JP2017078465A - クリップ - Google Patents

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一彰 鈴木
Kazuaki Suzuki
一彰 鈴木
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Abstract

【課題】ボルトへの係止および離脱の操作が容易で、しかも、その係止状態を確実に保持できる、単一部品構成の安価なクリップを提供する。
【解決手段】それぞれの基端部11C側で互いに揺動可能に連結され、それぞれの先端部11D側で固定ボルト14に開閉動作することができる係止アーム部材11A、11Bと、係止アーム部材11A、11Bが閉状態にあるときに互いに離隔する復帰位置に復帰し、該復帰位置から互いに接近する方向に操作されつつ係止アーム部材11A、11Bを開状態に駆動するレバー部材12A、12Bと、レバー部材12A、12Bを介して係止アーム部材11A、11Bを閉状態に付勢する復帰形状と、レバー部材12A、12Bを介して係止アーム部材11A、11Bが開状態に変位するのを許容する弾性変形形状とをとることができる付勢部材13と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ワイヤハーネスのパネル固定装置、すなわち、クリップに関する。
従来から、車体側の固定ボルトにワイヤハーネス等の所定の部品を係止および離脱するために、所定の部品に結合するとともに固定ボルトに係止され、その所定の部品を固定ボルト側に固定するクリップが、車両用ワイヤハーネスのパネル固定装置として多用されている。
この種のクリップとしては、図9に示すように、例えば薄肉のヒンジ部を介して一体に結合された一対の半円筒体32に固定ボルト33の雄ねじ山33Aに対応する雌ねじ孔相当のねじ条32Bを形成するとともに、一対のうち片方の半円筒体32の上端部に円筒体34を連設し、その円筒体34の外周面に操作筒35を嵌着させたものが知られている。このクリップでは、操作筒35を一対の半円筒体32の周囲まで押し下げることで、一対の半円筒体32を円筒状に閉止させつつ固定ボルト33の雄ねじ山33Aに係合させた状態を保持できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
また、図10に示すように、電線固定部を有するクリップ本体41の内側に、固定ボルトに係合可能な複数の可撓チャック片43を対向配置する一方、複数の可撓チャック片43を固定ボルトに係合する筒状に拘束可能な押圧部42を有するキャップ44を設け、キャップ44と外筒部41Aとを薄肉のヒンジ部45で結合させたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、図11に示すように、スタッドボルト50が挿入されるクリップ本体51にスタッドボルト50の雄ねじ山50Aに係合する雌ねじ孔相当のねじ条51の一部が形成された一対の歯付きの開閉レバー52を開閉可能に支持させ、クリップ本体51の上部に薄肉部51Aを介して連接された円筒状のキャップ53を押し下げることで、開閉レバー52を閉止させた固定状態に保持可能にするものが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開昭63−280910号公報 実開平3−115211号公報 実開昭63−115612号公報
しかしながら、上記従来のクリップにあっては、固定ボルトの雄ねじ部に係合する一対の半円筒体や複数の可撓チャック片等を円筒状部材でロックする構造であるため、誤ってそのロック状態にしてしまうと、解除することが非常に困難で手間がかかったり、クリップを破壊せざるを得なくなるという問題があった。そればかりか、上記従来のクリップは、複数の部品で構成されており、製造コストが高くなるという問題もあった。
本発明は、従来の未解決の課題を解決するものであり、ボルトへの係止および離脱の操作が容易で、しかも、その係止状態を確実に保持できる、単一部品構成の安価なクリップを提供する目的とする。
本発明に係わるクリップは、上記目的達成のため、それぞれの基端部側で互いに揺動可能に連結され、それぞれの先端部側で固定ボルトの雄ねじ山に係止される閉状態と前記雄ねじ山から離脱する開状態とに開閉動作することができる複数の係止アーム部材と、前記複数の係止アーム部材のそれぞれに一体に設けられ、前記複数の係止アーム部材が前記閉状態にあるときに互いに離隔する復帰位置に復帰し、該復帰位置から互いに接近する方向に操作されつつ前記複数の係止アーム部材を前記開状態に駆動する複数のレバー部材と、前記複数のレバー部材の間に介装されつつ前記複数のレバー部材同士を一体に連結し、前記複数のレバー部材を介して前記複数の係止アーム部材を前記閉状態に付勢する復帰形状と、前記複数のレバー部材を介して前記複数の係止アーム部材が前記開状態に変位するのを許容する弾性変形形状とをとることができる付勢部材と、を備えるように構成されている。
この構成により、付勢部材によって複数の操作部材を復帰状態に付勢し、複数のレバー部材を介して複数の係止アーム部材を固定ボルトに係止される閉状態に付勢する一方、複数のレバー部材を操作して係止アーム部材を固定ボルトから離脱する開状態にすることができるので、固定ボルトへの係止および離脱の操作が容易で、しかも、その係止状態を確実に保持できるクリップとなる。
また、複数の係止アーム部材、複数のレバー部材および付勢部材が一体に連結された単一部品構成で、成形金型により製造できるので、製造コストを低減させることができる。
さらに、本発明に係わるクリップにおいては、前記複数の係止アーム部材の前記基端部が互いに揺動可能に連結される部分に前記基端部の他の部分より曲げ剛性が小さい薄肉部を有するとともに、前記固定ボルトに向って開くよう前記薄肉部と前記基端部の前記他の部分とによって形成された凹部と、を有しているように構成されている。
この構成により、本発明に係わるクリップでは、係止アーム部材が容易に揺動することができる。
さらに、本発明に係わるクリップにおいては、前記付勢部材が、前記複数のレバー部材に対し一体に設けられた板状支柱部材からなり、前記付勢部材が前記複数のレバー部材を介して前記複数の係止アーム部材を前記閉状態に付勢するとき、前記板状支柱部材が前記複数の係止アーム部材の前記基端部に接近する方向に湾曲するとともに、該湾曲を前記基端部により規制されているように構成されている。
この構成により、レバー部材に対し板状支柱部材が一体に設けられているので、クリップの構成が簡単で、しかも板状支柱部材の湾曲を抑制することができ、固定ボルトへの係止状態を確実に保持できるクリップとなる。
さらに、本発明に係わるクリップにおいては、前記板状支柱部材が前記複数の係止アーム部材の前記基端部から離隔する方向に湾曲するとき、前記複数のレバー部材を前記復帰位置から前記互いに接近する方向に操作可能であるように構成されている。
さらに、本発明に係わるクリップにおいては、さらに、付勢部材を板状支柱部材とすることで、板状支柱部材の軸力により複数のレバー部材を介して複数の係止アーム部材を閉状態に拘束することと、板状支柱部材を曲げながら複数の係止アーム部材を開状態に操作することとが容易に可能になる。
さらに、本発明に係わるワイヤハーネスにおいては、前述のいずれかに記載のクリップと、前記クリップに取り付けられた電線束と、を備えて構成されている。
本発明によれば、従来の未解決の課題を解決するものであり、固定ボルトへの係止および離脱の操作が容易で、しかも、その係止状態を確実に保持できる、単一部品構成の安価なクリップを提供することができる。
本発明に係わるクリップの構成を示すその斜視図である。 本発明に係わるクリップの構成を示すその一部断面正面図であり、便宜的に係止アーム部材のみ断面で示している。 本発明に係わるクリップの構成を示すその平面図である。 本発明に係わるクリップを構成するレバー部材によって係止アーム部材が離隔する方向に移動している状態を示すクリップの一部断面正面図である。 本発明に係わるクリップの一部を構成する板状支柱部材の中央部が上方に湾曲した復帰状態の説明図である。 本発明に係わるクリップの一部を構成する板状支柱部材の中央部を下方に反転させた状態の説明図である。 ワイヤハーネスを囲む結束バンドとこの結束バンドに連結された本発明に係わるクリップの断面図である。 ワイヤハーネスを囲む2つの結束バンドとこれらの結束バンドに連結された本発明に係わるクリップの断面図である。 特許文献1で開示された従来のクリップの図である。 特許文献2で開示された従来のクリップの図である。 特許文献3で開示された従来のクリップの図である。
以下、本発明を実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態に係るクリップ10は、車両用ワイヤハーネスのパネル固定装置としてのクリップ10は、図1から図8までに示しており、一対の係止アーム部材11A、11Bと、一対のレバー部材12A、12Bと、付勢部材13と、を有し、これらの係止アーム部材11A、11B、レバー部材12A、12B、付勢部材13は、僅かな弾性を有する樹脂性材よりなり、係止アーム部材11A、11B、レバー部材12A、12B、付勢部材13は一体的に構成されている。本発明において、図示のような一対の係止アーム部材11A、11Bの他に係止アーム部材11A、11Bが3個以上複数あってもよい。
車両のボディーに取り付けられた静止している固定ボルト14は、周囲に雄ねじ山14A有する。係止アーム部材11A、11Bは、それぞれ基端部11Cおよび先端部11Dを有し、先端部11Dは、固定ボルト14の雄ねじ山14Aに係合可能に形成された雌ねじ山11Eを有する。また、係止アーム部材11A、11Bは、これらの基端部11C側で互いに揺動可能に連結され、それぞれの先端部11D側の雌ねじ山11Eが固定ボルト14の雄ねじ山14Aに係止される閉状態(図4を除く全ての図を参照)と、先端部11Dが雄ねじ山14Aから離脱する開状態(図4参照)との間で回動して開閉動作することができるようになっている。
係止アーム部材11A、11Bの開閉動作を容易にするために、係止アーム部材11A、11Bの形状は、下記のようになっている。すなわち、係止アーム部材11A、11Bは、基端部11Cが互いに揺動可能に連結される部分11CCと、この基端部11Cの他の部分11CO、すなわち、基端部11Cのうち連結される部分11CC以外の部分11COを有する。係止アーム部材11A、11Bは、基端部11Cが互いに揺動可能に連結される部分に、薄肉部11CTを有する。この結果、係止アーム部材11A、11Bの基端部11Cの連結された部分の曲げ剛性は、係止アーム部材11A、11Bの基端部11Cの他の部分11COの曲げ剛性より小さくなっている。図示された本実施形態においては、係止アーム部材11A、11Bは、固定ボルト14に向って開くよう薄肉部11CTと基端部11Cの他の部分11COとによって形成された凹部11CAと、を有している。本発明において、この凹部11CAの断面は、図示のような楕円状の他に半円状、楔状、台形状であってもよい。
レバー部材12A、12Bは、固定ボルト14の反対方向に突出するよう係止アーム部材11A、11Bのそれぞれに固定され、すなわち一体に設けられる。レバー部材12A、12Bは、係止アーム部材11A、11Bに固定された基端部12Cと、係止アーム部材11A、11Bの閉状態において基端部12C間の距離L1より長い距離L2を有する先端部12Dを有する。言い換えれば、レバー部材12A、12Bは、図示するように、係止アーム部材11A、11Bの閉状態において、基端部12C、固定ボルト14から離隔する方向に拡開した先端部12Dを有する。
付勢部材13は、レバー部材12A、12Bに対し一体に設けられた板状支柱部材13によって構成され、板状支柱部材13は、係止アーム部材11A、11B、レバー部材12A、12Bと一体に構成されており、この表裏面を係止アーム部材11A、11Bの基端部11Cおよび固定ボルト14を対向させた状態でレバー部材12A、12Bの間に介装され、レバー部材12A、12B同士を一体に連結している。このため、板状支柱部材13は、レバー部材12A、12Bを介して係止アーム部材11A、11Bを閉状態に付勢する復帰形状(図2に実線で示す形状)と、レバー部材12A、12Bを介して係止アーム部材11A、11Bが開状態に変位するのを許容する弾性変形形状(図4参照)と、に変形可能である。また、板状支柱部材13がレバー部材12A、12Bを介して係止アーム部材11A、11Bを閉状態に付勢するとき、板状支柱部材13は、係止アーム部材11A、11Bの基端部11Cに接近する方向に湾曲するとともに、反転形状に押し下げることができ、その反転形状で湾曲を基端部11Cにより規制されている。本発明においては、板状支柱部材13は、レバー部材12A、12Bと一体に構成されているが、別体で構成されていてもよく、図示のような平坦な板状支柱部材13の他に圧縮ばね、ゴム様弾性体であってもよい。
また、この基端部11Cのレバー部材12A、12B側に、板状支柱部材13が基端部11Cに湾曲するのを規制する2つの突起部材11F、11Gが設けられている。これにより、板状支柱部材13は、反転形状であるとき、復帰状態により真直に近い状態で2つの突起部材11F、11Gによって支持されるようになっている。これにより、板状支柱部材13は、レバー部材12A、12Bが互いに接近する方向に回転するのを規制する支柱として機能する。本実施の形態においては、2つの突起部材11F、11Gを設けているが、本発明においては、板状支柱部材13が復帰形状であるとき、基端部11Cが板状支柱部材13を直接支持するようにしてもよい。
また、レバー部材12A、12Bは、板状支柱部材13が係止アーム部材11A、11Bの基端部11Cから離隔する方向に湾曲する復帰形状に戻すことで、互いに接近する方向に操作可能である。これにより、本発明に係わるクリップにおいては、付勢部材を板状支柱部材13とすることで、板状支柱部材13の軸力によりレバー部材12A、12Bを介して係止アーム部材11A、11Bを閉状態に拘束することと、板状支柱部材13を曲げながら係止アーム部材11A、11Bを開状態に操作することとが容易に可能になる。
次に、本発明の一実施例に係わるクリップの作用を説明する。
まず、図4に示すように、自動車のパネル1から突出した固定ボルト14にクリップ10を取り付ける際に、レバー部材12A、12Bを互いに接近する方向に操作されると、すなわち、レバー部材12A、12Bに対して内向き応力が加わると、板状支柱部材13が、基端部11Cから離隔する方向に湾曲した状態となり、それぞれの先端部11D側の雌ねじ山11Eが、雄ねじ山14Aから離脱する開状態となる。この結果、クリップ10を固定ボルト14に対して所望の位置まで、挿入可能となる。
ここで、図5に示すように、レバー部材12A、12Bを互いに接近する方向に操作されなくなると、すなわち、レバー部材12A、12Bに対して内向き応力が加わらなくなると、板状支柱部材13が、復帰形状となるよう係止アーム部材11A、11Bを付勢するので、それぞれの先端部11D側の雌ねじ山11Eが、雄ねじ山14Aに係止される閉状態となる。
このように、板状支柱部材13(付勢部材)によってレバー部材12A、12Bを復帰状態に付勢し、レバー部材12A、12Bを介して係止アーム部材11A、11Bを固定ボルト14に係止される閉状態に付勢する一方、レバー部材12A、12Bを操作して係止アーム部材11A、11Bを固定ボルト14から離脱する開状態にすることができるので、固定ボルトへの係止および離脱の操作が容易で、しかも、その係止状態を確実に保持できるクリップ10となる。
また、係止アーム部材11A、11B、レバー部材12A、12Bおよび板状支柱部材13(付勢部材)が一体に連結された単一部品構成で、成形金型により製造できるので、製造コストを低減させることができる。
次に、図6に示すように、クリップ10は、レバー部材12A、12Bを復帰位置に復帰させた状態で、板状支柱部材13を押圧すると、板状支柱部材13が突起部材11F、11Gの上面部と接触するようその湾曲形状を反転させる。このように、板状支柱部材13がレバー部材12A、12Bを介して係止アーム部材11A、11Bを閉状態に付勢するとき、板状支柱部材13が係止アーム部材11A、11Bの基端部11Cに接近する方向に湾曲するとともに、該湾曲を基端部11C、すなわち、突起部材11F、11Gにより規制される。この状態においては、レバー部材12A、12Bを互いに接近する方向に操作しても、板状支柱部材13がその湾曲の進行を規制されつつ、その軸力によってレバー部材12A、12Bが接近するのを規制するロック状態となる。このように、レバー部材12A、12Bに対し板状支柱部材13が一体に設けられているので、クリップの構成が簡単で、しかも板状支柱部材13の湾曲を抑制することができ、固定ボルト14への係止状態を確実に保持できるクリップとなる。
次に、図6に仮想線で示すように、クリップ10は、板状支柱部材13をその中央部13Aが、係止アーム部材11A、11Bの基端部11Cから離隔する方向に湾曲させると、レバー部材12A、12Bを復帰位置から互いに接近する方向に操作可能となる。すなわち、前述のロック状態が解除される。
すなわち、板状支柱部材13は、その中央部13Aが係止アーム部材11A、11Bの基端部11Cおよび固定ボルト14からさらに離隔するよう湾曲して、詳しくは、その中央部13Aがその両端部より係止アーム部材11A、11Bの基端部11Cおよび固定ボルト14からさらに離隔するよう湾曲して、レバー部材12A、12Bの弾性変形形状にして、係止アーム部材11A、11Bが開状態に変位するのを許容してレバー部材12A、12Bを介して係止アーム部材11A、11Bを開状態に付勢する。このとき、係止アーム部材11A、11Bの雌ねじ山11Eは、図4に示すように固定ボルト14の雄ねじ山14Aから脱合し、係止アーム部材11A、11Bの先端部11Dが固定ボルト14から離脱する。
このように、付勢部材を板状支柱部材とすることで、板状支柱部材13の軸力によりレバー部材12A、12Bを介して複数の係止アーム部材11A、11Bを閉状態に拘束することと、板状支柱部材13を曲げながら係止アーム部材11A、11Bを開状態に操作することとが容易にできる。
また、クリップ10は、係止アーム部材11A、11Bが閉状態から回動して開閉動作するとき、係止アーム部材11A、11Bの基端部が薄肉部として凹部を有し、係止アーム部材11A、11Bの基端部の曲げ剛性が、係止アーム部材11A、11Bの基端部の他の部分の曲げ剛性より小さくなっているので、係止アーム部材11A、11Bが閉状態から容易に回動して開閉動作する。なお、レバー部材12Bの端部には、結束バンドを挿入可能な挿入穴が設けられている。
図7は、ワイヤハーネスを囲む結束バンドとこの結束バンドの支持された本発明に係わるクリップの断面図である。この図に示すように、テープ巻が施された電線束を結束バンドBに支持されるようにして、クリップ10が使用される。したがって本発明のワイヤハーネスWHは、クリップ10と、クリップ10に取り付けられた電線束15と、を備える。なお、レバー部材12A、12Bの端部には、結束バンドを挿入可能な挿入穴が設けられている。
図8は、ワイヤハーネスを囲む2つの結束バンドとこれらの結束バンドの支持された本発明に係わるクリップの断面図である。この図に示すように、テープ巻が施された電線束を2つの結束バンドBに支持されるようにして、クリップ10が使用される。したがって本発明のワイヤハーネスWHは、クリップ10と、クリップ10に取り付けられた複数の電線束15と、を備える。
以上説明したように、本発明は、固定ボルトへの係止および離脱の操作が容易で、しかも、その係止状態を確実に保持できる、単一部品構成の安価なクリップを提供できるものであり、自動車の車体側の固定ボルトにワイヤハーネスなどの電線を係止および離脱する車両用ワイヤハーネスのパネル固定装置全般に有用である。
10 クリップ
11A、11B 係止アーム部材
11C 基端部
11CA 凹部
11CO 基端部の他の部分
11CT 薄肉部
11D 先端部
11E 雌ねじ山
12A、12B レバー部材
12C 基端部
12D 先端部
13 板状支柱部材(付勢部材)
14 固定ボルト
14A 雄ねじ山

Claims (5)

  1. それぞれの基端部側で互いに揺動可能に連結され、それぞれの先端部側で固定ボルトの雄ねじ山に係止される閉状態と前記雄ねじ山から離脱する開状態とに開閉動作することができる複数の係止アーム部材と、
    前記複数の係止アーム部材のそれぞれに一体に設けられ、前記複数の係止アーム部材が前記閉状態にあるときに互いに離隔する復帰位置に復帰し、該復帰位置から互いに接近する方向に操作されつつ前記複数の係止アーム部材を前記開状態に駆動する複数のレバー部材と、
    前記複数のレバー部材の間に介装されつつ前記複数のレバー部材同士を一体に連結し、前記複数のレバー部材を介して前記複数の係止アーム部材を前記閉状態に付勢する復帰形状と、前記複数のレバー部材を介して前記複数の係止アーム部材が前記開状態に変位するのを許容する弾性変形形状とをとることができる付勢部材と、を備えたことを特徴とするクリップ。
  2. 前記複数の係止アーム部材の前記基端部が互いに揺動可能に連結される部分に前記基端部の他の部分より曲げ剛性が小さい薄肉部を有するとともに、前記固定ボルトに向って開くよう前記薄肉部と前記基端部の前記他の部分とによって形成された凹部を有していることを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  3. 前記付勢部材が、前記複数のレバー部材に対し一体に設けられた板状支柱部材からなり、該板状支柱部材が前記複数のレバー部材を介して前記複数の係止アーム部材を前記閉状態に付勢するとき、前記板状支柱部材が前記複数の係止アーム部材の前記基端部に接近する方向に湾曲するとともに、該湾曲を前記基端部により規制されていることを特徴とする請求項2に記載のクリップ。
  4. 前記板状支柱部材が前記複数の係止アーム部材の前記基端部から離隔する方向に湾曲するとき、前記複数のレバー部材を前記復帰位置から前記互いに接近する方向に操作可能であることを特徴とする請求項3に記載のクリップ。
  5. 前記請求項1から請求項4のうちいずれかに記載のクリップと、
    前記クリップに取り付けられた電線束と、を備えたワイヤハーネス。
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