JP2012247745A - レンズ位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
レンズ位置検出装置における、検出手段の検出信号にチャタリングが発生し、正しくレンズ位置検出ができない場合があった。
【解決手段】
フォーカスレンズ群の可動範囲を、第1の電圧レベル側と第2の電圧レベル側とに分割する基準位置に配置された検出手段を備え、基準位置を検出するレンズ位置検出装置において、まず制御手段は、フォーカスレンズ群の駆動手段の動作を安定させ、更に、電圧値が不安定となる、電圧の切り替わり位置付近からフォーカスレンズ群を移動し、駆動手段の初期励磁が完了してから、検出手段割り込み許可を行うことを特徴とするレンズ位置検出装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ光学系の一部を構成するフォーカスレンズ群を光軸方向へ移動させる焦点調整機能を有するカメラ若しくはレンズ等におけるレンズ位置検出装置に関する。
従来のカメラ若しくはレンズ等においては、レンズ光学系の一部を構成するフォーカスレンズ群を、合焦度にしたがってアクチュエータにより光軸方向へ自動で移動させる自動焦点調整機能を有するものが普及している。
また、自動焦点調整機能とともに、フォーカスレンズ群を、撮影者の直接操作により光軸方向へ手動で移動させる手動焦点調整機能を有するカメラ若しくはレンズ等も普及している。
これらのカメラ若しくはレンズ等において、合焦度にしたがってフォーカスレンズ群を自動で目標の位置に移動させるためには、フォーカスレンズ群の位置を把握する手段が必要である。
カメラ若しくはレンズ等の制御手段は、フォーカスレンズ群の位置を把握することで、駆動手段を制御し、合焦度に応じた自動焦点調整機能を行うことが可能となる。
カメラ若しくはレンズ等がフォーカスレンズ群の位置把握を行う方式として、相対的位置により把握する方式がある。
フォーカスレンズ群の位置を相対的位置により把握する方式では、フォーカスレンズ群の可動範囲において「基準位置」を定め、制御手段が駆動手段によりフォーカスレンズ群を基準位置から移動させた移動量分を相対的位置として把握する。
相対的位置によるフォーカスレンズ群の位置把握では、カメラ若しくはレンズ等を起動するたびに基準位置を精度良く検出することが重要である。
引用文献1(特開平07−043591号公報)には、フォーカシングレンズの移動範囲の途中で、位置検出装置によりリセット位置を検出し、フォーカシングレンズの初期位置を決定するための基準位置とする光学機器が開示されている。
特開平7−043591号公報
自動焦点調整機能を有するカメラ若しくはレンズ等において、フォーカスレンズ群の駆動手段として例えばステッピングモータを採用する場合がある。
ステッピングモータは、電気的なパルス信号を与えることにより、固定子側に断続的かつ周期的に変化する励磁パターンを発生させ、この励磁パターンに従って回転子を動作させ、回転出力を得ることが可能な周知の駆動手段である。
上記のステッピングモータでは、励磁開始時において、固定子への励磁パターンと回転子の位相とが常に一致しているとは限らない。
この理由として、カメラ若しくはレンズ等の電源が切れ、ステッピングモータへの電力供給がなくなると、ステッピングモータの固定子は励磁されず、回転子がある程度自由に回転可能となってしまうことが考えられる。
ステッピングモータの回転子が自由に回転可能である時に、出力軸からステッピングモータの回転子へ外力等が加わると、回転子がステッピングモータの停止時位置から回転させられてしまう。
励磁開始時において固定子への励磁パターンと回転子の位相とがずれていると、固定子の励磁パターンと回転子の位相が同期するまで、ステッピングモータの挙動が不安定となる不安定現象が発生する。
上記不安定現象はステッピングモータに限らず、DCモータのコギングトルクによる駆動初期の不安定化によっても生じるおそれがある。
基準位置検出のためのモータ駆動中に不安定現象が発生すると、基準位置検出手段の信号が乱れるチャタリングが発生するおそれがある。
例えば、検出信号を電圧値の変化で検出している検出手段として用いられる、発光部からの光を受光部で受光する構造のフォトインタラプタ(以下、PIと称す)は上記の影響を受ける。PIでは、発光部からの光が構造物により遮光されているか否かを、受光部が検出し、検出信号が電圧値として出力される。
PIからの検出信号にチャタリングが発生すると、判断基準となる基準電圧をまたいで不安定となるため、正確に基準位置を判定することが困難となってしまう。
チャタリングは、上述したように駆動手段の駆動開始時に発生しやすいため、特にPIが出力する検出信号が基準電圧に近いポジションで駆動手段が始動すると、制御手段はPIからの検出信号を誤検知し、その後のシステムの制御に大きな影響を与えてしまう。
引用文献1に記載された光学機器では、構造部材への突き当てをリセット位置(基準位置)とはせずに、フォーカシングレンズの移動範囲の途中でリセット位置を位置検出装置により検出することで喰い付き等を防止している。これにより、構造部材への突き当てをしないことで、電気的に基準位置を検出するための位置検出装置が必要となる。
位置検出装置からの検出信号は、駆動手段から影響を受けるおそれがあるが、引用文献1に記載の光学機器ではこの問題について考慮されていない。
上記課題を解決するため、第1の発明は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ群を有する光学系と、前記フォーカスレンズ群を移動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、前記フォーカスレンズ群の可動範囲内で、前記フォーカスレンズ群の可動範囲の第1の電圧レベル側と第2の電圧レベル側とに分割する基準位置に配置された検出手段とを備え、前記検出手段は、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出することが可能なレンズ位置検出装置において、まず、前記制御手段は、前記駆動手段の動作が安定するまで駆動し、前記検出手段が、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出し、前記検出手段によって検出したフォーカスレンズ群の位置が第2の電圧レベル側であった場合には、前記駆動手段は前記フォーカスレンズ群を第2の電圧レベル側へと所定の距離駆動し、前記検出手段によって検出した前記フォーカスレンズ群の位置が第1の電圧レベル側であった場合には、前記駆動手段が、前記フォーカスレンズ群を、所定の距離第2の電圧レベル側方向へ移動し、移動する度に前記検出手段が電圧レベルを検出し、前記フォーカスレンズ群の位置が第1の電圧レベル側から第2の電圧レベル側に切り替わったことを検出するまで、第2の電圧レベル側方向への移動とフォーカスレンズ群の位置が第1の電圧レベル側か否かの検出を繰りかえし、前記フォーカスレンズ群の位置が第2の電圧レベル側になった時点からさらに前記駆動手段が、前記フォーカスレンズ群を、所定の距離、第2の電圧側へ駆動し、前記フォーカスレンズ群が第2の電圧レベル側に位置して駆動手段の初期励磁が完了してから、検出手段割り込み許可を行うことを特徴とするレンズ位置検出装置とした。
また、第2の発明は、光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ群を有する光学系と、前記フォーカスレンズ群を移動させる駆動手段である駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、前記フォーカスレンズ群の可動範囲内で、前記フォーカスレンズ群の可動範囲の第1の電圧レベル側と第2の電圧レベル側とに分割する基準位置に配置された検出手段とを備え、前記検出手段は、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出することが可能なレンズ位置検出装置において、まず、前記制御手段は、前記駆動手段の動作が安定するまで駆動し、前記検出手段が、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出し、前記検出手段によって検出したフォーカスレンズ群の位置が第1の電圧レベル側であった場合には、前記駆動手段は前記フォーカスレンズ群を所定の距離第1の電圧レベル側に駆動し、前記検出手段によって検出したフォーカスレンズ群の位置が第2の電圧レベル側であった場合には、前記駆動手段は前記フォーカスレンズ群を所定の距離第2の電圧レベル側に駆動し、前記フォーカスレンズ群が第1の電圧レベル側、又は第2の電圧レベル側に所定の距離移動し、駆動手段の初期励磁が完了してから、検出手段割り込み許可を行うことを特徴とするレンズ位置検出装置とした。
また、第3の発明は、前記駆動手段は、ステッピングモータであり、前記制御手段は、前記ステッピングモータの動作を安定させるため、前記検出手段が、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出する前に、前記ステッピングモータに、励磁パターンの組み合わせが一回転以上するまで励磁信号を発信し、前記励磁信号と前記駆動手段の回転を同期させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズ位置検出装置とした。
また、第4の発明は、前記検出手段はフォトインタラプタであることを特徴とする
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のレンズ位置検出装置とした。
本発明のレンズ位置検出装置では、駆動手段の駆動開始時において、駆動制御が安定するまで待機時間を確保することとし、さらに、制御手段は、検出手段から検出信号を監視し始める際に、駆動手段の駆動制御が安定化するまで検出手段割り込み許可をしないこととした。
これにより、駆動手段により駆動初期に信号検出手段において発生するおそれのあるチャタリングの影響で、レンズ位置検出装置が誤検出を起こし、正常にフォーカスレンズ群の基準位置が検出できないことを確実に防止することができるレンズ位置検出装置を提供することができる。
本発明を適用して構成された一眼レフカメラの要部構造と制御系の概略図 本発明の実施例1におけるフォーカス基準位置検出のフローチャート PIの検出信号の波形の模式図 チャタリングが発生した場合に信号検出手段が出力する信号波形の模式図 本発明の実施例2におけるフォーカス基準位置検出のフローチャート
図1は本発明のレンズ位置検出装置を適用して構成された一眼レフカメラの要部構造と制御系の概略図である。同図において、1は撮像装置、2は該撮像装置1に装着可能なレンズである。
光学系2には以下の装置が搭載されている。
3は光学系、4は絞り装置、5はフォーカス時に移動するフォーカスレンズ群、6はPI、7はフォーカスレンズ群5を駆動するステッピングモータ、8はステッピングモータ7や絞り装置4を制御するレンズMCUである。
PI6は、第1の電圧レベル側と第2の電圧レベル側のちょうど切り替わり位置に配置されている。かかるPI6は、フォーカスレンズ群5が現在、駆動範囲における第1の電圧レベル側と、第2の電圧レベル側のどちらに位置しているのかを検出する検出手段である。つまり、実施例1における光学系のフォーカスレンズ群5の駆動範囲は、PI6を境に第1の電圧レベル側と第2の電圧レベル側の2つに分けられ、フォーカスレンズ群5は常に第1、又は第2の電圧レベル側若しくはその切り替わり位置のいずれかに位置する。
一方、撮像装置1には以下の装置が搭載されている。
9は昇降動可能なミラー、10は前記ミラー9を昇降動させるためのミラー駆動モータ、11は公知のペンタプリズム、12はファインダ接眼レンズ、13はSPC(シリコンフォトダイオード)等から成る公知の測光素子、14はCCDラインセンサ等から成る公知の測距素子、15はシャッター、16はフィルムカメラにおけるフィルムあるいはデジタルカメラにおける固体撮像素子が位置する撮像面、17は公知の液晶装置等から成る表示器、18は撮影者の押し込み動作によって撮影の信号を発信するレリーズボタン、19はカメラの露出モード等を切り替えるモードダイヤル、20は電源、21はカメラ本体1とレンズ鏡筒2とを接続するマウント22に設けられた電気接点23及び24を介してシリアル伝送線でレンズMCU8に接続されたカメラMCUである。該カメラMCU21は焦点検出回路18から読み出した情報を用いて、フォーカスレンズ群5の移動量を決定し、かかる移動量の情報に基づく焦点調整の指令をレンズMCU8に発信する。レンズMCU8はかかる焦点調整の指令を受け、フォーカスレンズ群を移動させる。また、カメラMCU21はその他、測光素子13や表示器17などの制御も行う。
図2は実施例1の基準位置検出のフローチャートである。
かかる図2を用いて、本発明の第1実施例の基準位置検出の動作について述べる。
まず、ステップ#101において撮影者が撮像装置1の電源20をONにする。
これにより、撮像装置1に装着されたレンズ2のPI6の電源がONになる。PI6は電源がONの間、フォーカスレンズ群5が現在、駆動範囲の第1の電圧レベル側と、第2の電圧レベル側のどちらに位置しているのかを検出しつづける。
実施例1において、フォーカスレンズ群5が第1の電圧レベル側に位置する場合の検出信号はLowとし、フォーカスレンズ群5が第2の電圧レベル側に位置する場合の検出信号はHiとする。
次に、ステップ#102において、ステッピングモータ7の同期を行う。詳しくは、レンズMCU8が、ステッピングモータ7に対して、励磁の組み合わせが1回転以上するまで励磁信号を発信する。
励磁の組み合わせが1回転以上するまで励磁信号を発信するとはつまり、レンズMCU8がステッピングモータ7の固定子の全てを、回転子を一回転させるように順に励磁するものである。
ただし、必ずしも最初に励磁した固定子の位置に回転子があるとは限らないため、回転子が実際に一回転するとは限らない。ステッピングモータの回転子が自由に回転可能である時に、出力軸からステッピングモータの回転子へ外力等が加わると、回転子がステッピングモータの停止時位置から回転させられてしまう場合があるからである。
しかしながら、実施例1においては、レンズMCU8がステッピングモータ7の固定子の全てを回転子が一回転するように順に励磁させることによって、固定子の励磁パターンと回転子の位相が、いずれかの位置で同期する。
以上のように、ステップ#102は、励磁の組み合わせが1回転以上するまで励磁信号を発信することにより、ステッピングモータ7の同期を行っている。
次に、かかるステップ#102のステッピングモータの同期を行う必要性について説明する。
ステッピングモータは、励磁開始時において固定子への励磁パターンと回転子の位相とがずれていると、固定子の励磁パターンと回転子の位相が同期するまで、挙動が不安定となることが知られている。このような現象をステッピングモータの不安定現象と呼ぶ。
また、レンズMCUがPIの検出信号の電圧レベルの切り替わりを検知して、かかる電圧レベルの切り替わり位置を基準位置として設定するレンズ位置検出装置が知られている。
上記のようなレンズ位置検出装置においては、ステッピングモータの不安定現象により、PIの検出信号にチャタリングが発生し、判断の基準となる基準電圧をまたいで、電圧レベルが切り替わってしまったのを検知し、本来基準位置とするべき位置ではない位置を基準位置として誤検出してしまうことがあった。
そこで、実施例1ではまず、ステッピングモータ7の固定子の励磁パターンと回転子の位相を同期させることとした。
そしてさらに、ステッピングモータ7の同期をステップ#106において後述する、PI6割り込み許可に設定する前に行うことにより、仮にステッピングモータ7の同期中にステッピングモータの不安定現象が発生し、かかるステッピングモータの不安定現象を検出したPI6の検出信号にチャタリングが発生したとしても、チャタリングの発生したPI6の検出信号によって、基準位置を誤検出してしまうことを防止することができる。
次に、ステップ#103において、レンズMCU8はPI6の検出信号がLowか否かを判断する。
かかるステップ#103は、PI6立ち下り信号の検知を行う後述のステップ#108において、PI6の検出信号がHiからLowへと切り替わるのを検知し、PI6の検出信号が切り替わったフォーカスレンズ群5の位置を基準位置として検出するために必要なステップである。
つまり、実施例1においては、基準位置を検出するため、PI6の検出信号がHiからLowへと切り替わるのをレンズMCU8が検知する必要がある。したがって、まず、フォーカスレンズ群5を、PI6がHiの信号を発する位置である、第2の電圧レベル側に位置させる必要がある。
そのため、ステップ#103において、PI6の検出信号がHiであった場合にはステップ#104に進む。対して、PI6の検出信号がLowであった場合にはステップ#110に進む。
ステップ#104において、レンズMCU8が、ステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第2の電圧レベル側方向へ所定の距離分移動させる。
かかる所定の距離について、図3を用いて説明する。
図3はPIの検出信号の波形の模式図である。図3の縦軸は電圧値であり、横軸はフォーカスレンズ群位置である。
実施例1において所定の距離とは図3に示すaの距離である。かかるaの距離分の移動量は検出信号がHiからLow又はLowからHiへ完全に切り替わる移動量を示している。
図3に示すように、検出信号がHiからLow又はLowからHiへ切り替わる際、信号の波形は傾斜を描いている。PI6は受光センサであるため、完全遮光領域と完全受光領域の中間の領域は、図3に示すように受光量に応じて検出信号が連続的に変化する。また、かかる傾斜の角度はPIの特性によって異なる。
したがって、ステップ#104における所定の距離はPIの特性ごとに設定することが望ましい。
次に、上記ステップ#104の、レンズMCU8が、ステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第2の電圧レベル側方向へ所定の距離分、移動させることの必要性について説明する。
ステップ#104において、レンズMCU8がフォーカスレンズ群5を第2の電圧レベル側方向へ上記所定の距離分移動させるのは、図3のaで示す、完全遮光領域と完全受光領域の中間の領域にフォーカスレンズ群5を位置させないためである。
図3のaで示す、完全遮光領域と完全受光領域の中間の領域にフォーカスレンズ群5を位置させないのは、かかる領域でステッピングモータの不安定現象が発生し、PI6の検出信号にチャタリングが発生した場合、チャタリングによるPI6の検出信号の切り替わりを基準位置として誤検知するおそれがあるからである。
かかる誤検知のおそれの差について、図4を用いて、図3のaで示す、完全遮光領域と完全受光領域の中間の領域でステッピングモータの不安定現象が発生し、PI6の検出信号にチャタリングが発生した場合と、図3のaの領域外でステッピングモータの不安定現象が発生し、PI6の検出信号にチャタリングが発生した場合を比較し、説明する。
図4はチャタリングが発生した場合に信号検出手段が出力する信号波形の模式図である。図4(A)がaの領域でかかるチャタリングが発生した場合の例であり、図4(B)がaの領域以外でかかるチャタリングが発生した場合の例である。
図4に示す通り、aの領域でかかるチャタリングが発生した場合、aの領域外でチャタリングが発生した場合に比べて、チャタリングによるPI6の検出信号の切り替わりを基準位置として誤検知しやすくなる。
これは、図3のaで示す、完全遮光領域と完全受光領域の中間の領域は、PI6の検出信号の切り替わり位置に近いことから、本来のPI6の検出信号がHiからLowへ傾いているため、すこしの信号値の乱れでも判断の基準となる基準電圧をまたいで、検出信号が切り替わりやすいためである。
したがって、ステップ#104において、フォーカスレンズ群5を図3のaの領域外へ確実に移動させるため、第2の電圧レベル側方向へ上記所定の距離分移動する必要がある。
次に、ステップ#105において、レンズMCU8はステッピングモータ7の初期励磁を行う。
かかる初期励磁とは、固定子を励磁して回転子を保持することを指す。
かかる初期励磁を行うことによってステッピングモータ7は安定する。これにより、ステッピングモータの不安定現象は発生しないが、仮に、ステップ#105における初期励磁中にステッピングモータの不安定現象が発生し、かかるステッピングモータの不安定現象により影響されたPI6の検出信号においてチャタリングが発生したとしても、ステップ#105のステッピングモータ7の初期励磁をステップ#106において後述する、PI6割り込み許可の設定前に行うことにより、PI6の検出信号にチャタリングが発生し、フォーカスレンズ群の基準位置を誤検出してしまうことを防止することができる。
次に、ステップ#106においてレンズMCU8はPI6割り込み許可に設定する。
実施例1において、レンズMCU8がPI6割り込み許可の設定をすると、かかる許可の設定をした以降、レンズMCU8がPI6の検出信号がHiからLowへ切り替わったことを検知したら、レンズMCU8はその時点のフォーカスレンズ群5の位置を基準位置として検出する。
つまり、実施例1においては、レンズMCU8がPI6割り込み許可設定を行わない限り、PI信号がHiからLowへ切り替わっても基準位置は検出されない。
ここで、仮に、PIの検出信号がHiからLowへと切り替わるのを検知し、PIの検出信号が切り替わったフォーカスレンズ群の位置を基準位置として検出するレンズ位置検出装置において、PI6割り込み許可の設定は、フォーカスレンズ群が、PIがHiの検出信号を発する第2の電圧レベル側に位置すると判断した直後に行われていたとする。
上記のような場合、前述のようにステッピングモータの不安定現象が発生し、これにより、PIの検出信号にチャタリングが発生して、判断の基準となる基準電圧をまたいで、電圧レベルが切り替わってしまったのを検知した場合に、基準位置を誤検出してしまうおそれがある。
そのため、実施例1においては、ステップ#102において、レンズMCU8がステッピングモータ7の固定子の励磁パターンと回転子の位相を同期させ、更に、ステップ#104において、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を、仮にPI6の検出信号にチャタリングが発生しても判断の基準となる基準電圧をまたいで電圧レベルが切り替わってしまうおそれのない位置まで移動させ、更に、ステップ#105において、レンズMCU8がステッピングモータ7の初期励磁を行い、ステッピングモータ7を安定させてから、ステップ#106において、PI6割り込み許可に設定するようにしている。
次に、ステップ#107において、レンズMCU8がステッピングモータ7の駆動を制御し、フォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側へ移動させる。
前述の通り、ステップ#105において、初期励磁を行っているのでステッピングモータ7はすでに安定しており、ステップ#107においてレンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側へ移動させる際、ステッピングモータ7に不安定現象は発生せず、PI6の検出信号にチャタリングは発生しない。
ステップ#107でレンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5の第1の電圧レベル側への移動を開始すると、かかるフォーカスレンズ群5の移動中、ステップ#108において、レンズMCU8はPI6立ち下り信号を検出したか否かを判断する。
第1実施例においては、ステップ#107においてフォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側へ移動中、ステップ#108において、常にレンズMCU8はPI6からの信号を監視し続け、PI6立ち下り信号を検知したか否かを判断している。
PI6立ち下り信号とは、PI6の検出信号がHiからLowへ切り替わった時点でPI6が発する信号である。PI6の検出信号がHiからLowへ切り替わるということは、フォーカスレンズ群5が第2の電圧レベル側から第1の電圧レベル側に移動したことを示す。
第1実施例においては、かかるステップ#108でPI6立ち下り信号が検出された際のフォーカスレンズ群5の位置を基準位置とする。
ステップ#108でPI6立ち下り信号を検出した場合はステップ#109へ進み、検出しなかった場合にはステップ#114へ進む。
第1実施例においては、レンズMCU8がPI6立下り信号を検出するまで、レンズMCU8は、ステップ#114にある通り、第1の電圧領域側方向へLパルス分の移動量を上限として、ステップ#107の第1の電圧領域側方向へのフォーカスレンズ群5の移動とステップ#108のPI6立下り信号検出のための信号監視を繰り返す。
ステップ#109においては、現在位置調整を行う。かかる現在位置調整とは、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5をステップ#108で検出した基準位置に移動させることである。
かかる現在位置調整は、撮影のため、フォーカスを行う際の準備として行う。つまり、フォーカスの際、基準位置から第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側へ何パルス分駆動するという命令がカメラMCU21からレンズMCU8に送られ、その命令通りにフォーカスレンズ群5が駆動されるため、カメラMCU21とレンズMCU8はフォーカスの命令を送る前に、フォーカスレンズ群5を基準位置に位置させる必要がある。このため、第1実施例のレンズ位置検出装置においては、かかる現在位置調整を行う。
かかるステップ#109でステッピングモータ7がレンズMCU8の制御により、フォーカスレンズ群5を基準位置に移動させ、基準位置検出完了となり、この後、撮影者は撮影を行うことができる。
次に、ステップ#103において、PI6の検出信号がLowであった場合について説明する。PI6の検出信号がLowであった場合には、ステップ#103からステップ#110に進む。
ステップ#110においては、ループカウントを0とする。かかるループカウントは、PI6の検出信号がHiになるまで後述のステップ#111ステップ#112ステップ#113の処理を繰り返すため、何回ステップ#111ステップ#112ステップ#113の処理を繰り返したかカウントするためのものである。
ステップ#110においてループカウントを0とすると、ステップ#111に進む。ステップ#111においては、フォーカスレンズ群5を第2の電圧レベル側方向に予め決定した所定の距離分移動し、さらにループカウントを1加算する。
次に、ステップ#112においては、制御手段が、ループカウントがN以上か否かを判断する。
ループカウントがN未満であれば、ステップ#113に進み、ループカウントがN以上であれば、ステップ#116に進む。
ステップ#113では、PI6の検出信号がLowであるか否かを判断する。PI6の検出信号がHiの場合には、ステップ#104に進む。PI6の検出信号がLowの場合には、ステップ#111に戻る。
次に、ステップ#112においてループカウントの閾値となるN回というループ回数の設定について説明する。
実施例1においては、フォーカスレンズ群5を第2の電圧レベル側方向に、所定の距離分、N回駆動させた場合、駆動を行う前のフォーカスレンズ群5がどの位置にあろうとも、必ず第2の電圧レベル側に位置するように構成されている。
つまり、第2の電圧レベル側方向にフォーカスレンズ群5を、所定の距離分、N回駆動させてもPI6の検出信号がLowのまま変化がない場合には、レンズMCU8がフォーカスレンズ群5の駆動に何らかの不具合が発生したものと判断する。
したがって、ステップ#112において、レンズMCU8が、第2の電圧レベル側方向にフォーカスレンズ群5を所定の距離分、N回駆動させ、それでも、PI6の検出信号がHiにならず、ループカウントがNになった場合には、ステップ#116に進み、基準位置検出失敗フラグ=ONとして、基準位置検出完了となる。
ステップ#116において、基準位置検出失敗フラグ=ONとすると、撮影者が撮像装置1のレリーズボタン18を押し、撮影動作を行っても、撮影画像データの取得は行われない。
また、第1実施例においては、ステップ#112において、所定の距離分、N回以上駆動したか否かを判断し、N回以上駆動してもPI6立ち下り信号又はPI立ち上り信号を検出しない場合、PI6が破損しているか、又は検知ができていないものとして、エラーと判断しているが、かかるN回は、適宜レンズの特性により、設定すべきものである。詳しくは、フォーカスレンズ群5の可動範囲の端から他方の端までを駆動させるのに必要なパルス数をLとして、所定回数をN回とし、所定の距離分フォーカスレンズ群5を駆動させるのに必要なパルス数をxとして、(N×x)>L(ただし、N>0,L>0)を満たす回数を設定する。
次に、ステップ#108において、PI6立ち下り信号を検知しなかった場合について説明する。PI6立ち下り信号を検知しなかった場合にはステップ#108からステップ#114に進む。
ステップ#114において、レンズMCU8は、ステッピングモータ7がフォーカスレンズ群を第1の電圧レベル側方向にLパルス駆動したか否かを判断する。
レンズMCU8がステッピングモータ7によりフォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側方向にLパルス駆動していない場合にはステップ#107に戻り、駆動している場合には、ステップ#115に進む。
次に、ステップ#114でレンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側方向に駆動する、Lパルスという駆動量の設定について説明する。
実施例1においては、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側方向にLパルス分駆動させた場合、駆動を行う前のフォーカスレンズ群5がどの位置にあろうとも、必ず第1の電圧レベル領域に位置するように構成されている。
したがって、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側方向にLパルス駆動しているにもかかわらず、PI6の検出信号がHiのままLowに切り替わらず、PI6立ち下り信号が検出されない場合には、PI6の検出が破損しているか、又は検知ができていないものとして、エラーと判断し、ステップ#115に進む。
また、第1実施例においては、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5をLパルス駆動したか否かを判断し、Lパルス駆動してもPI6立ち下り信号又は立ち上り信号を検出しない場合、PI6が破損しているか、又は検知ができていないものとして、エラーと判断しているが、かかるLパルスは、適宜、発明を実施するレンズのフォーカスレンズ群の可動範囲の端から他方の端までを駆動するのに必要なパルス数を設定することが望ましい。
ステップ#115では基準位置検出失敗フラグ=ONとして、基準位置検出完了となる。
上記からわかる通り、実施例1のレンズ位置検出装置では、PI6立ち下り信号を検出することによってフォーカスレンズ群の基準位置を決定している。
次に、第2実施例におけるレンズ位置検出装置について説明する。
実施例2のレンズ位置検出装置を適用して構成された一眼レフカメラの要部構造と制御系は、実施例1の検出装置と同様のため、構成に関する説明は省略する。
図5は実施例2のレンズ位置検出のフローチャートである。
かかる図5を用いて、本発明の第2実施例のレンズ位置検出装置の動作について述べる。
まず、ステップ#201において撮影者が撮像装置1の電源20をONにする。
これにより、撮像装置1に装着された光学系2のPI6の電源がONになる。PI6は電源がONの間、フォーカスレンズ群5が現在、駆動範囲の第1の電圧レベル側と、第2の電圧レベル側のどちらに位置しているのかを検出しつづける。
第2実施例においてフォーカスレンズ群5が第1の電圧レベル側に位置する場合の検出信号はLowとし、フォーカスレンズ群5が第2の電圧レベル側の領域に位置する場合の検出信号はHiとする。
次に、ステップ#202において、ステッピングモータ7の同期を行う。詳しくは、レンズMCU8は、ステッピングモータ7に対して、励磁の組み合わせが1回転以上するまで励磁信号を発信する。
これは実施例1のレンズ位置検出装置の説明で述べたとおり、PI6割り込み許可設定を行う前に、ステッピングモータ7の固定子への励磁パターンと回転子の位相との同期をはかり、ステッピングモータを安定させることで、チャタリングが発生したPI6の検出信号により、基準位置を誤検出することを防止するためである。
次に、ステップ#203においては、レンズMCU8はPI6の検出信号がLowか否かを判断する。
ステップ#203においてPI6の検出信号がLowであった場合にはステップ#204に進み、Hiであった場合にはステップ#210に進む。
次に、ステップ#204においては、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側方向へ所定の距離分、移動させる。
これは実施例1のレンズ位置検出装置の説明で述べたとおり、チャタリングが発生した際に、その影響が大きく出てしまう図3のaで示す完全遮光領域と完全受光領域の中間の領域にフォーカスレンズ群5を位置させないためである。
次に、ステップ#205において、レンズMCU8はステッピングモータ7の初期励磁を行う。
実施例1のレンズ位置検出装置の説明で述べたとおり、かかる初期励磁を行うことによってステッピングモータ7は安定する。これにより、ステッピングモータの不安定現象は発生しないが、仮に、ステップ#205における初期励磁中にステッピングモータの不安定現象が発生し、かかるステッピングモータの不安定現象により影響されたPI6の検出信号においてチャタリングが発生したとしても、ステップ#205のステッピングモータ7の初期励磁を、ステップ#206において後述する、PI6割り込み許可に設定する前に行うことにより、PI6の検出信号にチャタリングが発生し、フォーカスレンズ群の基準位置を誤検出してしまうことを防止することができる。
次に、ステップ#206でPI6割り込み許可の設定をする。
かかるPI6割り込み許可の設定は、実施例1のレンズ位置検出装置の説明で述べたとおり、ステップ#202においてステッピングモータを同期し、ステップ#204において電圧値が不安定となる、電圧の切り替わり位置付近からフォーカスレンズ群5を移動し、更にステップ#205においてステッピングモータ7の初期励磁が完了してから行う。これにより、仮にPI6の検出信号にチャタリングが発生しても、基準位置を誤検出することを防止することができる。
次にステップ#207においては、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第2の電圧レベル側へ移動させる。かかる移動を開始すると、フォーカスレンズ群5の移動中、ステップ#208において、レンズMCU8はPI6立ち上り信号を検出したか否かを判断する。
ステップ#208において、PI6立ち上り信号を検出した場合はステップ#209に進み、検出しなかった場合はステップ#216に進む。
第2実施例においては、レンズMCU8がPI6立下り信号を検出するまで、レンズMCU8は、ステップ#216にある通り、第1の電圧領域側方向へLパルス分の移動量を上限として、ステップ#207の第1の電圧領域側方向へのフォーカスレンズ群5の移動とステップ#208のPI6立ち上り信号検出のための信号監視を繰り返す。
ステップ#208でPI6立ち上り信号を検知した際のフォーカスレンズ群5の位置を基準位置とし、ステップ#209でステッピングモータ7がレンズMCU8の制御により、フォーカスレンズ群5を基準位置に移動して、基準位置検出完了となり、この後、撮影者は撮影を行うことができる。
次に、ステップ#203において、PI6の検出信号がHiであった場合について説明する。かかる場合にはステップ#210に進む。
ステップ#210においては、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第2の電圧レベル側方向へ所定の距離分、移動させる。
これは実施例1のレンズ位置検出装置の説明で述べたとおり、PI6の検出信号が安定しない、図3に示すaの完全遮光領域と完全受光領域の中間の領域に、フォーカスレンズ群5を位置させないためである。
次に、ステップ#211において、レンズMCU8が、ステッピングモータ7の初期励磁を行う。
実施例1のレンズ位置検出装置の説明で述べたとおり、かかる初期励磁を行うことによってステッピングモータ7は安定する。これにより、ステッピングモータの不安定現象は発生しないが、仮に、ステップ#211における初期励磁中にステッピングモータの不安定現象が発生し、かかるステッピングモータの不安定現象により影響されたPI6の検出信号においてチャタリングが発生したとしても、ステップ#211のステッピングモータ7の初期励磁をステップ#212において後述する、PI6割り込み許可に設定する前に行うことにより、PI6の検出信号にチャタリングが発生し、フォーカスレンズ群の基準位置を誤検出してしまうことを防止することができる。
次に、ステップ#212でPI6割り込み許可の設定をする。
かかるPI6割り込み許可の設定は、実施例1のレンズ位置検出装置の説明で述べたとおり、ステップ#202においてステッピングモータを同期し、ステップ#210において電圧値が不安定となる、電圧の切り替わり位置付近からフォーカスレンズ群5を移動し、更にステップ#211においてステッピングモータ7の初期励磁が完了してから行う。これにより、仮にPI6の検出信号にチャタリングが発生しても、基準位置を誤検出することを防止することができる。
次に、ステップ#213においてレンズMCU8がステッピングモータ7を駆動して、フォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側へ移動する。かかる移動を開始すると、フォーカスレンズ群5の移動中、ステップ#214において、レンズMCU8はPI6立ち下り信号を検出したか否かを判断する。
ステップ#214において、PI6立ち下り信号を検出した場合はステップ#215に進み、検出しなかった場合はステップ#218に進む。
第2実施例においては、レンズMCU8がPI立下り信号を検出するまで、レンズMCU8はステップ#218にある通り、第1の電圧領域側方向へLパルス分の移動量を上限として、ステップ#213の第1の電圧領域側方向へのフォーカスレンズ群5の移動とステップ#214のPI立ち下り信号検出のための信号監視を繰り返す。
ステップ#214でPI6立ち下り信号を検知した位置を基準位置とし、ステップ#215でステッピングモータ7がレンズMCU8の制御により、フォーカスレンズ群5を基準位置に移動して、基準位置検出完了となり、この後、撮影を行うことができる。
次に、ステップ#208でPI6立ち上り信号を検出しなかった場合について説明する。かかる場合には、ステップ#216に進む。
ステップ#216において、レンズMCU8は、ステッピングモータ7が第2の電圧レベル側方向にLパルス駆動したか否かを判断する。
ステッピングモータ7が第2の電圧レベル側方向にLパルス駆動していない場合にはステップ#207に戻り、駆動している場合には、ステップ#217に進む。
実施例2においては、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第2の電圧レベル側方向にLパルス駆動させた場合、駆動を行う前のフォーカスレンズ群5がどの位置にあろうとも、必ず第2の電圧レベル領域に位置するように構成されている。
したがって、ステッピングモータ7が第2の電圧レベル側方向にLパルス駆動しているにもかかわらず、PI6の検出信号がLowのままHiに切り替わらず、PI6立ち上り信号が検出されない場合には、PI6の検出が破損しているか、又は検知ができていないものとして、エラーと判断し、ステップ#217に進む。
また、第2実施例においては、Lパルス駆動したか否かを判断し、Lパルス駆動してもPI6立ち下り信号又はPI6立ち上り信号を検出しない場合、PI6が破損しているか、又は検知ができていないものとして、エラーと判断しているが、かかるLパルスは適宜、発明を実施するレンズのフォーカスレンズ群の可動範囲の端から他方の端までを駆動するのに必要なパルス数を設定することが望ましい。
ステップ#217では基準位置検出失敗フラグ=ONとし、完了となる。
次に、ステップ#214でPI6立ち下り信号を検出しなかった場合について説明する。かかる場合には、ステップ#218に進む。
ステップ#218において、レンズMCU8は、ステッピングモータ7がフォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側方向にLパルス駆動したか否かを判断する。
ステッピングモータ7が第1の電圧レベル側方向にLパルス駆動していない場合にはステップ#213に戻り、駆動している場合には、ステップ#217に進む。
実施例2においては、レンズMCU8がステッピングモータ7により、フォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側方向にLパルス駆動させた場合、駆動を行う前のフォーカスレンズ群5がどの位置にあろうとも、必ず第1の電圧レベル領域に位置するように構成されている。
したがって、レンズMCU8がステッピングモータ7によりフォーカスレンズ群5を第1の電圧レベル側方向にLパルス駆動しているにもかかわらず、PI6の検出信号がHiのままLowに切り替わらず、PI6立ち下り信号が検出されない場合には、PI6が破損しているか、又は検知ができていないものとして、エラーと判断し、ステップ#217に進む。
ステップ#217では基準位置検出失敗フラグ=ONとし、完了となる。
また、前述の通り、ステップ#218においてもLパルスは適宜、発明を実施するレンズのフォーカスレンズ群の可動範囲の端から他方の端までを駆動するのに必要なパルス数を設定する。
上記からわかるとおり、実施例2のレンズ位置検出装置では、PI6立ち下り信号またはPI6立ち上がり信号いずれかひとつを検出することによってフォーカスレンズ群の基準位置を決定している。
また、第1実施例及び第2実施例ではレンズ交換可能なデジタルカメラを想定しているが、例えば光学系が一体となったカメラにおいても同様に本発明を実施することができる。
1 撮像装置
2 レンズ
3 光学系
4 絞り装置
5 フォーカスレンズ群
6 PI
7 ステッピングモータ
8 レンズMCU
9 ミラー
10 ミラー駆動モータ
11 ペンタプリズム
12 ファインダ接眼レンズ
13 測光素子
14 測距素子
15 シャッター
16 撮像面
17 表示器
18 レリーズボタン
19 モードダイヤル
20 電源
21 カメラMCU
22 マウント
23 電気接点a
24 電気接点b

Claims (4)

  1. 光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ群を有する光学系と、
    前記フォーカスレンズ群を移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記フォーカスレンズ群の可動範囲内で、前記フォーカスレンズ群の可動範囲の第1の電圧レベル側と第2の電圧レベル側とに分割する基準位置に配置された検出手段とを備え、
    前記検出手段は、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出することが可能なレンズ位置検出装置において、
    まず、前記制御手段は、前記駆動手段の動作が安定するまで駆動し、
    前記検出手段が、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出し、
    前記検出手段によって検出したフォーカスレンズ群の位置が第2の電圧レベル側であった場合には、前記駆動手段は前記フォーカスレンズ群を第2の電圧レベル側へと所定の距離駆動し、
    前記検出手段によって検出した前記フォーカスレンズ群の位置が第1の電圧レベル側であった場合には、前記駆動手段が、前記フォーカスレンズ群を、所定の距離第2の電圧レベル側方向へ移動し、移動する度に前記検出手段が電圧レベルを検出し、前記フォーカスレンズ群の位置が第1の電圧レベル側から第2の電圧レベル側に切り替わったことを検出するまで、第2の電圧レベル側方向への移動とフォーカスレンズ群の位置が第1の電圧レベル側か否かの検出を繰りかえし、前記フォーカスレンズ群の位置が第2の電圧レベル側になった時点からさらに前記駆動手段が、前記フォーカスレンズ群を、所定の距離、第2の電圧側へ駆動し、
    前記フォーカスレンズ群が第2の電圧レベル側に位置して駆動手段の初期励磁が完了してから、
    検出手段割り込み許可を行う
    ことを特徴とするレンズ位置検出装置。
  2. 光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ群を有する光学系と、
    前記フォーカスレンズ群を移動させる駆動手段である駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、
    前記フォーカスレンズ群の可動範囲内で、前記フォーカスレンズ群の可動範囲の第1の電圧レベル側と第2の電圧レベル側とに分割する基準位置に配置された検出手段とを備え、
    前記検出手段は、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出することが可能なレンズ位置検出装置において、
    まず、前記制御手段は、前記駆動手段の動作が安定するまで駆動し、
    前記検出手段が、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出し、
    前記検出手段によって検出したフォーカスレンズ群の位置が第1の電圧レベル側であった場合には、前記駆動手段は前記フォーカスレンズ群を所定の距離第1の電圧レベル側に駆動し、
    前記検出手段によって検出したフォーカスレンズ群の位置が第2の電圧レベル側であった場合には、前記駆動手段は前記フォーカスレンズ群を所定の距離第2の電圧レベル側に駆動し、
    前記フォーカスレンズ群が第1の電圧レベル側、又は第2の電圧レベル側に所定の距離移動し、駆動手段の初期励磁が完了してから、
    検出手段割り込み許可を行う
    ことを特徴とするレンズ位置検出装置。
  3. 前記駆動手段は、ステッピングモータであり、
    前記制御手段は、
    前記ステッピングモータの動作を安定させるため、
    前記検出手段が、前記フォーカスレンズ群が可動範囲の第1の電圧レベル側又は第2の電圧レベル側に位置するかを検出する前に、
    前記ステッピングモータに、励磁パターンの組み合わせが一回転以上するまで励磁信号を発信し、
    前記励磁信号と前記駆動手段の回転を同期させることを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載のレンズ位置検出装置
  4. 前記検出手段はフォトインタラプタであることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のレンズ位置検出装置。
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