JPS5872055A - 血中ヘモグロビンa↓1の簡易測定法 - Google Patents

血中ヘモグロビンa↓1の簡易測定法

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JPS5872055A
JPS5872055A JP17108681A JP17108681A JPS5872055A JP S5872055 A JPS5872055 A JP S5872055A JP 17108681 A JP17108681 A JP 17108681A JP 17108681 A JP17108681 A JP 17108681A JP S5872055 A JPS5872055 A JP S5872055A
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Shoji Maruyama
丸山 昭治
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Hiroshi Igarashi
寛 五十嵐
Yasuo Miyata
宮田 靖夫
Toshisada Ishido
石戸 利貞
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/72Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving blood pigments, e.g. haemoglobin, bilirubin or other porphyrins; involving occult blood
    • G01N33/721Haemoglobin
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された血中グリコシレーテッドヘモグロビ
ン(1(b A□)の簡易測定法に関する。
網状赤血球で生成された初期のヘモグロビンはグルコー
スを含んでいないが、赤血球のライフスパンである約4
ケ月の間にヘモグロビン分子は血中のグルコース分子と
シッフ塩基様の結合をしていわゆるグリコシノーテッド
ヘモグロビン(グリコヘモグロビンと略称することもあ
る)となる。この反応は非酵素的で緩慢であり、赤血球
の循環過程を通じてゆづり進行するものであるからその
生成量は血中の糖濃度を反映し、血糖値が高いほど、の
ぼる過去数ケ月間の血糖レベルを集積的に把握すること
が可能となるわけで、最近糖尿病患者の血糖値管理の指
標として極めて重要な意味が認められ、広く普及してい
る。またこのグリコシレーテッドヘモグロビンはヘモグ
ロビンAL(:r−1bA□)とも称され適当な手段に
よってヘモグロビンの1構成分であるヘモグロビンAn
 (I(b A、、)から区別される微少成分Hb A
la + Hb A r b + IIb A + C
々どの総称である。
とのHb A rの測定法としてイオン交換カラムクロ
マトグラフ什、アガローズゲル電気泳動法、当電点電気
泳動法、比色法など各種の方法があるハ現在最も一般的
に普及しているのはミクロカラムを用いた簡易イオン交
換カラム法で、これによればわずかに10μmはどの血
液から約30分はどの短時間でHbA+a+b+cを一
括して分げ1溶出することができ既にクイックセツプ(
アイソラボ社)。
NCロベット (日本ケミファ社)などの名称で市販の
製品もある。即ち、グリコヘモグロビンI−I b A
 。
はグロビン鎖に陰性荷電分子であるグルコースもしくは
グルコース隣酸塩などが伺加されているだめ電気化学的
特性としては正常ヘモグロビンHb Al。
よりわずかに陰性で、カルボキシル基(−COO■()
などを交換基とする弱酸性陽イオン交換樹脂とリン酸塩
などからなる陰イオン性緩衝液の組合せによるイオン交
換カラムクロマトグラフィーで分離可能テあり、前記ミ
クロカラムにおけるカラム構成としては、HbAlの分
離精度を損わない範囲の小型で簡単な構成のものが用い
られる。
第1図は前記ミクロカラムを用いてHb A+ a +
b +cを一括溶出する従来の方法(以下従来法1と記
す)であり、■はその中にバイオレックス(Biore
x)70 (バイオランド社製)あるいはアンパーラ・
イトアイアールシー(Amberli 、te  IR
C)  50  (ロームアントノ・−ス社製)などの
弱酸性陽イオン交換樹脂2を充填1〜だいわゆるイオン
交換樹脂カラムである。該イオン交換樹脂2は例えば酸
性リン酸塩であるリン酸2水素1ナトリウム(N a 
H2P 04)0.029 M  と塩基性リン酸塩で
あるリン酸l水累2ナトリウム(N a 2 HP O
、i > ’ 0.015 Mからなるリン酸塩緩衝液
のような低イオン強度の陰イオン性緩衝液であって、平
衡状態に至るまで予め十分洗浄されている。測定時には
、まず肘静脈などより採取された血液に非イオン性界面
活性剤水溶液を加えるな( どの方法で溶血せしめた溶血血液3の所定、を、カラム
内のイオン交換樹脂、上端に添加する(a)。次いで前
述と同一組成のリン酸塩緩衝液からなる溶離液4aを少
量加えて血液を樹脂層2にしみ込ませたのち(b)、該
溶離液4aと同一組成の溶離液4bを所定量通液すれば
、順次(c)の如く溶〃Cが進行してHbA■成分5が
樹脂層上端に吸着したまま下降せず、T(bAlal 
b、 c6は一つの帯のまま下降しくd)の如くカラム
下端より流出する。
第2図は以前に本発明者らが発明したH b AHa−
)b 。
HbA、c  2分画分離法(以下従来法2という)で
、カラム1の構成は前述と同様である。この従来法2に
おいては、従来法1と同様に溶血血液3を添したのち(
a)、低イオン強度、低PMに調整されたリン酸塩緩衝
液でなる第1溶離液4Cを少量加えて血液を樹脂層にし
み込ませたのち(b)、該溶離液4dを所定量通液する
。これによってHban成分5は樹脂上端にとどまる間
にHbA1c6□は中間まで下降し、HbA a、 b
6.はほぼ一つの帯のままさらに先に下降してカラム下
端より流出する(c) ((1) o次いで溶離液4d
よりイオン強度まだはPHにおいてやや高く調整された
ヘモグロビン溶離能力の高jバリン酸塩緩衝液でなる溶
離液4eの所定量を通液する。これにより (e) (
f)に示すようにカラム内にとどまっていたH b A
II 5 、 Hb Atc62層は脱離下降しHbA
l5がカラム中間まで下がる間にHbA4c%のみが下
端から流出し分けられるわけである。
第3図の(局、翰はそれぞれ一ヒ記の従来法1,2によ
り溶出操作を行ったさいにカラム下端から流出してくる
液を一定液量に分取しださいに含まれるヘモグロビン濃
度を測定して得られたヘモグロビン溶出パターンである
0 ところで、このような従来のミクロカラム法代簡単な操
作で臨床指標としての目的にかなう結果を得ることがで
きるという点で優れたものであったが必ずしも十分満足
し得るものとまでは言えない難点があった。例えば、従
来法1では、分離後の濃度測定に供し得る十分な量のH
bAla、 b、 cを短時間で分離溶出するため少量
のイオン交換樹脂に対して、比較的多量の血液を加え、
やや過大な溶離条件を採用しているのが特徴である。こ
のため、イオン交換樹脂へのヘモグロビンの吸着を左右
する要因即ち、緩衝液の塩濃度、P■■、溶出時の温度
などの影響を著;7く受けて測定値が不安定となること
が多かった。とりわけ温度の影響はこの方法にとって致
命的とも言える欠点であって、やむなく恒温施設の中で
行われるのが普通であんこの従来法1による場合に温度
の影響が大々なる理由について次に説明する。
イオン交換カラムクロマトグラフィーの原理はいうまで
も彦く分離しようとする溶質(複数のヘモグロビン成分
)の帯電状態のちがいがらくるイオン交換樹脂との相互
作用のちがいにもとすいてイル。ところが今対象とする
グリコヘモグロビンの特性を知る手がかシである等電点
をみてもHb A II6.95〜7.0、Hb A 
、 cはこれよシわずかに低く約695、Hb、A+a
、、bはそれぞれ60.68近辺という具合に極めてわ
ずかの違いでしかない。従ってこの系では、ヘモグロビ
ンゴイオン交換樹脂間の相斤作用を支配する要因として
特に系のPH,塩濃度を至適範囲に保つことが極めて重
要となる。即ち、等電点の関係からHbAnとHbAl
a 、 b、 cをわけようとするならば、Hb A 
Uの6.95〜7.0 、!: Hb A、cの6.9
5の間に設定しなければ々らず、少なくともPHを0.
01のオーダーで正1〜く管理する必要がある。もしP
Hニゲ少しでも高ければ’、HbAnの吸着が阻害され
、HbA1成分の方に混入i〜て来る。反対にPHが少
しでも低ければ、HbAlcを取り残す可能性がでてく
るというわけである。又塩濃度も同様で、特に陽イオン
(実施例においてはNa十)は、イオン交換基へのヘモ
グロビンの吸着に対して排除効果として働き、例えば塩
濃度が高いと、PHが例えHb 、A nの等電点より
低い範囲でも、HbAHの吸着が不充分のままHb A
 r成分との分離が不十分と々す、又塩濃度が過度に低
いと液の緩衝効果が不十分で安定した分離状態が得られ
ないということになる。このような事情により、このグ
リコヘモグロビンの分離のためのイオン交換クロマトグ
ラフィーでは、HbArlを選択的に吸着させ得る条件
でHb A、l成分だけ流1〜出すという、いわゆる吸
着クロマトグラフィーは厳密な意味においては事実上む
ずかしく、これらの成分の樹脂との相互作用にもとすく
移動度の差によって分離しようとするのが従来の方法で
ある。従って、例え系のPJ塩濃度などを厳格に設定し
たとしても、ヘモグロビンの移動度に関係するファクタ
ー、例えば温度がわずかにかわると至適条件が全くずれ
るという現象をきたす。従来法lで測定値の温度依存性
が著しく高いというのはこのような背景によるものであ
った。
一方、従来法2は、臨床指標として特に鋭敏なHb 、
A、cを分画測定し得ると同時に上記のような従来法1
の欠点が改良されたもので、カラム内の緩衝液およびH
b 、Ala 、 bを溶出する溶離液4 d iij
: リン塩酸濃度、PHともに低く調整されている。従
ってHbAla、 b、 cいずれも単にカラム内を移
動する速度によってわけられる(従来法Iがこれに相当
する)ということでなく、いったん樹脂層に吸着された
後、溶出にあたって再び脱離されるか呟分離が完全であ
シかつ塩濃度、PH,温度などの影響を受けにくいわけ
である。ところが、この従来法2を実施するには、2段
にわたる溶出が必要で、必然的拠操作も所要時間も従来
法102倍を要し、測定精度とともに簡便性が優先され
る日常の臨床検査としてあまり得策とは言えない。即ち
Hb、A、をHb 、A、a 、 b  とHbA、c
に分離して測定できることは、疾患との関連において双
方が比例的に増減するか、あるいは、特異的に解離する
可能性はどうかというよう々基礎的な情報を得る場合に
極めて有効であるものの、対象疾患を糖尿病と限って血
糖管理の指標とするには、むしろそのような詳細な情報
よりも1り簡便であった方がよいという要望も少なくな
いのである。
本発明は 以上のような事情にかんがみ、従来法の内で
もより簡便な従来法1  (Hb A+a 十b +c
一括溶出力に従来法2の原理をとり入れて従来法1の最
大の欠点とも言える温度依存性を向上せしめんとするも
のである。
本発明は陽イオン濃度0.1 M以下、PI−17,0
以下であるところの酸性リン塩酸と塩基性リン酸塩から
なるリン酸塩緩衝液で平層↑化した弱酸性陽イオン交換
樹脂を充填してなるカラムに溶血血液を添加し、然るの
ち前記リン酸塩緩衝液よりもヘモグロビン溶離効果の弱
いリン酸塩緩衝液でなる展開液の所定量を通液してヘモ
グロビンA1成分をヘモグロビンA成分から分離展開し
、次いで前記展開液よりもヘモグロビン溶離効果の強い
リン酸塩緩衝液でなる溶離液の所定量を通液してヘモグ
ロビンA1成分を溶離せしめ、得られた流出液について
吸光度を測定してヘモグロビン濃度を求めることを特徴
とする。
以−ト本発明を実施例により説明する。第4図は本発明
による測定法を説明するものであり、本発明においては
、従来法と同様に、酸性リン酸塩と塩基性リン酸塩から
なるリン酸塩緩衝液で平Jテ化]7た弱酸性陽イオン交
換樹脂2を充填[2てなるカラム1を用いる。そして捷
ず(a)に示すカラム1のギヤツブ乙8をとり、カラム
1の緩衝液を流1〜出す。次いで()1)に示すように
溶血血液:3を50 tt e樹脂の中心に滴下した。
そして、溶血血液が樹脂内にしみ込むのを待って前記イ
オン交換樹脂のコンデショニングに用いた緩衝液と同系
であってかつ該緩衝液よりもヘモグロビン溶離効果の弱
い展開液9を750μl加えて流出させ、溶血血液中の
ヘモグロビンをカラム1内に展開した(c)oそしてカ
ラム下端からの流出液を全て捨てた後、試験管をカラム
lの下にセントし、前記展開り、9よシもヘモグロビン
溶離効果の強い溶離液10を8m1通液してHbA、a
 、 b、 cを溶出させた。
なお、実施例にて用いたカラム1は従来法1,2と同様
の構成で、内径5.5 nm5gのガラス管に陽イオ 
   1ン樹脂樹脂としてのバイオレックス70を約1
nJ(高さ40mm)に充填ものである。バイオレック
ス7:0は例えばリン酸2水素lナトリウム0VIJe
l H2PO、、−Bρ0.3M、  リン酸1水素2
ナトリウム的FL2HPO4)  0.2Mから成る陰
イオン性緩衝液で予め平1’7化されている。なお、こ
のようなリン酸塩緩衝液の組成ではPH6,70を示す
また、試料(溶血血液)も従来法1.2と同様にトライ
トソエックス−100(Tretonx−100) 5
 %水溶液400μeを試験管に分取し、El)TA加
血液100μeを加え、回転攪拌器で激シ、<混和し溶
血させて5分間(装置することにより準備した。
またヘモグロビン濃度測定は次のように行なった。第4
図に示した測定に供する溶血血液とは別に、溶血血液5
0μeを別の試験管に分取し、蒸留水を加えて全量8m
gとした(この液をA液と呼ぶ)まだ第4図の操作にお
ける溶出液をB液とし、A液、B液の缶液について分光
光度河1により波長415nm における吸光度を測定
し、次式によりI−I b Aの濃度を算出した。
」−2の操作においてヘモグロビンの分〃tは第4図及
び第5図のように進行した。即ち、イオン交換樹脂上端
に添加された溶血血液3中の一\モグロビンは約数■の
幅にとどまっており (b) 、展開液9が通液される
とカラム上端にはHbAI+5が吸音状態のまま下降せ
ず、一方Hb A、6はa、 b、 cの順に1つの広
い帯となってHbAIT5から分離して下降する。然し
ながら展開液9はカラム内液に比してヘモグロビン溶離
効果が弱く、塩濃度、PHの少なくともいずれか一方が
低くおさえられていることから、ヘモグロビンの移動度
は著しく制限されカラム下端から流出するまでには至ら
ない。次いで溶離液10が通液されると、樹脂2の上端
に吸着していたHbAIT5もわずかに脱離して下降す
るが、既に先に下降していたHbA、a 、 b、 c
 6は下端から流出しくd) (e) 、分離回収され
るわけである。
本発明は、原理的に説明すれば移動度の差によってHb
 A+a 、 b 、 cとHbAITが分離していく
過程で同時にカラム内にPHも1〜くけ塩濃度の連続的
な勾配を作シ出すことによって分離効果を拡大し、いわ
ゆる吸着クロマトに近い溶出状態を得ることができる如
くしだもので、第6図はその原理を図解したものである
。即ちカラム内は予めHbArrがゆるく吸着し得る程
度の例えばPH6,70、(N a +)0.07M 
!Jン酸緩衝液で平衝化されておりこの条件ではHbA
、a、 b、 cは吸着せず動き得る条件(lこある。
即ち、リン酸緩衝液の組成は、第6図(e)の線りに示
すように、陽イオン濃度(塩1震度)−!たはPHがH
b A Ifの吸着、非吸着の境界ラインlの値よりも
やや低くなるように選択される。
このカラムに第6図(8)のように溶面血液3を加えた
のち一定量の展開液9を通液させるのであるがこの展開
液9は例えばP H6,60、(Na +) 0.03
の如く、前記カラム内緩衝液よりもPI−I、塩濃度の
少なくともいずれかが低く、従ってヘモグロビンの吸着
効果をより強くする(即ちヘモグロビンの溶離効果を弱
くする)傾向にあり、展開液9を通液し終った段階では
カラム内に(f)の曲線lのような濃度勾配を生じるこ
ととなる。予め吸着していなかつ*HbA、a、b、c
6は展開液9とともに下方におしやられるが予めゆるく
吸着していたH b A If 5はそとにとどまるの
みならずいっそう強く吸着することに々る。そして次に
溶離液】0を通液するのであるが、これはPH6,60
、(Na +) 0.01 M  という塩濃度が著し
く高く、従って前段階で生じた濃度勾配(カラム内の上
方はどPH、塩濃度が高くなっている)を、(g)の曲
線jのように除々に逆転させつつHb八へ8.b、Cを
下方におし下げる。当然この階段ではHb AIIも脱
着してわずかながら下降を示すほどになるがこの時既に
HbAla、 b、 c6は下端より流出し、HbAI
Iがカラム中央に至る段階では流出を完了しているので
ある。
第7図はこのようにして行った本発明になる方法の温度
と測定値との関係を従来法1,2に対比して示したもの
である。まだ第8図は作業温度23°Cにおける本発明
になる方法と従来法lとの測定値の相関を示したもので
ある。このように本発明になる方法は、従来法と全く一
致する結果が得られるのみならず温度特性においても2
0〜28°Cでは全く影響を受けない優れた方法である
ことがわかる。
発明者らは−F記の方法を実現する過程でカラム内緩衝
液、展開液、溶離液をリン酸2水素1ナトリウム、リン
酸l水素2ナトリウムからなるリン酸緩衝液とし、両者
の比率でP H(Na十)をかえ、各種組合わせにおい
て試みた結果、最も基本的な条件を与えるのはカラム内
緩衝液であって、これに対するPH,、(Na+)が決
定されれば、展開液、溶離液組成がそれにともなって二
次的に決定された。そしてそのカラム内緩衝液の条件は
、P■■と塩濃度の相対的な関係で決定されるもののそ
の上限が重要であって、基本的にはP I−IがHb 
A、 ffの等電点7.0 以下であること、又(N 
a−1−)は旧5M以下であることが以後の展開液、溶
離液組成の条件設定を容易にした。また展開液に関して
はカラム内緩衝液の関係で決められるP H、(Na+
)の他に通液量を規定することが必要であった。即ち目
的とするところのI(b A、a + b * cをT
−I b A IIから分離しカラム内に農産勾配を作
り出すという点で七分な結果を期待するためには、展開
液量を多くすることが条件設定を容易にするが、できる
だけ少ない量で目的を達することは溶出時間のむだを省
くことになり、また最も早く下降するI(bA、qを失
うおそれも少ない。基本的には該展開液自身の構成によ
って二次的に決定され、実施例の条件によれば、カラム
内の樹脂層の中で緩衝液がしめる容積即ちボイドボリュ
ームに等しい量約05meからこの2倍量1mlまでの
範囲で十分目的に適った。
上述で明らかな如く本発明は、従来法の中では最も簡便
であると考えられる従来法11即ちミクロカラムによる
HbA+a 、 b、 c一括溶出法を基本とし、予め
カラム内に満されている緩衝液より塩濃度まだはPHに
おいて低い展開液を通液してカラム内に連続的な濃度勾
配(塩濃度またはPHによる勾配)を作り出すことによ
って通常の操作温度20″C〜28°Cの間では温度の
干渉を全く受けない゛という優れた性能を実現し得たも
のであり、同時に臨床検査として必須の簡便性において
も従来法1のそれを全くそこなうことのない実用性の極
めて大なる新しい方法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ従来の測定方法を説明す
る図、第3図(5)(B)はそれぞれ第1図、第2図に
示した従来方法による場合の−\モグロビン溶出パター
ン図、第4図は本発明による測定方法を説明する図、第
5図はそのヘモグロビン溶出パターン図、第6図は本発
明の原理説明図、第7図は本発明方法と従来方法との温
度特性対比図、第8図は本発明方法と従来方法との測定
値対比図である。 ■・・カラム、2・・陽イオン交換樹脂、3・拳溶面血
液、5・・Hb A+r1層、6・・FI b Ai、
’蕾、9・・展開液、10・・溶離液 特許出願人   株式会社 相互生物医学DI究所代理
人弁理士     若 1)勝 −(19) 第1図 第2図 (a)  (b)  (C)  (d)  (e)  
(↑)手続補正書(方式) 昭和57年9月3日 特許庁 長官      殿 1 事件の表示 昭和56年  特許 類纂 171086号2、発明の
名称  血中ヘモグロビンA、の簡易測定法3、 補正
をする者 事件との関係  特許出願人 住 所   東京都中野区中央4丁目25番10号4、
代理人 86  補正の内容 「血中へモゲロビンA1の簡易測
定法」を「血中ヘモグロビンA1の簡易測定法」と訂正
する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、陽イオン濃度0.1M以下、PH7,0以下である
    ところの酸性リン酸塩と塩基性リン酸塩からなるリン酸
    塩緩衝液で平衡化した弱酸性陽イオン交換樹脂を充填し
    てなるカラムに溶血血液を添カロし、然るのち前記リン
    酸塩緩衝液よりもヘモグロビン溶離効果の弱いリン酸塩
    緩衝液でなる展開液の所定量を通夜してヘモグロビンA
    1成分をヘモグロビンA成分から分離展開し、次いで前
    記展開液よシもヘモグロビン溶離効果の強いリン酸塩緩
    衝液でなる溶離液の所定量を通液してヘモグロビンへ成
    分を溶離せしめ得られた流出液について吸光度を2、 
    カラムに通液する展開液の容量をカラムのボイドボリュ
    ームの2倍以下とすることにょシ展開されたヘモグロビ
    ンA1層をカラム下端j h流出せしめるごと々くカラ
    ム内にとどめおくことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の血中ヘモグロビンAIの簡易測定法。
JP17108681A 1981-10-26 1981-10-26 血中ヘモグロビンa↓1の簡易測定法 Granted JPS5872055A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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