JP5322665B2 - 撮像装置及び撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、露光中にズーム駆動可能な変倍機構を持つ撮像装置及びその制御方法に関するものであり、初心者でも簡単に露光間ズーム撮影を行える撮影モードを提供する技術に関する。
露光間ズーム撮影は従来から画像の周辺部が放射状に流れたような特殊効果を得るための撮影技法として広く知られている。しかしながら、露光中にズーム操作を行うには非常に高度な技術が必要であり、撮影者の熟練を必要とする。このような背景から、特許文献1に開示されるように、電動でズームレンズを動かして露光タイミングと同期させる技術が知られている。
特公平7−23949号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来技術では、露光間ズーム撮影時に鏡筒が押さえられる等して物理的な負荷が増大した場合や、露光途中でズーム動作の停止期間が生じると、その際に得られる画像に関して強く露光されてしまう。また、物理的な負荷によりズームレンズが動かなくなった状態でも、該ズームレンズがズーム停止位置に達するまでの間はモータが駆動され続けるため、負荷がなくなった後にズーム駆動が再開する。このためにズーム途中の時点で露光ムラが発生してしまい、その結果、撮影画像が不連続な画像となる。
そこで、本発明の課題は、露光間ズーム撮影時にズームが所定の動きをしなかった場合にはズームモータの駆動を停止させ、露光を続けることを可能にした撮像装置及びその制御方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明に係る撮像装置は、露光期間中にズーム動作を行う露光間ズーム撮影の機能を有する撮像装置であって、レンズを駆動するレンズ駆動手段と、前記露光間ズーム撮影の際に前記ズーム動作を行うよう前記レンズ駆動手段を制御するとともに、前記露光間ズーム撮影の際に前記レンズの動作エラーを検出した場合には該レンズが停止するよう制御し且つ露光動作を継続させる制御手段を設けたものである。
また本発明に係る撮像装置の制御方法は、露光期間中にズーム動作を行う露光間ズーム撮影の機能を有する撮像装置の制御方法であって、記露光間ズーム撮影の際にレンズの動作エラーを検出するエラー検出ステップと、前記エラー検出ステップにて前記動作エラーを検出した場合には露光動作を継続しつつレンズの駆動を停止させるステップを有する。
本発明によれば、レンズ鏡筒に物理的な負荷がかかった場合等においてズームレンズの動作が途中で所定の動きをしなかった時でも、ズーム途中で露光ムラのない撮影画像を得ることができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置における露光間ズーム撮影時の処理例を示すフローチャートであり、露光間ズーム中のエラー発生に関する監視処理を含む。当該監視処理例については図2、図3に示す。つまり図2はズーム駆動速度の検出に基づくエラー発生の監視処理を例示したフローチャートであり、図3はズーム駆動電流の検出に基づくエラー発生の監視処理を例示したフローチャートである。
露光間ズーム撮影時の動作説明に先立ち、本発明の実施形態に係る撮像装置の構成を説明する。図4は撮像装置を例示したブロック図である。本例に示す撮像装置の光学系は3群構成とされ、以下ではズーム制御に関与する1群レンズ401をズームレンズと呼び、振れ補正に関与する2群レンズ403をシフトレンズと呼び、合焦調整に関与する3群レンズ404をフォーカスレンズと呼ぶことにする。
ズームレンズ401は、光軸方向に沿って位置を変更することが可能とされ、倍率変更を行うためのレンズである。そしてズームレンズ401を駆動するズーム駆動制御部409が設けられ、これはレンズ駆動手段を構成する。ズームレンズ401の後段にはシャッタ・絞りユニット402が露光手段として配置されている。そして露光制御手段を構成するシャッタ・絞りユニット駆動制御部410が設けられており、シャッタ・絞りユニット402を駆動制御する。
シフトレンズ403は、光軸に対して略垂直な平面内での位置を変更することが可能とされ、振れ補正光学系を構成するレンズである。このシフトレンズ403に対してシフトレンズ駆動制御部411が設けられており、シフトレンズ403を駆動制御する。フォーカスレンズ404は、光軸方向に沿って位置を変更することが可能とされたピント調整用レンズである。そして合焦制御手段を構成するフォーカス駆動制御部412が設けられており、フォーカスレンズ404を駆動制御する。
撮像及び信号処理系回路は、撮像素子405、撮像信号処理部406、映像信号処理部407によって構成される。撮像素子405は上記レンズ群を通ってきた光像を受光してこれを電気信号に変換する。その後段に位置する撮像信号処理部406は、撮像素子405が出力した電気信号を映像信号に変換する。そして映像信号処理部407は、撮像信号処理部406が出力した映像信号に対して所定の加工処理を施し、映像表示可能な信号を出力する。液晶モニタ等を用いた画像表示部408は、映像信号処理部407の出力信号に基づき、必要に応じて画像表示を行う。
制御部413はシステム全体を制御し、CPU(中央演算処理装置)等により解釈及び実行されるプログラムに従って処理を行う。ズームスイッチ414は、ズームレンズ401を操作するための操作手段であり、操作信号は制御部413に送出される。外部入出力端子部415は。図示しない外部装置との間で行われる通信信号や、映像信号及び音声信号が入力され又はこれらの信号が当該端子部から出力される。
シャッタレリーズスイッチ416は、押し込み量に応じて第1スイッチ(以下これを「SW1」と記す)及び第2スイッチ(以下これを「SW2」と記す)が順にオン状態となるように構成されている。すなわちシャッタレリーズボタン416を約半分押し込んだときにSW1がオン状態となり、さらにシャッタレリーズボタン416を最後まで深く押し込んだときにSW2がオン状態となる。そしてSW1、SW2による信号は制御部413に送出される。
記憶部417は、映像情報等の様々なデータの記憶手段として使用される。なお記憶部417には制御部413によって解釈されて実行される各種プログラムを記憶するためのメモリ装置も含まれる。電源部418は、システムの各構成部に対して必要に応じて電源電圧を供給する。
次に、上記の構成を有する撮像装置の動作について説明する。
前記のようにシャッタレリーズスイッチ416は、押し込み量に応じて第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2が順にオン状態となり、それらの操作信号が制御部413 に入力される。シャッタレリーズスイッチ416のSW1がオン状態となりこれが制御部413に入力されると、AUTO FOCUS機能(自動焦点調節機能、以下、AFと略記する)に基づきフォーカス駆動制御部412がフォーカスレンズ404を駆動してピント調整を行う。該ピント調整と併せて、AUTO EXPOSURE機能(自動露出機能、以下、AEと略記する)に基づきシャッタ・絞りユニット駆動制御部410がシャッタ・絞り402を駆動して露光量を適正な値に設定する。
さらに第2スイッチSW2がオン状態となってこれが制御部413に入力されると、撮像素子405に露光された光像から得られた電気信号を撮像信号処理部406で画像信号に変換する。そして映像信号処理部407での画像処理後に、制御部413が画像データを記憶部417に記憶させる。
ズームスイッチ414を撮影者が操作すると、その操作信号が制御部413に入力され、該制御部413から指示を受けたズーム駆動制御部409がズームレンズ401を駆動して、指示されたズーム位置へとズームレンズ401を移動させる。
図5は、図4に示したズーム駆動制御部409の構成を例示した詳細なブロック図である。ズームモータ501はDC(直流)モータ等で構成され、ズームレンズ401を移動させることでズーム動作を行う。ズームモータ駆動回路502は、ズームモータ501を駆動させるアナログ回路であり、ズームモータ501とともにズームレンズ駆動手段を構成する。リセット位置検出部503は、ズームレンズ401のリセット位置を検出するために設けられた位置検出手段である。
ズーム速度検出及びズーム位置検出を行うためにエンコーダ504が設けられ、その出力信号はズーム位置検出部505及びズーム速度検出部506に送られる。ズーム位置検出部505は、エンコーダ504から得られたパルス情報に基づいてズーム位置、つまりズームレンズ401の位置を求める。また、ズーム速度検出部506は、エンコーダ504から得られたパルス情報に基づいてズーム速度、つまりズームレンズ401の動作速度を求める。
ズーム制御部507は、ズーム位置検出部505の出力信号に応じてズーム移動量の制御を行い、ズームモータ駆動回路502を介して、ズームモータ501を回転させ、ズームレンズ401を駆動する。またズーム制御部507は、リセット位置検出部503の出力信号に基づいてズームレンズ401の駆動制御に係る基準位置を判定する。
露光間ズーム制御部508は露光間ズーム撮影モード時の制御手段を構成しており、ズームレンズ401の駆動と、シャッタ・絞りユニット402の駆動を並行して制御し、露光中のズーム駆動制御を行う。すなわち、露光間ズーム制御部508は、ズーム動作と露光動作を所定のタイミングで制御し、ズーム動作中にズームレンズの動作エラーが検出された場合にはズーム動作を停止させ、露光動作を継続させる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る撮像動作及びエラー検出をズームモータ速度に基づいて行う場合について説明する。
先ず、露光間ズームを行った時の露光とズーム駆動との関係について説明する。図6は露光が終了する時点よりも所定時間前にズーム駆動を終わらせる場合の、露光とズーム駆動との関係を示したタイミング図である。
符号601に示す時点でシャッタレリーズスイッチ416のSW2がオン状態となってこれが制御部413に入力されると、予めAEで決定された露光処理が開始される。符号602に示す期間は露光期間であり、また符号603に示す期間はズームモータ501の駆動期間である。
露光期間の長さ(露光時間)は絞り量とシャッタ速度で決定されるが、露光間ズーム撮影を行う場合には、露光中にズームモータ501を駆動するので、シャッタ速度を長めに設定するように考慮がなされる。つまり露光時間を極力長くし、かつ適正な露光状態が得られるようにAEで露光時間を決定する。また、期間603に示すように露光処理が開始されるのと同時にズーム駆動が開始される。その後、露光間ズームの画像効果が適正に得られる位置までズームレンズ401が駆動された後、符号606に示す時点でズームモータ501の駆動が停止する。この時、ズームレンズ401の駆動は露光終了時刻(符号604参照)よりも所定時間(符号605参照)だけ早い時点で停止する。この所定時間については、残りの露光時間で主被写体の画像を鮮明に露光できる時間に設定すればよい。
次に図7を用いて、露光とズームとの関係について動作タイミングの別例を説明する。なお図7は適正な状態で所定時間の経過後にズームレンズを駆動する場合の、露光とズーム駆動との関係を示したタイミング図である。
AEでのシャッタ速度の決定方法については図6にて前述した通りである。符号601に示す時点でシャッタレリーズスイッチ416のSW2がオン状態となってこれが制御部413に入力されると、露光期間602に示すように、予めAEで決定された露光処理が開始する。露光処理の開始時点から所定時間が経過するまでの間、ズームレンズ401は停止しているが、これは主被写体の画像を鮮明にするためである。符号605に示す所定時間の経過後、ズームレンズ401の駆動が開始される(符号603に示す駆動期間を参照)。露光間ズームの特殊効果を出すために、これ以降は、露光中にズームレンズ401を所定の速度で駆動する。露光が終了するとシャッタを閉じ、符号604に示す時点で撮影が終了する。それと同時にズームレンズ401の駆動を停止させる。
図6及び図7で説明したとおり、露光間ズームを適正に行う場合には、露光期間中にズーム駆動の開始と停止が所定のタイミングで行われる。しかしズームレンズ401の駆動中に駆動機構の不具合が生じた場合や、カメラ本体から突出しているレンズ鏡筒を駆動するズーミングの際、障害物等によってズームレンズ401の駆動が阻害された場合に、適正量のズーム駆動を行えない状況に陥ることになる。
図8はそのような状況を例示したタイミング図であり、露光が終了する時点よりも所定時間前にズームレンズ401の駆動を終わらせる場合(図6と同様の動作)において、異常が発生した際の露光とズーム駆動との関係を示す。
ズームレンズ401の駆動期間603中に示す符号801は、外的負荷等がレンズ鏡筒にかかることが原因で異常が発生した期間である。この期間にズームレンズ401が所定の動きをしていなくても、露光は変わらず続けられる。このため、当該期間におけるズーム位置での露光時間が他の期間と比べて長くなってしまい、ズーム途中に露光ムラのある画像が生じてしまうことになる。
このようにズームレンズ401を適正に駆動できない場合をエラーと判断する必要があり、以下ではこのエラー処理について図1及び図2を用いて詳細に説明する。
図1は、エラー検出処理を含む露光間ズーム制御について説明するフローチャートである。本例では図6に示したように、露光終了時点よりも所定時間前にズーム動作が終了する状況について説明する。なお図中の「YES」は肯定的な判断結果を示し、「NO」は否定的な判断結果を示す。
撮像装置の機能において露光間ズームでの撮影モードに設定されたことが確認された後、に当該モードでの撮影処理が開始する。先ず、ステップS101では、エラーが発生したか否かを判断するためのフラグ(Flag)を初期化する。次ステップS102にて、シャッタレリーズスイッチ416のSW1がオン状態になったか否かを制御部413が判断する。その結果、SW1のオン状態が検知された場合(S102でYESの場合)には、ステップS103に進み、焦点調整やシャッタースピードの決定等の撮影準備を、AE及びAFにて行う。またSW1のオフ状態が検知された場合(S102でNOの場合)には、S102での判定が繰り返される。
ステップS104にて、さらにシャッタレリーズスイッチ416のSW2がオン状態になったか否かを制御部413が判断する。その結果、SW2のオン状態が検知された場合(S104でYESの場合)にはステップS105に進み、ズームレンズ401の駆動を開始し、ステップS106で露光を開始する。またSW2のオフ状態が検知された場合(S104でNOの場合)にはSW2がオン状態となるまで上記判断を繰り返す。
ステップS107ではズームレンズ401が動作しているか否かをズーム制御部507が判断する。その結果、ズームレンズ401が駆動中である場合(S107でYESの場合)にはステップS108に進むが、ズームレンズ401が駆動中でない場合(S107でNOの場合)にはステップS111に進む。
S108にてズームレンズ401が所定位置に到達したか否かをズーム制御部507が判断する。ここで所定位置とは、図6で説明した露光間ズームの効果が適正に得られるズームレンズの停止位置(符号606に示す時点での位置)である。その結果、ズームレンズ401が所定位置に到達したと判断された場合(S108でYESの場合)にはステップS110に進み、ズームレンズ401の駆動が停止する。この場合、ズームレンズ401が所定位置に達したことによる停止は正常動作である。またS108でズームレンズ401が所定位置まで到達しないと判断された場合(S108でNOの場合)にはステップS109に進む。
S109でエラーの監視処理が行われる。例えば、ズームレンズ401の駆動速度に基づいて動作エラーを検出する実施形態では、前記ズーム速度検出部506がズーム制御部507とともにエラー検出手段を構成する。またズームレンズ401の駆動モータに流れる駆動電流に基づいて動作エラーを検出する実施形態では、駆動電流検出手段をエラー検出手段として用いる。なお具体的内容については図2、図3を用いて後で詳細に説明する。
S109、S110の後、ステップS111に進み、露光時間が経過した否かを制御部413が判断する。その結果、露光時間が経過したと判断された場合(S111でYESの場合)にはステップS112に進む。また露光時間が経過していないと判断された場合(S111でNOの場合)にはS107へ戻る。
S112で露光が終了し、次ステップS113で画像取り込み等の画像処理が行われる。続くS114にて制御部413がフラグ(Flag)の値を調べて、動作エラーが生じたか否かを判定する。その結果、フラグ値が1になっていた場合(S114でYESの場合)には、撮影中にエラーが生じたことを意味する。そこで、ステップS115に進み、エラー発生中での撮影が行われたことを示す情報を、撮影画像のファイル形式、例えばJPG形式のEXIF情報として制御部413の制御下で情報記録部に記録する。つまり、画像情報に対し、その付随情報としてエラー発生に関する情報が付加される。そしてステップS116に進み、制御部413は画像表示部408の画面にエラーが発生した旨を表示させ、S117にて記憶部417に画像データを保存し、S118で撮影を終了する。
一方、S114にてフラグ値が1でなければ(S114でNOの場合)、動作エラーは発生していないのでS117に進み、撮影画像データを保存した後、撮影が終了する。次にズームモータの駆動速度に基づいてズーム動作の異常を検出する方法について説明する。
図9はズームモータの速度検出方法を説明するための概略的な波形図であり、ズームモータ501に取り付けた2相エンコーダの出力波形を例示した図である。エンコーダ504には、例えば光学式ロータリエンコーダが用いられ、所定の間隔でスリットが刻まれた円盤と、光センサを含む検出部を備える。エンコーダ504の出力信号を制御部で処理することによりモータの駆動量と速度を検出できる。なお図9では2相エンコーダを用いた例を説明しているが、1相エンコーダを用いてもかまわない。
モータの駆動量を検出する場合、エンコーダ504の出力パルスにおける立ち上がりエッジの数又は立下りエッジの数をカウントし、そのカウント値にスリットの間隔を乗算することで駆動量が分かる。モータの速度を検出する場合には、符号901に示すように、エンコーダ504の所定パルスの間隔、すなわちパルス間隔の長さを検出すればよい。ズームレンズ401の駆動に異常が生じた場合には、ズーム速度を検出することにより、その異常を発見することができる。例えば、障害物のせいでズームレンズ401の駆動が阻害された場合には、制御部413が設定した速度に対して、検出した速度が遅くなるため、制御部413は何らかの異常が発生したことが分かる。
図2は、ズームレンズの駆動速度の検出に基づいてエラー発生を監視する場合の処理例について説明するためのフローチャートであり、エラー検出ステップの具体例を示す。なおこの処理は図1のステップS109で行われる。
S201で監視が開始した後、S202ではエンコーダ504を用いたパルス検出が行われる。次ステップS203にてズーム速度検出部506によりモータの速度を算出する。S204では、算出した速度が所定速度を下まわっているか否かを制御部413が判断する。ここでいう「所定速度」は異常発生の判断基準となる閾値に相当し、その値としては、ズームレンズ401の速度が遅くなったとしても露光ムラを起こさない最低速度値に規定すればよい。
モータの速度が所定速度を下まわっていなければ(S204でNOの場合)、モータの駆動状態が正常と判断されて、S207で監視処理が終了する。また、モータの速度が所定速度を下まわっていた場合(S204でYESの場合)にはエラーが発生したと判断され、ステップS205に進む。ここで、図1に示したステップS101で初期化したフラグの値を1にセットする。その後、S206ではズーム制御部507からズームモータ駆動回路502を介して送られる制御信号によりズームモータ501の駆動を停止させる。そしてステップS207で処理が終了する。
なお以上の説明では、特に図6の場合についてエラーの監視処理を述べたが、図7に説明した場合であっても同様に監視処理を行えることは勿論である。すなわち露光開始時点から所定時間が経過した後の時点から露光終了時点の間にズーム動作を行う場合には、露光とズーム動作とのタイミングが異なるだけである。例えば、図1のフローチャートにおいてS105で露光が先に開始し、S106では所定時間の経過後にズームレンズの駆動が開始することになるが、基本的な処理内容は図6の場合と同様である。
以下に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態ではエラー検出をズームモータの電流に基づいて行う。図10及び図11は、横軸に時間をとり、縦軸にズームモータの電流をとって、該電流の時間的変化を例示したグラフである。図10は、ズームモータ501にDCモータを用いた場合に、DCモータの正常動作時に流れる電流波形を示している。
符号1001で示すズームモータ501の駆動期間において、符号1002に示す時点で電流が流れだした直後に電流が一時的に上昇し、その後、モータから発生した起電力により、ある一定の値まで電流値が下がる。この電流の変動がなくなった期間1004を、定常状態とする。その後、符号1003に示す時点でズームモータ501の駆動が終了すると電流値が初期の値に戻る。
これに対してズームモータ501の異常動作時には、電流波形が図11のようになる。符号1101に示すズームモータ501の正常駆動期間の後、符号1102で示すようにズームモータ501の異常駆動期間が続き、その後、符号1103で示すように、異常駆動の復帰後の駆動期間が続いている。異常が発生してモータが停止した場合であっても、所定の駆動量に達していない場合にはモータ電流が流れ続ける。さらに、モータによる逆起電力が生じないため、モータに流れる電流は図示のように増加してしまう。この電流の異常増加を検出することで、ズームモータ501の動作エラーを検知することができる。
次にズームモータの電流が異常に増加した時の検出方法を説明する。
図12はズーム駆動制御部409に追加する電流検出回路の一例を示す。つまりズームモータ501の電流を検出するためには、図5に示したズーム駆動制御部409に電流検出回路を設ける必要がある。なお図12に示す構成部のうち、図5と同じ部分については当該部分について既に使用した符号を付すことでそれらの詳細な説明を割愛する。
図示のように、ズーム制御部507の前段部には、基準電源としての基準電圧出力回路1201と電圧比較用のコンパレータ1202が設けられており、またズームモータ駆動回路502には電流検出用抵抗1203が接続されている。
ズームモータ501の電流検出を行うにあたって、ズームモータ駆動回路502に電流検出用抵抗1203を取り付ける。この電流検出用抵抗1203により、ズームモータ駆動回路502がズームモータ501に供給する電流(これをIと記す)が電圧(これをVfbと記す)に変換される。この電圧Vfbは、オペアンプを用いたコンパレータ1202の負入力端子に供給する。さらにコンパレータ1202の正入力端子には、基準電圧出力回路1201が発生する基準電圧(これをVrefと記す)を供給する。そしてコンパレータ1202の出力信号をズーム制御部507に入力する。さらに、ズーム制御部507は基準電圧出力回路1201に対して制御信号を送出することにより基準電圧Vrefの値を変更することが可能である。なお基準電圧Vrefの設定値に関しては、図10で説明したズームモータ501の正常動作時にて、定常状態1004での電流値から電圧Vfbを求め、この値に、図6で説明した露光間ズームの効果が適正に得られるようなマージンを加算して決定すればよい。
電圧Vfbについては、電流検出用抵抗1203に流れる電流をIとし、電流検出用抵抗1203の抵抗値をRとした場合に次式(1)で表わされる。
Figure 0005322665
ズームモータ501に流れた電流が電流検出用抵抗1203にも流れるように回路を形成する。つまり、電流検出用抵抗1203に流れる電流Iがモータ電流Iに等しい(I=I)として、上式(1)に従って電圧Vfbは、Vfb=R×Iで表わされる。よって、電圧Vfbによってモータ電流Iを検出することができる。
コンパレータ1202によりVrefとVfbが比較され、両者の差電圧が分かる。この差電圧に応じてズーム制御部507に出力される値が決定する。つまりVfbがVrefを超えたとの判断結果が得られた場合に、ズームモータ501に流れる電流が異常に増加したと判断される。そしてズーム制御部507はズームモータ501の駆動を停止する指示をズームモータ駆動回路502に送出する。
次にズームモータの電流検出に基づいてズーム動作のエラー検出を行う場合の露光間ズーム撮影について説明する。なお、以下で述べるエラーの監視処理以外の部分は、図1で説明したフローチャートと同様である。よって説明の重複を回避するため、相違点を中心に説明する。
図3は、ズームモータの駆動電流に基づいてエラーを監視する方法について処理例を説明するフローチャートであり、エラー検出ステップの具体例を示す。なお、この処理は図1に示したS109で行われる。S301で処理が開始し、S302ではズームモータ501の電流が異常に上昇しているか否かをズーム制御部507が判定する。その結果、電流の異常な上昇が検出された場合(S302でYESの場合)にはエラーが発生したと判断されてステップS303に進む。また電流の異常な上昇が検出されない場合(S302でNOの場合)にはS305に進んで処理を終了する。
S303では前述したフラグの値を1にセットした後、次ステップS304に進み、ズーム制御部507からズームモータ駆動回路502を介して送られる制御信号によってズームモータ501の駆動が停止し、S305にて処理が終了する。
以上の説明ではズームモータ501の電流増加の検出手段として、電流検出用抵抗1203により求められる電圧と、予め決められた基準電圧とを比較し、比較結果に応じてズーム動作を停止すべくモータに流れる電流に制限を設ける構成形態を挙げた。これに限らず、他の方法でズームモータ501の電流を検出することもできる。その一例として、AD(アナログ−デジタル)変換手段を用いて電流の検出信号を取得する方法がある。
この場合、前記第2の実施形態で新たに加えた基準電圧出力回路1201及びコンパレータ1202は用いずに、これらに代えて、ズーム制御部507の内部にAD変換器を設ける。電流検出用抵抗1203で得た電圧VfbをAD変換器に入力し、これをデジタル信号に変換する。この信号の大きさが所定値(基準値)を超えたと判断されときには、ズームモータ501に流れる電流が異常に増加したものと判断して、ズーム制御部507はズームモータの駆動を停止する指示をズームモータ駆動回路502に送出する。なお、所定値については、前述したVrefと同様に規定すればよく、これを固定値とするか可変値とするかの如何は問わない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の実施形態に係る露光間ズーム撮影時のフローチャートである。 本発明の第1の実施形態においてズームレンズの駆動速度の検出に基づくエラー監視処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態においてズームモータの駆動電流の検出に基づくエラー監視処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明に係るズーム駆動制御部の詳細なブロック図である。 適正な状態にて露光終了時点の所定時間前にズーム駆動を終わらせる場合に、露光とズーム駆動の関係を示すタイミング図である。 適正な状態にて露光開始時点から所定時間の経過後にズーム駆動を開始させる場合に、露光とズーム駆動の関係を示すタイミング図である。 露光終了時点の所定時間前にズーム駆動を終わらせる場合に、エラーが発生した状況について露光とズーム駆動の関係を示すタイミング図である。 エンコーダの出力波形例を示す図である。 適正な状態でのズームモータの電流波形例を示す図である。 異常な状態でのズームモータの電流波形例を示す図である。 ズーム駆動制御部409に追加する電流検出回路の構成例を示した図である。
401 ズームレンズ
402 シャッタ・絞りユニット駆動制御部
405 撮像素子
409 ズーム駆動制御部
413 制御部
501 ズームモータ
502 ズームモータ駆動回路
504 エンコーダ
505 ズーム位置検出部
506 ズーム速度検出部
507 ズーム制御部
508 露光間ズーム制御部

Claims (5)

  1. 露光期間中にズーム動作を行う露光間ズーム撮影の機能を有する撮像装置であって、
    レンズを駆動するレンズ駆動手段と、
    前記露光間ズーム撮影の際に前記ズーム動作を行うよう前記レンズ駆動手段を制御するとともに、前記露光間ズーム撮影の際に前記レンズの動作エラーを検出した場合には該レンズが停止するよう制御し且つ露光動作を継続させる制御手段を設けたことを特徴とする撮像装置。
  2. ズーム動作中に前記レンズの動作エラーが発生したことを検出するエラー検出手段を具備することを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記エラー検出手段は、前記レンズの駆動速度に基づいて前記動作エラーを検出することを特徴とする、請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記エラー検出手段は、前記レンズ駆動手段に係る駆動電流に基づいて前記動作エラーを検出することを特徴とする、請求項2に記載の撮像装置。
  5. 露光期間中にズーム動作を行う露光間ズーム撮影の機能を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記露光間ズーム撮影の際にレンズの動作エラーを検出するエラー検出ステップと、
    前記エラー検出ステップにて前記動作エラーを検出した場合には露光動作を継続しつつレンズの駆動を停止させるステップを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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