEPs)
ステップ11.臨界エネルギに基づいて、直接安定度評価を実施し、コヒーレント想定故障のグループ中の各対象想定故障に対するエネルギマージンを計算する。
改良型BCU分類器は、本発明の改良型BCU分類器の上に構築されている[3]。この改良型BCU分類器の主要な設計目標は、[3]で説明したオンライン動的想定故障選別の5つの要件をすべてが満足されることを確実なものとすることである。
出力:電力系統の想定故障に対する安全度評価とエネルギマージン値
この改良型BCU分類器は、次のステップで実行される(図4を参照)。図4は、改良型BCU分類器と、BCU法補助時間域シミュレーションと、エネルギマージン計算エンジンとを連続的に介することによって想定故障の安定度分析とエネルギマージンの計算とを実行するための計算フローを示している。
ステップ7.BCU分類器VI:エネルギマージンを、計算された支配的UEPにおけるエネルギ値に基づいて計算する。エネルギマージンが負であれば、このケースは不安定であると評価されて、この評価を検証するために、時間域シミュレーションエンジンが必要とされる。この評価が時間域エンジンによって逆転されると、そのエネルギマージンを、BCU法補助の時間域計算エンジンを用いて再計算する。エネルギマージンが正であれば、対応するエネルギマージンと安定度評価は不変のまま保持され、手順が停止される。
我々は、実用的な電力系統のオンライン動的信頼度評価とエネルギマージン計算のための新規なシステム、すなわちグループベースのBCU−DSAシステムを開発する。このグループベースのBCU−DSAシステムは次の3つのサブシステムから成っている:
(1)改良型BCU分類器
(2)BCU法補助時間域シミュレーションプログラム
(3)グループベースのBCU法
我々は、BCU−DSAと、グループベースの検証手順と、グループベースのBCU出口点法とに基づいてグループベースのBCU−DSAシステムを設計する。G−BCU−DSAシステム(バージョンI)のアーキテクチャを図5に示す。改良型BCU分類器は、本発明の改良型BCU分類器の上に構築されており[3]、BCU法補助時間域シミュレーションプログラムは本発明で開発されたものである[3]。グループベースのBCU法は本発明で開発されている。改良型BCU分類器の主要な設計目標は、[3]で説明したオンライン動的想定故障選別の5つの要件をすべて満足されることを確実なものとすることである。
出力:安定度評価(すなわち、安定であるか不安定であるか)、エネルギマージン値及び、発生しうる想定故障のリストの各想定故障に対する推定の臨界故障除去時間
各想定故障を以下のステップで実行する:
ステップ0:発生しうる想定故障のリストのすべての想定故障を連続的に入力する。
ステップ1.BCU分類器I:想定故障が改良型BCU分類器に送られると、プログラムは最初に、ネットワーク孤立化という問題を検出する分類器であるBCU分類器Iにて判定を行なう。BCU分類器Iにてネットワーク孤立と判定された場合、電力系統が想定故障のためいくつかの部分に分離され、したがって、想定故障下にある電力系統はきわめて不安定であると考えられ、大きい負のエネルギマージン、例えば−999、が対象想定故障ケースに対して割り当てられて、臨界故障除去時間の推定値がゼロとなって、ステップ0に進み、そうでなければ、対象想定故障ケースはBCU分類器IIに送られる。
ステップ6.このステップに送られてきた各対象想定故障の計算されたUEPと故障後SEPとを記憶する。想定故障のリストが終了したかどうかチェックする。想定故障リストが終了していれば、次のステップに進み、そうでなければ、ステップ0に進む。
ステップ8.(選択ステップ)グループ中の各想定故障のSEP距離が小さい、例えば、3度未満の場合、最大のSEP距離を持つUEPが選択され、そうでなければ、最大のSEPを持つUEPと最小のSEP距離を持つUEPとが選択される。
ここで、α<1は正の数であって1.0に近い、例えば0.99という値であり、Xs POSTは想定故障の故障後SEP、XUEPは選択されたUEPである。Xtestから始まる故障後システム軌跡をシミュレートして評価する。故障後システム軌跡がXs postに収束すれば、選択されたUEP、すなわち、XUEPは境界特性を満足し、そうでなければ、満足しない。
対応するXl UEPとXs UEPをそれぞれ計算する。これらをそれぞれXl bcuとXs bcuと示す。
Xl bcuにおけるエネルギ(Vl bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。同様に、Xs bcuにおけるエネルギ(Vs bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用いる。
上記のコヒーレント想定故障のグループ中の想定故障、例えば、LiのSEP距離をSEPiとする。すると、想定故障Liの臨界エネルギは次式のとおりである。
ここで、
a=(Vl bcu−Vs bcu)/(SEPl−SEPs)
b=(Vs bcu×SEPl−Vl bcu×SEPs)/(SEPl−SEPs)
ステップ16.臨界エネルギに基づいて直接安定度評価を実施して、エネルギマージンを計算し、コヒーレント想定故障のグループ中の各対象想定故障に対して、エネルギマージンとエネルギとに基づいて臨界故障除去時間を故障後システム軌跡に沿って出力する。
[1]想定故障の過渡安定度エネルギマージンがゼロより大きい場合、想定故障後電力系統は、提供された(過渡安定度調査用の)データとモデルとに対して安定であると保証される。
[1]想定故障の過渡安定度エネルギマージンがゼロより大きい場合、想定故障後電力系統は、提供された(過渡安定度調査用の)データとモデルとに対して安定であると保証される。
ステップ16.臨界エネルギに基づいて直接安定度評価を実施して、エネルギマージンを計算し、コヒーレント想定故障のグループ中の各対象想定故障に対して、エネルギマージンとエネルギとに基づいて臨界故障除去時間を故障後システム軌跡に沿って出力する。
・故障除去時間で安定な想定故障を不安定であると分類する問題点(故障除去時間の過小評価)
・故障除去時間で不安定な想定故障を安定であると分類する問題点(故障除去時間の誤った評価)
・臨界故障除去時間を過大評価する問題点
我々はグループベースのBCU法の代わりに、BCU法補助法を用いて、コヒーレント想定故障の単一メンバーグループを取り扱うことを提案しているのであるから、我々は、表19ではこのような想定故障は除外している。次の比較の表は、以下の点でグループベースのBCU−DSAはBCU−DSAシステムを進歩させたものであることを示している。
・不正確な安定度評価の解消(すなわち、不安定な想定故障を安定であると誤分類することがなくなる)
・臨界故障除去時間の過大評価の解消(各想定故障に対する臨界故障除去時間の過大推定がなくなる)
我々は数値例を用いて、グループベースのBCU−DSAシステムによる上記の進歩を説明する。116マシン式テストシステムの場合、BCU−DSAは、合計で312の想定故障の内の310の想定故障の安定度を正確に分類し、2つの安定な想定故障を不安定であると過小評価して分類する。他方、グループベースのBCU−DSAシステムは、合計で312の想定故障の内の312の安定度を正確に分類して、過小評価な分類はなかった。臨界故障除去時間に関しては、BCU−DSAシステムは、合計で312の想定故障の内の306に対して臨界故障除去時間を少し過小評価して推定し、6の想定故障に対しては臨界故障除去時間を過大に推定し、他方、グループベースのBCU−DSAシステムは、合計で312の想定故障の内の312の想定故障に対して臨界故障除去時間を少し過小評価して推定し、どの想定故障に対しても臨界故障除去時間を過大に推定はしない。
[1] H.D. Chiang, “On-Line Method for determining Power System Transient Stability,” U.S. patent, No.5,483,462, Jan. 9, 1996.
[2] H.D. Chiang and C.S. Wang, “Method for On-Line Dynamic Contingency Screening of Electric Power Systems”, U.S. patent, No.5,719,787, Feb. 17, 1998.
[3] H.D. Chiang, A. Kurita, H. Okamoto, R. Tanabe, Y.Tada, K. Koyanagi, and Y. Zhou, “Method and system for on-line dynamical screening of electric power system”, U.S. Patent Application Publication, Pub. No. US 2003/0200010 A1, Oct. 23, 2003
[4] H.D. Chiang, F.F. Wu, and P.P. Varaiya, “Foundations of direct methods for power system transient stability analysis”, IEEE Trans. on Circuits and Systems, CAS-34(2): pp. 160--173, Feb. 1987.
Claims (2)
- 境界条件に違反するコヒーレント想定故障のグループを得て、
前記得られた境界条件に違反するコヒーレント想定故障のグループから不安定平衡点(UEP)を計算し、
想定故障Llに対する最大の安定平衡点(SEP)を持つ計算されたUEPXl UEPを選択し、想定故障Lsに対する最小の安定平衡点を持つ計算されたUEPXs UEPを選択し、
前記選択されたXl UEPとXs UEPとの対応するBCU出口点をそれぞれ計算し、これらの計算値をそれぞれXl bcuとXs bcuとし、Xl bcuにおけるエネルギ(Vl bcuと示す)を想定故障Llの臨界エネルギとして用い、Xs bcuにおけるエネルギ(Vs bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用い、
前記コヒーレント想定故障のグループ中の想定故障LiのSEPをSEPiとし、想定故障Liの臨界エネルギを次式に基づいて求め、この求められた臨界エネルギをBCUシステムにおける境界条件を満たす臨界エネルギとして利用する方法。
Vi cr=a×SEPi+b
ここで、
a=(Vl bcu−Vs bcu)/(SEPl−SEPs)
b=(Vs bcu×SEPl−Vl bcu×SEPs)/(SEPl−SEPs)
である。 - BCUを用いて、想定故障リストの各対象想定故障の支配的不安定平衡点(CUEP)と故障後安定平衡点(SEP)とをこの想定故障リストが終了するまで計算し、
所定の条件に基づいて、各想定故障と関連する計算された不安定平衡点(UEP)をコヒーレント想定故障グループに分類し、
各分類された不安定平衡点グループは、
グループ中の各想定故障の安定平衡点距離が所定量よりも小さい場合、最大の安定平衡点を持つ不安定平衡点X l UEP を選択し、そうでなければ、最大の安定平衡点を持つ不安定平衡点X l UEP と最小の安定平衡点を持つ不安定平衡点X s UEP とを選択し、
所定の方法にしたがって、選択された不安定平衡点の境界条件をチェックし、
チェック結果に基づいて、グループ全体の不安定平衡点がオリジナルシステムの安定度境界上にあることを決定し、
前記決定ステップがグループ全体の不安定平衡点がオリジナルシステムの安定度境界上にあることを決定した場合に、グループ全体のUEPがオリジナルシステムの安定度境界上にあることを決定し、臨界エネルギに基づいて、直接安定度評価を実施し、コヒーレント想定故障のグループ中の各対象想定故障に対するエネルギマージンを計算し、この場合において、コヒーレント想定故障のグループ中の各対象想定故障の臨界エネルギ値は、計算された不安定平衡点におけるエネルギ値であり、
前記決定ステップがグループ全体の不安定平衡点がオリジナルシステムの安定度境界上にないことを決定した場合、前記選択されたXl UEPとXs UEPとの対応するBCU出口点をそれぞれ計算し、これらの計算値をそれぞれXl bcuとXs bcuとし、Xl bcuにおけるエネルギ(Vl bcuと示す)を想定故障Llの臨界エネルギとして用い、Xs bcuにおけるエネルギ(Vs bcuと示す)を想定故障Lsの臨界エネルギとして用い、
前記コヒーレント想定故障のグループ中の想定故障Liの安定平衡点距離をSEPiとし、想定故障Liの臨界エネルギを次式に基づいて求める、グループベースベースBCU法における方法。
Vi cr=a×SEPi+b
ここで、
a=(Vl bcu−Vs bcu)/(SEPl−SEPs)
b=(Vs bcu×SEPl−Vl bcu×SEPs)/(SEPl−SEPs)
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