JP5322984B2 - 食器洗浄乾燥機 - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、食器洗浄乾燥機に関する。
特許文献1に、食器を収容する収容槽と、食器洗浄手段と、食器乾燥手段とを備えている食器洗浄乾燥機が開示されている。上記の食器乾燥手段は、収容槽の空気を収容槽に戻す通風路と、送風手段と、除湿器を備えており、収容槽の空気を通風路に導入し、通風路を通過する間に除湿し、除湿した空気を収容槽に戻す乾燥工程を実施する。
特開2009−100973号公報
上記の食器洗浄乾燥機によると、食器に付着していた水分を含んだ湿潤空気が食器洗浄乾燥機から排出されることがない。この形式の食器洗浄乾燥機は、運転中に収容槽及び通風路が外部から密閉された空間となり、収容槽及び通風路と外部との間で空気が出入りすることがない。そのため、上記の食器洗浄乾燥機では、収容槽に給水する際に、収容槽に送り込まれる水によって収容槽及び通風路の空気が圧縮される。収容槽及び通風路の空気が圧縮されて高圧になると、収容槽及び通風路に備えられている要素部品(例えばフロートスイッチのような水位検出手段等)が誤動作することがある。
本明細書では、食器洗浄乾燥機の誤作動を防止できる技術を開示する。
本明細書によって開示される食器洗浄乾燥機は、食器を収容する収容槽と、給水手段と、噴射手段と、排水手段と、通風路と、送風ファンと、除湿器を備える。給水手段は、収容槽に給水する。噴射手段は、収容槽の水を食器に噴射する。排水手段は、収容槽から排水する。通風路は、収容槽に臨んでいる入口から収容槽に臨んでいる出口まで伸びている。送風ファンは、収容槽の空気を、入口から通風路に導入し、通風路を通過させ、出口から収容槽に戻す。除湿器は、通風路を通過する空気を除湿する。収容槽と通風路の少なくとも一方には、外部と連通する開口部が形成されており、その開口部を開閉する開閉手段を備えている。開閉手段は、送風ファンの回転数が特定の回転数以上である場合には、送風ファンからの送風によって開口部を閉塞し、送風ファンの回転数が特定の回転数より少ない場合及び送風ファンが動作していない場合には、開口部を開放する。
上記の食器洗浄乾燥機では、収容槽と通風路の少なくとも一方が、外部と連通する開口部を備える。開口部が開放されている場合は、収容槽と通風路が密閉された空間とならず、開口部を介して空気を出入りさせることができる。そのため、例えば給水手段が収容槽に給水する際に、収容槽及び通風路の空気が、開口部から外部へ逃げることができ、給水によって収容槽及び通風路の空気が高圧となることがない。収容槽及び通風路に備えられている水位検出手段等の要素部品の誤動作を防止することができる。食器洗浄乾燥機の誤作動を防止することができる。
また、上記の食器洗浄乾燥機は、外部と連通する開口部を開閉する開閉手段を備えており、乾燥工程の実施中に開口部を閉塞することができる。そのため、乾燥工程の実施中に、収容槽の高湿の空気を外部に排気しないようにすることができる。従って、排気に伴う湿気や臭気による周囲の環境の悪化を防ぐことができる。
開閉手段は、送風ファンの回転数が特定の回転数以上である場合には、送風ファンからの送風によって開口部を閉塞し、送風ファンの回転数が特定の回転数より少ない場合及び送風ファンが動作していない場合には、開口部を開放する。この構成によると、食器洗浄乾燥機に開閉手段を動作させるための駆動装置を備える必要がない。食器洗浄乾燥機の構造が簡易となる。
開閉手段は、少なくとも、乾燥工程の開始から、収容槽内の湿度と収容槽外の湿度が同程度となるまでの期間、開口部を閉塞するものであってもよい。ここで、「乾燥工程の開始から、収容槽内の湿度と収容槽外の湿度が同程度となるまでの期間」の語は、「乾燥工程の前期」と言い換えてもよい。この構成によると、開閉手段は、収容槽内の湿度が高い乾燥工程の前期においては開口部を閉塞し、収容槽の高湿の空気を外部に排気せずに食器を乾燥させることができる。そのため、排気に伴う湿気や臭気による周囲の環境の悪化を防ぐことができる。さらに、収容槽内と収容槽外の湿度が同程度となった後、すなわち乾燥工程の後期において開口部を開放すれば、外部の空気を開口部から収容槽及び通風路に導入することができる。その結果、乾燥効率が向上する。
収容槽と通風路の少なくとも一方が、開口部及び開閉手段とは異なる弁である圧力逃がし弁を備えてもよい。この構成によると、収容槽及び通風路の空気が異常高圧となった場合に、圧力逃がし弁から高圧の空気を外部に排気することができ、収容槽及び通風路に設置されている水位検出手段等の要素部品の故障や誤動作を防ぐことができる。食器洗浄乾燥機の故障や誤動作を防止することができる。
開口部を開放している状態の食器洗浄乾燥機を示す模式的断面図。 開口部を閉塞している状態の食器洗浄乾燥機を示す模式的断面図。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1) 除湿器は、ペルチェ素子を備える。ペルチェ素子の冷却面によって通風路を通過する空気を除湿する。
(形態2) 除湿器は、温度センサをさらに備える。温度センサの検出温度に応じて、除湿器の除湿能力を制御する。
(形態3) 開閉手段は、送風手段が強い送風を行う場合に開口部を閉塞し、送風手段が弱い送風を行う場合、若しくは送風を行わない場合に開口部を開放する。
(形態4) 収容槽内と収容槽外には、それぞれ湿度センサが備えられる。
(形態5) 乾燥工程の開始から、収容槽内の湿度と収容槽外の湿度が同程度となるまでの期間は、送風手段が強い送風を行うことによって開口部を閉塞する。収容槽内の湿度と収容槽外の湿度が同程度となった後は、送風手段が弱い送風を行うことによって開口部を開放する。
図面を参照して実施例を説明する。図1は、本実施例の食器洗浄乾燥機の構造を模式的に示す縦断面図である。食器洗浄乾燥機10は、引き出し式の食器洗浄乾燥機である。食器洗浄乾燥機10は、本体12と収容槽14と扉15を備えるとともに、給水経路40と給水弁41等で構成される給水手段と、ポンプ27と洗浄ノズル20で構成される噴射手段と、ポンプ27と排水経路36等で構成される排水手段を備えている。給水手段は、給水経路40から収容槽14に給水する。噴射手段は、ポンプ27を正回転させることにより、洗浄ノズル20から水を噴射して洗浄又はすすぎを行う。排水手段は、ポンプ27が逆回転することにより、収容槽14の水を排水経路36から排水する。
収容槽14の底面39の近傍には、収容槽14の水や空気を温める電気式のヒータ30が装着されている。ヒータ30の周囲は、ヒータ30を保護するためのカバー30aによって覆われている。ヒータ30の下方には、庫内温度センサ55が配置されている。庫内温度センサ55は、収容槽14に洗浄水が入れられているときには水の温度を検出し、洗浄水が入れられていないときには収容槽14の空気の温度を検出する。庫内温度センサ55には、例えばサーミスタを使用することができる。ヒータ30の下方には、さらに、庫内湿度センサ104が配置されている。庫内湿度センサ104は、収容槽14に洗浄水が入れられていないときに、収容槽14の空気の湿度を検出する。
収容槽14の後部外側には、水位検出器45が設けられている。水位検出器45は、水位室46、フロート47、バー48、スイッチ49を有している。水位室46は、水位経路50によって収容槽14と連通されている。フロート47は、水位室46内に配置されている。バー48は、フロート47の上部に固定されており、水位室46から上方に突出している。水位室46の上面には、バー48を挿通させるための挿通口46aが開口されている。スイッチ49は、バー48の上方に配置されている。収容槽14に水が供給されると、水位経路50を介して水位室46にも水が導入される。水位室46の水位は、収容槽14の水位と同一である。即ち、収容槽14に給水されて、収容槽14の水位が上昇すると、水位室46の水位も上昇する。このとき、水位室46の空気は、挿通口46aから外部に逃げることができ、給水によって水位室46の空気が高圧となることがない。フロート47は、水位室46に導入された水によって浮上する。水位室46の水位の上昇に伴って、フロート47が浮上されると、バー48の上端がスイッチ49に接触する。これにより、スイッチ49がオンになり、収容槽14への給水が停止される。
扉15の前面には、庫外湿度センサ106が配置されている。庫外湿度センサ106は、食器洗浄乾燥機10の外部の空気の湿度を検出する。
扉15の内部には、操作パネル16と、コントローラ60と、乾燥手段65が設けられている。操作パネル16には、電源ボタン16a、スタートボタン16b等の各種のボタンやランプ等が設けられている。コントローラ60については後で説明する。乾燥手段65は、通風路70と、送風ファン72と、除湿器74を備える。送風ファン72及び除湿器74は、通風路70の内部に備えられている。
通風路70は、入口76から伸びており、出口80に達している。入口76は、収容槽14の空気を通風路70に導入するための開口である。出口80は、通風路70を通過した空気を収容槽14に戻すための開口である。入口76と出口80はいずれも収容槽14の前方壁52に形成されている。入口76は、前方壁52を上下に分割した上下2分範囲のうちの上側に形成され、出口80は当該上下2分範囲の下側に形成されている。また、出口80にはダクト81が備えられている。ダクト81は出口80から収容槽14内部に向かって伸びている。また、ダクト81の吐出口は下方に向けられており、上記のヒータ30と対向している。出口80からダクト81を通って収容槽14に戻される空気を、ヒータ30によって加熱できるようにしてある。
通風路70は、流路70a、70bを有する。流路70aは、入口76から導入された空気を、送風ファン72を通過させて、除湿器74の方向へ移動させるための流路である。流路70bは、除湿器74によって除湿された空気を、出口80の方向に移動させるための流路である。
送風ファン72は、流路70aの内部に備えられている。送風ファン72は、内蔵するモータ82でファン84を回転駆動する。ファン84の回転駆動に伴って送風が行われる。送風ファン72の駆動により、収容槽14の空気は、入口76から通風路70に導入され、通風路70(流路70a、70b)を通過し、出口80から収容槽14に戻される。送風ファン72の回転数は、コントローラ60によって制御される。回転数を多くすることで、送風ファン72は強い風を送風することができる。本実施例の送風ファン72は、強い送風を行うモード(以下では「強運転」と呼ぶ)と、弱い送風を行うモードの2つのモード(以下では「弱運転」と呼ぶ)を切り換えることができる。送風ファン72が強運転を行う場合は、弱運転を行う場合に比して、空気が通風路70を通過する速度が速くなる。
流路70aには、外部と連通する開口部77が形成されている。この開口部77は、上記の送風ファン72の送風方向の下流側に形成されている。また、流路70aには、ダンパー79が備えられている。ダンパー79は、送風ファン72の送風方向の下流側に備えられている。ダンパー79は、流路70aの内壁に設けられた軸79aを中心に前後に揺動する板状部材である。送風ファン72が強運転を行う場合は、図2に示すように、ダンパー79は、送風ファン72からの強い風に押されて前方に揺動し、開口部77を閉塞する。送風ファン72が強運転を行っている間は、ダンパー79は開口部77を閉塞する状態で保持される。開口部77が閉塞されている間は、通風路70と収容槽14は密閉された空間となる。一方、送風ファン72が弱運転を行う場合及び送風ファン72が駆動していない場合は、図1に示すように、ダンパー79を押す風の力が弱いため(又はダンパー79が風によって押されることがなく)、開口部77は閉塞されない。開口部77は開放され、通風路70と収容槽14は外部と連通した空間となる。そのため、開口部77を介して空気を出入りさせることができる。
除湿器74は、図1に示すように、ペルチェ素子90を備えている。このペルチェ素子90は板状熱電半導体であり、直流電流を流すことにより一方の面(90a)が冷却され、他方の面(90b)が加熱される機能を有するものである。以下では、ペルチェ素子90のうちの冷却される側の面を「冷却面」、加熱される側の面を「加熱面」と呼ぶ。本実施例のペルチェ素子90には、例えば冷却面90aと加熱面90bの温度差ΔTが20℃となるものが用いられる。ペルチェ素子90の冷却面90aには冷却ヒートシンク92が備えられ、加熱面90bには放熱ヒートシンク94が備えられる。冷却ヒートシンク92は、通風路70の流路70bの内側に突出させて配置されている。冷却ヒートシンク92は複数の冷却フィン92aを有する。流路70bを通過する高温高湿の空気は、冷却ヒートシンク92の複数の冷却フィン92aによって湿気を凝縮及び冷却され、低温乾燥空気となる。また、凝縮及び冷却された湿気からドレンが発生する。発生したドレンは、図示しないドレン回収路を通って収容槽14の食器収容領域以外の部分に排出される。従って、ドレンによって乾燥効率が低下することはない。
一方、ペルチェ素子90と放熱ヒートシンク94は、通風路70の流路70bの外側に配置されている。放熱ヒートシンク94も、複数の放熱フィン94aを有している。放熱ヒートシンク94の下方には、冷却ファン96が備えられている。冷却ファン96は、内蔵するモータ98でファン100を回転駆動する。ファン100の回転駆動により、冷却ファン96は、放熱ヒートシンク94に向けて送風を行う。冷却ファン96による送風により、放熱ヒートシンク94が冷却される。放熱ヒートシンク94の冷却に伴い、ペルチェ素子90の加熱面90bの温度が低下する。加熱面90bの温度が低下する分、冷却面90aの温度も低下する。本実施例では、ペルチェ素子90の加熱面90bと冷却面90aの温度差ΔTは20℃に保たれる。また、放熱ヒートシンク94には、庫外温度センサ102が備えられている。庫外温度センサ102は、放熱ヒートシンク94の温度を検出する。庫外温度センサ102によって検知される放熱ヒートシンク94の温度は、コントローラ60に送られて、ペルチェ素子90及び冷却ファン96の制御に用いられる。上記の庫外温度センサ102には、例えばサーミスタを使用することができる。
流路70bには、圧力逃がし弁88が備えられている。圧力逃がし弁88は、収容槽14及び通風路70の空気が異常高圧となった場合に開く。圧力逃がし弁88が開かれると、収容槽14及び通風路70の高圧の空気が外部に排気される。圧力逃がし弁88を開くことによって、収容槽14及び通風路70の空気の異常高圧状態を解消することができる。
上述のように、扉15の内部には、コントローラ60が搭載されている。コントローラ60には、操作パネル16、ポンプ27、ヒータ30、給水弁41、庫内温度センサ55、送風ファン72、除湿器74、冷却ファン96、庫外温度センサ102、庫内湿度センサ104、庫外湿度センサ106の各装置の制御線が接続されている。コントローラ60は、内蔵するCPU、メモリ等(図示省略)によって、接続されている各装置の動作を制御する。
(食器洗浄乾燥機10の動作)
本実施例の食器洗浄乾燥機10の動作について説明する。本実施例の食器洗浄乾燥機10は、収容槽14内に食器を収容した後に、電源ボタン16aを押して電源をオンにして所望のコースを選択し、スタートボタン16bを押すことにより、洗浄工程、すすぎ工程、加熱すすぎ工程、乾燥工程を順に実施して、収容槽14に収容された食器を洗浄及び乾燥する。洗浄工程では、洗浄ノズル20から洗浄水を噴射し、食器を洗浄する。すすぎ工程では、収容槽14の排水と給水を繰り返しながら、収容槽14の水を洗浄ノズル20から噴射し、食器をすすぐ。加熱すすぎ工程では、ヒータ30によって加熱された収容槽14の水を用いて、上記のすすぎ工程と同様に食器をすすぐ。洗浄工程、すすぎ工程、加熱すすぎ工程のいずれの工程の実施中も、送風ファン72の運転は行われない。そのため、ダンパー79は開口部77を閉塞せず、開口部77は開放された状態となる。洗浄工程、すすぎ工程、加熱すすぎ工程の実施中は、通風路70と収容槽14は外部と連通し、開口部77を介して空気を出入りさせることができる。そのため、例えば、洗浄工程等において収容槽14に給水する際に、収容槽14及び通風路70の空気は、開口部77から外部へ逃げることができ、給水によって収容槽14及び通風路70の空気が高圧となることがない。従って、収容槽14及び通風路70の空気と、水位室46の空気は、いずれも給水中に高圧となることなく、大気圧で維持される。その結果、収容槽14と水位室46の間で水位の差が出ることもなく、水位検出器45の誤動作を防止することができる。加熱すすぎ工程が終了すると、乾燥工程が開始される。加熱すすぎ工程の終了時点では、収容槽14には高温高湿の空気が充満している。以下では乾燥工程について詳しく説明する。
(乾燥工程の前期)
乾燥工程が開始されると、除湿器74のペルチェ素子90に通電が開始される。さらに、ヒータ30にも通電が開始される。また、送風ファン72が強運転を開始する。送風ファン72が強運転を行うことにより、図2に示すように、ダンパー79は、送風ファン72からの強い風に押されて前方に揺動し、開口部77を閉塞する。送風ファン72が強運転を行っている間、ダンパー79は開口部77を閉塞する状態で保持される。開口部77が閉塞されている間は、通風路70と収容槽14は密閉された空間となる。また、送風ファン72の強運転に伴って、収容槽14内の高温高湿の空気は、入口76から通風路70に導入される。通風路70に導入された空気は、送風ファン72を通過し、流路70aを通過して、除湿器74の方向へ送られる。除湿器74の方向に送られた空気は、流路70bを通過し、流路70bの内側に突出している冷却ヒートシンク92によって凝縮及び冷却される。冷却ヒートシンク92によって凝縮及び冷却された空気は、除湿されて低温乾燥空気となるとともに、ドレンを発生させる。低温乾燥空気は、出口80からダクト81を通って収容槽14に戻される。発生したドレンは、図示しないドレン回収路を通って収容槽14に排出される。収容槽14に戻される低温乾燥空気は、ダクト81近傍のヒータ30によって加熱され、高温乾燥空気となり、収容槽14に送り出される。この高温乾燥空気は、食器と、収容槽14の内部を除湿乾燥するとともに、再び収容槽14内に存在している高温高湿の空気と混合される。このように、収容槽14の空気が、通風路70を繰り返し通過することによって、食器の乾燥が行われる。
(乾燥工程の後期)
上記の乾燥処理を進めた結果、庫内湿度センサ104が検出する湿度(収容槽14内の湿度)と、庫外湿度センサ106が検出する湿度(収容槽14外の湿度)が同程度になると、ヒータ30の通電が停止される。また、送風ファン72が強運転から弱運転に切り換えられる。この時点では、食器及び収容槽14の内部の温度は高温である。送風ファン72が弱運転に切り換わったことにより、図1に示すように、ダンパー79は後方に揺動し、開口部77を開放する。通風路70と収容槽14は外部と連通した空間となる。そのため、送風ファン72の弱運転により、入口76から収容槽14の空気を通風路70に導入するとともに、開口部77からも外部の常温(室温)の空気を通風路70に導入することができる。入口76から導入された空気は、開口部77から導入された常温の空気と合流して温度が下がる。さらに、除湿器74の冷却ヒートシンク92で冷却及び除湿され、低温の除湿乾燥空気として出口80から収容槽14に送られる。その結果、食器及び収容槽14の内部の温度は、高温から常温(室温)まで速やかに下げられる。食器及び収容槽14の内部の温度が常温まで下がった場合に、ペルチェ素子90の通電、及び、送風ファン72の駆動を停止し、乾燥工程が終了する。
(乾燥工程中のペルチェ素子90及び冷却ファン96の制御)
乾燥工程中における、ペルチェ素子90に供給される電流、及び、冷却ファン96の回転数は、コントローラ60により、収容槽14の温度及び湿度に応じて乾燥効率が高くなるように制御される。具体的には、コントローラ60は、放熱ヒートシンク94に備えられた庫外温度センサ102が検出する温度に応じて、ペルチェ素子90及び冷却ファン96を制御する。例えば、庫外温度センサ102の検出温度が、第1の基準温度(例えば50℃)よりも高温である場合、収容槽14内の温度が高いと推定されるため、コントローラ60は、ペルチェ素子90に供給する電流、及び、冷却ファン96の回転数を増加する制御を行う。一方、庫外温度センサ102の検出温度が、第2の基準温度(例えば40℃)よりも低温である場合、収容槽14内の温度が、乾燥に適した温度よりも低いと推定されるため、コントローラ60は、ペルチェ素子90に供給する電流、及び、冷却ファン96の回転数を減少する制御を行う。なお、庫外温度センサ102の検出温度が、異常高温(例えば80℃以上)である場合、収容槽14内に異常が発生していると推定されるため、コントローラ60は、ペルチェ素子90への電流の供給を停止し、冷却ファン96を駆動させて、ペルチェ素子90を冷却する制御を行う。
以上、本実施例の食器洗浄乾燥機について説明した。本実施例では、通風路70が外部と連通する開口部77を備える。開口部77が開放されている場合は、収容槽14と通風路70が密閉された空間とならず、開口部77を介して空気を出入りさせることができる。そのため、例えば洗浄工程等において収容槽14に給水する際に、収容槽14及び通風路70の空気は、開口部77から外部へ逃げることができ、給水によって収容槽14及び通風路70の空気が高圧となることがない。従って、収容槽14及び通風路70の空気と、水位室46の空気は、いずれも給水中に高圧となることなく、大気圧で維持される。その結果、収容槽14と水位室46の間で水位の差が出ることもなく、水位検出器45の誤動作を防止することができる。本実施例では、開口部77は、乾燥工程の実施中に閉塞される。そのため、乾燥工程の実施中は、通風路70と収容槽14を密閉された空間とすることができる。収容槽14の高湿の空気を外部に排気しない。従って、排気に伴う湿気や臭気による周囲の環境の悪化も防ぐことができる。
本実施例では、ダンパー79は、送風ファン72による送風の強弱によって開閉動作する。そのため、食器洗浄乾燥機10にダンパー79を動作させるための駆動装置を備える必要がなく、食器洗浄乾燥機10の構造が簡易となる。
本実施例では、ダンパー79は、乾燥工程の開始から、収容槽14内の湿度と収容槽14外の湿度が同程度となるまでの期間、開口部77を閉塞する。従って、ダンパー79は、収容槽14内の湿度が高い乾燥工程の前期においては開口部77を閉塞し、収容槽14の高湿の空気を外部に排気せずに食器を乾燥させることができる。そのため、排気に伴う湿気や臭気による周囲の環境の悪化を防ぐことができる。さらに、収容槽14内と収容槽14外の湿度が同程度となった後、すなわち乾燥工程の後期において開口部77を開放する。そのため、外部の空気を開口部77から収容槽14及び通風路70に導入することができ、乾燥効率が向上する。
本実施例では、通風路70が圧力逃がし弁88を備える。収容槽14及び通風路70の空気が異常高圧となった場合に、圧力逃がし弁88から高圧の空気を外部に排気することができ、水位検出器45等の故障や誤動作を防ぐことができる。食器洗浄乾燥機10の誤動作を防止することができる。
上記の実施例の変形例を列挙する。
(1)開口部77及びダンパー79は、収容槽14に設けられていてもよい。また、収容槽14と通風路70の双方に設けられていてもよい。同様に、圧力逃がし弁88も、収容槽14、又は、収容槽14と通風路70の双方に設けられていてもよい。
(2)乾燥工程の前期と後期を通じて、送風ファン72を強運転して開口部77を閉塞するようにしてもよい。この場合、収容槽14及び通風路70の空気を外部に排気することなく食器の乾燥を行うことができる。
(3)乾燥工程の後期において、ペルチェ素子90への通電を停止してもよい。この場合、乾燥工程の後期では、送風ファン72の弱運転により、入口76から収容槽14の空気を通風路70に導入するとともに、開口部77からも外部の常温(室温)の空気を通風路70に導入する処理を行う。入口76から導入された高温の空気は、開口部77から導入された常温の空気と合流することによって、温度が低下する。温度が低下した空気が出口80から収容槽14に戻され、食器及び収容槽14の内部の温度を少しずつ低下させる。この処理を繰り返し行うことにより、食器及び収容槽14の内部の温度が、高温から常温(室温)まで下げられる。この例によると、ペルチェ素子90への通電を行わないため、電力消費を抑えることができる。
(4)上記の実施例では、収容槽14内の湿度と収容槽14外の湿度が同程度になった場合に、送風ファン72を強運転から弱運転に切り換えて開口部77を開放している。しかしながら、乾燥工程における開口部77の開放タイミングはこれには限られない。従って、例えば、乾燥工程開始時に開口部77を閉塞し、所定時間経過後に開放するようにしてもよい。
(5)乾燥工程が開始される以前に、ペルチェ素子90に通電を行っておき、ペルチェ素子90の冷却面90a及び冷却ヒートシンク92を、乾燥工程開始前に予冷しておいてもよい。
(6)上記の実施例では、庫内及び庫外の湿度センサ104、106によって、収容槽14内外の湿度を測定し、乾燥処理を行っている。しかしながら、庫内及び庫外の湿度センサ104、106に代えて、除湿器74の放熱ヒートシンク94側の庫外温度センサ102と、冷却ヒートシンク92側に設けた庫内温度センサとによって、収容槽14内外の温度を測定し、測定された温度を基準として乾燥処理を行ってもよい。
(7)ダンパー79に駆動装置を備え、駆動装置によってダンパー79を揺動させることによって開口部77を開閉させてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10 食器洗浄乾燥機
14 収容槽
65 乾燥手段
70 通風路
70a 流路
70b 流路
72 送風ファン
74 除湿器
76 入口
77 開口部
79 ダンパー
79a 軸
80 出口
88 圧力逃がし弁

Claims (3)

  1. 食器を収容する収容槽と、
    収容槽に給水する給水手段と、
    収容槽の水を食器に噴射する噴射手段と、
    収容槽から排水する排水手段と、
    収容槽に臨んでいる入口から収容槽に臨んでいる出口まで伸びている通風路と、
    収容槽の空気を、入口から通風路に導入し、通風路を通過させ、出口から収容槽に戻す送風ファンと、
    通風路を通過する空気を除湿する除湿器と、
    収容槽と通風路の少なくとも一方に形成されており、外部と連通する開口部と、
    開口部を開閉する開閉手段を備えており、
    開閉手段は、送風ファンの回転数が特定の回転数以上である場合には、送風ファンからの送風によって開口部を閉塞し、送風ファンの回転数が特定の回転数より少ない場合及び送風ファンが動作していない場合には、開口部を開放する、食器洗浄乾燥機。
  2. 開閉手段が、少なくとも、乾燥工程の開始から、収容槽内の湿度と収容槽外の湿度が同程度となるまでの間、開口部を閉塞することを特徴とする請求項1の食器洗浄乾燥機。
  3. 収容槽と通風路の少なくとも一方が、開口部及び開閉手段とは異なる弁である圧力逃がし弁を備えていることを特徴とする請求項1又は2の食器洗浄乾燥機。
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