JP5321092B2 - 自動全面研掃装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物に研掃材を投射して研掃する技術に係り、周囲全面が均等に研掃されるよう、該被加工物を自動的に動かす技術に関するものである。
研掃材を投射する手段には、ロータの遠心力で研掃材を撥ね飛ばす方式と、圧縮空気で研掃材を吹きつける方式とが有る。本発明は全ての方式の研掃材投射機に適用されるものであって、技術的思想の本質は被加工物を支持して動かす機構に在る。
被加工物の周囲全面が均等に研掃されるよう、自動的に動かす技術に関しては、例えば図7に示す装置が公知である(特開2001−88031号公報において、従来例として同公報の図4に掲載されている)。
研掃材投射機のロータ1bは矢印aのように研掃材を投射する。
一方、プーリ2a、プーリ2b、及びプーリ2cにエンドレスベルト3が巻き掛けられるとともに、プーリ2aとプーリ2bとの間を回転円板14aと回転円盤14bとで押さえて、大きい凹溝(トラフ)が形成され、この中に多数の被加工物4が入れられる。
回転円盤14bが矢印b方向に回転駆動され、エンドレスベルト3が矢印c方向に周回するので、トラフ内の被加工物が転動せしめられる。
被加工物が不規則に転動を続けているので、矢印aのように一定方向の研掃材投射によって該被加工物の全周面が均等に研掃される。
研掃作用を果たし終えた研掃材は、エンドレスベルト3の透孔3aを通って落下し、図外のコンベアで集められ、研掃材投射機に戻して再利用される。
また、図8に示すように2基のコンベアを設置して、図の左方のコンベア17で被研掃物15aを矢印i方向に搬送しながら、コンベアの上方に設けた研掃材ノズル又は投射機20から研掃材を投射して、
その片方の面を研掃加工した被研掃物15bを、作業員19により手作業で上下を反転(矢印j)し、上下を反転した被研掃物15cを図の右方のコンベア18に乗せて、矢印k方向に搬送しながら該被研掃物の他方の面を研掃加工する技術も公知である。
特開2001−88031号公報
図8に示した公知例の手作業式研掃装置は、作業員を配置しなければならないので人件費が嵩む上に、労働災害を生じる虞れが有る。
また、図7に示した従来例の研掃装置は、自動的に全周面を均等に研掃加工できるが、被加工物の種類に自ずから限定が有る。すなわち、被研掃物がトラフの中で撹拌されながら転動する方式であるから、
イ.小物部品に好適であるが、大形の部材には不適であり、
ロ.多数の被研掃物が相互に衝突するので、精密部品の研掃には不適である。
本発明は上述の事情に鑑みて為されたものであって、その目的は、
小形のみでなく大形部品にも,特に精密部品にも適用することができ、
しかも被加工物の全周面を自動的かつ均等に研掃することができ、
装置全体がコンパクトで、設置所要面積の小さい研掃装置を提供することである。
設置所要面積の小さい自動装置であるから、一貫生産ラインに組み込み易いことが期待される。
(注)ここに言う被加工物や設置所要面積の大小は、従来例と比較した場合の相対的な大小関係であって、数値的な基準は無い。
本発明の基本的な原理について、その1実施形態に対応する図1を参照して説明すると次の通りである。この[課題を解決するための手段]の欄は、図面との対照が容易なように括弧書きで図面符号を付記してあるが、この括弧付き符号は本発明の構成を図面のとおりに限定するものではない。
基本的には、2個の研掃テ−ブル6A、研掃テ−ブル6Bが設けられる(応用例として3個以上の研掃テ−ブルを設けることはできるが、3個以上の研掃テ−ブルを設けても本発明の技術的範囲を回避することはできない)。
符号4を付して示したのはワークである。この例においては、ワークの上下(表裏)を判別し易いように、角柱状部4aの上に円柱状部4bが一体に連設されたワークを描いてある。
説明の便宜上、符号6Aを付して示した研掃テ−ブルを片方の研掃テ−ブルと呼び、
符号6Bを付して示した研掃テ−ブルを他方の研掃テ−ブルと呼ぶ、
実質的な研掃操作の準備工程として、図1(A)に示すように、ワーク4を片方の研掃テ−ブル6A上に置く(矢印d)。
符号5を付して示したのは研掃材投射機であって、矢印aのように下方に向けて研掃材を投射する。このため、該研掃材投射機5の下方が研掃エリアGである。
ワーク4を乗せた片方の研掃テ−ブル6Aを、矢印eのように(B)の位置、すなわち研掃材投射機5の下方(研掃エリアG)へ移動させ、前記の研掃材投射機5によって研掃材の投射を施す。
このとき、研掃テ−ブル6Aを矢印fのように回転させる。これによりワーク4の上面と側面とが研掃される。
上記と別途に、(C)に示す他方の研掃テ−ブル6Bを用意しておき、その上下を反対にして、(D)のように、前記片方の研掃テ−ブル6A及びこれに乗せられているワーク4の上に被せる。
この状態で、双方の研掃テ−ブルを水平線Hの周りに矢印hのごとく半回転させて上下を反転させる。
反転後の状態は(E)の通りであり、片方の研掃テ−ブル6Aが上側に、他方の研掃テ−ブル6Bが下側になっている。
これに伴い、双方の研掃テ−ブルの中に入っていたワーク4も上下を反転されるので、片方の研掃テ−ブル6Aを取り去ると(F)のようになって、他方の研掃テ−ブル6Bの上に乗り移るとともに、角柱状部4aを上にし、円柱状部4bを下にした姿勢に反転されている。
先に(B)の工程で円柱状部4b側の面を研掃されているので、(F)の工程で角柱状部4a側の面を研掃する。
詳しくは次の通りである。
(B)の工程では円柱状部4b側の頂面を完全に研掃仕上げされる。この工程において、研掃テ−ブル6Aが回転(矢印f)しているので、側面は全周均等に研掃されるが、研掃材の投射(矢印a)を斜めに受けるので研掃仕上げが未完成である。この(B)の工程では、角柱状部4a側の面は底面になっていて、全く研掃を受けない。
(F)の工程では未研掃であった角柱状部4a側の面を完全に研掃仕上げされる。側面は再び斜めの研掃材投射を受けるので、先の工程(B)では未完成であった側面の研掃仕上げが完成される。
上述のごとく、ワーク4は研掃テ−ブルに乗せられた状態で転動することなく矢印fのように自転しながら研掃されるので、前掲の図7の公知例に比して大形の部材であっても研掃処理の対象とすることができる。
また、ワーク4は図8の従来例のようにコンベアで搬送されることなく、定位置で矢印fのごとく回転しながら研掃されるので、装置全体がコンパクトであり、設置所要面積が小さい。
図1について以上に説明したのは本発明の考え方の基本である。そこで本発明装置は、この図1の操作を実行するに必須かつ好適な構造を創作したものであって、具体的には下記の通りである。
請求項1に係る発明の構成は、
(図2(A)参照) 2個の研掃テ−ブル(6A,6B)を有するとともに、これら2個の研掃テ−ブルのそれぞれを退避・進出させたり上下反転させたりする駆動部(7A、7B)が設けられていて、
上記の駆動部は、
a.研掃テ−ブルを水平方向に移動させて、研掃材の投射を受ける研掃位置(6A)と退避位置(6A′)との間を往復(矢印e−e′)させる機能、及び、
b.(図2(B)参照)該研掃テ−ブル(6A)を水平軸(H)の周りに回動させて、その上下を反転させる機能を有しており、
かつ、前記の研掃テ−ブル(6A)は、ワークを搭載する面を上に向けたとき、その搭載面が前記水平軸(H)の下方に位置するようになっているとともに、研掃テ−ブル(6B)がワークを搭載する面を下に向けたとき該搭載面が前記水平軸(H)の上方に位置するようになっていて、
前記2個の研掃テ−ブルの内、片方の研掃テ−ブル(6A)がワーク(4)を載せた状態で、その上を他方の研掃テ−ブル(6B)で覆い、双方の研掃テ−ブルを水平軸(H)周りに回動させて上下を反転させると、片方の研掃テ−ブル(6A)に乗っていたワークが、他方の研掃テ−ブル(6B)に乗り移るとともに、該ワークの上下が反転されるようになっていることを特徴とする。
請求項2の発明に係る自動全面研掃装置の構成は、前記請求項1の発明装置の構成要件に加えて、
(図6(A)参照)前記の研掃テ−ブル(6A)は、平板状の本体の周囲に縁が設けられて深皿状をなしており、
若しくは、(図6(B)参照)平板状の本体の周囲に多数の柱が柵状に立設されていることを特徴とする。
請求項3の発明に係る全面研掃装置の構成は、前記請求項1の発明装置の構成要件に加えて、
(図6(C),(D)参照)前記2個の研掃テ−ブル(12A,12B)は、平板状本体の周囲の一部分のみに壁が立設されて、半割箱形をなしている、すなわち、2個を組み合わせると箱形になることを特徴とする。
請求項3の発明に係る自動全面研掃装置の構成は、前記請求項1ないし請求項3の何れか一つの発明装置の構成要件に加えて、
(図4参照)前記の駆動部(7A)が、垂直軸(9A)を中心として回動可能に支持されており、
かつ該駆動部が、回動可能な水平アーム(8A)を介して前記の研掃テ−ブル(7A)を支持していることを特徴とする。
請求項1の発明に係る自動全面研掃装置を適用すると、大形の被研掃物の周囲全面を自動的に均等に研掃処理することができ、しかも被研掃物相互が衝突して傷痕を残す虞れが無い。
その上、装置全体がコンパクトで設置所要面積が小さいので、一貫生産ラインの中に配置するに適している。
更に、全工程が自動的に遂行されるので運転コストが低廉であり、労働災害を生じる虞れが無い。
請求項2の発明に係る自動全面研掃装置を適用すると、2個の研掃テ−ブルの間に被研掃物を安定に保持して反転させることができる。
請求項3の発明に係る自動全面研掃装置を適用すると、2個の研掃テ−ブルの間に被研掃物を安定に保持し、かつ反転させることができ、しかも、研掃テ−ブルと被研掃物との間隙を小さくできるので、反転操作が静粛に行なわれ、複雑な形状の被研掃物を研掃加工するに好適である。
請求項4の発明に係る自動全面研掃装置を適用すると、1個の駆動部によって1個の研掃テ−ブルの水平移動と上下反転との両方の動作を駆動することができる。
本発明装置の1実施形態における構成と作用との関係を説明するために示したもので、1個のワークを研掃処理する工程を描いた模式的な斜視図である。 本発明装置の1実施形態における主要な構成部材の配置を説明するために示したもので、(A)は模式的な平面図であり、(B)は模式的な正面図である。 前掲の図2(A)に示した平面図の拡大詳細図である。 前掲の図2(B)に示した正面図の拡大詳細図であり、研掃テ−ブル及びワークが上下を反転される以前の状態を示している。 前掲の図2(B)に示した正面図の拡大詳細図であり、研掃テ−ブル及びワークを上下に反転させた後の状態を示している。 本発明に係る研掃テ−ブルについて、3種類の実施形態を描いた模式的な断面正面図である。 多数の被処理物の周囲全面を自動的に研掃処理する従来例の装置を模式的に描いた要部斜視図である。 大形の被処理物の表裏両面を手作業で反転させて研掃処理する従来例の装置を描いた模式図である。
図2(A)は本発明装置の1実施形態を模式的に描いた要部平面図である。
2個の研掃テ−ブルが設けられている。
符号6Aを付して示した片方の研掃テ−ブルと、符号6Bを付して示した他方の研掃テ−ブルとは、形状寸法が同じであり、投射された研掃材を篩い落とすように多孔板によって深皿状に形成されている。
片方の研掃テ−ブル6Aについて見れば、実線で描いた位置(後述のごとく、この位置で研掃材の投射を受ける)と、仮想線で描いた退避位置との間で、矢印e−e′のように往復する。
駆動部7Aは水平アーム8Aを介して前記片方の研掃テ−ブル6Aを支持しており、垂直軸9Aの周りに回動して、該研掃テ−ブル6Aを前記矢印e−e′のように往復移動させる。
この図2(A)において、他方の研掃テ−ブル6Bは退避位置に在り、前記片方の研掃テ−ブル6Aと同様に、駆動部7Bにより矢印g−g′の往復移動を行なう。
矢印g方向に移動した研掃テ−ブル6Bは、前記研掃テ−ブル6Aと同じ位置になり、ここで研掃材の投射を受ける(詳細は後述する)。
図2(B)は、前掲の図2(A)に示した実施形態の模式的な正面図である。ただし、(A)は要部のみを描いてあったが、(B)においては周辺の機器も描いてある。
仮想線で描いたケースCaに対しブラケットbによって定位置に配設された垂直軸9Aを介して、駆動部7Aが支持されており、該駆動部7Aは水平アーム8Aを介して研掃テ−ブル6Aを支持している。
符号Mを付して仮想線で描いたのは駆動用のモータである。
研掃テ−ブルを深皿に見立てたとき、図において駆動部7Aは、水平アーム8Aを介して研掃テ−ブル6Aを上向きに支持している。
一方、駆動部7Bは、水平アーム8Bを介して研掃テ−ブル6Bを下向きに(俯せに)支持している。
符号5を付して示したのは研掃材投射機であるが、研掃テ−ブル6Aの真上でなくて、斜め上方に設置され、研掃材を矢印aのように斜め下方に向けて投射する。
研掃テ−ブル6Aは駆動モータMによって垂直軸周りに矢印fのように回転(これを自転と呼ぶ)しており、該研掃テ−ブル6Aに乗せられたワーク4は、その周囲360度を均等に研掃される。
この図2(B)において研掃テ−ブル6Aは研掃材投射機5の下方、つまり研掃エリアに位置している。(図2(A)を併せて参照)駆動部7Aが作動して垂直軸9Aの周りに90度回動すると、水平アーム8Aを介して支持されている片方の研掃テ−ブル6Aは退避位置6A′に移動する。
一方、駆動部7Bが作動して、垂直軸9B周りに90度回動すると、水平アーム8Bを介して支持されている他方の研掃テ−ブル6Bが移動して、平面図(A)において前記片方の研掃テ−ブル6Aと重なる位置に来る。
この場合、前述のごとく他方の研掃テ−ブル6Bは下向き(俯せ)になっているので、図2(B)に仮想線で描いて符号6Bを付したように、片方の研掃テ−ブル6A、およびワーク4を覆う形になる。
この状態で双方の駆動部7A,7Bが作動して、双方の研掃テ−ブル6A,6Bを矢印hのごとく水平軸H周りに半回転させると、双方の研掃テ−ブル6A,6B、及びその中のワーク4が上下を反転される。
(注)この上下反転は、前掲の図1に示した工程図における工程(D),(E)に対応する動作である。
更に、下記のごとく同図1の工程(F)に進む。
図2(B)において、双方の研掃テ−ブル6A,6B、及びその中のワーク4の上下が反転されると、上側になった片方の研掃テ−ブル6Aを退避させ、上下反転したワーク4を露出させる。この状態で再度研掃材投射機5によって研掃材の投射を行なう(詳細は、図4及び図5を参照して後述する)。
図3は、前掲の図2(A)に示した平面図の拡大詳細図である。
垂直軸9Aは、装置の静止部材(ケース)に対して固定的に設置されており、テーブル旋回モータ7bが該垂直軸9Aを回そうとすると垂直軸9Aは回らず、その反力で駆動部7Aが回される。
駆動部7Aが回されると、該駆動部7Aに支承されている水平アーム8A、及び片方の研掃テ−ブル6Aが矢印e−e′のように旋回せしめられ、研掃位置の研掃テ−ブル6Aと退避位置の研掃テ−ブル6A′との間を往復する。
他方の研掃テ−ブル6Bも同様にして矢印g−g′のように旋回せしめられる。
図4は、前掲の図2(B)に示した正面図の拡大詳細図であるが、単なる拡大ではなく、次の点が異なっている。
図2(B)は、前掲の図1に示した工程(B)、すなわち上向きになった研掃テ−ブル6Aの上にワーク4が乗せられている状態が描かれていた。
図4は、前掲の図1に示した工程(D)、すなわち上向きになった片方の研掃テ−ブル6Aの上にワーク4が乗せられ、更にその上を他方の研掃テ−ブル6Bで覆った状態が描かれている。
上向きになっている片方の研掃テ−ブル6Aは水平軸Hの下方に位置しており、下向き(俯せ)になっている他方の研掃テ−ブル6Bは水平軸Hの上方に位置していることに留意されたい。
図4の状態から、双方の研掃テ−ブル6A,6Bが水平軸H周りに半回転(矢印h)すると、図5のようになる。
この状態は、前掲の図1に示した工程図における工程(E)に相当し、他方の研掃テ−ブル6Bが上向きになってワーク4を乗せ、片方の研掃テ−ブル6Aが下向き(俯せ)になって、上下反転したワーク4を覆っている。
この状態から、駆動部7Aが作動して片方の研掃テ−ブル6Aが退避すると、上下反転したワーク4に研掃材を投射することができる。
片方の研掃テ−ブル6Aの退避動作は、前掲の図2(A)について述べたように、駆動部7Aが垂直軸9A周りに回動することにより、水平アーム8Aに支持されている研掃テ−ブル6Aが、図2の矢印e′方向に移動して行なわれる。
上述の移動を図5について見ると、片方の研掃テ−ブル6Aが紙面の奥の方へ、紙面と垂直に移動する。
この移動の際、該研掃テ−ブル6Aがワーク4と干渉しないようにするため、研掃テ−ブル6Aは水平軸Hよりも上方に位置し、研掃テ−ブル6Bは水平軸Hよりも下方に位置していなければならない。
同様に、図4において他方の研掃テ−ブル6Bが干渉せずに図の位置へ進入するため、研掃テ−ブル6Aは水平軸Hよりも下方に位置し、研掃テ−ブル6Bは水平軸Hよりも上方に位置していなければならない。
これについては、次の段落で詳しく説明する。
図6(A)は、上向きになっている研掃テ−ブル6Aの上方へ、下向きの研掃テ−ブル6Bが矢印e−e′のように進入・退避する状態を描いた模式図である。
図から理解されるように、研掃テ−ブル6Aが水平軸Hの下方に位置し、研掃テ−ブル6Bが水平軸Hの下方に位置することによって両者の干渉が避けられる。
このとき、ワーク4の頂面は研掃テ−ブル6Bの下端よりも下方でなければならない。
その結果、ワーク4の頂面と研掃テ−ブル6Bとの間に寸法Lの隙間を生じる。
前記隙間の存在は致命的な欠点ではないが、水平軸Hの周りに半回転させて上下を反転させる際に、ワーク4がガタついて研掃テ−ブルの内面に打ち当たるから、ワークの種類によっては隙間寸法Lを短縮させたい場合が有る。
図6(B)は、前記の隙間寸法を短縮するように改良した1例を示し、研掃テ−ブルの周囲の縁を柵に変えたものである。多数の柱状部材が列設されて、目の粗い櫛状を成している。
片方の櫛歯状テーブル11Aの上にワーク4を乗せて、他方の櫛歯状テーブル11Bを矢印e−e′のように進入・退避させる。このとき、双方の櫛歯状部材が互いに間隙を通り抜けるように形状を設定しておくことにより、隙間寸法sを短縮することができる。
本図6(C)の櫛歯状テーブルは、その周囲全部に柱状部材を立設せず、約半周だけに柱状部材を立設してあるが、これについては後に説明する。
図6(C),(D)は更なる改良例である。
(図6(C)参照) 蓋無しの四角い箱を想定し、周囲の壁4枚の内2枚を取り去って半割箱形の研掃テーブル12Aを構成する。同様の部材を上下反対にして半割箱形の研掃テーブル12Bを構成する。
この場合、周囲の壁4枚の内3枚を取り去ることもできる。
半割箱形テーブル12Bの側壁部分が仮想線で描かれているのは、この部分が省略されても良いことを表している。
実線で描いた半割箱形研掃テーブル12Bを矢印g方向に移動させて半割箱形テーブル12Aを覆う。ワーク4は箱の中に入れられた形になり、ワーク4と半割箱形研掃テーブル12Bとの隙間寸法sは、前記櫛歯状テーブルにおけると同様に小さく設定することができる。
本図(C)の左半においては、半割箱形テーブル12Aの上方が半割箱形研掃テーブル12Bで覆われている。これを上下反転させると(D)のようになり、ワーク4も一緒に反転される。
これらの部材が円弧矢印hのように回動する場合を想定してみると、先に述べた側壁の部分は必ずしも必要ではない。
ワーク4が、例えば直方体のように安定な形状であると前記側壁部分は無くても良い。また、例えば配管用の三方継手のように複雑な形状であれば前記側壁部分は有るに越した事はない。そして一般に、側壁部分が有っても邪魔にはならない。
こうした考察から、前記(B)図の櫛歯状テーブルを振り返って見ると。その周囲に列設されている柱状部材は必ずしも全周に設けなくても良いことが理解される。
再度、前掲の図2(A)を参照してワークの流れを考察すると、この実施形態では、
1.右上の退避位置で、片方の研掃テ−ブル6A′にワーク4が乗せられ、
2.矢印eのように中央下方(研掃エリア)に運んで片面の研掃を受け、
3.この位置で他方の研掃テ−ブル6Bで覆われて、上下を反転され、
4.該他方の研掃テ−ブル6Aに乗り移って、他面の研掃を受け、
5.矢印g′のように退避する他方の研掃テ−ブル6Aに乗せられて移動し、
6.左上の退避位置に運ばれた研掃テ−ブル6Bからワークが取り卸される。
こうした一連の動作において、本例では図の右上の退避位置でワークを搬入搭載され、左上の退避位置でワークを次の工程に受け渡して搬出される。
こうした動作から理解されるように、本発明において「ワークを搬入,搬出される退避位置」とは、「ワークを搬入され、及び又は搬出される退避位置」の意である。
本実施形態における1サイクルの作動について実測時間は次の通りであった。
(図2参照)
1. 片方の研掃テ−ブルを、退避位置6A′から研掃位置6Aまで移動‥‥3秒
2. 研掃材の投射(ワークの片方の面)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7秒
3. 他方の研掃テ−ブル6Bで覆う‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3秒
4. 双方の研掃テ−ブルを反転させる‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
5.片方の研掃テ−ブル6Aを退避させる‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3秒
6.研掃材の投射(ワークの他方の面)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥7秒
7.他方の研掃テ−ブル6Bを退避位置まで移動‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3秒
―――――――――――――――――――――――――――――
合計‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥29秒

1b研掃材投射機ロータ
2a,2b,2c…プーリ
3…エンドレスベルト
3a…透孔
4…ワーク
4a…角柱状部
4b…円柱状部
5…研掃材投射機
6A…片方の研掃テ−ブル
6B…他方の研掃テ−ブル
7A,7B…駆動部
7Aa,7Ba…テーブル反転モータ
7Bb,7Bb…テーブル旋回モータ
8A,8B…水平アーム
9A,9B…垂直軸
10A,10B…自転モータ
11A,11B…櫛歯状テーブル
12A,12B…半割箱形テーブル
14a,14b…回転円板
15…被研掃物
16…スクリューコンベア

Claims (4)

  1. 2個の研掃テ−ブルを有するとともに、該2個の研掃テ−ブルのそれぞれを駆動する駆動部が設けられていて、
    上記の駆動部は、
    研掃テ−ブルを水平方向に移動させて、研掃材の投射を受ける研掃位置と、ワークを搬入,搬出される退避位置との間を往復させる機能と、
    該研掃テ−ブルを水平軸の周りに回動させて、その上下を反転する機能とを有し、
    かつ前記の研掃テ−ブルは、ワークを搭載する面を上に向けたとき該搭載面が前記水平軸の下方に位置し、ワークを搭載する面を下に向けたとき該搭載面が前記水平軸の上方に位置するようになっていて、
    前記2個の研掃テ−ブルのうち片方の研掃テ−ブルがワークを載せた状態で、その上を他方の研掃テ−ブルで覆い、双方の研掃テ−ブルを水平軸周りに回動させて上下反転させると、 片方の研掃テ−ブルに乗っていたワークが、他方の研掃テ−ブルに乗り移るとともに、該ワークの上下が反転されるようになっていることを特徴とする自動全面研掃装置。
  2. 前記の研掃テ−ブルは、平板状の本体の周囲に縁が設けられて深皿状をなしており、
    若しくは、平板状の本体の周囲に多数の柱が柵状に立設されていることを特徴とする、請求項1に記載した自動全面研掃装置。
  3. 前記の研掃テ−ブルは、平板状本体の周囲の一部分のみに壁が立設されて、半割箱形をなしていることを特徴とする、請求項1に記載した自動全面研掃装置。
  4. 前記の駆動部は、垂直軸の周りに回動可能に支持されており、
    かつ該駆動部が、回動可能な水平アームを介して、前記の研掃テ−ブルを支持していることを特徴とする、請求項1ないし請求項3の何れか一つに記載した自動全面研掃装置。
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