JP5322736B2 - ヘモグロビン類の分析方法及び蛋白質の分析方法 - Google Patents

ヘモグロビン類の分析方法及び蛋白質の分析方法 Download PDF

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本発明は、等電点の異なる少なくとも2種類のヘモグロビン類を含有する血液試料のヘモグロビン類の分析方法、特に、保持時間の長いヘモグロビン類の溶出速度を選択的に速くすることができるヘモグロビン類の分析方法に関する。また、本発明は、等電点の異なる少なくとも2種類の蛋白質を含有する試料の蛋白質の分析方法に関する。
イオン交換液体クロマトグラフィーは、血液中のヘモグロビン類の分析をはじめ、各種蛋白質の分析に利用されている。
例えば、血液中のヘモグロビン類の分析では、安定型ヘモグロビンA1cの量は、過去1〜2カ月間の血液中の平均的な糖濃度を反映しているため、全ヘモグロビン類の中の安定型ヘモグロビンA1cの割合であるヘモグロビンA1c値(%)が、糖尿病のスクリーニング検査や糖尿病患者の血糖管理状態を把握するための検査項目として広く利用されている。なお、ヘモグロビンA1cは、ヘモグロビンAに血液中の糖であるグルコースが結合した糖化ヘモグロビンであり、可逆的に結合したものは不安定型ヘモグロビンA1cと呼ばれ、不安定型ヘモグロビンA1cを経て不可逆的に結合したものは安定型ヘモグロビンA1cと呼ばれている。
安定型ヘモグロビンA1c値を測定する方法の1つとしてイオン交換液体クロマトグラフィーが利用されており、近年のメタボリック症侯群や成人病への関心の高まりから、安定型ヘモグロビンA1c値(%)をより迅速かつ高精度に測定することが望まれている。安定型ヘモグロビンA1c値は、全ヘモグロビン類の中の安定型ヘモグロビンA1cの割合であって、イオン交換液体クロマトグラフィーでは、得られるクロマトグラムの全ヘモグロビンピークの合計面積に対する安定型ヘモグロビンA1cピークの面積の比率(%)を求めることにより測定される。即ち、迅速かつ精度良く安定型ヘモグロビンA1c値を測定するためには、安定型ヘモグロビンA1cピークの面積だけでなく、全ヘモグロビンピークの面積も迅速かつ精度良く求める必要がある。
陽イオン交換液体クロマトグラフィーを用い、溶血させた血液試料中のヘモグロビン類を充分な時間を掛けて分離すると、通常、ヘモグロビンA1a及びヘモグロビンA1b、ヘモグロビンF、不安定型ヘモグロビンA1c、安定型ヘモグロビンA1c、ヘモグロビンA0、ヘモグロビンS、ヘモグロビンCの順に溶出する。分離カラムの固定相との保持力が強い成分ほど保持時間が長く、ヘモグロビンCのような保持力の強いヘモグロビンの溶出が分析での律速となる。
特許文献1、特許文献2には、イオン交換液体クロマトグラフィーにおいて、溶離液に過塩素酸ナトリウム等のカオトロピック塩を添加することによって、短時間でヘモグロビン類を分析する方法が開示されている。しかしながら、特許文献1、特許文献2に開示されている方法では、全てのヘモグロビン類の溶出速度が速くなるため、溶出ピークが近いヘモグロビン類があった場合には、これらの分離性能が低下するという問題がある。例えば、ヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCの分析を行う場合、最後に溶出するヘモグロビンCの溶出速度が速くなって測定時間が短縮できるものの、ヘモグロビンA0とヘモグロビンSの溶出速度も速くなるため、これらのピークの重なりが多くなり分離性能が低下するという問題がある(図2)。
特開2000−055899号公報 特開2000−111538号公報
本発明は、等電点の異なる少なくとも2種類のヘモグロビン類を含有する血液試料のヘモグロビン類の分析方法、特に、保持時間の長いヘモグロビン類の溶出速度を選択的に速くすることができるヘモグロビン類の分析方法を提供することを目的とする。また、本発明は、等電点の異なる少なくとも2種類の蛋白質を含有する試料の蛋白質の分析方法を提供することを目的とする。
本発明は、等電点の異なる少なくとも2種類のヘモグロビン類を含有する血液試料を、イオン交換基を有する固定相が充填された分離カラムに通して上記ヘモグロビン類を固定相に保持させ、分離カラムに溶離液を流すことで上記ヘモグロビン類を溶出させて分析する、イオン交換液体クロマトグラフィーによるヘモグロビン類の分析方法であって、上記溶離液は、イオン対試薬を含有し、かつ、上記少なくとも2種類のヘモグロビン類の等電点の間のpHを有するヘモグロビン類の分析方法である。
また、等電点の異なる少なくとも2種類の蛋白質を含有する試料を、イオン交換基を有する固定相が充填された分離カラムに通して上記蛋白質を固定相に保持させ、分離カラムに溶離液を流すことで上記蛋白質を溶出させて分析する、イオン交換液体クロマトグラフィーによる蛋白質の分析方法であって、上記溶離液は、イオン対試薬を含有し、かつ、上記少なくとも2種類の蛋白質の等電点の間のpHを有する蛋白質の分析方法もまた、本発明の1つである。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、イオン交換液体クロマトグラフィーでヘモグロビン類又はその他の蛋白質を分析する際に、溶離液として、分析対象である少なくとも2種類のヘモグロビン類又はその他の蛋白質の等電点の間のpHを有するものを用い、かつ、この溶離液にイオン対試薬を含有させることにより、溶離液中で一方の符号の電荷を有するヘモグロビン類又はその他の蛋白質の溶出速度が選択的に速くなることを見出し、本発明を完成させるに至った。
例えば、本発明の分析方法を用いて、ヘモグロビンA0(等電点7.0)、ヘモグロビンS(等電点7.2)及びヘモグロビンC(等電点7.4)を含有する、溶血させた血液試料の分析を行う場合、陽イオン交換基を有する固定相が充填された分離カラムを用い、かつ、溶離液としてpHが7.2で、溶離液中において正の電荷を有するイオン対試薬を含有するものを用いることによって、保持時間の長いヘモグロビンCの溶出速度が選択的に速くなる(図1)。
ヘモグロビンCの保持時間が選択的に速くなる理由は、以下の通りであると考えられる。
陽イオン交換液体クロマトグラフィーにおいて、ヘモグロビン類等の蛋白質の保持時間は、蛋白質と固定相とのイオン交換作用だけではなく、蛋白質と固定相との疎水性相互作用にも影響を受ける。溶離液のpHよりもヘモグロビン類又はその他の蛋白質の等電点が高くなるほどイオン交換作用による影響が大きくなり、溶離液のpHよりもヘモグロビン類又はその他の蛋白質の等電点が低くなるほど疎水性相互作用の影響が大きくなる。
上記血液試料の分析の例では、正の電荷を有するイオン対試薬を含有する溶離液を分離カラムに流すと、固定相の陽イオン交換基にイオン対試薬が吸着する。イオン対試薬が固定相の陽イオン交換基に吸着することで、上記溶離液中においてヘモグロビンCと固定相とのイオン交換作用が弱まる。また、上記溶離液として、ヘモグロビンCの等電点より低いpHを有するものを用いているので、ヘモグロビンCは上記溶離液中で正の電荷を有する。従って、イオン対試薬はヘモグロビンCにほとんど吸着せず、固定相とヘモグロビンCとの疎水性相互作用はあまり強まらないと考えられる。従って、ヘモグロビンCの保持力が弱まり、ヘモグロビンCの保持時間が短くなる。
一方、上記イオン対試薬が上記固定相の陽イオン交換基に吸着することで、ヘモグロビンA0と固定相とのイオン交換作用も弱まる。また、上記溶離液として、ヘモグロビンA0の等電点より高いpHを有するものを用いているので、ヘモグロビンA0は溶離液中で負の電荷を有する。従って、上記イオン対試薬はヘモグロビンA0にも吸着し、ヘモグロビンA0の荷電が抑えられてイオン交換作用が弱まる。しかしながら、固定相の陽イオン交換基に吸着したイオン対試薬の疎水性基と、ヘモグロビンA0に吸着したイオン対試薬の疎水性基とにより、ヘモグロビンA0と固定相との疎水性相互作用は強まる。イオン交換作用を弱める効果と疎水性相互作用を強める効果とがつり合うように、上記溶離液のpHや、上記イオン対試薬の濃度、種類等を選択すれば、ヘモグロビンA0の保持時間は、イオン対試薬を含有する溶離液を用いない場合と比べてほとんど変化しない。
また、上記溶離液のpHはヘモグロビンSの等電点と等しいので、上記溶離液中においてヘモグロビンSは正味の電荷を有さない。このようなヘモグロビンSは固定相とのイオン交換作用がもともと弱く、イオン対試薬が固定相の陽イオン交換気に吸着してもヘモグロビンSのイオン交換作用はほとんど変わらないと考えられる。ヘモグロビンSには上記イオン対試薬はほとんど吸着しないため、ヘモグロビンSと固定相との疎水性相互作用もあまり強まらないと考えられる。従って、上記イオン対試薬は、ヘモグロビンSの保持力にほとんど影響を与えず、ヘモグロビンSの保持時間は、イオン対試薬を含有する溶離液を用いない場合と比べてほとんど変化しない。
同様のメカニズムにより、本発明の分析方法を用いれば、溶離液中において一方の符号の電荷を有する蛋白質の溶出速度を選択的に速くすることができる。
本発明の分析方法に用いる溶離液は、イオン対試薬を含有する。
上記イオン対試薬は、疎水性基を有し、かつ、溶離液中において正又は負の電荷を有する。
溶離液中において正の電荷を有する上記イオン対試薬としては、例えば、第四級アンモニウム塩、第三級アミン等が挙げられる。
溶離液中において負の電荷を有する上記イオン対試薬としては、例えば、アルキルスルホン酸塩、過塩素酸塩等が挙げられる。
上記第四級アンモニウム塩としては、例えば、テトラアルキルアンモニウム塩、ベンジルトリメチルアンモニウム塩、ベンジルトリエチルアンモニウム塩、ベンジルトリブチルアンモニウム塩、1,4―ジメチルピリジニウム塩、トリメチルシクロプロピルアンモニウム塩等が挙げられ、塩としては、塩化物塩、臭化物塩、ヨウ化物塩、硫酸水素塩等が挙げられる。
上記テトラアルキルアンモニウム塩としては、例えば、塩化テトラメチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、塩化テトラプロピルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、塩化ブチルトリエチルアンモニウム、塩化テトラペンチルアンモニウム、塩化テトラヘキシルアンモニウム、塩化テトラヘプチルアンモニウム、塩化テトラオクチルアンモニウム、塩化トリオクチルメチルアンモニウム、塩化テトラデシルアンモニウム、塩化トリデシルメチルアンモニウム、塩化ジデシルジメチルアンモニウム、塩化テトラドデシルアンモニウム、塩化トリドデシルメチルアンモニウム、塩化ジドデシルジメチルアンモニウム、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化ドデシルトリエチルアンモニウム、塩化テトラデシルトリメチルアンモニウム、塩化テトラヘキサデシルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルジメチルエチルアンモニウム、塩化テトラオクタデシルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルトリエチルアンモニウム等や、これらの塩化物塩に対応する臭化物塩、ヨウ化物塩、硫酸水素塩等が挙げられる。
上記イオン対試薬は、分析対象となるヘモグロビン類又はその他の蛋白質の種類によって適宜選択されるが、テトラアルキルアンモニウム塩が好ましく、より好ましくはテトラブチルアンモニウム塩であり、更に好ましくは臭化テトラブチルアンモニウムである。
特に、固定相に陽イオン交換体を用いてヘモグロビンA0(等電点7.0)、ヘモグロビンS(等電点7.2)及びヘモグロビンC(等電点7.4)を含有する溶血させた血液試料の分析において、ヘモグロビンCの溶出速度のみを選択的に速くする場合に、上記イオン対試薬として臭化テトラブチルアンモニウムを用いることが好適である。臭化テトラブチルアンモニウムより疎水性の低いイオン対試薬を用いると、ヘモグロビンA0やヘモグロビンS等のヘモグロビンC以外の成分の溶出速度も速くなることがある。臭化テトラブチルアンモニウムより疎水性の高いイオン対試薬を用いると、疎水性相互作用への影響が強くなりすぎて、ヘモグロビンA0の溶出速度が遅くなって分離性能が悪くなったり、ヘモグロビンCが溶出しにくくなったりすることがある。また、イオン交換液体クロマトグラフィーは溶離液として水系溶媒を用いるが、臭化テトラブチルアンモニウムより疎水性の高いイオン対試薬を用いると、イオン対試薬の水系溶媒への溶解性が低下するため、イオン対試薬を含有させた効果が発現し難くなることがある。
上記溶離液中におけるイオン対試薬の濃度は、イオン対試薬の種類や、分析対象となるヘモグロビン類又はその他の蛋白質の種類によって適宜選択されるが、好ましい下限は5mmol/L、好ましい上限は25mmol/Lである。特に、イオン対試薬が臭化テトラブチルアンモニウムであり、その溶離液中での濃度が5〜25mmol/Lであることが好ましい。
上記イオン対試薬の濃度が5mmol/L未満であると、ヘモグロビンC等の保持力の強い成分の溶出速度があまり速くならないことがある。上記イオン対試薬の濃度が25mmol/Lを超えると、イオン対試薬を含有させたことによる疎水性相互作用への影響が強くなりすぎ、溶出速度を調整する必要のない成分の溶出速度が遅くなり、分離性能が悪くなることがある。例えば、ヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCを含有する血液試料の場合では、ヘモグロビンA0の溶出速度が遅くなって分離性能が悪くなることがある。
上記溶離液は、分析対象である少なくとも2種類のヘモグロビン類又はその他の蛋白質の等電点の間のpHを有する。上記溶離液は、少なくとも2種類のヘモグロビン類又はその他の蛋白質の、最も高い等電点と最も低い等電点との間のpHを有することがより好ましい。上記溶離液が、上記少なくとも2種類のヘモグロビン類又はその他の蛋白質の等電点の間のpHを有することにより、等電点の高い、即ち保持時間の長いヘモグロビン類又はその他の蛋白質と、等電点の低い、即ち保持時間の短いヘモグロビン類又はその他の蛋白質とは、溶離液中においてそれぞれ逆の符号の電荷を有する。
例えば、ヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCを含有する血液試料を分析する場合、上記溶離液のpHは7.1〜7.3の範囲にあることが好ましい。
上記溶離液としては、従来からイオン交換液体クロマトグラフィーに用いられる緩衝液が挙げられ、分析対象である少なくとも2種類のヘモグロビン類又はその他の蛋白質の等電点の間のpHに調整される。
上記緩衝液は、水等の水系溶媒に酸、塩基、塩等の緩衝試薬が含有されたものである。
上記酸の緩衝試薬としては、例えば、クエン酸、酢酸、酒石酸、ホウ酸、リン酸等が挙げられる。
上記塩基の緩衝試薬としては、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、トリスヒドロキシメチルアミノメタン等が挙げられる。
上記塩の緩衝試薬としては、例えば、クエン酸ナトリウム、クエン酸リチウム、酢酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム等挙げられる。
上記溶離液中における塩の濃度は特に限定されないが、好ましい上限は500mmol/Lである。上記塩の濃度が500mmol/Lを超えると、塩が析出しシステムに悪影響を及ぼすことがある。上記塩の濃度のより好ましい上限は200mmol/Lである。
本発明の分析方法で用いる分離カラムは、カラム本体に固定相が充填されたものである。固定相としては、充填剤粒子、多孔質体等が挙げられ、充填剤粒子が好ましい。
充填剤粒子としては、無機系粒子、有機系粒子等が挙げられる。
上記無機系粒子としては、シリカ、ジルコニア等で構成される粒子が挙げられる。
上記有機系粒子としては、セルロース、ポリアミノ酸、キトサン等の天然高分子粒子や、ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル等の合成高分子粒子が挙げられる。
上記固定相は、イオン交換基を有する。イオン交換基としては、分析対象となるヘモグロビン類又はその他の蛋白質の種類によって陽イオン交換基又は陰イオン交換基が適宜選択される。
上記陽イオン交換基としては、カルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基等が挙げられる。上記陰イオン交換基としては、3級アミノ基、4級アミノ基等が挙げられる。
ヘモグロビン類を分析する場合は、陽イオン交換基を有する固定相を用いることが好ましい。
また、陽イオン交換基を有する固定相を用いる場合は、上記イオン対試薬として溶離液中で正の電荷を有するものを用いることが好ましく、陰イオン交換基を有する固定相を用いる場合は、上記イオン対試薬として溶離液中で負の電荷を有するものを用いることが好ましい。
従って、溶血させた血液試料のヘモグロビン類を分析する場合は、陽イオン交換基を有する固定相を用い、かつ、溶離液に含有させるイオン対試薬は溶離液中で正の電荷を有するものを用いることが好ましい。
陽イオン交換基を有する固定相を用いる場合、上記溶離液中において正電荷を有する蛋白質(等電点が上記溶離液のpHより高い蛋白質)の溶出速度が遅く、律速となる。この蛋白質の溶出速度を選択的に速くする場合、上記イオン対試薬として溶離液中において正の電荷を有するイオン対試薬を用いる。
一方、陰イオン交換基を有する固定相を用いる場合、上記溶離液中において負電荷を有する蛋白質(等電点が上記溶離液のpHより低い蛋白質)の溶出速度が遅く、律速となる。この蛋白質の溶出速度を選択的に速くする場合、上記イオン対試薬として溶離液中において負の電荷を有するイオン対試薬を用いる。
本発明の分析方法は、溶血させた血液試料中の等電点の異なる少なくとも2種類のヘモグロビン類の分析、又は、試料中の等電点の異なる少なくとも2種類のその他の蛋白質の分析に用いられる。
上記ヘモグロビン類又は上記その他の蛋白質の等電点の好ましい下限は3、好ましい上限は11である。上記ヘモグロビン類又は上記その他の蛋白質の等電点は、高すぎても低すぎても、上記イオン対試薬を含有させた溶離液を流した際に疎水性相互作用とイオン交換作用とのつり合いが取りにくくなり、特定の成分の溶出速度を選択的に調整するのが難しくなることがある。上記ヘモグロビン類又は上記その他の蛋白質の等電点のより好ましい下限は5、より好ましい上限は10である。
上記ヘモグロビン類としては、安定型ヘモグロビンA1cや不安定型ヘモグロビンA1c等のヘモグロビンA1c、ヘモグロビンF、ヘモグロビンA、ヘモグロビンA2、ヘモグロビンE、ヘモグロビンD、ヘモグロビンS、ヘモグロビンC等が挙げられ、なかでも、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCが好ましい。
即ち、試料としては、ヘモグロビン類を含有する溶血した血液試料が好ましく、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCを含有する溶血した血液試料がより好ましい。本発明の分析方法では、分離性能を低下させることなく、より迅速に分析が行えるので、ヘモグロビン類を含有する血液試料のように、検出だけではなく、特定成分の定量も必要となる試料の分析に用いることが好ましい。
また、上記その他の蛋白質としては、アルブミン類、フィブリノーゲン、グロブリン類、インシュリン、ハプトグロビン等が挙げられる。
本発明の分析方法に使用される液体クロマトグラフとしては、公知の装置が用いられる。液体クロマトグラフは、一般的には、送液ポンプ、試料注入装置(サンプラ)、分離カラム、検出器等から構成される。また、他の付属装置(カラムオーブンやデガッサー等)が適宜付属されてもよい。
本発明の分析方法によれば、等電点の異なる少なくとも2種類のヘモグロビン類を含有する血液試料からヘモグロビン類を分析する際、保持時間の長いヘモグロビン類の溶出速度を選択的に速くするので、分離性能を低下させることなく、より迅速にヘモグロビン類が分析される。
本発明の分析方法は、ヘモグロビン類だけではなく、等電点の異なる少なくとも2種類の蛋白質を含有する試料にも用いられる。
本発明のヘモグロビン類の分析方法を用いてヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCを分析したときのクロマトグラムを示した模式図である。 カオトロピック塩を含有する溶離液を用いてヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCを分析したときのクロマトグラムを示した模式図である。 評価基準及び実施例2、5、7で得られたクロマトグラムを示した図である。 溶離液中の臭化テトラブチルアンモニウムの濃度に対するヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCの保持時間を示した図である。 評価基準及び比較例1〜3で得られたクロマトグラムを示した図である。 溶離液中の過塩素酸ナトリウムの濃度に対するヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCの保持時間を示した図である。 評価基準及び比較例4〜6で得られたクロマトグラムを示した図である。 評価基準及び比較例7〜9で得られたクロマトグラムを示した図である。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。
(評価基準)
ヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCを含有するAFSCコントロール(ヘレナ研究所社製)1mLを、希釈液(pH7.0、0.1重量%のトリトンX−100を含有するリン酸緩衝液)で50倍に希釈したものを測定試料とした。
表面にスルホン酸基を有する架橋性アクリル酸エステルと非架橋性アクリル酸エステルとの共重合により合成した粒子表面をスルホン酸基で置換した充填剤粒子が充填された分離カラム、検出器(商品名「SPD−M20A」、島津製作所社製)、送液ポンプ(商品名「LC−20AD」、島津製作所社製)、デガッサー(商品名「DGU−20A5」、島津製作所社製)、カラムオーブン(商品名「CTO−20AC」、島津製作所社製)、オートサンプラ(商品名「SIL−20AC」、島津製作所社製)を備えた液体クロマトグラフを用い、以下の条件で上記測定試料の分析を行った。
溶離液の流速:1.7mL/min
検出器の検出波長:415nm
オートサンプラによる試料注入量:10μL
溶離条件:
試料を分離カラムに注入した後、0〜30秒は溶離液1(pH5.4、110mmol/Lの塩化ナトリウムを含む40mmol/Lのリン酸緩衝液)を分離カラムに流し、30秒を超え90秒までは溶離液2(pH7.2、25mmol/Lのリン酸緩衝液)を分離カラムに流し、90秒を超え96秒までは溶離液3(pH8.0、0.8重量%のトリトンX−100及び300mmol/Lの塩化ナトリウムを含む40mmol/Lリン酸緩衝液)を分離カラムに流し、96秒を超え120秒までは、次の測定を行う前の平衡化のために溶離液1を分離カラムに流して、ヘモグロビン類を溶出させ、分析を行った。
(実施例1)
溶離液2を、pH7.2で、5mmol/Lの臭化テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(実施例2)
溶離液2を、pH7.2で、10mmol/Lの臭化テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(実施例3)
溶離液2を、pH7.2で、15mmol/Lの臭化テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(実施例4)
溶離液2を、pH7.2で、20mmol/Lの臭化テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(実施例5)
溶離液2を、pH7.2で、25mmol/Lの臭化テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(実施例6)
溶離液2を、pH7.2で、30mmol/Lの臭化テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(実施例7)
溶離液2を、pH7.2で、40mmol/Lの臭化テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
評価基準及び実施例2、5、7で得られたクロマトグラムを図3に示した。図3において、(b)は得られたクロマトグラムの拡大図である。
評価基準及び実施例1〜7におけるヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCの溶出時間から、溶離液中の臭化テトラブチルアンモニウムの濃度に対するヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCの保持時間を図4に示した。
(比較例1)
溶離液2を、pH7.2で、5mmol/Lの過塩素酸ナトリウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(比較例2)
溶離液2を、pH7.2で、10mmol/Lの過塩素酸ナトリウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(比較例3)
溶離液2を、pH7.2で、15mmol/Lの過塩素酸ナトリウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
評価基準及び比較例1〜3で得られたクロマトグラムを図5に示した。図5において、(b)は得られたクロマトグラムの拡大図である。
評価基準及び比較例1〜3におけるヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCの溶出時間から、溶離液中の過塩素酸ナトリウムの濃度に対するヘモグロビンA0、ヘモグロビンS及びヘモグロビンCの保持時間を図6に示した。
(比較例4)
溶離液2を、pH7.0で、5mmol/Lのリン酸二水素テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。尚、ヘモグロビンCは120秒経過後も溶出しなかった。
(比較例5)
溶離液2を、pH6.8で、10mmol/Lのリン酸二水素テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。尚、ヘモグロビンCは120秒経過後も溶出しなかった。
(比較例6)
溶離液2を、pH6.7で、15mmol/Lのリン酸二水素テトラブチルアンモニウムを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。尚、ヘモグロビンCは120秒経過後も溶出しなかった。
評価基準及び比較例4〜6で得られたクロマトグラムを図7に示した。図7において、(b)は得られたクロマトグラムの拡大図である。
(比較例7)
溶離液2を、pH7.7で、3mmol/Lのテトラブチルアンモニウムヒドロキシドを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(比較例8)
溶離液2を、pH11.0で、5mmol/Lのテトラブチルアンモニウムヒドロキシドを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
(比較例9)
溶離液2を、pH12.0で、10mmol/Lのテトラブチルアンモニウムヒドロキシドを含む25mmol/Lのリン酸緩衝液に代えたこと以外は評価基準と同様にして、ヘモグロビン類の分析を行った。
評価基準及び比較例7〜9で得られたクロマトグラムを図8に示した。図8において、(b)は得られたクロマトグラムの拡大図である。
本発明によれば、等電点の異なる少なくとも2種類のヘモグロビン類を含有する血液試料のヘモグロビン類の分析方法、特に、保持時間の長いヘモグロビン類の溶出速度を選択的に速くすることができるヘモグロビン類の分析方法を提供することができる。また、本発明によれば、等電点の異なる少なくとも2種類の蛋白質を含有する試料の蛋白質の分析方法を提供することができる。

Claims (9)

  1. 分析対象である等電点の異なる少なくとも2種類のヘモグロビン類を含有する血液試料を、イオン交換基を有する固定相が充填された分離カラムに通して前記ヘモグロビン類を固定相に保持させ、分離カラムに溶離液を流すことで前記ヘモグロビン類を溶出させて分析する、イオン交換液体クロマトグラフィーによるヘモグロビン類の分析方法であって、
    前記溶離液は、以下の(i)〜(iii)を備える
    ことを特徴とするヘモグロビン類の分析方法。
    (i)イオン対試薬を含有する
    (ii)前記少なくとも2種類のヘモグロビン類の等電点の間のpHを有する
    (iii)前記少なくとも2種類のヘモグロビン類を溶出する間、連続して使用されるものである
  2. イオン交換基は陽イオン交換基であり、かつ、イオン対試薬は正の電荷を有することを特徴とする請求項1記載のヘモグロビン類の分析方法。
  3. 溶離液は、分離して分析を行う少なくとも2種類のヘモグロビン類の、最も高い等電点と最も低い等電点との間のpHを有することを特徴とする請求項1又は2記載のヘモグロビン類の分析方法。
  4. イオン対試薬がテトラブチルアンモニウム塩であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のヘモグロビン類の分析方法。
  5. イオン対試薬の溶離液中の濃度が5〜25mmol/Lであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のヘモグロビン類の分析方法。
  6. 血液試料は、ヘモグロビンA0又はヘモグロビンS及びヘモグロビンCを含有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のヘモグロビン類の分析方法。
  7. 溶離液のpHが、7.1〜7.3であることを特徴とする請求項6に記載のヘモグロビン類の分析方法。
  8. 分析対象である等電点の異なる少なくとも2種類の蛋白質を含有する試料を、イオン交換基を有する固定相が充填された分離カラムに通して前記蛋白質を固定相に保持させ、前記分離カラムに溶離液を流すことで前記蛋白質を溶出させて分析する、イオン交換液体クロマトグラフィーによる蛋白質の分析方法であって、
    前記溶離液は、以下の(i)〜(iii)を備える
    ことを特徴とする蛋白質の分析方法。
    (i)イオン対試薬を含有する
    (ii)前記少なくとも2種類の蛋白質の等電点の間のpHを有する
    (iii)前記少なくとも2種類の蛋白質を溶出する間、連続して使用されるものである
  9. 溶離液は、分離して分析を行う少なくとも2種類の蛋白質の、最も高い等電点と最も低い等電点との間のpHを有することを特徴とする請求項8記載の蛋白質の分析方法。
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