JP5316389B2 - 光電気複合用基板、光電気複合基板、および光電気複合用基板の製造方法 - Google Patents
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Description
特許文献2には、電気配線層または電気絶縁層に光回路基板搭載用の位置決めガイドを設け、位置決めガイドに光回路基板をはめ合わせて位置決めをする方法が開示されている。
また、基準物として受光部の位置を見ながら光導波路を位置合わせする方法(特許文献3)や、透明基板の片面に電気回路が形成された電気回路基板上の基準マーク等を基準にして、光回路を形成する際の位置決めをする方法(特許文献4)によって作製された光電気複合基板もある。
(1)光導波路を含む光導波路部材および、これと光電気接続する光電気変換部材を搭載するための光電気複合用基板であって、当該光電気複合用基板は、導体回路および、基板表面から突出する位置合わせ用ガイド突起を有し、前記光導波路部材の外周部を、前記位置合わせ用ガイド突起に当接することで、当該光導波路部材を光電気変換部材に対し位置合わせすることを特徴とする光電気複合用基板。
(2)前記光導波路部材の外周部を、基板表面と平行な方向から前記位置合わせ用ガイド突起に対し当接させたときに、当該光導波路部材が光電気変換部材に対し位置合わせされることを特徴とする、上記(1)に記載の光電気複合用基板。
(3)前記位置合わせ用ガイド突起は、シート状光導波路部材を位置合わせするものである、上記(1)又は(2)に記載の光電気複合用基板。
(4)前記位置合わせ用ガイド突起は、基板表面に張り付けた金属箔のエッチングにより形成される突起、基板表面に形成した感光性樹脂組成物層のエッチングにより形成される突起、基板表面に対するめっきにより形成される突起、および、基板表面に固着した球状スペーサーから選ばれることを特徴とする、上記(1)乃至(3)のいずれか一に記載の光電気複合用基板。
(5)前記位置合わせ用ガイド突起は、少なくとも、前記光導波路部材を基材表面と平行に所定の進入方向に向かってスライドさせたときに、当該光導波路部材の先頭側端部と当接する進入方向規制突起、及び、当該光導波路部材の前記進入方向に対して直角を成す幅方向の両側端部に各々当接する少なくとも一対の幅方向規制突起、から構成されることを特徴とする、上記(1)乃至(4)のいずれか一に記載の光電気複合用基板。
(6)前記基板表面の前記進入方向規制突起と少なくとも一対の前記幅方向突起を含む領域が、前記光電気変換部材の搭載位置となっており、前記位置合わせ用ガイド突起が、前記光電気変換部材の搭載脚部となり、基材表面と前記光電気変換部材の間の空隙において、前記光導波路部材が前記位置合わせ用ガイド突起に当接することで位置合わせされることを特徴とする、上記(1)乃至(5)のいずれか一に記載の光電気複合用基板。
(7)前記位置合わせ用ガイド突起の少なくとも1つが、前記導電回路と接続した導電性ポストであることを特徴とする、上記(6)に記載の光電気複合用基板。
(8)前記導電性ポストは、基板表面に張り付けた金属箔のエッチングにより形成される突起、基板表面に対するめっきにより形成される突起、および、基板表面に固着したハンダ被覆球状スペーサーから選ばれることを特徴とする、上記(7)に記載の光電気複合用基板。
(9)前記基板表面の前記進入方向規制突起と少なくとも一対の前記幅方向突起を含む領域に設けられた前記光電気変換部材の搭載位置において、当該光電気変換部材の前記光導波路部材に対する対向面に設けられた光電気接続部の受発光部と、当該光導波路部材の光導波路における光の進行方向とは異なる方向に光の進行方向を変換する光路変換部の入出光部とが、互いに向き合って光電気接続することを特徴とする、上記(6)乃至(8)のいずれか一に記載の光電気複合用基板。
(10)導体回路を有する光電気複合用基板上に、光導波路を含む光導波路部材、および、前記導体回路と接続され且つ前記光導波路部材と光電気接続された光電気変換部材を搭載してなる光電気複合基板であって、前記光電気複合基板は、基板表面から突出した位置合わせ用ガイド突起を有しており、前記位置合わせ用ガイド突起に、光導波路部材の外周部を当接することによって、当該光導波路部材が光電気変換部材に対し位置合わせされていることを特徴とする光電気複合基板。
(11)前記光導波路部材の外周部を、基板表面と平行な方向から前記位置合わせ用ガイド突起に対し当接させたときに、当該光導波路部材が光電気変換部材に対し位置合わせされることを特徴とする上記(10)に記載の光電気複合基板。
(12)前記光導波路部材がシート状光導波路部材であり、当該シート状光導波路部材の外周縁が前記位置合わせ用ガイド突起に当接して、位置合わせされていることを特徴とする、上記(10)又は(11)に記載の光電気複合基板。
(13)前記位置合わせ用ガイド突起は、基板表面に張り付けた金属箔のエッチングにより形成される突起、基板表面に形成した感光性樹脂組成物層のエッチングにより形成される突起、基板表面に対するめっきにより形成される突起、および、基板表面に固着した球状スペーサーから選ばれることを特徴とする、上記(10)乃至(12)のいずれか一に記載の光電気複合基板。
(14)前記位置合わせ用ガイド突起は、少なくとも、前記光導波路部材を基材表面と平行に所定の進入方向に向かってスライドさせたときに、当該光導波路部材の先頭側端部と当接する進入方向規制突起、及び、当該光導波路部材の前記進入方向に対して直角を成す幅方向の両側端部に各々当接する少なくとも一対の幅方向規制突起、から構成されることを特徴とする、上記(10)乃至(13)のいずれか一に記載の光電気複合基板。
(15)前記基板表面の前記進入方向規制突起と少なくとも一対の前記幅方向突起を含む領域に、前記光電気変換部材が搭載されており、前記位置合わせ用ガイド突起が、前記光電気変換部材の搭載脚部となり、基材表面と前記光電気変換部材の間の空隙において、前記光導波路部材が前記位置合わせ用ガイド突起に当接することで位置合わせされることを特徴とする、上記(10)乃至(14)のいずれか一に記載の光電気複合基板。
(16)前記位置合わせ用ガイド突起の少なくとも1つが、前記導電回路と接続した導電性ポストであり、当該導電性ポストは前記光電気変換部材の導電性パッドに当接し、接続されていることを特徴とする、上記(15)に記載の光電気複合基板。
(17)前記導電性ポストは、基板表面に張り付けた金属箔のエッチングにより形成される突起、基板表面に対するめっきにより形成される突起、および、基板表面に固着したハンダ被覆球状スペーサーから選ばれることを特徴とする、上記(16)に記載の光電気複合基板。
(18)前記基板表面の前記進入方向規制突起と少なくとも一対の前記幅方向突起を含む領域に設けられた前記光電気変換部材の搭載位置において、当該光電気変換部材の前記光導波路部材に対する対向面に設けられた光電気接続部の受発光部と、当該光導波路部材の光導波路における光の進行方向とは異なる方向に光の進行方向を変換する光路変換部の入出光部とが、互いに向き合って光電気接続していることを特徴とする、上記(15)乃至(17)のいずれか一に記載の光電気複合基板。
(19)上記(1)乃至(9)のいずれか一に記載の光電気複合用基板の製造方法であって、当該光電気複合用基板の基板素材または中間製品基材の表面に積層された金属箔をエッチングすることによって、前記位置合わせ用ガイド突起を形成することを特徴とする、光電気複合用基板の製造方法。
(20)上記(1)乃至(9)のいずれか一に記載の光電気複合用基板の製造方法であって、当該光電気複合用基板の基板素材または中間製品基材の表面にめっきを行うことによって、前記位置合わせ用ガイド突起を形成することを特徴とする、光電気複合用基板の製造方法。
また、本発明の光電気複合用基板の製造方法は、当該光電気複合用基板の基板素材または中間製品基材の表面に積層された金属箔をエッチングすることによって、前記位置合わせ用ガイド突起を形成することを特徴とする。
また、本発明の光電気複合用基板の製造方法は、当該光電気複合用基板の基板素材または中間製品基材の表面にめっきを行うことによって、前記位置合わせ用ガイド突起を形成することを特徴とする。
また、本発明の光電気複合基板は、上記光電気複合用基板が光導波路部材および光電気変換部材を具備してなることを特徴とする。
光電気複合用基板101は、実装用基板1上に実装された位置合わせ用ガイド突起2aおよび2b、導体回路3、および導電性パッド4を具備する。前記位置合わせ用ガイド突起2aおよび2bは、光導波路部材を位置合わせするものである。尚、本発明において「光導波路部材と光電気変換部材との位置合わせ」とは、光導波路部材の入出光部と、光電気変換部材の受発光部とを、光電気接続可能な位置関係をとるように配置することを意味する。また、「光導波路部材の入出光部」とは、光導波路部材の光路変換部が有する入光部、出光部、及び、入光と出光の両方の機能を発揮する部分の総称である。「光電気変換部材の受発光部」とは、光電気変換部材が有する受光部、発光部、及び、受光と発光の両方の機能を発揮する部分の総称である。
以下、本発明の第一実施形態である光電気複合用基板101およびその製造方法について、詳細に説明する。
このように、光導波路部材5を、実装用基板1の表面表面に対し水平移動させて、光導波路部材5の外形を進入方向規制突起と幅方向規制突起の配列に沿って合わせることによって、光導波路部材5は基板表面の所定位置へ容易に誘導される。従って、簡単な工程で位置合わせを達成できるので、光電気複合基板の生産性が高い。
前記位置合わせ用ガイド突起2の高さは、特に限定されないが、通常は20〜250μm程度とすることが適当であり、特に60〜125μmであることが好ましい。図1Dに示すように、光電気複合用基板に光導波路部材を搭載する場合には、位置合わせ用ガイド突起の高さは、当該光導波路部材の厚さよりも4〜80μm大きいことが好ましい。光導波路部材は、位置合わせ用ガイド突起の高さの空隙に挿入されるからである。但し、搭載する光導波路部材がスタッドバンプ等を有する場合には、位置合わせ用ガイド突起の高さは、当該光導波路部材の厚さよりも小さい場合がある。
前記位置合わせ用ガイド突起2のピッチは、特に限定されず、前記位置合わせ用ガイド突起2の数、光導波路部材5の位置合わせの容易さ、前記位置合わせ用ガイド突起2を光電気変換部材6の搭載脚部とするとき(図3C)の搭載の安定性等の諸条件を考慮して適宜決定する。本発明の第一実施形態にかかる光複合用基板101においては、図1Bに示すように、横一列に10個並んだ進入方向規制突起2aのピッチdを40〜250μmとし、一対の幅方向突起2bは、列端の進入方向規制突起2aからのピッチeを50〜800μmとする。
本発明において前記光電気複合用基板の基板素材または中間製品基材とは、実装用基板を構成する基材を意味する。基板素材とは製造工程上の出発材料となる基材を意味し、例えば、フェノール樹脂組成物、エポキシ樹脂組成物、ポリイミド樹脂組成物等の樹脂組成物を基材に含浸したプリプレグを用いた樹脂含浸プリプレグ積層板や、これに金属箔を張り付けた金属箔張積層板が該当する。金属箔としては、例えば、銅、アルミニウム、金等が挙げられ、特に汎用性が高い点から銅が好ましい。また中間製品基材とは、製造工程の途中で基板素材に加工を施した状態の基材を意味する。
前記球状スペーサーは、位置合わせ用ガイド突起の高さに合わせた平均粒子径を有し、通常は40〜250μmであり、特に80〜125μmであることが好ましい。
前記リジッド基板としては、例えば、紙フェノール樹脂基板、ガラスエポキシ樹脂基板、ガラス・紙複合エポキシ樹脂基板、ガラス布・ガラス不織布複合エポキシ樹脂基板等が挙げられる。
前記フレキシブル基板としては、例えば、ポリイミド、PET等の樹脂を用いた樹脂基板等が挙げられる。中でも、耐衝撃性に優れる点から、リジッド基板が好ましい。
図2Aは、光導波路部材5を基材表面と平行に所定の進入方向に向かってスライドさせたときに、当該光導波路部材5の先頭側端部と当接する進入方向を規制する位置合わせ用ガイド突起1つと、当該光導波路部材の前記進入方向に対して直角を成す幅方向の両側に各々当接する幅方向を規制する1対の位置合わせ用ガイド突起を具備する。
図2Bは、光導波路部材の1つの角を固定するための2つの位置合わせ用ガイド突起を具備する。
図2Cおよび図2Dは、かぎ括弧型の位置合わせ用ガイド突起を有し、図2Cは、光導波路部材の2つの角を固定するための2つのかぎ括弧型の位置合わせ用ガイド突起を具備し、図2Dは、光導波路部材の1つの角を固定するための1つのかぎ括弧型の位置合わせ用ガイド突起を具備する。
図2Aのように、少なくとも1つの進入方向規制突起と、少なくとも1対の幅方向規制突起を、光導波路部材の進入方向中心軸Lを中心にして、左右均等に位置合わせ用ガイド突起を配置することが好ましい。また、図2Cおよび図2Dに示したようなかぎ括弧型の位置合わせ用ガイド突起のように、進入方向規制突起と幅方向規制突起とが一体化していてもよい。尚、図2Cおよび図2Dに示したようなかぎ括弧型の位置合わせ用ガイド突起は、上記と同様のエッチングまたはめっきによって製造することができる。
光電気複合基板102は、実装用基板1上に実装された位置合わせ用ガイド突起2、導体回路3、および導電性パッド4に加えて、光導波路部材5と、光電気変換部材6と、アンプ(VCSEL駆動)素子7とを具備する。前記導電性パッド4は、導体回路3とアンプ(VCSEL駆動)素子7とをつなぐ導電性通路を形成する(図3C)。尚、アンプ(VCSEL駆動)素子7は、アンプ素子又はVCSEL駆動素子を意味するが、アンプ(VCSEL駆動)素子実装基板であってもよい。
以下、本発明の第一実施形態である光電気複合基板102について、詳細に説明する。
前記光導波路部材5は、例えば、基板上に下部クラッド層を塗工形成し、その上面にコア層材料を塗布した後、フォトマスク露光と現像によりコア層を形成し、さらにその上部に上部クラッド層を塗工形成する、直接露光法によって作製される。
前記光導波路部材5は、シート状であることが好ましい。本発明において「シート状」とは、厚さ10〜200μm、特に40〜100μmの薄膜を意味し、極めて膜厚の薄いフィルムを包含する。シート状光導波路部材5は、通常、矩形状に形成される。
さらに、位置合わせ用ガイド突起2の高さを光導波路部材5の厚さに合わせることで、光電気変換部材5と実装用基板1との空隙に前記光導波路部材5がちょうど入り込むことができ、前記光電気変換部材6に搭載される発光部11aまたは受光部11bから、前記光導波路部材5が有する光路変換部10までの距離が最小限となり、高い光の結合効率を得ることができる。
光電気複合基板103のように、複数の光導波路層を有する場合は、光路変換部10が光電気変換部材6から垂直方向において、重ならないように配置する。入射光や出射光の干渉を避け、コア部9における光結合を問題なく行うためである。
2…位置合わせ用ガイド突起
2a…進入方向規制突起
2b…幅方向規制突起
3…導体回路
4…導電性パッド
5…光導波路部材
6…光電気変換部材
6a…発光素子
6b…受光素子
7…アンプ(VCSEL駆動)素子
8…クラッド部
9…コア部
10…光路変換部
11…受発光部
11a…発光部
11b…受光部
12…光電気接続部
13…導電性パッド
14…球状スペーサー
15…ハンダ
Claims (6)
- 光導波路を含む光導波路部材および、これと光電気接続する光電気変換部材を搭載するための光電気複合用基板であって、
当該光電気複合用基板は、導体回路および、基板表面から突出する位置合わせ用ガイド突起を有し、
前記位置合わせ用ガイド突起は、少なくとも、
前記光導波路部材を前記基板表面と平行に所定の進入方向に向かってスライドさせたときに、当該光導波路部材の先頭側端部と当接する進入方向規制突起、及び、
当該光導波路部材の前記進入方向に対して直角を成す幅方向の両側端部に各々当接する少なくとも一対の幅方向規制突起、から構成され
前記基板表面の前記進入方向規制突起と少なくとも一対の幅方向規制突起を含む領域が、前記光電気変換部材の搭載位置となっており、
前記位置合わせ用ガイド突起が、前記光電気変換部材の搭載脚部となり、
前記基板表面と前記光電気変換部材の間の空隙において、前記光導波路部材の基板搭載面に対する外周部が前記位置合わせ用ガイド突起に当接することで、当該光導波路部材を光電気変換部材に対し位置合わせすることを特徴とする光電気複合用基板。 - 前記光導波路部材の基板搭載面に対する外周部を、基板表面と平行な方向から前記位置合わせ用ガイド突起に対し当接させたときに、当該光導波路部材が光電気変換部材に対し位置合わせされることを特徴とする請求項1に記載の光電気複合用基板。
- 前記光導波路部材は、シート状の光導波路部材である、請求項1又は2に記載の光電気複合用基板。
- 前記位置合わせ用ガイド突起は、基板表面に張り付けた金属箔のエッチングにより形成される突起、基板表面に形成した感光性樹脂組成物層の露光、及び現像により形成される突起、基板表面に対するめっきにより形成される突起、および、基板表面に固着した球状スペーサーから選ばれることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光電気複合用基板。
- 前記位置合わせ用ガイド突起の少なくとも1つが、前記導体回路と接続した導電性ポストであることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の光電気複合用基板。
- 前記基板表面の前記進入方向規制突起と少なくとも一対の前記幅方向規制突起を含む領域に設けられた前記光電気変換部材の搭載位置において、
当該光電気変換部材の前記光導波路部材に対する対向面に設けられた光電気接続部の受発光部と、当該光導波路部材の光導波路における光の進行方向とは異なる方向に光の進行方向を変換する光路変換部の入出光部とが、互いに向き合って光電気接続することを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光電気複合用基板。
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