JP5315196B2 - 空気流量計 - Google Patents

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Description

本発明は、空気流量計に係り、特に、熱式の空気流量計に関する。
空気流量計として、質量空気量を直接検知できることから熱式の空気流量計が主流となってきている。特に、半導体マイクロマシニング技術により製造された測定素子を備えた熱式空気流量計が、コストが低減できることや、低電力で駆動できることなどから注目されてきている。このような熱式空気流量計としては、特許文献1などに提案されているものがある。特許文献1に提案されている熱式空気流量計の測定素子では、半導体基板上に電気絶縁膜が形成され、この電気絶縁膜上に平行に延材する複数の抵抗体が形成されており、電気絶縁膜の抵抗体が形成された領域に対応する半導体基板の部分が除去されて空洞が形成されている。
特許文献1に提案されているような熱式空気流量計の測定素子では、抵抗体が形成されている領域に対応する半導体基板の部分が除去され空洞が形成されているため、この空洞に対応する電気絶縁膜の部分は、ダイアフラム状になっており、両面が直接ダストを含む空気流に曝されている。さらに、電気絶縁膜は、脆性の無機材料、例えば二酸化ケイ素(SiO2)などで形成されている。したがって、流量の測定対象となる空気中に砂,塩、そしてその他の塵埃などの個体粒子が含まれ、このような粒子が電気絶縁膜のダイアフラム部に衝突すると、電気絶縁膜、すなわち測定素子が破壊されてしまい、空気流量の計測ができなくなってしまう場合があり、信頼性への配慮が必要である。
そこで特許文献2で提案されている熱式空気流量計の測定素子では、電気絶縁膜のダイアフラム部の周縁部を有機材料からなる保護膜で覆い、かつ電気絶縁膜ダイアフラム部の抵抗体の本体部が形成された領域には保護膜は形成されていない構造となっている。
特開平10−311750号公報 特許3610484号公報
電気絶縁膜のダイアフラム部の周縁部を有機材料からなる保護膜で覆う構造において、ダイアフラム上の抵抗体配線はダイアフラム周縁部を横切る構造が存在する。例えば測温抵抗体などの狭幅配線がダイアフラム周縁部を横切る箇所では、ダスト衝突性能が低下することが明らかになった。このダスト衝突性能の低下は、狭幅配線上に形成される保護膜の厚さが薄くなり、保護膜で吸収できるダストの運動エネルギが低下することが原因であることがわかった。さらにこのダスト衝突性能の低下は、ダスト衝突でダイアフラムが撓んだとき狭幅配線近傍では、狭幅配線がない個所に比べて配線角部の応力集中により少ない撓みで破壊することが原因であることがわかった。すなわち狭幅配線近傍では、狭幅配線がない個所に比べてダイアフラムで吸収できるダストの運動エネルギ(ダスト吸収エネルギ)が低下することが原因であることがわかった。
一方測温抵抗体などの狭幅配線がダイアフラム周縁部を横切る箇所では、保護膜で吸収できるダストの運動エネルギを向上させるために保護膜の膜厚を過剰に厚くすると、ダイアフラムにたわみが発生することが明らかになった。このたわみの発生は、保護膜の膜厚が厚くなるに従い、保護膜の成膜応力による引張り力が大きくなることが原因であることがわかった。
電気絶縁膜のダイアフラム部の周縁部を有機材料からなる保護膜で覆う構造において、測温抵抗体の本体部すなわち感温部が保護膜で覆われると測温抵抗体の特性が低下して、流量を精度良く測定できないことがわかった。
本発明の目的は、測定素子に設けた保護膜で吸収できるダストの運動エネルギ、すなわち変形エネルギが低下するのを防ぎ、信頼性の高い熱式空気流量計を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の熱式空気流量計は、半導体基板と、半導体基板上に形成された電気絶縁膜と、電気絶縁膜上に形成された発熱抵抗体及び測温抵抗体とを備え、発熱抵抗体及び測温抵抗体の本体部が形成された領域に対応する半導体基板部分を除去して空洞を形成することにより、発熱抵抗体及び測温抵抗体の本体部が形成された領域をダイアフラム部とし、ダイアフラム部の周縁部を含んでその外側に保護膜を形成し、ダイアフラム部の発熱抵抗体本体部及び測温抵抗体本体部が形成された領域には保護膜を形成していない熱式空気流量計において、発熱抵抗体本体に接続された発熱抵抗体配線又は測温抵抗体本体に接続された測温抵抗体配線がダイアフラム部の周縁部を横切る箇所に、前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線と並べて、前記電気絶縁膜から逆凸状に形成された膜構成部設けられ、前記膜構成部は、電気的に接続されていない配線であり、前記電気的に接続されていない配線の線幅は、前記配線と隣接する前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線の線幅よりも広くしたものである。
このとき、前記膜構成部は、前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線と同じ材料で形成され、電気的に接続されていない配線とするとよい。
前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線と並べて形成された、電気的に接続されていない配線の線幅は、前記配線と隣接する前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線の線幅よりも広くするとよい。
上記目的を達成するために、本発明の熱式空気流量計は、半導体基板と、半導体基板上に形成された電気絶縁膜と、電気絶縁膜上に形成された発熱抵抗体及び測温抵抗体とを備え、発熱抵抗体及び測温抵抗体の本体部が形成された領域に対応する半導体基板部分を除去して空洞を形成することにより、発熱抵抗体及び測温抵抗体の本体部が形成された領域をダイアフラム部とし、ダイアフラム部の周縁部を含んでその外側に保護膜を形成し、ダイアフラム部の発熱抵抗体本体部及び測温抵抗体本体部が形成された領域には保護膜を形成していない熱式空気流量計において、発熱抵抗体本体に接続された発熱抵抗体配線又は測温抵抗体本体に接続された測温抵抗体配線がダイアフラム部の周縁部を横切る箇所に、前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線にこれらの配線より幅広で、前記電気絶縁膜からダイアフラム中央部に向けて逆凸に形成された膜構成部を設けたものである。
本発明によれば、ダスト衝突によるダイアフラムの破壊を防止して、熱式空気流量計の測定素子の信頼性を向上させることができる。これによって、信頼性の高い熱式空気流量計を提供することができる。
熱式空気流量計に設けられた測定素子の一実施形態を説明する図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−Aでの拡大断面図。 熱式空気流量計の一実施形態の概略構成を示す図。 電気絶縁膜の粒子の衝突による破壊のメカニズムを示す図。 ダイアフラムの吸収エネルギとダイアフラム端部からの距離を示した図。 保護膜の膜厚に及ぼす配線の幅の影響を説明した図。 狭幅配線のダスト衝突による破壊のメカニズムを示す図。 逆凸広幅配線のダスト衝突による破壊のメカニズムを示す図。 本発明を適用してなる熱式空気流量計の一実施形態の概略平面図。 本発明を適用してなる熱式空気流量計の一実施形態の概略平面図。 本発明を適用してなる熱式空気流量計の一実施形態の概略平面図。
以下、本発明を適用してなる熱式空気流量計について説明する。
図1(a)は、熱式空気流量計の測定素子の概略平面図、(b)は、(a)のA−Aでの拡大断面図である。本実施形態の熱式空気流量計に備えられた測定素子1は、図1に示すように、半導体基板2,電気絶縁膜3,発熱抵抗体本体4,発熱抵抗体本体4の温度を計測するための測温抵抗体本体5、そして電気絶縁膜3を保護する保護膜6などで構成されている。単結晶シリコンなどからなる半導体基板2上に形成された電気絶縁膜3は、半導体基板2上に形成された電気絶縁性と熱絶縁性を有する膜、例えば二酸化シリコン(SiO2)膜や窒化シリコン(Si34)膜で補強された二酸化シリコン(SiO2)膜などであり、電気絶縁膜5上には、半導体材料、例えば多結晶シリコン,ゲルマニウム,ガリウム砒素,タンタル,モリブデン,白金などからなる発熱抵抗体本体4,測温抵抗体本体5などが形成されている。
測温抵抗体本体5は、空気流40に対して発熱抵抗体本体4の上流側に測温抵抗体本体5a,発熱抵抗体本体4の下流側に測温抵抗体本体5bが、互いに平行に延在させて形成されている。測温抵抗体本体5a,5bは発熱抵抗体本体4を挟んで対称に形成されている。また、発熱抵抗体本体4,測温抵抗体本体5は、各々複数回折り返して形成してもよい。なお発熱抵抗体と測温抵抗体の構成は測定方式により異なり、ここではその一例を示した。発熱抵抗体本体4の両端部は、各々、測定素子1の縁部に形成された端子電極10に配線4′で電気的に接続されている。なお、発熱抵抗体本体4、そして測温抵抗体本体5は、各々端子電極10と配線4′,5a′,5b′を除いた発熱抵抗体と測温抵抗体の本体部を意味し、単に発熱抵抗体本体4,測温抵抗体本体5ともいう。なお各端子電極10は、金やアルミニウムなどの導電性材料のめっきや蒸着などにより形成されている。
電気絶縁膜3の発熱抵抗体本体4と測温抵抗体本体5が形成されている領域に対応する半導体基板2の部分は、異方性エッチングにより電気絶縁膜3との境界面まで除去されて空洞29となっており、発熱抵抗体本体4を熱絶縁している。したがって、電気絶縁膜3の空洞29に対応する部分であるダイアフラム部30は、両面が直接環境に曝されている。
保護膜6は、電気絶縁性を有しかつ軟質な膜、例えば有機材料からなる膜であり、電気絶縁膜3上の空洞29の周縁部に対応する領域(周縁部の少し内側)から外側部分まで覆うように形成されている。ここで、空洞29の周縁はダイアフラム部30の周縁30aに相当する。発熱抵抗体本体4上は高温で保護膜が劣化するため、測温抵抗体本体5は熱絶縁性と共にセンサ特性が低下するため保護膜6が形成されていない。また、半導体素子1の各端子電極10が形成されている縁部側の電気絶縁膜3上には、電気的接続を行うため、保護膜6は形成されていない。すなわち、保護膜6は、空洞29の周縁部よりも内側の発熱抵抗体本体4と測温抵抗体本体5が形成されている部分と、端子電極10とが形成されている部分とを除いた電気絶縁膜3上を覆うように形成されている。
本実施形態の熱式空気流量計は、図2に示すように、測定素子1を支持する支持体20、そして外部回路21などを備えている。測定素子1と外部回路21とは、測定素子1の各端子電極10と外部回路21との間の、支持体20により保護された図示していない配線により電気的に接続されている。測定素子1は、電子制御燃料噴射装置の吸気通路22内部にある副通路23内に配置され、外部回路21は、吸気通路22の外壁面などに設置されている。
本実施形態の熱式空気流量計の流量計測において、発熱抵抗体本体4には、発熱抵抗体本体4の温度を計測する測温抵抗体本体5の温度が、空気流40の温度を計測する空気温度測温抵抗体(ここでは図示していない)の温度より一定温度だけ高くなるような加熱電流が流されている。このとき、測温抵抗体本体5に対して対称に形成された発熱抵抗体本体4の各々の温度、すなわち、温度に対応した各々の抵抗値を比較することにより空気流の方向を検知することができる。例えば、空気流がゼロならば、上流側の測温抵抗体本体5の温度は、下流側の測温抵抗体の温度は等しくなる。図1に示す空気流40の方向、すなわち順流では、上流側の測温抵抗体の方が下流側の測温抵抗体よりも空気流40による冷却効果が大きく、上流側の測温抵抗体の温度が下流側の測温抵抗体の温度より低い値となる。また逆流では、上流側の測温抵抗体の温度が下流側の測温抵抗体の温度より高い値となる。このように、測温抵抗体の温度、すなわち、温度に対応する抵抗値を比較することにより、空気流40の流量と方向を検知できる。なお、測温抵抗体本体5の抵抗値は、各々、端子電極10の端子間電圧から求められる。空気流量は、測温抵抗体本体5での測定温度を空気温度測温抵抗体での測定温度より一定温度高く制御するために、発熱抵抗体本体4に流す加熱電流の値から算出される。
ここで、電気絶縁膜3上に形成された発熱抵抗体本体4には、上記のように、加熱電流が流されているため、発熱抵抗体本体4は200〜300℃に加熱されており、発熱抵抗体本体4に加えて電気絶縁膜3や測温抵抗体本体5なども高温に曝されている。したがって、保護膜6を構成する有機材料としては、熱変形温度や熱変性温度と連続使用温度とが共に高く、かつ半導体マイクロマシニング技術による製造工程で採用できる、例えば熱硬化性樹脂のポリイミドが知られている。
自動車などの内燃機関の電子制御燃料噴射装置では、外気を吸入するため、流量の測定対象となる空気には、砂や塩、その他の塵埃などの固体粒子、いわゆるダストが含まれている。自動車などの内燃機関などでは、吸入された外気中のこのような粒子を除去するため、通常メッシュサイズ15μmのエアーフィルタが備えられている。しかし、粒径がほぼ15μmよりも大きい粒子はエアーフィルタによって除去されるが、粒径がほぼ15μm以下の粒子はエアーフィルタを通過してしまい、熱式空気流量計の測定素子1に直接衝突する場合がある。したがって、脆性無機材料である二酸化ケイ素などからなる電気絶縁膜3のみでは、粒子の衝突時の運動エネルギをダイアフラム部30の変形では吸収しきれずに、衝突位置に局所的な応力が発生し、電気絶縁膜3が破壊されてしまう場合がある。すなわち、粒子の運動エネルギが、電気絶縁膜3のダイアフラム部30の変形エネルギ、つまりダイアフラム部30が吸収できるエネルギよりも大きい場合、ダイアフラム部30が破壊されてしまう。
軟質な有機材料であるポリイミドからなる膜は、二酸化ケイ素膜に比べて膜自体のエネルギ吸収能が大きい。このため、ポリイミドからなる保護膜6を備えた測定素子1では、ダイアフラム部30の変形だけでなく、保護膜6自体が粒子の衝突エネルギを吸収するため、粒子の衝突による電気絶縁膜3、すなわち測定素子1の破壊を防ぐことができる。
ここで、測定素子1への粒子45の衝突位置には、図3に示すように、衝突位置A,B,C,D,E,Fの6種類がある。衝突位置Aは半導体基板2に対応する電気絶縁膜3の保護膜上に、衝突位置Bは空洞29の周縁部に対応する電気絶縁膜3の保護膜部分つまりダイアフラム部30の周縁部の保護膜上に、衝突位置Cは空洞29の中央部に対応する電絶縁膜3つまりダイアフラム部30の中央部上にある。また衝突位置Dはダイアフラム部30の周縁部の測温抵抗体本体5など狭幅配線の保護膜上で、衝突位置Eはダイアフラム部30の中央部の配線上で、衝突位置Fは、衝突位置Cと同じ空洞29の中央部に対応する電気絶縁膜3つまりダイアフラム部30の中央部上である。空洞29及びダイアフラム部30の周縁部は、空洞29及びダイアフラム部30の周縁30aを含み、さらにその近傍部分を含むものとする。電気絶縁膜3のダイアフラム部30に粒子45が衝突したときのダイアフラム部30の変形エネルギ、つまり吸収エネルギを図4に示す。変形エネルギは、粒子45の衝突位置がダイアフラム部30の周縁部、すなわち基板と空洞29の境界部に近いほど小さくなっている。ただし境界線上では半導体基板の影響で、変形エネルギは向上する。図4(a)に示すように、ダイアフラム部での変形エネルギは、保護膜6がある場合とない場合で異なる傾向を示す(図中の保護膜ありと保護膜なしの線図)。したがって保護膜6の境界部では、保護膜ありから保護膜なしの線図に転移する。図4で端部からの距離が0近くで変形エネルギが増加しているのは、距離0ではダストの一部がダイアフラム部外側の半導体基板を衝突して衝突エネルギの一部を半導体基板で受け持っているためである。
衝突位置Aは半導体基板上でありダイアフラムの破壊には関与しない。図4(b)に示すように、衝突位置Bでは保護膜がある状態、衝突位置Cでは保護膜がない状態での変形エネルギとなる。半導体基板2によって拘束されているダイアフラム部30の周縁部、すなわち衝突位置B近傍の方が、衝突位置C近傍、つまりダイアフラム部30の中央部に比べて粒子45の衝突による破壊が起こり易いことがわかる。ダイアフラム部30の中央部での変形エネルギが粒子45の運動エネルギよりも大きいため、ダイアフラム部30の中央部に保護膜6を形成しなくても、衝突位置C近傍への粒子45の衝突によるダイアフラム部30の破壊は起こり難い。したがって、ダイアフラム部30の周縁部の、粒子45の運動エネルギよりもダイアフラム部30の変形エネルギの方が小さい領域から外側の電気絶縁膜3を覆うようにポリイミドからなる保護膜6を形成することで、粒子45の衝突による電気絶縁膜3のダイアフラム部30の破壊を防いでいる。測温抵抗体の配線5a′,5b′が存在するダイアフラムの周縁部すなわち衝突位置Dでは、保護膜6の厚さが薄く図4(b)に点線で示す厚さt2での変形エネルギとなる。測温抵抗体が存在しないダイアフラムの周縁部30aに比べて変形エネルギが小さくなる。ただし、保護膜6がない衝突位置E,Fでは、衝突位置Cと同等の変形エネルギとなる。測温抵抗体は狭幅配線であるため、ダイアフラムの変形エネルギは測温抵抗体の有無にほとんど影響されない。
保護膜6はワニスをスピンコートで塗布した後に加熱による脱水縮合を行うことにより形成される。図5(a)に示すように、測温抵抗体の配線5a′,5b′のような狭幅配線7(配線幅W7)の場合、粘性の低いワニスが周りに流動9して、狭幅配線7上のワニスが薄くt2なることがわかった。図5(b)に示すように広幅配線8(配線幅W8,W8>W7として配線幅を長くすることにより、ワニスが周りに流動するのを防止でき、配線上の保護膜の厚さを配線がない箇所の厚さt1と同等に維持できることがわかった。例えば広幅配線の線幅は膜厚の5倍以上が好適である。
保護膜6の厚さは厚くすることによりダイアフラムの耐ダスト性を向上させることができる。上述のように設計仕様としてダストの大きさと速度を定めることで、ダストの運動エネルギを算出できる。図4に示すように最も変形エネルギの小さい箇所は、ダイアフラム周縁部でかつ測温抵抗体が存在する箇所である。したがって保護膜6の厚さとしては、このダイアフラムの周縁部でかつ測温抵抗体の配線5a′,5b′が存在する箇所での変形エネルギが、上述のダストの運動エネルギよりも大きな値となるような保護膜の膜厚tb以上の膜厚を設定する必要がある。このように保護膜6の最低膜厚を求めることができる。保護膜6の膜厚が厚くなると、以下に示すように保護膜6の成膜応力によるダイアフラムのたわみ、保護膜6の熱伝導性で熱絶縁性の低下によるセンサ特性の低下が課題に挙げられる。したがってこれらの影響を受けない範囲で保護膜6の膜厚を厚くするのが好ましい。
電気絶縁膜3のダイアフラム部30の周縁部を有機材料からなる保護膜6で覆う構造に
おいて、ダイアフラム上の抵抗体配線4′,5′がダイアフラム部30の周縁部を横切る
構造が存在し、例えば測温抵抗体の配線5a′,5b′などの狭幅配線がダイアフラム部
30の周縁部を横切る箇所では、ダスト衝突性能が低下する。このダスト衝突性能の低下
は、狭幅の配線5a′,5b′上に形成される保護膜6の厚さが薄くなり、保護膜6で吸
収できるダストの運動エネルギが低下することが原因である。狭幅配線上に形成される保
護膜6の厚さが薄くなるのを防止することにより、ダイアフラムの耐ダスト性能が向上さ
れる。
さらにこのダスト衝突性能の低下は、ダスト衝突でダイアフラムが撓んだとき狭幅配線近傍では、狭幅配線がない個所に比べて配線角部の応力集中により少ない撓みで破壊することが原因であることがわかった。電気絶縁膜3のダイアフラム部30の周縁部を有機材料からなる保護膜6で覆う構造において、ダイアフラム上の抵抗体配線4′,5′がダイアフラム部30の周縁部を横切る構造が存在し、例えば測温抵抗体の配線5a′,5b′などの狭幅配線がダイアフラム部30の周縁部を横切る箇所では、ダスト衝突でダイアフラムが撓んだとき狭幅配線近傍では、狭幅配線がない個所に比べて配線角部の応力集中により少ない撓みで破壊する。図6に示すように、ダイアフラム周縁部の狭幅配線の近傍のダスト衝突位置46では、ダイアフラムが変形して狭幅配線角部47の応力集中によりダイアフラムが破壊する。ダイアフラム周縁部の狭幅配線から離れたダスト衝突位置46′では、ダイアフラムが変形しても狭幅配線角部47の応力集中に影響しないため、ダイアフラムは破壊し難い。
すなわち狭幅配線近傍では、狭幅配線がない個所に比べてダイアフラムで吸収できるダストの運動エネルギ(ダスト吸収エネルギ)が低下することが原因である。狭幅配線近傍での配線角部の応力集中を防止することによりダイアフラムの耐ダスト性が向上される。
保護膜6が形成されていない領域に配置された発熱抵抗体本体4または測温抵抗体本体5に接続された発熱抵抗体配線4′または測温抵抗体配線5′の少なくともダイアフラム部30の周縁部を横切る箇所に、電気的に接続されていないダミーの広幅配線8を並べて形成している。これにより配線間のすき間がなくなり、複数の配線群を一つの広幅配線とみなすことができ、図5(b)に示したようにワニスの流動を抑制することが可能となる。また配線とダイアフラム境界線のなす角度が鋭角である部分的に広くした広幅配線8を配置させることにより、耐ダスト性を向上させる効果がある。配線とダイアフラム境界線のなす角度が0度に近づくにつれて配線とダイアフラム境界線に挟まれた領域の薄膜ダイアフラムの剛性が増大するため、本構造では耐ダスト性が向上すると考えられる。図7(a)に示すように、狭幅配線にダイアフラム中央部に向けて逆凸に形成されているダミーの広幅配線8を有するダイアフラムは以下の理由でダイアフラムの耐ダスト性能が向上する。ダスト衝突位置46が配線とダイアフラム周縁部の間にある図7(b)断面A−Aではダミーの広幅配線8が逆凸に形成されているためダミーの広幅配線8の剛性が高い。このためダスト衝突時のダイアフラムの撓みが小さくダミーの広幅配線8の角部の応力集中も小さくなり、ダイアフラムの耐ダスト性能が向上する。図7(c)断面B−B,(d)断面C−Cでは、逆凸に形成されたダミーの広幅配線8の影響は少なく、配線による耐ダスト性能の低下を考慮する必要はない。ここで図8は部分的に広くした一対の配線の形状が、内側が配線とダイアフラム境界線のなす角度が90度で、反対の外側が配線とダイアフラム境界線のなす角度が鋭角で構成されている。一対の配線は、ひとつの広幅配線とみなすことができ、図5に示すように配線が広くなるほどワニスが周りに流動し難くなるため、本構造ではダイアフラムの耐ダスト性が向上すると考えられる。また、広幅配線の両端角部の応力集中は、逆凸状に形成されて配線で低減されるため、ダイアフラムの耐ダスト性が向上する。またダイアフラム境界線に対して斜めに交差しているため、空洞29をエッチングによりダイアフラムを形成する際に寸法がばらついても、同様の効果が得られる利点がある。
上記実施例では、保護膜6の膜厚が薄くなる狭幅配線が配置されている近傍のみにダミーの広幅配線11を配置したが、ダミーの広幅配線11は保護膜6の膜厚を確保する効果とダイアフラム部30の周縁部を補強する効果がある。
上記実施例では、狭幅配線上の保護膜6が流動して狭幅配線上で保護膜6が薄くなるのを抑制するため、ダミーの広幅配線11を発熱抵抗体配線4′又は測温抵抗体配線5′と並べて形成することを提案している。狭幅配線上の保護膜6が流動するのを防止するには、必ずしもダミーの広幅配線11である必要は無い。例えば、発熱抵抗体配線4′又は測温抵抗体配線5′とは異なる材料であっても良く、導電性は必ずしも必要ない。従って、ダイアフラム部30の周縁部を横切る箇所に、発熱抵抗体配線4′又は測温抵抗体配線5′と並べて、電気絶縁膜3から逆凸に形成された膜構成部を設ければよい。このとき、逆凸に形成された膜構成部は発熱抵抗体配線4′又は測温抵抗体配線5′と積層膜構造の同じ層内に形成されることになる。
ダミーの広幅配線11では、材料が導電性を有するため、発熱抵抗体配線4′又は測温抵抗体配線5′との間に微小な間隔を有して配置されることが好ましいが、発熱抵抗体配線4′又は測温抵抗体配線5′と異なる材料にすれば、発熱抵抗体配線4′又は測温抵抗体配線5′と接触させて設けることも可能である。
逆凸に形成された膜構成部を発熱抵抗体配線4′又は測温抵抗体配線5′と同じ材料のダミー配線とすることにより、逆凸に形成された膜構成部を発熱抵抗体配線4′及び測温抵抗体配線5′と同じプロセスで形成することができるので、位置及び形状の精度が高くなり、製造が容易になり、製造コストも低減することができる。
尚、ダミー配線とは、発熱抵抗体配線4′や測温抵抗体配線5′と同じ材料、或いは導電性を有する材料で構成され、電気的に接続されていない膜をいう。また、電気的に接続されているかどうかは、電流が流れるかどうか、或いは何らかの電気信号を取り出せるかどうかで区別することができる。すなわち、電源ラインに接続されていても、回路として閉じておらず電流が流れない構成や、電気信号を取り出せない構成であれば、電気的に接続されていることにはならない。
本発明の別の実施例を図9に示す。ダミーの広幅配線11を用いることなく、発熱抵抗体の配線4′,測温抵抗体の配線5a′,5b′自体を部分的に広くした広幅配線を配置することでも同様の効果を得られる。ただし、発熱抵抗体の配線4′の幅は抵抗値を小さくするため従来から比較的広くしてあるので、測温抵抗体の配線5a′,5b′の幅を広くすることが特に有効である。なお熱式空気流量計は、測温抵抗体本体5の抵抗値変化を用いて流量を測定するため、抵抗値を正確に把握する必要がある。測温抵抗体の配線5a′,5b′全体の長さに比べて広幅配線8部分は充分に短く、広幅配線8の影響は無視できる。
本発明の別の実施例を図10に示す。発熱抵抗体の配線4′,測温抵抗体の配線5a′,5b′自体を部分的に広くした広幅配線とダミーの広幅配線11とを併用して配置することでも同様の効果を得られる。一対の配線は、ひとつの広幅配線とみなすことができ、図5に示すように配線が広くなるほどワニスが周りに流動し難くなるため、本構造ではダイアフラムの耐ダスト性能が向上すると考えられる。またダイアフラム境界線に対して斜めに交差しているため、空洞29をエッチングによりダイアフラムを形成する際に寸法がばらついても、同様の効果が得られる利点がある。
本実施形態では保護膜6を形成する有機材料としてポリイミドが適しているが、他の有機材料、例えばポリアミドイミド,ポリフェニレンサルファイド,フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ポリスルフォン,ポリアミド,ポリプロピレンなどの保護膜6を形成しても同様の効果を得ることができる。ただし、保護膜15として用いる有機材料は、測定素子1が曝される環境条件や抵抗体などの発熱温度、また保護膜6の製造方法や必要な膜厚などを考慮して適宜選択すればよい。さらに、本実施形態では、自動車などの内燃機関の電子制御燃料噴射装置に設けられ吸入空気量を測定するための熱式空気流量計に関して説明したが、本発明はこれに限らず、様々な用途の熱式空気流量計に適用できる。
1 測定素子
2 半導体基板
3 電気絶縁膜
4 発熱抵抗体本体
4′ 発熱抵抗体の配線
5 測温抵抗体本体
5a 上流側の測温抵抗体本体
5a′ 上流側の測温抵抗体の配線
5b 下流側の測温抵抗体本体
5b′ 下流側の測温抵抗体の配線
6 保護膜
7 狭幅配線
8 広幅配線
9 ワニスの流れ
10 端子電極
11 ダミーの広幅配線
20 支持体
21 外部回路
22 吸気通路
23 副通路
29 空洞
30 ダイアフラム部
30a ダイアフラム部の周縁
40 空気流
45 固体粒子
46 ダイアフラム周縁部の狭幅配線近傍のダスト衝突位置
46′ ダイアフラム周縁部の狭幅配線から離れたダスト衝突位置
47 狭幅配線角部

Claims (3)

  1. 半導体基板と、半導体基板上に形成された電気絶縁膜と、電気絶縁膜上に形成された発熱抵抗体及び測温抵抗体とを備え、発熱抵抗体及び測温抵抗体の本体部が形成された領域に対応する半導体基板部分を除去して空洞を形成することにより、発熱抵抗体及び測温抵抗体の本体部が形成された領域をダイアフラム部とし、ダイアフラム部の周縁部を含んでその外側に保護膜を形成し、ダイアフラム部の発熱抵抗体本体部及び測温抵抗体本体部が形成された領域には保護膜を形成していない熱式空気流量計において、
    発熱抵抗体本体に接続された発熱抵抗体配線又は測温抵抗体本体に接続された測温抵抗体配線がダイアフラム部の周縁部を横切る箇所に、前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線と並べて、前記電気絶縁膜からダイアフラム中央部に向けて逆凸に形成された膜構成部設けられ、
    前記膜構成部は、電気的に接続されていない配線であり、
    前記電気的に接続されていない配線の線幅は、前記配線と隣接する前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線の線幅よりも広いことを特徴する熱式空気流量計。
  2. 請求項1に記載の熱式空気流量計において、
    前記膜構成部は、前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線と同じ材料で形成されることを特徴とする熱式空気流量計。
  3. 半導体基板と、半導体基板上に形成された電気絶縁膜と、電気絶縁膜上に形成された発熱抵抗体及び測温抵抗体とを備え、発熱抵抗体及び測温抵抗体の本体部が形成された領域に対応する半導体基板部分を除去して空洞を形成することにより、発熱抵抗体及び測温抵抗体の本体部が形成された領域をダイアフラム部とし、ダイアフラム部の周縁部を含んでその外側に保護膜を形成し、ダイアフラム部の発熱抵抗体本体部及び測温抵抗体本体部が形成された領域には保護膜を形成していない熱式空気流量計において、
    発熱抵抗体本体に接続された発熱抵抗体配線又は測温抵抗体本体に接続された測温抵抗体配線がダイアフラム部の周縁部を横切る箇所に、前記発熱抵抗体配線又は前記測温抵抗体配線にこれらの配線より幅広で、前記電気絶縁膜からダイアフラム中央部に向けて逆凸に形成された膜構成部を設けたことを特徴する熱式空気流量計。
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