JP2002258344A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2002258344A
JP2002258344A JP2001053365A JP2001053365A JP2002258344A JP 2002258344 A JP2002258344 A JP 2002258344A JP 2001053365 A JP2001053365 A JP 2001053365A JP 2001053365 A JP2001053365 A JP 2001053365A JP 2002258344 A JP2002258344 A JP 2002258344A
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JP
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instruction
elapsed time
setting
photographing
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JP2001053365A
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Kazuya Kobayashi
一也 小林
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 速写撮影におけるレリーズタイムラグの問題
を軽減させる。 【解決手段】 演算処理回路7は、撮影を開始させるレ
リーズSW10からの第一の指示に応じ、撮像素子2か
ら出力される信号に基づいてAE及びAF処理を実行し
てレンズ1の位置・絞り12の絞り量・撮像素子2の素
子シャッタ速度を制御すると共に、第一の指示から該第
一の指示に続いて行なわれる撮影を開始させるレリーズ
SW10からの第二の指示を取得するまでの経過時間を
計時する。第二の指示に応じて開始される撮影では、演
算処理回路7は経過時間に基づいてAE及びAF処理を
実行し、経過時間が短いときにはAE及びAF処理のい
ずれか若しくは両者を実行せずに第一の指示に応じて開
始される撮影において実行されたAE及びAF処理によ
る制御結果を流用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラに用いられ
る技術に関し、特に、速写撮影の性能を向上させる技術
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】カメラ
を用いて短時間に複数回の撮影を行なう手法のひとつに
速写撮影などと呼ばれるものがある。速写撮影は、撮影
者によってレリーズボタンが押下されている間自動的に
連続して撮影が行なわれるいわゆる連写撮影とは異な
り、レリーズボタンの押下操作が繰り返されることによ
ってレリーズボタンへの1回の押下操作の度に1回の撮
影が行なわれるというものである。
【0003】ところで、最近のカメラは自動露出設定機
能(以下、「AE」と称する)や自動合焦機能(以下、
「AF」と称する)を装備しているものが多い。連写撮
影においてこのAEやAFを使用すると、レリーズボタ
ンが押下されたときにAE・AFが機能し、連続撮影
中、すなわちレリーズボタンの押下操作の継続中は撮影
者が特に指示しない限りそのときに決定された露出、ピ
ント、シャッタ速度等の撮影条件が維持される。これに
対し、速写撮影においては毎回のレリーズボタンへの押
下操作の度にAE・AFが機能する。従って、撮影の継
続中に被写体の明るさや被写体とカメラとの間の距離等
に変化が生じ得ることを考慮すれば、連写撮影に比べて
速写撮影の方がAE・AFによる制御結果をより適切に
利用できるといえる。
【0004】しかしながら、AE・AFによって撮影条
件がカメラに適切に設定されるまでにはある程度の時間
が必要である。この時間はレリーズタイムラグなどとも
呼ばれ、このレリーズタイムラグのため、短時間に多数
回の撮影を行なう速写撮影においてはAE・AFの時間
応答性が問題となる。
【0005】速写撮影におけるレリーズタイムラグの問
題を軽減させる技術として、例えば下記の刊行物に開示
されている技術がある。 1.特開平8−76169号公報 焦点調節用レンズを予め過焦点距離にセットしておき、
測光結果により得られる絞りが所定の値より大きい場合
には過焦点距離にセットされているレンズの被写界深度
で被写体の撮影を行なう。 2.特開平7−134239号公報 レリーズボタンの「一気押し」がなされたときには露出
値や焦点調節情報等の撮影情報の表示動作を省略して被
写体の撮影を行なう。 3.特開平7−128580号公報 レリーズ優先モードが選択されたときには合焦状況に拘
らずにレリーズボタンの操作に応じて直ちに被写体の撮
影を行なう。
【0006】本発明は、上述した技術とは異なる手法に
よって、速写撮影におけるレリーズタイムラグの問題を
軽減させることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の態様のひとつで
あるカメラは、被写体の撮影を行なって該被写体の画像
を表現する画像信号を得る撮像手段と、前記撮影を開始
させる指示を行なう指示手段と、撮影における露出に係
る条件を設定する設定手段と、前記指示手段により行な
われた前記撮影を開始させる第一の指示に応じて該撮影
における露出に係る条件を前記設定手段に設定させる第
一設定制御手段と、前記第一の指示から該第一の指示に
続いて該指示手段により行なわれる前記撮影を開始させ
る第二の指示までの経過時間を検出する検出手段と、前
記経過時間に基づいて前記第二の指示に応じて開始され
る撮影における露出に係る条件を前記設定手段に設定さ
せる第二設定制御手段と、を有するように構成すること
によって前述した課題を解決する。
【0008】ここで、撮影における露出に係る条件と
は、例えば、AE・AFを機能させることにより決定さ
れる、あるいは更に加えてストロボ調光の使用・非使用
や露出の補正値などのユーザによる設定指示により決定
される、ピント位置、絞りの値、シャッタ速度などとい
った条件である。
【0009】上記の構成によれば、速写撮影の指示であ
る、指示手段による撮影開始の指示の繰り返しが行なわ
れているときには、第二設定制御手段が経過時間に基づ
いて第二の指示に応じて開始される撮影における露出に
係る条件を設定手段に設定させる。こうすることによっ
て、第二の指示によって開始される撮影における該条件
の設定を、第一の指示によって開始される撮影において
設定される該条件から経過時間に応じて変化させること
ができる。従って、例えば経過時間が短いときには経過
時間が長いときに比べてその変化を少なくさせることに
よって該条件の変更設定に要する時間を減少させること
ができるようになり、速写撮影におけるレリーズタイム
ラグの問題が軽減される。
【0010】なお、上述した本発明に係るカメラにおい
て、前記検出手段は、前記第一の指示に応じて開始され
る撮影に係る動作が完了する前に前記第二の指示が行な
われても前記経過時間の検出が行なえるように構成する
と好適である。この構成によれば、指示手段からの撮影
開始指示の繰り返しの時間間隔が短く、指示に応じて開
始される撮影に係る動作が完了する前に次の撮影開始指
示が指示手段によりなされるような場合であっても経過
時間の検出が行なえるので、本発明が奏する速写撮影に
おけるレリーズタイムラグの問題の軽減効果が減殺され
ない。
【0011】また、上述した本発明に係るカメラにおい
て、例えば、前記第二設定制御手段は、前記経過時間が
所定の時間よりも短いときには、前記第一設定制御手段
による制御に従って前記設定手段が設定していた前記露
出に係る条件のうちの一部若しくは全部を、該設定手段
に設定させる前記第二の指示に応じて開始される撮影に
おける露出に係る条件として流用させるように構成する
と好適である。
【0012】この構成によれば、速写撮影の時間間隔が
特に短いときには、前回の撮影時における該条件の設定
の一部若しくは全部がそのまま流用されるので、今回の
撮影に係る該条件の設定に要する時間が極めて短くな
る。また、上述した本発明に係るカメラにおいて、前記
第二設定制御手段は、前記経過時間が所定の時間よりも
長いときには、前記第二の指示に応じて開始される撮影
における露出に係る条件を前記設定手段に設定させるよ
うに構成すると好適である。
【0013】この構成によれば、速写撮影の時間間隔が
それほど短くないのであれば通常の撮影と同様の該条件
の設定が設定手段によってなされるので、該条件が適切
に設定された撮影が行なわれる。また、上述した本発明
に係るカメラにおいて、前記経過時間に関する情報を告
知する告知手段を更に有するように構成してもよい。
【0014】この構成によれば、経過時間に関する情報
がカメラの使用者に告知されるので、第二設定制御手段
がどのような動作を行なうかを使用者が認識することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、ここでは、メモリ等の電子
記録媒体に被写体像の記録を行なういわゆる電子カメラ
において本発明を実施する例を説明する。
【0016】図1は本発明を実施する電子カメラの構成
を示す図である。まず、同図について説明する。図1に
示す電子カメラ(以下、「本装置」と称する)は、被写
体像を撮像素子2の受光面で結像させるレンズ1、レン
ズ1を経て本装置内に入射する光の光量を必要に応じて
制限する絞り12、合焦のためのレンズ1の移動や適切
な露出のための絞り12の調整のために用いられるレン
ズ・絞り駆動モータ8、レンズ・絞り駆動モータ8を制
御するモータドライブ回路9、レンズ1によって結像さ
れた被写体像を電気信号に変換する撮像素子2、撮像素
子2から出力される電気信号の増幅・サンプルホールド
・アナログ/デジタル変換・輝度/色変換等の処理を行
なう撮像処理回路3、映像信号処理に必要な基準信号
(水平及び垂直同期信号等の各種パルス信号)を発生さ
せるSG回路(パルス発生回路)4、不図示の映像記録
・再生系へ被写体像を表現する映像信号を出力する映像
記録・出力部5、撮像素子2の位置における被写体像の
合焦の程度を評価するための高周波成分を映像信号にお
ける輝度信号から抽出するBPF(バンド・パス・フィ
ルタ)回路6、CPU(中央処理装置)・ROM・RA
M・タイマ(計時回路)等により構成される演算処理回
路7、演算処理回路7からの指示に応じて撮影条件等の
各種情報を表示する表示部13、押下操作で表現される
撮影者からの映像信号の記録の指示を取得するレリーズ
SW(スイッチ)10、及び、操作によって表現される
撮影者からの撮影条件の設定変更の指示とその変更内容
とを取得する操作部11を備えて構成されている。
【0017】次に、図1に示す本装置の動作の概要につ
いて説明する。まず、被写体光がレンズ1を経て本装置
内に入射し、撮像素子の受光面上に被写体像として結像
する。撮像素子2からの出力である被写体像を表現して
いる電気信号である映像信号は、撮像処理回路3におい
て増幅・サンプルホールド・アナログ/デジタル変換・
輝度/色変換等の処理が施され、その後に映像記録・出
力部5、BPF回路6、及び演算処理回路7へと送られ
る。
【0018】映像記録・出力部5に送られた映像信号は
不図示の映像記録・再生系の入力部へと出力される。ま
た、BPF回路6では、入力された映像信号における輝
度(Y)信号の周波数成分の一部である高域の成分が抽
出される。この高域成分の量の大小はその映像信号で表
現される映像のコントラストの高低に対応するとみなす
ことが可能である。更に、BPF回路6では、この高域
成分量を積分する処理が行なわれ、この積分値が演算処
理回路7へと出力される。
【0019】一般に、コントラストの高い映像ほどより
正確に合焦がされているとみなすことができる。そこ
で、演算処理回路7はモータドライブ回路9を制御して
レンズ・絞り駆動モータ8を駆動させてレンズ1を撮像
素子2から見て前後に移動させ、そのときにBPF回路
6より得られる前述した積分値が最大となったときのレ
ンズ1の位置を合焦位置として設定する。以上の動作が
「山登り方式」などと一般に称されているAFの一方式
である。
【0020】なお、以下の説明においては前述した高域
成分の量の積分値を「AF評価値」と称することとす
る。演算処理回路7では、上述したAFの処理が行なわ
れる一方で、撮像処理回路3から取得した映像信号にお
ける輝度(Y)信号を積分する処理、すなわち測光処理
が行なわれる。そして、その測光の結果に基づき、撮像
素子2における電荷蓄積時間、すなわちいわゆる素子シ
ャッタにおけるシャッタ速度の設定制御、及びモータド
ライブ回路9を制御してレンズ・絞り駆動モータ8を駆
動させて行なわれる絞り12の設定制御、つまりAEの
処理が行なわれる。ここで、測光処理の結果である映像
信号における輝度信号の積分値を「AE値」と称するこ
ととする。
【0021】更に、演算処理回路7では、その映像信号
における色差(C)信号に基づいたホワイトバランス
(WB)処理も行なわれる。ここで、演算処理部7は、
SG回路4から取得される映像信号についての垂直同期
(VD)信号及び水平同期(HD)信号を利用してA
F、AE、WBの各制御処理の基礎となる情報を映像画
面のうちのどの領域から取得するかをまず設定してから
各制御処理を実行する。この設定は本装置のユーザによ
って変更できるように構成することも可能である。
【0022】なお、演算処理回路7では、本装置のユー
ザによる操作部11への操作に応じた撮影条件の設定の
ための各種パラメータの変更の処理や、レリーズSW1
0に対する押下操作の受付及び繰り返しの押下操作にお
ける操作間隔時間の検出処理なども更に行なわれる。
【0023】以下、本装置による速写撮影時において、
レリーズSW10が押下操作されてから映像記録・出力
部5より映像信号が出力されて不図示の映像記録・再生
系で記録されるまでの、AE、AF、撮影(シャッ
タ)、記録の各処理(これらの処理を総称して「速写撮
影処理」と称することとする)の手順についてフローチ
ャートを参照しながら説明する。なお、これより説明す
る速写撮影処理は、いずれも演算処理回路7の構成要素
であるCPUがROMに予め記録されている制御プログ
ラムを読み出して実行することによって行なわれる。
【0024】図2は速写撮影処理の手順の第一の例を示
すフローチャートである。まず、S101において、レ
リーズSW10への押下操作が検出されたか否かが判別
され、この押下操作が検出されるまで、すなわちS10
1の判別結果がYesとなるまでこの判別処理が繰り返
される。
【0025】レリーズSW10への押下操作が検出され
ると計時のためのタイマが参照され、前ステップで検出
された押下操作の直前にレリーズSW10に対して押下
操作がなされたときからの経過時間が調べられる。そし
て、この経過時間が予め設定されている規定時間以内で
あったか否かがS102において判別され、この判別結
果がYesならばS103に、NoならばS104に、
それぞれ処理が進む。
【0026】S103では、表示部13が制御され、上
述したS102の判別結果がNoであったこと、すなわ
ち、S101の処理において検出されたレリーズSW1
0への押下操作(以下、この押下操作を「今回の押下操
作」と称することとする)がその直前のレリーズSW1
0への押下操作(以下、この押下操作を「前回の押下操
作」と称することとする)から規定時間を過ぎた後に行
なわれたことを示す表示がなされ、ユーザにその旨が告
知される。なお、本装置に発音素子を設け、ユーザへの
この告知を表示部13への表示によって行なう代わりに
音によって行なうようにしてもよい。
【0027】上述したS103の処理を終えた後にはS
106に処理が進む。S104では前述したAEの処理
が行なわれる。S105では前述したAFの処理が行な
われる。S106及びS107では撮影処理及び記録処
理が実行され、このときに撮像素子2から出力される映
像信号に対して撮像処理回路3で処理が施されて映像記
録・出力部5より出力され、不図示の映像記録・再生系
で記録される。
【0028】以上までの手順が速写撮影処理の手順の第
一の例である。この手順は、レリーズSW10に対する
前回の押下操作から今回の押下操作までの経過時間が前
述した規定時間以内であるような速写撮影が行なわれた
ときには、その経過時間の間で被写体の明るさや被写体
と本装置との物理的な位置関係に大きな変化は生じない
とみなし、AE及びAFについての新たな制御処理を行
なわないようにしたものである。従って、このような場
合にはこれらの制御処理が行なわれないので、それまで
に設定されていたレンズ1の位置、絞り12の値、及び
撮像素子2についてのシャッタ速度の設定が維持され
る。ここで、絞り12の値は、ユーザによって露出補正
値が設定されている場合にはその補正値を反映させた値
が維持され、また、本装置が調光のためのストロボを装
備しているのであれば、そのストロボ発光の使用/使用
についてもそれまでの設定が維持されるようにする。
【0029】なお、上述した第一の例に関し、レリーズ
SW10に対する前回の押下操作によって行なわれる撮
影に係る動作、すなわち被写体の撮影から画像信号の記
録を完了するまでの一連の動作が完了する前に今回の押
下操作がなされたときでも、この今回の押下操作の検出
が行なえるようにするため、演算処理回路7のCPUは
例えば割り込み処理によってレリーズSW10に対する
押下操作の検出を行なうようにするとよい。
【0030】図3は速写撮影処理の手順の第二の例を示
すフローチャートである。この図3を既に説明した図2
のフローチャートと比較すると分かるように、図3に示
す第二の例においてはS103の処理を終えた後には処
理がS105に進む点で図2に示す第一の例と異なって
いる。つまり、この第二の例では、レリーズSW10に
対する前回の押下操作から今回の押下操作までの経過時
間が前述した規定時間以内であるような速写撮影が行な
われたときには、S104の処理であるAEについての
新たな制御処理は行なわないものの、S105の処理で
あるAFについての処理については上述した経過時間の
長短に拘らずに常に実行するようにしたものである。こ
の例は、その経過時間の間で被写体の明るさには大きな
変化は生じないが被写体と本装置との位置関係には大き
な変化が生じ得ると予想される場合に有効である。
【0031】図4は速写撮影処理の手順の第三の例を示
すフローチャートである。この図4を既に説明した図3
のフローチャートと比較すると分かるように、図4に示
す第四の例においてはS104の処理であるAEの処理
とS105の処理であるAFの処理との処理順が入れ替
わっている点で図3に示す第二の例と異なっている。つ
まり、この第三の例では、レリーズSW10に対する前
回の押下操作から今回の押下操作までの経過時間が前述
した規定時間以内であるような速写撮影が行なわれたと
きには、S105の処理であるAFについての新たな制
御処理は行なわないものの、S104の処理であるAE
についての処理については上述した経過時間の長短に拘
らずに常に実行するようにしたものである。この例は、
その経過時間の間で被写体と本装置との位置関係には大
きな変化は生じないが被写体の明るさには大きな変化が
生じ得ると予想される場合に有効である。
【0032】図5は速写撮影処理の手順の第四の例を示
すフローチャートである。図5において、S101から
S103にかけての処理は図2に示した第一の例におけ
るものと同様である。但し、S102の判別処理の結果
がNoのときには処理がS201に進み、また、S10
3の処理を終えた後には処理がS202に進む。
【0033】S201ではフラグflagを「0」にセット
し、その後はS104に処理が進む。S202ではフラ
グflagを「1」にセットし、その後はS104に処理が
進む。
【0034】S104では他の例と同様のAEの処理が
行なわれ、その後はS203に処理が進む。S203で
は、上述したS104のAEの処理において得られたA
E値と、レリーズSW10に対する前回の押下操作の際
に実行されたAEの処理において得られたAE値との差
が予め設定されている規定値以下であり、且つ、前述し
たフラグflagが「1」にセットされているか否かが判別
される。この判別処理は、レリーズSW10に対する前
回の押下操作から今回の押下操作までの経過時間が前述
した規定時間以内であるか否かを判別しているのと等値
である。そして、この判別結果が両者ともYesである
以外のとき、すなわちいずれか若しくは両者ともNoの
ときには、S105において他の例と同様のAEの処理
が行なわれる。なお、レリーズSW10に対する前回の
押下操作の際に実行されたAEの処理において、その際
に得られたAE値は演算処理回路7の有するRAMに保
存しておくようにする。
【0035】その後、S106及びS107では他の例
と同様の撮影処理及び記録処理が実行される。以上まで
の手順が速写撮影処理の手順の第四の例である。この手
順は、レリーズSW10に対する前回の押下操作と今回
の押下操作とにおけるAE値の変化が調べられ、前回の
押下操作から今回の押下操作までの経過時間が前述した
規定時間以内であるような速写撮影が行なわれたときに
このAE値が前述した規定値以内でしか変化していない
のであれば、その経過時間の間で被写体の状態に大きな
変化は生じていないとみなし、AFについての新たな制
御処理を行なわないようにしたものである。
【0036】図6は速写撮影処理の手順の第五の例を示
すフローチャートである。この図6を既に説明した図5
のフローチャートと比較すると分かるように、図6に示
す第五の例におけるS301及びS302の処理が図5
に示す第四の例におけるS104及びS203の処理と
入れ替わっている点が図6と図5との違いである。以
下、この異なる部分についてのみ説明する。
【0037】S301では、AFの処理のうちのAF評
価値を取得する処理のみが行なわれる。ここで、S30
2において、上述したS105の処理において得られた
AF評価と、レリーズSW10に対する前回の押下操作
の際に実行されたAFの処理において得られたAF評価
値との差が予め設定されている規定値以下であり、且
つ、S201若しくはS202の処理によってセットさ
れるフラグflagが「1」にセットされているか否かが判
別される。この判別処理は、レリーズSW10に対する
前回の押下操作から今回の押下操作までの経過時間が前
述した規定時間以内であるか否かを判別するのと等値で
ある。そして、この判別結果が両者ともYesである以
外のとき、すなわちいずれか若しくは両者ともNoのと
きには、S105において、S301の処理で取得され
たAF評価値に基づくAFの処理が他の例と同様に行な
われる。
【0038】なお、レリーズSW10に対する前回の押
下操作の際に実行されたAFの処理において、その際に
得られたAF評価値は演算処理回路7の有するRAMに
保存しておくようにする。以上の処理が速写撮影処理の
手順の第五の例において実行される。この手順は、レリ
ーズSW10に対する前回の押下操作と今回の押下操作
とにおけるAF評価値の変化が調べられ、前回の押下操
作から今回の押下操作までの経過時間が前述した規定時
間以内であるような速写撮影が行なわれたときにこのA
F評価値が前述した規定値以内でしか変化していないの
であれば、その経過時間の間で被写体の状態に大きな変
化が生じていないとみなし、AFについての新たな制御
処理を行なわないようにしたものである。なお、この例
においては、AEの処理は上述した経過時間の長短に拘
らずに行なわないので、レリーズSW10に対する前回
の押下操作時に実行されるAEの処理の処理結果がその
まま維持される。
【0039】図7は速写撮影処理の手順の第六の例を示
すフローチャートである。この図7を既に説明した図5
のフローチャートと比較すると分かるように、図7に示
す第六の例におけるS401の処理が図5に示す第四の
例におけるS105の処理と入れ替わっている点が図7
と図5との違いである。
【0040】この異なる部分についてのみ説明すると、
S401では、レンズ1の可動範囲を制限して前述した
AFの処理が行なわれる。ここで、レンズ1の可動範囲
を制限して行なわれるAFの処理について、図8を用い
て説明する。
【0041】図8に示すグラフは撮像素子2を基準とし
たときのレンズ1の位置に基づくAF評価値の変化の一
例を表現したものであり、本実施例において採用してい
る前述した山登り方式のAFにおいては、このグラフの
山型のカーブの頂上に対応するレンズ1の位置を合焦位
置とする。ここで、レンズ1の可動範囲を制限して行な
われるAFの処理は、同図にとして示しているような
レンズ1の通常の可動範囲のうち、として示している
ような可動範囲に限定してAF評価値を取得し、その可
動範囲内で取得されるAF評価値の最大値を探索してレ
ンズ1の合焦位置を決定するというものである。これ
は、レリーズSW10に対する前回の押下操作から今回
の押下操作までの経過時間が前述した規定時間以内であ
るような速写撮影が行なわれたときにAE値が前述した
規定値以内でしか変化していないのであれば被写体と本
装置との物理的な位置関係に大きな変化は生じていない
とみなせるから、のようなレンズ1の通常の可動範囲
の全てを対象とせずにのようなレンズ1の可動範囲に
ついてのみを対象としてAFの処理を行なっても合焦位
置を正しく見つけ出すことができるとの考えに基づくも
のである。このようにレンズ1の可動範囲を制限してA
Fの処理を行なうと、AFの処理のための処理時間が短
縮される効果が得られる。
【0042】図9は速写撮影処理の手順の第七の例を示
すフローチャートである。この図9を既に説明した図2
のフローチャートと比較すると分かるように、図9に示
す第七の例においてはS103の処理を終えた後に、S
501の処理を行なってから処理がS105に進む点で
図2に示す第一の例と異なっている。
【0043】この異なる部分についてのみ説明すると、
S501では、モータドライブ回路9に指示が与えられ
てレンズ・絞り駆動モータ8が制御され、絞り12を絞
る動作が行なわれる。以上の処理が速写撮影処理の手順
の第七の例において実行される。この手順は、レリーズ
SW10に対する前回の押下操作から今回の押下操作ま
での経過時間が前述した規定時間以内であるような速写
撮影が行なわれたときには、被写体と本装置との物理的
な位置関係に大きな変化は生じないとみなし、絞り12
を絞ることで被写界深度を深くしてその位置関係の変化
による合焦位置のズレを解消させるというものである。
【0044】なお、絞り12を絞ることによる光量の減
少の問題を補償するために、撮像素子2から出力される
映像信号に対して映像処理回路3で施される増幅処理に
おける増幅度を光量の減少度に応じて増加させるとよ
い。また、増幅度を増加させる代わりに、撮像素子2に
ついてのシャッタ速度の設定を変更して遅いシャッタ速
度とすることでも光量の減少の問題は補償できる。
【0045】以上までに説明した速写撮影処理のいずれ
かが演算処理回路7の有するCPUで行なわれることに
よって、図1に示す本装置で本発明が実施される。な
お、本発明は上述した実施例での実施に限定されるもの
ではなく、種々の改良・変更が可能である。例えば、A
Fの方式は上述した山登り方式に限定されずいわゆるT
TL位相差方式や赤外線等を利用するアクティブ方式な
どを採用するカメラで本発明を実施することは可能であ
り、また、フィルム上に被写体像を記録する銀塩写真の
撮影を行なういわゆる銀塩カメラで本発明を実施するこ
ともできる。
【0046】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るカメラは、被写体の撮影を行なうときに、該撮影を開
始させる第一の指示に応じて該撮影における露出に係る
条件を設定する制御を行ない、該第一の指示から該第一
の指示に続いて行なわれる撮影を開始させる第二の指示
までの経過時間を検出し、該経過時間に基づいて該第二
の指示に応じて開始される撮影における露出に係る条件
を設定させる制御を行なう。
【0047】本発明は、上述した構成を有することによ
り、第二の指示によって開始される撮影における該条件
の設定を、第一の指示によって開始される撮影において
設定される該条件から経過時間に応じて変化させること
ができるので、例えば経過時間が短いときには経過時間
が長いときに比べてその変化を少なくさせることによっ
て該条件の変更設定に要する時間を減少させることがで
きるようになり、速写撮影におけるレリーズタイムラグ
の問題が軽減される効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電子カメラの構成を示す図で
ある。
【図2】速写撮影処理の手順の第一の例を示すフローチ
ャートである。
【図3】速写撮影処理の手順の第二の例を示すフローチ
ャートである。
【図4】速写撮影処理の手順の第三の例を示すフローチ
ャートである。
【図5】速写撮影処理の手順の第四の例を示すフローチ
ャートである。
【図6】速写撮影処理の手順の第五の例を示すフローチ
ャートである。
【図7】レンズの可動範囲を制限して行なわれるAFの
処理を説明する図である。
【図8】速写撮影処理の手順の第六の例を示すフローチ
ャートである。
【図9】速写撮影処理の手順の第七の例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 レンズ 2 撮像素子 3 映像処理回路 4 SG回路(パルス発生回路) 5 映像記録・出力部 6 BPF回路 7 演算処理回路 8 レンズ・絞り駆動モータ 9 モータドライブ回路 10 レリーズSW 11 操作部 12 絞り 13 表示部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/18 H04N 5/238 Z 5C022 H04N 5/225 101:00 G02B 7/11 D 5/238 N // H04N 101:00 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H002 GA00 GA11 HA05 2H011 AA03 CA22 DA01 2H020 MA02 MA07 MC71 MC79 MC83 MD00 2H051 AA00 EA21 EA25 EA28 EB04 2H102 AB17 BB01 BB32 CA01 5C022 AA13 AB02 AC11 AC31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の撮影を行なって該被写体の画像
    を表現する画像信号を得る撮像手段と、 前記撮影を開始させる指示を行なう指示手段と、 撮影における露出に係る条件を設定する設定手段と、 前記指示手段により行なわれた前記撮影を開始させる第
    一の指示に応じて該撮影における露出に係る条件を前記
    設定手段に設定させる第一設定制御手段と、 前記第一の指示から該第一の指示に続いて該指示手段に
    より行なわれる前記撮影を開始させる第二の指示までの
    経過時間を検出する検出手段と、 前記経過時間に基づいて前記第二の指示に応じて開始さ
    れる撮影における露出に係る条件を前記設定手段に設定
    させる第二設定制御手段と、 を有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記第一の指示に応じ
    て開始される撮影に係る動作が完了する前に前記第二の
    指示が行なわれても前記経過時間の検出が行なえること
    を特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記第二設定制御手段は、前記経過時間
    が所定の時間よりも短いときには、前記第一設定制御手
    段による制御に従って前記設定手段が設定していた前記
    露出に係る条件のうちの一部若しくは全部を、該設定手
    段に設定させる前記第二の指示に応じて開始される撮影
    における露出に係る条件として流用させることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記第二設定制御手段は、前記経過時間
    が所定の時間よりも長いときには、前記第二の指示に応
    じて開始される撮影における露出に係る条件を前記設定
    手段に設定させることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記経過時間に関する情報を告知する告
    知手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の
    カメラ。
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