JP5320759B2 - 割線錠剤 - Google Patents

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Description

本発明は、シルニジピンを有効成分として含有し、分割するための割線を有する楕円形錠剤に関する。
錠剤は、その主薬含量や患者の個体差などから、投与量を調節するために病院、薬局等、あるいは患者自らにおいて、例えば二つに分割されることがある。そのため、錠剤の中には、例えば、特許文献1に示されるように、分割するための割線を設けたものが考案されている。
ところで、シルニジピンは降圧剤として用いられる化合物であり、その固体分散体製剤が特許文献2に記載されている。現在、シルニジピン錠は、含量5mg及び10mgの2種類の製剤(丸形錠)が承認され、販売されている(「アテレック(登録商標)錠」、持田製薬株式会社、味の素株式会社)。
シルニジピンの10mg錠について二分割可能な剤形とすれば、例えば、従来5mg錠を用いていた場合にも一種の剤形で対応できるので好ましい。
さらには、丸形錠を楕円形錠とすれば、より服用しやすくなり好ましい。丸形錠である現在販売されているシルニジピンの10mg錠は、直径約9.2mm、厚さ約3.9mmと、比較的大きいからである。
つまり、シルニジピンの10mg錠について、二分割可能とする割線を有する、より服用しやすい楕円形錠が求められている。
上記のような新たな剤形のシルニジピン錠を開発する場合において、その溶出速度は、薬効やその持続性等に影響するため従来の錠剤と同等であることが望ましい。そのためには、従来錠と同程度の錠剤密度を有することが必要となる。錠剤密度は、溶出速度を制御する因子であるからである。錠剤密度は、錠剤硬度がその指標となるため、錠剤硬度を調節することにより、目的の溶出プロファイルが得られる。なお、高い錠剤密度や高い硬度の錠剤は、製造時に高い打錠圧をかけることにより得られる。
しかし、打錠用杵に関して一般に、分割錠は割線を有さない錠剤に比べて耐圧性が低く、さらに、楕円形錠は丸形錠に比べて耐圧性が低い。非常に高い錠剤硬度を有する従来錠を楕円形の分割錠に設計しようとしても、耐圧性の問題から製造時に高い打錠圧をかけることができず、分割錠を工業的に製造することができないという問題が生ずる。
特開2004−189703号公報 特許第3110794号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、シルニジピンを有効成分として含有し、高い錠剤硬度を有しつつ、分割するための割線を有する楕円形の錠剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の問題点を解決すべく鋭意検討した結果、錠剤の形状を楕円形にするとともに、割線が設けられた表面が楕円の中心方向に向かって隆起するような形状にし、さらに、割線が設けられた錠剤の表面の周囲に平坦な部分を設けることで、割線を設けた場合にも高い錠剤硬度を維持することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の通りである。
〔1〕シルニジピンを有効成分として含む錠剤であって、分割するための割線が少なくとも一つの表面に設けられ、上記割線が設けられた表面側からの投影形状が楕円形であり、上記割線が設けられた表面が楕円の中心方向に向かって隆起した形状を有するとともに、上記表面の周囲に平坦部を有する錠剤。
〔2〕上記平坦部が楕円の長軸の径の1%以上の幅を有する、上記〔1〕記載の錠剤。
〔3〕割線が楕円の長軸に対して略垂直になるように設けられている、上記〔1〕記載の錠剤。
〔4〕楕円の短軸と長軸との径の比が、1:1.5〜2.5である、上記〔1〕記載の錠剤。
〔5〕割線の断面がV字形状であり、かつ、当該V字の先端部が曲線形状を有している、上記〔1〕記載の錠剤。
〔6〕割線が設けられた表面と割線との境界が曲線形状を有している、上記〔1〕記載の錠剤。
〔7〕割線が2つの表面にそれぞれ設けられている、上記〔1〕記載の錠剤。
〔8〕フィルムコーティング錠である、上記〔1〕記載の錠剤。
〔9〕140N以上の錠剤硬度を有する、上記〔1〕記載の錠剤。
〔10〕試験液としてpH6.8のリン酸塩緩衝液を用いて37℃、毎分75回転のパドル法による溶出試験を行った場合に、90分後に70%以上の溶出率を示すものである、上記〔1〕記載の錠剤。
〔11〕上記〔1〕〜〔10〕の何れかに記載の錠剤の製造方法であって、1.2tより大きい打錠圧で打錠することを含む、製造方法。
本発明の錠剤は、シルニジピンを有効成分として含む錠剤であって、分割するための割線が少なくとも一つの表面に設けられ、上記割線が設けられた表面側からの投影形状が楕円形であり、上記割線が設けられた表面が楕円の中心方向に向かって隆起した形状を有するとともに、上記表面の周囲に平坦部を有するものである。
上記の構成によれば、対応する打錠用杵の耐圧性を向上させることができ、錠剤を製造する場合の打錠圧を高くしても、打錠用杵や錠剤にひびやきず等を生じず、より高い硬度の錠剤を得ることができる。つまり、本発明によれば、分割可能であり、かつ、より密度の高い錠剤を製造することができる。また、錠剤の形状が楕円形であることによって、比較的大きな剤形になった場合にも、服用し易いという効果も得られる。
また、本発明の錠剤が所望とする溶出速度を維持するためには、非常に高い打錠圧(好ましくは1.2tより大きい、より好ましくは1.6t以上)を用いて製造されることが必要とされる。
本発明の錠剤によれば、割線を設けた場合にも錠剤の硬度を高く維持することができる。したがって、シルニジピンを有効成分として含有する本発明の錠剤は、高い錠剤硬度(好ましくは140N以上、より好ましくは180N以上、特に好ましくは200N以上)を維持しつつ、分割することが可能であるという効果を奏する。
また、本発明の錠剤は、上記平坦部が楕円の長軸の径の1%以上の幅を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、より高い打錠圧を用いて錠剤を製造することができる。また錠剤の硬度をより高くすることが可能となる。
また、本発明の錠剤は、割線が楕円の長軸に対して略垂直になるように設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、錠剤を割線部分でより容易に分割することができる。また、割線は、錠剤を例えば2等分することができるように、楕円の短軸に沿って設けられていることがより好ましい。
また、本発明の錠剤は、楕円の短軸と長軸との径の比が、1:1.5〜2.5であることが好ましい。
上記の構成によれば、錠剤をより服用し易くすることができる。
また、本発明の錠剤は、割線の断面がV字形状であり、かつ、当該V字の先端部が曲線形状を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、錠剤を製造する場合の打錠圧をより高くしても破壊されないため、錠剤の硬度をより高くすることができるという効果を奏する。
また、本発明の錠剤においては、割線が設けられた表面と割線との境界が曲線形状を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、より高い打錠圧を用いて製造することができる。また錠剤の硬度をより高くすることが可能となる。
また、本発明の錠剤においては、割線が2つの表面にそれぞれ設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、錠剤を割線においてより容易に分割することができるという効果を奏する。
また、本発明の錠剤は、フィルムコーティング錠であることが好ましい。
上記の構成により、光や湿気に対する安定性向上等の効果を奏する。
また、本発明の錠剤は、140N以上の錠剤硬度を有することが好ましい。さらに、本発明の錠剤は、試験液としてpH6.8のリン酸塩緩衝液を用いて37℃、毎分75回転のパドル法による溶出試験を行った場合に、90分後に70%以上の溶出率を示すものであることが好ましい。
また、本発明の錠剤の製造方法は、上記の何れかの錠剤の製造方法であって、1.2tより大きい打錠圧で打錠することを含むものである。本方法によれば、錠剤硬度の高いシルニジピン錠剤を得ることができる。
上記構成あるいは下記の好ましい構成を組み合わせて持つ本発明の錠剤及びその製造方法は好ましい。
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
本実施の形態では、本発明の錠剤の好ましい一例として、錠剤1を挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
錠剤1は、分割するための割線2a及び2bが表面3a及び3bにそれぞれ設けられた錠剤である。図1(a)は、本実施の形態にかかる錠剤1を割線が設けられた表面側から見た場合の平面図である。また、図1(b)は、図1(a)に示す錠剤1を矢印A側(長軸r1に平行な側)から見た場合の側面図であり、図1(c)は、図1(a)に示す錠剤を矢印B側(短軸r2に平行な側)から見た場合の側面図である。また、図2は、錠剤1の外観を示す斜視図である。また、図3は、図1(a)に示す錠剤のD−D’における断面図である。
図1(a)に示すように、錠剤1は、割線2a(または割線2b)が設けられた表面3a(または表面3b側)からの投影形状が楕円形であり、当該表面3a及び3bが楕円の中心C(長軸r1と短軸r2との交点)方向に向かって隆起した形状を有している。
ここで、「表面側からの投影形状が楕円形」とは、表面3a又は3b側から錠剤1を見た場合の平面図において、錠剤1の外形が楕円形であることをいう。また、本明細書において、楕円形の範疇には、幾何学的な意味での楕円形だけではなく、正円を除くあらゆる長円形(オーバル形、卵形、楕円胴形、小判形など)も含まれるものとする。
錠剤1の大きさとしては、例えば、r1=11.0〜13.0mm、r2=5.5〜6.5mm、錠剤1の厚さh(図1(c)参照)=4.3〜5.0mmとすることができる。
そして、錠剤が上記のような大きさの場合、図1(a)の平面図における外周部分アイ間および/またはイウ間の部分の曲率半径は1mm以上20mm以下であり、アイ間の曲率半径がイウ間の曲率半径以下であることが好ましい。アイ間の曲率半径として好ましくは1〜5mmであり、イウ間の曲率半径として特に好ましくは13〜17mmである。このような外周部の曲率を有すると、コーティング時のツウィニング、コーティングムラを防ぐこともできる。
また、「表面が楕円の中心方向に向かって隆起した形状」とは、錠剤の楕円を有する平面と垂直な方向の厚さが、ヘリ部(平坦部)において最も小さな値となり、楕円の中心へ向かうにつれて徐々に大きくなる(但し、割線が形成されている部分は除く)ことをいう。つまり、図1に示すように、錠剤1は、割線2a又は2bが形成されている部分を除いて、表面3a又は3bが楕円の中心Cへ向かうにつれて徐々に隆起している。
また、楕円形の錠剤1の長軸r1方向の隆起の程度としては、例えば錠剤が上記のような大きさの場合、図3の断面図における表面3a及び3bのエオ間および/またはオカ間の部分の曲率半径は1mm以上60mm以下であり、エオ間の曲率半径がオカ間の曲率半径以下であることが好ましい。エオ間の曲率半径として好ましくは2〜4mmであり、オカ間の曲率半径として特に好ましくは30〜60mmである。
また、楕円形の錠剤1の短軸r2方向の隆起の程度としては、例えば錠剤が上記のような大きさの場合、図1(c)の側面図における表面3a及び3bのキク間および/またはクケ間の部分の曲率半径は1.5mm以上12mm以下であり、キク間の曲率半径がクケ間の曲率半径以下であることが好ましい。キク間の曲率半径として好ましくは2〜4mmであり、クケ間の曲率半径として特に好ましくは6〜8mmである。このような形状の隆起を有することによって、錠剤1の耐圧性をより向上させることができる。さらに、このような好ましい隆起の曲率を有すると、コーティング時のコーティングムラを防ぐこともできる。
さらに、錠剤1は、上記表面3a及び3bの周囲に平坦なヘリ部(平坦部)4a及び4bを有している。ここで、表面3a及び3bの周囲とは、当該表面の外縁部のことをいう。つまり、図1(b)及び(c)に示すように、ヘリ部4a及び4b部分における錠剤1の厚さHは、一定の値となっている。そして、ヘリ部4a及び4bの内側の終端部から表面3a及び3bの隆起が始まり、錠剤1の厚さが徐々に大きくなっている。本実施の形態においては、当該ヘリ部4a及び4bは、表面の端部から一定の幅で設けられている。しかしながら、本発明は必ずしもこれに限定されることはなく、ヘリ部の幅を位置に応じて任意に変更することもできる。ただし、ヘリ部の幅が一定のものが好ましい。
ここで、ヘリ部4a(または4b)の幅とは、楕円形のヘリ部4a(または4b)の外周からヘリ部4a(または4b)の内周までの距離、すなわち、表面3a(または3b)の端部から表面3a(または3b)が隆起し始める始点までの最短の距離のことを意味する。図1(a)及び(c)では、ヘリ部の幅はkで表される。
ヘリ部4a及び4bの幅kとしては、楕円の長軸r1の径の1%以上の大きさであることが好ましい。例えば、楕円の長軸r1が12.0mm〜12.5mmである場合には、ヘリ部4a及び4bの幅kは0.13mm以上であることが好ましく、0.15mm以上であることがより好ましい。幅kをこのような大きさにすることによって、より高い硬度(例えば、180N以上)の錠剤を製造することが可能となる。なお、ヘリ部4a及び4bの幅kの上限値は特に限定はされないが、0.35mm以下(楕円の長軸r1の径の3%以下)とすることが好ましい。
また、錠剤1の投影形状である楕円の具体的な形状は、特に限定されないが、長軸r1と短軸r2との長さの比は、1.5〜2.5:1であることが好ましい。長軸r1と短軸r2との比をこのように設定することによって、錠剤1をより服用し易い形状とすることができる。
また、錠剤1では、錠剤1が破壊されることなく容易に分割でき、かつ、2等分することができるように、割線2a及び2bは、楕円の短軸r2に沿って(すなわち、短軸r2上に)設けられている。しかし、本発明の錠剤は、必ずしもこれに限定されることはない。割線は、錠剤1の表面3a及び/又は表面3bであれば特に限定されることなく、分割可能な種々の位置に設けることができる。錠剤1を割線部分でより容易に分割できるように、割線2a(または2b)は、楕円の長軸r1に対して略垂直になるように設けられていることが好ましい。
本実施の形態で説明した錠剤1において、割線2a及び2bは錠剤の2つの表面2a及び2bにそれぞれ設けられているが、本発明はこれに限定されることなく、錠剤を分割することが可能であれば、割線は錠剤の少なくとも一つの表面に設けられていればよい。
続いて、割線2a及び2bの形状について説明する。
図3に示すように、錠剤1において割線2a及び2bの断面はV字形状となっている。そして、V字状の割線2a及び2bの底部を構成する先端部R1、および、割線2a(又は2b)と表面3a(又は3b)との境界R2は、ともに曲線形状をなしている。なお、V字の先端部とは、V字形状の割線の折れ曲がった部分、すなわち、割線の底部のことを意味する。
R1の曲率半径は、長軸r1の大きさが11.0mm〜13.0mmの錠剤1において、0.10mm以上であることが好ましく、0.15mm以上であることがより好ましい。また、R2の曲率半径は、長軸r1の大きさが11.0mm〜13.0mmの錠剤1において、0.15mm以上であることが好ましく、0.35mm以上であることがより好ましい。これによれば、錠剤1の耐圧性を向上させることができる。これらの曲率半径の上限値は特に限定されないが、R1の曲率半径は0.20mm以下、R2の曲率半径は0.55mm以下が好ましい。
また、断面がV字形状の割線2a及び2bの頂角θは、30〜150°の範囲内であることが好ましく、70〜110°の範囲であることがより好ましく、80〜100°の範囲内であることがさらに好ましい。頂角θが上記のような範囲内であれば、錠剤1の硬度を適切な高さに維持しつつ、割線2a及び2bにおいて錠剤1を容易に分割することができる。
また、割線2a及び2bの深さdは、錠剤1を分割可能であって、かつ、適切な硬度を維持することができる程度であれば特に限定はされない。しかし、錠剤1を容易に分割することができるように、割線2a及び2bの深さdは、長軸r1の大きさが11.0mm〜13.0mmの錠剤1において1.25mm以上であることが好ましい。
特に好ましい錠剤1として、例えば、r1=11.0〜13.0mm、r2=5.5〜6.5mm、錠剤1の厚さh(図1(c)参照)=4.3〜5.0mm、4a及び4bの幅k=0.13〜0.35mm、R1の曲率半径が0.10mm〜0.20mm、R2の曲率半径が0.15mm〜0.55mmのものが挙げられる。
なお、本実施形態で説明した割線2a及び2bの形状は、本発明の一例であり、本発明は必ずしもこれに限定はされない。つまり、割線2a及び2bの断面形状は、U字形状などであってもよい。
本発明の錠剤1は、有効成分であるシルニジピンに、薬学上許容される適当な賦形剤、流動化剤、結合剤、滑沢剤等を含む素錠を公知の方法に準じて市販されている機器を使用して打錠して製造することができる。対応する打錠用杵は従来公知の方法によって製造することができる。その後、得られた素錠に対し、薬学上許容される適当なフィルム形成性ポリマーを含むコーティング液を用いて、慣用のコーティング方法に基づいて市販されている機器を使用してコーティングを行い、コーティング錠とすることが好ましい。上記特許文献2記載の製造方法は、本発明の錠剤1の製法として好ましい。
有効成分であるシルニジピンの単位用量は、例えば1日投与量として5〜20mgとなるように、患者の年齢、健康状態、体重、疾患の重篤度、同時に行う治療・処置の種類や頻度、所望の効果の性質等により適宜決定することが可能である。なお、シルニジピンを10mg含有する場合、錠剤1の大きさは、例えば、r1=12.2mm、r2=6.0mm、h(図1(c)参照)=4.7mmとすることができる。
具体的には、本発明の錠剤1は、打錠工程において、スティッキングやラミネーティングやキャッピング等が生じ難いので、単発式のエキセントリック型打錠機のみならず、ロータリー型打錠機を用いて連続打錠により製造することができる。
なお、滑沢剤は、有効成分、賦形剤等中に予め添加しておき、有効成分、賦形剤等と滑沢剤との混練物を打錠するようにしてもよく(このような錠剤の製造方法は、内部滑沢法と称される)、また、有効成分、賦形剤等中には添加せずに、杵や臼の表面に滑沢剤を噴
霧して、表面に滑沢剤層を有する杵や臼を用いて、有効成分、賦形剤等の混練物を打錠するようにしてもよい(このような錠剤の製造方法は、外部滑沢法と称される)。また、コーティング法としては、慣用のコーティング法であれば、種々のコーティング法を用いることができ、例えば、パン(あるいはドラム)コーティング法や流動コーティング法等を用いることができる。
このようなコーティングの膜厚は、特に限定されることはないが、10μm以上150μm以下とすることが好ましい。
また、賦形剤としては、種々のものを用いることができ、特に限定されることはなく、例えば、乳糖、マンニトール、ショ糖、ブドウ糖などの糖類や、バレイショデンプン、トウモロコシデンプン、部分α化デンプンなどのデンプン類、あるいは、沈降炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、塩化ナトリウムなどの無機塩類や結晶セルロースなどの公知のものであれば、何れも用いることができる。
また、結合剤としては、種々のものを用いることができ、特に限定されることはなく、例えば、部分けん化ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、プルラン、メチルセルロース、アラビアゴム、デンプン類などの公知のものであれば、何れも用いることができる。
また、崩壊剤としては、崩壊剤として従来から使用されるものであれば、特に限定されることはなく使用可能である。崩壊剤として具体的には、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、部分α化デンプンヒドロキシプロピルスターチなどが挙げられる。これらのうちで好ましくは、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウムである。
打錠する際に用いられる滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、滑石、水素添加植物油、タルクなどが挙げられるが、好ましくはステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムである。
本実施の形態にかかる錠剤1は、上述したような形状を有していることにより、対応する打錠用杵の耐圧性が高まり、錠剤を製造する場合の打錠圧を高くしても対応する打錠用杵や錠剤が、損傷や破壊等されない。そのため、より硬度の高い錠剤を高い打錠圧を用いて安定的に、工業的に得ることができる。つまり、本発明によれば、分割可能であり、かつ、より密度の高い錠剤を製造することができる。また、錠剤の形状が楕円形であることによって、例えばシルニジピンの含有量10mg以上の比較的大きな剤形になった場合にも、より服用し易いという効果も得られる。
以下に実施例等を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
シルニジピン含有錠は特許第3110794号公報(特許文献2)実施例5記載の製造法(HPC・SD顆粒/HP55・SD顆粒 = 3/7)、すなわち以下に示す方法に準じて、製造した。
(1)特許文献2実施例2に準じて、シルニジピン、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、乳糖、結晶セルロース、マクロゴール400、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、及びクロスカルメロースナトリウムを含有する固体分散体顆粒(HPC・SD顆粒)を得る。
(2)特許文献2実施例4に準じて、シルニジピン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HP55)、乳糖、結晶セルロース、マクロゴール400、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、及びクロスカルメロースナトリウムを含有する固体分散体顆粒(HP55・SD顆粒)を得る。
(3)上記(1)及び(2)で得られたHPC・SD顆粒とHP55・SD顆粒を3/7(重量/重量)となるように混合し、ステアリン酸マグネシウムとタルクを加えて、打錠することにより、1錠あたり10mgのシルニジピンを含有する素錠(250mg)を得る。
上記素錠に、ハイコーター48N又はmini(フロイント産業社製)を用いて、表1に示すような組成を有するフィルムコーティングを施し、シルニジピン含有錠を得た。
Figure 0005320759
[実施例1、2、比較例1]
(1)基本形状の選定
服用性、コーティングし易さ等から、楕円形錠の好ましい形状として以下の基本形状Aを選定した。
(基本形状A)
図1〜3に示すような楕円形錠剤であり以下の形状を有する。
長軸(r1)径:約12mm;
短軸(r2)径:約6mm;
厚さ(h):約4.5mm;
錠剤側面の曲率半径(アイ、イウ):2.3mm、14.4mm;
錠剤表面の曲率半径(エオ、オカ):3mm、45mm;
割線の形状:V字形、90度、両面;
断面V字形状の割線の当該V字の先端部のアール(R1):0.1mm;
V字割線と錠剤表面の接点のアール(R2):0.15mm;
ヘリ部の幅(k):0.1mm
(2)割線深さの検討
i)割線錠の作製
硬度の高い錠剤の分割には困難が予想される。上記基本形状Aについて割線深さを変えたシルニジピン含有製剤を上述の製造法に従い作製した。打錠圧は約2tとした。長軸、短軸、厚さは以下の通りである。
長軸(r1)径:11.2mm;
短軸(r2)径:5.6mm;
厚さ(h):約4.5mm;
ii)分離性評価
成人(年齢25歳〜50歳)14名に各錠剤の分割を依頼し、以下の基準で判定した。
優良:14名全員分割可能
可:10名分割可能
不可:分割可能者が10名未満
その結果を表2に示す。なお、割線深さの異なる各錠剤における試験例をそれぞれ比較例1、実施例1、2とする。
Figure 0005320759
割線深さが深いほど対応する打錠用杵の耐圧性は低くなるが、表2に示すように、分割良好とするのには、両面それぞれの割線につき1.25mm以上の割線深さが望まれることがわかった。
(3)杵耐圧検討
割線深さ(d)を1.25mm程度とした基本形状Aを有するシルニジピン製剤を検討する過程で、打錠用杵にひびが入っていることもあり(打錠圧約2t)、検討した結果、上記実施例1、2を含め本形状に対応する打錠用杵の耐圧は十分ではないと考えられた(1.2〜1.5t程度の耐圧と考えられた)。
[実施例3]
(1)改良形状
上記基本形状Aに以下i)−iii)の変更を加えた形状を有するシルニジピン含有製剤錠剤に対応する打錠用杵を公知の方法に基づいて製造した。この際、割線深さ(d):
1.25mm、長軸(r1)径:12.0mm、短軸(r2)径:5.8mm、厚さ(h):4.7mmとした。
i)断面V字形状の割線の当該V字の先端部のアール(R1):0.15mm;
ii)V字割線と錠剤表面との接点のアール(R2):0.35mm;
iii)ヘリ部の幅(k):0.15mm;
(2)杵耐圧性評価
上記(1)の打錠用杵7本を用いて、上述の製造法に従いシルニジピン製剤を製造した。それぞれ打錠圧約2tで1万錠/本以上打錠した後、打錠杵を点検した結果、7本全てについて、ひび等の不良は何もなく、高い耐圧性(約2t以上)が確認された。
この結果から、上記(1)の改良形状は、上記の基本形状Aと比較して耐圧性に優れていることが確認された。
(3)溶出率の評価
打錠圧を変更して参考例に従い、上記(1)の形状のシルニジピン錠剤を製造した。そして、製造されたシルニジピン含有錠剤に関して、溶出率の測定を、第十四改正日本薬局方溶出試験第2法を用いて、下記条件にて実施した。その結果を表3に示す。
(条件)
試験液:0.1%(W/V)ポリソルベート80・pH6.8リン酸緩衝液900ml
パドル回転数:75rpm
試験液温度:37±0.5℃
(4)錠剤硬度の測定
錠剤硬度計(岡田精工社製、TS−50N)を用いて、得られた錠剤についてD−D’軸に沿って圧力をかけ、錠剤硬度を測定した。10錠の錠剤について錠剤硬度を測定し、その平均値を錠剤硬度として表3に示した。
Figure 0005320759
実施例3−1〜3−3の錠剤は何れも、上記(1)と同様の形状の錠剤であるため、杵耐圧性が向上しており、1.6t以上の高い打錠圧を常用圧とすることができた。そのような高打錠圧を用いることにより硬度の高い(高密度の)錠剤を得ることができた。また、1.6t以上の打錠圧を付加した場合には、溶出率を現行錠と比較して±10%以内の値とすることが可能であった。これにより、上記(1)の形状の錠剤は、その溶出速度を現行のシルニジピン錠と同等とすることが可能であることが確認された。またこれらの分割性も良好であった。
また、以下の形状を有する錠剤も、杵耐圧性に優れ、その溶出速度を従来のシルニジピン錠と同等とする硬度の高い(高密度の)錠剤とすることができる。
(例1)
以下の形状を有する図1〜3に示すような楕円形錠剤。
割線深さ(d):1.25mm、長軸(r1)径:12.0mm、短軸(r2)径:5.8mm、厚さ(h):4.7mm、断面V字形状の割線の当該V字の先端部のアール(R1):0.15mm、V字割線と錠剤表面の接点のアール(R2):0.35mm、ヘリ部の幅(k):0.15mm
(例2)
以下の形状を有する図1〜3に示すような楕円形錠剤。
割線深さ(d):1.25mm、長軸(r1)径:12.0mm、短軸(r2)径:5.8mm、厚さ(h):4.7mm、断面V字形状の割線の当該V字の先端部のアール(R1):0.15mm、V字割線と錠剤表面の接点のアール(R2):0.35mm、ヘリ部の幅(k):0.20mm
(例3)
以下の形状を有する図1〜3に示すような楕円形錠剤。
割線深さ(d):1.25mm、長軸(r1)径:12.0mm、短軸(r2)径:5.8mm、厚さ(h):4.7mm、断面V字形状の割線の当該V字の先端部のアール(R1):0.15mm、V字割線と錠剤表面の接点のアール(R2):0.50mm、ヘリ部の幅(k):0.15mm
上述したように、本発明の錠剤は、分割するための割線を設けつつ、対応する杵耐圧性が高い。そのため、分割可能で高い硬度を有するシルニジピン含有錠剤に好適に利用することができる。
図1(a)は、本発明の一実施の形態にかかる錠剤の平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す錠剤を矢印A側から見た場合の側面図であり、図1(c)は、図1(a)に示す錠剤を矢印B側から見た場合の側面図である。 図2は、図1(a)に示す錠剤の斜視図である。 図3は、図1(a)に示す錠剤のD−D’における断面図である。
符号の説明
1 錠剤
2a・2b 割線
3a・3b 表面
4a・4b ヘリ部(平坦部)

Claims (2)

  1. 有効成分としてのシルニジピンおよびヒドロキシプロピルセルロースを含有する固体分散体顆粒ならびにシルニジピンおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートを含有する固体分散体顆粒を含む錠剤であって、
    分割するための割線が2つの表面にそれぞれに設けられ、上記割線が設けられた表面側からの投影形状が楕円形であり、該楕円の短軸と長軸との径の比は、1:1.5〜2.5であり、
    割線は楕円の長軸に対して略垂直になるように設けられ、割線の断面が頂角θ30〜150°の範囲内であるV字形状であり、
    割線の断面のV字の先端部および割線が設けられた表面と割線との境界が曲線形状を有し、
    割線が設けられた表面が楕円の中心方向に向かって隆起した形状を有するとともに、上記表面の周囲に楕円の長軸の径の1%以上3%以下の幅を有する平坦部を有し、140N以上の錠剤硬度を有し、
    錠剤はフィルムコーティング錠であり、
    試験液としてpH6.8のリン酸塩緩衝液を用いて37℃、毎分75回転のパドル法による溶出試験を行った場合に、90分後に70%以上の溶出率を示す錠剤。
  2. 請求項1に記載の錠剤の製造方法であって、1.2tより大きい打錠圧で打錠することを含む、製造方法。
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