JP5321383B2 - Uo鋼管の識別方法 - Google Patents
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そして、タブ板2を接合した鋼板1にCプレス加工を施して、鋼板1のエッジ部を上方に湾曲させる。その結果、鋼板1は、その長手方向に垂直な断面において概ねC字形状を呈する。このとき、図4に示すように、タブ板2も鋼板1と同様に湾曲する。なお図4では、鋼板1の片側のエッジ部のみ示す。
このような手順を経て、鋼板1がO字形状の管状体に成形される。したがって、鋼板1の下面が管状体の外面になり、鋼板1の上面が管状体の内面になる。
図5に示すように、溶接による継ぎ目4は、UO鋼管3のみならず、UO鋼管3の両端面のタブ板2にも存在する。つまり内面および外面を溶接する際に、いずれも先端側のタブ板から溶接を開始し、後端側のタブ板で溶接を終了することになるので、UO鋼管3の継ぎ目4では溶接を安定して施工できる。内面および外面の溶接が終了した後でタブ板2を除去すれば、継ぎ目4の形状に優れ、かつ溶接欠陥のない高品質のUO鋼管を得ることができる。
UO鋼管の外面に印字する場合は、搬送中に他のUO鋼管と接触する、また搬送ラインのストッパーやキッカーと接触することによって符号が消える、あるいは加工中に潤滑油や異物が付着することによって符号が判読できなくなる等の問題がある。しかもUO鋼管は搬送中に回転するので、符号は鮮明であっても、回転中に判読することは困難である。さらに停止したときに作業員や読み取り装置から見えない位置に符号があれば、判読することは困難である。
UO鋼管の外面に刻印を打設する場合も同様に、符号が消える、判読できない等の問題が生じる。さらに、残留した刻印が様々な欠陥の起点となるという問題もある。
したがって特許文献1,2に開示されるような機器を使用しても、識別精度の大幅な向上は期待できない。
UO鋼管の内面にラベルを貼り付ける場合も同様に、符号が消える、判読できない等の問題は発生しない。しかし、ラベルを貼り付ける領域が狭いので、ラベルの大きさが制約を受ける。その結果、わずかな符号しか表示できないという問題がある。また、出荷する前にラベルを全て取り外さなければならない。その理由は、UO鋼管をパイプラインに組み込んだ後、管内を流通する流体(たとえば石油等)によってラベルが剥離して、バルブやポンプが目詰まりを起こす惧れがあるからである。
以上に説明した通り、UO鋼管に符号を表示しても識別精度の大幅な向上は期待できず、しかもUO鋼管の品質に悪影響を及ぼす危険性も有している。
これに対して、UO鋼管の識別精度を高めるためには、符号を読み取り易くする必要がある。そこで発明者は、タブ板2の上面に符号を表示し、かつその符号を鮮明に保持する技術について詳細に研究した。
本発明は、このような知見に基づいてなされたものである。
タブ板2と鋼板1を接合する手段は特に限定しないが、施工が容易でかつ安定した接合が得られる溶接を採用することが好ましい。タブ板2の組成は、必ずしも鋼板1と一致する必要はないが、鋼板1に溶接し易い組成のタブ板2を使用することが好ましい。タブ板2の長さLと幅Wは、従来のタブ板と同程度の寸法で問題はない。
タブ板2と鋼板1を接合する手段は特に限定しないが、施工が容易でかつ安定した接合が得られる溶接を採用することが好ましい。タブ板2の組成は、必ずしも鋼板1と一致する必要はないが、鋼板1に溶接し易い組成のタブ板2を使用することが好ましい。タブ板2の長さLと幅Wは、従来のタブ板と同程度の寸法で問題はない。
図1に示すタブ板2を鋼板1に溶接する際には、鋼板1の下面と側面を、タブ板2の下面と側面に一致させた。このようにして溶接することによって、鋼板1の上面とタブ板2の上面とに段差Δt(=2mm)を設けた。そのタブ板2の上面に、製造番号,規格,寸法,素材を表示したラベルを貼り付けた。なお、タブ板2の長さLと幅Wは、UO鋼管の寸法に応じて変更した。
引き続き、O字形状に成形された管状体の内面側のエッジ部を溶接し、さらに外面側のエッジ部を溶接した後、タブ板2を溶断してUO鋼管3を製造した。溶断の熱によって変形あるいは変色した部位は、所定の面取り加工を施すことによって除去された。
2 タブ板
3 UO鋼管
4 継ぎ目
5a 上金型
5b 下金型
6a 鋼板に一致する上面
6b 段差を設けた上面
Claims (3)
- UO鋼管の製造工程にて鋼板の長手方向の先端面の両エッジ部と後端面の両エッジ部にタブ板を1個ずつ、前記鋼板の下面と側面に前記タブ板の下面と側面をそれぞれ一致させて接合し、前記タブ板の厚さを前記鋼板の厚さより小さくすることによって前記鋼板の上面と前記タブ板の上面とに段差を設け、前記段差を設けたタブ板の上面に前記UO鋼管を識別する符号を表示することを特徴とするUO鋼管の識別方法。
- 前記長手方向に垂直な断面の前記タブ板の形状が矩形であることを特徴とする請求項1に記載のUO鋼管の識別方法。
- 前記長手方向に垂直な断面の前記タブ板の形状がステップ形状であることを特徴とする請求項1に記載のUO鋼管の識別方法。
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JP2009214549A JP5321383B2 (ja) | 2009-09-16 | 2009-09-16 | Uo鋼管の識別方法 |
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JP2009214549A JP5321383B2 (ja) | 2009-09-16 | 2009-09-16 | Uo鋼管の識別方法 |
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JP2011062720A JP2011062720A (ja) | 2011-03-31 |
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JPH0790271B2 (ja) * | 1990-12-17 | 1995-10-04 | 新日本製鐵株式会社 | 連続自動化によるuo鋼管の製造方法 |
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