JP5314695B2 - 平常時off型保護素子及びそれを備えた制御ユニット - Google Patents

平常時off型保護素子及びそれを備えた制御ユニット Download PDF

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Description

本発明は、平常時はOFF型で、温度異常時には接点を閉じ保護対象回路の電流を分岐させて保護対象回路を過熱破損から保護する平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニットに関する。
従来、エアコンの冷媒による冷却システムや、自動車、特に大型車両のガソリンエンジンの冷却システムによる冷却処理は、熱交換器を用いて行われ、必要に応じてフアンを回転させて熱交換器を強制冷却していた。
そして、ファンを回転させるモータの駆動制御では、熱交換器の温度センサ(ガソリンエンジンの場合であれば水温センサ等)からの温度検知信号に基づいてモータの駆動回路をON/OFFする単純な制御方法で行っていた。
ファンモータのコントローラは、使用されるモータがブラシモータの場合、回転数は実効電圧で制御できる。この場合、半導体を用いたパルス幅変調(PWM)制御が用いられる。パルス幅変調(PWM)制御では、ONとOFFの時間幅(デューティ比)を変えることでファンモータの回転数を無段階に制御することができる。
このような制御には、制御ユニットが用いられる。制御ユニット側では、熱交換器の冷媒温度に応じてファンモータの回転数を制御するほか、ユニット内部の温度が高い場合やファンモータがロックする等で異常電流が流れる場合などの保護動作として、電流を安全領域まで減少させる保護機能が備えられている。
ところで、近年、自動車の燃費改善につれて、エンジンが大型化し、消費電力も大きくなっている。消費電力も大きくなると、その電流が大きいことが、故障が起きたときの問題が従来よりも深刻になる要因となる。このため、より正確にエンジンの回転制御を行うために、近年では、他段階制御や、より細かな回転速度制御等の、システム保護優先制御が行われるようになってきた。
このようなシステム保護優先制御とは、例えば、エンジン冷却システムに配置された温度センサが異常を検知したときは、エンジン冷却用の電動ファン制御装置は、他の制御による電動モータに対する制御を無視し、電動モータを最大回転数で駆動してエンジンの冷却を維持するか、あるいは、温度センサの検出温度が低温である通常時に対応した制御回転数で電動モータの駆動を維持するというものである(例えば、特許文献1参照)。
図10は、そのようなエンジン冷却用の電動ファン制御装置の構成を簡略に示すブロック図である。同図に示すように、電源電池1の電流は不図示のエンジン冷却用ファンを回転駆動するモータ2と、このモータ2の回転数を制御するモータ制御装置(エンジン冷却用電動ファン制御装置)3に供給される。
モータ制御装置3はコントローラ4とスイッチング素子5を備えている。コントローラ4は、外部から入力される制御信号6(例えばエンジン冷却システムの熱交換器に配置された温度センサからの温度検出信号又は他の制御ユニットからの情報)に基づいて、所定の温度以上でモータ2を回転させ、さらに温度の度合いに応じてモータ2の回転数を制御するPWM(パルス幅変調)制御信号を出力する。
スイッチング素子5は、常時閉型の接点部とパルス制御部を備えており、上記コントローラ4からの制御信号に基づいて電流をON/OFFさせて、モータ2の回転数を制御し、この図に示さないファンをまわして熱交換器の冷媒の温度を下げる働きを持っている。
また、温度センサの検出温度が低温であるときに対応した制御回転数で電動モータを駆動するのは制御コントローラ4の制御によって行われるが、他装置からの制御よる電動モータに対する制御を無視して電動モータを最大回転数で駆動してエンジンの冷却を維持するには、スイッチ素子5内において正極・負極の回路を短絡させることによって容易に行うことができる。
先行技術文献
特開2006−291908号公報
ところで、エンジン冷却用ファンを回転駆動するモータ2がブラシモータである場合、モータ制御装置3のスイッチング素子5によるモータ駆動の制御は、パルス幅変調(PWM)制御が主流となっている。エンジン冷却用ファン回りの安全対策は、モータ制御装置3側でのスイッチング素子5の制御による安全対策のみであった。
一般的に、モータ制御装置3のような装置は、保護スイッチを備え、異常時には保護スイッチによって回路を流れる電流を遮断して装置の安全を保証している。しかし温度で動作する保護スイッチの場合、遮断する対象となる電流が平常時には保護スイッチを流れるため、保護スイッチの内部抵抗によりジュール熱が発生する。
このため、保護スイッチ自体の固有の動作温度T1に対して、実際に保護スイッチが作動する環境作動温度T2が「T2=T1」とならずに、保護スイッチの現在温度T3(T3<T1)に上記発生したジュール熱による温度T4を加えた「T2=T3+T4」となり、システムに設定された環境作動温度T2(=T1)よりも低下する現象が発生する。
更に、モータ制御装置は、内部の温度が150℃程度と高くなる、使用環境が高温のエンジンルーム内である、取り付けがモータとほぼ一体化されたモータ外部の筐体内であってモータの発熱の影響を直接受ける、扱う電流が大きい、などの環境にある。
これらのことから、冷却用ファンモータへ大電流を通電しようとした場合、仮にジュール熱による温度上昇を50Aで100℃にできたとしても、スイッチング素子の動作温度を250℃以上に設定する必要が生じてくる。
また、モータ制御装置全体としてみると、異常時の保護スイッチとして、平常時通電・異常時遮断型の保護回路を取り付けたのでは、通電経路に余分な内部抵抗が増加することになり、モータ制御装置の温度上昇を助長することになる。
また、スイッチング素子の接点間でのわずかな接触抵抗の変動でも、接点部の発熱が温度として保護スイッチに伝達され、環境温度が正常範囲であるにもかかわらず、保護スイッチが作動するということが起こる。
モータ制御装置としては、保護スイッチのように通電経路に機械的な接点が存在することは最終的な安全を考慮すると必要ではあるが、モータ制御装置としての信頼性を考慮すると、機械的な接点は容易に組み込むことができないという問題を有している。
このように利用電流が大きいと、電流の低い領域でも保護スイッチを作動させる温度が高くなってしまう傾向があり、保護スイッチが、電流で動作温度が影響を受けやすいバイメタルのような熱応動型保護スイッチでは、安定的な動作が困難であった。
また、コントローラやスイッチング素子を構成する半導体の故障等により、モータ制御装置内の温度が異常に上昇することもあるが、一般に、システム保護優先制御は冷却用のファンモータに対して行われる制御であって、上記のように温度が異常上昇したモータ制御装置内の回路の保護までは考えられてはいない。
また、近年の大電流に対応するため、前述したように近年ではモータサイズも大型化の傾向にあり、このような大電流に対応するモータとしてはブラシレス型が多用される。そしてブラシレスモータを駆動するには三相インバータ回路が必要である。
ところが、三相インバータ回路では、スイッチング素子の短絡による保護動作を設定することができなくなる。したがって、システムの保護が優先される制御システムの場合は、システムにブラシレスモータを組み入れることは困難となる。
本発明は、上記従来の実情に鑑み、大電流でも動作温度が影響を受けず冷却用ファンモータの駆動回路も含む保護対象回路を過熱破損から保護して安全温度領域に移行させることができる平常時OFF型保護素子及びそれを備えた制御ユニットを提供することを目的とする。
先ず、第1の発明の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニットは、冷媒と熱交換器を使用した冷却システムの熱交換器冷却フアンを回転駆動するモータの駆動を制御する制御ユニットであり、少なくとも内部にモータの駆動を制御するスイッチング素子と該スイッチング素子に制御信号を送出するコントローラとを備えた制御ユニットであって、モータに接続する正負両極の配線の一方の配線に接続される第1の端子と正負両極の配線の他方の配線に接続されることなく接地配線に直接接続される第2の端子とを備える平常時OFF型保護素子と、該平常時OFF型保護素子の内部に配置され、スイッチング素子による過熱が所定温度以上となったとき、第1の端子と第2の端子とを短絡させる短絡手段と、を有し、スイッチング素子による過熱が所定温度以上となったとき短絡手段が第1の端子と第2の端子とを短絡させることにより、スイッチング素子に流れる電流を減少させ、冷却システムを停止させずにスイッチング素子による過熱から制御ユニットを安全な温度領域に移行させるように構成される。
この平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニットにおいて、例えば、第1の端子はスイッチング素子の負荷側配線に接続され、第2の端子はスイッチング素子の接地側配線に接続されているように構成される。
また、上記の短絡手段は、例えば、所定の温度以上で反り返り方向を反転させる熱応動素子と、該熱応動素子の反転動作に応じて自由端側に配設された可動接点を平常時OFF型保護素子の本体装置筐体内に固定配置された固定接点に対して離接させる通電用弾性部材と、から成り、第1の端子は可動接点に連結された端子であり、第2の端子は固定接点に連結された端子であり、熱応動素子は、常温域において常温時の反り返り形状により通電用弾性部材を介して可動接点を固定接点から離隔した位置に付勢し、異常温度以上において反り返り形状を反転させて通電用弾性部材を付勢から解除し通電用弾性部材の弾性により可動接点を固定接点に当接させるように構成される。
また、上記の短絡手段は、例えば、所定の温度以上で反り返り方向を反転させる熱応動素子と、該熱応動素子の両端部に係合して該熱応動素子の反転動作に応じて反転し、一端を一方の配線に接続されるために平常時OFF型保護素子の本体装置筐体内で固定され他端に可動接点を備える通電用弾性部材と、熱応動素子が所定温度以上で反り返り方向を反転させたとき該熱応動素子の反転により反り返って凸状となる凸部ほぼ中央に当接する固定部材と、から成り、熱応動素子は、常温域において常温時の反り返り形状により通電用弾性部材を介して可動接点を固定接点から離隔した位置に付勢し、異常温度以上において反り返り形状を反転させて通電用弾性部材を常温時の反対方向に付勢して可動接点を固定接点に当接させ、更に通電用弾性部材の温度が上昇するに応じて反転による反り返りをより大きくし、固定部材との当接点を支点にして反り返りによる通電用弾性部材に対する付勢力をより強くし、該通電用弾性部材による可動接点による固定接点への当接付勢力をより強くする、ように構成することもできる。
また、この平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニットにおいて、例えば、第1の端子は正負両極の配線の正極側に接続され、短絡手段は、制御ユニットの内部素子の異常による過熱が発生したとき、第1の端子と第2の端子を内部短絡させてユニットの外部に設けられた過電流遮断素子を作動させ、冷却システムを停止させる、ように構成される。
また、例えば、第1の端子は正負両極の配線の正極側に接続され、第2の端子は制御ユニットの内部に設けられた過電流遮断素子を介して接地配線に接続され、短絡手段は、制御ユニットの内部素子の異常による過熱が発生したとき、第1の端子と第2の端子を内部短絡させて過電流遮断素子を作動させ、冷却システムを停止させる、ように構成することができる。
また、例えば、スイッチング素子はFET(電界効果型トランジスタ)から成り、第1の端子はドレイン端子であり、第2の端子はソース端子であってもよい。
また、例えば、制御ユニットは25A以上の電流を通電する制御ユニットであり、平常時OFF型保護素子はON時における内部抵抗が制御ユニット又はスイッチング素子の内部抵抗の1/2以下であるのが好ましい。
次に、第2の発明の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニットは、冷却システムの熱交換器冷却フアンを回転駆動するモータの駆動を制御する制御ユニットであり、少なくとも内部にモータの駆動を制御するスイッチング素子と該スイッチング素子に制御信号を送出するコントローラとを備えた制御ユニットであって、平常時には開となっている両接点の一方の接点と、モータとスイッチング素子とを接続する配線との間に接続された第1の端子と、両接点の他方の接点と、スイッチング素子及びコントローラの接地側配線との間に接続された第2の端子と、該第2の端子と、制御ユニットの接地端子との間に、過電流遮断素子を介して接続された第3の端子と、を有する保護素子を備え、内部素子の異常による過熱が発生した際に、第1の端子と第2の端子間を短絡させスイッチング素子に流れる電流を減少させて制御ユニットの過熱を抑制し、更に保護素子が電流による発熱で許容値を越えた際に、第2の端子と第3の端子間を遮断して制御ユニットを電源から遮断し安全温度領域に移行させる、ように構成される。
この平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニットにおいて、例えば、第1の端子をコントローラの正極側配線に接続され、内部素子の異常による過熱が発生した際に、第1の端子と第2の端子間を短絡させコントローラ及びスイッチング素子に流れる電流を減少させて制御ユニットの過熱を抑制し、更に保護素子が電流による発熱で許容値を越えた際に、第2の端子と第3の端子間を遮断して制御ユニットを電源から遮断し安全温度領域に移行させる、ように構成することもできる。
更に、第3の発明の平常時OFF型保護素子は、外部回路を駆動制御する制御回路を保護対象回路とする平常時OFF型保護素子において、両接点の一方の接点に素子内部で接続され、保護対象回路の正負両極の配線の一方の配線に接続するために素子外部に延在する第1の端子と、両接点の他方の接点に素子内部で接続され、正負両極の配線の他方の配線に接続するために素子外部に延在する第2の端子と、素子外部の接地配線に接続するための第3の端子と、第2の端子と第3の端子との間に配置され所定温度以上で溶融する温度ヒューズと、を有し、平常時は両接点を開いて平常時OFF型となり、異常温度では両接点を閉じて保護対象回路の電流を第1の接点と第2の接点間で分岐させることにより保護対象回路を過熱破損から保護し、更に上昇した異常温度が所定温度以上になると温度ヒューズが溶解して第1及び第2の接点と第3の接点との間の電流路を遮断することにより、保護対象回路及び外部回路の電流を遮断する、ように構成される。
この平常時OFF型保護素子において、例えば、温度ヒューズは第2と第3の端子間に端子部材の一部断面積の最小部を設け、該最小部を含む領域を高温域で共晶合金化する組成の少なくも2種類の金属材料を積層させて構成するようにしてもよい。
この場合、例えば、温度ヒューズは端子部材が銅であり端子部材の一部断面積の最小部の周囲を銀の張り合わせ材で構成するのが好ましい。
本発明によれば、大電流でも動作温度が影響を受けず冷却用ファンモータの駆動回路も含む保護対象回路を過熱破損から保護して安全温度領域に移行させることができる平常時OFF型保護素子及びそれを備えた制御ユニットを提供することが可能となる。
実施例1としての冷却用ファンモータの駆動を制御する制御ユニットのブロック図である。 (a) は実施例1における制御ユニットの保護素子のスイッチ部を構成する平常時OFF型スイッチの具体的な構成の一例を示す透視的平面図、(b) はその側断面図である。 (a) は実施例1における制御ユニットの保護素子のスイッチ部を構成する平常時OFF型スイッチの具体的な構成の他の例を示す透視的平面図、(b) はその平常温度時の断面図、(c) はその異常温度時の断面図である。 図3に示す平常時OFF型スイッチの分解斜視図である。 実施例2としての冷却システムの構成を示すブロック図である。 実施例3としての冷却システムと制御ユニットの構成を示すブロック図である。 実施例4としての冷却用ファンモータの駆動を制御する制御ユニットのブロック図である。 実施例5としての冷却用ファンモータの駆動を制御する制御ユニットのブロック図である。 (a) は実施例4又は5における制御ユニットの保護素子のスイッチ部を構成する平常時OFF型スイッチの具体的な構成の一例を示す透視的平面図、(b) はその側断面図である。 従来のエンジン冷却用の電動ファン制御装置の構成を簡略に示すブロック図である。 図1において電源と接地に対するモータとスイッチング素子との接続態様を入替えた構成を示す図である。 図5において電源と接地に対するモータとスイッチング素子との接続態様を入替えた構成を示す図である。 図6において電源と接地に対するモータとスイッチング素子との接続態様を入替えた構成を示す図である。 図7において電源と接地に対するモータとスイッチング素子との接続態様を入替えた構成を示す図である。 図8において電源と接地に対するモータとスイッチング素子との接続態様を入替えた構成を示す図である。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施例1における冷却用ファンモータの駆動を制御する制御ユニットのブロック図である。図1に示す制御ユニット10は、冷媒と熱交換器を使用した冷却システムとしての例えば車載用のエンジン冷却システムの熱交換器冷却フアン(不図示)を回転駆動するモータ11の駆動を制御する制御ユニットである。
図1に示すように、制御ユニット10は、内部にモータ11の駆動を制御するスイッチング素子12と、このスイッチング素子12に制御信号を送出するコントローラ13と、平常時OFF型保護素子14(以下、単に保護素子14という)とを備えている。
また、この制御ユニット10は、電源15の正極配線に接続する正極端子16、電源15の負極配線(接地配線)に接続する接地端子17、モータ11の負極側に接続する駆動制御端子18、外部からの制御信号を受信する信号入力端子19を備えている。
コントローラ13は、正極端子16と接地端子17に接続されて電力を供給され、信号入力端子19を介して外部から入力される制御信号を受信したことに基づいて、又はコントローラ13にプログラムされている制御情報に基づいて、モータ11への駆動信号をスイッチング素子12に出力する。
スイッチング素子12は、信号出力端子18(負荷側配線b)と接地端子17(接地側配線c)間に接続され、コントローラ13からの制御信号に基づいて内部のスイッチ(不図示)を所定の周期で開閉することにより、電源15からモータ11に供給され駆動制御端子18から還流する駆動電流を制御してモータ11の回転数を制御する。
保護素子14は、第1の端子21と第2の端子22を備えている。第1の端子21は、電源15からモータ11に接続する正負両極の配線a及びbの一方の配線b(モータ11とスイッチング素子12間の配線)に接続されている。そして、第2の端子22は、正負両極の配線a及びbの他方の配線である正極側配線aに接続されることなく、接地配線cに直接接続されている。
換言すれば、保護素子14は、電源15の給電配線a(=b)及びcに対してスイッチング素子12と並列に接続されている。
そして、この保護素子14は、その内部に、スイッチング素子12による過熱が所定温度以上となったとき第1の端子21と第2の端子22とを短絡させる短絡手段としてのスイッチ部23を備えている。
このスイッチ部23は、詳しくは後述する可動接点32と固定接点34の機構的構成により、スイッチング素子12による過熱が所定温度以上となったとき、スイッチ部23の可動接点32と固定接点34が閉じて第1の端子21と第2の端子22とを短絡させる。
これにより、上記のように保護素子14は給電路に対してスイッチング素子12と並列に接続されていることから、電流を保護素子14側に分流させてスイッチング素子12に流れる電流を減少させ、冷却システム20を停止させずにスイッチング素子12による過熱から制御ユニット10を安全な温度領域に移行させるようになっている。
図2(a) は、スイッチ部23としての平常時OFF型スイッチを備えた保護素子14の具体的な一構成例を示す透視的平面図であり、図2(b) は図2(a) の側断面図を示している。尚、図2(a),(b) には、図1に示したブロック図の構成と同一の機能を有する構成部分には図1と同一の番号を付与して示している。
図2(a),(b) に示すように、保護素子14(以下、14aとして示す)は、箱状のケース25と、このケース25の開口部(図では右方の端部)を封止する絶縁性充填材26とで形成されるハウジング27を備えている。
ハウジング27は、箱状のケース25を内外に貫通して固設された図1に示した第1の端子21と、絶縁性充填材26を内外に貫通して固設されたこれも図1に示した第2の端子22を備えている。
ここで、第1の端子21に接続されているリード端子b(18)及び第2の端子22に接続されているリード端子c(17)は、それぞれ図1における信号出力端子18(負荷側配線b)及び接地端子17(接地側配線c)に接続するためのリード端子であることを示している。
図2(a),(b) に示すハウジング27は、その内部に、所定の温度以上で反り返り方向を反転させる熱応動素子としてのバイメタル28と、このバイメタル28の反転動作に対応して上下に動作する導電性の通電用弾性部材としての可動板29を備えている。
バイメタル28は、ほぼ円形の熱応動素子であり、その任意の直径方向の一端を、ハウジング27内に固設されている絶縁性部材31aの支持部に嵌入して支持され、他端を同じく絶縁性部材31bの支持部に当接して端部下方を支持されている。バイメタル28は、平常時の温度では、図に示すように上に凸状になるように配置されている。
可動板29は、バイメタル28の上方にバイメタル28と対向するように配置され、バイメタル28の一端と同方向となる一端を、第1の端子21に接続されてハウジング27内に固定され、他端となる自由端側の下面に可動接点32が溶接により取り付けられている。
そして、可動板29には、ハウジング27内で固定されている一端と自由端との間で、バイメタル28の凸状のほぼ中央に対向する位置に、打抜き型等で形成された凹部33が形成されている。また、可動板29の可動接点32と対向して離間する位置には、第2の端子22に接続された固定接点34がハウジング27に固定されている。
図2(a),(b) に示す各部の状態は、平常時つまり常温時の状態であり、この状態では、バイメタル28は、図2に示す上に凸となる反り返り形状になっている。そして、可動板29の凹部33は、下向きには凸状であり、その凸状の下面ほぼ中央が、バイメタル28の上に凸状となっている上面のほぼ中央に接触している。
可動板29は本来の自由な配置形状としては水平になるように上記の一端をハウジング27に固定されているので、図2(a),(b) に示すバイメタル28との接触部ではバイメタル28により上方に押圧されて、可動板29は、自由な配置形状としての水平位置から上方に付勢されている。このようにバイメタル28は、平常時には、可動板29を介して可動接点32を固定接点34から離隔した位置に付勢している。
ここで、図1に示した短絡手段としてのスイッチ部23は、図2(a),(b) において、バイメタル28、可動板29、可動接点32、及び固定接点34から成る。すなわち、平常時には上述したように可動接点32と固定接点34は開いた状態である。
そして、異常温度以上になると、バイメタル28が反り返り形状を反転させる。これにより、バイメタル28のそれまで凸状であった上面と、可動板29の下向きに凸状の下面との接触による可動板29に対する上方への付勢力が解除され、可動板29は、その弾性力により、本来の配置形状としての水平位置に戻るべく可動接点32を有する自由端側が下方へ移動する。
これにより、可動接点32が固定接点34に圧接して可動接点32と固定接点34に電通路が形成され、第1の端子21と第2の端子22が短絡する。これにより、図2(a),(b)に示す保護素子14aを、図1に示す制御ユニット10の所定の位置に保護素子14として配設したときには、図1で説明した機能が実現される。
すなわち、図2(a),(b) に示す構成においては、スイッチング素子12による過熱が所定温度以上となったとき保護素子14aの第1の端子21と第2の端子22とが短絡し、スイッチング素子12に流れる電流を減少させ、冷却システム20を停止させずにスイッチング素子12による過熱から制御ユニット10を安全な温度領域に移行させるという機能が実現される。
図3(a) は、制御ユニット10の保護素子14のスイッチ部23を構成する平常時OFF型スイッチの具体的な他の構成例を示す透視的平面図であり、図3(b) は、その平常温度時の断面図、図3(c) は、その異常温度時の断面図である。
図4は、図3(a),(b),(c) に示す平常時OFF型スイッチの分解斜視図である。尚、図3(a),(b),(c) 及び図4には、図1に示したブロック図の構成及び図2に示した構成と同一の機能を有する構成部分には図1と同一の番号を付与して示している。
図3(a),(b),(c) 及び図4に示すように、保護素子14(以下、ここで14bで示す)は、箱状のケース25と、このケース25の開口部(図では右方の端部)を封止する絶縁性充填材26とで形成されるハウジング27を備えている。
図3(a),(b),(c) に示す保護素子14bは、図4に示す内部の各構成部材が一体に組み付けられて内部ユニットとされたのち、その内部ユニットがケース25内に挿入され、ケース25の開口部(図では右方の端部)を絶縁性充填材26で封止されて完成する。
ここで、先ず図4について説明する。図4の上から下に示すように、内部ユニット35は、固定部材としての下面凸状部材36、熱応動素子としてのバイメタル37、通電用弾性部材としての導電性弾性板状部材38、及び端子取付済みの絶縁性固定用部材39から成る。
絶縁性固定用部材39は、断面が横長なコの字を成す部材からなる。この絶縁性固定用部材39には、長手方向の一方の端部(図4では左斜め下方向、コの字形の開口部)に、第1の端子21を外部方向に突出して形成された第1の端子用部材41が水平方向に嵌め込まれた状態で固定されている。
この第1の端子用部材41の第1の端子21側の幅広の端部には、2個の加締め用突起42が形成されており、これらと反対側の先細の端部には、1個の位置止め用突起43が先細の端部を上に折り曲げた形状で突設されている。
また、絶縁性固定用部材39の長手方向の他端(図4では右斜め上方端部)には、第2の端子22を外部方向に突出して形成された第2の端子用部材44が水平方向に嵌め込まれた状態で固定されている。
尚、第2の端子用部材44の第2の端子22との反対側には第2の端子22と同一形状の遊び端子45が形成されている。図3(a) に示す形状では、リード端子c(17)は第2の端子22に接続されているが、これに代えてリード端子c(17)を遊び端子45に接続しても保護素子14bとしての機能に変化はない。リード端子c(17)をいずれに接続するかは任意である。
この第2の端子用部材44の内側端部近傍には固定接点34が形成されている。この固定接点34が形成されている第2の端子用部材44の内側に対応する絶縁性固定用部材39の上面は、コの字形の開口部側よりも高い段差を持って形成されている。
そして、絶縁性固定用部材39のコの字形の開口部側の両側に分かれる低い段差部の上面には、それぞれ2個ずつ合計4子の長穴46(46a、46b、46c、46d)が形成されている。また、低い段差部の2個の長穴46aと46bの間、及び46cと46dの間の内壁面には、円弧状の切り欠き部47(47a、47b)が形成されている。
このような構成の絶縁性固定用部材39の上述した2個の加締め用突起42に、導電性弾性板状部材38の長手方向の一方の端部(図の斜め左下方向端部)に形成されている2個の止め孔48がそれぞれ嵌め込まれ、加締め用突起42が加締められて、導電性弾性板状部材38の一方の端部が絶縁性固定用部材39に固定される。
導電性弾性板状部材38の長手方向の他方の端部(図の斜め右上方向端部)には、下面に可動端子32が溶接付けされている。また、導電性弾性板状部材38のほぼ中央には、第1の端子用部材41の位置止め用突起43が出入り自由な孔49が形成され、この孔49を中心にして長手方向にほぼ対称な位置に、孔49の方向を向く爪部51(51a、51b)が切り込みと折り曲げによって形成されている。
バイメタル37は、平常温度では凸状となる面を下向きにして、つまり平常温度では上に凹状の形態で、直径方向の任意の対向する端部を導電性弾性板状部材38の2つの爪部51aと51bに係合させて、導電性弾性板状部材38に対する長手方向の移動を規制されると共に、2つの爪部51a及び51bとの係合により、導電性弾性板状部材38を上向きに反り返らせる。
また、バイメタル37の爪部51aと51bとに係合する直径に直交する直径方向は、絶縁性固定用部材39のコの字形の両側に分かれる低い段差部の内壁面に形成されている円弧状の切り欠き部47a及び47bの間に配置され、これによりバイメタル37は、上下に揺動自在で且つ導電性弾性板状部材38に対する短手方向の移動を規制される。
ここまでの組み付け状態において、導電性弾性板状部材38は、止め孔48のある一方の端部を絶縁性固定用部材39に固定され、かつ、バイメタル37との係合により上向きに反り返るよう付勢されているため、可動接点32が取り付けられている他方の端部が上方に持ち上げられ、平常温度時には、可動接点32は固定接点34から離隔した位置に維持されている。
この状態で、下面凸状部材36が絶縁性固定用部材39に取り付けられる。下面凸状部材36は、ほぼ四角形状の板状本体中央部に、抜き型等で形成された下に凸となる形状の凸状部52を形成され、四角形状の四隅には、本体部材面に直角に下向きに折り曲げられて形成された差込部53(53a、53b、53c、53d)が形成されている。
下面凸状部材36の絶縁性固定用部材39への取り付けでは、上記4個の差込部53(53a、53b、53c、53d)が、それぞれ絶縁性固定用部材39の4個の長穴46(46a、46b、46c、46d)に差し込まれる。
これにより、内部ユニット35の各部材の組み付けが完成する。この後、第2の端子22にリード端子c(17)を接続し、内部ユニット35を図3(a),(b),(c) に示すケース25内に挿入し、第1の端子21がケース25の奥部に予め形成されている孔から外部に突き出された状態で、ケース25の開口部に絶縁性充填材26を充填してケース内部を封止する。
このようにして、図3(a),(b),(c) に示す保護素子14bが完成する。尚、図3(a),(b),(c) には、説明に必要と思われる部分にのみ図4で説明した各部の番号を付与して示している。
図3(b) の平常温度時の断面図に示すように、平常温度時における保護素子14bにおいては、導電性弾性板状部材38の2つの爪部51a及び51bに係合するバイメタル37が平常温度では上に凹の状態となっていることにより、導電性弾性板状部材38を上向きに反り返らせる。
また、この状態で、位置止め用突起43が、導電性弾性板状部材38の孔49を貫通してバイメタル37の凸面ほぼ中央に当接していることにより、可動接点32を取り付けられている端部の反対側端部を、止め孔48及び加締め用突起42により絶縁性固定用部材39側に固定されている導電性弾性板状部材38は、位置止め用突起43を支点にして、可動接点32を取り付けられている端部側が、固定接点34と離隔する上方に、より強く反り返るように付勢さる。これにより、少々の振動等で可動接点32と固定接点34が閉じるようなことはない。
そして、保護素子14bの環境温度が所定の異常温度以上となると、バイメタル37が反り返り方向を反転させて、図3(c) に示すように上に凸状となる。上に凸状となったバイメタル37の上面ほぼ中央に、下面凸状部材36の凸状部52が当接する。
これにより、反り返り方向を反転させたバイメタル37の付勢力は、バイメタル37の上面中央部と下面凸状部材36の凸状部52との当接点を支点とし、導電性弾性板状部材38が固定されている側の爪部51aを力点として、梃子の原理により、導電性弾性板状部材38の可動接点32が取り付けられている端部側に作用して、可動接点32を固定接点34に当接させる。
この保護素子14bの構成においては、環境温度の上昇のみでなく、更に導電性弾性板状部材38の通電による温度が上昇するに応じて、バイメタル37は反転による反り返りをより大きくする。
これにより、バイメタル37は、下面凸状部材36の凸状部52との当接点を支点にして、反り返りによる導電性弾性板状部材38に対する付勢力をより強くし、導電性弾性板状部材38を介して可動接点32による固定接点34への当接付勢力をより強くする。
このように本例の他の構成例においては、先の構成例における作用・効果に加えて、導電性弾性板状部材38の接圧に加え、バイメタル37が追加で押圧力を加えるため、接点間の接圧が強化される。
また、万一接点部での接触抵抗の増加により接点部でジュール熱が余分に発生した場合には、この温度をバイメタル37が感知してさらに反り返りを強くする方向への変位が発生する。
これにより、接圧をさらに強めると共に、接点の接触部でワイプ動作が発生し、接点の接触部が安定する方向へ移行する。すなわち他の構成例によれば、接点の接触部の不具合を自己修正する機能を持たせることができる。
一般に、上述したスイッチング素子12のような半導体スイッチング素子は、低抵抗化しているが、それでも数mΩから10mΩの抵抗値を有している。これに対し、本例の保護素子14は、2mΩ以下で、サイズによっては1mΩ程度の内部抵抗のものを構成することも可能である。
したがって、本例における保護素子14がONとなったときの内部抵抗は、制御ユニット10又はスイッチング素子12の内部抵抗の1/2以下である。また、この制御ユニット10は、25A以上の電流を通電することが可能な制御ユニットである。また、これらのことは以下の実施例2〜5においても同様である。
保護素子14が作動すると、スイッチング素子12を実質的に短絡させるが、保護素子14の内部抵抗は1mΩ程度に対しFET(電界効果型トランジスタ)等のスイッチング素子12の内部抵抗は少なくとも保護素子の内部抵抗よりも数倍ある。従ってこの抵抗の比の逆数に応じて電流が流れるため、低抵抗の保護素子14側により多くの電流が流れ、スイッチング素子12の電流は数分の1以下に減少して行く。結果的にスイッチング素子12等の故障した部品の発熱が安全な領域まで減少する。
このように、スイッチング素子12よりも小さい内部抵抗の保護素子14で回路を短絡させて保護素子14でバイパス回路を形成し、電流の多くを保護素子14側にバイパスさせることで、故障部品(コントローラ13又はスイッチ素子12)を流れる電流を減少させ、危険な温度領域から、設計上安全な温度領域に移行させることが可能となる。
また、バイメタル28の動作温度に対し、所定の環境で復帰しないように復帰温度を設定することにより、実質的に1回限りの動作とすることもできる。これにより例えば車両の走行中の再動作を防止とすることができ、車両の走行中に電流が流れているときでも再動作しないのでより安全である
本例の保護素子14は、正常時は通電していないので、正常動作に対し悪影響を及ぼすことが全くない。安全対策として保護素子を取り付けることでの、高い信頼性を維持することができる。
また保護素子14の作動で、モータ11に対するPWM(パルス幅変調)制御をスイッチ部23で短絡する結果、冷却システムとしては常時ON状態となって、モータ11は定格での全速回転状態となり、このようにファンモータは停止せず、したがって冷却システムを停止させることがないため、本例の構成は、例えば走行中の車両のエンジンの冷却システムの安全対策として非常に重要である。
尚、上記のような異常発生の場合、車両の運転者へ故障状態を表示等で報知することも可能であるが、モータ11(ファンモータ)が常時全速固転であるので、運転者には容易に異常の発生を察知させることができる。また、ファンモータが車両の運行を停止させるまで常時全速固転であるので、冷却システムとしては安全側で機能を停止することができる。
このように本発明では保護素子を、常温時OFF型・異常時短絡型の構成とすることにより、高温下での大電流でも、正常時では、保護素子に直接電流が流れることがないため通電による温度上昇を伴うことがなく、つまり電流による作動温度の変化がなく、設計で設定された通りの正しい動作温度で安定した作動をすることが可能となる。
また、冷却システムの本体回路の通電経路に挿入されていないので、正常動作時には回路本来の機能を阻害する要因となることもない。従って制御ユニットの信頼性ある設計に対応し易くなり、信頼性と安全性を両立できる唯一の構成である。
尚、上記の実施例1において、通常、保護素子14が作動した時点では全電流が保護素子14を流れないため、保護素子14側の温度上昇は大きくはならない。しかし、モータ11が全速回転で冷媒温度が低下し制御ユニット56又は59例の通電が止まるか、あるいはスイッチング素子12がオープンになった場合は、全電流が保護素子14を流れる状態となる。
この場合、長時間の大電流通電で温度上昇が大きくなり保護素子14が破損する可能性が懸念される。このような場合には、冷却システムを最終的に電源から遮断せざるを得ない。このような機能を有する制御ユニットの構成例を実施例2及び3として以下に説明する。
上記のような実施例1の他の構成例における自己修正型のスイッチ部を備えた保護素子14bを有する制御ユニット10に対し、さらに電流が大きくなって、万一保護素子14b(14aも同様)の通電経路が過熱しても、この危険に対応して冷却システムの電通路を溶断させる機能を持たせ、冷却システムの最終状態をOFFで終了させるように構成することも可能である。これを実施例2として以下に説明する。
図5は、実施例2としての冷却システムの構成を示すブロック図である。尚、図5には、図1に示したものと同一の構成部分又は同一の機能部分には図1と同一の番号を付与して示している。
図5に示すように、本例の冷却システム55において、制御ユニット56が、図1に示した制御ユニット10と異なる点は、保護素子14の第1の端子21が、電源15から制御ユニット56に接続される正負両極の配線の、正極端子16からコントローラ13に給電される正極側に接続されていることである。
また、制御ユニット56の外部には、正極端子16と電源15との間に介装された過電流遮断素子としてのヒューズ57が配置されている。
図5に示す冷却システム55の構成において、図1乃至図4で説明したように、保護素子14(14a又は14b)の短絡手段としてのスイッチ部23が、制御ユニット56の内部素子(コントローラ13、スイッチング素子12等)の異常による過熱が発生したとき、第1の端子32と第2の端子34(図2又は図3(a),(b),(c) 参照)を内部短絡させる。
これにより、本例では、保護素子14の第1の端子21が接続されている制御ユニット56の正極端子16と電源15との間に直列に接続されているヒューズ57が、保護素子14の短絡回路を流れる電流に感能して電源15から全ての回路に送出される電流路を正極側で遮断して、冷却システム55全体を停止させる。
このように、本例のような平常時OFF型の保護素子では、外部の遮断手段としてヒューズ57を配置し、この外部の遮断手段を強制的に動作させることで回路の保護を維持することも可能である。
上記の実施例2では、過電流遮断素子としてのヒューズ57を制御ユニット56の外部に配置したが、ヒューズを制御ユニットの内部に配置しても上記と同様の作用を発揮することができる。これを実施例3として以下に説明する。
図6は、実施例3としての冷却システムと制御ユニットの構成を示すブロック図である。尚、図6に示す冷却システム58の全体構成は、ヒューズ57の配置位置を別にすれば、図5に示した冷却システム55の全体構成と同一であるので、説明に必要な構成部分にのみ図5と同一の番号を付与して示している。
図6に示すように、本例の冷却システム58において、図5に示した冷却システム55と異なる点は、ヒューズ57が、保護素子14の第2の端子22と接地端子17(接地側配線c)との間に接続されていることである。
この図6に示す冷却システム58の構成において、図1乃至図4で説明したように、保護素子14(14a又は14b)の短絡手段としてのスイッチ部23が、制御ユニット59の内部素子(コントローラ13、スイッチング素子12等)の異常による過熱が発生したとき、第1の端子32と第2の端子34(図2又は図3(a),(b),(c) 参照)を内部短絡させる。
これにより、本例では、保護素子14の第2の端子22と、制御ユニット59内部の接地端子17(接地側配線c)との間に接続されているヒューズ57が、保護素子14の短絡回路を流れる電流に感能して、電源15から給電され全ての回路から接地側に集約される電流路を遮断し、冷却システム58全体を停止させる。
尚、上述した実施例2又は3において、ヒューズ57は、電流ヒューズでもよく、又はリレー等の操作型の電流遮断装置を用いるようにしてもよい。
図7は、実施例4としての冷却用ファンモータの駆動を制御する制御ユニットのブロック図である。尚、図7に示す冷却システム60の構成において、図1に示した冷却システム20の構成と同一の構成部分には図1と同一の番号を付与して示している。
図7に示す冷却システム60においては、制御ユニット61の保護素子62の構成が、図1に示した冷却システム20の制御ユニット10の保護素子14と異なっている。この異なっている部分以外の構成の機能・作用については、図1の場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。
図7に示す保護素子62では、保護素子62は、第1の端子21と第2の端子22の他に、第3の端子63を備えている。
この保護素子62において、第1の端子21が電源15からモータ11に接続する正負両極の配線a及びbの一方の配線b(モータ11とスイッチング素子12間を接続する配線)に接続されている点と、第2の端子22がコントローラ13及びスイッチング素子12の接地側配線dに接続されている点は、図1の場合と同様である。
また、第2の端子22が、スイッチ部23の固定接点34に接続されている点も、図1の場合と同様である。ただし本例では、第2の端子22は、更に固定接点34と共に、過電流遮断素子としてのヒューズ64を介して第3の端子63と接続され、第3の端子63は接地配線cに直接接続されている。換言すれば、コントローラ13及びスイッチング素子12の接地側は、第2の端子22、ヒューズ64、第3の端子63を介して接地配線cに接続されている。
この制御ユニット61は、内部素子(コントローラ13、スイッチング素子12等)の異常による過熱が発生した際には、保護素子62のスイッチグ部23において可動接点32と固定接点34を閉じて第1の端子21と第2の端子間22を短絡させて、コントローラ13やスイッチング素子12等に流れる電流を減少させて制御ユニット61の過熱を抑制し、安全温度領域に移行させようとする。
しかし、更に保護素子62が、電流による発熱で許容値を越えた際には、第2の端子22と第3の端子63間のヒューズ64を溶断する。これにより、第2の端子22と第3の端子63間の電流を遮断して制御ユニット61を電源15から遮断し、制御ユニット61を安全温度領域に移行させる。尚、このとき、冷却システム60も動作を停止する。
図8は、実施例5としての冷却用ファンモータの駆動を制御する制御ユニットのブロック図である。尚、図8に示す冷却システム65の構成において、図7示した冷却システム60の構成と同一の構成部分には図7と同一の番号を付与して示している。
図8に示す冷却システム65においては、制御ユニット66の保護素子62の他の構成部分との接続方法が図7の場合と異なる。この異なっている部分以外の構成の機能・作用については、図7の場合と同様であるので、ここでの説明は省略する。
図8に示す保護素子62では、第1の端子21の接続位置が図7の場合と異なる。すなわち、図8では、保護素子62の第1の端子21が、電源15から制御ユニット66に接続される正負両極の配線の、正極端子16からコントローラ13に給電される正極側に接続されていることである。
本例の場合も、この制御ユニット66は、内部素子(コントローラ13、スイッチング素子12等)の異常による過熱が発生した際には、保護素子62のスイッチグ部23において可動接点32と固定接点34を閉じて第1の端子21と第2の端子間22を短絡させて、コントローラ13やスイッチング素子12等に流れる電流を減少させて制御ユニット61の過熱を抑制し、安全温度領域に移行させようとする。
しかし、更に保護素子62が、電流による発熱で許容値を越えた際には、第2の端子22と第3の端子63間のヒューズ64を溶断する。これにより、第2の端子22と第3の端子63間の電流を遮断して制御ユニット61を電源15から遮断し、制御ユニット61を安全温度領域に移行させる。尚、このとき、冷却システム60も動作を停止する。
図9(a) は、上述した実施例4及び5において、スイッチ部23としての平常時OFF型スイッチを備えた保護素子62の具体的な一構成例を示す透視的平面図であり、図9(b) は、その側断面図である。
尚、図9(a),(b) には、図7及び図8に示したブロック図の構成と同一の機能を有する構成部分には、ここでの説明に必要な構成部分についてのみ図7及び図8と同一の番号を付与して示し、必要な説明以外の説明は省略する。
また、図9(a),(b) に示す構成は、基本的には、図2に示した構成において、第1の端子21と過電流溶断部67を介して連通する第3の端子63を新たに取り付けた構成となっている。したがって、図2に示した構成と同一の機能・構成部分には、ここでの説明に必要な構成についてのみ図2と同一の番号を付与して示し、必要な説明以外の説明は省略する。
図9(a),(b) に示す本例の保護素子62の構成においては、温度ヒューズを構成する過電流溶断部67として専用の温度ヒューズ部材を第1及び第3の端子間に接続するのでは、構成が大型化するだけでなく、組み込み技術の難度も高くなる。
そこで、本例の過電流溶断部67には、第1の端子21と第3の端子63とを連結する端子部材68の一部の断面積を最小に形成して、高温時の溶断を可及的に容易ならしめるように形成する。
ただし、本例のように25Aという大電流を流す保護素子の場合、電流路の低抵抗化のためには、端子部材には銅を用いざるを得ないが、銅の融点は1083℃と高いため溶断点を下げる必要がある。
溶断点を下げるには、高温域で共晶合金化する組成の少なくも2種類の金属材料を積層させて構成することが望ましい。具体的には、上記のように端子部材には銅を用いざるを得ないから、この銅で構成した端子部材68の一部断面積を最小とした部分の周囲に、融点が960℃の銀69を張り合わせる。
そうすると、高温域で銅と銀の界面での拡散が進行し、共晶組織が成長することで融点は780℃に低下することが実験的に確かめられた。
また銅も銀も導電率(IACS%)の高い材料であり、銅が100%、銀が105%であるが、共晶組成(銀72%、銅28%)では導電率は77%に低下する。
従って、過電流溶断部67に、最小の断面積部を設定し、異常時の200℃程度の環境温度と30Aから50A程度の大電流が流れる状況で、前述の拡散反応、共晶組織の成長で、一気に高温部が固有抵抗をあげ、溶断に至る設定を行うようにすれば、図7又は図8に示した制御ユニット61又は66の機能を実現することができる。
尚、上述した実施例1〜5においては、制御ユニットの内部素子の異常により作動する保護素子を、そのバイメタルの復帰温度を所定の環境温度以下として、動作後の通電部の温度により復帰を制限するように構成することができる。
その場合、環境温度以下に設定する設定温度によっては、想定される環境下では1回のみの動作となるよう設定することもできる。
尚、上述した各実施例では、制御ユニットの回路構成において、いずれもモータの正極側を電源の正極側に直接接続し、モータの負極側はスイッチング素子を介して接地側に接続される構成となっているが、モータの正極側をスイッチング素子を介して電源に接続し、モータの負極側を直接接地側に接続される構成としても良いことは言うまでもない。
これら電源と接地に対するモータとスイッチング素子との接続態様を入替えた構成を具体的に図11〜図15に示す。図11は図1に対応する変更図、図12は図5に対応する変更図、図13は図6に対応する変更図、図14は図7に対応する変更図、図15は図8に対応する変更図である。
平常時はOFF型で、温度異常時には接点を閉じて保護対象回路を過熱破損から保護する保護素子を備えた制御ユニットに利用できる。
符号の説明
1 電源電池
2 モータ
3 モータ制御装置(エンジン冷却用電動ファン制御装置)
4 コントローラ
5 スイッチング素子
6 制御信号
10 制御ユニット
11 モータ
12 スイッチング素子
13 コントローラ
14(14a、14b) 平常時OFF型保護素子(保護素子)
15 電源
16 正極端子
17 接地端子
18 駆動制御端子
19 信号入力端子
20 冷却システム
21 第1の端子
22 第2の端子
23 スイッチ部
25 箱状のケース
26 絶縁性充填材
27 ハウジング
28 バイメタル
29 可動板
31a、31b 絶縁性部材
32 可動接点
33 凹部
34 固定接点
25 ケース
26 絶縁性充填材
27 ハウジング
35 内部ユニット
36 下面凸状部材
37 バイメタル
38 導電性弾性板状部材
39 絶縁性固定用部材
41 第1の端子用部材
42 加締め用突起
43 位置止め用突起
44 第2の端子用部材
45 遊び端子
46(46a、46b、46c、46d) 長穴
47(47a、47b) 円弧状の切り欠き部
48 止め孔
49 孔
51(51a、51b) 爪部
52 凸状部
53(53a、53b、53c、53d) 差込部
55 冷却システム
56 制御ユニット
57 ヒューズ
58 冷却システム
59 制御ユニット
60 冷却システム
61 制御ユニット
62 保護素子
63 第3の端子
64 ヒューズ
65 冷却システム
66 制御ユニット
67 過電流溶断部
68 端子部材
69 銀

Claims (13)

  1. 冷媒と熱交換器を使用した冷却システムの熱交換器冷却フアンを回転駆動するモータの駆動を制御する制御ユニットであり、少なくとも内部に上記モータの駆動を制御するスイッチング素子と該スイッチング素子に制御信号を送出するコントローラとを備えた制御ユニットであって、
    上記モータに接続する正負両極の配線の一方の配線に接続される第1の端子と上記正負両極の配線の他方の配線に接続されることなく接地配線に直接接続される第2の端子とを備える平常時OFF型保護素子と、
    該平常時OFF型保護素子の内部に配置され、上記スイッチング素子による過熱が所定温度以上となったとき、上記第1の端子と上記第2の端子とを短絡させる短絡手段と、
    を有し、
    上記スイッチング素子による過熱が所定温度以上となったとき上記短絡手段が上記第1の端子と上記第2の端子とを短絡させることにより、上記スイッチング素子に流れる電流を減少させ、上記冷却システムを停止させずに上記スイッチング素子による過熱から上記制御ユニットを安全な温度領域に移行させる、
    ことを特徴とする平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  2. 上記第1の端子は上記スイッチング素子の負荷側配線に接続され、上記第2の端子は上記スイッチング素子の接地側配線に接続されている、ことを特徴とする請求項1記載の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  3. 上記短絡手段は、所定の温度以上で反り返り方向を反転させる熱応動素子と、該熱応動素子の反転動作に応じて自由端側に配設された可動接点を上記平常時OFF型保護素子の本体装置筐体内に固定配置された固定接点に対して離接させる通電用弾性部材と、から成り、
    上記第1の端子は上記可動接点に連結された端子であり、
    上記第2の端子は上記固定接点に連結された端子であり、
    上記熱応動素子は、常温域において常温時の反り返り形状により上記通電用弾性部材を介して上記可動接点を上記固定接点から離隔した位置に付勢し、異常温度以上において反り返り形状を反転させて上記通電用弾性部材を上記付勢から解除し上記通電用弾性部材の弾性により上記可動接点を上記固定接点に当接させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  4. 上記短絡手段は、所定の温度以上で反り返り方向を反転させる熱応動素子と、
    該熱応動素子の両端部に係合して該熱応動素子の反転動作に応じて反転し、
    一端を上記一方の配線に接続されるために上記平常時OFF型保護素子の本体装置筐体内で固定され他端に可動接点を備える通電用弾性部材と、
    上記熱応動素子が所定温度以上で反り返り方向を反転させたとき該熱応動素子の反転により反り返って凸状となる凸部ほぼ中央に当接する固定部材と、
    から成り、
    上記熱応動素子は、
    常温域において常温時の反り返り形状により上記通電用弾性部材を介して上記可動接点を上記固定接点から離隔した位置に付勢し、
    異常温度以上において反り返り形状を反転させて上記通電用弾性部材を常温時の反対方向に付勢して上記可動接点を上記固定接点に当接させ、
    更に上記通電用弾性部材の温度が上昇するに応じて上記反転による反り返りをより大きくし、
    上記固定部材との当接点を支点にして反り返りによる上記通電用弾性部材に対する付勢力をより強くし、
    該通電用弾性部材による上記可動接点による上記固定接点への当接付勢力をより強くする、
    ことを特徴とする請求項1記載の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  5. 上記第1の端子は上記正負両極の配線の正極側に接続され、
    上記短絡手段は、上記制御ユニットの内部素子の異常による過熱が発生したとき、上記第1の端子と上記第2の端子を内部短絡させて上記ユニットの外部に設けられた過電流遮断素子を作動させ、上記冷却システムを停止させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  6. 上記第1の端子は上記正負両極の配線の正極側に接続され、
    上記第2の端子は上記制御ユニットの内部に設けられた過電流遮断素子を介して上記接地配線に接続され、
    上記短絡手段は、上記制御ユニットの内部素子の異常による過熱が発生したとき、上記第1の端子と上記第2の端子を内部短絡させて上記過電流遮断素子を作動させ、上記冷却システムを停止させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  7. 上記スイッチング素子はFET(電界効果型トランジスタ)から成り、上記第1の端子はドレイン端子であり、上記第2の端子はソース端子である、ことを特徴とする請求項1、5又は6記載の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  8. 上記制御ユニットは25A以上の電流を通電する制御ユニットであり、上記平常時OFF型保護素子はON時における内部抵抗が上記制御ユニット又は上記スイッチング素子の内部抵抗の1/2以下である、ことを特徴とする請求項1、5又は6記載の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  9. 冷却システムの熱交換器冷却フアンを回転駆動するモータの駆動を制御する制御ユニットであり、少なくとも内部に上記モータの駆動を制御するスイッチング素子と該スイッチング素子に制御信号を送出するコントローラとを備えた制御ユニットであって、
    平常時には開となっている両接点の一方の接点と、上記モータと上記スイッチング素子とを接続する配線との間に接続された第1の端子と、
    上記両接点の他方の接点と、上記スイッチング素子及び上記コントローラの接地側配線との間に接続された第2の端子と、
    該第2の端子と、上記制御ユニットの接地端子との間に、過電流遮断素子を介して接続された第3の端子と、
    を有する保護素子を備え、
    内部素子の異常による過熱が発生した際に、上記第1の端子と上記第2の端子間を短絡させ上記スイッチング素子に流れる電流を減少させて上記制御ユニットの過熱を抑制し、
    更に上記保護素子が電流による発熱で許容値を越えた際に、上記第2の端子と上記第3の端子間を遮断して上記制御ユニットを電源から遮断し安全温度領域に移行させる、
    ことを特徴とする平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  10. 上記第1の端子を上記コントローラの正極側配線に接続され、
    上記内部素子の異常による過熱が発生した際に、上記第1の端子と上記第2の端子間を短絡させ上記コントローラ及び上記スイッチング素子に流れる電流を減少させて上記制御ユニットの過熱を抑制し、
    更に上記保護素子が電流による発熱で許容値を越えた際に、上記第2の端子と上記第3の端子間を遮断して上記制御ユニットを電源から遮断し安全温度領域に移行させる、
    ことを特徴とする請求項9記載の平常時OFF型保護素子を備えた制御ユニット。
  11. 外部回路を駆動制御する制御回路を保護対象回路とする平常時OFF型保護素子において、
    両接点の一方の接点に素子内部で接続され、上記保護対象回路の正負両極の配線の一方の配線に接続するために素子外部に延在する第1の端子と、
    上記両接点の他方の接点に素子内部で接続され、上記正負両極の配線の他方の配線に接続するために素子外部に延在する第2の端子と、
    素子外部の接地配線に接続するための第3の端子と、
    上記第2の端子と上記第3の端子との間に配置され所定温度以上で溶融する温度ヒューズと、
    を有し、
    平常時は上記両接点を開いて平常時OFF型となり、異常温度では上記両接点を閉じて上記保護対象回路の電流を上記第1の接点と上記第2の接点間で分岐させることにより上記保護対象回路を過熱破損から保護し、
    更に上昇した異常温度が上記所定温度以上になると上記温度ヒューズが溶解して上記第1及び第2の接点と上記第3の接点との間の電流路を遮断することにより、上記保護対象回路及び上記外部回路の電流を遮断する、
    ことを特徴とする平常時OFF型保護素子。
  12. 上記温度ヒューズは上記第2と第3の端子間に端子部材の一部断面積の最小部を設け、該最小部を含む領域を高温域で共晶合金化する組成の少なくも2種類の金属材料を積層させて構成した、ことを特徴とする請求項11記載の平常時OFF型保護素子。
  13. 上記温度ヒューズは端子部材が銅であり端子部材の一部断面積の最小部の周囲を銀の張り合わせ材で構成した、ことを特徴とする請求項12記載の平常時OFF型保護素子。
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