JP5318647B2 - グロメット拡開治具 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に取り付けられるグロメットのワイヤハーネス通し孔にワイヤハーネスを通す際に、前記ワイヤハーネス通し孔を拡開させるグロメット拡開治具に関するものである。
種々の電子機器が搭載される自動車には、これら電子機器に電力供給や信号伝送を行うワイヤハーネスが配索されている。このワイヤハーネスは、複数の電線が束ねられた電線束と、これら電線束の端末などに取り付けられ、前記電子機器のコネクタに結合されるコネクタと、を有している。このワイヤハーネスは、電線束を損傷から保護するために、また、電線束に水等の液体が付着することを防止するために、グロメットが取り付けられることがある。
上記グロメットは、合成ゴム等の弾性材料で構成されており、上記ワイヤハーネスの電線束を通すワイヤハーネス通し孔を有している。このワイヤハーネス通し孔にワイヤハーネスの電線束を通す作業を行う際には、グロメット拡開治具を用いてワイヤハーネス通し孔を拡開させて行っていた(特許文献1を参照。)。
図11は従来のグロメット拡開治具を示す平面図である。図12は図11に示された従来のグロメット拡開治具がグロメットのワイヤハーネス通し孔を拡開させている状態を示す平面図である。
上記グロメット拡開治具211は、図11に示すように、支軸212の一端に拡開爪216a,216bが設けられ、他端に把持部213a,214aがそれぞれ設けられた一対の操作レバー213,214と、把持部213a,214a間に架け渡され両把持部213a,214aが互いに近付けられる操作により支軸212から離れる方向に引っ張られるバネ部材215と、一端に拡開爪218aが設けられ、他端218bがバネ部材215に連結され、該バネ部材215に連動して移動されるロッド218と、支軸212に固定され、ロッド218を移動自在に支持するガイド部材217と、を有している。
上記構成のグロメット拡開治具211は、図12に示すように、3つの拡開爪216a,216b,218aがグロメット220のワイヤハーネス通し孔220a内に挿入された状態で、作業者が一対の操作レバー213,214の把持部213a,214aを握ることによって、これら把持部213a,214aが互いに近付けられるとともにロッド218が支軸212から離れる方向に移動されて、3つの拡開爪216a,216b,218aがワイヤハーネス通し孔220aを拡開させる方向に移動される。そして、作業者が一対の操作レバー213,214の把持部213a,214aから手を離すことによって、これら把持部213a,214aが互いに離れるとともにロッド218が支軸212に近付く方向に移動されて、3つの拡開爪216a,216b,218aが互いに近接した元の位置に戻される。
特開2002−200531号公報
しかしながら、前述したグロメット拡開治具211を用いてグロメット220のワイヤハーネス通し孔220aを拡開させ、ワイヤハーネス通し孔220aにワイヤハーネスの電線束を通す作業においては、以下に示す問題点があった。
即ち、前述したグロメット拡開治具211を用いてグロメット220のワイヤハーネス通し孔220aを拡開させる作業においては、当該グロメット拡開治具211の拡開爪216a,216b,218aの最大開度に適合するグロメット220を対象とするか、そうでない場合は、作業者がワイヤハーネス通し孔220aを過度に拡開させることがないように把持部213a,214aを握る力を調節しながら作業を行う必要があり、作業性が悪いという問題があった。また、作業者が誤って力を入れすぎてワイヤハーネス通し孔220aを過度に拡開させてしまった場合にグロメット220を損傷させる恐れがあるという問題があった。
したがって、本発明の目的は、拡開爪の最大開度を変更することが可能なグロメット拡開治具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、グロメットに設けられたワイヤハーネス通し孔を拡げるためのグロメット拡開治具であって、(イ)一端に前記ワイヤハーネス通し孔内に挿入される拡開爪が設けられ、他端に把持部が設けられ、中間部分が支軸によってベース部にそれぞれ回転自在に取り付けられ、前記一対の把持部同士が互いに近付けられることにより前記一対の拡開爪同士が互いに離れる一対の操作レバーと、(ロ)一端部がそれぞれ各把持部に回転自在に取り付けられ、他端部同士が互いに回転自在に連結され、前記一対の把持部同士が互いに近付けられることにより前記他端部側が前記支軸から離れる方向に移動される一対のリンク部と、(ハ)一端に前記ワイヤハーネス通し孔内に挿入される拡開爪が設けられ、他端が前記一対のリンク部の他端部に回転自在に連結され、前記リンク部に連動して移動されるとともに前記ベース部に取り付けられたガイド部に移動自在に支持された移動部と、を有し、(ニ)前記移動部と、前記ベース部または前記ガイド部とのうち一方に付け外し自在に取り付けられ、前記移動部が前記支軸から離れる方向に所定の距離移動されることで他方に衝突して、前記移動部が前記支軸から離れる方向にさらに移動することを規制するストッパを取り付けるストッパ取付部が、前記一方に設けられていることを特徴とするグロメット拡開治具である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ストッパ取付部が、前記一方に複数設けられており、各ストッパ取付部から前記他方の前記ストッパに衝突される各衝突箇所までの距離が、互いに異なるように形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記ストッパが雄ねじ状に形成され、前記ストッパ取付部が前記ストッパと螺合可能な雌ねじ状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、(イ)一端に前記ワイヤハーネス通し孔内に挿入される拡開爪が設けられ、他端に把持部が設けられ、中間部分が支軸によってベース部にそれぞれ回転自在に取り付けられ、前記一対の把持部同士が互いに近付けられることにより前記一対の拡開爪同士が互いに離れる一対の操作レバーと、(ロ)一端部がそれぞれ各把持部に回転自在に取り付けられ、他端部同士が互いに回転自在に連結され、前記一対の把持部同士が互いに近付けられることにより前記他端部側が前記支軸から離れる方向に移動される一対のリンク部と、(ハ)一端に前記ワイヤハーネス通し孔内に挿入される拡開爪が設けられ、他端が前記一対のリンク部の他端部に回転自在に連結され、前記リンク部に連動して移動されるとともに前記ベース部に取り付けられたガイド部に移動自在に支持された移動部と、を有し、(ニ)前記移動部と、前記ベース部または前記ガイド部とのうち一方に付け外し自在に取り付けられ、前記移動部が前記支軸から離れる方向に所定の距離移動されることで他方に衝突して、前記移動部が前記支軸から離れる方向にさらに移動することを規制するストッパを取り付けるストッパ取付部が、前記一方に設けられているので、前記ストッパ取付部に前記ストッパを取り付けることで前記拡開爪の最大開度を所定の大きさに変更することができる。そのために、前記ワイヤハーネス通し孔を過度に拡開させてグロメットを損傷させてしまうことを防止でき、従来は前記把持部同士を近付ける量の調節が必要であったワイヤハーネス通し孔拡開作業の作業性を改善することができる。
請求項2に記載の本発明によれば、前記ストッパ取付部が、前記一方に複数設けられており、各ストッパ取付部から前記他方の前記ストッパに衝突される各衝突箇所までの距離が、互いに異なるように形成されているので、前記拡開爪の最大開度を複数設定することができる。そのために、1つの本グロメット拡開治具で、ワイヤハーネス通し孔の大きさが異なる複数のグロメットに対応することができ、治具の運用効率を向上させることができる。
請求項3に記載の本発明によれば、前記ストッパが雄ねじ状に形成され、前記ストッパ取付部が前記ストッパと螺合可能な雌ねじ状に形成されているので、前記ストッパの付け外しが容易で簡素な構成のグロメット拡開治具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るグロメット拡開治具を示す平面図である。 図1に示されたグロメット拡開治具の裏側を示す平面図である。 図1中のA−A線に沿った断面図である。 図1に示されたグロメット拡開治具の一対の把持部同士が互いに近付けられて複数の拡開爪同士が互いに離れた状態を示す平面図であり、拡開爪の最大開度が小に設定されたグロメット拡開治具の平面図である。 図4に示されたグロメット拡開治具の裏側を示す平面図である。 図4中のB−B線に沿った断面図である。 図4に示されたグロメット拡開治具の一対の把持部同士がさらに近付けられて複数の拡開爪同士がさらに離れた状態を示す平面図であり、拡開爪の最大開度が中に設定されたグロメット拡開治具の平面図である。 図7に示されたグロメット拡開治具の裏側を示す平面図である。 図7に示されたグロメット拡開治具の一対の把持部同士がさらに近付けられて複数の拡開爪同士がさらに離れた状態を示す平面図であり、拡開爪の最大開度が大に設定されたグロメット拡開治具の平面図である。 図9に示されたグロメット拡開治具の裏側を示す平面図である。 従来のグロメット拡開治具を示す平面図である。 図11に示された従来のグロメット拡開治具がグロメットのワイヤハーネス通し孔を拡開させている状態を示す平面図である。
本発明の一実施の形態に係るグロメット拡開治具を図1ないし図10を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係るグロメット拡開治具を示す平面図である。図2は図1に示されたグロメット拡開治具の裏側を示す平面図である。図3は図1中のA−A線に沿った断面図である。図4は図1に示されたグロメット拡開治具の一対の把持部同士が互いに近付けられて複数の拡開爪同士が互いに離れた状態を示す平面図であり、拡開爪の最大開度が小に設定されたグロメット拡開治具の平面図である。図5は図4に示されたグロメット拡開治具の裏側を示す平面図である。図6は図4中のB−B線に沿った断面図である。図7は図4に示されたグロメット拡開治具の一対の把持部同士がさらに近付けられて複数の拡開爪同士がさらに離れた状態を示す平面図であり、拡開爪の最大開度が中に設定されたグロメット拡開治具の平面図である。図8は図7に示されたグロメット拡開治具の裏側を示す平面図である。図9は図7に示されたグロメット拡開治具の一対の把持部同士がさらに近付けられて複数の拡開爪同士がさらに離れた状態を示す平面図であり、拡開爪の最大開度が大に設定されたグロメット拡開治具の平面図である。図10は図9に示されたグロメット拡開治具の裏側を示す平面図である。
図1ないし図10に示す本発明のグロメット拡開治具1は、合成ゴム等の弾性材料で構成されたグロメットに設けられたワイヤハーネス通し孔80(図3及び図6を参照。)にワイヤハーネスの電線束を通す際に用いる治具であり、前記ワイヤハーネス通し孔80を拡開させる、即ち拡げる、治具である。また、前記ワイヤハーネスは、自動車に搭載された電子機器に電力供給や信号伝送を行うものであり、複数の電線が束ねられた電線束と、これら電線束の端末などに取り付けられ、前記電子機器のコネクタに結合されるコネクタと、を有している。
上記グロメット拡開治具1は、(イ)一端にワイヤハーネス通し孔80内に挿入される拡開爪8,9が設けられ、他端に把持部31,41が設けられ、中間部分が支軸13,14によってベース部2にそれぞれ回転自在に取り付けられ、一対の把持部31,41同士が図1中の矢印Y1,Y2に沿って互いに近付けられることにより一対の拡開爪8,9同士が図1中の矢印Y3,Y4に沿って互いに離れる一対の操作レバー3,4と、(ロ)一端部がそれぞれ回転ピン15,16によって各把持部31,41に回転自在に取り付けられ、他端部同士が回転ピン17によって互いに回転自在に連結され、一対の把持部31,41同士が図1中の矢印Y1,Y2に沿って互いに近付けられることにより前記他端部側が支軸13,14から離れる矢印Y5方向に移動される一対のリンク部5a,5bと、(ハ)一端にワイヤハーネス通し孔80内に挿入される拡開爪10が設けられ、他端が回転ピン17によって一対のリンク部5a,5bの他端部に回転自在に連結され、リンク部5a,5bに連動して図1中の一点鎖線Pに沿って移動されるとともにベース部2に取り付けられたガイド部23に移動自在に支持された移動部6と、支軸13,14から離れる矢印Y5方向に移動された状態の移動部6とベース部2及びガイド部23とを固定するロック手段としてのプレート7と、を有している。
上記3つの拡開爪8,9,10は、図1ないし図3に示すように、一対の把持部31,41同士が最も離れた位置に位置付けられた状態で、互いに当接している。
このような構成の本発明のグロメット拡開治具1は、拡開爪8,9,10をワイヤハーネス通し孔80内に挿入する際、及び、拡開爪8,9,10をワイヤハーネス通し孔80内から引き抜く際に、これら拡開爪8,9,10を互いに当接させた状態にしておくことで、当該拡開爪8,9,10が前記グロメットに引っ掛かることを防止できる。
上記ベース部2は、互いの間に一対の操作レバー3,4を挟む格好でこれら一対の操作レバー3,4を回転自在に取り付ける第1ベース部21と、第2ベース部22とで構成されている。また、第1ベース部21と第2ベース部22との間には、移動部6が位置付けられている。
上記移動部6は、一対の操作レバー3,4の対称軸をなす一点鎖線Pに沿って角柱状に延びかつ中央部分がくり抜かれる格好で枠状に形成された枠部60と、この枠部60のくり抜かれた穴60a内に取り付けられ、一点鎖線Pに沿って円柱状に延びたロッド61と、このロッド61を内側に位置付けたコイルばね62と、で構成されている。即ち、枠部60は、一対の操作レバー3,4間、及び、第1ベース部21と第2ベース部22との間に位置付けられている。また、穴60aは、枠部60の厚み方向(図3,6中に矢印Xで示す。)に沿って枠部60を貫通している。また、ロッド61は、長手方向の両端部が穴60aの内面に連なっている。また、上記拡開爪10は、枠部60の一端に設けられており、上記リンク部5a,5bの他端部及び上記回転ピン17は、枠部60の他端に取り付けられている。
上記ガイド部23は、図3及び図6に示すように、ブロック状に形成され、ロッド61を一点鎖線Pに沿って挿通させる挿通穴23aを有している。即ち、ガイド部23の挿通穴23aが設けられた部分は、穴60a内に位置付けられている。また、ガイド部23の厚み方向(図3,6中に矢印Xで示す。)に沿った一方の外面23bは、第1ベース部21に重ねられ、ボルト19によって第1ベース部21に固定されている。また、ガイド部23の厚み方向に沿った他方の外面23cは、穴60aの外側に位置付けられ、かつ、枠部60の第2ベース部22と接する外面よりも当該枠部60の厚み方向に沿った外側に突出している。また、上記コイルばね62は、長手方向、即ち伸縮方向、の一端部が穴60aの内面に当接し、他端部がガイド部23の外面23dに当接している。
上記構成の移動部6は、一対の把持部31,41同士が図1中の矢印Y1,Y2に沿って互いに近付けられることにより、枠部60及びロッド61が、リンク部5a,5bに連動して支軸13,14から離れる方向、即ち矢印Y5方向、に移動される。また、一対の把持部31,41同士が互いに離されることにより、枠部60及びロッド61が、リンク部5a,5bに連動して矢印Y5と反対方向に移動される。また、この際、ベース部2及びガイド部23の位置は不動である。また、コイルばね62は、枠部60及びロッド61が矢印Y5方向に移動されることで、図4、図6、図7、図9などに示すように収縮して、枠部60を矢印Y5と反対方向に付勢する弾性復元力を生じる。
このような構成の本発明のグロメット拡開治具1は、移動部6がロッド61及びコイルばね62を構成に有していることにより、当該グロメット拡開治具1に外力が加えられていない状態で、図1ないし図3に示す状態、即ち一対の把持部31,41同士が最も離れた位置に位置付けられ、3つの拡開爪8,9,10が互いに当接した状態となる。
上記プレート7は、回転ピン18によって枠部60の他端に回転自在に取り付けられている。また、プレート7の回転中心、即ち回転ピン18が取り付けられた部分、は、一対のリンク部5a,5bの他端部同士を連結した上記回転ピン17とガイド部23との間に配置されている。このプレート7は、複数の外縁部71,72,73により、階段状に形成された部分を有している。そして、3つの外縁部71,72,73のうち最も把持部41側に位置付けられた外縁部71から前記回転中心までの距離は、最も把持部31側に位置付けられた外縁部73から前記回転中心までの距離、及び、中央に位置付けられた外縁部72から前記回転中心までの距離よりも小さく形成されている。また、中央に位置付けられた外縁部72から前記回転中心までの距離は、最も把持部31側に位置付けられた外縁部73から前記回転中心までの距離よりも小さく形成されている。
このようなプレート7は、図1に示す位置と図9に示す位置とに亘って回転自在に枠部60に取り付けられている。即ち、プレート7は、最も把持部41側に位置付けられた外縁部71が、ガイド部23の前記回転中心と相対する外縁部23eよりも把持部31側に位置付けられた非係止位置(図1を参照。)と、最も把持部31側に位置付けられた外縁部73が外縁部23eと当接する位置(図9を参照。)とに亘って回転自在に枠部60に取り付けられている。
また、プレート7は、一端がピン12によって枠部60に取り付けられかつ他端がプレート7に取り付けられ中央部が回転ピン18に取り付けられたく字状のばね11によって、把持部31側に付勢されており、外力が加えられていない状態で、前述した非係止位置(図1を参照。)に位置付けられている。
また、図1に示すように、一対の把持部31,41同士が最も離れた位置に位置付けられ、3つの拡開爪8,9,10が互いに当接した状態において、前記回転中心、即ち回転ピン18、からガイド部23の外縁部23eまでの距離は、最も把持部41側に位置付けられた外縁部71から前記回転中心までの距離よりも小さく形成されている。
即ち、プレート7は、一対の把持部31,41同士が図1中の矢印Y1,Y2に沿って互いに近付けられて枠部60及びロッド61が矢印Y5方向に移動されることで前記回転中心、即ち回転ピン18、とガイド部23の外縁部23eとの間に生じるスペースに、複数の外縁部71,72,73により階段状に形成された部分が嵌まることが可能な構成になっている。そして、プレート7は、図4、図7、図9にそれぞれ示すように、各外縁部71,72,73が外縁部23eに当接することによって、枠部60及びロッド61が矢印Y5と反対方向に移動されることを規制して、枠部60及びロッド61とベース部2及びガイド部23とを固定する。このことにより、一対の把持部31,41に触れることなく、3つの拡開爪8,9,10を互いに所定の間隔をあけた状態で固定することができる。即ち、一対の把持部31,41に触れることなく、3つの拡開爪8,9,10によってワイヤハーネス通し孔80を拡開させた状態を維持することができる。
また、プレート7は、コイルばね62の付勢力により、各外縁部71,72,73が外縁部23eを押さえる格好で当該外縁部23eに当接しているので、ばね11の付勢力によって前記非係止位置にずれることがない。
また、上述したように、プレート7には、回転中心からの距離がそれぞれ異なる3つの外縁部71,72,73が設けられているので、1つのプレート7によって、所定の間隔で固定される3つの拡開爪8,9,10間の間隔を3段階で変更することができる。具体的には、3つの拡開爪8,9,10間の間隔を最小で固定する際には、図4に示すように、最も把持部41側に位置付けられた外縁部71をガイド部23の外縁部23eに当接させるようにする。また、3つの拡開爪8,9,10間の間隔を最大で固定する際には、図9に示すように、最も把持部31側に位置付けられた外縁部73をガイド部23の外縁部23eに当接させるようにする。また、3つの拡開爪8,9,10間の間隔を中間で固定する際には、図7に示すように、中央に位置付けられた外縁部72をガイド部23の外縁部23eに当接させるようにする。
このような構成の本発明のグロメット拡開治具1は、プレート7を回転させる容易な動作により移動部6とベース部2及びガイド部23とを固定することができるので、一対の把持部31,41に触れることなくワイヤハーネス通し孔80を拡開させた状態を維持することができる。
また、本実施形態のグロメット拡開治具1は、ワイヤハーネス通し孔80に横幅が広い平たい電線束を通す作業に最適な形状とするために、3つの拡開爪8,9,10が、所定の間隔をあけた状態において、各拡開爪8,9,10の先端部が二等辺三角形の各頂点をなすように形成されている。即ち、拡開爪8の先端部から拡開爪9の先端部までの距離が、拡開爪8,9の先端部から拡開爪10の先端部までの距離よりも大きくなるように形成されている。
また、上記移動部6の枠部60の一端には、頭部24bと軸部24aとを有する雄ねじ状のストッパ24(図5、図6などを参照。)を付け外し自在に取り付けることが可能な2つのストッパ取付部63,64が設けられている。これらストッパ取付部63,64は、枠部60のうち拡開爪10と穴60aの間で、一点鎖線Pを対称軸とした線対称の位置に設けられている。また、ストッパ取付部63,64は、図3及び図6に示すように、枠部60の厚み方向に沿って枠部60を貫通した貫通穴の内面に、螺旋状の溝が形成された雌ねじ状に形成されており、ストッパ24の軸部24aと螺合する。また、ストッパ24は、第1ベース部21側からストッパ取付部63,64にねじ込まれる。
また、上記ストッパ24は、図5、図6、図8、に示すように、ストッパ取付部63,64に取り付けられると、枠部60及びロッド61が支軸13,14から離れる矢印Y5方向に所定の距離移動されることで第1ベース部21の外縁部21a,21bに衝突して、枠部60及びロッド61が支軸13,14から離れる矢印Y5方向にさらに移動することを規制する。このことにより、拡開爪8,9,10間の間隔が予め設定された所定の間隔よりも大きくなることが規制される。即ち拡開爪8,9,10の最大開度が制限される。このように、本発明のグロメット拡開治具1は、ストッパ24をストッパ取付部63,64に取り付けることで、拡開爪8,9,10の最大開度を、もともとの最大開度よりも小さく変更することができる。
また、上記第1ベース部21の外縁部21a,21bは、支軸13,14よりも一対の操作レバー3,4の一端側に位置する外縁部であり、一点鎖線Pと直交する直線状をなしている。また、一方の操作レバー3寄りの外縁部21aは、一方の操作レバー3寄りのストッパ取付部63と一点鎖線P方向に並ぶ位置に位置する外縁部であり、他方の操作レバー4寄りの外縁部21bは、他方の操作レバー4寄りのストッパ取付部64と一点鎖線P方向に並ぶ位置に位置する外縁部である。また、一方の操作レバー3寄りの外縁部21aは、他方の操作レバー4寄りの外縁部21bよりも支軸13,14から一点鎖線P方向に離れた位置に位置付けられている。即ち、図2に示すように、一方の操作レバー3寄りのストッパ取付部63から一方の操作レバー3寄りの外縁部21aまでの距離は、他方の操作レバー4寄りのストッパ取付部64から他方の操作レバー4寄りの外縁部21bまでの距離よりも小さく形成されている。
このことから、ストッパ取付部63に取り付けられたストッパ24が図1、図2の状態から外縁部21aに衝突するまでの枠部60及びロッド61の矢印Y5方向の移動距離は、ストッパ取付部64に取り付けられたストッパ24が図1、図2の状態から外縁部21bに衝突するまでの枠部60及びロッド61の矢印Y5方向の移動距離よりも小さくなる。また、枠部60及びロッド61の矢印Y5方向の移動距離が大きくなるほど拡開爪8,9,10間の間隔、即ち拡開爪8,9,10の開度、が大きくなる。
また、図4、図5に示すように、ストッパ取付部63にストッパ24が取り付けられた状態の本実施形態のグロメット拡開治具1の一対の拡開爪8,9間の最大間隔は9mmであり、図7、図8に示すように、ストッパ取付部64にストッパ24が取り付けられた状態の本実施形態のグロメット拡開治具1の一対の拡開爪8,9間の最大間隔は17mmであり、図9、図10に示すように、ストッパ取付部63,64にストッパ24が取り付けられていない状態の本実施形態のグロメット拡開治具1の一対の拡開爪8,9間の最大間隔は26mmである。
このように、本発明のグロメット拡開治具1は、ストッパ取付部63,64にストッパ24を取り付けることで拡開爪8,9,10の最大開度を所定の大きさに変更することができる。そのために、ワイヤハーネス通し孔80を過度に拡開させてグロメットを損傷させてしまうことを防止でき、従来は前記把持部同士を近付ける量の調節が必要であったワイヤハーネス通し孔拡開作業の作業性を改善することができる。
また、本発明のグロメット拡開治具1は、複数のストッパ取付部63,64が設けられているので、拡開爪8,9,10の最大開度を複数設定することができる。そのために、1つの本グロメット拡開治具1で、ワイヤハーネス通し孔80の大きさが異なる複数のグロメットに対応することができ、治具の運用効率を向上させることができる。
また、本発明において、ストッパ取付部63,64とストッパ24とは、必ずしも雌ねじ状、及び、雄ねじ状である必要はないが、このように形成することで、ストッパ24の付け外しが容易で簡素な構成のグロメット拡開治具1とすることができる。
続いて、上述した本発明のグロメット拡開治具1を用いてワイヤハーネス通し孔80にワイヤハーネスの電線束を通す作業について説明する。
作業者は、予め、グロメット拡開治具1の拡開爪8,9,10の最大開度を、用いるグロメットのワイヤハーネス通し孔80の大きさに対して最適となる大きさに設定しておく。また、本グロメット拡開治具1においては、前述したように、ストッパ24をストッパ取付部63に取り付ける場合と、ストッパ24をストッパ取付部64に取り付ける場合と、ストッパ24をストッパ取付部63,64に取り付けない場合とで、拡開爪8,9,10の最大開度を3段階で変更することができる。
続いて、作業者は、グロメット拡開治具1の両把持部31,41を片手で持ち、3つの拡開爪8,9,10をワイヤハーネス通し孔80内に挿入する。この際、引っ掛かりを防止するために、3つの拡開爪8,9,10を互いに当接させた状態で挿入する。そして、両把持部31,41を握ることでこれらを互いに近付けて、3つの拡開爪8,9,10を互いに離れさせ、ワイヤハーネス通し孔80を拡げる。そして、両把持部31,41を握っている手と逆の手でプレート7を回転させて、3つの拡開爪8,9,10を互いに所定の間隔をあけた状態で固定する。この際、グロメットのサイズ等に応じて、3種類の間隔のうち最適な間隔を選択し、プレート7の3つの外縁部71,72,73のうちいずれかとガイド部23の外縁部23eとを当接させて3つの拡開爪8,9,10を固定する。そして、グロメット拡開治具1から手を離し、拡げられたワイヤハーネス通し孔80にワイヤハーネスの電線束を通す。この作業は片手で行っても両手で行っても良い。
そして、電線束がワイヤハーネス通し孔80に通された後、グロメット拡開治具1の両把持部31,41を片手で持ち、両把持部31,41を握る。すると、ばね11の付勢力によって、プレート7がガイド部23の外縁部23eから離れる方向に回転して非係止位置に位置付けられる。これにより、枠部60及びロッド61が矢印Y5と反対方向に移動することが許容される。この状態で、両把持部31,41を握る力を緩めることにより、コイルばね62の付勢力によって、一対の把持部31,41同士が最も離れた位置に位置付けられ、3つの拡開爪8,9,10が互いに当接した状態に戻る。そして、3つの拡開爪8,9,10をワイヤハーネス通し孔80内から引き抜くことで作業が終了する。
また、上述した実施形態では、移動部6側にストッパ取付部63,64が設けられていたが、本発明では、ベース部2またはガイド部23側にストッパ取付部が設けられていても良い。
また、上述した実施形態では、移動部6に複数のストッパ取付部63,64が設けられていたが、本発明では、前記ストッパ取付部が少なくとも1つ設けられていれば良い。
また、上述した実施形態では、移動部6側にプレート7が取り付けられていたが、本発明では、ベース部2またはガイド部23側にプレート7が回転自在に取り付けられていても良い。
なお、前述した実施形態は、本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 グロメット拡開治具
2 ベース部
3,4 操作レバー
5a,5b リンク部
6 移動部
8,9,10 拡開爪
13,14 支軸
23 ガイド部
24 ストッパ
31,41 把持部
63,64 ストッパ取付部
80 ワイヤハーネス通し孔

Claims (3)

  1. グロメットに設けられたワイヤハーネス通し孔を拡げるためのグロメット拡開治具であって、
    (イ)一端に前記ワイヤハーネス通し孔内に挿入される拡開爪が設けられ、他端に把持部が設けられ、中間部分が支軸によってベース部にそれぞれ回転自在に取り付けられ、前記一対の把持部同士が互いに近付けられることにより前記一対の拡開爪同士が互いに離れる一対の操作レバーと、
    (ロ)一端部がそれぞれ各把持部に回転自在に取り付けられ、他端部同士が互いに回転自在に連結され、前記一対の把持部同士が互いに近付けられることにより前記他端部側が前記支軸から離れる方向に移動される一対のリンク部と、
    (ハ)一端に前記ワイヤハーネス通し孔内に挿入される拡開爪が設けられ、他端が前記一対のリンク部の他端部に回転自在に連結され、前記リンク部に連動して移動されるとともに前記ベース部に取り付けられたガイド部に移動自在に支持された移動部と、を有し、
    (ニ)前記移動部と、前記ベース部または前記ガイド部とのうち一方に付け外し自在に取り付けられ、前記移動部が前記支軸から離れる方向に所定の距離移動されることで他方に衝突して、前記移動部が前記支軸から離れる方向にさらに移動することを規制するストッパを取り付けるストッパ取付部が、前記一方に設けられていることを特徴とするグロメット拡開治具。
  2. 前記ストッパ取付部が、前記一方に複数設けられており、各ストッパ取付部から前記他方の前記ストッパに衝突される各衝突箇所までの距離が、互いに異なるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のグロメット拡開治具。
  3. 前記ストッパが雄ねじ状に形成され、前記ストッパ取付部が前記ストッパと螺合可能な雌ねじ状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグロメット拡開治具。
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